以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1について説明する。
[パチンコ遊技機1の概略構成例]
まず、図1及び図2を参照しつつ、パチンコ遊技機1の概略構成について説明する。ここで、図1は、パチンコ遊技機1の概略正面図である。図2は、パチンコ遊技機1の一部を示す概略平面図である。図1に例示されるように、パチンコ遊技機1は、入賞や判定(抽選)に関する役物等が設けられた遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材3とを備えている。枠部材3は、遊技盤2と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持しており、このガラス板と遊技盤2とによって、遊技球が流下可能な遊技領域10が形成されている。
遊技者がハンドル20を握ってレバー21を時計方向に回転させると、上皿28に溜められた遊技球が発射装置(不図示)へと案内され、ハンドル20の回転角度に応じた打球力で遊技領域10へと発射される。この遊技領域10には、不図示の遊技クギや風車等が設けられており、発射された遊技球は、遊技領域10における上部位置へと案内され、遊技クギや風車等に接触することでその移動方向を変化させながら遊技盤2に沿って落下する。なお、遊技球の発射は、遊技者が停止ボタン22を操作することによって一時的に停止される。
上皿28は、発射装置へ供給される遊技球及び賞球を溜めるものである。この上皿28の下方には、賞球を溜める下皿29が設けられている。この下皿29と近接配置された取り出しボタン23を遊技者が操作すると、下皿29の下面の一部が開口されて、下皿29に溜まった遊技球が下皿29の下方に配置された不図示の箱に落下する。
遊技者がハンドル20を小さい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「左打ち」を行うと、遊技球が相対的に弱い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印31に例示されるように遊技領域10における左側領域を流下する。一方、遊技者がハンドル20を大きい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「右打ち」を行うと、遊技球が相対的に強い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印32に例示されるように遊技領域10における右側領域を流下する。
左打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、第1始動口11、第2始動口12、2つの普通入賞口14、第1ゲート15、及び電動チューリップ17が設けられている。また、右打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、上記第2始動口12、大入賞口13、2つの普通入賞口14、第2ゲート16、及び上記電動チューリップ17が設けられている。
遊技領域10に打ち出された遊技球は、遊技盤2に沿って流下する過程で、第1始動口11、第2始動口12、大入賞口13、及び普通入賞口14のいずれかに入球して入賞する。これにより、入賞した箇所に応じた所定数の賞球が上皿28又は下皿29に払い出される。なお、入賞しなかった遊技球は、排出口18を介して遊技領域10から排出される。
第1始動領域としての第1始動口11は、常時開放されている始動口であり、第2始動領域としての第2始動口12は、普通電動役物としての電動チューリップ17が作動しているときだけ開放される始動口である。パチンコ遊技機1では、遊技球が第1始動口11を通過して入賞した場合、又は遊技球が第2始動口12を通過して入賞した場合、遊技者にとって有利な大当たり遊技(特別遊技)を実行するか否かが判定され、その判定結果が後述する表示器4に表示される。
なお、以下の説明では、第1始動口11への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第1特別図柄判定」と呼び、第2始動口12への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第2特別図柄判定」と呼び、これらの判定(抽選)を総称して「特別図柄判定(特別図柄抽選)」と呼ぶものとする。
大入賞口13は、特別図柄判定の結果に応じて開放される特別入賞領域である。この大入賞口13の開口部には、大入賞口13を開閉するプレートが設けられている。大入賞口13は、通常はこのプレートによって閉塞されている。これに対して、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す所定の大当たり図柄が表示器4に停止表示された場合、上記プレートを作動させて大入賞口13を開放する大当たり遊技が実行される。このため、遊技者は、大当たり遊技中に右打ちを行うことで、大当たり遊技が行われていないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。
電動チューリップ17は、第2始動口12に近接配置されており、一対の羽根部材を有している。この電動チューリップ17は、一対の羽根部材が第2始動口12を閉塞する閉姿勢(図1参照)と、第2始動口12を開放する開姿勢(不図示)とに姿勢変化可能に構成されている。
第2始動口12は、図1に例示されるように、通常は電動チューリップ17によって閉塞されている。これに対して、遊技球が第1ゲート15又は第2ゲート16を通過すると、賞球の払い出しは行われないものの、第2始動口12を開放するか否かが判定される。ここで、第2始動口12を開放すると判定された場合、電動チューリップ17の一対の羽根部材が規定時間開姿勢を維持した後に閉姿勢に戻る動作が規定回数行われる。このように、第2始動口12は、電動チューリップ17が作動していないときには遊技球が通過し難い状態であるのに対して、電動チューリップ17が作動することによって遊技球が通過し易い状態となる。なお、以下の説明では、第1ゲート15又は第2ゲート16に対する遊技球の通過を条件として実行される判定(抽選)を「普通図柄判定(抽選)」と呼ぶものとする。
普通入賞口14は、第1始動口11と同様に常時開放されており、遊技球の入賞によって所定個数の賞球が払い出される入賞口である。なお、第1始動口11等とは異なり、普通入賞口14に遊技球が入賞しても判定(抽選)が行われることはない。
[パチンコ遊技機1の演出手段の構成例]
図1に例示されるように、遊技盤2又は枠部材3には、各種の演出を行うものとして、液晶表示器5、可動役物7、スピーカ24、盤ランプ25、及び回転演出装置38,39が設けられている。また、枠部材3には、図1には示されていない枠ランプ37(図4参照)が内蔵されている。
液晶表示器5は、演出画像を表示する画像表示装置であり、遊技者によって視認され易い位置に設けられている。液晶表示器5には、例えば、特別図柄判定の判定結果を報知する装飾図柄、予告演出などを行うキャラクタやアイテム、特別図柄判定が保留されている数だけ表示される保留画像等の各種表示オブジェクトを含む演出画像が表示される。なお、画像表示装置は、EL表示装置等の他の画像表示装置によって構成されてもよい。
可動役物7は、遊技盤2に対して可動に構成されており、例えば、所定の方向に移動したり、内蔵された発光素子(例えばLED)を発光させたりすることによって各種の演出を行う。可動役物7は、初期的には液晶表示器5の左端に配設されるが、所定の演出が行われるときに右方に移動する。また、可動役物7は、表面が遊技者に視認可能となる状態と裏面が視認可能となる状態とに変化可能に構成されている(表裏反転可能に構成されている)。可動役物7を用いた演出の詳細については、後述する。
盤ランプ25及び枠ランプ37は、点灯又は点滅のパターンの変更、発光色の変更等の光による各種の演出を行う。回転演出装置38,39は、内蔵された発光素子と発光素子の周辺を回転する回転体とによって各種の演出を行う。スピーカ24は、液晶表示器5で行われる表示演出と同期するように楽曲や音声、効果音等を出力して音による演出を行う。
[パチンコ遊技機1の操作手段の構成例]
図2に例示されるように、枠部材3には、遊技者が操作する操作手段として、演出ボタン26及び演出キー27が設けられている。演出ボタン26は、遊技者が押下することによって操作情報を入力するための押ボタンである。演出キー27は、遊技者が選択操作を行うためのいわゆる十字キーである。パチンコ遊技機1では、演出ボタン26又は演出キー27の操作に応じた演出が行われる場合がある。
[表示器4の構成例]
図3は、図1における表示器4の拡大図である。表示器4は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示するものであり、図3に例示されるように、第1特別図柄表示器41、第2特別図柄表示器42、第1特別図柄保留表示器43、第2特別図柄保留表示器44、普通図柄表示器45、普通図柄保留表示器46、及び遊技状態表示器47を有して構成されている。
第1特別図柄表示器41は、第1特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第1特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第1特別図柄判定の判定結果を報知する。第2特別図柄表示器42は、第2特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第2特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第2特別図柄判定の判定結果を報知する。第1特別図柄表示器41及び第2特別図柄表示器42には、判定図柄として、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す大当たり図柄、又は特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」であることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第1特別図柄保留表示器43は、第1特別図柄判定の保留数を表示する。第2特別図柄保留表示器44は、第2特別図柄判定の保留数を表示する。
普通図柄表示器45は、普通図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから普通図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって普通図柄判定の判定結果を報知する。普通図柄保留表示器46は、普通図柄判定の保留数を表示する。遊技状態表示器47は、パチンコ遊技機1の電源投入時点における遊技状態を表示する。
なお、以下の説明では、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に表示される図柄を「特別図柄」と呼び、普通図柄表示器45に表示される図柄を「普通図柄」と呼ぶものとする。
[パチンコ遊技機1の制御装置の構成]
遊技盤2の裏面側には、賞球として払い出される遊技球を溜めておく球タンクの他に、パチンコ遊技機1の動作を制御する制御装置が設けられている。
以下、図4を参照しつつ、パチンコ遊技機1の制御装置の構成について説明する。ここで、図4は、パチンコ遊技機1の制御装置の構成例を示すブロック図である。図4に示されるように、パチンコ遊技機1の制御装置は、判定(抽選)の実行や大当たり遊技の制御、演出制御部130へのコマンド送信処理等を制御する遊技制御部100、遊技制御部100から受信したコマンドに基づいて演出を統括的に制御する演出制御部130、画像や音による演出を制御する画像音響制御部140、および各種のランプや可動役物7による演出を制御するランプ制御部150を備えている。また、図4に示す他に、パチンコ遊技機1は、賞球の払い出しを制御する払出制御部(図示せず)も備えている。
[遊技制御部100の構成]
遊技制御部100は、CPU101、ROM102、およびRAM103を備えている。CPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに基づいて、内部抽選や当選の判定等の払い出し賞球数に関連する各種の演算処理を行う。RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。
遊技制御部100には、第1始動口スイッチ(SW)111、第2始動口スイッチ(SW)112、電動チューリップ開閉部113、ゲートスイッチ(SW)114、大入賞口スイッチ(SW)115、大入賞口制御部116、普通入賞口スイッチ(SW)117、および表示器4が接続されている。
第1始動口スイッチ111は、第1始動口11に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。第2始動口スイッチ112は、第2始動口12に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。電動チューリップ開閉部113は、遊技制御部100からの制御信号に応じて、電動チューリップ17の一対の羽根部材に駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、第2始動口12を開閉する。ゲートスイッチ114は、遊技球がゲート15又はゲート16を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。大入賞口スイッチ115は、遊技球が大入賞口13に入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。大入賞口制御部116は、遊技制御部100からの制御信号に応じて、大入賞口13を閉塞するプレートに駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、大入賞口13を開閉する。普通入賞口スイッチ117は、遊技球が普通入賞口14に入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。
遊技制御部100のCPU101は、第1始動口スイッチ111、第2始動口スイッチ112、大入賞口スイッチ115、または普通入賞口スイッチ117からの検知信号が入力されると、遊技球が入賞した場所に応じた所定数の賞球の払い出しを払出制御部に指示し、払出制御部からの情報に基づいて、払い出す賞球の個数を管理する。
CPU101は、第1始動口スイッチ111からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて第1特別図柄判定を実行する。また、CPU101は、第2始動口スイッチ112からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて第2特別図柄判定を実行する。そして、特別図柄判定の結果が大当たりになると、大入賞口制御部116を介して大入賞口13の開閉させることによって、特別遊技を実行する。また、CPU101は、ゲートスイッチ114からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて普通図柄判定を実行する。そして、普通図柄判定の結果が当たりになると、電動チューリップ開閉部113を介して電動チューリップ17を動作させることによって、第2始動口12を一時的に開放する。
また、CPU101は、特別図柄の変動開始や変動停止を示す情報を演出制御部130に送信する。また、CPU101は、特別図柄抽選の当選確率の変動設定や、普通図柄抽選の当選確率の変動設定に関する情報を演出制御部130に送信する。また、CPU101は、特別図柄の変動時間の短縮設定を示すデータ、第1始動口11または第2始動口12に遊技球が入賞したことを通知するための情報等を演出制御部130に送信する。
また、CPU101は、表示器4に対して、以下のような処理を実行する。すなわち、CPU101は、第1特別図柄判定を実行すると、第1特別図柄表示器41に特別図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す特別図柄を停止表示させる。また、CPU101は、第2特別図柄判定を実行すると、第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す特別図柄を停止表示させる。また、CPU101は、普通図柄判定を実行すると、普通図柄表示器45に普通図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す普通図柄を停止表示させる。
また、CPU101は、第1特別図柄判定の保留数を第1特別図柄保留表示器43に表示させ、第2特別図柄判定の保留数を第2特別図柄保留表示器44に表示させ、普通図柄判定の保留数を普通図柄保留表示器46に表示させる。また、CPU101は、パチンコ遊技機1の遊技状態を遊技状態表示器47に表示させる。
[演出制御部130の構成]
演出制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、およびRTC(リアルタイムクロック)134を備えている。CPU131は、ROM132に記憶されたプログラムに基づいて、演出を制御する際の演算処理を行う。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。RTC134は、現時点の日時を計測する。
演出制御部130は、遊技制御部100から送られる特別図柄判定の結果等を示すデータに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン26または演出キー27からの操作情報の入力を受け付けて、その操作情報に応じた演出内容を設定する場合もある。演出制御部130は、設定した演出内容の演出の実行を指示するコマンドを画像音響制御部140およびランプ制御部150に送信する。
[画像音響制御部140の構成]
画像音響制御部140は、CPU141、ROM142、およびRAM143を備えている。CPU141は、ROM142に記憶されたプログラムに基づいて、演出内容を表現する画像を制御する際の演算処理を行う。図には示されていないが、画像音響制御部140は、液晶表示器5に表示される演出画像を生成するVDP(Video Display Processor)、およびスピーカ24から出力される音響データを生成する音響DSP(Digital Signal Processor)を備えている。CPU141は、演出制御部130からのコマンドおよびROM142に記憶されているプログラムに基づいて制御信号を生成してVDPおよび音響DSPに出力することによって、VDPおよび音響DSPの動作を制御する。
音響DSPには、楽曲や音声、効果音等に関する各種音響データを記憶する音響用ROMと、音響DSPによるデータ処理等の作業領域として使用されるSDRAMが接続されている。音響DSPは、CPU141からの制御信号に対応する音響データを音響用ROMからSDRAMに読み出してデータ処理を実行し、データ処理後の音響データをスピーカ24へ出力する。
VDPは、演出画像の生成に必要な素材データを記憶する画像用ROM、演出画像の描画処理を実行する描画エンジン、および描画エンジンによって描画された演出画像を液晶表示器5に出力する出力回路を有している。描画エンジンは、CPU141からの制御信号に基づいて、画像用ROMに記憶されている素材データを用いて、フレームバッファに演出画像を描画する。出力回路は、このフレームバッファに描画された演出画像を所定のタイミングで液晶表示器5に出力する。
[ランプ制御部150の構成]
ランプ制御部150は、CPU151、ROM152、およびRAM153を備えている。CPU151は、ROM152に記憶されたプログラムに基づいて、盤ランプ25や枠ランプ37、および可動役物7の動作を制御する際の演算処理を行う。RAM153は、CPU151が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。
ROM152には、発光パターンデータおよび動作パターンデータが記憶されている。ここで、発光パターンデータは、枠ランプ37、盤ランプ25、および可動役物7が備える発光素子のそれぞれの発光パターンを示すデータである。動作パターンデータは、可動役物7の動作パターンを示すデータである。
CPU151は、ROM152に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部130から受信したコマンドに対応する発光パターンデータをRAM153に読み出して、盤ランプ25、枠ランプ37、および可動役物7の発光素子の発光を制御する。また、CPU151は、ROM152に記憶された動作パターンデータの中から、演出制御部130から受信したコマンドに対応する動作パターンデータをRAM153に読み出して、可動役物7を動作させるためのモータの駆動を制御する。
[本実施形態の遊技機の動作概要]
次に、本実施形態のパチンコ遊技機1の動作概要について説明する。図5は、本実施形態に係るパチンコ遊技機1の演出制御の概要を示す機能ブロック図である。
本実施形態のパチンコ遊技機1では、現在の特別図柄の変動に伴って行われる変動演出として可動役物7を用いた演出が行われるとともに、特別図柄判定の権利が保留されたことに応じて行われる事前判定演出においても可動役物7を用いた演出が行われる。以下、これら2つの可動役物7を用いた演出の制御について説明する。
図5に示すように、特別図柄が変動している間に、第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入賞すると第1始動口スイッチ111又は第2始動口スイッチ112が当該遊技球の入賞を検知し、特別図柄判定の権利(後述する各種乱数)が保留記憶部に記憶される。
保留記憶部に保留された特別図柄判定の権利は、保留された順に保留消化・大当たり判定部によって大当たりか否かや大当たり時の大当たり図柄、特別図柄の変動パターン等が判定される。なお、保留消化・大当たり判定部は、第2始動口12への入賞に係る権利を第1始動口11への入賞に係る権利よりも優先的に消化させる。
特別図柄変動制御部は、保留消化・大当たり判定部による判定結果に基づいて、特別図柄の変動表示を開始させるとともに、変動開始コマンドを演出制御部に送信する。変動開始コマンドには、大当たりか否かの情報、大当たり時の大当たり図柄の情報、特別図柄の変動パターン(変動時間)、遊技状態等が含まれる。
演出制御部の変動演出制御部がこの変動開始コマンドを受信すると、大当たりか否かの情報や変動パターンに基づいて、特別図柄の変動から停止までの間に行う変動演出を決定し、決定した変動演出の実行を制御する。変動演出には、可動役物7を用いた予告演出等が含まれる。この変動演出としての可動役物7を用いた予告演出(可動役物7による当該変動予告演出)の詳細については、後述する。
なお、変動演出には、液晶表示器5に表示される装飾図柄を用いた演出、所定の画像を用いた予告演出(当該特別図柄の変動において大当たりとなることを期待させる演出)等が含まれ、変動演出制御部は、これらの演出の制御を行う。
一方、特別図柄判定の権利が保留記憶部に保留される場合、事前判定処理部による事前判定が行われる。具体的には、遊技制御部の事前判定部は、保留された各種乱数に基づいて、大当たりか否かや、大当たり時の大当たり図柄(大当たりの種類)等を判定し、これらの判定結果を示す事前判定情報を生成してもよい。そして、遊技制御部の事前判定処理部は、当該事前判定情報を含む保留コマンドを演出制御部に送信する。あるいは、遊技制御部の事前判定部は、保留された各種乱数を事前判定情報として保留コマンドに含ませて、当該保留コマンドを演出制御部に送信してもよい。
保留コマンドを受信すると、演出制御部の事前判定処理部は、当該保留コマンドに含まれる事前判定情報に基づいて、事前判定を行う。具体的には、演出制御部の事前判定処理部は、受信した保留コマンドに対応する特別図柄判定が大当たりか否かや特別図柄の変動パターン、特別図柄が変動する際に行われる演出等を判定する。
事前判定演出制御部は、演出制御部の事前判定処理部による事前判定の結果に基づく事前判定演出を制御する。具体的には、事前判定演出制御部は、事前判定演出として可動役物7を用いた予告演出を実行する。この事前判定演出としての可動役物7を用いた予告演出(可動役物7による保留先読み予告演出)の詳細については、後述する。
なお、事前判定演出制御部は、事前判定の対象となった保留に対応する保留画像を通常の表示態様とは異なる態様で表示させたり、所定の画像を表示させたりすることにより、事前判定演出を行ってもよい。
ここで、変動演出制御部が変動演出として可動役物7を用いた予告演出を実行している間に、事前判定演出制御部が事前判定演出として可動役物7を用いた予告演出を実行する場合、事前判定演出制御部は、変動演出としての可動役物7を用いた予告演出を停止して、事前判定演出としての可動役物7を用いた予告演出を実行する。
すなわち、事前判定演出制御部は、変動演出制御手段が変動演出として可動役物を動作させている間に、事前判定演出として可動役物7を動作させる場合、変動演出制御手段による可動役物7の動作よりも優先させて、可動役物を動作させる。
より具体的には、事前判定演出制御部は、変動演出制御手段が変動演出として可動役物7を動作させている間に、事前判定演出として可動役物7を動作させる場合、変動演出制御手段による可動役物7の動作を途中で停止し、当該途中で停止した状態から可動役物7を動作させることにより、事前判定演出としての可動役物7を用いた予告演出を実行する。
次に、変動演出としての可動役物7を用いた予告演出について説明する。図6は、変動演出としての可動役物7を用いた予告演出(可動役物7による当該変動予告演出)の一例を示す図である。
図6に示すように、特別図柄の変動が開始すると、液晶表示器5において装飾図柄51が変動開始する(図6(A))。装飾図柄51は、例えば、所定の画像で装飾された「1」〜「9」の数字等が記載された演出用の図柄であり、特別図柄の変動に応じて変動し、特別図柄の停止に応じて停止する。装飾図柄51は、左領域に表示される左図柄、中領域に表示される中図柄、右領域に表示される右図柄によって構成される。3つの領域に表示される図柄が予め定められた態様で停止すると(例えば、「777」)、大当たりとなる。また、液晶表示器5には、特別図柄判定の保留を示す保留画像521、522等が表示される。また、保留画像520は、現在変動中の特別図柄に対応する保留画像である。図6においては、現在特別図柄が変動中であり(保留画像520に対応する特別図柄判定の結果が表示される前であり)、2つの特別図柄判定が保留されている。
ここで、図6(A)に示すように、特別図柄の変動が開始して変動演出として可動役物7を用いた予告演出が行われると、可動役物7が右方向に移動を開始する。可動役物7は、初期的には液晶表示器5の左端に収納されており、例えばステッピングモータからの駆動力によって右方向にスライドされる。可動役物7は、野球のボールを模した装飾が施された演出用の役物である。
可動役物7が右方向に移動を開始すると、液晶表示器5の前面の所定位置まで移動し(図6(B))、再び、初期位置に戻る(図6(C))。この間、特別図柄は変動しており、装飾図柄51も変動している。可動役物7は、特別図柄の変動中に、図6に示す動作を繰り返し行ってもよい。
なお、特別図柄判定の結果が大当たりである場合、例えば、装飾図柄51の左右の図柄が「7」で停止した状態で中領域に「7」図柄が停止することを遊技者に期待させるリーチ演出が行われた後、可動役物7が液晶表示器5の左端から右端に移動する演出が行われてもよい。そして、その後に、中領域に「7」図柄が停止して、大当たりが報知されてもよい。可動役物7が所定の動作(例えば、左端から右端に移動したり、左端から画面の中央に移動したりする動作)をすると、大当たりが確定となる。
このように、可動役物7が、所定の動作をする場合には大当たりとなる。図6に示す可動役物7による当該変動予告演出は、可動役物7が所定の動作をすることを遊技者に期待させる予告演出である。可動役物7による当該変動予告演出が行われると、その後に可動役物7が所定の動作をする可能性が高くなり、遊技者に大当たりを期待させる。
次に、事前判定演出としての可動役物7を用いた予告演出について説明する。図7は、事前判定演出としての可動役物7を用いた予告演出(可動役物7による保留先読み予告演出)の一例を示す図である。
特別図柄が変動している間に新たに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞したことによって保留が増加すると、新たに保留画像523が液晶表示器5に表示される。この増加した保留(特別図柄判定の権利)に対して事前判定が行われ、当該事前判定の結果に応じて、可動役物7による保留先読み予告演出が行われる。保留先読み予告演出では、当該変動予告演出とは異なる動作態様で可動役物7が動作する。
具体的には、図7(A)に示すように、可動役物7による保留先読み予告演出が開始されると、可動役物7が右方向に移動を開始する。可動役物7は、図7(B)に示す位置まで移動する。可動役物7による保留先読み予告演出では、例えば、図6(B)に示す位置(左図柄にかからない位置)よりもさらに右方の位置(左図柄にかかる位置)に可動役物7は移動する。
次に、可動役物7は、移動後の位置において回転して表裏反転することによって、可動役物7の裏面が視認可能な状態になる(図7(C))。可動役物7の裏面には、表面とは異なる装飾がされており、例えば、赤いボールを模した装飾(火の玉のような装飾)が施されている。その後、可動役物7は再び回転して、表面が視認可能な状態になって、初期位置へ戻る(図7(D))。
このように、特別図柄の変動中に遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞したことに応じて、可動役物7が動作することがある。可動役物7による保留先読み予告演出が行われると、当該保留先読み予告演出に対応する特別図柄の変動の際に大当たりとなる可能性が高くなる。これによって、遊技者に大当たりを期待させる。
なお、保留画像523は、通常の表示態様(例えば、白色)とは異なる表示態様(例えば、赤色)で表示されてもよい。これにより、保留画像523に対応する特別図柄の変動の際に、大当たりとなる可能性が高いことを遊技者に知らせることができる。
次に、変動演出としての可動役物の動作が行われている間の可動役物7の制御の概要について説明する。図8は、変動演出としての可動役物の動作が行われている間の可動役物7の制御の流れを示す図である。
図8に示すように、特別図柄の変動が開始すると(ステップS10)、変動演出が開始され(ステップS11)、変動演出による役物制御が行われる(ステップS12)。ここでは、時間経過に応じて、可動役物7を動作させるためのステッピングモータの制御が行われる。可動役物7による当該変動予告演出を実現するためのステッピングモータの動作パターンは予め定められており、ステップS12では、当該予め定められた動作パターンにしたがった制御が行われる。
ステップS12に続いて、保留入賞があったか否か(始動口に遊技球が入賞して保留が増加したか否か)が判定される(ステップS13)。保留入賞がない場合(ステップS13:NO)、変動演出の開始からの経過時間に基づいて、可動役物7による当該変動予告演出を終了するか否かが判定される(ステップS14)。
当該変動予告演出を終了しないと判定された場合は(ステップS14:NO)、再びステップS12の処理が行われて、変動演出による可動役物7の制御が行われる。当該変動予告演出を終了すると判定された場合は(ステップS14:YES)、図8に示す処理は終了する。
一方、保留入賞があった場合(ステップS13:YES)、事前判定演出を行うか否かが判定され(ステップS15)、事前判定演出を行うと判定された場合には(ステップS15:YES)、当該変動予告演出が途中で終了される(ステップS16)。事前判定演出を行うと判定されなかった場合には(ステップS15:NO)、ステップS14の処理が行われる。
当該変動予告演出が途中で終了された後、可動役物7による保留先読み予告演出が行われる(ステップS17)。具体的には、ステップS16で停止された状態から可動役物7の動作が開始され、可動役物7による保留先読み予告演出が行われる。以上で、図8の説明を終了する。
図8の処理に基づく演出の一例について、図9を参照して説明する。図9は、当該変動予告演出が行われて可動役物7が動作している間に、可動役物7による保留先読み予告演出が行われる場合の演出の一例を示す図である。
特別図柄の変動中に可動役物7を用いた当該変動予告演出が行われると、可動役物7は右方向に所定の位置まで移動する(図9(A)、図9(B))。このとき、遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞して特別図柄判定の権利が保留されると、当該保留に応じて、当該変動予告演出が途中で終了し、保留先読み予告演出が途中の状態から開始される(図9(C))。具体的には、可動役物7がさらに右方向に移動し、移動後の位置において可動役物7が回転することで表裏が反転する(ステップS9(D))。そして、可動役物7は、表面が視認可能な状態に戻った後、初期位置に収納される。
以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機1では、変動演出において可動役物7が動作し(可動役物7による当該変動予告演出が行われ)、事前判定演出においても可動役物7が動作する(可動役物7による保留先読み予告演出が行われ)。変動演出において可動役物7が動作している間に、事前判定演出が行われると、動作中の可動役物7は停止し、優先的に事前判定演出が行われて、事前判定演出として可動役物7が動作する。
これにより、同じ可動役物を用いて変動演出と事前判定演出とが行われる場合であっても、可動役物を制御することができる。変動演出として可動役物が動作している間は事前判定演出としての可動役物の動作を行わないことも考えられるが、本実施形態では、変動演出として可動役物が動作している場合であっても、事前判定演出としての可動役物の動作を行う。このため、変動演出として可動役物が動作している場合であっても、事前判定演出を確実に実行することができる。
また、本実施形態では、変動演出として可動役物7が動作している間に、可動役物7の動作態様が異なる事前判定演出が行われる。このため、変動演出として異なる動作態様の演出が行われたのか、事前判定演出として可動役物7が動作したのかが遊技者は推測し難く、次にどのように遊技が展開するのかを予測し難くすることができ、遊技者を飽きさせないようにすることができる。
[遊技制御部100によるメイン処理]
次に、図10を参照しつつ、遊技制御部100によって実行されるメイン処理について説明する。ここで、図10は、遊技制御部100によって実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートである。遊技制御部100は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図10に示されている一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図10以降のフローチャートに基づいて説明する遊技制御部100の処理は、ROM102に記憶されているプログラムをCPU101が実行することによって行われる。
まず、遊技制御部100のCPU101は、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、および普通図柄乱数の各種乱数を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS1)。ここで、大当たり乱数は、特別図柄判定の結果が大当たりか、ハズレかを決定するための乱数である。図柄乱数は、特別図柄判定の結果が大当たりであった場合に、大当たりの種類(15R大当たり、5R大当たり等)を決定するための乱数である。リーチ乱数は、特別図柄判定の結果がハズレの場合に、リーチ有りの演出を行うか或いはリーチ無しの演出を行うかを決定するための乱数である。変動パターン乱数は、特別図柄が変動表示される際の変動パターン(変動時間)を決定するための乱数である。普通図柄乱数は、普通図柄抽選の当選または落選を決定するための乱数である。大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、および普通図柄乱数は、予め定めれた範囲で変動し、このステップS1の処理が行われる毎に「1」ずつ加算される。なお、ステップS1において、上記各乱数が予め設定されている最大値に達した場合は、各乱数はリセットされる。
ステップS1に続いて、CPU101は、始動口スイッチ(SW)処理を実行する(ステップS2)。始動口スイッチ処理では、CPU101は、第1始動口スイッチ111又は第2始動口スイッチ112からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される各乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)について、検知信号が入力された時点の値を取得して、RAM103に記憶する。この始動口スイッチ処理については、図11を参照して、後に詳述する。
ステップS2に続いて、CPU101は、ゲートスイッチ(SW)処理を実行する(ステップS3)。ゲートスイッチ処理では、CPU101は、ゲートスイッチ114からの検知信号の入力の有無を監視し、検知信号の入力があった場合、ステップS1の処理で更新された普通図柄乱数の値を取得して、RAM103に記憶する。このゲートスイッチ処理については、図12を参照して、後に詳述する。
ステップS3に続いて、CPU101は、特別図柄処理を実行する(ステップS4)。詳細は後述するが、特別図柄処理では、特別図柄判定の結果が大当たりであったか否か、大当たりであった場合の大当たりの種類(大当たり図柄)が判定される。また、CPU101は、ステップS2の始動口スイッチ処理で取得された乱数を用いて特別図柄判定を実行し、第1特別図柄表示器41または第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させてから特別図柄判定の結果を示す特別図柄を停止表示させる。特別図柄処理については、図13を参照して、後に詳述する。
ステップS4に続いて、CPU101は、普通図柄処理を実行する(ステップS5)。普通図柄処理では、CPU101は、ステップS3のゲートスイッチ処理で取得された普通図柄乱数を用いて普通図柄判定を実行し、普通図柄表示器45に普通図柄を変動表示させてから普通図柄判定の結果を示す普通図柄を停止表示させる。普通図柄処理については、図17を参照して、後に詳述する。
ステップS5に続いて、CPU101は、ステップS4の特別図柄処理における特別図柄判定で大当たりとなった場合に、大入賞口制御部116を介して大入賞口13を開閉する大入賞口処理を実行する(ステップS6)。大入賞口処理については、図18を参照して、後に詳述する。
ステップS6に続いて、CPU101は、電動チューリップ処理を実行する(ステップS7)。電動チューリップ処理では、CPU101は、ステップS5の普通図柄処理における普通図柄抽選に当選した場合に、電動チューリップ開閉部113を介して電動チューリップ17の一対の羽根部材を作動させる。電動チューリップ処理については、図20を参照して、後に詳述する。
ステップS7に続いて、CPU101は、遊技球の入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する賞球処理を実行する(ステップS8)。具体的には、CPU101は、第1始動口11、第2始動口12、大入賞口13、および普通入賞口14の何れかに遊技球が入賞した場合、入賞した場所に応じた個数の賞球を払い出しする。例えば、CPU101は、第1始動口11または第2始動口12に遊技球が入賞した場合は、3個の賞球を払い出し、大入賞口13に遊技球が入賞した場合は10個の賞球を払い出す。
ステップS8に続いて、CPU101は、出力処理を実行する(ステップS9)。ステップS9の出力処理では、CPU101は、ステップS2の始動口スイッチ処理やステップS4の特別図柄処理、ステップS6の大入賞口処理等でRAM103にセットされた各種コマンドを演出制御部130に送信する。
[遊技制御部100による始動口スイッチ処理]
次に、図11を参照して、遊技制御部100において実行される始動口スイッチ処理の詳細について説明する。ここで、図11は、図10のステップS2における始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。
図11に示すように、ステップS201において、遊技制御部100のCPU101は、第1始動口スイッチ111が「ON」になったか否か(第1始動口11に遊技球が入賞したか否か)を判定する。ここで、第1始動口スイッチ111が「ON」になったと判定した場合(ステップS201:YES)、RAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が、予めROM102に記憶されている第1特別図柄判定の最大保留数Umax1(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS202)。
CPU101は、保留数U1が最大保留数Umax1未満であると判定した場合(ステップS202:YES)、保留数U1の値を「1」加算した値に更新する(ステップS203)。そして、CPU101は、ステップS1の処理によって更新した各種乱数(乱数データD1の大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)の値を取得して、RAM103に格納する(ステップS204)。
ここでは、第1始動口11に遊技球が入賞したことに応じて取得された各種乱数がRAM103に格納されることにより、ステップS203で保留数U1を増加させた保留玉に係る特別図柄判定の権利が、保留されることになる。詳細は後述するが、保留された特別図柄判定の権利は、ステップS4の特別図柄処理において消化されて、特別図柄が変動表示されて所定時間経過後に停止表示されることにより、当該特別図柄判定の結果が報知される。
続いて、CPU101は、ステップS204でRAM103に格納された各種乱数に基づいて事前判定処理を実行する(ステップS205)。事前判定処理は、保留された特別図柄判定の権利についての判定処理であり、大当たりか否かや大当たりの種類、変動パターン等を判定して当該判定結果を示す事前判定情報を生成する処理である。その後、CPU101は、事前判定情報を含む保留コマンドをRAM103にセットする(ステップS206)。保留コマンドは、特別図柄判定が保留されたことを通知するためのコマンドであって、図10のステップS9における出力処理において演出制御部130へと送信される。なお、ステップS205の事前判定処理では、ステップS204で取得された各種乱数がそのまま事前判定情報として生成されて、当該事前判定情報が保留コマンドに含められてもよい。
ステップS201で「NO」と判定した場合、ステップS202で「NO」と判定した場合、又はステップS206の処理を実行した場合、CPU101は、ステップS207の処理を実行する。ステップS207では、CPU101は、第2始動口スイッチ112が「ON」になったか否か(第2始動口12に遊技球が入賞したか否か)を判定する。ここで、第2始動口スイッチ112が「ON」になったと判定した場合(ステップS207:YES)、RAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が、予めROM102に記憶されている第2特別図柄判定の最大保留数Umax2(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS208)。
CPU101は、保留数U2が最大保留数Umax2未満であると判定した場合(ステップS208:YES)、保留数U2の値を「1」加算した値に更新する(ステップS209)。そして、CPU101は、ステップS1の処理で更新した各種乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)を取得して、RAM103に格納する(ステップS210)。
そして、CPU101は、ステップS210の処理によってRAM103に格納された各種乱数を用いて、上記ステップS205の処理と同様に事前判定処理を実行し(ステップS211)、事前判定情報を含む保留コマンドをRAM103にセットする(ステップS212)。
ステップS207で「NO」と判定された場合、ステップS208で「NO」と判定された場合、又はステップS212の処理が行われた場合、CPU101は、始動口スイッチ処理を終了して、ゲートスイッチ処理に処理を進める。
[遊技制御部100によるゲートスイッチ処理]
図12は、図10のステップS3におけるゲートスイッチ処理の詳細フローチャートである。図12に示されるように、CPU101は、ゲートスイッチ114からの検知信号(ゲートスイッチ114が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、ゲートスイッチ114が「ON」になったか否かを判定する(ステップS301)。
CPU101は、ゲートスイッチ114が「ON」になったと判定した場合(ステップS301:YES)、RAM103に記憶されている普通図柄判定の保留数Gが、普通図柄判定の最大保留数Gmax(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS302)。
CPU101は、保留数Gが最大保留数Gmax未満であると判定した場合(ステップS302:YES)、保留数Gを「1」加算した値に更新し(ステップS303)、この処理によって保留された普通図柄判定に使用される普通図柄乱数を取得して、RAM103に格納する(ステップS304)。なお、ステップS204において格納された普通図柄乱数に対して上記ステップS205と同様に事前判定処理が行われ、当該事前判定処理の結果が普通図柄の保留コマンドとして演出制御部130に送信されてもよい。
[遊技制御部100による特別図柄処理]
次に、図13〜図16を参照しつつ、遊技制御部100によって実行される特別図柄処理の詳細について説明する。ここで、図13は、図10におけるステップS4の特別図柄処理を示す詳細フローチャートである。図14は、図13のステップS407の大当たり判定処理の詳細を示すフローチャートである。図15は、図13のステップS408の変動パターン設定処理の詳細を示すフローチャートである。
図13に示されるように、遊技制御部100のCPU101は、例えばRAM103に記憶されている情報に基づいて、特別遊技中(大当たり遊技中)であるか否かを判定する(ステップS401)。ここで、特別遊技中であると判定された場合(ステップS401:YES)、CPU101は、特別図柄処理を終了する。
CPU101は、特別遊技中ではないと判定した場合(ステップS401:NO)、特別図柄が変動表示中であるか否かを判定する(ステップS402)。ここで、特別図柄が変動表示中ではないと判定した場合(ステップS402:NO)、RAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が「1」以上であるか否かを判定し(ステップS403)、「1」以上であると判定した場合(ステップS403:YES)、保留数U2を「1」減算して保留玉を1だけ消化する(ステップS404)。
CPU101は、保留数U2が「1」以上ではない(第2特別図柄判定が保留されていない)と判定した場合(ステップS403:NO)、RAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が「1」以上であるか否かを判定し(ステップS405)、「1」以上であると判定した場合(ステップS405:YES)、保留数U1を「1」減算して保留玉を1だけ消化する(ステップS406)。一方、CPU101は、ステップS405で保留数U1が「1」以上でないと判定した場合(ステップS405:NO)、客待ちコマンドをRAM103に設定して、図13に示す特別図柄処理を終了する。
CPU101は、ステップS404またはステップS406の処理に続いて、大当たり判定処理を実行する(ステップS407)。以下、図14を参照して、大当たり判定処理について説明する。
図14に示すように、CPU101は、まず、大当たりか否かの判定を行う(ステップS501)。具体的には、CPU101は、図13のステップS404の処理に続いて大当たりか否かの判定を行う場合、ステップS404の処理で保留数U2を減算させた保留玉に係る大当たり乱数(ステップS2の処理でRAM103に格納された大当たり乱数)が、ROM102に予め記憶されている大当たり乱数の当選値と一致するか否かを判定する。これにより、CPU101は、第2特別図柄判定の結果が大当たりであるか否かを判定する。なお、遊技状態が高確率遊技状態である場合は、通常よりも大当たりと判定される確率が高い。一方、図13のステップS406の処理に続いて大当たりか否かの判定を行う場合、CPU101は、ステップS406の処理で保留数U1を減算させた保留玉に係る大当たり乱数(ステップS2の処理でRAM103に格納された大当たり乱数)が、ROM102に予め記憶されている大当たり乱数の当選値と一致するか否かを判定する。これにより、CPU101は、第1特別図柄判定の結果が大当たりであるか否かを判定する。
ここで、特別図柄判定の結果が大当たりである場合(ステップS501:YES)、CPU101は、上述した大当たり乱数と一緒にステップS2の処理でRAM103に格納された図柄乱数に基づいて、図柄乱数判定処理を行う(ステップS502)。具体的には、CPU101は、ステップS2の処理でRAM103に格納された図柄乱数がROM102に予め記憶されている複数種の大当たりのそれぞれに割り当てられた乱数値のいずれと一致するかを判定することにより、大当たりの種類を判定する。そして、CPU101は、判定した大当たりの種類に応じた大当たり図柄を、設定情報としてRAM103に設定する(ステップS503)。
一方、ステップS501において大当たりでないと判定された場合(ステップS501:NO)、CPU101は、特別図柄判定の結果がハズレであることを表すハズレ図柄を、設定情報としてRAM103に設定する(ステップS504)。
ステップS503の処理、またはステップS504の処理の後、CPU101は、大当たり判定処理を終了して、図13の特別図柄処理に処理を戻す。
図13に戻り、ステップS407の大当たり判定処理に続いて、CPU101は、変動パターン設定処理を実行する(ステップS408)。以下、図15を参照して、変動パターン設定処理について説明する。
図15に示すように、CPU101は、ステップS407の大当たり判定処理の結果が大当たりであったか否かを判定する(ステップS510)。CPU101は、ステップS407の大当たり判定処理において大当たりと判定した場合(ステップS510:YES)には、大当たり用の変動パターンテーブルをRAM103にセットする(ステップS511)。
一方、ステップS407の大当たり判定処理において大当たりでないと判定した場合(ステップS510:NO)、すなわち、ステップS407の大当たり判定処理においてハズレと判定した場合、CPU101は、リーチ乱数判定処理を行う(ステップS512)。リーチ乱数判定処理では、CPU101は、大当たり判定処理に使用された大当たり乱数と一緒にRAM103に格納されたリーチ乱数が、ROM102に予め記憶されている値と一致するか否かを判定する。当該判定結果に基づいて、CPU101は、リーチ演出を行うか否かを決定する(ステップS513)。そして、CPU101は、リーチ演出を行うと決定した場合(ステップS513:YES)にはリーチ用の変動パターンテーブルをセットする(ステップS514)。CPU101は、リーチ演出を行わないと判定した場合(ステップS513:NO)にはハズレ用の変動パターンテーブルをセットする(ステップS515)。
ステップS511、ステップS514、またはステップS515の処理の後、CPU101は、変動パターン乱数判定処理を行う(ステップS516)。具体的には、ステップS516において、CPU101は、セットした変動パターンテーブルを用いて、上述した大当たり乱数(ステップS407の判定処理で用いられた大当たり乱数)と一緒にステップS2の処理でRAM103に格納された変動パターン乱数に基づいて、変動パターンを選択する。
このようにして、CPU101は、ステップS2で取得された変動パターン乱数と大当たりか否かによってセットした変動パターンテーブルとに基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。決定された変動パターンは、設定情報としてRAM103に設定される(ステップS517)。ステップS517の処理の後、CPU101は、図15に示す変動パターン設定処理を終了して、図13の特別図柄処理に処理を戻す。
図13に戻り、ステップS408の処理に続いて、CPU101は、ステップS407の処理で設定した図柄の設定情報、ステップS408の処理で設定した変動パターンの設定情報、パチンコ遊技機1の遊技状態を示す情報等を含む変動開始コマンドを生成してRAM103にセットする(ステップS409)。この変動開始コマンドは、特別図柄の変動表示に伴う演出の実行を指示するコマンドであって、図10のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
ステップS409の処理に続いて、CPU101は、ステップS409の処理でセットした変動開始コマンドに含まれている設定情報に基づいて、特別図柄の変動表示を開始し(ステップS410)、変動時間の計測を開始する(ステップS411)。なお、特別図柄の変動表示は、ステップS407〜S409の処理がステップS404の処理に続いて行われた場合には第2特別図柄表示器42を用いて行われ、ステップS406の処理に続いて行われた場合には第1特別図柄表示器41を用いて行われる。
CPU101は、ステップS402の処理で「YES」と判定した場合、またはステップS411の処理を実行した場合、ステップS411における変動時間の計測開始から、ステップS408の処理で設定された変動パターンに対応する変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS412)。
CPU101は、変動時間が経過したと判定した場合(ステップS412:YES)、特別図柄の変動表示が停止されることを通知する変動停止コマンドをRAM103にセットし(ステップS413)、ステップS410の処理で開始した特別図柄の変動表示を終了し(ステップS414)、計測した変動時間をリセットする(ステップS415)。これにより、第1特別図柄表示器41または第2特別図柄表示器42において、ステップS407の大当たり判定処理の判定結果に応じた図柄(大当たりの種類に応じた大当たり図柄やハズレ図柄)が停止表示され、特別図柄判定の結果が報知される。なお、ステップS413の処理でセットされた変動停止コマンドは、図10のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
CPU101は、ステップS415の処理の後、停止中処理を実行する(ステップS416)。停止中処理の詳細については後述する。
ステップS401で「YES」と判定された場合、ステップS405で「NO」と判定された場合、ステップS412で「NO」と判定された場合、またはステップS416の処理が行われた場合、CPU101は、特別図柄処理を終了して、図10のステップS5の普通図柄処理を実行する。
[遊技制御部100による停止中処理]
次に、図13のステップS416の停止中処理について説明する。図16は、図13のステップS416の停止中処理を示す詳細フローチャートである。
図16に示されるように、CPU101は、上記ステップS407の大当たり判定処理の結果に基づいて、特別図柄判定の結果が大当たりか否かを判定する(ステップS480)。そして、CPU101は、大当たりと判定した場合(ステップS480:YES)、RAM103に記憶されている大当たり遊技フラグを「ON」に設定する(ステップS481)。
CPU101は、ステップS481の処理に続いて、RAM103に記憶されている補助遊技フラグ及び確変遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS482)。CPU101は、ステップS482の処理に続いて、オープニングを開始し(ステップS483)、オープニングコマンドをRAM103にセットする(ステップS484)。このオープニングコマンドは、大当たり判定処理の結果に応じて開始されるオープニング演出を演出制御部130に行わせるためのコマンドであり、当該コマンドは、図10のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。これにより、大入賞口13が開放されることを遊技者に報知するためのオープニング演出が行われる。
一方、CPU101は、大当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合(ステップS480:NO)、補助遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS485)。ここで、補助遊技フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS485:YES)、RAM103に記憶されている補助遊技残余回数Jを「1」減算し、当該Jを更新する(ステップS486)。補助遊技残余回数Jは、補助遊技状態が維持される残りの特別図柄の変動回数(特別図柄判定の実行回数)を示し、大当たり遊技が行われた後に実行される遊技状態設定処理において設定される。遊技状態設定処理の詳細については後述する。
ステップS486の処理に続いて、CPU101は、補助遊技残余回数Jが「0」であるか否かを判定する(ステップS487)。ここで、補助遊技残余回数Jが「0」であると判定した場合(ステップS487:YES)、CPU101は、補助遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS488)。
ステップS488の処理を実行した場合、補助遊技フラグが「ON」ではないと判定した場合(ステップS485:NO)、又は補助遊技残余回数Jが「0」ではないと判定した場合(ステップS487:NO)、CPU101は、確変遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS489)。
確変遊技フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS489:YES)、CPU101は、RAM103に記憶されている高確率遊技残余回数Xを「1」減算し、当該Xを更新する(ステップS490)。ここで、高確率遊技残余回数Xは、高確率遊技状態で特別図柄判定が行われる残りの回数を示し、大当たり遊技が行われた後に実行される遊技状態設定処理(後述する)において設定される。
ステップS490の処理に続いて、CPU101は、高確率遊技残余回数Xが「0」であるか否かを判定する(ステップS491)。ここで、高確率遊技残余回数Xが「0」であると判定した場合(ステップS491:YES)、RAM103に記憶されている確変遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS492)。
ステップS492の処理が実行された場合、ステップS484の処理が実行された場合、確変遊技フラグが「ON」ではないと判定された場合(ステップS489:NO)、又は高確率遊技残余回数Xが「0」ではないと判定された場合(ステップS491:NO)、CPU101は、図16の停止中処理を終了する。
[遊技制御部100による普通図柄処理]
次に、図17を参照しつつ、遊技制御部100によって実行される普通図柄処理の詳細について説明する。図17は、図10のステップS5の普通図柄処理を示す詳細フローチャートである。
まず、遊技制御部100のCPU101は、RAM103に記憶されている補助フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS501)。補助フラグは、普通図柄判定の結果が当りである場合に「ON」に設定されるフラグであり、電動チューリップ17を作動させる当たり遊技中であるか否かを示すフラグである。電動チューリップ17は、普通図柄判定の結果が当りである場合、所定のパターンで動作する。電動チューリップ17の動作パターンは、遊技機1の状態が補助遊技状態か否か(補助遊技フラグがONか否か)によって異なる。ここで、補助フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS501:YES)、CPU101は、図17の普通図柄処理を終了する。
補助フラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS501:NO)、CPU101は、普通図柄表示器45における普通図柄の変動表示中であるか否かを判定し(ステップS502)、普通図柄の変動表示中ではないと判定した場合(ステップS502:NO)、RAM103に記憶されている普通図柄判定の保留数Gが「1」以上であるか否かを判定する(ステップS503)。ここで、保留数Gが「1」以上ではないと判定した場合(ステップS503:NO)、CPU101は、図17の普通図柄処理を終了する。
CPU101は、保留数Gが「1」以上であると判定した場合(ステップS503:YES)、保留数Gを「1」減算した値に更新し(ステップS504)、普通図柄乱数判定処理を実行する(ステップS505)。具体的には、遊技球がゲート15又はゲート16を通過したことに応じて上記ステップS3の処理で取得された普通図柄乱数が、ROM102に記憶されている普通図柄乱数の当選値(補助遊技状態か否かにより異なる)と一致するか否かに基づいて、普通図柄判定の結果が当たりであるか否かを判定する(ステップS506)。なお、遊技状態が補助遊技状態である場合、普通図柄判定の結果が当たりとなる確率は通常よりも高い。また、ROM102には、普通図柄乱数の当選値として、当選後に第2始動口12を長開放することとなる長開放当たりの当選値と、第2始動口12を短開放することとなる短開放当たりの当選値とが設定されてもよい。
CPU101は、普通図柄判定の結果が当たりではないと判定した場合(ステップS506:NO)、RAM103にハズレ図柄をセットする(ステップS507)。
一方、CPU101は、普通図柄判定の結果が当たりであると判定した場合(ステップS506:YES)、当たり図柄をRAM103にセットする(ステップS508)。
ステップS507の処理、又はステップS508の処理に続いて、CPU101は、RAM103に記憶されている補助遊技フラグがONか否かに基づいて、パチンコ遊技機1の遊技状態が、補助遊技状態であるか否かを判定する(ステップS509)。
CPU101は、補助遊技状態ではないと判定した場合(ステップS509:NO)、普通図柄表示器45において普通図柄を変動表示させる時間である普通図柄変動時間を例えば25秒にセットする(ステップS510)。逆に、補助遊技状態であると判定した場合(ステップS509:YES)、普通図柄変動時間を比較的短い値、例えば2秒にセットする(ステップS511)。このステップS510又はステップS511の処理によってセットされた普通図柄変動時間は、RAM103に一時的に記憶される。
ステップS510又はステップS511の処理に続いて、CPU101は、普通図柄表示器45において普通図柄の変動表示を開始させ(ステップS512)、その変動表示開始からの経過時間の計測を開始する(ステップS513)。
一方、CPU101は、普通図柄表示器45において普通図柄の変動表示中であると判定した場合(ステップS502:YES)、普通図柄の変動表示を終了させるか否かを判定する(ステップS514)。具体的には、ステップS513の処理によって計測を開始した経過時間が、上記ステップS510又はステップS511の処理で設定された普通図柄変動時間に達したか否かに基づいて、普通図柄の変動表示の終了タイミングになったか否かを判定する。ここで、終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS514:NO)、CPU101は、図17の普通図柄処理を終了する。
CPU101は、普通図柄の変動表示の終了タイミングになったと判定した場合(ステップS514:YES)、普通図柄表示器45による普通図柄の変動表示を終了させる(ステップS515)。具体的には、CPU101は、上記ステップS507、又はステップS508の処理でセットした図柄を普通図柄表示器45に停止表示させる。これにより、普通図柄判定の結果が遊技者に対して報知される。
ステップS515の処理に続いて、CPU101は、上記ステップS513の処理によって計測が開始された経過時間をリセットする(ステップS516)。そして、上記ステップS506と同様に、普通図柄判定の結果が当たりであるか否かを判定し(ステップS517)、当たりであると判定した場合(ステップS517:YES)、補助フラグを「ON」に設定する(ステップS518)。この補助フラグが「ON」に設定されることにより、電動チューリップ17が作動する。
ステップS518の処理の後、ステップS514の処理でNOと判定した場合、またはステップS517の処理でNOと判定した場合、CPU101は、図17の普通図柄処理を終了する。
[遊技制御部100による大入賞口処理]
次に、図18を参照しつつ、遊技制御部100によって実行される大入賞口処理の詳細について説明する。図18は、図10のステップS6の大入賞口処理を示す詳細フローチャートである。
図18に示されるように、遊技制御部100のCPU101は、大当たり遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS601)。ここで、大当たり遊技フラグは、上記ステップS481でONに設定されるフラグである。大当たり遊技フラグがONの場合(ステップS601:YES)、CPU101は、オープニング中か否かを判定する(ステップS602)。
オープニング中であれば(ステップS602:YES)、CPU101は、オープニング時間が経過したか否かを判定する(ステップS603)。オープニング時間が経過していれば(ステップS603:YES)、CPU101は、大当たり判定処理の結果に応じて、大入賞口13の開放パターンを設定し(ステップS604)、設定した開放パターンで大入賞口13の開放制御を開始する(ステップS605)。ステップS605の処理の後、CPU101は、次にステップS607の処理を実行する。
一方、オープニング中でなければ(ステップS602:NO)、CPU101は、エンディング中か否かを判定する(ステップS606)。エンディング中でなければ(ステップS606:NO)、CPU101は、次にステップS607の処理を実行し、エンディング中であれば(ステップS606:YES)、次にステップS611の処理を実行する。
ステップS607において、CPU101は、ステップS604で設定した開放パターンでの大入賞口13の開放制御が終了したか否かを判定する。判定結果が肯定の場合(ステップS607:YES)、CPU101は、大入賞口13の開放制御を終了する(ステップS608)。続いて、CPU101は、エンディングコマンドをRAM103にセットする(ステップS609)。ここでセットされたエンディングコマンドは、図10のステップ9の出力処理において演出制御部130に送信される。演出制御部130は、当該エンディングコマンドを受信したことに応じて、大当たり遊技が終了することを示すエンディング演出を実行する。次に、CPU101は、エンディング時間の計測を開始する(S610)。
CPU101は、ステップS610の処理を行った場合、またはステップS606の処理でYESと判定した場合、予め設定されたエンディング時間が経過したか否かを判定する(ステップS611)。エンディング時間が経過していれば(ステップS611:YES)、CPU101は、遊技状態設定処理を実行する(ステップS612)。遊技状態設定処理の詳細については、後述する。ステップS612の遊技状態設定処理の後、CPU101は、大当たり遊技フラグをOFFに設定する(ステップS613)。
ステップS601の処理でNOと判定した場合、ステップS603の処理でNOと判定した場合、ステップS607の処理でNOと判定した場合、ステップS611の処理でNOと判定した場合、または、ステップS613の処理を実行した場合、CPU101は、図18に示す大入賞口処理を終了する。
次に、図18のステップS612の遊技状態設定処理について説明する。図19は、図18のステップS612の遊技状態設定処理を示す詳細フローチャートである。
図19に示されるように、CPU101は、大当たりの種類が高確率遊技状態への移行を伴う確変大当たりか否かを判定する(ステップS630)。確変大当たりであった場合(ステップS630:YES)、CPU101は、確変遊技フラグをONに設定する(ステップS631)。続いて、CPU101は、高確率遊技残余回数XにXmaxを設定する(ステップS632)。ここで、Xmaxは予め定められた値であり、Xmaxとして非常に大きな値、例えば、10000が設定される。Xに非常に大きな値Xmaxが設定されるため、事実上、高確率遊技残余回数Xが0になるまでに、遊技機1は、次の大当たりとなる。
ステップS632の処理の後、CPU101は、補助遊技フラグをONに設定する(ステップS633)。その後、CPU101は、補助遊技残余回数JにJmaxを設定する(ステップS634)。Jmaxは予め定められた値であり、Jmaxとして非常に大きな値、例えば、10000が設定される。
一方、確変大当たりでない場合(ステップS630:NO)、CPU101は、補助遊技フラグをONに設定し(ステップS635)、補助遊技残余回数Jに100を設定する(ステップS636)。
ステップS634の処理またはステップS636の処理を実行した場合、CPU101は、図19に示す遊技状態設定処理を終了する。
[遊技制御部100による電動チューリップ処理]
次に、図10のステップS7の電動チューリップ処理の詳細について説明する。図20は、図10の電動チューリップ処理の詳細フローチャートである。
まず、遊技制御部100のCPU101は、補助フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS701)。ここで、補助フラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS701:NO)、CPU101は、電動チューリップ処理を終了する。
CPU101は、補助フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS701:YES)、電動チューリップ17が動作中であるか否かを判定する(ステップS702)。ここで、電動チューリップ17が動作中ではないと判定した場合(ステップS702:NO)、CPU101は、補助遊技フラグがONか否かを判定することにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が補助遊技状態であるか否かを判定する(ステップS703)。
CPU101は、補助遊技状態ではないと判定した場合(ステップS703:NO)、電動チューリップ17の動作パターンとして、例えば第2始動口12を0.1秒間開放する動作を1回行う動作パターンをRAM103にセットする(ステップS704)。なお、ステップS704において、上記のように普通図柄乱数の当選値として長開放当たりの当選値と、短開放当たりの当選値とが予め設定されている場合には、長開放当たりか否かを判定し、長開放当たりであれば、例えば、第2始動口12を5.6秒間開放する動作を1回行う動作パターンを、電動チューリップ17の動作パターンとしてRAM103にセットしてもよい。
一方、CPU101は、補助遊技状態であると判定した場合(ステップS703:YES)、電動チューリップ17の動作パターンとして、例えば第2始動口12を1.8秒間開放する動作を3回行う動作パターンをRAM103にセットする(ステップS705)。
CPU101は、ステップS704、又はステップS705の処理によって電動チューリップ17の動作パターンを設定した後、設定した動作パターンでの電動チューリップ17の動作を電動チューリップ開閉部113に開始させる(ステップS706)。
CPU101は、ステップS706の処理を実行した場合、または電動チューリップ17の動作中であると判定した場合(ステップS702:YES)、ステップS706の処理で開始された電動チューリップ17の動作が完了したか否かを判定する(ステップS707)。ここで、電動チューリップ17の動作が完了したと判定した場合(ステップS707:YES)、CPU101は、RAM103に記憶されている補助フラグを「OFF」に設定する(ステップS708)。
ステップS701の処理でNOと判定した場合、ステップS707の処理でNOと判定した場合、またはステップS708の処理を実行した場合、CPU101は、電動チューリップ処理を終了する。
[演出制御部130による演出制御処理]
次に、上述した遊技制御部100からの各種コマンドに基づいた演出制御の詳細について図21〜図25を参照して説明する。
図21は、演出制御部130において行われる処理の詳細を示すフローチャートである。以下では、図21〜図25に示す処理を演出制御部130が行うものとして説明するが、これらの処理の一部または全部は、演出制御部130、画像音響制御部140、およびランプ制御部150の何れにおいて実行されてもよい。また、パチンコ遊技機1の電源が投入されると、演出制御部130のCPU131は、図21に示す一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
演出制御部130は、コマンド制御処理を実行する(ステップS1001)。コマンド制御処理は、遊技制御部100からの各種コマンドを受信したことに応じて、演出を制御する処理である。具体的には、演出制御部130は、遊技制御部100から遊技情報としてのコマンドを受信し、受信したコマンドに応じて、演出の内容を決定し、当該決定した演出を画像音響制御部140及びランプ制御部150に実行させるためのコマンドを生成する。そして生成したコマンドを画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信する。また、演出制御部130は、演出ボタン26や演出キー27に対する操作に応じたコマンド(次のステップS1002)を送信する。このコマンドに応じて画像音響制御部140及びランプ制御部150は、所定の演出を実行する。このコマンド制御処理の詳細については、図22に基づいて後に詳述する。
ステップS1001の処理に続いて、演出制御部130は、操作受付処理を実行する(ステップS1002)。具体的には、CPU131は、演出ボタン26や演出キー27が操作された場合にその操作に応じた操作コマンドを生成してRAM133に設定する。以上で、図21に示す処理は終了する。
[演出制御部130によるコマンド制御処理]
以下、図22を参照しつつ、演出制御部130において実行されるコマンド制御処理について説明する。ここで、図22は、図21のステップS1001におけるコマンド制御処理の詳細フローチャートである。
まず、演出制御部130は、遊技制御部100から送信された保留コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1301)。保留コマンドを受信したと判定した場合(ステップS1301:YES)、演出制御部130は、事前判定処理を実行する(ステップS1302)。
ステップS1302の処理では、演出制御部130は、保留コマンドに含まれる情報に基づいて、事前判定を行い、当該事前判定の結果に基づいて演出の内容を決定して実行する。事前判定処理の詳細については後述する。
ステップS1302の処理を実行した場合、又は、保留コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1301:NO)、演出制御部130は、変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1303)。
変動開始コマンドを受信した場合(ステップS1303:YES)、演出制御部130は、変動演出実行処理を実行する(ステップS1304)。ここでは、演出制御部130は、受信した変動開始コマンドに基づいて、特別図柄判定の結果が大当たりか否か、大当たりであった場合の大当たりの種類、変動パターン等を解析する。そして、演出制御部130は、解析結果に基づいて、受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動に伴って行われる変動演出の内容を決定して変動演出を開始する。変動演出実行処理の詳細については後述する。
ステップS1304の処理を実行した場合、又は、変動開始コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1303:NO)、演出制御部130は、変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1305)。
変動停止コマンドを受信した場合(ステップS1305:YES)、演出制御部130は、変動演出終了処理を実行する(ステップS1306)。変動演出終了処理では、演出制御部130は、例えば液晶表示器5に変動表示されている装飾図柄51を停止表示させて、変動演出を終了させる。
ステップS1306の処理を実行した場合、又は、変動停止コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1305:NO)、演出制御部130は、オープニングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1307)。
オープニングコマンドを受信した場合(ステップS1307:YES)、演出制御部130は、オープニング処理を実行する(ステップS1308)。オープニング処理は、大当たり遊技が開始される際に行われるオープニング演出、および大当たり遊技中に行われる大当たり演出を決定する処理である。演出制御部130は、大当たりの種類等に応じて、オープニング演出や大当たり演出の内容を決定し、これらの演出を画像音響制御部140やランプ制御部150に実行させる。
ステップS1308の処理を実行した場合、又は、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1307:NO)、演出制御部130は、エンディングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1309)。
エンディングコマンドを受信した場合(ステップS1309:YES)、演出制御部130は、エンディング処理を実行する(ステップS1310)。エンディング処理は、大当たり遊技が終了する際に行われるエンディング演出を決定する処理である。演出制御部130は、エンディング処理の結果を示すコマンドを画像音響制御部140やランプ制御部150に送信してエンディング演出を実行させる。
ステップS1310の処理を実行した場合、又は、エンディングコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1309:NO)、演出制御部130は、図22に示す処理を終了する。
以上のようにして遊技制御部100からの各種コマンドに応じた演出が行われる。
[事前判定処理]
次に、ステップS1302の事前判定処理の詳細について説明する。図23は、図22のステップS1302の事前判定処理の詳細を示すフローチャートである。
演出制御部130は、まず、受信した保留コマンドに含まれる事前判定情報に基づいて、大当たり判定・図柄判定処理を実行する(ステップS1321)。ここでは、受信した保留コマンドに対応する特別図柄の変動において大当たりとなるか否か、図柄の種類(大当たりの種類)等が判定される。
ステップS1321に続いて、演出制御部130は、変動パターン判定処理を実行する(ステップS1322)。ここでは、受信した保留コマンドに対応する特別図柄の変動がどのような変動パターンかが判定される。
ステップS1322に続いて、演出制御部130は、事前判定演出決定処理を実行する(ステップS1323)。このステップS1323では、ステップS1321およびステップS1322の判定結果に基づいて、事前判定演出を実行するか否か、および、実行する場合の演出内容を決定する。例えば、演出制御部130は、所定の画像を用いた事前判定演出、保留画像の表示態様を変化させることによる事前判定演出、可動役物7を用いた事前判定演出の内容を乱数を用いた抽選により決定する。
ステップS1323に続いて、演出制御部130は、可動役物7による事前判定演出を行うか否かを判定する(ステップS1324)。可動役物7による事前判定演出を行うと判定した場合(ステップS1324:YES)、演出制御部130は、事前判定演出制御処理を行う(ステップS1325)。この事前判定演出制御処理については、後述する。一方、可動役物7による事前判定演出を行わないと判定した場合(ステップS1324:NO)、演出制御部130は、図23に示す処理を終了する。
なお、図23の事前判定処理においては、事前判定演出を行うと判定されたか否かに関わらず、演出制御部130は、受信した保留コマンドに対応する保留画像を液晶表示器5に表示させる。また、演出制御部130は、事前判定処理において、事前判定の結果に基づいて、複数の特別図柄の変動にわたって行われる連続演出を行うか否かを判定してもよい。例えば、連続演出として、上記可動役物7を用いた保留先読み予告演出が、複数の特別図柄の変動にわたって行われてもよい。
[事前判定演出制御処理]
以下、ステップS1325の事前判定演出制御処理の詳細について説明する。図24は、図23のステップS1325の事前判定演出制御処理の詳細を示すフローチャートである。
演出制御部130は、可動役物7による当該変動予告演出中か否かを判定する(ステップS1331)。すなわち、演出制御部130は、後述する図25のステップS1345が実行されて、変動演出として可動役物7が現在動作しているか否かを判定する。
可動役物7による当該変動予告演出中であると判定した場合(ステップS1331:YES)、演出制御部130は、可動役物7を停止させる(ステップS1332)。次に、演出制御部130は、停止位置から動作を開始して事前判定演出を実行する(ステップS1333)。これにより、可動役物7は、ステップS1332で途中で停止した位置から動作を開始して、事前判定演出としての動作を行う。
一方、可動役物7による当該変動予告演出中でないと判定した場合(ステップS1331:NO)、演出制御部130は、初期位置から動作を開始して事前判定演出を実行する。これにより、可動役物7は、初期位置から動作を開始して事前判定演出としての動作を行う。
ステップS1333またはステップS1334の処理を行った場合、演出制御部130は、図24に示す処理を終了する。
[変動演出実行処理]
以下、図22のステップS1304の変動演出実行処理の詳細について説明する。図25は、図22のステップS1304の変動演出実行処理の詳細を示すフローチャートである。
演出制御部130は、まず、受信した変動開始コマンドに基づいて、大当たり判定・図柄判定処理を実行する(ステップS1341)。ここでは、今回の特別図柄の変動において大当たりとなるか否か、図柄の種類(大当たりの種類)等が判定される。
ステップS1341に続いて、演出制御部130は、変動パターン判定処理を実行する(ステップS1342)。ここでは、今回の特別図柄の変動における変動パターンが判定される。
ステップS1342に続いて、演出制御部130は、変動演出決定処理を実行する(ステップS1343)。このステップS1343では、ステップS1341およびステップS1342の判定結果に基づいて、今回の特別図柄の変動に伴って行われる変動演出の演出内容を決定する。例えば、演出制御部130は、所定の画像を用いた予告演出、リーチ演出、可動役物7を用いた変動演出(上記当該変動予告演出や可動役物7を用いたその他の演出)の有無を判定し、これらの演出の内容を乱数を用いた抽選により決定する。
ステップS1343に続いて、演出制御部130は、可動役物7による当該変動予告演出を行うか否かを判定する(ステップS1344)。可動役物7による当該変動予告演出を行うと判定した場合(ステップS1344:YES)、演出制御部130は、可動役物7による当該変動予告演出を実行する(ステップS1345)。
ステップS1345の処理が実行されることによって、特別図柄の変動開始から所定のタイミングで可動役物7が動作し、図6に示す可動役物7による当該変動予告演出が実行される。
ステップS1345の処理を行った後、または、ステップS1344でNOと判定した後、演出制御部130は、図25に示す処理を終了する。
なお、演出制御部130は、図25に示す処理の他に、ステップS1343で決定した変動演出を実行する。例えば、装飾図柄51を変動させる演出を行ったり、所定の画像を用いた演出を行ったりする。
以上のように、図25のステップS1345の処理が行われて変動演出として可動役物7が動作している間に、図23のステップS1325の処理が行われて事前判定演出として可動役物7を動作させる場合、変動演出としての可動役物7の動作を停止して(ステップS1332)、当該停止位置から事前判定演出としての可動役物7の動作が開始する(ステップS1333)。
図26は、各種演出における可動役物7の制御を示す図である。図26の縦軸は、可動役物7を動作させるためのモータの作動状態を示しており、図26の横軸は、モータの動作量あるいは動作時間を示している。図26(A)に示すように、可動役物7による当該変動予告演出が実行されると、可動役物7を動作させるためのモータが動作し、可動役物7が動作する。これにより、図6に示すような可動役物7を用いた演出が行われる。
また、図26(B)に示すように、可動役物7による保留先読み予告演出が行われると、当該変動予告演出よりも長い時間(多い動作量)モータが動作し、これにより、図7に示すような可動役物7を用いた演出が行われる。
図26(C)に示すように、可動役物7による当該変動予告演出の実行中に、保留入賞があると、保留入賞の時点から可動役物7による保留先読み予告演出が行われる。この場合において、保留入賞時点までのモータの駆動量(ステップ数)が現時点での駆動量として記憶され、保留先読み予告演出のみが行われる場合の駆動量から現時点での駆動量を引いた分だけが残りの駆動量として計算され、残りの駆動量に基づいてモータが制御される。これにより、途中で停止した時点から保留先読み予告演出がスムーズに行われる。
本実施形態では、可動役物7を用いた当該変動予告演出と、保留先読み予告演出とでは、途中までの動作が一致している。図27は、可動役物7を用いた当該変動予告演出と、保留先読み予告演出とを比較するための図である。
すなわち、当該変動予告演出では、可動役物7が表面を向いた状態で初期位置から右方向に左図柄にかからない位置まで移動して、再び初期位置に戻る。一方、保留先読み予告演出では、可動役物7が表面を向いた状態で初期位置から当該変動予告演出における到達位置よりもさらに右方向に移動(左図柄にかかる位置まで移動)し、表裏反転する。そして、再び、可動役物7は表面を向いた状態になって初期位置に戻る。
このように、可動役物7を用いた当該変動予告演出は、保留先読み予告演出における可動役物7の動作の一部を含むため、途中で当該変動予告演出を終了させて、途中の状態から保留先読み予告演出が行われても、可動役物7を正常に動作させることができる。
遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞することによって保留先読み予告演出が行われるため、どのタイミングで保留先読み予告演出が行われるか予測できず、同じ可動役物を用いて当該変動予告演出と保留先読み予告演出とを実行する場合には可動役物の制御を工夫する必要がある。本実施形態では、同じ可動役物を用いて当該変動予告演出と保留先読み予告演出とを実行する場合であっても、保留先読み予告演出を優先して行うため、可動役物を正常に動作させることができる。
[変形例]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下の形態であってもよい。
例えば、上記実施形態では、可動役物7を用いた当該変動予告演出中に保留先読み予告演出を行う場合、当該変動予告演出における可動役物7の動作を途中で停止させた。他の実施形態では、当該変動予告演出が終了してから、可動役物7を用いた保留先読み予告演出を実行してもよい。
また、他の実施形態では、例えば、可動役物7を用いた当該変動予告演出に第1段階の演出と第2段階の演出とがある場合において、第1段階の演出の実行中に保留入賞があった場合、第1段階の演出を途中で停止して、可動役物7を用いた保留先読み予告演出を実行してもよい。また、第1段階の演出のみを最後まで行った後、第2段階の演出を行わずに、可動役物7を用いた保留先読み予告演出を実行してもよい。
また、上記実施形態では、当該変動予告演出と保留先読み予告演出とでは、可動役物7が一部同様の動作を行った。他の実施形態では、当該変動予告演出と保留先読み予告演出とで、可動役物7は全く異なる動作を行ってもよい。
また、他の実施形態では、上述した表裏反転可能(姿勢変化可能)な可動役物7に限らず、他の任意の演出用の可動役物が用いられてもよいし、可動役物の動作態様はどのようなものでもよい。
また、特別図柄の変動中に可動役物7を用いた保留先読み予告演出を行う場合、変動中の特別図柄が停止して、次の変動が行われても、保留先読み予告演出が継続して行われてもよい。この場合において、次の変動において当該変動予告演出が行われる場合であっても、保留先読み予告演出が優先的に行われてもよい。
また、上記実施形態では、特別図柄についての変動および保留によって、上記当該変動予告演出、上記保留先読み予告演出を行った。他の実施形態では、普通図柄についての変動および保留によって、上記当該変動予告演出、上記保留先読み予告演出を行ってもよい。
また、上記実施形態では、保留入賞のタイミングで(保留入賞時点で)保留先読み予告演出を行ったが、他の実施形態では、保留入賞から所定時間経過後に保留先読み予告演出を行ってもよい。
また、上記実施形態では、特別図柄判定の結果が大当たりである場合に、大当たり図柄に応じて確変遊技状態に変化する遊技機を想定した。他の実施形態の遊技機では、大当たりとなった場合において、大当たり図柄に応じて所定の入賞口(V入賞口)が大当たり遊技中に開放し、遊技球が当該V入賞口に入賞した場合に、確変遊技状態に移行するように構成されてもよい。このような遊技機では、大当たり図柄の種類に応じて、大当たり遊技中にV入賞口が長開放か短開放し、長開放した場合には遊技球はV入賞口に入賞し、短開放した場合にはほぼ入賞しないように構成されている。そして、このような遊技機において、V入賞口が長開放する大当たりを予告する演出として、上記可動役物7による当該変動予告演出又は保留先読み予告演出が行われてもよい。
また、上記実施形態において説明したパチンコ遊技機1の構成は単なる一例に過ぎず、他の構成であっても本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述したフローチャートにおける処理の順序、設定値、判定に用いられる閾値等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しなければ他の順序や値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、本発明がパチンコ遊技機に適用された場合を例に説明したが、本発明は、例えばスロットマシン等の他の遊技機にも適用可能である。
[本発明に係る遊技機の構成とその作用効果]
以上説明したように、本発明に係る遊技機は以下のような構成であってもよい。なお、括弧書きは単なる例示にすぎない。
本発明に係る遊技機は、所定の始動領域への遊技媒体の通過を条件として、取得情報を取得する取得手段(100、S204、S210)と、前記取得情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S407)と、図柄表示手段に図柄を変動表示させてから停止表示させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄制御手段(S410、S414)と、前記図柄が変動表示されているときに前記取得情報が取得された場合、当該取得情報を前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S204、S210)と、演出に用いられる可動役物(7)と、前記図柄が変動してから停止するまでの間、当該図柄変動に対応する前記取得情報に基づいて、前記可動役物を動作させる変動演出を行う変動演出制御手段(130、S1345)と、前記保留記憶手段によって保留された前記特別遊技判定の権利に対して事前判定を行い、当該事前判定の結果に基づいて、当該特別遊技判定の権利に対応する図柄変動の前に前記可動役物を動作させる事前判定演出を行う事前判定演出制御手段(130、S1302)と、を備え、前記事前判定演出制御手段は、前記変動演出として前記変動演出制御手段が前記可動役物を動作させている間に、前記事前判定演出として前記可動役物を動作させる場合、前記変動演出制御手段による前記可動役物の動作よりも優先させて、前記可動役物を動作させる。
上記構成によれば、変動演出として可動役物を動作させている間、事前判定演出として可動役物を動作させる場合、事前判定演出としての可動役物の動作を優先することができる。これにより、変動演出および事前判定演出において同じ可動役物を動作させる場合であっても、可動役物を正常に動作させることができる。また、事前判定演出が優先されるため、変動演出として可動役物が動作している場合であっても、事前判定演出を確実に行うことができる。
また、他の構成では、前記事前判定演出制御手段は、前記変動演出として前記変動演出制御手段が前記可動役物を動作させている間に、前記事前判定演出として前記可動役物を動作させる場合、前記変動演出制御手段による前記可動役物の動作を途中で停止して、当該途中で停止した状態から前記事前判定演出として前記可動役物を動作させてもよい。
上記構成によれば、変動演出を途中で停止して事前判定演出を途中から実行することができる。これにより、スムーズに事前判定演出を行うことができるとともに、より効果的な演出を行うことができる。