JP6323196B2 - 流路構造及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流路構造及びインクジェット記録装置に関する。
従来、複数のインクジェットヘッドが配設されたラインヘッドを用いて記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。
このインクジェット記録装置として、複数のインクジェットヘッドと複数の分岐流路を介して並列的に連通され、各インクジェットヘッドにインクを分配して供給するための共通流路を具備するものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2010−12637号公報 特開2011−56689号公報
ところで、共通流路にインクを導入する際に当該共通流路内に空気が残存してしまう虞がある。また、インクジェット記録装置が長期間停止して共通流路内でインクの流動が行われないと、インクの固形分が沈殿した状態となる。そして、共通流路内に存する気泡や沈殿物等が分岐流路を介してインクジェットヘッドに進入すると、ノズルからのインクの吐出動作の安定性が損なわれるといった問題がある。
そこで、上記特許文献1の場合、共通流路部材の内部の天井壁を傾斜させたり、共通流路と連通されたインク排出流路側に凹部を形成することで、気泡をインク排出流路側に集め易くしてインクとともに排出するようになっている。しかしながら、インク排出管が共通流路部材の下部に設けられており、気泡の浮力のために適正に排出することができない虞がある。
また、引用文献2の場合、共通流路のインク流入部が設けられた一端部と同じ側に気泡排出口が設けられているため、共通流路内でのインクの流動性が低減して沈殿物が生じ易くなるといった問題がある。さらに、インクジェットヘッドと連通された分岐流路が共通流路部材の下部に設けられており、沈殿物が分岐流路を介してインクジェットヘッドに進入し易いといった問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、共通流路内でのインクの流動性を向上させて、気泡や沈殿物がインクジェットヘッドに進入し難くすることができる流路構造及びインクジェット記録装置の提供を課題とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明の流路構造は、
複数のインクジェットヘッドの各々にインクを分配して供給するための流路構造であって、
共通流路の上下方向の略中央部に、前記複数のインクジェットヘッドの各々にインクを供給するための複数の分岐流路が連通され、
前記共通流路における前記複数の分岐流路の全てよりも一端側、且つ、前記複数の分岐流路よりも下側に、当該共通流路にインクを流入するインク流入路が連通され、
前記共通流路における前記複数の分岐流路の全てよりも他端側、且つ、前記複数の分岐流路よりも上側に、当該共通流路内のインクを流出するインク流出路が連通されてなり、
前記共通流路を形成する共通流路形成部材の延在方向の両端部のうち、少なくとも一方の端部が開放自在に構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の流路構造において、
前記共通流路の延在方向に直交する断面は、略円形であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の流路構造において、
前記複数の分岐流路は、前記共通流路の延在方向に沿って並設されてなることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の流路構造において、
前記複数の分岐流路は、前記共通流路の上下方向の略中央部、且つ、当該共通流路の延在方向に直交する方向の一側に並設されてなることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の流路構造において、
前記共通流路形成部材の開放自在な端部は、前記共通流路の開口に対応する位置に透明部材が設けられていることを特徴としている。
請求項に記載の発明のインクジェット記録装置は、
請求項1〜の何れか一項に記載の流路構造を具備することを特徴としている。
本発明によれば、共通流路内でのインクの流動性を向上させて、気泡や沈殿物がインクジェットヘッドに進入し難くすることができる。
本発明を適用した一実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。 図1のインクジェット記録装置を構成するラインヘッドのヘッドユニットを示す斜視図である。 図2のヘッドユニットのIII−III線に沿った面を模式的に示す図である。 図2のヘッドユニットの共通流路形成部材を示す斜視図である。 図4の共通流路形成部材の断面を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した一実施形態のインクジェット記録装置100の概略構成を示す斜視図である。
なお、図1にあっては、インクジェット記録装置100を構成するラインヘッド20を模式的に表している。
図1に示すように、インクジェット記録装置100は、記録媒体(図示略)を所定の一方向に向かって搬送する搬送装置10と、搬送される記録媒体に上方からインクを吐出して画像形成を行う複数のインクジェットヘッド21b、…(図2等参照)を搭載する複数(例えば、8)のラインヘッド20、…と、メンテナンス等の作業の際にヒトが載るための複数の架台30、…と、これらを支持する支持台40とを主として備えている。
以下の説明では、記録媒体の搬送方向を前後方向(副走査方向)とし、当該前後方向に直交する一の方向を左右方向(主走査方向)とし、前後方向及び左右方向に直交する方向を上下方向とする。
搬送装置10は、駆動ローラー11及び従動ローラー(図示略)と、これら駆動ローラー11及び従動ローラーの間に架け渡された無端状の搬送ベルト12を備えている。
駆動ローラー11及び従動ローラーは、記録媒体の搬送方向に略直交する左右方向に延在するように配置されている。そして、例えば、駆動ローラー11に取り付けられた搬送モーター(図示略)により駆動ローラー11を回転駆動させることで、搬送ベルト12が駆動ローラー11と従動ローラーとの間を周回してその上面に載置された記録媒体を搬送し、その一方で、駆動ローラー11の回転駆動を停止させることで、搬送ベルト12が停止して記録媒体の搬送を停止する。
なお、記録媒体としては、例えば、紙や布帛のほか、樹脂フィルムや金属類等を用いることが可能である。
支持台40は、例えば、前後方向に沿って延在する支持フレーム41を備えている。
支持フレーム41は、搬送ベルト12を左右方向に挟むように二本設けられ、各支持フレーム41の両端部に回転自在に設けられた駆動ローラー11及び従動ローラーを介して搬送ベルト12を支持している。
また、二本の支持フレーム41、41は、搬送ベルト12を跨ぐように複数のラインヘッド20、…及び複数の架台30、…を支持している。
複数のラインヘッド20、…及び複数の架台30、…は、前後方向に沿って互い違いとなるように隣り合って配置されている。すなわち、複数の架台30、…は、各ラインヘッド20をその長手方向に略直交する前後方向に挟むようにそれぞれ設けられている。
これにより、各ラインヘッド20において、搬送方向下流側(前側)に配設されている各部のメンテナンス、例えば、インクジェットヘッド21bの交換、供給用配管21fや排出用配管21g(図2等参照)の繋ぎ替え等の作業を、作業員が当該ラインヘッド20に対して搬送方向下流側に配置されている架台30に載って行うことができる。
同様に、各ラインヘッド20において、搬送方向上流側(後側)に配設されている各部のメンテナンスの作業を、作業員が当該ラインヘッド20に対して搬送方向上流側に配置されている架台30に載って行うことができる。
また、複数のラインヘッド20、…の各々は、複数のインクジェットヘッド21b、…が搭載された左右方向に長尺なヘッドユニット21と、このヘッドユニット21を昇降自在に支持する一対の昇降機構22、22とを備えている。
また、複数のラインヘッド20、…は、例えば、Y(イエロー),Lm(ライトマゼンタ),Or(オレンジ),M(マゼンタ),Bk(ブラック),Bl(ブルー),C(シアン),Lc(ライトシアン)等の八色のカラーに応じて設けられている。また、これらのラインヘッド20、…は、例えば、搬送方向上流側からY,Lm,Or,M,Bk,Bl,C,Lcの順に並んでいる。
なお、上記した複数のラインヘッド20、…のカラー、並び順、個数等は、一例であってこれらに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
昇降機構22は、ヘッドユニット21を上下方向に移動させることにより、搬送ベルト12上の記録媒体とインクジェットヘッド21bのノズルとの距離を任意に調節可能となっている。これにより、厚さの異なる種々の記録媒体に対応して、インクジェットヘッド21bのノズルを画像形成に適した高さに調節することができる。
なお、インクジェット記録装置100が、インクジェットヘッド21bに対してインクの強制吸い出し、インク排出、ノズル面の拭き取り、キャッピング、保湿処理等を行うメンテナンス装置を備える場合には、昇降機構22によりヘッドユニット21をメンテナンス装置に対応する高さに調節することもできる。
次に、ヘッドユニット21について、図2及び図3を参照して詳細に説明する。
図2は、一のラインヘッド20を構成するヘッドユニット21を斜め前方から視て示す斜視図である。また、図3は、ヘッドユニット21のIII−III線に沿った面を模式的に示す図である。
図2及び図3に示すように、ヘッドユニット21は、昇降機構22と連結された櫓状のフレーム部21aを備え、このフレーム部21aに、複数(例えば、30)のインクジェットヘッド21b、…、これら複数のインクジェットヘッド21b、…を支持する支持部材21c、複数のインクジェットヘッド21b、…を駆動させる複数(例えば、8)の回路基板21d、…、複数のインクジェットヘッド21b、…にインクを分配して供給する共通流路Pc(図5(a)等参照)を形成する共通流路形成部材21e、インクジェットヘッド21bへインクを供給するための供給用配管21f、インクジェットヘッド21bからインクを排出するための排出用配管21g等が搭載されている。
フレーム部21aは、両端部がそれぞれ対応する昇降機構22と連結された二本の第一梁部材a1、a1と、これら第一梁部材a1、a1の下端部に連結された四本の柱部材a2、…と、これら柱部材a2、…の下端部に連結されるとともに、支持部材21cと連結された二つの起立壁部材a4、a4とを主として備えている。
また、フレーム部21aは、例えば、アルミ製の部材であるが、一例であってこれに限られるものではなく、当該フレーム部21aの素材は適宜任意に変更可能である。
二本の第一梁部材a1、a1は、当該フレーム部21aの最も上側に配設されている。また、二本の第一梁部材a1、a1は、それぞれ左右方向に沿って延在する長尺な部材であり、前後方向に所定間隔を空けて配設されている。
また、二本の第一梁部材a1、a1のうち、前後方向の何れか一方の側(例えば、前側)の第一梁部材a1には、その長手方向に沿うように共通流路形成部材21eが取付けられている。すなわち、共通流路形成部材21eは、支持部材21cにより支持されるインクジェットヘッド21bよりも上方に設けられている。
ここで、共通流路形成部材21eの流路構造について、図4及び図5を参照して詳細に説明する。
図4は、共通流路形成部材21eを示す斜視図である。また、図5(a)は、共通流路形成部材21eのA−A線に沿った面を模式的に示す図であり、図5(b)は、共通流路形成部材21eのB−B線に沿った面を模式的に示す図である。
なお、図5(a)及び図5(b)にあっては、共通流路形成部材21eの構造を模式的に示している。また、インクの主となる流れ方向を矢印で模式的に示している。
共通流路形成部材21eは、複数のインクジェットヘッド21b、…の各々にインクを分配して供給する共通流路Pc(図5(a)等参照)を形成している。
具体的には、図4及び図5に示すように、共通流路形成部材21eは、主として左右方向に延在する筒状の部材であり、共通流路Pcの延在方向に直交する断面(共通流路形成部材21eの内形)が略円形状をなしている。
なお、共通流路Pcの延在方向に直交する断面の形状が略円形であるとは、後述する圧力損失の低減の効果がみられる範囲の形状を指し、好ましくは円形度が0.9以上1.1以下であり、より好ましくは円形度が1.0の真円である。
また、共通流路形成部材21eの共通流路Pcの上下方向の略中央部であって、当該共通流路形成部材21eの延在方向に直交する方向の一側(例えば、後側)には、複数のインクジェットヘッド21bの各々にインクを供給するための複数の分岐流路P1、…(図5(a)等参照)が設けられている。これら複数の分岐流路P1、…を形成する複数の分岐流路形成部e1、…は、当該共通流路形成部材21eの延在方向に沿って並設されている。
また、複数の分岐流路形成部e1の各々は、流路を遮断する状態と連通する状態とに切り換える電磁弁21h(図3参照)を介して供給用配管21fと連接されており、共通流路形成部材21eの共通流路Pc内のインクは、電磁弁21hにより流路を連通させた状態で、複数の分岐流路形成部e1、…及び対応する供給用配管21fを介してインクジェットヘッド21b側に供給される。
このとき、共通流路Pc内に存する気泡は、その浮力により当該共通流路Pcの上面側に集まった状態となる。また、共通流路Pc内でインクの流動が行われずに沈殿が生じても当該共通流路Pcの下面に堆積した状態となる。複数の分岐流路P1、…は、共通流路形成部材21eの共通流路Pcの上下方向の略中央部に設けられているので、分岐流路P1内に気泡や沈殿が進入し難くなっている。
なお、共通流路Pcの上下方向の略中央部とは、分岐流路P1内への気泡や沈殿の進入の低減の効果がみられる範囲の位置を指し、好ましくは共通流路Pcの上下方向の長さをLとしたとき中央部を挟んで±0.3Lの範囲である。
また、共通流路Pcの上下方向の中央部と分岐流路P1の上下方向の中央部とを一致させることが好ましい。
また、共通流路形成部材21eの左右方向の一端部(例えば、左端部)には、当該共通流路Pcにインクを流入するインク流入路P2(図6(a)等参照)を形成する流入路形成部e2が配設されている。この流入路形成部e2は、複数の分岐流路形成部e1、…の全てよりも一端側(例えば、左側)であって、これら複数の分岐流路形成部e1、…よりも下側に配設されている。
また、共通流路形成部材21eの左右方向の他端部(例えば、右端部)には、当該共通流路Pc内のインクを流出するインク流出路P3(図6(a)等参照)を形成する流出路形成部e3が配設されている(図6参照)。この流出路形成部e3は、複数の分岐流路形成部e1、…の全てよりも他端側(例えば、右側)であって、これら複数の分岐流路形成部e1、…よりも上側に配設されている。
これにより、共通流路Pcの上面側に集まる気泡は、当該共通流路Pcの上側に連通されているインク流出路P3から排出され易くなっている。
また、共通流路形成部材21eは、その延在方向の両端部のうち、少なくとも一方の端部が開放自在に構成されている。具体的には、例えば、共通流路形成部材21eの右側の端部にはフランジ部e4が設けられ、当該フランジ部e4にガラス板(透明部材)e5を挟んで略円環状の蓋部材e6が着脱自在に取り付けられている。
ガラス板e5は、共通流路Pcの開口に対応する位置に設けられており、当該共通流路Pc内を透過して視認可能となっている。
また、フランジ部e4と蓋部材e6は、例えば、ボルト等で締結されるが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
四本の柱部材a2、…は、それぞれ二本の第一梁部材a1、a1の左右方向の両端部側に連結されている。また、四本の柱部材a2、…の各々は、上下方向に起立して形成され、各柱部材a2の上端が第一梁部材a1の下端面に連結されている。
また、四本の柱部材a2、…のうち、左右両側の二つの柱部材a2、a2の下端どうしに略水平な板部材a5がそれぞれ架け渡されている。
長尺部材a3は、左右方向に沿って延在する長尺な部材であり、左右方向の両端部の後側の2本の柱部材a2に取り付けられ、後側の第一梁部材a1の略直下に配設されている。また、長尺部材a3の上部には、回路基板21dを保持する基板保持部a6が配設されている。
基板保持部a6は、回路基板21dの数に応じた所定数(例えば、8)が左右方向に並設されている。また、基板保持部a6は、例えば、平板状の部材であり、後側の広面部に回路基板21dがネジ止めされている。また、基板保持部a6は、その左右方向の両端部がそれぞれ二つの取付部材a7、a7に着脱自在に取り付けられている。
取付部材a7は、上下方向に起立した柱状の部材であり、第一梁部材a1と長尺部材a3とに架け渡されている。また、取付部材a7の基板保持部a6側となる内側部分には、基板保持部a6の端部が差し込まれる溝状のガイド(図示略)が上下方向に沿って形成されている。なお、本実施形態では、左右方向に隣合う二つの基板保持部a6、a6の隣接する各端部が一の取付部材a7に取り付けられるようになっているため、二つの基板保持部a6、a6に対して三つの取付部材a7、…が設けられている。
そして、基板保持部a6に保持された回路基板21dの交換等の際には、取付部材a7のガイドに沿って基板保持部a6が上下方向に挿脱されるようになっている。
なお、本実施形態では、一の回路基板21dには、四つのインクジェットヘッド21b、…に対応する駆動回路が設けられているが、一例であってこれに限られるものではなく、一の回路基板21dに設けられる駆動回路の数は適宜任意に変更可能である。例えば、一の回路基板21dを各インクジェットヘッド21b毎に設けても良いし、また、四つ以外の複数のインクジェットヘッド21b、…毎に設けても良い。
二つの起立壁部材a4、a4は、柱部材a2の下部であって左右方向の両端部側に板部材a5を介して連結されている。具体的には、二つの起立壁部材a4、a4の上部には、略水平な板状の連結用部材(図示略)がそれぞれ設けられ、当該連結用部材と板部材a5とが連結されている。
また、二つの起立壁部材a4、a4は、例えば、略矩形の平板状の部材であり、左右方向に互いに向き合うように配設されている。
また、二つの起立壁部材a4、a4の下端部には、複数のインクジェットヘッド21b、…を支持する支持部材21cが取付けられている。
また、長尺部材a3は左右方向両端の後側の柱部材a2に取り付けられ左右方向に延在している。
このように、長尺部材a3に対して、上側に回路基板21dを保持する基板保持部a6が設けられ、長尺部材a3が取り付けられた柱部材a2の下側に複数のインクジェットヘッド21b、…を支持する支持部材21cが設けられている。すなわち、回路基板21dは、支持部材21cにより支持されるインクジェットヘッド21bよりも上方に設けられている。
なお、図示は省略するが、板部材a5と連結される何れか一方の連結用部材には、対応する板部材a5の軸穴と嵌合するピンが設けられている。そして、複数のインクジェットヘッド21b、…を支持する支持部材21cが取り付けられた二つの起立壁部材a4、a4は、連結用部材のピンを軸心として水平方向に回動自在に構成されている。
これにより、搬送装置10による記録媒体の搬送方向に対する複数のインクジェットヘッド21b、…の相対的な水平方向の角度を調節可能となっている。
図4に示すように、支持部材21cは、例えば、略水平に形成された主支持部c1と、この主支持部c1の上面に設けられ、上下方向に起立して形成された補強部c2とを具備している。
また、支持部材21cは、例えば、アルミ製の部材であるが、一例であってこれに限られるものではなく、当該支持部材21cの素材は適宜任意に変更可能である。
主支持部c1は、左右方向に沿って延在するように長尺に形成され、平面視略矩形の平板状をなしている。また、主支持部c1は、その左右方向の両端部がそれぞれ対応する起立壁部材a4と連結されている。
補強部c2は、前後方向に所定の厚さを有する平板状をなし、主支持部c1に対して略直交するように配設されている。また、補強部c2は、主支持部c1と同様に、左右方向に沿って主支持部c1と略等しい長さに形成されている。
また、主支持部c1の上面には、その長手方向に沿って複数のインクジェットヘッド21b、…が所定配置(例えば、千鳥状)に並んで設けられている。具体的には、複数のインクジェットヘッド21b、…は、補強部c2を前後方向に挟むように当該支持部材21cの長手方向に沿って二列並設されている。
そして、図4に示すように、複数のインクジェットヘッド21b、…よりも上方には、複数のインクジェットヘッド21b、…からなる二つの列のうち、何れか一方の列側(例えば、前側)に共通流路形成部材21eが配設され、他方の列側(例えば、後側)に回路基板21dが配設されている。
なお、図示は省略するが、主支持部c1には、各インクジェットヘッド21bに対応する開口部が設けられ、当該開口部を介してインクジェットヘッド21bのノズルが記録媒体側に露出されるようになっている。
各インクジェットヘッド21bは、その上部に供給用配管21f及びインク室(図示略)と連通されるインレット(連通部)b1が設けられている。すなわち、共通流路形成部材21eの共通流路Pcから分岐流路形成部e1の分岐流路及び供給用配管21fを経て供給されるインクは、インレットb1を介して当該インクジェットヘッド21bのインク室(図示略)に流入する。
なお、本実施形態では、二股に分岐した供給用配管21fに対応させて二つのインレットb1が設けられているが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
また、各インクジェットヘッド21bは、その上部にインク室(図示略)及び排出用配管21gと連通されるアウトレット(連通部)b2が設けられている。すなわち、インクジェットヘッド21bのインク室内のインクは、アウトレットb2を介して排出用配管21gを通って流出する。
なお、インクジェットヘッド21bから流出されるインクは、例えば、排出用配管21gと連通された廃液タンクやインクを循環させる機構(何れも図示略)に流入する。
また、各インクジェットヘッド21bは、その下部にインク(液体)を吐出する複数のノズル(図示略)が設けられ、これら複数のノズルから搬送ベルト12上を搬送される記録媒体に対してインクを吐出する。
また、図示は省略するが、インクジェットヘッド21bには、回路基板21dと電気的に接続するための端子が設けられ、当該端子を介して接続された回路基板21dからの信号に応じて当該インクジェットヘッド21bが駆動してインクの吐出動作を行う。
なお、インクジェットヘッド21bは、上記した以外の点で、インクジェット方式によりインクを吐出する一般的なヘッドであり、その詳細な説明は省略する。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置100によれば、共通流路Pcの上下方向の略中央部に、複数のインクジェットヘッド21b、…の各々にインクを供給するための複数の分岐流路P1、…が連通されているので、共通流路Pc内に気泡や沈殿物が存していても、分岐流路P1に気泡や沈殿が進入し難くなる。すなわち、共通流路Pc内に存する気泡は、その浮力により当該共通流路Pcの上面側に集まった状態となる。また、共通流路Pc内でインクの流動が行われずに沈殿が生じても当該共通流路Pcの下面に堆積した状態となる。複数の分岐流路形成部e1、…は、共通流路形成部材21eの上下方向の略中央部に設けられているので、分岐流路P1に気泡や沈殿が進入し難くなっている。
また、共通流路Pcにおける複数の分岐流路P1、…の全てよりも一端側(例えば、左側)、且つ、複数の分岐流路P1、…よりも下側に、当該共通流路Pcにインクを流入するインク流入路P2が連通され、共通流路Pcにおける複数の分岐流路P1、…の全てよりも他端側(例えば、右側)、且つ、複数の分岐流路P1、…よりも上側に、当該共通流路Pc内のインクを流出するインク流出路P3が連通されているので、インク流入路P2とインク流出路P3との間隔をより大きくすることができ、共通流路Pc内でのインクの流動性を向上させることができる。これにより、共通流路Pc内で主としてインクの流れ方向下流側となる端部側であって、複数の分岐流路P1、…よりも上側に配設されているインク流出路P3から当該共通流路Pc内の気泡を排出し易くすることができるとともに、共通流路Pc内で沈殿物を生じさせ難くすることができる。
したがって、共通流路Pc内でのインクの流動性を向上させて、気泡や沈殿物がインクジェットヘッド21bに進入し難くすることができる。
また、共通流路Pcの延在方向に直交する断面は、略円形となっているので、共通流路Pc内でのインクの単位面積当たりの接触面積を小さくすることができ、従来に比してより多い数のインクジェットヘッド21bにインクを分配するための共通流路Pcであっても、当該共通流路Pc内を流れるインクの流路抵抗による圧力損失を軽減することができる。これにより、共通流路Pc内でのインクの流動性をより向上させることができ、当該共通流路Pc内に存する気泡をインク流出路P3からより排出し易くすることができる。また、共通流路Pcの延在方向に直交する断面を多角形とした場合のように角部に気泡が溜まりやすくなってしまうといった弊害を防止することができる。
また、共通流路形成部材21eの延在方向の両端部のうち、少なくとも一方の端部が開放自在に構成されているので、共通流路Pc内に混入した異物やインクジェット記録装置100が長期間停止したために生じた沈殿物の清掃等をより簡便に行うことができる。
さらに、共通流路形成部材21eの開放自在な端部は、共通流路Pcの開口に対応する位置にガラス板e5が設けられているので、このガラス板e5を透過して共通流路Pc内を視認することができ、当該共通流路Pc内の状態の把握をより簡便に行うことができる。
さらに、複数の分岐流路P1、…は、共通流路Pcの延在方向に沿って並設されている。特に、複数の分岐流路P1、…は、共通流路Pcの上下方向の略中央部、且つ、当該共通流路Pcの延在方向に直交する方向の一側(例えば、後側)に並設されているので、共通流路Pc及びインクジェットヘッド21bと連通される供給用配管21fが引き回される位置の最適化を図ることができ、当該供給用配管21fの繋ぎ替え等をより効率的に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態にあっては、共通流路形成部材21eを概略円筒形状、共通流路形成部材21eの延在方向に直交する断面の外形を略円形状とするようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、必ずしも共通流路形成部材21eの外形を略円形状とする必要はない。
また、上記実施形態にあっては、複数の分岐流路P1、…として、共通流路Pcの上下方向の略中央部、且つ、当該共通流路Pcの延在方向に直交する方向の一側(例えば、後側)に、当該共通流路Pcの延在方向に沿って並設された構造を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、複数の分岐流路P1、…の配置は適宜任意に変更可能である。例えば、複数の分岐流路P1、…は、共通流路Pcの延在方向に直交する方向の両側に、当該共通流路Pcの延在方向に沿って交互に配設されていても良い。
さらに、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
100 インクジェット記録装置
20 ラインヘッド
21 ヘッドユニット
21b インクジェットヘッド
21e 共通流路形成部材
e1 分岐流路形成部
e2 流入路形成部
e3 流出路形成部
e5 ガラス板(透明部材)
Pc 共通流路
P1 分岐流路
P2 インク流入路
P3 インク流出路

Claims (6)

  1. 複数のインクジェットヘッドの各々にインクを分配して供給するための流路構造であって、
    共通流路の上下方向の略中央部に、前記複数のインクジェットヘッドの各々にインクを供給するための複数の分岐流路が連通され、
    前記共通流路における前記複数の分岐流路の全てよりも一端側、且つ、前記複数の分岐流路よりも下側に、当該共通流路にインクを流入するインク流入路が連通され、
    前記共通流路における前記複数の分岐流路の全てよりも他端側、且つ、前記複数の分岐流路よりも上側に、当該共通流路内のインクを流出するインク流出路が連通されてなり、
    前記共通流路を形成する共通流路形成部材の延在方向の両端部のうち、少なくとも一方の端部が開放自在に構成されていることを特徴とする流路構造。
  2. 前記共通流路の延在方向に直交する断面は、略円形であることを特徴とする請求項1に記載の流路構造。
  3. 前記複数の分岐流路は、前記共通流路の延在方向に沿って並設されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の流路構造。
  4. 前記複数の分岐流路は、前記共通流路の上下方向の略中央部、且つ、当該共通流路の延在方向に直交する方向の一側に並設されてなることを特徴とする請求項3に記載の流路構造。
  5. 前記共通流路形成部材の開放自在な端部は、前記共通流路の開口に対応する位置に透明部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の流路構造。
  6. 請求項1〜の何れか一項に記載の流路構造を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
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