JP6300426B1 - スピーカ装置、エンクロージャ - Google Patents
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Abstract
Description
また、スピーカ装置は、構造体がスピーカユニットの背後にスピーカユニットに隣接して配置されることによって、スピーカユニットからその背後側に出力される音波を効果的に減衰できる。
また、スピーカ装置は、構造体がスピーカユニットの背後にスピーカユニットに隣接して配置されることによって、スピーカユニットからその背後側に出力される音波を効果的に減衰できる。
また、スピーカ装置は、構造体がスピーカユニットの背後にスピーカユニットに隣接して配置されることによって、スピーカユニットからその背後側に出力される音波を効果的に減衰できる。
また、スピーカ装置は、構造体がスピーカユニットの背後にスピーカユニットに隣接して配置されることによって、スピーカユニットからその背後側に出力される音波を効果的に減衰できる。
また、エンクロージャは、構造体がスピーカユニットの背後にスピーカユニットに隣接して配置されることによって、スピーカユニットからその背後側に出力される音波を効果的に減衰できる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、スピーカ装置を挙げている。
図1は、第1の実施形態におけるスピーカ装置1の構成例を示す図である。
図1に示すように、スピーカ装置1は、スピーカユニット10、エンクロージャ30を有している。
図2に示すように、スピーカユニット10は、一般的なスピーカユニットである。すなわち、スピーカユニット10は、フレーム11、マグネット12、ボイスコイル13、コーン紙(振動板、振動子)14、ダンパー15、エッジ16、センターキャップ17等を有している。
マグネット12は、ドーナツ型の永久磁石である。このマグネット12の内周側の円筒形状の空間に、その内周面よりも多少小さい直径の円筒形状のボイスコイル13が挿入されている。ボイスコイル13は、コイルの一種であり、紙やプラスチックの筒に導線を巻きつけたものである。
なお、本実施形態において、スピーカユニット10は、この構成に限定されないことは言うまでもない。
エンクロージャ30は、外形が全体として球形状をなしている。エンクロージャ30の内部構造は、複雑、乱雑又はランダムな形状で、いわゆる非晶質構造を模した構造又は非晶質モデル構造をなしている。
具体的には、内部構造は、複数の棒状体31を空間に不規則に配置して互いに一体に繋げられた構造をなす。より具体的には、内部構造は、様々な長さを有する複数の棒状体31が互いに一体に組み合わされる構造をなし、各棒状体31の端部が、当該棒状体31に対して当該棒状体31を含む二次元平面内又は3次元空間内に配置されている他の1つ又は複数の棒状体31の端部と一体に繋がる構造となる。つまり、内部構造は、様々な長さの各棒状体31、又はランダムな長さを持つ各棒状体31が、その端部で他の1つ又は複数の棒状体31の端部と繋がり、3次元的な構造をなしている。
なお、第1の実施形態において、棒状体31は、スピーカユニット10の背後の空間を区画し複数の空間を形成する区画部材とも言える。
図4に示すように、スピーカユニット10は、このようなエンクロージャ30に対して、当該スピーカユニット10のコーン紙14の中心を通る中心線10aと、当該エンクロージャ30の中心を通る直線30aとが一致するように当該エンクロージャ30に取り付けられている。
次に、第1の実施形態におけるスピーカ装置1の動作、作用等を説明する。
スピーカ装置1では、スピーカユニット10を駆動すると、コーン紙14が駆動されて、スピーカユニット10の前面側(又は前部側)から音波が出力される。その一方で、スピーカユニット10の背後側からは逆相の音波が出力されるが、その音波がエンクロージャ30内で吸収される。すなわち、スピーカユニット10の背後側に出力された音波は、複数の棒状体31が繋がって囲まれた空間を次々と通過することで減衰する。つまり、スピーカユニット10の背後側に出力された全方向の音波は、エンクロージャ30内を複数の棒状体31によって邪魔されて直進することなく迂回して進むことによって減衰する。
以上より、スピーカ装置1では、スピーカユニット10の背後側に出力され音波が複数の棒状体31が繋がって囲まれた空間を次々と通過することにより定在波のような発生を抑制できる。
(1)スピーカ装置1は、スピーカユニット10からその背後側に出力される音波を、複数の棒状体31に当てたり、複数の棒状体31によって形成された空間を通過させたりすることによって、減衰させることができる。これによって、スピーカ装置1は、スピーカユニット10からその背後側に出力される音波に起因する定在波の発生を抑制できる。
(3)スピーカ装置1は、エンクロージャ30がスピーカユニット10の背後にスピーカユニット10に隣接して配置されることによって、スピーカユニット10からその背後側に出力される音波を効果的に減衰できる。
(6)スピーカ装置1は、エンクロージャ30の外周に形成される当該エンクロージャ30の内部の空間に繋がる複数の空間が外方からみて遮蔽されることなく外方に臨むことによって、スピーカユニット10からその背後側に出力される音波がエンクロージャ30内を通り抜けやすくすることができる。これにより、スピーカ装置1は、スピーカユニット10からその背後側に出力される音波を、効率良く、複数の棒状体31に当てたり、複数の棒状体31によって形成された空間を通過させたりすることができるため、スピーカユニット10からその背後側に出力される音波をより効果的に減衰できる。
(8)エンクロージャ30は、非晶質体構造を模した構造になることによって、より簡易に構成できる。例えば、数式によってエンクロージャ30の構造を表現できるようになるため、エンクロージャ30は、3Dプリンタ等によって、より簡易に製造されるようになる。
次に、第2の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、前述の第1の実施形態と同様な構成については同一の符号を付して説明する。
第2の実施形態も、スピーカ装置2を挙げている。そして、第2の実施形態では、スピーカ装置2は、筐体を有し、その筐体の壁面にスピーカユニット10が取り付けられている。
図5に示すように、スピーカ装置2は、スピーカユニット10、筐体60を含むエンクロージャ50を有している。
スピーカユニット10は、第1の実施形態における構成と同じである。スピーカユニット10は、筐体60を構成する周壁に取り付けられている。
エンクロージャ50では、構造体70と筐体60とが一体に形成されている。例えば、構造体70と筐体60とは、3Dプリンタによって一体に形成される。また、エンクロージャ50は、例えば、レジン、プラスチック等の樹脂、金属、ガラスを用いて、構造体70と筐体60とが一体に形成される。
なお、図5は、筐体60の周壁の一部がなく構造体70が外に臨んでいるが、これは、筐体60内に構造体70があることを示すことを説明するために筐体60の周壁の一部を欠いており、実際には、筐体60の周壁は、欠けていない。
次に、第2の実施形態におけるスピーカ装置2の動作、作用等を説明する。
第2の実施形態でも同様、スピーカユニット10を駆動するとスピーカユニット10の背後側からも音波が出力されるが、その音波がエンクロージャ50内で吸収される。すなわち、スピーカユニット10の背後側に出力された音波は、エンクロージャ50内の構造体70において複数の棒状体71が繋がって囲まれた空間を次々と通過することで減衰する。
また、筐体60と構造体70とが一体に形成されるため、筐体60は、構造体70との結合により振動が抑制されるため、スピーカユニット10の背後側から出力される音波による振動が抑制される。
第2の実施形態では、前記の第1の実施形態における効果と同様な効果の他に、以下のような効果を得ることができる。
(1)スピーカ装置2は、エンクロージャ50が筐体60を有する場合でも、筐体60が構造体70に一体に形成されるため、筐体60の振動に起因した定在波の発生をより効果的に抑制できる。
なお、以上の実施形態の説明において、棒状体31,71は、例えば、構造部材を構成する。
前記の実施形態の他の例として、棒状体31,71の長さを全て同じにすることもできる。
また、前記の実施形態の他の例として、棒状体31,71の断面形状は、円形にされることに限定されず、棒状体31,71の断面形状を他の形状にすることもできる。例えば、棒状体31,71の断面形状を、断面多角形にすることもできる。また、棒状体31,71を、断面長方形状の板状体にするすることもできる。また、棒状体31,71は、棒状体、板状体に加えて、球体、多面体、楕円体、錐体、及びこれら形状の複合体の少なくとも何れかにすることもできる。この場合、エンクロージャ50や構造体70において、棒状体、板状体、球体、多面体、楕円体、錐体、又はこれら形状の複合体の最大部分の長さ(長さ、幅、高さ等)を他のものと異なる長さにすることもできる。また、棒状体、板状体、球体、多面体、楕円体、錐体、又はこれら形状の複合体の最大部分の長さ(長さ、幅、高さ等)をスピーカユニット10のコーン紙の直径以下することもできる。また、錐体の場合、円錐、角錐(三角錐、四角錐等)であるが、その頂点がスピーカユニット10側に向くように、エンクロージャ50や構造体70において錐体を配置することもできる。
また、前記の実施形態の他の例として、各棒状体31,71は、端部同士で繋げられることに限定されない。例えば、直線形状の棒状体31,71の端部でない中間部位等に、他の棒状体31,71の端部を繋げることもできる。
また、前記の実施形態の他の例として、エンクロージャ30、構造体70における密度、すなわち、構造部材の数の密度に分布を持たせることもできる。例えば、エンクロージャ30、構造体70の外周部において、スピーカユニット10の周辺や背後側の構造部材の数を多くして密度を他よりも高くすることもできる。
また、第2の実施形態の他の例として、筐体60は球形状に限定されず、筐体60の形状を他の形状にすることもできる。例えば、筐体60を、四角柱形状、楕円形状にすることもできる。また、構造体70の外形もこのような筐体60の形状に合致した形状になる。例えば、構造体70の外形を、四角柱形状、楕円形状にすることもできる。
図6に示すように、筐体80は、四角柱形状であり、構造体90は、この筐体80の形状に合致した四角柱形状になる。
また、第2の実施形態の他の例として、筐体60は構造体70の外周全てを覆う形状に限定されず、筐体60を構造体70の外周の一部を覆う形状にすることもできる。
図7に示すように、筐体60の周壁は、スピーカユニット10の周囲、及びスピーカユニット10の取り付け位置とは反対側の部分、すなわち、背後側に設けられている。又は、筐体60の周壁を、スピーカユニット10の周囲及び背後側の少なくとも一方に設けることもできる。
また、前記の実施形態では、スピーカユニットと、前記スピーカユニットの背後の空間に配置されて、前記空間を区画部材によって区画して複数の空間を形成する構造体と、を有するスピーカ装置を実現している。
Claims (12)
- スピーカユニットと、
複数の構造部材を空間に不規則に配置して互いに一体に繋げ、前記スピーカユニットの背後の空間に配置した構造体と、
を有し、
前記構造体は、前記スピーカユニットの背後に前記スピーカユニットに隣接して配置されるスピーカ装置。 - 前記複数の構造部材は、棒状体、板状体、球体、多面体、楕円体、錐体、及びこれら形状の複合体の少なくとも何れかである請求項1に記載のスピーカ装置。
- 前記構造部材における最大部分の長さは、複数種類ある請求項1又は2に記載のスピーカ装置。
- 前記構造部材における最大部分の長さは、前記スピーカユニットのコーン紙の直径以下である請求項1乃至3の何れか1項に記載のスピーカ装置。
- 前記複数の構造部材を空間に不規則に配置して互いに一体に繋げることで構造体の外周には、当該構造体の内部の空間に繋がる複数の空間が形成されており、前記複数の空間は、前記スピーカユニットが取り付けられている部分を除き、一部又は全部が外方からみて遮蔽されることなく外方に臨む請求項1乃至4の何れか1項に記載のスピーカ装置。
- 前記構造体は、前記複数の構造部材を空間に不規則に配置して互いに一体に繋げられて全体として球形状をなし、
前記スピーカユニットは、当該スピーカユニットのコーンの中心を通る中心線と、前記構造体の中心を通る直線とが一致するように前記構造体に取り付けられる請求項1乃至5の何れか1項に記載のスピーカ装置。 - 前記構造体は、前記スピーカユニットのフレームに接合部を形成されることなく一体に形成される請求項1乃至6の何れか1項に記載のスピーカ装置。
- スピーカユニットと、
前記スピーカユニットが周壁に取り付けられる筐体、及び前記筐体内で前記スピーカユニットの背後の空間に配置され、複数の構造部材を空間に不規則に配置して互いに一体に繋げられつつ前記筐体に接合部を形成されることなく一体に形成された構造体を有するエンクロージャと、
を有するスピーカ装置。 - スピーカユニットと、
非晶質体構造の形状を模した形状の構造体と、
を有し、
前記構造体は、前記スピーカユニットの背後に前記スピーカユニットに隣接して配置されるスピーカ装置。 - スピーカユニットと、
前記スピーカユニットの背後の空間に配置されて、前記空間を区画部材によって区画して複数の空間を形成する構造体と、
を有し、
前記構造体は、前記スピーカユニットの背後に前記スピーカユニットに隣接して配置されるスピーカ装置。 - スピーカユニットと、
前記スピーカユニットに隣接して配置され、当該スピーカユニットから出力される全方向の逆相の音波が入力されて、当該音波を直進させずに迂回させて進ませる形状の構造体と、
を有し、
前記構造体は、前記スピーカユニットの背後に前記スピーカユニットに隣接して配置されるスピーカ装置。 - スピーカユニットの背後の空間に配置され、複数の構造部材を不規則に配置して互いに一体に繋げた構造体を有し、
前記構造体は、前記スピーカユニットの背後に前記スピーカユニットに隣接して配置されるエンクロージャ。
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