JP6324175B2 - 地図情報表示システム及び方法、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、地図情報表示システム及び方法、プログラムに係り、特に、時間経過と共に地図上の位置が変化する移動体を、適切な地図縮尺で表示する地理情報表示システム及び方法、プログラムに関するするものである。
空間情報を扱うGIS(Geographic Information System)では、時間情報を含むデータを取り扱い、人や車両等の移動体の時間経過に伴う変化を可視化することが可能になっている。移動体を時間情報と空間情報(時空間情報)で表して、移動体の軌跡を解析したり、軌跡を表示する技術が種々提唱されている。
例えば、特許文献1には、時刻情報と空間情報を含むデータの集中・発散、及び時間毎の移動を表す主要軌跡を映像にて表示する表示装置が開示されている。また、特許文献2には、時空間領域を時間と空間で定義した時空間データを高速に検索するために、グリッド時系列データとポイント時系列データとに共通する識別子を割り当て、この共通の識別子を特定することで、グリッド時系列データとポイント時系列データとを関連付けて検索する、時空間データ管理システムが開示されている。
また、移動体を表示するナビゲーションシステムでは、ユーザが見やすい縮尺で地図情報を表示することが好ましい。その一例として、特許文献3には、移動速度に応じた最適な地図縮尺の設定・変更することで、移動速度が変化しても、その移動速度に対応して常に最適の縮尺の地図情報を表示させるナビゲーションシステムが開示されている。
特開2011−8635号公報 特開2014−2519号公報 特開平5−35183号公報
現在時刻を含めた、ある時間帯における移動体の位置を確認するには、多くの場合アニメーション表示が用いられる。この場合、移動体が狭い範囲内で細かく動く時間帯と広範囲にわたって大きく動く時間帯が混在したデータにおいては、全ての移動範囲を包含する広い範囲から表示縮尺を決めた場合、細かな動きをする時間帯では対象の動きを把握することができない。
ナビゲーションシステムにおいては対象とする移動体の種別(人、車両、航空機、船舶等)は概ね固定されており、移動速度や移動距離などのパラメータ設定はシステムの対象物に絞って設定することが可能である。しかし、GISにおいては移動体の種別は固定化されておらず、速度や移動距離などの単一のパラメータでは適切な表示縮尺が計算できない可能性がある。なお、特許文献3には、移動速度に応じて最適な地図縮尺の設定・変更すると記載されているが、移動体の時空間データを処理するシステムにおいて、移動速度を如何に地図縮尺に反映するのかの示唆がない。
本発明の目的は、移動体の速度や距離が変化する場合に、時空間データを用いて適切な表示縮尺を決定して移動体を表示できる地図情報表示システム及び方法、プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る地図情報表示システムは、好ましくは、プログラムを実行する処理装置と、データを記憶する記憶部を有し、該処理装置で該プログラムを実行して移動体の情報を表示画面に表示する地図情報表示システムであって、
該記憶部は、該移動体が移動する時空間を時間と空間で複数の時空間領域に分割して、各時空間領域に固有の時空間IDが付与された時空間データを記憶し、
該処理装置はプログラムの実行によって、
指定された時間範囲の時空間IDを持つ時空間データを該記憶部から取得して、移動体が包含される該時空間データの数を計算し、
算出された時空間データの数と該表示画面の大きさを基に縮尺を計算し、
算出された該縮尺に従って、該時空間IDを持つ時空間データを該表示画面に表示する、
ことを特徴とする地図情報表示システムとして構成される。
好ましい例によれば、プログラムを実行する処理装置と、データを記憶する記憶部を有し、該処理装置で該プログラムを実行して移動体の情報を表示画面に表示する地図情報表示システムであって、
該記憶部は、該移動体が移動する時空間を時間と空間で複数の時空間領域に分割して、各時空間領域に固有の時空間IDが付与された時空間データを記憶し、
該処理装置はプログラムの実行によって、
該記憶部を検索して、指定された時間範囲の時空間IDを持つ時空間データを取得する手段と、
取得された該時空間データから移動体が含まれる空間範囲を特定する手段と、
特定された該空間範囲と該表示画面の縦横の長さの関係に従って矩形幅を計算する手段と、
計算された該矩形幅の小さい値を基に縮尺を求める手段と、
求められた該縮尺に従って該時空間IDを持つ時空間データを該表示画面に表示する手段と、を有することを特徴とする地図情報表示システムとして構成される。
本発明はまた、上記地図情報表示システムにおける地図情報表示方法、及び上記地図情報表示システムの処理装置で実行されるプログラムとしても把握される。
本発明によれば、地図を時空間で格子状に分割した時空間データを用いて、任意の時間帯における移動体の表示に適切な表示縮尺を容易に求めることができる。これにより、移動体の移動距離や速度の変化にかかわらず、最適な表示縮尺の計算が容易に可能となる。
一実施例によるGISのシステム構成図である。 一実施例によるGISの機能構成図である。 移動体の移動距離に基づく表示縮尺決定の例を示す図である。 移動体の速度に基づく表示縮尺決定の例を示す図である。 移動体の表示縮尺を変更する例を示す模式図である。 移動体の表示縮尺の処理動作を示すフローチャート図である。 移動体の表示縮尺の計算処理動作を示すフローチャート図である。 時空間データ(ポイント時系列データ)の例を示す図である。 時空間データ(ポイント時系列データ)の例を示す図である。 時空間データの登録処理を説明する図である。 時空間管理データの例を示す図である。 ポイント時系列データが登録された時空間データの構成例を示す図である。 ポイント時系列データの物理的な配置を示す図である。 縮尺計算例1における時空間管理データの抽出動作(S701)の概要を説明する図である。 縮尺計算例1における時空間IDから時空間範囲を特定する動作(S702〜S703)の概要を説明する図である。 縮尺計算例1における縮尺の決定動作(S704)の概要を説明する図である。 縮尺計算例2における時空間管理データの抽出動作(S701)の概要を説明する図である。 縮尺計算例2における時空間IDから時空間範囲を特定する動作(S702〜S703)の概要を説明する図である。 縮尺計算例2における縮尺の決定動作(S704)の概要を説明する図である。 縮尺計算例3における時空間管理データの抽出動作(S701)の概要を説明する図である。 縮尺計算例3における時空間IDから時空間範囲を特定する動作(S702〜S703)の概要を説明する図である。 縮尺計算例3における縮尺の決定動作(S704)の概要を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、一実施形態によるGISの全体構成図である。GISは、GISクライアント100、GISサーバ102、地図データベース103により構成される。GISクライアント100は、パーソナルコンピュータ(PC)又は端末であり、プログラムやデータを格納する記憶部と、プログラムを実行する処理装置、及び入力器、表示器を有している。本実施例では、地図表示プログラム101が記憶部に格納されている。この地図表示プログラムが処理装置で実行されることで、GISサーバ102との間でデータ通信を行い、GISサーバ102から送信される地図データを表示器の画面に表示する機能を実現する。この機能については、図2を参照して後述する。
GISサーバ102は、プログラムやデータを格納する記憶部と、プログラムを実行する処理装置、及び入力器、表示器を有している。本実施例では、地図検索プログラム103が処理装置で実行されることで、本実施例に特有の機能を実現する。これらの機能については、図2を参照して後述する。
図2は、GISのプログラムの実行によって実現される機能構成図を示す。
本実施例によるGISシステムは、特許文献2に示されるような、ある領域を移動する移動体を時間と空間に分割し、かつそれぞれ固有の識別番号を付与して定義した格子(グリッド)時空間データで表すことができる時空間データ管理システムを適用することで実現される。
GISシステムにおいて、GISクライアント100において地図表示プログラム101の実行により実現される機能は、表示対象のデータの条件(範囲および時間帯)を指定する条件指定インタフェース201と、検索結果を時間変化によって変化させて地図データをアニメーション表示するアニメーション表示機能202と、検索した地図データを通常表示する地図データ表示機能203と、条件指定インタフェース201で指定された条件に従い、地図検索プログラム103との間でデータを送受信する送受信機能202である。条件を満たす地図データ(即ち移動体)がアニメーションまたは通常表示される。
GISサーバ102において地図検索プログラム103の実行により実現される機能は、地図表示プログラム101とデータの送受信を行うデータ送受信機能206と、指定された条件の地図範囲から格子(グリッド)番号を計算する機能207と、指定された条件の地図範囲と時間帯から条件を満たす格子の個数を計算する機能208と、指定された条件で地図データベース104から検索するデータベース接続機能209を有する。地図データベース210は、時刻と、空間と、格子の識別ID(時空間IDという)から構成される時空間データを格納する。
ここで、図8A、8B〜図12を参照して、時空間データ管理システムにおいて使用される時空間データの例、及び時空間データの登録処理について説明する。
図8A、図8Bは、時空間データ(ポイント時系列データ)の例を示す。
図示の例は、時空間データを二次元空間のグリッド時系列データを示したものである。図8Bに示すように、空間範囲は左下座標(0,0)から右上座標(100,100)の範囲とした。また、グリッド時系列データの開始時刻はt=0とし、期間が150の間隔で、t=150、t=300の場合を示した。また、説明を簡単にするため、時刻及び座標値を簡単な整数値で表現する。実際には、例えば、時刻は年月日時分秒又はUNIX時刻などで表現され、座標値は緯度経度座標又は平面直角座標系などで表現される。
時空間データ(ポイント時系列データ)は、図8Aに示すテーブルのように、時刻、空間(座標値)及びオブジェクトIDを含む。このテーブルの「空間」列は、オブジェクトが存在した位置の座標値が記載される。オブジェクトIDは、オブジェクトを一意に識別するための識別子である。
図8Bは、時刻がt=0、t=150、t=300における、オブジェクトIDが1及び2である移動体の位置(座標)をxy面(時空間分割領域)上に示す。
図9は、時空間データの登録処理を説明する図である。
時空間データは、空間的にグリッドで区分され、各区分内に時系列データ(時刻、座標、属性値)が含まれるポイント時系列データである。
まず、図9(a)に示すように、時空間データの登録前に、ユーザが入力した時空間管理データ111(図10参照)に従って時空間が分割され、時空間分割領域が定まる。各時空間分割領域は時系列データと対応付けられる。なお、図9(b)に示すように、ポイント時系列データは、一つの時空間分割領域に複数の時系列データを含んでもよい。この複数の属性値は、一つの時空間分割領域に含まれる複数の軌跡上の位置や、時空間分割領域の境界上にデータがない場合、近隣のデータを用いた補間によって、時空間分割領域の境界に登録されたデータである。
その後、各時空間データの時空間IDを計算し、図9(c)に示すように、時空間分割領域(オブジェクトID及び時系列データ)を時空間IDに対応付ける。時空間IDを一次元の整数値で表現し、各時空間分割領域を時空間IDと対応付けることによって、各時空間分割領域を一意の整数値で表現することができる。さらに、時空間IDと対応付けられた時空間分割領域の索引(時空間索引データ)を生成する。
一つの時空間分割領域の時空間データは、図9(d)に示すように、時空間ID、オブジェクトID、時系列データ(時刻、座標値、属性値)、属性値の最小値及び属性値の最大値を含む。ポイント時系列データの時系列データの時刻、座標値及び属性値を相対値で表現することによって、時系列データを少ないバイト数で表現することもできる。また、時系列データで同じ座標値と属性値が連続して続けば、その間のデータを間引く同値圧縮によって、データサイズを削減するとよい。
その後、関連が高いデータを物理的近くに配置するようにソートする。例えば、古い時間帯から順に配置し、同じ時間帯であれば、空間をZオーダで辿る順番で配置する。その結果、図9(e)に示すように、時間帯がt1であるxy面上の各時空間分割領域の時空間IDが付与される。
図10は、時空間管理データの例を示す。
ポイント時系列データの時空間管理データ111は、データ名、管理パラメータ及び値を含む。
データ名は、時空間管理データ111に登録された管理パラメータが対象とするデータの種別を表し、例えば、「ポイント時系列データ」や「グリッド時系列データ」がある。
管理パラメータのうち、「時空間IDビット数」は、何ビットの整数値で時空間IDを表現するかを定義する。また、「空間次元」は、二次元のxy平面であれば「2」、三次元のxyz空間であれば「3」である。
時空間管理データ111から、時空間IDの空間ビット数(空間の各軸の分割数を表すために必要な最小のビット数)及び時間ビット数を求めることができる。
時空間管理データ111は、例えば、x軸方向に4分割とするとx軸で2ビット、y軸方向に4分割とするとy軸で2ビット、空間ビット数は合計4ビットとなる。時間ビット数は、時空間IDビット数から空間ビット数を減じた値で、時空間管理データ111は、4ビットとなる。
図11は、ポイント時系列データが登録された時空間データの構成例を示す。
図示の時空間データ112は、図8Aに示す時空間データ(ポイント時系列データ)に、図10に示す時空間管理データ111の定義を適用することによって生成される。
図11に示すように、時空間データ(ポイント時系列データ)112は、時空間ID、オブジェクトID及び時系列データ(時刻、座標)を含み、例えば、表形式の時空間テーブルによって構成される。なお、時系列データは、時刻、座標の他に、属性値を含んでもよい。この場合、時空間テーブルは、属性値の最小値及び最大値(属性値MIN及び属性値MAX)を含んでもよい。属性値MINは、該当レコードの時系列データの属性値の最小値であり、属性値MAXは、該当レコードの時系列データの属性値の最大値である。属性値MIN及び属性値MAXは、属性値の条件を含む時空間検索で利用する。
本実施例では、時空間検索時に利用するため、時空間分割領域の境界にデータを登録する。本例では、時間単位分割幅が100なので、時刻t=100及びt=200の属性値を、実データから補間して登録する。例えば、時空間IDが0で、オブジェクトIDが1のレコードにおいて、時系列データ(0,10,10)と(150,10,40)を用いた補間によって、y=25の線上のデータ(75,10,25)を生成することができる。また、時空間IDが2で、オブジェクトIDが1のレコードにおいて、時系列データ(0,10,10)と(150,10,40)を用いた補間によって、t=100の線上のデータ(100,10,30)を生成することができる。
図12は、ポイント時系列データの物理的な配置を示す。
図12において、四角内の数値は左から順に時空間ID及びオブジェクトIDを示し、各四角は時系列データ(必要に応じて、属性値MIN及び属性値MAX)を含む時空間データのレコードである。時空間データは、時空間IDの順に、地図DB104又は図示されない他の記憶装置(例えばディスク装置)に記憶される。同じ時間帯なら空間距離が近い順(時空間IDの順)に記憶装置にデータを配置し、さらに、時間帯順にデータを配置している。
アニメーション表示では、ある時間幅Tのデータを取得してきて画像化処理する。本実施例ではアニメーション範囲を0〜100秒までとする。この範囲はユーザ操作やプログラムの既定値で与えられる。
本実施例のような、時空間データを利用したシステムでは、ある時間及び空間の幅を持った場を条件として検索することが多いので、空間距離が近いデータは一緒にアクセスされることが多い。このため、このような空間距離が近いデータをディスク上で近くに配置することによって、検索時のI/O処理を減らし、高速に検索して、アニメーション表示することができる。
以上、時空間データ及びその管理システムの概要について説明した。次に、上記した時空間データを用いて地図の縮尺を計算する例について説明する。
図3は、格子数による表示縮尺決定の例を概念的に示す。
地図を一定間隔で格子状に分割して各格子に対して一意な格子識別ID(例えば格子番号)を割り振ったものを定義する(300)。このとき、ある時間帯において移動体が長い距離(広範囲)にわたって移動する場合を考えると(301)、その移動体の軌跡が包含される格子数は増加する(302)。一方、ある時間帯において、移動体が狭い範囲を移動する場合を考えると(303)、その時間内における移動体の軌跡が包含される格子数は減少する(304)。
図4は、同じく、格子数による表示縮尺決定の例を概念的に示す。
図3は移動体の移動範囲による格子数の変化の例を示すが、図4は移動体の速度に基づく格子数の変化を示す。図3と同様に、各格子に対して一意な格子番号を割り振ったものを定義する(400)。このとき、ある時間帯において移動体が高速で移動する場合を考えると(401)、高速移動する移動体は包含される格子数が増加する(402)。一方、ある時間帯において、移動体が低速で移動する場合を考えると(403)、この移動体の時間内における包含される格子数は減少する(404)。このように、図3の例と同様に、様々な速度の移動体に対しても格子数による表示縮尺の計算を実現する。
図3及び図4に示すように、時空間の格子数に基づいて移動体の移動距離や移動速度を計算する手法は、従来技術のような空間情報から速度や距離の変位を計算する必要がない。このため、格子数に基づいて表示縮尺を計算すれば、表示縮尺を高速に求めることができる。
図5は、移動体の軌跡が包含された格子数から、表示縮尺を変更する動作の概要を示す。現在の表示縮尺(500)において矢印の方向に移動中の移動体(501)は高速で移動しているため、広い範囲の格子と包含関係にある(502)。その後、移動体(504)は速度を落として低速で移動した場合、移動体と包含関係にある格子数が減少する。これにより、移動体の速度や移動距離を計算することなく、格子数の増減を検出することで最適な表示縮尺に変更することができる(503)。
図6は、ある時間帯における表示縮尺の処理動作の一例を示す。
この処理は、GISサーバ102において地図検索プログラム103の格子番号計算機能207及び格子数計算機能208の実行、及びGISクライアント100において地図表示プログラム101の実行により行われる。
まず、地図表示プログラム101に対して、ユーザがGISクライアント100の入力器より検索対象の時間情報および空間情報を指定する(S600)。すると、地図検索プログラム103が、指定された時間情報および空間情報を基に、それら情報に包含される格子の数を計算する(S601)。そして、求めた格子数から適切な表示縮尺を計算する(S602)。最後に、求められた表示縮尺に従い、地図表示プログラム101のアニメーション表示機能202又は地図データ表示機能203により、GISクライアント100の表示器に移動体をアニメーション表示または通常の地図表示する(S603)。
次に、図7を参照して、ステップS601及びS602の処理(表示縮尺の計算処理)の詳細について説明する。なお、理解を助けるために、併せて図13〜図15も参照する。
〈縮尺計算例1〉
まず、ステップS601で指定された当該時間帯における時空間IDの一覧を抽出する(S701)。これは、図13に示すように、ポイント時系列データ112を登録する時空間テーブル(図11参照)を検索して、時空間IDの所定の範囲ごとに時空間IDとそれに対応するオブジェクトID及び時系列データを抽出する。図示の例では、時空間IDが16区切りごとに、即ち最初は、0≦時空間ID<16の範囲からポイント時系列データが抽出される(図13(B))。この段階で最初にアニメーション表示される時系列データが抽出された。
次に、時空間ID一覧を格子座標に変換する(S702)。この処理を図14に示す。
時空間領域における各分割領域と時空間IDとの関係(x,y)は、図14の上部左図の通りである。抽出された時空間IDから空間範囲を特定する必要がある。この特定方法は、図14の中段に示されるように、時空間IDが0〜15の範囲の場合、2進数で表現すると、4桁で表される。例えば、時空間ID=2は、(y2,x2,y1,x1)の各桁がx,y座標に対応しており、(0,0,1,0)で表され、(x,y)=(0,1)となる。
このようにして、取得された時空間ID全てに同様の処理を行い、x,yの最大値、最小値を求める。これにより格子座標から矩形幅Δx、Δyを計算する(S703)。図示の例では、0〜15の範囲の時空間IDにおける矩形幅は、Δx=1、Δy=1となる。
次に、求められた矩形幅Δx、Δyから縮尺sを算出する(S704)。この処理を図15に示す。ここで、表示画面のピクセル数(x,y)を、横w=640、縦h=480とする。分割された時空間領域(Δx,Δy)がこの表示画面に表示されるものとすると、縮尺sは、w/Δx、h/Δyの小さい方(画面幅に対して空間範囲が長い方)で決まる。例えば、以下のように求まる。
Δx=x方向のグリッド数×x軸単位分割幅(図10参照)=2×25=50
Δy=y方向のグリッド数×y軸単位分割幅(図10参照)=2×25=50
つまり、縮尺s=min(640/50,480/50)=9.6となる。
そこで、先に抽出された時空間IDのオブジェクトIDごとの時系列データについて、各座標値を縮尺s倍して、これらオブジェクトをアニメーション表示する。
(x0,y0)= (0, 0) が画面左下位置(0,480)になるようにするなら、(0,10,10) → (0, (10-x0)×9.6, 480+(10-y0)×9.6,)=(0, 96, 384)が画面座標系での(t,x,y)となる。
以上の処理動作により、最初に抽出された0≦時空間ID<16の範囲における、オブジェクトIDに対応するポイント時系列データのアニメーション表示が行われる。
〈縮尺計算例2〉
同様にして、次の16個の時空間IDに対応するポイント時系列データが抽出されて、同様の処理が行われる(S701〜S704)。この処理は、図16〜図18に示す。図16に示すように、時空間テーブル(図11参照)の検索の結果、次の16区切りの時空間ID、16≦時空間ID<32の範囲からは、2個の時空間ID(18と19)が抽出される。その後、図17に示すような、同様のステップS702〜S703の処理を行い、その結果、図18に示すように、縮尺s=12.8が求まる。そして、時空間ID18と19のオブジェクトIDのポイント時系列データについて、この縮尺sでアニメーションン表示される。
〈縮尺計算例3〉
同様にして、図19〜図21に示すように、次の16区切りの時空間ID、32≦時空間ID<48の範囲の時空間ID(=34,35,36)に対する縮尺s(=12.8)が求められる。そして、その縮尺sでそれらのオブジェクトIDに対応するポイント時系列データについてアニメーション表示される。
以上説明した縮尺計算例から、所定の範囲(例えば16区切りの時空間ID)ごとに抽出された数の時空間IDから空間範囲を特定して、縮尺sを算出することができる。この場合、所定の範囲における時空間IDの多少(換言すればグリッド数)に応じて、算出される縮尺sが異なることがわかる。即ち、縮尺計算例1と縮尺計算例2及び3を比べると、縮尺計算例1の方が時空間IDの数が多い(縮尺計算例1では時空間IDの数が4個、縮尺計算例2では2個)。これは、縮尺計算例1では移動体の移動距離(又は移動速度)が大きく、その縮尺sは小さい(=9.6)。一方、縮尺計算例2では縮尺計算例1に比べて、移動体の移動距離(又は移動速度)が小さく(抽出された時空間IDが2個)、その縮尺sは大きい(=12.8)。
以上、一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されずに、種々と変形応用して実施し得る。
例えば、上記実施例では、地図検索プログラム103は、データ送受信機能206と、格子番号計算機能207と、格子数計算機能208と、データベース接続機能209とを有するとした。しかし、変形例では、これらの機能はそれぞれ別のプログラムとして構成してもよいし、1又は複数の機能を持ち合わせるプログラムとして構成してもよい。地図表示プログラム101についても同様に1又は複数の機能を持ち合わせるプログラムとして構成してもよい。
GISにおいて時間情報を含む移動体の監視や移動履歴の分析において、データをアニメーション表示する場合、地図の表示縮尺の最適化が可能である。これにより、移動体の監視や行動分析の効率化が期待できる。
100:GISクライアント 101:地図表示プログラム 102:GISサーバ
103:地図検索プログラム 104:地図データベース
202:アニメーション表示機能 203:地図データ表示機能
207:格子番号計算機能 208:格子数計算機能

Claims (7)

  1. プログラムを実行する処理装置と、データを記憶する記憶部を有し、該処理装置で該プログラムを実行して移動体の情報を表示画面に表示する地図情報表示システムであって、該記憶部は、該移動体が移動する時空間を時間と空間で複数の時空間領域に分割して、各時空間領域に固有の時空間IDが付与された時空間データを記憶し、
    該処理装置はプログラムの実行によって、
    指定された時間範囲の時空間IDを持つ時空間データを該記憶部から取得して、移動体が包含される該時空間データの数を計算し、
    算出された時空間データの数と該表示画面の大きさを基に縮尺を計算し、
    算出された該縮尺に従って、該時空間IDを持つ時空間データを該表示画面に表示する、ことを特徴とする地図情報表示システム。
  2. プログラムを実行する処理装置と、データを記憶する記憶部を有し、該処理装置で該プログラムを実行して移動体の情報を表示画面に表示する地図情報表示システムであって、該記憶部は、該移動体が移動する時空間を時間と空間で複数の時空間領域に分割して、各時空間領域に固有の時空間IDが付与された時空間データを記憶し、
    該処理装置はプログラムの実行によって、
    該記憶部を検索して、指定された時間範囲の時空間IDを持つ時空間データを取得する手段と、
    取得された該時空間データから移動体が含まれる空間範囲を特定する手段と、
    特定された該空間範囲と該表示画面の縦横の長さの関係に従って矩形幅を計算する手段と

    計算された該矩形幅の小さい値を基に縮尺を求める手段と、
    求められた該縮尺に従って該時空間IDを持つ時空間データを該表示画面に表示する手段と、を有することを特徴とする地図情報表示システム。
  3. 前記時空間データは、時空間分割領域の境界を表す時系列データであり、
    該時系列データを、前記算出された縮尺で該表示画面にアニメーション表示する、
    請求項1又は2に記載の地図情報表示システム。
  4. 前記空間範囲の特定は、取得された該時空間データを、x,y座標に変換して、x,y座標の最大/最小値を求めて該空間範囲を特定する、
    請求項に記載の地図情報表示システム。
  5. 前記時空間データは、時空間分割領域の境界を表す時系列データであり、
    該時系列データを、前記算出された縮尺で該表示画面にアニメーション表示し、
    前記矩形幅の計算手段は、
    矩形の該表示画面の縦横のピクセル数を、特定された前記x,y座標の最大/最小値で除算して、計算された値のうち最小のものを、前記求める縮尺sとし、
    前記時空間IDに対応する前記時系列データの各座標値を縮尺s倍して、該表示画面に表示する、請求項4に記載の地図情報表示システム。
  6. プログラムを実行する処理装置と、データを記憶する記憶部を有し、該処理装置で該プログラムを実行して移動体の情報を表示画面に表示するシステムにおける地図情報表示方法であって、
    該移動体が移動する時空間を時間と空間で複数の時空間領域に分割して、各時空間領域に固有の時空間IDが付与された時空間データを記憶部に記憶するステップと、
    該処理装置はプログラムの実行によって、
    指定された時間範囲の時空間IDを持つ時空間データを該記憶部から取得して、移動体が包含される該時空間データの数を計算するステップと、
    算出された時空間データの数と該表示画面の大きさを基に縮尺を計算するステップと、
    算出された該縮尺に従って、該時空間IDを持つ時空間データを該表示画面に表示するステップと、を有する
    ことを特徴とする地図情報表示方法。
  7. プログラムを実行する処理装置と、データを記憶する記憶部を有し、該処理装置で該プログラムを実行して移動体の情報を表示画面に表示する地図情報表示システムにおいて、該記憶部は、該移動体が移動する時空間を時間と空間で複数の時空間領域に分割して、各時空間領域に固有の時空間IDが付与された時空間データを記憶しており、
    該処理装置で実行されるプログラムは、
    該記憶部を検索して、指定された時間範囲の時空間IDを持つ時空間データを取得して、移動体が包含される該時空間データの数を計算するステップと、
    算出された時空間データの数と該表示画面の大きさを基に縮尺を計算するステップと、
    算出された該縮尺に従って、該時空間IDを持つ時空間データを該表示画面に表示するステップと、を実行する
    ことを特徴とする地図情報表示用プログラム。
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