JP6301889B2 - 検出装置、検出方法とそのプログラム - Google Patents

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本発明は、地図上の走行路における坂路区間を検出する検出装置等に関する。
近年、環境保護又は省エネルギー対策のため、車両の走行制御に用いる情報の1つとして坂路情報が用いられている。例えば、電気自動車において、進行方向先にある坂道区間の情報を予め取得し、道路の勾配状況に対応したモータ制御でバッテリーの充放電を効率化している。
路上の気圧、加速度又は傾きなどの変化に基づいて坂道区間を検出する坂道検出装置が特許文献1に記載されている。特許文献1では、各種センサー(気圧、加速度、ジャイロなどのセンサー類)を搭載した車両が、現場を走行することで各センサーからの情報を収集・分析して坂道区間を検出している。
特許文献1のように、現場のセンサー情報を用いる坂道検出の手法は、測定のために車両を走らせる必要があり、広い範囲にわたる坂道検出では人件費及び燃料費などのコストの増加が問題となる。
これに対し、特許文献2には、地図データから検出した走行路データと、地形図の等高線データから推定した走行路の標高推定値を用いて、所定の距離間隔における標高差を求め、走行路の勾配を検出することが記載されている。
特許第5235114号公報 特開2000−123292号公報
しかしながら、特許文献2の技術は、崖又は切り通しに起因する標高推定値の急激な変動を除去するローパスフィルタを設けているため、距離の短い勾配が埋もれ、坂路の始点・終点を検出できないことがある。また、特許文献2の技術は、勾配の検出に主眼が置かれ、坂路区間を検出する技術ではない。
本発明の目的は、実走行することなく、走行路における坂路の始点及び終点を検出し坂路区間を検出することができる検出装置等を提供することにある。
本発明の検出装置は、走行路データと標高データに基づき、前記走行路データが示す所定の走行路上に所定の距離間隔で設定された各サンプリング点の斜度を取得する斜度取得部と、
前記所定の走行路の順方向と逆方向とで、前記サンプリング点毎の前記斜度の指数移動平均値が連続的に増加、又は、減少し始める前記サンプリング点とその前後の前記サンプリング点との前記斜度の差と、所定の閾値との比較に基づき、前記所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定する坂路判定部と、を備える。
本発明の検出方法は、走行路データと標高データに基づき、前記走行路データが示す所定の走行路上に所定の距離間隔で設定された各サンプリング点の斜度を取得し、
前記所定の走行路の順方向と逆方向とで、前記サンプリング点毎の前記斜度の指数移動平均値が連続的に増加、又は、減少し始める前記サンプリング点とその前後の前記サンプリング点との前記斜度の差と、所定の閾値との比較に基づき、前記所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定する。
本発明のプログラムは、コンピュータに、
走行路データと標高データに基づき、前記走行路データが示す所定の走行路上に所定の距離間隔で設定された各サンプリング点の斜度を取得し、
前記所定の走行路の順方向と逆方向とで、前記サンプリング点毎の前記斜度の指数移動平均値が連続的に増加、又は、減少し始める前記サンプリング点とその前後の前記サンプリング点との前記斜度の差と、所定の閾値との比較に基づき、前記所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定することを実行させる。
本発明は、実走行することなく走行路における坂路の始点及び終点を検出して坂路区間を検出することができる。
第1の実施形態に係る検出装置の構成を示すブロック図である。 走行路上に設定されたサンプリング点および等高線を示す説明図である。 走行路上に設定されたサンプリング点および等高線を示す説明図である。 モデルとなる走行路と標高との関係を示す説明図である。 順方向(A地点からB地点)におけるサンプリング点までの距離とその斜度の指数移動平均値の変化を示す説明図である。 逆方向(B地点からA地点)におけるサンプリング点までの距離とその斜度の指数移動平均値の変化を示す説明図である。 第1の実施形態に係る検出装置の動作を示すフローチャート図である。 傾斜取得処理と坂路判定処理を示すフローチャート図である。 順方向での坂路判定の動作を示すフローチャート図である。 逆方向での坂路判定の動作を示すフローチャート図である。 第1の実施形態における検出装置をコンピュータ装置で実現したハードウエア構成を示すブロック図である。
(検出装置の構成)
本発明の第1の実施形態に係る検出装置10について、図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態に係る検出装置10の構成を示すブロック図である。図1に示すように、検出装置10は、斜度取得部11、坂路判定部12を備える。以下、検出装置10の各構成要素について説明する。
(斜度取得部)
検出装置10の斜度取得部11は、走行路データと標高データに基づき、走行路データが示す所定の走行路上に所定の距離間隔で設定された各サンプリング点の斜度を取得する。
走行路とは、例えば、道路であり、所定の走行路とは、例えば、車両の走行のために選択された道路である。走行路データは、デジタル地図における走行路を示すデータであり、構成点(又はノード)と呼ばれるXY座標点の列でベクトル化されている。デジタル地図は、例えば、道路地図データである。
標高データは、地形図における標高を示すデータであり、例えば、等高線データである。等高線データは、等高線がXY座標点列でベクトル化されたデータであり、等高線の線分ごとに属性値として標高が付与されている。等高線データは、デジタル地図と同じ縮尺であることが望ましい。
より詳細には、斜度取得部11は、例えば、入力したデジタル地図の走行路データと地形図の標高データとを重ね合わせ、走行路上にサンプリング点を設定する。サンプリング点は、所定の距離間隔で設定される。距離間隔は、予め定められた値でもよく、外部から指定された値でもよい。走行路データと標高データは重ね合わせの際に、走行路データのXY座標点、標高データのXY座標点は、走行路データ又は標高データのXY座標点が共通化される。
図2は、走行路上に設定されたサンプリング点および等高線を示す説明図である。図2に示すように、走行路は、3つの等高線e,f,gと交わり、その走行路上にサンプリング点a、b、cが所定の距離間隔で設定されている。また、走行路データと標高データが共通化されているため、サンプリング点a,b,cの座標点は、走行路の構成点の座標を基準として取得することができる。
図3は、走行路上に設定されたサンプリング点および等高線を示す説明図である。図3は、走行路上に設定されたサンプリング点a、b、cの垂直断面を表している。また、各サンプリング点間の斜度はそれぞれ均一であると仮定して直線で記されている。図3中、標高はZ軸で示され、等高線e,f,gに対応する標高e,f,gがそれぞれ記されている。
走行路データと標高データが共通化されているため、サンプリング点a,b,cのZ軸方向の座標点は、等高線の標高の座標を基準として取得することができる。
なお、走行路上に設定されたサンプリング点毎の斜度については、標高データを距離−標高平面上に展開して最小二乗法を用いることで近似処理することで取得することもできる。
斜度取得部11は、各サンプリング点の標高[m]を取得し、隣接するサンプリング点の標高差を取得する。続いて、斜度取得部11は、サンプリング点間の間隔[m](水平距離)と標高差[m]に基づき、逆正接関数(arctan)により2つのサンプリング点間の斜度[°]を取得する。
(坂路判定部)
検出装置10の坂路判定部12は、所定の走行路の順方向と逆方向とで、各サンプリング点の斜度の指数移動平均値が連続的に増加、又は、減少し始めるサンプリング点とその前後のサンプリング点との斜度の差と、所定の閾値との比較に基づき、所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定する。
坂路判定部12は、走行路の斜度の変化を抽出するために、走行路上に設定した各サンプリング点における斜度[°]の指数移動平均(Exponential Moving Average、以後、EMAと示す)値を取得する。斜度のEMA値は、走行路の斜度の変化に応じて指数的に増加又は減少する。このため、EMA値が連続的に増加又は減少し始めるサンプリング点を抽出することで、走行路上で斜度が変化する位置を特定することができる。
次に、指数移動平均(EMA)を用いた斜度の変化位置の特定について、図4に示すモデルの走行路(坂路)を用いて説明する。
図4は、モデルとなる走行路と標高との関係を示す説明図である。図4中、縦軸は標高[m]であり、横軸は走行路の水平距離[m]を表している。図4に示すように、走行路のA地点からB地点までの距離が1000[m]であり、A地点から距離0〜200[m]の間は、斜度0[°]の平坦区間である。また、A地点から距離200〜700[m]の間は、均一な斜度5[°]の坂路区間であり、距離700〜1000[m]の間は、斜度0[°]の平坦区間である。このモデルとなる走行路に5m間隔で200箇所のサンプリング点が設定される。
次に、坂路判定部12は、n番目サンプリング点における斜度θの指数移動平均値(EMA値)を次の式(1)より取得する。
EMAn=EMAn−1+{1/(N+1)}(θn−EMAn−1)・・・式(1)
・EMAn:n番目のサンプリング点までの指数移動平均値[°]
・θn:n番目のサンプリング点の斜度[°]
・N:サンプリング点の数
式(1)を用いて、走行路のA地点からB地点への順方向で取得した指数移動平均値を図5に示す。図5中、縦軸は、斜度の指数移動平均値[°]であり、横軸は、走行路の水平距離[m]を表している。
図5に示すように、A地点の0[m]から200[m]の間は、斜度のEMA値は0[°]のままである。斜度のEMA値は、A地点から200[m]を過ぎてから連続的に増加し、700[m]まで連続的に増加している。
続いて、平坦区間となる700[m]から1000[m]まで、斜度のEMA値は連続的に減少している。
このように坂路判定部12は、各サンプリング点の斜度のEMA値が連続的に増加し始めるサンプリング点としてA地点から200[m]を抽出する。さらに、坂路判定部12は、各サンプリング点のEMAが連続的に減少し始めるサンプリング点として、A地点から700[m]を抽出する。
指数移動平均(EMA)は、直近の変化の重み付けが指数的に変化するため斜度の変化を検知しやすくなる。一方、EMA値の敏感さに伴う誤検知を防ぐため、EMA値が連続的に変化することを認識した後に坂路の始点とすることが好ましい。
また、図5に示すように、5[°]の均一な斜度の走行路に対し、EMA値の変化は、200[m]付近より700[m]付近の方が緩慢となる。これは重み付けの変化割合が直近と比べて指数的に減少することに起因する。このため、斜度の変化が検知されにくい場合がある。
そこで、坂道判定部12は、走行路の順方向の他に、逆方向からの斜度の指数移動平均値を取得し、斜度の指数移動平均値が連続的に増加、又は、減少する始点あるいは終点となるサンプリング点を抽出する。
式(1)を用いて、走行路のB地点からA地点への逆方向で取得した指数移動平均値を図6に示す。図6中、縦軸は、斜度の指数移動平均値[°]であり、横軸は、走行路の水平距離[m]を表している。
図6に示すように、B地点の0[m]から300[m]の間は、斜度のEMA値は0[°]のままである。斜度のEMA値は、B地点から300[m]を過ぎてから連続的に減少し、800[m]まで連続的に減少している。
続いて、平坦区間となるB地点から800[m]から1000[m]まで、斜度のEMA値は連続的に増加している。
坂路判定部12は、各サンプリング点の斜度のEMA値が連続的に減少し始めるサンプリング点としてB地点から300[m]を抽出する。さらに、坂路判定部12は、各サンプリング点のEMAが連続的に増加し始めるサンプリング点として、A地点から700[m]を抽出する。
このように、走行路上に設置されたサンプリング点における斜度のEMA値を取得し、斜度のEMA値が連続的に増加・減少し始めるサンプリング点を抽出することで、走行路上で斜度が変化するサンプリング点の位置を特定することができる。
次に、坂路判定部12は、抽出したサンプリング点とその前後のサンプリング点との斜度の差を取得する。
サンプリング点の前後の斜度の差[°]が所定の閾値[°]よりも大きい場合、抽出したサンプリング点は坂路の開始又は終了と判断する。
サンプリング点の前後の斜度の差[°]が所定の閾値[°]以下の場合、抽出したサンプリング点で坂路は継続していると判断する。
モデルとなる走行路のケースでは、走行路の順方向の場合、A地点から200[m]のサンプリング点の斜度は5[°]であり、その前後となるA地点から195[m]と205[m]におけるサンプリング点の斜度は、それぞれ0[°]、5[°]となる。所定の閾値が2[°]とすると、斜度の差からA地点から200[m]のサンプリング点は、走行路の坂路の始点と判定される。
また、A地点から700[m]のサンプリング地点の斜度は0[°]であり、その前後となるA地点から695[m]と705[m]におけるサンプリング点の斜度は、それぞれ5[°]、0[°]となる。所定の閾値が2[°]とすると、A地点から700[m]のサンプリング点は、走行路の坂路の終点と判定される。
一方、走行路の逆方向の場合、B地点から300[m]のサンプリング点の斜度は−5[°]であり、その前後となるB地点から295[m]と805[m]におけるサンプリング点の斜度は、それぞれ0[°]、−5[°]となる。所定の閾値が2[°]とすると、斜度の差からB地点から300[m]のサンプリング点は、走行路の坂路(下り)の始点と判定される。
B地点から800[m]のサンプリング地点の斜度は0[°]であり、その前後となるB地点から795[m]と805[m]におけるサンプリング点の斜度は、それぞれ−5[°]、0[°]となる。所定の閾値が2[°]とすると、B地点から800[m]のサンプリング点は、走行路の坂路の終点と判定される。
最後に、坂路判定部12は、走行路の順方向および逆方向でのそれぞれの結果を比較することで、走行路の坂路の始点と終点を検出する。
なお、坂路判定部12は、走行路上に設定したサンプリング点のうち、坂路の始点となるサンプリング点、終点となるサンプリング点を坂道区間として出力してもよい。さらん、坂路判定部12は、走行路の坂路区間を示すXY座標点列データを出力してもよい。
(検出装置の動作)
次に第1の実施形態に係る検出装置の動作について、図面を用いて説明する。図7は、第1の実施形態に係る検出装置の動作を示すフローチャートである。図7に示すように、検出装置10は、走行路データに基づき、走行路データが示す所定の走行路上に所定の距離間隔でサンプリング点を設定し、標高データに基づき、サンプリング点毎の斜度を取得する傾斜取得処理(S11)を実行する。続いて、検出装置10は、所定の走行路の順方向と逆方向とで、各サンプリング点の斜度の指数移動平均値が連続的に増加、又は、減少し始めるサンプリング点とその前後のサンプリング点との斜度の差と、所定の閾値とを比較する。そして、検出装置10は、比較した結果から所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定する坂路判定処理(S12)を実行する。
以下に、図8、図9、図10を用いて、傾斜取得処理(S11)と坂路判定処理(S12)について詳細に説明する。図8は、傾斜取得処理(S11)と坂路判定処理(S12)を示すフローチャート図である。
検出装置10は、はじめに、走行路データ及び標高データを入力する(S21)。
(傾斜取得処理)
検出装置10の傾斜取得部11は、入力された走行路データに基づいて、走行路データが示す所定の走行路上に所定の距離間隔でサンプリング点を設定する(S22)。
次に、傾斜取得部11は、標高データに基づき、各サンプリング点の標高を取得し、サンプリング点間の距離間隔とサンプリング点間の標高差とに基づき、サンプリング点毎の斜度を取得する(S23)。
(坂路判定処理)
以下に説明する坂路判定処理では、走行路の順方向で、所定の走行路上に設定されたサンプリング点における坂路判定(S24)と、走行路の逆方向で、所定の走行路上に設定されたサンプリング点における坂路判定(S25)を実行し、その結果に基づき、所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定する(S26)。
坂路判定処理の順方向での坂路判定(S24)について詳細に説明する。図9は、順方向での坂路判定の動作を示すフローチャート図である。
坂路判定部12は、走行路の順方向で、各サンプリング点の斜度の指数移動平均値(EMA値)を取得する(S31)。続いて、坂路判定部12は、取得したEMA値が連続的に増加又は減少し始める各サンプリング点を抽出し(S32)、走行路の斜度が変化するサンプリング点の位置を特定する。
次に、坂路判定部12は、抽出したサンプリング点とその前後のサンプリング点との斜度の差を取得する(S33)。坂路判定部12は、取得した斜度の差と、所定の閾値とを比較し(S34)、斜度の差が所定の閾値よりも大きい場合、抽出さサンプリング点が坂路の始点又は終点となっていると判定する(S35)。一方、斜度の差が所定の閾値以下の場合、抽出さサンプリング点で坂路が継続していると判定する(S36)。
次に、坂路判定処理の逆方向での坂路判定(S25)について詳細に説明する。図10は、逆方向での坂路判定の動作を示すフローチャート図である。
坂路判定部12は、走行路の逆方向から、各サンプリング点の斜度の指数移動平均値(EMA値)を取得する(S41)。続いて、坂路判定部12は、取得したEMA値が連続的に増加又は減少し始める各サンプリング点を抽出し(S42)、走行路の斜度が変化するサンプリング点の位置を特定する。
次に、坂路判定部12は、抽出したサンプリング点とその前後のサンプリング点との斜度の差を取得する(S43)。坂路判定部12は、取得した斜度の差と、所定の閾値とを比較し(S44)、斜度の差が所定の閾値よりも大きい場合、抽出さサンプリング点が坂路の始点又は終点となっていると判定する(S45)。一方、斜度の差が所定の閾値以下の場合、抽出さサンプリング点で坂路が継続していると判定する(S46)。
最後に、坂路判定部12は、順方向と逆方向で判定した結果に基づき、所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定する(図8のS26)。
(第1の実施形態の効果)
第1の実施形態の検出装置によれば、実走行することなく走行路における坂路の始点及び終点を検出して坂路区間を検出することができる。
その理由は、斜度取得部が、走行路データが示す所定の走行路上に所定の距離間隔でサンプリング点を設定することで、検出範囲におけるサンプリング点数(又は所定距離)の数に応じて精度を向上させることができるからである。
さらに、坂路判定部が、走行路上における各サンプリング点の斜度の変化位置の特定に、直近の斜度の変化に敏感な指数移動平均値を用いているからである。また、坂路判定部が、斜度の指数移動平均値が連続的に増加、又は、減少し始めるサンプリング点を、所定の閾値との比較することで所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定するからである。
さらに、坂路判定部は、走行路の順方向と逆方向とで、走行路の坂路の始点と終点を判定しその結果を用いている。これにより、坂路の終了近辺で斜度の変化が検知されにくくなる指数移動平均値の欠点を補うからである。
(変形例)
第1の実施形態では、走行路データを含むデジタル地図の具体例として道路地図データの説明をしたがこれに限られるものではない。走行路は、道路以外に鉄道等の線路又はモノレール等の軌道であってもよい。
第1の実施形態では、標高データとして、地形図の等高線データを用いたが、これに限られるものではない。例えば、航空レーザ測量によって取得されたデジタル標高モデル(DEM:Digital Elevation Model)又はデジタル地形モデル(DTM:Digital Terrain Model)を適用することができる。
(ハードウエア構成)
第1の実施形態において、検出装置10の各構成要素 は、機能単位のブロックを示している。検出装置10の各構成要素の一部又は全部は、例えば、図11に示すような情報処理装置500とプログラムとの任意の組み合わせにより実現される。情報処理装置500は、一例として、以下のような構成を含む。
CPU(Central Processing Unit)501
ROM(Read Only Memory)502
RAM(Ramdom Access Memory)503
RAM503にロードされるプログラム504
プログラム504を格納する記憶装置505
記録媒体506の読み書きを行うドライブ装置507
通信ネットワーク509と接続する通信インターフェース508
データの入出力を行う入出力インターフェース510
各構成要素を接続するバス511
第1の実施形態における検出装置10の各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム504をCPU501が取得して実行することで実現される。検出装置10の各構成要素の機能を実現するプログラム504は、例えば、予め記憶装置505又はRAM503に格納されており、必要に応じてCPU501が読み出す。なお、プログラム504は、通信ネットワーク509を介してCPU501に供給されてもよいし、予め記録媒体506に格納されており、ドライブ装置507が当該プログラムを読み出してCPU501に供給してもよい。
検出装置10の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、検出装置10は、各構成要素にそれぞれ別個の情報処理装置500とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、検出装置10が備える複数の構成要素が、一つの情報処理装置500とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
また、検出装置10の各構成要素の一部又は全部は、その他の汎用または専用の回路 、プロセッサ等やこれらの組み合わせによって実現される。これらは、単一のチップ によって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップ によって構成されてもよい。
検出装置10の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
検出装置の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10 検出装置
11 斜度取得部
12 坂路判定部
500 情報処理装置
501 CPU(Central Processing Unit)
502 ROM(Read Only Memory)
503 RAM(Ramdom Access Memory)
504 プログラム
505 記憶装置
507 ドライブ装置
508 通信インターフェース
510 入出力インターフェース
511 バス

Claims (7)

  1. 走行路データと標高データに基づき、前記走行路データが示す所定の走行路上に所定の距離間隔で設定された各サンプリング点の斜度を取得する斜度取得部と、
    前記所定の走行路の順方向と逆方向とで、前記サンプリング点毎の前記斜度の指数移動平均値が連続的に増加、又は、減少し始める前記サンプリング点とその前後の前記サンプリング点との前記斜度の差と、所定の閾値との比較に基づき、前記所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定する坂路判定部と、
    を備える検出装置。
  2. 前記斜度取得部は、前記走行路データが示す所定の走行路上に、所定の距離間隔でサンプリング点を設定し、
    前記標高データに基づき、前記サンプリング点毎の標高を取得し、
    前記サンプリング点毎の前記標高と前記所定の距離に基づき、前記サンプリング点毎の斜度を取得する、
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記坂路判定部は、前記所定の走行路の順方向又は逆方向に、前記サンプリング点毎の前記斜度の指数移動平均値を取得し、
    前記取得した指数移動平均値が連続的に増加、又は、減少し始める前記サンプリング点を抽出し、
    前記抽出されたサンプリング点とその前後の前記サンプリング点との斜度の差を取得し、
    前記斜度の差と所定の閾値とを比較して、前記所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定する、
    請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 前記走行路は、道路、線路又は軌道である、請求項1から3のいずれか1つに記載の検出装置。
  5. 前記標高データは、地形図の等高線データ、デジタル標高モデル又はデジタル地形モデルである、請求項1から4のいずれか1つに記載の検出装置。
  6. 走行路データと標高データに基づき、前記走行路データが示す所定の走行路上に所定の距離間隔で設定された各サンプリング点の斜度を取得し、
    前記所定の走行路の順方向と逆方向とで、前記サンプリング点毎の前記斜度の指数移動平均値が連続的に増加、又は、減少し始める前記サンプリング点とその前後の前記サンプリング点との前記斜度の差と、所定の閾値との比較に基づき、前記所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定する、検出方法。
  7. コンピュータに、
    走行路データと標高データに基づき、前記走行路データが示す所定の走行路上に所定の距離間隔で設定された各サンプリング点の斜度を取得し、
    前記所定の走行路の順方向と逆方向とで、前記サンプリング点毎の前記斜度の指数移動平均値が連続的に増加、又は、減少し始める前記サンプリング点とその前後の前記サンプリング点との前記斜度の差と、所定の閾値との比較に基づき、前記所定の走行路における坂路の始点又は終点を判定する、ことを実行させるプログラム。
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