JP6286094B1 - 細胞組織を含む流動体のための剪断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レシピエントへの注入直前に手軽に細胞組織を剪断できる剪断装置を提供する。【解決手段】剪断装置2は、剪断部と、第1の連結部と、第1の連結部と異なる第2の連結部とを有し、剪断部2は、前記第1の連結部を介して剪断部2へ案内された細胞組織を前記第2の連結部へと案内でき、前記第2の連結部を介して剪断部2へ案内された前記細胞組織を前記第1の連結部へと案内でき、かつ剪断部は刃部材を含み、前記刃部材は前記第1の連結部及び/又は前記第2の連結部を介して剪断部2へ案内された細胞組織を剪断し、前記第1の連結部は、前記細胞組織を含む流動体を出入可能に収容できる第1の容器と着脱可能に連結し、前記第1の容器から剪断部2へ前記流動体を案内でき、剪断部2から前記第1の容器へ前記流動体を案内できる装置。【選択図】図1

Description

本発明は、細胞組織を剪断するための剪断装置に関する。より詳しくは、レシピエントに注入する直前に細胞組織を剪断するための剪断装置に関する。
昨今、ドナーから採取した細胞や細胞組織をレシピエントに注入することで治療を行う方法が提唱されている。例えば、脂肪組織を用いて体や顔における体積欠陥を治療する行為が行われている。脂肪組織を患部へ注入する場合、脂肪組織やそこに含まれる繊維は十分小さく砕かれていることが好ましい。これらが大きいと注入に使用する注射針が太いものとなり、注入時にレシピエントが感じる痛みが増大し、施術痕も残り易くなるため、心理的および身体的な負荷をレシピエントに強いるものとなってしまうからである。また脂肪組織や繊維のサイズ処理はレシピエントへ注入する直前で行うことが好ましい。脂肪組織や繊維の破壊は脂肪細胞への損傷に繋がり、長時間放置すると脂肪細胞が壊れて内部の油が流出する。生きた細胞が少なくなり効果が低下するばかりでなく、この油を患部へ注入すると患部周辺の炎症を惹起してしまう。これらを防止するため、サイズ処理とレシピエントへの注入のタイムラグは短くするべきである。そして当然のことながら、脂肪組織の採取から患部への注入までの工程は無菌状態で行われることが好ましい。
例えば特許文献1には、ドナーから採取した脂肪組織をフィルター74によってサイズ処理する方法およびそのための器具フィルターハブアセンブリ60が開示されている。しかしながら、この方法および器具を用いて脂肪組織についてサイズ処理を実際に施すとフィルターの目詰まりを起こすことがある。そうすると目詰まりを起こしたフィルターを交換する必要が生じ、結果として脂肪組織が大気中に暴露され無菌状態を担保できない。またここで開示される方法は、脂肪細胞をレシピエントへ注入することを意図しておらず、毛細血管内皮細胞の回収を目的としている。そのため、脂肪組織に対して負荷が強く、多くの脂肪細胞が破壊され油化してしまい、このままではレシピエントへの注入には適さない。レシピエントへ注入するためには脂肪細胞と油を分離する工程が事実上必須となり、人的、時間的、経済的コストが増大してしまう。
これらのことから、レシピエントへの注入直前に医師が脂肪組織を自らの手で撹拌するなどしてサイズ処理する事例も散見される。しかしながらこれらの事例ではサイズ処理が不十分で注入時に注入針の目詰まりを起こすこともあり、さらに密閉空間での作業ではないため無菌状態を担保できるか不明という衛生上の問題がある。
特許第3687975号
本発明は上記の問題を解決することを課題としている。すなわち、細胞組織を含む流動体(例えば脂肪組織の懸濁液)を十分に剪断可能な剪断方法および/または剪断装置であって、無菌状態を担保でき、レシピエントへの注入直前に簡便に使用可能な剪断方法および/または剪断装置を提供することである。
本発明者らは前記課題について鋭意研究した結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
細胞組織を剪断するための剪断装置であって、
剪断装置は、剪断部と、第1の連結部と、第1の連結部と異なる第2の連結部とを有し、
前記剪断部は、前記第1の連結部を介して前記剪断部へ案内された前記細胞組織を前記第2の連結部へと案内でき、前記第2の連結部を介して前記剪断部へ案内された前記細胞組織を前記第1の連結部へと案内でき、
かつ前記剪断部は刃部材を含み、
前記刃部材は前記第1の連結部および/または前記第2の連結部を介して前記剪断部へ案内された前記細胞組織を剪断し、
前記第1の連結部は、前記細胞組織を含む流動体を出入可能に収容できる第1の容器と着脱可能に連結し、前記第1の容器から前記剪断部へ前記流動体を案内でき、前記剪断部から前記第1の容器へ前記流動体を案内でき、
前記第2の連結部は、前記第1の容器とは異なる、前記流動体を出入可能に収容できる第2の容器と着脱可能に連結し、前記第2の容器から前記剪断部へ前記流動体を案内でき、前記剪断部から前記第2の容器へ前記流動体を案内できる、剪断装置である。
容器は可動部材を有してもよい。前記可動部材が第1の方向に移動することで前記流動体を流入させ、前記第1の方向とは異なる第2の方向に移動することで前記流動体を流出させるよう構成してもよい。そのような構成の容器は注射器として使用できる場合がある。
容器および/または剪断装置の接続部には、接続を強化するため任意の部位、部材が存在してもよい。その接続強化手段としては任意の手段が採用できる。例えば対応形状を有することによる摩擦力、磁力による引力、接着剤による接着などが考えられる。
本発明の剪断装置は、ある態様では再利用可能であり、別のある態様では使い捨てである。
ある態様では、本発明の剪断装置は一体形成品である。
別のある態様では、本発明の剪断装置は複数の部材から構成される組み立て品である。
本発明の剪断装置は複数の部材から構成される組み立て品である態様において、一部の部材を再利用可能とし、その他の部材を使い捨てとして構成してもよい。当然のことながら、全ての部材を再利用可能としてもよく、全ての部材を使い捨てとしてもよい。
本発明の剪断装置の材料は、十分な密閉性、耐水性、耐久性を発揮できれば任意の材料が使用可能である。このような材料としては、例えば、鉄、アルミニウム、銅やこれらの合金(例えばステンレス)などの金属材料、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチック材料などが挙げられる。本発明の剪断装置が複数の部材から構成される組み立て品である態様において部材ごとに異なる材料を選択してもよい。
本発明の剪断装置が複数の部材から構成される組み立て品である態様では、刃部材と保持部材とから構成されてもよい。保持部材は刃部材を収容、保持する収容部を画定し、その中に刃部材を収容、保持することができる。また保持部材は容器と接続するための2つの接続部を有する。
保持部材は複数の部材から構成されてもよい。保持部材が複数の部材から構成される場合、1つの部材が2つの接続部を有してもよく、2つの部材が1つずつの接続部を有してもよい。
保持部材が画定する収容部に刃部材が収容されている時、刃部材は固定されていてもよく、固定されていなくてもよい。固定の手段は任意であり、収容部と刃部材の大きさを略同一にすることで刃部材が可動でないように構成してもよく、および/または溝や止め金などの任意の固定手段を設けてもよい。
さらに本発明は、上記剪断装置に使用される刃部材に関する。
本発明によれば、高価な専用品や遠心分離機などの機材を要求することなく、また衛生上問題なく、レシピエントへの注入直前に手軽に細胞組織を剪断することが可能となった。
本発明のある実施態様の剪断装置アセンブリ1の斜視図である。本発明のある実施態様の剪断装置2が2つのシリンジアセンブリ3、4と接続されている。シリンジアセンブリ3に細胞組織を含む流動体が封入されている。 図1で使用される剪断装置2の斜視図である。 図1で図示した剪断装置アセンブリ1の展開図である。 図2で図示した剪断装置2の展開図である。 (a)は図4で図示した剪断装置2を軸線Lに沿ったA−A断面で切断した断面を正面から見た断面図である。(b)は(a)で図示した剪断装置2を組み立てた場合の断面図である。(c)は刃部材23がない状態の(b)の断面図である。 刃部材23が雄部材22に収容されている様子を示す左側面図である 刃部材23が雄部材22に収容されている様子を示す斜視図である。雄部材22は二点鎖線で表現されている。 図2で図示した剪断装置2とシリンジアセンブリ4との接続を示す、軸線Lに沿ったA−A断面で切断した断面を正面から見た断面図である。 剪断装置アセンブリ1が使用される際の動きを示す図である。シリンジアセンブリ3からシリンジアセンブリ4へ細胞組織を含む流動体が移動している。 図4で図示した刃部材23の正面図である。
本明細書において使用される用語「ドナー」とは細胞組織の提供者を意味しており、「レシピエント」とはドナーから提供された細胞組織を注入される被提供者を意味している。ドナーおよびレシピエントは任意であり、人間でも人間以外の動物でも植物でもよい。またドナーとレシピエントは同一でも異なってもよい。すなわち、採取しサイズ処理を施した細胞組織を自家移植してもよいし他家移植してもよい。ドナーから細胞組織を採取する部位は任意である。またレシピエントへ細胞組織を注入する部位も任意である。
本明細書において使用される用語「無菌状態」とは、細菌等が厳密に存在しないか、生体に影響を及ぼさない程度にしか存在しないことを意味する。ここで「細菌等」という用語は大腸菌などの真正細菌やカビなどの真菌といった病原性生物に加えて、空気中に漂う塵など生体に悪影響を及ぼす不純物も含むものとして使用する場合がある。
本明細書において使用される用語「無菌状態を担保できる」とは、無菌状態を達成できる性質を備えていることを意味する。すなわち、細菌等の汚染を防ぐことができる程度の十分な密閉性を発揮できること、また加熱処理などの任意の殺菌処理を施すことが可能であって、現実に無菌状態であると期待できることを意味する。
本明細書において使用される用語「細い注射針」とは、レシピエントへの注入時に痛みを引き起こさない程度、および/または施術痕が肉眼で見えない程度の太さの直径の注射針を意味する。具体的には注射針のゲージが18以上、好ましくは20以上、より好ましくは22以上、さらに好ましくは24以上のものを意図している。
本明細書において使用される用語「剪断」とは、細胞組織および/または細胞組織を含む流動体に対して剪断力を加え、細胞組織や細胞組織に含まれる繊維を小さくすることを意味する。「剪断」は、切断、細分化、低サイズ化等と言い換えてもよい。
以下、本発明について詳述する。細胞組織を含む流動体として脂肪組織の懸濁液を、容器としてシリンジを、それぞれ具体例として図示および/または説明するが、これは本発明を理解し易くするための一例であり、本発明を限定するものではない。また図示および/または説明する剪断装置も本発明を理解し易くするための一例にすぎず、本発明の剪断装置をこの構成や寸法などの設計に限定するものではない。また図示した剪断装置およびシリンジアセンブリ並びにその部材はあくまで概形であり、必ずしも正確な寸法を表現しているわけではない。
<剪断装置アセンブリ1>
図1を参照すると、本発明のある実施態様における剪断装置2が2つのシリンジアセンブリ(シリンジアセンブリ3およびシリンジアセンブリ4)と着脱可能に接続されている。この状態の剪断装置2および2つの接続されたシリンジアセンブリ3、4をまとめて剪断装置アセンブリ1と以下呼称する。剪断装置2と接続される前からのシリンジアセンブリ3が脂肪組織の懸濁液を含むことで、この剪断装置アセンブリ1の中に脂肪組織が封入されている。当然のことながら、他方のシリンジアセンブリ4が脂肪組織の懸濁液を含むことで剪断装置アセンブリ1の中に脂肪組織を封入してもよい。
図1〜2で図示する通り、剪断装置アセンブリ1において、2つのシリンジアセンブリ3およびシリンジアセンブリ4が剪断装置2を挟んで軸線L上において互いに向かい合って正反対の位置に配置されるよう、剪断装置2は設計されている。本発明では2つのシリンジアセンブリの位置関係は、脂肪組織に過度の圧力を加えず脂肪組織の懸濁液が円滑に移動することが可能であれば、任意の構成をしてよい。例えば2つのシリンジアセンブリが並列されて隣接するように本発明の剪断装置を構成してもよい。
図3〜4に示す通り、剪断装置2は雌部材21および雄部材22、その間に収容される刃部材23の3つの部材によって構成される。雌部材21、雄部材22、刃部材23は互いに別体に構成されている。雌部材21、雄部材22、刃部材23はいずれもステンレス(SUS304)製である。組み立てについては後で詳述する。別体の複数の部材からなるように構成したことによって、使用前および/または使用後における洗浄が容易となり、十分な清浄性を維持して脂肪組織の処理を実行することができる。
<雌部材21>
図4〜5で図示する通り、雌部材21は太径部211、把持部212、細径部213から構成される。太径部211と細径部213は把持部212を挟んで軸線L上において互いに向かい合って正反対の位置に配置されている。
図4で図示する通り、太径部211は概して略円筒である。図5で図示する通り、太径部211は軸方向に沿って形成された略円筒の貫通孔211aを有する。
太径部211の第1の端部は後述する把持部212と接続されている。また太径部211の貫通孔211aは把持部212の貫通孔212aと接続されており、これら貫通孔によって太径部211と把持部212とは流体連通している。太径部211の貫通孔211aは把持部212の貫通孔212aと同心状に形成され、太径部211の貫通孔211aの直径は把持部212の貫通孔212aの直径よりも大きい。
太径部211の第2の端部は組み立てられることで後述する雄部材22と接続される。太径部211の内側の円筒側面には螺旋状の凹部(ネジ谷)211bが形成されている(図5参照)。これによって後述する雄部材22と螺合(ネジ式接続)でき、雌部材として機能する。雌部材21が雄部材22と螺合すると1つの中空(後述する収容部24)が画定される(図5参照)。
図4で図示する通り、把持部212は概して略円筒である。概して略円筒であるが、把持し易いよう、略平行に延びる2つの対向する略平面状な把持面が形成されている。図5で図示する通り、把持部212は軸方向に沿って形成された略円筒の貫通孔212aを有する。
把持部212の第1の端部は太径部211と接続されている。また把持部212の貫通孔212aは太径部211の貫通孔211aと接続されており、これら貫通孔によって把持部212と太径部211とは流体連通している。把持部212の貫通孔212aは太径部211の貫通孔211aと同心状に形成され、把持部212の貫通孔212aの直径は太径部211の貫通孔211aの直径よりも小さい。
把持部212の第2の端部は後述する細径部213と接続されている。また把持部212の貫通孔212aは細径部213の貫通孔213aと接続されており、これら貫通孔によって把持部212と細径部213とは流体連通している。把持部212の貫通孔212aは細径部213の貫通孔213aと同心状に形成され、把持部212の貫通孔212aの直径は細径部213の貫通孔213aの直径と略同一である。
図4で図示する通り、細径部213は概して略円筒である。図5で図示する通り、細径部213は軸方向に沿って形成された略円筒の貫通孔213aを有する。
細径部213の第1の端部は、使用の際、シリンジアセンブリ3と接続される。この接続はシリンジアセンブリ3のシリンジ31の先端部311を貫通孔213aに挿入することで実行される。そのため貫通孔213aの直径(細径部213の内径)は、先端部311を挿入する関係から先端部311の外径と略同一である
細径部213の第1の端部には略円形のフランジ部214が形成されている。フランジ部214は貫通孔213aの開口部の周囲に直径方向に沿って突出するように形成されている。このフランジ部214はシリンジアセンブリ3と接続する際に、シリンジ31のロック用突起312の係合面と摩擦係合する係合部として機能する。
こうして細径部213は、1つのシリンジアセンブリ3と接続するための1つの接続部として機能する。この接続においてシリンジアセンブリ3の先端部311と貫通孔213aとは同心状に配置されている。先端部311は貫通孔213aに挿入されていることから、細径部213はシリンジアセンブリ3と流体連通できる。
細径部213の第2の端部は把持部212と接続されている。また細径部213の貫通孔213aは把持部212の貫通孔212aと接続されており、これら貫通孔によって細径部213と把持部212とは流体連通している。細径部213の貫通孔213aは把持部212の貫通孔212aと同心状に形成されている。細径部213の貫通孔213aの直径は把持部212の貫通孔212aの直径と略同一である。
太径部211と把持部212とが流体連通し、把持部212と細径部213とが流体連通していることから、太径部211、把持部212、細径部213は相互に流体連通しており、すなわち雌部材21が全体として流体連通している。
太径部211の貫通孔211aの軸線、把持部212の貫通孔212aの軸線、および細径部213の貫通孔213aの軸線は、軸線L上に沿って一直線上に配置されるよう雌部材21は形成されている。
<雄部材22>
図4〜5で図示する通り、雄部材22は太径部221、把持部222、細径部223から構成される。太径部221と細径部223は把持部222を挟んで軸線L上において互いに向かい合って正反対の位置に配置されている。
図4で図示する通り、太径部221は概して略円筒である。図5で図示する通り、太径部221は軸方向に沿って形成された略円筒の貫通孔221aを有する。
太径部221の第1の端部は後述する把持部222と接続されている。また太径部221の貫通孔221aは把持部222の貫通孔222aと接続されており、これら貫通孔によって太径部221と把持部222とは流体連通している。太径部221の貫通孔221aは把持部222の貫通孔222aと同心状に形成され、太径部221の貫通孔221aの直径は把持部222の貫通孔222aの直径よりも大きい。
太径部221の第2の端部は組み立てられることで前述する雌部材21と接続される。図4で図示する通り太径部221の外側の円筒側面には螺旋状の凸部(ネジ山)221bが形成されている。これによって雌部材21と螺合(ネジ式接続)でき、雄部材として機能する。雄部材22が雌部材21と螺合すると1つの中空(後述する収容部24)が画定される(図5参照)。
図4で図示する通り、把持部222は概して略円筒である。概して略円筒であるが、把持し易いよう、略平行に延びる2つの対向する略平面状な把持面が形成されている。図5で図示する通り、把持部222は軸方向に沿って形成された略円筒の貫通孔222aを有する。
把持部222の第1の端部は太径部221と接続されている。把持部222の貫通孔222aは太径部221の貫通孔221aと接続されており、これら貫通孔によって把持部222と太径部221とは流体連通している。把持部222の貫通孔222aは太径部221の貫通孔221aと同心状に形成され、把持部222の貫通孔222aの直径は太径部221の貫通孔221aの直径よりも小さい。
把持部222の第2の端部は後述する細径部223と接続されている。把持部222の貫通孔222aは細径部223の貫通孔223aと接続されており、これら貫通孔によって把持部222と細径部223とは流体連通している。把持部222の貫通孔222aは細径部223の貫通孔223aと同心状に形成され、把持部222の貫通孔222aの直径は細径部223の貫通孔223aの直径と略同一である。
図4で図示する通り、細径部223は概して略円筒である。図5で図示する通り、細径部223は軸方向に沿って形成された略円筒の貫通孔223aを有する。
細径部223の第1の端部は、使用の際、シリンジアセンブリ4と接続される。この接続はシリンジアセンブリ4のシリンジ41の先端部411を貫通孔223aに挿入することで実行される。そのため貫通孔223aの直径(細径部223の内径)は、先端部411を挿入する関係から先端部411の外径と略同一である。
細径部223の第1の端部には略円形のフランジ部224が形成されている。フランジ部224は貫通孔223aの開口部の周囲に直径方向に沿って突出するように形成されている。このフランジ部224はシリンジアセンブリ4と接続する際に、シリンジ41のロック用突起412の係合面と摩擦係合する係合部として機能する。
こうして細径部223は、1つのシリンジアセンブリ4と接続するための1つの接続部として機能する。この接続においてシリンジアセンブリ4の先端部411と貫通孔223aとは同心状に配置されている。先端部411は貫通孔223aに挿入されていることから、細径部223はシリンジアセンブリ4と流体連通できる。
細径部223の第2の端部は把持部222と接続されている。細径部223の貫通孔223aは把持部222の貫通孔222aと接続されており、これら貫通孔によって細径部223と把持部222とは流体連通している。細径部223の貫通孔223aは把持部222の貫通孔222aと同心状に形成されている。細径部223の貫通孔223aの直径は把持部222の貫通孔222aの直径と略同一である。
太径部221と把持部222とが流体連通し、把持部222と細径部223とが流体連通していることから、太径部221、把持部222、細径部223は相互に流体連通しており、すなわち雄部材22が全体として流体連通している。
太径部221の貫通孔221aの軸線、把持部222の貫通孔222aの軸線、および細径部223の貫通孔223aの軸線は、軸線L上に沿って一直線上に配置されるよう雄部材22は形成されている。
<刃部材23>
図4および7で図示する通り、刃部材23は軸線Lと略平行に延びる4枚の板部231、232、233、234を形成している。4枚の板部は互いに隣り合う板部と直角に形成されており、よって側面方向から見た形状および長手方向に対して垂直な方向に沿った断面形状は十字型である(図6参照)。刃部材23は後述する細長い収容部24に収容される。
後述する収容部24に刃部材23が収容されている時、刃部材23の第1の端部は収容部24の第1の端部と向かい合う。収容部24の第1の端部は、雌部材21の貫通孔211aと貫通孔212aが接続する箇所において形成されるリング状の底面21sである。同様に、後述する収容部24に刃部材23が収容されている時、刃部材23の第2の端部は収容部24の第2の端部と向かい合う。収容部24の第2の端部は、雄部材22の貫通孔221aと貫通孔222aが接続する箇所において形成されるリング状の底面22sである。本発明の剪断装置2においてリング状の底面21sにはリング状のシール材215が接合している。
4枚の板部にはそれぞれ長手方向の2つの端部において刃が形成されている。すなわち、板部231の長手方向の第1の端部には刃231cが形成されており、長手方向の第2の端部には刃231dが形成されている。同様に、板部232の長手方向の第1の端部には刃232cが形成されており、長手方向の第2の端部には刃232dが形成されている。板部233の長手方向の第1の端部には刃233cが形成されており、長手方向の第2の端部には刃233dが形成されている。板部234の長手方向の第1の端部には刃234cが形成されており、長手方向の第2の端部には刃234dが形成されている。脂肪組織が長手方向に移動すると、これら刃が脂肪組織を剪断する。刃は板部の中央から長手方向端部に向かって板部が先細い形状に(テーパー状に)なっていれば十分である。したがって長手方向の第1の端部に形成された刃と長手方向の第2の端部に形成された刃は互いに離隔する方向に形成されている。
後ほど詳細に記載するが、長手方向の第1の端部に刃231c〜234cが形成されることで、シリンジアセンブリ3からシリンジアセンブリ4へ脂肪組織が移動する際に効率よく脂肪組織を低サイズ化することができ、同様に、長手方向の第2の端部に刃231d〜234dが形成されることで、シリンジアセンブリ4からシリンジアセンブリ3へ脂肪組織が移動する際に効率よく脂肪組織を低サイズ化することができる。長手方向の端部の双方に刃を形成させることで2つの移動のどちらにおいても脂肪組織の低サイズ化処理を実行することができ、低サイズ化処理の効率化を図ることできる。
当然のことながら、本発明はこの設計に限定されない。例えば、互いに隣り合う板部との角度が60度となるような6枚の板部を形成するように構成してもよいし、互いに隣り合う板部との角度が120度となるような3枚の板部を形成するように構成してもよい。あるいは隣り合う板部との角度は一定でなくてもよく、例えば刃部材が3枚の板部を有する場合、板部が形成する角度をそれぞれ90度、120度、150度などとしてもよい。これに加えて/これとは別に、それぞれの板部の長手方向1つの端部において刃が形成され、他方の端部に刃が形成されていなくてもよい。あるいは、全ての板部の長手方向2つの端部に刃が形成されていなくともよい。
これに加えて/これとは別に、刃部材の形状を細長い形状から変更してもよい。太く短い形状に変更してもよい。収容部もこれに合致するよう変更してもよい。しかしながら操作性の観点から刃部材および収容部は細長い形状の方が好ましい。
刃部材の素材は本発明の効果を奏する限り任意のものが使用可能であるが細胞組織を剪断する目的で使用することから一定程度の剛性が必要である。刃部材は使い捨てでも繰り返し使用でもよいが、繰り返し使用すると切れ味が悪化し剪断効率が低下するため、および衛生上やコンタミネーションの観点から使い捨ての方が好ましい。したがって、刃部材には十分な切れ味と剛性を備えることが可能であり、使い捨てが可能な経済的価値を備える素材が使用される。このような素材としては鉄、アルミニウム、銅やこれらの合金(例えばステンレス)などが挙げられる。
<組立>
雌部材21、雄部材22が螺合し組み立てられることで、刃部材23を収納し保持する保持部材として機能する(図5b、図5c参照)。
組み立てられる際、雌部材21の太径部211の貫通孔211aと雄部材22の太径部221の貫通孔221aとが同心状に位置するよう構成されており、貫通孔211aと貫通孔221aとが1つの中空(後述する収容部24)を形成する。この中空によって貫通孔211aと貫通孔221aとは流体連通している。雌部材21は全体として流体連通しており、雄部材22は全体として流体連通していることから、この中空を介して剪断装置2が全体として流体連通する。すなわち、雌部材21の細径部213、把持部212、太径部211および雄部材22の太径部221、把持部222、細径部223がいずれも流体連通している。こうして、剪断装置2、シリンジアセンブリ3、シリンジアセンブリ4が流体連通し、脂肪組織の懸濁液を移動させることができる。
組み立てられた剪断装置において、全ての貫通孔(雌部材21の貫通孔211a、212a、213aおよび雄部材22の貫通孔221a、222a、223a)が同心状に配置されている。さらに、これら貫通孔と、シリンジアセンブリ3または4の先端部311または411とは同心状に配置されるよう剪断装置は構成されている。このように同心状に配置されることで、移動させる流体(例えば脂肪組織の懸濁液)が滑らかに移動できるようになる。
雌部材21の太径部211の貫通孔211aの直径と、雄部材22の太径部221の貫通孔221aの直径とは略同一である。雌部材21の把持部212の貫通孔212aの直径と、雄部材22の把持部222の貫通孔222aの直径とは略同一である。そして雌部材21の太径部211の貫通孔211aの直径および雄部材22の太径部221の貫通孔221aの直径は、雌部材21の把持部212の貫通孔212aの直径および雄部材22の把持部222の貫通孔222aの直径よりも大きい。よって雌部材21と雄部材22とが螺合すると、貫通孔211aおよび貫通孔221aの合わさった空間に1つの中空が形成される。この空間は、貫通孔213aおよび貫通孔223aを通過しないものであれば任意のものを収納し保持することができる。形成される中空(後述する収容部24)は略円筒である。本実施態様では、収容部24は刃部材23を収納し保持する。
図5で図示する通り、雌部材21および雄部材22が細長い略円筒の収容部24を画定し、刃部材23はこの収容部24に収容される。雄部材22が収容部24の実質的本体を形成し、雌部材21がこれの蓋として機能して収容部24が画定される(図5〜7参照)。雄部材22が形成する収容部24の実質的本体は概して略円筒であり、実質的本体の内径は刃部材23の十字型断面の外接円の直径(板部231の長さと板部233の長さの合計長さ、および板部232の長さと板部234の長さの合計長さ)より僅かに大きく、実質的本体の長手方向長さは刃部材23の長手方向長さとほぼ同じ長さである(図6、7参照)。この実施態様では、刃部材23が収容部24の実質的本体に収容されているとき刃部材23は固定されておらず、雌部材21が噛み合うことで雌部材21内部のシール材215によって刃部材23は一定の位置に保持される(図5参照)。当然のことながら、何らかの手段を設けて収容部24の実質的本体に収容されているとき刃部材23を固定してもよい。なお、「細長い略円筒」とは、略円の直径よりも高さまたは幅の方が大きい略円筒を意味する。
雄部材22が収容部24の実質的本体を形成することから、刃部材23を雄部材22に完全に挿入することができる(図6、7参照)。この状態で雌部材21を雄部材22と螺合させることで、本発明の剪断装置2が組み立てられる。
当然のことながら、本発明はこの設計に限定されない。例えば、雌部材21および雄部材22が収容部24を画定する際、雌部材21が収容部24の実質的本体の半分を形成し、雄部材22が収容部24の実質的本体の残り半分を形成するように構成してもよい。
刃部材23が収容部24に収容されたとき、刃部材23の4枚の板部231〜234はいずれも収容部24の軸方向と略平行に延在する。こうすることで板部が脂肪組織の懸濁液に抵抗力を加えることなく、脂肪組織の懸濁液の移動が滑らかになる。
収容部24を形成する貫通孔211aおよび貫通孔221aの直径が、貫通孔213aおよび貫通孔223aの直径よりも大きいことから、収容部24の軸方向に対する断面(図5図および6参照)の断面積は、貫通孔213aおよび貫通孔223aより大きい。またシリンジの先端部311および先端部411を挿入する関係から、貫通孔213aおよび貫通孔223aの直径は先端部311および先端部411の外径と略同一である。よって貫通孔211aおよび貫通孔221aの直径はシリンジの先端部311および先端部411の外径よりも大きい。結果として、貫通孔211aおよび貫通孔221aの軸方向に対する断面の断面積は、先端部311および先端部411の軸方向に対する断面の断面積よりも大きい。
収容部24の軸方向に対する断面の断面積は、その機能を果たす限り特に制限はないが、断面積を小さくすると、断面に付着することで失われる脂肪組織の量を抑えることが可能となる。他方、断面積を大きくすると、脂肪組織に加わる応力が弱くなり、収容部における速度が低下して刃部材から過度な剪断力を受けなり油化するリスクを低減することが可能となる。
刃部材23が収容部24に収容されたとき、刃部材23の軸方向に対する断面(図6参照)の断面積に対する、収容部24の軸方向に対する断面(図6参照)の断面積の比率は特に制限はないが、例えば5以上、10以上、15以上、20以上が好ましい。この比率が大きいほど収容部24に対して刃部材23が薄く小さいことを意味する。これを一定値以上にすることで脂肪細胞にかかる圧力が必要以上に大きくなることを防ぎ、脂肪細胞の油化を最小限にできる。また剪断装置2において無駄な表面が少なくなり装置内表面に付着する脂肪組織のロスを最小限にすることができる。
雌部材21および雄部材22そして刃部材23が組み立てられると、刃部材23の4つの板部231〜234によって、収容部24は4つの互いに独立した空間に分割される。収容部24の断面が略円形であることから、これら分割空間は、その断面が略四半円形の略四半円柱である。剪断装置2を介して脂肪組織が2つのシリンジアセンブリ3、4を移動する際、この4つの分割空間を通じて脂肪組織は移動する。
互いに独立した分割空間の長手方向の長さは刃部材23の長手方向の長さによって画定される。4つの互いに独立した分割空間の長手方向の長さに亘って、脂肪組織は互いに独立した状態で移動する。
当然のことながら、収容部24の形状は変更しても構わない。円筒以外にも四角柱や六角中などの多角柱や楕円筒としてもよい。また一方の端部と他方の端部で形状が異なっていてもよい。しかし汎用性の観点から一方の端部から他方の端部まで形状が実質的に同一であることが好ましい。また多角柱など角があると細胞組織が付着し、細胞組織量のロスにつながるため、実質的に角のない断面形状を備えることが好ましい。これらのことから略円筒または略楕円筒であることが好ましい。
繰り返しになるが、本発明は剪断装置2に限定されない。本発明の効果を奏する限り、上述した構成を変更したものも本発明に含まれる。例えば、雌部材21が螺旋状の凸部(ネジ山)を有し、雄部材22この凸部に対応する螺旋状の凹部(ネジ谷)を有するよう変更しても、その剪断装置は本発明に含まれることは明らかである。同様に、剪断装置が組立品でなく一体形成品である場合や、剪断装置2における雌部材21と雄部材22とが一体形成されている場合もその剪断装置は本発明の範囲内である。
これに加えて/これとは別に、貫通孔211a、貫通孔221aおよび貫通孔212aの少なくとも一部および/または貫通孔222aの少なくとも一部から収容部が形成されてもよい。例えば、貫通孔212aの少なくとも一部および/または貫通孔222aの少なくとも一部が貫通孔211aおよび貫通孔221aと略同一の直径を備えるよう変更してもよい。
収容部24は貫通孔211a略全域および貫通孔221a略全域から構成されるが、これを変更しても本発明の範囲内である。すなわち、貫通孔211aの少なくとも一部および貫通孔221aの少なくとも一部から収容部24が形成される限り、それは本発明の範囲内であることは明らかである。
<シリンジ>
図1で図示する剪断装置2は容量25mlの2つのシリンジアセンブリ3、4と着脱可能に接続している。シリンジアセンブリ3のシリンジ31の先端部311は、剪断装置2の雌部材21の細径部213の貫通孔213aに挿入されている。またシリンジアセンブリ4のシリンジ41の先端部411は、剪断装置2の雄部材22の細径部223の貫通孔223aに挿入されている。これら挿入によって剪断装置2および2つのシリンジアセンブリ3、4はそれぞれ接続されている。この接続によってシリンジアセンブリ3、4それぞれは剪断装置2と流体連通可能となる。
細径部213および細径部223の内径(貫通孔213aおよび貫通孔223aの直径)はシリンジ先端部311、411が挿入でき、固く接続できるような大きさに構成されている。シリンジ先端部311、411は一般的に外径が約4mmである。したがって細径部213および細径部223の内径(貫通孔213aおよび貫通孔223aの直径)は通常、約4mmである。当然のことながら本発明はこの態様、形状、寸法に限定されない。剪断装置の細径部をシリンジ先端部に挿入する態様に変更してもよい。シリンジ先端部の外径または内径を大きくしたり小さくしたり変更してもよい。
シリンジアセンブリ3のシリンジ31は先端部311の外周を覆うように配置されているロック用突起312を有している。ロック用突起312の内面(係合面)には螺旋状の凹部312aが形成されている。シリンジアセンブリ3のシリンジ31のロック用突起312の係合面と、雌部材21の細径部213のフランジ部214とが摩擦係合することでシリンジアセンブリ3と剪断装置2とが強固に接続することができる。
同様に、シリンジアセンブリ4のシリンジ41は先端部411の外周を覆うように配置されているロック用突起412を有している。ロック用突起412の内面(係合面)には螺旋状の凹部412aが形成されている。シリンジアセンブリ4のシリンジ41のロック用突起412の係合面と、雄部材22の細径部223のフランジ部224とが摩擦係合することでシリンジアセンブリ4と剪断装置2とが強固に接続することができる。
図8では、雄部材22の細径部223のフランジ部224とシリンジアセンブリ4のロック用突起412の係合面とが摩擦係合する様子を図示している。フランジ部224とロック用突起412とを摩擦係合させる際、これらを相対的に回転させることでフランジ部224はロック用突起412と嵌合することができる。
この接続は着脱可能であるが無菌状態を担保できる程度に密閉性を奏することができる。
剪断装置2は2つのシリンジアセンブリ3、4とそれぞれ流体連通しており、剪断装置2と2つのシリンジアセンブリ3、4が接続されると、剪断装置2を介して2つのシリンジアセンブリの間を脂肪組織が移動することができる。この移動によって脂肪組織のサイズ処理が実行される。
図1および8では、剪断装置2とシリンジアセンブリ3、4とが直接的に接続されているが、これらを仲介する任意の追加的部品を使用して剪断装置2とシリンジアセンブリ3、4とが間接的に接続されてもよい。
これに加えて/これとは別に、細径部の端部に弾性のある素材を使用し、細径部の外径をシリンジ先端部より大きく構成してもよい。このような構成の下、細径部を圧縮してシリンジ先端部に挿入すると、細径部が膨張しようとして密閉性が向上し、また摩擦力が増大する。あるいは細径部の端部に弾性のある素材を使用し、細径部の内径をシリンジ先端部より小さく構成してもよい。このような構成の下、細径部を膨張させてシリンジ先端部を挿入すると、細径部が収縮しようとして密閉性が向上し、また摩擦力が増大する。弾性のある素材のとしては任意のものが使用でき、例えばゴムなどが挙げられる。前記した追加的部品を使用する場合、追加的部品にこの構成を施してもよい。
ここで2つのシリンジアセンブリ3、4は同一の製品を使用しているが、異なるものを使用してもよい。シリンジアセンブリ3は、シリンジ31と可動部材として機能するピストン32とから構成され、シリンジアセンブリ4は、シリンジ41と可動部材として機能するピストン42とから構成される。これらは十分清浄であり、シリンジアセンブリ全体として十分な密閉性を有し、無菌状態を担保できる。
ピストン31が第1の方向へ移動することで、シリンジアセンブリ3の中に流動体を流入させることができる。そして可動部材31が第1の方向と異なる第2の方向(ここでは第1の方向とは正反対の方向)へ移動することで、シリンジアセンブリ3の中にある流動体を流出させることができる。シリンジアセンブリ4も同様である。ピストン41が第1の方向へ移動することで、シリンジアセンブリ4の中に流動体を流入させることができる。そして可動部材41が第1の方向と異なる第2の方向(ここでは第1の方向とは正反対の方向)へ移動することで、シリンジアセンブリ4の中にある流動体を流出させることができる。
当然のことながら、脂肪組織の懸濁液を収容することができ、かつ、装置アセンブリとして組み立てた際に装置アセンブリが密閉性を有し無菌状態を担保できる限り、シリンジアセンブリ以外の他の容器を使用してもよい。しかしながら、シリンジアセンブリは衛生上問題がなく、対応する注射針を装着することで脂肪組織を任意の対象物へ速やかに注入することが可能となるため極めて好ましい。なお脂肪組織を任意の対象物へ注入するとは、任意のレシピエントに対して、レシピエントの任意の部位に脂肪組織を注入することを意味する。例えば、脂肪組織を人間に注入する場合、このような部位として、顔、乳房、臀部などが挙げられる。
あるいは一方の容器にシリンジアセンブリを使用し、他方の容器にシリンジアセンブリ以外の容器を使用してもよい。一方の容器にシリンジアセンブリを使用し、他方の容器にシリンジアセンブリ以外の容器を使用する変更態様としては、例えば、シリンジアセンブリ3および他の容器を使用し、シリンジアセンブリ4を他の容器に変更する変更態様、シリンジアセンブリ4および他の容器を使用し、シリンジアセンブリ3を他の容器に変更する変更態様いずれであってもよい。
他の容器としては、例えば、収縮および膨張することができる弾性素材(例えばゴム)から成る容器でもよい。弾性素材から成る容器は例えば袋状のものでもよい。シリンジアセンブリ3およびこのような容器を使用する変更態様では、ピストン32が流出方向に動くことでシリンジアセンブリ3から懸濁液が流出し、本発明の剪断装置2を介してこの容器へと懸濁液が移動できる。この場合この容器は膨張してもよい。そしてピストン32が流入方向に動くことでこの容器から懸濁液を吸引し、本発明の剪断装置2を介してシリンジアセンブリ3へと懸濁液が移動できる。この場合この容器は収縮してもよい。シリンジアセンブリ4およびこのような容器を使用する変更態様でも同様である。ピストン42が流出方向に動くことでシリンジアセンブリ4から懸濁液が流出し、本発明の剪断装置2を介してこの容器へと懸濁液が移動できる。この場合この容器は膨張してもよい。そしてピストン42が流入方向に動くことでこの容器から懸濁液を吸引し、本発明の剪断装置2を介してシリンジアセンブリ4へと懸濁液が移動できる。この場合この容器は収縮してもよい。
なおここで流出方向とはシリンジアセンブリ内部の流動体がこのシリンジアセンブリの外部へ移動するようにピストンが動く方向を意味し、流出方向とはシリンジアセンブリ外部の流動体がこのシリンジアセンブリの内部へ移動するようにピストンが動く方向を意味している。
シリンジアセンブリとしては、例えば、容量が1〜50mlであるシリンジを含む通常入手可能な汎用品が使用できる。レシピエントへの注入を考慮すると、少なくとも一方のシリンジアセンブリの容量は1回の施術でレシピエントへ注入する脂肪組織全量を含むことができる容量であることが好ましい。脂肪組織の注入としては一般的に約10mlを注入する。したがって10〜25mlの容量のシリンジを含むシリンジアセンブリが好ましい。
<剪断装置アセンブリ1の使用>
剪断装置アセンブリ1は全体として密閉されており無菌状態である。図9は、脂肪組織が剪断装置2を介して、シリンジアセンブリ3からシリンジアセンブリ4へ移動する様子を図示している。この際に剪断装置2の剪断部によって脂肪組織に剪断処理、切断処理、細分化処理、サイズ処理または低サイズ化処理が施される。この移動は手動で行っても機械を使用して行ってもよいが、簡便な手法であることから手動で行えば十分である。
図示した方向とは逆の方向の移動によっても脂肪組織にサイズ処理が施される。すなわち、脂肪組織が剪断装置2を介してシリンジアセンブリ4からシリンジアセンブリ3へ移動する際にも脂肪組織にサイズ処理が施される。
本発明の剪断装置2では刃部材23を使用することによって、脂肪組織に対して過度な負荷をかけることなく、円滑に脂肪組織を剪断することができる。これによってフィルターの場合に起こり得る目詰まりの問題を解消し、脂肪細胞の油化を最小限に留めることができる。
脂肪組織の懸濁液の移動に関して詳細に記述する。
まず、シリンジアセンブリ3に脂肪組織の懸濁液が封入されている(図1、9参照)。シリンジアセンブリ3内部からシリンジアセンブリ3のシリンジ31の先端部311を通じて剪断装置2の雌部材21の細径部213の貫通孔213aに懸濁液が移動する。貫通孔213aを通じて雌部材21の把持部212の貫通孔212aを通過し、そして雌部材21の太径部211の貫通孔211aへと懸濁液は移動する。貫通孔211aは雄部材22の太径部221の貫通孔221aと収容部24を共に形成しており、懸濁液はこの収容部24を通過する。収容部24を通過する際は刃部材23の4枚の板部231〜234の長手方向第1の端部に形成されている刃231c〜234cによって脂肪組織は剪断され、脂肪組織は刃部材23の4枚の板部231〜234によって4つの画分に分割されて、各々の画分は刃部材23の4枚の板部231〜234によって4つに分割された収容部24の分割空間を通過する。収容部24通過後、脂肪組織の各画分は合流し、雄部材22の把持部222の貫通孔222a、雄部材22の細径部223の貫通孔223aの順に通過し、最後に他方のシリンジアセンブリ4のシリンジ41の先端部411を通じてシリンジアセンブリ4内部へと移動する。
逆も同様であり、シリンジアセンブリ4に封入された脂肪組織の懸濁液は、シリンジアセンブリ4内部からシリンジアセンブリ4のシリンジ41の先端部411を通じて剪断装置2の雄部材22の細径部223の貫通孔223aに懸濁液が移動する。貫通孔223aを通じて雄部材22の把持部222の貫通孔222aを通過し、そして雄部材22の太径部221の貫通孔221aへと懸濁液は移動する。貫通孔221aは雌部材21の太径部211の貫通孔211aと収容部24を共に形成しており、懸濁液はこの収容部24を通過する。収容部24を通過する際は刃部材23の4枚の板部231〜234の長手方向第2の端部に形成されている刃231d〜234dによって脂肪組織は剪断され、脂肪組織は刃部材23の4枚の板部231〜234によって4つの画分に分割されて、各々の画分は刃部材23の4枚の板部231〜234によって4つに分割された収容部24の分割空間を脂肪組織は通過する。収容部24通過後、脂肪組織の各画分は合流し、雌部材21の把持部212の貫通孔212a、雌部材21の細径部213の貫通孔213aの順に通過し、最後に他方のシリンジアセンブリ3のシリンジ31の先端部311を通じてシリンジアセンブリ3内部へと移動する。
剪断装置2を介して細胞組織を2つのシリンジアセンブリ3、4の間を移動させる回数は任意であり、処理を施す細胞組織に応じて適宜調整される。
脂肪組織を剪断装置2に案内し、剪断を行うため脂肪組織は流動体である必要がある。流動体とするため、通常、生理食塩水などの懸濁溶媒に脂肪組織を懸濁させる。この際、脂肪組織を含むシリンジが懸濁溶媒を含んでいてもよいし、他方のシリンジが懸濁溶媒を含んでいてもよい。脂肪組織を含むシリンジが懸濁溶媒を含んでいる場合、脂肪組織が既に懸濁されていてもよく、剪断を行いながら懸濁をしてもよい。他方のシリンジが懸濁溶媒を含んでいる場合、脂肪組織を含むシリンジへ懸濁溶媒を移動させて脂肪組織を懸濁してもよい。このように懸濁工程は任意である。
<細胞組織>
脂肪組織は繊維を含む場合があり、この繊維がレシピエントへの注入時に注射針の目詰まりを起こす大きな要因となる。また細胞組織自体も巨大に連なっていることがあり、これらをサイズ処理して細い注射針でも目詰まりを起こさないようにする。
細胞組織をドナーから採取する方法に何ら制限はなく、任意の装置、任意の薬剤、任意の施術を行ってよい。脂肪組織の採取においては脂肪吸引と呼ばれる施術が一般的に行われている。また採取した細胞組織について、浄化処理、保存処理など任意の追加的処理を実行してもよい。脂肪組織を吸引採取する部位は、例えば、腹部、臀部、大腿部が挙げられる。
細胞組織を含む流動体は、施術時の痛みや施術痕の問題を除けば、レシピエントへ注入しても問題がない状態のものであることが好ましい。このような状態の流動体をサイズ処理すれば処理物を速やかにレシピエントへ注入することができ、サイズ処理と注入のタイムラグを最小化することができる。細胞組織を含む流動体としては、例えば、生理食塩水に細胞組織を懸濁した懸濁液(例えば脂肪組織の懸濁液)などが挙げられる。
サイズ処理と注入のタイムラグは具体的には、5時間以下、4時間以下、3時間以下、2時間以下、1時間以下、30分以下、20分以下、10分以下が好ましい。
脂肪組織としては、ドナーから採取したものをそのまま使用し、ドナーから採取した直後にレシピエントへ注入してもよい。これに加えて/これとは別にドナーから採取した後、冷凍保存したものを使用してもよい。冷凍保存の場合、レシピエントへの注入を任意のタイミングに設定することができる利点および注入を複数回に分けることによってレシピエントの負担を低減しつつ脂肪組織の廃棄を防止できる利点がある。
本発明の剪断装置または剪断方法を細胞組織を含む流動体に適用し、細胞組織を剪断処理、切断処理、細分化処理、または低サイズ化処理したものに対して、レシピエントへ注入する前に、任意の工程を実行してもよい。このような任意の工程としては、酵素処理工程、冷凍保存工程、遠心分離工程などが挙げられる。しかしながら、本願においては、細胞組織を含む流動体について本発明の剪断装置または剪断方法を適用した後、これら工程を含むことなく、速やかにレシピエントへ注入することが望ましい。
本発明の剪断装置は2つの接続部を有し、2つの容器と接続できれば十分であるが、3以上の接続部を有してもよく、3以上の接続部を介して3以上の容器と接続してもよい。3以上の接続部を有し、接続部の数より少ない容器と接続させてもよい。この際、容器と接続されない接続部には蓋などを使用して剪断装置アセンブリを密閉してもよい。
脂肪組織について本発明は完成されたが、これは脂肪組織が出願時現在、ドナーからの採取およびレシピエントへの注入という施術が最も一般的に行われているからである。したがって他の細胞組織についても本発明を適用してよく、他の細胞組織について権利放棄するものではない。すなわちドナーから採取される任意の細胞組織が本発明の適用対象である。

Claims (14)

  1. 細胞組織を剪断するための剪断装置であって、
    剪断装置は、剪断部と、第1の連結部と、第1の連結部と異なる第2の連結部とを有し、
    前記剪断部は、前記第1の連結部を介して前記剪断部へ案内された前記細胞組織を前記第2の連結部へと案内でき、前記第2の連結部を介して前記剪断部へ案内された前記細胞組織を前記第1の連結部へと案内でき、
    かつ前記剪断部は刃部材を含み、
    前記刃部材は前記第1の連結部および/または前記第2の連結部を介して前記剪断部へ案内された前記細胞組織を剪断し、
    前記第1の連結部は、前記細胞組織を含む流動体を出入可能に収容できる第1の容器と着脱可能に連結し、前記第1の容器から前記剪断部へ前記流動体を案内でき、前記剪断部から前記第1の容器へ前記流動体を案内でき、
    前記第2の連結部は、前記第1の容器とは異なる、前記流動体を出入可能に収容できる第2の容器と着脱可能に連結し、前記第2の容器から前記剪断部へ前記流動体を案内でき、前記剪断部から前記第2の容器へ前記流動体を案内でき、
    刃部材が細長い形状をしており、
    刃部材が、刃部材を収容する収容部を互いに独立した空間に分割する、剪断装置。
  2. 収容部が刃部材と略同一の大きさを有することを特徴とする請求項1に記載の剪断装置。
  3. 前記第1の容器または前記第2の容器は、可動部材を有し、
    前記可動部材は、第1の方向に移動することで前記流動体を流入させ、前記第1の方向とは異なる第2の方向に移動することで前記流動体を流出させることを特徴とする請求項1または2に記載の剪断装置。
  4. 前記第1の容器または前記第2の容器がシリンジアセンブリであり、剪断された前記細胞組織を任意の対象物に注射できることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の剪断装置。
  5. 前記第1の容器および/または前記第2の容器が対応する前記連結部と摩擦係合する接触面において凹部および/または凸部を有する時においてネジ式に接続可能なように、対応する前記連結部が、前記容器と摩擦係合する接触面に、前記容器の前記凹部および/または凸部の少なくとも一部に対応する凸部および/または凹部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の剪断装置。
  6. 組み立て式であり、前記刃部材と、前記刃部材とは別体に形成されている少なくとも1つの部材とを含み、
    前記少なくとも1つの部材が前記収容部を画定する少なくとも1つの保持部材を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の剪断装置。
  7. 収容部を画定する少なくとも1つの保持部材が雄部材および雌部材の少なくとも2つの部材を含むことを特徴とする請求項に記載の剪断装置。
  8. 前記雄端子に刃部材が完全に収容され、前記雌端子が前記収容部の蓋として形成されていることを特徴とする請求項に記載の剪断装置。
  9. 刃部材が4枚の板部を含み、刃部材の断面形状は十字型の形状をしていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の剪断装置。
  10. 剪断する細胞組織が冷凍保存されていた細胞組織であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の剪断装置。
  11. 刃部材は長手方向の両方の端部に刃を備え、
    両方の端部に設けられた刃は、刃部材中央から長手方向端部に向かって先細く、互いに離隔するように形成され、
    刃部材の長手方向軸は収容部の軸方向と略平行である、
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の剪断装置。
  12. 細胞組織を剪断し、剪断した細胞組織をレシピエントに注入するために使用されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の剪断装置。
  13. レシピエントに注入する直前に細胞組織を剪断するために使用されることを特徴とする請求項12に記載の剪断装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の剪断装置に使用するための刃部材であって、
    刃部材が細長い形状をしており、
    前記剪断装置に使用する際に、刃部材が、刃部材を収容する前記剪断装置の収容部を互いに独立した空間に分割する刃部材。
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