JP6321344B2 - 色素増感太陽電池素子 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナコイルを内蔵する色素増感太陽電池素子に関する。
色素増感太陽電池素子は少なくとも1つの色素増感太陽電池を有するものである。色素増感太陽電池素子は通常は電池としてのみ使用されることが多いが、近年では、通信機能を付与するべく、アンテナコイルを内蔵する色素増感太陽電池素子が用いられるケースも増えてきている。
例えば下記特許文献1には、表示装置、色素増感太陽電池及びアンテナコイルを互いに隣接させた状態で基板上に配置した表示装置付きICカードが開示されている。
特開2005−78370号公報(図3)
しかし、上述した特許文献1に記載の表示装置付きICカードは以下に示す課題を有していた。
すなわち、特許文献1に記載の表示装置付きICカードは、色素増感太陽電池及びアンテナコイルを互いに隣接させた状態で基板の表面上に配置させている。このため、表示装置付きICカードが大型化するという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、小型化が可能な色素増感太陽電池素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、透明基板を含む少なくとも1つの色素増感太陽電池と、前記透明基板の一面側に設けられるアンテナコイルとを備える色素増感太陽電池素子であって、前記色素増感太陽電池が、前記透明基板及び前記透明基板上に設けられる第1透明導電層を有する導電性基板と、前記導電性基板に対向する対向基板と、前記導電性基板と前記対向基板とを接合する環状の封止部と、前記導電性基板、前記対向基板及び前記環状の封止部によって包囲される空間内に配置される電解質とを有し、前記色素増感太陽電池素子が、前記少なくとも1つの色素増感太陽電池を前記透明基板の前記一面側で覆うバックシートをさらに有し、前記アンテナコイルが、前記環状の封止部を包囲するように巻回され、前記アンテナコイルが、回路部と、前記回路部の両端にそれぞれ設けられる端子部とを有し、前記回路部が封止材で覆われており、前記バックシートが、積層体と、前記積層体に設けられる接着部とを有し、前記バックシートの前記積層体が前記接着部を介して前記封止材に連結され、前記積層体が、樹脂層を含み、前記接着部がブチルゴムからなる色素増感太陽電池素子である。
本発明の色素増感太陽電池素子によれば、アンテナコイルが、色素増感太陽電池素子に含まれる少なくとも1つの色素増感太陽電池の環状の封止部を包囲するように巻回されている。このため、アンテナコイルが、透明基板の一面側で、封止部の隣りで封止部を包囲することなく巻回される場合に比べて、アンテナコイル及び封止部全体としての設置スペースを大幅に小さくすることができる。すなわち、アンテナコイルの内側の空間が、環状の封止部の設置スペースとして有効利用されるので、アンテナコイル及び封止部全体としての設置スペースを大幅に小さくすることができる。従って、本発明の色素増感太陽電池素子によれば、小型化が可能となる。
また、万一、色素増感太陽電池から電解質が漏洩しても、アンテナコイルの回路部が封止材で覆われているため、電解質によるアンテナコイルの回路部の腐食が封止材によって十分に抑制される。またアンテナコイルの回路部に水分が付着することも十分に抑制できる。このため、水分がアンテナコイルの回路部を横断することが十分に抑制され、アンテナコイルにおける短絡が抑制されるため、アンテナとしての機能を十分に保持することが可能となる。さらにアンテナコイルの回路部の酸化も十分に抑制されるため、アンテナコイルの回路部の抵抗の低下も抑制できる。またアンテナコイルの回路部が封止材で覆われることでアンテナコイルに剛性を付与することもできる。
さらに、バックシート及び封止材により、色素増感太陽電池素子の色素増感太陽電池における電解質への水分の侵入が十分に抑制される。このため、色素増感太陽電池素子に対して優れた耐久性を付与することができる。
上記色素増感太陽電池素子においては、前記導電性基板が、前記封止部と前記透明基板との間に絶縁材をさらに有し、前記封止材と前記絶縁材とが、前記封止材と前記導電性基板との間の界面、及び、前記絶縁材と前記導電性基板との界面が存在しなくなるように設けられていることが好ましい。
上記色素増感太陽電池素子は、前記透明基板上に設けられ且つ前記導電性基板に含まれる前記第1透明導電層とは絶縁された第2透明導電層をさらに有し、前記アンテナコイルが、前記第2透明導電層上に設けられ、前記封止材が、前記第2透明導電層及び前記透明基板に接着されていることが好ましい。
上記色素増感太陽電池素子においては、前記色素増感太陽電池素子が、前記少なくとも1つの色素増感太陽電池で発生した電流を取り出す一対の外部接続端子をさらに有し、前記アンテナコイルの両端子部、及び前記一対の外部接続端子が、前記少なくとも1つの色素増感太陽電池のうちの特定の色素増感太陽電池の周囲に配置されていることが好ましい。
この場合、アンテナコイルの両端子部、及び一対の外部接続端子に対してDC−DCコンバータや2次電池などの電子機器を接続することが容易になる。
また上記色素増感太陽電池素子においては、前記アンテナコイルの両端子部、及び前記一対の外部接続端子が同一直線上に配置されていることが好ましい。
この場合、アンテナコイルの両端子部、及び一対の外部接続端子に対してDC−DCコンバータや2次電池などの電子機器を接続することがより容易になる。
上記色素増感太陽電池素子においては、前記色素増感太陽電池素子が、前記少なくとも1つの色素増感太陽電池で発生した電流を取り出す一対の外部接続端子をさらに有し、前記アンテナコイルと前記一対の外部接続端子とが同一材料で構成されていることが好ましい。
この場合、アンテナコイル及び一対の外部接続端子を形成しやすくなる。
本発明によれば、小型化が可能な色素増感太陽電池素子が提供される。
本発明の色素増感太陽電池素子の第1実施形態を示す切断面端面図である。 図1の色素増感太陽電池素子の一部を示す平面図である。 図1の色素増感太陽電池素子を示す平面図である。 図2の一部を示す平面図である。 図1の色素増感太陽電池素子における透明導電層のパターンを示す平面図である。 図1の第1一体化封止部を示す平面図である。 図1の第2一体化封止部を示す平面図である。 図2のVIII−VIII線に沿った切断面端面図である。 バックシートを固定するための連結部を形成した作用極及びアンテナコイルを示す平面図である。 図6の第1一体化封止部を形成するための第1一体化封止部形成体を示す平面図である。 本発明の色素増感太陽電池素子の第2実施形態の一部を示す平面図である。 本発明の色素増感太陽電池素子の第3実施形態の一部を示す平面図である。
以下、本発明の色素増感太陽電池素子の好適な実施形態について図1〜図9を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の色素増感太陽電池素子の第1実施形態を示す切断面端面図、図2は、図1の色素増感太陽電池素子の一部を示す平面図、図3は、図1の色素増感太陽電池素子を示す平面図、図4は、図2の一部を示す平面図、図5は、図1の色素増感太陽電池素子における透明導電層のパターンを示す平面図、図6は、図1の第1一体化封止部を示す平面図、図7は、図1の第2一体化封止部を示す平面図、図8は、図2のVIII−VIII線に沿った切断面端面図、図9は、バックシートを固定するための連結部を形成した作用極及びアンテナコイルを示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態の色素増感太陽電池素子としての色素増感太陽電池モジュール100は、透明基板11を有する複数(図1では4つ)の色素増感太陽電池(以下、「DSC」と呼ぶことがある)50と、透明基板11の一面11a側に設けられるアンテナコイル96とを備えている。
DSCモジュール100は、複数のDSC50のほか、さらにDSC50の透明基板11の一面11a側に設けられるバックシート80を有している。図2に示すように、複数のDSC50は導電材60Pによって直列に接続されている。以下、説明の便宜上、DSCモジュール100における4つのDSC50をDSC50A〜50Dと呼ぶことがある。
図1に示すように、複数のDSC50の各々は、透明導電性基板15を有する作用極10と、透明導電性基板15に対向する対極20と、透明導電性基板15及び対極20を接合させる環状の封止部30Aとを備えている。透明導電性基板15、対極20及び環状の封止部30Aによって形成されるセル空間には電解質40が充填されている。
対極20は、金属基板21と、金属基板21の作用極10側に設けられて触媒反応を促進する触媒層22とを備えている。また隣り合う2つのDSC50において、対極20同士は互いに離間している。本実施形態では、対極20によって対向基板が構成されている。
図1および図2に示すように、作用極10は、透明導電性基板15と、透明導電性基板15上に設けられる少なくとも1つの酸化物半導体層13とを有している。透明導電性基板15は、絶縁性の透明基板11と、透明基板11の上に設けられる透明導電層12と、透明基板11の上に設けられる絶縁材33と、透明導電層12上に設けられる接続端子16とを有する。酸化物半導体層13は、環状の封止部30Aの内側に配置されている。また酸化物半導体層13には光増感色素が吸着している。
透明基板11は、DSC50A〜50Dの共通の透明基板として使用されている。なお、本実施形態では、透明導電性基板15によって導電性基板が構成されている。
図2および図5に示すように、透明導電層12は、互いに絶縁された状態で設けられる透明導電層12A〜12Fで構成されている。すなわち、透明導電層12A〜12Fは互いに溝90を介在させて配置されている。ここで、透明導電層12A〜12Dはそれぞれ複数のDSC50A〜50Dの透明導電層12を構成している。また透明導電層12Eは、封止部30Aに沿って折れ曲がるようにして配置されている。透明導電層12Fは、バックシート80の周縁部80aを固定するとともにアンテナコイル96を設置するための環状の透明導電層12である(図1参照)。詳しく述べると、透明導電層12は、図5に示すように、透明導電層12A〜12Eを包囲するように渦巻き状に複数回巻回されている。ここで、隣り合う部分同士間には溝90Bが形成されており、隣り合う部分同士は互いに電気的に絶縁されている。
図5に示すように、透明導電層12A〜12Dはいずれも、側縁部12bを有する四角形状の本体部12aと、本体部12aの側縁部12bから側方に突出する突出部12cとを有している。
図2に示すように、DSC50Cにおいて、透明導電層12A〜12Dのうち透明導電層12Cの突出部12cは、DSC50A〜50Dの配列方向Xに対して側方に張り出す張出し部12dと、張出し部12dから延びて、隣りのDSC50Dの本体部12aに溝90を介して対向する対向部12eとを有している。
DSC50Bにおいても、透明導電層12Bの突出部12cは、張出し部12dと対向部12eとを有している。またDSC50Aにおいても、透明導電層12Aの突出部12cは、張出し部12dと対向部12eとを有している。
なお、DSC50Dは、既にDSC50Cと電気的に接続されており、他に接続されるべきDSC50が存在しない。このため、DSC50Dにおいて、透明導電層12Dの突出部12cは対向部12eを有していない。すなわち透明導電層12Dの突出部12cは張出し部12dのみで構成される。
但し、透明導電層12Dは、DSCモジュール100で発生した電流を外部に取り出すための第1電流取出し部12fと、第1電流取出し部12fと本体部12aとを接続し、透明導電層12A〜12Cの側縁部12bに沿って延びる接続部12gとをさらに有している。第1電流取出し部12fは、DSC50Aの周囲であって透明導電層12Aに対して透明導電層12Bと反対側に配置されている。
一方、透明導電層12Eも、DSCモジュール100で発生した電流を外部に取り出すための第2電流取出し部12hを有しており、第2電流取出し部12hは、DSC50Aの周囲であって透明導電層12Aに対して透明導電層12Bと反対側に配置されている。そして、第1電流取出し部12fおよび第2電流取出し部12hは、DSC50Aの周囲において溝90B(90)を介して隣り合うように配置されている。ここで、溝90は、透明導電層12の本体部12aの縁部に沿って形成される第1の溝90Aと、透明導電層12のうち本体部12aを除く部分の縁部に沿って形成される第2の溝90Bとで構成されている。
また、図2に示すように、透明導電層12A〜12Cの各突出部12cおよび透明導電層12Eの上には、接続端子16が設けられている。各接続端子16は、導電材60Pと接続され、封止部30Aの外側で封止部30Aに沿って延びる導電材接続部16Aと、導電材接続部16Aから封止部30Aの外側で封止部30Aに沿って延びる導電材非接続部16Bとを有する。本実施形態では、透明導電層12A〜12Cにおいては、接続端子16のうち少なくとも導電材接続部16Aは、突起部12cの対向部12e上に設けられており、接続される隣りのDSC50の本体部12aに対向している。透明導電層12Eにおいては、接続端子16のうちの導電材接続部16Aは、接続される隣りのDSC50Aの本体部12aに対向している。そして、導電材非接続部16Bの幅は、導電材接続部16Aの幅より狭くなっている。ここで、導電材接続部16Aおよび導電材非接続部16Bの幅はそれぞれ一定となっている。なお、導電材接続部16Aの幅とは、導電材接続部16Aの延び方向に直交する方向の長さであって導電材接続部16Aの幅のうち最も狭い幅を意味し、導電材非接続部16Bの幅とは、導電材非接続部16Bの延び方向に直交する方向の長さであって導電材非接続部16Bの幅のうち最も狭い幅を意味するものとする。
そして、DSC50Cにおける透明導電層12Cの突出部12c上に設けられる接続端子16の導電材接続部16Aと隣りのDSC50Dにおける対極20の金属基板21とが導電材60Pを介して接続されている。導電材60Pは、封止部30Aの上を通るように配置されている。同様に、DSC50Bにおける接続端子16の導電材接続部16Aと隣りのDSC50Cにおける対極20の金属基板21とは導電材60Pを介して接続され、DSC50Aにおける接続端子16の導電材接続部16Aと隣りのDSC50Bにおける対極20の金属基板21とは導電材60Pを介して接続され、透明導電層12E上の接続端子16の導電材接続部16Aと隣りのDSC50Aにおける対極20の金属基板21とは導電材60Pを介して接続されている。
また第1電流取出し部12f、第2電流取出し部12h上にはそれぞれ、外部接続端子18a,18bが設けられている。
図1に示すように、封止部30Aは、透明導電性基板15と対極20との間に設けられる環状の第1封止部31Aと、第1封止部31Aと重なるように設けられ、第1封止部31Aと共に対極20の縁部20aを挟持する第2封止部32Aとを有している。そして、図6に示すように、隣り合う第1封止部31A同士は一体化されて第1一体化封止部31を構成している。別言すると、第1一体化封止部31は、隣り合う2つの対極20の間に設けられていない環状の部分(以下、「環状部」と呼ぶ)31aと、隣り合う2つの対極20の間に設けられており、環状の部分31aの内側開口31cを仕切る部分(以下、「仕切部」と呼ぶ)31bとで構成されている。また図7に示すように、第2封止部32A同士は、隣り合う対極20の間で一体化され、第2一体化封止部32を構成している。第2一体化封止部32は、隣り合う2つの対極20の間に設けられていない環状の部分(以下、「環状部」と呼ぶ)32aと、隣り合う2つの対極20の間に設けられており、環状の部分32aの内側開口32cを仕切る部分(以下、「仕切部」と呼ぶ)32bとで構成されている。
また図1に示すように、第1封止部31Aと溝90との間には、隣り合う透明導電層12A〜12F同士間の溝90に入り込み且つ隣り合う透明導電層12にまたがるようにガラスフリットからなる絶縁材33が設けられている。詳しく述べると、絶縁材33は、溝90のうち透明導電層12の本体部12aの縁部に沿って形成される第1の溝90Aに入り込むとともに、第1の溝90Aを形成している本体部12aの縁部をも覆っている。
図8に示すように、対極20のうち透明導電性基板15側の面と第1一体化封止部31の仕切部31bとの接着部の幅Pは、対極20のうち透明導電性基板15側の面と第1一体化封止部31の環状部31aとの接着部の幅Qよりも狭くなっている。さらに、第1一体化封止部31の仕切部31bの幅Rは、第1一体化封止部31の環状部31aの幅Tの100%以上200%未満となっている。
また、第2一体化封止部32は、対極20のうち作用極10と反対側に設けられる本体部32dと、隣り合う対極20同士の間に設けられる接着部32eとを有している。第2一体化封止部32は、接着部32eによって第1一体化封止部31に接着されている。
図1に示すように、透明基板11の一面11a側にはバックシート80が設けられている。バックシート80は、耐候性層と、金属層とを含む積層体80Aと、積層体80Aに対し金属層と反対側に設けられ、封止材としての連結部14を介して透明導電性基板15と接着する接着部80Bとを含む。ここで、接着部80Bは、バックシート80を透明導電性基板15に接着させるためのものであり、図1に示すように、積層体80Aの周縁部に形成されていればよい。但し、接着部80Bは、積層体80AのうちDSC50側の面全体に設けられていてもよい。バックシート80の周縁部80aは、接着部80Bによって、連結部14を介して透明導電層12のうち透明導電層12Fと接続されている。ここで、接着部80BはDSC50の封止部30Aと離間している。また連結部14も封止部30Aと離間している。なお、バックシート80より内側で且つ封止部30Aの外側の空間に電解質40は充填されていない。
また図2に示すように、透明導電層12Dにおいては、本体部12a、接続部12gおよび電流取出し部12fを通るように、透明導電層12Dよりも低い抵抗を有する集電配線17が延びている。この集電配線17は、バックシート80と透明導電性基板15との連結部14と交差しないように配置されている。別言すると、集電配線17は、連結部14よりも内側に配置されている。
さらに図1、図2及び図4に示すように、アンテナコイル96は、平面コイルであり、透明基板11の一面11a側に、4つのDSC50の環状の封止部30A全体を包囲するように巻回されている。ここで、アンテナコイル96は、渦巻き状に複数回巻回された透明導電層12Fに沿って設けられている。すなわち、アンテナコイル96は、透明導電層12F上に、複数回巻回された状態で固定されている。またアンテナコイル96は、回路部96cと、回路部96cの両端にそれぞれ設けられる端子部96a,96bとを有している。ここで、両端子部96a,96bは、一対の外部接続端子18a,18bとともに、DSC50A〜50DのうちのDSC50Aの周囲に配置されている。具体的には、両端子部96a,96bは、一対の外部接続端子18a,18bの間に互いに隣接して配置されている。詳しく述べると、両端子部96a,96b、一対の外部接続端子18a,18bは同一直線上に配置されている。また回路部96c全体が、封止材としての連結部14で覆われており、連結部14は透明導電層12F及び透明基板11に接着されている。そして、バックシート80は、連結部14を介して透明導電層12Fに固定されている。
ここで、図3に示すように、バックシート80の周縁部80aには、外部接続端子18aを露出させるための貫通孔80bと、外部接続端子18bを露出させるための貫通孔80dと、アンテナコイル96の端子部96aを露出させるための貫通孔80eと、端子部96bを露出させるための貫通孔80dとが形成されている。
なお、図2に示すように、各DSC50A〜50Dにはそれぞれ、バイパスダイオード70A〜70Dが並列に接続されている。具体的には、バイパスダイオード70Aは、DSC50AとDSC50Bとの間の第2一体化封止部32の仕切部32b上に固定され、バイパスダイオード70Bは、DSC50BとDSC50Cとの間の第2一体化封止部32の仕切部32b上に固定され、バイパスダイオード70Cは、DSC50CとDSC50Dとの間の第2一体化封止部32の仕切部32b上に固定されている。バイパスダイオード70Dは、DSC50Dの封止部30A上に固定されている。そして、バイパスダイオード70A〜70Dを通るように対極20の金属基板21に導電材60Qが固定されている。またバイパスダイオード70A,70B間、バイパスダイオード70B,70C間、バイパスダイオード70C,70D間の導電材60Qからはそれぞれ導電材60Pが分岐し、透明導電層12A上の導電材接続部16A、透明導電層12B上の導電材接続部16A、透明導電層12C上の導電材接続部16Aにそれぞれ接続されている。またDSC50Aの対極20の金属基板21にも導電材60Pが固定され、この導電材60Pは、バイパスダイオード70Aと、透明導電層12E上の接続端子16の導電材接続部16Aとを接続している。さらにバイパスダイオード70Dは、導電材60Pを介して透明導電層12Dに接続されている。
また、図1に示すように、各DSC50の対極20上には、乾燥剤95が設けられている。
上記DSCモジュール100によれば、アンテナコイル96が、4つのDSC50A〜50Dの環状の封止部30Aを包囲するように巻回されている。このため、アンテナコイル96が、透明基板11の一面11a側で、4つの封止部30Aの隣りで4つの封止部30Aを包囲することなく巻回される場合に比べて、アンテナコイル96及び封止部30A全体としての設置スペースを大幅に小さくすることができる。すなわち、アンテナコイル96の内側の空間が、環状の封止部30Aの設置スペースとして有効利用されるので、アンテナコイル96及び封止部30A全体としての設置スペースを大幅に小さくすることができる。従って、DSCモジュール100によれば、小型化が可能となる。
またDSCモジュール100では、アンテナコイル96の回路部96c全体が封止材としての連結部14で覆われている。このため、万一、DSC50から電解質40が漏洩しても、電解質40によるアンテナコイル96の回路部96cの腐食が連結部14によって十分に抑制される。またアンテナコイル96の回路部96cに水分が付着することも十分に抑制できる。このため、水分がアンテナコイル96の回路部96cを横断することが十分に抑制され、アンテナコイル96における短絡が抑制されるため、アンテナとしての機能を十分に保持することが可能となる。さらにアンテナコイル96の回路部96cの酸化も十分に抑制されるため、アンテナコイル96の回路部96cの抵抗の低下も抑制できる。またアンテナコイル96の回路部96c全体が連結部14で覆われることでアンテナコイル96の回路部96cに剛性を付与することもできる。
さらに、連結部14は透明基板11に接着されるとともに透明導電層12Fに固定されている。このため、アンテナコイル96は、連結部14によって透明導電層12Fに押し付けられた状態にある。このため、透明導電層12Fからのアンテナコイル96の剥離が十分に抑制される。
またDSCモジュール100では、バックシート80が連結部14を介して透明導電層12Fに固定されている。このため、バックシート80及び連結部14により、DSCモジュール100のDSC50における電解質40への水分の侵入が十分に抑制される。このため、DSCモジュール100に対して優れた耐久性を付与することができる。
さらにDSCモジュール100では、アンテナコイル96の両端子部96a,96b及び一対の外部接続端子18a,18bは、DSC50A〜50DのうちのDSC50Aの周囲に配置されている。このため、アンテナコイル96の両端子部96a,96b、及び一対の外部接続端子18a,18bに対してDC−DCコンバータや2次電池などの電子機器を接続することが容易になる。この場合、これらの電子機器を介してアンテナコイル96とDSC50とが電気的に接続されることになる。特に、本実施形態では、両端子部96a,96b、一対の外部接続端子18a,18bが同一直線上に配置されているため、アンテナコイル96の両端子部96a,96b、及び一対の外部接続端子18a,18bに対してDC−DCコンバータや2次電池などの電子機器を接続することがより容易になる。
さらに、DSCモジュール100では、アンテナコイル96が、透明基板11上に設けられ且つ透明導電性基板15に含まれる透明導電層12A〜12Dとは絶縁された透明導電層12F上に設けられている。このため、アンテナコイル96が、透明基板11上に直接設けられる場合に比べて、透明基板11とアンテナコイル96との密着性がより向上する。また透明導電層12Fは、アンテナコイル96に沿って巻回されるように形成されている。このため、DSC50とアンテナコイル96との短絡を十分に防止できる。
さらにDSCモジュール100では、透明導電層12の縁部に沿って溝90が形成され、この溝90が、環状の封止部30Aの内側に配置される透明導電層12の本体部12aの縁部に沿って形成される第1の溝90Aを有する。そして、その第1の溝90Aに、ガラスフリットからなる絶縁材33が入り込むとともに、この絶縁材33が、第1の溝90Aを形成している本体部12aの縁部をも覆っている。このため、透明基板11の内部であって溝90の下方の位置に溝90に沿ってクラックが形成され、そのクラックが本体部12aの縁部にまでつながっていたとしても、そのクラックを経た封止部30Aの外部からの水分の侵入が絶縁材33によって十分に抑制される。特に、DSCモジュール100では、第1の溝90Aを形成する本体部12aの縁部を覆い、第1の溝90Aに入り込む絶縁材33がガラスフリットからなるため、絶縁材33が樹脂である場合に比べて高い封止性能を有する。このため、DSCモジュール100によれば、優れた耐久性を有することが可能となる。
またDSCモジュール100では、封止部30Aと絶縁材33とが重なるように配置されている。このため、絶縁材33が封止部30Aと重ならないように配置されている場合に比べて、DSCモジュール100の受光面側から見た、発電に寄与する部分の面積をより増加させることができる。このため、開口率をより向上させることができる。
またDSCモジュール100では、第1電流取出し部12fおよび第2電流取出し部12hは、DSC50Aの周囲であって透明導電層12Aに対し透明導電層12Bと反対側に配置され、透明導電層12Aの第1電流取出し部12fおよび透明導電層12Fの第2電流取出し部12hは互いに溝90を介して隣り合うように配置されている。このため、DSCモジュール100においては、第1電流取出し部12fおよび第2電流取出し部12hのそれぞれに外部接続端子18a,18bを隣り合うように配置することが可能となる。従って、外部接続端子18a,18bから電流を外部に取り出すためのコネクタの数を1つとすることが可能となる。すなわち、仮に、第1電流取出し部12fが透明導電層12Dに対し透明導電層12Cと反対側に配置されている場合、第1電流取出し部12fおよび第2電流取出し部12hが互いに大きく離れて配置されるため、外部接続端子18a,18bも大きく離れて配置されることになる。この場合、DSCモジュール100から電流を取り出すには、外部接続端子18aに接続するコネクタと、外部接続端子18bに接続するコネクタの2つのコネクタが必要になる。しかし、DSCモジュール100によれば、外部接続端子18a,18bを隣り合うように配置することが可能となるため、コネクタは1つで済む。このため、DSCモジュール100によれば、省スペース化を図ることができる。また、DSCモジュール100は、低照度下で使用されると、発電電流が小さい。具体的には、発電電流は2mA以下である。このため、DSC50A〜50Dの両端のDSC50A,50Dのうち一端側のDSC50Dの透明導電層12Dの一部を、他端側のDSC50Aの対極20の金属基板21に電気的に接続された第2電流取出し部12hの隣りに溝90を介して第1電流取出し部12fとして配置しても、DSCモジュール100の光電変換性能の低下を十分に抑制することができる。
また、DSCモジュール100では、DSC50A〜50DがX方向に沿って一列に配列されており、DSC50A〜50Dの両端のDSC50A,50Dのうち一端側のDSC50Dの透明導電層12Dが、封止部30Aの内側に設けられる本体部12aと、第1電流取出し部12fと、本体部12aと第1電流取出し部12fとを接続する接続部12gとを有する。このため、DSC50A〜50Dの一部であるDSC50C、50Dを途中で折り返し、DSC50AとDSC50Dとをそれらが互いに隣り合うように配置する場合に比べて、隣り合う2つのDSC50同士を接続するためにDSC50A〜50Dの配列方向(図2のX方向)に沿って設けられる接続端子16の設置領域をより短くすることが可能となり、より省スペース化を図ることが可能となる。また、DSCモジュール100によれば、当該DSCモジュール100が低照度環境下で使用される場合、通常、発電電流が小さいため、DSCモジュール100が、本体部12aと第1電流取出し部12fとを接続する第1接続部12gをさらに有していても、光電変換特性の低下を十分に抑制することができる。
さらに、DSCモジュール100では、集電配線17が、バックシート80と透明導電性基板15との連結部14と交差しないように配置されている。集電配線17は一般に、多孔質であるため通気性を有しており、水蒸気等のガスが透過可能となっているところ、集電配線17が、バックシート80と透明導電性基板15との連結部14と交差しないように配置されていると、集電配線17を通してバックシート80と透明導電性基板15との間の空間に外部から水蒸気等が侵入することを防止することができる。その結果、DSCモジュール100は優れた耐久性を有することが可能となる。また集電配線17は、透明導電層12Dよりも低い抵抗を有するため、発電電流が大きくなっても、光電変換特性の低下を十分に抑制することができる。
さらに、DSCモジュール100が温度変化の大きい環境下に置かれた場合、接続端子16の幅が狭いほど、接続端子16は、透明導電層12の突出部12cから剥離しにくくなる。その点、DSCモジュール100では、接続端子16のうち導電材非接続部16Bが、導電材60Pと接続される導電材接続部16Aより狭い幅を有する。このため、接続端子16のうち導電材非接続部16Bは、透明導電層12の突出部12cから剥離しにくくなる。従って、仮に導電材接続部16Aが透明導電層12の突出部12cから剥離しても、導電材非接続部16Bは透明導電層12から剥離せず透明導電層12に対する接続を維持することが可能となる。また導電材接続部16Aが透明導電層12の突出部12cから剥離しても、DSCモジュール100は正常に動作することが可能である。従って、DSCモジュール100によれば、接続信頼性を向上させることが可能となる。また、隣り合う2つのDSC50のうち一方のDSC50における対極20の金属基板21に接続された導電材60Pは、他方のDSC50における突出部12c上の導電材接続部16Aと接続され、導電材接続部16Aは、突出部12c上で封止部30Aの外側に設けられている。すなわち、隣り合う2つのDSC50同士の接続が封止部30Aの外側で行われる。このため、DSCモジュール100によれば、開口率を向上させることが可能となる。
またDSCモジュール100では、DSC50A〜50Dのうち隣りのDSC50と接続されるDSC50において、突出部12cが、本体部12aから側方に張り出す張出し部12dと、張出し部12dから延びて、隣りのDSC50の本体部12aに対向する対向部12eとを有し、接続端子16のうち少なくとも導電材接続部16Aが対向部12e上に設けられている。
この場合、接続端子16のうち少なくとも導電材接続部16Aが、隣りのDSC50の本体部12aに対向する対向部12e上に設けられているため、接続端子16のうち少なくとも導電材接続部16Aが、隣りのDSC50の本体部12aに対向する対向部12e上に設けられていない場合と異なり、導電材接続部16Aに接続される導電材60Pが、隣りのDSC50の対極20の金属基板21を横切ることを十分に防止することが可能となる。その結果、隣り合うDSC50同士間の短絡を十分に防止することが可能となる。
またDSCモジュール100では、導電材接続部16Aおよび導電材非接続部16Bはいずれも封止部30Aに沿って配置されている。このため、導電材接続部16Aおよび導電材非接続部16Bを封止部30Aから遠ざかる方向に沿って配置する場合に比べて、接続端子16のために要するスペースを省くことができる。
さらにDSCモジュール100では、バックシート80の接着部80Bは、DSC50の封止部30Aと離間している。このため、接着部80Bが、低温時において収縮することにより封止部30Aを引っ張って、封止部30Aと透明導電性基板15又は対極20との界面に過大な応力が加わることが十分に抑制される。また、高温時においても、接着部80Bが、膨張することにより封止部30Aを押して、封止部30Aと透明導電性基板15又は対極20との界面に過大な応力を加えることが十分に抑制される。すなわち、高温時でも低温時でも、封止部30Aと透明導電性基板15又は対極20との界面に過大な応力が加わることが十分に抑制される。このため、DSCモジュール100は、優れた耐久性を有することが可能となる。
さらに、DSCモジュール100では、対極20のうち透明導電性基板15側の面と第1一体化封止部31の仕切部31bとの接着部の幅Pは、対極20のうち透明導電性基板15側の面と第1一体化封止部31の環状部31aとの接着部の幅Qよりも狭くなっている。このため、DSCモジュール100における開口率をより十分に向上させることができる。またDSCモジュール100では、隣り合う第1封止部31A同士、及び、隣り合う第2封止部32A同士が、隣り合う対極20の間で一体化されている。ここで、隣り合う第1封止部31A同士が一体化されなければ、隣り合うDSC50の間においては、大気に対して露出される封止部が2箇所となる。これに対し、DSCモジュール100においては、隣り合う第1封止部31A同士が一体化されているため、隣り合うDSC50の間において、大気に対して露出される封止部が1箇所となる。すなわち、第1一体化封止部31は、環状部31aと、仕切部31bとで構成されているため、隣り合うDSC50の間において、大気に対して露出される封止部が仕切部31bの1箇所のみとなる。また第1封止部31A同士が一体化されることで、大気から電解質40までの水分等の侵入距離が延びる。このため、隣り合うDSC50間において、DSC50の外部から侵入する水分や空気の量を十分に低減することができる。すなわち、DSCモジュール100の封止性能を十分に向上させることができる。またDSCモジュール100によれば、隣り合う第1封止部31A同士が一体化されている。このため、対極20のうち透明導電性基板15側の面と第1一体化封止部31の仕切部31bとの接着部の幅Pが、対極20のうち透明導電性基板15側の面と第1一体化封止部31の環状部31aとの接着部の幅Qよりも狭くても、その仕切部31bにおいて十分な封止幅を確保することが可能となる。すなわち、DSCモジュール100によれば、開口率を向上させながら、第1封止部31Aと透明導電性基板15との接着強度、及び、第1封止部31Aと対極20との接着強度を十分に大きくすることが可能となる。その結果、開口率を向上させることができると共に、DSCモジュール100が高温下で使用される場合に電解質40が膨張して第1封止部31Aの内側から外側に向かう過大な応力が加えられても、透明導電性基板15及び対極20からの第1封止部31Aの剥離を十分に抑制することができ、優れた耐久性を有することが可能となる。
さらに、DSCモジュール100では、対極20と第1一体化封止部31の仕切部31bの幅Rは、第1一体化封止部31の環状部31aの幅Tの100%以上200%未満となっている。この場合、第1一体化封止部31の仕切部31bにおいて、仕切部31bの幅が環状部31aの幅Tの100%以上であるため、第1一体化封止部31の仕切部31bにおいて、仕切部31bの幅Rが環状部31aの幅Tの100%未満である場合と比べて、大気から電解質40までの水分等の侵入距離がより延びることになる。このため、隣り合うDSC50間にある仕切部31bを通して外部から水分が侵入することをより十分に抑制することができる。一方、仕切部31bの幅Rが環状部31aの幅Tの200%を超える場合と比べて、開口率をより向上させることができる。
またDSCモジュール100においては、第2封止部32Aが、第1封止部31Aと接着されており、対極20の縁部20aが第1封止部31Aと第2封止部32Aとによって挟持されている。このため、対極20に対して作用極10から離れる方向の応力が作用しても、その剥離が第2封止部32Aによって十分に抑制される。また、第2一体化封止部32の仕切部32bは、隣り合う対極20同士間の隙間Sを通って第1封止部31Aに接着されているため、隣り合うDSC50の対極20同士が接触することが確実に防止される。
次に、作用極10、連結部14、光増感色素、対極20、封止部30A、電解質40、導電材60P,60Q、バックシート80、乾燥剤95及びアンテナコイル96について詳細に説明する。
(作用極)
透明基板11を構成する材料は、例えば透明な絶縁材料であればよく、このような透明な材料としては、例えばホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、白板ガラス、石英ガラスなどのガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、および、ポリエーテルスルフォン(PES)などが挙げられる。透明基板11の厚さは、DSCモジュール100のサイズに応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、例えば50〜10000μmの範囲にすればよい。
透明導電層12に含まれる材料としては、例えばスズ添加酸化インジウム(Indium−Tin−Oxide:ITO)、酸化スズ(SnO)、フッ素添加酸化スズ(Fluorine−doped−Tin−Oxide:FTO)などの導電性金属酸化物が挙げられる。透明導電層12は、単層でも、異なる導電性金属酸化物を含む複数の層の積層体で構成されてもよい。透明導電層12が単層で構成される場合、透明導電層12は、高い耐熱性及び耐薬品性を有することから、FTOを含むことが好ましい。透明導電層12は、ガラスフリットをさらに含んでもよい。透明導電層12の厚さは例えば0.01〜2μmの範囲にすればよい。
また透明導電層12のうち透明導電層12Dの接続部12gの抵抗値は、特に制限されるものではないが、下記式(1)で表される抵抗値以下であることが好ましい。
抵抗値=直列接続されるDSC50の数×120Ω (1)
この場合、接続部12gの抵抗値が、上記式(1)で表される抵抗値を超える場合と比べて、DSCモジュール100の性能低下を十分に抑制することができる。本実施形態では、DSC50の数は4であるから、上記式(1)で表わされる抵抗値は480Ωとなるので、接続部12gの抵抗値は480Ω以下であることが好ましい。
絶縁材33の厚さは通常、10〜30μmであり、好ましくは15〜25μmである。
接続端子16は、金属粒子を含む。金属粒子を構成する金属材料としては、例えば銀、銅およびインジウムなどが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合せて用いてもよい。接続端子16に含まれる金属粒子間には空隙が形成されている。
接続端子16においては、導電材非接続部16Bの幅は、導電材接続部16Aの幅より狭ければ特に制限されないが、導電材接続部16Aの幅の1/2以下であることが好ましい。
この場合、導電材非接続部16Bの幅が導電材接続部16Aの幅の1/2を超える場合に比べて、DSCモジュール100における接続信頼性をより向上させることが可能となる。
導電材接続部16Aの幅は特に制限されないが、好ましくは0.5〜5mmであり、より好ましくは0.8〜2mmである。
酸化物半導体層13は酸化物半導体粒子で構成されている。このような酸化物半導体粒子としては、例えば酸化チタン(TiO)、酸化シリコン(SiO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化タングステン(WO)、酸化ニオブ(Nb)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、酸化スズ(SnO)、酸化インジウム(In)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化タリウム(Ta)、酸化ランタン(La)、酸化イットリウム(Y)、酸化ホルミウム(Ho)、酸化ビスマス(Bi)、酸化セリウム(CeO)及び酸化アルミニウム(Al)が挙げられる。これらはそれぞれ単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。
(連結部)
連結部14を構成する材料は、バックシート80と透明導電層12とを接着させることができ且つ封止能を有するものであれば特に制限されず、連結部14を構成する材料としては、例えばガラスフリット、封止部31Aに用いられる樹脂材料と同様の樹脂材料などを用いることができる。中でも、連結部14は、ガラスフリットであることが好ましい。ガラスフリットは樹脂材料に比べて高い封止性能を有するため、バックシート80の外側からの水分等の侵入を効果的に抑制することができる。
(光増感色素)
光増感色素としては、例えばビピリジン構造、ターピリジン構造などを含む配位子を有するルテニウム錯体や、ポルフィリン、エオシン、ローダミン、メロシアニンなどの有機色素が挙げられる。
(対極)
対極20は、上述したように、金属基板21と、金属基板21のうち作用極10側に設けられて対極20の表面における還元反応を促進する導電性の触媒層22とを備える。
金属基板21は、例えばチタン、ニッケル、白金、モリブデン、タングステン、アルミ、ステンレス等の耐食性の金属材料で構成される。金属基板21の厚さは、DSCモジュール100のサイズに応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、例えば0.005〜0.1mmとすればよい。
触媒層22は、白金、炭素系材料又は導電性高分子などから構成される。ここで、炭素系材料としては、カーボンナノチューブが好適に用いられる。
(封止部)
封止部30Aは、第1封止部31Aと、第2封止部32Aとで構成される。
第1封止部31Aを構成する材料としては、例えばアイオノマー、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等を含む変性ポリオレフィン樹脂、紫外線硬化樹脂、及び、ビニルアルコール重合体などの樹脂が挙げられる。
第1封止部31Aの厚さは通常、40〜90μmであり、好ましくは60〜80μmである。
対極20と仕切部31bとの接着部の幅Pは、対極20と第1一体化封止部31の環状部31aとの接着部の幅Qの25%以上100%未満であることが好ましい。この場合、接着部の幅Pが、接着部の幅Qの25%未満である場合と比べて、より優れた耐久性を有することが可能となる。接着部の幅Pは、接着部の幅Qの30%以上であることがより好ましく、40%以上であることがさらに好ましい。
DSCモジュール100においては、第1一体化封止部31の仕切部31bの幅Rは、第1一体化封止部31の環状部31aの幅Tの100%以上200%未満であることが好ましく、120〜180%であることがより好ましい。
この場合、大きな開口率と優れた耐久性とをバランスさせることができる。
第2封止部32Aを構成する材料としては、第1封止部31Aと同様、例えばアイオノマー、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等を含む変性ポリオレフィン樹脂、紫外線硬化樹脂、及び、ビニルアルコール重合体などの樹脂が挙げられる。第2封止部32Aを構成する材料は、第1封止部31Aを構成する材料と同一であることが好ましい。この場合、第2封止部32Aと第1封止部31Aとの界面がなくなるため、外部からの水分の侵入や電解質40の漏洩を効果的に抑制することができる。
第2封止部32Aの厚さは通常、20〜45μmであり、好ましくは30〜40μmである。
(電解質)
電解質40は、例えばI/I などの酸化還元対と有機溶媒とを含んでいる。有機溶媒としては、アセトニトリル、メトキシアセトニトリル、メトキシプロピオニトリル、プロピオニトリル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、バレロニトリル、ピバロニトリル、グルタロニトリル、メタクリロニトリル、イソブチロニトリル、フェニルアセトニトリル、アクリロニトリル、スクシノニトリル、オキサロニトリル、ペンタニトリル、アジポニトリルなどを用いることができる。酸化還元対としては、例えばI/I のほか、臭素/臭化物イオン、亜鉛錯体、鉄錯体、コバルト錯体などの酸化還元対が挙げられる。
また電解質40は、有機溶媒に代えて、イオン液体を用いてもよい。イオン液体としては、例えばピリジニウム塩、イミダゾリウム塩、トリアゾリウム塩等の既知のヨウ素塩であって、室温付近で溶融状態にある常温溶融塩が用いられる。このような常温溶融塩としては、例えば、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムヨーダイド、1−エチル−3−プロピルイミダゾリウムヨーダイド、ジメチルイミダゾリウムヨーダイド、エチルメチルイミダゾリウムヨーダイド、ジメチルプロピルイミダゾリウムヨーダイド、ブチルメチルイミダゾリウムヨーダイド、又は、メチルプロピルイミダゾリウムヨーダイドが好適に用いられる。
また、電解質40は、上記有機溶媒に代えて、上記イオン液体と上記有機溶媒との混合物を用いてもよい。
また電解質40には添加剤を加えることができる。添加剤としては、LiI、I、4−t−ブチルピリジン、グアニジウムチオシアネート、1−メチルベンゾイミダゾール、1−ブチルベンゾイミダゾールなどが挙げられる。
さらに電解質40としては、上記電解質にSiO、TiO、カーボンナノチューブなどのナノ粒子を混練してゲル様となった擬固体電解質であるナノコンポジットゲル電解質を用いてもよく、また、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド誘導体、アミノ酸誘導体などの有機系ゲル化剤を用いてゲル化した電解質を用いてもよい。
なお、電解質40は、I/I からなる酸化還元対を含み、I の濃度が0.006mol/リットル以下であることが好ましく、0〜6×10−6mol/リットルであることがより好ましく、0〜6×10−8mol/リットルであることがさらに好ましい。この場合、電子を運ぶI の濃度が低いため、漏れ電流をより減少させることができる。このため、開放電圧をより増加させることができるため、光電変換特性をより向上させることができる。電解質40において、I の濃度が0.006mol/リットル以下であると、屋内などの低照度環境下でも、DSCモジュール100において優れた光電変換特性が得られる。このため、DSCモジュール100は、屋内でも使用されるDSCモジュールとして特に有用である。
(導電材)
導電材60P,60Qは、金属粒子とバインダ樹脂とを含む。
上記金属粒子を構成する金属材料としては、例えば銀、金、銅、ニッケル、白金又はパラジウムなどを用いることができる。
上記バインダ樹脂としては、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂及びセルロース樹脂が挙げられる。これらはそれぞれ単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。
また導電材60Pに含まれる金属粒子は、接続端子16に含まれる金属粒子と同一の金属で構成されていても異なる金属で構成されていてもよいが、同一の金属で構成されていることが好ましい。
この場合、接続端子16および導電材60Pに含まれる金属粒子が同一の金属で構成されているため、接続端子16および導電材60Pに含まれる金属粒子が異なる金属で構成される場合に比べて、接続端子16と導電材60Pとの密着性をより十分に向上させることができる。このため、DSCモジュール100における接続信頼性をより向上させることが可能となる。
(バックシート)
バックシート80は、上述したように、耐候性層と、金属層とを含む積層体80Aと、積層体80AのDSC50側の面に設けられ、積層体80Aと連結部14とを接着する接着部80Bとを含む。
耐候性層は、例えばポリエチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレートで構成されていればよい。
耐候性層の厚さは、例えば50〜300μmであればよい。
金属層は、例えばアルミニウムを含む金属材料で構成されていればよい。金属材料は通常、アルミニウム単体で構成されるが、アルミニウムと他の金属との合金であってもよい。他の金属としては、例えば銅、マンガン、亜鉛、マグネシウム、鉛、及び、ビスマスが挙げられる。具体的には、98%以上の純アルミニウムにその他の金属が微量添加された1000系アルミニウムが望ましい。これは、この1000系アルミニウムが、他のアルミニウム合金と比較して、安価で、加工性に優れているためである。
金属層の厚さは特に制限されるものではないが、例えば12〜30μmであればよい。
積層体80Aは、さらに樹脂層を含んでいてもよい。樹脂層を構成する材料としては、例えばブチルゴム、ニトリルゴム、熱可塑性樹脂などが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。樹脂層は、金属層のうち耐候性層と反対側の表面全体に形成されていてもよいし、周縁部にのみ形成されていてもよい。
接着部80Bを構成する材料としては、例えばブチルゴム、ニトリルゴム、熱可塑性樹脂などが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。接着部80Bの厚さは特に制限されるものではないが、例えば300〜1000μmであればよい。
(乾燥剤)
乾燥剤95は、シート状であっても、粒状であってもよい。乾燥剤95は、例えば水分を吸収するものであればよく、乾燥剤95としては、例えばシリカゲル、アルミナ、ゼオライトなどが挙げられる。
(アンテナコイル)
アンテナコイル96は、一対の外部接続端子18a,18bと同一の材料で構成されていても異なる材料で構成されていてもよいが、同一の材料で構成されることが好ましい。
この場合、アンテナコイル96及び一対の外部接続端子18a,18bを形成する作業が容易となる。
次に、DSCモジュール100の製造方法について図5、図9および図10を参照しながら説明する。図10は、図6の第1一体化封止部を形成するための第1一体化封止部形成体を示す平面図である。
まず1つの透明基板11の上に透明導電層を形成してなる積層体を用意する。
透明導電層の形成方法としては、スパッタ法、蒸着法、スプレー熱分解法(SPD:Spray Pyrolysis Deposition)又はCVD法などが用いられる。
次に、図5に示すように、透明導電層に対して溝90を形成し、互いに溝90を介在させて絶縁状態で配置される透明導電層12A〜12Fを形成する。具体的には、DSC50A〜50Dに対応する4つの透明導電層12A〜12Dは、四角形状の本体部12a及び突出部12cを有するように形成する。このとき、DSC50A〜50Cに対応する透明導電層12A〜12Cについては、突出部12cが張出し部12dのみならず、張出し部12dから延びて、隣りのDSC50の本体部12aに対向する対向部12eをも有するように形成する。また透明導電層12Dについては、四角形状の本体部12a及び張出し部12dのみならず、第1電流取出し部12fと、第1電流取出し部12fと本体部12aとを接続する接続部12gとを有するように形成する。このとき、第1電流取出し部12fは、透明導電層12Aに対し、透明導電層12Bと反対側に配置されるように形成する。さらに、透明導電層12Eは、第2電流取出し部12hが形成されるように形成する。このとき、第2電流取出し部12hは、透明導電層12Aに対し、透明導電層12Bと反対側に配置され、且つ、第1電流取出し部12fの隣りに溝90を介して配置されるように形成する。また透明導電層12Fは、透明導電層12A〜12Eを包囲する残り環状領域に渦巻き状に溝90B(90)を形成することにより形成する。
溝90は、例えばYAGレーザ又はCOレーザ等を光源として用いたレーザスクライブ法によって形成することができる。
こうして、透明基板11の上に透明導電層12を形成する。
次に、透明導電層12A〜12Cのうちの突出部12c上に、導電材接続部16Aと導電材非接続部16Bとで構成される接続端子16の前駆体を形成する。具体的には、接続端子16の前駆体は、導電材接続部16Aが対向部12e上に設けられるように形成する。また透明導電層12Eにも接続端子16の前駆体を形成する。また導電材非接続部16Bの前駆体は、導電材接続部16Aの幅よりも狭くなるように形成する。接続端子16の前駆体は、例えば銀ペーストを塗布し乾燥させることで形成することができる。
さらに、透明導電層12Dの接続部12gの上には集電配線17の前駆体を形成する。集電配線17の前駆体は、例えば銀ペーストを塗布し乾燥させることで形成することができる。
また、透明導電層12Aの第1電流取出し部12f,第2電流取出し部12h上にはそれぞれ外部に電流を取り出すための外部接続用端子18a,18bの前駆体を形成する。外部接続用端子の前駆体は、例えば銀ペーストを塗布し乾燥させることで形成することができる。
さらに、透明導電層12Fの上には、その形状に沿ってアンテナコイル96の前駆体を形成する。アンテナコイル96の前駆体は、例えば銀ペーストを塗布し乾燥させることで形成することができる。
さらに、本体部12aの縁部に沿って形成される第1の溝90Aに入り込み且つ本体部12aの縁部をも覆うように、ガラスフリットからなる絶縁材33の前駆体を形成する。絶縁材33は、例えばガラスフリットを含むペーストを塗布し乾燥させることによって形成することができる。
またバックシート80を固定するために、絶縁材33と同様にして、透明導電層12F上で、絶縁材33を囲むように環状の連結部14の前駆体を形成する。このとき、連結部14の前駆体は、アンテナコイル96の前駆体を覆うように形成する。
さらに透明導電層12A〜12Dの各々の本体部12aの上に、酸化物半導体層13の前駆体を形成する。
酸化物半導体層13の前駆体は、酸化物半導体層13を形成するための酸化物半導体層形成用ペーストを印刷した後、乾燥することによって得られる。酸化物半導体層形成用ペーストは、酸化物半導体粒子のほか、ポリエチレングリコール、エチルセルロースなどの樹脂及び、テルピネオールなどの溶媒を含む。
酸化物半導体層形成用ペーストの印刷方法としては、例えばスクリーン印刷法、ドクターブレード法、又はバーコート法などを用いることができる。
最後に、接続端子16の前駆体、アンテナコイル96の前駆体、絶縁材33の前駆体、連結部14の前駆体、酸化物半導体層13の前駆体を一括して焼成し、接続端子16、絶縁材33、アンテナコイル96、連結部14、および酸化物半導体層13を形成する。
このとき、焼成温度は酸化物半導体粒子やガラスフリットの種類により異なるが、通常は350〜600℃であり、焼成時間も、酸化物半導体粒子やガラスフリットの種類により異なるが、通常は1〜5時間である。
こうして、図9に示すように、バックシート80を固定するための連結部14が形成され、透明導電性基板15を有する作用極10が得られる。
次に、作用極10の酸化物半導体層13に光増感色素を担持させる。このためには、作用極10を、光増感色素を含有する溶液の中に浸漬させ、その光増感色素を酸化物半導体層13に吸着させた後に上記溶液の溶媒成分で余分な光増感色素を洗い流し、乾燥させることで、光増感色素を酸化物半導体層13に吸着させればよい。但し、光増感色素を含有する溶液を酸化物半導体層13に塗布した後、乾燥させることによって光増感色素を酸化物半導体層13に吸着させても、光増感色素を酸化物半導体層13に担持させることが可能である。
次に、酸化物半導体層13の上に電解質40を配置する。
次に、図10に示すように、第1一体化封止部31を形成するための第1一体化封止部形成体131を準備する。第1一体化封止部形成体131は、第1一体化封止部31を構成する材料からなる1枚の封止用樹脂フィルムを用意し、その封止用樹脂フィルムにDSC50の数に応じた四角形状の開口131aを形成することによって得ることができる。第1一体化封止部形成体131は、複数の第1封止部形成体131Aを一体化させてなる構造を有する。
そして、この第1一体化封止部形成体131を、透明導電性基板15の上に接着させる。このとき、第1一体化封止部形成体131は、絶縁材33と重なるように接着する。第1一体化封止部形成体131の透明導電性基板15の接着は、第1一体化封止部形成体131を加熱溶融させることによって行うことができる。また第1一体化封止部形成体131は、透明導電層12の本体部12aが第1一体化封止部形成体131の内側に配置されるように透明導電性基板15に接着する。
一方、DSC50の数と同数の対極20を用意する。
対極20は、金属基板21上に、対極20の表面における還元反応を促進する導電性の触媒層22を形成することにより得ることができる。
次に、上述した第1一体化封止部形成体131をもう1つ用意する。そして、複数の対極20の各々を、第1一体化封止部形成体131の各開口131aを塞ぐように貼り合わせる。
次に、対極20に接着した第1一体化封止部形成体131と、作用極10に接着した第1一体化封止部形成体131とを重ね合わせ、第1一体化封止部形成体131を加圧しながら加熱溶融させる。こうして作用極10と対極20との間に第1一体化封止部31が形成される。このとき、対極20のうち透明導電性基板15側の面と第1一体化封止部31の仕切部31bとの接着部の幅Pが、対極20のうち透明導電性基板15側の面と第1一体化封止部31の環状部31aとの接着部の幅Qよりも狭くなるように第1一体化封止部31を形成する。また第1一体化封止部31の仕切部31bの幅Rは、第1一体化封止部31の環状部31aの幅Tの100%以上200%未満となるように第1一体化封止部31を形成する。第1一体化封止部31の形成は、大気圧下で行っても減圧下で行ってもよいが、減圧下で行うことが好ましい。
次に、第2一体化封止部32を準備する(図7参照)。第2一体化封止部32は、複数の第1封止部32Aを一体化させてなる構造を有する。第2一体化封止部32は、1枚の封止用樹脂フィルムを用意し、その封止用樹脂フィルムにDSC50の数に応じた四角形状の開口32cを形成することによって得ることができる。第2一体化封止部32は、第1一体化封止部31と共に対極20の縁部20aを挟むように対極20に貼り合わせる。第2一体化封止部32の対極20への接着は、第2一体化封止部32を加熱溶融させることによって行うことができる。
封止用樹脂フィルムとしては、例えばアイオノマー、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等を含む変性ポリオレフィン樹脂、紫外線硬化樹脂、及び、ビニルアルコール重合体などの樹脂が挙げられる。第2一体化封止部32の形成のための封止用樹脂フィルムの構成材料は、第1一体化封止部31の形成のための封止用樹脂フィルムの構成材料よりも高い融点を有することが好ましい。この場合、第2封止部32Aは、第1封止部31Aよりも硬くなるため、隣り合うDSC50の対極20同士の接触を効果的に防止することができる。また第1封止部31Aは第2封止部32Aよりも軟らかくなるため、封止部30Aに加わる応力を効果的に緩和することができる。
次に、第2封止部32の仕切部32bにバイパスダイオード70A,70B,70Cを固定する。またDSC50Dの封止部30A上にもバイパスダイオード70Dを固定する。
そして、バイパスダイオード70A〜70Dを通るように導電材60QをDSC50B〜50Cの対極20の金属基板21に固定する。さらにバイパスダイオード70A,70B間、バイパスダイオード70B,70C間、バイパスダイオード70C,70D間の各導電材60Qと、透明導電層12A上の導電材接続部16A、透明導電層12B上の導電材接続部16A、透明導電層12C上の導電材接続部16Aとをそれぞれ接続するように導電材60Pを形成する。また、透明導電層12E上の導電材接続部16Aとバイパスダイオード70Aとを接続するようにDSC50Aの対極20の金属基板21に導電材60Pを固定する。さらに、透明導電層12Dとバイパスダイオード70Aとを導電材60Pによって接続する。
このとき、導電材60Pは、金属粒子、バインダ樹脂及び有機溶媒を含む導電ペーストを用意し、この導電ペーストを、例えばプラネタリミキサで撹拌した後、対極20から、隣りのDSC50の接続端子16の導電材接続部16Aにわたって塗布して乾燥させ、硬化させることによって得ることができる。導電材60Qは、例えばプラネタリミキサで撹拌した後、金属粒子、バインダ樹脂及び有機溶媒を含む導電ペーストを用意し、この導電ペーストを、各対極20上に隣り合うバイパスダイオードを結ぶように塗布して乾燥させ、硬化させることによって得ることができる。このとき、導電ペーストを塗布する前に、プラネタリミキサで撹拌することで、導電ペースト中に空気を含ませることができる。また硬化温度は、上記バインダ樹脂が分解して消失しない温度であればよい。具体的には、硬化温度は、光増感色素への悪影響を避ける観点から、90℃以下の温度であることが好ましい。上記有機溶媒としては、120℃以下の沸点を有するものを用いることが好ましい。120℃以下の沸点を有する有機溶媒としては、例えばトルエン、アセトン及び1−プロパノールなどが挙げられる。
最後に、バックシート80を用意する。バックシート80の周縁部80aには、予め外部接続端子18aを露出させるための貫通孔80bと、外部接続端子18bを露出させるための貫通孔80dと、アンテナコイル96の端子部96aを露出させるための貫通孔80eと、端子部96bを露出させるための貫通孔80dとを形成しておく。そして、このバックシート80の周縁部80aを連結部14に接着させる。このとき、バックシート80の接着部80BとDSC50の封止部30Aとが離間するようにバックシート80を配置する。
以上のようにしてDSCモジュール100が得られ、DSCモジュール100の製造が完了する。
なお、上述した説明では、接続端子16、アンテナコイル96、絶縁材33、連結部14、および酸化物半導体層13を形成するために、接続端子16の前駆体、アンテナコイル96の前駆体、絶縁材33の前駆体、連結部14の前駆体、酸化物半導体層13の前駆体を一括して焼成する方法を用いているが、接続端子16、アンテナコイル96、絶縁材33、連結部14、および酸化物半導体層13はそれぞれ別々に前駆体を焼成して形成してもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、DSC50A〜50Dが図2のX方向に沿って一列に配列されているが、図11に示すDSCモジュール200のように、DSC50A〜50Dの一部であるDSC50C、50Dを途中で折り返し、DSC50AとDSC50Dとをそれらが互いに隣り合うように配置してもよい。この場合、透明導電層12Dは、DSCモジュール100と異なり、本体部12aと第1電流取出し部12fとの間に接続部12gを設ける必要がない。このため、集電配線17も設ける必要がない。
また上記実施形態では、透明導電性基板15が絶縁材33を有しているが、絶縁材33を有していなくてもよい。この場合、封止部30Aおよび第1一体化封止部31Aは、透明基板11、透明導電層12又は接続端子16に接合されることになる。ここで、透明導電性基板15は接続端子16を有していなくてもよい。この場合、封止部30Aおよび第1一体化封止部31Aは、透明基板11又は透明導電層12に接合されることになる。
また上記実施形態では、溝90が第2の溝90Bを有しているが、第2の溝90Bは必ずしも形成されていなくてもよい。
また上記実施形態では、接続端子16の導電材接続部16Aおよび導電材非接続部16Bの幅が一定とされているが、導電材接続部16Aおよび導電材非接続部16Bの幅はそれぞれ、接続端子16の延び方向に沿って変化してもよい。例えば導電材非接続部16Bのうち導電材接続部16Aから最も遠い側の端部から最も近い側の端部に向かって幅が単調に増加し、導電材接続部16Aのうち導電材非接続部16B側の端部から導電材非接続部16Bより最も遠い側の端部に向かって幅が単調に増加してもよい。
また上記実施形態では、導電材接続部16Aおよび導電材非接続部16Bはそれぞれ封止部30Aに沿って設けられているが、これらは、封止部30Aから遠ざかる方向に延びるように形成されていてもよい。但し、この場合、導電材接続部16Aが導電材非接続部16Bよりも封止部30Aに近い位置に配置されていることが好ましい。この場合、導電材60Pをより短くすることができる。
あるいは、透明導電層12A〜12C上に形成される接続端子16においては、導電材非接続部16Bは、導電材接続部16Aに直交するように配置されてもよい。
また導電材接続部16A、導電材非接続部16Bの幅以下であってもよい。
また上記実施形態では、第2封止部32Aが第1封止部31Aに接着されているが、第2封止部32Aは第1封止部31Aに接着されていなくてもよい。
さらに上記実施形態では、封止部30Aが第1封止部31Aと第2封止部32Aとで構成されているが、第2封止部32Aは省略されてもよい。
また上記実施形態では、対極20と第1一体化封止部31の仕切部31bとの接着部の幅Pは、対極20と第1一体化封止部31の環状部31aとの接着部の幅Qよりも狭くなっているが、接着部の幅Pは、接着部の幅Q以上であってもよい。
さらに、上記実施形態では、第1一体化封止部31の仕切部31bの幅Rは、第1一体化封止部31の環状部31aの幅Tの100%以上200%未満となっているが、仕切部31bの幅Rは、第1一体化封止部31の環状部31aの幅Tの100%未満であってもよく、200%以上であってもよい。
また上記実施形態では、バックシート80と透明導電層12とが、ガラスフリットからなる連結部14を介して接着されているが、バックシート80と透明導電層12とは、必ずしも連結部14を介して接着されている必要はない。
さらにまた上記実施形態では、連結部14と絶縁材33とが離間しているが、これらはいずれもガラスフリットで構成され、一体化されていることが好ましい。この場合、バックシート80と透明導電性基板15との間の空間において水分が侵入したとしても、連結部14と透明導電性基板15との間の界面、絶縁材33と透明導電性基板15との間の界面が存在しなくなる。また絶縁材33も連結部14もガラスフリットからなり、樹脂に比べ高い封止性能を有する。このため、連結部14と透明導電性基板15との間の界面や絶縁材33と透明導電性基板15との間の界面を通じた水分の侵入を十分に抑制することができる。
また上記実施形態では、絶縁材33はガラスフリットからなっているが、絶縁材33を構成する材料は、第1封止部30Aを構成する材料よりも高い融点を有するものであればよい。このため、このような材料としては、ガラスフリットのほか、例えばポリイミド樹脂などの熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂が挙げられる。中でも、熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。この場合、封止部30Aが高温時に流動性を有するようになっても、絶縁材33は、ガラスフリットからなる場合と同様、熱可塑性樹脂からなる場合に比べて高温時でも流動化しにくい。このため、透明導電性基板15と対極20との接触が十分に抑制され、透明導電性基板15と対極20との間の短絡を十分に抑制できる。
さらに上記実施形態では、複数のDSC50が直列接続されているが、並列接続されていてもよい。
さらにまた上記実施形態では、アンテナコイル96の回路部96c全体が封止材としての連結部14で覆われているが、必ずしもアンテナコイル96の回路部96c全体が連結部14で覆われていなくてもよい。例えば端子部96a,96bにそれぞれ直接接続されている回路部96cの端部は、連結部14によって覆われていなくてもよい。また回路部96cは連結部14で覆われていなくてもよい。例えばアンテナコイル96よりも内側に連結部14が設けられていてもよい。
また上記実施形態では、外部接続端子18a,18b及びアンテナコイル96の両端子部96a,96bが同一直線上に配置されているが、外部接続端子18a,18b及びアンテナコイル96の両端子部96a,96bは、DSC50Aの周囲に配置されていればよく、必ずしも同一直線上に配置されていなくてもよい。
また上記実施形態では、アンテナコイル96の巻き数は複数回となっているが、アンテナコイル96の巻き数は1回であってもよい。
また上記実施形態では、外部接続端子18a,18bと、アンテナコイル96の両端子部96a,96bがDSC50Aの周囲に配置されているが、外部接続端子18a,18bと、アンテナコイル96の両端子部96a,96bとが、DSC50Aの周囲に配置されていなくてもよい。例えば外部接続端子18a,18bがDSC50Aの周囲に配置され、アンテナコイル96の両端子部96a,96bがDSC50Dの周囲に配置されていてもよい。
また上記実施形態では、封止部30Aと連結部14とが互いに離間しているが、封止部30Aと連結し、封止部30Aと連結部14とが一体となってもよい。
また上記実施形態では、DSCモジュール100,200がIC(集積回路)素子を有していないが、DSCモジュール100,200はIC素子をさらに有していてもよい。この場合、IC素子は、アンテナコイル96及び外部接続端子18a,18bに電気的に接続されることになる。IC素子は例えば端子部96a又は端子部96b上に設けることができる。
さらにDSCモジュール100は、ICカードやリーダ等に適用可能である。
また上記実施形態では、DSC50の数が4つであるが、1つ以上であればよく、4つに限定されるものではない。このようにDSC50を複数有する場合は、図11に示すように、DSC50A〜50Dの一部を途中で折り返す場合よりも、図2に示すように、DSC50を一定方向に配列することが好ましい。このようにDSC50を一定方向に配列する場合、DSC50の数として、偶数、奇数のいずれをも選択することが可能となり、DSC50の数を自由に決定することができ、設計の自由度を向上させることができる。
さらに上記実施形態では、複数のDSC50が用いられているが、図12に示す色素増感太陽電池素子300のように、DSC50は1つのみ用いられてもよい。なお、図12に示す色素増感太陽電池素子300は、DSC50A〜DSC50Cを省略し、透明導電層12E上に設けられた接続端子16と、DSC50Dの対極20の金属基板21とが導電材60Pを介して電気的に接続されている。また色素増感太陽電池素子300においては、接続端子16が導電材接続部16Aのみで構成され、この導電材接続部16Aは、封止部30Aと連結部14との間に配置されている。すなわち、導電材接続部16Aは、DSC50Dの透明導電膜12Dのうちの本体部12aの側縁部12bに対向する位置に配置されていない。このため、第1実施形態のDSCモジュール100において導電材接続部16Aが配置されていた部分のスペースまで酸化物半導体層13を拡大することが可能となる。この場合、無駄なスペースが有効利用されるとともに発電面積を拡大することができる。
また上記実施形態では、対極20が対向基板を構成しているが、対向基板として、対極20に代えて、絶縁性基板を用いてもよい。この場合、絶縁性基板と封止部30Aと透明導電性基板15との間の空間に酸化物半導体層、多孔質絶縁層及び対極で構成される構造体が配置される。構造体は、透明導電性基板15のうち対向基板側の面上に設けることができる。構造体は、透明導電性基板15側から順に、酸化物半導体層、多孔質絶縁層及び対極で構成される。また上記空間には電解質が配置されている。電解質は、酸化物半導体層及び多孔質絶縁層の内部にまで含浸される。ここで、絶縁性基板としては、例えばガラス基板又は樹脂フィルムなどを用いることができる。また対極としては、上記実施形態の対極20と同様のものを用いることができる。あるいは、対極は、例えばカーボン等を含む多孔質の単一の層で構成されてもよい。多孔質絶縁層は、主として、多孔質酸化物半導体層と対極との物理的接触を防ぎ、電解質を内部に含浸させるためのものである。このような多孔質絶縁層としては、例えば酸化物の焼成体を用いることができる。
11…透明基板
12…透明導電層
15…導電性基板(導電性基板)
16…接続端子(導電性基板)
20…対極(対向基板)
21…金属基板
33…絶縁材(導電性基板)
50,50A〜50D…色素増感太陽電池
60P,60Q…導電材
96…アンテナコイル
96a,96b…端子部
96c…回路部
100,200…色素増感太陽電池モジュール(色素増感太陽電池素子)
300…色素増感太陽電池素子

Claims (6)

  1. 透明基板を含む少なくとも1つの色素増感太陽電池と、
    前記透明基板の一面側に設けられるアンテナコイルとを備える色素増感太陽電池素子であって、
    前記色素増感太陽電池が、
    前記透明基板及び前記透明基板の一面上に設けられる第1透明導電層を有する導電性基板と、
    前記導電性基板に対向する対向基板と、
    前記導電性基板と前記対向基板とを接合する環状の封止部と、
    前記導電性基板、前記対向基板及び前記環状の封止部によって包囲される空間内に配置される電解質とを有し、
    前記色素増感太陽電池素子が、前記少なくとも1つの色素増感太陽電池を前記透明基板の前記一面側で覆うバックシートをさらに有し、
    前記アンテナコイルが、前記環状の封止部を包囲するように巻回され、
    前記アンテナコイルが、
    回路部と、
    前記回路部の両端にそれぞれ設けられる端子部とを有し、
    前記回路部が封止材で覆われており、
    前記バックシートが、
    積層体と、
    前記積層体に設けられる接着部とを有し、
    前記バックシートの前記積層体が前記接着部を介して前記封止材に連結され、
    前記積層体が、樹脂層を含み、
    前記接着部がブチルゴムからなる色素増感太陽電池素子。
  2. 前記導電性基板が、前記封止部と前記透明基板との間に絶縁材をさらに有し、
    前記封止材と前記絶縁材とが、前記バックシートと前記導電性基板との間の空間において前記封止材と前記導電性基板との間の界面、及び、前記絶縁材と前記導電性基板との界面が存在しなくなるように設けられている、請求項1に記載の色素増感太陽電池素子。
  3. 前記色素増感太陽電池素子が、前記透明基板上に設けられ且つ前記導電性基板に含まれる前記第1透明導電層とは絶縁された第2透明導電層をさらに有し、
    前記アンテナコイルが、前記第2透明導電層上に設けられ、
    前記封止材が、前記第2透明導電層及び前記透明基板に接着されている、請求項1に記載の色素増感太陽電池素子。
  4. 前記色素増感太陽電池素子が、前記少なくとも1つの色素増感太陽電池で発生した電流を取り出す一対の外部接続端子をさらに有し、
    前記アンテナコイルの両端子部、及び前記一対の外部接続端子が、前記少なくとも1つの色素増感太陽電池のうちの特定の色素増感太陽電池の周囲に配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の色素増感太陽電池素子。
  5. 前記アンテナコイルの両端子部、及び前記一対の外部接続端子が同一直線上に配置されている、請求項4に記載の色素増感太陽電池素子。
  6. 前記色素増感太陽電池素子が、前記少なくとも1つの色素増感太陽電池で発生した電流を取り出す一対の外部接続端子をさらに有し、
    前記アンテナコイルと前記一対の外部接続端子とが同一材料で構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の色素増感太陽電池素子。
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