JP6325152B1 - 個人株主管理システムおよび個人株主管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、郵送による議決権の行使システム、現状の電子議決権行使システムには費用がかかり、また、特に、個人株主は議決権を行使しないケースが多いが、このような状況は好ましくない。管理用データを電子化すれば、個人株主に対する議決権行使を含む働きかけが容易になる。
本発明は、個人株主にとってより魅力的な個人株主管理技術を提供することを目的とする。
以下に、本発明の第1の実施の形態による株主管理技術(装置、システム、プログラム、方法等)について図面を参照しながら説明を行う。
企業は、自社の個人株主(閲覧会員含む)の検索条件を保存できる。
まず、議決権設定・回答処理について説明する(図18、図19)。
図18、図19に示すように、株主総会等の議案の議決権設定・回答処理において、まず、上記の本会員として登録されると、本システムより、議決権行使が可能となる。ここでは、SRサイトサーバ1と、バッチサーバ17と、個人株主DB7a、個人株主検索条件DB7cと、配信アクションDB7bと、IR−naviサーバ3と、企業クライアント端末15と、株主クライアント端末(ブラウザ)11aと、株主クライアント端末(メール)11bと、が設けられている。
以上で、議決権行使の処理が終了する。
また、新規な機能を提供することにより、新規の顧客を獲得しやすくなる。
また、個人株主の管理や情報更新の自動化に大きく貢献するものである。
(処理のデジタル化:ディスク送付)
本発明の一観点によれば、個人株主クライアント端末と、前記個人株主クライアント端末とネットワーク接続される個人株主管理サーバと、前記個人株主管理サーバと接続される個人株主データベースを含むデータベース群と、を有する個人株主管理装置であって、前記個人株主データベースは、個人株主毎に一意の個人株主ID毎に、個人株主の属性を有する個人株主テーブルと、個人株主企業属性ID毎に、個人株主と株式発行企業との関係を前記個人株主IDにより関連付けする個人株主IDと、株式証券のIDである証券コードと、最新株主番号と、を有する個人株主企業属性テーブルと、個人株主に送付(郵送)された記憶媒体を特定する記憶媒体ログID毎に、前記個人株主企業属性IDと、記憶媒体固有IDと、当該記録媒体とともに同封されたシリアルナンバーと、を有し、記憶媒体の内容と提供状況とを管理する記憶媒体ログテーブルと、を少なくとも備え、さらに、前記データベース群のデータの検索・照合の処理をする情報処理部を有しており、前記情報処理部は、前記個人株主クライアント端末による前記記憶媒体の読み込み時に得られる前記記憶媒体固有IDと、前記記憶媒体ログテーブルにおける記憶媒体固有IDとを照合して、前記記憶媒体ログテーブルの照合された記憶媒体ログIDと対応する個人株主企業属性IDを取得し、当該個人株主企業属性IDをキーにして前記個人株主企業属性テーブルを検索して最新株主番号を取得し、個人株主が所持するクライアント端末に提供し、これを受けて、前記シリアルナンバーの返信に応じて、前記記憶媒体ログテーブルのシリアルナンバーと照合し、シリアルナンバーの合致を条件に、前記個人株主企業属性IDで関連付けされた前記個人株主企業属性テーブル内のデータを取得することを特徴とする個人株主管理装置が提供される。
前記情報処理部は、取得した前記個人株主企業属性IDで関連付けされた前記個人株主企業属性テーブル及び前記個人株主企業属性IDに関連付けされた前記個人株主テーブルとのデータに基づいて、前記クライアント端末に個人情報入力画面を表示させるためのデータであって、メールアドレスを入力するための入力欄を含む入力用の画面表示用のデータを前記個人株主テーブルを検索して取得して作成し前記クライアント端末に提示を促し、前記入力用の画面表示において入力され前記クライアント端末からメールアドレスを、前記個人株主テーブルに記憶することを特徴とする。
前記情報処理部は、前記メールアドレスを記憶する際に、前記個人株主テーブルの個人株主IDを時限キーとともに記憶した時限キーテーブルに、ユーザ登録確認用の一時キーを登録し、前記メールアドレス宛に前記一時キーを埋め込んだURLを含むメールを前記クライアント端末に送信して、前記URLの参照を促し、当該URLの参照に応じて前記URLより、前記一時キーを抽出し、当該時限キーに基づいて前記時限キーテーブルを検索して個人株主IDを抽出し、当該個人株主IDに基づいて前記個人株主テーブルを検索して、ユーザ情報を抽出することで、ログイン画面を作成するためのデータを求めることを特徴とする。
また、本発明は、個人株主クライアント端末と、前記個人株主クライアント端末とネットワーク接続される個人株主管理サーバと、前記個人株主管理サーバと接続される個人株主データベース及び配信アクションデータベースと、個人株主検索条件データベースと、配信アクションデータベースと、議決権行使データベースと、を含むデータベース群と、を有する個人株主管理装置であって、前記個人株主データベースは、個人株主毎に一意の個人株主ID毎に、個人株主の属性を有する個人株主テーブルと、個人株主企業属性ID毎に、個人株主と株式発行企業との関係を前記個人株主IDにより関連付けする個人株主IDと、株式証券のIDである証券コードと、最新株主番号と、を有する個人株主企業属性テーブルと、を少なくとも備え、さらに、前記データベース群のデータの検索・照合の処理をする情報処理部を有しており、前記情報処理部は、前記配信アクションデータベースにおいて、配信アクションID毎に配信アクション項目の設定を行う配信アクション設定テーブルの配信アクションIDにより特定された検索条件保存ID項目を配信アクションIDと検索条件保存IDとを有する検索条件配信先テーブルから取得して格納し、前記検索条件保存IDをキーに、検索条件保存ID毎に検索条件項目を有する検索条件保存テーブルを検索するとともに、検索条件を構築するために、前記検索条件保存IDに基づいて、検索条件保存IDと個人株主属性IDからなる検索条件保存マッピングテーブルと、個人株主範囲検索条件ID毎に個人株主の検索範囲の条件を特定する個人株主範囲検索条件テーブルと、個人株主範囲検索条件選択肢ID毎に、個人株主範囲検索条件IDと、選択肢名とを含む個人株主範囲検索条件選択肢テーブルと、検索条件保存IDと個人株主範囲検索条件選択肢IDからなる個人株主範囲検索条件保存マッピングテーブルと、前記検索条件保存IDと、個人株主拡張属性選択肢IDと、を含む拡張属性検索条件保存マッピングテーブルとから、それぞれの検索条件を取得し、さらに、取得した前記ぞれぞれの検索条件に基づいて、前記個人株主テーブル、前記個人株主企業属性テーブル、前記個人株主企業属性IDと前記個人株主拡張属性選択肢IDとを含む個人株主企業拡張属性回答テーブル、を検索し、該当するデータの前記個人株主テーブルの前記個人株主ID、前記個人株主クライアント端末のメールアドレスを取得することで配信メンバを取得し、前記配信アクションデータベースにおいて、配信可能になったデータを配信アクションテーブルの配信予約時間を、当該処理の開始日時よりも古いという条件で検索して得られた配信アクションIDと、前記配信メンバ取得処理において取得した個人株主IDと、に基づいて、ログID毎に、配信アクションIDと、個人株主IDと、配信状況とを含む個人株主配信アクションログテーブルにデータを登録し、前記議決権行使データベースにおいて、取得した前記個人株主クライアント端末のメールアドレスに基づいて送信された前記個人株主クライアント端末に向けた議決権行使可能になった旨の電子メールへの返信とログインとに応じて、ログインした個人株主データ(個人株主ID)をキーとして、前記個人株主配信アクションログテーブルを検索してデータを取得し、当該データである配信アクションIDをキーにして、前記配信アクション設定テーブル、議決権行使配信設定ID毎に前記配信アクションIDを含む議決権行使配信設定テーブル、議案ID毎に議決権行使配信設定IDと議案内容とを含む議決内容テーブルのデータを取得し、前記個人株主クライアント端末に、議決権行使画面を表示させるためのデータを送り返信を促すことを特徴とする個人株主管理装置である。
また、本発明は、個人株主クライアント端末と、前記個人株主クライアント端末とネットワーク接続される個人株主管理サーバと、前記個人株主管理サーバと接続される個人株主データベース及び配信アクションデータベースと、個人株主検索条件データベースと、ポイント交換データベースと、を含むデータベース群と、を有する個人株主管理装置であって、前記個人株主データベースは、個人株主毎に一意の個人株主ID毎に、個人株主の属性を有する個人株主テーブルと、個人株主企業属性ID毎に個人株主と株式発行企業との関係を前記個人株主IDにより関連付けする個人株主IDと、株式証券のIDである証券コードと、最新株主番号と、を有する個人株主企業属性テーブルと、を少なくとも備え、さらに、前記データベース群のデータの検索・照合の処理をする情報処理部を有しており、前記情報処理部は、前記個人株主クライアント端末からのメニュー選択に応じて返信される商品種別(商品区分)を受け取り、証券コードと、メニュー選択に応じた商品種類(商品区分)をキーにして、前記ポイント交換データベース内の、交換ポイントID毎の証券コードと、商品IDと、交換ポイントとを有する交換ポイントマスタテーブルと、商品ID毎に、商品名を含む商品表示内容を記憶する商品マスタテーブルと、からデータを取得し、前記個人株主クライアント端末に対して、ポイント交換商品画面を表示させるための前記データを送り、商品選択操作に応じて返信される商品を受けて、当該商品を特定する商品IDを検索キーにして、前記商品マスタテーブル、前記交換ポイントマスタテーブルからデータを取得し、選択された商品の詳細を前記クライアント端末に表示させるためのデータを送り、選択確認を受けて、前記クライアント端末の前記個人株主企業属性テーブルの所有ポイント数(残高)を取得して、選択された商品とポイントと比較することで交換可能か否かを判定し、前記ポイント交換データベース内の、ログID毎に、個人株主IDと交換ポイントとを有するポイント交換ログテーブルの、前記個人株主IDによって特定される交換ポイントと申し込み状態とを新規に書き込み、ポイント交換に伴う新たな所有ポイントを再計算して前記個人株主企業属性テーブルの、所有ポイント数を更新することを特徴とする個人株主管理装置である。
また、本発明は、個人株主クライアント端末と、前記個人株主クライアント端末とネットワーク接続される個人株主管理サーバと、前記個人株主管理サーバと接続される個人株主データベース及び配信アクションデータベースと、個人株主検索条件データベースと、を含むデータベース群と、を有する個人株主管理装置であって、前記個人株主データベースは、個人株主毎に一意の個人株主ID毎に、個人株主の属性を有する個人株主テーブルと、個人株主企業属性ID毎に個人株主と株式発行企業との関係を前記個人株主IDにより関連付けする個人株主IDと、株式証券のIDである証券コードと、最新株主番号と、を有する個人株主企業属性テーブルと、を少なくとも備え、さらに、前記データベース群のデータの検索・照合の処理をする情報処理部を有しており、企業クライアント端末からログインされ、株主情報の取得を要求されると、当該企業クライアント端末の企業の証券コードを検索キーとして、前記個人株主企業属性テーブル及びそれを介して前記個人株主テーブルを検索して個人株主属性情報を取得し、返信された当該株主属性情報を元に、前記企業クライアント端末に前記個人株主属性に関する検索条件の入力を促し、当該入力に基づいて、前記個人株主データベースにおいて、前記ログイン企業の証券コードと前記入力された検索条件とに基づいて、前記個人株主企業属性テーブル、前記個人株主テーブル、前記個人株主企業属性IDと、個人株主拡張属性選択肢IDと、を含む個人株主企業拡張属性回答テーブルと、を検索し、検索された件数のみを取得して返信して、統計データを作成することを特徴とする個人株主管理装置である。
次に、本発明の第2の実施の形態による議決権行使結果回収システムおよび議決権行使結果回収方法について詳細に説明する。議決権行使に関しては、上記の実施の形態においても、図11、12、図18、19および図35から図37等を参照しながら説明してきた。尚、上記の第1の実施の形態においては、主として、郵送されたCD−ROMを媒体として会員登録を行う例を説明したが、会員登録(第1の会員登録)は、一般的な方法でも良く、例えば、SRサイトサーバ1が提供するホームページからの株主番号の入力(図25でシリアルナンバーを入力しない例)や電子メールのやり取りによる会員登録方法であっても良いことは言うまでも無い。
本実施の形態による、議決権行使結果回収システムおよび議決権行使結果回収方法では、第1の実施の形態において説明したシステム構成およびデータ構造等を受け継ぐことができる。尚、本実施の形態における種々の技術は、第1の実施の形態において説明した技術を用いた場合およびその代替技術を用いた場合のいずれにおいても、実施することができることは言うまでもない。
図52Aは、本実施の形態による、議決権行使結果回収システムの全体構成例を示す機能ブロック図であり、図1等の第1の実施の形態による各サーバ等と対応させて説明することができる。図52Bは、図52Aにおいて(1)から(20)までで示されている処理の流れを示すフローチャート図である。また、処理内容は、第1の実施の形態と同様であっても良い。図52Cは、本実施の形態によるSRサイトサーバと中継サーバとの間のID連携技術を模式的に示す図であり、図52Dは図52Cの処理の流れを示す図である。
(1)信託銀行サーバ41から株式発行体企業サーバ31への株主名簿の提供
(2)株式発行体企業サーバ31からSRサイトサーバ1への株主名簿の提供
(3)株式発行体企業サーバ31からSRサイトサーバ1へのインセンティブ(対価、例えば、ポイント、ビットコインなど)の拠出
(4)株主クライアント端末11からSRサイトサーバ1への仮会員登録
この段階で、登録希望の株主クライアント端末11からSRサイトサーバ1へ、株主の株主番号と例えば郵便番号等とを組として、送信する。郵便番号に代えて、株主のその他の属性を用いても良い。
(5)SRサイトサーバ1において、(2)で受け取った株主名簿と(4)で仮登録の申し込みがあった会員登録情報の照合を行う。
(7)株主クライアント端末11からSRサイトサーバ1へ本登録の申請があると、本登録(第1の登録)を行う。
(8)本登録された株主クライアント端末11に対してポイント等を付与するようにすると、登録する株主を増やすためのインセンティブとなる。
(9)SRサイトサーバ1と企業側株主情報管理サーバ3との間で、株主データを連携させる。具体的には、株主DB7aから7d等の同じIDを有する株主データを、共通に用いることができるように連携させる。
(10)(9)の処理により、会員株主のデータベースを構築することができる。
(12)SRサイトサーバ1と連携する企業側株主情報管理サーバ3は、中継サーバ51に対して、株主向け各種連絡レターフォームを登録しておく。株主向け各種連絡レターフォームは、法定書類(招集通知/議決権行使書/計算書類)の他、非法定書類も含む。
(13)中継サーバ51は、株主向け各種連絡レターフォームを、株主クライアント端末11に配信する。
(14)株主クライアント端末11は、SRサイトサーバ1上のプラットフォームにおいて株主向け各種連絡レターフォームを閲覧し、例えば、SRサイトサーバ1から提供される電子議決権行使回答フォームのユーザインターフェースを用いて議決権行使を行うことができる。
(15)SRサイトサーバ1と中継サーバ51との間で議決権行使結果データを連携させる。
(17)信託銀行サーバ41は、中継サーバ51内に集積された議決権行使結果データを取得する。
(18)信託銀行サーバ41は、集積された議決権行使結果データを集計し、その結果を得ることができる。
(19)信託銀行サーバ41は、集積結果を株式発行体企業サーバ31に知らせることができる。
(20)SRサイトサーバ1から株主クライアント端末11に対して、要請に応じて、ポイント等に応じた株主優待商品等を発送する手配を行う。
図52Cは、SRサイトサーバ1へ第1の登録がなされた第1の登録会員と、日本郵便の中継サーバ51(Mypost51a)に登録された第2の登録会員との関係を示す図であり、図52Dは、処理の流れを示すフローチャート図である。
まず、第1の登録会員名簿と第2の登録会員名簿とのID連携処理を開始する(ステップS51:START)。そして、ステップS52において、第1の登録会員と第2の登録会員とのIDと属性とを比較する。
第1の登録会員の氏名(ID)と属性(例えば、住所、郵便番号、メールアドレスなど)が第2の登録会員のそれらと一致する場合には、第1の登録会員と第2の登録会員とを同じIDで連携する(ステップS53、ステップS54でyesの場合にステップS55に進む)。
(ケース2)
第1の登録会員の氏名(ID)と属性(例えば、住所、郵便番号、メールアドレスなど)と一致する第2の登録会員が存在しない場合には、第1の登録会員の情報を第2の登録会員と連携させ(Mypost内の新たな登録会員とし)同じIDで連携する(ステップS56でyesの場合に、ステップS57に進む)。
(ケース3)
第2の登録会員の氏名(ID)と属性(例えば、住所、郵便番号、メールアドレスなど)と一致する第1の登録会員が存在しない場合には、連携しない(ステップS56でnoの場合)。
図53、図54は、電子議決権の回収スキームのより詳細な処理について説明した図であり、図53は、議決権行使データの受け渡し方法の詳細を示す図である。図54は、日本郵便のMyPostを利用した電子議決権の回収スキームの要旨を示すイメージ図である。SRサイトサーバ1と、信託銀行サーバ41と、中継サーバ51と、株主クライアント端末11との間における処理を示すシーケンス図である。
図55から図60までは、SRサイトサーバ1が株主クライアント端末11に提供する議決権行使に関するGUI(グラフィックユーザインターフェース)の一例を示す図であり、図35から図37までに対応する図である。
次いで、SRサイトサーバ1(より詳細には、例えば、SRサイトサーバ1と連携する企業側株主情報管理サーバ3)が、中継サーバ51に対して、議決権行使フォームを登録する(S2)。
ここで行使された議決権行使の内容は、日本郵便の中継サーバ51のMypost51a内に蓄積され、信託銀行サーバ41によりその情報が取得できる。信託銀行サーバ41はその結果を集計する。
1)Mypost51aから株式クライアント端末11に対して、図8、図10A、図10Bのようなデータ構成と図18,図19に示すようなシーケンスとに基づいて、議決権行使を促すための電子メール等が送信される(図53、図54のS3)。
これにより、株式発行体企業サーバ31を有する企業は、株主総会などの期月結果を電子的にかつ簡単に報告書という決められた形式でまとめて取得することができる。
当該議決結果は、日本郵便の中継サーバ51から、名簿管理人である信託銀行サーバ41が取得して集計する方式で得たものであるため、議決権行使結果の改ざん等の可能性を最大限に低減することができ、議決結果の信頼性を高めることができる。
例えば、中継サーバは日本郵便以外が運用するものでも良い。
次に、本発明の第3の実施の形態による共通株主優待コインを利用した株主優待の統合技術及び議決権行使技術について図面を参照しながら詳細に説明する。議決権行使に関しては、上記の実施の形態においても、図11、12、図18、19および図35から図37等を参照しながら説明してきた。
しかしながら、個人投資家においては、各社毎に発行されている「株主優待ポイント」を合算したいという要望が少なくない。
本実施の形態による株主優待の統合技術による共通株主優待技術及び議決権行使技術は、コンピュータソフトウェアを用いた株主管理技術に関し、特に、ブロックチェーン技術を利用して秘匿性、改ざん困難性を高めたSR(個人株主)の管理技術に関する。
1)安全かつ低コストなシステムとして、ブロックチェーン技術を利用した新たな議決権行使の仕組み。
2)ブロックチェーン技術を利用した共通株主優待コインにより、例えば議決権行使議などのアクションを行った株主に対してポイント、コイン等(対価)を付与することによって、議決権の行使の機会を増やし、また個人株主と企業との連帯感をもたせる仕組み。
図61は、本実施の形態による株主管理システムXの一構成例を示す図である。株主管理システムXは、図1に示す株主管理システムAの構成に加えて、統合管理を行うためのポータルサイトサーバ200と、プライベートブロックチェーン(PBC)203を、個人株主SRサイトサーバ1と、企業側株主情報管理サーバ3と、DBサーバ5と、にネットワーク接続した構成を有している。
加えて、議決権を行使した個人株主に対しては、議決権行使のモチベーション向上のため共通株主優待コイン等の対価を付与する
1)上場株式発行会社毎に、「個人株主向けインターフェース」を構築する。
2)上場株式発行会社毎に、「株主優待ポイント」を発行・管理する(上場株式発行企業がポイント費用相当を拠出する)。
3)上場株式発行会社毎に、議決権行使及び回収・管理を行なう。
したがって、上場株式発行会社毎に発行された優待ポイントは相互乗り入れができない。
上述のように、株式発行企業毎に株主優待ポイントを管理している現状に対して、『共通株主優待コイン』(例えば、「WILLsCoin」など、以下同様)を利用するためのプラットフォームとして、『共通株主優待プラットフォーム』を構築した。
すなわち、複数の会社のSRサイト会員を共通IDで統合管理するとともに、各社で発行される優待ポイントを共通株主優待コインに交換する仕組みを設けることで、各社の優待ポイントを統合集約することができる。
1)共通株主優待コインへの交換申請処理部
2)ポータルサイトサーバ200(Wills Portal)への会員登録処理を行う処理部
3)ポータルサイトサーバ200(Wills Portal)固有のIDを不要とする統合ID付与処理部
その前提として、従来の仕組みでは、同一個人株主(同一人)が株式会社毎にプレミアム優待倶楽部サイトのIDを有することとなっていた。すなわち、複数の会社の株主は、会社毎に異なるプレミアム優待倶楽部サイトのIDを付与される。
例えば、A社のプレミアム優待倶楽部サイトの会員が「Wills Portal」サイトの会員登録をすると「Wills Portal」IDが発行される。B社のプレミアム優待倶楽部サイトで、ポイントをWills Coinに交換しようとするときは、「Wills Portal」IDを交換申請画面において入力等することで、A社プレミアム優待倶楽部会員とB社プレミアム優待倶楽部会員とが、同一である旨が認証される仕組みとなっている。
以下、より具体的な実施の形態について説明する。
まず、議決権行使技術について説明する。
図63は、本実施の形態による議決権行使結果の回収システムの一構成例を示す機能ブロック図兼シーケンス図である。図64は、第1の実施の形態において説明した議決権行使に関するテーブルTB6(TB6−1〜3)に加えて、新たな議決権管理テーブルTB6−4を加えたデータ構成である。
1)株式発行体企業サーバ31は、株主総会等の議案内容を企業クライアント端末15に対して議案内容の登録を行う(101)。
2)企業クライアント端末15は、議案内容を企業側株主情報管理サーバ3に渡す(102)。
3)企業側株主情報管理サーバ3は、PBCインターフェース201を介してPBCサーバ203に議案内容を記憶させる(103)。
4)PBCサーバ203に記憶された議案内容は、PBCインターフェース201を介して個人株主SRサイトサーバ1に送られる(104)。
5)個人株主SRサイトサーバ1は、個人株主クライアント端末11に議案内容を送る(105)。
6)個人株主クライアント端末11の表示部に議案内容が表示される。従って、個人株主は自己の個人株主クラインアント端末の表示部から議案内容を知ることができる(106)。
1)個人株主は、個人株主クライアント端末11の表示部に表示された議案内容を参照して、議決権行使の入力をする(例えば表示部のボタンなどを押す)(111)。
2)個人株主クライアント端末11から議決権行使結果が個人株主SRサイトサーバ1に送られる(112)。
3)個人株主SRサイトサーバ1からPBCインターフェース201に議決権行使結果が送られる(113)。
4)PBCインターフェース201からPBCサーバ203に議決権行使結果が送られ、例えば4台のサーバに議決権行使結果が記憶される(114)。
5)PBCサーバ203からPBCインターフェース201に議決権行使結果が送られる(115)。
6)PBCインターフェース201から議決権行使結果が企業側株主情報管理サーバ3に送られる(116)。
7)企業側株主情報管理サーバ3から企業クライアント端末15に議決権行使結果が送られる(117)。
8)企業クライアント端末15から株式発行体企業サーバ31に議決権行使結果が送られ、行使結果を株式発行体企業サーバ31の表示部に表示させる(117b)
1)株式発行体企業サーバ31は、PBCインターフェース201を介してPBCサーバ203に議決権個数を通知する(121、122)。
2)PBCサーバ203は、PBCインターフェース201を介して、個人株主SRサイトサーバ1に議決権個数を通知する(123)。
3)個人株主SRサイトサーバ1は、個人株主クライアント端末11に議決権個数を送り(124)、個人株主クライアント端末11において、議決権個数が表示される(個人株主が表示を閲覧、参照する)(124、125)。
1)議決権行使を行ったことに対するアクションポイントが、株式発行体企業サーバ31からPBCサーバ203を介して個人株主クライアント端末11に付与される。
以下に、上記処理に関連する説明を行う。
第2の実施の形態(特願2016−251467号並びに特願2016−251449号参照)における、中継サーバを利用した議決権結果回収技術と、本実施の形態により議決権結果回収技術とは排他的関係にあるのではなく、選択的併存関係にある。すなわち、株式発行体企業としてみたときに、議決権行使結果の回収方法及び回収スキームが2つの選択肢が用意されていることになる。1つ目の選択肢は、第2の実施の形態による、日本郵便の「My Post」を利用した議決権行使結果回収方法であり、もう1つの選択肢は、本実施の形態によるブロックチェーン技術による議決権行使結果回収方法及び議決権行使管理システムである。株式発行体企業は、上記2つ選択肢のうちの何れかの1の方法により、議決権行使結果を回収することできる。
株式発行体企業は、株主総会に付すべき議案を企業クライアント端末15へ登録することができる。登録された議案内容は、企業側株主情報管理サーバ3、PBCインターフェースサーバ201を経由して、ブロックチェーンを構成するPBCサーバ203を構成する例えば4台のサーバに同時に記録・保存される。
同時に、株式発行体企業は、PBCインターフェース201へ株主の保有株式数並びに議決権個数を記載又は記録したファイルをアップロードし、議案内容とともにPBCサーバ203へ記録保存される。
議決権行使結果は、個人株主SRサイトサーバ1、PBCインターフェース201を経由し、PBCサーバ203へ記録保存される。PBCサーバ203へ記録保存された議決権行使結果は、サービス提供者(ポータルサイトサーバ(Wills Portal))、株式発行体企業サーバ31及び信託銀行サーバ41で分散して保有されている「秘密鍵」H1からH3までが合致したときにのみ、閲覧・確認ができる仕組みとなっている。なお、「秘密鍵」の取得要求は、各主体がそれぞれ独立して行うこともできるが、いずれかを主体として行なうことができる。すなわち、株式発行企業から信託銀行およびサービス提供者に対して秘密鍵取得要求をすることもできれば、信託銀行も株式発行企業およびサービス提供者に対して秘密鍵の取得要求をすることができる(H1からH3)。
以上のように、本実施の形態による個人株主の議決権行使は耐改ざん性・秘匿性が高い。さらに、議決権行使に対してアクションポイントを個人株主に付与することが可能である。このアクションポイントに関しても、後述するように、PBCサーバで管理する耐改ざん性・秘匿性の高い仕組みとすることができる。
次に、ポイント管理技術について説明する。
図65は、本実施の形態による共通株主優待を行う第1の株主管理システムの一構成例を示す機能ブロック図兼シーケンス図である。図65に示すシステム構成例は、基本的には図61と同様であり、株式発行体企業サーバ31、信託銀行サーバ41を含み、以下に処理の手順について説明を行う。
1)個人株主は、個人株主クライアント端末11においてサービス提供者が運営するポータルサイトサーバ200(図61)への会員登録を行うための操作を行う(131)。
2)個人株主クライアント端末11は、個人株主SRサイトサーバ1に対して申し込み情報を提供する(132)。
3)個人株主SRサイトサーバ1は、PBCインターフェース201を介してPBCサーバ203に申し込み情報を記憶させる(133)。
4)PBCサーバ203は、PBCインターフェース201を介して、申し込み情報を企業側株主情報管理サーバ3に渡す(134)。
5)企業側株主情報管理サーバ3は、企業クライアント端末15に申し込み情報を表示させる(135)。
1)企業側株主情報管理サーバ3は、上記の申し込みに対応して共通株主優待IDを振り出し、PBCインターフェース201に送る(141)。
2)PBCインターフェース201は、企業側株主情報管理サーバ3が振り出した共通株主優待IDをPBCサーバ203に記憶させる(142)。
3)PBCサーバ203は、要求に応じて、個人株主SRサイトサーバ1を介して共通株主優待IDを個人株主クライアント端末11に送る(143)。
4)個人株主クライアント端末11は、共通株主優待IDを個人株主に対して付与する(144)。
1)株式発行体企業サーバ31は、株主優待ポイントを発行する(151)。株主優待ポイント残高はPBCインターフェース201に送られる(152)。
2)PBCインターフェース201は、PBCサーバ203に対してポイント残高を記憶させる(153)。
3)PBCサーバ203は、個人株主SRサイトサーバ1に対してポイント残高を送る(154)。
4)個人株主SRサイトサーバ1は、個人株主クライアント端末11に表示させるためのポイント残高を個人株主クライアント端末11に送る(155)。
5)個人株主クライアント端末11は、ポイント残高表示を個人株主に見せることができる(156)。
図66は、第2のポイント管理処理システムにおける処理の流れを示すシーケンス図であり、図67は、その場合に用いられるデータ構成例を示す図である。
図67に示すように、第2のポイント管理技術処理においては、第1の実施の形態のTB9の構成に加えて、共通株主優待コイン管理マスタテーブルTB9−8を有している。
尚、詳細な説明は行わないが、ポイントの共通化が可能であるが、PBC化されていない場合も本実施の形態に含まれる。
Claims (9)
- 株主クライアント端末と、
前記株主クライアント端末に対して手続(処理)の支援を含むサービスの提供を行うSRサイトサーバと、
株式発行体企業サーバの企業クライアント端末と、
前記SRサイトサーバとネットワーク接続されるプライベートブロックチェーンと、を有し、
前記プライベートブロックチェーンは、
前記企業クライアント端末と前記SRサイトサーバと前記株主クライアント端末との間の議決権内容、議決権行使結果および議決権個数のやり取りの過程において、前記議決権内容、前記議決権行使結果および前記議決権個数を、前記プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させ、
前記SRサイトサーバと前記プライベートブロックチェーンとの間に、前記議決権内容、前記議決権行使結果および前記議決権個数をやり取りするプライベートブロックチェーンインターフェイスを有し、
前記議決権行使結果は、前記SRサイトサーバ、前記プライベートブロックチェーンインターフェイスを経由し、前記プライベートブロックチェーンへ記録保存され、前記プライベートブロックチェーンへ記録保存された議決権行使結果は、サービス提供者のポータルサイトサーバ、株式発行体企業サーバ及び信託銀行サーバにおいて分散して保有されている第1から第3までの秘密鍵が合致したときにのみ、前記議決権行使結果の閲覧・確認が可能となることを特徴とする個人株主管理システム。 - さらに、前記SRサイトサーバとネットワーク接続されるDBサーバを有し、
前記DBサーバは、前記議決権内容、前記議決権行使結果および前記議決権個数以外の株主の属性情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の個人株主管理システム。 - さらに、前記プライベートブロックチェーンは、
会員登録された株主に対して付与される共通株主優待IDと、前記共通株主優待ID毎の株主優待ポイントの残高又は株主優待ポイントによる商品/サービスの申し込み情報の少なくともいずれか一方を、前記プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておくことを特徴とする請求項1又は2に記載の個人株主管理システム。 - さらに、
前記企業クライアント端末と前記SRサイトサーバと前記株主クライアント端末との間の株式発行体毎に付与される株主優待ポイントのやり取りは、前記プライベートブロックチェーンを介して行う処理に限定される請求項1又は2に記載の個人株主管理システム。 - さらに、前記株主優待ポイントを、株式発行体に依存しない共通株主優待ポイント(コイン)に変換して管理するポータルサイトサーバを有することを特徴とする請求項3又は4に記載の個人株主管理システム。
- 前記ポータルサイトサーバは、
前記株主優待ポイントと交換して提供される商品・サービスとは異なる商品・サービス提供のプラットフォームを提供することを特徴とする請求項5に記載の個人株主管理システム。 - 株主クライアント端末と、前記株主クライアント端末に対して手続(処理)の支援を含むサービスの提供を行うSRサイトサーバと、株式発行体企業サーバの企業クライアント端末と、前記SRサイトサーバとネットワーク接続されるプライベートブロックチェーンと、前記SRサイトサーバと前記プライベートブロックチェーンとの間に、議決権内容、議決権行使結果および議決権個数をやり取りするプライベートブロックチェーンインターフェイスとを有する個人株主管理システムにおける個人株主管理方法であって、
前記SRサイトサーバは、
前記企業クライアント端末と前記SRサイトサーバと前記株主クライアント端末との間の議決権内容、議決権行使結果および議決権個数のやり取りの過程において、前記議決権内容、前記議決権行使結果および前記議決権個数を、前記プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておき、
前記議決権行使結果を、前記SRサイトサーバ、前記プライベートブロックチェーンインターフェイスを経由し、前記プライベートブロックチェーンへ記録保存する処理を実行し、
前記プライベートブロックチェーンへ記録保存された議決権行使結果は、サービス提供者のポータルサイトサーバ、株式発行体企業サーバ及び信託銀行サーバにおいて分散して保有されている第1から第3までの秘密鍵が合致したときにのみ、前記議決権行使結果の閲覧・確認が可能となることを特徴とする個人株主管理方法。 - 前記SRサイトサーバは、
会員登録された株主に対して付与される共通株主優待IDと、前記共通株主優待ID毎の株主優待ポイントの残高及び株主優待ポイントによる商品/サービスの申し込み情報のうちの少なくともいずれか一方を、前記プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておく処理を実行することを特徴とする請求項7に記載の個人株主管理方法。 - 請求項7又は8に記載の個人株主管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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