本発明の1又は2以上の特定の実施形態について、以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を行うために、本明細書では、実際の実施態様の全ての特徴については説明しないことにする。何れかの技術又は設計プロジェクトと同様に、このような何らかの実際の実装の開発において、システム及びビジネスに関連した制約への準拠など、実装毎に異なる可能性のある開発者の特定の目標を達成するために、多数の実装時固有の決定を行う必要がある点は理解されたい。その上、このような取り組みは複雑で多大な時間を必要とする場合があるが、本開示の利点を有する当業者にとっては設計、製作、及び製造の日常的な業務である点を理解されたい。
本明細書において、例示的な詳細な実施形態が開示される。但し、本明細書で開示される特定の構造及び機能上の詳細事項は、単に例示的な実施形態を説明する目的で示しているに過ぎない。しかしながら、本発明の実施形態は、多くの代替形態として具現化することができ、本明細書に記載した実施形態のみに限定されるものと解釈すべきではない。
従って、例示的な実施形態は、種々の修正及び代替形態が可能であるが、この実施形態は、図面において例証として示されており、本明細書において詳細に説明する。しかしながら、開示した特定の形態に例示的な実施形態を限定する意図はなく、逆に例示的な実施形態は、該例示的な実施形態の技術的範囲内にある全ての変形形態、均等形態、及び代替形態を保護すべきである点は理解されたい。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、例示的な実施形態を限定するものではない。本明細書で使用される単数形態は、前後関係から明らかに別の意味を示さない限り、複数形態も含む。本明細書内で使用する場合に、用語「備える」、「備えている」、「含む」及び/又は「含んでいる」という用語は、そこに述べた特徴部、完全体、ステップ、動作、要素及び/又は構成部品の存在を明示しているが、1又は2以上の他の特徴部、完全体、ステップ、動作、要素、構成部品及び/又はそれらの群の存在又は付加を排除するものではない。
用語「第1」、「第2」、「1次」、「2次」、その他は、種々の要素を説明するために本明細書で使用されるが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、単に、ある要素を別の要素と区別するのに使用される。例えば、限定ではないが、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素は、第2の要素と呼ぶことができ、同様に第2の要素は第1の要素と呼ぶことができる。本明細書で使用される用語「及び/又は」とは、関連する記載品目の1又は2以上の何れか及び全ての組み合わせを含む。
本明細書では便宜上特定の専門用語を用いる場合があるが、これは、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。例えば、「上側」、「下側」、「左側」、「右側」、「前側」、「後側」、「頂部」、「底部」、「水平方向」、「垂直方向」、「上流側」、「下流側」、「前方」、「後方」、などの用語は、図示の構成を単に説明しているに過ぎない。実際に、本発明の実施形態の1つ又は複数の要素は、あらゆる方向に配向することができ、従って、特に明記しない限り、この用語は、このような変形形態を含むものとして理解されたい。
以下で詳細に検討されるように、開示される実施形態は、全体的に、排出ガス再循環(EGR)を備えたガスタービンシステムに関し、より詳細には、EGRを用いたガスタービンシステムの量論的作動に関する。例えば、ガスタービンシステムは、排出ガス再循環経路に沿って排出ガスを再循環させ、再循環された排出ガスの少なくとも一部と共に燃料及び酸化剤を量論的に燃焼させて、様々な目標とするシステムにおいて使用するために排出ガスを取り込むよう構成することができる。燃料及び/又は酸化剤の流れを制御することに加えて、量論的燃焼と共に排出ガスを再循環することによって、排出ガス中のCO2の濃度レベルを上昇させるのに役立ち、その結果、種々の目標とするシステムで使用するためにCO2及び窒素(N2)を分離及び精製するよう後処理することができる。ガスタービンシステムはまた、排出ガス再循環経路に沿って種々の排出ガスプロセス(例えば、熱回収、触媒反応、その他)を利用し、これによりCO2の濃度レベルを上昇させ、他のエミッション(例えば、一酸化炭素、窒素酸化物、及び未燃炭化水素)の濃度レベルを低下させ、エネルギー回収(例えば、熱回収ユニットを用いて)を向上させることができる。
目標用途(例えば、原油二次回収)において再循環排出ガスを利用することに加えて、再循環排出ガスはまた、EGRガスタービンシステムの作動効率を向上させるのに利用することができる。例えば、再循環排出ガスが冷却されて湿分を比較的含んでいない実施形態において、再循環排出ガスは、タービンケーシング、タービン段、圧縮機ケーシング、圧縮機段、他の機械設備、及び同様のものなどのタービンシステムの種々の構成要素を冷却するのに用いることができる。加えて、又は代替として、再循環排出ガスは、ガスタービンシステムのシャフトがシステムの種々の構成要素(例えば、排出ガス圧縮機及び/又はタービン)に結合する1又は2以上の軸受組立体に配向することができる。このようにして再循環排出ガスを配向することにより、軸受組立体の冷却の向上、軸受組立体のシールの向上、又はこれらの組み合わせを可能にすることができる。更に別の実施形態において、再循環排出ガスは、酸化剤圧縮機に提供される酸化剤を予熱するためなどの熱統合に利用することができる。
実際には、種々の構成要素における作動時間の増大、冷却性能の向上に起因する種々の構成要素の作動範囲の拡大、及び同様のものを含む、複数の利点は、本開示によるEGRガスタービンシステム内で再循環排出ガスを利用することにより実現することができる。このような実施形態は、以下で更に詳細に説明するが、EGRガスタービンシステムの一般的構成要素が最初に紹介された後、EGRガスタービンシステム内で再循環排出ガスを利用できる方式の具体的な実施例が続く。
図1は、タービンベースのサービスシステム14に関連する炭化水素生成システム12を有するシステム10の1つの実施形態の概略図である。以下でより詳細に検討するように、タービンベースのサービスシステム14の種々の実施形態は、電力、機械出力、及び流体(例えば、排出ガス)などの種々のサービスを提供し、オイル及び/又はガスの生成又は取り出しを促進するよう構成される。図示の実施形態において、炭化水素生成システム12は、オイル/ガス抽出システム16及び原油二次回収(EOR)システム18を含み、これらは、地下リザーバ20(例えば、オイル、ガス、又は炭化水素リザーバ)に結合される。オイル/ガス抽出システム16は、オイルガス井戸26に結合された様々な坑外設備(クリスマスツリー又は生成ツリー24など)を含む。更に、井戸26は、地中32にある掘削ボア30を通って地下リザーバ20まで延びる1又は2以上の管体28を含むことができる。ツリー24は、地下リザーバ20との間で圧力を調節し流れを制御する、1又は2以上のバルブ、チョーク、分離スリーブ、噴出防止装置、及び種々の流れ制御部を含む。ツリー24は、一般に、地下リザーバ20の外への生成流体の流れを制御するのに使用されるが、EORシステム18は、1又は2以上の流体を地下リザーバ20内に注入することによりオイル又はガスの生成を増大させることができる。
従って、EORシステム18は、地中32にあるボア38を通って地下リザーバ20内に延びる1又は2以上の管体36を有する流体注入システム34を含むことができる。例えば、EORシステム18は、1又は2以上の流体40(ガス、蒸気、水、化学物質、又はこれらの何らかの組み合わせ)を流体注入システム34に送ることができる。例えば、以下でより詳細に検討するように、EORシステム18は、タービンベースのサービスシステム14に結合され、その結果、システム14は、排出ガス42(例えば、実質的に又は完全に酸素を伴わない)をEORシステム18に送り、注入流体40として用いることができるようになる。流体注入システム34は、矢印44で示されるように、1又は2以上の管体36を通って地下リザーバ20に流体40(例えば、排出ガス42)を送る。注入流体40は、オイル/ガス井戸26の管体28からオフセット距離46だけ離れた管体36を通って地下リザーバ20に流入する。従って、注入流体40は、地下リザーバ20内に配置されたオイル/ガス48を移動させ、矢印50で示されるように、炭化水素生成システム12の1又は2以上の管体28を通ってオイル/ガス48を上方に送り出す。以下でより詳細に検討するように、注入流体40は、タービンベースのサービスシステム14から生じた排出ガス42を含むことができ、タービンベースのサービスシステム14は、炭化水素生成システム12によって必要に応じて施設内で排出ガス42を発生させることができる。換言すると、タービンベースのシステム14は、1又は2以上のサービス(例えば、電力、機械出力、蒸気、水(例えば、脱塩水)と、炭化水素生成システム12により使用するための排出ガス(例えば、実質的に酸素を伴わない)とを同時に発生させ、これによりこのようなサービスの外部供給源への依存を低減又は排除することができる。
図示の実施形態において、タービンベースのサービスシステム14は、量論的排出ガス再循環(SEGR)ガスタービンシステム52及び排出ガス(EG)プロセスシステム54を含む。ガスタービンシステム52は、リーン制御モード又はリッチ制御モードのような、量論的燃焼運転モード(例えば、量論的制御モード)及び量論的燃焼運転モード(例えば、非量論的制御モード)で作動するよう構成することができる。量論的制御モードにおいては、燃焼は、全体的に、燃料及び酸化剤の実質的に化学量論比で生じ、これにより実質的に量論的燃焼を生じることになる。詳細には、量論的燃焼は、一般に、燃焼生成物が実質的に又は完全に未燃燃料及び酸化剤を含まないように、燃焼反応において燃料及び酸化剤の実質的に全てを消費することを伴う。量論的燃焼の1つの尺度は、当量比すなわちファイ(Φ)であり、量論的燃料/酸化剤比に対する実際の燃料/酸化剤比の割合である。1.0よりも大きい当量比は、燃料及び酸化剤のリッチ燃焼をもたらし、他方、1.0よりも小さい当量比は、燃料及び酸化剤のリーン燃焼をもたらす。対照的に、当量比1.0は、リッチでもなくリーンでもない燃焼をもたらし、従って、燃焼反応において燃料及び酸化剤の全てを実質的に消費する。開示された実施形態の文脈において、用語「量論的」又は「実質的に量論」とは、約0.95〜約1.05の当量比を指すことができる。しかしながら、開示された実施形態はまた、当量比1.0±0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、又はそれ以上を含むことができる。この場合も同様に、タービンベースのサービスシステム14における燃料及び酸化剤の量論的燃焼は、残存する未燃燃料又は酸化剤が実質的に存在しない燃焼生成物又は排出ガスをもたらすことができる。例えば、排出ガス42は、1、2、3、4、又は5容積パーセント未満の酸化剤(例えば、酸素)、未燃燃料又は炭化水素(例えば、HC)、窒素酸化物(例えば、NOX)、一酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(例えば、SOX)、水素、及び他の不完全燃焼生成物を有することができる。別の実施例によれば、排出ガス42は、約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、1000、2000、3000、4000、又は5000ppmv(百万分の1体積)未満の酸化剤(例えば、酸素)、未燃燃料又は炭化水素(例えば、HC)、窒素酸化物(例えば、NOX)、一酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(例えば、SOX)、水素、及び他の不完全燃焼生成物を有することができる。しかしながら、開示された実施形態はまた、排出ガス42中の他の範囲の残留燃料、酸化剤、及び他のエミッションレベルを生成することができる。本明細書で使用される場合、用語「エミッション」、「エミッションレベル」、及び「エミッション目標」は、特定の燃焼生成物(例えば、NOX、CO、SOX、O2、N2、H2、HC、その他)の濃度レベルを指すことができ、これらは、再循環されたガスストリーム、放出されたガスストリーム(例えば、大気中に排出された)、及び種々の目標システム(例えば、炭化水素生成システム12)において使用されるガスストリーム中に存在することができる。
SEGRガスタービンシステム52及びEGプロセスシステム54は、異なる実施形態における様々な構成要素を含むことができるが、図示のEGプロセスシステム54は、熱回収蒸気発生器(HRSG)56及び排出ガス再循環(EGR)システム58を含み、これらは、SEGRガスタービンシステム52から生じた排出ガス60を受け取り処理する。HRSG56は、1又は2以上の熱交換器、凝縮器、及び種々の熱回収設備を含むことができ、これらは全体として、排出ガス60からの熱を水ストリームに伝達して蒸気62を発生するよう機能する。蒸気62は、1又は2以上の蒸気タービン、EORシステム18、又は炭化水素生成システム12の他の何れかの部分において用いることができる。例えば、HRSG56は、低圧、中圧、及び/又は高圧の蒸気62を生成することができ、これらは、低圧、中圧、及び高圧蒸気タービン段又はEORシステム18の異なる用途に選択的に適用することができる。蒸気62に加えて、脱塩水のような処理水64は、HRSG56、EGRシステム58、及び/又はEGプロセスシステム54又はSEGRガスタービンシステム52の別の部分によって生成することができる。処理水64(例えば、脱塩水)は、内陸又は砂漠地帯などの水不足の領域において特に有用とすることができる。処理水64は、SEGRガスタービンシステム52内で燃料の燃焼を生じる大量の空気によって少なくとも部分的に生成することができる。蒸気62及び水64の施設内での生成は、多くの用途(炭化水素生成システム12を含む)で有益であるが、排出ガス42、60の施設内での生成は、SEGRガスタービンシステム52から生成される低酸素含有、高圧及び熱に起因して、EORシステム18にとって特に有益とすることができる。従って、HRSG56、EGRシステム58、及び/又はEGプロセスシステム54の別の部分は、排出ガス66をSEGRガスタービンシステム52に出力又は再循環すると同時に、排出ガス42を炭化水素生成システム12と共に使用するためにEORシステム18に送ることができる。同様に、排出ガス42は、炭化水素生成システム12のEORシステム18にて使用するためにSEGRガスタービンシステム52から直接(すなわち、EGプロセスシステム54を通過することなく)抽出することができる。
排出ガス再循環は、EGプロセスシステム54のEGRシステム58により処理される。例えば、EGRシステム58は、1又は2以上の導管、バルブ、ブロア、及び排出ガスプロセスシステム(例えば、フィルタ、粒子状物質除去ユニット、ガス分離ユニット、ガス精製ユニット、熱交換器、熱回収ユニット、除湿ユニット、触媒ユニット、化学物質注入ユニット、又はこれらの組み合わせ)、及び制御部を含み、排出ガス再循環経路に沿って出力(例えば、排出された排出ガス60)から入力(例えば、吸入された排出ガス66)まで排出ガスを再循環するようにする。図示の実施形態において、SEGRガスタービンシステム52は、1又は2以上の圧縮機を有する圧縮機セクションに排出ガス66を吸入させ、これにより排出ガス66を圧縮して、酸化剤68及び1又は2以上の燃料70の吸入と共に燃焼器セクションにおいて使用する。酸化剤68は、周囲空気、純酸素、酸素富化空気、貧酸素空気、酸素−窒素混合気、又は燃料70の燃焼を促進する何らかの好適な酸化剤を含むことができる。燃料70は、1又は2以上のガス燃料、液体燃料、又は何らかのこれらの組み合わせを含むことができる。例えば、燃料70は、天然ガス、液化天然ガス(LNG)、シンガス、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ナフサ、ケロシン、ディーゼル燃料、エタノール、メタノール、バイオ燃料、又は何らかのこれらの組み合わせを含むことができる。
SEGRガスタービンシステム52は、燃焼器セクションにおいて排出ガス66、酸化剤68、及び燃料70を混合して燃焼させ、これによりタービンセクションにおいて1又は2以上のタービン段を駆動する高温の燃焼ガス又は排出ガス60を発生する。特定の実施形態において、燃焼器セクションにおける各燃焼器は、1又は2以上の予混合燃料ノズル、1又は2以上の拡散燃料ノズル、又は何らかのこれらの組み合わせを含む。例えば、各予混合燃料ノズルは、燃料ノズルの内部で、及び/又は燃料ノズルの部分的に上流側で酸化剤68と燃料70を混合し、これにより予混合燃焼(例えば、予混合火炎)のため酸化剤−燃料混合気を燃料ノズルから燃焼ゾーンに注入するよう構成することができる。別の実施例によれば、各拡散燃料ノズルは、酸化剤68及び燃料70の流れを燃料ノズル内で分離し、これにより拡散燃焼(例えば、拡散火炎)のため酸化剤68及び燃料70を燃料ノズルから燃焼ゾーンに別個に注入するよう構成することができる。詳細には、拡散燃料ノズルによって提供される拡散燃焼は、初期燃焼のポイントすなわち火炎領域まで酸化剤68及び燃料70の混合を遅延させる。拡散燃料ノズルを利用する実施形態において、拡散火炎は、一般に、酸化剤68及び燃料70の別個のストリーム間(すなわち、酸化剤68及び燃料70が混合されるときに)の量論的組成点にて形成されるので、火炎安定性を向上させることができる。特定の実施形態において、1又は2以上の希釈剤(例えば、排出ガス60、蒸気、窒素、又は別の不活性ガス)は、拡散燃料ノズル又は予混合燃料ノズルの何れかにおいて酸化剤68、燃料70、又は両方と予混合することができる。加えて、1又は2以上の希釈剤(例えば、排出ガス60、蒸気、窒素、又は別の不活性ガス)は、各燃焼器内での燃焼点又はその下流側にて燃焼器内に注入することができる。これらの希釈剤を使用することにより、火炎(例えば、予混合火炎又は拡散火炎)の調質を助け、これにより一酸化窒素(NO)及び二酸化窒素(NO2)などのNOXエミッションの低減を助けることができる。火炎のタイプに関係なく、燃焼は、1又は2以上のタービン段を駆動するための高温燃焼ガス又は排出ガス60を生成する。各タービン段が排出ガス60によって駆動されると、SEGRガスタービンシステム52は、機械出力72及び/又は電気出力74(例えば、発電機を介して)を発生する。システム52はまた、排出ガス60を出力し、更に、水64を出力することができる。この場合も同様に、水64は、脱塩水などの処理水とすることができ、設備内又は設備外での様々な用途で有用とすることができる。
排出ガスの抽出はまた、1又は2以上の抽出ポイント76を用いてSEGRガスタービンシステム52により提供される。例えば、図示の実施形態は、抽出ポイント76から排出ガス42を受け取り、排出ガス42を処理し、次いで、種々の目標システムに排出ガス42を供給又は分配する排出ガス(EG)抽出システム80及び排出ガス(EG)処理システム82を有する排出ガス(EG)供給システム78を含む。目標システムは、EORシステム18、及び/又はパイプライン86、貯蔵タンク88、又は炭素隔離システム90などの他のシステムを含むことができる。EG抽出システム80は、1又は2以上の導管、バルブ、制御部、及び流れ分離装置を含むことができ、これらは、排出ガス42を酸化剤68、燃料70、及び他の汚染物質から隔離すると同時に、抽出した排出ガス42の温度、圧力、及び流量を制御する。EG処理システム82は、1又は2以上の熱交換器(例えば、熱回収蒸気発生器などの熱回収ユニット、凝縮器、冷却器、又はヒーター)、触媒システム(例えば、酸化触媒システム)、粒子状物質及び/又は水除去システム(例えば、ガス脱水ユニット、慣性力選別装置、凝集フィルタ、水不透過性フィルタ、及び他のフィルタ)、化学物質注入システム、溶剤ベース処理システム(例えば、吸収器、フラッシュタンク、その他)、炭素捕捉システム、ガス分離システム、ガス精製システム、及び/又は溶剤ベース処理システム、排出ガス圧縮機、これらの何れかの組み合わせを含むことができる。EG処理システム82のこれらのサブシステムにより、温度、圧力、流量、水分含有量(例えば、水分除去量)、粒子状物質含有量(例えば、粒子状物質除去量)、及びガス組成(例えば、CO2、N2、その他のパーセンテージ)の制御が可能となる。
抽出した排出ガス42は、目標システムに応じて、EG処理システム82の1又は2以上のサブシステムにより処理される。例えば、EG処理システム82は、炭素捕捉システム、ガス分離システム、ガス精製システム、及び/又は溶剤ベース処理システムを通じて排出ガス42の一部又は全てを配向することができ、種々の目標システムで使用するために炭素含有ガス(例えば、二酸化炭素)92及び/又は窒素(N2)を分離及び精製するよう制御される。例えば、EG処理システム82の実施形態は、ガス分離及び精製を実施し、第1のストリーム96、第2のストリーム97、及び第3のストリーム98のような排出ガス42の複数の異なるストリーム95を生成することができる。第1のストリーム96は、二酸化炭素リッチ及び/又は窒素リーン(例えば、CO2リッチ・N2リーンストリーム)である第1の組成を有することができる。第2のストリーム97は、二酸化炭素及び/又は窒素(例えば、中間濃度CO2・N2ストリーム)の中間濃度レベルである第2の組成を有することができる。第3のストリーム98は、二酸化炭素リーン及び/又は窒素リッチ(例えば、CO2リーン・N2リッチストリーム)である第3の組成を有することができる。各ストリーム95(例えば、96、97、及び98)は、目標システムへのストリーム95の送出を促進するために、ガス脱水ユニット、フィル、ガス圧縮機、又はこれらの組み合わせを含むことができる。特定の実施形態において、CO2リッチ・N2リーンストリーム96は、約70、75、80、85、90、95、96、97、98、又は99容積パーセントよりも大きいCO2純度又は濃度レベルと、約1、2、3、4、5、10、15、20、25、又は30容積パーセントよりも小さいN2純度又は濃度レベルとを有することができる。対照的に、CO2リーン・N2リッチストリーム98は、約1、2、3、4、5、10、15、20、25、又は30容積パーセントよりも小さいCO2純度又は濃度レベルと、約70、75、80、85、90、95、96、97、98、又は99容積パーセントよりも大きいN2純度又は濃度レベルとを有することができる。中間濃度CO2・N2ストリーム97は、約30〜70、35〜65、40〜60、又は45〜55容積パーセントのCO2純度又は濃度レベル及び/又はN2純度又は濃度レベルを有することができる。上述の範囲は、単に非限定的な実施例に過ぎず、CO2リッチ・N2リーンストリーム96及びCO2リーン・N2リッチストリーム98は、EORシステム18及び他のシステム84と共に使用するのに特に好適とすることができる。しかしながら、これらのリッチ、リーン、又は中間濃度CO2ストリーム95は、単独で、又は種々の組み合わせでEORシステム18及び他のシステム84と共に使用することができる。例えば、EORシステム18及び他のシステム84(例えば、パイプライン86、貯蔵タンク88、及び炭素隔離システム90)は各々、1又は2以上のCO2リッチ・N2リーンストリーム96、1又は2以上のCO2リーン・N2リッチストリーム98、1又は2以上の中間濃度CO2・N2ストリーム97、及び1又は2以上の未処理排出ガス42ストリーム(すなわち、EG処理システム82をバイパスした)を受け取ることができる。
EG抽出システム80は、圧縮機セクション、燃焼器セクション、及び/又はタービンセクションに沿った1又は2以上の抽出ポイント76にて排出ガス42を抽出し、排出ガス42が、好適な温度及び圧力でEORシステム18及び他のシステム84において使用できるようにする。EG抽出システム80及び/又はEG処理システム82はまた、EGプロセスシステム54との間で流体流(例えば、排出ガス42)を循環させることができる。例えば、EGプロセスシステム54を通過する排出ガス42の一部は、EORシステム18及び他のシステム84で使用するためにEG抽出システム80によって抽出することができる。特定の実施形態において、EG供給システム78及びEGプロセスシステム54は、独立し、又は互いに一体化することができ、従って、独立した又は共通のサブシステムを用いることができる。例えば、EG処理システム82は、EG供給システム78及びEGプロセスシステム54両方によって用いることができる。EGプロセスシステム54から抽出される排出ガス42は、EGプロセスシステム54における1又は2以上のガス処理段及びその後に続くEG処理システム82における1又は2以上の追加のガス処理段のような、複数のガス処理段を受けることができる。
各抽出ポイント76において、抽出した排出ガス42は、EGプロセスシステム54において実質的に量論的燃焼及び/又はガス処理に起因して、実質的に酸化剤68及び燃料70(例えば、未燃燃料又は炭化水素)が存在しない場合がある。更に、目標システムに応じて、抽出した排出ガス42は、EG供給システム78のEG処理システム82において更なる処理を受け、これにより何らかの残留する酸化剤68、燃料70、又は他の望ましくない燃焼生成物を更に低減することができる。例えば、EG処理システム82の処理の前又は後で、抽出した排出ガス42は、1、2、3、4、又は5容積パーセントよりも少ない酸化剤(例えば、酸素)、未燃燃料又は炭化水素(例えば、HC)、窒素酸化物(例えば、NOX)、一酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(例えば、SOX)、水素、及び他の不完全燃焼生成物を有することができる。別の実施例によれば、EG処理システム82の処理の前又は後で、抽出した排出ガス42は、約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、1000、2000、3000、4000、又は5000ppmv(百万分の1体積)よりも少ない酸化剤(例えば、酸素)、未燃燃料又は炭化水素(例えば、HC)、窒素酸化物(例えば、NOX)、一酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(例えば、SOX)、水素、及び他の不完全燃焼生成物を有することができる。従って、排出ガス42は、EORシステム18と共に使用するのに特に好適である。
タービンシステム52のEGR作動は、具体的には、複数の位置76での排出ガス抽出を可能にする。例えば、システム52の圧縮機セクションを用いて、どのような酸化剤68もなしで排出ガス66を圧縮する(すなわち、排出ガス66の圧縮のみ)ことができ、その結果、酸化剤68及び燃料70の流入前に圧縮機セクション及び/又は燃焼器セクションから実質的に酸素を含まない排出ガス42を抽出することができるようになる。抽出ポイント76は、隣接する圧縮機段の間の段間ポートにて、圧縮機排出ケーシングに沿ったポートにて、燃焼器セクションにおける各燃焼器に沿ったポートにて、又はこれらの組み合わせに位置付けることができる。特定の実施形態において、排出ガス66は、燃焼器セクションにおける各燃焼器のヘッド端部部分及び/又は燃料ノズルに達するまでは、酸化剤68及び燃料70と混合しないようにすることができる。更に、1又は2以上の流れ分離器(例えば、壁、仕切り、バッフル、又は同様のもの)を用いて、酸化剤68及び燃料70を抽出ポイント76から隔離することができる。これらの流れ分離器を用いると、抽出ポイント76は、燃焼器セクションにおける各燃焼器の壁に沿って直接配置することができる。
排出ガス66、酸化剤68、及び燃料70がヘッド端部部分を通って(例えば、燃料ノズルを通って)各燃焼器の燃焼部分(例えば、燃焼室)に流入すると、SEGRガスタービンシステム52は、排出ガス66、酸化剤68、及び燃料70の実質的に量論的燃焼をもたらすよう制御される。例えば、システム52は、約0.95〜約1.05の当量比を維持することができる。結果として、各燃焼器における排出ガス66、酸化剤68、及び燃料70の混合気の燃焼生成物は、実質的に酸素及び未燃燃料を含まない。従って、燃焼生成物(又は排出ガス)は、EORシステム18に送られる排出ガス42として使用するためにSEGRガスタービンシステム52のタービンセクションから抽出することができる。タービンセクションに沿って、抽出ポイント76は、隣接するタービン段の間の段間ポートなどの何れかのタービン段に位置付けることができる。従って、上述の抽出ポイント76の何れかを用いて、タービンベースのサービスシステム14は、排出ガス42を生成及び抽出し、炭化水素生成システム12(例えば、EORシステム18)に送出して、地下リザーバ20からのオイル/ガス48の生成に用いることができる。
図2は、タービンベースのサービスシステム14及び炭化水素生成システム12に結合された制御システム100を例示した、図1のシステム10の1つの実施形態の概略図である。図示の実施形態において、タービンベースのサービスシステム14は、複合サイクルシステム102を含み、該複合サイクルシステム102は、トッピングサイクルとしてSEGRガスタービンシステム52と、ボトミングサイクルとして蒸気タービン104と、排出ガス60から熱を回収して、蒸気タービン104を駆動するための蒸気62を発生させるHRSG56と、を含む。この場合も同様に、SEGRガスタービンシステム52は、排出ガス66、酸化剤68、及び燃料70を受け取って混合して、量論的燃焼(例えば、予混合及び/又は拡散火炎)をし、これにより排出ガス60機械出力72電気出力74、及び/又は水64を生成する。例えば、SEGRガスタービンシステム52は、発電機、酸化剤圧縮機(例えば、主空気圧縮機)、ギアボックス、ポンプ、炭化水素生成システム12の設備、又はこれらの組み合わせなどの1又は2以上の負荷又は機械装置106を駆動することができる。一部の実施形態において、機械装置106は、SEGRガスタービンシステム52と縦一列に配列された、発電機又は蒸気タービン(例えば、蒸気タービン104)などの他の駆動装置を含むことができる。従って、SEGRガスタービンシステム52SEGRガスタービンシステム52(及び何らかの追加の駆動装置)によって駆動される機械装置106の出力は、機械出力72及び電気出力74を含むことができる。機械出力72及び/又は電気出力74は、炭化水素生成システム12に動力を供給するために施設内で用いることができ、電気出力74は、送電網又はこれらの組み合わせに配電することができる。機械装置106の出力はまた、SEGRガスタービンシステム52の燃焼セクションに吸入するため、圧縮酸化剤68(例えば、空気又は酸素)などの圧縮流体を含むことができる。これらの出力(例えば、排出ガス60、機械出力72、電気出力74、及び/又は水64)の各々は、タービンベースのサービスシステム14の1つのサービスとみなすことができる。
SEGRガスタービンシステム52は、実質的に酸素を伴わない場合がある排出ガス42、60を生成し、該排出ガス42、60をEGプロセスシステム54及び/又はEG供給システム78に送る。EG供給システム78は、排出ガス42(例えば、ストリーム95)を処理して炭化水素生成システム12及び/又は他のシステム84に送給することができる。上記で検討したように、EGプロセスシステム54は、HRSG56及びEGRシステム58を含むことができる。HRSG56は、1又は2以上の熱交換器、凝縮器、及び種々の熱回収設備を含むことができ、これらを用いて排出ガス60から熱を回収して水108に伝達し、蒸気タービン104を駆動するための蒸気62を発生することができる。SEGRガスタービンシステム52と同様に、蒸気タービン104は、1又は2以上の負荷又は機械装置106を駆動し、これにより機械出力72及び電気出力74を生成することができる。図示の実施形態において、SEGRガスタービンシステム52及び蒸気タービン104は、縦一列の形態で配列されて、同じ機械装置106を駆動する。しかしながら、他の実施形態において、SEGRガスタービンシステム52及び蒸気タービン104は、異なる機械装置106を別個に駆動し、機械出力72及び/又は電気出力74を独立して生成することができる。蒸気タービン104がHRSG56からの蒸気62により駆動されると、蒸気62は、温度及び圧力が漸次的に低下する。従って、蒸気タービン104は、使用した蒸気62及び/又は水108をHRSG56に戻すよう再循環し、排出ガス60からの熱回収を介して追加の蒸気を発生させる。蒸気発生に加えて、HRSG56、EGRシステム58、及び/又はEGプロセスシステム54の別の部分は、水64、及び炭化水素生成システム12と共に用いるための排出ガス42、並びにSEGRガスタービンシステム52への入力として使用する排出ガス66を生成することができる。例えば、水64は、他の用途で使用するための脱塩水のような処理水64とすることができる。脱塩水は、水の利用性が低い領域で特に有用とすることができる。排出ガス60に関しては、EGプロセスシステム54の実施形態は、排出ガス60をHRSG56に通過させるかどうかに関係なく、EGRシステム58を通じて排出ガス60を再循環するよう構成することができる。
図示の実施形態において、SEGRガスタービンシステム52は、システム52の排出出口から排出入口まで延びる排出ガス再循環経路110を有する。排出ガス60は、経路110に沿って、図示の実施形態においてHRSG56及びEGRシステム58を含むEGプロセスシステム54を通過する。EGRシステム58は、経路110に沿って直列及び/又は並列配列で、1又は2以上の導管、バルブ、ブロア、ガス処理システム(例えば、フィルタ、粒子状物質除去ユニット、ガス分離ユニット、ガス精製ユニット、熱交換器、熱回収蒸気発生器などの熱回収ユニット、除湿ユニット、触媒ユニット、化学物質注入ユニット、又はこれらの組み合わせ)を含むことができる。換言すると、EGRシステム58は、システム52の排出ガス出口及び排出ガス入口間の排出ガス再循環経路110に沿って、何らかの流れ制御構成要素、圧力制御構成要素、温度制御構成要素、湿度制御構成要素、及びガス組成制御構成要素を含むことができる。従って、経路110に沿ってHRSG56を備えた実施形態において、HRSG56は、EGRシステム58の1つの構成要素とみなすことができる。しかしながら、特定の実施形態において、HRSG56は、排出ガス再循環経路110とは独立して排出ガス経路に沿って配置することができる。HRSG56がEGRシステム58に対して別個の経路に沿っているか、又は共通の経路に沿っているかに関係なく、HRSG56及びEGRシステム58は、排出ガス60を吸入して、再循環される排出ガス60、又はEG供給システム78(例えば、炭化水素生成システム12及び/又は他のシステム84のため)と共に使用するための排出ガス42、或いは別の出力の排出ガスを出力する。この場合も同様に、SEGRガスタービンシステム52は、排出ガス66、酸化剤68、及び燃料70(例えば、予混合火炎及び/又は拡散火炎)を吸入して混合し、量論的燃焼して、EGプロセスシステム54、炭化水素生成システム12、又は他のシステム84に分配するために実質的に酸素及び燃料を含まない排出ガス60を生成する。
図1を参照して上述したように、炭化水素生成システム12は、地下リザーバ20からオイル/ガス井戸26を通るオイル/ガス48の回収又は生成を促進する様々な設備を含むことができる。例えば、炭化水素生成システム12は、流体注入システム34を有するEORシステム18を含むことができる。図示の実施形態において、流体注入システム34は、排出ガス注入EORシステム112及び蒸気注入EORシステム114を含む。流体注入システム34は、様々な供給源から流体を受け取ることができるが、図示の実施形態は、タービンベースのサービスシステム14から排出ガス42及び蒸気62を受け取ることができる。タービンベースのサービスシステム14により生成される排出ガス42及び/又は蒸気62はまた、他のオイル/ガスシステム116で使用するため炭化水素生成システム12に送ることができる。
排出ガス42、排出ガス66及び/又は蒸気62の量、品質、及び流れは、制御システム100により制御することができる。制御システム100は、タービンベースのサービスシステム14に完全に専用とすることができ、或いはまた、任意選択的に、炭化水素生成システム12及び/又は他のシステム84の制御を行うことができる。図示の実施形態において、制御システム100は、プロセッサ120、メモリ122、蒸気タービン制御部124、SEGRガスタービンシステム制御部126、及び機械制御部128を有するコントローラ118を含む。プロセッサ120は、タービンベースのサービスシステム14を制御するために単一のプロセッサ、又はトリプル冗長プロセッサのような2又はそれ以上の冗長プロセッサを含むことができる。メモリ122は、揮発性及び/又は不揮発性メモリを含むことができる。例えば、メモリ122は、1又は2以上のハードドライブ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、ランダムアクセスメモリ、又はこれらの組み合わせを含むことができる。制御部124、126、及び128は、ソフトウェア及び/又はハードウェア制御部を含むことができる。例えば、制御部124、126、及び128は、メモリ122上に格納されてプロセッサ120により実行可能な種々の命令又はコードを含むことができる。制御部124は、蒸気タービン104の作動を制御するよう構成され、SEGRガスタービンシステム制御部126は、システム52を制御するよう構成され、機械制御部128は、機械装置106を制御するよう構成される。従って、コントローラ118(例えば、制御部124、126、及び128)は、タービンベースのサービスシステム14の種々のサブシステムを協働させて、炭化水素生成システム12に排出ガス42の好適なストリームを提供するよう構成することができる。
制御システム100の特定の実施形態において、図示され本明細書で記載される各要素(例えば、システム、サブシステム、及び構成要素)は、(例えば、このような要素の直接内部に、上流側に、又は下流側に)センサ及び制御デバイスのような、1又は2以上の工業用制御特徴要素を含み、これらは、工業用制御ネットワークを介してコントローラ118と共に互いに通信可能に結合される。例えば、各要素に関連する制御デバイスは、専用のデバイスコントローラ(例えば、プロセッサ、メモリ、及び制御命令を含む)、1又は2以上のアクチュエータ、バルブ、スイッチ、及び工業用制御機器を含むことができ、これらは、センサフィードバック130、コントローラ118からの制御信号、ユーザからの制御信号、又はこれらの組み合わせに基づいて制御を可能にする。従って、本明細書で記載される制御機能を何れも、コントローラ118、 各要素に関連する専用のデバイスコントローラ、又はこれらの組み合わせにより格納され及び/又は実行可能な制御命令を用いて実施することができる。
このような制御機能を可能にするために、制御システム100は、種々の制御部(例えば、制御部124、126、及び128)の実行で使用するセンサフィードバック130を得るために、システム10全体にわたって配置された1又は2以上のセンサを含む。例えば、センサフィードバック130は、SEGRガスタービンシステム52、機械装置106、EGプロセスシステム54、蒸気タービン104、炭化水素生成システム12、或いは、タービンベースのサービスシステム14又は炭化水素生成システム12にわたる他の何れかの構成要素にわたって配置されたセンサから取得することができる。例えば、センサフィードバック130は、温度フィードバック、圧力フィードバック、流量フィードバック、火炎温度フィードバック、燃焼ダイナミックスフィードバック、吸入酸化剤組成フィードバック、吸入燃料組成フィードバック、排出ガス組成フィードバック、機械出力72の出力レベル、電気出力74の出力レベル、排出ガス42、60の出力量、水64の出力量又は品質、又はこれらの組み合わせを含むことができる。例えば、センサフィードバック130は、SEGRガスタービンシステム52において量論的燃焼を可能にする排出ガス42、60の組成を含むことができる。例えば、センサフィードバック130は、酸化剤68の酸化剤供給経路に沿った1又は2以上の吸入酸化剤センサ、燃料70の燃料供給経路に沿った1又は2以上の吸入燃料センサ、及び排出ガス再循環経路110に沿って配置され及び/又はSEGRガスタービンシステム52内部に配置された1又は2以上の排出エミッションセンサからのフィードバックを含むことができる。吸入酸化剤センサ、吸入燃料センサ、及び排出エミッションセンサは、温度センサ、圧力センサ、流量センサ、及び組成センサを含むことができる。エミッションセンサは、窒素酸化物(例えば、NOxセンサ)、炭素酸化物(例えば、COセンサ及びCO2センサ)、硫黄酸化物(例えば、SOXセンサ)、水素(例えば、H2センサ)、酸素(例えば、O2センサ)、未燃炭化水素(例えば、HCセンサ)、又は他の不完全燃焼生成物、或いはこれらの組み合わせに対するセンサを含むことができる。
このフィードバック130を用いて、制御システム100は、当量比を好適な範囲内、例えば、例えば、約0.95〜約1.05、約0.95〜約1.0、約1.0〜約1.05、又は実質的に1.0で維持するよう、(他の作動パラメータの中でも特に)SEGRガスタービンシステム52への排出ガス66、酸化剤68、及び/又は燃料70の吸入流れを調整(例えば、増大、減少、又は維持)することができる。例えば、制御システム100は、フィードバック130を分析して、排出エミッション(例えば、窒素酸化物、CO及びCO2などの炭素酸化物、硫黄酸化物、水素、酸素、未燃炭化水素、及び他の不完全燃焼生成物の濃度レベル)を監視し、及び/又は当量比を求め、次いで、排出エミッション(例えば、排出ガス42の濃度レベル)及び/又は当量比を調整するよう1又は2以上の構成要素を制御することができる。制御される構成要素は、限定ではないが、酸化剤68、燃料70、及び排出ガス66のための供給経路に沿ったバルブ;EGプロセスシステム54における酸化剤圧縮機、燃料ポンプ、又は何れかの構成要素;SEGRガスタービンシステム52の何れかの構成要素;又はこれらの組み合わせを含む、図示され図面を参照して説明される構成要素の何れかを含むことができる。制御される構成要素は、SEGRガスタービンシステム52内で燃焼をする酸化剤68、燃料70、及び排出ガス66の流量、温度、圧力、又はパーセンテージ(例えば、当量比)を調整(例えば、増大、減少、又は維持)することができる。制御される構成要素はまた、触媒ユニット(例えば、酸化触媒ユニット)、触媒ユニット(例えば、酸化燃料、熱、電気、その他)のための供給源、ガス精製及び/又は分離ユニット(例えば、溶剤ベース分離器、吸収器、フラッシュタンク、その他)、及び濾過ユニットなど、1又は2以上のガス処理システムを含むことができる。ガス処理システムは、排出ガス再循環経路110、通気経路(例えば、大気中に排出された)、又はEG供給システム78への抽出経路に沿った種々の排出エミッションの低減を助けることができる。
特定の実施形態において、制御システム100は、フィードバック130を分析し、約10、20、30、40、50、100、200、300、400、500、1000、2000、3000、4000、5000、又は10000ppmv(百万分の1体積)未満など、エミッションレベル(例えば、排出ガス42の濃度レベル、60、95)を目標範囲に維持又は低減するよう、1又は2以上の構成要素を制御することができる。これらの目標範囲は、排出エミッション(例えば、窒素酸化物、一酸化炭素、硫黄酸化物、水素、酸素、未燃炭化水素、及び他の不完全燃焼生成物の濃度レベル)の各々に対して同じ又は異なることができる。例えば、当量比に応じて、制御システム100は、酸化剤(例えば、酸素)の排出エミッション(例えば、濃度レベル)を約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、250、500、750、又は1000ppmv未満の目標範囲内に、一酸化炭素(CO)の排出エミッション(例えば、濃度レベル)を約20、50、100、200、500、1000、2500、又は5000ppmv未満の目標範囲内に、及び窒素酸化物(NOX)の排出エミッション(例えば、濃度レベル)を約50、100、200、300、400、又は500ppmv未満の目標範囲内に選択的に制御することができる。実質的に量論的当量比で作動する特定の実施形態において、制御システム100は、酸化剤(例えば、酸素)の排出エミッション(例えば、濃度レベル)を約10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は100ppmv未満の目標範囲内に、及び一酸化炭素(CO)の排出エミッション(例えば、濃度レベル)を約500、1000、2000、3000、4000、又は5000ppmv未満の目標範囲内に選択的に制御することができる。リーン当量比(例えば、約0.95〜1.0)で作動する特定の実施形態において、制御システム100は、酸化剤(例えば、酸素)の排出エミッション(例えば、濃度レベル)を約500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、又は1500ppmv未満の目標範囲内に、一酸化炭素(CO)の排出エミッション(例えば、濃度レベル)を約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、150、又は200ppmvの目標範囲内に、及び窒素酸化物(例えば、NOX)の排出エミッション(例えば、濃度レベル)を約50、100、150、200、250、300、350、又は400ppmv未満の目標範囲内に選択的に制御することができる。上述の目標範囲は、単に実施例に過ぎず、開示された実施形態の範囲を限定するものではない。
制御システム100はまた、ローカルインタフェース132及びリモートインタフェース134に結合することができる。例えば、ローカルインタフェース132は、タービンベースのサービスシステム14及び/又は炭化水素生成システム12にて施設内に配置されたコンピュータワークステーションを含むことができる。対照的に、リモートインタフェース134は、インターネット接続を通じてなど、タービンベースのサービスシステム14及び炭化水素生成システム12の施設外に配置されたコンピュータワークステーションを含むことができる。これらのインタフェース132及び134は、センサフィードバック130、作動パラメータ及びその他の1又は2以上のグラフィック表示を通じてなど、タービンベースのサービスシステム14の監視及び制御を可能にする。
この場合も同様に、上述のように、コントローラ118は、タービンベースのサービスシステム14の制御を可能にする様々な制御部124、126、及び128を含む。蒸気タービン制御部124は、センサフィードバック130を受け取り、蒸気タービン104の作動を可能にする制御コマンドを出力することができる。例えば、蒸気タービン制御部124は、HRSG56、機械装置106、蒸気62の経路に沿った温度及び圧力センサ、水108の経路に沿った温度及び圧力センサ、及び機械出力72及び電気出力74を示す種々のセンサからセンサフィードバック130を受け取ることができる。同様に、SEGRガスタービンシステム制御部126は、SEGRガスタービンシステム52、機械装置106、EGプロセスシステム54、又はこれらの組み合わせに沿って配置された1又は2以上のセンサからセンサフィードバック130を受け取ることができる。例えば、センサフィードバック130は、SEGRガスタービンシステム52の内部又は外部に配置された温度センサ、圧力センサ、クリアランスセンサ、振動センサ、火炎センサ、燃料組成センサ、排出ガス組成センサ、又はこれらの組み合わせから得ることができる。最後に、機械制御部128は、機械出力72及び電気出力74に関連する種々のセンサ並びに機械装置106内に配置されたセンサからセンサフィードバック130を受け取ることができる。これら制御部124、126、及び128の各々は、センサフィードバック130を用いて、タービンベースのサービスシステム14の作動を改善する。
図示の実施形態において、SEGRガスタービンシステム制御部126は、EGプロセスシステム54、EG供給システム78、炭化水素生成システム12、及び/又は他のシステム84における排出ガス42、60、95の量及び品質を制御する命令を実行することができる。例えば、SEGRガスタービンシステム制御部126は、排出ガス60における酸化剤(例えば、酸素)及び/又は未燃燃料のレベルを排出ガス注入EORシステム112と共に使用するのに好適な閾値未満に維持することができる。特定の実施形態において、閾値レベルは、排出ガス42、60の容積で酸化剤(例えば、酸素)及び/又は未燃燃料が1、2、3、4、又は5パーセント未満とすることができ、或いは、酸化剤(例えば、酸素)及び/又は未燃燃料(及び他の排出エミッション)の閾値レベルが、排出ガス42、60中に約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、1000、2000、3000、4000、又は5000ppmv(百万分の1体積)未満とすることができる。別の実施例によれば、酸化剤(例えば、酸素)及び/又は未燃燃料のこれらの低レベルを達成するために、SEGRガスタービンシステム制御部126は、SEGRガスタービンシステム52での燃焼において約0.95〜約1.05の当量比を維持することができる。SEGRガスタービンシステム制御部126は、排出ガス42、60、95の温度、圧力、流量、及びガス組成を排出ガス注入EORシステム112、パイプライン86、貯蔵タンク88、及び炭素隔離システム90に好適な範囲内に維持するよう、EG抽出システム80及びEG処理システム82を制御することができる。上記で検討したように、EG処理システム82は、CO2リッチ・N2リーンストリーム96、中間濃度CO2・N2ストリーム97、及びCO2リーン・N2リッチストリーム98のような1又は2以上のガスストリーム95内への排出ガス42を精製及び/又は分離するよう制御することができる。排出ガス42、60、及び95の制御に加えて、制御部124、126、及び128は、機械出力72を好適な出力範囲内に維持し、又は電気出力74を好適な周波数及び出力範囲内に維持するための1又は2以上の命令を実行することができる。
図3は、炭化水素生成システム12及び/又は他のシステム84と共に使用するためのSEGRガスタービンシステム52の詳細を更に例示した、システム10の実施形態の概略図である。図示の実施形態において、SEGRガスタービンシステム52は、EGプロセスシステム54に結合されたガスタービンエンジン150を含む。図示のガスタービンエンジン150は、圧縮機セクション152、燃焼器セクション154、及び膨張器セクション又はタービンセクション156を含む。圧縮機セクション152は、直列配列で配置された回転圧縮機ブレードの1〜20段のような1又は2以上の排出ガス圧縮機又は圧縮機段158を含む。同様に、燃焼器セクション154は、SEGRガスタービンシステム52の回転軸線162の周りで円周方向に配置された1〜20の燃焼器160のような1又は2以上の燃焼器160を含む。更に、各燃焼器160は、排出ガス66、酸化剤68、及び/又は燃料70を注入するよう構成された1又は2以上の燃料ノズル164を含むことができる。例えば、各燃焼器160のヘッド端部部分166は、1、2、3、4、5、6、又はそれ以上の燃料ノズル164を収容することができ、該燃料ノズルは、排出ガス66、酸化剤68、及び/又は燃料70のストリーム又は混合気を燃焼器160の燃焼部分168(例えば、燃焼室)に注入することができる。
燃料ノズル164は、予混合燃料ノズル164(例えば、酸化剤/燃料予混合火炎の生成のため酸化剤68及び燃料70を予混合するよう構成された)及び/又は拡散燃料ノズル164(例えば、酸化剤/燃料拡散火炎の生成のため酸化剤68及び燃料70の別個の流れを注入するよう構成された)のあらゆる組み合わせを含むことができる。予混合燃料ノズル164の実施形態は、燃焼室168における注入及び燃焼の前にノズル164内で酸化剤68及び燃料70を内部で混同するためのスワールベーン、混合チャンバ、又は他の特徴要素を含むことができる。予混合燃料ノズル164はまた、少なくとも一部が部分的に混合された酸化剤68及び燃料70を受け取ることができる。特定の実施形態において、各拡散燃料ノズル164は、注入ポイントまで酸化剤68及び燃料70の流れを隔離すると同時に、注入ポイントまで1又は2以上の希釈剤(例えば、排出ガス66、蒸気、窒素、又は別の不活性ガス)の流れを隔離することができる。他の実施形態において、各拡散燃料ノズル164は、注入ポイントまで酸化剤68及び燃料70の流れを隔離するが、注入ポイントの前に1又は2以上の希釈剤(例えば、排出ガス66、蒸気、窒素、又は別の不活性ガス)を酸化剤68及び/又は燃料70と部分的に混合することができる。加えて、1又は2以上の希釈剤(例えば、排出ガス66、蒸気、窒素、又は別の不活性ガス)は、燃焼ゾーンにて又はその下流側で燃焼器内(例えば、高温の燃焼生成物内)に注入され、これにより高温の燃焼生成物の温度を低下させ、NOX(例えば、NO及びNO2)のエミッションを低減するのを助けることができる。燃料ノズル164のタイプに関係なく、SEGRガスタービンシステム52は、酸化剤68及び燃料70の実質的に量論的燃焼を提供するよう制御することができる。
拡散燃料ノズル164を用いた拡散燃焼の実施形態において、燃料70及び酸化剤68は一般に、拡散火炎の上流側では混合せず、むしろ、燃料70及び酸化剤68は、火炎表面にて直接混合及び反応し、及び/又は火炎表面は、燃料70及び酸化剤68間の混合位置に存在する。詳細には、燃料70及び酸化剤68は、火炎表面(又は拡散境界/界面)に別個に接近し、次いで、火炎表面(又は拡散境界/界面)に沿って拡散(例えば、分子及び粘性拡散を介して)し、拡散火炎を発生する。燃料70及び酸化剤68は、この火炎表面(又は拡散境界/界面)に沿って実質的に量論比にあるものとすることができ、その結果、この火炎表面に沿ってより高い火炎温度(例えば、ピーク火炎温度)を生じることができる。量論的燃料/酸化剤比は一般に、リーン又はリッチの燃料/酸化剤比と比べて、高い火炎温度(例えば、ピーク火炎温度)をもたらす。結果として、拡散火炎は、予混合火炎よりも実質的により安定することができ、これは、燃料70及び酸化剤68の拡散が、火炎表面に沿った量論比(及びより高温)を維持するのを助けることに起因する。より高い火炎温度はまた、NOXエミッションのような排出エミッションをより多く生じる可能性があるが、開示の実施形態では、1又は2以上の希釈剤を用いて、燃料70及び酸化剤68のあらゆる予混合を尚も回避しながら、温度及びエミッションを制御することができる。例えば、開示された実施形態は、燃料70及び酸化剤68とは別個に(例えば、燃焼ポイントの後及び/又は拡散火炎から下流側で)1又は2以上の希釈剤を導入することができ、これにより、温度を低下させ、拡散火炎により生じたエミッションを低減するのを助けることができる。
作動時には、図示のように、圧縮機セクション152は、EGプロセスシステム54からの排出ガス66を受け取って圧縮し、次いで、圧縮した排出ガス170を燃焼器セクション154における燃焼器160の各々に出力する。各燃焼器160内で燃料70、酸化剤68、及び排出ガス170が燃焼すると、追加の排出ガス又は燃焼生成物172(すなわち、燃焼ガス)がタービンセクション156に送られる。圧縮機セクション152と同様に、タービンセクション156は、一連の回転タービンブレードを有することができる1又は2以上のタービン又はタービン段174を含む。ここで、これらのタービンブレードは、燃焼器セクション154において発生した燃焼生成物172により駆動され、これにより機械装置106に結合されたシャフト176の回転を駆動する。この場合も同様に、機械装置106は、タービンセクション156に結合された機械装置106、178及び/又は圧縮機セクション152に結合された機械装置106、180など、SEGRガスタービンシステム52の何れかの端部に結合された様々な機器を含むことができる。特定の実施形態において、機械装置106、178、180は、1又は2以上の発電機、酸化剤68用の酸化剤圧縮機、燃料70用の燃料ポンプ、ギアボックス、又はSEGRガスタービンシステム52 に結合された追加の駆動装置(例えば、蒸気タービン104、電気モータ、その他)を含むことができる。以下では、表1を参照しながら、非限定的な実施例を更に詳細に検討する。図示のように、タービンセクション156は、排出ガス60を出力し、排出ガス再循環経路110に沿ってタービンセクション156の排出ガス出口182から排出ガス入口184に向かって圧縮機セクション152内に再循環する。排出ガス再循環経路110に沿って、排出ガス60は、上記で詳細に検討したようにEGプロセスシステム54(例えば、HRSG56及び/又はEGRシステム58)を通過する。
この場合も同様に、燃焼器セクション154における各燃焼器160は、加圧排出ガス170、酸化剤68、及び燃料70を受け取って混合し、量論的に燃焼して、追加の排出ガス又は燃焼生成物172を生成し、タービンセクション156を駆動する。特定の実施形態において、酸化剤68は、1又は2以上の酸化剤圧縮機(MOC)を有する主酸化剤圧縮(MOC)システム(例えば、主空気圧縮(MAC)システム)のような酸化剤圧縮システム186により圧縮される。酸化剤圧縮システム186は、駆動装置190に結合された酸化剤圧縮機188を含む。例えば、駆動装置190は、電気モータ、燃焼エンジン、又はこれらの組み合わせを含むことができる。特定の実施形態において、駆動装置190は、ガスタービンエンジン150のようなタービンエンジンとすることができる。従って、酸化剤圧縮システム186は、機械装置106の一体化部分とすることができる。換言すると、圧縮機188は、ガスタービンエンジン150のシャフト176により供給される機械出力72によって直接的又は間接的に駆動することができる。このような実施形態においては、圧縮機188は、タービンエンジン150からの出力に依存するので、駆動装置190は除外してもよい。しかしながら、1つよりも多い酸化剤圧縮機を利用する特定の実施形態において、第1の酸化剤圧縮機(例えば、低圧(LP)酸化剤圧縮機)は、駆動装置190により駆動することができるが、シャフト176は、第2の酸化剤圧縮機(例えば、高圧(HP)酸化剤圧縮機)を駆動し、或いは、その逆であってもよい。例えば、別の実施形態において、HP MOCは、駆動装置190により駆動され、LP酸化剤圧縮機は、シャフト176により駆動される。図示の実施形態において、酸化剤圧縮システム186は、機械装置106から分離される。これらの実施形態の各々において、圧縮システム186は、酸化剤68を燃料ノズル164及び燃焼器160に圧縮及び供給する。従って、機械装置106、178、180の一部又は全ては、圧縮システム186(例えば、圧縮機188及び/又は追加の圧縮機)の作動効率を向上させるように構成することができる。
要素番号106A、106B、106C、106D、106E、及び106Fで示される機械装置106の様々な構成要素は、1又は2以上の直列配列、並列配列、又は直列配列と並列配列の何らかの組み合わせでシャフト176の軸線に沿って及び/又はシャフト176の軸線に平行に配置することができる。例えば、機械装置106、178、180(例えば、106Aから106F)は、任意の順序で、1又は2以上のギアボックス(例えば、平行シャフト、遊星ギアボックス)、1又は2以上の圧縮機(例えば、酸化剤圧縮機、EGブースタ圧縮機のようなブースタ圧縮機)、1又は2以上の発電ユニット(例えば、発電機)、1又は2以上の駆動装置(例えば、蒸気タービンエンジン、電気モータ)、熱交換ユニット(例えば、直接式又は間接式熱交換器)、クラッチ、又はこれらの組み合わせの何らかの直列及び/又は並列配列を含むことができる。圧縮機は、軸方向圧縮機、半径方向又は遠心式圧縮機、又はこれらの組み合わせを含むことができ、各々が1又は2以上の圧縮段を有する。熱交換器に関しては、直接式熱交換器は、ガス流を直接冷却するためにガス流(例えば、酸化剤流)に液体噴霧を注入する噴霧冷却器(例えば、噴霧中間冷却器)を含むことができる。間接式熱交換器は、冷却剤流(例えば、水、空気、冷媒、又は他の何れかの液体又は気体冷却剤)から流体流(例えば、酸化剤流)を分離するような、第1及び第2の流れを分離する少なくとも1つの壁(例えば、シェル及び管体熱交換器)を含むことができ、ここで冷却剤流は、どのような直接接触もなく流体流から熱を伝達する。間接式熱交換器の実施例は、中間冷却器熱交換器、及び熱回収蒸気発生器のような熱回収ユニットを含む。熱交換器はまた、ヒーターを含むことができる。以下でより詳細に検討するように、これらの機械構成要素の各々は、表1に記載される非限定的な実施例によって示される様々な組み合わせで用いることができる。
一般に、機械装置106、178、180は、例えば、システム186における1又は2以上の酸化剤圧縮機の作動速度を調整し、冷却を通じて酸化剤68の圧縮を促進させ、及び/又は余剰出力を抽出することによって、圧縮システム186の効率を向上させるよう構成することができる。開示された実施形態は、直列及び並列配列の機械装置106、178、180における上述の構成要素のあらゆる並び換えを含むことを意図しており、構成要素の1つ、2つ以上、又は全てがシャフト176から出力を得ており、或いは、全てが得ていない。以下で示すように、表1は、圧縮機及びタービンセクション152、156に近接して配置及び/又は結合された機械装置106、178、180の配列の幾つかの非限定的な実施例を示している。
表1において上記で示したように、冷却ユニットはCLRで表され、クラッチはCLUで表され、駆動装置はDRVで表され、ギアボックスはGBXで表され、発電機はGENで表され、加熱ユニットはHTRで表され、主酸化剤圧縮機ユニットはMOCで表され、低圧及び高圧変形形態はそれぞれLP MOC及びHP MOCで表され、蒸気発生器ユニットはSTGNで表されている。表1は、圧縮機セクション152又はタービンセクション156に向かって機械装置106、178、180を順次的に示しているが、表1はまた、逆順の機械装置106、178、180も包含することを意図している。表1において、2又はそれ以上の構成要素を含むあらゆる欄(セル)は、構成要素の並列配列を包含することを意図している。表1は、機械装置106、178、180の図示していない何らかの並び換えを排除することを意図するものではない。機械装置106、178、180のこれらの構成要素は、ガスタービンエンジン150に送られる温度、圧力、及び流量のフィードバック制御を可能にすることができる。以下でより詳細に検討するように、酸化剤68及び燃料70は、加圧排出ガス170の品質を劣化させるどのような酸化剤68又は燃料70も無しで、排出ガス170の分離及び抽出を可能にするよう特に選択された位置にてガスタービンエンジン150に供給することができる。
図3に示すように、EG供給システム78は、ガスタービンエンジン150と目標システム(例えば、炭化水素生成システム12及び他のシステム84)との間に配置される。詳細には、EG供給システム78(例えば、EG抽出システム(EGES)80)は、圧縮機セクション152、燃焼器セクション154、及び/又はタービンセクション156に沿った1又は2以上の抽出ポイント76にてガスタービンエンジン150に結合することができる。例えば、抽出ポイント76は、圧縮機段の間の2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の段間抽出ポイント76のように、隣接する圧縮機段の間に配置することができる。これらの段間抽出ポイント76の各々は、抽出した排出ガス42の異なる温度及び圧力を提供する。同様に、抽出ポイント76は、タービン段の間の圧縮機段の間の2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の段間抽出ポイント76のように、隣接するタービン段の間に配置することができる。これらの段間抽出ポイント76の各々は、抽出した排出ガス42の異なる温度及び圧力を提供する。別の実施例によれば、抽出ポイント76は、燃焼器セクション154全体にわたって複数の位置に配置することができ、これらは、異なる温度、圧力、流量、及びガス組成を提供することができる。これらの抽出ポイント76の各々は、EG抽出導管、1又は2以上のバルブ、センサ、及び制御部を含むことができ、これらは、抽出した排出ガス42のEG供給システム78への流れを選択的に制御するのに用いることができる。
EG供給システム78によって分配される抽出した排出ガス42は、目標システム(例えば、炭化水素生成システム12及び他のシステム84)に好適な制御された組成を有する。例えば、これらの抽出ポイント76の各々において、排出ガス170は、酸化剤68及び燃料70の注入ポイント(又は流れ)から実質的に隔離することができる。換言すると、EG供給システム78は、どのような酸化剤68又は燃料70の追加も無く、排出ガス170をガスタービンエンジン150から抽出するよう特別に設計することができる。更に、燃焼器160の各々における量論的燃焼の観点で、抽出した排出ガス42は実質的に酸素及び燃料を含まないものとすることができる。EG供給システム78は、原油二次回収、炭素隔離、貯蔵、又は施設外の場所への輸送など、種々のプロセスで使用するために、抽出した排出ガス42を炭化水素生成システム12及び/又は他のシステム84に直接的又は間接的に送ることができる。しかしながら、特定の実施形態において、EG供給システム78は、目標システムと共に使用する前に、排出ガス42を更に処理するためにEG処理システム(EGTS)82を含む。例えば、EG処理システム82は、CO2リッチ・N2リーンストリーム96、中間濃度CO2・N2ストリーム97、及びCO2リーン・N2リッチストリーム98などの1又は2以上のストリーム95への排出ガス42を精製及び/又は分離することができる。これらの処理された排出ガスストリーム95は、炭化水素生成システム12及び他のシステム84(例えば、パイプライン86、貯蔵タンク88、及び炭素隔離システム90)と共に個別に又は何らかの組み合わせで用いることができる。
EG供給システム78において実施された排出ガスの処理と同様に、EGプロセスシステム54は、要素番号194、196、198、200、202、204、206、208、及び210により示されるような、複数の排出ガス(EG)処理構成要素192を含むことができる。これらのEG処理構成要素192(例えば、194〜210)は、1又は2以上の直列配列、並列配列、又は直列配列と並列配列の何らかの組み合わせで排出ガス再循環経路110に沿って配置することができる。更に、排出ガス再循環経路110は、EG処理構成要素192の同じ又は異なる実施形態を通過する1又は2以上の蒸気を含むことができる。例えば、EG処理構成要素192(例えば、194〜210)は、任意の順序で、1又は2以上の熱交換器(例えば、熱回収蒸気発生器などの熱回収ユニット、凝縮器、冷却器、又はヒーター)、触媒システム(例えば、酸化触媒システム)、粒子状物質及び/又は水除去システム(例えば、慣性力選別装置、凝集フィルタ、水不透過性フィルタ、及び他のフィルタ)、化学物質注入システム、溶剤ベース処理システム(例えば、吸収器、フラッシュタンク、その他)、炭素捕捉システム、ガス分離システム、ガス精製システム、及び/又は溶剤ベース処理システム、又はこれらの何れかの組み合わせを含むことができる。特定の実施形態において、触媒システムは、酸化触媒、一酸化炭素還元触媒、窒素酸化物還元触媒、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、シリコーン酸化物、チタン酸化物、プラチナ酸化物、パラジウム酸化物、コバルト酸化物、又は混合金属酸化物、或いはこれらの組み合わせを含むことができる。開示された実施形態は、直列及び並列配列の上述の構成要素192のあらゆる並び換えを含むことを意図している。以下に示すように、表2は、排出ガス再循環経路110に沿った構成要素192の配列の幾つかの非限定的な実施例を示している。
表2において上記で示したように、触媒ユニットはCUで表され、酸化触媒ユニットはOCUで表され、ブースタブロアはBBで表され、熱交換器はHXで表され、熱回収ユニットはHRUで表され、熱回収蒸気発生器はHRSGで表され、凝縮器はCONDで表され、蒸気タービンはSTで表され、粒子状物質除去ユニットはPRUで表され、除湿ユニットはMRUで表され、フィルタはFILで表され、凝集フィルタはCFILで表され、水不透過性フィルタはWFILで表され、慣性力選別装置はINERで表され、希釈剤供給システム(例えば、蒸気、窒素、又は他の不活性ガス)はDILで表される。表2は、タービンセクション156の排出ガス出口182から圧縮機セクション152の排出ガス入口184に向かって構成要素192を順次的に示しているが、図示の構成要素192の逆順も包含することを意図している。表2において、2又はそれ以上の構成要素を含むあらゆる欄(セル)は、構成要素を備えた一体的ユニット、構成要素の並列配列、又はこれらの組み合わせを包含することを意図している。更に、表2において、HRU、HRSG、及びCONDはHEの実施例であり、HRSGは、HRUの実施例であり、COND、WFIL、及びCFILはWRUの実施例であり、INER、FIL、WFIL、及びCFILはPRUの実施例であり、WFIL及びCFILは、FILの実施例である。この場合も同様に、表2は、構成要素192の図示していない何らかの並び換えを排除することを意図するものではない。特定の実施形態において、図示の構成要素192(例えば、194〜210)は、HRSG56、EGRシステム58、又はこれらの組み合わせ内で部分的に又は完全に一体化することができる。これらのEG処理構成要素192は、温度、圧力、流量及びガス組成のフィードバック制御を可能にすると同時に、排出ガス60からの水分及び粒子状物質を除去することができる。更に、処理された排出ガス60は、EG供給システム78で使用するために1又は2以上の抽出ポイント76にて抽出され、及び/又は圧縮機セクション152の排出ガス入口184に再循環することができる。
処理された再循環排出ガス66が圧縮機セクション152を通過すると、SEGRガスタービンシステム52は、1又は2以上の管路212(例えば、ブリード導管又はバイパス導管)に沿って加圧排出ガスの一部を抜き取ることができる。各管路212は、排出ガスを1又は2以上の熱交換器214(例えば、冷却ユニット)に送り、これによりSEGRガスタービンシステム52への再循環のために排出ガスを冷却することができる。例えば、熱交換器214を通過した後、冷却された排出ガスの一部は、タービンケーシング、タービンシュラウド、軸受、及び他の構成要素の冷却及び/又はシールのため管路212に沿ってタービンセクション156に送ることができる。このような実施形態において、SEGRガスタービンシステム52は、冷却及び/又はシール目的でタービンセクション156を通って何らかの酸化剤68(又は他の可能性のある汚染物質)を送らず、その結果、冷却された排出ガスの何らかの漏洩がタービンセクション156のタービン段を流動し駆動する高温の燃焼生成物(例えば、作動排出ガス)を汚染することはない。別の実施例によれば、熱交換器214を通過した後、冷却された排出ガスの一部は、管路216(例えば、戻り導管)に沿って圧縮機セクション152の上流側圧縮機段に送られ、これにより圧縮機セクション152による圧縮効率を向上させることができる。このような実施形態において、熱交換器214は、圧縮機セクション152における段間冷却ユニットとして構成することができる。このようにして、冷却された排出ガスは、SEGRガスタービンシステム52の作動効率を向上させるのを助けると同時に、排出ガスの純度(例えば、実質的に酸化剤及び燃料を含まない)を維持するのを助ける。
図4は、図1〜3に示したシステム10の動作プロセス220の1つの実施形態のフローチャートである。特定の実施形態において、プロセス220は、コンピュータに実装されたプロセスとすることができ、メモリ122上に格納された1又は2以上の命令にアクセスして、図2に示すコントローラ118のプロセッサ120上で命令を実行する。例えば、プロセス220の各ステップは、図2を参照して説明された制御システム100のコントローラ118によって実行可能な命令を含むことができる。
プロセス220は、ブロック222により示されるように、図1〜3のSEGRガスタービンシステム52の始動モードを開始するステップで始まることができる。例えば、始動モードは、熱勾配、振動、及びクリアランス(例えば、回転部品と固定部品間の)を許容可能閾値内に維持するよう、SEGRガスタービンシステム52の漸次的な立ち上がりを含むことができる。例えば、始動モード222の間、プロセス220は、ブロック224により示されるように、加圧された酸化剤68を燃焼器セクション154の燃焼器160及び燃料ノズル164に供給し始めることができる。特定の実施形態において、圧縮された酸化剤は、圧縮空気、酸素、酸素富化空気、貧酸素空気、酸素−窒素混合気、又はこれらの組み合わせを含むことができる。例えば、酸化剤68は、図3に示す酸化剤圧縮システム186により圧縮することができる。プロセス220はまた、ブロック226により示されるように、始動モード222の間、燃焼器160及び燃料ノズル164に燃料を供給し始めることができる。始動モード222の間、プロセス220はまた、ブロック228により示されるように、燃焼器160及び燃料ノズル164に排出ガス(利用可能な)供給し始めることができる。例えば、燃料ノズル164は、1又は2以上の拡散火炎、予混合火炎、又は拡散火炎と予混合火炎 の組み合わせを生成することができる。始動モード222の間、ガスタービンエンジン156により生成される排出ガス60は、量及び/又は品質が不十分又は不安定になる可能性がある。従って、始動モードの間、プロセス220は、1又は2以上の貯蔵ユニット(例えば、貯蔵タンク88)、パイプライン86、他のSEGRガスタービンシステム52、又は他の排出ガス供給源から排出ガス66を供給することができる。
次いで、プロセス220は、ブロック230により示されるように、燃焼器160において圧縮された酸化剤、燃料、及び排出ガスの混合気を燃焼させて高温燃焼ガス172を生成することができる。詳細には、プロセス220は、燃焼器セクション154の燃焼器160において混合気の量論的燃焼(例えば、量論的拡散燃焼、予混合燃焼、又は両方)を可能にするよう、図2の制御システム100により制御することができる。しかしながら、始動モード222の間、混合気の量論的燃焼を維持することが困難となる可能性がある(及びひいては低レベルの酸化剤及び未燃燃料が高温燃焼ガス172中に存在する可能性がある)。結果として、始動モード222において、高温燃焼ガス172は、以下で更に詳細に検討するように、定常状態モード中よりも多くの量の残留酸化剤68及び燃料70を有する可能性がある。このため、プロセス220は、始動モードの間に高温燃焼ガス172中の残留酸化剤68及び燃料70を低減又は排除するための1又は2以上の制御命令を実行することができる。
次いで、プロセス220は、ブロック232によって示されるように、高温燃焼ガス172を用いてタービンセクション156を駆動する。例えば、高温燃焼ガス172は、タービンセクション156内に配置された1又は2以上のタービン段174を駆動することができる。タービンセクション156の下流側では、プロセス220は、ブロック234によって示されるように、最終タービン段174からの排出ガス60を処理することができる。例えば、排出ガス処理ステップ234は、濾過、何らかの残留酸化剤68及び/又は燃料70の触媒反応、化学的処理、HRSG56を用いた熱回収、及びその他を含むことができる。プロセス220はまた、ブロック236によって示されるように、SEGRガスタービンシステム52の圧縮機セクション152に排出ガス60の少なくとも一部を再循環することができる。例えば、排出ガス再循環ステップ236は、図1〜3に示すようにEGプロセスシステム54を有する排出ガス再循環経路110の通過を含むことができる。
次いで、再循環された排出ガス66は、ブロック238により示されるように、圧縮機セクション152において圧縮することができる。例えば、SEGRガスタービンシステム52は、圧縮機セクション152の1又は2以上の圧縮機段158において再循環された排出ガス66を順次的に圧縮することができる。続いて、加圧排出ガス170は、ブロック228により示されるように、燃焼器160及び燃料ノズル164に供給することができる。次いで、ブロック240によって示されるように、プロセス220が最終的に定常状態モードに移行するまで、ステップ230、232、234、236、及び238を繰り返すことができる。移行ステップ240になると、プロセス220は、引き続きステップ224〜238を実施することができるが、更に、ブロック242によって示されるように、EG供給システム78を介して排出ガス42を抽出し始めることができる。例えば、排出ガス42は、図3に示すように、圧縮機セクション152、燃焼器セクション154、及びタービンセクション156に沿った1又は2以上の抽出ポイント76から抽出することができる。次いで、プロセス220は、ブロック244によって示されるように、抽出した排出ガス42をEG供給システム78から炭化水素生成システム12に供給することができる。次に、炭化水素生成システム12は、ブロック246によって示されるように、原油二次回収のために排出ガス42を地中32に注入することができる。例えば、抽出した排出ガス42は、図1〜3に示されるEORシステム18の排出ガス注入EORシステム112によって用いることができる。
上述のように、SEGRガスタービンシステム52を利用して、他の出力のなかでもとりわけ、原油二次回収のための生成ガスとして用いることができる排出ガス42を生成することができる。図1〜3に関して上記で検討したように、EG供給システム78(及び一部の実施形態においては炭化水素生成システム12)に提供される排出ガス42は、目標レベル又はそれ未満の酸素濃度を有するように処理することができる。実際に、排出ガス42、66は、酸素レベル、湿度、粒子状物質、窒素酸化物、硫黄酸化物、又は他の燃焼副生成物を低減するようEGプロセスシステム54内で処理することができる。更に、EGプロセスシステム54は、排出ガス42、66がSEGR GTシステム52に、又はEG供給システム78に、或いは同様のものに提供されるときに、排出ガス42、66の温度及び/又は圧力を制御することができる。従って、排出ガス42、66が特定の機能を実行できるようにするために、排出ガス42、66の様々なパラメータを制御することができる。
例えば、特定の実施形態によれば、排出ガス42、66は、EG供給システム78によって生成ガスとして利用されることに加えて、タービンベースのサービスシステム14内でシール、湿度調節、圧力調節、及び/又は温度調節、又はこれらの組み合わせのために利用することができる。詳細には、排出ガス66を利用して、種々の設備(例えば、圧縮機152)、機械構成要素(例えば、タービンケーシング、圧縮機ケーシング、ギア、モータ)、及び同様のものの耐用寿命を改善することができる。このような構成を含むシステム10の例示的な実施形態が図5に描かれている。
詳細には、図5のシステム10は、排出ガス再循環経路110に沿って位置決めされた流れ制御システム250を含む。詳細には、図示のように、流れ制御システム250は、EGプロセスシステム54によって生成される排出ガス66の第1の部分(EGプロセスシステム54から流れ制御システム250への直線として示されている)を受けるように位置付けることができ、圧縮機セクション152の入口184(圧縮をもたらす)は、流れ制御システム250を通過しない排出ガス66の第2の部分(EGプロセスシステム54から直接的に入口184への直線として示される)を受ける。例えば、1つの実施形態において、流れ制御システム250に提供される排出ガス66の第1の部分は、EGプロセスシステム54要素の第1の組み合わせ(例えば、湿分分離器を含む見合わせ)を通過することができ、圧縮機セクション152の入口184に提供される排出ガス66の第2の部分は、EGプロセスシステム54要素の第2の組み合わせ(例えば、湿分分離器を含まない及び/又は異なる湿分分離器を含む組み合わせ)を通過する。
実際には、排出ガス66の第1及び第2の部分は、EGプロセスシステム54内で、1又は2以上の共通導管、1又は2以上の別個の導管、又はこれらの組み合わせを通って流れることができる。従って、一般に、EGプロセスシステム54においては、1又は2以上の排出ガスストリームが存在することができ、この場合、各ストリームは、EGプロセスシステムの構成要素192の1又は2以上を通過し、各それぞれのストリームの成分は同じか又は異なることができる。図示の実施形態において、例えば、1又は2以上のストリームは、EG処理構成要素192の第1の組み合わせ、EG処理構成要素192の第2の組み合わせ、及びその他を含む、EG処理構成要素を通過することができる。
別の実施例として、流れ制御システム250に提供される排出ガス66の第1の部分及び圧縮機セクション152の入口184に提供される排出ガス66の第2の部分は、最初に、EG処理構成要素192の第1の組み合わせを含む、EG処理構成要素の共通セットを通過することができる。その後、排出ガス66の第1及び第2の部分を分岐することができ、ここで第1の部分は、EG処理構成要素192の第2の組み合わせを通過することができ、第2の部分は、第2の組み合わせをバイパスし、入口184に流入することができる。本実施形態によれば、EG処理構成要素192の第2の組み合わせは、例として、1又は2以上のスクラバー、1又は2以上の湿分分離ユニット、1又は2以上の熱交換器、1又は2以上のブースタ圧縮機、又はこれらの組み合わせを含むことができる。従って、排出ガス66の第1の部分は、入口184に提供される排出ガス66の第2の部分と比べて、異なるレベルの湿度(例えば、より低いレベル)、異なる圧力、異なる温度、異なる流量、又はこれらの組み合わせを有することができる。冷却/シール及び他の目的のためシステム10により使用される排出ガス66の第1の部分の追加の処理は、SEGR GTシステム52の種々の構成要素の作動性を向上させるのに望ましいとすることができる。
図示の実施形態に示されるように、流れ制御システム250は、追加的に又は代替として、EGプロセスシステム54とSEGR GTシステム52との間に位置付けることができ、これにより、流れ制御システム250は、SEGR GTシステム52の1つ又は複数の構成要素に加えて又はその代わりに、圧縮機セクション152の入口184に提供するための処理された排出ガスとして排出ガス66を受けることが可能となる。このような実施形態において、圧縮機セクション152の入口184に提供される排出ガス66は、本明細書で検討される種々の冷却及びシールチャンネルに提供される排出ガス66と同じとすることができる。例えば、図示のように、流れ制御システム52は、処理された排出ガス流(全体的に符号252で示される)を酸化剤圧縮システム186(例えば、機械装置106、180、圧縮機188、及び/又は駆動装置190)、圧縮機セクション152、燃焼器160、又はこれらの組み合わせに配向することができる。
流れ制御システム250は、該流れ制御システム250が処理された排出ガス流252を所望の温度、流量、圧力、湿度レベル、又は同様のもので種々のシステム構成要素に提供するのを可能にする1つ又は複数の流れ制御システム構成要素254、256、258、260、262、264を含むことができる。一般に、流れ制御システム構成要素254、256、258、260、262、264は、排出ガス66の流量調整、排出ガス66の流れの分岐、排出ガス66の流量及び/又は湿度レベルの測定、排出ガス66の放出(例えば、通気)、又はこれらの組み合わせを行うよう構成することができる。開示された実施形態は、流れ制御システム構成要素254、256、258、260、262、264における上述の構成要素の何れか又は全ての並び換えを直列及び並列配列で含むことを意図しており、ここで、構成要素の1つ、2つ以上、又は全ては、別個の駆動装置から、発電機(例えば、機械装置106、180)から、又は他の何れかの好適な動力源から動力を得ることができ、或いは、何れの構成要素も動力を得なくてもよい。以下に示すように、表3は、排出ガス再循環経路110に沿って位置決めされた流れ制御システム構成要素254、256、258、260、262、264の配列の非限定的な幾つかの実施例を示している。
表3において上記で示すように、ヘッダユニット(例えば、流れマニホールド)は、図2と同様にHEADで表され、ブースタブロアはBBで表され、放出バルブ(例えば、ブリード又は通気)はRELで表され、流れ制御バルブはFCVで表され、流量計はFMで表され、湿度検出器はHDで表され、温度計(例えば、熱電対)はTHERMで表される。表3は、特定の順序で流れ制御システム構成要素254、256、258、260、262、264を示しているが、表3はまた、流れ制御システム構成要素254、256、258、260、262、264のあらゆる好適な組み合わせ及び順序を包含することを意図している。更に、表3は、流れ制御システム構成要素254、256、258、260、262、264の例示していないあらゆる並び換えを排除するものではない。これらの流れ制御システム構成要素254、256、258、260、262、264は、タービンベースのサービスシステム14の種々の構成要素に送られる排出ガス66の温度、圧力及び流量のフィードバック制御を可能にすることができる。以下でより詳細に検討するように、処理された排出ガス流252は、温度安定化、熱統合、乾燥、シール、冷却、パージ(例えば、高温ガスの)、圧力安定化、粒子状物質除去を促進するよう特に選択された位置にてガスタービンエンジン150、酸化剤圧縮システム186、EG供給システム78、又はこれらの組み合わせに供給することができる。
例示として、図5はまた、処理された排出ガス流252の1又は2以上を圧縮機セクション152及び/又はタービンセクション156の種々の段に提供する流れ制御システム250を描いている。処理された排出ガス流252の量、温度、圧力、及び他のパラメータは、タービンベースのサービスシステム14の作動を向上させるのに好適な冷却、予熱、及び/又は圧力安定化の所望の量に少なくとも部分的に依存することができる。例えば、以下で詳細に検討するように、流れ制御システム250は、処理された排出ガス流252の1又は2以上をタービンセクション156の種々の段に提供し、(例えば、ホットスポットの発生を低減するために)タービンセクション156にわたってより均一に分布した温度勾配を促進させることができる。同様に、流れ制御システム250は、これに加えて又は代替として、1又は2以上の処理された排出ガス流252を圧縮機セクション152の種々の段に提供し、例えば、より均一に分布した温度勾配を促進させ、また圧縮機セクション152の下流側段での圧縮を強化するのを可能にすることができる。実際に、特定の実施形態において、処理された排出ガス252の流れは、圧縮機セクション152のより後方(例えば、下流側)の段に提供されて、圧縮機セクション152の冷却を可能にし、これにより圧縮機セクション152がより高性能で作動できるようになる。
ケーシング内に収容される回転ブレードを含むこのような機械装置において、1又は2以上の処理された排出ガス流252は、熱膨張を制御して、回転部分(例えば、ホイール、ブレード)と固定部分(例えば、タービンシュラウド)との間のクリアランスを制御する役割を果たすことができる。実際には、1つの実施形態において、制御システム100は、このようなクリアランスを監視し、これに応じて1又は2以上の処理された排出ガス流252のうちの少なくとも1つを調整することができる。
特定の実施形態において、処理された排出ガス流252を利用して、圧縮機セクション及び/又はタービンセクション152、156の種々の段の周りのチャンバを加圧することができる。実際には、1つの実施形態において、チャンバ(例えば、プレナム)の圧力は、圧縮機/タービン内の作動流体の圧力に少なくともほぼ等しいか、又はそれよりも大きいとすることができる。このような圧力は、圧縮機/タービンからの作動流体の漏洩を阻止するのに望ましいとすることができる。更に別の実施形態において、処理された排出ガス流252は、タービンセクション156の高温キャビティをパージし、例えば、保守整備の容易さ及び/又は熱誘起停止時間の防止に使用することができる。
これに加えて又は代替として、処理された排出ガス流252は、1又は2以上の軸受組立体に提供することができ、ここでシャフト176は、圧縮機セクション152及び/又はタービンセクション156と相互作用し、例えば、冷却の向上、シールの向上、パージ、及び圧力安定化を可能にすることができる。例えば、処理された排出ガス流252は、軸受内の潤滑剤を冷却し、潤滑剤の性能を助けるのに用いることができる。この場合も同様に、このような実施形態は、以下で更に詳細に説明される。
図6は、タービンベースのサービスシステム14の1つの実施形態を示しており、ここで流れ制御システム250は、1つ又は複数の排出ガス流252をタービンセクション156の種々の部分に提供するよう構成されている。図示のように、タービンセクション156は、膨張ゾーン270を含み、高温燃焼ガス172がタービンセクション156を通って流れ、ここで高温燃焼ガス172から仕事が取り出されて排出ガス60を発生させる。タービンセクション156は、複数の段272を含み、各々は、シャフト176の周りに位置決めされたタービンホイール276によって支持される1又は2以上のタービンブレード274を有する。高温燃焼ガス172は、タービンブレード274と相互作用してガス172から仕事が取り出されて、タービンブレード274及びホイール276によりシャフト176が回転を生じるようになる。高温燃焼ガス172から仕事が取り出されると、ガス172は膨張してエネルギーを失い、排出ガス60を発生する。従って、タービンブレード274及びホイール276は、比較的高温高圧を受ける可能性がある。
特定の実施形態において、排出ガス172からの仕事の取り出し及び膨張は、膨張ゾーン270内(例えば、複数の段272にわたる)の熱及び圧力勾配をもたらす。本実施形態によれば、流れ制御システム250は、処理された排出ガス流252の1又は2以上を膨張ゾーン270内に、タービン段272の1又は2以上に、又はこれらの組み合わせに提供し、ゾーン270にわたる各段272内での温度及び/又は圧力勾配の均一性を向上させるのを可能にすることができる。換言すると、処理された排出ガス流252を利用して、温度分布をより均一にし、段272の平衡及びひいてはタービン156の作動に悪影響を及ぼす可能性がある不均一な熱膨張を阻止するのを助けることができる。実際に、このような熱膨張の制御は、上述のように、回転ブレード276と周囲のタービン部品(例えば、内側ケーシング及び/又はタービンシュラウド)との間のクリアランスを制御することができる。
図示の実施形態において、タービンセクション156は、タービンセクション156の種々の部分への処理された排出ガス流252の送給を可能にする1又は2以上の排出ガス経路を含む。膨張ゾーン270に関して、タービンセクション156は、複数の排出ガス入口278を含み、該排出ガス入口278は、処理された排出ガス流252が外側タービンケーシング280を通り、更に外側タービンケーシング280と内側タービンケーシング284(例えば、1又は2以上の内側シュラウドセグメント)との間の圧縮機セクション152により形成される排出ガスプレナム282内に流入できるようにすることができる。従って、排出ガスプレナム282は、内側及び外側タービンケーシング280、284に沿った排出ガス66の流れを可能にし、内側ケーシング284の冷却を促進する。特定の実施形態において、これに加えて又は代替として、入口278は、排出ガス66が膨張ゾーン270に流入するのを可能にし、例えば、タービン段272間の圧力安定を促進することができる。このような排出ガス流は、矢印286で図示される。1つの実施形態において、排出ガス66は、プレナム282を通って流れ、該プレナム282を冷却して、プレナム282から熱を除去し、タービンセクション156における排出ガスの高温ガス経路内に排出ガス66を送給することができる。
実際に、矢印286で図示するように、排出ガス66は、1つ又は複数の円周方向及び軸方向位置に供給されて、プレナム282内、膨張ゾーン270、又はタービン段272の1又は2以上の冷却チャンネル内の排出ガス66の分布を制御することができる。これにより、冷却、シール、パージ、及び/又は圧力安定化のための排出ガス66の分布制御が可能になる。更に、このようにして排出ガス66を提供することにより、種々の可動部品(例えば、ホイール276及び/又はブレード274)の均一な熱膨張、及びひいては可動部品と内側ケーシング280との間のより均一なクリアランスを可能にすることができる。加えて、又は代替として、排出ガス66は、例えば、タービンセクション156におけるホットスポットを低減するために、他の場所と比べて比較的高温であるタービンセクション156の領域に集中させることができる。
例えば、排出ガス66は、クリアランス制御の目的で(温度、流量、その他を制御することにより)調整することができる。回転部品(例えば、タービンブレード276)又は固定部品(例えば、内側ケーシング284のシュラウドセグメント)が加熱すると、熱膨張によりクリアランスの変化(例えば、縮小)が生じる可能性がある。ブレード276をバイパスすることができる排出ガス60がより少なくなることから、特定量の熱膨張が望ましく、これにより性能の向上に役立つことができる。しかしながら、より大きな量の熱膨張は、ブレード276と内側ケーシング284のシュラウドとの間の摩擦を引き起こす可能性がある。これら及び他の部品の熱膨張を制御するために、排出ガス66は、内側ケーシング284のシュラウド、タービンブレード276、ホイール274間のスペース、その他を通って流れ、温度及びクリアランス制御を可能にすることができる。更に、圧縮された周囲空気とは異なり、排出ガス66は膨張ゾーン270における作動流体と同じガスであるので、排出ガス66は、高温ガスの組成を変えることなく、例えば、排出ガス66にどのような燃料、酸素、又は他の望ましくない成分を付加することなく、冷却後に高温ガス経路に流入することができる。
図示のように、処理された排出ガス流252は、入口278に独立して提供することができ、これにより、流れ制御システム250は、排出ガス66を1又は2以上の特定の入口278に選択的に送給できるようになる。例えば、流れ制御システム250は、排出ガスを第1の流れ制御システム出口290から第1のタービンセクション入口290に流すことができる。図示のように、第1のタービンセクション入口290は、タービンセクション156の後方部分292に位置付けることができる。従って、第1のタービンセクション入口290に提供される排出ガス66の圧力が、排出ガスプレナム282の他の部分内の排出ガス66の圧力よりも大きい場合には、排出ガス66は、タービンセクション156の後方部分292から前方部分294に移動することができる。このような構成は、EG供給システム78への生成ガスとしての排出ガス42の最終的提供のために排出ガス66の加熱及び加圧を可能にするのに望ましいとすることができる。例えば、排出ガス42は、EG供給システム78に流体結合された一連の出口295を介して排出ガスプレナム282から除去することができる。
他の実施形態において、排出ガス66は、反対方向で排出ガスプレナム282を通過して流れることができる。詳細には、流れ制御システム250は、排出ガスを第2の流れ制御システム出口296から第2のタービンセクション入口298に流すことができる。従って、第2のタービンセクション入口298に提供される排出ガス66の圧力が、排出ガスプレナム282の他の部分内の排出ガス66の圧力よりも大きい場合には、排出ガス66は、タービンセクション156の後方部分292から前方部分294に流れることができる。このような排出ガス流は、タービンセクション156、特に前方部分294の近傍領域の冷却を促進することができる。
加えて、又は代替として、排出ガス66は、排出ガスプレナム282から、タービン段72内に配置された1又は2以上の冷却チャンネルに流入することができる。例えば、最後方タービン段に示されるように、排出ガス66は、プレナム282から内部冷却チャンネル300に流入することができ、該内部冷却チャンネル300は、タービンホイール276、タービンブレード274、又はこれらの組み合わせを通る冷却流体として排出ガス66を流すよう構成されている。実際に、各タービン段272内には、1つの内部冷却チャンネル、又は複数の冷却チャンネル(例えば、マイクロチャンネル)が存在することができる。同様に図示のように、排出ガス66は、チャンネル300内を循環した後、チャンネル300から出て、膨張ゾーン270内で排出ガス60と組み合わせることができる。
上述の実施形態は、例証に過ぎず、排出ガス66を冷却及び圧力安定化の目的でタービンセクション156内で利用できるようにする実施例を表すことを意図している。実際に、処理された排出ガス流252は、タービンセクション入口278の何れか1つ又はその組み合わせに提供することができ、排出ガス42は、タービンセクション出口295の何れか1つ又はその組み合わせからEG供給システム78に流れることができる。加えて、又は代替として、排出ガス66は、タービンセクション出口295の何れか1つ又はその組み合わせからEGプロセスシステム54に(例えば、プレナム282から収集されるデブリを除去するため、及び/又は更に冷却するために)流れることができる。
本発明の実施形態によれば、タービンホイール276がその周りに位置決めされるシャフト176は、一連の軸受により支持される。軸受の1つ、詳細には軸受組立体は、タービン及び圧縮機セクション152、156を(例えば、それぞれのロータ/シャフトを介して)結合する役割を果たすことができる。この軸受組立体は、ミッドスパン軸受組立体302と呼ばれ、シャフト176(圧縮機セクション152及びタービンセクション156のそれぞれのシャフトを含むことができる)の重量を支持し、シャフト176の熱成長及び/又は収縮に対応して、SEGR GTシステム52の作動中のシャフト176の回転速度を支持するよう設計された1又は2以上の軸受を含むことができる。非限定的な実施例として、ミッドスパン軸受組立体302は、ジャーナル軸受、荷重スラスト軸受、非荷重スラスト軸受、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
ミッドスパン軸受組立体302は、該ミッドスパン軸受組立体302内の摩擦及び熱を低減する流体(例えば、加圧オイル)を収容するよう少なくとも部分的にシールされた内側ハウジング304を含むことができる。ミッドスパン軸受組立体302はまた、排出ガス66が組立体302の1又は2以上の冷却チャンネルに流入するのを可能にする1又は2以上の排出ガス入口306を含むことができる。1つの実施形態によれば、排出ガス66は、冷却媒体、シール媒体、パージ媒体、又はこれらの組み合わせとして機能を果たすことができる。実際に、1つの実施形態において、排出ガス66は、ミッドスパン軸受組立体302内の圧力安定化を可能にすることができる。例えば、作動の途中で、排出ガス66は、ミッドスパン軸受組立体302を通って流れることができ、ここでミッドスパン軸受組立体302に流れる量は、ミッドスパン軸受組立体302から流出(例えば、漏洩により)して膨張ゾーン270(又はガスタービンシステム150の他の領域)に流入する排出ガス66の量に実質的に等しい。このようにして、比較的一定圧力で流れ制御システム250からミッドスパン軸受組立体302に流れる排出ガス66は、ミッドスパン軸受組立体302内の圧力を安定化させる役割を果たすことができる。このような圧力安定化は、運転柔軟性(例えば、作動流体からのより大きな範囲の温度及び/又は圧力に耐える能力)を向上させ、並びにミッドスパン軸受組立体302の耐用寿命を改善することを可能にすることができる。更に、排出ガス66は、ミッドスパン軸受組立体302における潤滑剤を冷却するのに用いることができ、これは、潤滑剤の性能を向上させることができる。1つの実施形態において、このことは、他の場合には好適ではない負荷でミッドスパン軸受組立体302を安定化させることができる。
ガスタービンシステム150はまた、タービンセクション156の後方部分292においてシャフト176を支持するタービン軸受組立体308を含む。図示のタービン軸受組立体308は、シール流体(例えば、加圧オイル)を用いて少なくとも部分的にシールされる内側ハウジング310と、該内側ハウジング310を囲む外側ハウジング312とを含む。内側及び外側ハウジング308、310との間の流体回路314により、排出ガス66は、タービン軸受組立体308を通って流れることができ、これにより排出ガス66は、同時に冷却剤及びシール媒体として機能することができる。詳細には、タービン軸受組立体308は、第1及び第2のタービン軸受入口316、318を含み、その各々が、排出ガス66が流れ制御システム250からタービン軸受組立体308内に流入するのを可能にする。
上述のように、本発明の実施形態は、排出ガス66をタービンセクション156に提供することにのみ限定されるものではない。実際には、図示のように、流れ制御システム250は、タービンセクション156に加えて又はその代わりに、燃焼器160、圧縮機セクション152、酸化剤圧縮システム186、EG供給システム78、又はこれらの組み合わせに処理された排出ガス流252を提供することができる。従って、EGプロセスシステム54から流れ制御システム250に提供される排出ガス66は、処理された排出ガス流252がタービンベースのサービスシステム14内で利用される特定の様態に対応するように処理することができる。
作動中、タービンセクション156内で発生する排出ガス60は、膨張ゾーン270からタービンセクション156の排出セクション320を通って流れることができる。排出セクション320(例えば、排出ダクト)から、排出ガス60は、EG供給システム78への直接の第1の流れ322と、流れ調節システム326を介したEGプロセスシステム54への第2の流れ324とに分配することができる。流れ調節システム326は、1又は2以上の流れ分配ヘッダ、1又は2以上の流れ制御バルブ、又は流れを制御及び分配するよう構成された他の特徴要素を含むことができる。一般に、流れ調節システム326は、約10、000Lb/hr(約4536kg/hr)〜約50、000、000Lb/hr(約22679619kg/hr)の排出ガス流量及び約100°F(約37.8°C)〜約1500°F(約815.6°C)の温度に耐えることができるあらゆるサイズのもの、及び材料の何れか又はその組み合わせから製造することができる。特定の実施形態において、流れ調節システム326は存在しない場合があり、排出ガス60は、EGプロセスシステム54(例えば、EGRシステム58及びHRSG56)に直接流れる場合がある。
EGプロセスシステム54のEG処理構成要素192は、可能性のある酸化性化合物の除去、湿分低減、粒子状物質の除去、冷却、又は流量向上、又はこれらの組み合わせを可能にするように構成することができる。一部の実施形態において、EG処理構成要素192は、冷却及び/又はシールの目的で、スクラビングシステム、湿分分離器、1又は2以上のブースタブロア、1又は2以上の熱交換器、又は1又は2以上の噴射装置、又はこれらの組み合わせを含むように構成することができる。上記で記載したように、冷却及び/又はシールの目的で使用される排出ガス66に利用されるEG処理構成要素192の特定の組み合わせは、圧縮機セクション152の入口184に入口排出ガスとして最終的に提供される構成要素と同じか又は異なるものとすることができる。例えば、冷却及び/又はシールの目的で使用される排出ガス66に利用されるEG処理構成要素192の組み合わせは、圧縮機セクション152の入口184への入口排出ガスとして利用されるEG処理構成要素192の組み合わせと比べて、追加の湿分分離器、追加の熱交換器、追加の圧縮機、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
非限定的な実施例として、1つの実施形態において、排出ガス60は最初に、HRSG56(又はより一般的には熱交換器)を通って流れることができる。排出ガス60(HRSG56にて蒸気を発生することができる)から熱が取り出されると、排出ガス60は、EG処理構成要素194にて第1のスクラビングシステムに流れることができる。第1のスクラビングシステムは、水又は乾燥処理媒体もしくは両方などの流体と排出ガス60を接触させて、排出ガス60からの粒子状物質及び/又は他の望ましくない化合物(例えば、微量金属、NOX、SOX)の析出及び分離を可能にするよう構成された1又は2以上のスクラバーを含むことができる。特定の実施形態において、第1のスクラビングシステム内で実施されるスクラビングプロセスは、排出ガス60の温度を低減することができる。非限定的な実施例として、排出ガス60の温度は、第1のスクラビングシステム内で5%〜80%、10%〜60%、又は20%〜50%の間など、約1%〜90%の間で低下させることができる。
次いで、EGプロセスシステム54は、スクラビングシステム(EG処理構成要素194)にてスクラビングするのに使用される流体の一部を含むことができる排出ガス60をEG処理構成要素196に流すことができる。追加の熱交換器は、スクラビング流体を含む排出ガス60と熱交換媒体との間で熱を伝達するよう構成された1又は2以上の直接式又は間接式熱交換器を含むことができる。例証として、EG処理構成要素196にある熱交換器は、スクラビング流体及び熱交換媒体を含む排出ガス60を直接接触させるよう構成された噴射クーラー又は同様の冷却特徴要素を含むことができる。特定の実施形態において、熱交換器は、排出ガス60の湿度冷却を可能にすることができる。
別の実施形態において、EG処理構成要素196にある熱交換器は、間接式熱交換器とすることができ、この場合、スクラビング流体を含む排出ガス60は、直接接触することなく(例えば、シェル及び管体構成を介して)熱を熱交換器に伝達する。例証として、熱交換媒体は、水、蒸気、燃料70(図1〜5)、酸化剤68(図1〜5)、又はタービンベースのサービスシステム14の作動に有利に影響を及ぼすよう熱を受け取ることができるあらゆる好適なプロセスストリームを含むことができる。非限定的な実施例として、排出ガス60の温度は、EG処理構成要素196の熱交換器内で5%〜80%、10%〜60%、又は20%〜50%の間など、約1%〜90%の間で低下させることができる。熱交換(例えば、スクラビング流体を有する排出ガス60を加熱又は冷却するため)を受けると、排出ガス60は、EG処理構成要素196にある少なくとも1つの噴射装置に提供することができる。
EG処理構成要素196にある少なくとも噴射装置は、流れ噴射装置又はEG処理構成要素200における集塵装置(例えば、湿式電気集塵装置)に入るための入口とすることができる。集塵装置は、排出ガス60内の粒子状物質を帯電させ、荷電粒子状物質が収集装置(例えば、荷電プレート、ロッド、及び/又はメッシュ)に引き寄せられるようにすることができる。EG処理構成要素200において反応性液体(例えば、帯電させることができる液体)から粒子状物質及び/又は液滴を除去するためにあらゆる好適な集塵装置又はシステムを利用することができる。
排出ガス60がEG処理構成要素200の集塵装置から出ると、排出ガス60は、低減されたレベルのNOX、SOX、粒子状物質、及び他の同様の材料を含む、所望の又は好適なレベルの特定の燃焼副生成物を有することができる。換言すると、スクラビングに利用される特定の流体以外の種々の設備に対する可能性のある悪影響(例えば、長期間にわたる)を及ぼす可能性がある材料は、ガスタービン150に再循環して戻すのに適切なレベルまで低減される。
スクラビング流体(例えば、水)、燃焼内で生成された水、又は他の水分源を有する排出ガス60は、EG処理構成要素202にある流体分離装置に提供される。一般には、流体分離装置は、再循環経路110を流れる排出ガス60内のスクラビング流体、水、水蒸気、及び同様のもののレベルを制御可能に低減するよう構成することができる。特定の実施形態において、流体分離装置は、湿分分離器とすることができる。湿分分離器は、液滴、水分、及び/又は湿分の少なくとも一部を流体ストリームから除去するよう好適に構成された何れかのタイプの装置を含むことができる。非限定的な例証として、湿分分離器は、パネル型、単一段、複数段、セルドリフト型、コアレッサ、デミスタ、乾燥剤、トリエチレングリコール、膜ベースの分離ユニット、サイクロン、遠心分離機、ノックアウトタンク、集塵装置、又はこれらの組み合わせとすることができる。湿分分離器は、スクラビング及び/又は熱交換プロセスから持ち越すことができる排出ガス60から、水、オイル、又は他の形態の湿分などの液滴を除去することにより、排出ガス60を少なくとも部分的に乾燥させることができる。特定の実施形態において、湿分分離器の作動は、排出ガス60内の湿分レベル、排出ガスがガスタービン150内で提供される特定の位置、又はこれらの組み合わせを示すフィードバックに応じて調整することができる。
湿分分離器は、一般には排出ガス60内の湿分レベルを低減するよう構成することができるが、一部の実施形態において、湿分分離器は、湿分レベル(例えば、水レベル、オイルレベル、スクラビング流体レベル、又はこれらの組み合わせ)を少なくとも約5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、又は少なくとも99%低減することができる。非限定的な例証として、1つ又は複数の湿分分離器は、排出ガス60中の湿分の約20%〜100%、30%〜100%、40%〜100%、50%〜99%、60%〜95%、又は75%〜90%など、排出ガス60中の湿分の約10%〜100%を除去することができる。特定の実施形態において、EGプロセスシステム54の1又は2以上の除湿ユニットにより除去される湿分は、タービンベースのサービスシステム14の構成要素の腐食又は他の湿分関連の損耗を阻止するのに十分なものとすることができる。更に、冷却、予熱、シール、又はこれらの組み合わせに利用される排出ガスは、他の排出ガス流れと再結合されて、最終的に生成ガスとして利用することができるので、排出ガスは、(例えば、原油二次回収で使用するために)EG供給システム78において作動流体として機能する能力に悪影響を与えないよう十分に低い湿分レベルを有することができる。
更に、上述のように、流れ制御システム250に提供される排出ガス66の第1の部分(例えば、冷却/シールのために使用される排出ガス)は、圧縮機セクション152の入口184に提供される排出ガス66の第2の部分と比べて異なる組成を有することができる。実際に、第1の部分が追加の処理(例えば、湿分分離器での追加の湿分分離)を受ける実施形態において、第1の部分は、非限定的な例証として、圧縮機セクション152の入口184に提供される排出ガスの湿分レベルよりも低い、約10%〜100%、20%〜90%、又は30%〜80%などの湿分レベルを有することができる。
上述のEG処理構成要素に加えて、又はその代わりとして、図6のEGプロセスシステム54は、ブースタブロア、圧縮機、及び/又は図3に関して上述したものを含む様々な他の構成要素を含むことができる。EG処理構成要素192はまた、必要に応じて直列又は並列に配列することができる。実際に、EG処理構成要素192は、制御システム100によって個別に又は全体的に制御され、これらの作動は、オペレータ入力、フィードバック信号、設定ポイント、及び他の同様の制御入力を含むことができる同様の入力に基づいて、少なくとも部分的に制御されるようになる。更に、制御システム100は、このような入力に応答して、流れ制御システム250、流れ調節システム326、又はこれらの構成要素の何れかの組み合わせの作動を制御することができる。本明細書で検討されるように、このような制御手法は、プロセッサによって実行可能な命令を全体的に格納する1又は2以上の非一時的な機械可読媒体上に実装することができる。これらの構成要素の1つの実施例は、コントローラ118のメモリ122及びプロセッサ120を含む。
図示のように、制御システム100は、タービンセクション156に関する1又は2以上の作動パラメータを監視するよう構成された1又は2以上のセンサ328に通信可能に結合される。例えば、1又は2以上のセンサ328は、温度、圧力、湿度レベル、酸素レベル、CO2レベル、流量、粒子状物質レベル、タービンブレード/ホイール回転速度、シャフト176の回転速度、又はこれらの組み合わせを監視するよう構成することができる。その結果、1又は2以上のセンサ328は、制御システム100のフィードバック信号を提供することができ、制御システム100のコントローラ118(図2)は、このフィードバックを処理して、EGプロセスシステム54、流れ制御システム250、流れ調節システム326、又はガスタービン150の他の構成要素の何れかの作動パラメータを調整すべきかどうかを判定することができる。
例えば、作動中、流れ制御システム250は、流れ制御システム入口330にて処理された排出ガスとして排出ガス66を受けることができる。制御システム100は、排出ガス66の1又は2以上のパラメータ(例えば、温度、圧力、湿度、湿分、又はこれらの組み合わせ)を示すフィードバックを受け取ることができる。パラメータに基づいて、及び排出ガス66の所望の最終用途に基づいて、制御システム100は、上記で検討した第1及び第2の出口288、296を含む1又は2以上の流れ制御システム出口332を介して流れを分流することができる。
制御システム100はまた、タービンセクション156のどの位置が処理された排出ガス流252の1又は2以上を受け取ることから恩恵を受けることができるかを判定することができる。例えば、制御システム100は、圧力、温度、流量、可動部品及び固定部品(例えば、タービンブレード274と内側シュラウド/ケーシング280)間のクリアランス、又は同様のものを示すフィードバックをタービンセクション156の前方部分294に位置決めされた第1のセンサ334から受け取ることができる。制御システム100は、フィードバックに基づいて、フィードバックが望ましくない高温、望ましくない低圧、望ましくない少ない又は不均一なクリアランス、又は同様のものを示すことを判定することができ、第2のタービンセクション入口298への排出ガス66の流れを調整することができる。第2のセンサ336、第3のセンサ338、第4のセンサ340、又は第5のセンサ342からのフィードバックに基づいて、タービンセクション156全体にわたって同様のタイプの監視及び調整を行うことができる。
更に、このような調整は、タービンケーシング及び膨張ゾーン270に沿った及び/又はその内部の流れに限定されない。実際に、制御システム100はまた、ミッドスパン軸受組立体302及び/又はタービン軸受組立体308に関するフィードバックを受け取ることができる。例えば、フィードバックは、ミッドスパン軸受組立体302の内側ハウジング304に位置決めされた第5のセンサ344及び/又はミッドスパン軸受組立体302の外側ハウジング348に位置決めされた第6のセンサ346によって生成することができる。加えて、又は代替として、フィードバックは、タービン軸受組立体308の内側ハウジング310に位置決めされた第7のセンサ350及び/又はタービン軸受組立体308の外側ハウジング312に位置決めされた第8のセンサ352によって生成することができる。
これらのセンサの何れか1つ又はこれらの組み合わせから得られるフィードバックは、ミッドスパン軸受組立体302及び/又はタービン軸受組立体308内の圧力、温度、及び/又は可動部品と固定部品間のクリアランスに関連することができる。フィードバックに基づいて、制御システム100は、フィードバックが関連する特定の軸受組立体に対する排出ガス66の流量を調整することができる。例えば、ミッドスパン軸受組立体302における圧力が圧力閾値を下回る場合には、制御システム100は、流れ制御システム250から1又は2以上の排出ガス入口306への排出ガス66の流れを増大させることができる。同様に、ミッドスパン軸受組立体302における温度が温度閾値を上回る場合には、制御システム100は、流れ制御システム250から1又は2以上の排出ガス入口306への排出ガス66の流れを増大させることができる。更に、軸受組立体の可動部品と固定部品間のクリアランスが特定の閾値を下回る場合には、制御システム100は、排出ガス66によって提供される冷却を増大させることができる(例えば、流量を増大させること及び/又は排出ガス66の温度を低下させることにより)。制御システム100は、タービン軸受組立体308に対して同様の作動を実施することができる。
上記で検討したように流れを配向することに加えて、制御システム100はまた、処理された排出ガス流252の温度、流量、圧力、及びその他に関連するパラメータを監視し制御することができる。詳細には、制御システム100は、一部の実施形態において、流れ252が適切な温度、流量、及び圧力でタービンセクション156に提供されるのを確保することができる。例えば、制御システム100は、処理された排出ガス流252の圧力を監視することができ、EGプロセスシステム54(例えば、ブースタブロア、圧縮機)の1又は2以上の構成要素の作動を調整して、注入側(例えば、入口278及び/又は膨張ゾーン270内)での排出ガス66の圧力が、排出ガス66の所望の効果を提供しながら逆流を阻止するのに十分であるのを確保することができる。換言すると、制御システム100は、処理された排出ガス流252の圧力を低側圧力閾値と上側圧圧力閾値との間に調整することができる。
別の実施例として、制御システム100は、処理された排出ガス流252の温度が、タービンセクション156の種々の構成要素の冷却を可能にするほど十分に低くいが、熱応力を引き起こす可能性があるタービンセクション156にわたる大きな温度低下を生じるほどには低くないように保証することができる。従って、流れ252の圧力と同様にして、制御システム252は、処理された排出ガス流252の温度を下側温度閾値と上側温度閾値との間に制御することができる。以下で詳細に検討するように、タービンベースのサービスシステム14全体にわたって、同様の作動を実施することができる。
図7は、制御システム100が処理された排出ガス流252を利用して圧縮機セクション152の作動性を向上させることができる方式の1つの実施形態を示している。上述のタービンセクション156と同様の方式で、圧縮機セクション152は、排出ガス66を圧縮機セクション152の種々の領域に処理された排出ガスとして送給する(例えば、シール、冷却、クリアランス制御、圧力安定化、温度安定化、及び/又はパージのため)のを可能にする複数の排出ガス入口を含む。詳細には、図示のように、圧縮機セクション152は、圧縮機軸受組立体360を含み、該圧縮機軸受組立体360は、タービンセクション156の軸受組立体と同様に、シャフト176(圧縮機セクション152及びタービンセクション156のそれぞれのシャフトを含むことができ、又は両セクションを通って延びる単一シャフトであってもよい)の重量を支持し、シャフト176の熱成長及び/又は収縮に対応し、また、SEGR GTシステム52の作動中にシャフト176の回転速度を支持するよう設計された1又は2以上の軸受を含むことができる。非限定的な例証として、圧縮機軸受組立体360は、ジャーナル軸受、荷重スラスト軸受、非荷重スラスト軸受、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
圧縮機軸受組立体360は、該圧縮機軸受組立体360の摩擦及び熱を低減する流体(例えば、加圧オイル)を収容するよう少なくとも部分的にシールされた内側ハウジング362を含むことができる。内側ハウジング362は、外側ハウジング364内に位置付けることができる。圧縮機軸受組立体360はまた、排出ガス66が組立体360の1又は2以上の冷却チャンネルに流入するのを可能にする1又は2以上の排出ガス入口366を含むことができる。1つの実施形態によれば、排出ガス66は、シール媒体、パージ媒体(例えば、高温流体をパージするための)、又はこれらの組み合わせとして機能を果たすことができる。実際に、1つの実施形態において、排出ガス66は、圧縮機軸受組立体360内の圧力安定化を可能にすることができる。例えば、作動の途中で、排出ガス66は、圧縮機軸受組立体360を通って流れることができ、ここで圧縮機軸受組立体360に流れる量は、圧縮機軸受組立体360から流出(例えば、漏洩により)する排出ガス66の量に実質的に等しい。このようにして、比較的一定圧力で流れ制御システム250から圧縮機軸受組立体360に流れる排出ガス66は、圧縮機軸受組立体360内の圧力を安定化させる役割を果たすことができる。このような圧力安定化は、運転柔軟性(例えば、シャフト176の回転速度の変化によって生じるより大きな範囲の温度に耐える能力)を向上させ、並びに圧縮機軸受組立体360の耐用寿命を改善することを可能にすることができる。
図6に関して上記で検討したように、制御システム100は、流れ制御システム250、EGプロセスシステム54、及びタービンベースのサービスシステム14全体にわたって位置決めされる種々のセンサに通信可能に結合される。圧縮機軸受組立体360に関して、制御システム100は、圧縮機軸受組立体360の外側ハウジング364に位置決めされる第1のセンサ368、圧縮機軸受組立体360の内側ハウジング362に位置決めされる第2のセンサ370、又はこれらの組み合わせからフィードバックを受け取ることができる。これらのセンサの何れか又は両方から得られたフィードバックの結果として、制御システム100は、排出ガス66の温度、圧力、流量、又はこれらの組み合わせなど、1又は2以上の入口366に対する排出ガス66の少なくとも1つのパラメータを調整することができる。
圧縮機軸受組立体360の1又は2以上の入口366に加えて又はその代わりに、圧縮機セクション152は、該圧縮機セクション152の外側ケーシング376と内側ケーシング378との間のスペースにより形成されるプレナム374内に排出ガス66を送給するのを可能にする1又は2以上の圧縮機入口372を含むことができる。1又は2以上の圧縮機入口372は、圧縮機セクション152の入口端部380と出口端部382との間の何れかのポイントに位置付けることができる。図示のように、入口372は、圧縮機ブレード388に結合された圧縮機ホイール386により形成された圧縮機段384にて及び/又は圧縮機段384間で圧縮機セクション152の冷却を可能にするように位置付けることができる。1又は2以上の入口372に提供される排出ガス66は、圧縮機セクション152の冷却、温度安定化、クリアランス制御(例えば、圧縮機ブレード388と内側ケーシング378の1又は2以上のシュラウドセグメントとの間)、パージ、及び/又は圧力安定化のために利用することができる。
例えば、排出ガス66は、排出ガス66は、流れ制御システム250から、出口端部382に位置決めされた第1の圧縮機入口390に提供することができる。第1の圧縮機入口390に提供される排出ガス66がプレナム374内の排出ガス66よりも高い圧力を有する実施形態において、排出ガス66は、出口端部382から入口端部380に向かって流れることができる。特定の実施形態において、排出ガス66は、圧縮機セクション152の出口端部382から熱を受け取ることができ(例えば、出口端部382が、一般に、圧縮による熱に起因して入口端部380よりも高温であるので)、また、流れ制御システム250から圧縮機セクション152への入口流路392に沿って流れる排出ガス66に熱を伝達し、又はこれと組み合わせることができる。このような熱伝達は、圧縮のため圧縮機セクション152に流入する(例えば、入口184を介して)排出ガス66の予熱をもたらすことができ、これは、悪天候中又は低温/寒冷条件下での始動中に圧縮機セクション152を除氷するのに望ましいとすることができる。或いは、プレナム374を通って流れる排出ガス66が、圧縮機セクション152に提供される排出ガス66よりも十分に低温であるような特定の実施形態において、プレナム374を通って流れる排出ガス66は、圧縮機セクション152に流入する排出ガス66を冷却することができ、これは圧縮効率を向上させることができる。
一部の実施形態において、プレナム374内で加熱されていた排出ガス66は、矢印394で示されるように、圧縮機セクション152のプレナム374から出て、入口流路392と合流することができる。更に、1つの実施形態において、入口流路392は、第1のプレナム出口396から圧縮機セクション152の入口184に流れることができる。換言すると、1つの実施形態において、圧縮機セクション152の入口184は、排出ガス66が予熱された後、プレナム374から排出ガス66を受け取ることができる。従って、流れ制御システム250から圧縮機セクション152に直接提供され、その後で加熱された排出ガス66と組み合わされる排出ガス66は、プレナム374から出る排出ガス66の高い温度を相殺するのに十分に低い温度を有することができる。この組み合わされたストリームは、圧縮機セクション152内で圧縮され、燃焼器160の1又は2以上内で燃焼希釈剤として、及び/又はEG供給システム78の生成ガスとして利用される排出ガス66とすることができる。
排出ガス66を圧縮機入口390に提供することに加えて、又はその代わりに、流れ制御システム250は、第1の圧縮機入口390よりも圧縮機セクション152の入口端部380に向かってより近接して位置決めされた第2の圧縮機入口398に排出ガス66を(例えば、1又は2以上の処理された排出ガス流252を介して)提供することができる。第2の圧縮機入口398に流入する排出ガス66の圧力がプレナム374の他の部分よりも高圧である実施形態において、排出ガス66は、入口端部380から出口端部382に流れることができる。このような実施形態において、第2の入口398に流入する排出ガス66は、入口端部380から熱を除去するよう制御することができ、これにより、排出ガス66が燃焼器160及び/又はEG供給システム78内で使用するために圧縮される効率を向上させることができる。
排出ガス66をプレナム374に提供することに加えて、又はその代わりに、排出ガス66は、圧縮機セクション152の圧縮ゾーン400に提供することができ、ここで、排出ガス66は、燃焼器160、EG供給システム78、又はこれらの組み合わせ内で使用するために圧縮される。例えば、流れ制御システム250(及び/又は冷却/シール排出ガスが他の場合に生じる湿分分離器)をバイパスした排出ガス66に加えて、又はその代わりに、流れ制御システム250は、処理された排出ガス流252の1又は2以上を圧縮ゾーン400に提供し、ゾーン400内の圧力及び/又は温度の安定化を可能にすることができる。例えば、追加の排出ガス66を圧縮ゾーン400の特定の領域に提供し、圧縮機段384の1又は2以上での圧力及び/又は温度レベルを調整することが望ましいとすることができる。換言すると、圧縮機段384の1又は2以上での圧力及び/又は温度レベルを調整することにより、処理された排出ガス流252は、圧縮機セクション152にわたる温度及び/又は圧力増大の一貫性を高めることが可能となる。
加えて、又は代替として、一部の実施形態において、排出ガス66は、種々の圧縮段に提供され、クリアランスを制御し、及び熱膨張を均質化/制御することができる。例えば、圧縮機段384の1又は2以上で生じる熱膨張が不均一であるか又は所定の範囲内である実施形態において、排出ガス66は、圧縮機段384の全て又は一部(例えば、ホイール386、ブレード388、又はその両方)を冷却(又は加熱)し、所望のレベルの熱膨張、従って、ブレード388と内側ケーシング378のシュラウドとの間のクリアランスを得るように制御することができる。
上記で検討したように、処理された排出ガス流252は、圧縮機セクション152における様々な領域に提供することができる。同様に、排出ガス42は、1又は2以上の圧縮機出口404を介して圧縮機セクション152から(例えば、プレナム374から)引き出すことができる。図示の実施形態において、1又は2以上の圧縮機出口404は、圧縮機セクション152の外側ケーシング376に位置決めされ、これにより、圧縮機セクション152の領域を冷却した後に排出ガス42をプレナム374から引き出すことが可能となる。排出ガス42は、1又は2以上の生成ガス流406として1又は2以上の圧縮機出口404からでることができ、EG供給システム78、燃焼器160、EGプロセスシステム54、流れ制御システム250、又はこれらの組み合わせに提供することができる。
タービンセクション156と同様に、制御システム100は、圧縮機段384に関連するパラメータ(例えば、温度、圧力、熱膨張、クリアランス)、プレナム374内の環境、又はこれらの組み合わせを監視するよう構成された1又は2以上のセンサ408からフィードバックを受け取ることができる。例えば、センサ408の1又は2以上は、プレナム374内、圧縮ゾーン400内、又は両方内に位置付けることができる。制御システム100は、センサ408によって生成されるフィードバックを監視することができ、結果として処理された排出ガス流252の1又は2以上のパラメータ(例えば、流量、圧力、温度)を調整することができる。例えば、1又は2以上のセンサ408は、圧縮段384の温度を監視するように構成することができ、処理された排出ガス流252の温度、流量、又は両方を調整し、複数の圧縮段384のうちの1又は2以上の圧縮段の温度を下側温度閾値と上側温度閾値との間に維持する(例えば、圧縮機セクション152にわたる均質な温度上昇を確保する、及び/又は圧縮機ブレード388と内側ケーシング378との間の所望のクリアランスを確保する)ようにすることができる。
制御システム100はまた、圧力に基づいて同様の動作を実施することができる。例えば、制御システム100は、圧縮機段384の1又は2以上における圧力を示すフィードバックを受け取ることができ、また、制御システム100は、処理された排出ガス流252のうちの1又は2以上を段384に近接した領域(例えば、矢印402で示すような)に提供して、圧縮機セクション152に沿った一貫して均質な圧力上昇を確保することができる。
上記で検討したように、EGプロセスシステム54にて処理されている排出ガス66は、排出ガス66を冷却流体として、圧力安定化流体として、加熱流体として(例えば、除氷用)、又はこれらの組み合わせとして利用するのを可能にする1又は2以上の特性を有することができる。更に、低い湿分及び湿度レベルの排出ガス66により、圧縮空気(酸素及び湿分が含まれた)又は窒素などの他のガス及び他の不活性ガスの代わりに排出ガス66を利用することが可能となる。実際に、本発明の実施形態による冷却、加熱、パージ、クリアランス制御、及び/又はシールのために排出ガス66を使用することは、SEGR GTシステム52が原油二次回収と組み合わせて使用される実施構成に特に好適とすることができ、この場合生成ガス中の酸素レベルが低いことが望ましい。更に、排出ガス66は、システム52内で生成されて循環されるという追加の利点を提供し、この場合、窒素などの不活性ガスは、指定設備、貯蔵タンク及びその他を用いて連続的に生成し、及び/又はシステム52内に取り込むことができる。これにより、排出ガス66は、上述の目的の流体として利用できると共に、主作動流体としての機能を果たすことができる。
実際に、EGプロセスシステム54を用いて排出ガス66の幾つかのパラメータを調整する能力に起因して、タービンベースのサービスシステム14はまた、排出ガス66を利用して酸化剤圧縮システム186の1又は2以上の構成要素を冷却、加熱、乾燥、洗浄、又は加圧することができる。例えば、図示のように、タービンベースのサービスシステム14は、処理された排出ガス流路410を含み、該流路は、流れ制御システム250(又はEGプロセスシステム54)から酸化剤圧縮システム186に延びる幾つかの実際の導管又は通路を含むことができる。流路410に沿って提供される処理された排出ガス流252を用いて、酸化剤圧縮機188、該圧縮機188の駆動装置190、及び/又は機械装置106、180の構成要素のうちの1又は2以上の作動性を向上させることができる。
図8には、排出ガス66を機械装置06、180と共に利用できる方式の1つの実施形態が示されている。具体的には、図8は、処理された排出ガス流252が、主酸化剤圧縮機(MOC)422への第1の流路420、ギアボックス426への第2の流路424、及び発電機430への第3の流路428を辿るタービンベースのサービスシステム14の1つの実施形態を示している。
図示のように、MOC422は、SEGR GTシステム52のシャフト176によって少なくとも部分的に駆動され、ここでシャフト176の回転は、酸化剤68を圧縮酸化剤432に圧縮するためにMOC422において利用される出力を生成する。圧縮酸化剤432は、一般に、SEGR GTシステム52内で燃焼するために利用され、このようなプロセスに好適なあらゆる圧力に圧縮することができる。一般に、MOC422は、1又は2以上の圧縮段を含み、該圧縮段は、半径方向、軸方向、又は円周方向段とすることができ、1つのケーシング又は複数のケーシング内に収容することができる。
一部の実施形態において、MOC422に流れる第1の流路420内の排出ガス66は、圧縮機及びタービンセクション152、156に関して上記で説明したのと同様の方式で利用することができる。すなわち、排出ガス66は、圧縮強化、及び/又は圧力安定を可能にし、及び/又はMOC422にわたって温度が上昇するようにMOC422の特定セクションを冷却するのに利用することができる。例えば、排出ガス66は、圧縮機ケーシングに沿って流れ、ケーシングを冷却して、スループットの向上を可能にすることができる。他の実施形態において、排出ガス66は、MOC422の圧縮機ケーシングを通って、圧力安定化、クリアランス制御、熱膨張制御、及びその他のために1又は2以上の酸化剤圧縮段に流入することができる。排出ガス66はまた、圧縮効率を改善する段間冷却媒体として機能を果たすことができる。更に、1つの実施形態において、矢印434で図示するように、第1の流路420は、酸化剤流路436と流れ統合して、酸化剤68がMOC422に導入される前に酸化剤68の冷却を可能にすることができる。加えて、又は代替として、排出ガス66は、酸化剤68と組み合わせて該酸化剤68を希釈し、燃料器160に導入する前に酸化剤68と排出ガス66の予混合を可能にすることができる。
更に、制御システム100は、1又は2以上のMOCセンサ438を用いてMOC422の1又は2以上のパラメータ(例えば、段温度、段圧力、ケーシング温度及び/又は圧力、圧縮機段クリアランス)を示すフィードバックを監視することができる。例証として、制御システム100は、MOC422(例えば、圧縮段の)にわたる温度を監視することができ、第1の流路420に沿った排出ガス66の流れを調整(例えば、温度、圧力、又は流量を調整)し、MOC422にわたるほぼ一定の温度変化(例えば、各圧縮段にて均質な温度)を維持することができる。MOC422内の圧力に関して、同様の動作を実施することができる。
図示の実施形態において、タービンベースのサービスシステム14はまた、平行シャフトギアボックス、遊星ギアボックス、又は同様のものなどの何れかの好適なタイプのものとすることができるギアボックス426を含む。ギアボックス426は、高速度又は低速度のように、SEGR GTシステム52と異なる速度でMOC422が作動するのを可能にすることができる。実際に、1つの実施形態において、ギアボックス426により、SEGR GTシステム52が所望の負荷で作動できるようにしながら、MOC422が所望の速度で作動できるようになる。ギアボックス426は、1又は2以上の軸受組立体、ギア組立体、又はこれらの組み合わせを含むことができ、第2の流路424に沿って冷却流、加熱流、パージ流、又は乾燥流として排出ガス66を受け取ることから恩恵を受けることができる。
例えば、排出ガス66中の比較的低い湿分レベル(例えば、低湿度)及び低レベルの腐食材料により、排出ガス66が圧縮機セクション152及びタービンセクション156の軸受組立体と同様に利用できるようになる。従って、特定の実施形態において、制御システム100は、1又は2以上のギアボックスセンサ432を介してギアボックス内(例えば、軸受組立体を含む種々のシール内)の温度及び/又は圧力を監視することができ、また、必要に応じて第2の流路424に沿って排出ガス66を提供することができる。実際に、排出ガス66を利用して、ギアボックス426の温度を下側及び上側温度閾値間に維持することができ、及び/又はギアボックス426の種々のシール機構内の圧力を下側及び上側圧力閾値間に維持することができる。更に、第2の流路424に沿って流れる排出ガス66は、特定の実施形態において、湿潤環境のようなギアボックス426内の湿分を軽減するのに使用される乾燥流として利用することができる。加えて、又は代替として、1つの実施形態において、排出ガス66は、汚染物質(例えば、砂、汚れ、湿分)をギアボックス426のハウジングの外に運び、高温ガスをギアボックス426の外に吹き出し、又はこのような汚染物質をギアボックス426のギア機構の外に取り除いて、より長い作動時間を促進することができる加圧流として利用することができる。
一部の実施形態において、排出ガス66は、ギアボックス426によって使用される1又は2以上の潤滑剤の温度制御に用いることができる。例えば、排出ガス66は、1又は2以上の潤滑剤と熱交換するのに使用して、潤滑剤を上側温度閾値と下側温度閾値との間で維持できるようにすることができる。このようにして、排出ガス66は、設計作動温度での潤滑剤の保守管理を可能にすることができる。
図示のように、タービンベースのサービスシステム14はまた、SEGR GTシステム52を介して発生する出力を用いることによって電力74を出力するよう構成された発電機430を含む。例えば、電力74は、自治体の配電網に提供することができる。図示の発電機430は両端を有し、発電機430の入力がシャフト176に対応し、発電機430の出力シャフト434が、ギアボックス426の入力シャフト436に対応する。
本発明の実施形態によれば、ギアボックス426と同様にして、流れ制御システム250は、冷却、乾燥、パージ、又は汚染物質除去のために排出ガス66を第3の流路428に沿って発電機430に配向することができる。例えば、制御システム100は、1又は2以上の発電機センサ438からフィードバックを受けることができ、該フィードバックセンサは、発電機430の内部温度、発電機430の1又は2以上のシールの圧力、発電機430の湿度、又はこれらもしくは同様のパラメータの何らかの組み合わせを示すフィードバックを生成することができる。監視されるパラメータに基づいて、制御システム100は、発電機430の湿度の低減、発電機430からの汚染物質(例えば、粒子状物質)の除去、発電機430の冷却又は加熱、或いはこれらの組み合わせを行うために第3の流路428に沿った排出ガス66の適切な流れを可能にするようにして流れ制御システム250を作動させることができる。
例えば、発電機430が低温/寒冷気候に曝される実施形態において、制御システム100は、低温、高湿分レベル、又はこれらの組み合わせを示すフィードバックを受け取って、排出ガス66の暖流又は高温流を発電機430に配向して発電機430を除氷又は暖機することができる。発電機430の冷却、発電機430の除湿、発電機430への少量の湿度の付与、又は他のこのような実施構成のために同様の動作を実施することができる。更にまた、図9に示す構成要素のような酸化剤圧縮システム186の他の構成要素に対して同様の動作を実施することができる。
詳細には、図9は、タービンベースのサービスシステム14の1つの実施形態を示し、ここでは流れ制御システム250が、処理された排出ガス流252の1又は2以上を酸化剤圧縮システム186の駆動装置440(蒸気タービン440として例示される)及び/又は酸化剤圧縮システム186のクラッチ442に提供するよう構成されている。詳細には、流れ制御システム250は、第4の流路444を介して排出ガス66を蒸気タービン440に送給することができ、該第4の流路444は、1又は2以上の導管、管路、及び関連する流れ調整特徴要素を含むことができる。蒸気タービン440に提供される排出ガス66は、圧縮機セクション152、タービンセクション156、MOC422、ギアボックス426、及び/又は発電機430に関して上記で検討したのと同様にして利用することができる。従って、排出ガス66は、温度及び/又は湿度レベルの調整、汚染物質の除去、蒸気タービン440のパージ、蒸気タービン440の段のクリアランスの制御(例えば、熱膨張を制御することによる)、及び同様のことを行うのに用いることができる。
更に、破線矢印446で示されるように、排出ガス66はまた、HRSG56(又は他の蒸気供給源)から蒸気タービン440に提供される蒸気(「A」で表記される)の温度及び/又は圧力を調整するのに用いることができる。加えて、又は代替として、破線矢印448で示されるように、排出ガス66は、蒸気タービン440からHRSG56に提供される蒸気(「B」で表記される)の温度及び/又は圧力を調整するのに用いることができる。実際に、制御システム100は、1又は2以上の蒸気タービンセンサ450を用いて、蒸気タービン440の蒸気及び凝縮液温度及び/又は圧力、段間圧力及び温度、ケーシング温度、又は他のこのようなパラメータを監視することができる。駆動装置440が異なるタイプのもの(例えば、電気モータ)である実施形態において、制御システム100は、そのパラメータを監視し、発電機430に関して上記で説明したのと同様に排出ガス66を利用することができる。
特定の実施形態において、蒸気タービン440をSEGR GT列から結合解除するのが望ましいとすることができる。従って、図示のタービンベースのサービスシステム14はまた、蒸気タービン440がSEGR GTシステム52から独立して作動するのを可能にするクラッチ442を含む。図示のように、流れ制御システム250はまた、第5の流路452を介して処理された排出ガス流252の1又は2以上をクラッチ442に提供することができる。排出ガス66は、クラッチ442において、シール、温度制御、圧力制御、汚染物質制御、パージ、1又は2以上のクラッチ潤滑剤の温度制御、又はこれらの組み合わせのために利用することができる。実際に、制御システム100は、クラッチ442において、温度、圧力、湿度レベル、又はこれらの組み合わせに関連する1又は2以上のパラメータを監視することができる。このような監視の結果として、制御システム100は、温度、圧力、湿度レベル、湿分レベル、又はこれらの組み合わせのような、クラッチ442に流れる排出ガス66の1又は2以上のパラメータを調整し、クラッチ442を各パラメータに対して所望の範囲内に維持することができる。
(補足説明)
上記で記載されるように、本発明の実施形態は、処理された排出ガスを使用して、タービンベースのサービスシステムの種々の構成要素の温度制御、圧力制御、湿度制御、パージ、クリアランス制御、及び/又はシールするシステム及び方法を提供する。上記で記載された特徴要素の何れか1つ又はその組み合わせは、あらゆる好適な組み合わせで利用できる点に留意されたい。実際に、このような組み合わせの全ての並び換えも現在企図される。例証として、以下の条項は、本開示の更なる説明として提供されるものである。
実施形態1.ガスタービンシステムを備えたシステムであって、該ガスタービンシステムが、タービン燃焼器と、タービン燃焼器からの燃焼生成物により駆動されるタービンと、タービンによって駆動され、排出ガスを圧縮してタービンに供給するよう構成された排出ガス圧縮器と、排出ガス再循環(EGR)システムと、を含み、EGRシステムが、排出ガスを1又は2以上の排出ガス再循環経路に沿ってタービンからガスタービンシステムの第1及び第2の排出ガス入口まで再循環させるよう構成され、スクラビングシステムと、少なくとも第2の排出ガス入口の上流側の湿分分離器とを有し、第1の排出ガス入口により排出ガス圧縮器が排出ガス圧縮のため排出ガスを吸入することが可能となり、第2の排出ガス入口は第1の排出ガス入口から分離されている。
実施形態2.第2の排出ガス入口は、1又は2以上の排出ガス再循環経路のうちの少なくとも1つからの排出ガスが冷却チャンネル、シールチャンネル、加熱チャンネル、パージチャンネル、又はこれらの組み合わせに流入することを可能にするように位置決めされる、請求項1に記載のシステム。
実施形態3.第2の排出ガス入口は、1又は2以上の排出ガス再循環経路のうちの少なくとも1つからの排出ガスがタービンの内側ケーシングと外側ケーシングとの間に形成されたタービンプレナム内に流入可能にして、内側ケーシング、外側ケーシング、タービンの1又は2以上のタービン段、又はこれらの組み合わせの冷却を可能にするように位置決めされる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態4.第2の排出ガス入口は、1又は2以上の排出ガス再循環経路のうちの少なくとも1つからの排出ガスがタービンホイール、タービンブレード、又はこれらの組み合わせの内部内に配置されたチャンネルに流入可能にして、タービンホイール、タービンブレード、又はこれらの組み合わせの冷却を可能にするように位置決めされる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態5.第2の排出ガス入口は、1又は2以上の排出ガス再循環経路のうちの少なくとも1つからの排出ガスがガスタービンシステムのミッドスパン軸受組立体、ガスタービンシステムのタービン軸受組立体、ガスタービンシステムの圧縮機軸受組立体、又はこれらの組み合わせに流入可能にして、ミッドスパン軸受組立体、タービン軸受組立体、圧縮機軸受組立体、又はこれらの組み合わせの冷却、パージ、シール、又はこれらの組み合わせを可能にするように位置決めされる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態6.第2の排出ガス入口は、1又は2以上の排出ガス再循環経路のうちの少なくとも1つからの排出ガスが、排出ガス圧縮器の1又は2以上の圧縮機段の温度制御を目的として排出ガス圧縮器の内側圧縮機ケーシングと外側圧縮機ケーシングとの間に形成された圧縮機プレナム内に流入可能にするように位置決めされる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態7.第2の排出ガス入口が、タービンのタービン段間に位置決めされる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態8.第2の排出ガス入口が、排出ガス圧縮器の圧縮機段間に位置決めされる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態9.加圧された酸化剤をタービン燃焼器に供給するよう構成された酸化剤圧縮システムを更に備え、酸化剤圧縮システムが1又は2以上の機械構成要素を含み、第2の排出ガス入口が、1又は2以上の機械構成要素のうちの少なくとも1つに結合される、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態10.酸化剤圧縮システムが主酸化剤圧縮機を含み、第2の入口が、1又は2以上の排出ガス再循環経路のうちの少なくとも1つからの排出ガスが主酸化剤圧縮機の内側酸化剤圧縮機ケーシングと外側酸化剤圧縮機ケーシングとの間に形成された酸化剤圧縮機プレナム内に流入可能にして、酸化剤圧縮機の1又は2以上の圧縮機段の温度制御を可能にするように位置決めされる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態11.酸化剤圧縮システムが、ガスタービンシステムによって駆動される主酸化剤圧縮機と、主酸化剤圧縮機がガスタービンシステムと異なる作動速度で作動できるように構成されたギアボックスとを含み、第2の入口がギアボックスに位置決めされる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態12.ガスタービンシステムによって駆動され且つ電力を発生するよう構成された発電機を更に備え、該発電機が第2の排出ガス入口を含む、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態13.EGRシステムが、スクラビングシステム及び湿分分離器を有する排出ガス処理システムと、第2の排出ガス入口と排出ガス処理システムとの間で1又は2以上の排出ガス再循環経路のうちの少なくとも1つに沿って位置決めされる流れ制御システムと、を含み、流れ制御システムが、排出ガスが第1の排出ガス入口から別個の経路に沿って第2の排出ガス入口に流れるのを可能にするよう構成された排出ガス流れヘッダを含む、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態14.流れ制御システムが、第1の排出ガス入口、第2の排出ガス入口、又はこれらの組み合わせに提供される排出ガスの圧力を増大させるよう構成された1又は2以上のブースタ圧縮機を含む、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態15.1又は2以上の命令セットを全体として格納する1又は2以上の有形の非一時的機械可読媒体と、1又は2以上のプロセッシングデバイスとを有する制御システムを更に備え、プロセッシングデバイスが、1又は2以上の命令セットを実行して、タービン、排出ガス圧縮器、又はシステムの別の構成要素、或いはこれらの組み合わせの動作パラメータを示すデータを受け取り、受け取ったデータの結果として、第1の排出ガス入口、第2の排出ガス入口、又は両方に提供される排出ガスのパラメータを調整する、ように構成されている、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態16.温度、圧力、湿分、流量、又はこれらの組み合わせを示すフィードバックを生成するよう構成された1又は2以上のセンサを更に備え、1又は2以上のセンサが制御システムに通信可能に結合され、1又は2以上のセンサが、動作パラメータを示すデータとして制御システムにフィードバックを提供するよう構成される、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態17.第2の入口がタービンに位置決めされ、1又は2以上のセンサがタービンに位置決めされ、1又は2以上のプロセッシングデバイスが、1又は2以上の命令セットを実行して、1又は2以上のセンサにより生成されるフィードバックを監視し、該フィードバックの結果として第2の排出ガス入口に提供される排出ガスのパラメータを調整するよう構成される、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態18.1又は2以上のセンサにより生成されるフィードバックが、タービンのタービン段の温度又は該タービン段間の温度を示し、1又は2以上のプロセッシングデバイスが、1又は2以上の命令セットを実行して、フィードバックの結果として第2の排出ガス入口に提供される排出ガスの流量、温度、又はこれらの組み合わせを調整するように構成される、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態19.1又は2以上のセンサにより生成されるフィードバックが、タービンのタービン段の圧力又は該タービン段間の圧力を示し、1又は2以上のプロセッシングデバイスが、1又は2以上の命令セットを実行して、フィードバックの結果として第2の排出ガス入口に提供される排出ガスの流量、温度、又はこれらの組み合わせを調整するように構成される、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態20.第2の入口が排出ガス圧縮器に位置決めされ、1又は2以上のセンサが排出ガス圧縮器に位置決めされ、1又は2以上のプロセッシングデバイスが、1又は2以上の命令セットを実行して、1又は2以上のセンサにより生成されるフィードバックを監視し、該フィードバックの結果として第2の排出ガス入口に提供される排出ガスのパラメータを調整するよう構成される、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態21.1又は2以上のセンサにより生成されるフィードバックが、排出ガス圧縮器の圧縮機段又は該圧縮機段間の圧力を示し、1又は2以上のプロセッシングデバイスが、1又は2以上の命令セットを実行して、フィードバックの結果として第2の排出ガス入口に提供される排出ガスの流量、温度、又はこれらの組み合わせを調整するように構成される、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態22.酸化剤中1.0±0.01、0.02、0.03、0.04、又は0.05の燃料対酸素の燃焼当量比で燃料/酸化剤混合気を燃焼させるよう構成されたタービン燃焼器を有する量論的燃焼システムを更に備える、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態23.タービン内の燃焼ガスから排出ガスを生成するステップと、排出ガスを排出ガス再循環経路に沿って再循環させるステップと、排出ガス処理システムを用いて排出ガス再循環経路に沿った排出ガス内の湿分を低減するステップと、圧縮のため排出ガスを排出ガス圧縮器の第1の排出ガス入口に提供するステップと、温度制御、クリアランス制御、圧力制御、シール、又はこれらの組み合わせのため第1の排出ガス入口から分離された第2の排出ガス入口に排出ガス再循環経路から排出ガスを提供するステップと、を含む、方法。
実施形態24.タービン燃焼器内で酸化剤中1.0±0.01、0.02、0.03、0.04、又は0.05の燃料対酸素の燃焼当量比で燃料/酸化剤混合気を燃焼させて燃焼ガスを発生させるステップを更に含む、前出の実施形態の何れかに記載の方法。
実施形態25.制御システムを用いてタービン、排出ガス圧縮器、又はこれらの組み合わせの動作パラメータを監視し、監視の結果として第2の排出ガス入口に提供される排出ガスのパラメータを調整するステップを更に含む、前出の実施形態の何れかに記載の方法。
実施形態26.制御システムを用いてタービンの温度及び/又は圧力を示すフィードバックを監視するステップを更に含み、排出ガスを排出ガス再循環経路から第2の排出ガス入口に提供するステップが、タービンの内側タービンケーシングと外側タービンケーシングとの間に位置決めされたタービンプレナムに通じたタービン入口に排出ガスを提供するステップを含み、第2の排出ガス入口に提供される排出ガスのパラメータを調整するステップが、タービンプレナムに提供される排出ガスの流量を調整するステップ、タービンプレナムに提供される排出ガスの温度を調整するステップ、タービンプレナムに提供される排出ガスの圧力を調整するステップ、又はこれらの組み合わせを含む、前出の実施形態の何れかに記載の方法。
実施形態27.制御システムを用いて排出ガス圧縮器の温度及び/又は圧力を示すフィードバックを監視するステップを更に含み、排出ガスを排出ガス再循環経路から第2の排出ガス入口に提供するステップが、排出ガス圧縮器の内側圧縮機ケーシングと外側圧縮機ケーシングとの間に形成された圧縮機プレナムに通じた排出ガス圧縮器入口に排出ガスを提供するステップを含み、第2の排出ガス入口に提供される排出ガスのパラメータを調整するステップが、排出ガス圧縮器プレナムに提供される排出ガスの流量を調整するステップ、排出ガス圧縮器プレナムに提供される排出ガスの温度を調整するステップ、排出ガス圧縮器プレナムに提供される排出ガスの圧力を調整するステップ、又はこれらの組み合わせを含む、前出の実施形態の何れかに記載の方法。
実施形態28.制御システムを用いて排出ガス再循環経路から第1及び第2の排出ガス入口それぞれへの排出ガスの第1の流れ及び/又は第2の流れの少なくとも1つのパラメータを制御するステップを更に含み、流れ制御システムが、排出ガス処理システムの下流側で排出ガス再循環経路に沿って配置される、前出の実施形態の何れかに記載の方法。
実施形態29.排出ガスの第1の流れ及び/又は第2の流れの少なくとも1つのパラメータを制御するステップが、第2の排出ガス入口に提供される排出ガスの第2の流れの流量、圧力、温度、又はこれらの組み合わせを制御するステップを含む、前出の実施形態の何れかに記載の方法。
実施形態30.排出ガス再循環経路から第2の排出ガス入口に排出ガスを提供するステップが、圧縮機軸受組立体、ミッドスパン軸受組立体、又はタービン軸受組立体、或いはこれらの組み合わせに排出ガスを提供するステップを含む、前出の実施形態の何れかに記載の方法。
実施形態31.制御システムを用いて前圧縮機軸受組立体、ミッドスパン軸受組立体、又はタービン軸受組立体、或いはこれらの組み合わせの圧力、温度、又はこれらの組み合わせを示すフィードバックを監視し、監視の結果として第2の排出ガス入口に提供される排出ガスのパラメータを調整するステップを更に含む、前出の実施形態の何れかに記載の方法。
実施形態32.第2の排出ガス入口に提供される排出ガスのパラメータを調整するステップが、排出ガスの流量、排出ガスの圧力、排出ガスの温度、又はこれらの組み合わせを調整するステップを含む、前出の実施形態の何れかに記載の方法。
実施形態33.排出ガス再循環経路から第2の排出ガス入口に排出ガスを提供するステップが、燃焼ガスを生成するよう構成されたタービン燃焼器に圧縮された酸化剤を提供するよう構成された酸化剤圧縮システムの1又は2以上の機械構成要素に排出ガスを提供するステップを含む、前出の実施形態の何れかに記載の方法。
実施形態34.制御システムを備えたシステムであって、制御システムが、1又は2以上の命令セットを全体として格納する1又は2以上の有形の非一時的機械可読媒体と、1又は2以上のプロセッシングデバイスと、を含み、プロセッシングデバイスが、1又は2以上の命令セットを実行して、排出ガス再循環ガスタービン(EGR GT)システムのタービン、該EGR GTシステムの排出ガス圧縮器、又はシステムの別の構成要素、或いはこれらの組み合わせのパラメータを示すフィードバックを受け取り、フィードバックの結果として、排出ガス圧縮のために、排出ガス圧縮器の排出ガス吸入口とは別個の第1の排出ガス入口に排出ガス再循環経路から提供される排出ガス流を調整する、ように構成されている、システム。
実施形態35.フィードバックを生成するよう構成された1又は2以上のセンサを更に備え、該1又は2以上のセンサが、制御システムに通信可能に結合される、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態36.1又は2以上のセンサによって生成されるフィードバックが、EGR GTシステムの1又は2以上の構成要素の温度、圧力、湿分、流量、又はこれらの組み合わせを示す、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態37.フィードバックが、タービンに関連付けられる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態38.制御システムが、第1の排出ガス入口に提供される排出ガス流の温度、圧力、流量、又はこれらの組み合わせを調整するよう構成され、第1の排出ガス入口がタービンに位置決めされる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態39.フィードバックが、排出ガス圧縮器に関連付けられる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態40.制御システムが、第1の排出ガス入口に提供される排出ガス流の温度、圧力、流量、又はこれらの組み合わせを調整するよう構成され、第1の排出ガス入口が排出ガス圧縮器に位置決めされる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態41.フィードバックが、圧縮した酸化剤をEGR GTシステムのタービン燃焼器に供給するよう構成された酸化剤圧縮システムの1又は2以上の機械構成要素に関連付けられる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
実施形態42.制御システムが、第1の排出ガス入口に提供される排出ガス流の温度、圧力、流量、又はこれらの組み合わせを調整するよう構成され、第1の排出ガス入口が1又は2以上の機械構成要素に位置決めされる、前出の実施形態の何れかに記載のシステム。
本発明の特定の特徴のみを本明細書で例示し説明してきたが、当業者であれば、多くの変更形態及び変形が想起されるであろう。従って、本発明の真の精神の範囲内にあるこのような変更形態及び変更全ては、添付の請求項によって保護されるものとする点を理解されたい。