JP6313524B2 - 無線端末、基地局、及び無線通信方法 - Google Patents
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Description
一般的な上りリンクの送信手順は、以下の第1のステップ乃至第3のステップを含む。
(1)移動通信システムの構成
図1は、実施形態に係る移動通信システムであるLTEシステムの構成を示す図である。図1に示すように、LTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
図2は、UE100(無線端末)のブロック図である。図2に示すように、UE100は、受信部110、送信部120、及び制御部130を備える。
図3は、eNB200(基地局)のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、送信部210、受信部220、制御部230、及びバックホール通信部240を備える。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
図5は、LTEシステムにおいて用いられる無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
UE100は、PUSCHリソースを要求するためのSRを、PUCCHリソースを用いてeNB200に送信する。eNB200は、SRの受信に応じて、UE100にPUSCHリソースを割り当てる(すなわち、UE100に「UL grant」を送信する)。
UE100は、eNB200から割り当てられたPUSCHリソースを用いて、BSRをeNB200に送信する。BSRは、UE100の送信バッファ(ULバッファ)内の上りリンクデータの量を示すバッファ情報(Buffer Size)を含む。BSRは、UE100のMAC層からeNB200のMAC層に送信されるMAC制御要素の一種である。BSR MAC制御要素は、第1のフォーマット及び第2のフォーマットをサポートする。第1のフォーマットは、「Short BSR」及び「Truncated BSR」の送信に用いられる。第2のフォーマットは、「Long BSR」の送信に用いられる。
図7は、TCPの概要を説明するための図である。実施形態において、UE100は、LTEシステムのネットワークを介して、インターネット上のサーバとのTCP通信を行う。
以下において、一般的なランダムアクセス手順及び上りリンクの送信手順について説明する。図8は、一般的なランダムアクセス手順及び上りリンクの送信手順を示すシーケンス図である。図8の初期状態において、UE100は、RRCコネクティッドモード又はRRCアイドルモードである。
以下において、実施形態に係るランダムアクセス手順について説明する。
図9は、実施形態に係るランダムアクセス手順のパターン1を示すシーケンス図である。ここでは、図8との相違点を主として説明する。
図10は、実施形態に係るランダムアクセス手順のパターン2を示すシーケンス図である。ここでは、図8との相違点を主として説明する。パターン2は、パターン1のシーケンスの一部を簡略化したパターンである。
図11は、実施形態に係るランダムアクセス手順のパターン3を示すシーケンス図である。ここでは、図8との相違点を主として説明する。パターン3は、主として初期接続(Initial access)を対象としたパターンである。図11の初期状態において、UE100は、RRCコネクティッドモードである。
実施形態に係るランダムアクセス手順によれば、UE100がランダムアクセス手順の過程で上りリンクのデータ量(バッファサイズ)をeNB200に通知することができる。このため、UE100がランダムアクセス手順の後にBSRをeNB200に送信することなく、直ちに上りリンクデータをeNB200に送信することができる。従って、高速上りリンクアクセスを可能とすることができる。
上述した実施形態において、UEがバッファしているデータ量を示す情報としてBSRを例示したが、これに限定されない。UE内でバッファしている上りリンクデータを示す量が適用されてもよい。例えば、アプリケーション層も含めたUEの各レイヤがバッファしているデータ量を通知してもよい。
(1.はじめに)
LTEのためのレイテンシ低減技術に関する新たな研究項目が承認された。この研究の目的は、以下のように、パケットデータレイテンシを低減するために2つの技術分野を識別する。
・TTIショートニングおよび低減された処理時間[RAN1]:
高速上りリンクアクセス解決策は、現在のTTI長さおよび処理時間、すなわちTTIショートニングを維持することを備えたいくつかの実施技術、および、備えていないいくつかの実施技術と比較して、リソース効率を改善することが期待されている。
(2.1.作業仮説)
本研究のモチベーション文書は、上りリンクリソース割当のための現在の標準化されたメカニズムが、TCPスループットの観点から、LTEの潜在的なスループットパフォーマンスを圧迫することを示している。TCPスループットの低下は、往復時間レイテンシ、すなわちULにおけるTCP−ACK送信によるTCPスロースタートアルゴリズムによって引き起こされる。したがって、高速上りリンクアクセス解決策は、TCPレイヤにおいて構築された上部レイヤによって提供されるユーザ体験を改善することが期待されている。作業仮説のために、SIDは、高速上りリンクアクセス解決策に言及する。
アクティブなUEと、長期間、非アクティブであったが、RRC接続コネクティッドに維持されているUEとのために、スケジュールされたUL送信のためのユーザプレーンレイテンシを低減することと、現在のTTI長さおよび処理時間を維持する維持しない両方について今日の規格によって許容されている事前スケジューリング解決策と比較して、プロトコル強化およびシグナリング強化によって、より高いリソース効率の解決策を得ることと、に注目されるべきである。
今日のモバイルトラフィックの増加は、モバイルビデオトラフィックの成長によって引き起こされ、この傾向は、パブリックレポートによれば、将来のトラフィックを支配することが予想されている。ビデオストリーミングは、(UDPによる)ライブストリーミング向けでなければ、典型的にTCP(TCPによるHTTP)を用いることが良く知られている。したがって、ビデオストリーミングの使用の場合は、この研究の範囲に沿っている。
2.1で言及したように、上りリンクアクセスレイテンシに至る重大な問題は、事前スケジューリング技術、または、強化されたSPSを用いた事前許可技術の何れによっても解決されることはできない。図14は、(図14を参照する)高速上りリンクアクセス解決策によって対処されるべき3つの重大な問題を例示する。
DL伝送遅れは、長いDRXサイクルによって引き起こされる。最悪の場合では、サービス提供セルは、DL TCPパケット受信後、10〜2560サブフレームの間、送信機会を待つ必要がある。
早過ぎる割当は、事前スケジューリング技術、または、SR受信前の事前許可アプローチによって引き起こされ得る。一方、遅過ぎる割当は、SR周期、すなわち、SR周期*sr−ProhibitTimerによって、または、単純過ぎるスケジューラ実施、すなわち、対応するBSR受信に基づいて、TCP ACKパケットのための上りリンクリソース(したがって、UEのSR送信後の7サブフレーム)を割り当てるものによって可能となる。
多過ぎる/少な過ぎる割当は、事前スケジューリング技術、または、BSR前の事前許可アプローチによって引き起こされ得る。UEのバッファステータスを知ることなく、スケジューラは、上りリンクリソースを盲目的に割り当てる必要がある。
考察4で述べられたように、TATが終了した場合、UEは、あらゆる上りリンク送信の前に、ランダムアクセスプロシージャを開始すべきである。
2.3で議論されたように、DRX、SR、BSR、および/または、プロシージャが再考されなければ、重大な問題は解決されないであろう。これらの問題は、たとえ強化されたSPSを用いた事前許可アプローチが適用されても、対処されることはないであろう。なぜなら、実際の許可と理想的な割当との間のミスマッチ(図14)が、エアインターフェース容量、バッテリ寿命、制御チャネルリソースを含むリソース効率の低下を引き起こすからである。
この付記では、承認された作業項目説明に基づいて作業仮説が議論された。典型的な使用の場合およびそのモデリングが提供される。4つの重大な問題および潜在的な解決策アプローチが、この研究のために特定される。
米国仮出願第62/162184号(2015年5月15日出願)の全内容が参照により本願明細書に組み込まれている。
Claims (6)
- ランダムアクセス手順を制御する制御部を備える無線端末であって、
前記ランダムアクセス手順は、ランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信する第1の処理と、ランダムアクセス応答を前記基地局から受信する第2の処理と、前記ランダムアクセス応答に基づいて前記基地局に上りリンク送信を行う第3の処理と、を含み、
前記制御部は、前記第3の処理において、前記無線端末の送信バッファ内の上りリンクデータの量を示す第1の報告を前記基地局に送信することにより、前記上りリンクデータの量を前記基地局に通知し、
前記制御部は、前記ランダムアクセス手順のタイミングとは異なるタイミングで、前記無線端末の送信バッファ内の上りリンクデータの量を示す第2の報告を前記基地局に送信することにより、前記上りリンクデータの量を前記基地局に通知し、
前記第1の報告によって示されるデータの量の粒度は、前記第2の報告によって示されるデータの量の粒度よりも大きい
無線端末。 - 前記第1の報告のビット長は、前記第2の報告のビット長よりも短い、
請求項1に記載の無線端末。 - ランダムアクセス手順を制御する制御部を備える基地局であって、
前記ランダムアクセス手順は、ランダムアクセスプリアンブルを無線端末から受信する第1の処理と、ランダムアクセス応答を前記無線端末に送信する第2の処理と、前記ランダムアクセス応答に基づく上りリンク送信を前記無線端末から受信する第3の処理と、を含み、
前記制御部は、前記第3の処理において、前記無線端末の送信バッファ内の上りリンクデータの量を示す第1の報告を前記無線端末から受信することにより、前記上りリンクデータの量を把握し、
前記制御部は、前記ランダムアクセス手順のタイミングとは異なるタイミングで、前記無線端末の送信バッファ内の上りリンクデータの量を示す第2の報告を前記無線端末から受信することにより、前記上りリンクデータの量を把握し、
前記第1の報告によって示されるデータの量の粒度は、前記第2の報告によって示されるデータの量の粒度よりも大きい
基地局。 - 前記第1の報告のビット長は、前記第2の報告のビット長よりも短い、
請求項3に記載の基地局。 - 無線端末と基地局との間でランダムアクセス手順を行うステップであって、前記ランダムアクセス手順は、ランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信する第1の処理と、ランダムアクセス応答を前記基地局から受信する第2の処理と、前記ランダムアクセス応答に基づいて前記基地局に上りリンク送信を行う第3の処理と、を含む、ステップと、
前記無線端末が、前記第3の処理において、前記無線端末の送信バッファ内の上りリンクデータの量を示す第1の報告を前記基地局に送信することにより、前記上りリンクデータの量を前記基地局に通知するステップと、
前記無線端末が、前記ランダムアクセス手順のタイミングとは異なるタイミングで、前記無線端末の送信バッファ内の上りリンクデータの量を示す第2の報告を前記基地局に送信することにより、前記上りリンクデータの量を前記基地局に通知するステップと、を備え、
前記第1の報告によって示されるデータの量の粒度は、前記第2の報告によって示されるデータの量の粒度よりも大きい
無線通信方法。 - 前記第1の報告のビット長は、前記第2の報告のビット長よりも短い、
請求項5に記載の無線通信方法。
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