JP6288268B2 - 無線通信デバイス、無線通信方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

無線通信デバイス、無線通信方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信パケットの衝突、それに伴う再送信の繰り返しによる電力消費量の増加を抑制し、電池寿命を延伸させることが可能な無線通信デバイス、無線通信方法及びコンピュータプログラムに関する。
無線LANシステムに関する国際標準規格として、非特許文献1、特に9.3.4節のDCF(Distributed Coordination Function) access procedureに、個々の端末の通信チャネルの調停機能に関して記載されており、キャリアセンスを用いる協調方法であるCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)についても記載されている。
また、無線センサネットワーク(WSN:Wireless Sensor Networks)で多用されている国際標準規格として、非特許文献2に、CSMA/CAを用いることが記載されている。無線センサネットワークは、センサからの情報量が少なく、電池駆動である場合が多いので電力消費量を少しでも抑制したいという要求が強いことから、低レート・低頻度でデータ通信を行う必要がある。
また、特許文献1には、キャリアセンスを用いて周波数を自動的に選択する送信周波数制限装置が開示されている。特許文献1では、無線チャネルを変更できない機器、特別に保護したい機器等が使用するチャネルを他の機器が使用しないように、他の機器に取り付けるアタッチメントとして送信周波数制限装置を用いている。
特開2009−200806号公報
IEEE Std 802.11−2012 IEEE Std 802.15.4−2011
近年、無線LANシステムが家庭にも普及しており、同一周波数帯を用いる他の無線LANシステムと干渉する頻度が増大している。これにより、上述した通信プロトコルでキャリアセンスを実行してデータ通信する場合、衝突したパケットの再送信を頻繁に行うことで電力消費量が増加し、電池の寿命を延伸することが困難であるという問題点があった。
また、同一周波数帯を用いる複数のデータ通信システムが共存する場合、無線LANシステム、無線センサネットワーク等がCSMA/CAを用いているときには、一定時間間隔で間欠的に周波数帯が他のシステムで使用されているか否かを調べるCCA(Clear Channel Assessment)を実行し、周波数帯の空きを検知してから一定の待ち時間経過後に、検知された周波数帯でデータ通信を開始する。
しかし、データ通信待ち状態の無線通信デバイスが増えれば増えるほど、同一の、又は近接した時刻に待ち時間が終了する無線通信デバイスが増え、同時にデータ通信を開始する無線通信デバイスが複数存在する可能性が高くなる。これを回避するために、待ち回数が増加するにつれて一定の待ち時間に疑似的な待ち時間をランダムに付加して、待ち時間終了時刻の一致、すなわち通信パケットの衝突を回避する試みも行われている。この場合、衝突を回避することができたとしても、待ち回数が増えるほど頻繁にCCAを実行する必要が増大し、電力消費量を抑制することがかえって困難になるおそれがあるという問題点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、通信パケットの衝突、それに伴う再送信の繰り返しによる電力消費量の増加を抑制し、電池寿命を延伸させることが可能な無線通信デバイス、無線通信方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る無線通信デバイスは、キャリアセンス方式を用いて複数の通信システムの競合状態を制御する無線通信デバイスにおいて、送信対象となるデータ列は、データ本体部分と、該データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データとで構成されており、キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第1の衝突判断手段と、該第1の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記先行データを送信する先行データ送信手段と、前記先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、前記周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第2の衝突判断手段と、該第2の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記データ本体部分を送信するデータ本体部分送信手段と、前記第1の衝突判断手段及び/又は前記第2の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていると判断した場合、前記周波数帯の競合を回避する競合回避手段とを備え、前記データ列は、ヘッダ情報と本体部分とで構成されており、前記先行データは、送信対象となる前記データ列の前記ヘッダ情報であることを特徴とする。
上記構成では、キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断し、周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に先行データを送信する。先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断し、周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後にデータ本体部分を送信する。周波数帯が使用されていると判断した場合、周波数帯の競合を回避する。これにより、データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データについて、キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してから送信し、その後キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信するので、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。また、周波数帯が競合している場合であっても送信のキャンセルにより失われるデータ量が少なく、無線通信機器、例えば無線通信デバイスの電力消費量を低減することが可能となる。また、先行データは、送信対象となるデータ列のヘッダ情報であるので、ヘッダ情報だけを容易に分割し、再送信することができるとともに、ヘッダ情報にはデータ内容及び変調方式に関する情報が含まれているので、無線通信方式を容易に識別することができ、周波数帯の競合関係の解消に役立つ情報を得ることが可能となる。
次に、上記目的を達成するために本発明に係る無線通信デバイスは、キャリアセンス方式を用いて複数の通信システムの競合状態を制御する無線通信デバイスにおいて、送信対象となるデータ列は、データ本体部分と、該データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データとで構成されており、キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第1の衝突判断手段と、該第1の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記先行データを送信する先行データ送信手段と、前記先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、前記周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第2の衝突判断手段と、該第2の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記データ本体部分を送信するデータ本体部分送信手段と、前記第1の衝突判断手段及び/又は前記第2の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていると判断した場合、前記周波数帯の競合を回避する競合回避手段とを備え、送信対象となる前記データ列と独立したダミーデータを付与し、前記先行データとして機能させることを特徴とする。
上記構成では、キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断し、周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に先行データを送信する。先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断し、周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後にデータ本体部分を送信する。周波数帯が使用されていると判断した場合、周波数帯の競合を回避する。これにより、データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データについて、キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してから送信し、その後キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信するので、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。また、周波数帯が競合している場合であっても送信のキャンセルにより失われるデータ量が少なく、無線通信機器、例えば無線通信デバイスの電力消費量を低減することが可能となる。また、送信対象となるデータ列と独立したダミーデータを付与し、先行データとして機能させるので、ダミーデータを用いてキャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信することができ、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。
また、本発明に係る無線通信デバイスは、前記データ列を前記先行データと前記データ本体部分とに分割する送信データ分割手段を備えることが好ましい。
上記構成では、データ列を先行データとデータ本体部分とに分割するので、先行データを用いてキャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信することができ、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。
また、本発明に係る無線通信デバイスにおいて、前記送信データ分割手段は、送信対象となる前記データ列を二以上の部分データ列に分割することが好ましい。
上記構成では、送信対象となる前記データ列を二以上の部分データ列に分割するので、より精緻に周波数帯が競合しているか否かを確認することができ、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。
また、本発明に係る無線通信デバイスにおいて、前記先行データは、送信元及び/又は送信先を識別する識別情報を含むことが好ましい。
上記構成では、先行データは、送信元及び/又は送信先を識別する識別情報を含むので、送信先及び/又は送信元を容易に特定することができ、受信機におけるデータの受信漏れを防止することができるとともに、ひとまとまりのデータとして統合することも容易となる。
また、本発明に係る無線通信デバイスにおいて、前記他の通信システムは、無線LANシステムであることが好ましい。
上記構成では、他の通信システムは、無線LANシステムであるので、CSMA/CAを確実に備えており、周波数帯の利用時間率も高くなることから、他の無線LANシステムで用いる周波数帯と競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信することにより、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。
また、本発明に係る無線通信デバイスにおいて、前記第1の衝突判断手段及び前記第2の衝突判断手段は、送信する電波の周波数帯が前記他の通信システムに使用されているか否かを判断する最小待ち時間が、無線LANシステムの規約に基づく最小待ち時間よりも短いことが好ましい。
上記構成では、送信する電波の周波数帯が他の通信システムに使用されているか否かを判断する最小待ち時間が、無線LANシステムの規約に基づく最小待ち時間よりも短いので、先行データを送信する電波の周波数帯が使用されていないと判断した場合、無線LANシステムと衝突するおそれがない。
また、本発明に係る無線通信デバイスにおいて、前記データ列は、センサから一定時間間隔で入力を受け付けたデータ列であることが好ましい。
上記構成では、データ列は、センサから一定時間間隔で入力を受け付けたデータ列であるので、センサネットワークシステムにおいて、データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データについて、キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してから送信し、その後キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信するので、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、センサの電池寿命を延伸させることができる。
次に、上記目的を達成するために本発明に係る無線通信方法は、キャリアセンス方式を用いて複数の通信システムの競合状態を制御する無線通信デバイスで実行することが可能な無線通信方法において、送信対象となるデータ列は、データ本体部分と、該データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データとで構成されており、前記無線通信デバイスは、キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第1の工程と、該第1の工程で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記先行データを送信する第2の工程と、前記先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、前記周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第3の工程と、該第3の工程で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記データ本体部分を送信する第4の工程と、前記第1の工程及び/又は前記第3の工程で、前記周波数帯が使用されていると判断した場合、前記周波数帯の競合を回避する第5の工程とを含み、前記データ列は、ヘッダ情報と本体部分とで構成されており、前記先行データは、送信対象となる前記データ列の前記ヘッダ情報であることを特徴とする。
を含むことを特徴とする。
上記構成では、キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断し、周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に先行データを送信する。先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断し、周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後にデータ本体部分を送信する。周波数帯が使用されていると判断した場合、周波数帯の競合を回避する。これにより、データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データについて、キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してから送信し、その後キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信するので、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。また、周波数帯が競合している場合であっても送信のキャンセルにより失われるデータ量が少なく、無線通信機器、例えば無線通信デバイスの電力消費量を低減することが可能となる。また、先行データは、送信対象となるデータ列のヘッダ情報であるので、ヘッダ情報だけを容易に分割し、再送信することができるとともに、ヘッダ情報にはデータ内容及び変調方式に関する情報が含まれているので、無線通信方式を容易に識別することができ、周波数帯の競合関係の解消に役立つ情報を得ることが可能となる。
次に、上記目的を達成するために本発明に係る無線通信方法は、キャリアセンス方式を用いて複数の通信システムの競合状態を制御する無線通信デバイスで実行することが可能な無線通信方法において、送信対象となるデータ列は、データ本体部分と、該データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データとで構成されており、前記無線通信デバイスは、キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第1の工程と、該第1の工程で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記先行データを送信する第2の工程と、前記先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、前記周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第3の工程と、該第3の工程で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記データ本体部分を送信する第4の工程と、前記第1の工程及び/又は前記第3の工程で、前記周波数帯が使用されていると判断した場合、前記周波数帯の競合を回避する第5の工程とを含み、送信対象となる前記データ列と独立したダミーデータを付与し、前記先行データとして機能させることを特徴とする。
上記構成では、キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断し、周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に先行データを送信する。先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断し、周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後にデータ本体部分を送信する。周波数帯が使用されていると判断した場合、周波数帯の競合を回避する。これにより、データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データについて、キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してから送信し、その後キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信するので、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。また、周波数帯が競合している場合であっても送信のキャンセルにより失われるデータ量が少なく、無線通信機器、例えば無線通信デバイスの電力消費量を低減することが可能となる。また、送信対象となるデータ列と独立したダミーデータを付与し、先行データとして機能させるので、ダミーデータを用いてキャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信することができ、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。
また、本発明に係る無線通信方法において、前記無線通信デバイスは、前記データ列を前記先行データと前記データ本体部分とに分割する第6の工程を含むことが好ましい。
上記構成では、データ列を先行データとデータ本体部分とに分割するので、先行データを用いてキャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信することができ、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。
また、本発明に係る無線通信方法において、前記第6の工程は、送信対象となる前記データ列を二以上の部分データ列に分割することが好ましい。
上記構成では、送信対象となる前記データ列を二以上の部分データ列に分割するので、より精緻に周波数帯が競合しているか否かを確認することができ、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。
また、本発明に係る無線通信方法において、前記先行データは、送信元及び/又は送信先を識別する識別情報を含むことが好ましい。
上記構成では、先行データは、送信元及び/又は送信先を識別する識別情報を含むので、送信先及び/又は送信元を容易に特定することができ、受信機におけるデータの受信漏れを防止することができるとともに、ひとまとまりのデータとして統合することも容易となる。
また、本発明に係る無線通信方法において、前記他の通信システムは、無線LANシステムであることが好ましい。
上記構成では、他の通信システムは、無線LANシステムであるので、CSMA/CAを確実に備えており、周波数帯の利用時間率も高くなることから、他の無線LANシステムで用いる周波数帯と競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信することにより、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。
また、本発明に係る無線通信方法において、前記第1の工程及び前記第3の工程は、送信する電波の周波数帯が前記他の通信システムに使用されているか否かを判断する最小待ち時間が、無線LANシステムの規約に基づく最小待ち時間よりも短いことが好ましい。
上記構成では、送信する電波の周波数帯が他の通信システムに使用されているか否かを判断する最小待ち時間が、無線LANシステムの規約に基づく最小待ち時間よりも短いので、先行データを送信する電波の周波数帯が使用されていないと判断した場合、無線LANシステムと衝突するおそれがない。
また、本発明に係る無線通信方法において、前記データ列は、センサから一定時間間隔で入力を受け付けたデータ列であることが好ましい。
上記構成では、データ列は、センサから一定時間間隔で入力を受け付けたデータ列であるので、センサネットワークシステムにおいて、データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データについて、キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してから送信し、その後キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信するので、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、センサの電池寿命を延伸させることができる。
上記構成によれば、データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データについて、キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してから送信し、その後キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信するので、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。また、周波数帯が競合している場合であっても送信のキャンセルにより失われるデータ量が少なく、無線通信機器、例えば無線通信デバイスの電力消費量を低減することが可能となる。また、先行データは、送信対象となるデータ列のヘッダ情報であるので、ヘッダ情報だけを容易に分割し、再送信することができるとともに、ヘッダ情報にはデータ内容及び変調方式に関する情報が含まれているので、無線通信方式を容易に識別することができ、周波数帯の競合関係の解消に役立つ情報を得ることが可能となる。さらに、送信対象となるデータ列と独立したダミーデータを付与し、先行データとして機能させるので、ダミーデータを用いてキャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信することができ、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。
本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイスを用いた無線通信システムの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイスの構成を示すブロック図である。 従来の無線通信デバイス(無線LAN端末等)におけるデータの送受信動作の概要を示すタイムチャートである。 従来の無線通信デバイスにおける、同一の周波数帯において通信パケットが衝突する場合の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイスの送信データのデータ構成の例示図である。 本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイスの機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイスにおけるデータの送受信動作の概要を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイスにおける、同一の周波数帯において通信パケットが衝突しない場合の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイスにおける、同一の周波数帯において通信パケットが衝突する場合の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイスのマイコンの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る無線通信デバイスにおけるデータの送受信動作の概要を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態2に係る無線通信デバイスにおける、同一の周波数帯における通信パケットの送信タイミングの説明図である。 本発明の実施の形態3に係る無線通信デバイスにおけるデータの送受信動作の概要を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態3に係る無線通信デバイスにおける、同一の周波数帯における通信パケットの送信タイミングの説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイスを用いた無線通信システムの構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る無線通信システムは、複数の無線LAN端末(WLAN端末)11a〜11eが無線LANサーバ(WLAN AP)10に接続され、無線LAN上でデータ通信を行っている。また、複数の無線システムネットワーク端末(WSN端末)12a、12b、20が、それぞれ相互間で無線通信を行っている。
本実施の形態1に係る無線通信デバイスを、無線システムネットワーク端末20として、上述したような無線通信が行われている無線通信システム内に設置する。図2は、本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイス20の構成を示すブロック図である。図2では、無線通信デバイス20が無線センサデバイスである場合を例に挙げて構成について説明する。
図2に示すように、本実施の形態1に係る無線通信デバイス20は、少なくともアンテナ21と接続された無線モジュール22、動作を制御するマイコン23、データを一時記憶するメモリ24、各種センサ30から信号を受信するセンサインタフェース25、及び電力を供給する電源(電池)26とで構成されている。センサ30の種類は特に限定されるものではなく、赤外線センサ、超音波センサ等、用途に応じて選択されたセンサであれば何でも良い。
無線モジュール22は、送受信IC221を備えており、アンテナ21を介するデータの送受信を制御している。送受信IC221及びマイコン23には、電源26から電力が供給されており、データ通信あるいは演算処理により電力を消費する。
図3は、従来の無線通信デバイス(無線LAN端末等)におけるデータの送受信動作の概要を示すタイムチャートである。図3に示すように、無線LAN端末11a〜11e(図1参照)は、CSMA/CAを用いることが多く、この場合、一定時間間隔で間欠的にデータ送信する周波数帯(チャネル)が他の無線通信システムで使用されているか否かを調べるCCA(Clear Channel Assessment)を実行する。以下、CCAを実行することを、キャリアセンスを実行すると言い換えることもある。
そして、データ送信する周波数帯が他の無線通信システムで使用されていない、すなわち周波数帯の空きが検知された場合には、キャリアセンスの実行時間を含む一定の待ち時間経過後に、空きが検知された周波数帯でデータ送信を実行する。図3の例では、データ列を送信する前にCCA31を実行し、周波数帯の空きが検知された時点でデータ送信を実行している。
データ送信が完了した場合、他の無線LAN端末においてキャリアセンスが実行されているときには、キャリアセンスの実行時間に加えて所定の待ち時間32が発生する。待ち時間32が経過した後、周波数帯に空きが存在する場合、すなわちデータ通信をしていない場合には、他の無線LAN端末が送信したデータを受信する。
図4は、従来の無線通信デバイスにおける、同一の周波数帯において通信パケットが衝突する場合の説明図である。図4(a)は、図1における無線LANサーバ10のデータ送信のタイムチャート例を、図4(b)、図4(d)は、図1における無線LAN端末11b、11cのデータ送信のタイムチャート例を、それぞれ示している。図4(c)は、図1における無線システムネットワーク端末(以下、無線通信デバイス)20のデータ送信のタイムチャート例を示している。
図4の例では、まず無線LANサーバ10がCCA41を実行した後にデータ送信を実行している。この間に例えば無線LAN端末11b、11cがデータ送信を試みるべくCCA42、43を実行しても、周波数帯に空きが存在しないので、データ送信の待機状態となる。また、無線通信デバイス20は、センサで検出されたデータを送信するので、CCA44は一定時間間隔で間欠的に実行される。
図4に示すように、無線LAN端末11c(図4(d))は、CCA43を実行した時点で周波数帯の空きを検知することができないのでデータ送信することなく待機状態となる。また、無線LANサーバ10(図4(a))のデータ送信が完了し、無線LAN端末11b(図4(b))と無線通信デバイス20(図4(c))との待ち時間の終了時刻が偶然一致した場合、無線LAN端末11b(図4(b))と無線通信デバイス20(図4(c))とが同時にデータ送信を開始しようとするため、どちらもデータ送信に失敗する。
この場合、無線LAN端末11b(図4(b))も無線通信デバイス20(図4(c))も、時間をおいて今一度キャリアセンスを実行してから再送信することになるので、最初のデータ送信に用いた電力が無駄に消費される。特に無線通信デバイス20(図4(c))は、ボタン型電池のような小型の電源26(図2参照)を備えているので、無駄な電力消費は極力抑制したい。
そこで、本実施の形態1に係る無線通信デバイス(無線システムネットワーク端末)20は、送信対象となるデータをすべて送信するのではなく、キャリアセンスを実行した後、一部分のデータのみを送信し、待ち時間の終了時刻が一致していないことを確認した後に、残りの部分のデータを送信する。図5は、本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイス20の送信データのデータ構成の例示図である。
図5(a)に示すように、本実施の形態1に係る無線通信デバイス(無線システムネットワーク端末)20は、送信データ51を、先行データ52とデータ本体部分53とに2分割する。先行データ52は、データ本体部分53よりもデータ量が小さいことが好ましい。少しでも通信負荷を低減することができるからである。
また、図5(b)に示すように先行データ52がヘッダ情報54であっても良い。ヘッダ情報54だけを容易に分割し、再送信することができるとともに、ヘッダ情報54にはデータ内容及び変調方式に関する情報が含まれているので、無線通信方式を容易に識別することができ、競合関係の解消に役立つ情報を得ることが可能となる。また、ヘッダ情報54は、データ本体部分55よりもデータ量が小さいので、少しでも通信負荷を低減することが可能となる。
なお、この場合、先行データであるヘッダ情報54は、送信元及び/又は送信先を識別する識別情報を含んでいる。例えば送信元及び/又は送信先を示すIPアドレス、MACアドレス、あるいは送信元ID及び/又は送信先ID等である。したがって、送信元及び/又は送信先を容易に特定することができ、受信する機器におけるデータの受信漏れを防止することができるとともに、ひとまとまりのデータとしてデータを統合することも容易となる。もちろん、図5(a)のように単純に分割した場合であっても、先行データ52に送信元及び/又は送信先を識別する識別情報が含まれていることが好ましいことは言うまでもない。
さらに図5(c)に示すように、新たにダミーデータ56を付与して先行データとして機能させても良い。ダミーデータ56を用いてキャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してから、データ本体部分である送信データ51を送信することができ、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となる送信データ51を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。
図6は、本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイス20の機能ブロック図である。図6に示すように、本実施の形態1に係る無線通信デバイス20の第1の衝突判断手段601は、キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する。具体的には、第1の衝突判断手段601はキャリアセンス実行手段602を備えており、データの送信を開始する前に無線通信する電波の周波数帯(チャネル)が使用されているか否かを判断する。使用されていない場合を「アイドル状態」、使用されている場合を「ビジー状態」と呼ぶ。
先行データ送信手段603は、第1の衝突判断手段601で、送信する電波の周波数帯が競合する他の通信システムに使用されていない、すなわちアイドル状態であると判断した場合、所定時間経過後に先行データを送信する。なお、先行データは、図5に示す先行データ52であり、ヘッダ情報54であっても良いし、ダミーデータ56であっても良い。また、キャリアセンスを実行する前に先行データを生成しておいても良いし、送信データ分割手段604を設けて、送信対象となるデータ列を先行データとデータ本体部分とに分割しても良い。
第2の衝突判断手段605は、先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する。具体的には、第2の衝突判断手段605はキャリアセンス実行手段606を備えており、データの送信を開始する前に無線通信する電波の周波数帯(チャネル)が使用されているか否かを判断する。
データ本体部分送信手段607は、第2の衝突判断手段605で、周波数帯が使用されていない、すなわちアイドル状態であると判断した場合、所定時間経過後にデータ本体部分を送信する。これにより、送信対象となるすべてのデータ列の送信が完了する。
競合回避手段608は、第1の衝突判断手段601及び/又は第2の衝突判断手段605で、送信する電波の周波数帯が競合する他の通信システムに使用されている、すなわちビジー状態であると判断した場合、周波数帯の競合を回避する。第1の衝突判断手段601でビジー状態であると判断した場合には、データ送信自体をキャンセルするので、余分なデータを送信することがない。
一方、第2の衝突判断手段605でビジー状態であると判断した場合には、データ本体部分の送信をキャンセルする。したがって、先行データだけは送信されるものの、データ量が小さいことから通信負荷を低減することができる。
図7は、本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイス20におけるデータの送受信動作の概要を示すタイムチャートである。図7に示すように、無線通信デバイス20は、CSMA/CAを用いており、一定時間間隔で間欠的にデータ送信する周波数帯(チャネル)が他の無線通信システムで使用されているか否かを調べるCCA(Clear Channel Assessment)を実行する(キャリアセンスを実行する)。
そして、データ送信する周波数帯が他の無線通信システムで使用されていない、すなわち周波数帯の空きが検知された場合には、キャリアセンスの実行時間を含む一定の待ち時間経過後に、空きが検知された周波数帯でデータ送信を実行する。
図7の例では、データ列を先行データ73とデータ本体部分74とに分割し、まず先行データ73を送信する前にCCA71を実行し、周波数帯の空きが検知された時点で、先行データ73を送信し、先行データ73の送信が完了した時点で再度CCA72を実行している。今一度、周波数帯の空きが検知された時点で、残りのデータ本体部分74を送信している。
データ列全体の送信が完了した場合、他の無線LAN端末においてキャリアセンスが実行されているときには、キャリアセンスの実行時間に加えて所定の待ち時間が発生する。待ち時間が経過した後、周波数帯に空きが存在する場合、すなわちデータ通信をしていない場合には、他の無線LAN端末が送信したデータを受信する。
図8は、本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイス20における、同一の周波数帯において通信パケットが衝突しない場合の説明図である。図8(a)は、図1における無線LANサーバ10のデータ送信のタイムチャート例を、図8(b)、図8(d)は、図1における無線LAN端末11b、11cのデータ送信のタイムチャート例を、それぞれ示している。図8(c)は、図1における無線通信デバイス(無線システムネットワーク端末)20のデータ送信のタイムチャート例を示している。
図8の例では、まず無線LANサーバ10(図8(a))がCCA81を実行した後にデータ送信を実行している。この間に例えば無線LAN端末11b(図8(b))、無線通信デバイス20(図8(c))、無線LAN端末11c(図8(d))がデータ送信を試みるべくCCA82、84、83を実行しても、周波数帯に空きが存在しないので、データ送信の待機状態となる。また、無線通信デバイス20は、センサ30で検出されたデータを送信するので、CCA84は一定時間間隔で間欠的に実行される。
図8に示すように、無線LAN端末11c(図8(d))は、CCA83を実行した時点で周波数帯の空きを検知することができないのでデータ送信することなく待機状態となる。また、無線LANサーバ10(図8(a))のデータ送信が完了した時点では、無線LAN端末11b(図8(b))と無線通信デバイス20(図8(c))とは待ち時間が継続しており、無線通信デバイス20(図8(c))の待ち時間の終了時刻の方が、無線LAN端末11b(図8(b))の待ち時間の終了時刻よりも早い(待ち時間が短い)。
この場合、無線LAN端末11b(図8(b))は、無線通信デバイス20(図8(c))の先行データ86の送信により周波数帯に空きが存在しないので、データを送信せずに待機する。一方、無線通信デバイス20(図8(c))は、先行データ86の送信完了後、CCA85を再度実行して、周波数帯に空きが存在することを確認した後、データ本体部分87を送信する。
しかし、無線LAN端末11bの待ち時間と無線通信デバイス20の待ち時間とのタイミングによっては、通信パケットが衝突するケースも想定される。図9は、本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイス20における、同一の周波数帯において通信パケットが衝突する場合の説明図である。図8と同様、図9(a)は、図1における無線LANサーバ10のデータ送信のタイムチャート例を、図9(b)、図9(d)は、図1における無線LAN端末11b、11cのデータ送信のタイムチャート例を、それぞれ示している。図9(c)は、図1における無線通信デバイス(無線システムネットワーク端末)20のデータ送信のタイムチャート例を示している。
図9の例では、まず無線LANサーバ10(図9(a))がCCA91を実行した後にデータ送信を実行している。この間に例えば無線LAN端末11b、11c(図9(b)、(d))がデータ送信を試みるべくCCA92、93を実行しても、周波数帯に空きが存在しないので、データ送信の待機状態となる。また、無線通信デバイス20(図9(c))は、センサで検出されたデータを送信するので、CCA94は一定時間間隔で間欠的に実行される。
図9に示すように、無線LAN端末11c(図9(d))は、CCA93を実行した時点で周波数帯の空きを検知することができないのでデータ送信することなく待機状態となる。また、無線LANサーバ10(図9(a))のデータ送信が完了し、無線LAN端末11b(図9(b))と無線通信デバイス20(図9(c))との待ち時間の終了時刻が偶然一致した場合、無線LAN端末11b(図9(b))と無線通信デバイス20(図9(c))とが同時にデータ送信を開始しようとするため、どちらもデータ送信に失敗する。
しかし、従来と異なるのは、データ送信に失敗した場合に、送信がキャンセルされるデータ量は、無線通信デバイス20(図9(c))ではデータ本体部分98は送信されないので、先行データ97だけに留まるという点である。つまり、データ送信には失敗したものの、通信ロスとなるデータ量が、従来の方法で通信ロスとなるデータ量より少なくて済むことから、データ通信に係る電力消費量を抑制することができ、ひいては図9(c)に示すようにボタン型電池のような小型の電源26(図2参照)を備えている無線通信デバイス20であっても、電池の寿命を延伸させることが可能となる。
図10は、本発明の実施の形態1に係る無線通信デバイス20のマイコン23の処理手順を示すフローチャートである。図10において、無線通信デバイス20のマイコン23は、キャリアセンスを実行し(ステップS1001)、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する(ステップS1002)。具体的には、第1の衝突判断手段601はキャリアセンス実行手段602を備えており、データの送信を開始する前に無線通信する電波の周波数帯(チャネル)が使用されているかを判断する。
マイコン23が、送信する電波の周波数帯が競合する他の通信システムに使用されていない、すなわちアイドル状態であると判断した場合(ステップS1002:NO)、マイコン23は、所定時間経過したか否かを判断する(ステップS1003)。マイコン23が、所定時間経過していないと判断した場合(ステップS1003:NO)、マイコン23がデータの送信待ち状態となる。
マイコン23が、所定時間経過したと判断した場合(ステップS1003:YES)、マイコン23は、先行データを送信する(ステップS1004)。なお、先行データは、図5に示す先行データ52であり、ヘッダ情報54であっても良いし、ダミーデータ56であっても良い。また、キャリアセンスを実行する前に先行データを生成しておいても良いし、送信時に分割しても良い。
マイコン23は、先行データの送信が完了したか否かを判断する(ステップS1005)。マイコン23が、送信が完了していないと判断した場合(ステップS1005:NO)、マイコン23は、完了待ち状態となる。マイコン23が、送信が完了したと判断した場合(ステップS1005:YES)、マイコン23は、キャリアセンスを実行し(ステップS1006)、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する(ステップS1007)。
マイコン23が、送信する電波の周波数帯が使用されていないと判断した場合(ステップS1007:NO)、マイコン23は、所定時間経過したか否かを判断する(ステップS1008)。マイコン23が、所定時間経過していないと判断した場合(ステップS1008:NO)、マイコン23がデータの送信待ち状態となる。
マイコン23が、所定時間経過したと判断した場合(ステップS1008:YES)、マイコン23は、データ本体部分を送信する(ステップS1009)。これにより、送信対象となるすべてのデータ列の送信が完了する。
マイコン23が、送信する電波の周波数帯が競合する他の通信システムに使用されていると判断した場合(ステップS1002:YES、ステップS1007:YES)、マイコン23は、周波数帯の競合を回避する(ステップS1010)。具体的には、データ送信をキャンセルする。
以上のように本実施の形態1によれば、データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データについて、キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してから送信し、その後キャリアセンスを実行して、周波数帯が競合していないことを確認してからデータ本体部分を送信するので、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。また、周波数帯が競合している場合であっても送信のキャンセルにより失われるデータ量が少なく、無線通信機器、例えば無線通信デバイスの電力消費量を低減することが可能となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る無線通信デバイス20を含む無線通信システムは、実施の形態1に係る無線通信デバイス20を含む無線通信システムと基本的な構成は同じである。しかし、送信する電波の周波数が他の通信システムに使用されているか否かを判断する最小待ち時間が、無線LANシステムの規約に基づく最小待ち時間よりも短くなるよう設定している点で、実施の形態1とは相違する。
図11は、本発明の実施の形態2に係る無線通信デバイス20におけるデータの送受信動作の概要を示すタイムチャートである。図11に示すように、無線通信デバイス20は、CSMA/CAを用いており、一定時間間隔で間欠的にデータ送信する周波数帯(チャネル)が他の無線通信システムで使用されているか否かを調べるCCA(Clear Channel Assessment)を実行する(キャリアセンスを実行する)。
そして、データ送信する周波数帯が他の無線通信システムで使用されていない、すなわち周波数帯の空きが検知された場合には、キャリアセンスの実行時間を含む一定の待ち時間経過後に、空きが検知された周波数帯でデータ送信を実行する。
図11の例では、データ列を先行データ113とデータ本体部分114とに分割し、まず先行データ113を送信する前にCCA111を実行し、周波数帯の空きが検知された時点で、先行データ113を送信し、先行データ113の送信が完了した時点で再度CCA112を実行している。今一度、周波数帯の空きが検知された時点で、残りのデータ本体部分114を送信している。
データ列全体の送信が完了した場合、他の無線LAN端末においてキャリアセンスが実行されているときには、キャリアセンスの実行時間に加えて所定の待ち時間が発生する。待ち時間が経過した後、周波数帯に空きが存在する場合、すなわちデータ通信をしていない場合には、他の無線LAN端末が送信したデータを受信する。
そして、無線LAN端末の待ち時間と無線通信デバイスの待ち時間とのタイミングによって、通信パケットが衝突するケースが生じることがないよう、本実施の形態2では、送信する電波の周波数帯が他の通信システムに使用されているか否かを判断する最小待ち時間を、無線LANシステムの規約に基づく最小待ち時間よりも短くなるように設定している。
図12は、本発明の実施の形態2に係る無線通信デバイス20における、同一の周波数帯における通信パケットの送信タイミングの説明図である。図9と同様、図12(a)は、図1における無線LANサーバ10のデータ送信のタイムチャート例を、図12(b)、図12(d)は、図1における無線LAN端末11b、11cのデータ送信のタイムチャート例を、それぞれ示している。図12(c)は、図1における無線通信デバイス(無線システムネットワーク端末)20のデータ送信のタイムチャート例を示している。
図12の例では、まず無線LANサーバ10(図12(a))がCCA121を実行した後にデータ送信を実行している。この間に例えば無線LAN端末11b、11c(図12(b)、(d))がデータ送信を試みるべくCCA122、123を実行しても、周波数帯に空きが存在しないので、データ送信の待機状態となる。また、無線通信デバイス20(図12(c))は、センサ30で検出されたデータを送信するので、CCA124は一定時間間隔で間欠的に実行される。
図12に示すように、無線LAN端末11c(図12(d))は、CCA123を実行した時点で周波数帯の空きを検知することができないのでデータ送信することなく待機状態となる。また、無線LANサーバ10(図12(a))のデータ送信が完了した場合、無線LAN端末11b(図12(b))は、その時点から無線LANの規約で定められたDIFS(Distributed InterFrame Space)時間までCCAが実行される。
そして、実施の形態2では、DIFS時間よりも、無線通信デバイス20(図12(c))が送信する電波の周波数帯が他の通信システムに使用されているか否かを判断する最小待ち時間、言い換えればキャリアセンスを実行するのに要する時間の方が短くなるように設定されている。したがって、無線LANサーバ10(図12(a))のデータ送信が完了した時点から一定時間キャリアセンスが実行されるので、無線LAN端末11b(図12(b))よりも無線通信デバイス20(図12(c))の方が、待ち時間が早く終了する。
これにより、無線通信デバイス20(図12(c))が先行データ127を送信し、無線LAN端末11b(図12(b))は、先行データ127の送信により周波数帯の空きを検知することができないので、データ送信することなく待機状態となる。したがって、通信パケットが衝突することがなく、データを再送信する必要がなくなる。
また、無線通信デバイス20(図12(c))は先行データ127の送信を完了した後、再度CCA126を実行して、データ本体部分128を送信する。したがって、通信ロスが発生しないことから、データ通信に係る電力消費量を抑制することができ、ひいては図12(c)に示すようにボタン型電池のような小型の電源26(図2参照)を備えている無線通信デバイス20であっても、電池の寿命を延伸させることが可能となる。
以上のように本実施の形態2によれば、タイミングを固定(上記のとおり規定)することにより通信ロスが発生しないようにすることで、データ通信に係る電力消費量を抑制することができ、ひいては無線通信デバイス20(図12(c))のようにボタン型電池のような小型の電源(電池)26を備えている無線通信デバイスであっても、電池の寿命を延伸させることが可能となる。
なお、実施の形態2では、送信する電波の周波数帯が他の通信システムに使用されているか否かを判断する最小待ち時間を、無線LANの規約に基づく最小待ち時間よりも短くなるように設定しているが、例えば無線LANの国際標準規格であるIEEE802.11で定義されている最短のフレーム送信間隔であるSIFS(Short InterFrame Space)より長いことが好ましい。SIFSは、無線LANのデータ送信先からのACK信号の返信待ち時間であり、SIFS以上の待ち時間とすることで、データ送信が正常に終了するはずの無線LAN端末との競合を回避することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る無線通信デバイス20を含む無線通信システムは、実施の形態1及び2に係る無線通信デバイス20を含む無線通信システムと基本的な構成は同じである。しかし、送信対象となるデータ列を二以上の部分データ列に分割する点で、実施の形態1及び2とは相違する。
図13は、本発明の実施の形態3に係る無線通信デバイス20におけるデータの送受信動作の概要を示すタイムチャートである。図13に示すように、無線通信デバイス20は、CSMA/CAを用いており、一定時間間隔で間欠的にデータ送信する周波数帯(チャネル)が他の無線通信システムで使用されているか否かを調べるCCA(Clear Channel Assessment)を実行する(キャリアセンスを実行する)。
そして、データ送信する周波数帯が他の無線通信システムで使用されていない、すなわち周波数帯の空きが検知された場合には、キャリアセンスの実行時間を含む一定の待ち時間経過後に、空きが検知された周波数帯でデータ送信を実行する。
図13の例では、データ列を先行データとデータ本体部分とではなく、一律にn(nは自然数)等分に分割した部分データ列を生成し、まず最初の部分データ列151を送信する前にCCA131を実行し、周波数帯の空きが検知された時点で、最初の部分データ列151を送信する。次に、部分データ列151の送信が完了した時点で再度CCA132を実行している。今一度、周波数帯の空きが検知された時点で、次の部分データ列152を送信している。以下、順次CCA133、・・・、13nの実行と部分データ列153、・・・、15nの送信を繰り返す。
データ列全体の送信が完了した場合、他の無線LAN端末においてキャリアセンスが実行されているときには、キャリアセンスの実行時間に加えて所定の待ち時間が発生する。待ち時間が経過した後、周波数帯に空きが存在する場合、すなわちデータ通信をしていない場合には、他の無線LAN端末が送信したデータを受信する。
そして、無線通信デバイス20のCCA実行のタイミングが頻繁になるので、例えば無線LANに接続されている無線LAN端末がデータ送信しながら接近してきた場合等であっても、通信ロスの発生を最小限に抑制することができる。
図14は、本発明の実施の形態3に係る無線通信デバイス20における、同一の周波数帯における通信パケットの送信タイミングの説明図である。図9と同様、図14(a)は、図1における無線LANサーバ10のデータ送信のタイムチャート例を、図14(b)は、図1における無線LAN端末11bのデータ送信のタイムチャート例を、それぞれ示している。図14(c)は、図1における無線通信デバイス(無線システムネットワーク端末)20のデータ送信のタイムチャート例を示している。
そして、図14(d)は、無線LANでデータを送信しながら接近してきた移動端末である無線LAN端末のデータ送信のタイムチャート例を示している。図14の例では、まず無線LANサーバ10(図14(a))がCCA141を実行した後にデータ送信を実行している。この間に例えば無線LAN端末11b(図14(b))がデータ送信を試みるべくCCA142を実行しても、周波数帯に空きが存在しないので、データ送信の待機状態となる。また、無線通信デバイス20(図14(c))は、センサ30で検出されたデータを送信するので、CCA144は一定時間間隔で間欠的に実行される。
無線通信デバイス20は、送信するデータ列をn分割している。したがって、分割された部分データ列151〜15nをそれぞれ送信する前に、それぞれキャリアセンス(CCA144〜14n)を実行している。図14の例では、無線LAN端末11b(図14(b))は、CCA142を実行した時点で周波数帯の空き(所定時間以上の空き)を検知することができないのでデータ送信することなく待機状態となる。
そして、無線通信デバイス20は、CCA145、146を実行してから部分データ列151、152を送信している。ここで、部分データ列152の送信中に無線LAN端末(図14(d))が送信データ160を送信しながら接近してきた場合、CCA147を実行することで、周波数帯の空きを検知することができない。したがって、これ以降の部分データ列153、・・・、15nは、送信されることなくキャンセルされる。
これにより、無線LAN端末(図14(d))が接近してきた場合、CCAを実行することにより、部分データ列の送信キャンセルになる。しかし、データ列は分割されているので、部分データ列のみ送信キャンセルになり、通信ロスの発生が最小限に抑制される。したがって、データ通信に係る電力消費量を抑制することができ、ひいては図14(c)に示すようにボタン型電池のような小型の電源26(図2参照)を備えている無線通信デバイス20であっても、電池の寿命を延伸させることが可能となる。
以上のように本実施の形態3によれば、送信対象となるデータ列を二以上の部分データ列に分割するので、より精緻に周波数帯が競合しているか否かを確認することができ、周波数帯が競合しているにも関わらず送信対象となるデータ列全体を送信する必要がなく、通信負荷を低減することができる。
その他、上述した実施の形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができることは言うまでもない。
10 無線LANサーバ(WLAN AP)
11a〜11e 無線LAN端末(WLAN端末)
12a、12b、20 無線システムネットワーク端末(無線通信デバイス)
23 マイコン
26 電源(電池)

Claims (16)

  1. キャリアセンス方式を用いて複数の通信システムの競合状態を制御する無線通信デバイスにおいて、
    送信対象となるデータ列は、データ本体部分と、該データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データとで構成されており、
    キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第1の衝突判断手段と、
    該第1の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記先行データを送信する先行データ送信手段と、
    前記先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、前記周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第2の衝突判断手段と、
    該第2の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記データ本体部分を送信するデータ本体部分送信手段と、
    前記第1の衝突判断手段及び/又は前記第2の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていると判断した場合、前記周波数帯の競合を回避する競合回避手段と
    を備え
    前記データ列は、ヘッダ情報と本体部分とで構成されており、
    前記先行データは、送信対象となる前記データ列の前記ヘッダ情報であることを特徴とする無線通信デバイス。
  2. キャリアセンス方式を用いて複数の通信システムの競合状態を制御する無線通信デバイスにおいて、
    送信対象となるデータ列は、データ本体部分と、該データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データとで構成されており、
    キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第1の衝突判断手段と、
    該第1の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記先行データを送信する先行データ送信手段と、
    前記先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、前記周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第2の衝突判断手段と、
    該第2の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記データ本体部分を送信するデータ本体部分送信手段と、
    前記第1の衝突判断手段及び/又は前記第2の衝突判断手段で、前記周波数帯が使用されていると判断した場合、前記周波数帯の競合を回避する競合回避手段と
    を備え、
    送信対象となる前記データ列と独立したダミーデータを付与し、前記先行データとして機能させることを特徴とする無線通信デバイス。
  3. 前記データ列を前記先行データと前記データ本体部分とに分割する送信データ分割手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信デバイス。
  4. 前記送信データ分割手段は、送信対象となる前記データ列を二以上の部分データ列に分割することを特徴とする請求項に記載の無線通信デバイス。
  5. 前記先行データは、送信元及び/又は送信先を識別する識別情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の無線通信デバイス。
  6. 前記他の通信システムは、無線LANシステムであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の無線通信デバイス。
  7. 前記第1の衝突判断手段及び前記第2の衝突判断手段は、送信する電波の周波数帯が前記他の通信システムに使用されているか否かを判断する最小待ち時間が、無線LANシステムの規約に基づく最小待ち時間よりも短いことを特徴とする請求項6に記載の無線通信デバイス。
  8. 前記データ列は、センサから一定時間間隔で入力を受け付けたデータ列であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の無線通信デバイス。
  9. キャリアセンス方式を用いて複数の通信システムの競合状態を制御する無線通信デバイスで実行することが可能な無線通信方法において、
    送信対象となるデータ列は、データ本体部分と、該データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データとで構成されており、
    前記無線通信デバイスは、
    キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第1の工程と、
    該第1の工程で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記先行データを送信する第2の工程と、
    前記先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、前記周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第3の工程と、
    該第3の工程で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記データ本体部分を送信する第4の工程と、
    前記第1の工程及び/又は前記第3の工程で、前記周波数帯が使用されていると判断した場合、前記周波数帯の競合を回避する第5の工程と
    を含み、
    前記データ列は、ヘッダ情報と本体部分とで構成されており、
    前記先行データは、送信対象となる前記データ列の前記ヘッダ情報であることを特徴とする無線通信方法
  10. キャリアセンス方式を用いて複数の通信システムの競合状態を制御する無線通信デバイスで実行することが可能な無線通信方法において、
    送信対象となるデータ列は、データ本体部分と、該データ本体部分よりもデータ量が小さい先行データとで構成されており、
    前記無線通信デバイスは、
    キャリアセンスを実行して、送信する電波の周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第1の工程と、
    該第1の工程で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記先行データを送信する第2の工程と、
    前記先行データの送信完了後にキャリアセンスを実行して、前記周波数帯が、競合する他の通信システムに使用されているか否かを判断する第3の工程と、
    該第3の工程で、前記周波数帯が使用されていないと判断した場合、所定時間経過後に前記データ本体部分を送信する第4の工程と、
    前記第1の工程及び/又は前記第3の工程で、前記周波数帯が使用されていると判断した場合、前記周波数帯の競合を回避する第5の工程と
    を含み、
    送信対象となる前記データ列と独立したダミーデータを付与し、前記先行データとして機能させることを特徴とする無線通信方法
  11. 前記無線通信デバイスは、
    前記データ列を前記先行データと前記データ本体部分とに分割する第6の工程を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の無線通信方法。
  12. 前記第6の工程は、送信対象となる前記データ列を二以上の部分データ列に分割することを特徴とする請求項11に記載の無線通信方法。
  13. 前記先行データは、送信元及び/又は送信先を識別する識別情報を含むことを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載の無線通信方法。
  14. 前記他の通信システムは、無線LANシステムであることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか一項に記載の無線通信方法。
  15. 前記第1の工程及び前記第3の工程は、送信する電波の周波数帯が前記他の通信システムに使用されているか否かを判断する最小待ち時間が、無線LANシステムの規約に基づく最小待ち時間よりも短いことを特徴とする請求項14に記載の無線通信方法。
  16. 前記データ列は、センサから一定時間間隔で入力を受け付けたデータ列であることを特徴とする請求項9乃至15のいずれか一項に記載の無線通信方法。
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