JP6311893B2 - 遠方セルに対するアップリンク及びダウンリンク間の不均衡を検出し軽減するための通信デバイス、基地局、システム、方法及びコンピュータープログラム製品 - Google Patents

遠方セルに対するアップリンク及びダウンリンク間の不均衡を検出し軽減するための通信デバイス、基地局、システム、方法及びコンピュータープログラム製品 Download PDF

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Description

本発明は通信システムに関する。本発明は、限定するものではないが特に、関連する第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)規格文書において現在規定されているようなロングタームエボリューション(LTE)システムにおける無線接続の確立に関する。
LTE規格に従って動作する通信システムは通常、発展型ユニバーサル陸上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)及び発展型パケットコア(EPC)ネットワークを含む。E−UTRANの基地局(eNB)は、移動電話等のユーザー機器(UE)に、基地局のセルのうちの1つ又は複数を介してコアネットワーク(このため、他のユーザー機器又は他のネットワークノード)へのアクセスを提供する。
移動電話と基地局との間の通信は、3GPP TS36.331において規定されているような無線リソース制御(RRC)プロトコルを用いて制御される。RRCは、移動電話と無線アクセスネットワークとの間のレイヤー3の制御プレーンシグナリングを扱い、中でも、システム情報のブロードキャスト、ページング、接続の確立及び解放、無線ベアラーの確立、再構成及び解放、モビリティプロシージャ、並びに電力制御のための機能を含む。
任意の所与の時点において、移動電話は、「RRCアイドルモード」(データ通信が行われない)又は「RRC接続モード」(移動電話とそのサービング基地局との間でデータ通信を行うことができる)のいずれかで動作することができる。
RRC接続モードで動作している移動電話は、通信システムによってカバーされるエリア内を動き回ると、信号条件と、要求されるサービス品質、用いられるサービスのタイプ、全体システム負荷等の他の要件とに依拠して、1つのセル(すなわち、基地局によって運用されている)から別のセル(同じ基地局又は異なる基地局によって運用されている)にハンドオーバーされる。移動電話を新たなセルにハンドオーバーするためのトリガーは、特定の移動電話によって実行されるセルの測定に基づくことができる。移動電話によって実行されるトリガーのタイプ及び関連する測定は、3GPP TS36.331規格のセクション5.5.4において詳述されている。要約すると、そのようなトリガーは一般的に、移動電話のサービングセル(又は近傍セル)が、予め規定された閾値又は予め決定されたオフセット値のいずれかよりも良好になる(又は悪化する)事象に関係することができる。全体的なモビリティシーケンスの更なる詳細が、3GPP TS36.300規格のセクション10.1.2に記載されている。3GPP TS36.300規格は、基地局による測定の構成及び後続のハンドオーバーのトリガリングについて記載している。
他方で、移動電話は、RRCアイドルモードにある間、キャンプオンするための良好な品質の信号を有する「サービング」セルを選択するようにプログラムされる。それによって、これらの移動電話に/から新たなデータが送信される場合、これらの移動電話は好ましい信号条件の利益を得ることができる。アイドル状態の移動電話が、例えば、この移動電話がロケーションを変えることに起因して、現在のサービングセルよりも良好な信号品質を有する新たなセルを検出する場合、この移動電話はいわゆるセル再選択手順(すなわち、アイドル状態のユーザー機器のための一種のハンドオーバー)を実行することができる。一方、アイドルモードの移動電話は、新たなセルが同じ「追跡エリア」(すなわち、セルの予め規定された組を含む、より大きな地理的エリア)内にある限り、ネットワークに選択されたこの新たなセルを通知しない。なぜなら、無線ネットワークは追跡エリア全体内でシステム情報及びUE固有のページングメッセージを送信し、このため、キャンプオンしている現在のセルに関係なく移動電話への/からの通信を開始することを可能にしているためである。セル再選択手順の更なる詳細は、3GPP TS36.304規格において開示されており、その内容は引用することにより本明細書の一部をなす。
最低エネルギー消費から利益を受け、貴重なシステムリソースを解放するために、移動電話は、可能であるときはいつでもRRCアイドルモードに戻る。基地局は、自身のセル(複数の場合もある)内の移動電話ごとに様々な動作モード間の遷移を制御する。基地局と移動電話との間のRRC接続のセットアップ及び終了は、シグナリングメッセージの交換を必要とするため、貴重なシステムリソースを利用し、また完了するのに時間がかかるので、接続状態からアイドルモードへの遷移も、3GPP TS36.331規格において規定されているような特定の状況下で許可される。3GPP TS36.331規格の内容は引用することにより本明細書の一部をなす。例えば、サービング基地局は、特定の移動電話へ/から送信されるデータがこれ以上存在しない(例えば、アップリンクバッファー及びダウンリンクバッファーの双方が空である)ことを確認した後に初めて、移動電話にRRCアイドルモードに入るように命令する場合がある。
アイドル状態の移動電話は、再び送信データを有するとき(又はアクティブな移動電話が最初に基地局のセルに入るとき)、通信リソースを配分されるために、適切にフォーマット設定されたRRC接続要求メッセージを基地局に送信することによって、いわゆるRRC接続確立手順を開始する。しかしながら、RRCメッセージ(又は任意の他のデータ)を通信する前に、移動電話は、より低次のレイヤー、特に媒体アクセス制御(MAC)レイヤーが、この基地局との通信のためにセットアップされることを確保するために、基地局とのいわゆるランダムアクセス手順を実行する必要がある。
ランダムアクセス手順は、移動電話が基地局にランダムアクセスプリアンブル(所定のビットパターン)を送信することを含む。これによって、基地局及び移動電話の送受信機の同期が容易になる。基地局は、ランダムアクセス応答を送信することによってランダムアクセスプリアンブルに応答し、その後、基礎をなすMACレイヤーによって提供されたサービスを用いて、移動電話と基地局との間でスケジューリングされた送信、例えばRRCシグリングを実行することができる。
基地局は、自身のカバレッジエリア内の全てのユーザー機器に利用可能な幾つかのタイムスロットのみを指定し、初期アクセス中にランダムアクセスプリアンブルを送信するためのUE固有のタイムスロットを割り当てない(ただし、ハンドオーバー中は専用リソース配分が可能である)ので、2つ以上の移動電話が、同時にそれぞれのランダムアクセス手順を開始することを試みる場合がある。この結果、移動電話のうちの少なくとも1つが、手順の次のフェーズに進むことができない場合がある。一方、ランダムアクセス応答は、ランダムアクセスプリアンブルの送信に続く所与の期間内に基地局によって送信されることが予期されるので、移動電話においてそのような応答を受信するのに失敗すること(又は誤った応答を受信すること)は、複数のユーザー機器による同時通信を示すことができる。したがって、移動電話は、失敗した各試行の後に所定の時間が経過した後、ランダムアクセスプリアンブルを再送信するように構成される。許可される試行の数は制限されている場合があり、この所定の制限に達すると、例えば、ランダムアクセスプリアンブルの頻繁な再送信に起因した他の移動電話に対する不要な妨害を回避するために、MACレイヤーをリセットすることができる。
MACレイヤーに関係する通信(例えば、ランダムアクセス手順)及び/又はMACレイヤーの動作状態(例えば、リセットされているかどうか)は、RRCレイヤーに対しトランスペアレントであるので、RRCレイヤーは、基地局に送信するためにMACレイヤー上に渡されたRRC接続要求シグナリングメッセージに対する応答を一切受信しない原因を判断することができない。したがって、追加のフェールセーフメカニズムとして、RRCレイヤーは、基地局に所与の移動電話のためのRRC接続をセットアップすることを要求すると、タイマー(「T300」と呼ばれる)を開始し、所定の期間後、例えば「T300」タイマーの満了時にRRC接続失敗を判断する。RRC接続失敗は、例えば、移動電話のディスプレイ上に適切なエラーメッセージを表示するために、高次のレイヤーにも示すことができる。失敗の場合、RRCレイヤーは、RRC接続要求シグナリングメッセージを同じ基地局に(MACレイヤーを介して)再送信することができ、これは、MACレイヤーにおいて新たなランダムアクセス手順をトリガーすることになる。RRCレイヤーが同じセルとの接続の確立を試みることを許可される回数も制限することができる。この制限に達すると、移動電話は、このセルを介してRRC接続を確立することができない場合があるが、次にこの移動電話は、異なるセルを介してRRC接続を確立することを試みることができる。
要約すると、MACレイヤー及びRRCレイヤーの双方がフェールセーフメカニズムを実施して、初期通信が失敗した場合であっても基地局とのRRC接続をセットアップすることができることを確保する。一方、幾つかのシナリオでは、上記のメカニズムは適切でない場合があり、RRC接続(このため任意のデータの通信)のセットアップは移動電話と基地局との間で可能でない場合がある。
1つの特定のシナリオでは、移動電話は、基地局からこの移動電話によって受信されたダウンリンク信号の測定された強度と、基地局がこの移動電話からのアップリンク信号を正しく受信する機能との間で地理的及び/又は環境的に生じた通信不均衡の結果としてセルを誤って選択する場合がある。このシナリオにおいて、例えば、移動電話は、移動電話のロケーションにおける最も強力な測定信号電力を有するセルを選択することができる。次に、移動電話は、選択されたセルを運用している基地局とのRRC接続を確立する(及び関連付けられたランダムアクセス手順を実行する)ことを試みる。一方、このシナリオでは、地理的及び/又は環境的に生じた不均衡の結果として、移動電話によって測定された特に強力なダウンリンク信号が、地理的/環境的要因(例えば、信号の大きな劣化を伴うことなく長距離にわたって電磁波を搬送する湖面)によって生じる基地局の信号の異例な伝搬に起因して生じた場合がある。他方で、例えば、移動電話が、完全な信号伝搬条件下であっても基地局に達するのに単に十分でない最大電力制限を有することに起因して、移動電話のアップリンク信号の同様な良好な伝搬を達成することができない場合がある。そしてこの結果、基地局が移動電話のランダムアクセスプリアンブル送信を全く受信することができないか、基地局が、基地局と移動電話との間の適切な同期を可能にするようにランダムアクセスプリアンブル送信を正しく受信することができない場合がある。このとき、移動電話は、予期されるランダムアクセス応答を受信しない。
したがって、そのような地理的/環境的に生じた通信不均衡の場合、移動電話が基地局とのRRC接続を確立することができない。代わりに、MACレイヤーの観点から、MACレイヤーにおける基地局と移動電話との間の正しい同期が全く達成されることなく、MACレイヤーがリセットされるまでランダムアクセスプリアンブルが同じ基地局に繰り返し再送信され続ける場合がある。RRCレイヤーの観点から、選択されたセルを運用する基地局とのRRC接続を開始することを試みるとき、T300タイマーが開始される。T300タイマーの満了は、RRC接続試行が失敗し、このため、同じセルについて同じ基地局との新たなRRC接続セットアップ手順が開始されることを示す(例えば、移動電話が固定のままであり及び/又は上記で説明した信号伝搬を引き起こす環境要因が同じままであることに起因して、セルが最も強力な信号を有することが測定/観測され続けると仮定する)。
上記の地理的/環境的に生じた通信不均衡の問題に対処することを試みるために検討される1つのオプションは、「ネットワーク展開」に基づく手法である。そのような手法では、まず、上記の接続失敗問題を被るセルが、ネットワーク事業者によって正しく特定されなくてはならない。そのようなセルが特定されると、影響を受けるエリア内で1つ又は複数の追加の基地局を展開することができ、それによって、追加の基地局によって運用されるセルを、上記で検討したような環境要因の影響を受けるセルに優先して選択することができる。そのような悪影響を受けるセルの特定は、事業者が専用試験機器を用いてネットワークを試験する(例えば、いわゆる「ドライブ試験」を実行する)ことによって達成することができる。したがって、そのような手法は、長期にわたって地理的/環境的に生じた通信不均衡の問題に有利に対処することができるが、短期から中期にわたって解決策を提供するには長期の場合ほど効果的でない場合がある。なぜなら、追加の基地局の展開は、追加のネットワーク機器、ネットワーク計画及び更なるドライブ試験における大きな投資を必要とし、必然的に実施に時間がかかるためである。さらに、そのような試験は通常高価であり、ドライブ試験に関連付けられた車両排出から生じる望ましくない環境影響を有する。
検討される別のオプションは、移動電話が接続失敗の問題を被る場合、例えば、同じセルにおいて二度目にRRC要求の許可される最大再送信数に達した場合、移動電話が独自にこの問題を解消しようと試みることができることである。例えば、移動電話は、最も強力な測定信号を有するセルと異なるセル(例えば、最も強力なセル信号と対照的に、オフセット値内の信号強度を有するセル)に対するセル再選択を自律的に、一時的に実行することができる。さらに、ネットワークは、例えばシステム情報の一部として適切なインジケーターをブロードキャストすることによって、そのような「自律的な」セル再選択が許可されるか否かを、そのネットワークのセル内の移動電話に示すこともできる。いずれの場合であっても、制限された期間後、移動電話は通常動作に戻り、その時点において最も強力な信号を有するセルを(例えば、更新された信号測定値に基づいて)選択する。一方、この解決策は、移動電話が被る接続失敗の問題に容易に対処することができない。なぜなら、新たに選択されたセルは、以前に結果として接続確立失敗が繰り返されたのと同じセルである場合があるためである。さらに、このオプションに従う場合、ネットワークは、移動電話が被る接続失敗(複数の場合もある)及び/又は選択されたセルが最も強力な信号を有するか否かに関する十分な情報を有さず、このため、ネットワーク事業者がそのような地理的/環境的に生じた通信不均衡の問題を特定し、この問題に対処することが可能でない。さらに、移動電話は、RRC/MAC通信が繰り返し失敗したことのみを判断することができるが、失敗が地理的/環境的要因又は他の要因、例えばセル輻輳によって生じたのか否かを判断することができない。したがって、このUEに基づく解決策は、失敗が輻輳に起因するときに大量のセル再選択につながり得る。そのような(場合によっては繰り返し生じる)大量のセル再選択は通信システムの負荷を加えるのみであるため、回避されるべきである。
したがって、本発明は、上記の問題のうちの1つ又は複数を克服するか又は少なくとも軽減する、改善された通信システム及び通信システムの改善されたコンポーネントを提供することを目的としている。
一態様では、本発明は、通信システムにおいて使用する通信デバイスであって、該通信システムにおいては、基地局が、或る領域内の該通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該通信デバイスは、
該通信デバイスが、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある前記領域内にあるときに、前記セルを選択する手段と、
前記領域内で、前記セルが選択されたときに、前記セルを運用する前記基地局との接続を開始することを試行する手段と、
前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗を特定する手段と、
前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングする手段と、
前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報を、報告機会に前記通信システムに報告する手段と、
を備える、通信システムにおいて使用する通信デバイスを提供する。
セルを運用している基地局に対する通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある領域は、前記基地局からのダウンリンク信号が、他の基地局からのダウンリンク信号よりも強力であるが、前記通信デバイスからのアップリンク信号の前記基地局による受信に成功することができない領域を含むことができる。
前記通信デバイスは、複数のセルに関連付けられたそれぞれのダウンリンク信号強度を測定する手段を更に備えることができ、前記複数のセルは、前記通信デバイスの付近の或る領域内の前記通信デバイスによって選択可能な前記セルを含み、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、前記セルを選択する手段は、前記測定されたそれぞれのダウンリンク信号強度から、最も高い測定信号強度を有するセルを選択するように動作可能とすることができる。
前記セルを運用する前記基地局との接続を開始することを試行する手段は、前記セルが選択されたとき該セルを介して無線リソース制御(RRC)接続及び/又は媒体アクセス制御(MAC)接続を確立することを試行するように動作可能とすることができる。
前記接続を開始することを試行する手段は、前記接続が必要とされることを特定する情報を送信することによって前記接続を開始することを試行するように動作可能とすることができ、前記特定する手段は、前記接続が必要とされることを特定する前記情報に対する応答が受信されていないと判断することによって、前記接続を開始することの前記試行における失敗を特定するように動作可能とすることができる。
前記接続を開始することを試行する手段は、前記接続が必要とされることを特定する情報を前記基地局に送信することによって前記接続を開始することを試行するように動作可能とすることができ、前記特定する手段は、前記接続が必要とされることを特定する前記情報が前記基地局によって正しく受信されていないことを示す、前記接続が必要とされることを特定する前記情報に対する応答が受信されたと判断することによって、前記接続を開始することの前記試行における失敗を特定するように動作可能とすることができる。
前記特定する手段は、前記接続が必要とされることを特定する前記情報の前記送信後の所定の時間ウィンドウ(例えば、少なくとも1つの所定のサブフレームを含む所定の時間ウィンドウ)内で前記応答を受信することに失敗すると、前記接続を開始することの前記試行における前記失敗を特定するように動作可能とすることができる。
前記接続が必要とされることを特定する前記情報は、前記試行された接続を同期させ、及び/又は前記通信デバイスを特定する際に用いるプリアンブル(例えば、ランダムアクセスチャネルプリアンブル)を備えることができる。
前記特定する手段は、前記応答が受信される前に、タイマー(例えば、T300タイマー)の満了時に、前記接続を開始することの試行における失敗を特定するように動作可能とすることができる。
前記特定する手段は、前記応答が、同じセルについて複数の機会において(正しく)受信されていないと特定すると、前記接続を開始することのそれぞれの試行における前記連続した失敗を特定するように動作可能とすることができる。
前記少なくとも1つのセルを運用する前記少なくとも1つの基地局との前記接続を開始することを試行する手段は、前記少なくとも1つのセルを介して前記少なくとも1つの基地局とのランダムアクセス手順を開始するように動作可能とすることができる。この場合、前記少なくとも1つのセルを運用する前記少なくとも1つの基地局との前記接続を開始することを試行する手段は、前記通信システムとのRRC接続を確立することの要求を受信するのに応答して前記ランダムアクセス手順を開始するように動作可能とすることができる。
前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報は、前記少なくとも1つのセルにおいて、連続した無線リソース制御(RRC)接続確立の失敗及び/又は連続した媒体アクセス制御(MAC)接続確立の失敗が生じたことを特定する情報を含むことができる。
前記報告する手段は、前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報を、少なくとも1つのシグナリングメッセージを用いて報告するように動作可能とすることができる。前記少なくとも1つのシグナリングメッセージは少なくとも1つの情報要素(IE)を含むことができる。前記少なくとも1つの情報要素は、連続した接続確立の失敗が生じたことを示す情報要素(例えば、「Consecutive Conn Est Fail」IE)と、生じた連続した接続確立の失敗の数を示す情報要素(例えば、「Num of Consecutive Conn Est Fail」IE)と、ランダムアクセス応答の失敗が生じたことを示す情報要素(例えば、「RAR failure」IE)と、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報は、前記選択されたセルを特定する情報と、前記通信デバイスの地理的ロケーションを特定する情報と、前記接続を開始することの前記それぞれの試行における前記連続した失敗が生じた時点を特定する情報と、前記選択されたセルの信号強度を特定する情報と、少なくとも1つの近傍セルの信号強度を特定する情報と、ランダムアクセス応答が検出されたことを特定する情報と、のうちの少なくとも1つを特定する情報を含むことができる。
前記報告する手段は、前記選択されたセル又は別のセル(例えば、後に選択されたセル)のいずれかに対する接続試行が成功した後、前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報を前記通信システムに報告するように動作可能とすることができる。
前記通信デバイスは、前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための構成データをメモリ内に記憶する手段を更に備えることができる。前記記憶する手段は、前記通信デバイスの展開の前に前記構成データを(例えば、工場/事業者構成データとして)記憶するように動作可能とすることができる。
前記通信デバイスは、前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための前記構成データを基地局から受信する手段を備えることもできる。この場合、前記受信する手段は、少なくとも1つのシグナリングメッセージを用いて前記構成データを受信するように動作可能とすることができる。この場合、前記少なくとも1つのシグナリングメッセージは、少なくとも1つの「UE情報要求」メッセージを含むことができる。
前記通信デバイスは、前記特定する手段が、前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗が生じたことを特定すると、前記通信デバイスが異なるセルを(再)選択することを認可するための制御データを受信する手段を更に備えることができる。前記制御データは、所定の値にセットされたバックオフインジケーターを含むランダムアクセス応答通信を含むことができる。前記制御データは、バックオフインジケーターなしのランダムアクセス応答通信を含むこともできる。
前記異なるセルは、前記通信デバイスによって選択可能な前記セルを運用している前記基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある領域において、前記通信デバイスによって選択可能な前記セルよりも低い(例えば、次に高い)測定信号強度を有するセルとすることができる。
前記選択する手段は、前記特定する手段が、前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗を特定すると、前記少なくとも1つの選択されたセルを、少なくとも1つの後続の(再)選択から禁止されるとみなすように動作可能とすることができる。
一態様では、本発明は、通信システムにおいて使用する通信デバイスであって、該通信システムにおいては、基地局が、或る領域内の該通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該通信デバイスは、
該通信デバイスが、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある前記領域内にあるときに、前記セルを選択する手段と、
前記領域内で、前記セルが選択されたときに、前記セルを運用する前記基地局との接続を開始することを試行する手段と、
前記特定する手段が、前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗が生じたことを特定すると、該通信デバイスが異なるセルを(再)選択することを認可する制御データを受信する手段と、
前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗を特定する手段と、
を備え、
前記選択する手段は、前記制御データの受信、及び前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗の特定に応答して、異なるセルを(再)選択するように動作可能である、通信システムにおいて使用する通信デバイスを提供する。
前記通信デバイスは、ロングタームエボリューション(LTE)規格に従って動作する移動電話及びユーザー機器のうちの少なくとも1つを備えることができる。
別の態様では、本発明は、通信システムにおいて使用する基地局であって、該通信システムにおいては、該基地局又は別の基地局が、或る領域内の通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している該基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該基地局は、
該基地局によって運用されているセルを介して通信デバイスとの接続を確立する手段と、
前記通信システムの該基地局又は別の基地局との接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を、前記確立された接続を用いて前記通信デバイスに送信する手段と、
を備える、通信システムにおいて使用する基地局を提供する。
前記基地局は、接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報を含む報告を前記通信デバイスから受信する手段を更に備えることができる。この場合、前記受信する手段は、前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報を、少なくとも1つのシグナリングメッセージを用いて受信するように動作可能とすることができる。
前記送信する手段は、無線リソース制御(RRC)接続及び/又は媒体アクセス制御(MAC)接続を確立することの試行において連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を前記通信デバイスに送信するように動作可能とすることができる。
前記送信する手段は、前記基地局又は別の基地局に、接続が必要とされることを特定する情報を送信することによって前記接続を開始することを試行する際に少なくとも1つの失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を前記通信デバイスに送信するように動作可能とすることができ、前記通信デバイスは、前記接続が必要とされることを特定する前記情報に対する応答が受信されていないと判断することによって、前記接続を開始することを試行する際の失敗を特定するように動作可能とすることができる。
前記送信する手段は、前記基地局又は別の基地局に、接続が必要とされることを特定する情報を送信することによって前記接続を開始することを試行する際に少なくとも1つの失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を前記通信デバイスに送信するように動作可能とすることができ、前記通信デバイスは、前記接続が必要とされることを特定する前記情報が前記基地局又は前記別の基地局によって正しく受信されていないことを示す、前記接続が必要とされることを特定する前記情報に対する応答が受信されたと判断することによって、前記接続を開始することを試行する際の失敗を特定するように動作可能とすることができる。
前記送信する手段は、前記接続が必要とされることを特定する前記情報の前記送信後の所定の時間ウィンドウ(例えば、少なくとも1つの所定のサブフレームを含む所定の時間ウィンドウ)内で前記応答を受信することに失敗すると、前記接続を開始することの前記試行における前記失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を前記通信デバイスに送信するように動作可能とすることができる。
前記接続が必要とされることを特定する前記情報は、前記試行された接続を同期させ、及び/又は前記通信デバイスを特定する際に用いるプリアンブル(例えば、ランダムアクセスチャネルプリアンブル)を備えることができる。
前記送信する手段は、前記応答が受信される前に、タイマー(例えば、T300タイマー)の満了時に、前記接続を開始することの試行における失敗を特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を前記通信デバイスに送信するように動作可能とすることができる。
前記送信する手段は、前記応答が、同じセルについて複数の機会において(正しく)受信されていないと特定すると、前記接続を開始することのそれぞれの試行における前記連続した失敗を特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を前記通信デバイスに送信するように動作可能とすることができる。
前記少なくとも1つのセルを運用する前記少なくとも1つの基地局との前記接続を開始することの前記試行は、前記少なくとも1つのセルを介して前記少なくとも1つの基地局とのランダムアクセス手順を開始することを含むことができる。前記少なくとも1つのセルを運用する前記少なくとも1つの基地局との前記接続を開始することの前記試行は、前記通信システムとのRRC接続を確立することの要求を受信するのに応答して前記ランダムアクセス手順を開始することを含むことができる。
一態様では、本発明は、通信システムにおいて、或る領域内の複数の通信デバイスのうちの任意のものによって選択可能なセルを運用する基地局であって、該領域においては、該基地局に対する通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該基地局は、
前記セルが、該セルが通信デバイスによって選択可能であり、かつ該基地局に対するこの通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある領域をカバーするセルであることを特定する際に用いる情報を取得する手段と、
前記通信デバイスが、前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗が生じたことを特定すると、該基地局への接続を開始することを試行する通信デバイスに、該通信デバイスが異なるセルを(再)選択することを認可する制御データを提供する手段と、
を備える、通信システムにおいて、或る領域内の複数の通信デバイスのうちの任意のものによって選択可能なセルを運用する基地局を提供する。
前記情報を取得する手段は、前記セルを介して前記基地局との接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が、少なくとも1つの通信デバイスについて生じたことを示す情報を取得するように動作可能とすることができ、前記基地局は、連続した失敗が生じたことを示す前記情報から、前記セルが、該セルが通信デバイスによって選択可能であり、かつ該基地局に対するこの通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある領域をカバーするセルであると判断するように動作可能とすることができる。
前記基地局は、連続した失敗が生じたことを示す前記情報、及び前記通信システムにおける負荷レベル(又は輻輳レベル)を特定する情報から、前記セルが、該セルが通信デバイスによって選択可能であり、かつ該基地局に対するこの通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある領域をカバーするセルであると判断するように動作可能とすることができる。
前記通信システムにおける負荷レベル(又は輻輳レベル)を特定する前記情報は、ランダムアクセスチャネル、例えば、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の負荷レベルを含むことができる。
前記提供する手段は、前記通信デバイスが異なるセルを(再)選択することを認可する前記制御データを、該制御データをブロードキャストすることによって提供するように動作可能とすることができる。前記提供する手段は、前記通信デバイスが異なるセルを(再)選択することを認可する前記制御データを、任意の通信デバイスから受信したランダムアクセスプリアンブルに応答して提供するように動作可能とすることができる。
前記基地局は、前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための構成データを前記通信デバイスに送信する手段を更に備えることができる。前記送信する手段は、少なくとも1つのシグナリングメッセージを用いて前記構成データを送信するように動作可能とすることができる。前記少なくとも1つのシグナリングメッセージは、少なくとも1つの「UE情報要求」メッセージを含むことができる。
前記制御データは、前記通信デバイスが、前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗を特定すると、前記少なくとも1つの選択されたセルを、少なくとも1つの後続の(再)選択から禁止されるとみなすように前記通信デバイスに要求するように動作可能とすることができる。
前記制御データは、所定の値にセットされたバックオフインジケーターを含むランダムアクセス応答通信を含むことができる。
前記基地局は、ロングタームエボリューション(LTE)規格に従って動作する基地局を備えることができる。
一態様では、本発明は、通信システムにおいて使用する通信デバイスであって、該通信システムにおいては、基地局が、或る領域内の該通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該通信デバイスはプロセッサ及び送受信機を備える。前記プロセッサは、該通信デバイスが、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある前記領域内にあるときに、前記セルを選択するように構成される。前記送受信機は、前記領域内で、前記セルが選択されたときに、前記セルを運用する前記基地局との接続を開始することを試行するように構成される。前記プロセッサは、前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗を特定し、前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように構成され、前記送受信機は、前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報を、報告機会に前記通信システムに報告するように構成される。
一態様では、本発明は、通信システムにおいて使用する通信デバイスであって、該通信システムにおいては、基地局が、或る領域内の該通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該通信デバイスはプロセッサ及び送受信機を備える。前記プロセッサは、該通信デバイスが、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある前記領域内にあるときに、前記セルを選択するように構成される。前記送受信機は、前記領域内で、前記セルが選択されたときに、前記セルを運用する前記基地局との接続を開始することを試行し、前記プロセッサが、前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗が生じたことを特定すると、前記通信デバイスが異なるセルを(再)選択することを認可する制御データを受信するように構成される。前記プロセッサは、前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗を特定するように構成され、前記プロセッサは、前記制御データの受信、及び前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗の特定に応答して、異なるセルを(再)選択するように動作可能である。
一態様では、本発明は、通信システムにおいて使用する基地局であって、該通信システムにおいては、該基地局又は別の基地局が、或る領域内の通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している該基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該基地局は、プロセッサ及び送受信機を備える。前記送受信機は、該基地局によって運用されているセルを介して通信デバイスとの接続を確立し、前記通信システムの該基地局又は別の基地局との接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を、前記確立された接続を用いて前記通信デバイスに送信するように構成される。
一態様では、本発明は、通信システムにおいて、領域内の複数の通信デバイスのうちの任意のものによって選択可能なセルを運用する基地局であって、該領域においては、該基地局に対する通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該基地局は、プロセッサ及び送受信機を備える。前記プロセッサは、前記セルが、該セルが通信デバイスによって選択可能であり、かつ該基地局に対するこの通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある領域をカバーするセルであることを特定する際に用いる情報を取得するように構成され、前記送受信機は、該基地局への接続を開始することを試行する通信デバイスに、該通信デバイスが、前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗が生じたことを特定すると、前記通信デバイスが異なるセルを(再)選択することを認可する制御データを提供するように構成される。
更に別の態様では、本発明は、上記で記載した通信デバイスと、上記で記載した基地局とを備える通信システムを提供する。
本発明は、通信システムにおいて通信デバイスによって実行される方法であって、該通信システムにおいては、基地局が、或る領域内の前記通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該方法は、
前記通信デバイスが、前記セルを運用している前記基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある前記領域内にあるときに、前記セルを選択することと、
前記領域内で、前記セルが選択されたときに、前記セルを運用する前記基地局との接続を開始することを試行することと、
前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗を特定することと、
前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングすることと、
前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報を、報告機会に前記通信システムに報告することと、
を含む、通信システムにおいて通信デバイスによって実行される方法も提供する。
本発明は、通信システムにおいて通信デバイスによって実行される方法であって、該通信システムにおいては、基地局が、或る領域内の前記通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該方法は、
前記通信デバイスが、前記セルを運用している前記基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある前記領域内にあるときに、前記セルを選択することと、
前記領域内で、前記セルが選択されたときに、前記セルを運用する前記基地局との接続を開始することを試行することと、
前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗が生じたことが特定されると、前記通信デバイスが異なるセルを(再)選択することを認可するための制御データを受信することと、
前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗が生じたことを特定することと、
前記制御データの受信、及び前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗の特定に応答して、異なるセルを(再)選択することと、
を含む、通信システムにおいて通信デバイスによって実行される方法も提供する。
本発明は、通信システムにおいて基地局によって実行される方法であって、該通信システムにおいては、前記基地局又は別の基地局が、或る領域内の通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該方法は、
前記基地局によって運用されているセルを介して通信デバイスとの接続を確立することと、
前記通信システムの前記基地局又は別の基地局との接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を、前記確立された接続を用いて前記通信デバイスに送信することと、
を含む、通信システムにおいて基地局によって実行される方法も提供する。
本発明は、通信システムにおいて、或る領域内の複数の通信デバイスのうちの任意のものによって選択可能なセルを運用する基地局によって実行される方法であって、該領域においては、前記基地局に対する通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該方法は、
前記セルが、該セルが通信デバイスによって選択可能であり、かつ前記基地局に対するこの通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある領域をカバーするセルであることを特定する際に用いる情報を取得することと、
前記通信デバイスが、前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗が生じたことを特定すると、該基地局への接続を開始することを試行する通信デバイスに、該通信デバイスが異なるセルを(再)選択することを認可する制御データを提供することと、
を含む、通信システムにおいて、或る領域内の複数の通信デバイスのうちの任意のものによって選択可能なセルを運用する基地局によって実行される方法も提供する。
本発明の態様は、上記で示した態様及び可能な形態若しくは特許請求の範囲において記載されるような方法を実行するようにプログラマブルプロセッサをプログラムするように、及び/又は特許請求の範囲のいずれかの請求項において記載される装置を提供するように適切に構成されたコンピューターをプログラムするように動作可能である、その上に記憶された命令を有するコンピューター読取り可能な記憶媒体のようなコンピュータープログラム製品にまで及ぶ。コンピュータープログラム製品は、搬送信号、又はCD、DVD等の記録媒体において提供することができる。
本明細書(特許請求の範囲を含む)において開示され、及び/又は図面において示される各特徴は、開示され、及び/又は図示される任意の他の特徴から独立して(又はそれらと組み合わせて)本発明に組み込まれる場合がある。詳細には、限定はしないが、特定の独立請求項に従属する請求項のうちのいずれかの特徴は、任意の組み合わせにおいて又は個々に、その独立請求項に取り込まれる場合がある。
次に、本発明の実施形態を、単に例として、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態を適用することができる移動電気通信システムを概略的に示す図である。 図1に示すシステムの一部を形成する移動電話の主要コンポーネントを示すブロック図である。 図1に示すシステムの一部を形成する基地局の主要コンポーネントを示すブロック図である。 連続ランダムアクセス失敗のロギング及び報告を構成するときに、通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。 連続したランダムアクセス失敗を回避するときに、通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。 無線リソース接続を確立するときに、通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。 ランダムアクセス手順に関係するシグナリングを実行するときに、通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。
概観
図1は、基地局5−1及び/又は5−2によってサービングされるユーザー機器、例えば移動電話3を備える移動(セルラー)電気通信システム1を概略的に示す。基地局5−1及び5−2はそれぞれ、1つ又は複数のセル(すなわち、それぞれセル1及びセル2)を運用し、セル内で移動電話3のためにコアネットワーク7へのアクセスを提供する。この例において、セル1及びセル2は同じ追跡エリアに属する。
このシステムにおいて、基地局5−1及び5−2はX2インターフェースを介して互いに結合される。基地局5−1及び5−2は、中でも、コアネットワーク7内で移動電話3のモビリティを管理するモビリティ管理エンティティ(MME)9と、ドライブ試験最小化(MDT)サーバー11とを含むコアネットワーク7にも結合される。
セル1内の基地局5−1によって提供されるダウンリンク信号は、地理的/環境的要因(例示的に15で示す)が、ダウンリンク信号が異常に強力である「ファントム」(又は「擬似」)セル(セル1’)を効果的に提供した結果として、効果的に強化される。地理的/環境的要因15は、ファントムセルであるセル1’内の移動電話からのアップリンク信号に対しては、対応する強化効果を有しない。したがって、セル2にキャンプオンしている移動電話3が、セル2から、ファントムセルであるセル1’とセル2との間の重複エリア内に(矢印Aによって示すように)移動するとき、基地局5−1からのダウンリンク信号が基地局5−2からのダウンリンク信号よりも強力になるポイントが到来する。しかし、このとき、移動電話3からのアップリンク信号は一切基地局5−1によって適切に受信することができない。このポイントにおいて、移動電話3は(移動電話3がセル1内に適切に位置していないにもかかわらず)セル1を再選択する。同様に、移動電話3がファントムセルとセル2との間の重複エリアにおいて(矢印Aによって示すように)オンに切り替わる場合、基地局5−1からのダウンリンク信号が基地局5−2からのダウンリンク信号よりも強力であり、移動電話3が、セル1内に適切に位置していないにもかかわらず、セル2に優先してセル1を選択する重複エリアの領域が存在する。
セル1にキャンプオンしているが、セル1内に適切に位置していない移動電話3が、別のネットワークノード(例えば、別の移動電話又は遠隔サーバー)とデータを通信する必要性を検出すると、この移動電話3は、基地局5−1とのRRC接続確立手順をトリガーする。移動電話3は、RRC接続要求メッセージを生成することによってこれを行う。RRC接続要求メッセージは、基地局5−1への送信のためにRRCレイヤーからMACレイヤーに渡される。そしてこれは、MACレイヤーが指定されたタイムスロットにおいて基地局5−1とのランダムアクセス手順を開始することをトリガーする。
一方、この場合、「セル1」で表されるセル内で送信されるアップリンク信号は、地理的/環境的要因15によって生じる通信不均衡の結果として基地局5−1によって受信されない(又は適切に受信されない)。結果として、ランダムアクセス手順(図1において矢印によって概略的に示される)は「セル1」において失敗する。手順は、基地局5−1が、移動電話3によって送信されるランダムアクセスプリアンブルの受信に失敗したことに起因して、又は後続のステップにおいて、例えば、ランダムアクセスプリアンブルが誤って受信されたことにより、基地局5−1が移動電話3に誤ったランダムアクセス応答(又は異なる移動電話に宛てられたランダムアクセス応答)を送信することに起因して、失敗する場合がある。
移動電話3は、ランダムアクセス手順の失敗から生じたMACレイヤー通信失敗を被ると、所定の再送信数(例えば、所定の「再送信制限」)に達するまでランダムアクセスプリアンブルを再送信し、所定の再送信数に達すると、MACレイヤーはリセットされる必要がある。MACレイヤーは、例えばT300タイマーの満了時に高次のレイヤー(例えば、RRCレイヤー)によってリセットすることもできる。
一方、この例では、ファントムセルに入る前に、移動電話3は、通信ネットワーク1によって、地理的/環境的に生じた通信不均衡の問題の結果生じる連続したランダムアクセスの失敗を示す事象を検出し、ロギングするように構成されることが有益である。
具体的には、この例では、移動電話3が以前にRRC接続を確立した基地局(例えば、基地局5−2)が、(例えば、確立されたRRC接続を通じた適切なシグナリングメッセージを介して、又は図1の矢印Bによって概略的に示されるような他の手段を介して)移動電話3を、通信ネットワーク1のセルに関して連続した通信の失敗の発生をロギングし、報告するように構成する。そのような連続した通信の失敗は、例えば、連続したランダムアクセスの失敗及び/又は連続したRRC接続要求の失敗(これ自体が、連続したランダムアクセスの失敗を示す)を含むことができる。移動電話3は、例えば、連続したランダムアクセスの失敗を被ったセル及び/又はロケーションを特定する情報、及び/又は、連続したランダムアクセスの失敗を被ったセル及び/又は近傍のセルの信号品質/強度測定結果を含む他の関連情報をロギングするようにも構成されることが有益である。
したがって、移動電話3は、ファントムセルであるセル1’及びセル2の重複するカバレッジエリア内に位置するとき、地理的/環境的に生じた通信不均衡の問題の結果として生じた連続したランダムアクセスの失敗を示す情報及び関連情報を収集することになる。次に、この情報は、後に、移動電話3が任意の適切に構成された基地局(例えば、基地局5−2)とのRRC接続の確立に成功すると、報告することができる。
次に、報告を受信した基地局5−2は、この報告を、影響を受けるセル(セル1)を運用している基地局5−1に、これらの基地局間に提供されるX2インターフェースを介して転送することができる。又は、報告を受信した基地局5−2は、影響を受けるセルにおける問題の回避のために、この報告を任意の他のネットワークノード、例えばコアネットワーク7内のMDTサーバー11に転送することができる。
有利には、連続した通信の失敗に関する情報は、「Radio measurement collection for Minimization of Drive Tests (MDT)」と題する3GPP TS37.320規格において指定されている手順と同様の要求−応答手順を用いて移動電話3から収集される。一方、この例において、最後に成功した完了したランダムアクセス手順又は最後の接続確立失敗のみを報告するのではなく(この報告からは、地理的/環境的に生じた通信不均衡の問題の存在を判断することが可能でない)、移動電話3は、連続した通信の失敗が生じたことをネットワークに報告することが有利である。
移動電話3の報告を受信するネットワークノード、例えば悪影響を受けているセル(セル1)を運用している基地局5−1は、報告に含まれる情報、及びこのネットワークノードに利用可能な任意の追加情報(例えば、報告が関連するセル内の輻輳に関する情報)から、報告された連続した接続確立の失敗が、基地局5−1の信号の異例な伝搬に関する(これは、地理的/環境的に生じた通信不均衡の問題を示す場合がある)か、又は「セル1」で表されるセル内の輻輳等の任意の他の問題に関するのかを判断することができることが有利である。したがって、移動電話3にサービングする基地局5は、連続したランダムアクセスの失敗を被っている移動電話が、ファントムセル内での接続試行の繰り返しサイクルにトラップされないように、移動電話が自身のカバレッジエリアに入るためのセル選択/再選択を支援することができる。
特に、基地局5−1が、連続した接続確立の失敗が「セル1」で表されるセル内の地理的/環境的に生じた通信不均衡の問題に起因すると判断する場合、そのセルを介したRRC接続の確立を試行する移動電話3に、それらの移動電話3が「セル1」で表されるセル内でランダムアクセス失敗(又は連続したランダムアクセス失敗)を被る場合に、2番目に最良のセルを選択することを許可されることのインジケーションを与えることができる。そのようなインジケーションは、基地局5−1によって、ランダムアクセス手順自体の間に、例えば、基地局5−1によって送信され(これは、より強力なダウンリンクにおける任意の受信に成功したランダムアクセスプリアンブル、例えば、基地局により近い別の移動電話によって送信されたプリアンブルに対し応答したものであり得る)、移動電話3によって受信されるランダムアクセス応答からのいわゆるバックオフインジケーター(BI)を適切にセットする(例えば、値を所定の数、例えば「0」にセットする)か又は場合によっては省くことによって与えることができる。このインジケーションは、移動電話3に、「セル1」で表されるセルが、少なくともその移動電話3による次のセル再選択/ハンドオーバー手順にわたって禁止されるとみなされることを通知する。そのようなインジケーションは、システムブロードキャストを介して基地局5−1によって提供することもできる。
他方で、基地局5−1は、「セル1」における連続した接続確立の失敗が、他の問題、例えば輻輳によって生じると判断する場合、そのセルを介したRRC接続の確立を試行する移動電話3に、「セル1」においてランダムアクセス失敗(又は連続したランダムアクセス失敗)を被る場合であっても、通常のRRC/MAC手順に従い続けるべきであるという(明示的又は暗黙的)インジケーションを与えることができる。
移動電話
図2は、図1に示す移動電話3の主要コンポーネントを示すブロック図である。
図2に示すように、移動電話3は送受信機回路31を備え、この送受信機回路31は、アンテナ33を介して基地局5との間で信号を送受信する。移動電話3は、ユーザーインターフェース35を更に備える。送受信機回路31の動作は、メモリ39内に記憶されたソフトウェアに従ってコントローラー37によって制御される。ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム41と、通信制御モジュール43と、無線リソース制御(RRC)モジュール45と、媒体アクセス制御(MAC)モジュール47と、セル選択モジュール48と、測定ロギング及び報告モジュール49とを備える。
通信制御モジュール43は、例えば、送受信機回路31によって基地局5との通信において用いられるリソースの配分を含む、基地局5との通信を制御する。
無線リソース制御モジュール45は、様々なRRCモード間の遷移を制御し、基地局5への/からの(媒体アクセス制御モジュール47を介した)関連付けられたRRCシグナリングをハンドリングする。
媒体アクセス制御モジュール47は、移動電話3と基地局5との間の通信を制御する。特に、媒体アクセス制御モジュール47は、無線リソース制御モジュール45によるRRC接続の確立の開始時にランダムアクセス手順に関係するシグナリングを実行する。媒体アクセス制御モジュール47はまた、ランダムアクセス手順が失敗する回数を追跡し、例えば、ランダムアクセス手順が失敗したセル及び回数を特定する情報をセル選択モジュール48に与える。媒体アクセス制御モジュール47は、失敗がランダムアクセスに関係するシグナリングを送信又は受信することに関係するか否かも特定することができる。
セル選択モジュール48は、ネットワークと通信するためのセルを選択し、選択されたセルのインジケーションを他のモジュールに与える。特に、セル選択モジュール48は、セル及び関連付けられた信号品質(例えば、測定/受信された信号強度)のリストを維持し、最も強力な信号を有するセルを選択する。一方、セル選択モジュール48は、(例えば、媒体アクセス制御モジュール47によって提供される情報に基づいて)最も強力な信号を有するセルに対して連続したランダムアクセス失敗が生じたと判断するとき、2番目に最良の/2番目に強力な信号を有するセルを選択することを認可されている場合にこれを行う。
測定ロギング及び報告モジュール49は、連続した通信の失敗の問題をロギングし、報告するための構成データを取得し、そのような連続した通信の失敗の問題に関係する情報を生成してネットワークに与える。測定ロギング及び報告モジュール49は、例えば、ネットワークエンティティ(基地局5等)からの要求に応答して、及び/又は基地局5との(RRCモジュール45による)RRC接続の確立時に、そのような情報を与えることができる。
基地局
図3は、基地局5の主要コンポーネントを示すブロック図である。基地局5は固定通信ノードであり、自身のカバレッジエリア内のユーザー機器(移動電話)3にサービスを提供する。図3に示すように、基地局5は送受信機回路51を備え、この送受信機回路51は、少なくとも1つのアンテナ53を介して移動電話3との間で信号を送受信する。基地局5はまた、(X2インターフェースを用いて近傍基地局5と通信し、S1インターフェースを介してコアネットワーク7と通信するために)ネットワークインターフェース55を介してコアネットワーク7及び他の近傍基地局5との間で信号を送受信する。送受信機回路51の動作は、メモリ59内に記憶されたソフトウェアに従って、コントローラー57によって制御される。ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム61と、通信制御モジュール63と、無線リソース制御(RRC)モジュール65と、媒体アクセス制御(MAC)モジュール67と、測定報告構成モジュール68と、ランダムアクセス(RA)失敗判断モジュール69とを備える。
通信制御モジュール63は、基地局5及び移動電話3と、MME9及びMDTサーバー11等のネットワークデバイスとの間の通信を制御する。
無線リソース制御モジュール65は、基地局5と、基地局5にアタッチした移動電話3との間で用いられる無線通信リソースを制御する。特に、無線リソース制御モジュール65は、セル(複数の場合もある)内の基地局5と移動電話3との間のRRC接続の確立を制御する。
媒体アクセス制御モジュール67は、基地局5と移動電話3との間の通信を制御する。特に、媒体アクセス制御モジュール67は、移動電話3の対応する媒体アクセス制御モジュール47によって開始されるランダムアクセス手順に関係するシグナリングを実行する。
測定報告構成モジュール68は、連続した通信失敗の問題に関係する情報をロギング及び報告するために、基地局5によってサービングされる互換性のある移動電話3を構成する。測定報告構成モジュール68は、例えば、移動電話3に要求が送信されるのに応答して、及び/又は(RRCモジュール65による)移動電話3とのRRC接続の確立時に、そのような情報を取得することができる。
ランダムアクセス失敗判断モジュール69は、(移動電話3から取得した情報に基づいて)移動電話3とのMACレイヤー接続の確立の失敗に関するインジケーションを測定報告構成モジュール68から取得する。特に、ランダムアクセス失敗判断モジュール69は、(受信したインジケーションに基づいて)いつ基地局5のセルに対して連続したランダムアクセスの失敗が生じたかを判断する。この場合、ランダムアクセス失敗判断モジュール69は、移動電話3が異なるセル、例えば、判断された連続したランダムアクセスの失敗を被るセルよりも不良な/弱い信号品質を有するセルを選択することを認可されているか否かを判断する(そして、それに従って移動電話3に通知する)ことができる。
上記の説明において、理解を容易にするために、移動電話3及び基地局5は、複数の離散モジュール(通信制御モジュール及び媒体アクセス制御モジュール等)を有するものとして説明されている。これらのモジュールは、幾つかの応用形態の場合、例えば、本発明を実施するために既存のシステムが変更された場合には、このようにして設けることができるが、他の応用形態、例えば、最初から本発明の特徴を念頭に置いて設計されるシステムでは、これらのモジュールはオペレーティングシステム又はコード全体の中に組み込むことができるので、これらのモジュールは別個の実体として区別可能でない場合もある。これらのモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせにおいて実施することもできる。
ここで、上記の移動電話3及び基地局5を用いて本発明の様々な態様をどのように実施することができるのかを例示する複数の異なる実施形態を説明する。実施形態は、図4及び図5に示すタイミング図、並びに図6及び図7に示すフローチャートを参照して説明される。
動作
図4は、連続したランダムアクセスの失敗のロギング及び報告を構成するときに通信システム1のコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図を示す。
この実施形態では、ステップS400において包括的に示すように、最初に、移動電話(UE:ユーザー機器)3はRRCアクティブモードで動作している。したがって、移動電話3は、通信ネットワークのセル(この場合、基地局5−2によって運用される「セル2」)を介してデータを送信/受信することができる。
次に、この実施形態において、ステップS401において、基地局(eNB−2)5−2は(自身の測定報告構成モジュール68を用いて)、移動電話3の測定ロギング及び報告モジュール49を、この移動電話3が被った連続した通信失敗の問題をロギングし報告するように構成する。
この後、ステップS402において、RRC接続は終了し、移動電話3はRRCアイドル動作モードに入る。
ステップS403において包括的に示すように、移動電話3は、(3GPP TS36.331規格のセクション5.5.4に記載されているように)信号測定を実行する。これらの測定の結果に基づいて、ステップS404において、次にセル選択モジュール48は(3GPP TS36.304規格に記載されているように)セル再選択を実行し、この例では、「セル1」で表される(最良/最も強力な信号を有する)セルを選択する。
一方、選択されたセルは、地理的/環境的に生じた不均衡による影響を受け、これによって移動電話3に「ファントム」セルを選択させる。この結果、ステップS405において包括的に示すように、その後、移動電話3が「セル1」で表されるセルとの接続の確立を試行するとき、1つ又は複数の接続試行が失敗することになる。例えば、RRCモジュール45によって開始されたRRC接続確立手順、及び/又はMACモジュール47によって開始されたランダムアクセス手順は、選択されたセル(セル1)について失敗する場合がある。
ステップS406において、測定ロギング及び報告モジュール49は(例えば、RRCモジュール45及び/又はMACモジュール47との通信によって)、選択されたセル(セル1)に関して通信の失敗(この例では、ランダムアクセスの失敗)が生じたことを検出する。RRC接続確立の失敗の検出の更なる詳細は、以下で図6を参照して与えられ、ランダムアクセス手順の失敗の検出の更なる詳細は、図7を参照して与えられる。
図4のステップS406を継続すると、測定ロギング及び報告モジュール49は、ネットワークへの後続の報告のために(ステップS401において受信された構成に従って)検出された失敗の詳細をロギングする。
次に、ステップS410に示すように、移動電話3は、例えば、更なる信号測定及び関連付けられたセルの選択に従って、この例では、基地局5−2によって運用される「セル2」を介してネットワークとのRRC接続を確立することができる。RRC接続が確立されると、測定ロギング及び報告モジュール49は、セル1に関する、通信の失敗(例えば、ランダムアクセスの失敗)を被ったことに関係する情報を送信する(ステップS411)。有利には、受信基地局5−2は、報告されたセル(セル1)に影響を与える地理的/環境的に生じた不均衡に関連する問題を回避するために、この情報を更なるネットワークノード(例えば、ステップS500aにおいて、報告されるセルを運用する基地局(eNB−1)5−1、又はステップS500b又はS500cにおいて、MDTサーバー11)に与える。地理的/環境的に生じた不均衡の回避の更なる詳細は、以下で図5を参照して与える。
ステップS502に示すように、報告されたセルを運用する基地局5−1は(移動電話3によって提供される情報、及び場合によっては、この基地局5−2において利用可能な更なる情報を用いて)、「セル1」で表される自身のセルが、ファントムセルの問題を被っていることを特定することができる。したがって、移動電話3(又は、セル1のカバレッジエリア内の任意の更なるユーザー機器)がその後、(ステップS504において包括的に示されるように)適切なセルの選択を試行するとき、基地局5−1は、2番目に強力なダウンリンク信号強度を示すセルに対するセル選択を認可することによって、移動電話3が(ステップS505において)、判断された地理的/環境的に生じた不均衡を被らないセルを選択するのを支援することができる。有利には、移動電話3は、最も近時の測定結果(ステップS413において取得される)が、セル1が最も強力な信号を有することを示す場合であっても、ファントムセルであるセル1’内に位置する間、異なるセル(例えば、セル2)を再選択することができる。
図5は、連続したランダムアクセスの失敗を回避するときに通信システム1のコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図を示す。
上記で言及したように、セル1に関して被った通信の失敗(例えば、ランダムアクセスの失敗)に関係する情報を受信した基地局5−2は、報告された問題を回避するために、この情報を更なるネットワークノードに転送する。
図5において「オプションA」で表される1つの例では、ステップS500aにおいて包括的に示されるように、基地局(eNB−2)5−2は、受信した報告を、報告されたセルを運用している基地局(eNB−1)5−1に提供する。例えば、基地局は、それらの間に設けられるX2インターフェースを用いることができる。報告されたセル(セル1)を運用している基地局5−1は、通信の失敗に関係する情報を受信すると、報告された通信の失敗がファントムセル問題に起因するか否かを特定することができる(ステップS502a)。
例えば、基地局5−1は、自身の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)において輻輳が観測されるか否かをチェックすることができる。このチェックの結果が、輻輳がPRACHにおいて観測されないことを示す場合、基地局5−1は、報告された通信の失敗が(輻輳ではなく)ファントムセルに起因すると判断することができる。別の例では、基地局5−1は、通信失敗時の基地局5−1の地理的ロケーションと、報告する移動電話3の地理的ロケーションとの間の距離(既知の場合)が、報告されたセルの半径に対応する閾値距離よりも大きいか否かをチェックすることができる。例えば、この場合、通信の失敗が生じたときに、報告する移動電話3が報告されたセルの外側にあったと判断される場合、基地局5−1は、報告された通信の失敗がファントムセルに起因すると判断することができる。
図5において「オプションB」で表される別の例では、基地局5−2は、ステップS500bにおいて包括的に示されているように、受信した報告をMDTサーバー11に提供する。この場合、ステップS501bにおいて包括的に示されているように、MDTサーバー11は、基地局5−1からセル固有情報(例えば、セル1のPRACH及び/又は基地局5−1の地理的ロケーションに関係する情報)を取得することができ、MDTサーバー11が、基地局5−1のセル1に影響を与えるファントムセル問題を(S502bにおいて)特定することができるようにすることができる。ファントムセル問題が特定された場合、MDTサーバー11は、ステップS503bにおいて、影響を受けるセルを運用している基地局5−1に、適切にフォーマット設定されたシグナリングメッセージを生成し、基地局5−1に送信することによって通知する。
図5において「オプションC」で表される更に別の例では、ステップS500cにおいて包括的に示されるように、基地局5−2は受信した報告をMDTサーバー11に提供する。一方、この例では、MDTサーバー11は、報告された通信の失敗がファントムセル問題に起因するか否かを特定しない場合がある。代わりに、MDTサーバー11は、受信した報告を、報告されたセルを運用している基地局5−1に転送する。このため、オプションAと同様に、基地局5−1は(S502cにおいて)、報告された通信の失敗がファントムセルに起因すると判断することができる。
最終的に、(ステップS502a、S502b及びS502cのうちのいずれか1つにおいて)ファントムセル問題が特定されると、影響を受けるセルを運用している基地局5−1は、ファントムセルに入る移動電話3(又は任意の他のユーザー機器)による後続の通信試行において、2番目に最良のセルに対するセル再選択を認可することができることが有益である。
RRC接続の確立
図6は、移動電話3のための無線リソース接続を確立するときに、通信システム1のコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図を示す。
この実施形態では、最初に、移動電話3がRRCアイドルモードで動作している。したがって、移動電話3は、送信する新たなデータを有するとき、自身のRRCモジュール45を用いて、最も強力な信号を有するセル(移動電話3のセル選択モジュール48によって選択される)を介して無線アクセスネットワークとの接続を確立するための、適切にフォーマット設定されたRRC要求を生成する。
ステップS600に示すように、移動電話(UE)3はT300タイマーを開始し、ステップS601において、移動電話3のRRCモジュール45は、生成されたメッセージ(例えば、「RRC接続要求」メッセージ)を、そのセルを運用している基地局(eNB)5に送信することを試行する。特に、生成されたRRCメッセージは、選択されたセルを運用している基地局5の対応するMACモジュール67への送信のためにMACモジュール47に渡される。任意のRRCメッセージを送信する前に辿ることになるランダムアクセス手順に関係する、MACモジュール47及び67間のシグナリングを、以下で図7を参照して説明する。
ステップS603において、RRCモジュール45は、サービング基地局5の対応するRRCモジュール65から適切なRRC応答(例えば、「RRC接続セットアップ」メッセージ)を受信すると、(ステップS604に示すように)T300タイマーを停止する。RRCモジュール45は、ステップS605において、適切にフォーマット設定された確認メッセージ(例えば、「RRC接続セットアップ完了」メッセージ)を生成し、サービング基地局5に送信することによって、選択されたセルを介したRRC接続の確立を確認する。
しかしながら、ステップS603における応答が、ステップS606におけるT300タイマーの満了までにサービング基地局5から受信されていない場合、RRCモジュール45は、選択されたセルを介したRRC接続の確立に成功しなかったと判断する。したがって、RRCモジュール45は、ステップS607において、ネットワークへの後続の送信のために(RRC接続をセットアップすることができる基地局と同じ又は異なる基地局を介して)、適切にフォーマット設定された報告メッセージ(例えば、「連続RRC接続セットアップ失敗」メッセージ)を生成する。連続した接続失敗の報告が送信可能になると、報告を受信する基地局5は、自身のネットワークインターフェース55を介して更なるネットワークノードと(例えば、X2インターフェースを用いて影響を受けているセルを運用している近傍基地局と、又はS1インターフェースを介してMDTサーバー11と)報告を共有することができる。
移動電話3はこのようにして、自身のサービング基地局5(又は任意の他のネットワークノード)に、選択されたセル内で被る連続した接続要求の失敗の状況の発生を通知することができることが有利である。影響を受けるセルを運用している基地局5は、報告及びネットワークに利用可能な任意の更なる情報を用いて、適切な補正動作を行うことができる。
ランダムアクセス手順
図7は、移動電話3によって開始されたランダムアクセス手順に関係するシグナリングを実行するときに通信システム1のコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図を示す。
ランダムアクセス手順は、MACモジュール47によって開始することができるが、この場合は上位レイヤーによって開始される。より具体的には、この場合、RRCモジュール45は、基地局5の選択されたセルを介したRRC接続を確立するために、「RRC接続要求」メッセージをこの基地局5に送信することをMACモジュール47に要求する(図6のステップS601)。次に、RRCモジュール45のこの要求は、3GPP TS36.321のセクション5.1に従って、移動電話3と基地局5との間で実行されるランダムアクセス手順をトリガーする。3GPP TS36.321の内容は、引用することにより本明細書の一部をなす。
図7に示されるように、ランダムアクセス手順はステップS701において開始し、ステップS701において、MACモジュール47は、適切にフォーマット設定されたランダムアクセスプリアンブルを生成し、選択されたセルを運用している基地局5の対応するMACモジュール67に送信する。次に、ステップS702において、MACモジュール47は自身の「プリアンブルカウンター」を1(すなわち、初期値「0」から)インクリメントし、このセルのために実行される連続したランダムアクセスの試行回数を追跡する。
基地局5のMACモジュール67によるランダムアクセスプリアンブルの受信が成功した場合、基地局5はステップS703において、ランダムアクセス応答をMACモジュール47に返す。ステップS701及びS703の双方の完了に成功した場合、MACモジュール47はステップS705に進み、ステップS705において、任意のスケジューリングされた送信(この場合、RRCモジュール45からのRRC接続要求メッセージ)を基地局5に送信する。最終的に、ステップS707において、スケジューリングされた送信の受信の後に、それぞれのMACモジュール47、67間の競合解除シグナリングが続き、異なるデバイス3間の任意の潜在的な競合が解消されることを確保するのに役立つ。
一方、ステップS701及び/又はステップS703の実行に成功することができない場合、ステップS701及びS702は、「プリアンブルカウンター」が所定の値に達するまで繰り返され、所定の値に達すると、MACモジュール47は移動電話3によってリセットされる。MACモジュール47は、例えば、T300タイマーが満了したときに、上位レイヤーによってもリセットされ得る。上記で説明したように、ランダムアクセスプリアンブルの送信(S701)及び/又はランダムアクセス応答の受信(S703)は、選択されたセルにおける信号伝搬問題、同時に通信している複数のユーザー機器、及び/又は選択されたセルにおける輻輳等の様々な理由に起因して失敗する場合がある。
いずれの場合であっても、連続したランダムアクセス失敗が観測される場合、移動電話3は(自身のRRCモジュール45及び/又は自身のMACモジュール47を用いて)、E−UTRANへの後続の送信のために、失敗の詳細に関する報告を生成する。特に、報告は、以下で説明するようなロギング手順によって取得される情報を含む。
ロギング及び報告手順
上記で説明したように、移動電話3は、基地局によって、連続した通信失敗の問題をロギングし、報告するように構成することができる。したがって、特定の通信の失敗をロギングするための構成された条件が満たされる場合(例えば、MACレイヤーがリセットされたとき)、移動電話3は、ネットワークへの後続の報告のために、通信の失敗をロギングする。通信の失敗の報告は、この場合、連続したランダムアクセスの失敗及び/又は連続したRRC接続要求の失敗の報告を含み、失敗が発生した時点、失敗が発生したロケーション及び/又はこの失敗による影響を受けるセル(例えば、セルのグローバル識別情報を用いる)、セル内の測定信号強度等も特定することが好ましい。この例では、報告は、連続したRRC接続要求の失敗の数及び/又は成功しなかった関連するランダムアクセス応答の数(例えば、所与のセル内の全てのランダムアクセス応答が成功しなかったことのインジケーション)も含む。
次に、移動電話3は、ネットワークとのRRC接続を(同じセル又は異なるセルを介して)確立することができるとき、連続した通信失敗の報告を、RRC接続確立手順の一部として、又は例えば、E−UTRANが連続した接続確立の失敗を報告することを要求するのに応答した、別の手順の一部としてネットワークに提供する。
この例では、連続した接続確立の失敗は、基地局5−1によって運用されている「セル1」に関連しているので、移動電話3は、基地局5−2によって運用されている「セル2」を介してRRC接続を確立することができる可能性が高く、連続した通信の失敗の報告を基地局5−2に提出する。
以下の説明において、連続した通信の失敗の報告の構成及び提供の可能な実施形態の更なる詳細が与えられる。
一例では、移動電話3は、セル内で連続した通信の失敗(例えば、連続したRRC接続要求の失敗)を被る場合、後にネットワークに報告するために、連続した通信の失敗の詳細をロギングする。この例では、ネットワークに送信される報告は以下の情報を含む。
・連続したRRC接続要求の失敗の数、及び、
・全ての関係するランダムアクセス応答の受信に成功しなかったか否か。
移動電話3は、移動電話3がRRC接続を確立することができる基地局5を介したネットワークへの後続の送信のために、ロギングされた情報を記憶する。
別の例では、移動電話3は、セル内の連続した通信の失敗(例えば、連続したRRC接続要求の失敗)を被る場合、全ての関係するランダムアクセス応答が成功しなかったことも判断される場合にのみ、連続した通信の失敗の詳細をロギングする。この場合、ネットワークに送信される報告は以下の情報を含む。
・連続したRRC接続要求の失敗の数。
換言すれば、この報告は、RRC接続要求に関係する全てのランダムアクセス応答が成功しなかったことをネットワークに暗に示す。
ロギングされた情報は、移動電話による情報の提供、例えば「UE情報応答」メッセージのために適合された、1つ又は複数の適切にフォーマット設定されたシグナリングメッセージを用いてネットワークに送られる(例えば、図4のステップS411において送信することができる)ことが好ましい。そのような情報提供は、通信確立失敗時に移動電話3から情報を収集するために、ネットワークにより適切にフォーマット設定された要求に応答して実行することができる。例えば、この要求は、収集される情報がネットワークとのRRC接続の(後続の)確立に関係するものであっても、移動電話3がRRCアクティブモードで動作している間に(例えば、図4のステップS401において)ネットワークノード(例えば、基地局5)から移動電話3に送られる「UE情報要求」メッセージを含むことができる。
ステップS411において移動電話3によって送られるシグナリングメッセージは、1つ又は複数の情報要素(IE)を、例えば、接続確立の失敗を報告するのに適したIEブランチ(例えば、「Conn Est Fail Report」IEブランチ)の上に含むことが好ましい。この場合、以下の情報要素のうちの任意のものを用いることができる。
・「Consecutive conn Est Fail」IE等の、連続した接続確立失敗の発生についてネットワークに通知するための情報要素、
・「Num of Consecutive conn Est Fail」等の、被った連続した接続確立の失敗の数についてネットワークに通知するための情報要素、
・「RAR failure」IE等の、ランダムアクセス応答の受信の失敗についてネットワークに通知するための情報要素。
別の例では、ステップS411において移動電話3によって送られるシグナリングメッセージは、1つ又は複数の情報要素(IE)を、連続した接続確立の失敗を報告するのに適したIEブランチ(例えば、「Consecutive conn Est Fail」IEブランチ)の上に含むことが好ましい。この場合、(上記で言及したIEのうちの任意のものの代わりに又はこれに加えて)以下の情報要素のうちの任意のものを用いることができる。
・「failed Cell Id」IE等の、連続した接続確立の失敗が生じたセルを特定するための情報要素、
・「location Info」IE等の、移動電話3が報告された連続した接続確立の失敗の問題を被ったときのこの移動電話3のロケーション(例えば、地理的ロケーション)を特定するための情報要素、
・「meas Result Failed Cell」IE等の、移動電話3が報告された連続した接続確立の失敗の問題を被ったセルに関連付けられた測定結果(例えば、受信基準信号電力レベル)を特定するための情報要素、
・「meas Result Neigh Cells」IE等の、移動電話3が報告された連続した接続確立の失敗の問題を被ったセル以外の1つ又は複数の近傍セル(例えば、2番目に良好なセル)に関連付けられた測定結果(例えば、受信基準信号電力レベル)を特定するための情報要素、
・「RAR Detected」IE等のランダムアクセス応答が検出されたか否かをネットワークに通知するための情報要素。
MACレイヤーにおける手順
上記の事象の詳細をロギングすることに加えて、MACモジュール45は、MACレイヤーにおいて生じる様々な事象のロギング及び報告も行うことができることが有利である。
例えば、基地局5からのランダムアクセス応答の受信時に、MACモジュール45が、受信したランダムアクセス応答が、移動電話3の送信したランダムアクセスプリアンブルに合致するランダムアクセスプリアンブルの識別子を含むと判断する場合(これは、基地局5が、送られたランダムアクセスプリアンブルを正しく受信したことを示す)、MACモジュール45は、自身のランダムアクセス応答受信失敗カウンターをリセットすることができる。換言すれば、MACモジュール45は、以前に送られたランダムアクセスプリアンブルの有効なランダムアクセス応答の受信に成功すると、自身のランダムアクセス応答受信失敗カウンターの値を所定の開始値にセットする(例えば、ゼロからカウントアップする場合、RAR_RECEPTION_FAILURE_COUNTER=0をセットし、許可されるランダムアクセス受信失敗の最大数からカウントダウンする場合、RAR_RECEPTION_FAILURE_COUNTER=’MAX_Number’をセットする)。
他方で、MACモジュール45は、ランダムアクセス応答の受信に成功しなかったと判断する場合、自身のランダムアクセス応答受信失敗カウンターを1インクリメントする、例えば、RAR_RECEPTION_FAILURE_COUNTERの値を(例えば、所定の最大値に達するまで)増大させるか、又はカウントダウン型のカウンターが用いられる場合、カウンター値を(例えば、カウンターがゼロに達するまで)1減少させることができることが有利である。このステップは通常、図7のステップS702に対応する。
さらに、MACモジュール45は、MACレイヤー通信のリセットのロギング及び報告も行うことができる。
例えば、MACモジュール45のリセットがより高次のレイヤー(例えば、RRCレイヤー)によって要求される場合、MACモジュール45は、ランダムアクセス応答受信失敗カウンターが所定の閾値、例えば、所定の最大値(カウントアップの場合)又はゼロ(カウントダウンの場合)に達したか否かをチェックすることができる。MACモジュール45は、ランダムアクセス応答受信失敗カウンター(例えば、RAR_RECEPTION_FAILURE_COUNTER)が所定の閾値に達したと判断する場合、連続したランダムアクセス応答の受信の失敗をロギングする(又はRRCモジュール47にロギングするように通知する)。当然ながら、同様のロギング(又は、上位レイヤーへのインジケーション)は、ランダムアクセス応答受信失敗カウンターが所定の閾値に達したときにMACレイヤーがリセットされる(例えば、上位レイヤーがそのようなリセットを明示的に要求することなくリセットされる)場合にも行うことができる。
別の例では、MACモジュール45のリセットが、上位レイヤーによって(例えば、RRCレイヤーによって)要求され、かつ、進行中のランダムアクセス手順が存在する場合、MACモジュール45は、このランダムアクセス手順における各ランダムアクセス応答受信が(これまで)失敗したか否かをチェックし、上位レイヤーに示すことができる。次に、このインジケーションを、連続した通信の失敗の報告に含めることができる(例えば、この報告は、ステップS411において、RRCモジュール47によって、移動電話3が後続してRRC接続を確立する基地局5に送られる)。
別のセルに対する再選択
セル選択モジュール48は、上記で説明したロギング、及び場合によっては、ネットワークから受信した制御構成を用いて、連続した通信の失敗を被ったセルと異なるセルを選択することができることが有利である。これを行うために、移動電話3によって以下の手順を辿ることができる。
1つの例では、(例えば、図6のS606における)T300タイムの満了時に、移動電話3は、以下の条件のうちの全てが満たされているか否かをチェックする。
・同じセル内で所与の(例えば、閾値の)数の連続したRRC接続要求の失敗があった、
・各関係するランダムアクセス応答受信が成功しなかった、
・「0」バックオフインジケーターのみが受信されたか又はバックオフインジケーターが受信されなかった。
移動電話3は、上記の条件が満たされていることがわかると、次のセル選択手順について、2番目に良好なセルに対するセル再選択が許可されていると判断する。したがって、セル選択モジュール48は、RRC接続を確立するために、2番目に良好なセル(例えば、現在のセルが連続した通信の失敗による影響を受けた後に次に最も強力な信号を有するセル)を選択する。さらに、セル選択モジュール48は、現在のセルが(少なくとも、ネットワーク又は移動電話3の他のモジュールから更なる構成が受信されるまで)禁止されているとみなす。
別の例では、ステップS606におけるT300タイムの満了時に、移動電話3は、以下の条件のうちの全てが満たされているか否かをチェックする。
・同じセル内で所与の(例えば、閾値の)数の連続したRRC接続要求の失敗があった、
・各関係するランダムアクセス応答受信が成功しなかった、
・2番目に良好なセルに対するセル再選択が許可されている(例えば、受信した各ランダムアクセス応答において「2番目に良好なセルに対するセル再選択」インジケーターが「真」にセットされた)。
移動電話3は、上記の条件が満たされていることがわかると、2番目に良好なセルに対するセル再選択が許可されていると判断する。したがって、セル選択モジュール48は、例えば、図4のステップS504を参照して上記で検討したように、現在のセルが禁止されているとみなし、RRC接続を確立するために2番目に良好なセルを選択する。
変更形態及び代替形態
上記で、詳細な実施形態が説明されてきた。当業者であれば理解するように、上記の実施形態において具現される発明から依然として利益を享受しながら、上記の実施形態に対して複数の変更形態及び代替形態を実施することができる。
上記の例において、ネットワークは、連続した通信の失敗の問題が、影響を受けるセル内の地理的及び/又は環境的に生じた通信不均衡(不利な信号伝搬条件)によって生じたか否かを判断する。例えば、基地局/E−UTRANは、以下の条件が満たされているとき、連続した通信(接続要求)の失敗の原因が、(例えば、輻輳ではなく)報告されたセル内のそのような地理的及び/又は環境的に生じた通信不均衡に起因すると判断することができる。
・セルについて、連続したRA失敗の報告が受信された、
・報告されたセルのPRACHにおいて輻輳が観測されていない、及び
・報告している移動電話のロケーションが、報告されたセルから離れている(例えば、移動電話が、基地局の送受信機から所定の閾値距離よりも離れた距離にある)。
上記の例において、移動電話は、基地局5−1(eNB−1)によって運用される、「セル1」で表されるセル内で、地理的/環境的に生じた通信不均衡によって生じた連続した通信の失敗の問題を被っており、基地局5−2(eNB−2)によって運用される「セル2」で表されるセル内ではそのような問題を被っていない。この場合、(図5を参照して既に上記で検討したように)ネットワークノード間で以下の通信を行うことができる。
オプションA:eNB−2は、移動電話からeNB−1/セル1に関係する報告を受信し、この報告を(例えば、これらの間のX2インターフェースを介して)eNB−1に転送する。この場合、eNB−1は、「セル1」において地理的/環境的に生じた通信不均衡が存在するか否かを判断することができる。
オプションB:MDTサーバーは、eNB−1/セル1に関係する報告を受信し、この報告をeNB−1に転送する。この場合、eNB−1は、「セル1」において地理的/環境的に生じた通信不均衡が存在するか否かを判断することができる。
オプションC:MDTサーバーは、eNB−1/セル1に関係する報告を受信し、セル1の輻輳レベルに関する情報(例えば、eNB−1からのPRACHロギング報告)も受信する。この場合、MDTサーバーは、「セル1」において地理的/環境的に生じた通信不均衡が存在するか否かを判断することができる。MDTサーバーは、「セル1」において地理的/環境的に生じた通信不均衡が存在すると判断する場合、セル1を運用しているeNB−1に通知することができる。
上記の実施形態では、移動電話は、ネットワークによる要求時に(例えば、ネットワークエンティティとの適切にフォーマット設定された「UE情報要求」/「UE情報応答」シグナリングメッセージに基づく手順等のMDT手順に従って)、連続した通信の失敗に関する情報を提供する。一方、移動電話は、そのようなネットワーク発信の要求がない場合であってもそのようなインジケーションを提供することができることも理解されよう。例えば、移動電話は、(例えば、移動電話の不揮発性メモリに記憶されている工場/事業者構成に基づいて)連続した通信の失敗に関係するそのような情報をネットワークに自律的に提供することができる。
連続した通信の失敗に関係する情報を含む、本明細書において説明したシグナリングメッセージは、単純性、実施の容易さの観点から有利であり、必要なメッセージ数を最小限にするが、この情報は、例えば複数のメッセージにおいて、任意の数の異なる方法で送信することができる。さらに、説明したシグナリングメッセージを変更する代わりに、測定結果を含む完全に新しいメッセージを生成することができる。
上記の実施形態では、連続した通信の失敗という用語は、単一の移動電話が、ネットワークの同じセルへの接続の確立を繰り返し試行する間に被る複数の通信の失敗を指すのに用いられる。一方、この連続した通信の失敗という用語は、移動電話の観点から単一の通信の失敗も指し得ることも理解されよう。この場合、移動電話のうちの幾つか又は全てが1回のみ通信の失敗を被っている場合であっても、同じセルについて複数の移動電話によって一連の通信の失敗が報告される場合がある(このため、ネットワークの観点からは、影響を受けているセルにおいて通信の失敗が連続的に生じている)。
上記の実施形態では、移動電話ベースの電気通信システムが説明された。当業者であれば理解するように、本出願において説明されるシグナリング技法は、他の通信システムにおいて用いることができる。他の通信ノード又はデバイスは、例えば、携帯情報端末、ラップトップコンピューター、ウェブブラウザー、マシン間(M2M)通信デバイス(例えば、遠隔測定デバイス)等のユーザーデバイスを含むことができる。当業者であれば理解するように、上記で説明したシステムが移動通信デバイスのために用いられることは必須ではない。本システムは、移動通信デバイスに加えて又はその代わりに、1つ又は複数の固定したコンピューティングデバイスを有するネットワークにおいて用いることができる。
上記の説明において、基地局及び移動電話は、理解を容易にするために、複数の別個のモジュールを有するものとして説明されている。これらのモジュールは、幾つかの応用形態の場合、例えば、本発明を実施するために既存のシステムが変更された場合には、このようにして設けることができるが、他の応用形態、例えば、最初から本発明の特徴を念頭に置いて設計されるシステムでは、これらのモジュールはオペレーティングシステム又はコード全体の中に組み込むことができるので、これらのモジュールは別個の実体として区別可能でない場合もある。これらのモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせにおいて実施することもできる。上記の実施形態では、移動電話及び基地局は送受信機回路部を備える。通常、この回路部は専用ハードウェア回路によって形成される。しかしながら、幾つかの実施形態では、送受信機回路部の一部を、対応するコントローラーによって実行されるソフトウェアとして実装することができる。
上記の実施形態では、複数のソフトウェアモジュールが説明された。当業者であれば理解するように、それらのソフトウェアモジュールは、コンパイル済みの形式又は未コンパイルの形式において与えることができ、コンピューターネットワークを介して信号として、又は記録媒体において基地局又は中継局に供給することができる。さらに、このソフトウェアの一部又は全部によって実行される機能は、1つ又は複数の専用のハードウェア回路を用いて実行することもできる。
種々の他の変更は当業者には明らかであり、ここでは、これ以上詳しくは説明しない。
本出願は、2013年7月23日に出願された英国特許出願第1313136.2号を基礎としており、この英国特許出願の優先権の利益を主張する。この英国特許出願の開示は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。

Claims (22)

  1. 通信システムにおいて使用する通信デバイスであって、該通信システムにおいては、基地局が、或る領域内の該通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該通信デバイスは、
    該通信デバイスが、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある前記領域内にあるときに、前記セルを選択する手段と、
    前記領域内で、前記セルが選択されたときに、前記セルを運用する前記基地局との接続を開始することを試行する手段と、
    前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗を特定する手段と、
    前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングする手段と、
    前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを、報告機会に報告する手段と、
    を備え
    前記報告は、
    報告機会に、接続中の基地局経由で接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションA、または
    報告機会に、接続中の基地局を経由して当該接続中の基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーに報告し、当該サーバーにおいて接続失敗の原因に関する問題を特定した後前記接続を失敗した基地局に知らせるオプションB、もしくは
    報告機会に、接続中の基地局と、当該接続中の基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーとを経由して前記接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションC、
    を取り得る、通信システムにおいて使用する通信デバイス。
  2. 前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための構成データを基地局から受信する手段を更に備える、請求項1に記載の通信デバイス。
  3. 前記受信する手段は、少なくとも1つのシグナリングメッセージを用いて前記構成データを受信するように動作可能である、請求項2に記載の通信デバイス。
  4. 前記少なくとも1つのシグナリングメッセージは、少なくとも1つの「UE情報要求」メッセージを含む、請求項3に記載の通信デバイス。
  5. 前記選択する手段は、前記特定する手段が、前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗を特定すると、少なくとも1つの選択されたセルを、少なくとも1つの後続の(再)選択から禁止されるとみなすように動作可能である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信デバイス。
  6. 前記セルを運用している前記基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある前記領域は、前記基地局からのダウンリンク信号が、他の基地局からのダウンリンク信号よりも強力であるが、前記通信デバイスからのアップリンク信号の前記基地局による受信に成功することができない領域を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信デバイス。
  7. 通信システムにおいて使用する基地局であって、該通信システムにおいては、該基地局又は別の基地局が、或る領域内の通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している該基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該基地局は、
    該基地局によって運用されているセルを介して通信デバイスとの接続を確立する手段と、
    前記通信システムの該基地局又は別の基地局との接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を、前記確立された接続を用いて前記通信デバイスに送信する手段と、
    前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報を含む報告を前記通信デバイスから受信する手段と、
    前記連続した失敗が生じたことを報告する手段と、
    を備え
    前記報告は、
    前記連続した失敗が生じたことを、接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションA、または
    前記連続した失敗が生じたことを、当該基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーに報告し、当該サーバーにおいて接続失敗の原因に関する問題を特定した後前記接続を失敗した基地局に知らせるオプションB、もしくは
    前記連続した失敗が生じたことを、当該基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーを経由して前記接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションC、
    を取り得る、通信システムにおいて使用する基地局。
  8. 前記受信する手段は、前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報を、少なくとも1つのシグナリングメッセージを用いて受信するように動作可能である、請求項に記載の基地局。
  9. 前記少なくとも1つのシグナリングメッセージは、少なくとも1つの「UE情報応答」メッセージを含む、請求項に記載の基地局。
  10. 前記少なくとも1つのシグナリングメッセージは少なくとも1つの情報要素(IE)を含む、請求項又はに記載の基地局。
  11. 前記少なくとも1つの情報要素は、連続した接続確立の失敗が生じたことを示す情報要素と、生じた連続した接続確立の失敗の数を示す情報要素と、ランダムアクセス応答の失敗が生じたことを示す情報要素と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の基地局。
  12. 前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報は、前記通信デバイスによって選択されたセルを特定する情報と、前記通信デバイスの地理的ロケーションを特定する情報と、前記接続を開始することの前記それぞれの試行における前記連続した失敗が生じた時点を特定する情報と、前記選択されたセルの信号強度を特定する情報と、少なくとも1つの近傍セルの信号強度を特定する情報と、ランダムアクセス応答が検出されたことを特定する情報と、のうちの少なくとも1つを特定する情報を含む、請求項7〜11のいずれか1項に記載の基地局。
  13. 前記送信する手段は、無線リソース制御(RRC)接続及び/又は媒体アクセス制御(MAC)接続を確立することの試行において連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を前記通信デバイスに送信するように動作可能である、請求項7〜12のいずれか1項に記載の基地局。
  14. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の通信デバイスと、請求項7〜13のいずれか1項に記載の基地局とを備える通信システム。
  15. 通信システムにおいて使用する通信デバイスであって、該通信システムにおいては、基地局が、或る領域内の該通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該通信デバイスはプロセッサ及び送受信機を備え、
    前記プロセッサは、
    該通信デバイスが、前記セルを運用している前記基地局に対する該通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある前記領域内にあるときに、前記セルを選択するように構成され、
    前記送受信機は、
    前記領域内で、前記セルが選択されたときに、前記セルを運用する前記基地局との接続を開始することを試行するように構成され、
    また、前記プロセッサは、
    前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗を特定し、
    前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように構成され、
    前記送受信機は、
    前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを、報告機会に報告するように構成され、
    前記報告は、
    報告機会に、接続中の基地局経由で接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションA、または
    報告機会に、接続中の基地局を経由して当該接続中の基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーに報告し、当該サーバーにおいて接続失敗の原因に関する問題を特定した後前記接続を失敗した基地局に知らせるオプションB、もしくは
    報告機会に、接続中の基地局と、当該接続中の基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーとを経由して前記接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションC、
    を取り得る、通信システムにおいて使用する通信デバイス。
  16. 通信システムにおいて使用する基地局であって、該通信システムにおいては、該基地局又は別の基地局が、或る領域内の通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している該基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該基地局は、
    プロセッサと、
    該基地局によって運用されているセルを介して通信デバイスとの接続を確立し、
    前記通信システムの該基地局又は別の基地局との接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を、前記確立された接続を用いて前記通信デバイスに送信するように構成される送受信機と、
    を備え、
    前記送受信機は、
    前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報を含む報告を前記通信デバイスから受信し、
    前記連続した失敗が生じたこと報告
    前記報告は、
    前記連続した失敗が生じたことを、接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションA、または
    前記連続した失敗が生じたことを、当該基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーに報告し、当該サーバーにおいて接続失敗の原因に関する問題を特定した後前記接続を失敗した基地局に知らせるオプションB、もしくは
    前記連続した失敗が生じたことを、当該基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーを経由して前記接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションC、
    を取り得る、通信システムにおいて使用する基地局。
  17. 通信システムにおいて通信デバイスによって実行される方法であって、該通信システムにおいては、基地局が、或る領域内の前記通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該方法は、
    前記通信デバイスが、前記セルを運用している前記基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある前記領域内にあるときに、前記セルを選択することと、
    前記領域内で、前記セルが選択されたときに、前記セルを運用する前記基地局との接続を開始することを試行することと、
    前記接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗を特定することと、
    前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングすることと、
    前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを、報告機会に報告することと、
    を含み、
    前記報告は、
    報告機会に、接続中の基地局経由で接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションA、または
    報告機会に、接続中の基地局を経由して当該接続中の基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーに報告し、当該サーバーにおいて接続失敗の原因に関する問題を特定した後前記接続を失敗した基地局に知らせるオプションB、もしくは
    報告機会に、接続中の基地局と、当該接続中の基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーとを経由して前記接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションC、
    を取り得る、通信システムにおいて通信デバイスによって実行される方法。
  18. 請求項17に記載の方法において、
    当該方法は更に、
    前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗が生じたことを特定することと、
    前記接続を開始することの試行における前記少なくとも1つの失敗が生じたことが特定されると、前記通信デバイスが異なるセルを再選択することを認可するための制御データを受信することと
    記制御データの受信、及び前記接続を開始することの試行における前記少なくとも1つの失敗の特定に応答して、異なるセルを再選択することと、
    を含む、通信システムにおいて通信デバイスによって実行される方法。
  19. 通信システムにおいて基地局によって実行される方法であって、該通信システムにおいては、前記基地局又は別の基地局が、或る領域内の通信デバイスによって選択可能なセルを運用し、該領域においては、前記セルを運用している前記基地局に対する前記通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがあり、該方法は、
    前記基地局によって運用されているセルを介して通信デバイスとの接続を確立することと、
    前記通信システムの前記基地局又は別の基地局との接続を開始することのそれぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する情報をロギングするように前記通信デバイスを構成するための情報を、前記確立された接続を用いて前記通信デバイスに送信することと、
    前記接続を開始することの前記それぞれの試行における連続した失敗が生じたことを特定する前記情報を含む報告を前記通信デバイスから受信することと、
    前記連続した失敗が生じたことを報告することと、
    を含み、
    前記報告は、
    前記連続した失敗が生じたことを、接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションA、または
    前記連続した失敗が生じたことを、当該基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーに報告し、当該サーバーにおいて接続失敗の原因に関する問題を特定した後前記接続を失敗した基地局に知らせるオプションB、もしくは
    前記連続した失敗が生じたことを、当該基地局及び接続を失敗した基地局に結合しているサーバーを経由して前記接続を失敗した基地局に報告し、当該接続を失敗した基地局において接続失敗の原因に関する問題を特定するオプションC、
    を取り得る、通信システムにおいて基地局によって実行される方法。
  20. 請求項19に記載の方法において、該方法は更に
    前記セルが、該セルが通信デバイスによって選択可能であり、かつ前記基地局に対するこの通信デバイスによる接続の試行に失敗のリスクがある領域をカバーするセルであることを特定する際に用いる情報を取得することと、
    前記通信デバイスが、前記接続を開始することの試行における少なくとも1つの失敗が生じたことを特定すると、前記基地局への接続を開始することを試行する通信デバイスに、該通信デバイスが異なるセルを再選択することを認可する制御データを提供することと、
    を含む、通信システムにおいて、或る領域内の複数の通信デバイスのうちの任意のものによって選択可能なセルを運用する基地局によって実行される方法。
  21. プログラム可能な通信デバイスに、請求項17又は18に記載の方法を実行させるコンピューター実施可能命令を含むプログラム。
  22. プログラム可能な通信デバイスに、請求項19又は20に記載の方法を実行させるコンピューター実施可能命令を含むプログラム。
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