JP6322759B1 - ログハウス設計支援システム及びログハウス設計支援プログラム - Google Patents

ログハウス設計支援システム及びログハウス設計支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ログハウス特有の設計を支援するためのシステムを提供する。【解決手段】ログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムであって、ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段と、ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報を参照する個別設計情報参照手段と、前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材であるダボ及び通しボルトの少なくとも一方の配置を決定する緊結材配置決定手段と、前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ログハウスの設計を支援するためのシステム及びそのシステムを実現するためのプログラムに関する。
従来、住宅の設計にあたり、コンピュータの利用により作業労力の軽減を目的とするシステムが提供されている。
たとえば、下記特許文献1には、断熱性能の設計を行い、それを評価し必要に応じ変更する手段を有する住宅の設計システムが開示されている。
また、下記特許文献2には、ユニット式建物の基礎を設計するにあたり、基礎耐力の過不足を検出する基礎設計装置が開示されている。
特許第5579025号公報 特許第4648516号公報
ここで、ログハウスとは、丸太、製材その他これに類する木材(以下「ログ材」とする。)を水平に積み上げる丸太組構法によって壁(以下「ログ壁」とする。)を構築し、上部に屋根を設けた建造物をいう。
上記の特許文献1及び2記載の技術ではいずれも設計品質の向上を目指すものであるが、ログハウス特有の設計に関する言及はない。よって、これらの技術はログハウスの設計に適用できるものではない。
そこで本発明は、ログハウス特有の設計を支援するためのシステムの提供を課題とする。
上記の課題に鑑み、本願に係る発明は、以下に記す特徴を有する。なお、下記で言及する各「手段」は、特に説明しない限り、コンピュータを制御するCPUが所定のプログラムを実行することでこの当該手段として機能することとなるものである。
(1)第1の発明
上記の課題に鑑み、本願のうちの第1の発明は、ログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムであって、
ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段と、
ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報を参照する個別設計情報参照手段と、
前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材であるダボ及び通しボルトの少なくとも一方の配置を決定する緊結材配置決定手段と、
前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段と、
を備えることを特徴とする。
ここで、「ログ材を積層して少なくとも外壁が形成される」とは、外壁以外の間仕切り壁もログ材を積層して形成してもよい、ということを含む趣旨である。
また、「設計ルール」とは、ログハウスの設計に関して、法令やそれに基づく規則、告示及びガイドライン等で遵守しなければならない基準や、それ以外に設計者が自主的に遵守する基準であって、本ログハウス設計支援システムで設計支援されるログハウスの全てに適用されるものをいう。「設計ルールデータ」とは、このような設計ルールをデータ構造としたものである。「基本設定記憶手段」とは、このようなデータ構造を記憶する機能を有する記憶装置としてのハードウェア(たとえば、ROM、RAM、ハードディスク等)であり、内部記憶装置であるか外部記憶装置(インターネットを介したサーバ等も含む)であるかは問わない。また、基本設定記憶手段には、設計ルールデータの他に、設計データに基づいて設計図面を作図する際の作図ルールに関するデータを含めることが望ましい。
また、「個別設計情報」とは、本ログハウス設計支援システムで設計支援される各々のログハウスについての設計情報である。この個別設計情報は、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含むものである。ここで、「ログハウスの平面外形」とは、ログハウスが敷地上に占める平面視での外形をいう。「開口位置」とは、出入口や、窓等の開口部の位置をいう。「ログ材の段数」とは、このログ壁において、積み上げられるログ材の段数をいう。「ログ材の断面形状」とは、ログ材の断面の形状や断面積をいう。このような個別設計情報は、適宜の入力手段により入力されるものであったり、また、内部又は外部の記憶装置に保存されていたりするものである。このような入力された個別設計情報又は保存されている個別設計情報を参照するのが「個別設計情報参照手段」である。なお、本件発明において「参照する」とは、情報やデータを、その後の何らかの処理に供するために取得して、必要であればこのような取得した情報やデータを当該処理に供するまで(及び場合によっては当該処理に供した後も)一時的又は恒久的に記憶しておくことをいう。
なお、個別設計情報には、上記した情報の他、たとえば、ログハウスの各部分に関する任意的な情報として、ログ材の材種、電気孔位置、ドーマー位置、デッキ位置及び形状、ポーチ位置及び形状、屋根形状、間仕切り壁位置、吹抜位置、階段位置及び形状、土間位置及び形状、設備及び造作材の位置及び形状、ログ貫通口の位置及び形状等の情報を含めることができる。さらに、ログ壁ではない部分に関する任意的な情報として、基礎、柱、束、梁、その他の横架材、垂木、根太、合板等及び仕上げ材等に関する情報(たとえば、位置、形状、材種、材質、強度等)を含めることができる。また、積雪量、耐震等級、基準風速、及び地耐力等に関する情報を含めることができる。
「緊結材」とは、ログ材を上下に緊結する部品をいう。ここで、「上下に緊結する」とは、隣接する2段又は3段のログ材を緊結する場合もあれば、ログ材の全段にわたって緊結する場合もある。具体的には、隣接する2段又は3段のログ材を緊結する「ダボ」、及び、ログ材の全段にわたって緊結する「通しボルト」のうちの少なくとも一方がこの緊結材である。この緊結材の配置は、「緊結材配置決定手段」が、前記参照された個別設計情報に基づいて、前記設計ルールデータを参照して決定するものである。具体的には、個々のログ壁ごとに緊結材の配置が決定されることとなっている。ここで、緊結材としては、ダボ及び通しボルトの両方を用いることとしてもよいし、また、ダボ及び通しボルトのうち一方のみを用いることとしてもよい。
「設計データ作成手段」とは、前記緊結材配置決定手段により決定された前記緊結材の配置を含む設計データを作成する手段である。この設計データとは、ログハウスの設計図面を作成する上で必要な間取り、各種部材及び当該部材の位置及び配置、並びに緊結材の配置等を特定するデータの組み合わせをいい、適宜の出力手段(たとえば、ディスプレイ、プリンタ等)により設計図面として可視的に出力することが可能である。また、この設計データは、必要に応じ、適宜の記憶装置に記憶されるものであり、後に参照されることも可能である。
(2)第2の発明
本願の第2の発明は、前記第1の発明の特徴に加え、前記参照された個別設計情報に基づき中間的な構造計算を行う中間構造計算手段をさらに備えるとともに、
前記緊結材配置決定手段は、前記参照された個別設計情報及び前記中間的な構造計算の結果に基づいて前記緊結材の配置を決定することを特徴とする。
本第2の発明においては、個別設計情報に基づいて、中間構造計算手段が中間的な構造計算を行い、この中間的な構造計算に適うような緊結材の配置が緊結材配置決定手段により決定されることとなっている。なお、「中間的な構造計算」とは、緊結材の配置を考慮しない構造計算をいう。
(3)第3の発明
本願の第3の発明は、前記第1又は第2の発明の特徴に加え、前記個別設計情報として、あらかじめ定められた複数の単位情報から構成されるプリセット情報を複数記憶するプリセット情報記憶手段と、
前記複数のプリセット情報から1つのプリセット情報を参照するプリセット情報参照手段と、
前記参照されたプリセット情報を構成する個々の単位情報のうちの任意の単位情報に対応する置換情報を参照する置換情報参照手段と、をさらに備えるとともに、
前記個別設計情報参照手段は、前記個別設計情報を参照するに際して、前記参照されたプリセット情報の個々の単位情報のいずれかについて対応する置換情報が参照されているものについては当該置換情報を前記個別設計情報として参照し、対応する置換情報が参照されていないものについては当該プリセット情報の単位情報を前記個別設計情報として参照することを特徴とする。
「プリセット情報」とは、個別設計情報のうち、既にセットとして用意されている情報をいう。このプリセット情報は個別設計情報としての複数の情報から成るものであり、この複数の情報の各々が「単位情報」である。すなわち、複数の単位情報を1組としたプリセット情報が複数組、記憶手段としての「プリセット情報記憶手段」に記憶されている。「プリセット情報記憶手段」とは、このようなデータ構造を記憶する機能を有する記憶装置としてのハードウェア(たとえば、ROM、RAM、ハードディスク等)であり、内部記憶装置であるか外部記憶装置(インターネットを介したサーバ等も含む)であるかは問わない。
この複数組のプリセット情報から、「プリセット情報参照手段」が1組のプリセット情報を参照する。この参照されたプリセット情報は、前記緊結材配置決定手段による処理に供される可能性があるが、そのために、必要に応じ、適宜の記憶装置に記憶されるものである。なお、ここでいう「参照」の対象となるものは、ユーザが適宜の入力手段を用いて選択した1つのプリセット情報である。
「置換情報」とは、複数の単位情報からなるプリセット情報のうち、任意の単位情報について置換する情報をいう。置換情報は、複数の単位情報のうちの任意の個数(1個、複数個又は全部)について入力されることとしてよい。この置換情報は、適宜の入力手段により入力され、RAM等の一時的な記憶装置に記憶されたり、また、ROM又はハードディスク等の不揮発的な記憶装置に記憶されて後に参照されることとしてもよい。
そして、個別設計情報参照手段は、置換情報が入力されている場合には対応する単位情報の代わりにその入力されている置換情報を参照するとともに、置換情報が入力されていない場合には対応する単位情報を参照することとしている。換言すると、複数の単位情報からなるプリセット情報が、個々の単位情報について入力されている置換情報により置換されたものが改めて個別設計情報となり、このような個別設計情報に基づいて緊結材の配置が決定されるのである。
なお、プリセット情報を構成する単位情報の全てが置換情報により置換されていてもよい。この場合は、一から全ての個別設計情報が入力されることに等しい。
これにより、本第3の発明に係るログハウス設計支援システムでは、既定の設計情報の一部を改変するような部分的な設計変更にも対応でき、また、既存の要素を全く使用しないオーダーメイド設計にも対応できることとなる。
(4)第4の発明
本願の第4の発明は、前記第1又は第2の発明の特徴に加え、前記基本設定記憶手段は、ログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータをさらに記憶するとともに、
前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段と、
前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段と、をさらに備えることを特徴とする。
すなわち、本第4の発明では、前記個別設計情報に基づいて前記緊結材配置決定手段が決定した緊結材の配置を含む前記設計データに基づいて、「最終構造計算手段」が最終的な構造計算を行い、その最終的な構造計算の結果を「構造計算結果判断手段」が「判断ルール」に基づいて、その可否を判断するものである。なお、「最終的な構造計算」とは、緊結材の配置を考慮した構造計算をいう。
(5)第5の発明
本願の第5の発明は、前記第3の発明の特徴に加え、前記基本設定記憶手段は、ログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータをさらに記憶するとともに、
前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段と、
前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段と、をさらに備えることを特徴とする。
すなわち、本第5の発明では、前記個別設計情報(前記第3の発明において参照されたプリセット情報、又はこのプリセット情報のうちいずれかの単位情報が置換情報で置換されている場合には当該置換情報及び置換されていない単位情報)に基づいて前記緊結材配置決定手段が決定した緊結材の配置を含む前記設計データに基づいて、「最終構造計算手段」が最終的な構造計算を行い、その最終的な構造計算の結果を「構造計算結果判断手段」が「判断ルール」に基づいて、その可否を判断するものである。
(6)第6の発明
本願の第6の発明は、前記第5の発明の特徴に加え、前記最終的な構造計算の結果が「可」である場合に、当該構造計算のために参照された前記個別設計情報を新たなプリセット情報として前記プリセット情報記憶手段に蓄積する情報蓄積手段をさらに備えることを特徴とする。
本第6の発明により、当該個別設計情報を新たにプリセット情報として蓄積することができ、以後、参照可能なプリセット情報が豊富化することとなる。
なお、前記最終的な構造計算の結果が「否」であった場合であっても、前記情報蓄積手段によって当該構造計算のために参照された前記個別設計情報を新たなプリセット情報として前記プリセット情報記憶手段に蓄積することとしてもよい。
(7)第7の発明
本願の第7の発明は、前記第4、第5又は第6の発明の特徴に加え、
前記最終的な構造計算の結果の判断が「否」である場合に、前記緊結材の配置を変更する緊結材配置変更手段をさらに備えるとともに、
前記設計データ作成手段は、前記変更された緊結材の配置を含む設計データを作成することを特徴とする。
「緊結材配置変更手段」は、設計データにおける緊結材の配置を変更する手段である。たとえば、設計データが表示されているディスプレイ等の画面上で、緊結材の位置を変更したり、追加したり、あるいは削除したりするようなことで変更することとしてもよい。また、個別設計情報に任意的に開口部の位置等が含まれているような場合には、その開口部の位置や大きさを変更したり、あるいは開口部を削除したりするようなことで変更することとしてもよい。さらに、たとえば設計データとしての緊結材の間隔に関するパラメータを変更するようなものとしても、また、個別設計情報のうち任意のものを再入力するようなものとしてもよい。
上記緊結材配置変更手段によって緊結材の配置が変更されれば、その変更に関するデータが前記設計データ作成手段に供されて設計データが再度作成され、その設計データは再度前記構造計算結果判断手段による最終的な構造計算に供されることとなる。
なお、最終的な構造計算の結果が「可」であったとしても、緊結材配置変更手段によって緊結材の再配置を行うことを可能としてもよい。
(8)第8の発明
本願の第8の発明に係るログハウス設計支援プログラムは、コンピュータを、
ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段、
ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報を参照する個別設計情報参照手段、
前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材の配置を決定する緊結材配置決定手段、並びに、
前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段、として機能させることで、
該コンピュータをログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムとして機能させるためのものである。
もちろん、このログハウス設計支援プログラムは、コンピュータを、前記第2の発明における中間構造計算手段として機能させるプログラムを含んでいてもよい。また、コンピュータを、前記第3の発明におけるプリセット情報記憶手段及び置換情報参照手段として機能させるプログラムを含んでいてもよい。さらに、コンピュータを、前記第4又は第5の発明における最終構造計算手段及び構造計算結果判断手段として機能させるプログラムを含んでいてもよい。また、コンピュータを、前記第6の発明における情報蓄積手段として機能させるプログラムを含んでいてもよい。さらに、コンピュータを、前記第7の発明における緊結材配置変更手段として機能させるプログラムを含んでいてもよい。
本願の第1の発明及び第8の発明は、上記の構成を備えているので、ログハウスの設計において最も煩雑なダボや通しボルトといった緊結材の配置を、個別設計情報及び設計ルールに基づいて容易に行うことが可能となる。すなわち、ログハウスに特有なダボ等の配置を適正に行うためには、丸太組構法に関連する法令、告示等及び木質構造設計基準等の技術文献を熟知する必要があり、さらに、設計及び作図の業務に多くの工数が必要とされるものであるが、本第1の発明及び第8の発明によれば、経験の浅い設計者であってもログハウスの設計図面作成を短時間で、かつ適正に行うことが可能となり、ログハウスの設計品質を保つことが可能となる。
また、本願の第2の発明の構成によると、第1の発明の効果に加え、中間的な構造計算を踏まえた緊結材の配置も可能となる。
さらに、本願の第3の発明の構成によると、第1又は第2の発明の効果に加え、既定の設計情報からの要素の一部改変や、あるいは既定の設計情報には全く依存しないオーダーメイド設計にも対応できることとなる。
また、本願の第4の発明の構成によると、第1又は第2の発明の効果に加え、緊結材の配置に伴う最終的な構造計算を短時間で適正に行うことが可能となる。
さらに、本願の第5の発明の構成によると、第3の発明の効果に加え、プリセット情報のうちいくつかが置換された個別設計情報に基づいて、緊結材の配置に伴う最終的な構造計算を短時間で適正に行うことが可能となる。
また、本願の第6の発明の構成によると、第5の発明の効果に加え、作成された設計データに係る個別設計情報を新たに既定の設計情報(プリセット情報)として蓄積することが可能となるため、設計情報の豊富化をもたらすとともに、以後の類似物件の設計省力化にも寄与することとなる。
さらに、本願の第7の発明の構成によると、第4、第5又は第6の発明の効果に加え、構造計算の結果に基づき緊結材の配置の変更、及びその変更に基づく再度の構造計算も短時間で適正に行うことが可能となる。
第1の実施の形態に係るログハウス設計支援システムのブロック図である。 第1の実施の形態におけるプリセット情報記憶手段の概念図である。 第1の実施の形態に係るログハウス設計支援システムにおける設計処理の全体を示すフローチャートである。 図3のフローチャートにおける個別設計情報参照処理の詳細を示す。 図3のフローチャートにおける情報蓄積処理の詳細を示す。 図5の情報蓄積処理後のプリセット情報記憶手段の概念図である。 設計データに基づく軸組図の一例である。 第2の実施の形態に係るログハウス設計支援システムのブロック図である。 第2の実施の形態に係るログハウス設計支援システムにおける設計処理の全体を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、下記の各実施の形態に係るログハウス設計支援システム100は、CPU200、各種のデータを記憶するハードディスク及びROM等の不揮発性記憶装置300並びに揮発性の記憶装置であるRAM400を有するコンピュータが、後述のフローチャートにて概略が表されるログハウス設計支援プログラムを実行することによって実現されるものである。
(1)第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態に係るログハウス設計支援システム100は、図1のブロック図に示すような概略構成を有する。
(1−1)概略構成
(1−1−1)不揮発性記憶装置
不揮発性記憶装置300には、基本設定記憶手段310とプリセット情報記憶手段320とが含まれる。
(1−1−1−1)基本設定記憶手段
基本設定記憶手段310には、ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータが記憶される。この設計ルールデータは、
・後述の部材配置手段225による各部材や構成の配置
・後述の中間構造計算手段230による中間的な構造計算
・後述の緊結材配置決定手段235による緊結材の配置
・後述の継手配置手段240による継手の配置
・後述の設計データ作成手段245による設計データの作成
・後述の最終構造計算手段250による最終的な構造計算
・後述の緊結材配置変更手段260による緊結材の配置変更
の際に、これら各手段により参照されるものである。
なお、基本設定記憶手段310はこの他に、後述の構造計算結果判断手段255による、最終的な構造計算の可否の判断の際に参照される判断ルールに関する判断ルールデータを記憶する。基本設定記憶手段310はさらに、後述の設計データ出力手段270が設計データに基づいて設計図面を作図する際に参照される作図ルールに関する作図ルールデータも記憶する。
(1−1−1−2)プリセット情報記憶手段
プリセット情報記憶手段320には、後述のプリセット情報参照手段215により参照されるプリセット情報が複数組記憶される。このプリセット情報とは、後述の個別設計情報参照手段210により参照される個別設計情報のうち、あらかじめ規定のものとして設定されているものをいう。このプリセット情報の詳細については後述する。
(1−1−2)CPU
コンピュータの動作を制御するCPU200は、前記ログハウス設計支援プログラムを適宜実行することで、下記の各手段として機能する。
(1−1−2−1)個別設計情報参照手段
個別設計情報参照手段210は、キーボードのような適宜の入力手段500により入力され、あるいは、内部又は外部の記憶装置に保存されている「個別設計情報」を参照する。ここで参照される個別設計情報とは、具体的には以下の通りである。
(1−1−2−1−1)ログ部分関連情報
ログ部分関連情報とは、ログハウスのうち、ログ材を積層して形成される部分に関する情報である。具体的には、平面外形、開口位置、ログ材の段数(ログ段数)、ログ材の断面形状に関する情報(ログ断面情報)が必須の情報として挙げられる。その他の任意的な情報として、ログ材種、ログ材長、電気孔位置、ドーマー位置、デッキ位置及び形状、ポーチ位置及び形状、屋根位置及び形状、吹抜位置、階段位置及び形状、土間位置及び形状、設備位置及び形状、造作位置及び形状、ログ貫通口位置及び形状等が挙げられる。
(1−1−2−1−2)構造部材情報
構造部材情報とは、ログハウスのうち、ログ材以外によって構成される部分のうち、構造に関わる部材の任意的な情報である。この情報は、ログ材で構成される一階部分の構造に影響を与えることとなる。具体的には、基礎、柱、束、梁、梁以外の横架材、垂木、根太、合板等の情報が挙げられる。
(1−1−2−1−3)周辺情報
周辺情報とは、ログハウスそのものに関する情報ではないが、ログハウスの設計の条件となる任意的な情報をいう。具体的には、ログハウスを施工する敷地が属する地域の積雪量、要求される耐震等級、基準風速、及び地耐力等が挙げられる。
上記の各情報は、適宜キーボード等の入力手段500により入力されるものであったり、後述のプリセット情報として記憶されるものであったりする。これらを総合したものが個別設計情報として個別設計情報参照手段210により参照され、具体的なログハウスの設計に供されることとなっている。参照されたデータは、以後の処理に供されるまで、RAM400に一時的に記憶される。なお、上記の任意的な情報については、個別の設計ごとに必要なものが参照され、必ずしも全てが参照される訳ではない。
(1−1−2−2)プリセット情報参照手段
プリセット情報参照手段215は、個別設計情報として、あらかじめ定められた複数の単位情報から構成されるプリセット情報を複数記憶するプリセット情報記憶手段320から、1つを参照する手段である。ここで参照されるプリセット情報は、ユーザが適宜の入力手段を用いて複数のうちから選択したものである。参照されたデータは、以後の処理に供されるまで、RAM400に一時的に記憶される。
ここで、プリセット情報記憶手段320は、不揮発性記憶装置300のうち、複数のプリセット情報を記憶する部分として構成される。具体的には、図2に示すように、前記(1−1−2−1)の項で言及したログ部分関連情報、構造部材情報及び周辺情報を1組としたプリセット情報が、複数組(図中ではN組。ただしNは2以上の整数)記憶されている。なお、前記(1−1−2−1)で言及した任意的な情報については、各プリセット情報には必ずしも全てが含まれているとは限らない。
(1−1−2−3)置換情報参照手段
置換情報参照手段220は、上記で参照されたプリセット情報を構成する個々の単位情報のうち、任意のものについて、その任意の単位情報ではなく、適宜の入力手段500によりユーザが入力した情報又はあらかじめ入力しておいた情報(置換情報)を新たな単位情報として参照する手段である。置換情報参照手段220により置換情報が参照されたときには、プリセット情報参照手段215により参照されたプリセット情報のうち、置換されなかった単位情報と、置換情報との組合せが新たな個別設計情報として、個別設計情報参照手段210により参照される。参照されたデータは、以後の処理に供されるまで、RAM400に一時的に記憶される。
(1−1−2−4)部材配置手段
部材配置手段225は、緊結材の配置を決定するに先立って、ログハウスを構成する各部材や構成を前記設計ルールに従って適宜配置する手段である。この配置については、たとえば以下のような手順で行われる。
(1−1−2−4−1)ログ壁の配置
個別設計情報のうち、平面外形に従って、外壁のログ材を配置し、また、もしあれば間仕切り壁のログ材も配置する。
(1−1−2−4−2)屋根掛けの確定
屋根に関する個別設計情報に従って、主屋根掛け方向を確定し、また、ドーマーの有無及び位置、折屋根の有無、ポーチ屋根の有無、屋根勾配、軒の出寸法、ケラバの出寸法等を確定する。
(1−1−2−4−3)小屋裏階床範囲の確定
小屋裏階部分に関する個別設計情報に従って、吹抜位置や、階段の位置及び形状を確定する。
(1−1−2−4−4)間仕切り壁の確定
間仕切り壁に関する個別設計情報に従って、ログ壁でない間仕切り壁の位置を確定する。
(1−1−2−4−5)各開口部の確定
開口位置に関する個別設計情報に従って、ログ壁の開口種類、サイズ及び位置、内部建具の種類、サイズ及び位置、並びに天窓の種類、サイズ及び位置等を確定する。
(1−1−2−4−6)構造材の配置
個別設計情報のうち構造部材情報に従って、棟木の有無及び位置、母屋の配置、マグサの有無及び配置、小屋束の配置、垂木の配置、床梁の配置、一階柱の配置、並びにこれら各部材の継手の配置を確定する。
(1−1−2−5)中間構造計算手段
中間構造計算手段230は、上記部材配置手段225による各部材の配置に基づき、設計ルールに従って、たとえば以下の観点でログハウス本体部の中間的な構造計算を行う。
・ログ壁ごとの必要有効ダボ(構造計算上有効なダボのことをいう)本数の算出
・水平構面仕様の確定
・構造部材の断面・ピッチ確定
・ドーマーの検証
・ログ壁の座屈の検証
・梁受金物の検証
・妻壁の検証
(1−1−2−6)緊結材配置決定手段
緊結材配置決定手段235は、上記中間構造計算手段230による構造検証を受け、設計ルールに従い、緊結材、すなわち通しボルト及びダボの配置を決定する。具体的には、たとえば、以下のような手順で行われる。
(A)平面外形に基づき、通しボルトを配置する。
(B)各ログ壁ごとに、前記中間構造計算手段によって算出された必要本数のダボを配置する。この配置は設計ルールに従い、以下のアルゴリズムによって行われる。
(B−1)ログの交差部付近及びすだれ壁端部に優先的に配置する。
(B−2)交差部を有する壁及びすだれ壁内で上記配置後のダボ間距離が2mを超える場合その中間部に配置する。
(B−3)開口部を跨いだダボ間距離が2mを超える場合には、開口部の上部に位置するログにもダボを配置する。なお、このダボは構造計算上有効ではない「無効ダボ」である。
(B−4)上記配置されたダボが、構造部材、電気孔、ログ貫通口等と干渉する位置にないことを確認する。問題がある場合には再度設計ルールで許容される範囲内で配置する。
(C)補強用ラグスクリューを必要に応じて配置する。
(1−1−2−7)継手配置手段
継手配置手段240は、上記緊結材配置決定手段235により配置された通しボルト及びダボの位置、並びに吹抜の位置に基づき、設計ルールに従い、ログ材種ごとに許容される最大長以下になるようにログ継手を配置する。この際、なるべく同一平面位置に集中しないように、ログ継手が多くなりすぎない範囲で分散して配置する。
(1−1−2−8)設計データ作成手段
設計データ作成手段245は、上記各手段による各部材配置並びに緊結材及びログ継手の配置を設計データとしてデータ化する手段をいう。この設計データは、下記の最終構造計算手段250による最終的な構造計算に供されるとともに、後述の設計データ出力手段により可視化されることになる。
(1−1−2−9)最終構造計算手段
最終構造計算手段250は、上記部材配置手段225による各部材の配置及び上記緊結材配置決定手段235による緊結材の配置に基づき、設計ルールに従って、再度下記の観点でログハウス本体部の最終的な構造計算を行う。
・水平構面仕様の確定
・構造部材の断面・ピッチ確定
・ドーマーの検証
・ログ壁の座屈の検証
・梁受金物の検証
・妻壁の検証
ここで、上記の構造検証は、前記(1−1−2−5)で述べた中間構造計算手段230によるものと同じであるが、緊結材の配置が、前記中間構造計算手段230で算出された必要有効ダボ数と一致しない場合もあり得るため、再度行うこととしている。
(1−1−2−10)構造計算結果判断手段
構造計算結果判断手段255は、上記最終構造計算手段250による最終的な構造計算の結果の可否を、判断ルールデータを参照して判断する。
(1−1−2−11)緊結材配置変更手段
緊結材配置変更手段260は、上記構造計算結果判断手段255による判断が「否」である場合に、緊結材の配置を変更する。この配置の変更は、実際には前記緊結材配置決定手段235と同様のアルゴリズムによって行われることになるが、先の配置とは異なった配置とする点が相違している。
(1−1−2−12)情報蓄積手段
情報蓄積手段265は、前記最終的な構造計算に供された設計データの基となった個別設計情報を、新たなプリセット情報として、前記プリセット情報記憶手段320に記憶させて蓄積する。このとき、最終的な構造計算が「可」の場合の個別設計情報はもちろんであるが、「否」の場合の個別設計情報も蓄積することとしてもよい。
(1−1−2−13)設計データ出力手段
設計データ出力手段270は、作図ルールに従って設計データを、設計図面として可視化しこれをディスプレイ600やプリンタ700等の出力手段に出力する。
(1−2)設計処理
以下、図3〜図5のフローチャートを参照しつつ、本実施の形態に係るログハウス設計支援システムによる設計処理の概略を説明する。
まず、図3のS10に示す段階において、個別設計情報が参照される。具体的には、図4のS11に示す段階において、個別設計情報参照手段210が、プリセット情報を参照するかどうかをユーザに選択させる。プリセット情報を選択する場合には、S12に示す段階に進み、プリセット情報参照手段215が、ユーザにプリセット情報を選択させ、その選択されたプリセット情報を参照する。次に、S13に示す段階で、置換情報参照手段220が、置換情報を参照するかどうかをユーザに選択させ、参照する場合には引き続きS14に示す段階で置換情報を入力させる。そして、個別設計情報参照手段210は、S15に示す段階で、これを対応する単位情報と置換したものを、個別設計情報としてRAM400に一時的に記憶させる。一方、前記S13に示す段階で、置換情報を参照しない場合は、S15に示す段階に進み、個別設計情報参照手段210は、選択したプリセット情報をそのまま個別設計情報としてRAM400に一時的に記憶させる。なお、前記S11に示す段階でプリセット情報を選択しない場合には、S16に示す段階に進み、ユーザが入力した(あるいはあらかじめ適宜の記憶装置に入力してあった)個別設計情報をRAM400に一時的に記憶させる。そして、図3のS20に示す段階へ進む。
S20に示す段階では、S10で参照された個別設計情報に基づき、部材配置手段225が、前記(1−1−2−4)で述べたように各部材を配置する。そして、S30に示す段階へ進む。
S30に示す段階では、S20での各部材の配置に基づき、中間構造計算手段230が、前記(1−1−2−5)で述べたように中間的な構造計算を行う。そして、S40に示す段階へ進む。
S40に示す段階では、S30での中間的な構造計算を踏まえ、緊結材配置決定手段235が、前記(1−1−2−6)で述べたように緊結材を配置する。そして、S50に示す段階へ進む。
S50に示す段階においては、S40での緊結材の配置を踏まえ、継手配置手段240が、前記(1−1−2−7)で述べたようにログ継手を配置する。そして、S60に示す段階へ進む。
S60に示す段階においては、上記の各部材の配置、緊結材の配置及びログ継手の配置に基づき、設計データ作成手段245が、前記(1−1−2−8)で述べたように設計データを作成する。そして、S70に示す段階へ進む。
S70に示す段階においては、S60で作成された設計データについて、最終構造計算手段250が、前記(1−1−2−9)で述べたように最終的な構造計算を行う。そして、S80に示す段階へ進む。
S80に示す段階においては、S70での最終的な構造計算について、構造計算結果判断手段が、前記(1−1−2−10)で述べたように構造計算の結果の可否を判断する。
S80での判断が「可」である場合には、S90に進み、当該設計データの基となった個別設計情報の蓄積処理が行われる。具体的には、図5のS91において、情報蓄積手段265により、当該個別設計情報を蓄積するかどうかをユーザに選択させる。蓄積する場合には、S92に示す段階において、当該個別設計情報が、図6に示すように、プリセット情報記憶手段320に新たなプリセット情報(「プリセット情報N+1」)として記憶されることとなる。そして、蓄積する場合も、また、蓄積しない場合も、図3のS100に示す段階へ進む。
図3のS100に示す段階においては、当該設計データについて、設計データ出力手段270が、前記(1−1−2−13)で述べたように設計図面として適宜の出力手段(ディスプレイ600、プリンタ700等)に出力する。
一方、S80での判断が「否」である場合も、S110に進み、当該設計データの基となった個別設計情報の蓄積処理が行われる。具体的には、図5のS91において、情報蓄積手段265により、当該個別設計情報を蓄積するかどうかをユーザに選択させる。蓄積する場合には、S92に示す段階において、当該個別設計情報が、図6に示すように、プリセット情報記憶手段320に新たなプリセット情報(「プリセット情報N+1」)として記憶されることとなる。そして、蓄積する場合も、また、蓄積しない場合も、図3のS120に示す段階へ進む。
図3のS120に示す段階においては、緊結材配置変更手段260によって、前記(1−1−2−11)で述べたように、緊結材の配置が変更される。この後は、この緊結材の配置の変更を反映した設計データが再びS60に示す段階で作成され、この設計データは再びS70に示す段階で最終的な構造計算に供されることとなる。
図7は、本実施の形態のログハウス設計支援システム100によって設計されたログハウス1の一例である。このログハウス1は、複数段のログ材11が積層されたログ壁10を有する一階部分と、その上の小屋裏部分70と、さらにその上を覆う屋根とで構成されている。ログ壁10四隅の部分は、ログ材11が井桁状に交差された交差部12となっている。図中のログ壁10には開口部60が2箇所設けられている。このログ壁10のうち、交差部12の近傍は緊結材50としての通しボルト52でログ材11の全段が緊結されている。また、このログ壁10のうち、2箇所の開口部60で挟まれた領域であるすだれ壁15の両端においても、同じく緊結材50としての通しボルト52でログ材11の全段が緊結されている。さらに、図中の7箇所(すだれ壁15には3箇所)において、上下に隣接する2段のログ材11が、緊結材50としてのダボ51で緊結されている。なお、1箇所のダボ51は、図中に示すように、直近する上下位置が互い違い(千鳥)になるよう設けられている。また、ログ材11は適宜のログ材長の箇所で、ログ継手13で連結されている。
(2)第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態に係るログハウス設計支援システム100は、図8のブロック図に示すような概略構成を有する。前記第1の実施の形態との違いは、中間構造計算を行わず、緊結材の配置を踏まえた最終構造計算手段のみを行う点である。すなわち、緊結材配置決定手段235は、個別設計情報と設計ルールのみに基づいて緊結材の配置を決定することとなっている。
そして、本実施の形態に係るログハウス設計支援システムによる設計処理の概略は、図9のフローチャートに示すように、S20に示す部材配置手段225による各部材の配置に引き続き、S40に示す緊結材配置決定手段235による緊結材の配置が行われることとなっている。この緊結材の配置に引き続くログ継手の配置(S50)及び設計データ作成(S60)以降の処理については戦記第1の実施の形態と同様である。
(3)その他の実施の形態
なお、上記各実施の形態においては、緊結材としてダボ及び通しボルトの両方を使用する場合について述べられているが、その他の実施の形態においては、緊結材としてダボのみ又は通しボルトのみを使用することもあり得る。その場合のログハウス設計支援システムによる設計処理の概略は、上記各実施の形態と概ね同様であるが、以下の点で若干相違する。
(3−1)緊結材としてダボのみを使用する場合
(3−1−1)緊結材配置決定手段
この場合は、前記(1−1−2−6)で言及した緊結材配置決定手段235は、前記中間構造計算手段230による構造検証を受け、設計ルールに従い、緊結材、すなわちダボの配置を決定する。具体的には、たとえば、以下のような手順で行われる。
(A)平面外形に基づき、各ログ壁ごとに、前記中間構造計算手段によって算出された必要本数のダボを配置する。この配置は設計ルールに従い、以下のアルゴリズムによって行われる。
(A−1)ログの交差部付近及びすだれ壁端部に優先的に配置する。
(A−2)交差部を有する壁及びすだれ壁内で上記配置後のダボ間距離が2mを超える場合その中間部に配置する。
(A−3)開口部を跨いだダボ間距離が2mを超える場合には、開口部の上部に位置するログにもダボを配置する。なお、このダボは構造計算上有効ではない「無効ダボ」である。
(A−4)上記配置されたダボが、構造部材、電気孔、ログ貫通口等と干渉する位置にないことを確認する。問題がある場合には再度設計ルールで許容される範囲内で配置する。
(B)補強用ラグスクリューを必要に応じて配置する。
(3−1−2)継手配置手段
そして、前記(1−1−2−7)で言及した継手配置手段240は、上記緊結材配置決定手段235により配置されたダボの位置、並びに吹抜の位置に基づき、設計ルールに従い、ログ材種ごとに許容される最大長以下になるようにログ継手を配置する。この際、なるべく同一平面位置に集中しないように、ログ継手が多くなりすぎない範囲で分散して配置する。
(3−2)緊結材として通しボルトのみを使用する場合
(3−2−1)中間構造計算手段
この場合は、前記(1−1−2−5)で言及した中間構造計算手段230は、上記部材配置手段225による各部材の配置に基づき、設計ルールに従って、たとえば以下の観点でログハウス本体部の中間的な構造計算を行う。
・ログ壁ごとの必要有効通しボルト(構造計算上有効な通しボルトのことをいう)本数の算出
・水平構面仕様の確定
・構造部材の断面・ピッチ確定
・ドーマーの検証
・ログ壁の座屈の検証
・梁受金物の検証
・妻壁の検証
(3−2−2)緊結材配置決定手段
そして、前記(1−1−2−6)で言及した緊結材配置決定手段235は、上記中間構造計算手段230による構造検証を受け、設計ルールに従い、緊結材、すなわち通しボルトの配置を決定する。具体的には、たとえば、以下のような手順で行われる。
(A)平面外形に基づき、各ログ壁ごとに、前記中間構造計算手段によって算出された必要本数の通しボルトを配置する。この配置は設計ルールに従い、以下のアルゴリズムによって行われる。
(A−1)ログの交差部付近及びすだれ壁端部に優先的に配置する。
(A−2)交差部を有する壁及びすだれ壁内で上記配置後の通しボルト間距離が2mを超える場合その中間部に配置する。
(A−3)上記配置された通しボルトが、構造部材、電気孔、ログ貫通口等と干渉する位置にないことを確認する。問題がある場合には再度設計ルールで許容される範囲内で配置する。
(B)補強用ラグスクリューを必要に応じて配置する。
(3−2−3)継手配置手段
前記(1−1−2−7)で言及した継手配置手段240は、上記緊結材配置決定手段235により配置された通しボルトの位置、並びに吹抜の位置に基づき、設計ルールに従い、ログ材種ごとに許容される最大長以下になるようにログ継手を配置する。この際、なるべく同一平面位置に集中しないように、ログ継手が多くなりすぎない範囲で分散して配置する。
(3−2−4)設計データ作成手段
前記(1−1−2−8)で言及した設計データ作成手段245は、上記各手段による各部材配置並びに緊結材及びログ継手の配置を設計データとしてデータ化する。この設計データは、下記の最終構造計算手段250による最終的な構造計算に供されるとともに、後述の設計データ出力手段により可視化されることになる。
(3−2−5)最終構造計算手段
前記(1−1−2−9)で言及した最終構造計算手段250は、上記部材配置手段225による各部材の配置及び上記緊結材配置決定手段235による緊結材の配置に基づき、設計ルールに従って、再度下記の観点でログハウス本体部の最終的な構造計算を行う。
・水平構面仕様の確定
・構造部材の断面・ピッチ確定
・ドーマーの検証
・ログ壁の座屈の検証
・梁受金物の検証
・妻壁の検証
ここで、上記の構造検証は、前記(3−2−1)で述べた中間構造計算手段230によるものと同じであるが、緊結材の配置が、前記中間構造計算手段230で算出された必要有効通しボルト数と一致しない場合もあり得るため、再度行うこととしている。
本発明は、ログハウスの設計に利用可能である。
1 ログハウス
10 ログ壁 11 ログ材 12 交差部
13 継手 15 すだれ壁
50 緊結材 51 ダボ 52 通しボルト
60 開口部 70 小屋裏部分 80 垂木位置
100 ログハウス設計支援システム
200 CPU
210 個別設計情報参照手段 215 プリセット情報参照手段
220 置換情報参照手段 225 部材配置手段
230 中間構造計算手段 235 緊結材配置決定手段
240 継手配置手段 245 設計データ作成手段
250 最終構造計算手段 255 構造計算結果判断手段
260 緊結材配置変更手段 265 情報蓄積手段
270 設計データ出力手段
300 不揮発性記憶装置
310 基本設定記憶手段 320 プリセット情報記憶手段
400 RAM
500 入力手段(キーボード)
600 出力手段(ディスプレイ)
700 出力手段(プリンタ)

Claims (6)

  1. ログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムであって、
    ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータ及びログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段と、
    ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報として、あらかじめ定められた複数の単位情報から構成されるプリセット情報を複数記憶するプリセット情報記憶手段と、
    前記複数のプリセット情報から1つのプリセット情報を参照するプリセット情報参照手段と、
    前記参照されたプリセット情報を構成する個々の単位情報のうちの任意の単位情報に対応する置換情報を参照する置換情報参照手段と、
    前記参照されたプリセット情報の個々の単位情報のいずれかについて対応する置換情報が参照されているものについては当該置換情報を前記個別設計情報として参照し、対応する置換情報が参照されていないものについては当該プリセット情報の単位情報を前記個別設計情報として参照する個別設計情報参照手段と、
    前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材であるダボ及び通しボルトの少なくとも一方の配置を決定する緊結材配置決定手段と、
    前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段と、
    前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段と、
    前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段と、
    前記最終的な構造計算の結果の判断が「可」である場合に、当該構造計算のために参照された前記個別設計情報を新たなプリセット情報として前記プリセット情報記憶手段に蓄積する情報蓄積手段と、を備えることを特徴とするログハウス設計支援システム。
  2. 前記最終的な構造計算の結果の判断が「否」である場合に、前記緊結材の配置を変更する緊結材配置変更手段をさらに備えるとともに、
    前記設計データ作成手段は、前記変更された緊結材の配置を含む設計データを作成することを特徴とする請求項記載のログハウス設計支援システム。
  3. ログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムであって、
    ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータ及びログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段と、
    ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報を参照する個別設計情報参照手段と、
    前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材であるダボ及び通しボルトの少なくとも一方の配置を決定する緊結材配置決定手段と、
    前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段と、
    前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段と、
    前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段と、
    前記最終的な構造計算の結果の判断が「否」である場合に、前記緊結材の配置を変更する緊結材配置変更手段と、を備え、
    前記設計データ作成手段は、前記変更された緊結材の配置を含む設計データを作成することを特徴とするログハウス設計支援システム。
  4. 前記参照された個別設計情報に基づき中間的な構造計算を行う中間構造計算手段をさらに備えるとともに、
    前記緊結材配置決定手段は、前記参照された個別設計情報及び前記中間的な構造計算の結果に基づいて前記緊結材の配置を決定することを特徴とする請求項1、2又は3記載のログハウス設計支援システム。
  5. コンピュータを、
    ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータ及びログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段、
    ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報として、あらかじめ定められた複数の単位情報から構成されるプリセット情報を複数記憶するプリセット情報記憶手段、 前記複数のプリセット情報から1つのプリセット情報を参照するプリセット情報参照手段、
    前記参照されたプリセット情報の個々の単位情報のいずれかについて対応する置換情報が参照されているものについては当該置換情報を前記個別設計情報として参照し、対応する置換情報が参照されていないものについては当該プリセット情報の単位情報を前記個別設計情報として参照する個別設計情報参照手段、
    前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材であるダボ及び通しボルトの少なくとも一方の配置を決定する緊結材配置決定手段
    前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段、
    前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段、
    前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段、並びに、
    前記最終的な構造計算の結果の判断が「可」である場合に、当該構造計算のために参照された前記個別設計情報を新たなプリセット情報として前記プリセット情報記憶手段に蓄積する情報蓄積手段として機能させることで、
    該コンピュータをログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムとして機能させるためのログハウス設計支援プログラム。
  6. コンピュータを、
    ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータ及びログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段、
    ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報を参照する個別設計情報参照手段、
    前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材であるダボ及び通しボルトの少なくとも一方の配置を決定する緊結材配置決定手段
    前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段、
    前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段、
    前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段、並びに、
    前記最終的な構造計算の結果の判断が「否」である場合に、前記緊結材の配置を変更する緊結材配置変更手段、として機能させるとともに、
    前記設計データ作成手段は、前記変更された緊結材の配置を含む設計データを作成することで、
    該コンピュータをログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムとして機能させるためのログハウス設計支援プログラム。
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