JP6299192B2 - データ処理装置及びメッセージ処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークからメッセージを受信する第1の制御手段と、第1の制御手段からメッセージを入力する第2の制御手段とを備えたデータ処理装置及びメッセージ処理プログラムに関する。
従来より、例えば車両用装置、パーソナルコンピュータ、スマートホン等の多種多様な電子機器としてのデータ処理装置が供されている。この種のデータ処理装置として、複数の制御手段を設けることで、処理負荷を分散させて装置全体の処理効率を高める構成が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2010−160715号公報
上記したような複数の制御手段を有するデータ処理装置がネットワークに接続される場合、ネットワークとの間の通信インタフェースを第1の制御手段のみに設ける構成が想定される。その場合、ネットワークに流れるメッセージを第1の制御手段が受信すると、第1の制御手段が当該ネットワークから受信したメッセージの全てを第2の制御手段に出力する構成が想定される。しかしながら、ネットワークから受信したメッセージの全てを第2の制御手段に出力する構成では、第2の制御手段が必要としないメッセージをも入力する可能性がある。その結果、第2の制御手段の処理負荷が増大するという問題がある。一方、第1の制御手段から第2の制御手段へのメッセージの出力を不適切に抑制してしまうと、第2の制御手段が必要とするメッセージを入力することができない可能性がある。その結果、例えばアプリケーションが誤動作する等の第2の制御手段の動作に悪影響が発生する問題がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ネットワークからメッセージを受信する第1の制御手段と、第1の制御手段からメッセージを入力する第2の制御手段とを備えた構成において、第2の制御手段の処理負荷の増大を未然に回避することと、第2の制御手段の動作への悪影響を未然に回避することとを両立することができるデータ処理装置及びメッセージ処理プログラムを提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、第1の制御手段は、ネットワークからメッセージを受信する。第2の制御手段は、第1の制御手段からメッセージを入力する。ここで、第1の制御手段は、ネットワークからメッセージを受信すると、その受信したメッセージが間引き判定対象のメッセージであるか否かを判定し、間引き判定対象のメッセージでないと判定すると、そのメッセージを第2の制御手段に出力する。一方、第1の制御手段は、その受信したメッセージが間引き判定対象のメッセージであると判定すると、ネットワークから間引き判定対象のメッセージを受信した回数を受信回数としてカウントし、そのカウントした受信回数が規定値に達したか否かを判定し、受信回数が規定値に達したと判定すると、その間引き判定対象のメッセージが間引き条件を満たしているか否かを判定し、間引き条件を満たしていると判定すると、その間引き条件を満たしている間引き判定対象のメッセージの第2の制御手段への出力を禁止する。
即ち、第2の制御手段が適切な動作を行うのに常に必要としない(不要な)メッセージを間引き判定対象のメッセージとして予め設定しておくことで、その間引き判定対象のメッセージが間引き条件を満たしていると、その間引き条件を満たしている間引き判定対象のメッセージを第1の制御手段から第2の制御手段に出力させなくする(間引く)ことができ、第2の制御手段の処理負荷の増大を未然に回避することができる。又、第2の制御手段が適切な動作を行うのに常に必要とするメッセージを間引き判定対象のメッセージとして予め設定しておかないことで、そのメッセージを第1の制御手段から第2の制御手段に出力させることができ、第2の制御手段の動作への悪影響を未然に回避することができる。これにより、第2の制御手段の処理負荷の増大を未然に回避することと、第2の制御手段の動作への悪影響を未然に回避することとを両立することができる。
本発明の一実施形態を示す機能ブロック図 テーブルを示す図 フローチャート データフレームの構成を示す図
以下、本発明を、車両に搭載可能な車両用データ処理装置に適用した一実施形態について図面を参照して説明する。車両用データ処理装置1は、車両に搭載可能であり、第1のCPU(Central Processing Unit)2(第1の制御手段)と、第2のCPU3(第2の制御手段)とを有する。車両に搭載可能とは、車両に対して固定状態で搭載されている態様又は車両に対して着脱可能に搭載されている態様の何れでも良い。第1のCPU2は、第1の基板(図示せず)に実装されていると共に、第2のCPU3は、第2の基板(図示せず)に実装されており、第1の基板と第2の基板とはコネクタを介して着脱可能に接続されている。即ち、第1の基板に対して第2の基板が交換可能となっており、第1の基板に対して第2の基板が交換されることで、第1のCPU2に対して第2のCPU3が交換される。第1のCPU2と第2のCPU3との間には、USB(Universal Serial Bus)の通信インタフェースに準拠したデータ信号線4が接続されていると共に、動作電力を伝送する電源線5が接続されている。
車両用データ処理装置1は、ACCスイッチのオンオフに連動して電源オンオフを切換える。即ち、車両用データ処理装置1は、ACCスイッチがオフからオンに切換わると、車両バッテリからの所定電圧の電力供給が開始されることで電源オンする。車両用データ処理装置1が電源オンすると、第1のCPU2への動作電力の供給が開始されることで、第1のCPU2が起動開始し、第1のCPU2から第2のCPU3への動作電力の供給が電源線5を介して開始されることで、第2のCPU3が起動開始する。又、車両用データ処理装置1は、ACCスイッチがオンからオフに切換わると、車両バッテリからの所定電圧の電力供給が停止されることで電源オフする。
第1のCPU2は、全体を制御する制御装置、各種演算を実行する演算装置、データを一時記憶するレジスタ、クロックを発振する発振器、後述する第1のメモリ6との通信インタフェース等を有する。第1のCPU2は、車両制御に関する車両系のデータ処理に特化し、所謂リアルタイムOS(Operating System)と称される容量が相対的に小さなプログラムを使用して動作する。そのため、第1のCPU2がOSや各種プログラムを読込むのに要する時間(起動開始から起動完了するまでに要する時間)は相対的に短い。
第2のCPU3は、全体を制御する制御装置、各種演算を実行する演算装置、データを一時記憶するレジスタ、クロックを発振する発振器、後述する第2のメモリ7との通信インタフェース等を有する。第2のCPU3は、例えば画像データや音楽データ等の情報系(マルチメディア系)のデータ処理に特化し、第1のCPU2が使用するプログラムよりも容量が相対的に大きなプログラムを使用して動作する。そのため、第2のCPU3がOSや各種プログラムを読込むのに要する時間は相対的に長い。即ち、ACCスイッチがオフからオンに切換わり、車両用データ処理装置1が電源オンすると、最初に第1のCPU2が起動完了し、その後に第2のCPU3が起動完了する。
第1のCPU2に接続されている第1のメモリ6は、例えばフラッシュメモリである。第1のCPU2は、第1のメモリ6に保存されている制御プログラム(メッセージ処理プログラムを含む)を読出して実行し、制御プログラムを実行することに応じて各種バックアップデータを第1のメモリ6に保存する等の処理を行う。第2のCPU3に接続されている第2のメモリ7は、例えばSDメモリカードである。第2のCPU3は、第2のメモリ7に保存されている制御プログラムを読出して実行し、制御プログラムを実行することに応じて各種バックアップデータを第2のメモリ7に保存する等の処理を行う。
第1のCPU2は、車両ネットワーク8(ネットワーク)との間の通信インタフェースを有する。車両ネットワーク8は、例えばCAN(Controller Area Network)であり、主に車両系のデータを伝送する車両系のCAN(V(Vehicle)−CAN)9と、主に情報系のデータを伝送する情報系のCAN(M(Multimedia)−CAN)10とを含む。車両系のCAN9に接続されている複数の機器11は、例えば車両の走行を制御する走行制御ECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)、エアコンを制御するエアコン制御ECU、アクセルの作動を制御するアクセル制御ECU、ブレーキの作動を制御するブレーキ制御ECU等である。情報系のCAN10に接続されている複数の機器12は、例えばETC(登録商標)(電子料金収受システム:Electronic Toll Collection System)器、車両後方を撮影するリアカメラ、車両側方を撮影するサイドカメラ等である。尚、車両ネットワーク8には例示した以外の機器が接続されていても良い。又、車両ネットワーク8は、車両系のCAN9と情報系のCAN10とに区分されず、それらが統合されている1つのCANであっても良い。
これらの機器11、12が各種のフレームを車両ネットワーク8を介して送受信することで、車両ネットワーク8には各種のフレームが流れる。車両ネットワーク8に流れるフレームとしては、データフレーム、リモートフレーム、エラーフレーム、オーバーロードフレームの4種類のフレームがある。第1のCPU2は、これら車両ネットワーク8に流れるフレームの一部をCANメッセージとして受信する。又、第2のCPU3には、それぞれUSBの通信インタフェースに準拠したデータ信号線13〜15を介してオーディオ装置16、ナビゲーション装置17、AUX端子18が接続されている。尚、第2のCPU3には例示した以外の装置が接続されていても良い。
上記した構成では、車両ネットワーク8との間の通信インタフェースが第1のCPU2のみに設けられている。この場合、第1のCPU2が車両ネットワーク8から受信したCANメッセージの全てを第2のCPU3に出力すると、第2のCPU3が必要としないCANメッセージをも入力する可能性がある。その結果、第2のCPU3の処理負荷が増大するという問題がある。一方、第2のCPU3へのCANメッセージの出力を不適切に抑制してしまうと、第2のCPU3が必要とするメッセージを入力することができない可能性がある。その結果、例えばアプリケーションが誤動作する等の第2のCPU3の動作に悪影響が発生する問題がある。
このような事情を考慮し、第1のCPU2は、図2に示すテーブルを保持している。図2に示すテーブルにおいて、ID(n…n)は、CANメッセージ(フレーム)に固有の識別情報であり、標準フォーマットのデータフレームでは図4にも示すように11ビットで表記される値である。間引きフラグは、そのIDのCANメッセージが間引き判定対象のCANメッセージであるか否かを示すフラグであり、「0」が間引き判定対象のCANメッセージでないことを示し、「1」が間引き判定対象のCANメッセージであることを示す。区分フラグは、間引き判定対象のCANメッセージが第1の区分又は第2の区分の何れの区分であるか否かを示すフラグであり、「0」が第1の区分の間引き判定対象のCANメッセージであることを示し、「1」が第2の区分の間引き判定対象のCANメッセージであることを示す。規定値(A1、A2、…)は、第2の区分の間引き判定対象のCANメッセージに対して設定する値である。
又、第1のCPU2は、間引き判定対象のCANメッセージのID毎に、データフレームのデータフィールドの値(ビット列)をパラメータとして保持する領域を有する。この場合、第1のCPU2は、最新のパラメータのみを保持しても良いし、最新のパラメータから遡って過去の所定回数分のパラメータを保持しても良い。更に、第1のCPU2は、第2の区分の間引き判定対象のCANメッセージのID毎に、受信回数カウンタのカウント値を保持する領域を有する。
次に、上記した構成の作用について、図3も参照して説明する。第1のCPU2は、本発明に関連して図3に示す処理を実行する。
第1のCPU2は、車両ネットワーク8からCANメッセージを受信したか否かを所定周期で定期的に監視している。第1のCPU2は、車両ネットワーク8からCANメッセージを受信したと判定すると、保持しているテーブルを検索し、その受信したCANメッセージのIDに対応する間引きフラグを判定し、その受信したCANメッセージが間引き判定対象のCANメッセージであるか否かを判定する(S1、第1の手順)。第1のCPU2は、その受信したCANメッセージが間引き判定対象のCANメッセージでないと判定すると(S1:NO)、その受信したCANメッセージを第2のCPU3に出力する(S2、第2の手順)。そして、第1のCPU2は、CANメッセージの第2のCPU3への出力を完了すると、一連の処理を終了し、次のCANメッセージの受信を監視する。
一方、第1のCPU2は、その受信したCANメッセージが間引き判定対象のCANメッセージであると判定すると(S1:YES)、その間引き判定対象のCANメッセージに設定されている区分フラグを判定し、その間引き判定対象のCANメッセージが第1の区分又は第2の区分の何れの区分であるかを判定する(S3)。第1のCPU2は、その間引き判定対象のCANメッセージが第1の区分であると判定すると(S3:YES)、その第1の区分である間引き判定対象のCANメッセージに対応して保持しているパラメータ(過去に受信した最新のパラメータ)と、今回受信した第1の区分である間引き判定対象のCANメッセージに格納されているパラメータとを照合する(S4)。そして、第1のCPU2は、パラメータが変化しているか否か(間引き条件を満たしているか否か)を判定する(S5、第3の手順)。
ここで、第1のCPU2は、パラメータが変化しているか否かを判定する方法として、例えば比較対象のパラメータ同士のうち相違しているビット数が1ビット以上であれば、パラメータが変化していると判定すれば良い。又、第1のCPU2は、例えば比較対象のパラメータ同士のうち相違しているビット数の所定の複数ビット未満であれば、パラメータが変化していないと判定し、相違しているビット数が所定の複数ビット以上であれば、パラメータが変化していると判定しても良い。
第1のCPU2は、パラメータが変化していない(間引き条件を満たしている)と判定すると(S5:NO)、その受信したCANメッセージの第2のCPU3への出力を禁止し(間引き)(S6、第4の手順)、一連の処理を終了し、次のCANメッセージの受信を監視する。一方、第1のCPU2は、パラメータが変化している(間引き条件を満たしていない)と判定すると(S5:YES)、保持しているパラメータに対して今回受信したCANメッセージに格納されているパラメータを上書きすることで、保持するパラメータを更新し(S7)、その受信したCANメッセージを第2のCPU3に出力する(S2)。そして、第1のCPU2は、CANメッセージの第2のCPU3への出力を完了すると、一連の処理を終了し、次のCANメッセージの受信を監視する。
又、第1のCPU2は、その間引き判定対象のCANメッセージが第1の区分でない(第2の区分である)と判定すると(S3:NO)、その第2の区分である間引き判定対象のCANメッセージに対応して保持している受信回数カウンタのカウント値をインクリメントする(S8)。第1のCPU2は、インクリメントした後のカウント値が規定値に達したか否かを判定し(S9)、インクリメントした後のカウント値が規定値に達したと判定すると(S9:YES)、受信回数カウンタのカウント値をクリアし(S10)、その第2の区分である間引き判定対象のCANメッセージに対応して保持している最新のパラメータと、今回受信した第2の区分である間引き判定対象のCANメッセージに格納されているパラメータとを照合する(S4)。そして、第1のCPU2は、パラメータが変化しているか否か(間引き条件を満たしているか否か)を判定する(S5、第3の手順)。
この場合も、第1のCPU2は、パラメータが変化していない(間引き条件を満たしている)と判定すると(S5:NO)、その受信したCANメッセージの第2のCPU3への出力を禁止し(間引き)(S6、第4の手順)、一連の処理を終了し、次のCANメッセージの受信を監視する。一方、第1のCPU2は、パラメータが変化している(間引き条件を満たしていない)と判定すると(S5:YES)、保持しているパラメータに対して今回受信したCANメッセージに格納されているパラメータを上書きすることで、保持するパラメータを更新し(S7)、その受信したCANメッセージを第2のCPU3に出力する(S2)。そして、第1のCPU2は、CANメッセージの第2のCPU3への出力を完了すると、一連の処理を終了し、次のCANメッセージの受信を監視する。又、第1のCPU2は、インクリメントした後のカウント値が規定値に達していないと判定すると(S9:NO)、この場合も、その受信したCANメッセージの第2のCPU3への出力を禁止し(間引き)(S6、第4の手順)、一連の処理を終了し、次のCANメッセージの受信を監視する。
第1のCPU2は、CANメッセージ毎に、パラメータを通知する必要性や車両ネットワーク8からのCANメッセージの受信周期に応じて上記したテーブルの間引きフラグ、区分フラグ、規定値を設定すれば良い。即ち、第1のCPU2は、車両ネットワーク8から受信する毎にパラメータが変化しているか否かに拘らずパラメータを通知する必要があるCANメッセージに対しては、間引きフラグを「0」に設定すれば良い。具体的には、第1のCPU2は、第2のCPU3の機能として例えば燃費を計算するアプリーションを実行する場合であれば、燃料消費のデータと走行距離のデータとを逐一積算する必要があるので、それらのパラメータを格納したCANメッセージに対して間引きフラグを「0」に設定すれば良い。
又、第1のCPU2は、車両ネットワーク8から受信する毎にパラメータが変化しているか否かを判定する必要があり、パラメータが変化している場合に限ってパラメータを通知する必要があるCANメッセージに対しては、間引きフラグを「1」に設定すれば良い。具体的には、第1のCPU2は、第2のCPU3の機能としてエアコンの温度や風量、車両バッテリの状態等を表示するアプリーションを実行する場合であれば、エアコンの温度や風量の最新のデータ、車両バッテリの状態の最新のデータのみを必要とするので、それらのパラメータを格納したCANメッセージに対して間引きフラグを「1」に設定すれば良い。その場合、第1のCPU2は、例えばCANメッセージの受信周期が相対的に遅く、車両ネットワーク8からCANメッセージを受信する毎にパラメータが変化しているか否かを判定する必要があれば、区分フラグを「0」に設定すれば良い。一方、第1のCPU2は、例えばCANメッセージの受信周期が相対的に速く、車両ネットワーク8からCANメッセージを受信する毎にパラメータが変化しているか否かを判定する必要がなければ、区分フラグを「1」に設定し、そのCANメッセージの受信周期に応じて規定値を設定すれば良い。
又、第1のCPU2は、上記したような第2のCPU3が実行するアプリケーションの種別に加え、例えば第2のCPU3の動作環境等をも考慮し、テーブルの間引きフラグ、区分フラグ、規定値を設定しても良い。具体的に説明すると、第1のCPU2が、図4に示すように、例えば舵角のデータ、走行距離のデータ、車輪速度のデータ、リザーブ(未定義)がデータフィールドに格納されている標準フォーマットのデータフレームをCANメッセージとして10[msec]の受信周期で受信し、第2のCPU3が、舵角のデータ、走行距離のデータ、車輪速度のデータを用いて駐車支援の(リアカメラの撮影映像を自車両の後退に応じて描画する)アプリケーションを実行する場合を想定する。この場合、第2のCPU3は、リアカメラの撮影映像を、舵角のデータ、走行距離のデータ、車輪速度のデータの変化に追従して画像処理して描画することになるが、動作環境として例えば画像処理の処理速度が受信周期に追従しなければ(間に合わなければ)、第1のCPU2が当該CANメッセージを10[msec]の出力周期で第2のCPU3に出力しても、第2のCPU3の処理負荷が増大し、画像処理を適切に行うことができない。そのため、第1のCPU2は、その舵角のデータ、走行距離のデータ、車輪速度のデータを含むCANメッセージを、第2の区分の間引き判定対象のCANメッセージとして設定し、規定値を例えば「10」に設定することで、そのCANメッセージをパラメータが変化した場合に限って100[msec]の出力周期で第2のCPU3に出力することになる。その結果、第2のCPU3の処理負荷の増大を未然に回避することができ、画像処理を適切に行うことができる。尚、以上は、標準フォーマットのデータフレームを例示したが、拡張フォーマットのデータフレーム(IDが29ビットで表記されるデータフレーム)でも同様である。
以上に説明したよう本実施形態によれば、車両用データ処理装置1の第1のCPU2において、車両ネットワーク8から受信したCANメッセージが間引き判定対象のCANメッセージであると判定し、パラメータが変化していないと判定すると、そのパラメータが変化していない間引き判定対象のCANメッセージの第2のCPU3への出力を禁止する(間引く)ようにした。これにより、第1のCPU2から第2のCPU3に出力するCANメッセージを間引くことで、第2のCPU3の処理負荷の増大を未然に回避することができる。又、第1のCPU2において、車両ネットワーク8から受信したCANメッセージが間引き判定対象のCANメッセージでないと判定すると、そのCANメッセージを第2のCPU3に出力するようにした。これにより、第1のCPU2から第2のCPU3にCANメッセージを出力することで、第2のCPU3の動作への悪影響を未然に回避することができる。このようにして第2のCPU3の処理負荷の増大を未然に回避することと、第2のCPU3の動作への悪影響を未然に回避することとを両立することができる。
又、第1のCPU2において、車両ネットワーク8から受信したCANメッセージが間引き判定対象のメッセージであると判定し、パラメータが変化していると判定すると、そのパラメータが変化している間引き判定対象のCANメッセージを第2のCPU3に出力するようにした。これにより、パラメータの変化を第1のCPU2から第2のCPU3に通知することができる。
又、第1のCPU2において、車両ネットワーク8から間引き判定対象のCANメッセージを受信した回数を受信回数としてカウントし、そのカウントした受信回数が規定値に達したと判定した場合に、パラメータが変化しているか否かを判定するようにした。これにより、車両ネットワーク8からCANメッセージを受信する受信周期や第2のCPU3動作環境等を考慮した上で、パラメータが変化しているか否かを適切なタイミングで効率良く判定することができる。
又、第2のCPU3が起動完了するよりも先に起動完了する第1のCPU2において、車両ネットワーク8から受信したCANメッセージを間引く処理を実行するようにした。これにより、第1のCPU2が起動完了した後で且つ第2のCPU3が起動完了する前の期間中では、第1のCPU2がCANメッセージを出力したにも拘らず、第2のCPU3が当該CANメッセージを入力することができない状況が想定されるが、その第2のCPU3に入力されないCANメッセージの数を極力抑制することができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
車両に搭載可能な車両用データ処理装置に適用する構成に限らず、車両以外の対象を用途とするデータ処理装置に適用しても良い。その場合、ネットワークがCAN等の有線ネットワークである構成に限らず、ネットワークが無線ネットワークであっても良く、データ処理装置がネットワークからメッセージを無線受信する構成であっても良い。
第2の制御手段に相当する制御手段が複数であっても良い。即ち、第1の制御手段において、第2の制御手段に相当する複数の制御手段に対し、ネットワークから受信したメッセージを間引いて出力しても良い。
図面中、1は車両用データ処理装置(データ処理装置)、2は第1のCPU(第1の制御手段)、3は第2のCPU(第2の制御手段)、8は車両ネットワーク(ネットワーク)である。

Claims (7)

  1. ネットワーク(8)からメッセージを受信する第1の制御手段(2)と、前記第1の制御手段からメッセージを入力する第2の制御手段(3)と、を備えたデータ処理装置(1)であって、
    前記第1の制御手段は、前記ネットワークから受信したメッセージが間引き判定対象のメッセージであるか否かを判定し、間引き判定対象のメッセージでないと判定した場合に、そのメッセージを前記第2の制御手段に出力し、間引き判定対象のメッセージであると判定した場合に、前記ネットワークから間引き判定対象のメッセージを受信した回数を受信回数としてカウントし、そのカウントした受信回数が規定値に達したか否かを判定し、受信回数が規定値に達したと判定した場合に、その間引き判定対象のメッセージが間引き条件を満たしているか否かを判定し、間引き条件を満たしていると判定した場合に、その間引き条件を満たしている間引き判定対象のメッセージの前記第2の制御手段への出力を禁止することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 請求項1に記載したデータ処理装置において、
    前記第1の制御手段は、間引き判定対象のメッセージの区分を判定し、第1の区分の間引き判定対象のメッセージであると判定した場合には、その間引き判定対象のメッセージを受信した回数を受信回数としてカウントせずに、その間引き判定対象のメッセージが間引き条件を満たしているか否かを判定し、第2の区分の間引き判定対象のメッセージであると判定した場合には、その第2の区分の間引き判定対象のメッセージを受信した回数を受信回数としてカウントし、そのカウントした受信回数が規定値に達したか否かを判定し、そのカウントした受信回数が規定値に達したと判定した場合に、その間引き判定対象のメッセージが間引き条件を満たしているか否かを判定することを特徴とするデータ処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載したデータ処理装置において、
    前記第1の制御手段は、間引き条件を満たしていないと判定した場合に、その間引き条件を満たしていない間引き判定対象のメッセージを前記第2の制御手段に出力することを特徴とするデータ処理装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載したデータ処理装置において、
    前記第1の制御手段は、前記ネットワークから受信した間引き判定対象のメッセージに格納されているパラメータを保持し、その保持しているパラメータと前記ネットワークから受信した間引き判定対象のメッセージに格納されているパラメータとを照合してパラメータが変化しているか否かを判定することで、その間引き判定対象のメッセージが間引き条件を満たしているか否かを判定することを特徴とするデータ処理装置。
  5. 請求項1からの何れか一項に記載したデータ処理装置において、
    前記第1の制御手段が起動完了した後に、前記第2の制御手段が起動完了することを特徴とするデータ処理装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載したデータ処理装置において、
    車両に搭載可能に構成され、前記ネットワークが車両ネットワークであり、前記第1の制御手段が車両系のデータ処理に特化し、前記第2の制御手段が情報系のデータ処理に特化することを特徴とするデータ処理装置。
  7. ネットワーク(8)から受信したメッセージを第2の制御手段(3)に出力可能な第1の制御手段(2)に、
    前記ネットワークから受信したメッセージが間引き判定対象のメッセージであるか否かを判定する第1の手順と、
    間引き判定対象のメッセージでないと前記第1の手順により判定した場合に、そのメッセージを前記第2の制御手段に出力させる第2の手順と、
    間引き判定対象のメッセージであると前記第1の手順により判定した場合に、前記ネットワークから間引き判定対象のメッセージを受信した回数を受信回数としてカウントし、そのカウントした受信回数が規定値に達したか否かを判定し、受信回数が規定値に達したと判定した場合に、その間引き判定対象のメッセージが間引き条件を満たしているか否かを判定する第3の手順と、
    間引き条件を満たしていると前記第3の手順により判定した場合に、その間引き条件を満たしている間引き判定対象のメッセージの前記第2の制御手段への出力を禁止する第4の手順と、を実行させることを特徴とするメッセージ処理プログラム
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