JP6311678B2 - レールの製造方法および製造装置 - Google Patents

レールの製造方法および製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6311678B2
JP6311678B2 JP2015163909A JP2015163909A JP6311678B2 JP 6311678 B2 JP6311678 B2 JP 6311678B2 JP 2015163909 A JP2015163909 A JP 2015163909A JP 2015163909 A JP2015163909 A JP 2015163909A JP 6311678 B2 JP6311678 B2 JP 6311678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
cooling
head
temperature
rolled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015163909A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016065303A (ja
Inventor
木島 秀夫
秀夫 木島
賢士 奥城
賢士 奥城
啓之 福田
啓之 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Publication of JP2016065303A publication Critical patent/JP2016065303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6311678B2 publication Critical patent/JP6311678B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

本発明は、制御圧延(低温圧延)による組織微細化を利用した延性向上と、冷却制御による高硬度化を目的としたレールの製造方法および製造装置に関する。
近年、鉄道輸送においては、旅客鉄道の高速化や海外貨物輸送の重積載化が一段と進行しており、レールの特性に対する要求がますます厳しくなってきている。耐摩耗性、靱性および延性を向上させた高硬度レールを製造するには、制御圧延を適用して圧延時の温度を低温にすることでオーステナイト内にひずみを導入し、加速冷却をする製造方法が知られている。このような製造方法では、オーステナイト内にひずみが入ることでパーライト組織のコロニーが微細化し、さらに加速冷却によりラメラー間隔の微細なパーライト組織に変態させることができる。
例えば、特許文献1には、800℃以下において5%以上の減面率の圧延を実施した後、オーステナイトからパーライトへの変態点に達する以前に再び750〜900℃に加熱し、その後1〜15℃/secの冷却速度で加速冷却する方法が開示されている。
特開昭63−277721号公報
特許文献1に記載の方法では、圧延後のレールを再加熱する際、加熱炉にて750〜950℃の温度で5分程度加熱あるいは保熱を行っていた。このため、頭部表面のオーステナイト組織が再成長し、パーライトコロニーの微細化効果を損なっていた。一方、5分程度の加熱・保熱では頭部内部まで十分に再加熱することが出来ず、加速冷却前に変態を開始してしまうため、微細なパーライト組織を得ることが出来なかった。以上のことから、特許文献1に記載の方法で製造したレールでは、近年の特性要求(高硬度かつ高延性)を満足することが出来なくなっていた。
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、高硬度かつ高延性なレールの製造方法および製造装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るレールの製造方法は、被圧延材をオーステナイト域温度以上1000℃以下の仕上がり温度で熱間圧延して、頭部、腹部および足部を有するレール形状とし、熱間圧延されたレールの少なくとも頭部を誘導加熱装置にて加熱し、加熱したレールを加速冷却装置にて加速冷却し、誘導加熱装置にてレールを加熱する際に、加速冷却装置での加速冷却開始時に少なくともレールの頭部の表面温度が750℃以上となるように加熱することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るレールの製造装置は、被圧延材を加熱する加熱炉と、加熱された被圧延材を、頭部、腹部および足部を有するレール形状とする熱間圧延機と、熱間圧延機で熱間圧延されたレールの少なくとも頭部を加熱する誘導加熱装置と、誘導加熱装置で加熱されたレールを加速冷却する加速冷却装置と、を有し、加熱装置は、熱間圧延機で圧延されたレールの仕上がり温度が、オーステナイト域温度以上1000℃以下となるように被圧延材を加熱し、誘導加熱装置は、加速冷却装置での加速冷却開始時に少なくともレールの頭部の表面温度が750℃以上となるように加熱することを特徴とする。
本発明に係るレールの製造方法および製造装置によれば、高硬度かつ高延性なレールを製造することができる。
本発明の第1実施形態に係るレールの製造装置を示す模式図である。 レールの各部位を示す断面図である。 第1実施形態の加熱装置を示す正面図である。 第1実施形態の加速冷却装置を示す正面図である。 第2実施形態の加熱装置を示す正面図である。 実施例1における圧延仕上温度と伸びとの関係を示すグラフである。 実施例2における昇温速度と伸びとの関係を示すグラフである。 実施例3における冷却開始温度とブリネル硬度との関係を示すグラフである。 実施例4における冷却速度とブリネル硬度との関係を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら説明する。
まず、実施形態の説明に先立ち、一般的なレールの製造装置の概略を説明する。一般的なレールの製造装置では、加熱炉で再加熱された素材ビレットは、BD(ブレークダウン)圧延機で、おおよそレールの形状となるように圧延される。次いで、BD圧延機で圧延された素材ビレットは、粗圧延機・仕上げ圧延機にて、図2に示す所定のレール形状となるまで熱間圧延される。このとき、圧延後のレール長は通常100mを超える。図2に示すように、レール1は、長手方向に垂直な断面視において、幅方向に延在し、互いに上下方向に対向する頭部11および足部13と、上側に配された頭部11と下側に配された足部13とをつなぎ、上下方向に延在する腹部12とからなる。また、レール1は、頭部11の上端面となる頭頂面11aと、頭部11の幅方向両端面となる頭側面11b,11cと、足部13の下端面となる足裏面13aとを有する。
圧延されたレール1は、そのままの長さ、あるいは、鋸断機にて長手方向に分割されて、冷却装置に送られる。図4に示すように、加速冷却装置5は、頭頂面冷却ヘッダ51、頭側面冷却ヘッダ52a,52b、足裏面冷却ヘッダ53、支持装置54a,54bを有する。加速冷却装置5に挿入された高温のレール1は、支持装置54a,54bによって足部13が拘束され、頭頂面冷却ヘッダ51、頭側面冷却ヘッダ52a,52bおよび足裏面冷却ヘッダ53から噴射される冷却媒体により全長にわたり強制冷却される。冷却媒体としては、空気、ミスト、スプレー水などが用いられる。なお、頭頂面冷却ヘッダ51、頭側面冷却ヘッダ52a,52bおよび足裏面冷却ヘッダ53に冷却媒体を供給するための、タンク・ポンプ・配管といった付帯設備は図4では省略されている。さらには、支持装置54a,54bをレール1の長手方向にオシレーション(往復運動)させることにより、レール1と、頭頂面冷却ヘッダ51、頭側面冷却ヘッダ52a,52bおよび足裏面冷却ヘッダ53との長手方向の相対位置を変化させることで、冷却を均一にすることもある。
加速冷却装置5で冷却する際、冷却媒体の噴射量・噴射圧などを制御・調整し、主に頭部11において所定の変態組織を得ることで、レール1の靱性および延性を向上させることができる。一般的には、冷却速度が高いほど高硬度となるが、冷却速度を高くし過ぎると靱性が低下するといった問題が起こることもある。
レール1の靱性や延性を向上させるには、上記の圧延をできるだけ低温で行う、いわゆる制御圧延を行うことにより、冷却によるパーライト変態の核を増やしてパーライトコロニーを微細化することが有効である。
しかし、圧延温度を低温化させると、圧延機から後続の加速冷却装置に到着する前に、パーライト変態が開始してしまい、パーライトラメラーの間隔が粗大となって硬度が低下する。このため、従来は、特許文献1のように750℃〜900℃で5分程度の加熱あるいは保熱が行われていた。このような加熱あるいは保熱を行うと、頭部表面のパーライト組織が再成長してしまうため、パーライトコロニーの微細化効果を損なわれる。したがって、上記の製造方法では、要求を満足する靱性や延性を得ることが出来なかった。更に、5分程度の加熱・均熱では頭部内部まで十分に再加熱することが出来ないため、加速冷却前にパーライト変態の始まってしまう部分があった。このような部分ではパーライトラメラー間隔が粗大となって、硬度が低下していた。
以上のことから、発明者らは、延性向上のために制御圧延されたレール1をさらに加速冷却により高硬度とするには、加速冷却前に短時間でかつ頭部内部まで所定の温度に加熱することが必要であると考えた。さらに、このような加熱を行うには、誘導加熱が最も適しているため、加速冷却装置入側に少なくとも頭部11を加熱可能な誘導加熱装置を導入することを知見した。
<レールの製造装置の構成>
図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態に係るレール1の製造装置について説明する。第1実施形態に係るレール1の製造装置は、図1に示すように、加熱炉2と、熱間圧延機3と、誘導加熱装置4と、加速冷却装置5とを有する。レール1の製造装置は、レール1の搬送方向に並んで、加熱炉2、熱間圧延機3、誘導加熱装置4および加速冷却装置5が順に設けられる。
加熱炉2は、レール1の素材となるビレット等の被圧材を後述する所定の温度まで加熱する加熱装置である。
熱間圧延機3は、BDミル31と、粗ミル32と、仕上ミル33とからなり、加熱炉2で加熱された被圧延材を所定のレール形状となるように圧延する。熱間圧延機3は、レール1の搬送方向に並んで、BDミル31、粗ミル32および仕上ミル33が順に設けられる。このような熱間圧延機3は、BDミル31、粗ミル32および仕上ミル33の各ミルにより、複数パスで被圧延材を圧延することで、精度良く圧延することができる。
誘導加熱装置4は、図3に示すように、コア材である頭部インダクタ41と、足部インダクタ42とを有し、レール1の頭部11および足部13を所定の加熱速度で加熱する。頭部インダクタ41および足部インダクタ42には、それぞれ不図示の電源等が接続される。頭部インダクタ41は、頭部11を挟むように、頭頂面11aおよび頭側面11b,11cを覆って設けられ、頭頂面11aおよび頭側面11b,11cを加熱する。足部インダクタ42は、足部13の足裏面13aに対向して設けられ、足裏面13aを加熱する。
加速冷却装置5は、上記の図4で説明した一般的なものと同様である。
<レールの製造方法>
次に、本実施形態に係るレール1の製造方法について説明する。
まず、ビレット等の被圧延材は、加熱炉2にて所定の温度となるまで加熱される。加熱炉2での加熱する際の所定の温度とは、後工程となる圧延時において圧延仕上温度が、後述する温度範囲となる温度であり、目標とする圧延仕上温度、被圧延材の搬送および圧延に伴う温度降下から決定される。
次いで、加熱した被圧延材は、BDミル31、粗ミル32および仕上ミル33にて順に圧延され、所望するレール形状となる。レール1の圧延仕上がり温度の上限は、1000℃とし、好ましくは950℃とする。また、圧延仕上がり温度の下限は、オーステナイト域温度以上の750℃とする。圧延仕上温度を上記温度範囲とすることで、後工程の加速冷却時におけるパーライト変態の核を増やすことができ、パーライトコロニーを微細化することができる。また、圧延仕上がり温度が1000℃超となる場合、粒界が動きやすくなることから、オーステナイト組織が粗大化し、靱性や延性が低下する。また、圧延仕上がり温度が750℃未満の場合、圧延前にパーライト変態が開始してしまい、ラメラー間隔が粗大となるため、硬度が低下する。
さらに、圧延されたレール1は、誘導加熱装置4へ搬送され、誘導加熱装置4にて少なくとも頭部11が所定の温度となるまで加熱される。この際、上記のように、圧延後のレール1の温度が低い場合には、パーライトラメラーの間隔が粗大となり硬度が低下するため、熱間圧延機3から誘導加熱装置4までのレール1の搬送時間は短いほど好ましい。また、誘導加熱装置4で加熱されるレール1は、表面温度が600℃超であることが好ましい。加熱前のレール1の表面温度が600℃以下となると、頭部11の内部までパーライト変態が広がることから、より内部まで加熱することが必要となるため、生産効率やエネルギ効率が低下する。誘導加熱装置4にて加熱する際の所定の温度とは、後工程である加速冷却時において、冷却開始温度が後述する温度範囲となる温度であり、目標とする冷却開始温度および搬送中の温度降下によって決定される。誘導加熱装置4にて加熱をする際、頭部11の昇熱速度は、10℃/s以上とするとよく、100℃/s以上とするとさらによい。昇熱速度を大きくすることで、頭部11表面のパーライト組織の再成長を抑制することができる。また、この時、頭部11と同様に、足部13についても、同様に加熱が行われてもよい。
その後、加熱されたレール1は、加速冷却装置5へと搬送され、頭頂面冷却ヘッダ51、頭側面冷却ヘッダ52a,52bおよび足裏面冷却ヘッダ53から噴射される冷却媒体によって頭部11および足部13が加速冷却される。この際、レール1の冷却開始温度の下限は、750℃、望ましくは800℃とし、冷却開始温度の上限は、850℃とする。また、この加速冷却処理は、少なくとも頭部11の表面温度が、600℃以下となるまで、望ましくは400℃以下になるまで行われる。ここで、レール1の冷却開始温度は、少なくとも頭部11の表面温度を意味する。冷却開始温度が750℃未満となる場合、加速冷却を開始する前にパーライト変態が起きるため、ラメラー間隔が粗大となってしまう。一方、冷却開始温度が850℃超となる場合、オーステナイト粒が再成長してしまうため、パーライトコロニーの細粒効果が減じてしまう。また、上記と同様の理由から、誘導加熱装置4にて再加熱してから、レール1を加速冷却装置5に搬送し、加速冷却が開始されるまでの時間は、短いほど好ましい。
750℃以上の冷却開始温度で加速冷却を行う場合においては、一定の冷却速度で冷却してもよいが、頭部11の表面の組織に応じて、冷却中の冷却速度を変化させるとなおよい。この場合、第1急冷段階、緩冷段階、第2急冷段階の3段階で冷却速度を変化させることが好ましい。なお、冷却速度は、頭部表面における冷却速度の平均値を示す。まず、レール1は、第1急冷段階として、冷却開始から表面温度が500℃以上700℃以下となるまで5℃/sec以上12℃/sec以下の冷却速度で冷却される。第1急冷段階では、頭部11の表面におけるパーライト変態開始温度が調整される。第1急冷段階における冷却終了温度が700℃超となる場合、ラメラー間隔が大きくなるために、硬度が著しく低下する。一方、第1急冷段階における冷却終了温度が500℃未満となる場合、ベイナイト組織となるため、硬度が低下する。第1急冷段階の後、レール1は、緩冷段階として、−5℃/s以上5℃/s以下の冷却速度で冷却または昇温される(均熱状態)。ここで、冷却速度のマイナスは、変態発熱に伴う昇温を意味する。緩冷段階において昇温が含まれるのは、頭部11の表面領域でパーライト変態が進行することにより変態発熱が起きることと、内部からの伝熱があるためである。なお、緩冷段階における温度変化は小さいほど好ましい。緩冷段階は、頭部11の表面領域のパーライト変態が終了するまで続けられる。パーライト変態終了のタイミングは、変態発熱が治まり表面温度が下がり始めることで、自ずと判別することができる。また、パーライト変態終了のタイミングは、予め数回の試作を行って、最適なタイミングを設定しておいてもよい。緩冷段階の後、レール1は、第2急冷段階として、表面温度が450℃以下となるまで15℃/sec以下の冷却速度で冷却される。第2急冷段階の冷却停止温度(冷却終了時のレール1の表面温度)が450℃超となる場合、頭部11の内部の変態が終了していないために、頭部11の内部の硬度が低下する。また、第2冷却段階の冷却速度を15℃/sec超とする場合、頭部11の表層域直下の領域でマルテンサイト変態が起こるため、伸びが著しく低下する。硬度や伸びの観点からは、冷却停止温度に特に下限はなく、常温まで冷却することができる。ただし、冷却停止温度が300℃未満となると、水素割れが起こりやすくなるため、冷却停止温度の下限は300℃とすることが好ましい。なお、上記の冷却パターンは、頭部11の表面温度の変化により規定することができるが、予め数回の試作を行うことにより、各段階の冷却時間を決めることもできる。また、足部13についても、頭部11と同様な温度履歴となるように、冷却速度が調整されることで冷却が行われる。
本実施形態では、上記のように、加速冷却をする際に、冷却速度を段階的に変化させ、第1急冷段階、昇温を含む緩冷段階および第2急冷段階の順に冷却を行う。これにより、頭部11の表面だけでなく、内部の硬度も向上させることが可能となる。なお、ここでいう急冷と緩冷との境界は明確ではなく、対象とするレール1の成分によっても異なるが、急冷では冷却速度を5℃/s以上10/s以下とすることが好ましい。
以上のように、本実施形態では、制御圧延された高温のレール1を誘導加熱装置4にて休息加熱し、その後加速冷却を行うことで、高硬度かつ高延性なレール1が製造される。
<変形例>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本発明は上記実施形態のように、制御圧延された高温のレール1を、誘導加熱を用いて急速加熱し、その後、加速冷却するレール1の製造方法である。このため、レール1の製造装置は、図1に示すように、熱間圧延機3と誘導加熱装置4と加速冷却装置5とが順に設けられることが望ましい。もちろん、熱間圧延機3や図示しない付属設備は図3に限られるものではない。
また、上記実施形態では、誘導加熱装置4の頭部インダクタ41は、図3に示す構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、頭部インダクタは、図5に示すように、頭頂面11aに対向して設けられる頭頂面インダクタ43と、頭側面11b,11cに対向してそれぞれ設けられる頭側面インダクタ44a,44bとからなる構成でもよい。この際、頭頂面11aが頭頂面インダクタ43に加熱され、頭側面11b,11cが頭側面インダクタ44a,44bに加熱されることで、頭部11が急速加熱される。
さらに、上記実施形態では、加速冷却をする際、冷却速度を3段階に変化させるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、加速冷却をする際、一定の冷却速度での冷却や冷却速度を4段階以上に変化させる冷却を行ってもよい。また、上記実施形態における冷却速度および冷却時間の値は一例であり、レール1の成分や求められる組織および特性に応じて、適宜最適な条件が選択される。
<実施形態の効果>
(1)本発明の上記実施形態に係るレール1の製造方法は、被圧延材をオーステナイト域温度以上1000℃以下の仕上がり温度で熱間圧延して、頭部、腹部および足部を有する形状のレールとし、熱間圧延されたレール1の少なくとも頭部11を誘導加熱装置4にて加熱し、加熱したレール1を加速冷却装置5にて加速冷却し、誘導加熱装置4にてレール1を加熱する際に、加速冷却装置5での加速冷却開始時に少なくともレール1の頭部11の表面温度が750℃以上となるように加熱する。
上記構成によれば、オーステナイト域温度以上1000℃以下の温度で圧延することで加速冷却時におけるパーライト変態の核を増やすことができる。さらに、加速冷却開始時の表面温度を750℃とすることで、レール1の頭部11を微細なパーライトコロニーを有するパーライト組織とすることができる。このため、高硬度かつ高延性なレール1を製造することができる。また、誘導加熱装置4を用いることにより、例えば特許文献1に記載の方法に比べ、再加熱に掛かる時間を短かくできるため、生産性に優れる。さらに、特許文献1に記載の加熱炉にて再加熱を短時間で行う場合に比べ、頭部11の内部まで十分に再加熱することができるため、硬度および靱性に優れたレール1を製造することができる。
(2)加速冷却装置5にてレール1を加速冷却する際に、頭部11の表面の冷却速度を、第1急冷段階、昇温を含む緩冷段階、および第2急冷段階を含む3段階以上に分けて冷却する。
上記構成によれば、レール1の頭部11の表面および内部の硬度を向上させることができる。
(3)第1急冷段階では、冷却開始から500℃以上700℃以下までの温度域において、5℃/sec以上12℃/sec以下の冷却速度でレール1を加速冷却し、緩冷段階では、第1急冷段階の後、頭部11の表面のパーライト変態が終了するまでの間、−5℃/sec以上5℃/sec以下の冷却速度でレール1を冷却または昇温し、第2急冷段階では、緩冷段階の後、頭部11の表面温度が450℃以下となるまで、15℃/sec以下の冷却速度でレール1を加速冷却する。
上記構成によれば、硬度および延性により優れたレール1を製造することができる。
(4)レール1の少なくとも頭部11を誘導加熱装置4にて加熱する際に、オーステナイト域温度以上1000℃以下の仕上がり温度で熱間圧延された頭部11の表面温度が、自然放冷により600℃以下になる前にレール1の少なくとも頭部11を誘導加熱装置4にて加熱する。
上記構成によれば、パーライト変態の広がりを頭部11の表層に留めておくことができるため、生産効率やエネルギ効率を向上させることができる。
(5)本発明に係るレール1の製造装置は、被圧延材を加熱する加熱炉2と、加熱された被圧延材を、頭部11、腹部12および足部13を有する形状のレールとする熱間圧延機3と、熱間圧延機3で熱間圧延されたレール1の少なくとも頭部11を加熱する誘導加熱装置4と、誘導加熱装置4で加熱されたレール1を加速冷却する加速冷却装置5と、を有し、加熱炉2は、熱間圧延機3で圧延されたレール1の仕上がり温度が、オーステナイト域温度以上1000℃以下となるように被圧延材を加熱し、誘導加熱装置4は、加速冷却装置5での加速冷却開始時に少なくともレール1の頭部11の表面温度が750℃以上となるように加熱する。
上記構成によれば、(1)と同様な効果を得ることができる。
次に、本発明者らが行った実施例1について説明する。
実施例1では、図1に示す製造装置を用いて高硬度レールの製造をおこなった。製造したレール1の形状はAREMA(American Railway Engineering and Maintenance-of-Way Association)規格のR136−8である。レール1の成分は、C(炭素):0.83質量%、Si(シリコン):0.52質量%、Mn(マンガン):1.11質量%、P(リン):0.015質量%、S(硫黄):0.008質量%、Al(アルミニウム):0.0005質量%、Ti(チタン):0.001質量%を含有し、残部がFe(鉄)および不可避的不純物からなる。レールの全長は100mである。
実施例1では、まず、被圧延材を加熱した後、圧延前に被圧延材を待機させ、大気放冷することで後述する圧延仕上り温度を調整した。
次いで、被圧延材を熱間圧延機3にて圧延し、上記形状のレール1とした。圧延仕上温度は、750℃、800℃、900℃、950℃、1000℃、1050℃および1100℃の7条件とした。
さらに、圧延したレール1を誘導加熱装置4にて再加熱した。この際、昇温速度は100℃/sとし、レール1の頭部11表面が830℃となるまで再加熱した。また、再加熱前の頭部11の表面温度は、650℃以上とした。
その後、再加熱したレール1を加速冷却装置にて加速冷却した。加速冷却開始時の頭部11の表面温度は、800℃とした。加速冷却開始後35秒間は、7℃/sの平均冷却速度で急冷却し、次に±1℃/sの平均冷却速度で35秒間緩冷却し、さらに7℃/sの平均冷却速度で頭部11の表面温度が400℃となるまで急冷却した。
上記の工程により製造したレール1の頭部角の位置からφ12.7mmの丸棒試験片を長手方向に切り出し、切り出した丸棒試験片を用いて引っ張り試験を行った。なお、頭部角は、頭頂面11aから12.7mm、頭側面から12.7mmの深さ位置を示す。
圧延仕上温度と、引っ張り試験で測定された伸びとの関係を図6に示す。図6に示すように、圧延仕上温度が低くなるほど伸びが大きくなり、特に圧延仕上温度が1000℃以下になると伸びが大きくなりはじめ、950℃までは伸びの圧延仕上温度に対する変化量が大きくなることを確認した。さらに、本発明者らは、圧延仕上温度が750℃未満のオーステナイト域温度未満の場合についても同様の条件で試験を行ったが、一部の組織が二相域となり、圧延荷重が著しく高くなることから、圧延を行うことができなかった。実施例1では、圧延仕上温度を750℃以上1000℃以下とすることで、レール1の伸びが改善されることを確認した。
次に、本発明者らが行った実施例2について説明する。
実施例2では、圧延仕上温度を875℃、再加熱前の頭部11の表面温度を700℃、頭部11表面における再加熱温度を830℃として、昇温速度をかえた複数の条件でレール1を製造した。昇温速度は、1℃/s、10℃/sおよび100℃/sとした。昇温速度が1℃/sの条件は、特許文献1のような従来技術を模擬するための条件であり、レール1の通過速度および誘導加熱出力を調整することで、通常の加熱炉並みの昇温速度での再加熱したものである。その他の条件は、実施例1と同様である。また、実施例1と同様に丸棒試験片を採取し、引っ張り試験を行った。
昇温速度と、伸びとの関係を図7に示す。図7に示すように、昇温速度を上げる程伸びが改善することが確認できた。さらに、誘導加熱装置4を用いて昇温速度を10℃/s以上とすることで、加熱炉を用いた条件よりも伸びが大幅に改善されることが確認できた。
次に、本発明者らが行った実施例3について説明する。
実施例3では、圧延終了温度を875℃、再加熱前の頭部11の表面温度を650℃、頭部11の表面における再加熱昇温速度を100℃/sとして、再加熱温度を調整することで、加速冷却開始時の頭部11の表面温度をかえた複数の条件でレール1を製造した。表面温度の条件は、700℃、750℃、800℃、850℃、900℃、950℃および1000℃の7条件とした。その他の条件は、実施例1と同様である。また、頭部11の中央上端から5mm、25mmの深さから試験片を採取し、断面硬度を測定した。
冷却開始温度とブリネル硬度との関係を図8に示す。図8に示すように、加速冷却開始時の頭部11の表面温度を750℃以上とすることで、ブリネル硬度が上昇することを確認した。また、誘導加熱装置4を用いて再加熱することにより、表層だけでなく、内部(深さ25mm位置)においても硬度が向上することを確認した。
次に、本発明者らが行った実施例4について説明する。
実施例4では、圧延終了温度を875℃、再加熱前の頭部11の表面温度を700℃、頭部表面における再加熱昇温速度を100℃/s、再加熱温度を830℃、冷却開始温度を800℃とし、加速冷却条件をかえた複数の条件でレール1を製造した。なお、従来の条件(比較例)として、冷却速度を1℃/s、5℃/s、10℃/sおよび15℃/sと一定にした冷却を行った。一方、本発明の冷却条件として実施例3と同様の冷却を行った。その他の条件については、実施例3と同様である。また、実施例1および実施例3と同様に試験片を採取し、引っ張り試験および断面硬度を測定した。
いずれの条件においても、伸びは10%〜12%の範囲であり良好であった。冷却速度と5mm深さ位置におけるブリネル硬度との関係を図9に示す。図9に示すように、本発明の冷却条件を適用した実施例では、比較例のいずれの冷却速度よりも硬度が高くなることを確認した。
以上のように、実施例1〜実施例4の結果から、本発明に係るレールの製造方法および製造装置によれば、高硬度かつ高延性なレールを得ることが出来た。
1 :レール
11 :頭部
11a :頭頂面
11b、11c :頭側面
12 :腹部
13 :足部
13a :足裏面
2 :加熱炉
3 :熱間圧延機
31 :BDミル
32 :粗ミル
33 :仕上げミル
4 :誘導加熱装置
41 :頭部用コア
42 :足裏用コア
42 :頭頂用コア
44a、44b :頭側用コア
5 :加速冷却装置
51 :頭頂冷却ヘッダ
52a、52b :頭側冷却ヘッダ
53 :足裏冷却ヘッダ
54a、54b :クランプ装置

Claims (5)

  1. 被圧延材をオーステナイト域温度以上1000℃以下の仕上がり温度で熱間圧延して、頭部、腹部および足部を有する形状のレールとし、
    熱間圧延された前記レールの少なくとも頭部を誘導加熱装置にて100℃/s以上の昇熱速度で加熱し、
    加熱した前記レールを加速冷却装置にて加速冷却し、
    前記誘導加熱装置にて前記レールを加熱する際に、前記加速冷却装置での加速冷却開始時に少なくとも前記レールの頭部の表面温度が750℃以上となるように加熱することを特徴とするレールの製造方法。
  2. 前記加速冷却装置にて前記レールを加速冷却する際に、前記頭部の表面の冷却速度を、第1急冷段階、昇温を含む緩冷段階、および第2急冷段階を含む3段階以上に分けて冷却することを特徴とする請求項1に記載のレールの製造方法。
  3. 前記第1急冷段階では、冷却開始から500℃以上700℃以下までの温度域において、5℃/sec以上12℃/sec以下の冷却速度で前記レールを加速冷却し、
    前記緩冷段階では、前記第1急冷段階の後、前記頭部の表面のパーライト変態が終了するまでの間、−5℃/sec以上5℃/sec以下の冷却速度で前記レールを冷却または昇温し、
    前記第2急冷段階では、前記緩冷段階の後、前記頭部の表面温度が450℃以下となるまで、15℃/sec以下の冷却速度で前記レールを加速冷却することを特徴とする請求項2に記載のレールの製造方法。
  4. 前記レールの少なくとも頭部を前記誘導加熱装置にて加熱する際に、オーステナイト域温度以上1000℃以下の仕上がり温度で熱間圧延された前記頭部の表面温度が、自然放冷により600℃以下になる前に前記レールの少なくとも頭部を前記誘導加熱装置にて加熱することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレールの製造方法。
  5. 被圧延材を加熱する加熱炉と、
    加熱された前記被圧延材を、頭部、腹部および足部を有する形状のレールとする熱間圧延機と、
    前記熱間圧延機で熱間圧延された前記レールの少なくとも頭部を100℃/s以上の昇熱速度で加熱する誘導加熱装置と、
    前記誘導加熱装置で加熱された前記レールを加速冷却する加速冷却装置と、
    を有し、
    前記加熱炉は、前記熱間圧延機で圧延された前記レールの仕上がり温度が、オーステナト域温度以上1000℃以下となるように前記被圧延材を加熱し、
    前記誘導加熱装置は、前記加速冷却装置での加速冷却開始時に少なくとも前記レールの頭部の表面温度が750℃以上となるように加熱することを特徴とするレールの製造装置。
JP2015163909A 2014-09-24 2015-08-21 レールの製造方法および製造装置 Active JP6311678B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193959 2014-09-24
JP2014193959 2014-09-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016065303A JP2016065303A (ja) 2016-04-28
JP6311678B2 true JP6311678B2 (ja) 2018-04-18

Family

ID=55803931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015163909A Active JP6311678B2 (ja) 2014-09-24 2015-08-21 レールの製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6311678B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112501417B (zh) * 2020-11-16 2022-05-24 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 一种重载铁路用钢轨及其制备方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08252602A (ja) * 1995-03-15 1996-10-01 Nippon Steel Corp 頭部内部疲労損傷性に優れた高強度レールの製造方法
JPH0957301A (ja) * 1995-08-21 1997-03-04 Nippon Steel Corp 高深度高硬度レールの製造方法
FR2738843B1 (fr) * 1995-09-20 1997-10-17 Sogerail Procede de traitement thermique d'un rail en acier
DE10148305A1 (de) * 2001-09-29 2003-04-24 Sms Meer Gmbh Verfahren und Anlage zur thermischen Behandlung von Schienen
CN100482812C (zh) * 2006-09-12 2009-04-29 攀枝花钢铁(集团)公司 钢轨热处理方法及钢轨热处理机组
JP5267306B2 (ja) * 2009-04-24 2013-08-21 新日鐵住金株式会社 高炭素鋼レールの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016065303A (ja) 2016-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104532126B (zh) 一种低屈强比超高强度热轧q&p钢及其制造方法
JP6104163B2 (ja) 高炭素熱延鋼板、冷延鋼板およびその製造方法
KR101510272B1 (ko) 열연강판 제조방법 및 이를 이용한 열연강판
JPWO2011148490A1 (ja) 鋼板およびその製造方法
WO2016080315A1 (ja) 冷間鍛造部品用圧延棒鋼または圧延線材
KR20120096502A (ko) 열 기계적 처리 방법
KR20200081486A (ko) 적어도 100 밀리미터의 두께를 갖는 강 섹션 및 그 제조 방법
KR102065264B1 (ko) 연질 열처리 시간 단축형 냉간 압조용 선재 및 그 제조 방법
WO2019107042A1 (ja) 高強度冷延鋼板およびその製造方法
JP5326343B2 (ja) 高内部硬度レールの製造方法
CN112689541B (zh) 制造具有改善的耐磨性和接触强度的铁路轨道的方法
JP6311678B2 (ja) レールの製造方法および製造装置
US20170204493A1 (en) Warm rolling of steels containing metastable austenite
CN107746919A (zh) 薄规格高平直度q550e/f调质钢的生产方法
RU2601847C1 (ru) Способ изготовления рельсов низкотемпературной надежности
JP2020152952A (ja) レールの製造方法
JP2004076112A (ja) 靭性および延性に優れたパーライト系レールの製造方法
KR101344651B1 (ko) 강판 제조방법
CN105886893B (zh) 锻造性优异的软磁钢材、软磁钢部件及其制造方法
JP2004043963A (ja) 靭性および延性に優れたパーライト系レールおよびその製造方法
JP5854071B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
KR101267667B1 (ko) 열연코일의 형상변형을 방지하기 위한 다단냉각방법
KR101461717B1 (ko) 초고강도 타이어코드용 선재 및 강선 및 그 제조방법
JP5447564B2 (ja) 冷延鋼板の製造方法
JP2004223531A (ja) 高炭素鋼レールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6311678

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250