JP6300411B2 - ステレオバウンダリーマイクロホンおよびステレオバウンダリーマイクロホン用アダプタ - Google Patents

ステレオバウンダリーマイクロホンおよびステレオバウンダリーマイクロホン用アダプタ Download PDF

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Description

この発明は、例えば単一指向性の2つのマイクロホンを用いたステレオバウンダリーマイクロホンおよびステレオバウンダリーマイクロホン用アダプタに関する。
バウンダリーマイクロホン(面上集音式マイクロホン)は、会議の席やテレビ等のスタジオなどにおいて用いられることが多い。
このバウンダリーマイクロホンは、会議の席などにおいては机上面に配置して使用され、テレビ等のスタジオなどにおいては、机上面に配置される他、目立たないように(テレビカメラに写らないように)床面にも配置され、使用される。
前記したバウンダリーマイクロホンは、例えば特許文献1および2に開示されているように、バウンダリープレートと、このバウンダリープレート上に載置されたマイクロホンとにより構成される。
マイクロホンはバウンダリープレートに接近して配置されている。そのため、マイクロホンには直接音とバウンダリープレートによる反射音が到来するものの、両者の時間差(位相差)は殆どない。したがって、バウンダリーマイクロホンは、明瞭度の高い音声信号を得ることができる。
一方、2つの単一指向性マイクロホンを用いたステレオ集音方式には、AB方式、XY方式などが知られている。このうち前者のAB方式は、マイクロホンの間隔をある程度離して配置することで、時間差によるステレオ効果を狙った手法である。また後者のXY方式は、2つのマイクロホンの集音軸を互いに所定の角度(例えば90度〜120度)で交差させて配置することで、2つのマイクロホンに到来する音のレベル差でステレオ効果を生じさせる手法である。
なお、前記したAB方式、XY方式などのステレオ集音方式を用いたステレオバウンダリーマイクロホンについては、特許文献3に開示されている。
特開平8−65786号公報 特表2013−527995号公報 特平2002−300683号公報
図13は、前記したXY方式を採用したステレオバウンダリーマイクロホンの一例を示したものである。
図13に示すように、矩形状に形成されたバウンダリープレート11上に、2つの単一指向性マイクロホン5L,5Rが配置される。この例においては、各マイクロホン5L,5Rの各集音軸LX,RXがバウンダリープレート1の上面と平行に、かつ互いに120度の角度で交差するように、2つの単一指向性マイクロホン5L,5Rが配置されている。
この構成により、2つのマイクロホン5L,5Rに到来する音にはレベル差が発生し、ステレオ効果を得ることができる。また各マイクロホン5L,5Rは、それぞれの集音軸LX,RXに平行に配置されたバウンダリープレート11の作用により、明瞭度の高い左右チャンネルの音声信号を得られる。
ところで、図13に示したステレオバウンダリーマイクロホンによると、バウンダリープレート11上に前記した所定の角度を持って、左右の単一指向性マイクロホン5L,5Rが配置される。そのために、2つのマイクロホンの配置領域(面積)が必然的に大きくなる。
加えて、各マイクロホンからの音声出力コード6L,6Rが、バウンダリープレート11の両外側に向かって導出される。そのため、従来のバウンダリーマイクロホンには、外観上のまとまりが悪く、美観が損なわれ、さらに小型化が困難であるなどの問題があった。
この発明は、前記した従来のステレオバウンダリーマイクロホンの問題点に着目してなされたものであり、バウンダリープレート上にコンパクトに整然と配置することができ、かつ必要に応じて各マイクロホンを狭指向性に設定することも可能な外観に優れたステレオバウンダリーマイクロホンおよび同様の作用効果を得ることができるステレオバウンダリーマイクロホン用アダプタを提供することを課題とするものである。
前記した課題を達成するためになされたこの発明に係るステレオバウンダリーマイクロホンは、バウンダリープレートと、前記バウンダリープレート上に載置され、長手方向の中央部に沿った隔壁を共通の底部として左右の溝部をそれぞれ長手方向の両外側に向かって形成した長尺状のケース本体と、前記左右の溝部の尾端部にそれぞれ収容されて、単体の指向軸が同一方向に向かって互いに平行となるように配置した第1と第2マイクロホンとが備えられ、前記ケース本体には、前記左右の溝部によって音波を導入する音道と、前記隔壁から尾端部に連通する開口が施されて、前記第1と第2マイクロホンの共通の後部音響孔が形成されることを特徴とする。
この場合、前記ケース本体に形成された前記左右の溝部には第1と第2の側壁として音響抵抗材が配置され、前記左右の溝部の尾端部から所定の長さにわたって前記左右の溝部を封止することで、前記音道は所定の長さに設定されることが望ましい。
また、前記左右の溝部の尾端部には、前記第1と第2マイクロホンの音声信号ケーブルの導出を可能にするケーブル挿入溝が、前記尾端部に連通する開口を中央に挟んでそれぞれ形成されていることが望ましい。
加えて、前記左右の溝部によって形成される前記音道のそれぞれの長さは、好ましくは左右同一に設定される。
また前記した課題を達成するためになされたこの発明に係るステレオバウンダリーマイクロホン用アダプタは、バウンダリープレートと、前記バウンダリープレート上に載置され、長手方向の中央部に沿った隔壁を共通の底部として左右の溝部をそれぞれ長手方向の両外側に向かって形成した長尺状のケース本体とが備えられ、前記左右の溝部の尾端部には、単体の指向軸が同一方向に向かって互いに平行となるように配置可能な第1と第2マイクロホン収容部が形成され、前記ケース本体には、前記左右の溝部によって音波を導入する音道と、前記隔壁から尾端部に連通する開口が施されて、前記各収容部に収容される第1と第2マイクロホンの共通の後部音響孔が形成されることを特徴とする。
また、前記ケース本体に形成された前記左右の溝部には第1と第2の側壁として音響抵抗材が配置され、前記左右の溝部の尾端部から所定の長さにわたって前記左右の溝部を封止することで、前記音道は所定の長さに設定されることが望ましい。
そして、このステレオバウンダリーマイクロホン用アダプタにおいても、望ましくは前記ケース本体の尾端部に2つのケーブル挿入溝が形成されるとよい。前記ケーブル挿入溝は、前記第1と第2溝部にそれぞれ連通して前記各収容部に収容される第1と第2マイクロホンの音声信号ケーブルの導出を可能にし、前記尾端部に連通する開口を中央に挟んでそれぞれ形成される。
前記した構成のステレオバウンダリーマイクロホンおよび同アダプタによると、長尺状のケース本体に施された左右の溝部によって音道が形成される。さらに、左右の溝部を所定の長さにわたって音響抵抗材などの側壁により封止することで、左右の音道が狭指向性マイクロホンの音響管と同様の効果を持つ。
また、左右の音道の尾端部には、第1と第2マイクロホンが収容される。そしてケース本体の尾端部には、前記第1と第2マイクロホンの共通の後部音響孔が設けられ、前記第1と第2マイクロホンにおいて後部音響端子が共通となる。ケース本体の両外側に向かう各音道の前端部が、第1と第2マイクロホンのそれぞれの前部音響端子となる。
この構成により、第1と第2マイクロホンはそれぞれの前部音響端子と、共通の後部音響端子の音圧傾度によって動作し、指向軸が左右に振り分けられた指向特性を備えたものとなる。
前記した長尺状のケース本体をバウンダリープレート上に配置することで、バウンダリープレートの特性を生かした明瞭度の高い左右チャンネルの音声信号を得ることができる。
また、前記第1と第2マイクロホンは、長尺状のケース本体内に並べて収容されるので、バウンダリープレート上にコンパクトに整然と配置することができる。そして、各マイクロホンの音声信号ケーブルも長尺状のケース本体の延長線上に整然と配列することができる。そのため、ケーブルの取り回しが容易になり、外観に優れたステレオバウンダリーマイクロホンを提供することができる。
ステレオバウンダリーマイクロホンを構成するケース本体とマイクロホンを示した斜視図である。 マイクロホンを収容したケース本体に音響抵抗材を取り付けた状態を示す側面図である。 図2におけるA−A線より矢印方向に見た断面図である。 図3における右端部より見たケース本体の尾端部側の端面図である。 ケース本体を単体の状態で示した側面図である。 音響抵抗材による溝部の封止状態と集音軸の関係を示した模式図である。 同じく集音軸を変化させた状態を示した模式図である。 この発明に係るステレオバウンダリーマイクロホンの平面図である。 同じく側面図である。 この発明に係るステレオバウンダリーマイクロホンの左チヤンネルの指向周波数応答特性を示す実測値である。 同じくポーラパターンの実測値である。 この発明に係るステレオバウンダリーマイクロホンの右チヤンネルの指向周波数応答特性を示す実測値である。 同じくポーラパターンの実測値である。 音響管の調整により狭指向性を持たせた場合の左チヤンネルのポーラパターンの実測値である。 同じく右チヤンネルのポーラパターンの実測値である。 バウンダリープレートに対して垂直な面の指向周波数応答特性を示す実測値である。 同じくポーラパターンの実測値である。 従来のステレオバウンダリーマイクロホンの例を示した平面図である。
この発明に係るステレオバウンダリーマイクロホンおよび同アダプタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
図1〜図5には、ステレオバウンダリーマイクロホンの一部を構成するケース本体が示されている。この例に示すケース本体1は、例えばアクリル樹脂などの素材により長尺状に形成されている。そして、ケース本体1には長手方向の中央部に沿って隔壁2が形成される。
この中央部の隔壁2を共通の底部として、隔壁2の両外側に左右の溝部3L,3Rがそれぞれ形成されている。
前記ケース本体1に形成された左右の溝部3L,3Rの尾端部側は、マイクロホン収容部4L,4Rを構成している。このマイクロホン収容部に第1と第2の例えば単一指向性のコンデンサマイクロホン5L,5Rが収容される。この場合、図3に示されているように、各マイクロホン単体の指向軸がケース本体1の前端部に向かって互いに平行となるように、各マイクロホン5L,5Rは配置される。
なお、前記ケース本体1の尾端部には、前記第1と第2溝部にそれぞれ連通するケーブル挿入溝7L,7Rが施されている。したがって、ケース本体1に各マイクロホン5L,5Rを装着した場合、各マイクロホン5L,5Rの音声信号ケーブル6L,6Rは、ケース本体1に施された前記ケーブル挿入溝7L,7Rを利用して導出される。
このように構成することで、ケース本体1の長手方向の延長線上に、各ケーブル6L,6Rを導出させることができる。
また、図3〜図5に示されているように、前記したケース本体1の尾端部には、前記隔壁2からケース尾端部に連通する開口1aが施されている。すなわち、前記開口1aは、図5に示した隔壁2の切除部2aに連通している。したがって連通する隔壁2の切除部2aと開口1aは、前記第1と第2マイクロホン5L,5Rにとって共通の後部音響孔になる。この後部音響孔が、ケース本体1の尾端部の中央部に形成されることで、前記第1と第2マイクロホン5L,5Rのそれぞれの後部音響端子は共通の位置に形成される。
図4に示されているように、前記ケース本体1は、その尾端部におけるケース開口(共通の後部音響孔)1aを挟んで、その両側に前記したケーブル挿入溝7L,7Rが形成される。
一方、前記ケース本体1の両側面に形成された各溝部3L,3Rは、その尾端部から所定の長さにわたって形成されている。この各溝部3L,3Rは音波をマイクロホンユニットに導入する音道となる。マイクロホン5L,5Rは、マイクロホン収容部4L,4Rに配置されることで、隔壁2と溝部3L,3Rを形成する壁に三方を囲まれる。その結果、マイクロホン5L,5Rの前部音響端子は開放されている一方に形成され、指向軸も開放されている方に傾く。したがって、ケース本体1の両側に配置されたマイクロホン5L,5Rは、それぞれ指向軸が傾くことになる。言い換えれば、マイクロホン5Lの指向軸は左側に、マイクロホン5Rの指向軸は右側に傾く。これらが組み合わされることで、AB型のステレオマイクロホンと同様の指向特性をもったステレオマイクロホンが構成できる。
さらに、各溝部3L,3Rの開放されている部分に側壁を形成することで、各溝部3L,3Rは音響管として作用する。各溝部3L,3Rは、各側壁(第1と第2側壁8L,8R)によって封止されてもよい。第1と第2側壁8L,8Rは、音響抵抗材が望ましい。
すなわち各溝部3L,3Rは、音響抵抗材である側壁8L,8Rによって封止され、各溝部3L,3Rによって構成された音道が音響管として作用する。これにより前記マイクロホン5L,5Rは左右の音響管内にそれぞれ収容された構成となる。したがって前記各溝部3L,3Rを封止する側壁8L,8Rの前端部が、音響管の開口9L,9Rとなり、この音響管の開口9L,9Rは、ケース本体1の両外側に向かった状態で形成される。このとき、音響抵抗材である側壁8L,8Rによって封止された音道は、狭指向性用の音響管と同様の構成になる。このとき、音響抵抗材で構成された側壁8L,8Rをもつ音響管によって、吹かれなど風雑音に強い狭指向性マイクロホンが構成される。
図6Aおよび図6Bは、前記したケース本体1と、左右のマイクロホン5L,5R、および側壁8L,8Rとを備えてなるステレオマイクロホンユニット10の作用、特に側壁8L,8Rに音響抵抗材を用い、その長さ寸法と指向軸との関係について説明するものである。
まず、左右のマイクロホン5L,5Rは、それぞれ同一の特性を有する単一指向性である。したがって、マイクロホン5L,5Rは、それぞれ単体において、独自の前部音響端子と後部音響端子を備えている。
これに対して、左右のマイクロホン5L,5Rをケース本体1に組み込んだ図6Aおよび図6Bに示すステレオマイクロホンユニット10の構成によると、側壁8L,8Rの前端部の位置が、左前部音響端子PLおよび右前部音響端子PRとなる。
そして、前記したとおりケース本体1の尾端部に形成された開口1aが、ステレオマイクロホンとして、左右のマイクロホン5L,5Rの共通な後部音響端子PBとなる。
したがって、例えば図6Aに示すように後部音響端子PBと、左前部音響端子PLを結ぶ線が左集音軸(左側指向軸)LXとなり、後部音響端子PBと、右前部音響端子PRを結ぶ線が右集音軸(右側指向軸)RXとなる。
また図6Bは、前記した音響抵抗材で構成された側壁8L,8Rの前方に向かう長さ寸法を短く設定した場合を示している。これによると、左右の前部音響端子PL,PRはケース本体1の長手方向において後退する。したがって左右の集音軸(左右の指向軸)LX,RXの開き角度は、図6Bに示したようにより大きく設定される。
これにより、ケース本体1の長手方向を0度として、集音軸の開き角(ステレオマイクロホンの指向特性)を容易に設定することができる。
さらに、前記した側壁8L,8Rにより形成される音響管の長さ、および側壁8L,8Rの素材を適宜選択し、音響抵抗値を適宜変更・調整することで、狭指向性のステレオマイクロホンユニットを構成することができる。
図7および図8は、前記したステレオマイクロホンユニット10を、バウンダリープレート11上に載置してステレオバウンダリーマイクロホン12を構成した状態を示している。図7および図8に示す例には、矩形状のバウンダリープレート11が用いられている。この例におけるステレオマイクロホンユニット10は、ケース本体1の長手方向がバウンダリープレート11の長辺方向に沿った中央部に配置されている。
このステレオバウンダリーマイクロホン12の構成によると、ケース本体1に形成される左右の前部音響端子PL,PRは、ケース本体1の左右側面のバウンダリープレート11の直近において形成される。そのため、直接波とバウンダリープレート11による反射波との距離差を最小の値に設定することができる。したがって、このような構成は、ステレオバウンダリーマイクロホン12としての周波数応答特性をより平坦にすることに寄与する。
なお、このステレオバウンダリーマイクロホンにおいて、左右の溝部3L,3Rを封止する側壁8L,8Rのケース尾端部からの長さ寸法(すなわち、左右の音響管の長さ寸法)は、同一に設定されていることが望ましい。これにより、このステレオバウンダリーマイクロホンの左右チャンネルの指向周波数応答などのバランスを取ることができる。
図9〜図12は、前記したステレオバウンダリーマイクロホン12によって得られる指向周波数応答特性およびポーラパターンを示している。
図9Aは、ケース本体1の長手方向を0度とした時の左チャンネルの指向周波数応答を示しており、符号Aは0度、符号Bは340度、符号Cは220度の指向周波数応答を示している。図9Bはこの時のポーラパターンである。
また図10Aは、右チャンネルの指向周波数応答を示しており、符号Aは0度、符号Bは20度、符号Cは140度の指向周波数応答を示している。また、図10Bはこの時のポーラパターンである。
図9および図10の特性から理解できるように、左チャンネルにおいては、220度方向からの音波について、右チャンネルにおいては、140度方向からの音波についての集音特性が抑制されている。
また図11は、前記した左右の側壁8L,8Rの材質の選択と長さ寸法の選択による音響管の調整により、狭指向性を持たせた例を示している。図11Aは左チャンネルのポーラパターンを、図11Bは右チャンネルのポーラパターンをそれぞれ示している。
さらに図12Aは、バウンダリープレート11に対して垂直な面の左チャンネルの指向周波数応答特性を示している。符号Aは0度、符号Bは20度、符号Cは130度の指向周波数応答である。図12Bはこの時のポーラパターンである。
以上のとおり、この発明に係るステレオバウンダリーマイクロホンによると、左右の音声信号を集音する各マイクロホンは、長尺状のケース本体内に並べて収容される。そのため、従来のステレオマイクロホンのように、単一指向性マイクロホンを傾けて配置する必要がなく、各マイクロホンの音声信号ケーブルも含めて、バウンダリープレート上にコンパクトに整然と配置することができるなど、前記した発明の効果の欄に記載したとおりの作用効果を得ることができる。
また、前記したステレオバウンダリーマイクロホンの構成から、左右のマイクロホンを除いた状態で、言い換えれば、ケース本体1をステレオバウンダリーマイクロホン用アダプタとして提供することもできる。これによれば、ユーザは左右のマイクロホンを別に用意することで、同様の作用効果を奏するステレオバウンダリーマイクロホンを容易に得ることができる。
1 ケース本体
1a ケース開口(後部音響孔)
2 隔壁
2a 隔壁の切除部
3L,3R 溝部
4L,4R マイクロホン収容部
5L,5R マイクロホン
6L,6R 音声信号ケーブル
7L,7R ケーブル挿入溝
8L,8R 側壁
9L,9R 音響管の開口
10 ステレオマイクロホンユニット
11 バウンダリープレート
12 ステレオバウンダリーマイクロホン
PL,PR 前部音響端子
PB 後部音響端子
LX,RX 指向軸(集音軸)

Claims (9)

  1. バウンダリープレートと、
    前記バウンダリープレート上に載置され、長手方向の中央部に沿った隔壁を共通の底部として左右の溝部をそれぞれ長手方向の両外側に向かって形成した長尺状のケース本体と、
    前記左右の溝部の尾端部にそれぞれ収容されて、単体の指向軸が同一方向に向かって互いに平行となるように配置した第1と第2マイクロホンとが備えられ、
    前記ケース本体には、前記左右の溝部によって音波を導入する音道と、
    前記隔壁から尾端部に連通する開口が施されて、前記第1と第2マイクロホンの共通の後部音響孔が形成されることを特徴とするステレオバウンダリーマイクロホン。
  2. 前記ケース本体に形成された前記左右の溝部には第1と第2の側壁が配置され、前記左右の溝部の尾端部から所定の長さにわたって前記左右の溝部を封止することで前記音道の長さが変わること、
    を特徴とする請求項1に記載されたステレオバウンダリーマイクロホン。
  3. 前記第1と第2の側壁は、音響抵抗材であること、
    を特徴とする請求項2に記載されたステレオバウンダリーマイクロホン。
  4. 前記左右の溝部の尾端部には、前記第1と第2マイクロホンの音声信号ケーブルの導出を可能にするケーブル挿入溝が、前記尾端部に連通する開口を中央に挟んでそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載されたステレオバウンダリーマイクロホン。
  5. 前記左右の溝部によって形成される前記音道のそれぞれの長さは、左右同一に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載されたステレオバウンダリーマイクロホン。
  6. バウンダリープレートと、
    前記バウンダリープレート上に載置され、長手方向の中央部に沿った隔壁を共通の底部として左右の溝部をそれぞれ長手方向の両外側に向かって形成した長尺状のケース本体とが備えられ、
    前記左右の溝部の尾端部には、単体の指向軸が同一方向に向かって互いに平行となるように配置可能な第1と第2マイクロホン収容部が形成され、
    前記ケース本体には、前記左右の溝部によって音波を導入する音道と、前記隔壁から尾端部に連通する開口が施されて、前記各収容部に収容される第1と第2マイクロホンの共通の後部音響孔が形成されることを特徴とするステレオバウンダリーマイクロホン用アダプタ。
  7. 前記ケース本体に形成された前記左右の溝部には第1と第2の側壁が配置され、前記左右の溝部の尾端部から所定の長さにわたって前記左右の溝部を封止することで前記音道の長さが変わること、
    を特徴とする請求項6に記載されたステレオバウンダリーマイクロホン。
  8. 前記第1と第2の側壁は、音響抵抗材であること、
    を特徴とする請求項7に記載されたステレオバウンダリーマイクロホン用アダプタ。
  9. 前記左右の溝部の尾端部には、前記第1と第2マイクロホンの音声信号ケーブルの導出を可能にするケーブル挿入溝が、前記尾端部に連通する開口を中央に挟んでそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載されたステレオバウンダリーマイクロホン用アダプタ。
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