以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施の形態においては、移動端末の試験を行うための移動端末試験装置に本発明のパラメータ設定装置を適用した例について説明する。
図1に示すように、移動端末試験装置1は、同軸ケーブル等を介して有線で移動端末2と信号を送受信するようになっている。なお、移動端末試験装置1は、アンテナを介して無線で移動端末2と信号を送受信するようにしてもよい。
移動端末試験装置1は、移動端末2の試験を実行するためのシナリオ及びパラメータを含む情報が格納された試験情報格納部10と、試験情報格納部10に格納された情報に基づいて、移動端末2の試験を実行する試験実行部11と、試験実行部11によって実行される試験に応じて移動端末2と通信を行う通信部12と、試験情報格納部10に格納されたパラメータを管理するパラメータ管理部14とを含んで構成される。
また、移動端末試験装置1は、タッチパッドなどによって構成された入力装置20と、液晶表示装置などによって構成された表示装置21と、入力装置20になされた操作を検出する操作検出部22と、操作検出部22によって検出された操作に応じた処理を実行する操作実行部23と、表示装置21を制御する表示制御部24とを更に含んで構成される。
ここで、移動端末試験装置1は、移動端末2と通信を行うための通信モジュールが設けられた図示しないコンピュータ装置によって構成される。このコンピュータ装置は、それぞれ図示しないCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、ハードディスク装置と、入出力ポートと、タッチパネルとを有する。
このコンピュータ装置のROM及びハードディスク装置には、コンピュータ装置を移動端末試験装置1として機能させるためのプログラムが格納されている。すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータ装置は、移動端末試験装置1として機能する。
このように、本実施の形態において、試験情報格納部10は、RAM又はハードディスク装置によって構成され、試験実行部11、パラメータ管理部14、操作検出部22、操作実行部23及び表示制御部24は、CPUによって構成され、通信部12は、通信モジュールによって構成される。
また、入力装置20と、表示装置21とは、一体に、タッチパネル25によって構成される。すなわち、表示制御部24によって表示装置21に表示される画像は、情報を表す他に、入力装置20と協働して情報を入力させるためのユーザインタフェイスを構成する。
試験情報格納部10に格納されたパラメータは、階層化されてパラメータ管理部14によって管理されている。すなわち、パラメータ管理部14は、試験情報格納部10に格納された各パラメータの値の更新及び読み出しを行うようになっている。
図2及び図3に示すように、本実施の形態における第1階層のパラメータは、「Common」、「Call Processing」、「TX Measurement Setup」、「RX Measurement Setup」及び「Fundamental Measurement」に分類されている。なお、図2及び図3に示すパラメータは、発明を理解しやすくするために、一部が省かれている。
図2において、「Common」は、第1階層のパラメータとして、一般的な通信に関するパラメータのグループを表し、「Frequency」、「Level」、「Signal」及び「UL RMC」の各パラメータを含んでいる。
「Frequency」は、「Common」に分類された第2階層のパラメータとして、通信周波数に関するパラメータのグループを表し、「Frame Structure」、「Channel Bandwidth」、「UL Channel」、「DL Channel」、「UL Frequency」、「DL Frequency」及び「Operation Band」の各パラメータを含んでいる。
「Frame Structure」は、「Frequency」に分類された第3階層のパラメータとして、デュプレックスモードを表し、本実施の形態においては、「FDD」(Frequency Division Duplex)及び「TDD」(Time Division Duplex)の中から選択される。なお、「Frame Structure」の初期値は、「FDD」に設定されている。
「Channel Bandwidth」は、「Frequency」に分類された第3階層のパラメータとして、チャネル帯域幅を表し、「1.4MHz」、「3MHz」、「5MHz」、「10MHz」、「15MHz」及び「20MHz」の中から選択される。なお、「Channel Bandwidth」の初期値は、「5MHz」に設定されている。
「UL Channel」は、「Frequency」に分類された第3階層のパラメータとして、アップリンク(移動端末2から移動端末試験装置1に向かうリンク)のチャネルを表し、「0」〜「65535」の設定範囲が規定されている。なお、「UL Channel」の初期値は、「18300」に設定されている。
「DL Channel」は、「Frequency」に分類された第3階層のパラメータとして、ダウンリンク(移動端末試験装置1から移動端末2に向かうリンク)のチャネルを表し、「0」〜「65535」の設定範囲が規定されている。なお、「DL Channel」の初期値は、「300」に設定されている。
「UL Frequency」は、「Frequency」に分類された第3階層のパラメータとして、ダウンリンクの周波数を表し、「0.400000MHz」〜「2700.000000MHz」の設定範囲が規定されている。なお、「UL Frequency」の初期値は、「1950.000000MHz」に設定されている。
「DL Frequency」は、「Frequency」に分類された第3階層のパラメータとして、アップリンクの周波数を表し、「0.400000MHz」〜「2700.000000MHz」の設定範囲が規定されている。なお、「DL Frequency」の初期値は、「2140.000000MHz」に設定されている。
「Operation Band」は、「Frequency」に分類された第3階層のパラメータとして、動作帯域を表し、「1」〜「43」の設定範囲が規定されている。なお、「Operation Band」の初期値は、「1」に設定されている。
「Level」は、「Common」に分類された第2階層のパラメータとして、通信レベルに関するパラメータのグループを表し、「Input Level」、「Output Level」、「External Loss」、「Main UL」、「Main DL」及び「AUX」の各パラメータを含んでいる。
「Input Level」は、「Level」に分類された第3階層のパラメータとして、移動端末2に入力させるRF信号のレベルを表し、「−65.0dBm」〜「+35.0dBm」の設定範囲が規定されている。なお、「Input Level」の初期値は、「−1.0dBm」に設定されている。
「Output Level」は、「Level」に分類された第3階層のパラメータとして、全てのチャネルの出力レベルの合計を表し、「−120.0dBm」〜「−10.0dBm」の設定範囲が規定されている。なお、「Output Level」の初期値は、「−60.2dBm」に設定されている。
「External Loss」は、「Level」に分類された第3階層のパラメータとして、外部ロスの状態を表し、「ON」、「OFF」及び「COMMON」の中から選択される。なお、「External Loss」の初期値は、「OFF」に設定されている。
「Main UL」は、「Level」に分類された第3階層のパラメータとして、メインコネクタのアップリンクのオフセット値を表し、「−99.0dBm」〜「+99.0dBm」の設定範囲が規定されている。なお、「Main UL」の初期値は、「0.0dBm」に設定されている。
「Main DL」は、「Level」に分類された第3階層のパラメータとして、メインコネクタのダウンリンクのオフセット値を表し、「−99.0dBm」〜「+99.0dBm」の設定範囲が規定されている。なお、「Main DL」の初期値は、「0.0dBm」に設定されている。
「AUX」は、「Level」に分類された第3階層のパラメータとして、予備コネクタのダウンリンクのオフセット値を表し、「−99.0dBm」〜「+99.0dBm」の設定範囲が規定されている。なお、「AUX」の初期値は、「0.0dBm」に設定されている。
「Signal」は、「Common」に分類された第2階層のパラメータとして、通信信号に関するパラメータのグループを表し、「Channel Coding」、「Antenna Configuration」及び「DCI Format」の各パラメータを含んでいる。
「Channel Coding」は、「Signal」に分類された第3階層のパラメータとして、チャネルの構成を表し、「RMC」(Reference Measurement Channel)及び「Packet」の中から選択される。なお、「Channel Coding」の初期値は、「RMC」に設定されている。
「Antenna Configuration」は、「Signal」に分類された第3階層のパラメータとして、アンテナの構成を表し、「Single Antenna」、「Receiver Diversity」、「Transmit Diversity」、「2x2 MIMO (Open Loop)」、「2x2 MIMO(Closed Loop Single Layer)」及び「2x2 MIMO(Closed Loop Multi Layer)」の中から選択される。なお、「Antenna Configuration」の初期値は、「Single Antenna」に設定されている。
「DCI Format」(Downlink Control Information Format)は、「Signal」に分類された第3階層のパラメータとして、ダウンリンクの制御信号のフォーマットを表し、「1A」及び「1」の中から選択される。なお、「DCI Format」の初期値は、「1A」に設定されている。
「UL RMC」は、「Common」に分類された第2階層のパラメータとして、アップリンク信号のRMCに関するパラメータのグループを表し、「Number of RB」、「Starting RB」、「RB Pos.」、「MCS Index」及び「Modulation」の各パラメータを含んでいる。
「Number of RB」は、「UL RMC」に分類された第3階層のパラメータとして、アップリンク信号に割り当てる RB(Resource Block、リソースブロック)の数を表し、「0」
〜「100」の設定範囲が規定されている。なお、「Number of RB」の初期値は、「25」に設定されている。
「Starting RB」は、「UL RMC」に分類された第3階層のパラメータとして、アップリンク信号のRBの開始番号を表し、「0」〜「99」の設定範囲が規定されている。なお、「Starting RB」の初期値は、「0」に設定されている。
「RB Pos.」は、「UL RMC」に分類された第3階層のパラメータとして、アップリンク信号においてRBを割り当てる位置を表し、「MIN」、「MID」及び「MAX」の中から選択される。なお、「RB Pos.」の初期値は、「MIN」に設定されている。
「MCS Index」は、「UL RMC」に分類された第3階層のパラメータとして、アップリンク信号のMSC(Mobile Switching Center)のインデックスを表し、「0」〜「28」の設定範囲が規定されている。なお、「MCS Index」の初期値は、「5」に設定されている。また、「MCS Index」は、「Modulation」等の値が変更されると、その設定値が連動して変更される。
「Modulation」は、「UL RMC」に分類された第3階層のパラメータとして、アップリンク信号の変調方式を表し、「QPSK」(Quadrature Phase Shift Keying)及び「16QAM」(16 Quadrature Amplitude Modulation)の中から選択される。なお、「Modulation」の初期値は、「QPSK」に設定されている。また、「Modulation」は、「MCS Index」等の値が変更されると、その設定値が連動して変更される。
「Call Processing」は、第1階層のパラメータとして、呼接続に関するパラメータのグループを表し、「Base Station Identity」、「Mobile Station Identity」、「Power Control」及び「BCCH/PCCH」の各パラメータを含んでいる。
「Base Station Identity」は、「Call Processing」に分類された第2階層のパラメータとして、基地局の識別情報に関するパラメータのグループを表し、「Cell ID」、「MCC」、「MNC」及び「TAC」の各パラメータを含んでいる。
「Cell ID」は、「Base Station Identity」に分類された第3階層のパラメータとして、セルを識別するためのIDを表し、「0」〜「503」の設定範囲が規定されている。なお、「Cell ID」の初期値は、「0」に設定されている。
「MCC」は、「Base Station Identity」に分類された第3階層のパラメータとして、LAI(Local Area Identification)のMCC(Mobile Country Code)を表し、「0」〜「999」の設定範囲が規定されている。なお、「MCC」の初期値は、「1」に設定されている。
「MNC」は、「Base Station Identity」に分類された第3階層のパラメータとして、LAIのMNC(Mobile Network Code)を表し、「0」〜「999」の設定範囲が規定されている。なお、「MNC」の初期値は、「1」に設定されている。
「TAC」は、「Base Station Identity」に分類された第3階層のパラメータとして、LAIのTAC(Tracking Area Code)を表し、「0x0000」〜「0xFFFF」の設定範囲が規定されている。なお、「TAC」の初期値は、「0x0001」に設定されている。
「Mobile Station Identity」は、「Call Processing」に分類された第2階層のパラメータとして、移動端末2の識別情報に関するパラメータのグループを表し、「Paging IMSI」、「C-RNTI」、「Temporary C-RNTI for Handover」、「Authentication」、「Authentication Algorithm」、「Authentication Key K」、「AMF」及び「Integrity Protection」の各パラメータを含んでいる。
「Paging IMSI」は、「Mobile Station Identity」に分類された第3階層のパラメータとして、ページング送信時に移動端末2に送信するIMSI(International Mobile Subscriber Identity)の種別を表し、「AUTO」及び「FIX」の中から選択される。なお、「Paging IMSI」の初期値は、「AUTO」に設定されている。
「C-RNTI」は、「Mobile Station Identity」に分類された第3階層のパラメータとして、C−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)を表し、「0x0001」〜「0xFFF3」の設定範囲が規定されている。なお、「C-RNTI」の初期値は、「0xAAAA」に設定されている。
「Temporary C-RNTI for Handover」は、「Mobile Station Identity」に分類された第3階層のパラメータとして、ハンドオーバ時に使用する一時的なC−RNTIを表し、「0x0001」〜「0xFFF3」の設定範囲が規定されている。なお、「C- Temporary C-RNTI for Handover」の初期値は、「0xAAAA」に設定されている。
「Authentication」は、「Mobile Station Identity」に分類された第3階層のパラメータとして、認証キーを生成するか否かを表し、「ON」と「OFF」との間で切り替えられる。なお、「Authentication」の初期値は、「ON」に設定されている。
「Authentication Algorithm」は、「Mobile Station Identity」に分類された第3階層のパラメータとして、認証キーを生成するためのアルゴリズムを表し、「XOR」及び「MILENAGE」の中から選択される。なお、「Authentication Algorithm」の初期値は、「XOR」に設定されている。
「Authentication Key K」は、「Mobile Station Identity」に分類された第3階層のパラメータとして、32桁の16進数で表される移動端末2の認証キー(Authentication Key)を表し、「0x00000000」〜「0xFFFFFFFF」の設定範囲が規定されている。なお、「Authentication Key K」の初期値は、「0x112233」に設定されている。
「AMF」は、パラメータの第3階層として、4桁の16進数で表されるAMF(Action Message Format)の認証キーを表し、「0x0000」〜「0xFFFF」の設定範囲が規定されている。なお、「AMF」の初期値は、「0x8000」に設定されている。
「Integrity Protection」は、「Mobile Station Identity」に分類された第3階層のパラメータとして、呼制御に関する情報のやり取りに関するC−planeのIntegrity Protectionを表し、「OFF」、「NULL」及び「SNOW3G」の中から選択される。なお、「Integrity Protection」の初期値は、「NULL」に設定されている。
「Power Control」は、「Call Processing」に分類された第2階層のパラメータとして、電力制御に関するパラメータのグループを表し、「TPC Pattern」、「p-Max」、「p0-NominalPUSCH」、「additionalSpectrumEmission」、「filterCoefficient」及び「Power Control Offset」の各パラメータを含んでいる。
「TPC Pattern」は、「Power Control」に分類された第3階層のパラメータとして、アップリンクのTPC(Transmit Power Control) Patternを表し、「AUTO」、「ALLM1」、「ALL0」、「ALL1」、「ALL3」及び「ALT」の中から選択される。なお、「TPC Pattern」の初期値は、「AUTO」に設定されている。
「p-Max」は、「Power Control」に分類された第3階層のパラメータとして、基地局から移動端末に送信されるSystemInformationBlockType1メッセージに含まれるp-Maxを表し、「−30」〜「33」の設定範囲が規定されている。なお、「p-Max」の初期値は、「33」に設定されている。
「p0-NominalPUSCH」は、「Power Control」に分類された第3階層のパラメータとして、地局から移動端末に送信されるSystemInformationBlockType2(以下、「SIB2」という)メッセージに含まれるp0-NominalPUSCHを表し、「−126」〜「24」の設定範囲が規定されている。なお、「p0-NominalPUSCH」の初期値は、「−85」に設定されている。
「additionalSpectrumEmission」は、「Power Control」に分類された第3階層のパラメータとして、SIB2メッセージに含まれるadditionalSpectrumEmissionを表し、「NS_01」〜「NS_32」の設定範囲が規定されている。なお、「p0-NominalPUSCH」の初期値は、「NS_01」に設定されている。
「filterCoefficient」は、「Power Control」に分類された第3階層のパラメータとして、フィルタ係数を表し、「FC4」及び「FC8」の中から選択される。なお、「filterCoefficient」の初期値は、「FC4」に設定されている。
「Power Control Offset」は、「Power Control」に分類された第3階層のパラメータとして、TPCによって制御するアップリンクのターゲットレベルの入力レベルからのオフセット値を表し、「0.0」〜「−20.0」の設定範囲が規定されている。なお、「Power Control Offset」の初期値は、「0.0」に設定されている。また、「Power Control Offset」は、「TPC Pattern」が「AUTO」に設定されているときにのみ参照される。
「BCCH/PCCH」は、「Call Processing」に分類された第2階層のパラメータとして、BCCH(Broadcast Control Channel)及びPCCH(Paging Control Channel)に関するパラメータのグループを表し、「modificationPeriodCoeff」、「defaultPagingCycle」及び「nB」の各パラメータを含んでいる。
「modificationPeriodCoeff」は、「BCCH/PCCH」に分類された第3階層のパラメータとして、SIB2メッセージに含まれるmodificationPeriodCoeffを表し、「N2」、「N4」、「N8」及び「N16」の中から選択される。なお、「modificationPeriodCoeff」の初期値は、「N4」に設定されている。
「defaultPagingCycle」は、「BCCH/PCCH」に分類された第3階層のパラメータとして、SIB2メッセージに含まれるdefaultPagingCycleを表し、「32」、「64」、「128」及び「256」の中から選択される。なお、「defaultPagingCycle」の初期値は、「128」に設定されている。
「nB」は、「BCCH/PCCH」に分類された第3階層のパラメータとして、SIB2メッセージに含まれるnBを表し、「4T」、「2T」、「T」、「T_2」、「T_4」、「T_8」、「T_16」及び「T_32」の中から選択される。なお、「nB」の初期値は、「T」に設定されている。
図3において、「TX Measurement Setup」は、第1階層のパラメータとして、移動端末2の送信に係る測定に関するパラメータのグループを表し、「Relative Power」及び「Aggregate Power」の各パラメータを含んでいる。
「Relative Power」は、「TX Measurement Setup」に分類された第2階層のパラメータとして、移動端末2に設定する送信パワーの相対値に関するパラメータのグループを表し、「Measurement Method」、「Measurement Subframe」、「UL Number of RB 1」及び「RB Change」の各パラメータを含んでいる。
「Measurement Method」は、「Relative Power」に分類された第3階層のパラメータとして、Power Control Tolerance(Relative Power)測定時の測定方法を表し、「AUTO」及び「MANUAL」の中から選択される。なお、「Measurement Method」の初期値は、「AUTO」に設定されている。
「Measurement Subframe」は、「Relative Power」に分類された第3階層のパラメータとして、Power Control Tolerance(Relative Power)測定時の測定サブフレーム数を表し、「2」〜「100」の設定範囲が規定されている。なお、「Measurement Subframe」の初期値は、「10」に設定されている。
「UL Number of RB 1」は、「Relative Power」に分類された第3階層のパラメータとして、Power Control Tolerance(Relative Power)測定時のUL Number of RB - 1を表し、「1」〜「100」の設定範囲が規定されている。なお、「UL Number of RB 1」の初期値は、「1」に設定されている。
「RB Change」は、「Relative Power」に分類された第3階層のパラメータとして、Test TypeにRelative Powerの「Ramping Up」又は「Ramping Down」が設定されたときに「UL Number of RB」を「UL Number of RB 1」から「UL Number of RB 2」に変更するサブフレームを表し、「0」〜「99」の設定範囲が規定されている。なお、「RB Change」の初期値は、「10」に設定されている。
「Aggregate Power」は、「TX Measurement Setup」に分類された第2階層のパラメータとして、移動端末2に設定する送信パワーの基準値に関するパラメータのグループを表し、「Measurement Subframe」のパラメータを含んでいる。
「Measurement Subframe」は、「Aggregate Power」に分類された第3階層のパラメータとして、Power Control Tolerance(Aggregate Power)測定時の測定サブフレーム数を表し、「2」〜「20」の設定範囲が規定されている。なお、「Measurement Subframe」の初期値は、「5」に設定されている。
「RX Measurement Setup」は、第1階層のパラメータとして、移動端末2の受信に係る測定に関するパラメータのグループを表し、「Throughput」及び「CQI」の各パラメータを含んでいる。
「Throughput」は、「RX Measurement Setup」に分類された第2階層のパラメータとして、スループットに関するパラメータのグループを表し、「Number of Sample」及び「Early Decision」の各パラメータを含んでいる。
「Number of Sample」は、「Throughput」に分類された第3階層のパラメータとして、スループット測定のサンプル数を表し、「1」〜「99999999」の設定範囲が規定されている。なお、「Number of Sample」の初期値は、「2000」に設定されている。
「Early Decision」は、「Throughput」に分類された第3階層のパラメータとして、Early DecisionのON/OFFを表し、「ON」と「OFF」との間で切り替えられる。なお、「Early Decision」の初期値は、「OFF」に設定されている。
また、「Early Decision」がONに設定された場合には、Early Decisionに到達した時点でDL Throughput測定が終了し、「Early Decision」がOFFに設定された場合には、同グループの「Number of Sample」で設定したサンプル数分の測定が行われる。
「CQI」は、「RX Measurement Setup」に分類された第2階層のパラメータとして、CQI(Channel Quality Indicator)に関するパラメータのグループを表し、「Number of Sample」、「Range of Counting」及び「RX Measurement Timeout Length」の各パラメータを含んでいる。
「Number of Sample」は、「CQI」に分類された第3階層のパラメータとして、CQI(Channel Quality Indicator)測定のサンプル数を表し、「1」〜「9999」の設定範囲が規定されている。なお、「Number of Sample」の初期値は、「2000」に設定されている。
「Range of Counting」は、「CQI」に分類された第3階層のパラメータとして、CQIをカウントする範囲を表し、「0」〜「15」の設定範囲が規定されている。なお、「Range of Counting」の初期値は、「3」に設定されている。
「RX Measurement Timeout Length」は、「CQI」に分類された第3階層のパラメータとして、受信測定のタイムアウトの時間を表し、「1s」〜「60s」の設定範囲が規定されている。なお、「RX Measurement Timeout Length」の初期値は、「10s」に設定されている。
「Fundamental Measurement」は、第1階層のパラメータとして、測定に係る基本的なパラメータのグループを表し、「General」のパラメータを含んでいる。
「General」は、「Fundamental Measurement」に分類された第2階層のパラメータとして、一般的なパラメータのグループを表し、「Power Measurement」、「Meas. Count」、「Power Template」、「Meas. Count」、「Occupied Bandwidth」、「Meas. Count」、「Spectrum Emission Mask」、「Meas. Count」、「Adjacent Channel Power」、「Meas. Count」、「Modulation Analysis」、「Meas. Count」、「Throughput」及び「CQI」の各パラメータを含んでいる。
「Power Measurement」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、電力測定を行うか否かを表し、「ON」と「OFF」との間で切り替えられる。なお、「Power Measurement」の初期値は、「ON」に設定されている。
「Power Measurement」に続く「Meas. Count」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、電力測定の測定回数を表し、「1」〜「1000」の設定範囲が規定されている。なお、「Meas. Count」の初期値は、「1」に設定されている。
「Power Template」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、Power Template測定を行うか否かを表し、「ON」と「OFF」との間で切り替えられる。なお、「Power Template」の初期値は、「OFF」に設定されている。
「Power Template」に続く「Meas. Count」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、Power Template測定の測定回数を表し、「1」〜「1000」の設定範囲が規定されている。なお、「Meas. Count」の初期値は、「1」に設定されている。
「Occupied Bandwidth」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、占有帯域幅測定を行うか否かを表し、「ON」と「OFF」との間で切り替えられる。なお、「Occupied Bandwidth」の初期値は、「OFF」に設定されている。
「Occupied Bandwidth」に続く「Meas. Count」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、占有帯域幅測定の測定回数を表し、「1」〜「1000」の設定範囲が規定されている。なお、「Meas. Count」の初期値は、「1」に設定されている。
「Spectrum Emission Mask」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、スペクトラムエミッションマスク(「SEM」ともいう)測定を行うか否かを表し、「ON」と「OFF」との間で切り替えられる。なお、「Spectrum Emission Mask」の初期値は、「OFF」に設定されている。
「Spectrum Emission Mask」に続く「Meas. Count」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、SEM測定の測定回数を表し、「1」〜「1000」の設定範囲が規定されている。なお、「Meas. Count」の初期値は、「1」に設定されている。
「Adjacent Channel Power」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、隣接チャネル漏洩電力(「ACLR」ともいう)測定を行うか否かを表し、「ON」と「OFF」との間で切り替えられる。なお、「Adjacent Channel Power」の初期値は、「OFF」に設定されている。
「Adjacent Channel Power」に続く「Meas. Count」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、ACLR測定の測定回数を表し、「1」〜「1000」の設定範囲が規定されている。なお、「Meas. Count」の初期値は、「1」に設定されている。
「Modulation Analysis」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、変調解析を行うか否かを表し、「ON」と「OFF」との間で切り替えられる。なお、「Modulation Analysis」の初期値は、「ON」に設定されている。
「Modulation Analysis」に続く「Meas. Count」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、変調解析の解析回数を表し、「1」〜「1000」の設定範囲が規定されている。なお、「Meas. Count」の初期値は、「1」に設定されている。
「Throughput」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、スループット測定を行うか否かを表し、「ON」と「OFF」との間で切り替えられる。なお、「Throughput」の初期値は、「OFF」に設定されている。
「CQI」は、「General」に分類された第3階層のパラメータとして、CQI測定を行うか否かを表し、「ON」と「OFF」との間で切り替えられる。なお、「CQI」の初期値は、「OFF」に設定されている。
以上は、移動端末試験装置1に設定される代表的なパラメータである。このように、移動端末試験装置1は、パラメータの種類、すなわち、設定項目が膨大であるため、移動端末試験装置1にパラメータを設定することは、ユーザとって非常に煩雑な作業となる。
図4及び図5に示すように、表示制御部24は、表示装置21にメインウインドウ30を表示させるようになっている。メインウインドウ30は、第1表示領域31及び第1表示領域31よりも広い第2表示領域32を含んでいる。また、第1表示領域31は、画像表示領域35を含んでいる。
表示制御部24は、第1表示領域31及び第2表示領域32の表示内容を制御するようになっている。また、表示制御部24は、メインウインドウ30に対して、図4に示す第1表示制御状態及び図5に示す第2表示制御状態のいずれか一方の表示状態をとるようになっている。
操作実行部23は、第1表示領域31に表示された表示モード切り替えボタン28に対する操作が操作検出部22によって検出されたことを条件に、メインウインドウ30に対する表示制御部24の表示状態を第1表示制御状態と第2表示制御状態との間で切り替えるようになっている。なお、図4に示す第1表示制御状態のメインウインドウ30と、図5に示す第2表示制御状態のメインウインドウ30とは、選択されているパラメータが互いに異なっている。
図4に示す第1表示制御状態において、表示制御部24は、パラメータの名称とパラメータに設定された設定値とを含む設定パラメータ項目、及び、パラメータのグループを表すグループパラメータ項目を階層的に第1表示領域31に表示させるようになっている。以下、設定パラメータ項目とグループパラメータ項目とを総称して、単に「パラメータ項目」ともいう。
また、表示制御部24は、パラメータに設定された設定値を参照した処理の実行結果を第2表示領域32に表示させるようになっている。具体的には、表示制御部24は、パラメータに設定された設定値を参照した試験実行部11による試験の実行結果を第2表示領域32に表示させるようになっている。
表示制御部24は、第1表示領域31に対して、第1階層のグループパラメータ項目をタブ33で表示させ、第1階層のパラメータのグループの中で選択されたタブ33に対応した第1階層のパラメータ(図4においては、「Common」)のグループに含まれる第2階層のグループパラメータ項目(図4においては、「Frequency」及び「Level」など)をリスト34に表示させ、第2階層のパラメータの中で選択されたグループに含まれる第3階層の設定パラメータ項目(図4においては、「Frame Structure」など)を第2階層のグループパラメータ項目と同じリスト34に縦方向に配列して表示させるようになっている。
なお、本実施の形態において、パラメータ項目の階層数を3として説明したが、パラメータ項目の階層数を4以上としてもよい。この場合には、表示制御部24は、第4階層以降のパラメータ項目を上位階層のパラメータ項目内にリスト形式で、連続する階層のパラメータ項目の表示態様を異ならせて、階層が異なることがわかるように表示させるように構成する。
このように、表示制御部24は、リスト34を構成する各パラメータ項目、すなわち、第2階層以下の各パラメータ項目によって構成される画像(以下、「リスト画像」ともいう)を画像表示領域35内に表示させるようになっている。
図6に示すように、表示制御部24は、リスト34を構成する各パラメータ項目において、パラメータの名称を左寄せで表示させるとともに、パラメータの名称の下に右寄せでパラメータに設定された設定値を表示させるようになっている。
このように、リスト34を構成する各パラメータ項目を表示することにより、各パラメータ項目を幅方向にコンパクトに表示させることができる。一方、各パラメータ項目は、縦方向に長くなってしまうが、本実施の形態のように、タッチパネル25によって入力装置20を構成した場合には、各パラメータ項目を選択(例えば、タップ)させやすくなる。
また、表示制御部24は、リスト34を構成する各パラメータ項目において、パラメータの名称と、パラメータに設定された設定値とを互いに異なる表示態様で表示装置21に表示させるようになっている。
例えば、表示制御部24は、リスト34を構成する各パラメータ項目において、パラメータの名称と、パラメータに設定された設定値とを互いに異なる表示色で表示装置21に表示させるようになっている。
また、表示制御部24は、初期値を表すパラメータの設定値と、初期値から変更されたパラメータの設定値とを互いに異なる表示態様で表示装置21に表示させるようになっている。
例えば、表示制御部24は、初期値を表すパラメータの設定値と、初期値から変更されたパラメータの設定値とを互いに異なる表示色で表示装置21に表示させるようになっている。
表示制御部24は、リスト34を構成する各パラメータ項目におけるパラメータの名称を全て同一な表示態様で表示装置21に表示させるようになっている。これにより、パラメータ名のみを見たいユーザに対して、パラメータ名の視認性が向上する。
図6に示した例においては、第1階層が「Common」であり、第2階層が「Frequency」である第3階層のパラメータ「Operation Band」の初期値が「1」であるのに対して、設定値が「2」に変更されていることが示されている。
なお、表示制御部24は、全てのパラメータの設定値を初期値に戻す不図示の初期設定ボタンを第1表示領域31内に表示させるようにしてもよい。この場合には、操作実行部23は、操作検出部22によって検出された操作が初期設定ボタンに対する操作であることを条件として、全てのパラメータの設定値を初期値に戻すように構成される。
表示制御部24は、第1表示領域31内に割り当てられた画像表示領域35内に、リスト画像がスクロールする状態で表示させることができるようになっている。このため、表示制御部24は、リスト画像をスクロールさせるためのスクロールバー36をリスト画像とともに表示装置21に表示させるようになっている。ここで、スクロールバー36は、リスト画像のスクロール量を表すとともに、入力装置20による操作に応じて変位するスライダ37を含む。
図1において、操作実行部23は、操作検出部22によって検出された操作がリスト画像をスクロールさせる操作であることを条件として、操作検出部22によって検出された操作に応じて、リスト画像のスクロール量を特定するスクロール量特定部40を構成する。
ここで、リスト画像をスクロールさせる操作としては、入力装置20において、図7に示すように画像表示領域35内のリスト画像をドラッグする操作、及び、図8に示すようにスクロールバー36のスライダ37をドラッグする操作などがある。
また、操作実行部23は、スクロール量特定部40によって特定されたスクロール量に応じてリスト画像をスクロールさせると、リスト画像が画像表示領域35から外れるように、換言すれば、リスト画像が画像表示領域35からはみ出るようにスクロールすることを条件として、リスト画像が画像表示領域35から外れないようにスクロール量を規制するスクロール量規制部41を構成する。
表示制御部24は、スクロール量に応じてリスト画像をスクロールさせるとともに、スクロール量規制部41によってスクロール量が規制されたことを条件として、画像表示領域35の周辺領域の少なくとも一部の表示態様を変化させるようになっている。
本実施の形態において、画像表示領域35の周辺領域の少なくとも一部は、スクロールバー36のスライダ37とする。ここで、表示制御部24は、スクロール量規制部41によって規制されたスクロール量の規制量に応じて、スライダ37の表示態様を変化させるようになっている。
すなわち、表示制御部24は、スクロール量規制部41によって規制されたスクロール量の規制量が多くなるに連れて、スライダ37の表示態様を大きく変化させるようになっている。例えば、図7及び図8に示したように、表示制御部24は、スライダ37の表示色の濃度を変化させることによって、スライダ37の表示態様を変化させるようになっている。
図7及び図8において、(a)は、画像表示領域35内でリスト画像が図中下方向にスクロールされている状態を表し、(b)は、画像表示領域35内でリスト画像が境界まで、詳細には、リスト画像が画像表示領域35の上端までスクロールされている状態を表している。これらの状態では、表示制御部24は、スライダ37の表示色の濃度を変化させない。
一方、図7及び図8において、(c)及び(d)は、スクロール量規制部41によってリスト画像のスクロール量が規制されている状態を表している。特に、(d)は、(c)が表す状態から更に図中下方向にリスト画像のスクロール動作が行われた状態を表している。これらの状態では、表示制御部24は、スライダ37の表示色の濃度を変化させる。
ここで、スクロール量規制部41によって規制されたスクロール量の規制量は、(c)に示されている状態よりも(d)に示されている状態の方が多いため、表示制御部24は、(c)に示されている状態におけるスライダ37の表示色の濃度よりも、(d)に示されている状態におけるスライダ37の表示色の濃度を高くする。
図5に戻り、表示制御部24は、第2表示制御状態において、パラメータのグループを表すパラメータ項目を階層的に第1表示領域31に表示させるようになっている。また、第2表示制御状態において、表示制御部24は、パラメータのグループを展開したパラメータ項目をグループ単位で配列したリストを並べて第2表示領域32に表示させるようになっている。
なお、前述したように、図4に示したような第1表示制御状態において、表示モード切り替えボタン28が押下されることにより、表示制御部24は、メインウインドウ30を図5に示したような第2表示制御状態に切り替えるようになっている。
表示制御部24は、第2表示制御状態において、第1表示領域31に表示させたパラメータ項目のうち、第2表示領域32に展開して表示させたパラメータ項目と、第2表示領域32に表示させていないパラメータ項目とを識別できるように互いに異なる表示態様で表示装置21に表示させるようになっている。
例えば、表示制御部24は、第1表示領域31に表示させた4種のパラメータ項目(グループ名)のうち、第2表示領域32に展開して表示させたパラメータ項目(「Mobile Station Identity」、「Power Control」及び「BCCH/PCCH」)と、第2表示領域32に表示させていないパラメータ項目(「Base Station Identity」)とを識別できるように互いに異なる表示色で表示装置21に表示させるようになっている。
表示制御部24は、第1表示領域31に表示させたパラメータ項目と、第2表示領域32に展開して表示させたパラメータ項目が配列された列とを対応付ける対応情報を表示装置21に表示させるようになっている。
例えば、表示制御部24は、第1表示領域31に表示させたパラメータ項目と、第2表示領域32に展開して表示させたパラメータ項目が配列された列とに対応情報として数字などの識別子をそれぞれ付して表示装置21に表示させるようになっている。
操作実行部23は、第1表示制御状態における第1表示領域31又は第2表示制御状態における第2表示領域32に表示されたパラメータ項目のうち、パラメータのグループを表すパラメータ項目が選択されたことが操作検出部22によって検出されたことを条件に、このパラメータのグループが展開していれば集約し、集約していれば展開するように表示制御部24に要求するようになっている。
ここで、パラメータのグループが展開されると、このパラメータグループを表すパラメータ項目の下に下位のパラメータ項目が配列される。一方、パラメータグループが集約されると、このパラメータのグループの下位のパラメータ項目が非表示となり、次のパラメータのグループを表すパラメータ項目があれば、集約されたパラメータ項目の下に次のパラメータのグループを表すパラメータ項目が配列される。
例えば、図4に示したリスト34では、第2階層に分類された「Frequency」のグループパラメータ項目の下に第3階層の「Frame Structure」、「Channel Bandwidth」、「UL Channel」、「DL Channel」、「UL Frequency」、「DL Frequency」及び「Operation Band」の各設定パラメータ項目が表示されている状態を表している。
ここで、第2階層「Frequency」のグループパラメータ項目が集約された場合には、第3階層の「Frame Structure」、「Channel Bandwidth」、「UL Channel」、「DL Channel」、「UL Frequency」、「DL Frequency」及び「Operation Band」の各設定パラメータ項目が非表示となって、「Frequency」のグループパラメータ項目の直ぐ下に第2階層に分類された「Level」のグループパラメータ項目が表示される。
このように、横方向ではなく、縦方向にパラメータ項目を展開及び集約することができるようにすることによって、特定のグループパラメータ項目を展開することにより、下位の設定パラメータ項目を一覧してリスト34に表示させることができ、特定のグループパラメータ項目を集約することにより、パラメータ項目をリスト34にコンパクトに表示させることができる。
また、操作実行部23は、第1表示制御状態における第1表示領域31又は第2表示制御状態における第2表示領域32に表示されたパラメータ項目のうち、パラメータの名称とパラメータに設定された設定値とを含んでなる設定パラメータ項目を表すパラメータ項目の選択操作を検出したことを条件に、パラメータの設定処理を実行するようになっている。
本実施の形態において、操作実行部23によって実行されるパラメータの設定処理としては、オンオフ設定処理と、リスト選択処理と、設定画面処理との3通りの処理があり、操作実行部23は、選択対象のパラメータに応じて、いずれの処理を実行するかを決定する。
オンオフ設定処理は、第1階層が「Call Processing」であり、第2階層が「Mobile Station Identity」である第3階層のパラメータ「Authentication」のように、設定値が「ON」と「OFF」との間で切り替えられるパラメータに対して実行される。
オンオフ設定処理では、操作実行部23は、操作検出部22によってパラメータ項目の選択操作が検出されるたびに、パラメータ管理部14を介して、選択対象のパラメータに「ON」と「OFF」とを交互に設定する。
リスト選択処理は、第1階層が「Common」であり、第2階層が「Frequency」である第3階層のパラメータ「Frame Structure」のように、パラメータの値の候補とする複数の候補値から1つの値が設定されるパラメータに対して実行される。
リスト選択処理では、操作実行部23は、操作検出部22がパラメータ項目の選択操作を検出したことを条件に、表示制御部24にパラメータの値の変更要求を行う。この変更要求を受けた表示制御部24は、パラメータの値の候補とする候補値をリスト形式で表示装置21に表示させる。操作実行部23は、表示装置21に表示された複数の候補値の中から選択された候補値を該当パラメータにパラメータ管理部14を介して設定する。
例えば、図9に示すように、(a)に示すように表示されているリスト画像に対して、パラメータ名が「Channel Bandwidth」のパラメータ項目が選択されると、(b)に示すように、表示制御部24は、パラメータの値の候補とする候補値として、「1.4MHz」、「3MHz」、「5MHz」、「10MHz」、「15MHz」及び「20MHz」をリスト形式で表示装置21に表示させる。
ここで、表示制御部24は、パラメータの初期値(5MHz)を他の候補値と異なる表示態様で表示装置21に表示させるようになっている。例えば、表示制御部24は、パラメータの初期値にアンダーラインを付すことにより、パラメータの初期値を他の候補値と異なる表示態様で表示装置21に表示させるようになっている。
表示制御部24は、リスト選択処理が実行される前に設定されていたパラメータの値を参照させやすくするように、選択対象のパラメータ項目の下にパラメータの候補値をリスト形式で表示させるようになっている。
具体的には、図9の(b)に示した例のように、表示制御部24は、パラメータ名が「Channel Bandwidth」のパラメータ項目の下に展開させるように、各候補値「1.4MHz」、「3MHz」、「5MHz」、「10MHz」、「15MHz」及び「20MHz」をリスト形式で表示させている。
ここで、選択対象のパラメータ項目の表示位置により、このパラメータ項目の下にパラメータの候補値をリスト形式で表示させることができない場合には、表示制御部24は、選択対象のパラメータ項目の下にパラメータの候補値をリスト形式で表示させることができるように、リスト画像をスクロールさせるようにしてもよい。
また、表示制御部24は、設定されていたパラメータの値を参照させやすくするように、設定されていたパラメータの値を他の候補値と異なる表示態様で表示装置21に表示させるようになっている。例えば、本実施の形態における表示制御部24は、設定されていたパラメータの値の左にマークを付すようになっている。
図9において、(b)に示す状態で、「1.4MHz」、「3MHz」、「5MHz」、「10MHz」、「15MHz」及び「20MHz」の候補値の中から「10MHz」が選択されると、(c)に示すように、「Channel Bandwidth」の設定値が「10MHz」に変更される。
設定画面処理は、第1階層が「Common」であり、第2階層が「Frequency」である第3階層のパラメータ「DL Frequency」のように、パラメータの値を直接に設定するパラメータに対して実行される。
設定画面処理では、操作実行部23は、操作検出部22がパラメータ項目の選択操作を検出したことを条件に、表示制御部24にパラメータの値の変更要求を行う。この変更要求を受けた表示制御部24は、図10ないし図12に示すように、パラメータの値を設定させるための操作子を少なくとも表してなるパラメータ設定画面を表示装置21に表示させる。操作実行部23は、パラメータ設定画面に基づいて設定された値を該当パラメータにパラメータ管理部14を介して設定する。
操作実行部23は、操作検出部22によって検出された設定画面処理における操作子に対する操作に応じて、パラメータの入力値を特定する入力値特定部42を構成する。ここで、パラメータ設定画面が表す操作子としては、設定をキャンセルするキャンセルボタンと、設定を確定するOKボタンと、入力値をクリアするクリアボタンと、入力値を1文字取り消すバックスペースボタンと、数値を入力するための数値ボタン、単位を入力するための単位ボタン、反数変換をするための反数変換ボタンなどがある。
表示制御部24は、パラメータの入力値50に加えて、選択対象のパラメータに応じて、これらのボタンをパラメータ設定画面上に選択的に表示させるようになっている。図10に示したパラメータ「DL Frequency」のパラメータ設定画面においては、表示制御部24は、キャンセルボタン51、OKボタン52、クリアボタン53、バックスペースボタン54、数値ボタン55及び単位ボタン56を表示させている。
パラメータ設定画面が表示された状態において、入力値特定部42は、操作検出部22によって検出された操作がパラメータの入力値をパラメータの設定範囲外とする操作であることを条件として、操作子に対する操作を無効とし、表示制御部24は、パラメータの入力値をパラメータの設定範囲外とする操作が無効となることが識別できるように操作子を表示装置21に表示させるようになっている。
すなわち、入力値特定部42及び表示制御部24は、選択対象のパラメータの設定範囲と、入力値とに応じて、各操作子をイネーブル状態又はディスエーブル状態にするようになっている。
例えば、図10に示したパラメータ設定画面において、パラメータ「DL Frequency」は、「0.400000MHz」〜「2700.000000MHz」の設定範囲が規定されているため、パラメータ設定画面において「2010000」と入力されると、「GHz」と「MHz」とを表す各単位ボタン56がディスエーブル状態になり、「kHz」と「Hz」とを表す各単位ボタン56がイネーブル状態になり、入力値として単位が確定していないため、OKボタン52もディスエーブル状態になる。
ここで、ディスエーブル状態の操作子(「GHz」と「MHz」とを表す各単位ボタン56及びOKボタン52)は、イネーブル状態の操作子と表示色が異なり、イネーブル状態の操作子よりも薄い色で表示されている。
また、表示制御部24が数値及び反数変換をそれぞれ選択させる操作子を表示装置21に表示させる場合には、入力値特定部42は、操作検出部22によって検出された操作がパラメータの入力値をパラメータの設定範囲外とする操作であっても、パラメータの入力値の反数をパラメータの設定範囲内とする操作であれば、操作子に対する操作を有効とし、表示制御部24は、パラメータの入力値をパラメータの設定範囲外とする操作であっても、パラメータの入力値の反数をパラメータの設定範囲内とする操作が有効となることが識別できるように操作子を表示装置21に表示させるようになっている。
ただし、表示制御部24は、パラメータの入力値がパラメータの設定範囲外であることを条件として、パラメータの入力値がパラメータの設定範囲内であるときと異なる表示態様でパラメータの入力値を表示するようになっている。
本実施の形態において、表示制御部24は、パラメータの入力値がパラメータの設定範囲外であることを条件として、パラメータの入力値がパラメータの設定範囲内であるときと異なる表示色でパラメータの入力値を表示するようになっている。
例えば、図11に示すように、第1階層が「Common」であり、第2階層が「Level」である第3階層のパラメータ「Input Level」のパラメータ設定画面において、パラメータ「Input Level」は、「−65.0dBm」〜「35.0dBm」の設定範囲が規定されているため、「40.0dBm」は、パラメータの設定範囲外であるが、反数変換ボタン57が操作されることによって、その反数「−40.0dBm」を設定範囲内にすることができるため、「40.0dBm」の入力は許容される。
ただし、「40.0dBm」が入力された状態では、これ以上の数値の入力ができないため、全ての数値ボタン55は、ディスエーブル状態になる。また、「40.0dBm」は、設定範囲外であるため、入力値50は、パラメータの設定範囲内であるときと異なる表示色で表示される。
また、入力値特定部42及び表示制御部24が各操作子をイネーブル状態又はディスエーブル状態にする態様とは別の他の態様として、入力値特定部42は、パラメータの入力値がパラメータの設定範囲外であることを条件として、パラメータの入力値を設定範囲内に規制するようにしてもよい。
ここで、表示制御部24は、パラメータの入力値が入力値特定部42によって規制されたことを条件に、パラメータの入力値の表示態様を変化させるようにしてもよい。例えば、表示制御部24は、パラメータの入力値の表示色を変化させることにより、パラメータの入力値の表示態様を変化させるようにしてもよい。
さらに、表示制御部24は、パラメータ設定画面が設定範囲を更に表すように、表示装置21に表示させ、パラメータの入力値が入力値特定部42によって規制されたことを条件に、設定範囲のうちパラメータの入力値が設定範囲外となった規制値の表示態様を変化させるようにしてもよい。例えば、表示制御部24は、パラメータ設定画面のタイトルバー49に設定範囲を表示させ、設定範囲のうちパラメータの入力値が設定範囲外となった規制値の表示色を変化させることにより、規制値の表示態様を変化させるようにしてもよい。
例えば、図12に示すように、第1階層が「Common」であり、第2階層が「Frequency」である第3階層のパラメータ「Operation Band」のパラメータ設定画面において、パラメータ「Operation Band」は、「1」〜「43」の設定範囲が規定されているため、「1」未満の入力値は、「1」に規制され、「43」より大きい入力値は「43」に規制される。
図12に示す「Operation Band」のパラメータ設定画面おいて、表示制御部24は、入力値の最小桁を1つインクリメントするインクリメントボタン58と、入力値の最小桁を1つデクリメントするデクリメントボタン59とを表示させるようになっている。
この「Operation Band」のパラメータ設定画面おいて、「43」が入力されている状態で、インクリメントボタン58が操作されると、入力値は、「43」に規制される。そして、入力値50は、パラメータの設定範囲内であったときと異なる表示色で表示される。
さらに、パラメータ設定画面のタイトルバー49に表示された設定範囲のうちパラメータの入力値が設定範囲外となった規制値も、入力値がパラメータの設定範囲内であったときと異なる表示色で表示される。
また、表示制御部24は、パラメータ設定画面の操作子として、設定中のパラメータの入力値を初期値に戻す初期化ボタン48(図中、「Back to Initial Value」ボタン)を表示させるようになっている。
操作実行部23は、初期化ボタン48に対する操作が操作検出部22によって検出されたことを条件に、パラメータ設定画面の入力値を設定中のパラメータの初期値に設定するようになっている。
例えば、図12に示す「Operation Band」のパラメータ設定画面おいて、操作実行部23は、初期化ボタン48に対する操作が操作検出部22によって検出されたことを条件に、パラメータ設定画面の入力値を「Operation Band」の初期値である「1」に設定するようになっている。すなわち、初期化ボタン48が操作されると、パラメータの入力値50には、「1」が表示される。なお、初期化ボタン48は、図10及び図11に示した各パラメータ設定画面にも、設けるようにしてもよい。
表示制御部24は、第1表示領域31に表示されたパラメータ抽出ボタン64に対する操作が操作検出部22によって検出されたことを条件に、図13に示すようなパラメータ抽出画面60を表示装置21に表示させるようになっている。
パラメータ抽出画面60は、入力画面表示領域61と、抽出結果表示領域62とを含んでいる。表示制御部24は、パラメータの検索条件を設定するための操作子、例えば、パラメータ名を入力するための複数のキーと、複数のキーに対する入力操作によって入力された検索条件とを入力画面表示領域61に表示するようになっている。なお、本実施の形態における検索条件とは、入力されたキーワードを含むこととする。
操作実行部23は、階層化されたパラメータ群の中から検索条件が成立するパラメータを抽出するパラメータ抽出部43を構成する。本実施の形態において、パラメータ抽出部43は、全ての第1階層に含まれる第3階層のパラメータ群の中から検索条件が成立するパラメータを抽出するようになっている。また、表示制御部24は、操作実行部23によって抽出されたパラメータを表すパラメータ抽出画面60を表示装置21に表示させるようになっている。
なお、パラメータ抽出部43は、メインウインドウ30の第1表示領域31で選択されている第1階層に含まれる第3階層のパラメータ群の中から検索条件が成立するパラメータを抽出するようにしてもよい。
スクロール量特定部40及びスクロール量規制部41は、抽出結果表示領域62に表示されたリスト63に対しても、メインウインドウ30の第1表示領域31に表示させたリスト34と同様に機能するようになっている。
また、操作実行部23は、リスト63の中で選択されたパラメータに応じて、それぞれ前述したオンオフ設定処理と、リスト選択処理と、設定画面処理との3通りの処理のうち、選択対象のパラメータに応じた処理を実行するようになっている。
例えば、メインウインドウ30のパラメータ抽出ボタン64に対する操作が操作検出部22によって検出されると、パラメータ抽出画面60が表示制御部24によってメインウインドウ30の前面に表示される。
ここで、パラメータ抽出画面60の入力画面表示領域61において検索条件として、「UL」が入力されると、抽出結果表示領域62には、第1階層が「Common」であり、第2階層が「Frequency」である第3階層のパラメータ「UL Channel」及び「UL Frequency」、第1階層が「Common」であり、第2階層が「Level」である第3階層のパラメータ「Main UL」、並びに、第1階層が「TX Measurement Setup」であり、第2階層が「Relative Power」である第3階層のパラメータ「UL Number of RB 1」のパラメータ項目よりなるリスト63が表示制御部24によって表示される。
操作実行部23は、パラメータ抽出画面が表すパラメータの中から選択されたパラメータの値を設定させる操作を実行するようになっている。例えば、第1階層が「Common」であり、第2階層が「Frequency」である第3階層のパラメータ「UL Channel」に対する操作が操作検出部22によって検出されると、操作実行部23は、図10に示したようなパラメータ設定画面を表示装置21に表示させるように表示制御部24を制御する。
このように、操作実行部23は、パラメータ抽出画面が表すパラメータの中から選択されたパラメータの値を設定させる操作を実行するため、パラメータの値を設定するために、パラメータ抽出画面60からメインウインドウ30に切り替えるユーザの手間を省くことができる。
なお、表示制御部24は、パラメータ抽出部43によって抽出されたパラメータを図2及び図3を参照して説明した階層化されたパラメータ群と同一な分類で階層化した抽出結果画面を表示装置21に表示させるようにしてもよい。
具体的には、表示制御部24は、パラメータ抽出部43によって抽出されたパラメータを階層化した抽出結果をパラメータ抽出画面60の抽出結果表示領域62に表示させるようにしてもよい。
すなわち、表示制御部24は、メインウインドウ30の第1表示領域31に表示させたリスト34と同じ形式のリスト63で、パラメータ抽出部43によって抽出されたパラメータのパラメータ項目を表示させるようにしてもよい。
以上に説明したように、本実施の形態は、リスト34を構成する各パラメータ項目において、パラメータの名称を左寄せで表示させるとともに、パラメータの名称の下に右寄せでパラメータの設定値を表示させることにより、パラメータの名称とパラメータの設定値とを上下方向に重複して表示させることができるため、複数のパラメータの名称と設定値とを文字サイズを小さくすることなくコンパクトに表示装置21に表示させることができる。
また、本実施の形態は、リスト34を構成する各パラメータ項目において、パラメータの名称と、パラメータに設定された設定値とを互いに異なる表示態様で表示装置に表示させるため、パラメータの名称とパラメータの設定値とを視覚的に識別しやすくすることができる。
また、本実施の形態は、リスト34において、第3階層のパラメータ項目を第2階層のパラメータ項目と同じリストに表示させることにより、第2階層及び第3階層のパラメータ項目におけるパラメータの名称と設定値とを文字サイズを小さくすることなくコンパクトに表示装置21に表示させることができる。
なお、本実施の形態におけるパラメータ設定方法は、表示制御ステップを有し、表示制御ステップは、表示制御部24によって実行される。
以上、本発明の実施の形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が特許請求の範囲に記載された請求項に含まれることが意図されている。