JP6308807B2 - 検査装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、変位計を利用する検査装置、制御方法およびプログラムに関する。
帯状のレーザ光を照射したり、スポット状のレーザ光を一方向にスキャンしたりし、ワークからの反射光をイメージセンサで受光して反射光の強度がピークとなる位置をプロットすることで、ワーク断面形状を示す2次元プロファイルを取得する変位計が提案されている(特許文献1)。
特開2008−96119号公報
上記のような変位計ではイメージセンサにより輝度画像を取得し、輝度画像から2次元プロファイルを作成している。しかしながら、変位計の設定が正しくなければ、正確な2次元プロファイルを取得することができない。そのため、ユーザは、輝度画像を見ながら正確な2次元プロファイルを取得できない原因を探らなければならない。ちなみに、原因としては、光量不足、光量過多および迷光(多重反射)などがある。しかし、原因を特定できたとしても、その原因を解消するためにどのパラメータを調整すべきかについては、三角測距に関する知識が必要であり、ユーザにとって直感的にわかりにくかった。
そこで、本発明は、2次元プロファイルを取得する変位計を効率よく設定できるようにすることを目的とする。
本発明は、たとえば、2次元プロファイルを取得して検査する検査装置であって、
2次元プロファイルを取得して検査する検査装置であって、
X軸方向に幅広のレーザ光を検査対象物に射する照射手段と、
前記検査対象物からの反射光を受光する受光手段と、
前記受光手段により取得された輝度画像に基づき前記検査対象物のX軸方向に沿って並んだ複数の受光量のピーク位置の集合である断面形状を示す2次元プロファイルを生成する2次元プロファイル生成手段と、
前記輝度画像と前記2次元プロファイルとのうち少なくとも一方を表示する表示手段と、
前記2次元プロファイルを生成するために必要となる制御パラメータとして、前記受光手段の露光時間と、前記2次元プロファイル生成手段において前記輝度画像からピークを検出するための感度であるピーク検出感度と、前記輝度画像のうち前記2次元プロファイルを生成する際に無視される部分である画像マスクと、を設定する設定手段と、
前記2次元プロファイルの生成に失敗する原因である光量不足、光量過多および多重反射のうち1つの原因をユーザ操作に応じて選択する選択手段と、
前記光量不足、光量過多および多重反射原因と、前記各原因を解消するために調整が必要となる複数の制御パラメータとを関連付けて予め記憶する記憶手段と、
有し、
前記設定手段は、前記選択手段により選択された原因に対応する制御パラメータを前記記憶手段から読み出して、設定すべき優先順位に基づいて前記表示手段に表示させ、前記表示手段に表示された前記制御パラメータの調整を受け付けることを特徴とする。
本発明によれば、2次元プロファイルを取得する変位計を効率よく設定できるようになる。
画像処理装置を含まない検査システムの概略を示す図である。 画像処理装置を含む検査システムの概略を示す図である。 検査対象物の一例と、2次元プロファイルの一例と、3次元プロファイルの一例を示す図である。 検査システムについて必要となる機能を示したブロック図である。 設定処理を示すフローチャートである。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
図1Aは、検査システムの概略を示す図である。この検査システムは、製品(ワーク)の検査装置または計測装置として機能する。検査システムは、光学式変位計である2次元プロファイル測定器10と、ノートパソコンなどの外部制御装置30とを有している。
ライン1は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)などの制御装置によって制御されるコンベア(搬送ベルト)などの搬送装置である。2次元プロファイル測定器10は、エンコーダー16から出力されるパルスをトリガーとして検査対象物(ワーク)の2次元プロファイルを測定し、第1のビット数(例:20ビット)の2次元プロファイルデータを出力する。2次元プロファイル測定器10は、レーザ変位計と呼ばれることもあり、y軸方向に搬送されるワーク2に対して幅広のレーザ光を照射し、その反射光を受光することで、ワーク2の2次元断面形状を示すデータ(2次元プロファイルデータ)を作成する。このときワーク2はxz平面に平行な切断面によって仮想的に切断され、切断面の外形(輪郭もしくは外縁)が2次元プロファイルとなる。2次元プロファイルデータは、たとえば、1つの測定点あたり20ビットで表現されるデータである。通常、2次元プロファイルデータは、ヘッドユニット11からワーク2の測定点までの距離(z軸方向の距離)であって、x軸方向に沿って並んだ複数の測定点についての距離の集合である。2次元プロファイル測定器10は、ヘッドユニット11とコントローラユニット12とを有している。ヘッドユニット11は、ワーク2の2次元プロファイルを測定する測定ユニットの一例であり、レーザなどの発光素子と受光素子(ラインセンサまたは2次元撮像素子)とを有している。図1Aおよび図1Bには、光切断方式のヘッドユニット11を示しているが、他の方式のヘッドユニットが採用されてもよい。また、ヘッドユニット11とコントローラユニット12が物理的に分離されているが、これらが一体化されていてもよい。図1Aおよび図1Bにおいてヘッドユニット11はケーブルを介してコントローラユニット12のヘッド用コネクタ13に接続されている。2次元プロファイル測定器10は、たとえば、スタンドアローン型の変位計であり、取得した2次元プロファイルに基づき製品検査を実行可能である。
外部制御装置30は、ユニバーサルシリアルバスなどの通信用コネクタ15に接続されており、2次元プロファイル測定器10についての制御パラメータを設定する。制御パラメータとしては、ヘッドユニット11についての撮像条件、サンプリング条件、取込条件、補正条件などがある。これらの制御パラメータの詳細については後述する。また、外部制御装置30から設定可能な制御パラメータとしては、2次元プロファイル測定器10内で実行する製品検査に必要なパラメータ(マスターワークの2次元プロファイル、検査閾値など)も含まれる。
このように2次元プロファイル測定器10は単独でも製品検査を実行可能なスタンドアローン型の変位計であるが、画像処理装置に接続して検査システムを形成してもよい。
図1Bは、検査システムの概略を示す図である。画像処理装置20は、ワーク2から取得された画像データに所定の画像処理を施してワーク2の外観検査を実行する。画像処理装置20は、2次元プロファイル測定器10が出力する2次元プロファイルデータを入力ないしは受信するための入力カード22を有している。画像処理装置20は、拡張スロットを有しており、そこに入力カード22が挿入されている。画像処理装置20と2次元プロファイル測定器10は、たとえば、512Mbpsあまりもの高速通信を実行するため、入力カード22は1000BASE−Tなどの高速通信規格に対応していてもよい。このように、2次元プロファイル測定器10の通信コネクタ14と入力カード22の通信コネクタ23は高速通信規格に準拠し、ケーブル21によって接続されている。
入力カード22は、2次元プロファイル測定器10が出力する複数の2次元プロファイルデータを組み合わせて、検査対象物の3次元形状を示す3次元プロファイルデータ(高さ画像)を作成する。2次元プロファイル測定器10は、時々刻々とライン1を搬送されるワーク2の2次元プロファイルデータを出力する。つまり、各2次元プロファイルデータは、ワーク2の異なる部分の断面形状を示すデータとなっている。そこで、入力カード22は、時系列に沿ってサンプルされた複数個(たとえば、800サンプル)の2次元プロファイルデータを順番に並べることで、ワーク2の3次元プロファイルデータを作成する。たとえば、ワーク2の進行方向でワーク2の先端から後端までの複数個の2次元プロファイルデータが順番に並べられる。その結果として得られる3次元プロファイルデータは、たとえば、グレースケールによる画像データとなる。つまり、ヘッドユニット11からワーク2までの距離(高さ)が濃淡(階調値)となって表現されることになる。なお、1つの2次元プロファイルデータを1サンプルまたは1ラインと呼ぶことにする。つまり、3次元プロファイルデータは、予め規定された数のラインから作成される。表示部152は、検査結果を表示したり、制御パラメータを設定するためのユーザインタフェースを表示したりする。入力部150は、ポインティングデバイスやキーボード、コンソールなど、ユーザが何からの情報や指示などを画像処理装置20に入力するために使用される。入力カード22は、20ビットの2次元プロファイルデータを15ビットなどの2次元プロファイルデータに変換してから高さ画像を生成してもよい。これは画像処理の容易化の観点から有利である。
図2(A)は、ワーク2の3次元形状の一例を示す図である。図2(B)は、ワーク2の2次元断面形状(1ライン分の2次元プロファイルデータ)の一例を示す図である。図2(B)に示される1サンプル分の断面形状は、図2(C)上では1本のラインに相当する。そのため2次元プロファイルデータはラインと呼ばれることがある。図2(C)は、ワーク2の3次元プロファイルデータ(グレースケール画像データ)の一例を示す図である。図2(A)ないし図2(C)を比較すると、ワーク2の表面のうち、z軸方向の高さが低い部分は淡い色となり、z軸方向の高さが高い部分は濃い色となることがわかる。濃度と高さの関係は逆であってもよい。このように、3次元プロファイルデータは、検査対象物の表面を構成する各位置の高さを示す高さ画像データである。
画像処理装置20は、複数の計測モジュール(画像処理ツール)を3次元プロファイルデータに適用して外観検査を実行する。ここでは、外観検査を実行する計測モジュールを画像処理ツールまたは計測ツールと呼ぶことにする。画像処理ツールには様々なものがあり、主要な画像処理ツールとしては、エッジ位置計測ツール、エッジ角度計測ツール、エッジ幅計測ツール、エッジピッチ計測ツール、エリア計測ツール、ブロブ計測ツール、パターンサーチ計測ツール、傷計測ツールなどがある。
●高さ計測ツール:3次元プロファイルデータに基づき、ワーク2の各部の高さを計測する。たとえば、ワーク2の1つの測定点を基準位置とし、この基準位置の階調値と注目領域内の各測定点の階調値との差分のうち最大のものを最大高さとして算出する。あるいは、平面を基準面として設定し、基準面の階調値と注目領域内の各測定点の階調値との差分(距離)のうち最大のものを高さとして求めてもよい。なお、高さの測定精度を優先するために、15ビットの3次元プロファイルデータが使用される。
以下で説明する画像処理ツールは、15ビットの3次元プロファイルデータをさらに少ない第3のビット数(例:8ビット)の3次元プロファイルデータに変換した後で、実行されてもよい。これは、以下の画像処理ツールでは精度よりも処理速度が優先されるからである。なお、15ビットの2次元プロファイルデータ(高さデータ)を8ビットの高さデータに変換する処理を高さ抽出と呼ぶ。高さ抽出では、任意の平面や曲面を基準面として設定し、基準面の階調値と各測定点の階調値との差分を8ビットのデータとして扱ってもよい。適切な基準面を用いることで、8ビットであっても画像処理に必要な差分の情報を十分に保持することが可能となる。
●エッジ位置計測ツール:ワーク2の画像が表示される画面上において、エッジ位置を検出したい検査領域に対してウインドウを設定することにより、設定された検査領域内で、任意の方向にスキャンして複数のエッジ(明から暗に切り替わる箇所または暗から明に切り替わる箇所)を検出する。検出した複数のエッジから、一のエッジの指定を受け付け、指定を受け付けたエッジの位置を計測する。
●エッジ角度計測ツール:設定を受け付けた検査領域内に2つのセグメントを設定し、それぞれのセグメントで検出したエッジからのワーク2の傾斜角度を計測する。傾斜角度は、たとえば時計回りを正とすることができる。
●エッジ幅計測ツール:設定を受け付けた検査領域内で、任意の方向にスキャンして複数のエッジを検出し、検出した複数のエッジ間の幅を計測する。
●エッジピッチ計測ツール:設定を受け付けた検査領域内で、任意の方向にスキャンして複数のエッジを検出する。検出した複数のエッジ間の距離(角度)の最大値/最小値や平均値を計測する。
●エリア計測ツール:ワーク2の画像を二値化処理して、白色領域または黒色領域の面積を計測する。たとえば、計測する対象として白色領域または黒色領域の指定をパラメータとして受け付けることにより、白色領域または黒色領域の面積を計測する。
●ブロブ計測ツール:ワーク2の画像を二値化処理して、同一の輝度値(255または0)の画素の集合(ブロブ)に対してパラメータとしての数、面積、重心位置等を計測する。
●パターンサーチ計測ツール:比較対象とする画像パターン(モデル画像)を事前に記憶装置に記憶しておき、撮像したワーク2の画像の中から記憶してある画像パターンに類似している部分を検出することで、画像パターンの位置、傾斜角度、相関値を計測する。
●傷計測ツール:設定を受け付けた検査領域内で、小領域(セグメント)を移動させて画素値の平均濃度値を算出し、閾値以上の濃度差となった位置を傷が存在すると判定する。
●その他にも、検査領域内の文字情報を切り出して辞書データ等と照合することで文字列を認識するOCR認識ツール、画像上に設定したウインドウ(領域)をシフトさせながら、各ウインドウの位置においてエッジの検出を繰り返す機能を有するトレンドエッジツール、設定したウインドウ内の濃淡の平均、偏差等を計測する機能を有する濃淡ツール、設定したウインドウ内の濃度の平均、偏差等を計測する機能を有する濃度ツールなどもあり、ユーザは検査内容に応じて必要な画像処理ツールを選択することができる。なお、これらの画像処理ツールは、典型的な機能およびその実現方法の代表例を示すものに過ぎない。あらゆる画像処理に対応する画像処理ツールが本願発明の対象になり得る。
<2次元プロファイル測定器10に関する設定>
正確な2次元プロファイルを取得するためには、2次元プロファイル測定器10を正しく設定することが重要である。とりわけ、2次元プロファイル測定器10の高性能化に伴い設定可能な制御パラメータも増加しており、設定すべき制御パラメータを適切に選択し、それを効率の良い設定手順で設定することはユーザにとって容易ではない。そこで、2次元プロファイル測定器10を効率よく設定できるようにするユーザインタフェースを外部制御装置30または画像処理装置20に設ける。ここでは、画像処理装置20から2次元プロファイル測定器10を制御するものとして説明するが、同様の機能は外部制御装置30やコントローラユニット12に設けられてもよい。コントローラユニット12、画像処理装置20および外部制御装置30はいずれも2次元プロファイル測定器10を設定可能なコンピュータだからである。図1Aで示したように2次元プロファイル測定器10をスタンドアローンで使用する場合は、コントローラユニット12または外部制御装置30から設定が実行される。コントローラユニット12には表示装置、入力装置(ポインティングデバイス、コンソール、キーボードなど)が接続されてもよい。一方で、図1Bに示したように、2次元プロファイル測定器10を画像処理装置20に接続して使用する場合は、コントローラユニット12、外部制御装置30または画像処理装置20から設定が実行される。
一般的な設定手順は初回設定とその後の詳細設定とに分かれている。初回設定では、2次元プロファイル測定器10により2次元プロファイルを取得して表示するための最低限の設定が実行される。詳細設定では、2次元プロファイルをより正確に取得するための設定が実行される。
<機能ブロック>
図3は、検査システムについて必要となる機能を示したブロック図である。画像処理装置20は、光学式変位計として機能する2次元プロファイル測定器10に有線または無線により接続されている。なお、外部制御装置30も2次元プロファイル測定器10に有線または無線により接続されている。なお、以下で説明する機能は、CPU、ROM、RAM、ASICおよびプログラムなどによって構成可能である。たとえば、高速性が重視される機能(画像処理部830や表示処理部151など)についてはASICにより実装され、高速性がそれほど重視されない機能についてはプログラムにより実装されてもよい。
2次元プロファイル測定器10は、検査対象物であるワーク2に光を照射する光源801と、ワーク2からの反射光を受光する受光部としてのセンサ部802を有している。光源801は、たとえば、LEDやレーザである。センサ部802は、たとえば、ヘッドユニット11に搭載されているCMOS型の撮像センサやCCD型の撮像センサである。制御部803は、記憶部807に記憶されている制御パラメータ808にしたがってセンサ部802や2次元プロファイル生成部804を制御する。2次元プロファイル生成部804は、センサ部802から出力される輝度画像に基づき2次元プロファイルを生成して出力する。とりわけ、制御部803は、制御パラメータ808にしたがって、エンコーダー16から入力されたパルスを逓倍したり、間引いたりし、2次元プロファイルの生成タイミングとして2次元プロファイル生成部804に供給する。エンコーダー16は、ワーク2を搬送するライン1に設けられていてもよいし、ライン1の動作に依存せずに定期的にパルスを出力するパルス生成部に置換されてもよい。なお、制御部803はトリガー入力端子を備えていてもよい。制御部803はトリガー入力端子に印加されるパルスにしたがって2次元プロファイルの生成タイミングを制御してもよい。制御部803は2次元プロファイルの生成タイミングを制御するためにパルスを発生するパルス発生部を備えていてもよい。通信部805は、外部制御装置30や画像処理装置20と通信を行う通信インタフェースである。たとえば、通信部805は、センサ部802が生成した輝度画像や2次元プロファイル生成部804が生成した2次元プロファイルを画像処理装置20や外部制御装置30に送信する送信部として機能する。これにより、画像処理装置20の表示部152や外部制御装置30は、輝度画像や2次元プロファイルを表示できるようになる。第一検査部806は、2次元プロファイル測定器10が単独で製品検査を実行するときに機能する検査部である。つまり、第一検査部806は、画像処理装置20から独立して2次元プロファイルを用いて計測処理または検査処理を実行する実行部として機能する。記憶部807は、設定された制御パラメータ808などを記憶して保持している。
画像処理装置20の入力カード22は、2次元プロファイル測定器10と通信する通信部811と、高さ画像生成部812を有している。高さ画像生成部812は、2次元プロファイル測定器10から複数の2次元プロファイルを取得し、取得した複数の2次元プロファイルを統合して対象物の高さを画素値で表現した3次元プロファイルデータ(高さ画像)を作成する。ここでは、高さ画像生成部812は、ある個数の2次元プロファイルを連結して1つの高さ画像を生成するものとする。第二検査部840および画像処理部830は、高さ画像を用いて対象物についての計測処理や検査処理を実行する。第二検査部840は、設定部820によって設定された制御パラメータ(公差など)と、画像処理部830の計測部831による高さ画像の計測結果とに基づいてワーク2が良品かどうかを判定する良否判定部841を有している。
設定部820は、2次元プロファイル測定器10の制御パラメータ808を設定するユニットである。設定部820は、上述した初回設定や詳細設定を実行する。詳細設定が開始されると、原因選択部821は、2次元プロファイルの生成に失敗するいくつかの原因うち1つの原因を、入力部150から入力されたユーザ操作に応じて、選択する。UI切替部822は、入力部150から入力されたユーザ操作に応じて、表示部152に表示させるユーザインタフェースを切り替える。なお、ユーザインタフェースなどの表示は表示処理部151を通じて実行される。
記憶装置850は、2次元プロファイル測定器10から受信した2次元プロファイル851や、ユーザインタフェース(UI)を表示するために必要となるUIデータ852、高さ画像生成部812が生成した高さ画像854、および、2次元プロファイル測定器10と画像処理装置20の制御パラメータ855などを記憶する。
<フローチャート>
図4に示したフローチャートを用いて初回設定と詳細設定について説明する。まず、S401で、設定部820は初回設定ナビゲーションを起動する。たとえば、設定部820は初回設定ナビゲーションについてのUIデータ852を記憶装置850から読み出し、表示部152に表示させる。
図5は初回設定ナビゲーションについてのユーザインタフェース500の一例を示している。基準距離確認ダイアログ501は、ヘッドユニット11のレンズ先端からワーク2までの距離(基準距離)をユーザに確認させることを促すユーザインタフェースである。設定部820は、2次元プロファイル851を記憶装置850から読み出して2次元プロファイル表示領域510に表示する。ユーザは2次元プロファイル表示領域510に表示された2次元プロファイルを視認することで、ヘッドユニット11の光軸がライン1の搬送面の法線方向に一致しているかどうかを判定できる。設置条件ボタンは、ヘッドの種別ごとに固有の基準距離や、X方向の測定範囲、搬送面の法線方向と照射する光線の角度などを確認するためのボタンである。設置条件ボタンを押下すると、ヘッドの設置図面が表示され正しい設置条件を確認しながらヘッドの位置を調整できる。測定対象設定ボタン503は、測定対象の形状的な特性を設定するためのボタンである。測定対象設定ボタン503が入力部150を通じてユーザ操作されると、UI切替部822は、ユーザ操作に対応したUIデータ852を記憶装置850から読み出し、測定対象を設定するためのユーザインタフェースを表示部152に表示させる。
図6は、測定対象を設定するためのユーザインタフェース600の一例を示している。この例では、測定対象の種類として、「標準」、「光量差大」、「多重反射」および「半透明体」を選択できる。一般的な半導体部品などは標準となる。光量差大は、ワーク2からの反射光の光量のうち最小光量と最大光量との差が大きい場合に選択される。多重反射は、光源801からの光が多重反射しやすいような場合に選択される。半透明体は、ワーク2の一部が半透明体である場合に選択される。設定部820は、選択された測定対象に対応する光源801の光量やセンサ部802の露光時間を記憶装置850から読み出して2次元プロファイル測定器10に設定する。ユーザインタフェース600においてOKボタンが操作されると、UI切替部822は、ユーザインタフェース500を再度表示する。ユーザインタフェース500において次へボタンが操作されると、UI切替部822は、UIデータ852を記憶装置850から読み出し、取込方法を設定するためのユーザインタフェースを表示部152に表示させる。
図7は、取込方法を設定するためのユーザインタフェース700の一例を示している。取込方法とは、高さ画像を生成するために必要となる2次元プロファイルの取込方法である。取込方法としては、たとえば、連続取込と枚葉取込とのうち一方を選択できる。連続取込とは、ワーク2とは無関係に、取込開始が指示されてから取込停止が指示されるまで連続して2次元プロファイルを出力することをいう。枚葉取込とは、1つのワーク2ごとに2次元プロファイルを指定した数だけ出力することをいう。設定部820は、ユーザインタフェース700を通じて選択された取込方法を2次元プロファイル測定器10に設定する。取込方法を指定するためのメニュー701によって別の取込方法が選択されると、UI切替部822は、UIデータ852を記憶装置850から読み出し、図8に示すような別の取込方法を設定するためのユーザインタフェース800を表示部152に表示させる。ユーザインタフェース700やユーザインタフェース800にはメニュー701によって選択されている取込方法の解説も付与されている。ユーザインタフェース700またはユーザインタフェース800において次へボタンが操作されると、UI切替部822は、UIデータ852を記憶装置850から読み出し、サンプリング方法を選択するためのユーザインタフェースを表示部152に表示させる。
図9は、サンプリング方法を選択するためのユーザインタフェース900の一例を示している。メニュー901には複数のサンプリング方法が表示され、そのうちのいずれか1つがユーザによって選択される。この例では、3つのサンプリング方法が選択可能となっている。「内部周期」は、2次元プロファイル測定器10が内蔵しているパルス発生部が発生するクロックパルスに同期して2次元プロファイルをサンプルする方法である。「エンコーダー」は、エンコーダー16から入力されるパルスに同期して2次元プロファイルをサンプルする方法である。「外部端子」は、トリガー入力端子から入力されるトリガー信号(パルス)に同期して2次元プロファイルをサンプルする方法である。ユーザインタフェース900において次へボタンが操作されると、UI切替部822は、UIデータ852を記憶装置850から読み出し、図10が示すように、初回設定が完了したことを示すダイアログ1000を表示部152に表示させる。これによりユーザは初回設定が完了したことを認識できる。完了ボタンが操作されると、S402に進む。
S402で、設定部820は、初回設定を反映された2次元プロファイル測定器10によって取得された2次元プロファイル851を表示部152に表示させる。なお、設定部820は、この2次元プロファイル851から作成され記憶装置850に記憶された高さ画像854や2次元プロファイル測定器10によって取得された輝度画像を表示部152に表示してもよい。輝度画像も記憶装置850に記憶されるものとする。
より具体的に説明すると、UI切替部822は、UIデータ852を記憶装置850から読み出し、図11に示すような、詳細設定を実行するためのユーザインタフェース1100を表示部152に表示させる。ユーザインタフェース1100は、詳細設定の開始を指示するためのボタン1101や、2次元プロファイル、輝度画像または高さ画像を表示するための表示領域1102を有している。図11に示した例では、2次元プロファイルから作成された高さ画像1103が示されている。
S403で、設定部820は、詳細設定の実行を指示されたかどうかを判定する。ユーザは、表示領域1102に表示された画像を確認することで、初回設定が十分かどうかを判断する。初回設定だけでは十分でないと判断すると、ユーザは、ボタン1101を操作することで、詳細設定を開始する。初回設定だけで十分であると判断すると、ユーザは、OKボタンを操作することで、2次元プロファイル測定器10の設定を終了する。設定部820は、詳細設定の実行を指示されると、S404に進む。
S404で、UI切替部822は、原因選択部821を起動し、図12に示すような原因を選択するためのユーザインタフェース1200を表示部152に表示させ、原因選択部821が原因を受け付ける。ユーザインタフェース1200には、原因を選択するための原因選択ボタンと、2次元プロファイルが正常に取得されるようになったときに操作される正常ボタンとが配置されている。正常ボタンと3つの原因選択ボタンとを含む4つの選択ボタン1201には、それぞれ典型的な状態を示す画像(2次元プロファイルに輝度画像を重畳したようなアイコン)が付与されている。これにより、ユーザは正常とはどのような状態であり、光量不足とはどのような状態であり、光量過多とはどのような状態であり、迷光とはどのような状態であるかをボタンに付与されたアイコンにより容易に把握できよう。いずれかの選択ボタン1201が押し下げられた状態で調整開始ボタン1202が操作されると、設定部820の原因選択部821は、選択されている原因に対応した詳細設定を開始するために、S405に進む。なお、正常ボタンが押し下げられた状態で、OKボタンが押し下げられたときは、設定部820は、制御パラメータの調整が終了したと判定し、S407に進む。
画像表示領域1203には、2次元プロファイル1204や輝度画像1205が表示される。この例では、設定部820は、輝度画像1205に対して2次元プロファイル1204が重畳して画像表示領域1203にレンダリングしている。ユーザは画像表示領域1203に表示された画像と選択ボタン1201のアイコンとを比較することで、原因を容易に特定したり、正常であることを判断したりできるであろう。
図12に示した例では、2次元プロファイルを正常に取得できない原因として3つの原因(光量不足、光量過多、迷光)が表示されているが、原因の数は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
S405で、UI切替部822は、原因選択部821において選択された原因に対応した詳細設定を実行するためのUIデータ852を記憶装置850から読み出し、ユーザインタフェースを表示部152に表示させる。記憶装置850には、各原因に対応した制御パラメータを調整するために使用されるユーザインタフェースのUIデータ852が記憶されている。
S406で、設定部820は表示部152に表示されたユーザインタフェースにおいて入力された制御パラメータの調整指示を受け付けて制御パラメータ855を調整する。
S407で、設定部820は2次元プロファイル測定器10用の調整された制御パラメータを2次元プロファイル測定器10に送信する。2次元プロファイル測定器10の制御部803は受信した制御パラメータを記憶部807に格納する。制御部803および2次元プロファイル生成部804は記憶部807に格納された制御パラメータ808にしたがって動作する。なお、S405ないしS406は完全に分離した工程でなくてもよい。つまり、ユーザインタフェースにおいて調整されたパラメータが即座に2次元プロファイル測定器10に反映されて2次元プロファイルや輝度画像の表示が更新されてもよい。このようにリアルタイムで2次元プロファイルや輝度画像が更新されてもよい。
<光量不足>
図13(A)は、光量不足の場合に調整されるべき制御パラメータの調整部を有するユーザインタフェース1300の一例である。ユーザインタフェース1300には、光量不足を解消するために優先的に調整されるべき制御パラメータが上から順番に配置されている。つまり、ユーザインタフェース1300を表示するためのUIデータ852は設定手順や優先順位にしたがって制御パラメータの調整部を配置するように作成されている。設定手順や優先順位はユーザが効率よく設定を実行できるように予め決定されており、これにしたがってユーザインタフェースが設計されている。
●露光時間
光量不足を解消するためにはセンサ部802において蓄積される光量を増加させることが最も重要である。そこで、最初に露光時間が調整されるよう、ユーザインタフェース1300には露光時間の調整部1301が最も上に配置されている。この例では優先順位の高いものが上に表示され、優先順位の低いものから下に表示される。なお、優先順位の高いものが左に表示され、優先順位の低いものから右に表示されてもよい。また、優先順位の高いものが右に表示され、優先順位の低いものから左に表示されてもよい。優先順位と配置との関係は、製品の出荷国の言語体系などに応じて決定される。
●ピーク検出感度
露光時間を増加させても光量が十分でないことがある。この場合は、少ない光量であってもピークを検出できるようにすることが望ましい。そこで、2番目にはピーク検出感度の調整部1302が配置されている。図13(B)が示すように、ピーク検出感度の調整部1302はプルダウンメニューで構成することができ、複数レベルの感度からユーザが好みの感度を選択できるようになっている。なお、ピーク検出感度の優先順位が露光時間の優先順位よりも低い理由は、ピーク検出感度を適正値よりも上げすぎてしまうと、外乱光や多重反射光によるピークの誤検出が起こるためである。したがって、露光時間を相対的に優先して調整し、その後でピーク検出感度を調整することで、外乱光や多重反射光の少ない2次元プロファイルを得やすくなる。
●マルチ発光
露光時間とピーク検出感度を調整しても正確な2次元プロファイルが得られないときはマルチ発光を有効化するとよい。そのため、3番目にはマルチ発光の調整部1303が配置されている。図13(C)が示すように、マルチ発光の調整部1303では、マルチ発光の無効化(標準)と、マルチ発光(1回の光量最適化による合成)と、マルチ発光(複数回の光量最適化を伴う合成)とのうちのいずれかを選択できる。マルチ発光では、たとえば、2次元プロファイル生成部804が、光源801の光量やセンサ部802の露光時間などを変更しながらワーク2に対して複数回の撮像処理を実行して複数の輝度画像を取得し、それらを加算合成し、得られた合成輝度画像から2次元プロファイルを作成する。このようなマルチ発光は、金属とゴムなどが混在したワークなど、反射率の差が大きなワークにおいて安定した2次元プロファイルを生成できる利点がある。ただし、複数回の撮像により、2次元プロファイルの取得頻度が低下してしまうため、マルチ発光の調整は3番目の優先順位となっている。ところで、光量制御では、予め定められた下限値と上限値との間で光量をフィードバック制御している。なお、光量制御はマルチ発光が無効化されているときにも実行されうる。
●光量制御(下限値の調整)
図14(A)は、光量不足の場合に調整されるべき制御パラメータの調整部を有するユーザインタフェース1400の一例である。UI切替部822は、ページ切替ボタンの操作を検出すると、別のUIデータ852を呼び出してレンダリングし、ユーザインタフェース1300からユーザインタフェース1400に切り替える。ユーザインタフェース1400は4番目以降の優先順位の調整部を有している。光量制御の調整部1402は、光量制御における下限値を上げることで強制的に光量を増加させるために使用される。設定ボタン1401が操作さされると、図14(B)に示すような調整部1402が表示される。調整部1402において制御モードをオートからマニュアルに変更し、下限値を上昇させることが可能となっている。このように、光量制御の調整部1402は光量制御の下限値を上昇させて強制的に光源801の光量を増加させるため、フィードバック制御における光量可変範囲が狭くなってしまうというデメリットもある。そのため、光量制御に関する調整は4番目の優先順位となっている。
●画像マスク
ユーザインタフェース1400では、5番目の優先順位の調整部として画像マスクを設定するための設定ボタン1403が配置されている。設定ボタン1403が操作されたことを検知すると、UI切替部822は、図15に示すような画像マスクの調整部として機能するユーザインタフェース1500に切り替える。
ユーザインタフェース1500は2次元プロファイルや輝度画像等の表示領域1501を有している。ユーザは、入力部150を通じてポインタ1504を操作し、2次元プロファイルや輝度画像に対して画像マスク1502、1503を設定する。2次元プロファイル生成部804は、輝度画像のうち画像マスク1502、1503の設定された部分を無視して2次元プロファイルを作成することで、迷光の影響や光量不足の影響を低減する。画像マスクによってピークの誤検出は減少するものの、画像マスクの設定された部分のピークの検出漏れが発生するといったデメリットもある。そのため、画像マスクの優先順位は5番目である。
<光量過多>
図16(A)は光量過多が原因として選択されたときに表示されるユーザインタフェース1600の一例を示している。ユーザインタフェース1600では、優先順位の高い順に上から、露光時間の調整部1301、受光感度特性の調整部1601、ピーク幅フィルターの設定部1602、ピーク検出感度の調整部1302が配置されている。図17には、ユーザインタフェース1600に含まれる制御パラメータよりも優先順位の低い制御パラメータの調整部を含むユーザインタフェース1700の一例を示している。
●露光時間
光量過多は露光時間が長すぎると発生しやすいため、露光時間を短縮すると解消しやすい。そこで、最初に調整されるべき制御パラメータとしてその調整部1301がユーザインタフェース1600において最上位に配置されている。
●受光感度特性
センサ部802の受光感度(ダイナミックレンジ)を削減することで光量過多の状態であってもピークの誤検出を減らすことが可能となる。光量過多を解消する上で受光感度特性は露光時間の次に有効な制御パラメータである。そのため、受光感度特性の調整部1601が2番目に配置されている。図16(B)が示すように、受光感度特性の調整部1601は、複数のレベルからユーザが好みのレベルを選択できるようにプルダウンメニューによって構成されていてもよい。
●ピーク幅フィルター
2次元プロファイル生成部804は、複数のピーク候補のうち条件をみたすものを抽出するピーク幅フィルターを備えている。ピーク幅フィルターは、複数のピークが同一のX座標上で検出されたときに、幅の太いピークを検出せずに、幅の狭いピークを検出する機能である。外乱光や多重反射光のピーク幅は、輝度画像上で太くなる。そこで、ピーク幅フィルターを有効化することで、外乱光や多重反射光による誤検出を低減できる。ピーク幅フィルターは、受光状態に直接影響するものではないため、露光時間や受光感度特性と比較して光量過多に伴う問題を解消する効果が低い。そのため、ピーク幅フィルターの設定部1602は、3番目に配置されている。
●ピーク検出感度
光量過多の状態であってもピーク検出感度を上昇させることでピークの誤検出が減少する。とりわけ、露光時間を短縮したり、受光感度特性を低下させたりしてもピークの光量を削減できないときにピーク検出感度の調整は有効である。つまり、ピーク検出感度を上昇させることで、2次元プロファイル生成部804は、強い光のみをピークとして検出するようになる。ピーク検出感度を上げすぎると、光量の少ないピークを検出できなくなるため、ピーク検出感度の調整部1302は4番目に配置されている。
図17は5番目以降の優先順位の制御パラメータの調整部を有するユーザインタフェース1700を示している。UI切替部822は、ページ切替ボタンの操作を検出すると、別のUIデータ852を読み出してレンダリングし、ユーザインタフェース1600からユーザインタフェース1700に切り替える。
●光量制御
フィードバック制御における光量可変範囲の上限値を強制的に下げることで、光源801からの発光量を低下させることができる。しかし、フィードバック制御の光量可変範囲が狭くなってしまうため、光量制御の設定ボタン1401は5番目に配置されている。
●画像マスク
上述したように画像マスクを設定することで輝度画像の一部領域においてピークの誤検出を削減できる。しかし、画像マスクを設定することでピークの検出漏れが発生しうるため、画像マスクの設定ボタン1403は6番目に配置されている。
<迷光>
図18(A)は原因として迷光が選択されたときに表示されるユーザインタフェース1800の一例を示している。ユーザインタフェース1800では、優先順位の高い順に、露光時間の調整部1301、ピーク選択の調整部1801、ピーク検出感度の調整部1302、受光感度特性の調整部1601が配置されている。図19には、ユーザインタフェース1800に含まれる制御パラメータよりも優先順位の低い制御パラメータの調整部を含むユーザインタフェース1900の一例を示している。
●露光時間
露光時間を削減することで迷光の光量が低下してピークの誤検出が減少することが期待される。そのため、露光時間の調整部1301はユーザインタフェース1800において最も高い優先順位でもって表示される。
●ピーク選択
ピーク選択とは、複数のピークから1つのピークを選択する手法(ルール)のことである。ピーク選択手法としては、標準(最も強いピークを選択する手法)、NEAR(ヘッドに最も近いピークを選択する手法)、FAR(ヘッドから最も遠くにあるピークを選択する手法)、X多重反射を除去してピークを選択する手法、Y多重反射を除去してピークを選択する手法、検出されたピークを無効データとして扱う手法などがある。とりわけ、迷光対策となる手法はX多重反射の除去とY多重反射の除去である。光源801は、X偏光とY偏光とをワーク2に照射し、センサ部802が反射光を受光する。多重反射光ではX偏光を照射して撮像した輝度画像と、Y偏光を照射して撮像した輝度画像とで輝度に差が出る。2次元プロファイル生成部804は、この性質を利用することで直接反射光を選別する。ただし、複数回の撮像を実行する必要があるため、2次元プロファイルの取得頻度が低下するというデメリットがある。そのため、ピーク選択の調整部1801はユーザインタフェース1800において2番目に配置される。図18(B)が示すように、ピーク選択の調整部1801は、複数のピーク選択手法の名称を列挙したプルダウンメニューによって実現できる。
●ピーク検出感度
一般的に多重反射光は直接反射光よりも光量が少ないことが多い。そこでピーク検出感度を低下させる(ピーク検出閾値を上げる)ことで、多重反射光を検出しにくくする。ピーク検出感度を低下させると、弱い直接反射光を検出できなくなってしまうため、ピークの検出漏れが発生しうる。そこで、ピーク検出感度の調整部1302はユーザインタフェース1800において3番目に配置される。
●受光感度特性
ダイナミックレンジを狭くすることで外乱光や多重反射光の誤検出を減少させることができる。しかし、ピークの検出漏れといった副作用が存在するため、受光感度特性の調整部1601はユーザインタフェース1800において4番目に配置される。
●画像マスク
図19は原因として迷光が選択されたときに表示されるユーザインタフェース1900の一例を示している。ユーザインタフェース1900には5番目の優先順位の制御パラメータである画像マスクの設定ボタン1403が設けられている。上述したように画像マスクによって多重反射光を除外できるが、ピークの検出漏れを招くこともあるため、画像マスクは5番目の優先順位となっている。
<まとめ>
以上説明したように本実施形態によれば、2次元プロファイル生成部804がセンサ部802により取得された輝度画像に基づき検査対象物の断面形状を示す2次元プロファイルを生成し、表示部152が輝度画像と2次元プロファイルとのうち少なくとも一方を表示する。輝度画像と2次元プロファイルとが同時に表示されてもよいし、輝度画像だけが表示されてもよいし、2次元プロファイルだけが表示されてもよい。また、高さ画像が表示されてもよい。いずれも2次元プロファイルが正確に取得されているかどうかを目視で判断できるからである。2次元プロファイルの生成に失敗する典型的な原因はいくつか存在する。そこで、記憶装置850は、UIデータ852を記憶しているが、このUIデータ852により、複数の原因と各原因を解消するために調整が必要となる複数の制御パラメータとが関連付けられている。原因選択部821は、図12などを用いて説明したように、いくつかの原因のうち1つの原因をユーザ操作に応じて選択する。図13ないし図19を用いて説明したように、設定部820は、原因選択部821により選択された原因に対応する制御パラメータを記憶装置850から読み出して表示部152に表示させ、表示部152に表示された制御パラメータの調整を受け付ける。このようにユーザは原因を選択するだけで調整すべき制御パラメータが表示されるため、2次元プロファイルを取得する変位計を効率よく設定できるようになる。
図13ないし図19を用いて説明したように、設定部820は、各原因ごとに定められた設定手順にしたがって配置された制御パラメータの調整部を有するユーザインタフェース1300などを表示部152に表示させる。このように設定すべき優先順位にしたがって調整部が配置されているため、ユーザは、優先順位の高い制御パラメータから順番に効率よく設定できるようになる。
原因としては、たとえば、光量不足、光量過多および迷光などが代表的である。記憶装置850は、光量不足を解消するための制御パラメータとして、センサ部802の露光時間と、2次元プロファイル生成部804において輝度画像からピークを検出するための感度であるピーク検出感度を記憶している。設定部820は、原因選択部821によって原因として光量不足が選択されると、露光時間を調整するための調整部1301と、ピーク検出感度を調整するための調整部1302とを有するユーザインタフェース1300を表示部152に表示させる。なお、露光時間の優先順位は設定手順においてピーク検出感度の優先順位よりもが高い。これは、露光時間はピーク検出感度よりも光量不足の解消効果が高いからである。
図13を用いて説明したように、設定部820は、原因選択部821によって原因として光量不足が選択されると、さらに光源801のマルチ発光に関する調整部を有するユーザインタフェースを表示部152に表示させる。ここでは、露光時間およびピーク検出感度は、設定手順において、マルチ発光よりも優先される。これは、マルチ発光は光量不足の対策として有利であるものの、2次元プロファイルの取得頻度に制約が生じうるからである。
上述したように光源801の光量は上限値と下限値と間でフィードバック制御されていてもよい。図14を用いて説明したように、設定部820は、原因選択部821によって原因として光量不足が選択されると、さらに光源801の光量制御における下限値を上げるための調整部を有するユーザインタフェース1400を表示部152に表示させてもよい。ここで、露光時間、ピーク検出感度およびマルチ発光は、設定手順において、下限値よりも優先される。これは、下限値の調整は光量不足の対策として有利であるものの、フィードバック制御の光量可変範囲を狭めてしまうからである。
図14を用いて説明したように、設定部820は、原因選択部821によって原因として光量不足が選択されると、さらに輝度画像に対して画像マスクを調整するための調整部を有するユーザインタフェース1400を表示部152に表示させてもよい。ここでは、露光時間、ピーク検出感度、マルチ発光および下限値は、設定手順において、画像マスクよりも優先される。これは、画像マスクは光量不足の対策として有利であるものの、ピークの検出漏れを招くことがあるからである。
図12を用いて説明したように光量過多が原因として選択されてもよい。さらに図16を用いて説明したように、記憶装置850は、光量過多を解消するための制御パラメータとして、センサ部802の露光時間と、センサ部802の受光感度特性とを記憶していてもよい。設定部820は、原因選択部821によって原因として光量過多が選択されると、露光時間を調整するための調整部1301と、受光感度特性を調整するための調整部1601とを有するユーザインタフェース1600を表示部152に表示させてもよい。ここで、露光時間は、設定手順において、受光感度特性よりも優先されている。これは、光量過多を解消する上で、受光感度特性は露光時間の次に有効な制御パラメータだからである。
ところで、2次元プロファイル生成部804は、複数のピークのうちいずれかの幅のピークを選択するピーク幅フィルターを有していてもよい。図16を用いて説明したように、設定部820は、原因選択部821によって原因として光量過多が選択されると、さらにピーク幅フィルターに関する設定部1602を有するユーザインタフェース1600を表示部152に表示させてもよい。ピーク幅フィルターを有効化することで外乱光や多重反射光による誤検出を低減できるが、露光時間や受光感度特性と比較して光量過多に伴う問題を解消する効果が低い。そのため、露光時間および受光感度特性は、設定手順において、ピーク幅フィルターよりも優先されている。
図12を用いて説明したように迷光が原因として選択されてもよい。記憶装置850は、迷光を解消するための制御パラメータとして、センサ部802の露光時間と、2次元プロファイル生成部804におけるピーク選択手法を記憶していてもよい。図18を用いて説明したように、設定部820は、原因選択部821によって原因として迷光が選択されると、露光時間を調整するための調整部と、ピーク選択手法を調整するための調整部とを有するユーザインタフェース1800を表示部152に表示させてもよい。ここでは、露光時間は、設定手順において、ピーク選択手法よりも優先されている。露光時間は、ピーク選択手法よりも直接的に光量を制御して、多重反射光の光量を削減できるからである。
設定部820は、原因選択部821によって原因として迷光が選択されると、さらに2次元プロファイル生成部804において輝度画像からピークを検出するための感度であるピーク検出感度を調整するための調整部1302を有するユーザインタフェース1800を表示部152に表示させてもよい。ここで、露光時間はおよびピーク選択手法は、設定手順において、ピーク検出感度よりも優先されている。ピーク検出感度を低下させると、多重反射光を検出しにくくなるが、弱い直接反射光も検出できなくなってしまう。そのため、ピーク検出感度よりも露光時間はおよびピーク選択手法が先に設定されるべきであろう。
S401、図5ないし図10を用いて説明したように、設定部820は、検査対象物の種類をユーザに選択させるための選択部を有するユーザインタフェース600を表示部152に表示させ、選択された種類に対応した初期値を各制御パラメータに設定してもよい。なお、検査対象物の種類とそれに対応する制御パラメータの初期値は予め記憶装置850に記憶されているものとする。これによりユーザは2次元プロファイル測定器10について容易に初回設定を実行できるようになろう。検査対象物の種類には、たとえば、標準、光量差大、多重反射および半透明体のうちのいずれかが含まれていてもよい。典型的な検査対象物に対する好適な初期値については予め2次元プロファイル測定器10の開発段階で把握可能である。そこで、その時に経験に基づき初期値を記憶しておけば、ユーザは最小限の調整で所望の正確な2次元プロファイルを測定できるようになろう。
上述した実施形態では、画像処理装置20が表示部152、設定部820、記憶装置850および原因選択部821を有するものとして説明したが、コンピュータである外部制御装置30にこれらが備えられていてもよい。つまり、スタンドアローン型の2次元プロファイル測定器10であっても外部制御装置30を通じて本発明を適用できる。
S401、図5ないし図10を用いて説明したように、設定部820は、制御パラメータを設定する前に2次元プロファイルを生成するために必要となる初回設定を実行してもよい。初回設定においては、図9を用いて説明したように2次元プロファイルの生成トリガーに関する設定と、図7および図8を用いて説明したように2次元プロファイルを連続的に出力するか、または、断続的に出力するかに関する設定とが少なくとも実行されうる。これらは2次元プロファイルを作成する上で必ず必要となる設定であり、ユーザ個別の事情であるワーク2の種類やトリガー信号(パルス信号やタイミング信号と呼ばれてもよい)の入力形態に応じて適宜設定されるべきだからである。
ユーザインタフェースにおけるパラメータ調整部の優先度(表示順位)について具体例を用いて説明したが、調整可能なパラメータの種類や優先度については単なる例示にすぎない。たとえば、光量不足については、各パラメータの優先度を次のように設定してもよい。
ピーク検出感度 > 露光時間 > 受光感度特性 > 無効データ補間 > 光量制御 > マルチ発光(合成)
ここで無効データ補間とは、光量不足によって検出できなかったプロファイルの区間をその区間の左右に位置する有効なプロファイルのデータによってデータ補間する機能のことである。無効データ補間については有効と無効とをユーザインタフェースを通じて切り替えることができるものとする。
光量過多については、各パラメータの優先度を次のように設定してもよい。
受光感度特性 > 露光時間 > 光量制御 > ピーク検出感度 > マルチ発光(合成)
迷光については、各パラメータの優先度を次のように設定してもよい。
ピーク選択 > ピーク幅フィルター > 受光感度特性 > ピーク検出感度 > 画像マスク
このような優先度は各パラメータのメリットとデメリットとを比較衡量した上で決定される。また、採用されるパラメータについても、たとえば、非熟練者であっても効率よく上記の原因を解消できるようなパラメータに厳選されてもよい。

Claims (16)

  1. 2次元プロファイルを取得して検査する検査装置であって、
    X軸方向に幅広のレーザ光を検査対象物に射する照射手段と、
    前記検査対象物からの反射光を受光する受光手段と、
    前記受光手段により取得された輝度画像に基づき前記検査対象物のX軸方向に沿って並んだ複数の受光量のピーク位置の集合である断面形状を示す2次元プロファイルを生成する2次元プロファイル生成手段と、
    前記輝度画像と前記2次元プロファイルとのうち少なくとも一方を表示する表示手段と、
    前記2次元プロファイルを生成するために必要となる制御パラメータとして、前記受光手段の露光時間と、前記2次元プロファイル生成手段において前記輝度画像からピークを検出するための感度であるピーク検出感度と、前記輝度画像のうち前記2次元プロファイルを生成する際に無視される部分である画像マスクと、を設定する設定手段と、
    前記2次元プロファイルの生成に失敗する原因である光量不足、光量過多および多重反射のうち1つの原因をユーザ操作に応じて選択する選択手段と、
    前記光量不足、光量過多および多重反射原因と、前記各原因を解消するために調整が必要となる複数の制御パラメータとを関連付けて予め記憶する記憶手段と、
    有し、
    前記設定手段は、前記選択手段により選択された原因に対応する制御パラメータを前記記憶手段から読み出して、設定すべき優先順位に基づいて前記表示手段に表示させ、前記表示手段に表示された前記制御パラメータの調整を受け付けることを特徴とする検査装置。
  2. 前記設定手段は、各原因ごとに定められた設定手順にしたがって配置された制御パラメータの調整部を有するユーザインタフェースを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記記憶手段は、前記光量不足を解消するための制御パラメータとして、前記受光手段の露光時間と、前記2次元プロファイル生成手段において前記輝度画像からピークを検出するための感度であるピーク検出感度とを記憶しており、
    前記設定手段は、前記選択手段によって原因として光量不足が選択されると、前記露光時間を調整するための調整部と、前記ピーク検出感度を調整するための調整部とを有するユーザインタフェースを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記設定手段は、前記選択手段によって原因として光量不足が選択されると、さらに前記照射手段のマルチ発光に関する調整部を有するユーザインタフェースを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3に記載の検査装置。
  5. 前記照射手段の光量は上限値と下限値と間で制御され、
    前記設定手段は、前記選択手段によって原因として光量不足が選択されると、さらに前記照射手段の光量制御における前記下限値を上げるための調整部を有するユーザインタフェースを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3または4に記載の検査装置。
  6. 前記設定手段は、前記選択手段によって原因として光量不足が選択されると、さらに前記輝度画像に対して画像マスクを調整するための調整部を有するユーザインタフェースを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載の検査装置。
  7. 前記記憶手段は、前記光量過多を解消するための制御パラメータとして、前記受光手段の露光時間と、前記受光手段の受光感度特性とを記憶しており、
    前記設定手段は、前記選択手段によって原因として光量過多が選択されると、前記露光時間を調整するための調整部と、前記受光感度特性を調整するための調整部とを有するユーザインタフェースを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1項に記載の検査装置。
  8. 前記2次元プロファイル生成手段は、複数のピークのうちいずれかの幅のピークを選択するピーク幅フィルターを有し、
    前記設定手段は、前記選択手段によって原因として光量過多が選択されると、さらに前記ピーク幅フィルターに関する調整部を有するユーザインタフェースを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項7に記載の検査装置。
  9. 前記記憶手段は、前記多重反射を解消するための制御パラメータとして、前記受光手段の露光時間と、前記2次元プロファイル生成手段におけるピーク選択手法を記憶しており、
    前記設定手段は、前記選択手段によって原因として多重反射が選択されると、前記露光時間を調整するための調整部と、前記ピーク選択手法を調整するための調整部とを有するユーザインタフェースを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2ないし8のいずれか1項に記載の検査装置。
  10. 前記設定手段は、前記選択手段によって原因として多重反射が選択されると、さらに前記2次元プロファイル生成手段において前記輝度画像からピークを検出するための感度であるピーク検出感度を調整するための調整部を有するユーザインタフェースを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項9に記載の検査装置。
  11. 前記設定手段は、検査対象物の種類をユーザに選択させるための選択部を有するユーザインタフェースを前記表示手段に表示させ、前記選択された種類に対応した初期値を各制御パラメータに設定することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の検査装置。
  12. 前記検査対象物の種類には、標準、光量差大、多重反射および半透明体のうちのいずれかが含まれることを特徴とする請求項11に記載の検査装置。
  13. 前記検査装置は、変位計と画像処理装置とを有し、
    前記変位計は、前記照射手段、前記受光手段および前記2次元プロファイル生成手段を有し、
    前記画像処理装置は、前記表示手段、前記設定手段、前記記憶手段および前記選択手段を有することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の検査装置。
  14. 前記設定手段は、前記制御パラメータを設定する前に前記2次元プロファイルを生成するために必要となる初回設定を実行し、
    前記初回設定においては、前記2次元プロファイルの生成トリガーに関する設定と、前記2次元プロファイルを連続的に出力するか、または、断続的に出力するかに関する設定とが少なくとも設定されることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の検査装置。
  15. X軸方向に幅広のレーザ光を検査対象物に射し、前記検査対象物からの反射光を受光手段で受光し、前記反射光に基づき取得された輝度画像から前記検査対象物のX軸方向に沿って並んだ複数の受光量のピーク位置の集合である断面形状を示す2次元プロファイルを生成して検査する検査装置の制御方法であって、
    前記輝度画像と前記2次元プロファイルとのうち少なくとも一方を表示する表示工程と、
    前記2次元プロファイルの生成に失敗するである光量不足、光量過多および多重反射のうち1つの原因をユーザ操作に応じて選択する選択工程と、
    前記光量不足、光量過多および多重反射の各原因と、前記各原因を解消するために調整が必要となる複数の制御パラメータであって前記2次元プロファイルを生成するために必要となる制御パラメータとを関連付けて予め記憶する記憶手段から、前記選択工程において選択された原因に対応する制御パラメータを読み出して、設定すべき優先順位に基づいて表示し、前記表示された制御パラメータの調整を受け付けて設定する設定工程と
    を有し、前記複数の制御パラメータは、前記受光手段の露光時間と、前記2次元プロファイルを生成する際に記輝度画像からピークを検出するための感度であるピーク検出感度と、前記輝度画像のうち前記2次元プロファイルを生成する際に無視される部分である画像マスクとを含むことを特徴とする制御方法。
  16. X軸方向に幅広のレーザ光を検査対象物に射し、前記検査対象物からの反射光を受光手段で受光し、前記反射光に基づき取得された輝度画像から前記検査対象物のX軸方向に沿って並んだ複数の受光量のピーク位置の集合である断面形状を示す2次元プロファイルを生成して検査する検査装置に接続されたコンピュータに、
    前記輝度画像と前記2次元プロファイルとのうち少なくとも一方を表示する表示工程と、
    前記2次元プロファイルの生成に失敗するである光量不足、光量過多および多重反射のうち1つの原因をユーザ操作に応じて選択する選択工程と、
    前記光量不足、光量過多および多重反射の各原因と、前記各原因を解消するために調整が必要となる複数の制御パラメータであって前記2次元プロファイルを生成するために必要となる制御パラメータとを関連付けて予め記憶する記憶手段から、前記選択工程において選択された原因に対応する制御パラメータを読み出して、設定すべき優先順位に基づいて表示し、前記表示された制御パラメータの調整を受け付けて設定する設定工程と
    を実行させるプログラムであって、前記複数の制御パラメータは、前記受光手段の露光時間と、前記2次元プロファイルを生成する際に記輝度画像からピークを検出するための感度であるピーク検出感度と、前記輝度画像のうち前記2次元プロファイルを生成する際に無視される部分である画像マスクとを含む、プログラム
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