JP6320858B2 - 飲料注出装置 - Google Patents

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本発明は、飲料容器の飲料を冷却して注出する飲料注出装置に関する。
飲料容器に充填された飲料を冷却してカップ、グラスといった飲用の容器に注出する装置は、消費量が比較的多い料飲店等を対象とした業務用装置として従来より開発が進められてきた。しかしながら、近年では消費者の嗜好の本格化に合わせて、家庭、あるいは小規模の事業所といった消費量が比較的少ない場所での使用に適合させた飲料注出装置も種々提案されている。例えば、PETボトル等の市販の飲料ボトルを装置内に下向きに収容して冷却支持部により面接触状態で支持し、その冷却支持部を冷却してボトル自身を熱伝導で冷却し、そのボトル内から取り出された飲料を装置の注出口に導くよう構成された飲料注出装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2010−83582号公報
特許文献1の飲料注出装置では、開閉弁付きの接続用アダプタをボトルの口部に装着し、ボトルを倒す際にはその弁を閉じることにより、飲料の流出を防いでいる。ボトルが装着されるとアダプタの開閉弁が開き、アダプタを介して本体側に飲料が取り出される。アダプタを利用することにより、開封されたボトルからの飲料の漏れを気にすることなく、ボトルを装置に容易かつ確実に装着することができる。しかし、アダプタを飲料の冷却に活用する仕組みは従来の装置では設けられていない。
そこで、本発明は飲料容器の口部に装着されるアダプタを利用して飲料を効率よく冷却することが可能な飲料注出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る飲料注出装置(1)は、飲料容器(2)が収容される本体(3)と、前記本体とは別の部品として構成されて前記飲料容器の口部(2b)を閉じるように該口部に装着されるアダプタ(40)とを備え、前記本体には、前記口部に装着されたアダプタが着脱自在に取り付けられる容器接続部(20)と、前記飲料を冷却するための冷却源(26)と、前記飲料の注出部(10)とが設けられ、前記飲料容器の飲料が前記冷却源により冷却されつつ前記アダプタ及び前記容器接続部を経由して前記注出部に導かれる飲料注出装置であって、前記アダプタには熱伝導材料にて形成されたアダプタ側伝熱部(50)が設けられる一方で、前記冷却源の吸熱側には熱伝導材料にて形成された本体側伝熱部(26a)が設けられ、前記アダプタ側伝熱部及び前記本体側伝熱部は、前記アダプタの前記容器接続部への取り付けに伴って相互に接触して前記アダプタと前記冷却源との間に空気層が介在しない伝熱経路が形成されるように配置されているものである。
本発明の飲料注出装置によれば、アダプタを飲料容器の口部に装着し、そのアダプタを本体側の容器接続部に取り付けることにより、飲料容器が本体に収容される。アダプタが容器接続部に取り付けられると、アダプタ側伝熱部と本体側伝熱部とが相互に接触し、それによりアダプタと冷却源との間に空気層が介在しない伝熱経路が形成される。したがって、アダプタから冷却源の吸熱側に熱を吸い上げてアダプタを効率よく冷却することができる。アダプタは飲料容器の口部に装着されるため、飲料容器の飲料、あるいは飲料と置き換えられるべく飲料容器内に導入されるガス(例えば、炭酸ガス、空気)はそのアダプタを通過する。そのため、アダプタを冷却することにより、飲料容器から取り出される飲料を冷却し、あるいは飲料容器に導入されるガスを冷却し、それにより飲料容器内の飲料を冷却することができる。つまり、本発明の飲料注出装置は、アダプタが飲料容器の出入口である口部に装着されることに着目して、そのアダプタから伝熱経路を介して冷却源に直接的に熱を吸い上げることにより、熱損失を抑えて効率よく飲料を冷却するものである。
本発明の一形態において、前記飲料容器は前記口部を下に向けた状態で前記本体に収容され、前記アダプタと前記容器接続部との間には、前記アダプタを前記容器接続部に取り付けた際に接続されて前記飲料容器の内外を結ぶ流路(41、42)を開き、前記アダプタを前記容器接続部から取り外した際に接続が解除されて前記飲料容器の内外を結ぶ流路を閉じる継手(43、44)が設けられてもよい。これによれば、アダプタを容器接続部に取り付けることにより、アダプタの内部流路が開いて飲料容器からの飲料の取り出しが可能となる。飲料容器が下向きに装着されているので、注出部が閉じて飲料容器内に飲料が保管されている間も飲料がアダプタと接し、そのため、飲料容器内に残されている飲料が効率よく冷却される。
前記アダプタには、前記流路として、前記飲料容器から飲料を取り出すための飲料流路(42)と、前記飲料と置き換えられるべきガスを導入するガス流路(41)とが設けられてもよい。これによれば、アダプタを冷却することにより、そのアダプタを通過する飲料及びガスをいずれも効率よく冷却することができる。
前記本体には、前記飲料容器を収容する容器室(8)を有する容器ケース(5)と、該容器室の内部から空気を排気し、該容器室の内部に空気を導入する換気手段(31、47、48)とを備え、前記換気手段は、前記容器室外から取り込まれた空気を前記飲料容器の口部が位置する領域(C)に導入するように設けられてもよい。これによれば、アダプタ付近の冷気を容器室内に行き渡らせて飲料容器の冷却効率をさらに高めることができる。
本発明の一形態においては、前記冷却源としてペルチェ素子(26)が設けられ、該ペルチェ素子の吸熱板(26a)が前記本体側伝熱部の少なくとも一部として機能するものとされてもよい。これによれば、アダプタとペルチェ素子の吸熱板との間に空気層が介在しない伝熱経路が形成され、アダプタから効率よく吸熱して飲料の冷却効果を高めることができる。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
以上に説明したように、本発明の飲料注出装置によれば、飲料容器の出入口である口部に装着されるアダプタと冷却源の吸熱側との間に空気層が介在しない伝熱経路を形成するようにしたので、その伝熱経路を介してアダプタから冷却源に直接的に熱を吸い上げることにより、熱損失を抑えて効率よく飲料を冷却することができる。
本発明の一形態に係る飲料注出装置の概略を示す断面図。 飲料注出装置の内部を図1のII方向から見た状態を示す断面図。 飲料注出装置の内部を図1のIII方向から見た状態を示す断面図。 飲料注出装置の要部を示す図。 飲料ボトルの口部にアダプタを取り付けた状態を示す図。 アダプタを本体側の容器接続部に装着する様子を示す図。
図1〜図3は、本発明の一形態に係る飲料注出装置の内部構成を示している。これらの図から明らかなように、飲料注出装置1は、飲料容器の一例としての飲料ボトル2を下向きで収容する本体3を備えている。図2に全体が示されているように、飲料ボトル2は、胴部2aに比して口部2bが絞り込まれた形状である。飲料ボトル2は、飲料(一例としてビール)が充填された後、口部2bがねじ式の不図示のキャップにて封止された状態で市場に提供される。なお、飲料ボトル2の下向きとは、底部2cが上に、口部2bが下に位置する向きをいう。飲料ボトル2は、PETその他の樹脂材料、あるいはアルミニウム、鉄等の金属材料で形成され、その容量は家庭、あるいは小規模事業所等での消費に適した量(一例として1〜5リットル程度)である。
本体3は、概略円筒形で上端側が開口するハウジング4と、そのハウジング4の上端に装着される容器ケースとしてのボトルケース5とを備えている。ハウジング4は、飲料注出装置1の主要部品を収容するための容器として設けられている。ボトルケース5は、ハウジング4を閉じるとともに、飲料ボトル2を収容するために設けられている。ボトルケース5は、ハウジング4の上端に取り付けられるカバー6と、そのカバー6に取り付けられるキャップ7とを備えている。
図2によく示されているように、カバー6の中心部はハウジング4の内部かつ下方に凹むように設けられている。カバー6の凹状部分には、円筒部6aと、その円筒部6aから下方に離れるに従って内径が徐々に減少する円錐部6bと、その円錐部6bの下端に連なる小円筒部6cとが、飲料ボトル2の外形に沿うようにして設けられている(図4も参照)。小円筒部6cの下端は開口している。キャップ7は、ボトル2の胴部2aから底部2cにかけての範囲を覆うカップ状に形成されている。キャップ7は、その下端部をカバー6の円筒部6aに着脱自在に嵌め合わせてカバー6に装着される。キャップ7をカバー6に装着することにより、ボトルケース5内には、飲料ボトル2を収容する容器室としてのボトル室8が形成される。キャップ7がカバー6に取り付けられた状態において、ボトル室8はカバー6の小円筒部6cにおける開口部分を除いてほぼ密閉された空間となる。キャップ7を取り外すとボトル室8は上方に開口し、それにより飲料ボトル2の着脱が可能となる。また、ハウジング4の内部は小円筒部6cの開口部を除いてカバー6で覆われる。それにより、ハウジング4の内部に配置された部品類はキャップ7を外した状態でもユーザに対しては隠される。なお、カバー6はハウジング4に対して着脱自在であってもよいし、ユーザが取り外せないようにハウジング4とカバー6とが結合されてもよい。
図1に戻って、ハウジング4の壁部には飲料の注出部としてのタップ10が取り付けられている。タップ10はレバー10aの操作によって注出口10bからの飲料の注出、及びその注出の停止を切り換えるように構成されている。タップ10は公知の飲料注出装置のタップと同様の構成で足り、その詳細は説明を省略する。また、ハウジング4の内部でかつ底部にはヘッドユニット11が設けられている。ヘッドユニット11にはガスボンベ12が着脱自在に装着される。ガスボンベ12は、飲料ボトル2の飲料と置き換えられるべく飲料ボトル2に導入されるガス(一例として炭酸ガス)の供給源として用いられる。ヘッドユニット11は、そのガスボンベ12から適切な圧力かつ流量でガスを取り出すためのレギュレータ、スピードコントローラ等の流体制御機器を含んだユニットである。
図2及び図3に示すように、ハウジング4の内部には、容器接続部としてのボトルマウント20が設けられている。ボトルマウント20は、ハウジング4内に設けられたベースフレーム21により、ボトル室8の開口部、つまり小円筒部6cの開口部の直下に保持されている。ボトルマウント20は、非熱伝導材料(断熱材料)の一種であるポリカーボネート樹脂、その他の樹脂材料、又は金属材料を断熱材料等でコーティングした材料、セラミクス等、又は樹脂材料にヒートパイプ等の伝熱部品や材料を埋め込んだ部材にて形成されている。ボトルマウント20には、ボトル室8に収容される飲料ボトル2の口部2bが接続される。その接続部分の構成は後述する。ボトルマウント20には、ガスボンベ12から取り出されたガスを飲料ボトル2に導くためのガス配管Lg、及び飲料ボトル2から取り出された飲料をタップ10に導く飲料配管Lbが接続される。配管Lg、Lbには、柔軟性のあるチューブが用いられてもよいし、柔軟性のない金属等の剛体からなるパイプが用いられてもよい。パイプは断熱被覆処理が施されたものであってもよい。
ハウジング4の内部には、ボトルマウント20を左右から挟むようにして、サポートフレーム22、23が設けられている。一方のサポートフレーム22には、冷却ユニット25が取り付けられている。冷却ユニット25は飲料を冷却するために設けられている。冷却ユニット25は、一例として、冷却源としてのペルチェ素子26と、そのペルチェ素子26の放熱側に設けられた放熱フィン27と、放熱ファン28とを備えたペルチェ冷却ユニットとして構成されている。冷却ユニット25は、そのペルチェ素子26をボトルマウント20に向けるようにしてサポートフレーム22に取り付けられている。ペルチェ素子26は、その吸熱板26a(図4参照)が設けられた側をボトルマウント20に向けるように配置される。周知のように、吸熱板26aは金属等の熱伝導材料にて構成され、本形態ではその吸熱板26aが本体側熱伝達部として機能する。ペルチェ素子26は、その吸熱板26aが、カバー6の小円筒部6cよりも半径方向中心側に突出するように配置される。したがって、キャップ7を外したとき、小円筒部6cの開口端からペルチェ素子26の吸熱側を視認することができる。ペルチェ素子26の吸熱板26aは、飲料ボトル2側に配置されたアダプタ側熱伝達部としての伝熱部材50と接触する。この点は後に詳しく説明する。放熱ファン28は、排気方向(図2に矢印EXで示す。)をハウジング4の外周側に向けるようにして取り付けられている。なお、図4及び図6に想像線で示したように、ペルチェ素子26の外周は、その全周に亘って非熱伝導材料(断熱材料)製の断熱カバー25aにて覆われており、吸熱板26aの吸熱面のみがハウジング4内に露出する。それにより、ペルチェ素子26の吸熱作用は吸熱板26aの吸熱面に集中する。
一方、反対側(図2において右側)のサポートフレーム23には、回路基板30が取り付けられている。回路基板30は、冷却ユニット25等の電装部品に対する電源の供給等を制御する電子回路部品が実装される。さらに、サポートフレーム22、23には換気ファン31、32も取り付けられている。換気ファン31、32は、ハウジング4内に上から下へと向かう空気の流れを生じさせるように設けられている。ハウジング4の上部には、図2に矢印Finで示したように外気を導入するための吸気孔が、ハウジング4の下部には矢印Foutで示したように空気を排出するための排気孔がそれぞれ設けられる。ハウジング4の上部に取り込まれた外気は換気ファン31、32によってハウジング4内を下向きに流れ、排気孔から排出される。冷却ユニット25の放熱フィン27及び放熱ファン28によって捨てられる熱及び回路基板30で発生した熱は、ハウジング4内の空気流により排気孔からハウジング4外に逐次排出される。
図1に戻って、ベースフレーム21には、スイッチ33が設けられる。スイッチ33は、ユーザが飲料注出装置1から飲料ボトル2を取り外す際に、その飲料ボトル2内への炭酸ガスの供給を停止しかつ飲料ボトル2内の炭酸ガスを排出させてボトル内圧を低下させるためのストップバルブ(不図示)を切り替え操作するために設けられている。ユーザがハウジング4内にアクセスして、スイッチ33やヘッドユニット11等の操作、あるいはガスボンベ12の着脱等を行うため、ハウジング4には扉34が設けられる。扉34は、例えば図3に示したように、ヒンジ34aを軸として開閉可能となるようにハウジング4に取り付けられる。
次に、図4〜図6を参照して飲料ボトル2とボトルマウント20との接続部分の構成を説明する。図4は飲料ボトル2が下向きでボトルマウント20に装着された状態を示している。この図から明らかなように、飲料ボトル2は、その口部2bを閉じるようにして口部2bに装着されたアダプタ40を介してボトルマウント20に接続される。図5及び図6にも示したように、アダプタ40は、飲料ボトル2の口部2bの内周に嵌め合わされるボトル挿入軸部40aと、ボトルマウント20の嵌合穴20aに嵌め合わされる嵌合軸部40bとを備えている。アダプタ40はアルミニウム、ステンレス鋼といった金属材料にて形成される。なお、ボトル挿入軸部40aと嵌合軸部40bとは互いに異なる金属材料(一例としてボトル挿入軸部40aがステンレス鋼、嵌合軸部40bがアルミニウム)を素材として互いに別工程で製造され、その後に一体に組み合わされている。ボトル挿入軸部40aは飲料ボトル2の口部2bに対して外側にねじ込まれるように構成されてもよい。嵌合軸部40bはボトル挿入軸部40aよりも大径でかつ同軸であるが、その一部は平坦に切り欠かれている。アダプタ40には、ガス流路41及び飲料流路42がアダプタ40を軸方向に貫くように形成されている。嵌合軸部40bの端面には凹部40cが形成され、流路41、42はその凹部40cに開口する。流路41、42の凹部40c側の端部にはカプラ式継手43、44のソケット43a、44aがねじ込まれて固定されている。ガス流路41のボトル挿入軸部40a側の端部にはガス導入管45がさらに接続されている。ボトル挿入軸部40aの外周にはOリング等のリング状のシール46が装着されている。
図4及び図6に示すように、ボトルマウント20には、ハウジング4内のガス配管Lgと接続されるガス流路20b、及び飲料配管Lbと接続される飲料流路20cがボトルマウント20をその下面から嵌合穴20aの底部まで貫くように形成されている。ガス流路20b及び飲料流路20cの嵌合穴20a側の端部には、継手43、44のプラグ43b、44bがねじ込まれて固定されている(図3も参照)。アダプタ40の嵌合軸部40bを嵌合穴20aに嵌め合わせたとき、継手43のソケット43aがプラグ43bに差し込まれてそれらの内部流路が相互に開通し、継手44のソケット44aがプラグ44bに差し込まれてそれらの内部流路が相互に開通する。これにより、ガス配管Lgは、継手43、アダプタ40のガス流路41及びガス導入管45を介して飲料ボトル2の内部に連通し、飲料配管Lbは、継手44、アダプタ40の飲料流路42を介して飲料ボトル2の内部に連通する。なお、ソケット43a、44aからプラグ43b、44bが抜かれた状態ではソケット43a、44aの内部流路が閉じる。つまり、ソケット43a、44aはプラグ43b、44bの装着に伴ってアダプタ40の流路41、42を開き、プラグ43b、44bの抜き取りに伴って流路41、42を閉じる弁機能を内蔵している。この種の継手としては、公知の種々のカプラ式継手を用いることができる。
アダプタ40には伝熱部材50が設けられている。伝熱部材50は、熱伝導材料の一種であるアルミニウム、ステンレス鋼といった金属材料にて形成され、アダプタ側伝熱部として機能する。伝熱部材50は、アダプタ40とボルト等の締結手段を用いて結合されてもよいし、溶接、溶着等の接合手段を用いて結合されてもよい。伝熱部材50とアダプタ40とが一体に形成されてもよい。伝熱部材50は、嵌合軸部40bの軸線方向と直交する平坦な接触面50aを有している。その接触面50aの大きさは、ペルチェ素子26の吸熱側に配置された吸熱板26aと同等か又はいくらか大きく定められている。嵌合軸部40bの軸心から接触面50aまでの距離は、ボトルマウント20の嵌合穴20aの中心線から吸熱板26aの表面までの距離と等しく定められている。したがって、アダプタ40の嵌合軸部40bを嵌合穴20aに装着したとき、伝熱部材50とペルチェ素子26の吸熱板26aとを相互に接触させ、それにより、ペルチェ素子26とアダプタ40との間に空気層が介在しない伝熱経路を形成することができる。「空気層が介在しない」という概念は、要するにペルチェ素子26の吸熱板26aと伝熱部材50との間が熱伝導材料にて連続し、それらの間に空気による断熱層が存在していないことを意味する。
なお、図4に示したように、換気ファン31の吸気側とボトル室8の内部との間には排気路47が、換気ファン31の排気側とボトル室8の内部との間には吸気路48がそれぞれ形成される。これにより、換気ファン31が形成する下向きの空気の流れ(矢印Fで示す。)を利用して、同図に矢印Boutで示すようにボトル室8の空気を排気しつつ、矢印Binで示すように換気ファン31が取り込んだ外気をボトル室8に導入することができる。吸気路48が、飲料ボトル2の口部2bが位置する領域C、すなわち、小円筒部6cの内部領域に空気を導入するように設けられているため、飲料ボトル2の口部2b付近の冷気をボトル室8の内部に行き渡らせて飲料ボトル2の冷却効率を高めることができる。これにより換気ファン31、排気路47及び吸気路48はボトル室8に対する換気手段として機能する。
次に、飲料注出装置1により飲料ボトル2の飲料を抽出する手順を説明する。まず、図5に示すように、飲料ボトル2の口部2bを開封してキャップ(不図示)を取り外し、その口部2bにアダプタ40のボトル挿入軸部40aを装着する。このとき、継手43、44のソケット43a、44aの内部流路は閉じ、ボトル挿入軸部40aと口部2bとの間はシール46によりシールされる。したがって、飲料ボトル2を傾け、あるいは下に向けても飲料が漏れることはない。次いで、図6に示すように、飲料ボトル2を下に向け、伝熱部材50がペルチェ素子26の吸熱板26aと対向するように飲料ボトル2の周方向の位置を整えつつ、矢印Aに示すように、飲料ボトル2を下ろしてアダプタ40の嵌合軸部40bをボトルマウント20の嵌合穴20aに装着する。これにより、ペルチェ素子26の吸熱板26aと伝熱部材50とが接触し、吸熱板26aとアダプタ40との間に空気層が介在しない伝熱経路が形成される。また、アダプタ40の装着により、継手43、44のソケット43a、44aとプラグ43b、44bとが接続し、アダプタ40の流路41、42を介して飲料ボトル2の内部をガス配管Lg及び飲料配管Lbとが連通する。
飲料ボトル2を装着した後、装置1に電源を投入すると、冷却ユニット25及び換気ファン31、32が動作し、冷却ユニット25による冷却と、ハウジング4内の換気とが開始される。ペルチェ素子26の吸熱板26aとアダプタ40との間には空気層が介在しない伝熱経路が形成されているため、アダプタ40はペルチェ素子26により効率よく冷却される。アダプタ40は飲料ボトル2内の飲料と接しているため、そのアダプタ40を冷却することにより、飲料ボトル2内に残されている飲料が効率よく冷却される。
タップ10のレバー10aを操作して注出口10bを開くと、ガスボンベ12の炭酸ガスがガス配管Lgからボトルマウント20のガス流路20b、継手43、アダプタ40の流路41及びガス導入管45を介して飲料ボトル2内に導入される。そのガスの圧力で飲料ボトル2の飲料が飲料ボトル2から押し出される。飲料は、アダプタ40の流路42、継手44、ボトルマウント20の飲料流路20c、及び飲料配管Lbを介してタップ10へと導かれ、注出口10bから注出される。注出時には、アダプタ40がペルチェ素子26によって十分に冷却されているため、飲料ボトル2内に導入されるガス及び飲料ボトル2から取り出される飲料のいずれもアダプタ40に吸熱されて冷却される。
飲料ボトル2が空になった場合には、飲料ボトル2を持ち上げてボトルマウント20からアダプタ40を引き抜けばよい。リリースレバー35は、例えば継手43、44のソケット43a、44aに設けられた接続解除用の操作部に直接作用してソケット43a、44aに対するプラグ43b、44bの拘束を解除するように設けることができる。
本発明は上述した形態に限定されず、種々の形態にて実施することができる。例えば、上記の形態では、伝熱部材50をアダプタ側伝熱部材として機能させる一方で、ペルチェ素子26の吸熱板26aを本体側伝熱部として機能させ、これらをアダプタ40の着脱に伴って接触又は離間するように配置して伝熱経路を形成した。しかしながら、伝熱経路は、その途中に空気層が介在しない限り適宜の部材を介して形成されてよい。例えば、ボトルマウント20を金属材料等の熱伝導材料にて構成した場合には、そのボトルマウント20とペルチェ素子26の吸熱板26aとボトルマウント20とを接触させることにより、吸熱板26a及びボトルマウント20を本体側伝熱部として機能させてもよい。この場合、アダプタ40の嵌合軸部40bとボトルマウント20とが接触することにより、ペルチェ素子26とアダプタ40との間に伝熱経路が形成され、嵌合軸部40bがアダプタ側伝熱部として機能する。あるいは、ペルチェ素子26の吸熱板26aをボトルマウント20及びアダプタ40の伝熱部材50の両者に接触させることにより、アダプタ40の熱を伝熱部材50及びボトルマウント20の両者からペルチェ素子26に吸熱してもよい。伝熱経路には、グリース、熱伝達シートその他の非金属製の熱伝導材料が必要に応じて設けられてもよい。アダプタ側伝熱部についても、アダプタ40に伝熱部材50を設ける構成に代えて、アダプタ40の嵌合軸部40bそれ自体を本体側伝熱部(一例として吸熱板26a)と接触させるように構成し、それにより嵌合軸部40bをアダプタ側伝熱部として機能させてもよい。
本発明において、冷却源はペルチェ素子を利用するものに限定されず、吸熱作用が生じる限りにおいて適宜の冷却源が用いられてよい。例えば、ヒートサイクルを用いた冷却装置等が冷却源として用いられてよい。上記の形態では、ペルチェ素子による冷却と併せて、換気ファン31、32による空気冷却も図っているが、換気ファン31、32は必要に応じて適宜に設ければよく、アダプタの冷却によって十分な冷却効果が期待できる場合には、換気ファン31、32は省略されてもよい。ボトル室8の内部に飲料ボトル2の外面と接するように伝熱部材を配置し、その伝熱部材をペルチェ素子26と接続することにより、さらなる冷却を図ってもよい。
上記の形態では、飲料容器内にガスを導入して飲料を取り出すものとしたが、飲料の自然落下によって飲料を取り出し、飲料の消費に応じて飲料容器内に空気を吸い込むように構成された飲料注出装置であっても、飲料容器の口部にアダプタを装着し、そのアダプタを本体側の容器接続部に取り付ける構成である限り、本発明は適用可能である。アダプタを容器接続部に取り付けるための構成も適宜に変更可能である。
1 飲料注出装置
2 飲料ボトル(飲料容器)
3 本体
8 ボトル室(容器室)
10 タップ(注出部)
20 ボトルマウント(容器接続部)
26 ペルチェ素子
26a 吸熱板(本体側伝熱部)
31 換気ファン(換気手段)
40 アダプタ
40a ボトル挿入軸部
40b 嵌合軸部
41 ガス流路
42 飲料流路
43、44 継手
45 ガス導入管
47 排気路(換気手段)
48 吸気路(換気手段)
50 伝熱部材(アダプタ側伝熱部)

Claims (4)

  1. 飲料容器が収容される本体と、前記本体とは別の部品として構成されて前記飲料容器の口部を閉じるように該口部に装着されるアダプタとを備え、前記本体には、前記口部に装着されたアダプタが着脱自在に取り付けられる容器接続部と、前記飲料を冷却するための冷却源と、前記飲料の注出部とが設けられ、前記飲料容器の飲料が前記冷却源により冷却されつつ前記アダプタ及び前記容器接続部を経由して前記注出部に導かれる飲料注出装置であって、
    前記アダプタには熱伝導材料にて形成されたアダプタ側伝熱部が設けられる一方で、前記冷却源の吸熱側には熱伝導材料にて形成された本体側伝熱部が設けられ、
    前記アダプタ側伝熱部及び前記本体側伝熱部は、前記アダプタの前記容器接続部への取り付けに伴って相互に接触して前記アダプタと前記冷却源との間に空気層が介在しない伝熱経路が形成されるように配置され
    前記冷却源としてペルチェ素子が設けられ、該ペルチェ素子の吸熱板が前記本体側伝熱部として機能し、
    前記アダプタには、当該アダプタの前記容器接続部への取り付けに伴って前記ペルチェ素子の吸熱板と接触する接触面を有する伝熱部材が前記アダプタ側伝熱部として設けられている、飲料注出装置。
  2. 飲料容器が収容される本体と、前記本体とは別の部品として構成されて前記飲料容器の口部を閉じるように該口部に装着されるアダプタとを備え、前記本体には、前記口部に装着されたアダプタが着脱自在に取り付けられる容器接続部と、前記飲料を冷却するための冷却源と、前記飲料の注出部とが設けられ、前記飲料容器の飲料が前記冷却源により冷却されつつ前記アダプタ及び前記容器接続部を経由して前記注出部に導かれる飲料注出装置であって、
    前記アダプタには熱伝導材料にて形成されたアダプタ側伝熱部が設けられる一方で、前記冷却源の吸熱側には熱伝導材料にて形成された本体側伝熱部が設けられ、
    前記アダプタ側伝熱部及び前記本体側伝熱部は、前記アダプタの前記容器接続部への取り付けに伴って相互に接触して前記アダプタと前記冷却源との間に空気層が介在しない伝熱経路が形成されるように配置され、
    前記飲料容器は前記口部を下に向けた状態で前記本体に収容され、前記アダプタと前記容器接続部との間には、前記アダプタを前記容器接続部に取り付けた際に接続されて前記飲料容器の内外を結ぶ流路を開き、前記アダプタを前記容器接続部から取り外した際に接続が解除されて前記飲料容器の内外を結ぶ流路を閉じる継手が設けられている、飲料注出装置。
  3. 前記アダプタには、前記流路として、前記飲料容器から飲料を取り出すための飲料流路と、前記飲料と置き換えられるべきガスを導入するガス流路とが設けられている請求項2に記載の飲料注出装置。
  4. 前記本体には、前記飲料容器を収容する容器室を有する容器ケースと、該容器室の内部から空気を排気し、該容器室の内部に空気を導入する換気手段とを備え、前記換気手段は、前記容器室外から取り込まれた空気を前記飲料容器の口部が位置する領域に導入するように設けられている請求項2又は3に記載の飲料注出装置。
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