JP6313337B2 - 医療用注入システムの流路調整 - Google Patents
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Description
図1Aは、補給チューブライン102を介して加圧ユニットのシリンジ型容積移送式ポンプ130への供給を行うための第一の流体タンク132と、例えばX線不透過造影剤を、挿入されたカテーテル(図示せず)を介して患者の血管系に注入するためにポンプ130に連結された注入チューブライン104を示しており、カテーテルは患者用チューブライン122にそのコネクタ120において連結されてもよい。
図1Aはさらに、第二の流体タンク138も示し、そこから生理食塩水等の希釈剤が、チューブライン122への供給を行うまた別のチューブライン128を通じて蠕動ポンプ106により吸引される。
マニホルド弁124とこれに関連するセンサ114が、ポンプ130とチューブライン128からチューブライン122への流体の流れを制御する。
補給中のライン104を通じた逆流と、注入中のライン102を通じた逆流を防止するために、補給チューブライン102を介してポンプ130に流体を流入させ、その間、注入チューブライン104への流れをブロックし、その後、注入チューブライン104を介してポンプ130から流体を流出させ、その間、補給チューブライン104への流れをブロックする装置が望まれる。
このような装置は、システム100の、参照番号125によって示される一般的領域内に組み込むことができ、元栓タイプのマニホルドの形態であってもよい。
このタイプのマニホルド装置の様々な構成が当業界で知られているが、例えばシステム100のような医療用注入システムの流路を調整するためのマニホルドアセンブリの新規の、改良された構成が必要とされている。
いくつかの実施形態によれば、
流れ制御コアが本体の内周面の中に回転可能に嵌め込まれてマニホルドアセンブリを形成し、
コアはその中に延びる流路を含み、
本体は、内周面の第一の四分円の中にある開口部から延びる第一のポートと、内周面の第二の四分円の中にある開口部から延びる第二のポートと、内周面の第三の四分円の中にある開口部から延びる第三のポートと、内周面の第四の四分円の中にある開口部から延びる第四のポートと、を含み、
流路の構成は、コアが本体内で360度回転する時、本体のポート間の流体連通がコアの流路によって2つの位置においてのみ、すなわち第一の位置では本体の第一のポートと第二のポートとの間で、第二の位置では本体の第三のポートと第四のポートとの間でのみ確立される、
というものである。
それゆえ、第一と第二の位置以外の何れの位置においても、何れのポート間の流体連通も阻止される。
コアの流路は2つの区間にわたって延びていてもよく、これらが90度より大きく180度より小さい、好ましくは120度の角度を画定する。
いくつかの好ましい実施形態によれば、コアの、第一の位置と第二の位置との間での回転は約180度である。
上記の第一と第二のポートはマニホルドアセンブリの補給ポートであり、第一は流体、例えば造影剤のタンクに連結され、第二は容積移送式ポンプの補給ポートに連結され、
上記の第三と第四のポートはマニホルドアセンブリの注入ポートであり、第三はポンプの注入ポートに連結され、第四は注入チューブラインに連結される。
システムは好ましくは、マニルドアセンブリの流れ制御コアを回転させる駆動部材を含み、いくつかの実施形態によれば、マニホルドアセンブリの流れ制御コアが作動部材をさらに含み、これにシステムの駆動部材が係合する。
好ましい実施形態によれば、マニホルドアセンブリは医療用注入システムの中に、マニホルドアセンブリの補給ポート(第一と第二のポート)が注入ポート(第三と第四のポート)より高い位置に位置付けられるように組み込まれる。
図面は(特に断りがないかぎり)正確な縮尺によらず、以下の詳細な説明の中の説明文と共に使用されるものである。
以下に、添付の図面と共に方法と実施形態を説明するが、図中、同様の番号は同様の要素を指す。
むしろ、以下の説明は例示的な方法と実施形態を実施するための実践的な例を提供する。
構成、材料、寸法の例は選択された要素について提供されており、他のすべての要素には、本発明の分野の当業者の間で知られているものが採用される。
当業者であればわかるように、提供された例の多くについて、利用可能な適当な代替物がある。
図2は、マニホルドアセンブリ25が本体260と、流れ制御コア210と、を含み、流れ制御コアが本体260の内周面36(図3A)の中に、コア210の縦軸10が本体260の縦軸60と略整合するように嵌め込まれることを示している。
図2は、マニホルドアセンブリ25が第一の補給ポートMF1、第二の補給ポートMF2、第一の注入ポートMI1、第二の注入ポートMI2を含み、これらがすべて本体260の中に形成されることをさらに示している。
第一の補給ポートMF1は、上述のようにタンク132から延びる補給チューブライン102に連結されるように示され、第二の補給部分MF2は、例えば下流の補給チューブライン102−Dを介してポンプ130の補給ポートPFに連結されるように示されている。
図2をさらに参照すると、第一の注入ポートMI1は同様に、上流の注入チューブライン104−Uを介してポンプ130の注入ポートPIに連結され、第二の注入ポートMI2は注入チューブライン104に連結され、これは上述のように、患者ラインまたはカテーテルに接続するための端子コネクタ、例えば図1のコネクタ120へと延びる。
図の実施形態によれば、コア210は本体260の中で回転可能であり、図3A〜Bを参照すると、コア210は流路31を含み、これはその中を通って、その外周面32の第一の開口部311から外周面の第二の開口部312へと延びる。
図の実施形態によれば、コア210の外周面32は、コア210が矢印A(図3A)のように本体に嵌め込まれ/挿入された時に本体260の内周面36に密着し、嵌め込まれたコア210は本体260の中で第一と第二の位置、例えば図4の概略図の中に示される位置P−1とP−2の間で回転可能である。
マニホルドアセンブリ25のコア210と本体260はどちらも、あらゆる適当な材料(例えば、プラスチック、ステンレススチール)から、当業者の間で知られているあらゆる適当な方法で形成してよい。
対応する外側開口部361の周囲の各ポートMF1、MF2、MI1、MI2は好ましくは、対応するチューブラインと連結するための継手、例えばルア継手を有するように構成される。
あるいは、各チューブライン102、102−D、104、104−Uはマニホルドアセンブリ25の対応するポートに、例えば当業界で知られている接着剤結合および/または超音波溶接によって結合されてもよい。
本発明の好ましい実施形態によれば、内側開口部361の各々は四分円1、2、3、4(図2)の1つにあり、コア210の流路31は、図4に示されるように、コア210が本体260の中で軸10の周囲で回転されると、補給ポートMF1とMF2との間の流体連通が第一の位置P−1において確立し、注入ポートMI1とMI2との間の流体連通が第二の位置P−2において確立されるように構成される。
図4をさらに参照すると、流路31の構成によって、コア210が例えば破線の矢印Rにしたがって時計回りに360度回転されると、通路31の2つの位置、すなわち第一の位置P−1と第二の位置P−2でのみアセンブリ25のポートのうちの2つの間で流体が流れ、360度回転する間に、第一と第二の位置P−1、P−2以外では、アセンブリ25のポートの何れの間の流体連通も阻止される。
図の実施形態によれば、第一の位置P−1から第二の位置P−2へのコア210の回転は約180度である。
図3Bは、より90度に近い、例えば好ましくは120度である角度αを画定する通路31を示しており、図3Bの破線は通路31が代替的実施形態において画定する角度βを示し、これはより180度に近い。
それゆえ、再び図4を参照すると、本発明の実施形態によれば、流路31の構成により、ポートMF1、MF2、MI1、MI2のうちの何れの2つ間の不要な接続も阻止され、その一方で、コア210は一方向、例えば時計回りに位置P−1からP−2へ、そしてまた位置P−1に戻るように継続的に回転できる。
この構成は、直角を画定し、したがってポート間での望ましくない流体の流れが可能となる先行技術のマニホルドアセンブリの流路のそれと対照的でありうる。
さらに、流路31の代替的実施形態により鈍角が画定されると、その中により多くの層流が提供されて、気体(例えば空気)の捕捉を減少させることができ、このような捕捉は直角(または鋭角)の流路の場合に問題となりうる。
さらに、マニホルドアセンブリ25の補給ポートMF1、MF2は、例えばマニホルドアセンブリ25とポンプ130から気泡を除去しやすくするために、アセンブリ25の注入ポートMI1、MI2の高さE2より高い高さE1に位置付けられてもよい。
図1を参照すると、参照記号Dは駆動部材、例えば電気モータに連結された回転シャフトを配置できる一般的領域を示す。
図3Aに示される実施形態によれば、コア210が矢印Aにしたがって本体260の中に嵌め込まれ、例えばコア210の肩部33が本体260の表面303と接触する状態になると、作動部材35が本体260の、表面303の略反対にある表面305から突出し、そこに上記の駆動部材との係合のためにアクセス可能である。
図3Cは、上記の駆動部材と鉤型係合するための非対称の形状を有する作動部材35を示す。
コア210と駆動部材との間の初期の鉤型係合は好ましくは、流れ制御コア210が図4に示される閉じ位置P10、P20の何れか一方にある時のポートMF1、MF2、MI1、MI2の図の位置(図2と4)に対応し、駆動部材用モータエンコーダは始動時にこの位置に復帰してもよい。
図3Aをさらに参照すると、コア210の反対の面34は、ポートMF1、MF2、MI1、MI2に関するコア210の位置を視覚的に示す、そこに形成された指示マークを含んでいてもよい。
しかしながら、当然のことながら、付属の特許請求の範囲に記載されているような本発明の範囲から逸脱することなく、様々な改良や変更を加えることができる。
Claims (13)
- 医療用注入システムのためのマニホルドアセンブリであって、
流れ制御コアであって、縦軸と、外周面と、流路であって、前記外周面の第一の開口部から前記縦軸に向かって内側に延びる第一の区間と、前記外周面の第二の開口部から前記縦軸に向かって内側に延びる第二の区間を含む流路と、を含む流れ制御コアと、
本体であって、縦軸と、内周面と、第一の補給ポートと、第二の補給ポートと、第一の注入ポートと、第二の注入ポートと、を含む本体であって、各ポートが前記内周面の対応する内面開口部から前記本体の外部の対応する開口部まで延び、前記内周面の各ポート開口部が、前記内周面が分割されてできる4つの四分円のうちの別々の四分円の中に位置付けられるような本体と、
を含み、
前記流れ制御コアが前記本体の前記内周面の中に、前記流れ制御コアの前記外周面が前記本体の前記内周面に密着し、前記流れ制御コアの前記縦軸が前記本体の前記縦軸と略整合し、前記流れ制御コアがその前記縦軸の周囲で第一の位置と第二の位置との間で回転可能であるように嵌め込まれており、
前記流れ制御コアが前記第一の位置にある時に、前記流路の前記第一の開口部が前記本体の前記第一の補給ポートの前記内面開口部と整合し、前記流路の前記第二の開口部が前記本体の前記第二の補給ポートの前記内面開口部と整合して、前記流路が前記第一の補給ポートと第二の補給ポートとの間の流体連通を可能にするようになっており、
前記流れ制御コアが前記第二の位置にある時に、前記流路の前記第一の開口部が前記本体の前記第一の注入ポートの前記内面開口部と整合し、前記流路の前記第二の開口部が前記本体の前記第二の注入ポートの前記内面開口部と整合して、前記流路が前記第一の注入ポートと第二の注入ポートとの間の流体連通を可能にするようになっており、
前記流れ制御コアが、その前記縦軸の周囲で360度回転される時、前記第一と第二の位置を除き、前記本体の何れのポート間の流体連通も阻止される、
ことを特徴とするマニホルドアセンブリ。 - 前記流れ制御コアの回転が前記第一の位置から前記第二の位置まで180度である、ことを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
- 前記流路の前記第一と第二の区間がある角度を画定し、前記角度が90度より大きく、180度より小さい、ことを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
- 前記角度が120度である、ことを特徴とする請求項3に記載のアセンブリ。
- 前記流れ制御コアが、前記本体の外からアクセス可能で、前記医療用注入システムの駆動部材と係合するように構成された作動部材をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
- 前記流れ制御コアの前記作動部材が、前記駆動部材と鉤型係合するための非対称の形状を有する、ことを特徴とする請求項5に記載のアセンブリ。
- ポンプと、チューブ回路と、を含む医療用注入システムであって、
前記ポンプが補給ポートと注入ポートを含み、前記チューブ回路が流体タンクに連結された補給チューブラインと、注入チューブラインを含み、
前記医療用注入システムが、前記チューブ回路を前記ポンプに連結するためのマニホルドアセンブリをさらに含み、
前記マニホルドアセンブリが、前記ポンプとチューブ回路との間に、前記マニホルドアセンブリが前記チューブ回路側と、前記チューブ回路側の反対のポンプ側を有するように位置付けられ、
前記マニホルドアセンブリが、
縦軸と、外周面と、流路と、を含む流れ制御コアと、
本体であって、縦軸と、内周面と、回路側補給ポートと、ポンプ側補給ポートと、回路側注入ポートと、ポンプ側注入ポートと、を含み、前記補給チューブラインが前記回路側補給ポートに連結され、前記ポンプ側補給ポートが前記ポンプの補給ポートに連結され、前記ポンプ側注入ポートが前記ポンプの注入ポートに連結され、前記注入チューブラインが前記回路側注入ポートに連結される、本体と、
を含み、
前記流れ制御コアが前記本体の前記内周面の中に、前記流れ制御コアの前記外周面が前記本体の前記内周面と密着し、
前記流れ制御コアの前記縦軸が前記本体の前記縦軸と略整合し、
前記流れ制御コアがその前記縦軸の周囲で、前記流れ制御コアの前記流路が前記回路側補給ポートを前記ポンプ側補給ポートへと流体接続する第一の位置と、前記流れ制御コアの前記流路が前記ポンプ側注入ポートを前記回路側注入ポートに流体接続する第二の位置との間で回転可能であるように嵌め込まれ、
前記流れ制御コアがその前記縦軸の周囲で360度回転される時、前記第一と第二の位置を除き、前記本体の何れのポート間の流体連通も阻止される、
ことを特徴とする医療用注入システム。 - 前記マニホルドアセンブリの前記流れ制御コアの回転が前記第一の位置から前記第二の位置まで180度である、ことを特徴とする請求項7に記載のシステム。
- 前記マニホルドアセンブリの前記流れ制御コアの前記流路が第一の区間と第二の区間を含み、
前記流路の前記第一と第二の区間が前記流れ制御コアの前記外周面から内側に相互に向かって延び、ある角度を画定し、前記角度が90度より大きく、180度より小さい、
ことを特徴とする請求項7に記載のシステム。 - 前記マニホルドアセンブリの前記流れ制御コアの前記流路により画定される前記角度が120度である、ことを特徴とする請求項9に記載のシステム。
- 前記マニホルドアセンブリの前記流れ制御コアを回転させるための駆動部材をさらに含み、
前記流れ制御コアが、前記本体の外からアクセス可能で、前記駆動部材と係合するように構成された作動部材をさらに含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のシステム。 - 前記流れ制御コアの前記作動部材が、前記駆動部材と鉤型係合するための非対称の形状を有する、ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
- 前記マニホルドアセンブリの前記回路側およびポンプ側補給ポートが、前記マニホルドアセンブリの前記回路側およびポンプ側注入ポートより高い高さに位置付けられる、ことを特徴とする請求項7に記載のシステム。
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