JP6295126B2 - 通信システム、呼接続制御装置、及び通信方法 - Google Patents

通信システム、呼接続制御装置、及び通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、呼接続制御装置、及び通信方法に関する。
LTE(Long Term Evolution)によるVoIP方式の音声通話(VoLTE)から3G網の回線交換方式の音声通話に音声通信を継承する技術として、SRVCC(Single Radio Voice Call Continuity)が知られている。また、発信中又は着信中に一方の通信端末がVoIP方式から回線交換方式に移行した場合に、通信を継続する方法として、aSRVCC(alerting-SRVCC)が知られている。このaSRVCCは、以下の非特許文献1及び非特許文献2に記載されている通り、3GPPの標準化規格においてRelease 10から規定されている。
3GPP TS 23.237 6.3.2.1.4c PS - CS Access Transfer:PS to CS - Single Radio, incoming voice or video call in alerting phase 3GPP TS 24.237 12.2.3B.3.1 Terminating call in alerting phase
しかしながら、着信中の通信端末が接続先をLTE網から3G網に変更した際に起動されるaSRVCCに係る処理中に通信端末のユーザが通信端末を操作して応答しようとすると、コアネットワーク側で通信端末の呼状態がLTE網から3G網へ引き継げていない場合は、aSRVCCを適切に実行できず、通信が継続できない可能性も考えられる。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、着信中の通信端末が接続先の通信網を変更した場合に、より確実に通信を継続することができる通信システム、呼接続制御装置、及び通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る通信システムは、第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御する通信システムであって、前記第1通信網において前記第1通信端末及び前記第2通信端末の呼接続制御を行う第1呼接続制御装置と、前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置と、を備え、前記第1呼接続制御装置は、前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信端末が前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更する場合に、前記第2呼接続制御装置に対して前記第1通信端末の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報を通知する呼状態通知手段を備え、前記第2呼接続制御装置は、前記呼状態情報に基づいて前記第1通信端末の呼状態を管理する呼状態管理手段と、前記呼状態管理手段において前記呼状態情報に基づいた前記第1通信端末の呼状態の管理を開始した後に、前記第1通信端末と前記第2通信端末との音声通話を開始させる接続手段と、前記呼状態管理手段において前記第1通信端末の呼状態の管理を開始するまで、前記第2通信端末からの着信に対する前記第1通信端末からの応答要求を保留状態とする保留手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一形態に係る呼接続制御装置は、第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御する通信システムに含まれ、前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置であって、前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信端末が前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更する場合に、前記第1通信網において前記第1通信端末及び前記第2通信端末の呼接続制御を行う第1呼接続制御装置から通知されて、前記第1通信端末の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報に基づいて前記第1通信端末の呼状態を管理する呼状態管理手段と、前記呼状態管理手段において前記呼状態情報に基づいた前記第1通信端末の呼状態の管理を開始した後に、前記第1通信端末と前記第2通信端末との音声通話を開始させる接続手段と、前記呼状態管理手段において前記第1通信端末の呼状態の管理を開始するまで、前記第2通信端末からの着信に対する前記第1通信端末からの応答要求を保留状態とする保留手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一形態に係る通信方法は、第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御し、前記第1通信網において前記第1通信端末及び前記第2通信端末の呼接続制御を行う第1呼接続制御装置と、前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置と、を備える通信システムにおける通信方法であって、前記第1呼接続制御装置において、前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信端末が前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更する場合に、前記第2呼接続制御装置に対して前記第1通信端末の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報を通知する呼状態通知ステップと、前記第2呼接続制御装置において、前記呼状態情報に基づいて前記第1通信端末の呼状態を管理する呼状態管理ステップと、前記第2呼接続制御装置において、前記呼状態管理ステップにおいて前記呼状態情報に基づいた前記第1通信端末の呼状態の管理を開始した後に、前記第1通信端末と前記第2通信端末との音声通話を開始させる接続ステップと、前記第2呼接続制御装置において、前記呼状態管理ステップにおいて前記第1通信端末の呼状態の管理を開始するまで、前記第2通信端末からの着信に対する前記第1通信端末からの応答要求を保留状態とする保留ステップと、を備えることを特徴とする。
上記の通信システム、呼接続制御装置及び通信方法によれば、第2呼接続制御装置において、第1通信端末の呼状態に係る管理を開始するまでは、第1通信端末からの応答要求を受信した場合でも応答要求を保留状態とする。このため、第1通信端末からの応答要求に対して不適切な処理を行われることを防ぐことができ、第1通信端末が接続先の通信網を第1通信網から第2通信網に変更した場合であっても、確実に通信を継続することができる。
本発明の他の形態に係る通信システムは、第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御する通信システムであって、前記第1通信網において前記第1通信端末及び前記第2通信端末の呼接続制御を行う第1呼接続制御装置と、前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置と、を備え、前記第1呼接続制御装置は、前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信端末が前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更する場合に、前記第2呼接続制御装置に対して前記第1通信端末の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報を通知する呼状態通知手段を備え、前記第2呼接続制御装置は、前記第1通信端末の接続先の変更を契機として前記第1呼接続制御装置に対して前記第1通信端末の接続先の変更に係る通信の開始を要求する通信開始要求を送信する通信開始要求送信手段と、前記呼状態情報に基づいて前記第1通信端末の呼状態を管理する呼状態管理手段と、前記呼状態管理手段において前記呼状態情報に基づいた前記第1通信端末の呼状態の管理を開始した後に、前記第1通信端末と前記第2通信端末との音声通話を開始させる接続手段と、前記第1呼接続制御装置の前記呼状態通知手段は、前記第2呼接続制御装置から送信される前記通信開始要求に応答する際に、前記呼状態情報を前記第2呼接続制御装置に対して送信することを特徴とする。
また、本発明の他の形態に係る呼接続制御装置は、第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御する通信システムに含まれ、前記第1通信網において前記第1通信端末及び前記第2通信端末の呼接続制御を行う第1呼接続制御装置であって、前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信端末が前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更する場合に、前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置に対して前記第1通信端末の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報を通知する呼状態通知手段を備え、前記呼状態通知手段は、前記第1通信端末の接続先の変更を契機として前記第2呼接続制御装置から送信される第1通信端末の接続先の変更に係る通信の開始を要求する通信開始要求に応答する際に、前記呼状態情報を前記第2呼接続制御装置に対して送信することを特徴とする。
また、本発明の他の形態に係る通信方法は、第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御し、前記第1通信網において前記第1通信端末及び前記第2通信端末の呼接続制御を行う第1呼接続制御装置と、前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置と、を備える通信システムにおける通信方法であって、前記第1呼接続制御装置において、前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信端末が前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更する場合に、前記第2呼接続制御装置に対して前記第1通信端末の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報を通知する呼状態通知ステップと、前記第2呼接続制御装置において、前記第1通信端末の接続先の変更を契機として前記第1呼接続制御装置に対して前記第1通信端末の接続先の変更に係る通信の開始を要求する通信開始要求を送信する通信開始要求送信ステップと、前記呼状態情報に基づいて前記第1通信端末の呼状態を管理する呼状態管理ステップと、前記呼状態管理ステップにおいて前記呼状態情報に基づいた前記第1通信端末の呼状態の管理を開始した後に、前記第1通信端末と前記第2通信端末との音声通話を開始させる接続ステップと、を有し、前記呼状態通知ステップでは、前記第2呼接続制御装置から送信される前記通信開始要求に応答する際に、前記呼状態情報を前記第2呼接続制御装置に対して送信することを特徴とする。
上記の通信システム、呼接続制御装置及び通信方法によれば、第1呼接続制御装置から第2呼接続制御装置に対して、第2呼接続制御装置からの通信開始要求に対する応答信号を送信する際に、第1通信端末の呼状態情報を通知する構成とすることで、従来の通信方法で発生していた第1呼接続制御装置への通信開始要求の送信と、第2呼接続制御装置における第1通信端末に係る呼状態情報の管理開始との間のタイムラグを短縮することができる。したがって、第1通信端末からの応答要求に対して不適切な処理を行われることをより防ぐことができるため、第1通信端末が接続先の通信網を第1通信網から第2通信網に変更した場合であっても、確実に通信を継続することができる。
ここで、前記第2呼接続制御装置は、前記呼状態管理手段において前記第1通信端末の呼状態の管理を開始するまで、前記第2通信端末からの着信に対する前記第1通信端末からの応答要求を保留状態とする保留手段をさらに備える態様とすることができる。
このように、第1通信端末の呼状態に係る管理を開始するまでは、第1通信端末からの応答要求を受信した場合でも応答要求を保留状態とする構成を備えることで、第1通信端末からの応答要求に対して不適切な処理を行われることをより防ぐことができる。
さらに、本発明の他の形態に係る通信システムは、第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御する通信システムであって、前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置を備え、前記第1通信端末は、前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更した場合に、前記第2通信端末からの着信に応答することを要求する応答要求を前記第2呼接続制御装置に送信する際に、自機の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報を通知する通信手段を備え、前記第2呼接続制御装置は、前記呼状態情報に基づいて前記第1通信端末の呼状態を管理する呼状態管理手段と、前記呼状態管理手段において前記呼状態情報に基づいた前記第1通信端末の呼状態の管理を開始した後に、前記第1通信端末と前記第2通信端末との音声通話を開始させる接続手段と、を備えることを特徴とする。
上記の通信システムによれば、第1通信端末が第2呼接続制御装置に対して応答要求を送信する際に、自機の呼状態情報を通知する構成とすることで、従来の通信方法で発生していた第1呼接続制御装置への通信開始要求の送信と、第2呼接続制御装置における第1通信端末に係る呼状態情報の管理開始との間のタイムラグを短縮することができる。また、第1通信端末から、応答要求と呼状態情報とが送信されるため、第2呼接続制御装置側では、第1通信端末の呼状態を把握しない状況で第1通信端末から応答要求を受信することを防ぐことができる。したがって、第1通信端末が接続先の通信網を第1通信網から第2通信網に変更した場合であっても、確実に通信を継続することができる。
本発明によれば、着信中の通信端末が接続先の通信網を変更した場合に、より確実に通信を継続することができる通信システム、呼接続制御装置、及び通信方法が提供される。
本発明の第1実施形態に係る通信システムの概略構成図である。 通信システムを構成する各装置のハードウェア構成図である。 通信システムを構成するMSCサーバ及びIMSの機能構成を示すブロック図である。 MSCサーバの呼状態管理部において格納される情報を示す図である。 従来のaSRVCCについて説明するシーケンス図である。 第1実施形態に係る通信システムにおける処理を説明するシーケンス図である。 MSCサーバにおける保留判断を説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る通信システムにおける処理を説明するシーケンス図である。 第3実施形態に係る通信システムにおける処理を説明するシーケンス図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る通信システムを構成する各装置を説明するブロック図である。図1に示すように通信システム1には、IMS(IP Multimedia Subsystem)10、MME(Mobile Management Entity)20、E−UTRAN(Evolved UTRAN)30、MSCサーバ(MSC Server)40、UTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)50、UE(User Equipment)−A60及びUE−B70を含んで構成される。このうち、IMS10(第1呼接続制御装置)、MME20及びE−UTRAN30は、LTE網N1(第1通信網)を制御するコアネットワーク側の装置である。また、MSCサーバ40(第2呼接続制御装置)及びUTRAN50は、3G網N2(第2通信網)を制御するコアネットワーク側の装置である。また、UE−A60(第1通信端末)及びUE−B70(第2通信端末)は、ユーザによって携帯(所持)される端末であり、例えば、スマートフォン等の携帯電話機やタブレット型の端末が挙げられる。本実施形態では、UE−A60は、LTE網N1及び3G網N2の双方に接続可能であるとする。また、UE−B70は少なくともLTE網N1に接続可能であるとする。
以下の説明では、UE−B70がUE−A60に対して呼接続を行おうと発信を行い、UE−A60に着信が行われている状況において、UE−A60がユーザの移動等が原因でLTE網N1から3G網N2に接続先を変更した場合に、UE−A60とUE−B70との間での通信を継続する方法について説明する。
図2は、通信システム1に含まれるIMS10、MME20、E−UTRAN30、MSCサーバ40、UTRAN50、UE−A60及びUE−B70のハードウェア構成図である。これらの装置は、物理的には、それぞれ図2に示すように、CPU101、主記憶装置であるRAM102及びROM103、データ送受信デバイスである通信モジュール104、ハードディスク、フラッシュメモリ等に例示される補助記憶装置105、入力デバイスであるタッチパネル及びキーボード等に例示される入力装置106、ディスプレイ等の出力装置107などを含むコンピュータシステムとして構成されている。IMS10、MME20、E−UTRAN30、MSCサーバ40、UTRAN50、UE−A60及びUE−B70では、図2に示すCPU101、RAM102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信モジュール104、入力装置106、出力装置107を動作させるとともに、RAM102や補助記憶装置105におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで、各装置における一連の機能が実現される。以下、図1に戻り、各装置の機能について詳細を説明する。
IMS10は、VoLTE(Voice over LTE)の呼制御を行う装置である。VoLTEとは、LTE網N1を利用した音声サービスのことを指す。VoLTEでは、VoIP方式の音声通信が行われる。IMS10は、UE−A60及びUE−B70がLTE網N1において音声通信を行う場合に、一方側の発信に応じて他方側に着信呼を発生させ、着信側が応答した際に両者の音声通信を開始させる。このように、IMS10は音声通信に係る制御を行う。したがって、IMS10では、IMS10が制御を行っている端末の呼状態に係る情報(呼状態情報)を適宜保持している。この呼状態情報とは、例えば、「UE−A60が発信中」、「UE−B70が着信中」、「UE−A60とUE−B70とが通話中」等、通信端末を特定する情報と当該通信端末の呼接続状況を示す情報とを対応付けた情報である。
MME20は、LTE網N1において通信端末の移動を制御する機能を有する。また、MME20は、通信端末の認証管理機能等も行う機能を有している。また、MME20は、通信端末の移動時に通信端末とIMS10との間に接続確立されている通信ベアラ(通信経路)の切り換えを行うための信号の送受信等も行う交換機として機能する。
E−UTRAN30は、LTEによる無線ネットワークとして実現される。E−UTRAN30は、基地局であるeNodeB(図示省略)を含んで構成され、通信端末はE−UTRAN30と情報の送受信を行うことで、LTE網N1を介した通信を行うことができる。また、E−UTRAN30は配下の通信端末から、無線通信品質に係る情報を取得して、ハンドオーバの実施要否を判断する機能を備える。具体的には、通信端末から定期的に送信される無線通信品質情報において、品質が低下していると認められる場合には、他の接続先への変更をE−UTRAN30から通信端末に対して指示する。変更先となる接続先は、LTE網N1において現在通信端末が接続している基地局とは異なる基地局、及び、LTE網N1とは異なる通信網(ここでは3G網N2)が挙げられる。
MSCサーバ40は、3G網N2において、通信端末の呼接続制御及び移動制御を行う機能を有する。MSCサーバ40では、MSCサーバ40が制御を行っている端末の呼状態に係る情報(呼状態情報)を適宜保持している。
UTRAN50は、3Gによる無線ネットワークとして実現される。UTRAN50は、基地局(図示省略)を含んで構成され、通信端末はUTRAN50と情報の送受信を行うことで、3G網N2を介した通信を行うことができる。
UE−A60は、LTE網N1及び3G網N2の両方に接続可能な通信手段を備える。また、UE−B70は、少なくともLTE網N1に対して接続可能な通信手段を備える。
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係る通信システム1において特徴をなすIMS10及びMSCサーバ40の機能について説明する。IMS10及びMSCサーバ40は、UE−A60がLTE網N1から3G網N2に接続先を変更した場合に通信を行い、UE−A60に係る情報の送受信を行う。両者の間で行われる通信には、UE−A60の呼接続状況に係る情報のやり取りが含まれる。
図3に示すように、IMS10は、メッセージ送受信部11、呼状態管理部12及び呼状態通知部13(呼状態通知手段)を含んで構成される。メッセージ送受信部11は、MSCサーバ40との間で情報の送受信を行う機能を有する。ここで送受信されるメッセージとは、UE−A60がUE−B70との間の通信を維持したまま接続先を変更するにあたって送受信が必要なメッセージである。
呼状態管理部12は、上述したように、IMS10によって呼接続の制御を行っている通信端末(UE−A60及びUE−B70を含む)に係る呼状態を保持する機能を有する。
呼状態通知部13は、MSCサーバ40等の他の装置からの要求に基づいて、呼状態管理部12に格納される特定の通信端末の呼状態に係る情報(呼状態情報)を提供する機能を有する。
MSCサーバ40は、メッセージ送受信部(UE)41(接続手段)、メッセージ送受信部(IMS)42(通信開始要求送信手段)、メッセージ保留部43(保留手段)、呼状態管理部44(呼状態管理手段)及び呼状態受理部45を含んで構成される。
メッセージ送受信部(UE)41は、通信端末との間でメッセージを送受信する機能を有する。また、メッセージ送受信部(IMS)42は、IMS10との間でメッセージを送受信する機能を有する。このメッセージには、通信端末がハンドオーバした際の位置登録等の通信、及び、通信端末が音声通話を開始するための通信が含まれる。
メッセージ保留部43は、通信端末(ここでは、UE−A60)から、着呼に対して応答したい(通話を開始したい)という応答要求が送信された際に、呼状態管理部44において管理される情報に基づいて応答要求を保留として扱うか否かを判断し、保留すべきと判断した場合には応答要求に係る処理を然るべき状態となるまで保留する機能を有する。MSCサーバ40において応答要求を保留すべき状況とは、例えば、MSCサーバ40がIMS10からUE−A60の呼状態を示す呼状態情報を取得していない場合が挙げられる。保留に係る処理は後述する。
呼状態管理部44は、MSCサーバ40によって呼接続の制御を行っている通信端末(UE−A60を含む)に係る呼状態を保持する機能を有する。また、呼状態受理部45は、IMS10から通知されるUE−A60等の通信端末の呼状態情報を取得する機能を有する。
呼状態管理部44において管理される情報の一例を図4に示す。図4では、UE−A60を特定する情報に対応するUE−A60の所有者(ユーザA)を示す情報と、UE−A60の動作を示す情報及び呼状態情報とが対応付けられている。具体的には、UE−A60の動作を示す情報として、UE−A60はSRVCC中であることが示されている。SRVCC中とは、すなわち、通信端末が他の通信端末との通信を維持したままLTE網N1から3G網N2への接続先の変更に係る処理を実行中であることを示すものである。また、UE−A60(ユーザA)の呼状態を示す情報は図4では記載されていない。これは、MSCサーバ40においては、UE−A60の接続先の変更に係る処理を開始しているものの、UE−A60の呼状態情報はIMS10からまだ取得できていないことを示す。一方、ユーザCに関しては、同様にSRVCC中であると共に呼状態が着信中であることが示されている。これは、ユーザCに関しては、既にIMS10から呼状態が通知されていることを示すものである。このように、呼状態管理部44では、IMS10から送信される情報に基づいて各通信端末に係る呼接続状況に係る情報が更新されていく。なお、SRVCC中ではない通信端末(例えば通信開始時から3G網N2に在圏している通信端末)に係る呼状態情報についても呼状態管理部44において管理する態様としてもよい。
次に、上記の通信システム1における通信方法について図5〜図7を参照しながら説明する。ここでは、図5を参照しながら従来のaSRVCC(alerting-SRVCC)を含む各装置間の通信について説明をした後に、従来技術に対する課題点を説明する。ここで、従来技術として説明するのは、3GPPにおいて規格化されている処理である。
その後、図6及び図7を参照しながら本実施形態に係る通信システム1による通信方法を説明する。なお以降の説明で用いるシーケンス図では、UE−A60による通信について、無線通信(無線部)、LTE網N1を介したパケット交換(PS:Packet Switching)、及び、3G網N2を介した回線交換(CS:Circuit Switching)方式による通信を区別して示す。
まず、図5を参照して従来の通信方法を説明する。前提として、図1に示したように、UE−A60及びUE−B70がLTE網N1に在圏した状態で、UE−B70からUE−A60に発信し、UE−A60を呼び出し中であるとする(S101)。このとき、IMS10では、呼状態情報として、UE−A60が着信中であることを示す情報と、UE−B70が発信中であることを示す情報が呼状態管理部12に格納される。
ここで、UE−A60から定期的に送信される無線品質報告("Measurement reports")(S102)をE−UTRAN30が受信した際に、3G網L2へのハンドオーバが必要であると判断したとする(S103)。この場合、UE−A60のハンドオーバに係る指示がE−UTRAN30からMME20へ("Handover Required":S104)、MME20からMSCサーバ40へ("PS to CS Req":S105)、そして、MSCサーバ40からUTRAN50へ("HO Request/Ack":S106)送信され、各装置にてUE−A60のハンドオーバに係る準備処理が行われる。そしてその結果が、MSCサーバ40からMME20へ("PS to CS Rsp":S107)、MME20からE−UTRAN30へ("Handover Command":S108)が送信されることで、コアネットワーク側の移動制御に関してはUE−A60のハンドオーバに係る準備処理が完了する。そして、E−UTRAN30からUE−A60に対してハンドオーバ指示("HO from EUTRAN command":S109)が送信され、UE−A60はこのハンドオーバ指示に基づいてLTE網N1から3G網N2へ接続先を変更(遷移)する(S110)。ここまでのハンドオーバ準備処理では、IMS10はUE−A60のハンドオーバに係る情報を保持しておらず、他の装置とハンドオーバに係る通信を行っていないので、UE−A60の呼状態情報は他の装置へ送信されていない。このため、MSCサーバ40では、UE−A60の呼状態を把握できていない。
次に、aSRVCCに係る処理が開始される。具体的にはUE−A60の呼状態情報をIMS10からMSCサーバ40へ引き継ぐ処理が行われる。このとき、3G網N2における通信端末の移動制御も行うMSCサーバ40は、UE−A60がハンドオーバを行うことを把握しているので、MSCサーバ40からIMS10に対してUE−A60の情報の提供を要求し、IMS10がMSCサーバ40に対して呼情報を提供する構成とされる。aSEVCCに係る処理は、UE−A60の接続先の変更に係るMSCサーバ40における処理を終えた(S107)ことを契機として開始される。
具体的には、まずMSCサーバ40からIMS10に対して、通信開始要求("SIP INVITE")を送信する(S111:通信開始要求送信ステップ)。これにより、UE−A60の接続先の変更に係る処理(aSRVCC)が開始される。同時にMSCサーバ40の呼状態管理部44では、UE−A60に係る呼状態情報が格納される。この段階では、UE−A60はSRVCC中であるが、具体的な呼状態をMSCサーバ40では把握できていないので、図4に示す「ユーザA」のように、呼状態については空欄とされた状態でUE−A60に係る情報が呼状態管理部44に格納される。
MSCサーバ40からの通信開始要求に対して、IMS10からは応答信号("SIP 183")がMSCサーバ40へ送信され(S112)、さらに、MSCサーバ40とIMS10との間でaSRVCCに係る通信が行われる("SIP PRACK":S113、"SIP 200(OK)":S114)。その後に、IMS10の呼状態通知部13から、UE−A60の呼状態情報(ここでは、UE−A60が着信中であることを示す情報)が通知され("SIP INFO":S115、呼状態通知ステップ)、MSCサーバ40の呼状態受理部45においてこれが受理される。また、MSCサーバ40からはIMS10に対して、SRVCCに係る呼状態情報の引き継ぎが行われたことを応答する("SIP 200(OK)":S116)。このIMS10からの呼状態情報に基づいて、MSCサーバ40の呼状態管理部44の情報が更新されることで、UE−A60が着信中であることを示す情報がMSCサーバ40に格納される(S117、呼状態管理ステップ)、この段階から、MSCサーバ40において、UE−A60の呼状態の管理が開始される。以上の処理により、3G網N2のコアネットワーク側でも、UE−A60が着信中であり、ユーザの応答待ち状態であることが把握される。
その後、ユーザが端末を操作して応答した場合(S121)、3G網N2を介してUE−A60からMSCサーバ40に対して応答要求が送信され("CC:CONNECT":S122、応答要求受信ステップ)、MSCサーバ40からIMS10に対してユーザの応答があったことを通知する("SIP INFO(ユーザ応答)":S123、"SIP 200(OK)INFO":S124)ことで、IMS10がUE−B70に対してUE−A60からの応答があったことを通知すると共にUE−B70で通話開始の処理が行われる("SIP 200(OK)":S125、"SIP ACK":S126)。その後、IMS10からMSCサーバ40に対して音声通信開始の指示が送信される("SIP 200(OK)INVITE":S127)。MSCサーバ40は、UE−A60に対してUE−B70との音声通信が開始されることを通知する("CC:CONNECT ACK":S128)と共に、IMS10に対して応答する("SIP ACK":S129)。その後、UE−A60とUE−B70との間で音声通話が行われる(S130)。このUE−A60からMSCサーバ40への応答要求の送信(S122)からIMS10への応答(S129)までが音声通話を開始するための処理(接続ステップ)となる。このように、UE−A60が3G網N2へ遷移した後に、UE−A60とUE−B70とが音声通話を開始するまでには、UE−A60のハンドオーバに係る処理を行うと共に、UE−A60の呼状態をMSCサーバ40が把握している必要がある。従来の通信方法では、MSCサーバ40とIMS10との間で行われるaSRVCCに係る通信(S111〜S117)のうち、"SIP INFO"(S115)においてIMS10からMSCサーバ40にUE−A60の呼状態情報が通知され、その後にMSCサーバ40が呼状態管理部44のUE−A60に係る呼状態を更新する(S117)。すなわち、aSRVCCに係る通信を開始しても、MSCサーバ40が呼状態管理部44のUE−A60に係る呼状態を更新し、呼状態管理部44において呼状態の管理を開始する(S117)までは、MSCサーバ40側ではUE−A60が着信中でユーザの応答待ちであることを把握できない。すなわち、aSRVCCに係る通信開始(S111)と、呼状態管理部44におけるUE−A60に係る呼状態情報の管理開始(S117)との間にMSCサーバ40とIMS10との複数回の通信が行われるためにタイムラグが生じる。したがって、この間(S111〜S117)にUE−A60から着呼に対する応答要求(S122)があったとしても、MSCサーバ40ではUE−A60の呼状態を把握していないので、UE−A60からの応答要求に対して、IMS10との通信を含む適切な処理を行うことができない可能性があった。UE−A60からの応答要求に対して適切な処理を行うことができない場合には、UE−A60とUE−B70との間の通信が遮断されてしまう可能性もある。
これに対して、本実施形態に係る通信システム1における通信方法では、図6に示すような処理を行う。具体的には、UE−A60のLTE網N1から3G網N2へのハンドオーバに係る処理(S101〜S110)は、従来の方法と同じである。
その後、MSCサーバ40において、IMS10との間でUE−A60のaSRVCCに係る通信を開始する(S111)と共に、MSCサーバ40においては、UE−A60からの応答要求を受信した場合にも当該応答要求に対する処理を行わない「保留状態」を開始する(S141:保留ステップ)。ここで、ユーザの操作が従来よりも早く(S121)、MSCサーバ40においてUE−A60の呼状態が更新される(S117)よりも前に、UE−A60からの応答要求が送信された場合(S122)であっても、MSCサーバ40ではUE−A60からの応答要求を保留とし、メッセージ保留部43に応答要求を一旦格納する。そして、従来通り、IMS10とMSCサーバ40との通信(S111〜S116)、MSCサーバ40において、UE−A60の呼状態が着信中であると更新された(S117)後に、応答要求をメッセージ保留部43から取り出し、UE−A60からの応答要求(S122)に基づくUE−B70との音声通話に係る処理(S123〜S130)を実行する。
ここで、MSCサーバ40において、通信端末からの応答要求を保留とすべきか否かを判断する方法について、図7を参照しながら説明する。まず、MSCサーバ40において、応答要求("CC:CONNECT":図6のS122参照)を受信した(S201)際に、SRVCC起動後であるか否かを判断する(S202)。これは、呼状態管理部44において、UE−A60を特定する情報に対応付けて、「SRVCC中」と示された情報が格納されているかに基づいて判断する。ここでUE−A60がSRVCC中(起動後)ではないと判断された場合には、UE−B70との音声通話開始に係る通常処理(S203)を行う。次に、SRVCC中(起動後)であると判断された場合には、呼状態が設定済みであるかを判断する(S204)。
MSCサーバ40においてIMS10からの情報に基づいて呼状態管理部44に格納されている呼状態情報を更新する(S117)までは、呼状態は設定されない。したがって、この判断は、UE−A60を特定する情報に対応付けて呼状態を示す情報が呼状態管理部44に格納されているかに基づいて行われている。MSCサーバ40においてIMS10からの情報に基づいて呼状態管理部44に格納されている呼状態情報を更新する(S117)までは、図4の「ユーザA」に示すように、呼状態に係る情報は記載されないため、呼状態は未設定と判断されて以降の処理が保留とされる(S206)。一方、呼状態が既に設定されている、すなわち、図4の「ユーザC」に示すように、呼状態に係る情報が記載されている場合には、呼状態に応じた処理が実施される(S205)。このように、IMS10から通知されるUE−A60の呼状態情報に基づいてMSCサーバ40の呼状態管理部44に格納される情報が更新されるので、呼状態管理部44に格納される情報に基づいてUE−A60からの応答要求を保留するかの判断がなされる。
このように、本実施形態に係る通信システム1及び通信方法では、MSCサーバ40において、UE−A60の呼状態に係る管理を開始する(S117)までは、UE−A60からの応答要求を受信した場合(S122)でも保留状態とする(S141)。このため、UE−A60の応答要求に対して不適切な処理を行われることを防ぐことができるため、着信中の通信端末であるUE−A60が接続先の通信網をLTE網N1から3G網N2に変更した場合であっても、確実に通信を継続することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る通信方法について説明する。第2実施形態に係る通信方法は、第1実施形態に係る通信システム1と同様の通信システムにより実現することができる。
図5を参照しながら述べたように、従来の通信方法では、aSRVCCに係る通信開始(S111)と、呼状態管理部44におけるUE−A60に係る呼状態情報の管理開始(S117)との間にMSCサーバ40とIMS10との複数回の通信が行われるためにタイムラグが生じる。このために、このタイムラグ(S111〜S117)の間に、UE−A60から応答要求(S122)を受信した場合には、その後の処理を適切に行うことができない可能性がある。
そこで、第2実施形態に係る通信方法では、タイムラグ(S111〜S117)を短くするために、MSCサーバ40とIMS10との間の通信内容を変更する構成とした。具体的な処理について、図8を参照しながら説明する。
UE−A60のLTE網N1から3G網N2へのハンドオーバに係る処理(S101〜S110)は、従来の方法と同じである。その後、aSRVCCに係る処理として、MSCサーバ40からIMS10に対して、通信開始要求("SIP INVITE")が送信される(S111)。これにより、UE−A60の接続先の変更に係る処理(aSRVCC)が開始される。
ここで、従来の通信方法では、応答信号("SIP 183":S112)を送信した後に、MSCサーバ40とIMS10との間で通信が行われ("SIP PRACK":S113、"SIP 200(OK)":S114)、その後に、UE−A60の呼状態情報が、IMS10からMSCサーバ40に対して送信されていた("SIP INFO":S115)。
これに対して、本実施形態に係る通信方法では、MSCサーバ40からIMS10へ送信される通信開始要求に対して、IMS10からMSCサーバ40へ応答信号("SIP 183":S112)を送信する際に、呼状態通知部13によって、UE−A60の呼状態情報をMSCサーバ40へ送信する構成とする。この場合、IMS10からの呼状態情報に基づいて、MSCサーバ40の呼状態管理部44の情報が更新されることで、UE−A60が着信中であることを示す情報をMSCサーバ40に格納する(S117)ことができる。この場合、MSCサーバ40とIMS10との間でaSRVCCに係る通信("SIP PRACK":S113、"SIP 200(OK)":S114)が行われた後に、MSCサーバ40の呼状態管理部44におけるUE−A60に係る呼状態情報の管理が開始される(S117)。すなわち、従来では行われていた呼状態情報の通知に係る通信(S115,S116)は省略することができる。
このように、通信開始要求に対する応答信号を送信する際に呼状態通知部13からMSCサーバ40に対して呼状態情報を通知する構成とすることで、従来の通信方法で発生していたaSRVCCに係る通信開始(S111)と、呼状態管理部44におけるUE−A60に係る呼状態情報の管理開始(S117)とのタイムラグを短縮することができる。したがって、UE−A60の応答要求に対して不適切な処理を行われることをより防ぐことができるため、着信中の通信端末であるUE−A60が接続先の通信網をLTE網N1から3G網N2に変更した場合であっても、確実に通信を継続することができる。
なお、本実施形態では、第1実施形態と同様に、aSRVCCに係る通信を開始して(S111)からUE−A60の呼状態に係る管理を開始する(S117)までは、UE−A60からの応答要求を受信した場合には保留とする保留状態(S141)とした場合の処理を示しているが、保留状態とすることは必須ではない。すなわち、従来の通信方法と同様の構成としてもよい。ただし、タイムラグ(S111〜S117)の間は保留状態(S141)とした場合、UE−A60からの応答要求に対して不適切な処理を行ってしまう可能性をさらに減らすことができるので好ましい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る通信方法について説明する。第3実施形態に係る通信方法は、第1実施形態に係る通信システム1と同様の通信システムにより実現することができる。
第3実施形態に係る通信方法では、第2実施形態に係る通信方法と同様に、従来の通信方法において生じていた、タイムラグ(S111〜S117)を短くすることを目的として、MSCサーバ40とIMS10との間の通信ではなく、UE−A60からの応答要求に含まれる情報を変更する構成とした。具体的な処理について、図9を参照しながら説明する。
UE−A60のLTE網N1から3G網N2へのハンドオーバに係る処理(S101〜S110)は、従来の方法と同じである。その後、aSRVCCに係る処理として、MSCサーバ40からIMS10に対して、通信開始要求("SIP INVITE")が送信される(S111)。これにより、UE−A60の接続先の変更に係る処理(aSRVCC)が開始される。
ここで、従来の通信方法では、応答信号("SIP 183":S112)を送信した後に、MSCサーバ40とIMS10との間で通信が行われ("SIP PRACK":S113、"SIP 200(OK)":S114)、その後に、UE−A60の呼状態情報が、IMS10からMSCサーバ40に対して送信され("SIP INFO":S115)、その後に、呼状態管理部44におけるUE−A60に係る呼状態情報の管理が開始されていた(S117)。
これに対して、第3実施形態に係る通信方法では、ユーザがUE−A60を操作し(S121)、UE−A60からMSCサーバ40に対して応答要求を送信する(S122)際に、UE−A60が自機の呼状態を通知する構成とする。この場合、例えば、図9に示すように、IMS10から呼状態情報が通知される前にUE−A60から応答要求が送信される場合であっても、UE−A60からの応答要求と同時にUE−A60の呼状態情報がUE−A60からMSCサーバ40へ通知されるので、MSCサーバ40では、呼状態管理部44における呼状態情報の管理を開始(S117)することができる。
このように、通信端末(UE−A60)が応答要求を送信する際に、自機の呼状態情報を通知する構成とすることで、従来の通信方法で発生していたaSRVCCに係る通信開始(S111)と、呼状態管理部44におけるUE−A60に係る呼状態情報の管理開始(S117)とのタイムラグを短縮することができる。また、UE−A60から、応答要求と呼状態情報とが送信されるため、MSCサーバ40側では、UE−A60の呼状態を把握しない状況でUE−A60から応答要求を受信することを防ぐことができる。したがって、着信中の通信端末であるUE−A60が接続先の通信網をLTE網N1から3G網N2に変更した場合であっても、確実に通信を継続することができる。
なお、本実施形態では、UE−A60から応答要求と呼状態情報とが同時に送信されるため、aSRVCCに係る通信を開始して(S111)からUE−A60の呼状態に係る管理を開始する(S117)までは、UE−A60からの応答要求を受信した場合には保留とする保留状態としなくてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明に係る通信システムは種々の変更を行うことができる。
例えば、IMS10及びMSCサーバ40を含む、通信システム1で示した各装置の機能は、一台の装置に全て含まれる構成であってもよいし、各機能がそれぞれ異なる装置に分散される構成であってもよい。
1…通信システム、10…IMS、20…MME、30…E−UTRAN、40…MSCサーバ、50…UTRAN、60…UE−A、70…UE−B。

Claims (5)

  1. 第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御する通信システムであって、
    前記第1通信網において前記第1通信端末及び前記第2通信端末の呼接続制御を行う第1呼接続制御装置と、
    前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置と、
    を備え、
    前記第1呼接続制御装置は、
    前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信端末が前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更する場合に、前記第2呼接続制御装置に対して前記第1通信端末の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報を通知する呼状態通知手段を備え、
    前記第2呼接続制御装置は、
    前記呼状態情報に基づいて前記第1通信端末の呼状態を管理する呼状態管理手段と、
    前記呼状態管理手段において前記呼状態情報に基づいた前記第1通信端末の呼状態の管理を開始した後に、前記第1通信端末と前記第2通信端末との音声通話を開始させる接続手段と、
    前記呼状態管理手段において前記第1通信端末の呼状態の管理を開始するまで、前記第2通信端末からの着信に対する前記第1通信端末からの応答要求を保留状態とする保留手段と、
    を備える通信システム。
  2. 第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御する通信システムに含まれ、前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置であって、
    前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信端末が前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更する場合に、前記第1通信網において前記第1通信端末及び前記第2通信端末の呼接続制御を行う第1呼接続制御装置から通知されて、前記第1通信端末の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報に基づいて前記第1通信端末の呼状態を管理する呼状態管理手段と、
    前記呼状態管理手段において前記呼状態情報に基づいた前記第1通信端末の呼状態の管理を開始した後に、前記第1通信端末と前記第2通信端末との音声通話を開始させる接続手段と、
    前記呼状態管理手段において前記第1通信端末の呼状態の管理を開始するまで、前記第2通信端末からの着信に対する前記第1通信端末からの応答要求を保留状態とする保留手段と、
    を備える呼接続制御装置。
  3. 第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御する通信システムであって、
    前記第1通信網において前記第1通信端末及び前記第2通信端末の呼接続制御を行う第1呼接続制御装置と、
    前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置と、
    を備え、
    前記第1呼接続制御装置は、
    前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信端末が前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更する場合に、前記第2呼接続制御装置に対して前記第1通信端末の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報を通知する呼状態通知手段を備え、
    前記第2呼接続制御装置は、
    前記第1通信端末の接続先の変更を契機として前記第1呼接続制御装置に対して前記第1通信端末の接続先の変更に係る通信の開始を要求する通信開始要求を送信する通信開始要求送信手段と、
    前記呼状態情報に基づいて前記第1通信端末の呼状態を管理する呼状態管理手段と、
    前記呼状態管理手段において前記呼状態情報に基づいた前記第1通信端末の呼状態の管理を開始した後に、前記第1通信端末と前記第2通信端末との音声通話を開始させる接続手段と、を備え、
    前記第1呼接続制御装置の前記呼状態通知手段は、前記第2呼接続制御装置から送信される前記通信開始要求に応答する際に、前記呼状態情報を前記第2呼接続制御装置に対して送信し、
    前記第2呼接続制御装置は、前記呼状態管理手段において前記第1通信端末の呼状態の管理を開始するまで、前記第2通信端末からの着信に対する前記第1通信端末からの応答要求を保留状態とする保留手段を備える、通信システム。
  4. 第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御する通信システムであって、
    前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置を備え、
    前記第1通信端末は、前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更した場合に、前記第2通信端末からの着信に応答することを要求する応答要求を前記第2呼接続制御装置に送信する際に、自機の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報を通知する通信手段を備え、
    前記第2呼接続制御装置は、
    前記呼状態情報に基づいて前記第1通信端末の呼状態を管理する呼状態管理手段と、
    前記呼状態管理手段において前記呼状態情報に基づいた前記第1通信端末の呼状態の管理を開始した後に、前記第1通信端末と前記第2通信端末との音声通話を開始させる接続手段と、
    を備える通信システム。
  5. 第1通信網及び第2通信網に対して接続可能な第1通信端末と、前記第1通信端末に対して、前記第1通信網を介して発信する第2通信端末と、の呼接続を制御し、前記第1通信網において前記第1通信端末及び前記第2通信端末の呼接続制御を行う第1呼接続制御装置と、前記第2通信網において前記第1通信端末の呼接続制御を行う第2呼接続制御装置と、を備える通信システムにおける通信方法であって、
    前記第1呼接続制御装置において、前記第2通信端末からの着信中に前記第1通信端末が前記第1通信網から前記第2通信網に接続先を変更する場合に、前記第2呼接続制御装置に対して前記第1通信端末の呼状態が着信中であることを示す呼状態情報を通知する呼状態通知ステップと、
    前記第2呼接続制御装置において、前記呼状態情報に基づいて前記第1通信端末の呼状態を管理する呼状態管理ステップと、
    前記第2呼接続制御装置において、前記呼状態管理ステップにおいて前記呼状態情報に基づいた前記第1通信端末の呼状態の管理を開始した後に、前記第1通信端末と前記第2通信端末との音声通話を開始させる接続ステップと、
    前記第2呼接続制御装置において、前記呼状態管理ステップにおいて前記第1通信端末の呼状態の管理を開始するまで、前記第2通信端末からの着信に対する前記第1通信端末からの応答要求を保留状態とする保留ステップと、
    を備える通信方法。
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