JP6322759B1 - ログハウス設計支援システム及びログハウス設計支援プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
上記の課題に鑑み、本願のうちの第1の発明は、ログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムであって、
ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段と、
ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報を参照する個別設計情報参照手段と、
前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材であるダボ及び通しボルトの少なくとも一方の配置を決定する緊結材配置決定手段と、
前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段と、
を備えることを特徴とする。
本願の第2の発明は、前記第1の発明の特徴に加え、前記参照された個別設計情報に基づき中間的な構造計算を行う中間構造計算手段をさらに備えるとともに、
前記緊結材配置決定手段は、前記参照された個別設計情報及び前記中間的な構造計算の結果に基づいて前記緊結材の配置を決定することを特徴とする。
本願の第3の発明は、前記第1又は第2の発明の特徴に加え、前記個別設計情報として、あらかじめ定められた複数の単位情報から構成されるプリセット情報を複数記憶するプリセット情報記憶手段と、
前記複数のプリセット情報から1つのプリセット情報を参照するプリセット情報参照手段と、
前記参照されたプリセット情報を構成する個々の単位情報のうちの任意の単位情報に対応する置換情報を参照する置換情報参照手段と、をさらに備えるとともに、
前記個別設計情報参照手段は、前記個別設計情報を参照するに際して、前記参照されたプリセット情報の個々の単位情報のいずれかについて対応する置換情報が参照されているものについては当該置換情報を前記個別設計情報として参照し、対応する置換情報が参照されていないものについては当該プリセット情報の単位情報を前記個別設計情報として参照することを特徴とする。
本願の第4の発明は、前記第1又は第2の発明の特徴に加え、前記基本設定記憶手段は、ログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータをさらに記憶するとともに、
前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段と、
前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段と、をさらに備えることを特徴とする。
本願の第5の発明は、前記第3の発明の特徴に加え、前記基本設定記憶手段は、ログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータをさらに記憶するとともに、
前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段と、
前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段と、をさらに備えることを特徴とする。
本願の第6の発明は、前記第5の発明の特徴に加え、前記最終的な構造計算の結果が「可」である場合に、当該構造計算のために参照された前記個別設計情報を新たなプリセット情報として前記プリセット情報記憶手段に蓄積する情報蓄積手段をさらに備えることを特徴とする。
本願の第7の発明は、前記第4、第5又は第6の発明の特徴に加え、
前記最終的な構造計算の結果の判断が「否」である場合に、前記緊結材の配置を変更する緊結材配置変更手段をさらに備えるとともに、
前記設計データ作成手段は、前記変更された緊結材の配置を含む設計データを作成することを特徴とする。
本願の第8の発明に係るログハウス設計支援プログラムは、コンピュータを、
ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段、
ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報を参照する個別設計情報参照手段、
前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材の配置を決定する緊結材配置決定手段、並びに、
前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段、として機能させることで、
該コンピュータをログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムとして機能させるためのものである。
本発明の第1の実施の形態に係るログハウス設計支援システム100は、図1のブロック図に示すような概略構成を有する。
(1−1−1)不揮発性記憶装置
不揮発性記憶装置300には、基本設定記憶手段310とプリセット情報記憶手段320とが含まれる。
基本設定記憶手段310には、ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータが記憶される。この設計ルールデータは、
・後述の部材配置手段225による各部材や構成の配置
・後述の中間構造計算手段230による中間的な構造計算
・後述の緊結材配置決定手段235による緊結材の配置
・後述の継手配置手段240による継手の配置
・後述の設計データ作成手段245による設計データの作成
・後述の最終構造計算手段250による最終的な構造計算
・後述の緊結材配置変更手段260による緊結材の配置変更
の際に、これら各手段により参照されるものである。
プリセット情報記憶手段320には、後述のプリセット情報参照手段215により参照されるプリセット情報が複数組記憶される。このプリセット情報とは、後述の個別設計情報参照手段210により参照される個別設計情報のうち、あらかじめ規定のものとして設定されているものをいう。このプリセット情報の詳細については後述する。
コンピュータの動作を制御するCPU200は、前記ログハウス設計支援プログラムを適宜実行することで、下記の各手段として機能する。
個別設計情報参照手段210は、キーボードのような適宜の入力手段500により入力され、あるいは、内部又は外部の記憶装置に保存されている「個別設計情報」を参照する。ここで参照される個別設計情報とは、具体的には以下の通りである。
ログ部分関連情報とは、ログハウスのうち、ログ材を積層して形成される部分に関する情報である。具体的には、平面外形、開口位置、ログ材の段数(ログ段数)、ログ材の断面形状に関する情報(ログ断面情報)が必須の情報として挙げられる。その他の任意的な情報として、ログ材種、ログ材長、電気孔位置、ドーマー位置、デッキ位置及び形状、ポーチ位置及び形状、屋根位置及び形状、吹抜位置、階段位置及び形状、土間位置及び形状、設備位置及び形状、造作位置及び形状、ログ貫通口位置及び形状等が挙げられる。
構造部材情報とは、ログハウスのうち、ログ材以外によって構成される部分のうち、構造に関わる部材の任意的な情報である。この情報は、ログ材で構成される一階部分の構造に影響を与えることとなる。具体的には、基礎、柱、束、梁、梁以外の横架材、垂木、根太、合板等の情報が挙げられる。
周辺情報とは、ログハウスそのものに関する情報ではないが、ログハウスの設計の条件となる任意的な情報をいう。具体的には、ログハウスを施工する敷地が属する地域の積雪量、要求される耐震等級、基準風速、及び地耐力等が挙げられる。
プリセット情報参照手段215は、個別設計情報として、あらかじめ定められた複数の単位情報から構成されるプリセット情報を複数記憶するプリセット情報記憶手段320から、1つを参照する手段である。ここで参照されるプリセット情報は、ユーザが適宜の入力手段を用いて複数のうちから選択したものである。参照されたデータは、以後の処理に供されるまで、RAM400に一時的に記憶される。
置換情報参照手段220は、上記で参照されたプリセット情報を構成する個々の単位情報のうち、任意のものについて、その任意の単位情報ではなく、適宜の入力手段500によりユーザが入力した情報又はあらかじめ入力しておいた情報(置換情報)を新たな単位情報として参照する手段である。置換情報参照手段220により置換情報が参照されたときには、プリセット情報参照手段215により参照されたプリセット情報のうち、置換されなかった単位情報と、置換情報との組合せが新たな個別設計情報として、個別設計情報参照手段210により参照される。参照されたデータは、以後の処理に供されるまで、RAM400に一時的に記憶される。
部材配置手段225は、緊結材の配置を決定するに先立って、ログハウスを構成する各部材や構成を前記設計ルールに従って適宜配置する手段である。この配置については、たとえば以下のような手順で行われる。
個別設計情報のうち、平面外形に従って、外壁のログ材を配置し、また、もしあれば間仕切り壁のログ材も配置する。
屋根に関する個別設計情報に従って、主屋根掛け方向を確定し、また、ドーマーの有無及び位置、折屋根の有無、ポーチ屋根の有無、屋根勾配、軒の出寸法、ケラバの出寸法等を確定する。
小屋裏階部分に関する個別設計情報に従って、吹抜位置や、階段の位置及び形状を確定する。
間仕切り壁に関する個別設計情報に従って、ログ壁でない間仕切り壁の位置を確定する。
開口位置に関する個別設計情報に従って、ログ壁の開口種類、サイズ及び位置、内部建具の種類、サイズ及び位置、並びに天窓の種類、サイズ及び位置等を確定する。
個別設計情報のうち構造部材情報に従って、棟木の有無及び位置、母屋の配置、マグサの有無及び配置、小屋束の配置、垂木の配置、床梁の配置、一階柱の配置、並びにこれら各部材の継手の配置を確定する。
中間構造計算手段230は、上記部材配置手段225による各部材の配置に基づき、設計ルールに従って、たとえば以下の観点でログハウス本体部の中間的な構造計算を行う。
・ログ壁ごとの必要有効ダボ(構造計算上有効なダボのことをいう)本数の算出
・水平構面仕様の確定
・構造部材の断面・ピッチ確定
・ドーマーの検証
・ログ壁の座屈の検証
・梁受金物の検証
・妻壁の検証
緊結材配置決定手段235は、上記中間構造計算手段230による構造検証を受け、設計ルールに従い、緊結材、すなわち通しボルト及びダボの配置を決定する。具体的には、たとえば、以下のような手順で行われる。
(A)平面外形に基づき、通しボルトを配置する。
(B)各ログ壁ごとに、前記中間構造計算手段によって算出された必要本数のダボを配置する。この配置は設計ルールに従い、以下のアルゴリズムによって行われる。
(B−1)ログの交差部付近及びすだれ壁端部に優先的に配置する。
(B−2)交差部を有する壁及びすだれ壁内で上記配置後のダボ間距離が2mを超える場合その中間部に配置する。
(B−3)開口部を跨いだダボ間距離が2mを超える場合には、開口部の上部に位置するログにもダボを配置する。なお、このダボは構造計算上有効ではない「無効ダボ」である。
(B−4)上記配置されたダボが、構造部材、電気孔、ログ貫通口等と干渉する位置にないことを確認する。問題がある場合には再度設計ルールで許容される範囲内で配置する。
(C)補強用ラグスクリューを必要に応じて配置する。
継手配置手段240は、上記緊結材配置決定手段235により配置された通しボルト及びダボの位置、並びに吹抜の位置に基づき、設計ルールに従い、ログ材種ごとに許容される最大長以下になるようにログ継手を配置する。この際、なるべく同一平面位置に集中しないように、ログ継手が多くなりすぎない範囲で分散して配置する。
設計データ作成手段245は、上記各手段による各部材配置並びに緊結材及びログ継手の配置を設計データとしてデータ化する手段をいう。この設計データは、下記の最終構造計算手段250による最終的な構造計算に供されるとともに、後述の設計データ出力手段により可視化されることになる。
最終構造計算手段250は、上記部材配置手段225による各部材の配置及び上記緊結材配置決定手段235による緊結材の配置に基づき、設計ルールに従って、再度下記の観点でログハウス本体部の最終的な構造計算を行う。
・水平構面仕様の確定
・構造部材の断面・ピッチ確定
・ドーマーの検証
・ログ壁の座屈の検証
・梁受金物の検証
・妻壁の検証
構造計算結果判断手段255は、上記最終構造計算手段250による最終的な構造計算の結果の可否を、判断ルールデータを参照して判断する。
緊結材配置変更手段260は、上記構造計算結果判断手段255による判断が「否」である場合に、緊結材の配置を変更する。この配置の変更は、実際には前記緊結材配置決定手段235と同様のアルゴリズムによって行われることになるが、先の配置とは異なった配置とする点が相違している。
情報蓄積手段265は、前記最終的な構造計算に供された設計データの基となった個別設計情報を、新たなプリセット情報として、前記プリセット情報記憶手段320に記憶させて蓄積する。このとき、最終的な構造計算が「可」の場合の個別設計情報はもちろんであるが、「否」の場合の個別設計情報も蓄積することとしてもよい。
設計データ出力手段270は、作図ルールに従って設計データを、設計図面として可視化しこれをディスプレイ600やプリンタ700等の出力手段に出力する。
以下、図3〜図5のフローチャートを参照しつつ、本実施の形態に係るログハウス設計支援システムによる設計処理の概略を説明する。
本発明の第2の実施の形態に係るログハウス設計支援システム100は、図8のブロック図に示すような概略構成を有する。前記第1の実施の形態との違いは、中間構造計算を行わず、緊結材の配置を踏まえた最終構造計算手段のみを行う点である。すなわち、緊結材配置決定手段235は、個別設計情報と設計ルールのみに基づいて緊結材の配置を決定することとなっている。
なお、上記各実施の形態においては、緊結材としてダボ及び通しボルトの両方を使用する場合について述べられているが、その他の実施の形態においては、緊結材としてダボのみ又は通しボルトのみを使用することもあり得る。その場合のログハウス設計支援システムによる設計処理の概略は、上記各実施の形態と概ね同様であるが、以下の点で若干相違する。
(3−1−1)緊結材配置決定手段
この場合は、前記(1−1−2−6)で言及した緊結材配置決定手段235は、前記中間構造計算手段230による構造検証を受け、設計ルールに従い、緊結材、すなわちダボの配置を決定する。具体的には、たとえば、以下のような手順で行われる。
(A)平面外形に基づき、各ログ壁ごとに、前記中間構造計算手段によって算出された必要本数のダボを配置する。この配置は設計ルールに従い、以下のアルゴリズムによって行われる。
(A−1)ログの交差部付近及びすだれ壁端部に優先的に配置する。
(A−2)交差部を有する壁及びすだれ壁内で上記配置後のダボ間距離が2mを超える場合その中間部に配置する。
(A−3)開口部を跨いだダボ間距離が2mを超える場合には、開口部の上部に位置するログにもダボを配置する。なお、このダボは構造計算上有効ではない「無効ダボ」である。
(A−4)上記配置されたダボが、構造部材、電気孔、ログ貫通口等と干渉する位置にないことを確認する。問題がある場合には再度設計ルールで許容される範囲内で配置する。
(B)補強用ラグスクリューを必要に応じて配置する。
そして、前記(1−1−2−7)で言及した継手配置手段240は、上記緊結材配置決定手段235により配置されたダボの位置、並びに吹抜の位置に基づき、設計ルールに従い、ログ材種ごとに許容される最大長以下になるようにログ継手を配置する。この際、なるべく同一平面位置に集中しないように、ログ継手が多くなりすぎない範囲で分散して配置する。
(3−2−1)中間構造計算手段
この場合は、前記(1−1−2−5)で言及した中間構造計算手段230は、上記部材配置手段225による各部材の配置に基づき、設計ルールに従って、たとえば以下の観点でログハウス本体部の中間的な構造計算を行う。
・ログ壁ごとの必要有効通しボルト(構造計算上有効な通しボルトのことをいう)本数の算出
・水平構面仕様の確定
・構造部材の断面・ピッチ確定
・ドーマーの検証
・ログ壁の座屈の検証
・梁受金物の検証
・妻壁の検証
そして、前記(1−1−2−6)で言及した緊結材配置決定手段235は、上記中間構造計算手段230による構造検証を受け、設計ルールに従い、緊結材、すなわち通しボルトの配置を決定する。具体的には、たとえば、以下のような手順で行われる。
(A)平面外形に基づき、各ログ壁ごとに、前記中間構造計算手段によって算出された必要本数の通しボルトを配置する。この配置は設計ルールに従い、以下のアルゴリズムによって行われる。
(A−1)ログの交差部付近及びすだれ壁端部に優先的に配置する。
(A−2)交差部を有する壁及びすだれ壁内で上記配置後の通しボルト間距離が2mを超える場合その中間部に配置する。
(A−3)上記配置された通しボルトが、構造部材、電気孔、ログ貫通口等と干渉する位置にないことを確認する。問題がある場合には再度設計ルールで許容される範囲内で配置する。
(B)補強用ラグスクリューを必要に応じて配置する。
前記(1−1−2−7)で言及した継手配置手段240は、上記緊結材配置決定手段235により配置された通しボルトの位置、並びに吹抜の位置に基づき、設計ルールに従い、ログ材種ごとに許容される最大長以下になるようにログ継手を配置する。この際、なるべく同一平面位置に集中しないように、ログ継手が多くなりすぎない範囲で分散して配置する。
前記(1−1−2−8)で言及した設計データ作成手段245は、上記各手段による各部材配置並びに緊結材及びログ継手の配置を設計データとしてデータ化する。この設計データは、下記の最終構造計算手段250による最終的な構造計算に供されるとともに、後述の設計データ出力手段により可視化されることになる。
前記(1−1−2−9)で言及した最終構造計算手段250は、上記部材配置手段225による各部材の配置及び上記緊結材配置決定手段235による緊結材の配置に基づき、設計ルールに従って、再度下記の観点でログハウス本体部の最終的な構造計算を行う。
・水平構面仕様の確定
・構造部材の断面・ピッチ確定
・ドーマーの検証
・ログ壁の座屈の検証
・梁受金物の検証
・妻壁の検証
10 ログ壁 11 ログ材 12 交差部
13 継手 15 すだれ壁
50 緊結材 51 ダボ 52 通しボルト
60 開口部 70 小屋裏部分 80 垂木位置
100 ログハウス設計支援システム
200 CPU
210 個別設計情報参照手段 215 プリセット情報参照手段
220 置換情報参照手段 225 部材配置手段
230 中間構造計算手段 235 緊結材配置決定手段
240 継手配置手段 245 設計データ作成手段
250 最終構造計算手段 255 構造計算結果判断手段
260 緊結材配置変更手段 265 情報蓄積手段
270 設計データ出力手段
300 不揮発性記憶装置
310 基本設定記憶手段 320 プリセット情報記憶手段
400 RAM
500 入力手段(キーボード)
600 出力手段(ディスプレイ)
700 出力手段(プリンタ)
Claims (6)
- ログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムであって、
ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータ及びログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段と、
ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報として、あらかじめ定められた複数の単位情報から構成されるプリセット情報を複数記憶するプリセット情報記憶手段と、
前記複数のプリセット情報から1つのプリセット情報を参照するプリセット情報参照手段と、
前記参照されたプリセット情報を構成する個々の単位情報のうちの任意の単位情報に対応する置換情報を参照する置換情報参照手段と、
前記参照されたプリセット情報の個々の単位情報のいずれかについて対応する置換情報が参照されているものについては当該置換情報を前記個別設計情報として参照し、対応する置換情報が参照されていないものについては当該プリセット情報の単位情報を前記個別設計情報として参照する個別設計情報参照手段と、
前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材であるダボ及び通しボルトの少なくとも一方の配置を決定する緊結材配置決定手段と、
前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段と、
前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段と、
前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段と、
前記最終的な構造計算の結果の判断が「可」である場合に、当該構造計算のために参照された前記個別設計情報を新たなプリセット情報として前記プリセット情報記憶手段に蓄積する情報蓄積手段と、を備えることを特徴とするログハウス設計支援システム。 - 前記最終的な構造計算の結果の判断が「否」である場合に、前記緊結材の配置を変更する緊結材配置変更手段をさらに備えるとともに、
前記設計データ作成手段は、前記変更された緊結材の配置を含む設計データを作成することを特徴とする請求項1記載のログハウス設計支援システム。 - ログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムであって、
ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータ及びログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段と、
ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報を参照する個別設計情報参照手段と、
前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材であるダボ及び通しボルトの少なくとも一方の配置を決定する緊結材配置決定手段と、
前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段と、
前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段と、
前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段と、
前記最終的な構造計算の結果の判断が「否」である場合に、前記緊結材の配置を変更する緊結材配置変更手段と、を備え、
前記設計データ作成手段は、前記変更された緊結材の配置を含む設計データを作成することを特徴とするログハウス設計支援システム。 - 前記参照された個別設計情報に基づき中間的な構造計算を行う中間構造計算手段をさらに備えるとともに、
前記緊結材配置決定手段は、前記参照された個別設計情報及び前記中間的な構造計算の結果に基づいて前記緊結材の配置を決定することを特徴とする請求項1、2又は3記載のログハウス設計支援システム。 - コンピュータを、
ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータ及びログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段、
ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報として、あらかじめ定められた複数の単位情報から構成されるプリセット情報を複数記憶するプリセット情報記憶手段、 前記複数のプリセット情報から1つのプリセット情報を参照するプリセット情報参照手段、
前記参照されたプリセット情報の個々の単位情報のいずれかについて対応する置換情報が参照されているものについては当該置換情報を前記個別設計情報として参照し、対応する置換情報が参照されていないものについては当該プリセット情報の単位情報を前記個別設計情報として参照する個別設計情報参照手段、
前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材であるダボ及び通しボルトの少なくとも一方の配置を決定する緊結材配置決定手段、
前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段、
前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段、
前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段、並びに、
前記最終的な構造計算の結果の判断が「可」である場合に、当該構造計算のために参照された前記個別設計情報を新たなプリセット情報として前記プリセット情報記憶手段に蓄積する情報蓄積手段として機能させることで、
該コンピュータをログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムとして機能させるためのログハウス設計支援プログラム。 - コンピュータを、
ログハウスの設計における設計ルールに関する設計ルールデータ及びログハウスの構造計算の結果の可否を判断する判断ルールに関する判断ルールデータを少なくとも記憶する基本設定記憶手段、
ログハウスの設計について、ログハウスの平面外形、開口位置、ログ材の段数及びログ材の断面形状に関する情報を少なくとも含む個別設計情報を参照する個別設計情報参照手段、
前記参照された個別設計情報に基づき、前記設計ルールデータを参照して、前記ログ材を上下に緊結する緊結材であるダボ及び通しボルトの少なくとも一方の配置を決定する緊結材配置決定手段、
前記緊結材配置決定手段により決定された緊結材の配置を含む設計データを作成する設計データ作成手段、
前記決定された緊結材の配置を含む前記設計データに基づき最終的な構造計算を行う最終構造計算手段、
前記判断ルールデータを参照して、前記最終的な構造計算の結果の可否を判断する構造計算結果判断手段、並びに、
前記最終的な構造計算の結果の判断が「否」である場合に、前記緊結材の配置を変更する緊結材配置変更手段、として機能させるとともに、
前記設計データ作成手段は、前記変更された緊結材の配置を含む設計データを作成することで、
該コンピュータをログ材を積層して少なくとも外壁が形成されるログハウスの設計を支援するログハウス設計支援システムとして機能させるためのログハウス設計支援プログラム。
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