JP6315616B2 - 超音波トランスデューサ - Google Patents

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Description

本出願は、「超音波トランスデューサ」という表題で2012年6月12日に出願された米国仮出願第61/658,452の優先権の利益を主張する。
本出願は、一般に、音響トランスデューサに関し、より詳細には、レベルが上昇した超音波(ultrasound)を生成することができ、感度が上昇した超音波(ultrasonic wave)を受信することができる、高性能の超音波トランスデューサに関する。
ラミネート状の構造を有し、超音波トランスデューサアレイ内に複数の一般に円形の超音波トランスデューサ(例えば、約80個までまたはそれ以上)を形成することのできる超音波トランスデューサが良く知られている。このような超音波トランスデューサは、第1の絶縁保持層および第2の絶縁保持層、ならびに第1の絶縁保持層と第2の絶縁保持層の間に挟持された振動子フィルム層(vibrator film layer)を含むことができる。第1の保持層は、第1の保持層を介して形成される第1の複数の円形の開口を含むことができ、第2の保持層は、第2の保持層を介して形成される第2の複数の円形の開口を含むことができ、第2の複数の開口は、第1の複数の開口と実質的に位置合わせされている。このような超音波トランスデューサは、第1のカバー部および第2のカバー部をさらに含むことができ、第1の保持層、振動子フィルム層および第2の保持層の組み合わせは、第1のカバー部と第2のカバー部の間に挟持され得る。
上述の超音波トランスデューサにおいて、第1の保持層に面する振動子フィルム層の側部は、通常は金属で被覆されておらず、第2の保持層に面する振動子フィルム層の反対側の側部は通常は金属で被覆される。超音波トランスデューサは、さらに、複数の円形の導電性のバックプレートおよび複数の導電性のコイルスプリングを含み、コイルスプリングは、第1の保持層と実質的に同一の面に、第1のカバーと振動子フィルム層の間に配置され得る。各円形のバックプレートは、第1の保持層および第2の保持層を介して形成されるそれぞれの円形の開口と実質的に位置合わせされている。さらに、各円形のパックプレートは、通常は、当該バックプレートの表面上に形成された、V字形状の溝または台形の溝などの複数の溝を含む。複数の溝は、通常は、バックプレート表面で機械加工され、エッチングされ、または打ち抜き加工され、かつ、通常は、鋭い隅部および/または縁部ならびに直線の側部を有するように製造される。各コイルスプリングは、各バックプレートと第1のカバーの間に配置される。コイルスプリングは、それぞれのバックプレートおよび導電性の表面を有する第1のカバーに、機械的にも電気的にも接続される。第1のカバー部、コイルスプリング、それぞれの円形のバックプレート、ならびに第1の保持層、振動子フィルム層および第2の保持層の組み合わせは、コイルスプリングに、それぞれの円形の開口を介して振動子フィルム層の金属で被覆されていない側部に円形のバックプレートを付勢するように構成される。
さらに上述の超音波トランスデューサに関して、導電性の第1のカバー、コイルスプリングおよび円形のバックプレートの組み合わせは、第1の電極を形成し、振動子フィルム層の金属被覆された側部は、第2の電極を形成する。超音波トランスデューサは、第1の電極と第2の電極の間に電圧を印加できるように構成され、この結果、振動子フィルム層とバックプレートの間に電界(電場)が発生し、この電界により、フィルムがそれぞれのバックプレートに引き寄せられる。第1の電極と第2の電極の間に印加される電圧がACである場合、フィルムは振動して、送信モードにおいては、可聴周波数または超音波周波数で圧縮波を生成することができる。受信モードにおいては、超音波トランスデューサに影響を及ぼす受信音波は、電圧波形に変換される。
本出願によれば、レベルが上昇した超音波を生成し、感度が上昇した超音波を受信することができる超音波トランスデューサが開示される。
一態様において、開示する超音波トランスデューサのそれぞれは、バックカバー、保護フロントカバー、バックプレート、1つまたは複数のスプリング(例えば、板ばね)、およびバックプレートと保護フロントカバーの間に配置された振動子フィルム層を含む。例えば、複数のこのような超音波トランスデューサ(例えば、約8個までまたはそれ以上)は、超音波トランスデューサアレイ内で実行することができる。バックプレートは、長方形、正方形、六角形またはその他の適切な幾何形状とすることができ、金属、金属被覆された絶縁材料、またはその他の適切な材料から製造することができる。保護フロントカバーに面する振動子フィルム層の側部は、金属化されており、バックプレートに面する振動子フィルム層の反対側の側部は、金属化されていない。スプリングは、振動子フィルム層の金属化されていない側部にバックプレートを付勢するように構成される。バックプレートは、少なくとも部分的に第1の電極を形成し、振動子フィルム層の金属化された側部は、第2の電極を形成する。超音波トランスデューサは、第1の電極と第2の電極の間に電圧を印加できるように構成され、これにより、振動子フィルム層とバックプレートの間に電界が発生し、この電界によりフィルムがバックプレートに引き寄せられる。第1の電極と第2の電極の間に印加される電圧がACの場合、フィルムは振動して、送信モードにおいては、特定の信号波形に対応する可聴周波数または超音波周波数で圧縮波を生成することができる。受信モードにおいて、超音波トランスデューサに影響を及ぼす受信音波は電圧波形に変換される。
例示的な態様において、バックプレートは、振動子フィルム層に面する、バックプレートの表面上に形成された複数の溝を含む。例えば、複数の溝は、細長の直線状の溝、円形の溝、小さな窪み(ディンプル)形状の溝、またはその他の適切な形状の溝とすることができる。各溝は、溝の最深部に向かって徐々に傾斜する、斜めになる、角度を付ける、またはそこに向かって伸びる断面外形を有する上端部を含み、バックプレート表面のより広い領域を、それゆえ少なくとも部分的にバックプレートにより形成された第1の電極を、振動子フィルム層に近接させることができ、これにより、結果として生じる電界を増加させ、従って、超音波トランスデューサの出力パワー(output power)および感度を上昇させる。空気が、バックプレートの溝と振動子フィルム層の間に溜まることができるので(これは出力パワーの減少を引き起こす可能性がある)、バックプレートは、このような空気を逃がすことができるように構成されたエアブリードチャンネル(空気抜きチャンネル)を含むことができる。エアブリードチャンネルは、複数の溝と交差して、バックプレート表面に実装され、バックプレートの1つまたは複数の端部で、またはバックプレートの片側もしくは両側を介して、溝の中に溜まった空気を逃がすことができる。
別の例示的な態様において、バックプレート表面上の複数の溝はそれぞれ、溝の最深部から振動子フィルム層まで延在する、少なくとも1つの導電性の柱状構造(例えば、T字形上の柱状構造)を含み、少なくとも部分的にバックプレートによって形成された第1の電極のさらに広い領域を、振動子フィルム層にいっそう接近させることができ、これにより、超音波トランスデューサの出力パワーおよび感度をさらに上昇させる。
本発明のその他の特徴、機能および態様が、下記の詳細な説明から明らかとなろう。
添付の図面は、本明細書の一部に含まれ、またこれを構成するものであり、詳細な説明と共に本明細書において説明する1つまたは複数の実施形態を表し、これらの実施形態を説明する。
従来の超音波トランスデューサの図である。
本出願による、例示的な超音波トランスデューサの図である。
図2の超音波トランスデューサの例示的な実施態様の図である。 図2の超音波トランスデューサの例示的な実施態様の図である。 図2の超音波トランスデューサの例示的な実施態様の図である。 図2の超音波トランスデューサの例示的な実施態様の図である。
図2の超音波トランスデューサのバックプレートの表面上に形成することのきる例示的な溝の断面図である。 図2の超音波トランスデューサのバックプレートの表面上に形成することのきる例示的な溝の断面図である。 図2の超音波トランスデューサのバックプレートの表面上に形成することのきる例示的な溝の断面図である。 図2の超音波トランスデューサのバックプレートの表面上に形成することのきる例示的な溝の断面図である。
図4a〜図4dの溝内で実行することのできる例示的な柱状構造の図である。
図2の超音波トランスデューサを含む例示的なパラメトリックオーディオシステムのブロック図である。
「超音波トランスデューサ」という表題で2012年6月12日に出願された米国仮特許出願第61/658,452の開示は、ここに、その全体を参照することより本明細書に組み込まれる。
レベルが増加した超音波を生成し、感度が高められた超音波を受信することができる超音波トランスデューサを開示する。開示する超音波トランスデューサは、バックカバー、保護フロントカバー、バックプレート、1つまたは複数のスプリング、およびバックプレートと保護フロントカバーの間に配置される振動子フィルム層を含む。バックプレートは、振動子フィルム層に面する、バックプレートの表面上に形成される複数の溝を含む。各溝は、溝の最深部に向かって徐々に傾斜する、斜めになる、角度を付ける、またはそこに向かって伸びる断面外形を有する上端部を含み、バックプレートのより広い領域を振動子フィルム層に近接させることができ、これにより、結果として生じる電界が増加し、この結果、超音波トランスデューサの出力パワーおよび感度が上昇する。
図1は、ラミネート構造を有し、超音波トランスデューサアレイ内に複数の一般に円形の超音波トランスデューサ(例えば、80個までまたはそれ以上)を形成することのできる、従来の超音波トランスデューサ100を示す。超音波トランスデューサ100は、第1の絶縁保持層104、第2の絶縁保持層108、および各絶縁保持層104、108の間に挟持された振動子フィルム層106を含む。第1の保持層104は、そこを介して形成された第1の複数の円形の開口135を含むことができ、第2の保持層108は、そこを介して形成された第2の複数の円形の開口139を含むことができ、第2の複数の開口139は第1の複数の開口135と実質的に位置合わせされている。超音波トランスデューサ100は、第1のカバー部102、第2のカバー部110、ならびに、第1の保持層104、振動子フィルム層106および第2の保持層108の組み合わせをさらに含み、第2の保持層108は、第1のカバー部102と第2のカバー部110の間で挟持される。
従来の超音波トランスデューサ100において、第1の保持層104に面する振動子フィルム層106の側部106.1は、金属で被覆されておらず、第2の保持層108に面する振動子フィルム層106の反対側の側部106.2は、金属で被覆されている。超音波トランスデューサ100は、複数の円形の導電性バックプレート116および複数の導電性コイルスプリング114をさらに含み、バックプレート116およびコイルスプリング114は、第1のカバー102と振動子フィルム層106の間で、第1の保持層104と実質的に同じ面に配置されている。各円形のバックプレート117は、第1の保持層104および第2の保持層108をそれぞれ介して形成された円形の開口105、109と実質的に位置合わせされる。さらに、各円形のバックプレート117は、通常は、その表面上に形成される、V字形状の溝または台形形状の溝などの複数の溝を含む。複数の溝は、通常は、バックプレートの表面上で機械加工され、エッチングされ、または打ち抜き加工され、かつ、通常は、鋭い隅部および/または端部ならびに直線の側部を有するように製造される。各コイルスプリング115は、それぞれのバックプレート117と第1のカバー102の間に配置される。コイルスプリング115は、それぞれのバックプレート117および導電性の表面を有する第1のカバー102に機械的にも電気的にも接続される。第1のカバー102、コイルスプリング115、それぞれの円形のバックプレート117、ならびに、第1の保持層104、振動子フィルム層106および第2の保持層108の組み合わせは、コイルスプリング115が、それぞれの円形の開口105を介して振動子フィルム層106の金属被覆されていない側部106.1に対して円形のバックプレート117を付勢するように構成される。
さらに、従来の超音波トランスデューサ100に関して、導電性の第1のカバー102、複数のコイルスプリング114および複数の円形のバックプレート116の組み合わせは、第1の電極を形成し、振動子フィルム層106の金属被覆された側部106.2は、第2の電極を形成する。超音波トランスデューサ100は、第1の電極と第2の電極の間に電圧を印加できるように構成され、これにより、振動子フィルム層106とバックプレート116の間に電界が発生し、この電界によりフィルム106がバックプレート116に引き寄せられる。第1の電極と第2の電極の間に印加される電圧がACである場合、フィルム106は振動して、送信モードにおいては、可聴周波数または超音波周波数で圧縮波(疎密波)を生成することができる。受信モードにおいては、超音波トランスデューサ100に影響を及ぼす受信音波は、電圧波形に変換される。トランスデューサ駆動信号は、接続ケーブル118を介して超音波トランスデューサ100に印加できることに留意されたい。
図2は、本出願による、ラミネート状の構造を有し、レベルが上昇した超音波を発生させ、増加された感度で超音波を受信することができる、例示的な超音波トランスデューサの説明的な実施形態を示す。図2に示すように、超音波トランスデューサ200は、バックカバー202、保護フロントカバー208、バックプレート204、1つまたは複数のスプリング203(例えば、板ばね)、およびバックプレート204と保護フロントカバー208の間に配置された振動子フィルム層206を含む。例えば、バックプレート204は、正方形、長方形、六角形またはその他の適切な幾何形状とすることができ、金属、金属で被覆された絶縁材料、またはその他の適切な材料から製造することができ、約1.2inから25inの間またはその他の適切な大きさとすることができる。さらに、複数のこのような超音波トランスデューサ(例えば8個までまたはそれ以上)は、超音波トランスデューサアレイ内で実行することができる。保護フロントカバー208に面する、振動子フィルム層206の側206.1は、金属化(メタライズ)されており、バックプレート204に面する、振動子フィルム層206の反対側206.2は、金属化(メタライズ)されていない。スプリング203は、振動子フィルム層206の金属化されていない側206.2に対してバックプレート204を付勢するように構成される。バックプレート204は、少なくとも部分的に第1の電極を形成し、振動子フィルム層206の金属化された側206.1は、第2の電極を形成する。超音波トランスデューサ200は、第1の電極と第2の電極の間に電圧を印加することができるように構成され、これにより、振動子フィルム層206とバックプレート204の間に電界が発生し、この電界によってフィルム206はバックプレート204に引き寄せられる。一実施形態では、振動子フィルム層206は、安全性の向上および電磁シールドのために接地することができる。第1の電極と第2の電極の間に印加される電圧がACの場合、フィルム206は振動して、送信モードにおいては、特定の信号波形に対応する可聴周波数または超音波周波数で圧縮波を生成することができる。受信モードにおいては、超音波トランスデューサ200に影響を及ぼす受信音波は電圧波形に変換される。
図2にさらに示すように、バックプレート204は、振動子フィルム層206に面する、バックプレート204の表面上に形成された複数の溝205を含む。例えば、複数の溝205は、バックプレートの表面上に実質的に平行の列で形成された細長の直線状の溝(図2に示す)、円形の溝、小さな窪み(ディンプル)形状の溝、またはその他の適切な形状の溝とすることができる。各直線状の溝205は、溝205の最深部に向かって徐々に傾斜する、斜めになる、角度を付ける、またはそこに向かって伸びる断面外形を有する対向する上端部を含み、少なくとも部分的にバックプレート204によって形成された第1の電極のより広い領域が振動子フィルム層206に近接するのを可能にし、これにより結果として生じる電界が増加し、従って、超音波トランスデューサ200の出力パワーおよび感度が上昇する。一実施形態では、溝205は、1つまたは複数の丸みを付けられた、傾斜した、斜めにされた、または角度を付けられた部分を備える1つまたは複数の壁を有することができる。例えば、溝205の1つまたは複数の壁は、溝205の上端部に、その付近に、またはそこに向かう、緩やかな傾斜、緩やかな斜面、または浅い角度といった様々な傾斜を有するように構成することができ、また、溝205の最深部に、その付近に、またはそこに向かう、急な傾斜、急な斜面または急な角度を有するように構成することができる。さらに、溝の少なくとも1つの緩やかに傾斜した、斜めにされた、または角度を付けられた部分は、それぞれの溝の上端部で、その付近で、またはそこに向って振動子フィルム層に並列に近接することができる。
バックプレート204の直線状の溝205と振動子フィルム層206の間に空気が溜まることがあるので(これは出力パワーの減少を生じさせる可能性がある)、バックプレート204は、このような空気を逃がすことができるように構成されたエアブリードチャンネル310(図3bおよび図3c参照)を含む。エアブリードチャンネル310は、細長の直線状の溝205の列に実質的に垂直に、かつそれと交差して、バックプレート204の表面に実装されて、バックプレート204の対向する端部312.1、312.2(図3bおよび図3c参照)の溝205で、または、バックプレート204の片側または両側204.1、204.2を介して、溝205内に溜まった空気を逃がすことができる。一実施形態では、少なくともいくつかの直線状の溝205は、このような溜まった空気を逃がすように、バックプレート204の1つまたは複数の端部で開口され得る。
図3a〜図3dは、図2の超音波トランスデューサ200の例示的な実例態様を示している。このような例示的な実施態様は、図3aにおける部分的な構造に示した超音波トランスデューサアレイ300を含むことができる。超音波トランスデューサアレイ300は、フレーム320内にそれぞれ配置された、矩形のバックプレート304a、304bを有する2つの超音波トランスデューサを含むことができる。図3aは、バックカバー202(図2参照)に通常は面するであろうそれぞれのバックプレート304a、304bの側部204.2(図2参照)を示す。図3aは、それぞれのバックプレート304a、304bとバックカバー202の間に任意の適切な構成で配置することのできるスプリング303(例えば、板ばね)をさらに示す。一実施形態では、このような2つのスプリング303はフレーム320に結合され、バックプレート304aとバックカバー202の間に配置され、同様に、このような2つのスプリング303は、バックプレート304bとバックカバー202の間に配置される。別の実施形態では、一般に平坦なZ形状のスプリングが、振動子フィルム層の表面に、静かに、但し均一に、振動子フィルム層206に対して各バックプレート304a、304bを係合するように構成され得る。
一実施形態では、直線状の溝305を含むそれぞれのバックプレート304a、304bは、押し出し成形、ロール成形、打ち抜き加工、または機械加工などの低コストの技法を用いて製造することができる。別の実施形態では、バックプレート304a、304bは、プラスチック(またはその他の適切な材料)から製造することができ、アルミニウム(またはその他の適切な金属被覆)で被覆され、それゆえ、低コストの射出成形の製造技法に適している。
図3bは、振動子フィルム層206(図2参照)に通常は面するであろう矩形状のバックプレート304a、304bのうちの1つの側部204.1(図2参照)を示す。図3bに示すように、矩形状のバックプレート304は、その表面上に列を成して形成された複数の細長の直線状の溝305を含む。一実施形態では、バックプレートの表面上の直線状の溝305の列は、図3bに示すように、矩形状のバックプレート304の長い方の領域の寸法に沿って延びる。別の実施形態では、バックプレートの表面上の直線状の溝305の列は、矩形状のバックプレート304の短い方の領域の寸法に沿って延びる。さらに別の実施例では、バックプレートの表面上の直線状の溝305の列は、矩形状のバックプレート304の長い方または短い方の領域の寸法に沿って延び、バックプレート304の端部にまで実質的に延在する。
図3bにさらに示すように、バックプレート304は、直線状の溝305内に溜まった空気を逃がすことができるように構成されたエアブリードチャンネル310を含む。一実施形態では、エアブリードチャンネル310は、細長の直線状の溝305の列に実質的に垂直に、かつこれを交差して、バックプレート304の表面に実装されて、バックプレート304の対向する端部312.1、312.2で、またはバックプレート304の片側または両側204.1、204.2(図2参照)を介して、溝305内に溜まった空気を逃がす。一実施形態では、矩形状のバックプレート304の4つの端部全ては、鋭い隅部および/または端部が振動子フィルム層206(図2参照)を意図せずすり減らすことがないように、丸みを付けられる。図3cは、矩形状のバックプレート304の1つの隅部の詳細な図を示し、複数の直線状の溝305の一部を表し、また、直線状の溝305の列に実質的に垂直に、かつこれと交差し、バックプレート304の端部312.1にまで実質的に延在するエアブリードチャンネル310を表す。
図3dは、部分構造において示す超音波トランスデューサアレイ300の別の図を示す。具体的には、図3dは、フレーム320、矩形のバックプレート304a、304bの一般的な位置、保護フロントカバー308、および矩形のバックプレート304a、304bと保護フロントカバー308の間に挟持された振動子フィルム層306を示す。一実施形態では、保護フロントカバー308は、保護メッシュの形で実装することができる。保護メッシュ308を振動子フィルム層306に意図せず接触させないように、超音波トランスデューサアレイ300は、超音波トランスデューサアレイ300の少なくとも1つの領域の寸法にわたり、保護メッシュ308と振動子フィルム層306の間に配置された少なくとも1つの支持バー309を含む。物体(例えば、人の指)が保護メッシュ308に接触する場合、保護メッシュ308は、振動子フィルム層306に接触することなく、支持バー309に衝突することができる。一実施形態においては、適量の接着剤付きフェルトが振動子フィルム層306に取り付けられて、保護メッシュ306が振動子フィルム層306に直接接触するのを防ぐことができる。
図4a〜図4bは、それぞれ、図2の超音波トランスデューサ200内のバックプレートの表面上に形成することのできる、例示的な溝405a、405b、405c、405dの断面図である。図4a〜図4bに示すように、それぞれの溝405a、405b、405c、405dの断面形状は、帯域幅および周波数応答を最適なものにするために、溝ごとに、または特定のセットの溝ごとに、交互になるようにまたは様々に製造することができる。
一般に、超音波トランスデューサ200のバックプレート204からの最大の力は、各溝205の上端部付近で発生され、そこでは、少なくとも部分的にバックプレート204によって形成された第1の電極が、振動子フィルム層206に最も近接している。これは、最大の変位を引き起こす領域である。感度を上昇させるために、可能な限り最大量の力が振動子フィルム層206に加えられるべきである。しかし、典型的な超音波トランスデューサは、振動子フィルム層206がその弾性限界に達することにより、または、空気の絶縁耐力により、飽和し得ることに留意されたい。振動子フィルム層206がその弾性限界に達するという事態は、振動子フィルム層206の厚さが異なることによる最大振幅の差から観察され得る。出力電圧にとって、厚い振動子フィルム層206とは対照的に、薄い振動子フィルム層206がより高い出力(飽和状態にある)を得ることが可能である。振動子フィルム層206がその弾性限界に達すると、係数の著しい変化が生じることがあり、より高い出力が妨げられる。
係数を最小にしながら変位を最大にするために、溝405a、405b、405c、405d(図4a〜図4b参照)は可能な限り幅広に作られ(同時に、印加される全体の力も考慮される)、他方で振動子フィルム層における高い共振モードを避けるように作られる。さらに、溝405a、405b、405c、405dの壁の角度は、徐々に傾斜し、または斜めになり、第1の電極を、最大領域にわたり振動子フィルム層に可能な限り近接するように保つ。一実施形態では、各溝405a、405b、405c、405dは、それぞれの溝の最深部422a、422b、422c、422dに向けて徐々に傾斜する断面外形を有する対向する上端部を含むことができ、第1の電極のより広い領域を振動子フィルム層に近接させることができる。これは、振動子フィルム層への力を最大にし(おおよそ距離と反比例する)、最大の変位および感度をもたらす。別の実施形態では、各溝405a、405b、405c、405dは、1つまたは複数の丸みを付けられた、傾斜した、斜めにされた、または角度を付けられた部分を備える1つまたは複数の壁を有することができる。例えば、溝405a、405b、405c、405dの1つまたは複数の壁は、溝の上端での、またはその付近の、またはそこに向かう緩やかな傾斜、緩やかな斜面、または浅い角度等の様々な傾斜を有するように構成することができ、また、溝の最深部で、またはその付近で、またはそこに向かう急な傾斜、急な傾きまたは急な角度を有するように構成することができる。
図4aは、溝405aの断面図を示す。溝405は、バイアス下において、振動子フィルム層406aの平均的な変位に良好に適合するように懸垂形状であり、それゆえ、振動子フィルム層406がその表面全域にわたりバックプレート404aに可能な限り近接することが確実となる。
溝内に深さがないと、補償される必要があり得る共振周波数が著しく上昇できる点に留意されたい。図4bを参照すると、厚い振動子フィルム層406b(これは曲げ剛性を上昇させ、かつ、おそらく最大出力を減少させるであろう)を使用する代わりに、大量の空気がコンプライアンス(追従)のために溝内に入ることができ、これにより、共振周波数が減少する。製造上の制約により、溝405b内のこのような大量の空気は、傾斜した外形を備える溝405bの中心422bに、より深い窪みを形成することによって提供されて、均一な空気圧の分散を確実にすることができる。図4dに示すように、振動子フィルム層406bは、ほとんどの部分でバックプレート404bに非常に近接しており、他方で共振周波数を減少させるために溝405b内に大量の空気を提供する。
このような大量の空気は、図4cに示すように、少なくとも2つの別々の徐々に傾斜する領域424c、426cを備える仕切られた溝405cを使用して提供することもできる。電界強度は、2つの電極(例えば、振動子フィルム層406cの金属化された表面と、バックプレート404cの表面)の間の距離に反比例するので、電界と、それゆえフィルム406cへの力とは、緩やかな傾斜424cの付近で最も高い。急な傾斜426cは、音響コンプライアンスのためのキャビティを提供し、全体の出力への寄与が少ない。
別の手法は、丸みを付けられた、傾斜した、角度を付けられた、または斜めにされた対向する上端部428cを有する台形形状の溝405dを用いることである。振動子フィルム層406d付近の追加の電極領域の存在は、超音波トランスデューサが送信しているときにより大きな力を提供し、また、超音波トランスデューサが受信しているときにより高い感度を提供する。例えば、対向する上端部428dは、1ミル(mil)よりも大きく、2ミルよりも大きく、おおよそ+/−3ミルで、またはその他の適切な値となるように丸みを付けることができる。
図5は、溝505内で、および図4a〜図4bの溝405a、405b、405c、405dのいずれかの内で実行することのできる、例示的な導電性の柱状構造530を示す。柱状構造530をこのように使用すると、少なくとも部分的にバックプレート504によって形成される増加した電極領域が振動子フィルム層506に近接することができ、これにより、より強い力が発生する。
図6は、例示的なパラメトリックオーディオシステム600を示しており、このシステム内では、図2の超音波トランスデューサ200と一致する超音波トランスデューサ618を用いることができる。図6に示すように、超音波トランスデューサ618は、超音波キャリア信号発生器612と1つまたは複数のオーディオ信号源604.1〜604.nを含む信号発生器602よって駆動される。任意の信号調整回路606.1〜606.nは、オーディオ信号源604.1〜604.nから発生されるそれぞれのオーディオ信号を受信し、調整されたオーディオ信号を加算器608に提供する。オーディオ信号の調整は、オーディオ信号が加算器608によって加算された後に選択的に実行され得ることに留意されたい。いずれにしても、調整は、通常は再生されたオーディオ内の歪みを効果的に削減させるか、または減少させるのに必要な非線形反転を含む。
モジュレータ610は、加算機608からのコンポジットオーディオ信号およびキャリア発生器612からの超音波キャリア信号を受信し、合成されたオーディオ信号を有する))超音波キャリア信号を変調する。モジュレータ610は、変調指数を変更するために調整可能であることが好ましい。キャリアを用いた乗算による振幅変調が好ましいが、このような変調の最終目的は、オーディオ帯域(可聴帯域)信号を超音波に変換することであるので、この結果を実現するいかなる形式の変調も採用することができる。
モジュレータ610は、変調されたキャリア信号をマッチングフィルタ614に提供し、マッチングフィルタ614は、駆動増幅器616の凡そ平坦でない周波数応答を補償するように構成されている。マッチングフィルタ614は、駆動増幅器616に変調されたキャリア信号を提供し、駆動増幅器616は、変調されたキャリア信号の増幅されたものを超音波トランスデューサ618に提供する。合成されたオーディオ信号を有する振幅変調された高強度のキャリア信号を含む超音波ビーム出力は、可聴音を発生させるように、伝搬媒体の非線形の伝搬特性により、空気中を通過する際に復調される。
開示したシステムおよび方法に関する上記の例示的実施形態を説明したが、その他の代替的な実施形態または変形形態を実行することができる。例えば、図4a〜図4bに示した直線状の溝405a、405b、405c、405dに関して、エアギャップは、空気のチューブ、パッシブラジエータ、または共振周波数を低下させるのに適したその他の質量素子と置き換えることができる。少なくとも部分的にバックプレートによって形成された電極は、溝の最深部から延在するように製造することもでき、電極をフィルムに近接させるように、柱状形状、環状、チューブ状、T字形状またはその他の適切な形状として少なくとも部分的に構成することができる。さらにフィルムの係合を補助するために、バックプレートはカーブ(湾曲)するように構成され、この結果、バックプレートは例えば、約6インチにわたり約0.002インチから0.100インチの範囲で、直線状の溝に対して凸状となる。
上述の超音波トランスデューサの別の修正形態および変形形態が、本明細書において開示した進歩性の概念から逸脱することなく実行できることを、当業者は理解するであろう。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲についての範囲および精神によって限定されない限り、限定的に解釈されるべきでない。

Claims (36)

  1. 振動子フィルム層と、
    前記振動子フィルム層に対して配置されたバックプレートとを有し、
    前記バックプレートが、前記振動子フィルム層に面する表面上に形成された複数の窪みを備え、
    窪みは、変化する傾斜のある断面外形を有する上面含む対向する端部をえ、前記バックプレートの表面の増加した領域を前記振動子フィルム層に近接させることを可能にする、超音波トランスデューサ。
  2. 前記振動子フィルム層に対して力を印加するするように構成された1つまたは複数のコンプライアンス部材をさらに含む、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  3. 前記コンプライアンス部材ばねとして構成される、請求項2に記載の超音波トランスデューサ。
  4. 前記振動子フィルム層が、金属化された第1の側、および前記バックプレートに面する金属化されない第2の側を有し、前記バックプレートが少なくとも部分的に第1の電極を形成し、前記振動子フィルム層の金属化された第1の側が第2の電極を形成する、請求項2に記載の超音波トランスデューサ。
  5. 前記振動子フィルム層が接地される、請求項4に記載の超音波トランスデューサ。
  6. 前記バックプレートの表面に、少なくともいくつかの前記窪みと交差するように実装されたチャンネルをさらに含み、これにより、それぞれの窪み内に溜まった空気を逃がすことを可能にする、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  7. 少なくともいくつかの前記窪みは、それぞれの窪み内に溜まった空気を逃がすことができるように、少なくとも1つの開口端を有する、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  8. 前記振動子フィルム層と隣接して配置された保護用のカバー部をさらに含む、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  9. 少なくともいくつかの前記窪みの上面が、前記振動子フィルム層に対して凸状に丸みを付けられている、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  10. 少なくともいくつかの前記窪みの上面が、少なくとも2つの徐々に傾斜する領域を備える断面外形を有する、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  11. 少なくともいくつかの前記窪みの上面が、それぞれの窪みを実質的に矩形状でない台形形状にさせる断面外形を有する、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  12. 前記窪みの上面の断面外形の変化する傾斜が、それぞれの窪みの最深部に向かって増加する、請求項11に記載の超音波トランスデューサ。
  13. 前記複数の窪みの少なくともいくつかが、前記それぞれの窪みの最深部から前記振動子フィルム層に向けて延在する導電性の柱状構造を含む、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  14. 前記柱状構造がT字型である、請求項13に記載の超音波トランスデューサ。
  15. 前記バックプレートが、矩形、六角形、円形または正方形の幾何形状のうちの1つを有する、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  16. 複数の窪みの1つまたは複数が、丸め付けられた、傾斜された、斜めにされた、あるいは角度付けされた部分を含む1つまたは複数の壁を有する、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  17. 少なくとも1つの空中のオーディオビームを発生するパラメトリックオーディオシステムであって、
    少なくとも1つのオーディオ信号を提供するように構成された少なくとも1つのオーディオ信号源と、
    少なくとも1つのオーディオ信号を受信し、前記オーディオ信号を非線形処理するように構成された少なくとも1つの信号調整器と、
    前記非線形処理された信号を受信し、当該非線形処理された信号を超音波周波数に変換するように構成された変調器と、
    前記変換された信号を受信し、空中を介して選択された経路に沿って前記変換された信号を投射するように構成された超音波トランスデューサアレイであって、これにより、前記選択された経路の少なくとも一部に沿って前記オーディオ信号を再生する、超音波トランスデューサアレイと、
    を含み、
    前記超音波トランスデューサが、
    振動子フィルム層と、
    前記振動子フィルム層に対して配置されたバックプレートとを備え、
    前記バックプレートが、前記振動子フィルム層に面する表面上に形成された複数の窪みを備え、
    窪みは、変化する傾斜のある断面外形を有する上面含む対向する端部をえ、前記バックプレートの表面の増加した領域を前記振動子フィルム層に近接させることを可能にする、パラメトリックオーディオシステム。
  18. 前記超音波トランスデューサが、前記バックプレートの表面上に、少なくともいくつかの窪みの少なくともいくつかと交差するチャンネルを含み、これにより、それぞれの窪み内に溜まった空気を逃がすことができる、請求項17に記載のパラメトリックオーディオシステム。
  19. 前記窪みの少なくともいくつかが、それぞれの窪み内に溜まった空気を逃がすことができるように、少なくとも1つの開口端を有する、請求項17に記載のパラメトリックオーディオシステム。
  20. 前記複数の窪みの少なくともいくつかが、前記それぞれの窪みの最深部から前記振動子フィルム層に向けて延在する導電性の柱状構造を含む、請求項17に記載のパラメトリックオーディオシステム。
  21. 前記バックプレートが、矩形、六角形、円形または正方形の幾何形状のうちの1つを有する、請求項17に記載のパラメトリックオーディオシステム。
  22. 複数の窪みの1つまたは複数が、丸め付けられた、傾斜された、斜めにされた、あるいは角度付けされた部分を含む1つまたは複数の壁を有する、請求項17に記載のパラメトリックオーディオシステム。
  23. 振動子フィルム層を備える超音波トランスデューサ内で使用するためのバックプレートであって、
    前記振動子フィルム層に面するように構成された第1の表面と、
    前記第1の表面上に形成された複数の窪み
    を含み、
    前記窪みの少なくともいくつか変化する傾斜のある断面外形を有する上面を含む対向する端部を備え、前記バックプレートの表面の増加した領域を前記振動子フィルム層に近接させることを可能にする、バックプレート。
  24. 前記複数の窪みの1つまたは複数が、1つまたは複数の丸みを付けられた、傾斜した、斜めにされた、もしくは角度を付けられた部分を備える1つまた複数の窪みの壁を有する、請求項23に記載のバックプレート。
  25. 前記窪みの壁の1つまたは複数が、それぞれの窪み上面で、その付近で、またはそこに向かって緩やかに傾斜した、斜めにされた、または角度を付けられた部分を備え、かつ、それぞれの窪みの最深部で、その付近で、またはそこに向かって急に傾斜した、斜めにされた、または角度を付けられた部分を備える、請求項24に記載のバックプレート。
  26. 前記窪みの壁の少なくとも1つの前記緩やかに傾斜した、斜めにされた、または角度を付けられた部分の少なくとも一部が、それぞれの窪み上面で、その付近で、またはそこに向かって振動子フィルム層とおおよそ平行である、請求項25に記載のバックプレート。
  27. 前記バックプレートの第1の表面に、それぞれの窪みの少なくともいくつかと交差して実装され、これにより、それぞれの窪み内に溜まった空気を逃がすことができるチャンネルをさらに含む、請求項23に記載のバックプレート。
  28. 前記それぞれの窪みの少なくともいくつかが、それぞれの窪み内に溜まった空気を逃がすことができるように、少なくとも1つの開口端を有する、請求項23に記載のバックプレート。
  29. 前記第1の表面が、矩形、円形、正方形、および六角形の形状のうちの1つを有する、請求項23に記載のバックプレート。
  30. 前記それぞれの窪みの少なくともいくつかが、線形、円形、およびディンプル形の構成のうちの1つを有する、請求項23に記載のバックプレート。
  31. 振動子フィルム層を備える超音波トランスデューサ内で使用するためのバックプレートであって、
    前記振動子フィルム層に面するように構成された第1の表面と、
    前記第1の表面上に形成された複数の窪みと、
    前記バックプレートの第1の表面に、それぞれの窪みの少なくともいくつかと交差して実装され、これにより、それぞれの窪み内に溜まった空気を逃がすことができる、少なくとも1つのチャンネルと
    を含む、バックプレート。
  32. 前記第1の表面が、矩形、円形、正方形、および六角形の形状のうちの1つを有する、請求項31に記載のバックプレート。
  33. 前記それぞれの窪みの少なくともいくつかが、線形、円形、およびディンプル形の構成のうちの1つを有する、請求項31に記載のバックプレート。
  34. 振動子フィルム層を備える超音波トランスデューサ内で使用するためのバックプレートであって、
    前記振動子フィルム層に面するように構成された第1の表面と、
    前記第1の表面上に形成された複数の窪みと、
    1つまたは複数の端部とを含み、
    を含み、
    前記それぞれの窪みの少なくともいくつかが、それぞれの窪み内に溜まった空気を逃がすことができるように、前記バックプレートの前記1つまたは複数の端部に少なくとも1つの開口端を有する、バックプレート。
  35. 前記第1の表面が、矩形、円形、正方形、および六角形の形状のうちの1つを有する、請求項34に記載のバックプレート。
  36. 前記それぞれの窪みの少なくともいくつかが、線形、円形、およびディンプル形の構成のうちの1つを有する、請求項34に記載のバックプレート。
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