JP6291992B2 - スマート端末、消費電力の状態の制御方法、および、消費電力状態制御プログラム - Google Patents

スマート端末、消費電力の状態の制御方法、および、消費電力状態制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、スマート端末、消費電力の状態の制御方法、および、消費電力状態制御プログラムに関する。
描画処理を実行するGPU(Graphics Processing Unit)と、GPUに対して描画コマンドを発行するCPU(Central Processing Unit)とを有するスマートデバイスがある。スマートデバイスは、スマート端末とも称される。かかるスマート端末では、消費電力を抑えるために、GPUにおいて、描画処理が行われていない間に、GPUへのクロック信号の入力を停止するクロックゲートが行われる。
国際公開第2008/126192号 特開2008−271118号公報 特開2007−41143号公報 特開2011−60193号公報
ここで、上述の従来のスマート端末において、更に消費電力を抑制するために、GPUに対して、クロックゲートに加えて、電力の供給を停止するパワーゲートを行うことが考えられる。しかしながら、単純に、GPUが描画処理を行っていない間に、クロックゲートに加えてパワーゲートを行った場合には、電力の供給が停止された状態から動作可能な状態となるまでに時間がかかる。このため、ある描画処理の完了からその次の描画処理の開始までの時間が短い場合には、GPUが動作可能な状態となるまでに時間がかかるため、描画性能が悪化してしまう。したがって、従来のスマート端末では、消費電力を更に削減することが困難であるという問題がある。
1つの側面では、本発明は、消費電力を削減することを目的とする。
1態様では、スマート端末は、第1のプロセッサと、第2のプロセッサと、特定部と、電力状態制御部とを有する。第1のプロセッサは、描画処理を実行する。第2のプロセッサは、第1のプロセッサに、描画処理に含まれる命令を発行するプロセスを実行する。特定部は、命令を発行したプロセスを特定する。電力状態制御部は、特定部により特定されたプロセスの履歴、及び、プロセスの終了タイミングに基づいて、次の描画処理を開始するまでの第1のプロセッサの消費電力の状態を制御する。また、電力状態制御部は、特定部により特定されたプロセスの履歴が、1フレームにおいて第2のプロセッサにより実行される所定のプロセスのパターンと一致し、かつ、特定部により特定されたプロセスの終了タイミングから次のフレームの開始時刻までの時間が所定の閾値以上である場合に、第1のプロセッサの複数の消費電力の状態のうち、最も消費電力が少ない状態となるように第1のプロセッサを制御する。
消費電力を削減することができる。
図1は、実施例1に係るスマート端末の構成の一例を示す図である。 図2は、表示制御情報のデータ構造の一例を示す図である。 図3は、プロセス動作情報のデータ構造の一例を示す図である。 図4は、GPU動作履歴情報のデータ構造の一例を示す図である。 図5は、実施例1に係るCPUが実行するプロセスにより描画コマンドが発行されてから、GPUにより描画コマンドに基づく描画処理の一部の処理が実行されるまでの処理の一例を説明するための図である。 図6は、実施例1に係る所定のプロセスのパターンの一例を示す図である。 図7は、GPUの電力の状態遷移の一例を説明するための図である。 図8は、アプリケーションプロセス及び画像合成処理プロセスと、GPUドライバと、GPUとのデータのやりとりの一例について説明するための図である。 図9は、実施例1に係るGPUドライバが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、描画終了判定処理の手順を示すフローチャートである。 図11は、実施例2に係る描画終了判定部を示す図である。 図12は、実施例2に係る描画終了判定部が実行する処理の一例について説明するための図である。 図13は、実施例2に係る描画終了判定処理の手順を示すフローチャートである。 図14は、実施例2に係るVSYNC発生時処理の手順を示すフローチャートである。 図15は、消費電力状態制御プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に、本願の開示するスマート端末、消費電力の状態の制御方法、および、消費電力状態制御プログラムの各実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[スマート端末10の構成]
まず、実施例1に係るスマート端末の構成の一例について説明する。図1は、実施例1に係るスマート端末の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、スマート端末10は、タッチパネル11と、ディスプレイ12と、描画用メモリ13と、記憶部14と、CPU15と、GPU16とを有する。
タッチパネル11は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作を示す情報をCPU15に出力する。
ディスプレイ12は、後述のディスプレイドライバ23bにより描画用メモリ13に記憶された画像データが示す画像を表示するように制御されることにより、かかる画像を表示する。また、ディスプレイ12は、後述のディスプレイドライバ23bにより所定のフレームレート(例えば、60fps(frame per second))で、表示する画像を更新するように制御されることにより、表示する画像を所定のフレームレートで更新する。また、ディスプレイ12は、VSYNC(垂直同期信号)を所定の時間間隔でCPU15に出力する。例えば、ディスプレイ12は、所定のフレームレートがN[fps]である場合には、1/N[秒]ごとに、VSYNCをCPU15に出力する。なお、このVSYNCを出力する間隔(1/N[秒])は、1フレームの長さに相当する。
描画用メモリ13には、GPU16により画像データが格納される。
記憶部14は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部14は、表示制御情報14aと、プロセス動作情報14bと、GPU動作履歴情報14cとを記憶する。
表示制御情報14aには、VSYNCがディスプレイ12から出力された時刻が後述のディスプレイドライバ23bにより登録される。図2は、表示制御情報のデータ構造の一例を示す図である。例えば、図2に示すように、表示制御情報14aには、VSYNCがディスプレイ12から出力される時刻が登録される。図2の例に示す表示制御情報14aの1番目のレコードは、2014年2月25日の12時0分15.0166秒に、VSYNCがディスプレイ12から出力されたことを示す。
プロセス動作情報14bには、CPU15が実行中のプロセスに関する情報が、後述のOS(Operating System)カーネル23により登録される。図3は、プロセス動作情報のデータ構造の一例を示す図である。例えば、図3に示すように、プロセス動作情報14bは、「名称」及び「プロセスID(Identification)」の各項目を有する。「名称」の項目には、CPU15が実行中のプロセスの名称が登録される。「プロセスID」の項目には、同一レコードの「名称」の項目に登録された名称のプロセスを識別するためのID(プロセスID)が登録される。図3の例に示すプロセス動作情報14bの1番目のレコードは、名称が「アプリケーションプロセス」であり、プロセスIDが「A」であるプロセスをCPU15が実行中であることを示す。
GPU動作履歴情報14cには、後述の描画終了判定部24により、直近の1フレームにおいて、描画コマンドをGPU16に対して発行したプロセスが、描画コマンドを発行した順番で登録される。図4は、GPU動作履歴情報のデータ構造の一例を示す図である。例えば、図4の例に示すように、GPU動作履歴情報14cには、直近の1フレームにおいて、1番目に描画コマンドを発行したプロセスのプロセスID「S」、及び、2番目に描画コマンドを発行したプロセスのプロセスID「A」が登録される。すなわち、図4の例に示すGPU動作履歴情報14cは、直近の1フレームにおいて、プロセスID「S」が示すプロセスであって、名称が「画像合成処理プロセス」であるプロセスが、1番目に描画コマンドを発行したことを示す。また、図4の例に示すGPU動作履歴情報14cは、直近の1フレームにおいて、プロセスID「A」が示すプロセスであって、名称が「アプリケーションプロセス」であるプロセスが、2番目に描画コマンドを発行したことを示す。以下の説明では、名称が「画像合成処理プロセス」であるプロセスのことを、単に、「画像合成処理プロセス」と表記し、名称が「アプリケーションプロセス」であるプロセスのことを、単に、「アプリケーションプロセス」と表記する場合がある。
図1の説明に戻り、CPU15は、スマート端末10全体の動作を制御する。GPU16は、ディスプレイ12に表示させる画像の画像データを描画用メモリ13に格納する。GPU16は、描画処理を行う第1のプロセッサの一例である。CPU15は、GPU16に、描画処理に含まれる命令を発行するプロセスを実行する第2のプロセッサの一例である。
図5は、実施例1に係るCPUが実行するプロセスにより描画コマンドが発行されてから、GPUにより描画コマンドに基づく描画処理の一部の処理が実行されるまでの処理の一例を説明するための図である。ここで、描画処理とは、1つ以上の描画コマンドを含む処理(1つ以上の描画コマンドにより実行される処理を含む処理)である。描画コマンドは、描画処理に含まれる命令の一例である。
図5の例に示すアプリケーションプロセス20及び画像合成処理プロセス21は、CPU15により実行されるプロセスである。アプリケーションプロセス20は、スマート端末10のユーザにより利用されるアプリケーションのプロセスである。かかるアプリケーションの一例としては、ブラウザやメールが挙げられる。アプリケーションプロセス20は、アプリケーションの処理結果をディスプレイ12に表示させるための描画コマンドを生成する。かかる描画コマンドは、GPU16に実行させるコマンドである。すなわち、アプリケーションプロセス20は、描画コマンドをGPU16に対して発行する。アプリケーションプロセス20は、生成された描画コマンドをアプリケーションフレームワーク/ライブラリ部22に出力する。以下の説明では、「アプリケーションフレームワーク/ライブラリ部22」を、単に、「ライブラリ部22」と表記する。なお、図5の例では、アプリケーションプロセス20の数が3つであり、3つのアプリケーションプロセス20のそれぞれは、それぞれ異なる3つのアプリケーションのそれぞれのプロセスであるが、各種プロセスの数は、任意である。
画像合成処理プロセス21は、複数のアプリケーションの処理結果を示す画面を合成して合成された画面を示す画像データを描画用メモリ13に格納する描画コマンドを生成する。かかる描画コマンドは、GPU16に実行させるコマンドである。すなわち、画像合成処理プロセス21は、GPU16に対して描画コマンドを発行する。画像合成処理プロセス21は、生成された描画コマンドをライブラリ部22に出力する。
ライブラリ部22は、アプリケーションやサービスプログラムが利用する様々な機能を提供するモジュールであり、CPU15により実行される。例えば、ライブラリ部22は、アプリケーションプロセス20及び画像合成処理プロセス21から出力された描画コマンドを受信すると、受信した描画コマンドをOSに対応する描画コマンドに変換し、変換後の描画コマンドをOSカーネル23に出力する。なお、OSは、CPU15により実行される。OSの一例としては、Androidが挙げられる。
OSカーネル23は、OSの中核となる部分であり、ソフトウェアとハードウェアとのデータのやりとりを管理する。例えば、OSカーネル23は、CPU15が実行中のプロセスに関する情報(例えば、プロセスの名称及びプロセスID)を、プロセス動作情報14bに登録する。具体例を挙げて説明する。例えば、OSカーネル23は、CPU15が実行するプロセスが切り替わった場合には、切り替わる前まで実行していたプロセスに関する情報をプロセス動作情報14bから削除し、切り替わり後のプロセスに関する情報をプロセス動作情報14bに登録する。OSカーネル23は、GPUドライバ23aと、ディスプレイドライバ23bとを有する。
GPUドライバ23aは、GPU16を制御する。例えば、GPUドライバ23aは、ライブラリ部22から出力された描画コマンドを受信すると、受信した描画コマンドを、ハードウェアであるGPU16に対応する描画コマンドに変換し、変換後の描画コマンドをGPU16に出力する。
また、GPUドライバ23aは、描画終了判定部24と、電力状態制御部25とを有する。
描画終了判定部24は、GPU16に対して描画コマンドを発行したプロセスを特定する。描画終了判定部24は、特定部の一例である。そして、描画終了判定部24は、特定したプロセスの履歴が、1フレームにおいてCPU15により実行される所定のプロセスのパターンと一致するか否かを判定する。描画終了判定部24は、一致すると判定した場合には、特定したプロセスの終了タイミングから次のフレームの開始時刻までの時間が所定の閾値以上であるか否かを判定する。描画終了判定部24は、かかる時間が所定の閾値以上であると判定した場合に、GPU16の複数の消費電力の状態のうち、最も消費電力が少ない状態(休止状態)にGPU16の消費電力の状態を遷移させる指示を、電力状態制御部25に行う。ここで、複数の消費電力の状態には、例えば、上述の休止状態に加え、GPU16が動作可能な状態における消費電力の状態である活性状態、及び、休止状態よりも消費電力が大きいが活性状態よりも消費電力が小さい活性待機状態が含まれる。例えば、上述の3つの消費電力の状態のうち、休止状態は、活性状態への復帰までに最も時間がかかる状態である。また、活性待機状態は、休止状態よりも活性状態への復帰に時間がかからない状態である。一方、描画終了判定部24は、一致しないと判定した場合、または、上述の時間が所定の閾値未満であると判定した場合には、次の処理を行う。すなわち、描画終了判定部24は、複数の消費電力の状態のうち、休止状態以外の状態、例えば、活性待機状態にGPU16の状態が遷移するように、電力状態制御部25に活性待機状態を通知する。
描画終了判定部24の一態様について説明する。例えば、描画終了判定部24は、GPU16により描画コマンドに基づく処理の実行完了を示すメッセージが通知されると、GPU16に対して描画コマンドを発行したプロセスのプロセスIDを特定する。ここで、描画終了判定部24は、プロセス動作情報14bを参照し、プロセス動作情報14bに登録されているプロセスIDを、GPU16に対して描画コマンドを発行したプロセスのプロセスIDとして特定する。そして、描画終了判定部24は、特定したプロセスIDを、描画コマンドを発行した順番でGPU動作履歴情報14cに登録する。
そして、描画終了判定部24は、GPU動作履歴情報14cに登録されたプロセスIDが示すプロセスのパターンと、上述の所定のプロセスのパターンとを比較して両パターンが一致するか否かを判定する。所定のプロセスのパターンは、予め、スマート端末10の開発者などによって設定されている。例えば、所定のプロセスのパターンは、記憶部14に記憶されている。ここで、所定のプロセスのパターンについて図6を参照して説明する。図6は、実施例1に係る所定のプロセスのパターンの一例を示す図である。図6の例に示す所定のプロセスのパターンは、1フレームにおいて、プロセスID「S」が示す画像合成処理プロセス21が1番目に描画コマンドを発行することを示す。図6の例に示す所定のプロセスのパターンは、1フレームにおいて、プロセスID「A」が示すアプリケーションプロセス20が2番目と3番目に描画コマンドを発行することを示す。したがって、所定のプロセスのパターンと、GPU動作履歴情報14cに登録されたプロセスIDが示すプロセスのパターンとが一致する場合には、描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が完了したこととなる。一方、両パターンが一致しない場合には、1フレームにおいて、描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が未完了であることとなる(すなわち、1フレームにおいて、未実行の描画コマンドが存在することとなる)。
例えば、描画終了判定部24は、図4に示すようなGPU動作履歴情報14cに登録されたプロセスIDが示すプロセスのパターンと、図6に示すような所定のプロセスのパターンとを比較した場合には、両パターンが一致しないと判定する。すなわち、この場合には、これからアプリケーションプロセス20により3番目の描画コマンドが発行されるため、描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が未完了である。
そして、描画終了判定部24は、両パターンが一致すると判定した場合には、変数「判定結果」に、描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が完了したことを示す文字列「1フレーム描画完了」を代入する。一方、描画終了判定部24は、両パターンが一致しないと判定した場合には、変数「判定結果」に、描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が未完了であることを示す文字列「1フレーム描画未完了」を代入する。
そして、描画終了判定部24は、変数「判定結果」に、文字列「1フレーム描画完了」を代入した場合には、次のVSYNCがディスプレイ12から出力される時刻をディスプレイドライバ23bに問い合わせる。そして、描画終了判定部24は、ディスプレイドライバ23bから次のVSYNCがディスプレイ12から出力される時刻を受信すると、現在時刻から受信した時刻までの時間が、所定の閾値以上であるか否かを判定する。
ここで、描画終了判定部24は、所定の閾値以上であると判定した場合には、GPU16の消費電力の状態を休止状態にする指示を電力状態制御部25に行う。描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が完了し、かつ、現在時刻から次のVSYNCの発生時刻までの時間が所定の閾値以上となるような長い時間である場合には、休止状態に移行させても、描画性能が悪化しにくい。このため、描画終了判定部24は、GPU16の消費電力の状態を休止状態にする指示を電力状態制御部25に行う。
一方、描画終了判定部24は、上述の両パターンが一致しないと判定した場合、及び、現在時刻から受信した時刻までの時間が所定の閾値未満であると判定した場合には、GPU16の消費電力の状態を活性待機状態にする指示を電力状態制御部25に行う。描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が未完了である場合や、かかる全ての処理の実行が完了したが次の描画処理までの時間が短い場合に、GPU16の消費電力の状態を休止状態に移行させると、次のようになる。すなわち、GPU16が活性状態に復帰するまでの時間がかかる。このため、描画性能が悪化してしまう。そこで、描画終了判定部24は、GPU16の消費電力の状態を休止状態ではなく、活性状態に復帰するまでの時間が休止状態よりも短い活性待機状態にする指示を電力状態制御部25に行う。
電力状態制御部25は、GPU16の消費電力の状態を休止状態にする指示を描画終了判定部24から受けた場合には、GPU16に対してクロックゲート及びパワーゲートを行って、GPU16の消費電力の状態を休止状態に遷移させる。また、電力状態制御部25は、GPU16の消費電力の状態を活性待機状態にする指示を描画終了判定部24から受けた場合には、GPU16に対してクロックゲートを行って、GPU16の消費電力の状態を活性待機状態に遷移させる。なお、電力状態制御部25は、ライブラリ部22から出力された描画コマンドを受信すると、GPU16に対するクロック信号の入力や電力の供給を再開させて、GPU16の消費電力の状態を活性状態に遷移させる。
図7は、GPUの電力の状態遷移の一例を説明するための図である。図7の例に示すように、2つのVSYNC間が示す1フレームにおいて、電力状態制御部25は、符号31aが示すタイミングで、ライブラリ部22から出力された描画コマンドを受信すると、GPU16の消費電力の状態を活性状態に遷移させる。
そして、描画終了判定部24は、符号30aが示すタイミングで、処理の実行完了を示すメッセージが通知されると、描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が未完了であるため、次の処理を行う。すなわち、描画終了判定部24は、GPU16の消費電力の状態を活性待機状態にする指示を電力状態制御部25に行う。これにより、GPU16の消費電力の状態が活性待機状態に遷移される。
そして、電力状態制御部25は、符号31bが示すタイミングで、ライブラリ部22から出力された描画コマンドを受信すると、GPU16の消費電力の状態を活性状態に遷移させる。
そして、描画終了判定部24は、符号30bが示すタイミングで、GPU16により描画コマンドに基づく処理の実行完了を示すメッセージが通知されると、GPU16の消費電力の状態を休止状態にする指示を電力状態制御部25に行う。これにより、GPU16の消費電力の状態が休止状態に遷移される。このように、休止状態に遷移させる理由は、描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が完了し、かつ、タイミング30bから次のVSYNCの発生時刻までの時間が所定の閾値以上となるような長い時間であるからである。
そして、電力状態制御部25は、次の1フレームにおいて、符号31cが示すタイミングで、ライブラリ部22から出力された描画コマンドを受信すると、GPU16の消費電力の状態を活性状態に遷移させる。
そして、描画終了判定部24は、符号30cが示すタイミングで、GPU16により描画コマンドに基づく処理の実行完了を示すメッセージが通知されると、GPU16の消費電力の状態を活性待機状態にする指示を電力状態制御部25に行う。これにより、GPU16の消費電力の状態が活性待機状態に遷移される。このように、活性待機状態に遷移させる理由は、描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が完了したが、タイミング30cから次のVSYNCの発生時刻までの時間が所定の閾値未満となるような短い時間であるからである。
図5の説明に戻り、ディスプレイドライバ23bは、ディスプレイ12から出力されたVSYNCを受信するたびに、描画用メモリ13に記憶された画像データが示す画像を表示するようにディスプレイ12を制御する。これにより、ディスプレイ12は、所定のフレームレートで、表示する画像を更新する。
また、ディスプレイドライバ23bは、VSYNCを受信した時刻を、VSYNCがディスプレイ12から出力された時刻として、表示制御情報14aに登録する。
また、ディスプレイドライバ23bは、描画終了判定部24から、次のVSYNCがディスプレイ12から出力される時刻についての問い合わせを受けると、次の処理を行う。すなわち、ディスプレイドライバ23bは、表示制御情報14aに登録された直近のVSYNCがディスプレイ12から出力された時刻に、1フレーム分の時間を加えた時刻を、次のVSYNCがディスプレイ12から出力される時刻として算出する。そして、ディスプレイドライバ23bは、算出した時刻を、描画終了判定部24に出力する。
GPU16は、描画コマンドを受信すると、受信した描画コマンドに基づく処理を実行する。また、GPU16は、描画コマンドに基づく処理の実行が完了すると、処理の実行完了を示すメッセージをGPUドライバ23aに通知する。
次に、図8を参照して、アプリケーションプロセス20及び画像合成処理プロセス21と、GPUドライバ23aと、GPU16とのデータのやりとりについて説明する。図8は、アプリケーションプロセス及び画像合成処理プロセスと、GPUドライバと、GPUとのデータのやりとりの一例について説明するための図である。図8は、描画処理を実行する場合の一例を示す。
図8に示すように、まず、アプリケーションプロセス20は、描画メモリを確保するための要求である描画メモリ確保要求をGPUドライバ23aに送信する(ステップS1)。GPUドライバ23aは、描画メモリ確保要求を受信すると、記憶部14の記憶領域の中から描画処理用の記憶領域を確保することで、描画メモリ13を確保する(ステップS2)。
そして、アプリケーションプロセス20または画像合成処理プロセス21は、描画コマンドを生成する(ステップS3)。そして、描画コマンドを生成したアプリケーションプロセス20または画像合成処理プロセス21は、生成した描画コマンドをGPUドライバ23aに送信する(ステップS4)。
GPUドライバ23aの電力状態制御部25は、描画コマンドを受信すると、GPU16に対するクロック信号の入力や電力の供給を再開させて、GPU16の消費電力の状態を活性状態に遷移させる(ステップS5)。そして、GPUドライバ23aの電力状態制御部25は、描画コマンドを受信すると、GPU16に対するクロック信号の入力や電力の供給を再開させて、GPU16の消費電力の状態を活性状態に遷移させる(ステップS5)。
GPUドライバ23aは、描画コマンドを受信すると、受信した描画コマンドを、ハードウェアであるGPU16に対応する描画コマンドに変換し、変換後の描画コマンドをGPU16に送信する(ステップS6)。そして、GPU16は、描画コマンドに基づく処理を実行する(ステップS7)。そして、GPU16は、描画コマンドに基づく処理の実行が完了すると、処理の実行完了を示すメッセージをGPUドライバ23aに通知する(ステップS8)。
GPUドライバ23aの描画終了判定部24は、処理の実行完了を示すメッセージを受信すると、GPU16の消費電力の状態を決定する(ステップS9)。そして、GPUドライバ23aの電力状態制御部25は、GPU16の消費電力の状態が、決定した消費電力の状態に遷移するように、GPU16を制御する(ステップS10)。そして、GPUドライバ23aは、処理の実行完了を描画コマンドを発行したアプリケーションプロセス20または画像合成処理プロセス21に通知する(ステップS11)。
描画処理に含まれる処理の数に応じて、上述のステップS3〜ステップS11の処理を繰り返し行った後に、アプリケーションプロセス20は、描画メモリを解放するための要求である描画メモリ解放要求をGPUドライバ23aに送信する(ステップS12)。GPUドライバ23aは、描画メモリ解放要求を受信すると、描画処理用の記憶領域を解放することで、描画メモリ13を解放する(ステップS13)。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係るスマート端末10のGPUドライバ23aが実行する処理の流れについて説明する。図9は、実施例1に係るGPUドライバが実行する処理の手順を示すフローチャートである。なお、かかる処理は、所定の時間間隔で実行される。例えば、かかる処理は、フレームレートが60fpsである場合には、1/120[秒]ごとに実行される。
図9に示すように、描画終了判定部24は、GPU16により描画コマンドに基づく処理の実行完了を示すメッセージが通知されたか否かを判定する(ステップS101)。描画終了判定部24は、メッセージが通知されたと判定した場合(ステップS101;Yes)には、描画終了判定処理を実行する(ステップS102)。
図10は、描画終了判定処理の手順を示すフローチャートである。図10に示すように、描画終了判定部24は、GPU16に対して描画コマンドを発行したプロセスのプロセスIDを特定し、特定したプロセスIDを、描画コマンドを発行した順番でGPU動作履歴情報14cに登録する(ステップS201)。
そして、描画終了判定部24は、GPU動作履歴情報14cに登録されたプロセスIDが示すプロセスのパターンと、上述の所定のプロセスのパターンとを比較して両パターンが一致するか否かを判定する(ステップS202)。
そして、描画終了判定部24は、両パターンが一致すると判定した場合(ステップS202;Yes)には、変数「判定結果」に、文字列「1フレーム描画完了」を代入する(ステップS203)。そして、描画終了判定部24は、処理結果を内部メモリに格納し、リターンする。一方、描画終了判定部24は、両パターンが一致しないと判定した場合(ステップS202;No)には、変数「判定結果」に、文字列「1フレーム描画未完了」を代入する(ステップS204)。そして、描画終了判定部24は、処理結果を内部メモリに格納し、リターンする。
図9の説明に戻り、描画終了判定部24は、変数「判定結果」に、文字列「1フレーム描画完了」が代入されているか否かを判定する(ステップS103)。描画終了判定部24は、代入されていると判定した場合(ステップS103;Yes)には、次のVSYNCがディスプレイ12から出力される時刻をディスプレイドライバ23bに問い合わせる。そして、描画終了判定部24は、ディスプレイドライバ23bから次のVSYNCがディスプレイ12から出力される時刻を受信すると、現在時刻から受信した時刻までの時間が、所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS104)。
描画終了判定部24は、所定の閾値以上であると判定した場合(ステップS104;Yes)には、GPU16の消費電力の状態を休止状態にする指示を電力状態制御部25に行い(ステップS105)、処理を終了する。
一方、描画終了判定部24は、両パターンが一致しないと判定した場合(ステップS104;No)、及び、所定の閾値未満であると判定した場合(ステップS103;No)には、次の処理を行う。すなわち、描画終了判定部24は、GPU16の消費電力の状態を活性待機状態にする指示を電力状態制御部25に行い(ステップS106)、処理を終了する。
また、描画終了判定部24は、メッセージが通知されていないと判定した場合(ステップS101;No)には、ディスプレイ12から出力されたVSYNCを受信したか否かを判定する(ステップS107)。描画終了判定部24は、VSYNCを受信したと判定した場合(ステップS107;Yes)には、VSYNC発生時処理を実行し(ステップS108)、処理を終了する。例えば、描画終了判定部24は、VSYNC発生時処理において、GPU動作履歴情報14cに登録されたプロセスIDを削除する。描画終了判定部24は、VSYNCを受信していないと判定した場合(ステップS107;No)にも、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例に係るスマート端末10は、描画処理を実行するGPU16と、GPU16に、描画処理に含まれる描画コマンドを発行するプロセスを実行するCPU15とを有する。そして、スマート端末10は、描画コマンドを発行したプロセスを特定する。そして、スマート端末10は、特定されたプロセスの履歴、及び、プロセスの終了タイミングに基づいて、次の描画処理を開始するまでのGPU16の消費電力の状態を制御する。よって、スマート端末10によれば、次の描画処理を開始するまでの時間が長い場合などには、消費電力が最も小さくなる休止状態にGPU16の状態を遷移させることができる。したがって、本実施例に係るスマート端末10によれば、消費電力を削減することができる。
なお、実施例1では、消費電力の状態が、活性状態、活性待機状態及び休止状態の3つの状態である場合について説明したが、消費電力の状態は、これに限られず、4つ以上とすることができる。
また、実施例1では、GPU動作履歴情報14cに登録されたプロセスIDが示すプロセスのパターンと、1つの所定のプロセスのパターンとを比較する場合について説明した。しかしながら、GPU動作履歴情報14cに登録されたプロセスIDが示すプロセスのパターンと、複数の所定のプロセスのパターンのそれぞれとを比較することもできる。また、所定のプロセスのパターンに、描画コマンドの種別を示す情報を含ませた上で、GPU動作履歴情報14cに、更に、描画コマンドの種別を示す情報を登録するようにし、描画コマンドの種別についても一致するか否かを判定するようにしてもよい。
また、GPU動作履歴情報14cに登録されたプロセスIDが示すプロセスのパターンと、1つの所定のプロセスのパターンとが一致したと判定した後に、同一のフレームにおいて、GPU動作履歴情報14cに更にプロセスIDが登録される場合がある。この場合には、描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が完了したと誤って判定されるため、描画終了判定部24が、GPU16の消費電力の状態を活性待機状態にする指示を電力状態制御部25に行うようにしてもよい。
次に、実施例2に係るスマート端末について説明する。実施例2に係るスマート端末は、上述の所定のプロセスのパターンを自動的に設定する。なお、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。図11は、実施例2に係る描画終了判定部を示す図である。実施例2に係るスマート端末は、実施例1に係る描画終了判定部24に代えて、図11に示す描画終了判定部24aを有する。描画終了判定部24aは、実施例1に係る描画終了判定部24が有する機能と同様の機能に加えて、上述の所定のプロセスのパターンを自動的に設定する機能を有する。
描画終了判定部24aの一態様について説明する。例えば、描画終了判定部24aは、フレームごとに、特定したプロセスの履歴を、記憶部14に記憶された履歴リストに記録する。図12は、実施例2に係る描画終了判定部が実行する処理の一例について説明するための図である。図12の例は、描画終了判定部24aが、F番目のフレームからF+4番目のフレームのそれぞれについて、履歴リストに記録したプロセスの履歴の一例を示す。図12の例では、F番目のフレームとF+2番目のフレームとでプロセスの履歴のパターンが同一であり、F+1番目のフレームとF+3番目のフレームとF+4番目のフレームとでプロセスの履歴のパターンが同一である。
そして、描画終了判定部24aは、履歴リストを参照し、直近のフレームから過去N個分のフレームまでの連続した全フレームについて、プロセスの履歴のパターンが一致するか否かを判定する。
そして、描画終了判定部24aは、一致すると判定した場合には、一致すると判定されたプロセスの履歴のパターンを、上述の所定のプロセスのパターンとして設定する。例えば、描画終了判定部24aは、一致すると判定されたプロセスの履歴のパターンを、上述の所定のプロセスのパターンとして記憶部14に格納する。このようにして、実施例2では、実際にCPU15が1フレームにおいて実行するプロセスのパターンを、所定のプロセスのパターンとして設定する。したがって、実施例2では、精度良く、描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が完了したか否かを判定することができる。
次に、実施例2において、ステップS102で実行される描画終了判定処理について説明する。図13は、実施例2に係る描画終了判定処理の手順を示すフローチャートである。図13に示すように、描画終了判定部24aは、GPU16に対して描画コマンドを発行したプロセスのプロセスIDを特定し、特定したプロセスIDを、描画コマンドを発行した順番でGPU動作履歴情報14cに登録する(ステップS301)。
そして、描画終了判定部24aは、所定のプロセスのパターンが既に設定済みであるか否かを判定する(ステップS302)。描画終了判定部24aは、設定済みであると判定した場合(ステップS302;Yes)には、次の処理を行う。すなわち、描画終了判定部24aは、GPU動作履歴情報14cに登録されたプロセスIDが示すプロセスのパターンと、設定済みである所定のプロセスのパターンとを比較して両パターンが一致するか否かを判定する(ステップS303)。
そして、描画終了判定部24は、両パターンが一致すると判定した場合(ステップS303;Yes)には、変数「判定結果」に、文字列「1フレーム描画完了」を代入する(ステップS304)。そして、描画終了判定部24は、処理結果を内部メモリに格納し、リターンする。描画終了判定部24は、設定済みでないと判定した場合(ステップS302;No)、及び、両パターンが一致しないと判定した場合(ステップS303;No)には、変数「判定結果」に、文字列「1フレーム描画未完了」を代入する(ステップS305)。そして、描画終了判定部24は、処理結果を内部メモリに格納し、リターンする。
次に、実施例2において、ステップS108で実行されるVSYNC発生時処理について説明する。図14は、実施例2に係るVSYNC発生時処理の手順を示すフローチャートである。図14に示すように、描画終了判定部24aは、上述の所定のプロセスのパターンが未設定であるか否かを判定する(ステップS401)。描画終了判定部24aは、上述の所定のプロセスのパターンが設定されていると判定した場合(ステップS401;No)には、後述のステップS405に移行する。一方、描画終了判定部24aは、未設定であると判定した場合(ステップS401;Yes)には、GPU動作履歴情報14cに登録された直近の1フレームにおけるプロセスIDが示すプロセスのパターンを履歴リストに移動させる(ステップS402)。
そして、描画終了判定部24aは、履歴リストを参照し、直近のフレームから過去N個分のフレームまでの連続した全フレームについて、プロセスの履歴のパターンが一致するか否かを判定する(ステップS403)。描画終了判定部24aは、一致しないと判定した場合(ステップS403;No)には、後述のステップS405に移行する。一方、描画終了判定部24aは、一致すると判定した場合(ステップS403;Yes)には、一致すると判定されたプロセスの履歴のパターンを、上述の所定のプロセスのパターンとして設定する(ステップS404)。
そして、描画終了判定部24aは、GPU動作履歴情報14cに登録されたプロセスIDを削除して、GPU動作履歴情報14cの登録内容を初期化し(ステップS405)、処理結果を内部メモリに格納し、リターンする。
上述したように、実施例2に係るスマート端末は、実際にCPU15が1フレームにおいて実行するプロセスのパターンを、所定のプロセスのパターンとして設定する。したがって、実施例2に係るスマート端末によれば、精度良く、描画処理に含まれる処理のうち1フレームにおいて実行される全ての処理の実行が完了したか否かを判定することができる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。また、実施例において説明した各処理のうち、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、各種の負荷や使用状況などに応じて、実施例において説明した各処理の各ステップでの処理を任意に細かくわけたり、あるいはまとめたりすることができる。また、ステップを省略することもできる。
また、各種の負荷や使用状況などに応じて、実施例において説明した各処理の各ステップでの処理の順番を変更できる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
[消費電力状態制御プログラム]
また、上記の各実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図15を用いて、上記の各実施例と同様の機能を有する消費電力状態制御プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図15は、消費電力状態制御プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。図15に示すように、コンピュータ100は、タッチパネル110と、ディスプレイ120とを有する。さらに、コンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180と、GPU190とを有する。これら110〜190の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図15に示すように、上記のGPUドライバ23aと同様の機能を発揮する消費電力状態制御プログラム170aが予め記憶される。
そして、CPU150が、消費電力状態制御プログラム170aをHDD170から読み出してRAM180に展開する。これによって、消費電力状態制御プログラム170aは、消費電力状態制御プロセスとして機能する。この消費電力状態制御プロセスは、HDD170から読み出した各種データを適宜RAM180上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。
なお、上記の消費電力状態制御プログラム170aについては、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶させておく必要はない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ100がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
10 スマート端末
15 CPU
16 GPU
24 描画終了判定部
25 電力状態制御部

Claims (7)

  1. 描画処理を実行する第1のプロセッサと、
    前記第1のプロセッサに、描画処理に含まれる命令を発行するプロセスを実行する第2のプロセッサと、
    前記命令を発行したプロセスを特定する特定部と、
    前記特定部により特定されたプロセスの履歴、及び、該プロセスの終了タイミングに基づいて、次の描画処理を開始するまでの前記第1のプロセッサの消費電力の状態を制御する電力状態制御部と、を有し、
    前記電力状態制御部は、前記特定部により特定されたプロセスの履歴が、1フレームにおいて前記第2のプロセッサにより実行される所定のプロセスのパターンと一致し、かつ、前記特定部により特定されたプロセスの終了タイミングから次のフレームの開始時刻までの時間が所定の閾値以上である場合に、前記第1のプロセッサの複数の消費電力の状態のうち、最も消費電力が少ない状態となるように前記第1のプロセッサを制御する
    ことを特徴とするスマート端末。
  2. 描画処理を実行する第1のプロセッサと、
    前記第1のプロセッサに、描画処理に含まれる命令を発行するプロセスを実行する第2のプロセッサと、
    前記命令を発行したプロセスを特定する特定部と、
    前記特定部により特定されたプロセスの履歴、及び、該プロセスの終了タイミングに基づいて、次の描画処理を開始するまでの前記第1のプロセッサの消費電力の状態を制御する電力状態制御部と、を有し、
    前記特定部は、フレームごとに、前記特定部により特定されたプロセスの履歴を記録し、
    前記電力状態制御部は、前記特定部によりフレームごとに記録されたプロセスの履歴が、所定数のフレームにおいて連続して一致する場合に、該連続して一致するプロセスの履歴と、前記特定部により特定されたプロセスの履歴との比較結果に応じて、前記第1のプロセッサの消費電力の状態を制御する
    ことを特徴とするスマート端末。
  3. 前記電力状態制御部は、前記特定部により特定されたプロセスの履歴が、前記所定のプロセスのパターンと一致しないか、または、前記時間が所定の閾値未満である場合に、前記複数の消費電力の状態のうち、前記最も消費電力が少ない状態以外の状態となるように前記第1のプロセッサを制御する
    ことを特徴とする請求項に記載のスマート端末。
  4. 描画処理を実行する第1のプロセッサと前記第1のプロセッサに描画処理に含まれる命令を発行するプロセスを実行する第2のプロセッサとを有するスマート端末が、
    前記命令を発行したプロセスを特定し、
    特定されたプロセスの履歴、及び、該プロセスの終了タイミングに基づいて、次の描画処理を開始するまでの前記第1のプロセッサの消費電力の状態を制御する処理を実行し、
    前記制御する処理は、前記特定する処理により特定されたプロセスの履歴が、1フレームにおいて前記第2のプロセッサにより実行される所定のプロセスのパターンと一致し、かつ、前記特定する処理により特定されたプロセスの終了タイミングから次のフレームの開始時刻までの時間が所定の閾値以上である場合に、前記第1のプロセッサの複数の消費電力の状態のうち、最も消費電力が少ない状態となるように前記第1のプロセッサを制御する
    ことを特徴とする消費電力の状態の制御方法。
  5. 描画処理を実行する第1のプロセッサと前記第1のプロセッサに描画処理に含まれる命令を発行するプロセスを実行する第2のプロセッサとを有するスマート端末が、
    前記命令を発行したプロセスを特定し、
    特定されたプロセスの履歴、及び、該プロセスの終了タイミングに基づいて、次の描画処理を開始するまでの前記第1のプロセッサの消費電力の状態を制御する処理を実行し、
    前記特定する処理は、フレームごとに、前記特定されたプロセスの履歴を記録し、
    前記制御する処理は、前記フレームごとに記録されたプロセスの履歴が、所定数のフレームにおいて連続して一致する場合に、該連続して一致するプロセスの履歴と、前記特定する処理により特定されたプロセスの履歴との比較結果に応じて、前記第1のプロセッサの消費電力の状態を制御する
    ことを特徴とする消費電力の状態の制御方法。
  6. 描画処理を実行する第1のプロセッサと前記第1のプロセッサに描画処理に含まれる命令を発行するプロセスを実行する第2のプロセッサとを有するコンピュータに、
    前記命令を発行したプロセスを特定し、
    特定されたプロセスの履歴、及び、該プロセスの終了タイミングに基づいて、次の描画処理を開始するまでの前記第1のプロセッサの消費電力の状態を制御する処理を実行させ、
    前記制御する処理は、前記特定する処理により特定されたプロセスの履歴が、1フレームにおいて前記第2のプロセッサにより実行される所定のプロセスのパターンと一致し、かつ、前記特定する処理により特定されたプロセスの終了タイミングから次のフレームの開始時刻までの時間が所定の閾値以上である場合に、前記第1のプロセッサの複数の消費電力の状態のうち、最も消費電力が少ない状態となるように前記第1のプロセッサを制御する
    ことを特徴とする消費電力状態制御プログラム。
  7. 描画処理を実行する第1のプロセッサと前記第1のプロセッサに描画処理に含まれる命令を発行するプロセスを実行する第2のプロセッサとを有するコンピュータに、
    前記命令を発行したプロセスを特定し、
    特定されたプロセスの履歴、及び、該プロセスの終了タイミングに基づいて、次の描画処理を開始するまでの前記第1のプロセッサの消費電力の状態を制御する処理を実行し、
    前記特定する処理は、フレームごとに、前記特定されたプロセスの履歴を記録し、
    前記制御する処理は、前記フレームごとに記録されたプロセスの履歴が、所定数のフレームにおいて連続して一致する場合に、該連続して一致するプロセスの履歴と、前記特定する処理により特定されたプロセスの履歴との比較結果に応じて、前記第1のプロセッサの消費電力の状態を制御する
    ことを特徴とする消費電力状態制御プログラム。
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