JP6324337B2 - レーザ加工機のノズル自動交換装置 - Google Patents
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Description
例えば、設置型のレーザ加工機においては、その加工ヘッドの下部に取り付けられアシストガスをワークへ噴射するノズルが、レーザビームの光軸上に設けられている。
このようなノズルは加工点に近い部品であるため、レーザ切断した際に発生する材料溶融物が付着したり、材料から戻ってくるレーザ光や材料溶融物によって溶けが発生したりする。
また、切断する材料の材質や板厚が異なれば、使用するノズルも異なる。
そのため、レーザ加工機においては、例えば分単位でノズルを交換することができるようにノズルが加工ヘッドに対して着脱自在になっている。
レーザ発振装置で発振されたレーザ光をワークに照射するとともに下端部に径方向に突出したピン固定部を有する加工ヘッドと、
この加工ヘッドに弾性を有するシール部材を介して設けられているとともに径方向に突出したノズルフランジ部を有し、アシストガスを前記ワークに向けて噴射するノズルと、
前記ノズルフランジ部の下面と前記シール部材の弾性力により面接触するとともに前記ノズルの下端部が貫通するノズル通り穴を有する支持部、この支持部の外周部から垂直方向に起立した壁面部を有するノズル固定部と、
前記壁面部から水平方向内側に延びて設けられたピンと、を備え、
前記ピン固定部に形成されたピン挿入部を通過して前記ピン固定部の上面と接触する前記ピンと、前記ノズル固定部の前記支持部とにより、前記シール部材が間に介在した、前記ピン固定部と前記ノズルフランジ部とを挟むことで、前記加工ヘッドに前記ノズルが取り付けられるレーザ加工機における、前記ノズルを自動に交換するレーザ加工機のノズル自動交換装置であって、
上下動するリフトプレートに設けられ、前記シール部材が前記ノズルフランジ部に装着された前記ノズルが、前記ノズル通り穴を通じて前記ノズル固定部に組み付けられた状態で前記ノズル固定部が載置される複数のノズル固定具回しと、
各前記ノズル固定具回しの各外周面に全周を囲って固定され、連続的に互いに噛み合った複数のリング状のノズル固定具回し側平歯車と、
前記ノズル固定具回し側平歯車と噛み合い、前記リフトプレートに固定されたロータリアクチュエータの駆動により各前記ノズル固定具回し側平歯車を一度に回転させるロータリアクチュエータ側平歯車と、を備え、
前記ピンが前記ピン挿入部に配置される、前記ノズルを前記加工ヘッドに着脱する際には、圧縮されたシール部材の弾性力に逆らって、前記ノズルフランジ部の上面が前記加工ヘッドの下端面と強制的に当接され、また前記ノズル固定部の前記支持部の上面と前記ノズルフランジ部の下面との間に空隙を有している。
レーザ発振装置で発振されたレーザ光をワークに照射するとともに下端部に径方向に突出したピン固定部を有する加工ヘッドと、
この加工ヘッドに弾性を有するシール部材を介して設けられているとともに径方向に突出したノズルフランジ部を有し、アシストガスを前記ワークに向けて噴射するノズルと、
前記ノズルフランジ部の下面と前記シール部材の弾性力により面接触するとともに前記ノズルの下端部が貫通するノズル通り穴を有する支持部、この支持部の外周部から垂直方向に起立した壁面部を有するノズル固定部と、
前記壁面部から水平方向内側に延びて設けられたピンと、を備え、
前記ピン固定部に形成されたピン挿入部を通過して前記ピン固定部の上面と接触する前記ピンと、前記ノズル固定部の前記支持部とにより、前記シール部材が間に介在した、前記ピン固定部と前記ノズルフランジ部とを挟むことで、前記加工ヘッドに前記ノズルが取り付けられるレーザ加工機における、前記ノズルを自動に交換するレーザ加工機のノズル自動交換装置であって、
上下動するリフトプレートに設けられ、前記シール部材が前記ノズルフランジ部に装着された前記ノズルが、前記ノズル通り穴を通じて前記ノズル固定部に組み付けられた状態で前記ノズル固定部が載置される複数のノズル固定具回しと、
各前記ノズル固定具回しの各外周面に全周を囲って固定された複数のリング状のノズル固定具回し側平歯車と、
隣接した各前記ノズル固定具回し側平歯車間にノズル固定具回し側平歯車と噛み合って配置され各前記ノズル固定具回し側平歯車を同じ方向に回転させる回転方向調整用平歯車と、
前記ノズル固定具回し側平歯車と噛み合い、前記リフトプレートに固定されたロータリアクチュエータの駆動により各前記ノズル固定具回し側平歯車を、前記回転方向調整用平歯車を介して一度に回転させるロータリアクチュエータ側平歯車と、を備え、
前記ピンが前記ピン挿入部に配置される、前記ノズルが前記加工ヘッドに着脱する際には、圧縮されたシール部材の弾性力に逆らって、前記ノズルフランジ部の上面が前記加工ヘッドの下端面と強制的に当接され、また前記ノズル固定部の前記支持部の上面と前記ノズルフランジ部の下面との間に空隙を有している。
また、高価なロータリアクチュエータは一台でよく、低コスト化を図ることができる。
図1は、加工ヘッド1を有するレーザ加工機2を示す概略図である。
このレーザ加工機2は、水平に敷設されたXYテーブル3上で、クランプ4に把持されたワーク5をレーザビーム6で熱切断するものである。
レーザビーム6は、レーザ加工機2の装置本体に設けられたレーザ発振装置7で発振され、反射鏡8を介して加工ヘッド1に案内される。加工ヘッド1の内部には集光レンズ9が設けられており、レーザビーム6は、この集光レンズ9で集光されて、焦点位置の近傍でワーク5を熱切断する。
レーザ切断する際に発生する材料溶融物を吹き飛ばすアシストガス10は、レーザ加工機2の装置本体に設けられた圧縮機11により加圧され、加工ヘッド1内でレーザビーム6と合流しワーク5に向け噴射される。
また、ワーク5は、切断されるべき部位が加工ヘッド1の真下に来るよう、XYテーブル3上で水平移動される。また、加工ヘッド1は、Z軸用サーボモータ(図示せず)で上下方向に駆動され、ワーク5と焦点位置との距離が最適化される。
加工ヘッド1は、中心部にレーザビーム6、アシストガス10が通り、上部が径方向に拡大した円筒形状のヘッド通路部15と、このヘッド通路部15の下部に周方向に帯状に延びて形成されたピン固定部18と、を有している。このピン固定部18には、一対の互いに対向した溝状のピン挿入部17が形成されている。
ノズル13は、中心部にレーザビーム6、アシストガス10が通り、下部が径方向に縮小し、先端に開口22を有する円筒形状のノズル通路部20と、ノズル通路部20の下部に周方向に延びて形成され、外周部が起立したノズルフランジ部23と、を有している。
このノズルフランジ部23とピン固定部18との間には、シール部材であるOリング14が介在している。
ノズル固定具12は、中央部にノズル13が通るノズル通り穴50が形成された円板状の支持部25と、この支持部25の外周部から垂直方向に起立した壁面部51と、この壁面部51から互いに対向して水平方向の内側に延びた一対のピン19と、を有している。壁面部51の外周面には、平面部52及び曲面部53が形成されている。
まず、ノズル固定具12のノズル通り穴50に上方からノズル13を挿入し、Oリング14をノズルフランジ部23に載置する。
この状態で、加工ヘッド1のピン固定部18のピン挿入部17にピン19を軸線方向において合わせた状態で、ノズル13を上方向に移動させ、加工ヘッド1のヘッド側接合部16にノズル13のノズル側接合部21を嵌着させる。
最後に、ノズル固定具12を周方向に回転させることで、ノズル13のノズルフランジ部23は、ノズル固定具12の支持部25と加工ヘッド1のピン固定部18との間に挟まれ、ノズル13は、加工ヘッド1に組み付けられる。
なお、ノズル13が加工ヘッド1に嵌め込まれる際、ノズル側接合部21がヘッド側接合部16に密接するので、加工ヘッド1の軸心とノズル13の軸心との同軸度は、高精度に再現される。
その結果、ノズル13の交換において、その位置を調整しなくても図7に示すような、レーザビーム6の光軸とアシストガス10の中心軸が揃った理想的な加工状態になる。
レーザビーム6は、加工ヘッド1の軸心を通り、アシストガス10は、ノズル13の軸心を通るので、加工ヘッド1の軸心とノズル13の軸心との同軸度が悪い場合、レーザビーム6の光軸とアシストガス10の中心軸が揃わない。その結果、穴の真円度や円筒度が悪化したり、材料溶融物26がノズル13やワーク5に付着したりする。
この場合には、まずノズル固定具12のピン19がピン固定部18のピン挿入部17上にくるようにノズル固定具12を周方向に回転させる。
その後、ピン19がピン挿入部17を通過するようノズル固定具12を下げることで、ノズル13及びノズル固定具12は、加工ヘッド1から取り外される。
なお、ノズル固定具12を加工ヘッド1から取り外しても、加工ヘッド1のヘッド側接合部16にノズル13のノズル側接合部21が嵌着したままのことがある。この場合には、ノズル固定具12を取り外した後、ノズル13を直接摘み、そのまま下方向に下げることで加工ヘッド1からノズル13を取り外すことができる。
このノズル自動交換装置27は、ベースプレート28と、このベースプレート28上に載置された一対のガイド付エアシリンダ29と、各ガイド付エアシリンダ29のシリンダプレート30に固定された取り付け板31と、このシリンダ取り付け板31に六角支柱33を介して固定されたリフトプレート32と、このリフトプレート32に固定された複数のノズル固定具回し34と、リフトプレート32に固定されたシャフト41を有するロータリアクチュエータ40と、シャフト41に固定されたロータリアクチュエータ側平歯車42と、を備えている。
取り付け板31、六角支柱33、リフトプレート32及びノズル固定具回し34は、シリンダ部29a及びガイド部29bを有するガイド付エアシリンダ29の駆動により上下方向に移動する。
互いに結合された、ノズル固定具回し側平歯車37及びノズル台38は、ベアリング軸35を中心にベアリング36を介して回転するようになっている。ここで、ノズル台38の外径は、ノズル固定具回し側平歯車37の基準ピッチ円直径より小さい。これにより、隣接したノズル固定具回し側平歯車37同士は、噛み合わされる。
また、一部のノズル固定具回し側平歯車37は、ロータリアクチュエータ側平歯車42と噛み合っており、1つのロータリアクチュエータ40を回転させるだけで、全てのノズル固定具回し34のノズル固定具回し側平歯車37及びノズル台38は、ベアリング軸35を中心に回転するようになっている。
ノズル台38の上面に配置された位置決めブロック39は、ノズル台38の上面でのノズル固定具12の位置、方向を拘束するだけでなく、ノズル固定具12を周方向に回転させる際、スパナと同じ要領で、ロータリアクチュエータ40から伝達されたノズル固定具回し34のトルクをノズル固定具12に伝える役割を果たす。
ノズル13を加工ヘッド1に取り付ける場合には、まずノズル固定具12のノズル通り穴50に上方からノズル13を挿入し、Oリング14をノズルフランジ部23に載置する。
この状態で、ノズル13、ノズル固定具12及びOリング14をノズル固定具回し34に入れる。
この時、向かい合う位置決めブロック39間の距離は、ノズル固定具12の壁面部51の外周面にある平面部52間の距離A、並びに曲面部53の直径Bと一致するようにそれぞれ配置してあり、ノズル固定具回し34内でのノズル固定具12のピン19の向きが決まる。これにより、全てのノズル固定具回し34に対して、ノズル固定具12のピン19の向きを揃えることができる。
ノズル固定具12は、ノズル台38に面接触しており、ノズル13の先端面は、ベアリング軸35の上面に接触している。
ここで、ノズル固定具12と接触するノズル台38の上面とベアリング軸35の上面との位置関係は、ノズル13のノズルフランジ部23とノズル固定具12の支持部25との間に空隙Cが形成される位置関係にある。
その後、ノズル自動交換装置27のノズル固定具回し34の中心軸線と、ノズル13が取付けられていないレーザ加工機2の加工ヘッド1の中心軸線とが一致するように加工ヘッド1を移動する。
この時、ロータリアクチュエータ40のシャフト41は、矢印イに示すように反時計回りの終端部まで回転してある。
また、逆に、ロータリアクチュエータ40から遠い列のノズル固定具回し34をアンロックの位置に位置決めする場合は、ロータリアクチュエータ40のシャフト41を時計回りの終端部まで回転すればよい。
ノズル固定具回し34を上昇させることで、ノズル側接合部21は加工ヘッド1のヘッド側接合部16に嵌入する。この時、ノズル固定具12のピン19は、加工ヘッド1のピン挿入部17を通過してノズル固定具12が加工ヘッド1に挿入される。
ノズル固定具回し34は、Oリング14が確実に潰れるまで、つまり加工ヘッド1の下側の端面にノズル13のノズルフランジ部23の上面が当接する位置まで上昇する。
これは、ガイド付エアシリンダ29の力が取り付け板31、六角支柱33、リフトプレート32、ベアリング軸35を介してノズル13に伝わるので、可能である。
また、ガイド付エアシリンダ29を使用しているので、部品の加工/組立誤差により高さに違いがあっても、加工ヘッド1の下側の端面とノズル13のノズルフランジ部23の上面が接触した位置で止めることができる。
この時、ノズル13のノズルフランジ部23とノズル固定具12の支持部25との間には空隙Cが形成されているので、ノズル固定具回し34は軽く回る。
ロータリアクチュエータ40のシャフト41を矢印ロに示すように時計回りの終端部まで45°回転することで、ロータリアクチュエータ40に近い列のノズル固定具回し34は、ロータリアクチュエータ40を介して反時計回りに回転し、ロックの位置に位置決めされる。
また、逆に、ロータリアクチュエータ40から遠い列のノズル固定具回し34をロックの位置に位置決めする場合は、ロータリアクチュエータ40のシャフト41を反時計回りの終端部まで回転すればよい。
その分、ノズル13のノズルフランジ部23の下面とノズル固定具12の支持部25の上面とが密着すると同時に、ノズル固定具12のピン19と加工ヘッド1のピン固定部18の下面とが密着する。
このように、加工ヘッド1とノズル13とは、ノズル固定具12を介して密着しているので、加工ヘッド1が駆動しても、振動などによりノズル固定具12が回転し、ノズル13が加工ヘッド1から外れる、と言うことは起きない。
この場合は、ノズル13を加工ヘッド1に取り付ける手順と逆の手順で行う。
先ず、ノズル13、Oリング14及びノズル固定具12が入ってないノズル固定具回し34の中心軸線上に、ノズル13が取り付けられた加工ヘッド1の中心軸線が一致するように加工ヘッド1を移動する。
次に、ロータリアクチュエータ40の駆動によりノズル固定具回し34をロックの位置まで回転し、ガイド付エアシリンダ29を上昇させる。この時もまた、Oリング14が確実に潰れるまで、つまり、加工ヘッド1の下側の端面とノズル13のノズルフランジ部23の上面が接するまで上昇させる。
その後、ノズル固定具回し34をアンロックの位置まで回転させる。
この時もまた、ノズル13のノズルフランジ部23の下面とノズル固定具12の支持部25の上面との間に空隙Cがあるので、ノズル固定具回し34は軽く回る。
最後に、アシストガス10を噴射させながらガイド付エアシリンダ29を下降させる。
アシストガス10を噴射させながらガイド付エアシリンダ29を下降させることで、ノズル13が加工ヘッド1に付いたままになることを防ぎ、確実なノズル13の加工ヘッド1からの取り外しを実現する。
また、高価なロータリアクチュエータ40は、一台でよく、低コスト化を図ることができる。
また、ノズル13を加工ヘッド1に着脱する際には、圧縮されたOリング14の弾性力に逆らって、ノズルフランジ部23の上面が加工ヘッド1の下端面と強制的に当接し、またノズル固定部12の支持部25の上面とノズルフランジ部23の下面との間に空隙Cを有しているので、ノズル固定具回し34を軽く回転させることができ、ロータリアクチュエータ40の負荷を低減させることができる。
また、ノズル固定具回し34の上面には、ノズル固定具12の周面に当接しノズル固定具回し34に対するノズル固定具12の周方向の回転を拘束する位置決めブロック39が設けられているので、ノズル固定具回し34に対するノズル固定具12の周方向の回転を確実に防ぐことができる。
図16はこの発明の実施の形態2のノズル自動交換装置27を示す上面図である。
この実施の形態では、ロータリアクチュエータ40から近い側のノズル固定具回し34の列とロータリアクチュエータ40から遠い側のノズル固定具回し34の列との間であって、隣接した3個のノズル固定具回し側平歯車37と噛合した回転方向調整用平歯車43が複数個一列に設けられている。
他の構成は、実施の形態1のノズル自動交換装置27と同じである。
即ち、近い側のノズル固定具回し側平歯車37は、隣接した遠い側のノズル固定具回し側平歯車37と直接噛み合い、この遠い側のノズル固定具回し側平歯車37は、引き続き隣接した近い側のノズル固定具回し側平歯車37と直接噛み合っているので、ロータリアクチュエータ40に近い列のノズル固定具回し34と遠い列のノズル固定具回し34とで、回転の方向が異なる。
これに対して、この実施の形態では、隣接した3個のノズル固定具回し側平歯車37と噛合した複数個の回転方向調整用平歯車43を一列に配置したことで、ロータリアクチュエータ40に近い列のノズル固定具回し34と遠い列のノズル固定具回し34とで、回転の方向が同じであり、全てのノズル固定具回し34の回転方向を揃えることができる。
図17はこの発明の実施の形態3のノズル自動交換装置27を示す正面図である。
実施の形態1のノズル自動交換装置27では、ノズル固定具回し34を上下に移動させる機構としてガイド付エアシリンダ29を使用し、図9から分かるように、ガイド部29bは4本使用している。
これに対して、この実施の形態3では、ガイド44とエアシリンダ45とが分離されており、ガイド44は3本である。
他の構成は、実施の形態1のノズル自動交換装置27と同じである。
この実施の形態では、ガイド44とエアシリンダ45とを分離したことにより、ガイドの本数が減り、実施の形態1のノズル自動交換装置27と比較して小型化を図ることができる。
図18はこの発明の実施の形態4のノズル自動交換装置27を示す正面図である。
実施の形態1のノズル自動交換装置27では、ノズル13を交換する際、ノズル固定具回し34の上に加工ヘッド1を位置決めし、ガイド付エアシリンダ29の駆動によりリフトプレート32に固定されたノズル固定具回し34を上昇させていた。
これに対して、この実施の形態では、ガイド付エアシリンダ29の代わりに圧縮バネ46を使用し、加工ヘッド1を降下させ、加工ヘッド1の下側端面でノズル13のノズルフランジ部23の上面を押圧し、その押圧力がベアリング軸35を通じて、リフトプレート32、六角支柱33、取り付け板31を介してを圧縮バネ46に伝達され、圧縮バネ46は圧縮させている。
他の構成は、実施の形態1のノズル自動交換装置27と同じである、
なお、圧縮バネ46の代りに、図19に示すように皿バネ47を用いてもよい。
この圧縮バネ46、もしくは皿バネ47を使用しても、ガイド付エアシリンダ29と同様に部品の加工/組立誤差により高さに違いがあっても、加工ヘッド1の下側端面とノズル13のノズルフランジ部23の上面が接触した位置で止めることができる。
また、これらを使用することで、ノズル自動交換装置27を安価に製作できる効果がある。
6 レーザビーム、7 レーザ発振装置、8 反射鏡、9 集光レンズ、10 アシストガス、11 圧縮機、12 ノズル固定具、13 ノズル、14 Oリング(シール部材)、15 ヘッド通路部、16 ヘッド側接合部、17 ピン挿入部、18 ピン固定部、19 ピン、20 ノズル通路部、21 ノズル側接合部、22 開口、23 ノズルフランジ部、24 Oリング溝、25 支持部、26 材料溶融物、27 ノズル自動交換装置、28 ベースプレート、29 ガイド付エアシリンダ、29a シリンダ部、29b ガイド部、30 シリンダプレート、31 取り付け板、32 リフトプレート、33 六角支柱、34 ノズル固定具回し、35 ベアリング軸、36 ベアリング、37 ノズル固定具回し側平歯車、38 ノズル台、39 位置決めブロック、40 ロータリアクチュエータ、41 シャフト、42 ロータリアクチュエータ側平歯車、43 回転方向調整用平歯車、44 ガイド、45 エアシリンダ、46 圧縮バネ、47 皿バネ、50 ノズル通り穴、51 壁面部、52 平面部、53 曲面部、A ノズル固定具12の外周面にある平面間の距離、B 円筒面の直径、C,D 空隙。
Claims (7)
- レーザ発振装置で発振されたレーザ光をワークに照射するとともに下端部に径方向に突出したピン固定部を有する加工ヘッドと、
この加工ヘッドに弾性を有するシール部材を介して設けられているとともに径方向に突出したノズルフランジ部を有し、アシストガスを前記ワークに向けて噴射するノズルと、
前記ノズルフランジ部の下面と前記シール部材の弾性力により面接触するとともに前記ノズルの下端部が貫通するノズル通り穴を有する支持部、この支持部の外周部から垂直方向に起立した壁面部を有するノズル固定部と、
前記壁面部から水平方向内側に延びて設けられたピンと、を備え、
前記ピン固定部に形成されたピン挿入部を通過して前記ピン固定部の上面と接触する前記ピンと、前記ノズル固定部の前記支持部とにより、前記シール部材が間に介在した、前記ピン固定部と前記ノズルフランジ部とを挟むことで、前記加工ヘッドに前記ノズルが取り付けられるレーザ加工機における、前記ノズルを自動に交換するレーザ加工機のノズル自動交換装置であって、
上下動するリフトプレートに設けられ、前記シール部材が前記ノズルフランジ部に装着された前記ノズルが、前記ノズル通り穴を通じて前記ノズル固定部に組み付けられた状態で前記ノズル固定部が載置される複数のノズル固定具回しと、
各前記ノズル固定具回しの各外周面に全周を囲って固定され、連続的に互いに噛み合った複数のリング状のノズル固定具回し側平歯車と、
前記ノズル固定具回し側平歯車と噛み合い、前記リフトプレートに固定されたロータリアクチュエータの駆動により各前記ノズル固定具回し側平歯車を一度に回転させるロータリアクチュエータ側平歯車と、を備え、
前記ピンが前記ピン挿入部に配置される、前記ノズルを前記加工ヘッドに着脱する際には、圧縮されたシール部材の弾性力に逆らって、前記ノズルフランジ部の上面が前記加工ヘッドの下端面と強制的に当接され、また前記ノズル固定部の前記支持部の上面と前記ノズルフランジ部の下面との間に空隙を有しているレーザ加工機のノズル自動交換装置。 - レーザ発振装置で発振されたレーザ光をワークに照射するとともに下端部に径方向に突出したピン固定部を有する加工ヘッドと、
この加工ヘッドに弾性を有するシール部材を介して設けられているとともに径方向に突出したノズルフランジ部を有し、アシストガスを前記ワークに向けて噴射するノズルと、
前記ノズルフランジ部の下面と前記シール部材の弾性力により面接触するとともに前記ノズルの下端部が貫通するノズル通り穴を有する支持部、この支持部の外周部から垂直方向に起立した壁面部を有するノズル固定部と、
前記壁面部から水平方向内側に延びて設けられたピンと、を備え、
前記ピン固定部に形成されたピン挿入部を通過して前記ピン固定部の上面と接触する前記ピンと、前記ノズル固定部の前記支持部とにより、前記シール部材が間に介在した、前記ピン固定部と前記ノズルフランジ部とを挟むことで、前記加工ヘッドに前記ノズルが取り付けられるレーザ加工機における、前記ノズルを自動に交換するレーザ加工機のノズル自動交換装置であって、
上下動するリフトプレートに設けられ、前記シール部材が前記ノズルフランジ部に装着された前記ノズルが、前記ノズル通り穴を通じて前記ノズル固定部に組み付けられた状態で前記ノズル固定部が載置される複数のノズル固定具回しと、
各前記ノズル固定具回しの各外周面に全周を囲って固定された複数のリング状のノズル固定具回し側平歯車と、
隣接した各前記ノズル固定具回し側平歯車間にノズル固定具回し側平歯車と噛み合って配置され各前記ノズル固定具回し側平歯車を同じ方向に回転させる回転方向調整用平歯車と、
前記ノズル固定具回し側平歯車と噛み合い、前記リフトプレートに固定されたロータリアクチュエータの駆動により各前記ノズル固定具回し側平歯車を、前記回転方向調整用平歯車を介して一度に回転させるロータリアクチュエータ側平歯車と、を備え、
前記ピンが前記ピン挿入部に配置される、前記ノズルが前記加工ヘッドに着脱する際には、圧縮されたシール部材の弾性力に逆らって、前記ノズルフランジ部の上面が前記加工ヘッドの下端面と強制的に当接され、また前記ノズル固定部の前記支持部の上面と前記ノズルフランジ部の下面との間に空隙を有しているレーザ加工機のノズル自動交換装置。 - 前記ノズル固定具回しの上面には、前記ノズル固定具の周面に当接し前記前記ノズル固定具回しに対する前記ノズル固定具の周方向の回転を拘束する位置決めブロックが設けられている請求項1または2に記載のレーザ加工機のノズル自動交換装置。
- 前記リフトプレートの下側には、前記リフトプレートを上下動させるガイド付きエアシリンダが設けられている請求項1〜3の何れか1項に記載のレーザ加工機のノズル自動交換装置。
- 前記リフトプレートの下側には、前記リフトプレートを上下動させるエアシリンダと、前記リフトプレートの上下動を案内するガイドとが設けられている請求項1〜3の何れか1項に記載のレーザ加工機のノズル自動交換装置。
- 前記リフトプレートの下側には、圧縮バネが設けられており、この圧縮バネは、前記加工ヘッドの降下に伴い前記ノズルの先端面が前記ノズル固定具回しの上面と当接した状態で前記ノズル固定具回しが降下することで圧縮するようになっている請求項1〜3の何れか1項に記載のレーザ加工機のノズル自動交換装置。
- 前記リフトプレートの下側には、皿バネが設けられており、この皿バネは、前記加工ヘッドの降下に伴い前記ノズルの先端面が前記ノズル固定具回しの上面と当接した状態で前記ノズル固定具回しが降下することで圧縮するようになっている請求項1〜3の何れか1項に記載のレーザ加工機のノズル自動交換装置。
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