JP6273647B2 - 加速度センサ特性評価装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明はたとえば変位測定手段として用いられる加速度センサの特性評価装置及び方法、特に、加速度センサのセンサ主軸方向及び感度を同定する特性評価装置及び方法に関する。
たとえば、3軸加速度センサの校正方法はISO16063(参照:非特許文献1)、ISO5347(参照:非特許文献2)等で定義されているが、これらの方法は3軸加速度センサのパッケージの方向と3軸加速度センサの各軸のセンサ主軸方向とが一致していることが前提となっている。しかしながら、この前提は必ずしも保証されているとは言えない。しかも、上述の校正方法は3軸加速度センサに対して直動方向で加速度を入力するので、この入力加速度を知るには、一般には、変位センサのデータを2回微分するか、あるいは、3軸加速度センサの質量及び力を同時に計測する必要がある。この結果、高精度の校正を実現することは技術的に困難がある。
3軸加速度センサ中のある一方向のセンサは、その原理上、基本的にその主軸方向の加速度しか検出できない。しかしながら、実際の3軸加速度センサでは、製造時および取り付け時に生じる方向の誤差があるので、3軸加速度センサのパッケージ方向と各センサ主軸方向とを完全に一致させることは困難である。また、現在広く普及しているマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)デバイスの加速度センサにおいても、3軸加速度センサのパッケージ方向と各センサ主軸方向とを高精度に一致させることは容易ではない。この方向の不一致の結果、たとえば、x軸方向のセンサがy軸あるいはz軸方向の加速度を検出してしまうという現象を引き起こす。一般に、このような本来の検出方向でない加速度を検出してしまう度合は横感度と呼ばれ、加速度センサのデータシートに記載されている場合も少なくない。
従来の加速度センサ特性評価装置は、テーブルと、テーブルに接続され、同一長さを有する、無限回転可能かつ平行の3つの固定長リンクと、これら各固定長リンクを同期回転駆動させるための駆動手段とを具備する(参照:特許文献1)。
また、上述の加速度センサ特性評価装置の加速度センサ特性評価方法は、テーブルのxyz座標系に対して加速度センサパッケージの123座標系を第1の回転行列を用いて手動にて回転させて加速度センサパッケージをテーブルに固定する段階と、第1の回転行列を用いて回転固定後にテーブルを駆動手段によってxyz座標系のxy平面上で等速円運動による加振を行って加速度センサパッケージ内の各センサの正弦波状の出力電圧を用いて各センサの主軸方向のxyz座標系のxy平面上の第1の射影方向を演算する段階と、xyz座標系のz軸及びxyz座標系のxy平面上の第1の射影方向を含む第1の平面を演算する段階と、xyz座標系の第1の平面を第1の回転行列の逆行列を用いて123座標系の第1の平面に変換する段階と、テーブルのxyz座標系に対して加速度センサパッケージの123座標系を第1の回転行列と異なる第2の回転行列を用いて手動にて回転させて加速度センサパッケージをテーブルに固定する段階と、第2の回転行列に用いた回転固定後にテーブルを駆動手段によってxyz座標系のxy平面上で等速円運動による加振を行って加速度センサパッケージ内の各センサの正弦波状の出力電圧を用いて各センサの主軸方向のxyz座標系のxy平面上の第2の射影方向を演算する段階と、xyz座標系のz軸及びxyz座標系のxy平面上の第2の射影方向を含む第2の平面を演算する段階と、xyz座標系の第2の平面を第2の回転行列の逆行列を用いて123座標系の第2の平面に変換する段階と、123座標系の第1、第2の平面の交線を加速度センサパッケージの各センサの主軸方向として演算する段階とを具備するものである。さらに、加速度センサパッケージの各センサの主軸方向の単位ベクトルと等速円運動による入力加速度ベクトルとの内積に応じた各センサからの出力電圧によって各センサの感度を演算する段階を具備する。これにより、センサ主軸の方向を回転行列及びその逆行列を用いて演算しているので、コスト、測定時間及び測定精度の点で優れている(参照:特許文献1)。
特開2012−233842号公報
ISO 16063-1: Methods for the calibration of vibration and shock transducers Part 1, Basic concepts, 1998 ISO 5347: Methods for the calibration of vibration and shock pick-ups, 1993
しかしながら、上述の従来の加速度センサ特性評価装置において、テーブルは3つの固定長リンクによって拘束されているので、テーブルは過拘束状態となり、従って、加工及び組立に高い精度が要求され、この結果、製造コストが上昇するという課題がある。
また、上述の従来の加速度センサ特性評価方法によれば、加速度センサパッケージを回転させる姿勢変更を手動にて行っているので、測定時間が長くかつ測定精度が劣るという課題もある。
上述の課題を解決するために、本発明に係る加速度センサ特性評価装置は、加速度センサパッケージの姿勢を保持するための加速度センサパッケージ姿勢保持ユニットと、加速度センサパッケージ姿勢保持ユニットを固定するテーブルと、第1、第2、第3の回転軸と、各第1、第2の回転軸とテーブルとの間に接続され、同一長さを有する無限回転可能かつ互いに平行な第1、第2の固定長リンクと、第3の回転軸とテーブルとの間に接続され、第1、第2の固定長リンクに平行に設けられた無限回転可能の少なくとも1つの可変長リンクと、第1、第2の固定長リンク及び可変長リンクを同期回転駆動させるための第1のモータとを具備するものである。
また、本発明に係る加速度センサ特性評価方法は、加速度センサパッケージ姿勢保持ユニットを動作させて加速度センサパッケージを第1の姿勢状態に保持する第1の姿勢状態保持段階と、加速度センサパッケージが第1の姿勢状態のときに第1のモータよってテーブルxyz座標系のxy平面上で等速円運動による加振を行って加速度センサパッケージ内の各センサの正弦波状の出力電圧を用いて各センサの主軸方向のxyz座標系のxy平面上の第1の射影方向を演算する第1の射影方向演算段階と、xyz座標系のz軸及びxyz座標系のxy平面上の第1の射影方向を含む第1の平面を演算する第1の平面演算段階と、xyz座標系の第1の平面を第1の姿勢状態に相当する第1の回転行列の逆行列を用いて123座標系の第1の平面に変換する第1の平面変換段階と、加速度センサパッケージ姿勢保持ユニットを動作させて加速度センサパッケージを第2の姿勢状態に保持する第2の姿勢状態保持段階と、加速度センサパッケージが第2の姿勢状態にあるときに第1のモータよってxyz座標系のxy平面上で等速円運動による加振を行って加速度センサパッケージ内の各センサの正弦波状の出力電圧を用いて各センサの主軸方向のxyz座標系のxy平面上の第2の射影方向を演算する第2の射影方向演算段階と、xyz座標系のz軸及びxyz座標系のxy平面上の第2の射影方向を含む第2の平面を演算する第2の平面演算段階と、xyz座標系の第2の平面を第2の姿勢状態に相当する第2の回転行列の逆行列を用いて123座標系の第2の平面に変換する第2の平面変換段階と、123座標系の第1、第2の平面の交線を加速度センサパッケージの各センサの主軸方向として演算するセンサ主軸方向演算段階とを具備するものである。
本発明によれば、テーブルが2つの固定長リンク及び少なくとも1つの可変長リンクによって拘束されているので、テーブルの過拘束状態が回避され、従って、加工及び組立の要求精度は低くなり、製造コストを低減できる。また、加速度センサパッケージを回転させる姿勢変更を自動的に行っているので、測定時間を短縮できかつ測定精度を向上できる。
本発明に係る加速度センサ特性評価装置を示す図である。 図1の加速度センサ特性評価装置の詳細を示す断面図である。 図2の加速度センサ特性評価装置の支持板間の部分斜視図である。 図2の加速度センサ特性評価装置の実機の全体写真である。 図2のマグネットギアを示し、(A)は写真、(B)は正面図である。 図2のフライホイールを示す写真である。 図2の加速度センサパッケージ姿勢保持ユニットの詳細を示し、(A)はテーブルへの組立前の斜視図、(B)はテーブルへの組立後の斜視図、(C)はリンクとの接続を説明するための斜視図である。 図7の加速度センサパッケージの姿勢状態を示す写真である。 図1の加速度センサパッケージ内の実際のセンサ主軸方向を示す斜視図である。 図1の加速度センサ特性評価装置において123座標系=xyz座標系かつ理想的な配置のセンサ主軸の場合の動作を説明するもので、(A)はベクトル図、(B)は第1軸加速度信号(出力電圧)を示す図である。 図1の加速度センサ特性評価装置において123座標系=xyz座標系かつ実際的な配置のセンサ主軸の場合の動作を説明するもので、(A)はベクトル図、(B)は第1軸加速度信号(出力電圧)を示す図である。 図1の制御ユニットの動作を示すフローチャートである。 図12のフローチャートを補足説明する図である。
図1は本発明に係る加速度センサ特性評価装置を示す図である。
図1においては、加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット1は加速度センサパッケージP(たとえばスマートフォン)の姿勢を予め定められた2つの姿勢状態のいずれかに保持できるように構成されている。加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット1の詳細については、後述する。
また、加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット1を固定するテーブル2の3点に、長さrたとえば50mmの固定長リンク3−1、3−2、及び可変長リンク3−3が接続されている。可変長リンク3−3の存在により過拘束状態となることを回避し、従って、加工及び組立の要求精度は低くなり、製造コストを低減できる。尚、可変長リンク3−3は回転自在とすることにより過拘束状態をさらに緩和できる。また、制御安定性、加工精度等を考慮して可変長リンク3−3の数は1つであるが、2以上設けてもよい。
リンク3−1、3−2、3−3は互いに平行であり、矢印R1、R2、R3に示すごとく、これらの回転軸4−1、4−2、4−3に対して無限回転可能である。従って、テーブル2のリンク3−1、3−2、3−3とのベアリングの偏り等を無視すれば、テーブル2の慣性モーメント、摩擦力は位相に依存せずに一定となる。従って、駆動モータ5によって回転軸4−1を回転させると、テーブル2、加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット1及び加速度センサパッケージPは外界に対して姿勢を保持した状態で、矢印R0に示すごとく、リンク3−1、3−2、3−3の長さrを半径とする完全な等速円運動が可能となる。この等速円運動の角度信号θは回転軸4−1に設けられたロータリエンコーダ6によって検出される。この結果、加速度センサパッケージPは同時にx方向、y方向に正弦波振動を受け、これにより、加速度センサパッケージPの2軸同時測定が可能となる。また、加速度センサパッケージPの既知の変位がリンク3−1、3−2、3−3の長さrを半径とする真円で保証されるので、加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット1の測定値の補正も可能となる。
また、加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット1の姿勢制御信号Sの送出、駆動モータ5の制御信号Sの送出、ロータリエンコーダ6の角度信号θの受信は、マイクロコンピュータによって構成される制御ユニットCONTによって行われる。
加速度センサパッケージPの正弦波状の第1軸加速度信号vout_1、第2軸加速度信号vout_2及び第3軸加速度信号vout_3はロータリエンコーダ6の角度信号θに同期して制御ユニットCONTに供給され、この結果、制御ユニットCONTは第1軸加速度信号vout_1、第2軸加速度信号vout_2及び第3軸加速度信号vout_3から加速度センサパッケージPのセンサ主軸方向及び感度を演算する。
図1においては、加速度センサ特性評価装置の固定部(実験室系)の座標系をxyzとし、その基底ベクトルをベクトルex、ey、ezとする。また、加速度センサパッケージPの座標系を123とし、その基底ベクトルをベクトルe1、e2、e3とする。尚、ベクトルは、明細書の式及び図面においては、表示「ベクトル」の代りに、太字で表わすものとする。
図2は図1の加速度センサ特性評価装置の詳細を示す断面図、図3は図2の加速度センサ特性評価装置の支持板間の部分斜視図、図4は図2の加速度センサ特性評価装置の実機を示す全体写真である。
図2〜図4に示すように、回転軸4−1、4−2、4−3は支持板7−1、7−2、7−3間に回転可能に支持されている。また、支持板7−1、7−2、7−3は4つ支持柱8−1、8−2、8−3、8−4によって支持されている。各リンク3−1、3−2は回転軸4−1、4−2に対して同一の固定長rを有しているが、リンク3−3は可変長である。この場合にあっても、リンク3−1、3−2、3−3はrを半径として同期して無限回転可能である。この結果、リンク3−1、3−2、3−3が同期して半径rで回転すると、テーブル2つまり加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット1も半径rで円運動することになる。
また、回転時に荷重が偏るのを防止するために、各回転軸4−1、4−2、4−3には、カウンタウェイト9−1、9−2、9−3を設けてリンク3−1、3−2、3−3の質量とのバランスを図っている。これにより、リンク3−1、3−2、3−3が回転しても、カウンタウェイト9−1、9−2、9−3を含んだ各リンク3−1、3−2、3−3の質量中心は回転軸4−1、4−2、4−3にあるので、回転軸4−1、4−2、4−3には遠心力つまり並進力は発生せず、従って、安定な回転が得られる。
テーブル2及びリンク3−1、3−2、3−3は3つの平行リンク構造の結合であるので、リンク3−1、3−2、3−3の1つのみを駆動回転すれば、3つのリンク3−1、3−2、3−3は同期回転駆動される。図2、図4においては、リンク3−1のみが駆動モータ5によってマグネットギア(磁気式動力伝達装置)5aを介して駆動される。すなわち、図5に示すように、駆動モータ5に固定された永久磁石5a−1の磁力と回転軸4−1に巻かれた永久磁石5a−2の磁力との反発と吸引により駆動モータ5の動力が無接触で回転軸4−1に伝達される。この結果、駆動モータ5とリンク3−1、3−2、3−3との間には、物理的接触がなくなる。また、駆動モータ5のブラケットと支持板7−2との間にゴムシート(図示せず)を挟む。これにより、駆動モータ5の振動は支持板7−2に伝達しにくくなり、回転軸4−1、4−2、4−3の回転つまりテーブル2の回転は安定化する。
さらに、回転軸4−2には、図6にも示すように、たとえば15kgのフライホイール10を設け、回転軸4−1、4−2、4−3の回転つまりテーブル2の回転の安定化を図る。尚、フライホイール10は回転軸4−1もしくは4−3に設けてもよい。
さらにまた、図示しないが、支持板7−1、7−2、7−3及び支持板7−1、7−2、7−3の距離を保持する支持柱8−1、8−2、8−3、8−4の周囲に外板を貼り付けることにより支持板7−1、7−2、7−3の振動等に対して回転軸4−1、4−2、4−3の回転の安定化を図ることができる。
上述のごとく、可変長リンク3−3、マグネットギア5a、フライホイール10及び外板の採用により、加速度センサパッケージPの回転速度変動量を小さくできる。たとえば、駆動モータ5による加振周波数を0.5Hzとした場合、加速度センサパッケージPの回転速度変動量の平均値、最大値は0.36%、0.86%であった。これに対し、上述の従来の加速度センサ特性評価装置において、加振周波数を0.5Hzとした場合、加速度センサパッケージの回転速度変動量の平均値、最大値は0.45%、2.33%であった。このように、加速度センサパッケージPの回転速度変動の安定化が大幅に図られる。
図7は図2の加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット1の詳細を示し、(A)はテーブル2への組立前の斜視図、(B)はテーブル2への組立後の斜視図、(C)はリンク3−1、3−2、3−3との接続を説明するための斜視図である。
始めに、図7の(A)に示すように、加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット1は、シャフト11aによって回転可能なセンサスタンド11及びセンサスタンド11上に設けられたプレート12、13を有する。この場合、プレート12の一方側にはねじ12a(図7の(B)参照)が設けられ、プレート12の他方側にはセンサスタンド11に対してプレート12を開閉可能とするためのヒンジ12bが設けられている。また、プレート12の裏面には加速度センサパッケージPとの緩衝のためにゴムプレート12c(図7の(B)参照)が接着されている。他方、プレート13には、プレート12のねじ12aに対応するねじ穴13a(図7の(B)参照)が設けられている。従って、加速度センサパッケージPを嵌め込んだ後にプレート12をプレート13に合わせ、ねじ12aをねじ穴13aに締め付けることにより加速度センサパッケージPをセンサスタンド11に固定できる。
次に、図7の(B)に示すように、センサスタンド11のシャフト11aがテーブル2に取付けられると共に、サーボモータ14をシャフト11aに接続する。
最後に、図7の(C)に示すように、センサスタンド11、シャフト11a及びサーボモータ14が取付けられたテーブル2の下面に設けられた3つのベアリングホルダ2−1、2−2、2−3(2−1、2−2のみ図示)を支持板7−1、7−2、7−3の回転軸4−1、4−2、4−3と反対側の軸3−1a、3−2a、3−3aに嵌め込むことによって組立が完了する。
加速度センサパッケージPを固定したセンサスタンド11はシャフト11aと結合されており、このシャフト11aをサーボモータ14によって回転することによって以下に示す2つの姿勢状態A、Bのいずれかで固定される。このために、シャフト11aには鉄プレート11bが固定され、テーブル2には永久磁石2aが固定されている。すなわち、図8の(A)の姿勢状態Aに示すごとく、サーボモータ14によってセンサスタンド11を横状態にする。この場合、センサスタンド11は横長であるので加振状態でも安定して固定される。他方、図8の(B)の姿勢状態Bに示すごとく、サーボモータ14によってセンサスタンド11を縦状態にする。この場合、センサスタンド11は不安定なので、シャフト11aの鉄プレート11bをテーブル2上の永久磁石2aに接着させ、加振状態でも安定して固定される。すなわち、加速度センサパッケージPの姿勢状態A、Bはセンサスタンド11の横状態、縦状態に相当するので、角度変化は90°である。
また、加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット1の姿勢制御信号Sつまりサーボモータ14の姿勢制御信号Sは制御ユニットCONTによって無線によって送信される。つまり、有線によって姿勢制御信号Sの送信を行うと、テーブル2上の加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット1は支持板7−3に対して回転するので、有線に捩りが生ずるという問題があるからである。上述の無線はたとえば近距離無線通信規格ZigBeeを用いる。この場合、無線通信規格ZigBeeの送信ユニット(図示せず)を制御ユニットCONTに設け、無線通信規格ZigBeeの受信ユニット(図示せず)をテーブル2上に設ける。
図9は図1の加速度センサパッケージP内における3軸加速度センサ(たとえば、静電容量加速度センサであるが、他の加速度センサでもよい)の実際のセンサ主軸方向の単位ベクトルs1、s2、s3を示す。尚、s1、s2、s3は各センサ主軸をも指すものとする。単位ベクトルs1、s2、s3は123座標系に対する方向余弦で表わすことができる。
s1= [c11, c12, c13]t
s2= [c21, c22, c23]t
s3= [c31, c32, c33]t
但し、tは転置を意味する。理想的には、センサ主軸方向は加速度センサパッケージPの座標方向に一致しており、
cij = δij
但し、δijはクロネッカーの記号、
i = 1, 2, 3
j = 1, 2, 3
つまり、
cii=1
cij=0 (i≠j)
であるが、実際には、図9に示すごとく、センサ主軸方向は加速度センサパッケージPの座標方向に一致せず、この結果、i=jのときには、cijは1に近い値、つまり、
cij≒1
i≠jのときには、cijは0に近い値、つまり、
cij≒0
である。
図1において、図10の(A)に示すごとく、加速度センサパッケージPの123座標系をxyz座標系に一致させかつ理想的な配置のセンサ主軸s1、s2、s3の場合の動作を説明する。
すなわち、図1の加速度センサパッケージPを等速円運動させると、遠心力及び重力によって加速度センサパッケージPの各センサ主軸に加わる入力加速度ベクトルaは、xyz座標系(=123座標系)で表わすと、
a = [r|ω|2cosθ, r|ω|2sinθ, -g]t
但し、rは加速度センサパッケージPの回転の半径、
ωは加速度センサパッケージPの回転の角速度ベクトル、
θはエンコーダ角度、つまり、リンク3−1、3−2、3−3と単位ベクトルexとがなす角度、
gは重力加速度である。
2つのベクトルの内積si・aは各センサ主軸siのセンサの出力電圧のうち、ベクトルaによって生じた電圧を感度で除算した値とみなせる。従って、センサ主軸s1、s2、s3が理想的な配置の場合、つまり、cii=1、cij=0(i≠j)の場合、センサ主軸s1については、θ=0°のとき出力電圧vout_1は最大、θ=180°のとき出力電圧vout_1は最小、また、センサ主軸s2については、θ=90°のとき出力電圧vout_2は最大、θ=270°のとき出力電圧vout_2は最小、さらに、センサ主軸s3については、出力電圧vout_3は一定である。尚、図10の(B)はセンサ主軸s1に対応する出力電圧vout_1を示し、θ=0°で加速度つまり出力電圧vout_1が最大、θ=180°で加速度つまり出力電圧vout_1が最小となっている。
図1において、図11の(A)に示すごとく、加速度センサパッケージPの123座標系をxyz座標系に一致させかつ実際の配置のセンサ主軸s1、s2、s3の場合の動作を説明する。
この場合には、cii≒1、cij≒0(i≠j)であり、センサ主軸s1については、xy平面上の射影方向のずれをΔθ1とすれば、θ=0°と異なるθ=Δθ1のとき出力電圧vout_1は最大、θ=180°と異なるθ=180°+Δθ1のとき出力電圧vout_1は最小、また、センサ主軸s2については、xy平面上の射影方向のずれをΔθ2とすれば、θ=90°と異なるθ=90°+Δθ2のとき出力電圧vout_2は最大、θ=270°と異なるθ=270°+Δθ2のとき出力電圧vout_2は最小となる。さらに、センサ主軸s3についても、xy平面上の射影方向のずれをΔθ3とすれば、θ=Δθ3のとき出力電圧vout_3は最大、θ=180+Δθ3のとき出力電圧vout_3は最小となる。尚、図11の(B)はセンサ主軸s1に対応する加速度信号(出力電圧)vout_1を示す。
このように、実際には、センサ主軸s1、s2、s3は123座標方向からずれるが、センサ主軸s1、s2、s3の出力電圧が最大となるエンコーダ角度θは必ず存在する。さらに、加速度センサパッケージ1の123座標系を任意にxyz座標系に対して設定しても、つまり、加速度センサパッケージ1をどのような姿勢にしても、図1の加速度センサ特性評価装置を用いて加速度センサパッケージPを等速円運動させると、センサ主軸s1、s2、s3の出力電圧が最大となるエンコーダ角度θが必ず存在する。本発明は後者を利用してセンサ主軸方向の単位ベクトルs1、s2、s3を演算する。
次に、図1の制御ユニットCONTの動作を図12のフローチャート及び図13を参照して説明する。
始めに、ステップ1201において、図13の(A)に示すxyz座標系に対して123座標系が一致している状態から回転行列Raに相当する123座標系つまり加速度センサパッケージPを回転させて固定する。具体的には、制御ユニットCONTはサーボモータ14の駆動のための姿勢制御信号S1を無線によって送出することによってサーボモータ14を駆動させてセンサスタンド1を横状態にし、加速度センサパッケージPを図8の(A)に示す姿勢状態Aとする。尚、回転行列Raの値は予め決定されている。
次に、ステップ1202において、駆動モータ5を動作させてテーブル2つまり加速度センサパッケージPに対してxy平面上で等速円運動の加振を行う。この状態で、エンコーダ角度θと同期して取り込んだ第1軸加速度信号vout_1、第2軸加速度信号vout_2及び第3軸加速度信号vout_3を用いて各センサ主軸方向の単位ベクトルsi(i=1,2,3)のxy平面への射影角θiaを得る。具体的には、加振周波数0.5Hz、回転半径r=100mm、加速度センサが受ける最大加速度が1.0m/s2のときに得られた第1軸加速度信号vout_1、第2軸加速度信号vout_2及び第3軸加速度信号vout_3を対象点を含めた7点の移動平均によってフィルタリングし、収束性の高いことで広く用いられるLevenberg-Marquardtアルゴリズムを用いて非線形曲線近似によって基線補正を行う。このようにして得られた加速度信号vout_1、vout_2、vout_3とリファレンス値とを比較することによって射影角θiaを得る。このときの単位ベクトルsiのxy平面上の射影方向の単位ベクトルsia’は
[cosθia, sinθia, 0]t
となる。
次に、ステップ1203において、単位ベクトルsia’及び単位ベクトルezを含む平面φiaを平面φiaのxyz座標系の単位法線ベクトルnia’で設定する。つまり、
nia’= ez × sia
= [-sinθia, cosθia, 0]t
となる。
次に、ステップ1204において、xyz座標系の平面φiaを図13の(C)に示す123座標系の平面φiaに変換する。この123座標系の平面φiaは123座標系の平面φiaの単位法線ベクトルnia’で設定される。つまり、
nia = Ra -1nia
= Ra tnia
次に、ステップ1205において、図13の(A)に示すxyz座標系に対して123座標系が一致している状態からRaと異なる回転行列Rbに相当する123座標系つまり加速度センサパッケージPを回転させて固定する。具体的には、制御ユニットCONTはサーボモータ14の駆動のための姿勢制御信号S1を無線によって送出することによってサーボモータ14を駆動させてセンサスタンド11を縦状態にし、加速度センサパッケージPを図8の(B)に示す姿勢状態Bとする。尚、回転行列Rbの値は予め決定されている。
次に、ステップ1206において、駆動モータ5を動作させてテーブル2つまり加速度センサパッケージPに対してたとえば0.1Hzのxy平面上で等速円運動の加振を行う。この状態で、第1軸加速度信号vout_1、第2軸加速度信号vout_2及び第3軸加速度信号vout_3を用いて各センサ主軸方向の単位ベクトルsi(i=1,2,3)のxy平面への射影角θibを得る。具体的には、加振周波数0.5Hz、回転半径r=100mm、加速度センサが受ける最大加速度が1.0m/s2のときに得られた第1軸加速度信号vout_1、第2軸加速度信号vout_2及び第3軸加速度信号vout_3を対象点を含めた7点の移動平均によってフィルタリングし、収束性の高いことで広く用いられるLevenberg-Marquardtアルゴリズムを用いて非線形曲線近似によって基線補正を行う。このようにして得られた加速度信号vout_1、vout_2、vout_3とリファレンス値とを比較することによって射影角θibを得る。 このときの単位ベクトルsiのxy平面上の射影方向の単位ベクトルsib’は
[cosθib, sinθib, 0]t
となる。
次に、ステップ1207において、ベクトルsi及び単位ベクトルezを含む平面φibを平面φibのxyz座標系の単位法線ベクトルnib’で設定する。つまり、
nib’= ez × sib
= [-sinθib, cosθib, 0]t
となる。
次に、ステップ1208において、xyz座標系の平面φibを図13の(E)に示す123座標系の平面φibに変換する。この123座標系の平面φibは123座標系の平面φibの単位法線ベクトルnib’で設定される。つまり、
nib = Rb -1nib
= Rb tnib
次に、ステップ1209において、123座標系の平面φia、φibの交線によりセンサ主軸siを求める。つまり、図13の(F)に示すごとく、
si = ±(nia×nib)/|nia×nib|
但し、nia、nibはベクトルであり、nia×nibは外積を表わす。
最後に、ステップ1210において、感度を演算する。尚、感度について、後述する。
上述のセンサ主軸siの方向はベクトルsiの成分のうち、通常は最大となる余弦成分cijが正になるよう設定すればよいが、出力電圧の測定値と整合させてもよい。
また、予め決定する2つの回転行列Ra、Rbは、すべての方向(i=1, 2, 3)について2つの法線ベクトルnia’とnib’とのなす角度がなるべく大きくなるように設定する必要がある。実際の測定ではさまざまな誤差が含まれるので、図8の(A)、(B)に示すごとく、センサ主軸siを含むふたつの平面φia、φibがなす角度はなるべく90°に近いことが望ましい。また、回転軸(ez)といずれかのセンサ主軸方向siを平行に近く設定してしまうと、その方向のセンサ出力電圧vout_1の振幅が小さくなってしまうことにも注意する必要がある。仮にある方向のセンサ主軸をxy平面に射影したときのxy平面上での誤差の大きさをleとすると、射影角θiの測定精度はセンサ主軸方向の単位ベクトルsiの射影長さをlsとしたときle/lsとなる。従って、装置の回転面に対するセンサ主軸方向siの射影長さはすべての方向のセンサ主軸siについてなるべく大きくとる必要がある。
3軸に対して3つの直交姿勢で測定を行えば理論的には最も精度よく主軸方向と感度を同定することが可能だが、コスト的にも測定回数は少ないことが望ましい。本発明では、加速度センサパッケージPの姿勢をうまくとれば1回の等速円運動で3方向のセンサ主軸方向s1を含む平面が3つ同時に得られるので、合計2回の測定実験によって3つのセンサ主軸方向siを全て同定することが可能である。
次に、図12の感度演算ステップ1210について詳述する。
実際の加速度センサパッケージPでは、同一パッケージ内でも各センサ主軸方向でセンサ感度が異なっている。さらに温度ドリフトなどによってオフセット電圧voff_iも変化する。センサ主軸siのセンサ感度をκiとすると、厳密には、κiは、入力加速度a、温度T、入力電圧vinなどに依存する非線形関数である。また、センサ主軸siのセンサが出力する電圧vout_iは式(1)で示される。
センサ感度κiについて、温度が一定に保たれた室内で測定が短時間であれば温度や入力電圧の変化による影響は小さいと考えられる。この場合、センサ感度κiはaのみを変数としたκi=kisi・a (kiはセンサ主軸siの加速度のみに対する感度を意味する定数) と近似することができる。この場合、式(1) は式(2)で示される。
尚、voff_iは短い時間であればほぼ線形に変化する。このため、本装置では、同位相同士の電圧、例えばθ = 0°のときのvout_iと、θ = 360°のときのvout_iとの差分をとることでvoff_iを除去できる。また、本装置では各センサ主軸方向のセンサに対して入力加速度が正弦波となることを利用して、測定開始時と測定終了時の出力電圧の平均値からvoff_iの項を除去することもできる。
さて、 式(2)より装置によって得られる出力電圧vout_iの振幅にはセンサ主軸方向と入力加速度によって決定されるsi・aの成分と、センサ感度κiの両者が積算されて含まれていることが分かる。両者を分離して同定するためにはセンサ感度κiかセンサ主軸siの方向のどちらかが既知である必要がある。センサ主軸siの方向が不明な状態でセンサ感度κiのみを特定することはできないから、上述の方法でセンサ主軸方向の単位ベクトルsiの成分を先に求めた後、内積si・aの値からセンサ感度κiを計算することになる。
今、センサ主軸方向の単位ベクトルsiが既知となった場合、装置によって等速円運動で加振された際のセンサ主軸siのセンサの最大電圧をvout_i(max)、最小電圧をvout_i(min)としたとき、両者の差は式(3)となる。
右辺はセンサ主軸siが装置から受ける遠心力にセンサ感度κiを乗じた値の2倍を意味している。装置の回転角速度|ω| が一定であれば式(3)を利用して、加速度センサパッケージPを装置から取り外すことなく一回の測定データの中からセンサ感度κiを特定することができる。以上のことをまとめてテンソルを利用して表現すると、式(4)となる。
但し、Sはセンサ主軸siの方向テンソル、Kは感度テンソル、voff、voutは、それぞれ、オフセット電圧及び各センサの出力電圧を示すベクトルである。Sは3つのセンサの主軸方向を含んだ行列であるが、3つの一次独立な斜交基底ベクトルs1, s2, s3によって構成された座標変換テンソルと見ることもできる。また、拡大係数行列を利用すると、式(4)は式(5)のように表現できる。
このように、センサの実方向同士が直交していない一般的な3軸加速度センサは入力加速度ベクトル空間を、テンソルKSによって電圧ベクトル空間に変換し、基底座標をオフセット電圧voffに移すアフィン変換であるから、逆変換が存在すればそれによって加速度ベクトルaを求めることができる。
式(4)、(5)より、3軸加速度センサの特性を得るためには必ずしもテンソルSとテンソルKとを分離して求める必要はなく、積KSの形で求まればよい。但し、オフセット電圧ベクトルvoffは時間によって変化する場合があることに注意しなければならない。仮にK, S(あるいはKS)およびベクトルvoffが既知となれば、入力加速度ベクトルaは出力電圧ベクトルvoutから式(6)を利用して求めることができる。
複数軸の加速度センサのうち2軸の主軸方向が重なるとか、ある方向の感度が0であるなどの異常な事態を除けば逆変換T-1は存在する。上述の方法で校正した加速度センサは、互いのセンサ実軸方向が必ずしも直交していなくても入力加速度を3次元のベクトルとして求められるので、センサの特性が安定していれば常に高精度な計測ができる利点がある。また、実際の計算は3×3の正方行列を扱うだけなので高速な演算が可能であり、校正後のリアルタイム処理、例えば航空機や自動車のデッドレコニングなどの応用にも有利と考えられる。
加速度センサパッケージPとして4つのスマートフォンに対する上述の2つの姿勢状態A、Bに対する各θia、θibから計算で得られたセンサ主軸方向テンソルS及び感度テンソルKを式(7)、(8)、(9)、(10)に示す。
式(7)、(8)、(9)、(10)から加速度センサパッケージPとしてのスマートフォンのz軸(端末画面法線方向)加速度センサの感度がx、y軸加速度センサの感度より低い傾向が得られた。これは、スマートフォンの3軸加速度センサのMEMS構造上から、z軸加速度センサの弾性変形がx、y軸加速度センサの弾性変形と異なるためと考えられる。
これまでスマートフォンあるいは携帯情報端末内蔵3軸加速度センサのセンサ軸方向テンソル及び感度テンソルは得られていなかったので、本発明によって広域地震計測システムにおいてスマートフォンあるいは携帯情報端末内蔵3軸加速度センサによる地震測定の精度を定量的に議論できるようになった。
上述の加速度センサパッケージPは3軸加速度センサを有するが、本発明は、2軸加速度センサあるいは1軸加速度センサを含む加速度センサパッケージにも適用し得る。
1:加速度センサパッケージ姿勢保持ユニット
2:テーブル
2-1,2-2,2-3:ベアリングホルダ
2a:永久磁石
3−1、3−2、3−3:リンク
3−1a、3−2a、3−3a:軸
4−1、4−2、4−3:回転軸
5:駆動モータ
5a:マグネットギア
5a-1、5a-2:永久磁石
6:ロータリーエンコーダ
7−1、7−2、7-3:支持板
8−1、8−2、8−3、8−4:支持柱
9−1、9−2、9−3:カウンタウェイト
10:フライホイール
11:センサスタンド
11a:シャフト
11b:鉄プレート
12:プレート
12a:ねじ
12b:ヒンジ
12c:ゴムプレート
13:プレート
13a:ねじ穴
14:サーボモータ
P:加速度センサパッケージ
CONT:制御ユニット

Claims (11)

  1. 加速度センサパッケージの姿勢を保持するための加速度センサパッケージ姿勢保持ユニットと、
    前記加速度センサパッケージ姿勢保持ユニットを固定するテーブルと、
    第1、第2、第3の回転軸と、
    前記各第1、第2の回転軸と前記テーブルとの間に接続され、同一長さを有する無限回転可能かつ互いに平行な第1、第2の固定長リンクと、
    前記第3の回転軸と前記テーブルとの間に接続され、前記第1、第2の固定長リンクに平行に設けられた無限回転可能の少なくとも1つの可変長リンクと、
    前記第1、第2の固定長リンク及び前記可変長リンクを同期回転駆動させるための第1のモータと
    を具備する加速度センサ特性評価装置。
  2. 前記可変長リンクはさらに回転自在である請求項1に記載の加速度センサ特性評価装置。
  3. 前記加速度センサパッケージ姿勢保持ユニットは、
    前記テーブル上のシャフトに結合されたセンサスタンドと、
    前記センサスタンドに設けられ、前記加速度センサパッケージを前記ンサスタンドに固定するためのプレートと、
    前記センサスタンドを前記シャフトを介して回転駆動するための第2のモータと
    を具備し、
    前記センサスタンドを回転させて横状態、縦状態にすることにより前記加速度センサパッケージの2つの姿勢状態を実現するようにした請求項1に記載の加速度センサ特性評価装置。
  4. 前記第2のモータは無線によって制御される請求項3に記載の加速度センサ特性評価装置。
  5. 前記第1のモータは前記第1の回転軸に設けられたマグネットギアを介して該第1の回転軸を回転駆動させる請求項1に記載の加速度センサ特性評価装置。
  6. さらに、前記第1、第2、第3の回転軸の少なくとも1つに設けられたフライホイールを具備する請求項1に記載の加速度センサ特性評価装置。
  7. さらに、
    前記第1、第2、第3の回転軸を回転可能に支持する支持板と
    前記支持板を支持する支持柱と、
    前記支持板及び前記支持柱の周囲に設けられた外板と
    を具備する請求項1に記載の加速度センサ特性評価装置。
  8. 請求項1に記載の加速度センサ特性評価装置の加速度センサ特性評価方法において、
    前記加速度センサパッケージ姿勢保持ユニットを動作させて前記加速度センサパッケージを第1の姿勢状態に保持する第1の姿勢状態保持段階と、
    前記加速度センサパッケージが前記第1の姿勢状態のときに前記第1のモータよって前記テーブルxyz座標系のxy平面上で等速円運動による加振を行って前記加速度センサパッケージ内の各センサの正弦波状の出力電圧を用いて前記各センサの主軸方向の前記xyz座標系のxy平面上の第1の射影方向を演算する第1の射影方向演算段階と、
    前記xyz座標系のz軸及び前記xyz座標系のxy平面上の前記第1の射影方向を含む第1の平面を演算する第1の平面演算段階と、
    前記xyz座標系の前記第1の平面を前記第1の姿勢状態に相当する第1の回転行列の逆行列を用いて前記123座標系の第1の平面に変換する第1の平面変換段階と、
    前記加速度センサパッケージ姿勢保持ユニットを動作させて前記加速度センサパッケージを第2の姿勢状態に保持する第2の姿勢状態保持段階と、
    前記加速度センサパッケージが前記第2の姿勢状態にあるときに前記第1のモータよって前記xyz座標系のxy平面上で等速円運動による加振を行って前記加速度センサパッケージ内の各センサの正弦波状の出力電圧を用いて前記各センサの主軸方向の前記xyz座標系のxy平面上の第2の射影方向を演算する第2の射影方向演算段階と、
    前記xyz座標系のz軸及び前記xyz座標系のxy平面上の前記第2の射影方向を含む第2の平面を演算する第2の平面演算段階と、
    前記xyz座標系の前記第2の平面を前記第2の姿勢状態に相当する第2の回転行列の逆行列を用いて前記123座標系の第2の平面に変換する第2の平面変換段階と、
    前記123座標系の第1、第2の平面の交線を前記加速度センサパッケージの各センサの主軸方向として演算するセンサ主軸方向演算段階と
    を具備する加速度センサ特性評価方法。
  9. 前記各第1、第2の平面演算段階は、前記xyz座標系の各第1、第2の平面単位法線ベクトルniを、
    ni’= ez×si
    但し、ezは前記xyz座標系のz軸の単位ベクトル、
    si’は前記xyz座標系の前記各第1、第2の射影方向の単位ベクトル、
    ×は外積を表す、
    によって演算る請求項8に記載の加速度センサ特性評価方法。
  10. 前記センサ主軸方向演算段階は、前記123座標系の第1、第2の平面の交線上に存在する前記各センサの主軸方向の単位ベクトルs i を、
    si = ±(nia×nib)/|nia×nib|
    但し、niaは変換された前記123座標系の第1の平面の単位法線ベクトル、
    nibは変換された前記123座標系の第2の平面の単位法線ベクトル、
    ×は外積を表わす、
    によって演算する請求項8に記載の加速度センサ特性評価方法。
  11. さらに、前記加速度センサパッケージの前記各センサの主軸方向の単位ベクトルと前記等速円運動による入力加速度ベクトルとの内積に応じた前記各センサからの出力電圧によって感度を演算する感度演算段階を具備する請求項10に記載の加速度センサ特性評価方法。
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