JP6280811B2 - セルボックスを用いた核燃料物質の分析セル - Google Patents

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Description

本発明は、核燃料物質の分析セルに係り、特に、セルボックスをコンクリートセル内に配置し核燃料物質に対する各種計測・分析に好適なセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルに関する。
近年、原子力分野において、メンテナンスやセル内の除染等の作業負担低減が可能であることから、遮蔽体であるコンクリートセル内にセルボックスを配置し、セルボッス内で、例えばマイナーアクチニド(MA)の燃焼分析等を行う分析セルが用いられている。
しかし、燃焼分析等により生じる放射性物質を含む煤煙の排気のため、セルボックスに設けられた排気ラインと、コンクリートセルに設けられた排気ラインとの接続、更には、これらを接続するためセルボックスの位置決め精度の向上が求められている。
他方、ガリウムナイトライドの成長のための高圧システムとして、特許文献1がある。特許文献1では、保護シェル内に、カプセル部を収容する筐体を遮蔽体にて遮蔽することで高圧の化学反応炉をなし、保護シェル内にパージガス(窒素、アルゴン)を注入する注入管とパージガスを保護シェル外に排出するためアンモニアセンサが取り付けられた排出管を備える。そして、化学反応炉より漏洩するアンモニアガスを、化学反応炉とは非接触の排出管を介してファンにより強制排気する。
特開2012−158481号公報
しかしながら、特許文献1では、化学反応炉より漏洩し保護シェル内に充満するアンモニアガスを保護シェル外に強制排気することを可能とする構成に過ぎず、化学反応炉内で発生するガスを保護シェル外に排気するものではない。従って、特許文献1に記載される排気システムを、上述のコンクリートセル内に配置されるセルボックスの排気ラインに適用することはできず、依然として、コンクリートセル内に配置するセルボックスの位置決め精度の向上が課題となる。
本発明は、非接触にてコンクリートセルに設けられた排気ラインとセルボックスに設けられたベントノズルとを連通可能とするセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルは、放射線を遮蔽する遮蔽空間を形成すると共に、天井面を貫通するよう設けられた排気ラインを有するコンクリートセルと、前記コンクリートセル内に配置可能とされ、内部に核燃料物質を分析又は測定する分析機器を設置可能であって、天井面を貫通するよう設けられたベントノズルを有するセルボックスと、前記コンクリートセルの底面に少なくとも1つ以上の貫通孔を有し、当該貫通孔を介して前記コンクリートセル内にシールエアを供給するシールエア供給部を備え、前記排気ラインの下端部と前記ベントノズルの上端部とが所定の間隙を介して対向するよう配置され、前記ベントノズルより排出されるセルボックス内のベントガスを前記シールエアと共に前記排気ラインを介して前記コンクリートセル外に排出することを特徴とする。
また、本発明のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルは、放射線を遮蔽する遮蔽空間を形成するコンクリートセルと共に、天井面を貫通するよう設けられた排気ラインを有するコンクリートセルと、前記コンクリートセル内に配置可能とされ、内部に核燃料物質を分析又は測定する分析機器を設置可能であって、天井面を貫通するよう設けられたベントノズルを有するセルボックスと、前記コンクリートセルの少なくとも1つの側面であって、底面よりに貫通孔を有し、当該貫通孔を介して前記コンクリートセル内にシールエアを供給するシールエア供給部を備え、前記排気ラインの下端部と前記ベントノズルの上端部とが所定の間隙を介して対向するよう配置され、前記ベントノズルより排出されるセルボックス内のベントガスを前記シールエアと共に前記排気ラインを介して前記コンクリートセル外に排出することを特徴とする。
本発明によれば、セルボックス内の放射性物質を含む気体(ガス)を非接触にて、コンクリートセルに設けられた排気ラインを介して排出することが可能となる。
また、このように非接触にて放射性物質を含む気体(ガス)を、コンクリートセル外に排出することができることにより、セルボックスのコンクリートセル内での位置決めを高精度に行うことを要さず、セルボックス配置時の作業性の向上が図られる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係るセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構成図である。 本発明の一実施例に係る実施例1のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構成図である。 本発明の他の実施例に係る実施例2のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構成図である。 本発明の他の実施例に係る実施例3のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構成図である。 本発明の他の実施例に係る実施例4のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構成図である。 本発明の他の実施例に係る実施例5のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構成図である。
図1に本発明の一実施形態に係るセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構図を示す。本発明の核燃料物質の分析セルは、例えば鉄筋コンクリート製のコンクリートセル1、コンクリートセル1内に配置され、核燃料物質、例えば、マイナーアクチニド(MA)あるいは燃料デブリに対する各種分析・測定が可能なセルボックス2より構成される。
コンクリートセル1は、放射線を遮蔽可能な4面の側面と、床面及び天井面からなり、内部空間を遮蔽空間とし得るものであって、1つの側面に、セルボックス2の搬出入を可能とするコンクリートセル扉3を備えている。コンクリートセル扉3は、例えばレール上をスライド可能なスライド式扉、あるいはヒンジを備え開閉式の扉など何れであっても良く、コンクリートセル1内から放射線の漏洩を防止し得る構造、すなわち、シール構造を備えていれば良い。
また、コンクリートセル1の天井面には所定の位置に、開口が形成され、開口を貫通するよう排気ライン10が設けられている。排気ライン10のセルボックス2側の端部とは反対側の端部は、図示しない排風機を介してベントフィルタを備えた排気設備へ接続される。排気設備は、セルボックス2内での各種実験(分析項目)、例えば、上記核燃料物質の燃焼実験等により発生する放射性物質を含む煤煙あるいは放射性物質を含む排気ガス(以下、ベントガスと称す)を、貯水タンク内の水へ吹き出し放射性物質を除去するベントフィルタ、ベントフィルタにて放射性物質が除去されたベントガスを大気中へ放出する排気塔から構成される。
コンクリートセル1の底面には、図1に示すように、貫通口であるシールエア供給開口9が複数設けられ、ブロア21によりシールエア供給管8を介してシールエア供給開口9より、コンクリートセル1内にシールエア7が供給される。
セルボックス2は、4面の側面のうち1面に、計測装置あるいは分析装置等の搬出入のための開閉式扉が備えられている。セルボクス2内に搬入される計測装置又は分析装置としては、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)、イオンマイクロアナライザーあるいは質量分析計等であり、核燃料物質の分析項目に応じて適宜選択され、セルボックス2内に配置される。
セルボックス2の天井面には、所定の位置に開口が形成され、開口を貫通するようベントノズル20が設けられ、各種分析項目に応じて核燃料物質より発生するベントガスをセルボックス2外へ排出可能となっている。セルボックス2の底面には、移動機構6が設けられており、移動機構6によりコンクリートセル扉3から、コンクリートセル1内へ移動可能に構成されている。図1では、移動機構6の一例として車輪を示しているが、これに限らずレール上を走行可能なスライド機構あるいは、クローラを用いても良い。また、セルボックス2の1つの側面には、放射線遮蔽機能を有さないセルボックス2内を観察するためのセルボックス内監視用窓4が設けられている。このセルボックス内監視用窓4の位置に対応するコンクリートセル1の1つの側面、すなわち、コンクリートセル扉3に対向する側面に、放射線遮蔽機能を有するコンクリートセル内監視用窓5が設けられており、コンクリートセル1外からセルボックス2内を観察可能となっている。
コンクリートセル1の天井面に設けられた排気ライン10の口径D1とセルボックス2に設けられたベントノズル20の口径D2とはD1≧D2の関係にある。また、ベントノズルの口径D2に対し、セルボックス2の天井面の長さL1は充分に大きく、例えば、100倍から1000倍の関係にある。図1に示すように、排気ライン10の先端部(セルボックス2側の端部)と、ベントノズル20の先端部(コンクリートセル1の天井面に向かう端部)とは、所定の間隙を介して相互に対向するよう配置されている。これにより、ベントノズル20より排出されるセルボックス2内の放射性物質を含むベントガスは、排気ライン10へと向かい流れる。
ここで、シールエアの機能について説明する。上述のとおり、ブロア21によりシールエア供給管8を介してコンクリートセル1の底面に形成された複数のシールエア供給開口9より、コンクリートセル1内にシールエア7が供給される。コンクリートセル1内に流入するシールエア7は、点線矢印にて示すように、セルボックス2の外壁面に沿って流れ、排気ライン10の先端部及びベントノズル20の先端部へと向かい四方より回り込む。このシールエア7の流れにより、ベントノズル20の先端部より放射状に噴出する(拡散する)ベントガスは、拡散が抑制され排気ライン10の先端部へ向かうようガイドされる。ここで仮に、ベントノズル20より噴出するベントガスが、シールエア7の流体圧の変化により排気ライン10内に導入されず、セルボックス2の上面に沿って排気ライン10と異なる向きへ流れた場合を想定する。この場合においても、連続してシールエア7が供給されるため、再び、ベントガスは、排気ライン10の先端部へシールエア7と共に流れ、排気ライン10を介してコンクリートセル1外の排気設備へと導入される。なお、ブロア21によるシールエアの供給は、常時行っても良く、また、セルボックス2内で各種分析の開始に先立ちシールエアの供給を開始し、分析が終了し所定時間経過後にシールエアの供給を停止するようにしても良い。
コンクリートセル1のコンクリートセル扉3に対向する位置の側面には、所定の位置にセルボックス位置決め部材22が設けられている。セルボックス位置決め部材22は、例えば、ゴム等の弾性体により形成された突起状のドット、あるいは、図1の図面奥行方向に直線状に連続する凸部として形成される。ここで、図1に示す、コンクリートセル扉3に対向するコンクリートセル1の側面の内壁面から排気ライン10の中心軸までの距離L3、及び、セルボックス2の前面からベントノズル20の中心軸までの距離L2は既知の値である。従って、セルボックス位置決め部材22の高さH1は、L3−L2とすれば良い。また、セルボックス位置決め部材22の設置位置は、セルボックス2の前面に設けられたセルボックス内監視用窓4及びコンクリートセル内監視用窓5と干渉しない位置であれば、何れの位置に設置しても良い。
コンクリートセル扉3を開放し、移動機構6によりセルボックス2をコンクリートセル扉3に対向するコンクリートセル1の側面へと移動させる。セルボックス2の前面がセルボックス位置決め部材22に当接するとセルボックス2の移動は停止し、そのときベントノズル20は、コンクリートセル1の排気ライン10のほぼ直下に位置付けられる。これにより、容易にセルボックス2のベントノズル20は、排気ライン10のほほ直下に所定の間隙を介して位置付けられる。
なお、シールエア供給開口9は、コンクリートセル1の底面に限らず、コンクリートセル扉3が設けられる側面及びコンクリートセル扉3に対向する側面以外の2つの側面であって、コンクリートセル1の底面よりに設けても良い。また、コンクリートセル扉3にシールエア供給開口9を形成する場合には、開閉動作が行われる場所であるため、例えば、シールエア供給開口9のみがコンクリートセル扉3に設けられ、使用時のみシールエア供給管8と接続可能な構成としても良い。すなわち、コンクリートセル1内に流入するシールエア7が下方よりセルボックス2の外壁面に沿って上方へと流れる対流を形成できる位置であればいずれでも良く、また、シールエア供給開口9の形状は、円筒状あるいはルーバー状であっても良い。
また、図1ではブロア21によりシールエア7を供給するよう構成したが、ブロア21に替えて圧縮機を用いても良い。また、特に、ブロア21あるいは圧縮機を設けることなく自然吸気としても良い。この場合、排気ライン10が接続される排風機(図示せず)により吸引されるため、コンクリートセル1内が負圧となり、シールエア供給開口9を介して自然吸気される。
なお、セルボックス位置決め部材22は、必須ではなく設けることが望ましく、セルボックス位置決め部材22を設けずとも、上述のとおりシールエア7によりベントノズル20より噴出するベントガスを排気ライン10へ導入することができる。
図1に示す本実施形態によれば、非接触にてコンクリートセル1に設けられた排気ライン10とセルボックス2に設けられたベントノズル20とを連通可能とし、セルボックス2からのベントガスをコンクリートセル1外へ排出することができる。これにより、ベントノズル20と排気ライン10との接続作業は不要となり、作業性を向上することができる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図2に、本発明の一実施例に係る実施例1のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構成図を示す。図1に示す構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付し、図1と同一の構成については説明を省略する。
図2に示すように、本実施例の核燃料物質の分析セルは、ベントノズル20のセルボックス2側の端部にフィルタ11を有する。フィルタ11としては、例えば、HEPAフィルタ等が用いられる。セルボックス2内で、例えば、核燃料物質の燃焼試験により煤煙あるいは、核分裂生成ガス量の測定時における放射物質を含み湿分を有するベントガスが発生する。セルボックス2内で発生するこれら、煤煙あるいはベントガスに含まれる湿分は、フィルタ11により除去され、除去後のベントガスは、上述のように、ベントノズル20から噴出後、シールエア7によりガイドされ、排気ライン10へ導入され、コンクリートセル1外へと排出される。
なお、シールエア供給開口9は、コンクリートセル1の底面に限らず、コンクリートセル扉3が設けられる側面及びコンクリートセル扉3に対向する側面以外の2つの側面であって、コンクリートセル1の底面よりに設けても良い。また、コンクリートセル扉3にシールエア供給開口9を形成する場合には、開閉動作が行われる場所であるため、例えば、シールエア供給開口9のみがコンクリートセル扉3に設けられ、使用時のみシールエア供給管8と接続可能な構成としても良い。すなわち、コンクリートセル1内に流入するシールエア7が下方よりセルボックス2の外壁面に沿って上方へと流れる対流を形成できる位置であればいずれでも良く、また、シールエア供給開口9の形状は、円筒状あるいはルーバー状であっても良い。
なお、図2ではブロア21によりシールエア7を供給するよう構成したが、ブロア21に替えて圧縮機を用いても良い。また、特に、ブロア21あるいは圧縮機を設けることなく自然吸気としても良い。この場合、排気ライン10が接続される排風機(図示せず)により吸引されるため、コンクリートセル1内が負圧となり、シールエア供給開口9を介して自然吸気される。セルボックス位置決め部材22は、必須ではなく設けることが望ましく、セルボックス位置決め部材22を設けずとも、シールエア7によりベントノズル20より噴出するベントガスを排気ライン10へ導入することができる。
本実施例によれば、非接触にてコンクリートセル1に設けられた排気ライン10とセルボックス2に設けられたベントノズル20とを連通可能とし、セルボックス2からのベントガスをコンクリートセル1外へ排出することができる。これにより、ベントノズル20と排気ライン10との接続作業は不要となり、作業性を向上することができる。
また、本実施例によれば、煤煙あるいは湿分がフィルタ11によりセルボックス2内で除去されるため、ベントノズル20の目詰まり、または、排気ライン10の目詰まりを防止できる。すなわち、ベントノズル20及び排気ライン10における流路抵抗の増大を防止できる。
図3に、本発明の他の実施例に係る実施例2のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構成図を示す。図1に示す構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付し、図1と同一の構成については説明を省略する。
図3に示すように、本実施例の核燃料物質の分析セルは、排気ライン10のベントノズル20と対向する先端部に排気ライン吸込み部12を有する。排気ライン吸込み部12は、対応するベントノズル20へと向かうに従いその口径が拡大するラッパ状の形状を有する。排気ライン吸込み部12の先端部の口径D3は、排気ライン10の口径D1及びベントノズル20の口径D2との間で、D3>D1≧D2の関係にある。これにより、実施例1の構成と比較し、ベントノズル20より噴出するベントガスをシールエア7と共に排気ライン10へ導入する効率が更に向上できる。
また、図3に示すように、セルボックス2の底面及びコンクリートセル1の底面に、相互に対向するよう非接触給電システム27A、27Bを備える。非接触給電システム27A、27Bとして、例えば、電磁誘導方式、電波受信方式あるいは共鳴方式のいずれかを適宜用いれば良い。
また、コンクリートセル1外に配置されたマスターマニピュレータ23A、セルボックス2内に配置されたスレーブマニピュレータ23B、及びマスターマニピュレータ23Aとスレーブマニピュレータ23Bとを接続するスルーチューブよりなるマニピュレータ23を有する。作業員は、コンクリートセル内監視用窓5及びセルボックス内監視用窓4を介してセルボックス2内の状況を目視により確認しながら、マスターマニピュレータ23Aを操作し、スレーブマニピュレータ23Bによりセルボックス内の図示しない機器あるいは燃料物質が収容されるカプセル等を操作する。
なお、シールエア供給開口9は、コンクリートセル1の底面に限らず、コンクリートセル扉3が設けられる側面及びコンクリートセル扉3に対向する側面以外の2つの側面であって、コンクリートセル1の底面よりに設けても良い。また、コンクリートセル扉3にシールエア供給開口9を形成する場合には、開閉動作が行われる場所であるため、例えば、シールエア供給開口9のみがコンクリートセル扉3に設けられ、使用時のみシールエア供給管8と接続可能な構成としても良い。すなわち、コンクリートセル1内に流入するシールエア7が下方よりセルボックス2の外壁面に沿って上方へと流れる対流を形成できる位置であればいずれでも良く、また、シールエア供給開口9の形状は、円筒状あるいはルーバー状であっても良い。
なお、図3ではブロア21によりシールエア7を供給するよう構成したが、ブロア21に替えて圧縮機を用いても良い。また、特に、ブロア21あるいは圧縮機を設けることなく自然吸気としても良い。この場合、排気ライン10が接続される排風機(図示せず)により吸引されるため、コンクリートセル1内が負圧となり、シールエア供給開口9を介して自然吸気される。セルボックス位置決め部材22は、必須ではなく設けることが望ましく、セルボックス位置決め部材22を設けずとも、シールエア7によりベントノズル20より噴出するベントガスを排気ライン10へ導入することができる。
本実施例によれば、非接触にてコンクリートセル1に設けられた排気ライン10とセルボックス2に設けられたベントノズル20とを連通可能とし、セルボックス2からのベントガスをコンクリートセル1外へ排出することができる。これにより、ベントノズル20と排気ライン10との接続作業は不要となり、作業性を向上することができる。
また、本実施例によれば、実施例1の構成と比較し、ベントノズル20より噴出するベントガスをシールエア7と共に排気ライン10へ導入する効率が更に向上できる。
また、本実施例によれば、非接触給電方式によりセルボックス2内の機器へ給電されるため、コンクリートセル1外の電源とのコネクタが不要となる。
図4に、本発明の他の実施例に係る実施例3のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構成図を示す。図1に示す構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付し、図1と同一の構成については説明を省略する。
図4に示すように、本実施例の核燃料物質の分析セルは、ベントノズル20のセルボックス2側の端部に向かい、順に、排風機13及びフィルタ11を有する。セルボックス2内で、例えば、核燃料物質の燃焼試験により煤煙あるいは、核分裂生成ガス量の測定時における放射物質を含み湿分を有するベントガスが発生する。セルボックス2内で発生するこれら、煤煙あるいはベントガスに含まれる湿分は、例えばHEPAフィルタ等のフィルタ11により除去され、除去後のベントガスは排風機13により加圧される。加圧されたベントガスはベントノズル20より、所定の間隙を介して対向配置された排気ライン10へ噴出する。すなわち、排気ライン10へと向かうベントガスの強制流が生じる。ベントガスが加圧された状態にて、排気ライン10へ導入されることにより、導入効率が向上すると共に、セルボックス2の外壁面を回り込むシールエア7と共に排気ライン10へ導入される。なお、ここで、ベントノズル20に接続される排風機13と、排気ライン10がコンクリートセル1外で接続される図示しない排風機との風量を調整することにより、ベントノズル20の先端部より、所定の間隙を介して配置される排気ライン10へベントガスが流入する際の流路抵抗の増大を防止できる。
また、本実施例の核燃料物質の分析セルは、一端がコンクリートセル1の天井面を貫通し、コンクリートセル1外へと延伸し、他端がコンクリートセル1内に設置された気送装置ターミナル33に接続される気送管32を有する。カプセル等の密封容器に収容された分析用の試料(サンプル)である核燃料物質は、空気圧によりコンクリートセル1外より気送管32を介して気送装置ターミナル33へと移送される。
セルボックス2は、コンクリートセル扉3に対向するセルボックス2の側面の下方に、セルボックス2内に位置する第1のポート31A及び、セルボックス2の側面に位置する第2のポート31Bからなるダブルカバー付きポート31を備える。気送装置ターミナル33へ密封容器に収容された核燃料物質が移送されると、作業員は、気送装置ターミナル33より核燃料物質が収容される密封容器を取り出し、第2のポート31Bを開放し、第2のポート31Bのエリア内に上記密封容器を持ち込む。その後、第2のポート31Bを閉鎖し、第1のポート31Aを開放することにより、セルボックス2内の遮蔽状態を維持しつつ、セルボックス2外より、密封容器内の核燃料物質(試料)をセルボックス2内の分析装置あるいは計測装置にセットする。
また、マスターマニピュレータ23A、スレーブマニピュレータ23B、及びマスターマニピュレータ23Aとスレーブマニピュレータ23Bとを接続するスルーチューブよりなるマニピュレータ23により、セルボックス2内にセットされた密封容器内の核燃料物質を取り出し、所望の分析項目に応じた分析を実行する。
マニピュレータ23及び排風機13への給電は、セルボックス2の底面の下方(コンクリートセルボックス1の底面との対向面)に設置されたバッテリー28により行われる。
なお、シールエア供給開口9は、コンクリートセル1の底面に限らず、コンクリートセル扉3が設けられる側面及びコンクリートセル扉3に対向する側面以外の2つの側面であって、コンクリートセル1の底面よりに設けても良い。また、コンクリートセル扉3にシールエア供給開口9を形成する場合には、開閉動作が行われる場所であるため、例えば、シールエア供給開口9のみがコンクリートセル扉3に設けられ、使用時のみシールエア供給管8と接続可能な構成としても良い。すなわち、コンクリートセル1内に流入するシールエア7が下方よりセルボックス2の外壁面に沿って上方へと流れる対流を形成できる位置であればいずれでも良く、また、シールエア供給開口9の形状は、円筒状あるいはルーバー状であっても良い。
なお、図4ではブロア21によりシールエア7を供給するよう構成したが、ブロア21に替えて圧縮機を用いても良い。また、特に、ブロア21あるいは圧縮機を設けることなく自然吸気としても良い。この場合、排気ライン10が接続される排風機(図示せず)により吸引されるため、コンクリートセル1内が負圧となり、シールエア供給開口9を介して自然吸気される。セルボックス位置決め部材22は、必須ではなく設けることが望ましく、セルボックス位置決め部材22を設けずとも、シールエア7によりベントノズル20より噴出するベントガスを排気ライン10へ導入することができる。
本実施例によれば、実施例1の効果に加え、セルボックス2内のベントガスを排風機13により加圧することで、排気ライン10への導入効率を更に向上することができる。
また、本実施例によれば、排風機13及びマニピュレータ23はバッテリー駆動されるため、コンクリートセル1外の電源とのコネクタを設ける必要がなく、また、ダブルカバー付きポート31により、セルボックス2内への機器あるいは治工具の搬入時においても遮蔽状態を維持することが可能となる。
図5に、本発明の他の実施例に係る実施例4のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構成図を示す。図1と同一の構成要素に同一の符号を付し、図1と同一の構成についての説明は省略する。
図5に示すように、本実施例の核燃料物質の分析セルは、セルボックス2に、分析あるいは測定に使用する水、又は試薬を貯留する給水・試薬供給タンク30、測定あるいは分析後の廃液を回収するドレンタンク29、第1のポート31A及び第2のポート31Bよりなるダブルカバー付きポート31、分析機器26及び信号送受信端末24Aを備える。また、コンクリートセル1は、信号送受信端末24Bを有し、セルボックス2の底面及びコンクリートセル1の底面に、相互に対向するよう非接触給電シシステム27A、27Bを有する。また、排気ライン10のベントノズル20に対向する先端部に、ベントガスガイド14を有する。ここで、ベントガスガイド14は、例えば、円筒状の形状を有し、ゴムシート又はビニールシートにて形成される。ベントガスガイド14は、ベントノズル20の先端部より排気ライン10に向かい噴出(拡散)するベントガスを捕捉すると共に、更にベントガスガイド14に衝突し、ベントガスガイド14の先端部を回り込むシールエアにより排気ライン10へとベントガスは誘導される。なお、ベントガスガイド14の形状は、円筒状に限らず、排気ライン10の先端部に、その外周に沿って所定の間隔にて取付けられる短冊状の形状としても良い。
ダブルカバー付きポート31を介して、セルボックス2内に導入される分析対象である核燃料物質に対し、給水・試薬供給タンク30より試薬が供給され、試薬との反応を分析機器26により分析する。分析機器26は信号送受信端末24Aに接続されており、分析結果は、信号送受信端末24Aよりコンクートセル1に設けられた信号送受信端末24Bへと送信される。信号送受信端末24Bにて受信された分析結果は、無線あるいは有線により図示しない分析センター又は制御室へと送信される。ここで、信号送受信端末24A、24Bは、例えば、Bluetooth(ブルートゥース エスアイジー,インコーポレイテッドの登録商標)等を用いることが可能である。また、分析完了後の試薬を含む廃液は、セルボックス2の底面に設置されたドレンタンク29に回収される。非接触給電システム27A、27Bにより、信号送受信端末24A及び分析機器26へ給電される。
なお、シールエア供給開口9は、コンクリートセル1の底面に限らず、コンクリートセル扉3が設けられる側面及びコンクリートセル扉3に対向する側面以外の2つの側面であって、コンクリートセル1の底面よりに設けても良い。また、コンクリートセル扉3にシールエア供給開口9を形成する場合には、開閉動作が行われる場所であるため、例えば、シールエア供給開口9のみがコンクリートセル扉3に設けられ、使用時のみシールエア供給管8と接続可能な構成としても良い。すなわち、コンクリートセル1内に流入するシールエア7が下方よりセルボックス2の外壁面沿って上方へと流れる対流を形成できる位置であればいずれでも良く、また、シールエア供給開口9の形状は、円筒状あるいはルーバー状であっても良い。
なお、図5ではブロア21によりシールエア7を供給するよう構成したが、ブロア21に替えて圧縮機を用いても良い。また、特に、ブロア21あるいは圧縮機を設けることなく自然吸気としても良い。この場合、排気ライン10が接続される排風機(図示せず)により吸引されるため、コンクリートセル1内が負圧となり、シールエア供給開口9を介して自然吸気される。セルボックス位置決め部材22は、必須ではなく設けることが望ましく、セルボックス位置決め部材22を設けずとも、シールエア7によりベントノズル20 より噴出するベントガスを排気ライン10へ導入することができる。
本実施例によれば、実施例1の効果に加え、ベントガスガイド14により、ベントノズル20より排出されるベントガスの排気ライン10への導入効率を向上することができる。
また、本実施例によれば、非接触給電方式により、分析機器26及び信号送受信端末24Aへ給電されることにより、コンクリートセル1外の電源とのコネクタを設ける必要がない。また、セルボックス2内での分析結果が信号送受信端末24Aよりコンクリートセル1に設けられた信号送受信端末24Bへ送信されることにより、セルボックス2とコンクリートセル1間での信号線の引き回しが不要となる。
図6に、本発明の他の実施例に係る実施例5のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルの全体構成図を示す。図1と同一の構成要素に同一の符号を付し、図1と同一の構成については説明を省略する。
本実施例の核燃料物質の分析セルは、セルボックス2に、ベントノズル20のベントボックス2内端部に接続されたベントノズル開閉弁16、分析または測定に使用する水、又は試薬を貯留する給水・試薬供給タンク30、測定あるいは分析後の廃液を回収するドレンタンク29、第1のポート31A及び第2のポート31Bよりなるダブルカバー付きポート31、分析機器26及び信号送受信端末24Aを備える。また、コンクリートセル1は、信号送受信端末24Bを有し、セルボックス2の底面及びコンクリートセル1の底面に、相互に対向するように非接触給電システム27A、27Bを有する。
ダブルカバー付きポート31を介して、セルボックス2内に導入される分析対象である核燃料物質に対し、所定の分析項目に対応する試薬が給水・試薬供給タンク30より供給され、試薬による反応を分析機器26により分析する。分析結果は、信号送受信端末24Aを介してコンクリートセル1の信号送受信端末24Bに送信される。信号送受信端末24Bより、有線あるいは無線により図示しない分析センターあるいは制御室へ送信される。分析完了後の試料を含む廃液は、セルボックス2の底面に設けられたドレンタンク29に回収される。
核燃料物質への試薬添加前に、ベントノズル開閉弁15を開状態とする。その後、核燃料物質に分析項目に対応する試薬を給水・試薬供給タンク30より添加し、試薬との反応により放射性物資を含むガス(ベントガス)が発生する。ベントガスはベントノズル開閉弁15及びベントノズル20を介して、排気ライン10へと導入される。分析完了後、ベントノズル開閉弁15を閉状態とし、コンクリートセル扉3を開き、セルボックス2をコンクリートセル1外へと移動させる。このとき、セルボックス2内には、試薬との反応により生じたベントガスが残存する可能性があるため、セルボックス2のベントノズル20のセルボックス2より突出する先端部を、図示しないベントフィルタを備えた排気設備の配管に接続する。接続後、ベントノズル開閉弁15を開状態とし、ベントノズル20を介してセルボックス2を排気設備に連通させ、残存するベントガスをセルボックス2より排出する。
なお、シールエア供給開口9は、コンクリートセル1の底面に限らず、コンクリートセル扉3が設けられる側面及びコンクリートセル扉3に対向する側面以外の2つの側面であって、コンクリートセル1の底面よりに設けても良い。また、コンクリートセル扉3にシールエア供給開口9を形成する場合には、開閉動作が行われる場所であるため、例えば、シールエア供給開口9のみがコンクリートセル扉3に設けられ、使用時のみシールエア供給管8と接続可能な構成としても良い。すなわち、コンクリートセル1内に流入するシールエア7が下方よりセルボックス2の外壁面に沿って上方へと流れる対流を形成できる位置であればいずれでも良く、また、シールエア供給開口9の形状は、円筒状あるいはルーバー状であっても良い。
なお、図6ではブロア21によりシールエア7を供給するよう構成したが、ブロア21に替えて圧縮機を用いても良い。また、特に、ブロア21あるいは圧縮機を設けることなく自然吸気としても良い。この場合、排気ライン10が接続される排風機(図示せず)により吸引されるため、コンクリートセル1内が負圧となり、シールエア供給開口9を介して自然吸気される。セルボックス位置決め部材22は、必須ではなく設けることが望ましく、セルボックス位置決め部材22を設けずとも、シールエア7によりベントノズル20より噴出するベントガスを排気ライン10へ導入することができる。
本実施例によれば、実施例1の効果に加え、分析完了後にセルボックス2内に残存するベントガスは、コンクリートセル1外において排気設備により排気できる。これにより、分析完了後に直ちにセルボックス2をコンクリートセル1外に移動し、新たに他のセルボックス2をコンクリートセル1内へ搬入し、他の分析項目あるいは測定を行うことが可能となり、コンクリートセル1の稼働率を向上することが可能となる。
上述の実施例1から実施例5では、1つのコンクリートセル1内にセルボックス2を収容する場合、すなわち、単体で稼働させる場合を例に説明したが、これに限られない。例えば、コンクリートセル1を複数、横方向に配列し、それぞれのコンクリートセル1に収容されるセルボックス2内で異なる分析項目の分析を並行して実行するよう構成しても良い。この場合、各コンクリートセル1の排気ライン10を1本の配管に集約後、ベントフィルタを有する排気設備に接続する構成とすれば良い。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・コンクリートセル
2・・・セルボックス
3・・・コンクリートセル扉
4・・・セルボックス内監視用窓
5・・・コンクリートセル内監視用窓
6・・・移動機構
7・・・シールエア
8・・・シールエア供給管
9・・・シールエア供給開口
10・・・排気ライン
11・・・フィルタ
12・・・排気ライン吸込み部
13・・・排風機
14・・・ベントガスガイド
15・・・ベントノズル開閉弁
20・・・ベントノズル
21・・・ブロア
22・・・セルボックス位置決め部材
23・・・マニピュレータ
23A・・・マスターマニピュレータ
23B・・・スレーブマニピュレータ
24A,24B・・・信号送受信端末
25・・・撮像装置
26・・・分析機器
27A,27B・・・非接触給電源システム
28・・・バッテリー
29・・・ドレンタンク
30・・・給水・試薬供給タンク
31・・・ダブルカバー付きポート
31A・・・第1のポート
31B・・・第2のポート
32・・・気送管
33・・・気送装置ターミナル

Claims (10)

  1. 放射線を遮蔽する遮蔽空間を形成すると共に、天井面を貫通するよう設けられた排気ラインを有するコンクリートセルと、
    前記コンクリートセル内に配置可能とされ、内部に核燃料物質を分析又は測定する分析機器を設置可能であって、天井面を貫通するよう設けられたベントノズルを有するセルボックスと、
    前記コンクリートセルの底面に少なくとも1つ以上の貫通孔を有し、当該貫通孔を介して前記コンクリートセル内にシールエアを供給するシールエア供給部を備え、
    前記排気ラインの下端部と前記ベントノズルの上端部とが所定の間隙を介して対向するよう配置され、前記ベントノズルより排出されるセルボックス内のベントガスを前記シールエアと共に前記排気ラインを介して前記コンクリートセル外に排出することを特徴とするセルボックスを用いた核燃料物質の分析セル。
  2. 放射線を遮蔽する遮蔽空間を形成すると共に、天井面を貫通するよう設けられた排気ラインを有するコンクリートセルと、
    前記コンクリートセル内に配置可能とされ、内部に核燃料物質を分析又は測定する分析機器を設置可能であって、天井面を貫通するよう設けられたベントノズルを有するセルボックスと、
    前記コンクリートセルの少なくとも1つの側面であって、底面よりに貫通孔を有し、当該貫通孔を介して前記コンクリートセル内にシールエアを供給するシールエア供給部備え、
    前記排気ラインの下端部と前記ベントノズルの上端部とが所定の間隙を介して対向するよう配置され、前記ベントノズルより排出されるセルボックス内のベントガスを前記シールエアと共に前記排気ラインを介して前記コンクリートセル外に排出することを特徴とするセルボックスを用いた核燃料物質の分析セル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルにおいて、
    前記コンクリートセルは、
    前記セルボックスを内部に搬入可能とするコンリートセル扉と、
    前記コンクリートセル扉と対向する側面の所定の位置に設けられ、突状のセルボックス位置決め部材を備え、
    前記セルボックスの前面が前記セルボックス位置決め部材と当接することにより、前記ベントノズルの先端が前記排気ラインの直下に位置付けられることを特徴とするセルボックスを用いた核燃料物質の分析セル。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルにおいて、
    前記セルボックスは、前記ベントノズルの前記セルボックス内端部にフィルタを有し、
    前記セルボックス内で発生する放射性物質を含む煤煙又は湿分を前記フィルタにより除去することを特徴とするセルボックスを用いた核燃料物質の分析セル。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルにおいて、
    前記排気ラインは、前記ベントノズルの方向へ向かうに従い口径が拡大する形状を有することを特徴とするセルボックスを用いた核燃料物質の分析セル。
  6. 請求項4に記載のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルにおいて、
    前記セルボックスは、前記ベントノズルの前記排気ラインと対向する側の先端部と前記フィルタとの間に排風機を備え、
    前記フィルタにより放射性物質を含む煤煙又は湿分が除去された後のベントガスを加圧し、前記ベントノズルの先端部より排出することを特徴とするセルボックスを用いた核燃料物質の分析セル。
  7. 請求項1又は請求項2に記載のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルにおいて、
    前記排気ラインは、前記ベントノズルに対向する先端部に、前記ベントノズルに向かい延在する円筒状又は、所定の間隔にて先端部の周囲に配置された短冊状の形状を有するベントガスガイドを有することを特徴とするセルボックスを用いた核燃料物質の分析セル。
  8. 請求項1又は請求項2に記載のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルにおいて、
    前記セルボックスは、前記ベントノズルの前記セルボックス内端部にベントノズル開閉弁を備え、
    前記ベントノズル開閉弁は、前記セルボックス内で核燃料物質の分析中開状態とされ、
    分析完了後閉状態に切り替えられ、前記セルボックスが前記コンクリートセル外に移動され前記ベントノズルの先端部が排気設備と接続された後、再び開状態に切り替えられ、前記セルボックス内に残存するベントガスを前記排気設備へ排出することを特徴とするセルボックスを用いた核燃料物質の分析セル。
  9. 請求項1又は請求項2に記載のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルにおいて、
    前記シールエア供給部は、少なくとも前記セルボックス内で前記分析器による分析期間中連続してシールエアを前記コンクリートセル内に供給することを特徴とするセルボックスを用いた核燃料物質の分析セル。
  10. 請求項3に記載のセルボックスを用いた核燃料物質の分析セルにおいて、
    前記コンクリートセルは、前記コンクリートセル扉と対向する側面に前記コンクリートセル内を観察可能とするコンクリートセル内監視用窓を有し、
    前記セルボックスは、前記コンリートセル内監視窓と対向する側面に、前記セルボックス内を観察可能とするセルボックス内監視用窓を有し、
    前記セルボックス位置決め部材は、前記コンクリートセル扉と対向する側面であって、前記コンクリートセル内監視用窓及び前記セルボックス内監視用窓と干渉しない位置に設けられることを特徴とするセルボックスを用いた核燃料物質の分析セル。
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