JP6299768B2 - 情報処理システム、情報処理装置、及びデータ通信方法 - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、及びデータ通信方法 Download PDF

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Description

本願開示は、情報処理システム、情報処理装置、及びデータ通信方法に関する。
サーバ等の情報処理装置は、リピータハブやネットワークスイッチを介してネットワーク網に接続され、他の情報処理装置との間でデータのパケット転送を行うことができる。リピータハブは受信したパケットを、リピータハブに接続された全ての情報処理装置に転送するが、ネットワークスイッチは、パケットのヘッダ部分に記載された宛先を指定するアドレスに従い、当該アドレスを有する特定の情報処理装置に対してパケットを送信する機能を有する。
情報処理装置とネットワークスイッチとの接続に関し、データ送信の信頼性を高めるために、データ送信経路を冗長化する技術が知られている。データ送信経路を冗長化する技術では、情報処理装置に設けられた複数のポートと、ネットワークスイッチに設けられた複数のポートを互いに接続し、現用系経路と予備系経路を構成する。現用系経路にリンクダウンが発生した場合や、データ送信におけるエラー発生率が増加してデータ送信の品質が低下した場合には、通信経路を予備系経路に切り替えてデータ送信を行う(例えば特許文献1又は2)。
特開平5−145531号公報 特開2006−180144号公報
現用系経路と予備系経路の切り替え方法に関し、現用系経路のエラー発生率が増加した場合に通信経路を予備系経路に切り替える技術では、経路切り替えによって通信品質が向上することを保証することはできない。予備系経路のエラー発生率が、現用系経路のエラー発生率よりも高い場合が有り得るからである。
通信経路を現用系経路から予備系経路に切り替えることによって通信品質を向上させるためには、それぞれの経路を用いてパケット送信を行い、両通信経路のエラー発生率を比較する必要がある。しかし、それぞれの経路にパケットを送信させてエラー発生率を算出するだけでは、通信品質の比較を正確に行うことができない場合がある。
本開示は、現用系経路と予備系経路の通信品質比較において、比較精度を向上させることを目的とする。
開示の情報処理システムは、受信したパケットを転送するネットワークスイッチと、第1アドレスが割り当てられる第1ポートと接続される第1通信経路及び第2アドレスが割り当てられる第2ポートと接続される第2通信経路を介してネットワークスイッチに接続される情報処理装置とを有し、第1通信経路を用いて、第3アドレスが送信元アドレスとして設定される第1パケットを情報処理装置からネットワークスイッチに送信し、第1パケットのペイロードに記載された情報と同じ情報をペイロードに有し、第2アドレスが宛先アドレス及び送信元アドレスとして設定される第2パケットを、第2通信経路を用いて情報処理装置からネットワークスイッチに送信し、第1パケット及び第2パケットのペイロードにそれぞれ記載された情報についてエラー検出を行い、第2パケットは、ネットワークスイッチから第2ポートに送信された後に破棄される

情報処理装置とネットワークスイッチを現用系経路及び予備系経路を用いて接続し、現用系経路を用いてパケットを送信するとともに、現用系経路を用いて送信されるパケットのペイロードと同一の情報をペイロードに有するパケットを、予備系経路を用いて送信する。そして、両通信経路におけるエラー発生率を比較して通信経路の切り替えを行うことにより、通信品質を高めることができる。
装置間接続関係を示す図である。 エラー発生率がデータパターンに依存し得ることを説明する図である。 エラー発生率がデータパターンに依存し得ることを説明する図である。 第1実施例における情報処理装置のハードウェア構成図である。 第1実施例におけるNICとネットワークスイッチとの接続関係を示す図である。 第1実施例におけるNICのハードウェア構成図である。 第1実施例におけるNICの機能ブロック図である。 第1実施例におけるパケットのデータ構成図である。 第1実施例におけるネットワークスイッチのハードウェア構成図である。 第1実施例におけるネットワークスイッチの機能ブロック図である。 第1実施例におけるNICの処理フローチャートである。 第1実施例におけるネットワークスイッチの処理フローチャートである。 第1実施例におけるNICの処理フローチャートである。 第2実施例におけるNICの機能ブロック図である。 第2実施例におけるNICの処理フローチャートである。 第3実施例におけるNICの機能ブロック図である。 第3実施例におけるNICの処理フローチャートである。 第3実施例におけるNICの処理フローチャートである。 第4実施例におけるネットワークスイッチの機能ブロック図である。 第4実施例におけるネットワークスイッチの処理フローチャートである。
本開示は、情報処理装置に設けられたネットワークインターフェースカード(以下、NIC)とネットワークスイッチとを接続する、現用系経路と予備系経路とを有する通信経路に関し、現用系経路と予備系経路の切り替え方法を開示する。通信経路を現用系経路から予備系経路に切り替えることによって通信品質を向上させるためには、現用系経路のエラー発生率と予備系経路のエラー発生率とを各々算出して比較する必要がある。そのため本開示では、現用系経路を用いてパケット送信を行う際、予備系経路にもパケットを送出する。そして両通信経路にて送信されるそれぞれのパケットのペイロードに記載されたデータに基づき、現用系経路でのエラー発生率及び予備系経路でのエラー発生率を算出する。両通信経路のエラー発生率の比較を行い、現用系経路でのエラー発生率が予備系経路のエラー発生率よりも高い場合に、現用系経路と予備系経路の切り替えを行う。ここで本願発明者は、送信されるパケットのペイロードに記載されたデータ内容に起因して、データのエラー発生率が変動し得ることを見出した。ここでペイロードとは、送信されるパケットのうち、宛先アドレスや送信元アドレス等のヘッダ情報や、エラー検出符号もしくはエラー訂正符号等のトレーラ情報を除いたデータ本体部を指す。
まず本開示が対象とするパケット通信環境及びデータ伝送方法について説明し、発明者が見出した、送信するデータパターンによってエラー発生率が相違し得る理由について説明する。
本開示が対象とするデータ通信の一例としては、伝送媒体として銅線ケーブルや光ファイバ等の通信ケーブルを用いた有線通信が挙げられる。図1は、ネットワークスイッチと情報処理装置とを含む情報処理システムを示す図である。情報処理装置1はネットワークスイッチ2に接続され、ネットワークスイッチ2はネットワーク網3に接続される。情報処理装置1とネットワークスイッチ2との間の接続に、上述した銅線ケーブルや光ファイバ等の通信ケーブルが用いられる。情報処理装置1は送信すべきデータを含むペイロードと、自己のアドレスである送信元アドレスと、データの送信先を特定する宛先アドレスとを含むパケットをネットワークスイッチ2に送信する。送信元アドレスや宛先アドレスは、例えば情報処理装置1や情報処理装置1のNICに設けられたポートのMACアドレスである。ネットワークスイッチ2は受信したパケットから宛先アドレスを読み取り、指定された宛先アドレスに対してパケットを転送する。情報処理装置1は例えばパーソナルコンピュータやサーバであり、ネットワークスイッチ2は例えばイーサネット(登録商標)スイッチである。
情報処理装置1は、ネットワークスイッチ2との間において、ベースバンド伝送方式に基づくデータ通信を行う。ベースバンド伝送方式とは、送信対象となるデジタル信号を、周波数変調などの変調を行わずに伝送する方法である。例えば銅線ケーブルを用いたベースバンド伝送において送信側は、デジタル信号を所定の符号化方式に従って電位信号に符号化して出力する。受信側は、受信した電位信号の値を適切なタイミングで読み取ることにより、送信されたデジタル信号を読み取る。ベースバンド伝送における符号化方式として、例えばNon Return Zero(NRZ)方式がある。NRZ方式は、デジタルデータ「0」に低電位を、デジタルデータ「1」に高電位をそれぞれ対応させ、デジタルデータ列に対応するパルス波形を伝送路に出力する。
次に、このNRZ方式を例として、符号間干渉について説明する。符号間干渉とは、隣り合う符号同士が相互に干渉し合うことで、伝送経路上にてパルス波形が歪む現象のことを言い、シンボル間干渉とも呼ばれる。図2は、いくつかのデータパターンをNRZ方式で符号化して伝送するケースを例として符号間干渉を説明する図である。図2Aは、データパターンa(0111111)、データパターンb(0100000)、データパターンc(0110000)、データパターンd(0111000)をNRZ方式で符号化した際の送信波形を示す。また図2Bは、通信ケーブルを伝達して受信側に到達した電位の受信波形を示す。図2Bに示すように、伝送路の周波数特性により受信波形にはなまりが発生する。そのため、データパターンbにおける受信波形の電位振幅より、データパターンcにおける受信波形の電位振幅が大きくなっていることが分かる。更にデータパターンcにおける受信波形の電位振幅より、データパターンdにおける受信波形の電位振幅が大きくなっている。このように、受信波形の電位振幅はデータパターンに依存して変動し得る。また、受信波形において電位が降下し始めてから電位が判定基準電位を横切るまでの時間間隔に着目すると、この時間間隔もデータパターンによって相違することが分かる。この時間間隔が広い程、受信側においてデジタルデータ「1」を正しく読み取るためタイミングマージンが大きいことを意味する。つまりデータパターンbに対して許容されるタイミングマージンは、データパターンcに対して許容されるタイミングマージンよりも小さく、判定タイミングのずれによってデータ読出しエラーが発生する確率が高いと言える。言い換えると、デジタルデータ「1」からデジタルデータ「0」への遷移またはデジタルデータ「0」からデジタルデータ「1」への遷移を多く含むデータパターンほど、エラー発生率が高くなる傾向にあると考えることができる。
また、データパターンに起因してエラー発生率が生じる別の原因として、受信波形に対して判定基準値がシフトするケースも考えられる。図3は、判定基準値が所定値よりも高い側にシフトした状態を示す。このような状態は、例えば判定基準電位を生成する基準電位生成回路の性能劣化等によって生じ得る。図3に示す状態において、判定基準電位のシフトにより、デジタルデータ「0」に対応する低電位と判定基準値との差分が大きくなり、電位マージンも大きくなる。すなわち、仮に伝送路に電位ノイズが発生しても、デジタルデータ「0」が過って「1」と判定される可能性は低くなる。これに対してデジタルデータ「1」に対応する高電位の判定基準値との差分は小さくなり、電位マージンが小さくなる。よって、伝送路に電位ノイズが発生した場合に、デジタルデータ「1」が過って「0」と判定される可能性が高くなる。このようなケースでは、デジタルデータ「1」を多く含むデータパターンほど、エラー発生率が高くなる傾向を示すと考えられる。
このように、データパターンに依存してエラー発生率が相違する場合があるため、複数の送信経路の送信品質を比較する場合には、各々の送信経路に同じパターンのデータを流してエラー発生率を比較することが好ましい。尚、図2及び図3においてはNRZ符号化方式を例として説明したが、他の符号化方式、例えばReturn Zero(RZ)方式、Alternation Mark Inversion(AMI)方式、Code Mark Inversion(CMI)方式、マンチェスター方式等を用いた伝送においても、符号間干渉によるエラー発生率のデータパターン依存性が存在するため、送信経路の品質比較を行うには、同じパターンのデータを送信してエラー発生率の比較を行うことが好ましい。
そのため本開示では、第1ペイロードを有する第1パケットと、第1ペイロードと同一内容の第2ペイロードを有する第2パケットを準備し、現用系経路を用いて第1パケットを送信し、予備系経路を用いて第2パケットを送信する。そして第1ペイロードに基づいて現用系経路のエラー発生率を算出し、第2ペイロードに基づいて予備系経路のエラー発生率を算出し、両通信経路の通信品質の比較を行う。本開示では、現用系経路を用いて送信されるパケットを送信パケットと呼び、予備系経路を用いて送信されるデータを複製パケットと呼ぶ。
尚、図2及び図3では通信ケーブルを用いた有線通信を例として説明したが、無線通信においても、送信機の符号化回路や受信機の複合化回路におけるアナログ特性等により符号間干渉が生じ得る場合があり、本開示の適用が可能である。
<第1実施例>
図4は、情報処理装置1のハードウェア構成図である。情報処理装置1は、NIC10、プロセッサ11、メモリ12、外部記憶媒体インターフェース13、入力装置インターフェース14と、これらを互いに接続するバス15を有する。情報処理装置1は、外部記憶媒体インターフェース13を介して、HDD16のような外部記憶媒体に接続される。また情報処理装置1はNIC10を経由してネットワークスイッチ2に接続される。NIC10とネットワークスイッチ2との接続の詳細については後述する。プロセッサ11は、Central Processing Unit(CPU)、Micro−Processing Unit(MPU)、Digital Signal Processor(DSP)、Field−Programmable Gate Array(FPGA)等の電子回路部品である。メモリ12は、Dynamic Random Access Memory(DRAM)、Static Random Access Memory(SRAM)、フラッシュメモリ等の電子回路部品である。
図5は、ネットワークスイッチ2と、情報処理装置1に設けられたNIC10との接続関係を示す図である。NIC10は、物理的に独立したポートA101a及びポートB101b有する。ネットワークスイッチ2は、物理的に独立したポートA’201a及びポートB’201bを有する。ポートA101aとポートA’201aが互いに接続されて通信経路Aを構成し、ポートB101bとポートB’201bとが互いに接続されて通信経路Bを構成する。通信経路A及び通信経路Bの一方が現用系経路、他方が予備系経路として用いられる。通信経路Aと通信経路Bの制御は、後述するチーミングドライバが行う。尚、説明を容易にするため、本明細書においては、特に断らない限り、通信経路Aが現用系経路、通信経路Bが予備系経路として制御されている状態と仮定して説明する。
図6は、NIC10のハードウェア構成図である。NIC10はプロセッサ110、メモリ130、バス15に接続されるバスインターフェース回路150、ポートA101a及びポートB101bを介してネットワークスイッチに接続されるスイッチインターフェース回路160を有する。メモリ130、バスインターフェース回路150及びスイッチインターフェース回路160はいずれもプロセッサ110に接続される。プロセッサ110は、CPU、MPU、DSP、FPGA等の電子回路部品である。メモリ130は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ等の電子回路部品である。
図7は、NIC10の機能ブロック図である。プロセッサ110が、メモリ130またはアクセス可能な他の記憶装置に格納された所定のプログラムを実行することにより、図5に示す各機能を実現する。プロセッサ110は、ポートA101a及びポートB101bに対する共通の制御を行うチーミングドライバ111と、ポートA101a及びポートB101bの各々について個別の制御を行うデバイスドライバA121a及びデバイスドライバB121bとして機能する。チーミングドライバ111は、エラー検出符号生成部112、パケット生成部113、チーミング制御部114、エラー発生率算出部115、エラー発生率比較部116、及びパケット破棄部117として機能する。エラー検出符号生成部112は、送信するパケット毎にエラー検出符号を生成し、パケットに付加する。エラー検出符号は、例えばパリティーチェックを行うためのパリティービット、巡回冗長検査を行うためのCyclic Redundancy Check(CRC)符号等である。尚、エラー検出に加えてエラー訂正を行うことを可能とする符号もエラー検出符号に含まれる。パケット生成部113は、現用系経路を用いて送信されるパケットと同一内容のペイロードを有する複製パケットを生成する。チーミング制御部114は、ポートA101aを用いた通信経路A及びポートB101bを用いた通信経路Bのうち片方を、パケット通信を行う現用系経路として制御し、他方を予備系経路として制御する。通信経路Aを現用系経路とし、通信経路Bを予備系経路として制御している状態においてチーミング制御部114は、送信パケットをデバイスドライバA121aに引き渡し、複製パケットをデバイスドライバB121bに引き渡す。またチーミング制御部114は、両通信経路のエラー発生率に基づいて現用系経路と予備系経路の切り替え制御も行う。エラー発生率算出部115は、後述するネットワークスイッチ2のエラーパケット数カウンタ部及び受信パケット数カウンタ部から、ネットワークスイッチ2がNIC10から受信したパケット数と、受信したパケットのうちエラーが検出されたパケット数の情報を取得し、両通信経路のエラー発生率を算出する。エラー発生率比較部116は、エラー発生率算出部115によって算出された現用系経路のエラー発生率と予備系経路のエラー発生率を比較する。チーミング制御部114は、両通信経路のエラー発生率を比較した結果に基づいて、現用系経路と予備系経路の切り替えを行う。
デバイスドライバA121a及びデバイスドライバB121bは、それぞれアドレス設定部122a及びアドレス設定部122bを有する。アドレス設定部122a及び122bは、送信されるパケットに含まれる送信元アドレスや宛先アドレスを設定する機能を有する。
尚、ポートA101aにはMACアドレスとしてアドレスAが割り当てられており、ポートB101bにはMACアドレスとしてアドレスBが割り当てられているものとする。またチーミングドライバ111には仮想MACアドレスとしてアドレスCが割り当てられているものとする。チーミングドライバ111に割り当てられたアドレスCが、情報処理装置1を示すアドレスであり、他の情報処理装置が情報処理装置1を宛先としてパケット送信を行う際には、アドレスCを宛先アドレスとして指定する。
次に、情報処理装置1が、他の情報処理装置にパケットを転送する場合のNIC10の動作について説明する。図8Aに、送信パケットの構成を示す。送信パケットは、パケットの送信先を示す宛先アドレスと、パケットの送信元を示す送信元アドレスと、ペイロードとを含む。本実施例では、宛先アドレスを他の情報処理装置のアドレスであるアドレスDとし、ペイロードのデータをXXとする。また送信元アドレスとして、チーミングドライバ111に付された仮想MACアドレスであるアドレスCが付される。エラー検出符号生成部112は、データXXについてエラー検出を行うためのエラー検出符号を生成し、送信パケットに付加する。チーミング制御部114は、図8Aに示される送信パケットをポートA101aを制御するデバイスドライバA121aに引き渡す。
パケット生成部113は、図8Aに示される送信パケットと同一のペイロード及びエラー検出符号を有する複製パケットを生成する。チーミング制御部114は、複製パケットをポートB101bを制御するデバイスドライバB121bに引き渡す。デバイスドライバB121bのアドレス設定部122bは、複製パケットの宛先アドレスをポートB101bに割り当てられたMACアドレスであるアドレスBに設定する。またデバイスドライバB121bのアドレス設定部122bは、複製パケットの送信元アドレスもポートB101bに割り当てられたMACアドレスであるアドレスBに設定する。宛先アドレスをアドレスBに設定するのは、複製パケットがネットワーク網3に流出しないようにするためである。複製パケットがネットワークスイッチ2からネットワーク網3に流出すると、他のパケット転送の転送レートの低下の原因となりうる。また、送信元アドレスをアドレスBに設定するのは、ネットワークスイッチ2に通信経路を学習させるためである。ネットワークスイッチ2が行う通信経路の学習の詳細については後述する。
デバイスドライバA121aは図8Aに示す送信パケットを、ポートA101aを介してネットワークスイッチ2に送信する。この際、デバイスドライバA101aは、送信パケットに含まれる宛先アドレス及び送信元アドレスを変更することなく、宛先アドレスとしてアドレスDを、送信元アドレスとしてアドレスCを規定した状態で、送信パケットを送信する。またデバイスドライバB121bは、図8Bに示す複製パケットを、ポートB101bを介してネットワークスイッチ2に送信する。
次に、送信パケット及び複製パケットを受信するネットワークスイッチ2の構成と機能について説明する。図9は、ネットワークスイッチ2のハードウェア構成図である。ネットワークスイッチ2はプロセッサ210、メモリ230、ポートA’201a及びポートB’201bに接続されるNICインターフェース回路250、ネットワーク網3に接続されるネットワークインターフェース回路260を有する。メモリ230、NICインターフェース回路250及びネットワークインターフェース回路260はいずれもプロセッサ210に接続される。プロセッサ210は、CPU、MPU、DSP、FPGA等の電子回路部品である。メモリ230は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ等の電子回路部品である。
図10は、ネットワークスイッチ2の機能ブロック図である。プロセッサ210は、メモリ230またはアクセス可能な他の記憶媒体に格納された所定のプログラムを実行することにより、図10に示す各機能を実現する。プロセッサ210は、ポートA’201aに対して設けられたデバイスドライバA’211a、ポートB’201bに対して設けられたデバイスドライバB’211b、スイッチ部221及びアドレス学習部222として機能する。デバイスドライバA’211a及びデバイスドライバB’211bの各々は、エラー検出部212a及び212b、エラーパケット数カウンタ部213a及び213b、受信パケット数カウンタ部214a及び214bとして機能する。エラー検出部212a及び212bは、NIC10から受信したパケットに含まれるエラー検出符号によりエラーの検出を行う。エラーパケット数カウンタ部213a及び213bは、エラー検出部212a及び212bによりエラーが検出されたパケットの数をカウントする。受信パケット数カウンタ部214a及び214bは、NIC10より受信したパケットの総数をカウントする。スイッチ部221は、受信したパケットの宛先アドレスを読み取り、指定されたアドレスへパケットを転送する。例えば図8Aに示した送信パケットは、スイッチ部221においてアドレスDを有する他の情報処理装置に転送され、図8Bに示した複製パケットは、ポートB101bに対して返信される。アドレス学習部222は、ポートA’201a及びポートB’201bのそれぞれについて、受信したパケットの送信元アドレスを学習する機能を有する。具体的には、ポートA’201aにて受信した送信パケットの送信元アドレスがアドレスCあることに基づき、ポートA’201aが、アドレスCが表す情報処理装置1に接続されていることを学習する。一方、ポートB’201bにて受信した複製パケットの送信元アドレスがアドレスBあることに基づき、アドレス学習部222は、ポートB’201bがポートB101bに接続されていることを学習する。しかしこのことは、アドレス学習部222は、ポートB’201bが、アドレスCによって特定されるノード、すなわち情報処理装置1に接続されているとは認識できないことを意味する。このような状態において、ネットワークスイッチ2が他の情報処理装置から、情報処理装置1宛てに送られてきたパケット、すなわち宛先アドレスとしてアドレスCを指定するパケットを受信したとする。この場合、ネットワークスイッチ2はアドレス学習部222の学習結果に基づき、アドレスCを宛先として指定するパケットはポートA’201aに送出すべきパケットであることを認識できるため、現用系経路Aを用いて情報処理装置1に当該パケットを転送することができる。尚、ネットワークスイッチ2は、図10に示される機能を専用のロジック回路を用いて実現してもよい。
次に、各通信経路におけるエラー発生率の算出方法について説明する。エラー発生率は、ネットワークスイッチ2が受信した総パケット数に対する、エラーが検出されたパケット数の比率で定義される。通信経路Aを用いてNIC10から送信されたパケット総数をrxA、通信経路Aにて送信されたパケットのうち、エラーが検出されたパケット数をcrcA、通信経路Bを用いてNIC10から送信されたパケット総数をrxB、通信経路Bにて送信されたパケットのうち、エラーが検出されたパケット数をcrcBとすると、通信経路Aにおけるエラー発生率ER_A及び通信経路Bにおけるエラー発生率ER_Bは以下の式(1)及び式(2)で表される。
式(1):
Figure 0006299768
式(2):
Figure 0006299768
NIC10のエラー発生率算出部115は、rxA及びrxBをネットワークスイッチ2の受信パケット数カウンタ部214a及び214bから、crcA及びcrcBをネットワークスイッチ2のエラーパケット数カウンタ部213a及び213bからそれぞれ取得し、式(1)及び式(2)に基づきエラー発生率を算出する。
図11は、パケット送受信に関するNIC10の処理フローチャートである。図11の処理は処理1000により開始する。処理1001においてエラー検出符号生成部112が、送信パケットのペイロードに含まれる送信データXXに基づいてエラー検出符号を生成し、送信パケットに付加する。処理1002においてパケット生成部113が、エラー検出符号が付された送信パケットを複製して、送信パケットと同一のデータXXを有するペイロードを含む複製パケットを生成する。処理1003においてデバイスドライバA121aが、送信パケットをポートA101a経由でネットワークスイッチ2に送信する。処理1004においてデバイスドライバB121bのアドレス設定部122bが、複製パケットの宛先アドレス及び送信元アドレスをポートB101bのMACアドレスであるアドレスBに書き換え、ポートB101bを経由してネットワークスイッチ2に送信する。複製パケットの宛先アドレスがポートB101bを指定しているため、ネットワークスイッチ2は複製パケットをポートB101bに返信する。処理1005においてデバイスドライバB121bが返信された複製パケットを受信する。処理1006においてパケット破棄部223が、ネットワークスイッチ2から返信された複製パケットを破棄し、処理1007にて終了する。
図12は、ネットワークスイッチ2のパケット転送に関する処理フローチャートである。図12の処理は処理1100により開始する。処理1101においてデバイスドライバA’211a及びデバイスドライバB’211bが、送信パケット及び複製パケットをそれぞれ受信する。処理1102において受信パケット数カウンタ部214a及び214bが、送信パケット及び複製パケットのそれぞれについて、受信パケット数をカウントする。処理1103においてエラー検出部212a及び212bが、送信パケット及び複製パケットのそれぞれについて、エラー検出を行う。処理1104においてエラーパケット数カウンタ部213a及び213bが、送信パケット及び複製パケットのそれぞれについて、エラーパケット数をカウントする。処理1105においてスイッチ部221が、送信パケットを指定された宛先アドレスに従って転送する。処理1106においてスイッチ部221が、複製パケットをポートB101bに対して返信し、処理1107にて終了する。
図13は、現用系経路と予備系経路の切り替えに関するNIC10の処理フローチャートである。図13の処理は処理1200により開始する。処理1201においてエラー発生率算出部115が、ネットワークスイッチ2のエラーパケット数カウンタ部213a及び213bと、受信パケット数カウンタ部214a及び214bの各々から、カウント値を取得する。処理1202においてエラー発生率算出部115が、取得したカウント値に基づきエラー発生率を算出する。このエラー発生率の算出は、通信経路Aと通信経路Bの各々について行われる。処理1203においてエラー発生率比較部116が、通信経路Aでのエラー発生率と通信経路Bでのエラー発生率を比較する。処理1203において、現用系の通信経路Aのエラー発生率が予備系の通信経路Bのエラー発生率よりも大きいと判断された場合(処理1203のYes)は、処理1204へ進む。処理1204においてチーミング制御部114が、現用系経路と予備系経路を切り替える、すなわち通信経路Bを現用系経路として用い、通信経路Aを予備系経路として用いるよう制御を行う。処理1203において、現用系の通信経路Aのエラー発生率が、予備系の通信経路Bのエラー発生率と同一か若しくは小さいと判断された場合(処理1203のNo)は、現用系経路と予備系経路の切り替えを行うことなく、処理1205にて処理を終了する。
このように第1実施例では、現用系の通信経路を用いて送信される送信パケットと同一データを有するペイロードを含む複製パケットを、予備系の通信経路を用いて送信し、両通信経路のエラー発生率を比較する。両通信経路で送信されるデータ内容が同一であるので、エラー発生率のデータパターン依存性の影響を受けることなく、エラー発生率の比較を適切に行うことができる。エラー発生率の比較の結果に基づいてエラー発生率の低い経路を現用系の通信経路として設定することにより、通信品質を向上させることができる。また複製パケットの宛先アドレスを、複製パケットが送信されるポートのアドレスに設定することにより、複製パケットはネットワーク網3に流出することなくネットワークスイッチ2から送信元へ返信されて破棄されるため、他のパケット通信の転送レートに影響を及ぼすことを抑制することができる。
尚、図13においては、現用系経路のエラー発生率が予備系経路のエラー発生率よりも高くなった場合に経路の切り替えを行う例を示したが、現用系経路のエラー発生率が予備系経路のエラー発生率よりも所定値以上高くなった場合に経路の切り替えを行ってもよい。この所定値を適切に制御することにより、切り替え動作の発生頻度を抑制することができる。
また、エラー検出符号として、Error Correcting Code(ECC)のように検出したエラーに対して訂正を行う符号を用いた場合、エラーパケット数カウンタは、エラーが検出されたパケットの総数をカウントしてもよく、エラーが検出されたパケットのうち、訂正不能だったパケットの数をカウントしてもよい。
<第2実施例>
図13に示す例では、現用系経路でのエラー発生率が予備系経路でのエラー発生率よりも高くなった場合に現用系経路と予備系経路の切り替えを行う例を示した。第2実施例は第1実施例にて開示した内容をベースとし、通信経路の切り替えを行う条件として、現用系経路のエラー発生率が設定された所定の閾値を上回ることを加えたものである。つまり第2実施例では、現用系経路のエラー発生率が、予備系経路のエラー発生率に比べて高いものであったとしても、通信経路として使用を継続するのに適切な範囲であれば、現用系経路と予備系経路の切り替えは行わない。これにより、通信経路切り替え動作の発生頻度を抑制することができる。
図14は、第2実施例におけるNIC10の機能ブロック図である。第1実施例に示した内容と同一の機能については同一の参照符号を付し説明を省略する。NIC10は、現用系経路のエラー発生率が上昇して、設定された所定の閾値を超えたか否かを判定する判定部118を更に有する。判定部118が、現用系経路のエラー発生率が閾値を超えたと判断した場合に、エラー発生率比較部116が、現用系経路のエラー発生率と予備系経路のエラー発生率を比較して、通信経路切り替えの要否を判断する。エラー発生率の閾値は、固定値として判定部118に格納されていてもよく、また、入力装置インターフェース14を介してユーザが設定してもよい。
図15は、現用系経路と予備系経路の切り替えに関するNIC10の処理フローチャートである。図13にて説明した処理内容と同一の処理については同一の参照符号を付し説明を省略する。処理1202の後、処理1301において判定部118が、現用系経路のエラー発生率と設定された閾値とを比較する。処理1301において、現用系経路のエラー発生率が閾値よりも大きいと判定された場合(処理1301のYes)は、処理1203へ移行する。処理1301において、現用系経路のエラー発生率が閾値と同一もしくは閾値よりも小さいと判定された場合(処理1301のNo)は、通信経路の切り替えを行わずに処理1205にて終了する。
このように第2実施例では、現用系経路と予備系経路の切り替えを行う際、両通信経路のエラー発生率の比較に加え、現用系経路のエラー発生率が設定された閾値を超えたか否かが判断される。これにより、現用系経路のエラー発生率が設定された閾値を超えていない場合には通信経路の切り替えを行わないよう制御できるため、通信経路の切り替え動作の発生頻度を抑制することができる。
尚、図15に示したフローチャートの変形例として、現用系経路のエラー発生率と予備系経路のエラー発生率の比較を先に行い、現用系経路のエラー発生率が予備系経路のエラー発生率よりも大きい場合に、判定部118が現用系経路のエラー発生率が閾値を上回っているか否かを判定するよう、処理の順序を入れ替えてもよい。
<第3実施例>
第1実施例においては、現用系経路のエラー発生率と予備系経路のエラー発生率は、NIC10からネットワークスイッチ2に送信されたパケットのみを用いて算出した。第3実施例では、第1実施例にて開示した内容をベースとし、現用系経路のエラー発生率と予備系経路のエラー発生率を、ネットワークスイッチ2からNIC10に転送されたパケットも含めて算出するものである。
図16は、第3実施例におけるNIC10の機能ブロック図である。第1実施例に示した内容と同一の機能については同一の参照符号を付し説明を省略する。NIC10のプロセッサ110は、ポートA101a及びポートB101bの各々に対して、エラー検出部123a及び123b、エラーパケット数カウンタ部124a及び124b、受信パケット数カウンタ部125a及び125bとして機能する。エラー検出部123a及び123bは、ネットワークスイッチ2から受信したパケットに含まれるエラー検出符号によりエラーの検出を行う。エラーパケット数カウンタ部124a及び124bはエラー検出部123a及び123bによりエラーが検出されたパケットの数をカウントする。受信パケット数カウンタ部125a及び125bは、ネットワークスイッチ2から受信したパケットの総数をカウントする。尚、NIC10は、これらの機能を専用のロジック回路を用いて実現してもよい。
第3実施例では、ネットワークスイッチ2によって取得されるエラーパケット数と受信パケット数に加え、NIC10によって取得されたエラーパケット数と受信パケット数も用いてエラー発生率を算出する。第3実施例におけるエラー発生率は以下のように算出することができる。
通信経路Aを用いてネットワークスイッチ2からNIC10へ転送されたパケット総数をrxA2、通信経路Aにて転送されたパケットのうち、エラーが検出されたパケット数をcrcA2、通信経路Bを用いてネットワークスイッチ2からNIC10へ転送されたパケット総数をrxB2、通信経路Bにて転送されたパケットのうち、エラーが検出されたパケット数をcrcB2とすると、通信経路Aにおけるエラー発生率ER_A2及び通信経路Bにおけるエラー発生率ER_B2は以下の式(3)及び式(4)で表される。
式(3):
Figure 0006299768
式(4):
Figure 0006299768
ここで、現用系経路にて受信するパケットは、他の情報処理装置等から情報処理装置1を宛先として転送されたパケットであり、予備系経路にて受信するパケットは、予備系ポートから発信されて返信された複製パケットである。NIC10のエラー発生率算出部115は、rxA1及びrxB1をネットワークスイッチ2の受信パケット数カウンタ部214a及び214bから、crcA1及びcrcB1をネットワークスイッチ2のエラーパケット数カウンタ部213a及び213bから取得し、更にrxA2及びrxB2をNIC10の受信パケット数カウンタ部125a及び125bから、crcA2及びcrcB2をNIC10のエラーパケット数カウンタ部124a及び124bから取得して、式(3)及び式(4)によりエラー発生率を算出する。そして、第1実施例と同様に、エラー発生率比較部116により現用系経路と予備系経路のエラー発生率を比較して、通信経路の切り替えの要否判断を行う。
図17は、パケット送信に関するNIC10の処理フローチャートである。図11にて説明した処理内容と同一の処理については同一の参照符号を付し説明を省略する。処理1005の後、処理1401にてエラー検出部123bが、ネットワークスイッチ2から返信された複製パケットについてエラー検出を行う。処理1402においてエラーパケット数カウンタ部124bと受信パケット数カウンタ部125bがそれぞれ、複製パケットについてエラーパケット数及び受信パケット数をカウントする。尚、図17には示していないが、他の情報処理装置から情報処理装置1宛てのパケットが送信されてきた場合は、エラー検出部123aがエラー検出を行い、エラーパケット数カウンタ部124aと受信パケット数カウンタ部125aがそれぞれ、エラーパケット数及び受信パケット数をカウントする。
図18は、NIC10の通信経路切り替えに関する処理フローチャートである。図13と同一の処理内容については同一の参照符号を付し説明を省略する。処理1501においてエラー発生率算出部115が、エラーパケット数カウンタ部124a及び124bと、エラーパケット数カウンタ部213a及び213bと、受信パケット数カウンタ部125a及び125bと、受信パケット数カウンタ部214a及び214bとからそれぞれ、エラーパケット数と受信パケット数を取得する。処理1502においてエラー発生率算出部115が、NIC10からネットワークスイッチ2へ送信されるパケットと、ネットワークスイッチ2からNIC10へ転送されるパケットの両方を含むエラー発生率を、現用系経路と予備系経路の両方について算出する。
第3実施例においては、各通信経路のエラー発生率の算出を、ネットワークスイッチ2からNIC10に転送されたパケットも含めて行っている。NIC10からネットワークスイッチ2へ送信されるパケットは、既に説明したように同一内容のデータであるが、ネットワークスイッチ2からNIC10へ転送されるパケットは同一データとは限らない。しかしエラー発生率の算出においてネットワークスイッチ2からNIC10への転送も考慮したい場合は、本実施例の手法が有効である。尚、第3実施例は、第2実施例と組み合わせ、通信経路切り替えを実行するための条件に、現用系通信経路のエラー発生率が設定された所定の閾値を上回ることを加えてもよい。
<第4実施例>
第1又は第2実施例では、複製パケットは送信元のポートへ返信された後に破棄されるものとして説明したが、送信元のポートへ返信することなく複製パケットを破棄してもよい。第4実施例では、複製パケットをネットワークスイッチ2にて破棄する態様について説明する。
図19は、第4実施例におけるネットワークスイッチ2の機能ブロック図である。図10にて説明した機能ブロックと同一のものについては同一の参照符号を付し説明を省略する。ネットワークスイッチ2はパケット破棄部223を更に有する。パケット破棄部223は、予備系経路にて受信した複製パケットを破棄することにより、複製パケットがネットワーク網3に送出されることを防止する。受信したパケットが複製パケットであることを認識して破棄する方法としては、例えばパケット破棄部223が、宛先アドレスと送信元アドレスが同一のパケットを複製パケットと認識して破棄する方法がある。図8Bに示したように、複製パケットは宛先アドレスと送信元アドレスが何れも予備系経路BのポートB101bとなっている。よって、パケット破棄部223は、宛先アドレスと送信元アドレスが同一のパケットを複製パケットであるとして認識して破棄する。また、複製パケットを認識する他の方法としては、NIC10が複製パケットに破棄フラグを付する方法がある。例えばパケット生成部113が複製パケットを生成する際に、そのパケットが複製パケットであって破棄されるべきパケットであることを示す破棄フラグを生成し、パケットに付して送信する。パケット破棄部223は、受信したパケットに破棄フラグが付されている場合には、そのパケットを複製パケットと認識して破棄する。これにより、複製パケットを送信元に返信することなく破棄することができる。
図20は、第4実施例におけるネットワークスイッチ2の処理フローチャートである。図12と同一の処理内容については同一の参照符号を付し説明を省略する。処理1601においてパケット破棄部223が、複製パケットを破棄して、処理1107にて処理を終了させる。
1 情報処理装置
2 ネットワークスイッチ
3 ネットワーク網
10 NIC
11、110、210 プロセッサ
12、130、230 メモリ
13 外部記憶装置インターフェース
14 入力装置インターフェース
15 バス
16 HDD
150 バスインターフェース回路
160 スイッチインターフェース回路
250 NICインターフェース回路
260 ネットワークインターフェース回路
101a ポートA
101b ポートB
201a ポートA’
201b ポートB’
111 チーミングドライバ
112 エラー検出符号生成部
113 パケット生成部
114 チーミング制御部
115 エラー発生率算出部
116 エラー発生率比較部
117 パケット破棄部
118 判定部
121a デバイスドライバA
121b デバイスドライバB
122a、122b アドレス設定部
123a、123b エラー検出部
124a、124b エラーパケット数カウンタ部
125a、125b 受信パケット数カウンタ部
211a デバイスドライバA’
211b デバイスドライバB’
212a、212b エラー検出部
213a、213b エラーパケット数カウンタ部
214a、214b 受信パケット数カウンタ部
221 スイッチ部
222 アドレス学習部
223 パケット破棄部

Claims (12)

  1. 受信したパケットを転送するネットワークスイッチと、
    第1アドレスが割り当てられる第1ポートと接続される第1通信経路及び第2アドレスが割り当てられる第2ポートと接続される第2通信経路を介して前記ネットワークスイッチに接続される情報処理装置と
    を有し、
    前記第1通信経路を用いて、第3アドレスが送信元アドレスとして設定される第1パケットを前記情報処理装置から前記ネットワークスイッチに送信し、前記第1パケットのペイロードに記載された情報と同じ情報をペイロードに有し、前記第2アドレスが宛先アドレス及び送信元アドレスとして設定される第2パケットを、前記第2通信経路を用いて前記情報処理装置から前記ネットワークスイッチに送信し、
    前記第1パケット及び前記第2パケットのペイロードにそれぞれ記載された情報についてエラー検出を行い、
    前記第2パケットは、前記ネットワークスイッチから前記第2ポートに送信された後に破棄される
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記情報処理装置は、前記第1通信経路でのエラー発生率と、前記第2通信経路でのエラー発生率を比較する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記情報処理装置は、前記第1通信経路及び前記第2通信経路のうち、前記エラー発生率が低いものを現用系経路として制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記情報処理装置は、前記第1パケット及び前記第2パケットにエラーを検出する符号を付する
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか一項に記載の情報処理システム。
  5. 受信したパケットを転送するネットワークスイッチに第1通信経路及び第2通信経路を介して接続される情報処理装置であって、前記情報処理装置は、
    前記第1通信経路に接続され、第1アドレスが割り当てられる第1ポートと、
    前記第2通信経路に接続され、第2アドレスが割り当てられる第2ポートと、
    第3アドレスが送信元アドレスとして設定され、前記第1通信経路を用いて送信する第1パケットのペイロードに記載された情報と同一の情報をペイロードに有し、前記第2アドレスが宛先アドレス及び送信元アドレスとして設定される第2パケットを生成するパケット生成部と、
    前記第1パケットを、前記第1通信経路を用いて前記ネットワークスイッチへ送信する第1デバイスドライバと、
    前記第2パケットを、前記第2通信経路を用いて前記ネットワークスイッチへ送信する第2デバイスドライバと
    を有し、
    前記第2パケットは、前記ネットワークスイッチから前記第2ポートに送信された後に破棄される
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 前記第1通信経路でのエラー発生率と、前記第2通信経路でのエラー発生率を比較する比較部を更に有することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記情報処理装置は、前記第1通信経路及び前記第2通信経路のうち、前記エラー発生率が低いものを現用系経路として制御する制御部を更に有することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記情報処理装置は、前記第1パケット及び前記第2パケットにエラーを検出する符号を付するエラー検出符号生成回路を更に有することを特徴とする請求項5乃至7何れか一項に記載の情報処理装置。
  9. 受信したパケットを転送するネットワークスイッチと、第1アドレスが割り当てられる第1ポートと接続される第1通信経路及び第2アドレスが割り当てられる第2ポートと接続される第2通信経路を介して前記ネットワークスイッチに接続される情報処理装置とを用いたデータ転送方法であって、
    前記情報処理装置が、前記第1通信経路を用いて第3アドレスが送信元アドレスとして設定された第1パケットを前記ネットワークスイッチに送信する工程と、
    前記情報処理装置が、前記第1パケットのペイロードに記載された情報と同一の情報をペイロードに有し、前記第2アドレスが宛先アドレス及び送信元アドレスとして設定された第2パケットを、前記第2通信経路を用いて前記ネットワークスイッチに送信する工程と、
    前記ネットワークスイッチにて受信された前記第1パケット及び前記第2パケットのペイロ−ドにそれぞれ記載された情報についてエラー検出を行う工程と、
    前記ネットワークスイッチから前記第2ポートに送信された前記第2パケットを破棄する工程と
    を有することを特徴とするデータ通信方法
  10. 前記第1通信経路でのエラー発生率と、前記第2通信経路でのエラー発生率を比較する工程を更に有することを特徴とする請求項9に記載のデータ通信方法。
  11. 前記第1通信経路及び前記第2通信経路のうち、前記エラー発生率が低いものを現用系経路として制御する工程を更に有することを特徴とする請求項10に記載のデータ通信方法。
  12. 前記第1パケット及び前記第2パケットにエラーを検出する符号を付する工程を更に有することを特徴とする請求項9乃至11何れか一項に記載のデータ通信方法。
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