JP6325112B2 - 複数のモードをサポートする適応型fm復調器 - Google Patents

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Description

相互参照
[0001] 本特許出願は、“Adaptive FM Demodulator Supporting Multiple Modes”(複数のモードをサポートする適応型FM復調器)という題名を有し、2013年11月19日に出願され、これの譲受人に譲渡された米国特許出願第14/083,900号に対する優先権を主張するものである。
[0002] 過去数十年にわたり、ブロードキャスト周波数変調された(frequency-modulated)(FM)オーディオおよび/またはデータの送信を取り扱うために様々な復調アルゴリズムが開発されている。これらのアルゴリズムの各々は、それらを幾つかの特定の状況において特に魅力的な解決策にするあるレベルの性能を提供する。しかしながら、その同じアルゴリズムが、広範な動作状態に関して最適な解決策を提供しない可能性がある。すなわち、FM復調器は、概して、FM復調器が直面する可能性がある典型的な動作状態を取り扱うのに適する単一のアルゴリズムに依存する。
[0003] 例えば、位相微分(phase differencing)に基づくFM復調器は、小さいレイアウト(すなわち、小さいシリコンエリア(silicon area))を用いて実装され得、および、かなりの量の電力消費量なしで動作され得る。しかしながら、そのようなFM復調器は、非常に不良な受信機感度を有することがあり、FM信号強度(例えば、信号対雑音比(SNR)または信号対干渉および雑音比(SINR))が十分に大きいときに使用するために実用的であるにすぎない。
[0004] 他方、位相同期ループ(phase−locked loop)(PLL)方式に基づくFM復調器は、実装するときに、位相微分に基づくFM復調器よりも大きいシリコンエリアおよび電力消費量を必要とすることがある。しかしながら、PLLに基づくFM復調器は、良好な受信機感度を達成することができる。PLLに基づくFM復調器と同様に、周波数圧縮フィードバック(FCF:frequency-compressive feedback)に基づくFM復調器も良好な受信機感度を提供することができるが、大きなシリコンエリアおよび電力消費量を要求する。
[0005] 典型的なFM復調アルゴリズムは広範な動作状態に関して最適な性能を生み出すことができない一方で、各々が異なるFM復調アルゴリズムに基づく複数のFM復調器を使用することは、非実用的でありかつ高コストでもある。従って、広範な状況または動作状態に関して適切なレベルの性能を提供することができる単一のFM復調器を有することが望ましい。
[0006] 説明される特徴は、概して、無線通信のための1つ以上の改良された方法、装置、デバイス、および/またはシステムに関連する。より具体的には、説明される特徴は、概して、FM受信機が複数の復調モード(例えば、アルゴリズム)をサポートすることが可能な適応型FM復調器(an adaptive FM demodulator)を使用する無線通信に関連する。
[0007] 複数のモードをサポートする適応型FM復調器の一態様は、FM復調器においてFM信号(例えば、FMオーディオ・ブロードキャスト信号)を受信することと、FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別することと、を含む。それらのパラメータに基づき、FM復調器内のモジュールまたはブロック間の様々な接続は、FM信号を復調するために復調器によってサポートされる複数の復調モードのうちの1つを選択するように構成され得る。幾つかの例において、復調モード(例えば、復調アルゴリズム)は、位相微分モード(a phase differencing mode)、PLLモード、FCFモード、および/または直交検出器モード(a quadrature detector mode)を含むことができる。FM信号から識別されたパラメータは、FM信号の信号強度メトリック(例えば、SNR、SINR)、および/または世界の特定の国および/または地域でのFM信号の送信のために使用される最大周波数偏差(a maximum frequency deviation)または帯域幅、を含むことができる。パラメータに基づき、FM復調器内の接続を構成するために1つ以上の信号(例えば、制御信号)が生成され得る。幾つかの例において、FM復調の動作は、パラメータのうちの1つがスレショルド値を突破する(breach a threshold value)(例えば、FM信号のSNRが予め定義されたスレショルドを下回った)ときに1つの復調モードから別の復調モードに切り換わることができる。
[0008] 少なくとも一組の例示的な実施形態により、無線通信のための方法は、複数の復調モードをサポートする復調器において周波数変調(FM)信号を受信することと、FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別することと、1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、FM信号を復調するために複数の復調モードのうちの1つを選択するように復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することと、を含むことができる。
[0009] 幾つかの例において、復調モードは、位相微分モード、位相同期ループ(PLL)モード、周波数圧縮フィードバック(FCF)モード、および直交検出器モードのうちの2つ以上を含むことができる。
[0010] 幾つかの例において、1つ以上のパラメータは、FM信号の信号強度メトリックおよびFM信号の最大周波数偏差のうちの1つまたは両方を含むことができる。
[0011] 幾つかの例において、方法は、1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1つ以上の信号を生成することと、1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいてFM信号を復調するために復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することと、も含むことができる。
[0012] 幾つかの例において、方法は、1つ以上のパラメータのうちの1つをスレショルド値と比較することと、パラメータがスレショルド値を突破するときに復調モードの選択を切り換えることと、も含むことができる。
[0013] 幾つかの例において、複数の復調モードは、直交FMモードを含むことができる。
[0014] 幾つかの例において、復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することは、FM信号を復調するために位相微分モードを選択することと、FM信号を復調するために復調器内で信号処理経路を構成することであって、信号処理経路は、アークタンジェントモジュール(an arc tangent module)と位相微分器(a phase differentiator)とを含むことができることと、を含むことができる。
[0015] 幾つかの例において、復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することは、FM信号を復調するためにPLLモードを選択することと、FM信号を復調するために復調器内で信号処理経路を構成することであって、 信号処理経路は、位相弁別器(a phase discriminator)と、PLLループフィルタと、数値制御発振器(NCO:a numerically-controlled oscillator)と、を含むことができることと、を含むことができる。
[0016] 幾つかの例において、復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することは、FM信号を復調するためにFCFモードを選択することと、FM信号を復調するために復調器内で信号処理経路を構成することであって、信号処理経路は、乗算器と、適応型チャネルフィルタと、アークタンジェントモジュールと、位相微分器と、数値制御発振器(NCO)と、を含むことができることと、を含むことができる。
[0017] 少なくとも第2の組の例示的な実施形態により、無線通信のための装置は、複数の復調モードをサポートする復調器において周波数変調(FM)信号を受信するための手段と、FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別するための手段と、1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、FM信号を復調するために複数の復調モードのうちの1つを選択するように復調器内の複数のモジュール間の接続を構成するための手段と、を含むことができる。
[0018] 幾つかの例において、無線通信のための装置は、第1の組の例示的な実施形態に関して上述される方法の1つ以上の態様を実装することができる。例えば、装置は、第1の組の例示的な実施形態に関して上述される方法の1つ以上の態様を実装するための手段を含むことができる。
[0019] 少なくとも第3の組の例示的な実施形態により、無線通信のための装置は、プロセッサと、プロセッサと電子的な通信状態にあるメモリと、メモリに格納された命令と、を含むことができる。命令は、複数の復調モードをサポートする復調器において周波数変調(FM)信号を受信し、FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別し、および、1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、FM信号を復調するために複数の復調モードのうちの1つを選択するように復調器内の複数のモジュール間の接続を構成する、ためにプロセッサによって実行可能である。
[0020] 幾つかの例において、無線通信のための装置は、第1の組の例示的な実施形態に関して上述される方法の1つ以上の態様を実装することができる。例えば、メモリは、第1の組の例示的な実施形態に関して上述される方法の例のうちの1つ以上を実装するためにプロセッサによって実行可能な命令を格納することができる。
[0021] 少なくとも第4の組の例示的な実施形態により、無線通信のためのコンピュータプログラム製品は、非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を含むことができる。非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体は、複数の復調モードをサポートする復調器において周波数変調(FM)信号を受信し、FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別し、および、1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、FM信号を復調するために複数の復調モードのうちの1つを選択するように復調器内の複数のモジュール間の接続を構成する、ためにプロセッサによって実行可能である命令を格納することができる。
[0022] 幾つかの例において、無線通信のためのコンピュータプログラム製品は、第1の組の例示的な実施形態に関して上述される方法の1つ以上の態様を実装することができる。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体は、第1の組の例示的な実施形態に関して上述される方法の例のうちの1つ以上を実装するためにプロセッサによって実行可能な命令を格納することができる。
[0023] 上記は、以下の詳細な説明をより良く理解できるようにするために本開示の例の特徴および技術的利点をかなりおおまかに概説している。追加の特徴および利点が以下において説明される。開示される概念および具体例は、本開示の同じ目的を実施するためにその他の構造を変更または設計するための基礎として容易に利用することができる。そのような同等の構造は、添付される請求項の範囲から逸脱するものではない。構成および動作方法の両方に関して、ここにおいて開示される概念の特徴を表していると確信されている特徴は、関連する利点とともに、添付されている図に関連して検討されたときにより良く理解されるであろう。それらの図の各々は、例示および説明のみを目的として提供されるものであり、請求項の限界を定めるものではない。
[0024] 以下の図面を参照することによって本開示の性質および利点に関するさらなる理解が実現されるであろう。添付される図において、同様のコンポーネントまたは特徴は、同じ参照ラベルを有することができる。さらに、同じタイプの様々なコンポーネントは、参照ラベル、ダッシュおよび同様のコンポーネントを区別する第2のラベルに従うことによって区別することができる。第1の参照ラベルのみが明細書において使用される場合は、説明は、第2の参照ラベルにかかわらず同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントのうちのあらゆる1つに適用可能である。
[0025] 図1は、様々な実施形態によるFMブロードキャストの例を示した概略図を示す。 [0026] 図2は、様々な実施形態によるFM受信機を有するデバイスの例を示した概略図を示す。 [0027] 図3は、様々な実施形態によるFM受信機の例を示した概略図を示す。 [0028] 図4Aは、様々な実施形態による適応型FM復調器の例を示した概略図を示す。 [0029] 図4Bは、様々な実施形態による適応型FM復調器の構成の例を示した概略図を示す。 [0030] 図4Cは、様々な実施形態による適応型FM復調器の構成の他の例を示した概略図を示す。 [0031] 図4Dは、様々な実施形態による適応型FM復調器の構成のさらに他の例を示した概略図を示す。 [0032] 図5は、様々な実施形態による適応型FM復調器を構成するためのコントローラの例を示した概略図を示す。 [0033] 図6は、様々な実施形態によるFMブロードキャストを受信するためのデバイスの例を示したブロック図を示す。 [0034] 図7は、様々な実施形態によるFM復調器を好適化する(adapting)ための方法の例のフローチャートである。 [0034] 図8は、様々な実施形態によるFM復調器を好適化するための方法の例のフローチャートである。 [0034] 図9は、様々な実施形態によるFM復調器を好適化するための方法の例のフローチャートである。
詳細な説明
[0035] 説明される実施形態は、FM復調器が広範な状況および動作状態に適する無線通信のための方法、デバイス、および装置を対象とする。FM復調器は、複数の復調モード(例えば、復調アルゴリズムまたは方式)をサポートすることができる。そのようなFM復調器は、好適化可能なFM復調器、一体化されたFM復調器、または構成可能なFM復調器と呼ぶことができる。例えば、それは、位相微分モード、PLLモード、および/またはFCFモードをサポートすることができる。幾つかの例において、FM復調器は、その他の復調モード、例えば、直交検出器(例えば、直交検出器FM復調)をサポートすることができる。FM信号がいったん受信されると、そのFM信号に対応する1つ以上のパラメータが識別または推定され得る(例えば、SNRまたはSINR、最大周波数偏差)。次に、FM信号パラメータのうちの1つ以上に基づいて、サポートされた復調モードのうちの1つを選択しおよび選択されたモードを用いてFM信号を復調するためにFM復調器の構成が好適化または変更され得る。
[0036] FM復調器は、異なるFM復調器、例えば、位相微分FM復調器、PLLに基づくFM復調器、および/またはFCFに基づくFM復調器、のアーキテクチャからの特徴を結合または一体化することができる。結合または一体化された実装は、これらのアルゴリズムから実装されたFM復調器が1つ以上の要素またはコンポーネントを共有することができるため、可能であることができる。その結果、適応型FM復調器は、PLLに基づくまたはFCFに基づくFM復調器にサイズの点で匹敵するが、位相微分に基づくFM復調器に適する状態で動作することが可能である。
[0037] 適応型FM復調器のアーキテクチャは、好ましい復調動作モードを得るために構成可能である。復調器アーキテクチャを好適化または構成するために、FM信号から識別されたパラメータに従って複数の制御信号が生成される。例えば、SNR/SINRが大きく、FM復調器が位相微分モードで動作するのが好ましいときには、FM復調器アーキテクチャの適切な内部構成を提供するように制御信号が調整され得る。同様に、SNR/SINRが低下するかまたは低く、FM復調器がPLLモードまたはFCFモードで動作するのが好ましいときには、制御信号が適宜調整され得る。
[0038] 柔軟なまたは構成可能なアーキテクチャを有することによって、FM復調器は、例えば、PLLモード(すなわち、PLLに基づくFM復調器構成)を使用することによって低SNR/SINR環境において良好な性能(すなわち、良好な受信機感度)、および、例えば、位相微分モード(すなわち、位相微分FM復調器構成)を使用することによって高SNR/SINR環境において小さい電力消費量、の両方を達成することができる。さらに、実装中のアルゴリズムは、共通のコンポーネント(例えば、処理モジュール、処理ブロック)を共有するため、単一の適応型FM復調器の全体的なシリコンエリアは、2つ以上のFM復調器を別々に実装することと比較して低減され得る。
[0039] 無線通信のためのここにおいて説明される様々な技法は、FMブロードキャストに関して、特に超短波(VHF)ブロードキャストにおいて、説明される。しかしながら、VHF以外のFMブロードキャストに関して、および/またはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)またはWi−Fiネットワークを含む異なる無線通信ネットワークに関して同じまたは同様の技法が使用され得る。WLANまたはWi−Fiネットワークは、様々なIEEE802.11規格(例えば、IEEE802.11a/g、802.11n、802.11ac、802.11ah、等)において記述されるプロトコルに基づくネットワークを意味することができる。さらに、あらゆる無線ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)において同じまたは同様の技法が使用され得る。例えば、様々な無線通信システム、例えば、セルラーワイヤレスシステム、ピア・ツー・ピア無線通信、アドホックネットワーク、衛星通信システム、およびその他のシステム、に関して同じまたは同様の技法が使用され得る。用語“システム”および“ネットワーク”は、しばしば互換可能な形で使用される。これらの無線通信システムは、様々な無線通信技術、例えば、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)、および/またはその他の無線技術、を採用することができる。概して、無線通信は、無線アクセス技術(RAT)と呼ばれる1つ以上の無線通信技術の標準化された実装に従って実施される。無線アクセス技術を実装する無線通信システムまたはネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN)と呼ばれ得る。
[0040] CDMA技法を採用する無線アクセス技術の例は、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、等を含む。CDMA2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格を網羅する。IS−2000リリース0およびAは、CDMA2000 1X、1X、等と共通して呼ばれる。IS−856(TIA−856)は、CDMA2000 1xEV−DO、高レートパケットデータ(HRPD)、等と共通して呼ばれる。UTRAは、ワイドバンドCDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAのその他の変形を含む。TDMAシステムの例は、移動通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))の様々な実装を含む。OFDMおよび/またはOFDMAを採用する無線アクセス技術の例は、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、発展型UTRA(E−UTRA)、Wi−Fi、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM、等を含む。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)の一部である。3GPP(登録商標) ロング・ターム・エボリューション(LTE(登録商標))およびLTE−Advanced(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、“第3世代パートナーシッププロジェクト”(3GPP)という名称の組織からの文書において説明されている。CDMA2000およびUMBは、“第3世代パートナーシッププロジェクト2”(3GPP2)という名称の組織からの文書において説明されている。ここにおいて説明される技法は、上記のシステムおよび無線技術、およびその他のシステムおよび無線技術に関して使用され得る。
[0041] 従って、以下の説明は、例を提供するものであり、請求項において示される範囲、適用性、または構成を制限するものではない。本開示の精神および適用範囲から逸脱することなしに論じられている要素の機能および配備を変更することができる。様々な実施形態は、様々な手順またはコンポーネントを適宜省略、代替、または追加することができる。例えば、説明される方法は、説明される順序と異なる順序で実施され得、および、様々なステップが追加、省略、または結合され得る。さらに、幾つかの実施形態に関して説明される特徴は、その他の実施形態において結合され得る。
[0042] 図1を参照し、概略図100は、1つ以上の端末、デバイス、または局115にRF信号をブロードキャストする送信機105を例示する。RF信号125は、送信中のオーディオおよび/またはデータ信号によって周波数変調される搬送波を含む。周波数変調された搬送波に起因して、RF信号125は、FM信号またはFMブロードキャスト信号と呼ばれることもある。送信機105は、独立型のブロードキャストデバイスであることができ、または、異なるタイプの無線通信ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク、WLAN)において使用される基地局またはアクセスポイントの一部であることができる。幾つかの実施形態において、送信機105は、VHF(例えば、バンド8)でFMブロードキャストを行うように構成され得る。その他の実施形態においては、送信機105は、その他のバンドでFMサウンド・ブロードキャストを行うように構成され得る。
[0043] 送信機105は、モノラル送信および/またはステレオ送信を行うように構成され得る。モノラル送信に関して、RF信号は、送信中のサウンド信号のプリエンファシス(preemphasis)後にそのサウンド信号によって周波数変調される搬送波を含む。RF信号の最大周波数偏差は、送信の国および/または送信の地域に依存する。例えば、最大周波数偏差に関する要求は、米国および西欧諸国では±75kHzであることができ、他方、幾つかの東欧諸国の場合は、最大周波数偏差に関する要求は、±50kHzであることができる。単純化を目的として、以後は、±75kHzまたは±50kHzの最大周波数偏差は、75kHzまたは50kHzの最大周波数偏差とそれぞれ呼ぶことができる。
[0044] ステレオ送信に関しては、ポーラ変調システム(a polar-modulation system)またはパイロットトーンシステムが使用され得る。両方のシステムにおいて、RF信号は、ベースバンド信号によって周波数変調される搬送波から成ることができ、ステレオ多重化信号と呼ぶことができる。これらのシステムの各々における最大周波数偏差に関する要求は、米国および西欧諸国では75kHz、幾つかの東欧諸国では50kHzであることができる。
[0045] 送信機105が基地局またはアクセスポイントの一部であるときには、局115のうちの1つ以上は、基地局またはアクセスポイントによってサポートされる無線通信ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク、WLAN)と双方向で通信するように構成され得る。
[0046] 送信機105は、特定の国または地域で動作するように構成され得、および、その国または地域に対応する最大周波数偏差または帯域幅を用いてRF信号送信をサポートし得る。しかしながら、局115は、1つ以上の最大周波数偏差をサポートするように構成され(すなわち、異なる諸国または地域での使用のために構成され)得、および、いずれの帯域幅が送信機105によってサポートされるかを識別してそれの動作を適宜好適化する(例えば、FM受信機内のチャネルフィルタの係数を好適化する)ことができ得る。
[0047] 局115は、移動局および/または静止局であることができ、および、分散させることまたは送信機105のカバレッジエリア120内に配備することができる。局115が移動局であるときには、無線局(STA)、ワイヤレスデバイス、または無線端末と呼ぶこともできる。局115は、オーディオおよび/またはデータ信号を得るために送信機105によってブロードキャストされたRF信号125を受信するようにおよびそれらの信号を処理(例えば、復調)するように構成され得る。
[0048] 局115のうちの1つ以上は、複数の復調モード(例えば、アルゴリズム、方式)をサポートすることができ、および、それらのモードのうちの1つを現在の動作状態に適するモードとして選択するように構成され得る。幾つかの実施形態において、局は、位相微分復調モード、PLLに基づく復調モード、FCFに基づく復調モード、および/または直交検出器復調モードをサポートすることができる。局は、それらのモードのうちの1つにおいて動作し、ある一定の動作状態が満たされたときに(RF信号の強度の変化)、別のモードに切り換わることができる。以下において説明される図2乃至9は、複数の復調モードをサポートするために適応型FM復調器が使用される局115を有することの様々な態様に関する追加の詳細を提供する。
[0049] 図2は、送信機105−aがオーディオおよび/またはデータ情報を有するRF信号125−aを局115−aにブロードキャストする概略図200を示す。送信は、送信機105−aが位置する国または地域に関する特定の最大周波数偏差または帯域幅に基づく。送信機105−aは、図1の送信機105の例であり、局115−aは、同じく図1の局115の例である。
[0050] 局115−aは、FM受信機210(例えば、デジタルFM受信機)の一部分を好適化することによってオーディオおよび/またはデータ情報を得るためにRF信号125−aを処理するように構成され得る当該FM受信機210を含むことができる。幾つかの例において、FM受信機210の好適化は、RF信号125−aの送信のために使用中の特定の最大周波数偏差におよび/またはRF信号125−aの信号強度メトリック(例えば、SNR、SINR)に基づく。RF信号125−aの処理は、チャネルフィルタリング動作と復調動作とを含むことができ、当該動作は、局115−a内のオーディオ復号器(示されていない)および/または無線データシステム(RDS)または無線ブロードキャストデータシステム(RBDS)復号器(示されていない)に関する信号を生成するために使用される。
[0051] チャネルフィルタリング動作は、RF信号125−aの送信のために使用中の最大周波数偏差に依存することができる。チャネルフィルタリング動作において使用される帯域幅が送信帯域幅と異なるときには、それは準最適なチャネルフィルタリングをもたらし、FM受信機210は、フィルタリング性能を向上させるために送信帯域幅と同じまたは同様になるようにチャネルフィルタリング動作帯域幅を変更するように構成され得る。
[0052] チャネルフィルタリング動作の一例において、局115−aは、50kHz、75kHz、および100kHz(および、受信機感度試験の場合は22.5kHz)の最大周波数偏差をサポートするように(動作中におよび/または製造中に)構成され得る。局115−aは、デフォルトのまたは初期の帯域幅値を有するようにも構成され得る。この例において、サポートされる初期の帯域幅は50kHzである。送信機105−aは、75kHzの最大周波数偏差を用いてRF信号125−aを送信することができる。局115−aが50kHzでそれのチャネルフィルタリング動作を行った場合は、フィルタリング性能は準最適であろう。代わりに、局115−aは、RF信号125−aの送信のために使用中の最大周波数偏差を識別(例えば、推定)することができ、フィルタリング性能を向上させるために識別された最大周波数偏差によりチャネルフィルタリング動作を変更する(例えば、フィルタ係数を変更する)ことができる。この例において、局115−aは、送信機105−aによるRF信号125−aの送信のために使用中のものと同様な75kHzの最大周波数偏差、をサポートするようにそれの動作を調整することができる。
[0053] チャネルフィルタリング動作の他の例において、局115−aは、
50kHz、75kHz、および100kHz(および、受信機感度試験の場合は22.5kHz)の最大周波数偏差をサポートするように(動作中におよび/または製造中に)構成され得る。局115−aは、デフォルトのまたは初期の帯域幅値を有するように構成され得る。この例において、サポートされる初期の帯域幅は50kHzである。送信機105−aは、60kHzの最大周波数偏差を用いてRF信号125−aを送信することができる。局115−aが50kHzでそれのチャネルフィルタリング動作を行った場合は、フィルタリング性能は準最適であろう。代わりに、局115−aは、RF信号125−aの送信のために使用中の最大周波数偏差を識別(例えば、推定)することができ、フィルタリング性能を向上させるために識別された最大周波数偏差によりチャネルフィルタリング動作を変更する(例えば、フィルタ係数を変更する)ことができる。この例において、局115−aは、60kHzをサポートせず、50kHzおよび75kHzをサポートする。局115−aはそして、50kHzに基づいてそれのチャネルフィルタリング動作を継続すべきかどうか、またはそれのチャネルフィルタリング動作を75kHzに好適化することが性能を向上させることができ得るかどうか、を決定し得る。幾つかの事例において、局115−aは、送信機105−aによって使用中の60kHzに関してほぼ最適であるチャネルフィルタリング性能を生み出すために50kHz動作または60kHz動作を変更するように構成され得る。
[0054] 上記のように、復調動作は、RF信号125−aの送信のために使用中の最大周波数偏差に、および/またはRF信号125−aの信号強度メトリックに、依存することができる。例えば、RF信号125−aのSNR/SINRが大きく(例えば、スレショルド値よりも大きい)、復調動作が位相微分モードを使用するのが望ましい可能性があるときは、FM受信機210は、位相微分モードに基づいて復調を行うために適切な内部構成を提供するように調整され得る。同様に、RF信号125−aのSNR/SINRが低下するかまたは低く(例えば、スレショルド値よりも小さい)、FM受信機210がPLLモードまたはFCFモードで動作するのが好ましい可能性があるときには、FM受信機210は、それらのモードのうちの1つに基づいて復調を行うために適切な内部構成を提供するように調整され得る。さらに、最大周波数偏差に関してある特定のモードがより適切であり得、FM受信機210は適宜調整または好適化され得る。
[0055] 図2に関して上述される例は、例示を目的として提供され、限定するものではない。局115−a、および類似のデバイスは、上述されるものよりも、より多いまたはより少ない最大周波数偏差、および/またはより多いまたはより少ない復調モードをサポートすることができる。複数の復調モード(例えば、アルゴリズム、方式)を取り扱うためにFM復調器の内部構成を好適化することの様々な態様に関する追加の詳細が以下において図3乃至9に関して提供される。
[0056] 図3を参照し、図2のFM受信機210の例であることができるFM受信機210−aを含む概略図300が示される。FM受信機210−aは、RF回路310と、アナログ−デジタル変換器(ADC)315と、信号処理モジュール320と、FM復調器330と、を含むことができる。FM受信機210−aは、最大周波数偏差推定器335と、チャネルフィルタマッパ340と、コントローラ350と、信号強度推定器360と、ループフィルタマッパ365と、も含むことができる。
[0057] FM受信機210−aは、オーディオおよび/またはデータ情報を有するRF信号を受信するように、およびRF回路310、ADC315、および信号処理モジュール320を用いてそれらの信号のフロントエンド処理を行うように構成され得る。例えば、信号処理モジュール320は、フロントエンドフィルタリングおよび/またはDCオフセット、スパー(spur)、および/または同相/直交(I/Q)不均衡の除去を行うように構成され得る。
[0058] チャネルフィルタ325は、受信されたRF信号から帯域外雑音(out−of−band noise)をフィルタリングするように構成され得る。チャネルフィルタ325は、好適化可能または構成可能である。例えば、チャネルフィルタ325は、フィルタリング動作を定義するフィルタ係数を使用することができ、および、それらのフィルタ係数は、FM受信機210−aによって受信されたRF信号に関連する最大周波数偏差に少なくとも部分的に基づいてフィルタマッパ340によって好適化、調整、変更、または修正され得る。
[0059] FM復調器330は、RF信号を復調するように構成され得る。FM復調器330は、複数の復調モード(例えば、アルゴリズム、方式)をサポートすることができ、および、現在の動作状態に少なくとも部分的に基づいて当該モードのうちの1つを選択するように構成され得る。FM復調器330は、例えば、位相微分復調モード、PLLに基づく復調モード、FCFに基づく復調モード、および/または直交検出器復調モードをサポートすることができる。
[0060] FM復調器330は、チャネルフィルタ(示されていない)と、PLLループフィルタ(示されていない)と、を含むことができる。チャネルフィルタおよびPLループフィルタの例が以下において図4Aに関して説明される。チャネルフィルタは、FM受信機210−aによって受信されたRF信号の帯域外雑音をフィルタリングするために使用され得る。チャネルフィルタは、フィルタリング動作を定義するフィルタ係数を使用することができ、および、それらのフィルタ係数は、最大周波数偏差推定器335によって生成された最大周波数偏差推定値に少なくとも部分的に基づいてチャネルフィルタマッパ340によって好適化、調整、変更、または修正されることができる。PLLループフィルタは、FM受信機210−aによって受信された信号を復調するためにPLLに基づく復調モードが選択されたときには該モードの一部として使用されることができる。PLLループフィルタは、フィルタリング動作を定義するフィルタ係数を使用することができ、および、それらのフィルタ係数は、信号強度推定器360によって生成されたRF信号強度推定値に少なくとも部分的に基づいてループフィルタマッパ365によって好適化、調整、変更、または修正され得る。
[0061] FM復調器330の出力は、さらなる処理のためにオーディオ復号器(示されていない)および/またはRDSまたはRBDS復号器(示されていない)に提供され得る。FM復調器330の出力は、最大周波数偏差推定器335にも提供され得、当該最大周波数偏差推定器335は、少なくとも最大周波数偏差を推定するように、およびチャネルフィルタマッパ340に推定値を提供するように、構成され得る。幾つかの実施形態において、最大周波数偏差推定器335は、FM復調器330の出力から最大周波数偏差推定値を推定するように、およびチャネルフィルタマッパ340に誤差推定値を提供するように、構成され得る。最大周波数偏差推定器335は、時間領域においておよび/または周波数領域において最大周波数偏差を推定するように構成され得る。
[0062] チャネルフィルタマッパ340は、FM復調器330内のチャネルフィルタに適用するための一組の(フィルタ)係数を識別するように構成され得る。フィルタ係数のその組は、最大周波数偏差推定器335からの最大周波数偏差推定値に少なくとも基づいて識別され得る。幾つかの例において、チャネルフィルタマッパ340は、最大周波数偏差推定器335によって提供されたときには最大周波数偏差推定値の分散(variance)を考慮に入れることもできる。チャネルフィルタマッパ340は、メモリ内(例えば、ルックアップテーブル(LUT)内)において利用可能な複数の組から一組の係数を選択するために最大周波数偏差推定値(および分散)を使用することができる。メモリ内において利用可能な組の各々は、特定の最大周波数偏差に対応することができ、および、予め定義され(例えば、オフラインで計算され)得る。最大周波数偏差推定値がある特定の組に対応する最大周波数偏差と同じまたは近似であるときにはFM復調器330内のチャネルフィルタへの適用のためにその特定の組が選択され得る。
[0063] チャネルフィルタマッパ340は、一組内の1つ以上の係数の値を変更するように構成され得る。例えば、メモリ内において利用可能な組の数は制限され得、最大周波数偏差推定器335によって推定される最大周波数偏差は、利用可能な組のうちのいずれにも直接対応することができない。この場合は、チャネルフィルタマッパ340は、当該組のうちの1つ(例えば、推定値に最も近い対応する最大周波数偏差を有する1つ)を選択することができ、および、FM復調器330内のチャネルフィルタにその組を適用することができる。他の例において、チャネルフィルタマッパ340は、代わりに、変更された組の性能が最大周波数偏差推定器335によって推定される最大周波数偏差に関して最適であるかまたはほぼ最適であるように、選択された組内の係数のうちの1つ以上の値を変更することができる。チャネルフィルタマッパ340は、一組内の係数のうちの1つ以上の値を調整または好適化するために、勾配降下に基づく最適化(a gradient descent-based optimization)、または何らかのその他の1次またはより高次の最適化アルゴリズム(first-order or higher-order optimization algorithm)を実施するように構成され得る。
[0064] ループフィルタマッパ365は、FM復調器330内のPLLループフィルタに適用するための一組の(フィルタ)係数を識別するように構成され得る。フィルタ係数のその組は、信号強度推定器360からのSINR(またはSNR)推定値に少なくとも部分的に基づいて識別され得る。ループフィルタマッパ365は、メモリ内(例えば、LUT内)において利用可能な複数の組から一組の係数を選択するためにSINR推定値を使用することができる。メモリ内において利用可能な組の各々は、特定のSINRに対応することができ、および、予め定義され(例えば、オフラインで計算され)得る。SINR推定値がある特定の組に対応するSINRと同じまたは近似であるときにはFM復調器330内のPLLループフィルタへの適用のためにその特定の組が選択され得る。
[0065] ループフィルタマッパ365は、一組内の1つ以上の係数の値を変更するように構成され得る。例えば、メモリ内において利用可能な組の数は制限され得、信号強度推定器360によって推定されるSINRは、利用可能な組のうちのいずれにも直接対応することができない。この場合は、ループフィルタマッパ365は、当該組のうちの1つ(例えば、推定値に最も近い対応するSINRを有する1つ)を選択することができ、および、FM復調器330内のPLLループフィルタにその組を適用することができる。他の例において、ループフィルタマッパ365は、代わりに、変更された組の性能が信号強度推定器360によって推定されるSINRに関して最適であるかまたはほぼ最適であるように、選択された組内の係数のうちの1つ以上の値を変更することができる。ループフィルタマッパ365は、一組内の係数のうちの1つ以上の値を調整または好適化するために、勾配降下に基づく最適化、または何らかのその他の1次またはより高次の最適化アルゴリズムを実施するように構成され得る。
[0066] コントローラ350は、FM復調器330の動作上の特徴を制御および/または選択するように構成され得る。コントローラ350は、最大周波数偏差推定器335、チャネルフィルタマッパ340、信号強度推定器360、および/またはループフィルタマッパ365の動作上の特徴を制御および/または選択するようにも構成され得る。
[0067] コントローラ350は、信号処理モジュール320によって生成される信号を復調するために選択するためのFM復調器330によってサポートされる復調モードのうちのいずれかを決定するためにFM復調器210−aによって受信された信号に関連するパラメータを識別してそれらのパラメータを使用するために使用され得る。例えば、信号強度推定器360からのSINR(またはSNR)が大きく(例えば、スレショルド値よりも大きい)、FM復調器330が位相微分モードで動作するのが好ましい可能性があるときには、コントローラ350は、位相微分モードで動作するようにFM復調器330の内部構成を調整することができる1つ以上の制御信号355を生成することができる。同様に、信号強度推定器360からのSINR(またはSNR)が低下するかまたは低く(例えば、スレショルド値よりも小さい)、FM復調器330がPLL復調モードまたはFCF復調モードで動作するのが好ましい可能性があるときには、コントローラ350は、FM復調器330の内部構成を適宜調整することができる1つ以上の制御信号355を生成することができる。
[0068] コントローラ350は、信号処理モジュール320によって生成される信号を復調するために選択するためのFM復調器330によってサポートされる復調モードのうちのいずれかを決定するために最大周波数偏差推定器335によって生成された最大周波数偏差推定値を使用することもできる。例えば、復調モードのうちの1つ以上は、ある特定の最大周波数偏差推定値に適することができ、コントローラ350は、FM復調器330の内部構成を適宜制御するように構成され得る。
[0069] 図4Aにおいて、図3のFM復調器330の例であることができるFM復調器330−aを含む概略図400が示される。FM復調器330−aは、正規化器(a normalizer)410と、乗算器420と、適応型チャネルフィルタ430と、第1のスイッチまたは選択器(selector)440と、アークタンジェント(an arctangent)(ATAN)モジュール450と、位相微分器(a phase differentiator)460と、PLLループフィルタ470と、第2のスイッチまたは選択器480と、数値制御発振器(NCO)490と、を含むことができる。
[0070] 適応型チャネルフィルタ430は、図3に関して上述されるFM復調器330内のチャネルフィルタの例であることができる。同様に、PLLループフィルタ470は、図3に関して上述されるFM復調器内のPLLループフィルタの例であることができる。適応型チャネルフィルタ430は、例えば、チャネルフィルタマッパ340からフィルタ係数を受信することができ、PLLループフィルタ470は、例えば、ループフィルタマッパ365からフィルタ係数を受信することができる。
[0071] 第1のスイッチ440は、ATANモジュール450への入力として提供するために、正規化器410の出力、乗算器420の出力、および適応型チャネルフィルタ430の出力のうちの1つを選択するように構成され得る。この点に関して、第1のスイッチ440は、図3のコントローラ350によって生成される1つ以上の制御信号355の例であることができる制御信号(制御1)を受信することができる。第2のスイッチ480は、位相微分器460の出力およびPLLループフィルタ460の出力のうちの1つをFM復調器330−aの出力として選択するように構成され得る。この点に関して、第2のスイッチ480は、図3のコントローラ350によって生成される1つ以上の制御信号355の例であることができる制御信号(制御2)を受信することができる。第1のスイッチ440および第2のスイッチ480とともに使用される制御信号に少なくとも部分的に基づいて、FM復調器330−aのモジュールまたはコンポーネント間の内部接続(例えば、内部構成)は、FM復調器330によってサポートされる様々な復調モードのうちの1つを選択するように調整され得る。図4B−4Cは、異なる復調モードを実装するために第1のスイッチ440および第2のスイッチ480を用いた内部接続の例について説明する。
[0072] 図4Bを参照し、位相微分復調モードで構成されたFM復調器330−aを例示した概略図400−aが示される。この実施形態において、制御1は、正規化器410の出力をATANモジュール450への入力として選択するために使用され、制御2は、位相微分器460の出力をFM復調器330−aの出力として選択するために使用される。従って、位相微分復調モードで動作するように構成されるときには、FM復調器330の処理経路は、第1のスイッチ440を通じてATANモジュール450と通信状態にある正規化器410と、位相微分器460と通信状態にあるATANモジュール450と、第2のスイッチ480を通じてのFM復調器330−aの出力である位相微分器460の出力と、を含むことができる。
[0073] 図4Cは、PLLに基づく復調モードで構成されたFM復調器330−aを例示した概略図400−bを示す。この実施形態において、制御1は、乗算器420の出力をATANモジュール450への入力として選択するために使用され、制御2は、PLLループフィルタ470の出力をFM復調器330−aの出力として選択するために使用される。従って、PLLに基づく復調モードで動作するように構成されるときには、FM復調器330の処理経路は、乗算器420と通信状態にある正規化器410と、第1のスイッチ440を通じてATANモジュール450と通信状態にある乗算器420と、PLLループフィルタ470と通信状態にあるATANモジュール450と、第2のスイッチ480を通じてNCO490と通信状態にあるPLLループフィルタ470と、乗算器420と通信状態にあるNCO490と、を含むことができる。この構成において、PLLループフィルタ470の出力は、第2のスイッチ480を通じてのFM復調器330−aの出力である。
[0074] 乗算器420およびATANモジュール450は、位相弁別器(a phase discriminator)を構成することができる。当業者は、位相弁別が様々な方法で行われることを認識するであろう。例えば、位相弁別は、乗算器、および乗算器出力信号の虚数部を抽出するように構成されたモジュールを用いて行われ得る。
[0075] 図4Dを参照し、FCFに基づく復調モードで構成されたFM復調器330−aを例示した概略図400−cが示される。この実施形態において、制御1は、適応型チャネルフィルタ430の出力をATANモジュール450への入力として選択するために使用され、制御2は、位相微分器460の出力をFM復調器330−aの出力として選択するために使用される。従って、FCFに基づく復調モードで動作するように構成されるときには、FM復調器330の処理経路は、乗算器420と通信状態にある正規化器410と、適応型チャネルフィルタ430と通信状態にある乗算器420と、第1のスイッチ440を通じてATANモジュール450と通信状態にある適応型チャネルフィルタ430と、位相微分器460と通信状態にあるATANモジュール450と、第2のスイッチ480を通じてNCO490と通信状態にある位相微分器460と、乗算器420と通信状態にあるNCO490と、を含むことができる。この構成において、位相微分器460の出力は、第2のスイッチ480を通じてのFM復調器330−aの出力である。
[0076] 上記の図4B乃至4Dにおける例は、限定するものではなく、例示を目的として提供される。それらの例における構成は、上述されるものとは異なる復調アルゴリズムまたは方式をサポートすることもできる。例えば、幾つかの構成は、正規化器を含むことができない。複数の復調モードのうちの1つを選択するためにFM復調器330−aのモジュール間またはコンポーネント間の接続を構成するその他の実装も可能である。
[0077] 図5は、図3のコントローラ350の例であることができるコントローラ350−aを含む概略図500を示す。コントローラ350−aは、パラメータ識別器(a parameter identifier)510と、モード選択器(a mode selector)530と、を含むことができる。パラメータ識別器510は、比較器520を含むことができ、モード選択器530は、制御信号生成器540を含むことができる。
[0078] パラメータ識別器510は、FM受信機(例えば、FM受信機210)によって受信されたFM信号に対応する1つ以上のパラメータ(例えば、最大周波数偏差、SNR/SINR)を識別するように構成され得る。比較器520は、動作状態に基づいて復調モードの変更が必要であるかどうかを決定するために、識別されたパラメータのうちの1つ以上を予め定義されたスレショルド値と比較するように構成され得る。例えば、比較器520は、SNRまたはSINR推定値がスレショルド値よりも大きいかまたは小さいかを決定するために、SNRまたはSINR推定値をスレショルド値と比較することができる。幾つかの実施形態において、SNRまたはSINR推定値は、2つ以上のスレショルド値と比較され得る。
[0079] モード選択器530は、パラメータ識別器510によって識別されたパラメータに少なくとも部分的に基づいて複数のサポートされる復調モードから復調モードを選択するように構成され得る。モード選択器530は、SNRまたはSINR推定値がスレショルド値よりも大きいことを比較器520が示すときに復調モードを選択することができ、SNRまたはSINR推定値が同じスレショルド値よりも小さい(または別のスレショルドよりも小さい)ことを比較器520が示すときには異なる復調モードを選択することができる。モード選択器530は、最大周波数偏差推定値に基づいて復調モードを選択することもできる。モード選択器530は、復調モードを選択するためにSNRまたはSINR推定値および最大周波数偏差推定値の両方を使用することができる。
[0080] 制御信号生成器540は、FM復調器(例えば、FM復調器330)によってサポートされる複数の復調モードのうちの1つを選択するためにFM復調器内のモジュール間またはコンポーネント間の接続を構成するための1つ以上の制御信号(例えば、制御信号355、制御1、制御2)を生成するように構成され得る。
[0081] 図6は、RFブロードキャスト信号(例えば、オーディオおよび/またはデータ信号)を受信し、複数の復調モードをサポートするように構成された適応型FM復調器を用いてそれらの信号を処理するように構成された端末または局115−bを例示した概略図600を示す。局115−bは、様々なその他の構成を有することができ、および、パーソナル・コンピュータ(例えば、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、等)、携帯電話、PDA、デジタルビデオレコーダ(DVR)、インターネット機器、ゲームプレイコンソール、電子リーダー、等、に含められることまたはそれらの一部であることができる。局115−bは、モバイル操作(mobile operation)を容易にするための内部電源(示されていない)、例えば、小型バッテリ、を有することができる。局115−bは、図1および/または2の局115および115−aの例であることができる。局115−bは、図1乃至5に関して上述される特徴および機能のうちの少なくとも一部を実装するように構成され得る。
[0082] 局115−bは、プロセッサ610と、メモリ620と、トランシーバ640と、アンテナ650と、を含むことができる。トランシーバ640は、送信機642と、受信機644と、を含むことができる。受信機644は、図2および/または3のFM受信機210および210−aの例であることができる。これらのコンポーネントの各々は、1つ以上のバス615を通じて、互いに、直接または間接的に通信状態にあることができる。
[0083] メモリ620は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、読み取り専用メモリ(ROM)と、を含むことができる。メモリ620は、実行されたときに、局115−bによってサポートされる複数の復調モードのうちの1つを用いてFMブロードキャスト信号の無線通信および/または処理を取り扱うためにここにおいて説明される様々な機能を実行することをプロセッサ610に行わせるように構成される命令を含んでいるコンピュータ読み取り可能な、コンピュータ実行可能なソフトウェア(SW)コード625を格納することができる。代替として、ソフトウェアコード625はプロセッサ610によって直接実行可能でないことがあり、(コンパイルされて実行されたときに)ここにおいて説明される機能を実行することをコンピュータに行わせるように構成され得る。
[0084] プロセッサ610は、インテリジェントなハードウェアデバイス、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASIC、等、を含むことができる。プロセッサ610は、(例えば、受信機644を介して)トランシーバ640を通じて受信された情報を処理することができる。プロセッサ610は、(例えば、送信機642を介しての)アンテナ650を通じての送信のためにトランシーバ640に送信される情報を処理することができる。プロセッサ610は、単独でまたは局115−bのその他のコンポーネントと関連して、局115−bによってサポートされる複数の復調モードのうちの1つを用いたFMブロードキャスト信号の無線通信および/または処理を取り扱うための様々な態様を取り扱うことができる。
[0085] トランシーバ640は、送信機(例えば、送信機105)からRF信号を受信するように構成され得る。さらに、トランシーバ640は、基地局、アクセスポイント、またはその他の同様のネットワークデバイスと双方向で通信するように構成され得る。トランシーバ640は、1つ以上の送信機および1つ以上の別々の受信機として実装され得る。上述されるように、この例におけるトランシーバ640は、送信機642と受信機644とを含むとして示されている。トランシーバ640は、WLANまたはWi−Fiネットワークとの通信、および/またはセルラーネットワークとの通信をサポートすることができる。トランシーバ640は、パケットを変調して変調されたパケットを送信のためにアンテナ650に提供するように構成され、および、アンテナ650から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含むことができる(例えば、FM復調器330、330−a)。
[0086] 図6のアーキテクチャにより、局115−bは、通信マネージャ630をさらに含むことができる。通信マネージャ630は、様々なネットワークデバイス(例えば、基地局、アクセスポイント)との通信および/またはFM送信機(例えば、送信機105)からのFMブロードキャストの受信を管理することができる。通信マネージャ630は、1つ以上のバス615を通じて局115−bのその他のコンポーネントの一部または全部と通信状態にある局115−bのコンポーネントであることができる。代替として、通信マネージャ630の機能は、トランシーバ640のコンポーネントとして、コンピュータプログラム製品として、および/またはプロセッサ610の1つ以上のコントローラ要素として実装され得る。
[0087] 図7は、複数のモードをサポートする適応型FM復調器が使用される無線通信のための方法700の例を示したフローチャートである。明確化を目的として、方法700は、以下においては、図1、2、3、4A、4B、4C、4D、5、および/または6において示される局、受信機、復調器、デバイス、およびモジュールのうちの1つに関して説明される。一実施形態において、複数の局のうちの1つは、後述される機能を実行するために局の機能要素を制御するための1つ以上の組のコードを実行することができる。
[0088] ブロック705において、FM信号は、複数の復調モード(例えば、図4B、4C、および4Dの構成)をサポートする復調器(例えば、FM復調器330、330−a)において受信される。
[0089] ブロック710において、FM信号に対応する1つ以上のパラメータは、(例えば、最大周波数偏差推定器335、信号強度推定器360、パラメータ識別器510によって)識別される。
[0090] ブロック715において、1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、復調器内の複数のモジュール間の接続は、FM信号を復調するために複数の復調モードのうちの1つを選択するように(例えば、コントローラ350、350−aおよび/またはスイッチ440、480によって)構成される。
[0091] 方法700の幾つかの実施形態において、複数の復調モードは、位相微分モード、PLLモード、FCFモード、および直交検出器モードのうちの2つ以上を含む。幾つかの実施形態において、変調器内の複数のモジュール間の接続を構成することは、復調モードの選択を位相微分モードからPLLモードに切り換えることを含む。幾つかの実施形態において、複数の復調モードは、直交FMモードを含む。復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することは、復調モードの選択を位相微分モードからFCFモードに切り換えることを含む。FM信号から識別された1つ以上のパラメータは、FM信号の信号強度メトリック(例えば、SINR)およびFM信号の最大周波数偏差のうちの1つまたは両方を含むことができる。
[0092] 方法700の幾つかの実施形態において、1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1つ以上の信号(例えば、制御1、制御2)が(例えば、コントローラ350、350−a、制御信号生成器540によって)生成され、次に、FM信号を復調するための復調器内の複数のモジュール間の接続が、1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて構成される。幾つかの実施形態において、方法は、(例えば、比較器520によって)1つ以上のパラメータのうちの1つをスレショルド値と比較することと、パラメータがスレショルド値を突破するときに復調モードの選択を切り換えることと、をさらに含む。
[0093] 方法700の幾つかの実施形態において、復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することは、FM信号を復調するために位相微分モードを選択することと、FM信号を復調するために復調器内の信号処理経路を構成することと、を含み、ここで、信号処理経路は、正規化器(例えば、正規化器410)と、アークタンジェントモジュール(例えば、ATAN450)と、位相微分器(例えば、位相微分器460)と、を含む。この実施形態において、正規化器は、アークタンジェントモジュールと通信可能な形で結合され、アークタンジェントモジュールは、位相微分器と通信可能な形で結合される。
[0094] 方法700の幾つかの実施形態において、復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することは、FM信号を復調するためにPLLモードを選択することと、FM信号を復調するために復調器内の信号処理経路を構成することと、を含み、ここで、信号処理経路は、正規化器(例えば、正規化器410)と、乗算器(例えば、乗算器420)と、アークタンジェントモジュール(例えば、ATAN450)と、PLLループフィルタ(例えば、PLLループフィルタ470)と、NCO(例えば、NCO490)と、を含む。この実施形態において、正規化器は、乗算器と通信可能な形で結合され、乗算器は、アークタンジェントモジュールと通信可能な形で結合され、アークタンジェントモジュールは、PLLループフィルタと通信可能な形で結合され、PLLループフィルタはNCOと通信可能な形で結合され、NCOは、乗算器と通信可能な形で結合される。
[0095] 方法700の幾つかの実施形態において、復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することは、FM信号を復調するためにFCFモードを選択することと、FM信号を復調するために復調器内の信号処理経路を構成することと、を含み、ここで、信号処理経路は、正規化器(例えば、正規化器410)と、乗算器(例えば、乗算器420)と、適応型チャネルフィルタ(例えば、適応型チャネルフィルタ430)と、アークタンジェントモジュール(例えば、ATAN450)と、位相微分器(例えば、位相微分器460)と、NCO(例えば、NCO490)と、を含む。この実施形態において、正規化器は、乗算器と通信可能な形で結合され、乗算器は、適応型チャネルフィルタと通信可能な形で結合され、適応型チャネルフィルタは、アークタンジェントモジュールと通信可能な形で結合され、アークタンジェントモジュールは、位相微分器と通信可能な形で結合され、位相微分器はNCOと通信可能な形で結合され、NCOは、乗算器と通信可能な形で結合される。
[0096] 図8は、複数のモードをサポートする適応型FM復調器が使用される無線通信のための方法800の例を示したフローチャートである。明確化を目的として、方法800は、以下においては、図1、2、3、4A、4B、4C、4D、5、および/または6において示される局、受信機、復調器、デバイス、およびモジュールのうちの1つに関して説明される。一実施形態において、複数の局のうちの1つは、以下において説明される機能を実行するために局の機能要素を制御するための1つ以上の組のコードを実行することができる。
[0097] ブロック805において、複数の復調モード(例えば、図4B、4C、および4Dの構成)をサポートする復調器(例えば、FM復調器330、330−a)においてFM信号が受信される。
[0098] ブロック810において、FM信号に対応する1つ以上のパラメータが(例えば、最大周波数偏差推定器335、信号強度推定器360、パラメータ識別器510によって)識別される。
[0099] ブロック815において、1つ以上の信号(例えば、制御1、制御2)が1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて生成される。
[0100] ブロック820において、1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて、復調器内の複数のモジュール間の接続は、FM信号を復調するために複数の復調モードのうちの1つを選択するように(例えば、コントローラ350、350−aおよび/またはスイッチ440、480によって)構成される。
[0101] 図9は、複数のモードをサポートする適応型FM復調器が使用される無線通信のための方法900の例を示したフローチャートである。明確化を目的として、方法900は、以下においては、図1、2、3、4A、4B、4C、4D、5、および/または6において示される局、受信機、復調器、デバイス、およびモジュールのうちの1つに関して説明される。一実施形態において、複数の局のうちの1つは、以下において説明される機能を実行するために局の機能要素を制御するための1つ以上の組のコードを実行することができる。
[0102] ブロック905において、複数の復調モード(例えば、図4B、4C、および4Dの構成)をサポートする復調器(例えば、FM復調器330、330−a)においてFM信号が受信される。
[0103] ブロック910において、FM信号に対応する1つ以上のパラメータが(例えば、最大周波数偏差推定器335、信号強度推定器360、パラメータ識別器510によって)識別される。
[0104] ブロック915において、1つ以上のパラメータのうちの少なくとも1つが(例えば、比較器520によって)スレショルド値と比較される。
[0105] ブロック920において、少なくとも1つのパラメータがスレショルド値を突破するときに、復調器内の複数のモジュール間の接続がFM信号を復調するために複数の復調モードのうちの1つを選択するように(例えば、コントローラ350、350−aおよび/またはスイッチ440、480によって)構成される。
[0106] 従って、方法700、800、および900は、無線通信を提供する。方法700、800、および900の各々は、単なる1つの実装であり、方法700、800、および900の操作は、その他の実装が可能であるように再編または変更されることができる。幾つかの例において、方法700、800、および900の操作は、その他の実装を生成するために組み合わせられ得る。
[0107] 添付された図面に関連して上述される詳細な説明は、例示的な実施形態について説明するものであり、実装することができる又は請求項の範囲内にある唯一の実施形態を表すものではない。この説明全体を通じて用いられる用語“典型的な(exemplary)”は、“1つの例、事例、又は実例を提供すること”を意味し、その他の典型的な実施形態よりも“好ましい”又は“有利である”ことを意味するわけではない。詳細な説明は、説明される技法に関する理解を提供することを目的とした具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしで実践することができる。幾つかの例において、非常によく知られた構造及びデバイスは、説明される実施形態の概念を曖昧にすることを回避するためにブロック図形で示される。
[0108] 情報及び信号は、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを用いて表すことができる。例えば、上記の説明全体を通じて参照されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場、磁粒子、光学場、光学粒子、又はそれらのあらゆる組合せによって表すことができる。
[0109] ここにおける開示に関連して説明される様々な例示的なブロック及びモジュールは、ここにおいて説明される機能を果たすように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートロジック、ディスクリートトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはそれらのあらゆる組合せ、を用いて実装又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであることができるが、代替においては、プロセッサは、任意の従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意のその他のそのような構成、として実装され得る。
[0110] ここにおいて説明される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合は、これらの機能は、コンピュータ読み取り可能媒体上の1つ以上の命令又はコードとして格納または送信され得る。その他の例及び実装は、本開示および添付される請求項の範囲内にある。例えば、ソフトウェアの性質に起因して、上述される機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、又はこれらの組み合わせを用いて実装されることができる。機能を実装する特徴は、様々な位置に物理的に配置され得、機能の一部分が異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含む。さらに、請求項内を含むここにおいて使用される場合において、“〜のうちの少なくとも1つの”によって始まる項目のリストにおいて使用される“または”は、離接的リストを示し、従って、例えば、“A、B、またはCのうちの少なくとも1つの”のリストは、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味する。
[0111] コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にするあらゆる媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータによってアクセス可能なあらゆる利用可能な媒体であることができる。例として、及び制限することなしに、コンピュータ読み取り可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたはその他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶装置、または、命令又はデータ構造の形態で所望のプログラムコード手段を搬送または格納するために用いることができおよび汎用または専用コンピュータまたは汎用または専用プロセッサによってアクセス可能なその他の媒体、を備えることができる。さらに、いずれの接続もコンピュータによって読み取り可能な媒体であると適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者ライン(DSL)、又は無線技術、例えば、赤外線、無線、及びマイクロ波、を用いてウェブサイト、サーバ、またはその他の遠隔ソースから送信される場合は、その同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は無線技術、例えば赤外線、無線、およびマイクロ波、は、媒体の定義の中に含まれる。ここにおいて用いられるときのディスク(disk及びdisc)は、コンパクトディスク(CD)(disc)と、レーザーディスク(登録商標)(disc)と、光ディスク(disc)と、デジタルバーサタイルディスク(DVD)(disc)と、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)と、ブルーレイディスク(disc)と、を含み、ここで、diskは通常は磁気的にデータを複製し、discは、レーザを用いて光学的にデータを複製する。上記の組み合わせも、コンピュータ読み取り可能な媒体の適用範囲内に含められる。
[0112] 本開示に関する前の説明は、当業者が本開示を製造又は使用することを可能にするために提供される。本開示に対する様々な変更は、当業者にとって容易に明確になるであろう、およびここにおいて定められる一般原理は、本発明の精神または適用範囲から逸脱せずにその他の変形に対しても適用され得る。本開示全体を通じて、用語“例”又は“例示的な”は、例を示すものであり、挙げられる例が優先されることを意味するものでも要求するものでもない。以上のように、本開示は、ここにおいて示される例及び設計に限定されるものではなく、ここにおいて開示される原理及び新規の特徴に一致する限りにおいて最も広範な適用範囲が認められるべきである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] 無線通信のための方法であって、
複数の復調モードをサポートする復調器において周波数変調(FM)信号を受信することと、
前記FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別することと、
前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記FM信号を復調するために前記複数の復調モードのうちの1つを選択するように前記復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することと、
を備える、方法。
[C2] 前記複数の復調モードは、位相微分モード、位相同期ループ(PLL)モード、周波数圧縮フィードバック(FCF)モード、および直交検出器モードのうちの2つ以上を備える、
C1に記載の方法。
[C3] 前記1つ以上のパラメータは、前記FM信号の信号強度メトリックおよび前記FM信号の最大周波数偏差のうちの1つまたは両方を備える、
C1に記載の方法。
[C4] 前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1つ以上の信号を生成することと、
前記1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて前記FM信号を復調するために前記復調器内の複数のモジュール間の前記接続を構成することと、をさらに備える、
C1に記載の方法。
[C5] 前記1つ以上のパラメータのうちの1つをスレショルド値と比較することと、
前記パラメータが前記スレショルド値を突破するときに前記復調モードの選択を切り換えることと、をさらに備える、
C1に記載の方法。
[C6] 前記複数の復調モードは、直交FMモードを備える、
C1に記載の方法。
[C7] 前記復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することは、
前記FM信号を復調するために位相微分モードを選択することと、
前記FM信号を復調するために前記復調器内の信号処理経路を構成することであって、前記信号処理経路は、アークタンジェントモジュールと位相微分器とを備える、ことと、
を備える、
C1に記載の方法。
[C8] 前記復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することは、
前記FM信号を復調するためにPLLモードを選択することと、
前記FM信号を復調するために前記復調器内の信号処理経路を構成することであって、前記信号処理経路は、位相弁別器と、PLLループフィルタと、数値制御発振器(NCO)と、を備える、ことと、
を備える、
C1に記載の方法。
[C9] 前記復調器内の複数のモジュール間の接続を構成することは、
前記FM信号を復調するためにFCFモードを選択することと、
前記FM信号を復調するために前記復調器内の信号処理経路を構成することであって、前記信号処理経路は、乗算器と、適応型チャネルフィルタと、アークタンジェントモジュールと、位相微分器と、数値制御発振器(NCO)と、を備える、ことと、
を備える、
C1に記載の方法。
[C10] 無線通信のための装置であって、
複数の復調モードをサポートする復調器において周波数変調(FM)信号を受信するための手段と、
前記FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別するための手段と、
前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記FM信号を復調するために前記複数の復調モードのうちの1つを選択するように前記復調器内の複数のモジュール間の接続を構成するための手段と、
を備える、装置。
[C11] 前記複数の復調モードは、位相微分モード、位相同期ループ(PLL)モード、周波数圧縮フィードバック(FCF)モード、および直交検出器モードのうちの2つ以上を備える、
C10に記載の装置。
[C12] 前記1つ以上のパラメータは、前記FM信号の信号強度メトリックおよび前記FM信号の最大周波数偏差のうちの1つまたは両方を備える、
C10に記載の装置。
[C13] 前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1つ以上の信号を生成するための手段と、
前記1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて前記FM信号を復調するために前記復調器内の複数のモジュール間の前記接続を構成するための手段と、をさらに備える、
C10に記載の装置。
[C14] 前記1つ以上のパラメータのうちの1つをスレショルド値と比較するための手段と、
前記パラメータが前記スレショルド値を突破するときに前記復調モードの選択を切り換えるための手段と、をさらに備える、
C10に記載の装置。
[C15] 前記複数の復調モードは、直交FMモードを備える、
C10に記載の装置。
[C16] 無線通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと電子的通信状態にあるメモリと、
前記メモリに格納された命令と、を備え、前記命令は、
複数の復調モードをサポートする復調器において周波数変調(FM)信号を受信し、
前記FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別し、および、
前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記FM信号を復調するために前記複数の復調モードのうちの1つを選択するように前記復調器内の複数のモジュール間の接続を構成する
ために前記プロセッサによって実行可能である、装置。
[C17] 前記複数の復調モードは、位相微分モード、位相同期ループ(PLL)モード、周波数圧縮フィードバック(FCF)モード、および直交検出器モードのうちの2つ以上を備える、
C16に記載の装置。
[C18] 前記1つ以上のパラメータは、前記FM信号の信号強度メトリックおよび前記FM信号の最大周波数偏差のうちの1つまたは両方を備える、
C16に記載の装置。
[C19] 前記命令は、
前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1つ以上の信号を生成し、および、
前記1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて前記FM信号を復調するために前記復調器内の複数のモジュール間の前記接続を構成する
ために前記プロセッサによって実行可能である、
C16に記載の装置。
[C20] 前記命令は、
前記1つ以上のパラメータのうちの1つをスレショルド値と比較し、および、
前記パラメータが前記スレショルド値を突破するときに前記復調モードの選択を切り換える
ために前記プロセッサによって実行可能である、
C16に記載の装置。
[C21] 無線通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を備え、前記コンピュータ読み取り可能媒体は、命令を格納し、前記命令は、
複数の復調モードをサポートする復調器において周波数変調(FM)信号を受信し、
前記FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別し、および、
前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記FM信号を復調するために前記複数の復調モードのうちの1つを選択するように前記復調器内の複数のモジュール間の接続を構成する
ためにプロセッサによって実行可能である、コンピュータプログラム製品。
[C22] 前記命令は、
前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1つ以上の信号を生成し、および、
前記1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて前記FM信号を復調するために前記復調器内の複数のモジュール間の前記接続を構成する
ために前記プロセッサによって実行可能である、
C21に記載のコンピュータプログラム製品。
[C23]
前記命令は、
前記1つ以上のパラメータのうちの1つをスレショルド値と比較し、および、
前記パラメータが前記スレショルド値を突破するときに前記復調モードの選択を切り換える
ために前記プロセッサによって実行可能である、
C21に記載のコンピュータプログラム製品。

Claims (20)

  1. 無線通信のための方法であって、
    複数の復調モードをサポートする復調器において周波数変調(FM)信号を受信することと、ここにおいて、前記複数の復調モードは、位相微分モード、位相同期ループ(PLL)モード、周波数圧縮フィードバック(FCF)モード、および直交検出器モードのうちの2つ以上を備える、
    前記FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別することと、
    前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記FM信号を復調するために前記複数の復調モードのうちの1つを選択するように前記復調器内の複数のモジュール間の接続を設定することと、
    を備える、方法。
  2. 前記1つ以上のパラメータは、前記FM信号の信号強度メトリックおよび前記FM信号の最大周波数偏差のうちの1つまたは両方を備える、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1つ以上の信号を生成することと、
    前記1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて前記FM信号を復調するために前記復調器内の複数のモジュール間の前記接続を設定することと、をさらに備える、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記1つ以上のパラメータのうちの1つをスレショルド値と比較することと、
    前記パラメータが前記スレショルド値を突破するときに前記復調モードの選択を切り換えることと、をさらに備える、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記複数の復調モードは、直交FMモードを備える、
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記復調器内の複数のモジュール間の接続を設定することは、
    前記FM信号を復調するために位相微分モードを選択することと、
    前記FM信号を復調するために前記復調器内の信号処理経路を設定することであって、前記信号処理経路は、アークタンジェントモジュールと位相微分器とを備える、ことと、を備える、
    請求項1に記載の方法。
  7. 前記復調器内の複数のモジュール間の接続を設定することは、
    前記FM信号を復調するためにPLLモードを選択することと、
    前記FM信号を復調するために前記復調器内の信号処理経路を設定することであって、前記信号処理経路は、位相弁別器と、PLLループフィルタと、数値制御発振器(NCO)と、を備える、ことと、
    を備える、
    請求項1に記載の方法。
  8. 前記復調器内の複数のモジュール間の接続を設定することは、
    前記FM信号を復調するためにFCFモードを選択することと、
    前記FM信号を復調するために前記復調器内の信号処理経路を設定することであって、前記信号処理経路は、乗算器と、適応型チャネルフィルタと、アークタンジェントモジュールと、位相微分器と、数値制御発振器(NCO)と、を備える、ことと、
    を備える、
    請求項1に記載の方法。
  9. 無線通信のための装置であって、
    周波数変調(FM)信号を復調するための手段と、ここにおいて、前記復調するための手段は、複数の復調モードをサポートし、前記複数の復調モードは、位相微分モード、位相同期ループ(PLL)モード、周波数圧縮フィードバック(FCF)モード、および直交検出器モードのうちの2つ以上を備える、
    前記FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別するための手段と、
    前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記FM信号を復調するために前記複数の復調モードのうちの1つを選択するように前記復調するための手段内の複数のモジュール間の接続を設定するための手段と、
    を備える、装置。
  10. 前記1つ以上のパラメータは、前記FM信号の信号強度メトリックおよび前記FM信号の最大周波数偏差のうちの1つまたは両方を備える、
    請求項9に記載の装置。
  11. 前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1つ以上の信号を生成するための手段と、
    前記1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて前記FM信号を復調するために前記復調するための手段内の複数のモジュール間の前記接続を設定するための手段と、を備える、
    請求項9に記載の装置。
  12. 前記1つ以上のパラメータのうちの1つをスレショルド値と比較するための手段と、
    前記パラメータが前記スレショルド値を突破するときに前記復調モードの選択を切り換えるための手段と、を備える、
    請求項9に記載の装置。
  13. 前記複数の復調モードは、直交FMモードを備える、
    請求項9に記載の装置。
  14. 無線通信のための装置であって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサと電子的通信状態にあるメモリと、
    前記メモリに格納された命令と、を備え、前記命令は、
    複数の復調モードをサポートする復調器において周波数変調(FM)信号を受信し、前記複数の復調モードは、位相微分モード、位相同期ループ(PLL)モード、周波数圧縮フィードバック(FCF)モード、および直交検出器モードのうちの2つ以上を備え、
    前記FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別し、および、
    前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記FM信号を復調するために前記複数の復調モードのうちの1つを選択するように前記復調器内の複数のモジュール間の接続を設定する
    ために前記プロセッサによって実行可能である、装置。
  15. 前記1つ以上のパラメータは、前記FM信号の信号強度メトリックおよび前記FM信号の最大周波数偏差のうちの1つまたは両方を備える、
    請求項14に記載の装置。
  16. 前記命令は、
    前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1つ以上の信号を生成し、および、
    前記1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて前記FM信号を復調するために前記復調器内の複数のモジュール間の前記接続を設定する
    ために前記プロセッサによって実行可能である、
    請求項14に記載の装置。
  17. 前記命令は、
    前記1つ以上のパラメータのうちの1つをスレショルド値と比較し、および、
    前記パラメータが前記スレショルド値を突破するときに前記復調モードの選択を切り換える
    ために前記プロセッサによって実行可能である、
    請求項14に記載の装置。
  18. 無線通信のためのコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、命令を格納し、前記命令は、
    複数の復調モードをサポートする復調器において周波数変調(FM)信号を受信し、前記複数の復調モードは、位相微分モード、位相同期ループ(PLL)モード、周波数圧縮フィードバック(FCF)モード、および直交検出器モードのうちの2つ以上を備え、
    前記FM信号に対応する1つ以上のパラメータを識別し、および、
    前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記FM信号を復調するために前記複数の復調モードのうちの1つを選択するように前記復調器内の複数のモジュール間の接続を設定する
    ためにプロセッサによって実行可能である、コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
  19. 前記命令は、
    前記1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1つ以上の信号を生成し、および、
    前記1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて前記FM信号を復調するために前記復調器内の複数のモジュール間の前記接続を設定する
    ために前記プロセッサによって実行可能である、
    請求項18に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
  20. 前記命令は、
    前記1つ以上のパラメータのうちの1つをスレショルド値と比較し、および、
    前記パラメータが前記スレショルド値を突破するときに前記復調モードの選択を切り換える
    ために前記プロセッサによって実行可能である、
    請求項18に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
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