JP6301066B2 - 逆転可能な低エネルギーリファイナープレート - Google Patents

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Description

本開示は、慨して、「低エネルギーポンピングプレート(pumping low energy plates)」に類似する基本概念に基づき動作する低エネルギーリファイナープレートの組み合わせを作製するという目的に関する。低エネルギーリファイナープレートの組み合わせでは、機械的な力を使用してリファイニング間隙のパルプ材料の順方向の流れを促進させているが逆方向も可能である。本発明は、それぞれ溝を有する第1のステータープレートセグメントリファイニングゾーンと第1のロータープレートセグメントリファイニングゾーンとを備える、リグノセルロース材料をリファイニングするためのシステムに関する。リファイニング領域(ロータープレート又はステータープレート)の内縁からリファイナープレート(ローター又はステーター)の外縁までの対応する測定距離において、ロータープレートの溝幅は、対応するステータープレートの溝幅よりも大きい(広い)。
一般に、リファイニング時のエネルギー消費を削減することを可能にするメカニカルパルプ化プロセス用リファイナープレートの開発が求められている。そのような開発の試みの一つとして、有意により粗いリファイナープレートを使用するものがあり、これにより、リファイニング強度は向上するが、その成果は限られている。例えば、このようなプレートによって製造されるパルプの特性は低く、通常、達成されるエネルギー削減効果は非常に限られる、と考えられている。
1990年代に、方向性リファイナープレートが開発された。これらのプレートの改良型も幾つか存在しており、その多くは、当該技術分野においてバー「ポンピング角度」(pumping angles)(「供給角度(feeding angles)」又は「バー角度(bar angles)」という場合もある)として知られるものを使用している。ポンピング角度は、回転軸からプレートの外周に向かって径方向に延びる中心軸に対して、または別の径方向線に対して、バーにより形成される角度であり、これにより、バー及び溝が、リファイニングインパルスを繊維マットに与えるとともに、リファイナープレートセグメント上の繊維材料のポンピングを促進するように使用される。この設計によって、繊維がリファイナーに保持される時間(保持時間という場合が多い)を短縮でき、繊維マットをより薄くし、高いエネルギー効率が得られる。
エネルギー削減は望ましいものであるが、多くのメカニカルパルプ工場では従来の省エネルギー技術を利用できていない。これは、あまりに多くの異物や研磨材を含む原料が、上記のようなシステムでは望ましくないからである。高レベルの異物又は研磨材は、リファイナープレートの寿命を短くすることもある。過剰量の研磨材又は異物に曝されることによりリファイナープレートが劣化すると(例えば、丸みを帯びてくると)、パルプの品質が、極めて急速に低下してしまう。このため、工場ではリファイナープレートを頻繁に交換しなければならず、このようなプレートの使用は、経済的に実用的でない。この摩耗問題に対処するために、一部のパルプ工場では、例えば数日毎に、リファイナープレートの回転方向を逆転させて、プレート上のバーの縁が鋭利な状態をより長期間維持できるようにしている。
従って、パルプ工場においてリファイナープレートの回転方向を逆転できるようにすることによって、摩耗寿命を許容範囲に維持しつつ低エネルギーリファイナープレート技術による恩恵を増大させる改良技術が求められている。本開示は、この必要性等を対象としている。
本開示は、概して、リグノセルロース材料を機械的にリファイニングするためのローターリファイナープレート及びステーターリファイナープレートに関する。ロータープレート及びステータープレートは、それぞれパターン面及び裏面を有し、リファイナー内で稼働する際に、ロータープレート及びステータープレートのパターン面が相互に対向するように取り付けられている。各ロータープレート及びステータープレートは、それぞれリファイニング領域を有するロータープレートセグメント及びリファイニング領域を有するステータープレートセグメントにより形成されている。
リファイナープレートセグメントで形成される一対のリファイナープレート(それぞれロータープレートセグメント及びステータープレートセグメントを含むロータープレート及びステータープレート)は、リファイニング領域としても知られるリファイナープレートの内縁からリファイナープレートの外縁までの同一距離において、ロータープレートの1つ又は複数の溝幅がステータープレート上の対応する1つ又は複数の溝幅より広くなるような、異なる溝幅を有し得る。
一実施形態において、ディスクリファイナー用の一対の二方向性リファイナープレートは、それぞれ異なる設計のロータープレートとステータープレートとを含む。このロータープレート及びステータープレートは、それぞれパターン面及び裏面を有し、リファイナー内で稼働する際に、ロータープレート及びステータープレートのパターン面が相互に対向するように取り付けられている。ロータープレート及びステータープレートはそれぞれ、ロータープレートセグメント及びステータープレートセグメントを含む。(ローターとステーターの両方の)リファイナープレートセグメントは、リファイナープレートセグメントの内縁とリファイナープレートセグメントの外縁との間の径方向距離範囲を包含するリファイニング領域を有する。一実施形態において、このリファイニング領域は、リファイニング領域内縁とリファイニング領域外縁との間で測定される長さを有し、ここで、1つ又は複数のリファイニング領域の縁が、リファイナープレートセグメントの内縁又は外縁と同位置にあってもよい。
前記リファイニング領域の長さは、バーによって形成されたパターンが供給機能ではなくリファイニング機能を発揮する位置であるリファイニング領域内縁を始点として径方向に測定される。リファイニング領域の長さは、プレートセグメントの外縁に延びているリファイニング領域外縁を末端とする。リファイニング領域では、供給領域と比較して、バーが狭く、密集して配置されているので、バー間の溝はより狭くなっている。また、バーと溝とによって形成されるパターンは、供給用バー領域(この供給用バー領域はブレーカーバー領域ともいう)におけるバー及び溝のパターンと異なっていてもよい。言い換えると、リファイニング領域は、ブレーカーバーが終わる位置からリファイナープレートセグメントの外縁までの径方向距離に存在する。
前記リファイニング領域は、1つ又は複数のリファイニングゾーンを含み、各リファイニングゾーンは、リファイナープレートセグメントの内縁とリファイナープレートセグメントの外縁との間において異なる径方向距離範囲を包含する。一実施形態において、これらのゾーンは、リファイニングゾーン内縁とリファイニングゾーン外縁との間で測定されるリファイニングゾーン長を有し、ここで、1つ又は複数のリファイニングゾーンの縁が、リファイナープレートセグメントの内縁もしくは外縁、又はリファイニング領域の内縁もしくは外縁と同位置にあってもよい。バーと溝とによって形成されたパターンは、各リファイニングゾーン内では一貫しているが、リファイニングゾーン毎に変更することもできる。従って、各リファイニングゾーンにおけるリファイニングゾーン内縁及びリファイニングゾーン外縁は、バー間の溝の幅の違いによって規定される。
前記ロータープレートセグメント及びステータープレートセグメントの各々は、リファイニング領域内に少なくとも最内側リファイニングゾーン及び最外側リファイニングゾーンを有し、この最内側リファイニングゾーン及び最外側リファイニングゾーンは、それぞれロータープレートセグメント及びステータープレートセグメントの内縁と外縁との間の、対応する径方向距離範囲にある。各径方向距離範囲は、長さを有する。リファイニング領域の最内側リファイニングゾーンは、リファイナープレートセグメントのリファイニング領域内縁に最も近接する。ステータープレート上の溝と比べ、それに対応するロータープレートの溝は、対応する最内側リファイニングゾーンにおいて実質的に広く、これにより、リファイナー内で両プレートが相互に向き合ったときに、ローターのより広い溝はステーターのより狭い溝と向き合うことになる。さらに、リファイニング領域の最外側ゾーンにおいては、ロータープレートの溝幅は、ステータープレートの溝幅と実質的に等しい。このロータープレートセグメント最内側又は最外側リファイニングゾーンの少なくとも一つは、ステーターリファイニングセグメント最内側又は最外側リファイニングゾーンの少なくとも一つとは異なる、バー及び溝のパターンを有する。一実施形態において、リファイナープレートセグメントの最内側縁からリファイナープレートセグメントの最外側縁に向かう方向において、リファイニング領域の内縁から溝幅が変化する点までを測定した場合に、最内側ゾーン長はリファイニング領域の全長の少なくとも20%を占める。他方、最外側ゾーンは、リファイニング領域の全長の50%以下を占める。
前記二方向性リファイナープレートの実施形態において、ロータープレートセグメントのリファイニング領域が、リファイニング領域内に中間リファイニングゾーンを有する。この中間リファイニングゾーンは、リファイニング領域の最内側リファイニングゾーンと最外側リファイニングゾーンとの間の径方向距離範囲にある。中間リファイニングゾーン内のロータープレートセグメントの溝は、同一の対応する径方向距離範囲内のステータープレートセグメントの溝よりも少なくとも20%広い。
前記二方向性リファイナープレートの別の実施形態において、前記リファイナープレートセグメントは、リファイニング領域とリファイナープレートセグメントの内縁との間に位置するブレーカーバーゾーンを含む。
前記二方向性リファイナープレートを、リファイナーの平坦リファイニング部と円錐状リファイニング部との両方が存在するリファイナーの平坦部において使用し得る。本開示に係るリグノセルロース材料をリファイニングするためのシステムの一実施形態において、ロータープレートセグメントは、ロータープレートセグメントの内縁とロータープレートセグメントの外縁との間の第1の径方向距離範囲に、少なくとも一つのリファイニングゾーンを有する第1のロータープレートリファイニング領域を有し、前記少なくとも一つのリファイニングゾーンがリファイニングゾーン長を有する。同様に、ステータープレートセグメントは、ステータープレートセグメントの内縁とステータープレートセグメントの外縁との間の第2の径方向距離範囲に、少なくとも一つのリファイニングゾーンを有する第1のステータープレートセグメントリファイニング領域を有し、前記少なくとも一つのリファイニングゾーンがリファイニングゾーン長を有する。
この実施形態において、前記第1の径方向距離範囲と前記第2の径方向距離範囲とは重なり合う。ロータープレートセグメント及びステータープレートセグメントは、ロータープレート及びステータープレートを形成するように配置される。このロータープレート及びステータープレートは、これらのそれぞれのパターン面を対向させながらリファイナー内に取り付けられている。稼働時に、対向し対応するロータープレートリファイニング領域とステータープレートリファイニング領域とは、交差又は重なり合い、これにより、リファイナー内に供給されるリグノセルロース材料に作用する。前記第1のロータープレートセグメントリファイニングゾーンは、更に一連のバーと溝とを交互に含み、該溝は第1のロータープレート溝幅を有する。前記第1のステータープレートセグメントリファイニングゾーンも、更に一連のバーと溝とを交互に含み、該溝は第1のステータープレート溝幅を有する。この例示的な実施形態において、第1のロータープレート溝幅は、第1のステータープレート溝幅よりも少なくとも50%広い。第1のロータープレートセグメントリファイニングゾーンは、ロータープレートセグメントの内縁とロータープレートセグメントの外縁との間の距離の20%、30%、35%、40%又は50%の長さを有する。
また、この例示的な実施形態において、前記ロータープレートセグメントはロータープレートセグメントの内縁とロータープレートセグメントの外縁との間の第3の径方向距離範囲に、第2のロータープレートリファイニングゾーンを更に含む。第3の径方向距離範囲は、前記第1の径方向距離範囲よりもロータープレートセグメントの外縁に近接している。前記ステータープレートセグメントは、ステータープレートセグメントの内縁とステータープレートセグメントの外縁との間の第4の径方向距離範囲に、第2のステータープレートセグメントリファイニングゾーンを含み、前記第3の径方向距離範囲と前記第4の径方向距離範囲とは重なり合う。前記第2のロータープレートセグメントリファイニング領域は、一連のバーと溝とを交互に含む少なくとも一つのリファイニングゾーンを有し、該溝は第2のロータープレート溝幅を有する。前記第2のステータープレートセグメントリファイニング領域は、一連のバーと溝を交互に含む少なくとも一つのリファイニングゾーンを有し、該溝は第2のステータープレート溝幅を有し、前記第2のステータープレートセグメントリファイニング領域は、一連のバーと溝を交互に含む少なくとも一つのリファイニングゾーンを有し、該溝は第2のステータープレート溝幅を有する。第2のロータープレート溝幅は、第2のステータープレート溝幅と実質的に等しい。第2のロータープレートリファイニングゾーンは、ロータープレートセグメントの内縁とロータープレートセグメントの外縁との間の距離の少なくとも10%且つ20%以下、30%以下、40%以下、又は50%以下の長さを有する。
本発明の別の実施形態において、前記ロータープレートセグメントは、ロータープレートリファイニングセグメントの内縁とロータープレートセグメントの外縁との間の第5の径方向距離範囲に、第3のロータープレートリファイニングゾーンを有する。第3のロータープレートリファイニングゾーンはまた、一連のバーと溝とを交互に含み、該溝は、第3のロータープレート溝幅を有する。第5の径方向距離範囲は、前記第1の径方向距離よりもロータープレートセグメントの内縁に近接している。加えて、前記ステータープレートセグメントは、ステータープレートセグメントの内縁とステータープレートセグメントの外縁との間の第6の径方向距離範囲に、第3のステータープレートセグメントリファイニングゾーンを含む。第3のステータープレートセグメントリファイニングゾーンはまた、一連のバーと溝とを交互に含み、該溝は第3のステータープレートの溝幅を有する。
本発明の更に別の実施形態において、前記ロータープレートセグメントは、ロータープレートセグメントの内縁とロータープレートセグメントの外縁との間の第7の径方向距離範囲に、ローター供給ゾーンを含む。第7の径方向距離範囲は、ロータープレートセグメントの内縁を始点とする。前記ステータープレートセグメントは、該ステータープレートセグメントの内縁と該ステータープレートセグメントの外縁との間の第8の径方向距離範囲に、ステーター供給ゾーンを含む。前記第7の径方向距離範囲と前記第8の径方向距離範囲とは重なり合う。
溝幅は上記リファイニングゾーンの各々で変化するが、ロータープレートセグメント及びステータープレートセグメントの両方において、実際の溝幅がリファイニングゾーン毎に変化することは必要ではなく、重なり合う又は対応するリファイニングゾーンにおけるロータープレートセグメントとステータープレートセグメントとの間の相対的な幅が異なっていなければならない。例えば、2つ又は3つのステーターリファイニングゾーンにおいてステーターの溝幅を一定とすることは可能であるが、それぞれのリファイニングゾーンにおいてローターの溝幅を変化させると、ロータープレートセグメントとステータープレートセグメントとの間の溝幅比に重要な変化をもたらすことになる。
以下の好ましい実施形態の詳細な説明を添付図面と合わせて読めば、当業者には本発明のこのような特徴及び他の特徴や利点が明らかとなる。
図1は、本発明に係るパターンを有するローターリファイナープレートセグメントの実施形態を示す図である。
図2は、図1のロータープレートと組み合わせて好適に使用される、本発明に係るパターンを有するステーターリファイナープレートセグメントの実施形態を示す図である。
図3は、ポンピング角度を有し、低エネルギーリファイナープレートのための従来のリファイナープレートセグメントのパターンを示す図である。
図4は、低エネルギーリファイニングに適さない従来のリファイナープレートセグメントのパターンを示す図である。
図5は、本発明に係るリファイナーロータープレートセグメントのパターンの代替実施形態を示す図である。
図6は、図5のロータープレートセグメントと組み合わせて好適に使用される、本発明に係るリファイナーステータープレートセグメントのパターンの別の代替実施形態を示す図である。
図7は、本発明に係るリファイナーロータープレートセグメントのパターンの別の代替実施形態を示す図である。
図8は、図5又は図7のロータープレートセグメントと組み合わせて好適に使用される、本発明に係るリファイナーステータープレートセグメントのパターンの別の代替実施形態を示す図である。
発明の詳細な説明
回転ディスク(ローターディスク)と固定ディスク(ステーターディスク)とを特徴とし、リグノセルロース材料をリファイニングするためのシングルディスクリファイナーのリファイニング領域への供給率を上げるために、異なる原理を使用することが可能である。供給原料として使用されるリグノセルロース材料の乾燥分コンシステシーは、少なくとも10%でよく、或いは、少なくとも20%でもよい。本開示の実施形態は、フラットリファイナー、円錐状ディスクリファイナー、及び/又は、リグノセルロース材料を機械的にリファイニングするために適した他のどのようなリファイナーにも使用でき、フラット(ディスク)プレートにも適用可能である。これらの円錐状又は他の好適なリファイナーは、リファイニングゾーンを有するリファイニング領域を含む。
バーによってポンピング角度を形成すれば、材料をより速く供給でき、これによりリファイニング領域における材料の保持時間を短縮し、材料をリファイニングする時間も短縮できると考えられている。バーを通過する間に摩擦力が揃うことによって、材料がより速く供給される。このような摩擦力は外側方向の力ベクトルとなり、リファイニング領域の外周部へ向かう粒子の動きを促進する。
本開示によれば、ロータープレートは、ポンピング作用をより多く担う主要ディスクとして使用し得る。多くのリファイナーは、回転しないステーターディスクに対向して、通常1分間に900〜2300回転(RPM)のスピードで回転するローターディスクを使用している。木材チップ、又は繊維状もしくはリグノセルロース材料は、典型的にはステーターディスクの中心を通って供給され、ローターディスクがこの材料に回転を与えることによって材料は間隙に供給される。一方向性供給プレートの設計において、一般にバーはポンピング角度で形成され、このポンピング角度により、ロータープレート及びステータープレートのバーの交差によって発生する摩擦力が外側方向の摩擦力を生じさせることが可能となる。このような摩擦力は、供給材料の回転によって生じる遠心力と共に生じる。この回転は、バー同士の間のロータープレート空間(溝中)、並びに、程度は限られているが、ロータープレートバーの頂部とステータープレートバーの頂部との間にある領域(例えば、それぞれのプレート面の間の「間隙」)でも起こる。ステータープレートの溝にあるリファイニングされるべき材料の部分は回転しない。なぜなら、ステータープレートの溝内の材料には回転力は働かないからである。リファイニングされている材料の当該部分は滞留し、リファイナー内での材料の平均保持時間を増大させる傾向にあり、パルプを生産するために必要とされるエネルギーの増大を引き起こす。
一度ローターバーとステーターバーとの間隙に入ると、材料は固定要素と回転要素との間に引き込まれる。この繊維パッドは動的な存在であり、破壊分離と再形成され続ける。繊維が繊維パッドから抜き出されると、繊維はロータープレートの溝かステータープレートの溝どちらかに移動する。ロータープレートの溝に進入した繊維は、リファイナーの最高回転速度に加速されることがあり、これによりリファイニング領域の外周部へ向かう有意な運動量を得る。ステータープレートの溝に進入した繊維は動かなくなる。なぜなら、この繊維に作用する遠心力はなくなるからである。ステータープレートの溝に進入した繊維は、リファイナー内の蒸気流によって輸送されるが、ステータープレートの溝に進入した繊維は、ロータープレートの溝に進入した繊維よりも有意により長い時間リファイニング領域に留まると考えられている。
繊維パッドからを分離された繊維が、ステータープレートの溝に対向するロータープレートの溝に入り易くすることによって、リファイナー内での材料の全保持時間が短縮され、これにより、リファイナーが必要とするエネルギーレベルを低下させることが可能である。ある面において、本開示は、材料の全保持時間を達成し得るように逆転可能なリファイナープレートを使用して、低エネルギーレベルでパルプを製造することに関する。二方向性リファイナープレート(逆転し得る回転方向を有するリファイナープレート)を使用して低エネルギーリファイニングを実現するために、基本原理は、異なる溝幅を特徴とするロータープレートとステータープレートとをマッチングさせることである。例えば、ロータープレート上のより広い溝を使用すると、繊維がロータープレートとステータープレートとの間隙からロータープレートの溝に移動する可能性の方が、材料がロータープレートとステータープレートとの間隙からステータープレートの溝に移動する可能性よりも非常に高い。これにより、ステータープレートの溝と比較して、ロータープレートの溝に存在する繊維の割合は高くなり、その結果、供給効果が増大し、両方の回転方向において同じ結果を得ながら保持時間が減少する。
上記の好ましい実施形態の詳細な説明は、単に例示目的でされたものであり、本発明の主旨及び範囲を包括したり限定したりすることを意図するものではない。上記実施形態は、本発明の原理及び実用的な応用形態を最良に説明するために選ばれ詳述されたものである。当業者であれば、本発明の範囲及び主旨から逸脱することなく本明細書に開示された発明に多くの変更を加えることが可能であることを認識するであろう。
本発明に係る逆転可能な又は二方向性リファイナープレートの例示の実施形態を図1〜図2及び図5〜図8に示す。本発明は、従来の逆転可能なリファイナープレートと比較して、使用の際のエネルギー消費が少なくなる逆転可能なリファイナープレートである。現在、パルプ工場においてリファイナープレートの回転方向を逆転できるようにすることによって、摩耗寿命を許容範囲内に維持しつつ低エネルギープレート技術による恩恵を増大させる改良リファイナープレートが求められている。
ここで図1を参照すると、図示されているリファイナーロータープレートセグメント100は、リファイニング領域114を含む4つのリファイニングゾーン(130、132、134及び136)を有し、中央リファイニングゾーン132及び134は、相補的なステータープレートセグメント200(図2)上の対応する位置と比較すると、より粗いパターンのバー102及び溝104を有する。バー102と溝104とは交互に設けられており、ダム106及び108が溝104内に含まれていてもよい。ダム106及び108は、溝の全高さ又は部分的な高さでよく、その他、溝104においてロータープレートセグメント100の外縁110に向かう繊維の移動を妨害するような他の高さの組み合わせでもよい。ローターリファイナープレートとステーターリファイナープレートとは両方とも、二方向性(逆転可能な)セグメント、即ち、ロータープレートセグメント100及びステータープレートセグメント200を含む。
ロータープレートセグメント100は、リファイニング領域114内に4つのリファイニングゾーン(130、132、134及び136)を含み、これらは異なるバー幅及び溝幅Wを含んでいる。ロータープレートセグメント100は、セパレートブレーカーバーリング(図示せず)を典型的な特徴とする大型リファイナーに典型的に使用される。ブレーカーバーリングは、プレートの回転軸近くのリファイナーロータープレートセグメント100の内縁112に隣接して位置している。従来のほとんどの小型リファイナーのリファイナープレートセグメント上に見られるブレーカーバーリングは、1つ又は複数のブレーカーバーゾーンを含むことができる。より大型のリファイナーにおいて、ブレーカーバーゾーンは、主要リファイニング領域の内側にあるセグメントからなる同心環のセパレートリファイナーセグメント上にしばしば設けられる。
ブレーカーバーゾーンは、中実のブレーカーバーはほとんどなく、一般にバー同士の間の間隔に非常に大きな空間を有し、通常、多くの場合、10mmより大きい溝幅、しばしば20mmより大きい溝幅を特徴とする。ローターブレーカーバー及びステーターブレーカーバーの頂部の間の空間は、リファイナー稼働時のリファイニング領域におけるバーの空間よりも一般に有意に大きい。後者が通常0.2〜1.5mmであるのに対して、前者は通常3mmを超える。いかなる種類のブレーカーバーの設計でも本発明と共に使用できることを理解されたい。
例示的な一実施形態において、ローターリファイニング領域114は、前記4つのリファイニングゾーン(例えば、130、132、134及び136)のうち少なくとも2つを含むことが理想であり、3つ又は4つ又はそれ以上のそのようなリファイニングゾーン(例えば、130、132、134及び136又はそれ以上)を含むこともでき、1つ又はそれ以上のそのようなリファイニングゾーン(例えば、130、132、134及び136)は、異なるバー102空間(又は溝幅W)を有している。この例示的な実施形態において、図1は、4つのリファイニングゾーン136、134、132及び130を示す。相補的ステーター200(図2)は、例えば、一つのリファイニングゾーン216のみ有していてもよく、複数のリファイニングゾーン(図示せず)を有していてもよい。最外側ローターリファイニングゾーン(例えば、リファイニングゾーン130)は、リファイニング領域114の50%まで(例えば、40%、30%、25%等)達し、好ましくはリファイニング領域114の最大で40%に達する。平均溝幅Wは、ステータープレート200の平均溝幅と等しいか、又は実質的に同じであり、それゆえ、最外側リファイニングゾーン130におけるリグノセルロース材料の保持時間は、従来のプレートにおける保持時間と実質的に同等となり、これにより、リファイナーの負荷(loadability)が最大化され、所望の繊維特性が得られる。本例において、「実質的に同等」という用語は、15%以下の差、好ましくは10%〜5%の範囲又はそれ以下の差を意味するものである。ローターの溝104は、ステーターの溝204(例えば、図2の220、222、224及び226)よりも最大で15%広いことが好ましく、或いは対応するロータープレートセグメント100に対向するステータープレートセグメント200上のステーターの溝204よりも最大で10%〜5%広いことが好ましい。
対照的に、最内側リファイニングゾーン、例えばロータープレートセグメント100上のリファイニング領域114におけるリファイニングゾーン136、又はリファイニングゾーン136とリファイニングゾーン134との組み合わせは、ステータープレートセグメント200上の対向するリファイニングゾーン216よりも実質的に広い(例えば、50%以上、例えば、60%、75%、90%、100%、125%、150%、200%、又はそれ以上)溝幅Wを有することができる。この例示的な実施形態において、ロータープレートセグメント100の溝幅Wは、ステータープレートセグメント200の溝幅Wよりも少なくとも50%広い。好ましい実施形態において、溝幅Wは対向するステーターの溝204よりも75%広く又は100%以上広い。最内側リファイニングゾーン(例えば、136)は、ステータープレートセグメント200の溝204と比較して、非常に広いロータープレートセグメント100の溝104を特徴とするものであり、リファイニング領域114の少なくとも20%に達し、好ましくは25%超に達し、より好ましくは全リファイニング領域114の30%以上に達する。或いは、最内側リファイニングゾーンの長さは、全リファイニング領域長の長さの少なくとも20%、好ましくは全リファイニング領域長の25%超、より好ましくは全リファイニング領域長の30%以上である。
本実施形態において、最内側リファイニングゾーン136と最外側リファイニングゾーン130との間にあるリファイニングゾーン114の中心部(例えば、中間リファイニングゾーン132及び潜在的にリファイニングゾーン134も含む)は、ステーターの溝204よりも少なくとも20%広い、好ましくは30%又はそれ以上広い(例えば、20%以上、即ち25%、30%、35%、40%、50%、60%、75%、90%、100%又はそれ以上)溝104を有する。中間リファイニングゾーン(例えば、132又は132及び134)は任意のものであり、上述したように、ロータープレートセグメント100の最内側リファイニングゾーン(例えば、136又は136及び134)がロータープレートセグメント100の外側リファイニングゾーン(例えば、130)まで延出することがあれば、中間リファイニングゾーンは存在しなくてもよい。
本発明の一実施形態において、図1及び図2は、相互に組み合わせて使用できるロータープレートセグメント100及びステータープレートセグメント200を示す。一実施形態において、ロータープレートセグメント100は、2つのリファイニングゾーン(例えば、130、132、134又は136のうちの2つ以上)を有し、対向するステータープレートセグメント200は一つのリファイニングゾーン216を有している。他の実施形態において、ロータープレートセグメント100は、3つ以上のリファイニングゾーン(例えば、130、132、134又は136のうちの3つ以上)を有し、対向するステータープレートセグメント200は一つのリファイニングゾーン216のみ有する。また、ロータープレートセグメント100及びステータープレートセグメント200がより多くのゾーンを有し、その場合には、ロータープレートセグメント100及びステータープレートセグメント200の間の相対的な溝幅Wの形状寸法は維持されることが好ましい。本実施形態において、好ましくは:(1)最外側リファイニングゾーン130におけるロータープレートセグメント100上の溝104の溝幅Wは、最低でも、ステータープレートセグメント200上の対向する溝204の溝幅Wと実質的に同等であり、(2)ロータープレートセグメント100上の少なくとも一つの最内側リファイニングゾーン(136、又は136及び134)の溝104は、ロータープレートセグメント100の底縁112と外縁110との間の同様な径方向位置におけるステータープレートセグメント200上の溝204よりも実質的に大きい溝幅Wを有する。
一実施形態において、ロータープレートセグメント100及びステータープレートセグメント200は、二方向性(又は逆転可能な)のものとして設計される。これは、時計回り又は反時計回り方向に動いているときに各パターンが同じ形状寸法を有することを意味する。一般に、二方向性は、プレートセグメント上のパターンの2つの半体をプレートセグメントの中心線を介して鏡像的に設けることによって達成し得る。しかし、リファイナープレート設計分野における当業者であれば、そのような中心線軸を介する対称性を設けずとも、二方向性又は逆転可能なプレートセグメントの設計を想到し得るであろう。
別の代替実施形態において、ローターリファイニング領域114は、4つのリファイニングゾーン130、132、134及び136から構成されており、それぞれは異なるレベルの粗さ(溝幅W)を有する。最外側リファイニングゾーン130におけるロータープレートセグメント100の溝幅Wは、ステータープレートセグメント200の溝幅Wと実質的に同等であり、これにより、これらプレートの外周部近くに全エネルギーの大部分が加えられることになる。
本実施形態において、ロータープレートセグメント100の最外側リファイニングゾーン130は、バー102及び溝104の不均一な空間を有し、溝幅Wは、溝毎に(例えば、120、122、124及び126毎に)異なり、及び/又は交互になっている。例えば、ロータープレートの溝120及び124(これらの幅は同じでも異なっていてもよい)は、幅溝122及び126(これらの幅も、互いに同じでも異なっていてもよい)と比較して、異なる幅を有していてもよい。本実施形態において、ロータープレートセグメント100の溝幅Wの構成は、例えば、ステータープレートセグメント200のステータープレートの溝220、222、224及び226によって図示されたように、ステータープレートセグメント200の溝幅Wの構成と、類似していてもよい。ロータープレートセグメント100のこの最外側リファイニングゾーン130は、相対的に短く、長さは、必要とされるパルプ品質、必要とされるエネルギー削減量、並びにリファイナーの直径にも依るが、内縁112から外縁110へ向かう方向において典型的に測定された場合、30〜120mmである。
低エネルギーリファイナープレートの組み合わせを使用する際、及び両ロータープレートセグメント100及びステータープレートセグメント200上の実質的に同等な溝幅Wを使用する際に、リファイニングエネルギーのかなりの部分が最外側ゾーン130に加わると従来考えられてきた。最外側リファイニングゾーン130は、一実施形態において、リファイニング領域114全体の50%未満(例えば、40%、30%、25%、10%等)を占める。
ロータープレートセグメント100の内縁112に位置するリファイニング領域114の入口からみて、一実施形態において、対向するステータープレートの溝204と比較した場合、ロータープレートの溝104は実質的により広い。本実施形態において、この実質的により広いロータープレートの溝104は、ロータープレートセグメント100の最内側リファイニングゾーン134及び136において、明確に異なるバー及び溝のパターンを有し、最内側リファイニングゾーン134及び136は、(例えば、内縁112から外縁110までの径方向距離において測定される場合)、全リファイニング領域114の最低でも20%(例えば、25%、30%、40%、50%等)を含むべきである。
別の実施形態において、ロータープレートセグメント100の中間リファイニングゾーン132は、それに対向するステータープレートセグメント200の溝幅Wよりも少なくとも20%(例えば、25%、30%、50%、60%、75%、100%等)広い溝幅Wを有する。この中間リファイニングゾーン132は、所定の適用において所望のエネルギー及び品質レベルに依存して、必要に応じて設けられるものである。
所定のリファイニング領域114及び216におけるロータープレートセグメント100とステータープレートセグメント200の間の溝幅Wの比から、供給効果の増加の程度を決定し得る。ロータープレートセグメントの溝104がステータープレートセグメントの溝204よりも非常に広い場合、供給効果がより有意に増加する。幾つかの実施形態おいて、ステータープレートセグメント200上の溝204よりも少なくとも50%広い溝104を、最内側リファイニングゾーン134及び136において有することが好ましい。他の実施形態において、ロータープレートセグメント100上に、例えば、75%、100%又は150%より広い溝204を有することが好ましい。ロータープレートセグメント溝幅Wとステータープレートセグメント溝幅Wの比が高いほど、より有利な供給効果が得られる。
本明細書に記載されるように、ロータープレートセグメント100とステータープレートセグメント200の平均溝幅Wの比較結果を、種々の溝幅Wを有するプレートにおいて、相対的な溝幅Wの代わりとして使用し得る。ロータープレートセグメント及びステータープレートセグメント(100及び200)の相対的な溝幅Wの(例えば、算術平均、中央値、又は最頻値によって表わされるような)平均を比較することが可能である。一実施形態において、リファイニング領域114に、異なるバー102と溝104の構成を有する複数のリファイニングゾーン130、132、134及び/又は136が存在している。
一実施形態において、中間リファイニングゾーン(132及び134)を含む複数のリファイニングゾーン(130、132、134及び/又は136)が存在している。中間リファイニングゾーン132及び134は様々な構成を有していてもよいが、そのような実施形態において、ロータープレートセグメント100の溝104は、ステータープレートセグメント200上の対応する溝204よりも広くあるべきである。好ましい実施形態において、ロータープレートセグメント100に対向するステータープレートセグメント200の溝幅Wよりも少なくとも50%、75%、100%、150%(又は、25%の倍数且つ50%よりも大きい%)広い溝幅Wを有する最内側リファイニングゾーン(136)が存在する限り、外側リファイニングゾーンではないリファイニングゾーン(132、134又は136)におけるローターの溝幅Wは、ステーターの溝幅Wよりも少なくとも20%広くあるべきである。
図3は、従来の、低エネルギーであるが逆転可能ではないリファイナープレートセグメント300を示し、これは、リファイニングゾーン336、332及び330の間の遷移域において供給角度を利用するものである。リグノセルロース材料は内縁312の近くに供給され、リファイニングプロセス中に外縁310へ向かって進む。これらのロータープレートは、類似のパターンを有するステータープレートと対向させることができ、或いは、対向するロータープレート及びステータープレートは、通常、同様なバー及び溝幅を有する異なる設計構成を有することもできる。このような設計は、他のものと比べると完全に異なって、一つの回転方向に稼働するので、そのような設計は逆転可能ではない。従来の低エネルギーリファイニング装置では、図3に図示されたものと同様なパターンを有するステータープレート及び/又はロータープレートを使用することができ、好ましくは、ローターの溝幅Wはステーターの対応する溝幅Wと実質的に等しいか又はそれより大きい。この既存の技術による供給の増加は、間隙の摩擦力を揃えさせ、リファイニング領域314での繊維の保持時間を短縮させるバー上のポンピング角度に依存している。
図4は、低エネルギーリファイニングに適さない従来の二方向性又は逆転可能なリファイナープレートセグメント400を示す。二方向性リファイナープレートセグメント400は、ブレーカーバーゾーン436及び2つのリファイニングゾーン:432及び430を含む。リグノセルロース材料は内縁412の近くに供給され、リファイニングプロセス中に外縁410へ向かって進む。このリファイナープレートセグメント400がエネルギー消費の削減を促進しないのは、供給材料の保持時間が相対的に長くなる傾向にあり、これにより、摩擦エネルギーが増加し、効率を悪化させているからである。このタイプのリファイナープレートセグメント400は、通常、ローターとステーター上の両方で稼働するため、ステーターディスクとローターディスクとの間には主要要素又はディスクがない。本発明の一実施形態において、このようなリファイナープレートセグメント400は、実質的により粗い最内側リファイニングゾーン(432)を有するロータープレートセグメントと組み合わされるか、或いは実質的により緻密な最内側リファイニングゾーン(432)を有するステータープレートセグメントと組み合わされる。いずれの場合も、最外側リファイニングゾーン430のパターンは実質的に同等である。
図5、図6、図7及び図8は、本発明の代替実施形態を示す。図5は、3つのリファイニングゾーン:530、532、534及びブレーカーバーゾーン536を有するロータープレートセグメント500を示す。リグノセルロース材料は内縁512の近くに供給され、リファイニングプロセス中に外縁510へ向かって進む。図6は、2つのリファイニングゾーン:630、632及びブレーカーバーゾーン636を有するステータープレートセグメント600を示す。リグノセルロース材料は内縁612の近くに供給され、外縁610へ向かって進む。図7は、2つのリファイニングゾーン:730、732及びブレーカーバーゾーン736を有するロータープレートセグメント700を示す。リグノセルロース材料は内縁712の近くに供給され、外縁710へ向かって進む。図8は、一つのリファイニングゾーン830及びブレーカーバーゾーン836を有するステータープレートセグメント800を示す。リグノセルロース材料は内縁812の近くに供給され、外縁810へ向かって進む。
これらの実施形態において、ロータープレートセグメント500及び700、並びにステータープレートセグメント600及び800は、プレートの内側部分にブレーカーバー領域(例えば、536、636、736及び836)を組み込んでいる。この構成は、より小さい直径のリファイナーとの関連で特に有益であり、一方、より大型のリファイナーは、一般に、主要リファイナープレート(例えば、図1及び2におけるようなもの)の内側に同心円状に配置されるセパレートリファイナープレートセグメント上にブレーカーバー領域を有する。
本開示は、リファイニング領域540、640及び740、並びにリファイニングゾーン830に関し、この場合リファイニングゾーン830は、セグメントの外側半体である。図5のロータープレートセグメント500と図6のステータープレートセグメント600との組み合わせ、並びに、図7のロータープレートセグメント700と図8のステータープレートセグメント800との組み合わせが、本発明の更なる代替実施形態である。更に、図5のロータープレートセグメント500と図8のステータープレートセグメント800との組み合わせも、代替実施形態である。
本発明によれば、全てのリファイニングゾーンにおけるバーを、互いに平行にすることができ、或いは、バーをプレートの外周部に向けて収束、分枝、または径方向に配列させることもできる。いくつかの実施形態おいて、バーは、リファイナープレートセグメントの中心線に対して0度の平均角度を有する。これによって、このプレートは時計回り又は反時計回り方向に回転でき、プレートが動く際の形状寸法は両方向において同じとなり、これによりリファイナーを、同じ性能を有しながら回転方向を変えることが可能となる。プレートを、リファイナープレートセグメントの中心線に対して鏡像的に設計することができる(他方で、中心線に対して鏡像的に設けられていない二方向性又は逆転可能な構造も可能であるが、これも依然として同様の原理となる)。二方向性又は逆転可能なプレートセグメント上のバーアライメントは、しばしばパラレルバー502によって形成され、パラレルバー502はセグメントの中心軸に平行に伸び、パラレルバー502の1つ又は複数のフィールド550を潜在的に有し、フィールド550の結合部でV字状560に連結する。他の実施形態において、バー502は、セグメントの中心線に対してより大きな角度をなし、2つの領域で連結し、例えば、図5の外側リファイニング領域において示されるような「V」字というよりも、「W」字をなす(図示せず)。このような構造も二方向性である。
ステータープレートセグメント800は、一つのリファイニングゾーン830から構成することもでき、必要に応じて、例えば、図8に示されたようにブレーカーバー836を有することもできる。最内側ゾーン532、又は532及び534に対向するステータープレートセグメント600のリファイニング領域の溝幅Wと比較して、ロータープレートセグメント500の最内側ゾーン532、又は532及び534の溝幅Wが少なくとも50%、75%、100%又は150%(又は、25%の倍数で50%より大きい%)より広い限り、本発明の別の実施形態に係るステータープレートセグメント600は、複数のリファイニングゾーン630及び632を有することができる。本実施形態において、ロータープレートセグメント500の最外側ゾーン530は、ステータープレートセグメント600の最外側ゾーン630の溝幅Wと比較して実質的に等しい溝幅Wを有する。
以上、本発明は、現在最も実用的で好ましい実施形態であると考えられるものに関して説明されたが、本発明は開示された実施形態に限定されることなく、むしろ反対に、添付の特許請求の範囲の主旨及び範囲内に含まれる多岐にわたる部分修正や等価の配置も網羅するものと理解されたい。

Claims (24)

  1. プレートセグメント上のパターンの2つの半体がリファイナープレートセグメントの中心線を介して鏡像的に設けられているか又はプレートセグメント上のバーがリファイナープレートセグメントの中心線に対して0°の平均角度を有する二方向性ロータープレートセグメントであって、該ロータープレートセグメントの内縁と該ロータープレートセグメントの外縁との間の第1の径方向距離範囲に、少なくとも一つのリファイニングゾーンを有する第1のロータープレートリファイニング領域を含む二方向性ロータープレートセグメントと、
    プレートセグメント上のパターンの2つの半体がリファイナープレートセグメントの中心線を介して鏡像的に設けられているか又はプレートセグメント上のバーがリファイナープレートセグメントの中心線に対して0°の平均角度を有する二方向性ステータープレートセグメントであって、該ステータープレートセグメントの内縁と該ステータープレートセグメントの外縁との間の第2の径方向距離範囲に、少なくとも一つのリファイニングゾーンを有する第1のステータープレートセグメントリファイニング領域を含む二方向性ステータープレートセグメントと、
    を含む、リグノセルロース材料をリファイニングするためのシステムであって、
    前記第1の径方向距離範囲と前記第2の径方向距離範囲とは重なり合い、
    前記第1のロータープレートセグメントリファイニングゾーンは、一連のバーと溝とを交互に含み、該溝は第1のロータープレート溝幅を有し、
    前記第1のステータープレートセグメントリファイニングゾーンは、一連のバーと溝とを交互に含み、該溝は第1のステータープレート溝幅を有し、
    前記第1のロータープレート溝幅は、前記第1のステータープレート溝幅よりも少なくとも50%広く、
    前記ロータープレートセグメントは、該ロータープレートセグメントの内縁と該ロータープレートセグメントの外縁との間の第3の径方向距離範囲に、第2のロータープレートリファイニングゾーンを含み、前記第3の径方向距離範囲は、前記第1の径方向距離範囲よりも前記ロータープレートセグメントの外縁に近接しており、
    前記ステータープレートセグメントは、該ステータープレートセグメントの内縁と該ステータープレートセグメントの外縁との間の第4の径方向距離範囲に、第2のステータープレートセグメントリファイニングゾーンを含み、
    前記第3の径方向距離範囲と前記第4の径方向距離範囲とは重なり合い、
    前記第2のロータープレートセグメントリファイニング領域は、一連のバーと溝とを交互に含む少なくとも一つのリファイニングゾーンを有し、該溝は第2のロータープレート溝幅を有し、
    前記第2のステータープレートセグメントリファイニング領域は、一連のバーと溝とを交互に含む少なくとも一つのリファイニングゾーンを有し、該溝は第2のステータープレート溝幅を有し、
    該第2のロータープレート溝幅は、該第2のステータープレート溝幅と実質的に等しいことを特徴とするシステム。
  2. 前記第2のロータープレートリファイニングゾーンの長さが、前記ロータープレートセグメントの内縁と前記ロータープレートセグメントの外縁との間の距離の少なくとも10%且つ50%以下である請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第2のロータープレートリファイニングゾーンの長さが、前記ロータープレートセグメントの内縁と前記ロータープレートセグメントの外縁との間の距離の少なくとも10%且つ40%以下である請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第2のロータープレートリファイニングゾーンの長さが、前記ロータープレートセグメントの内縁と前記ロータープレートセグメントの外縁との間の距離の少なくとも10%且つ30%以下である請求項1に記載のシステム。
  5. 前記第2のロータープレートリファイニングゾーンの長さが、前記ロータープレートセグメントの内縁と前記ロータープレートセグメントの外縁との間の距離の少なくとも10%且つ20%以下である請求項1に記載のシステム。
  6. 前記第1のロータープレートセグメントリファイニングゾーンの長さが、前記ロータープレートセグメントの内縁と前記ロータープレートセグメントの外縁との間の距離の少なくとも20%である請求項1に記載のシステム。
  7. 前記第1のロータープレートセグメントリファイニングゾーンの長さが、前記ロータープレートセグメントの内縁と前記ロータープレートセグメントの外縁との間の距離の少なくとも30%である請求項1に記載のシステム。
  8. 前記第1のロータープレートセグメントリファイニングゾーンの長さが、前記ロータープレートセグメントの内縁と前記ロータープレートセグメントの外縁との間の距離の少なくとも40%である請求項1に記載のシステム。
  9. 前記第1のロータープレートセグメントリファイニングゾーンの長さが、前記ロータープレートセグメントの内縁と前記ロータープレートセグメントの外縁との間の距離の少なくとも50%である請求項1に記載のシステム。
  10. 前記第1のロータープレート溝幅が、前記第1のステータープレート溝幅よりも少なくともX%広く、ここでXは25の倍数且つ50又はそれ以上である請求項1に記載のシステム。
  11. 前記第2のロータープレート溝幅が、前記第2のステータープレート溝幅よりも最大で10%広い請求項1に記載のシステム。
  12. 前記第2のロータープレート溝幅が、前記第2のステータープレート溝幅よりも最大で15%広い請求項1に記載のシステム。
  13. 前記ロータープレートセグメントは、該ロータープレートセグメントの内縁と該ロータープレートセグメントの外縁との間の第5の径方向距離範囲に、第3のロータープレートリファイニングゾーンを含み、前記第5の径方向距離範囲は、前記第1の径方向距離範囲と前記第3の径方向距離範囲との間に位置し、
    前記ステータープレートセグメントは、該ステータープレートセグメントの内縁と該ステータープレートセグメントの外縁との間の第6の径方向距離範囲に、第3のステータープレートセグメントリファイニングゾーンを含み、
    前記第5の径方向距離範囲と前記第6の径方向距離範囲とは重なり合い、
    前記第3のロータープレートセグメントリファイニングゾーンは、一連のバーと溝とを交互に含み、該溝は第3のロータープレート溝幅を有し、
    前記第3のステータープレートセグメントリファイニングゾーンは、一連のバーと溝とを交互に含み、該溝は第3のステータープレート溝幅を有し、
    前記第3のロータープレート溝幅は、前記第3のステータープレート溝幅よりも少なくとも20%広い請求項1に記載のシステム。
  14. 前記第3のロータープレートの溝が、前記第3のステータープレート溝幅よりも少なくとも30%広い請求項13に記載のシステム。
  15. 前記第3のロータープレートの溝が、前記第3のステータープレート溝幅よりも少なくとも40%広い請求項13に記載のシステム。
  16. 前記第1、第2又は第3のロータープレート溝幅が、2つ以上の溝幅を含む請求項13に記載のシステム。
  17. 前記ステータープレートセグメント溝幅が、2つ又は3つのリファイニングゾーンにおいて同じである請求項13に記載のシステム。
  18. 前記第1、第2又は第3のステータープレート溝幅が、2つ以上の溝幅を含む請求項13に記載のシステム。
  19. 前記ロータープレートセグメントは、該ロータープレートセグメントの内縁と該ロータープレートセグメントの外縁との間の第7の径方向距離範囲に、ローター供給ゾーンを含み、前記第7の径方向距離範囲は、該ロータープレートセグメントの内縁を始点とし、
    前記ステータープレートセグメントは、該ステータープレートセグメントの内縁と該ステータープレートセグメントの外縁との間の第8の径方向距離範囲に、ステーター供給ゾーンを含み、
    前記第7の径方向距離範囲と前記第8の径方向距離範囲とは重なり合う請求項1に記載のシステム。
  20. 円錐状リファイニングゾーンを更に含む請求項1に記載のシステム。
  21. ロータープレートとステータープレートとを含むディスクリファイナー用二方向性リファイナープレートの組み合わせであって、
    前記ロータープレート及びステータープレートは、それぞれパターン面及び裏面を有し、前記ロータープレート及びステータープレートの前記パターン面が相互に対向するように取り付けられ、
    前記ロータープレート及びステータープレートは、それぞれリファイニング領域を有するロータープレートセグメント及びリファイニング領域を有するステータープレートセグメントを含み
    ロータープレートセグメント及びステータープレートセグメント上のパターンの2つの半体がプレートセグメントの中心線を介して鏡像的に設けられているか又はロータープレートセグメント及びステータープレートセグメント上のバーがリファイナープレートセグメントの中心線に対して0°の平均角度を有し、
    前記ロータープレート及びステータープレートは、リファイニング領域内縁及びリファイニング領域外縁を有し、
    前記ロータープレートセグメントは、前記パターン面上のリファイニング領域内に少なくとも最内側リファイニングゾーン及び最外側リファイニングゾーンを有し、該最内側リファイニングゾーン及び最外側リファイニングゾーンは、それぞれ該ロータープレートセグメントの前記リファイニング領域内縁と前記リファイニング領域外縁との間の径方向距離範囲にあり
    記ステータープレートセグメントは、前記パターン面上のリファイニング領域内に少なくとも最内側リファイニングゾーン及び最外側リファイニングゾーンを有し、該最内側リファイニングゾーン及び最外側リファイニングゾーンは、それぞれ該ステータープレートセグメントの前記リファイニング領域内縁と前記リファイニング領域外縁との間の対応する径方向距離範囲にあり
    記ロータープレートセグメントの最内側リファイニングゾーン又は最外側リファイニングゾーンの少なくとも一つは、前記ステータープレートセグメントの最内側リファイニングゾーン又は最外側リファイニングゾーンの少なくとも一つとは異なる、バー及び溝のパターンを有し、
    前記ロータープレートセグメントのリファイニング領域の最内側リファイニングゾーン及び前記ステータープレートセグメントのリファイニング領域の最内側リファイニングゾーンは、前記ロータープレートセグメント及びステータープレートセグメントのリファイニング領域内縁に最も近接し、
    前記径方向距離範囲にあるロータープレートセグメントの溝は、前記対応する径方向距離範囲にあるステータープレートセグメントの溝よりも実質的に広く又は等しく、これにより、ロータープレートのより広い溝はステータープレートのより狭い溝と対向しており、
    前記ロータープレートセグメントの前記最内側リファイニングゾーンの長さは、前記リファイニング領域の長さの少なくとも20%を占め、一方、その最外側ゾーンは、リファイニング領域の長さの50%以下を占めることを特徴とする組み合わせ。
  22. 前記ロータープレートセグメントの前記リファイニング領域は、前記リファイニング領域内に中間リファイニングゾーンを有し、該中間リファイニングゾーンは、前記リファイニング領域の最内側リファイニングゾーンと最外側リファイニングゾーンとの間の径方向距離範囲にあり、該中間リファイニングゾーン内のロータープレートセグメントの溝は、同一の径方向距離範囲内の前記ステータープレートセグメントの溝よりも少なくとも20%広い請求項21に記載のリファイナープレートの組み合わせ。
  23. 前記ロータープレートセグメント及びステータープレートセグメントのそれぞれは更に、前記リファイニング領域と前記ロータープレートセグメント又はステータープレートセグメントの内縁との間に位置するブレーカーバーゾーンを含む請求項21に記載のリファイナープレートの組み合わせ。
  24. 円錐状リファイニング部を有する更なるリファイニング部を特徴とするリファイナーの平坦部において使用される請求項21に記載のリファイナープレートの組み合わせ。
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