JP6272786B2 - 低電力の非同期型gpsベースバンドプロセッサ - Google Patents

低電力の非同期型gpsベースバンドプロセッサ Download PDF

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Description

典型的なGPS受信器は、RFフロントエンドおよびデジタル信号プロセッサ(DSP)からなる。RFフロントエンドは、衛星からGPS信号を受信し、この信号を中間周波数まで混合し、その後サンプリングする。
DSPは、フロントエンドサンプル中に存在する複数のGPS衛星信号へのロック(lock)を捕捉し、信号の変動を経時的に追尾する。DSPは、信号の変動を追尾する際、信号からの情報も抽出する。この情報は、現在の位置および時間の計算(「ナビゲーションソリューション」)に用いることが可能である。
我々の生活において、GPS技術の利用による影響は日増しに大きくなっている。我々は、ある場所から他の場所まで誘導し、人間または物体の位置を検索し、我々の通信ネットワークおよび送電網において時刻同期を与えること、および、他の多数の日常の用途において、GPSを信頼している。今日、既存のGPS受信器チップは電力を大量消費するため、過熱問題の原因となり得、また、モバイルデバイス内におけるGPSの連続動作も制限され得る。位置認識用途およびマイクロロボットナビゲーションなどの領域における進歩への道を開くためには、GPS受信器中における高電力消費に対処する必要があることは明らかである。
RFフロントエンドの電力消費の低減を目指して多くの研究努力が費やされており、現行の設計の場合、電力消費は10mW未満である。しかし、GPSベースバンドプロセッサの電力消費を低減するには、さらなる研究が求められる。
高出力のDSPは、全てのベースバンド処理をソフトウェアにおいて行うことができる。このアプローチは、再構成可能性が高く、開発およびデバッグが容易であるが、低電力用途には不向きである。代案は、高速相関演算を取り扱うためのハードウェア相関エンジン、および、残りの信号処理タスクを取り扱うマイクロプロセッサの使用である。これらのアプローチの場合、GPSベースバンドプロセッサの電力消費低減のためにさらに作業が必要となる。
よって、低電力消費のGPSチップ設計が必要とされている。
非同期型グローバルポジショニングシステム(GPS)ベースバンドプロセッサアーキテクチャのためのシステムおよび方法が本明細書中において開示される。非同期型グローバルポジショニングシステム(GPS)ベースバンドプロセッサアーキテクチャは、擬似遅延不感(Quasi-Delay-Insensitive)(QDI)技術および束データ技術の組み合わせによって設計され、電力消費の最小化を目標としている。全てのサブシステムは、クロック無しに固有周波数で動き、全信号処理はオンザフライ(on-the-fly)で行われる。トランジスタレベルのシミュレーションによれば、これらの教示のシステムの実施形態の場合、3−Drms位置誤差(position 3-D rms error)が4メートル未満の場合で、消費はわずか1.4mWであり、他の現行のGPSベースバンドプロセッサに優っている。
1つ以上の実施形態において、これらの教示の非同期型グローバルポジショニングシステム(GPS)チャンネルベースバンドプロセッサは、非同期型捕捉サブシステムと、非同期型追尾サブシステムと、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントと、非同期型復号化サブシステムとを含む。非同期型捕捉サブシステムは、コードオフセットおよびドップラー周波数推定値を入手するように構成される。非同期型捕捉サブシステムは、RFフロントエンドからの入力を受け取る。非同期型捕捉サブシステムは、第1の周波数の信号を処理する。非同期型追尾サブシステムは、コードオフセットおよびドップラー周波数の逸脱を追尾するように構成される。非同期型追尾サブシステムは、コードオフセットおよびドップラー周波数推定値のデータを受け取る。非同期型追尾サブシステムは、第2の周波数の信号を処理する。非同期型ダウンサンプリングコンポーネントは、非同期型追尾サブシステムからの出力を受け取り、非同期型追尾サブシステムの出力をナビゲーションデータサンプリングレートまでダウンサンプリングするように構成される。非同期型復号化サブシステムは、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントからの出力を受け取り、およびGPS衛星時間およびコード開始時間情報を提供する。非同期型復号化サブシステムは、第3の周波数の信号を処理する。非同期型捕捉サブシステム、非同期型追尾サブシステム、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントおよび非同期型復号化サブシステムは、それぞれクロック無しに固有周波数で動作する。
他の実施形態において、これらの教示の非同期型グローバルポジショニングシステム(GPS)チャンネルベースバンドプロセッサは、複数のチャンネルユニットと、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントと、非同期型復号化サブシステムとを含む。各チャンネルユニットは、コードオフセットおよびドップラー周波数推定値を入手するように構成された非同期型捕捉サブシステムを有する。非同期型捕捉サブシステムは、RFフロントエンドからの入力を受け取り、第1の周波数の信号を処理する。非同期型ダウンサンプリングコンポーネントは、非同期型追尾サブシステムからの出力を受信し、非同期型追尾サブシステムの出力をナビゲーションデータサンプリングレートまでダウンサンプリングするように構成される。非同期型復号化サブシステムは、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントからの出力を受け取り、GPS衛星時間およびコード開始時間情報を提供する。非同期型復号化サブシステムは、第3の周波数の信号を処理する。非同期型捕捉サブシステム、非同期型追尾サブシステム、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントおよび非同期型復号化サブシステムは、それぞれクロック無しに固有周波数において動作する。これらの他の実施形態において、システムはまた、1つ以上の同一の調整マルチプレクサと、非同期型追尾サブシステムと、1つ以上のデマルチプレクサとを含む。調整マルチプレクサは、複数のチャンネルそれぞれについてコードオフセットおよびドップラー周波数推定値のデータを受け取る。非同期型追尾サブシステムは、コードオフセットおよびドップラー周波数を追尾するように構成され、非同期型追尾サブシステムは、1つのチャンネルについてのコードオフセットおよびドップラー周波数推定値のデータを少なくとも1つの調整マルチプレクサから受け取り、第2の周波数の信号を処理する。デマルチプレクサは、非同期型追尾サブシステムからの出力を受け取り、出力を1つのチャンネルへ分配する。
1つ以上の実施形態において、クロックレスGPSベースバンド処理のためのこれらの教示の方法は、以下を含む:
(a)1つのチャンネルのための入力信号をRFフロントから受け取ること、
(b)入力信号をコード数値制御発振器(NCO)およびキャリアNCOへ提供すること、
(c)コードNCO中のオーバーフローを用いて所定のコード期間をマークして、入力信号中におけるサンプリングに対する累積間隔および参照時間を形成すること、
(d)キャリアNCOおよびコードNCOの出力から、アーリー(early)、プロンプト(prompt)、および、レイト(late)位相、ならびに直交位相(quadrature)の累積(accumulation)を入手すること、
(e)1つのチャンネルについてのコードオフセットおよびドップラー周波数推定値を入手すること、
(f)アーリー、プロンプト、およびレイト位相、ならびに直交位相の累積を用いて、1つのチャンネルについてコードオフセットおよびドップラー周波数の逸脱を追尾すること、
(g)コードオフセットおよびドップラー周波数情報および入力信号からGPS衛星時間およびコード開始時間を入手すること、
(h)全てのチャンネルが処理されるまで工程(a)〜(g)を繰り返すこと。そして、全工程は非同期型で行われる。
他の実施形態も開示される。
非同期型技術により、特に必要なスループットのレートが経時的に変化し得るシステムにおいて、極めて低電力の設計が可能となる。GPSシステムにおいては、それぞれが異なる固有周波数において演算を行う複数の異なるコンポーネントが用いられるため、これらの教示の非同期型設計により、ベースバンド処理における電力消費において恩恵を得ることが可能となる。
本教示およびそのさらなる必要性などの深い理解のために、以下、添付図面および詳細な説明が参照され、その範囲が、添付の特許請求の範囲中に記載される。
従来のGPS信号構造を示す図である。 これらの教示のシステムの実施形態の模式的ブロック図である。 これらの教示のシステムの別の実施形態の模式的ブロック図である。 これらの教示のシステムの実施形態の1つのコンポーネントの模式的ブロック図である。 これらの教示のシステムの実施形態の別のコンポーネントの模式的ブロック図である。 ソフトウェア受信器のものと比較した同相累積および直交位相累積フェーザを示す。 6個の衛星を用いたGPS位置精度を示す。 追尾感度試験の結果を示す。 PLLによるドップラー周波数追尾について、ソフトウェア受信器と比較した場合の結果を示す。
本開示は、以下の記載を通じてより深く理解される。以下の記載は、図面と共に読まれるべきである。本明細書において、類似の符号は、本開示の多様な実施形態中の類似の要素を指す。本明細書において、特許請求の範囲について、実施形態を参照して説明する。当業者であれば、本明細書中に記載される方法、装置およびシステムはひとえに例示であり、本開示の意図および範囲から逸脱することなく変更が可能であることを容易に理解する。
本明細書において用いられる、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈から明確に分かる場合を除いて、複数形を含む。
他に明記無き限り、本明細書中および特許請求の範囲において用いられる数量、条件などを示す数は全て、いかなる場合にも「約」という用語と共に変更されるべきであることが理解されるべきである。
本教示について詳述する前に、本明細書中、明確さのために、特定の用語について説明する。
本明細書において用いられる「チップ」という用語は、ダイレクトシーケンススペクトラム拡散(DSSS)コード(例えば、ダイレクトシーケンス符号分割多重アクセス(CDMA)チャンネルアクセス技術において用いられる疑似ノイズコードシーケンス)のパルスである。
本明細書において用いられるコードの「チップまたはチッピングレート」とは、コードが送信(または受信)される際のパルス数/秒(チップ/秒)である。
、本明細書において用いられるCHP(通信ハードウェアプロセス)とは、CSP(通信シーケンシャルプロセス)のような言語であり、非同期型回路のモデル化に用いられる。
本明細書において用いられる擬似遅延不感(QDI)回路とは、ほとんど遅延に依存しない一種の非同期型回路である。
幾つかの例において、本教示は、連続する位置情報が必要な場合における、ベースバンドプロセッサにおける電力消費問題の解決に関連する。単一のDSPまたは相関エンジンをソフトウェアサポートと共にもちいてベースバンド処理を行う代わりに、本教示に含まれるハイブリッドアーキテクチャは、コプロセッサによってローカルに処理され得るかまたはクラウドまたはベースステーションによって別個に処理され得る他の後処理から重要なGPS受信器動作を分離する。
これらの教示のシステムは、全てのベースバンド処理をオンザフライでハードウェア内において行うため、ソフトウェアによって行うのは、初期化およびナビゲーションソリューション演算のみとなる。このアプローチは、ハイブリッドハードウェアおよびソフトウェアソリューションを最適化するだけでなく、位置および時間情報を計算するために必要なだけの十分な情報をベースステーションに送信する超低電力のモバイルGPS受信器の展開が必要な用途にも理想的である。
さらに、これらの教示のクロックレスデータフロー駆動型のベースバンドプロセッサは、任意の従来のGPS L1 RFフロントエンドと組み合わせることが可能である。
これらの教示のベースバンドプロセッサは、異なるフロントエンドサンプリングおよび中間周波数および混合方式をサポートできるように、プログラムすることができる。
これらの教示の理解を支援するために、GPS信号構造についての背景情報について以下に説明する。
GPSにおいては、スペクトラム拡散信号伝達を用いて、搬送波をレンジングコードで変調する。この技術により、GPS受信器は、符号分割多重アクセス(CDMA)を用いて、各衛星からの信号を衛星の固有のレンジングコードに基づいて一意に特定することができる。現代のGPS衛星は、信号送信をL1、L2およびL5の搬送周波数において民事用コードおよび軍事用コードと共に行う。本発明者らのシステムはL1民事用信号を処理するように設計されているため、信号構造について、以下に説明する。
GPS L1 粗/捕捉(Coarse/Acquisition)(C/A)信号は、周期的な1023チップC/Aレンジングコードによって1.023Mbpsにおいて変調された1575.42MHz L1キャリア信号からなり、その後、図1に示すように50bpsナビゲーションデータによって変調される。C/Aレンジングコードは、1msの期間を有し、特殊なクラスの疑似ランダムノイズ(PRN)シーケンス(ゴールドコードとして知られる)から選択される。各衛星は、固有のゴールドコードによって特定することができる。ナビゲーションデータは、衛星軌道情報、衛星時間および誤差修正パラメータ[8]を搬送するビットのシーケンスである。L1 C/A信号は、平均電力PL1でGPS衛星から送信され、以下の数式によって表すことができる。

式中、Dはナビゲーションデータであり、xはC/Aコードであり、fL1はL1搬送波周波数である。
特定の衛星からの信号は、一定の伝送遅延の後、受信器のRFフロントエンドへ到達する。異なる衛星から受信器への飛行時間の差により、GPSシステムの基本となる無線ナビゲーションの原理が形成される。受信器のフロントエンド発信器誤差、ならびに、衛星と受信器と間の相対的移動によるドップラー周波数シフトによって、受信信号の付加的な不確実性がもたらされる。受信器は、これらの不確実性を補償して、正しいナビゲーションソリューションを計算できるようにする必要がある。
GPSアンテナは、視野(view)中のGPS信号を捕捉し、その後、これらの信号は、受信器のRFフロントエンドを通過してサンプリングされた後、幾つかの例では、適切な中間周波数(IF)(1〜20MHz)へ下方変換される。
GPSベースバンドプロセッサの役割は、先ず各利用可能な衛星について伝送遅延およびドップラー周波数シフトの概略の推定値を捕捉した後、追尾ループを通じて推定値を精緻化することである。遅延ロックループ(DLL)は、伝送遅延の推定値の逸脱を追尾し、周波数ロックループ(FLL)または位相ロックループ(PLL)は、ドップラー周波数推定値の逸脱を追尾する。
フロントエンドによる調整後の(1)中の信号は、異なる固有の周波数を含むいくつかの信号からなり、これらの周波数のうち最も高い周波数は、RFフロントエンドADCサンプリングレートであり、その次がx中の1msのPRNコード期間であり、最後がD中の20msのナビゲーションデータレートであることを認識することが重要である。
以下、信号を処理してナビゲーションソリューションを生成する際に、および幾つかの実施形態において、性能を最適化しつつ電力消費を最小化する目的で、これらの教示のシステムがこれらの特性を如何に利用するかについての説明が述べられる。
1つ以上の実施形態において、これらの教示の非同期型グローバルポジショニングシステム(GPS)チャンネルベースバンドプロセッサは、コードオフセットおよびドップラー周波数推定値を入手するように構成された非同期型捕捉サブシステムと、非同期型追尾サブシステムと、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントと、非同期型復号化サブシステムとを含む。非同期型捕捉サブシステムは、RFフロントエンドからの入力を受け取る。非同期型捕捉サブシステムは、第1の周波数の信号を処理する。非同期型追尾サブシステムは、コードオフセットおよびドップラー周波数の逸脱を追尾するように構成される。非同期型追尾サブシステムは、コードオフセットおよびドップラー周波数推定値のデータを受け取る。非同期型追尾サブシステムは、第2の周波数の信号を処理する。非同期型ダウンサンプリングコンポーネントは、非同期型追尾サブシステムからの出力を受け取り、非同期型追尾サブシステムの出力をナビゲーションデータサンプリングレートまでダウンサンプリングするように構成される。非同期型復号化サブシステムは、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントからの出力を受け取り、GPS衛星時間およびコード開始時間情報を提供する。非同期型復号化サブシステムは、第3の周波数の信号を処理する。非同期型捕捉サブシステム、非同期型追尾サブシステム、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントおよび非同期型復号化サブシステムは、それぞれクロック無しに固有周波数で動作する。
他の実施形態において、これらの教示の非同期型グローバルポジショニングシステム(GPS)チャンネルベースバンドプロセッサは、複数のチャンネルユニットと、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントと、非同期型復号化サブシステムとを含む。各チャンネルユニットは、コードオフセットおよびドップラー周波数推定値を入手するように構成された非同期型捕捉サブシステムを有する。非同期型捕捉サブシステムは、RFフロントエンドからの入力を受け取り、第1の周波数の信号を処理する。非同期型ダウンサンプリングコンポーネントは、非同期型追尾サブシステムからの出力を受け取り、非同期型追尾サブシステムの出力をナビゲーションデータサンプリングレートまでダウンサンプリングするように構成される。非同期型復号化サブシステムは、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントからの出力を受け取り、GPS衛星時間およびコード開始時間情報を提供する。非同期型復号化サブシステムは、第3の周波数の信号を処理する。非同期型捕捉サブシステム、非同期型追尾サブシステム、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントおよび非同期型復号化サブシステムは、それぞれクロック無しに固有周波数において動作する。これらの他の実施形態において、システムはまた、1つ以上の同一の調整マルチプレクサと、非同期型追尾サブシステムと、1つ以上のデマルチプレクサとを含む。調整マルチプレクサは、複数のチャンネルそれぞれについてのコードオフセットおよびドップラー周波数推定値のデータを受け取る。非同期型追尾サブシステムは、コードオフセットおよびドップラー周波数を追尾するように構成される。非同期型追尾サブシステムは、1つのチャンネルについてのコードオフセットおよびドップラー周波数推定値のデータを少なくとも1つの調整マルチプレクサから受け取り、第2の周波数の信号を処理する。デマルチプレクサは、非同期型追尾サブシステムからの出力を受け取り、出力を1つのチャンネルへ分配する。
一例において、これらの他の実施形態において、システムはまた、少なくとも別の調整マルチプレクサと、振幅決定器(magnitude determinator)と、少なくとも別の調整デマルチプレクサとを含む。別の調整マルチプレクサは、アキュムレータからのプロンプトの同相および直交位相の累積を複数のチャンネルそれぞれから受け取る。振幅決定器は、複数のチャンネル中の1つのチャンネルについての相関電力(correlation power)推定値を提供する。コードオフセットおよびドップラー周波数推定値は、相関電力推定値が所定の閾値よりも高い場合に捕捉される。別の調整デマルチプレクサは、振幅決定器からの出力を受け取り、振幅決定器からの出力を1つのチャンネルへ分配する。
別の例において、これらの他の実施形態において、システムはまた、少なくともさらに別の調整マルチプレクサと、コード位相アキュムレータと、少なくともさらに別の調整デマルチプレクサと含む。さらに別の調整マルチプレクサは、DLLコンポーネントが更新する時に、DLL更新中に経過した時間における複数のサンプルと、コードオフセットおよびドップラー周波数推定値とを複数のチャンネルそれぞれから受け取る。コード位相アキュムレータは、複数のチャンネルのうち1つのチャンネルのコード開始時間を提供する。コード開始時間(CST)は、DLLが更新する時に、初期コード開始時間から、その1つのチャンネルについてのDLL更新中に経過した時間におけるサンプル数だけインクリメントされる。さらに別の調整デマルチプレクサは、コード開始時間をコード位相アキュムレータから受け取り、コード開始時間を1つのチャンネルへ分配する。
1つ以上の実施形態において、クロックレスGPSベースバンド処理についてのこれらの教示の方法は、以下を含む:
a)1つのチャンネルのための入力信号をRFフロントから受信すること、
b)入力信号をコード数値制御発信器(NCO)およびキャリアNCOへ提供すること、
c)コードNCO中のオーバーフローを用いて所定のコード期間をマークして、入力信号中におけるサンプリングに対する累積間隔および参照時間を形成すること、
d)キャリアNCOおよびコードNCOの出力から、アーリー、プロンプト、および、レイト位相、ならびに、直交位相の累積を入手すること、
e)1つのチャンネルについてのコードオフセットおよびドップラー周波数推定値を入手すること、
f)アーリー、プロンプト、およびレイト位相、ならびに直交位相の累積を用いて、1つのチャンネルについてコードオフセットおよびドップラー周波数の逸脱を追尾すること、
g)コードオフセットおよびドップラー周波数情報、ならびに入力信号からGPS衛星時間およびコード開始時間を入手すること、および、
h)全てのチャンネルが処理されるまで工程(a)〜(g)を繰り返すこと。そして、全工程は非同期的に行われる。
本明細書中、以下、これらの教示のシステムの実施形態の詳細についてシステム概要と共に提示する。以下に示す実施形態は、例示的な実施形態としてみなされるべきであり、これらの教示の範囲を限定しない。例示的な実施形態において用いられる数量、条件などを示す数は全て、これらの教示を制限するものではなく、他の詳細な実施形態がこれらの教示内にある点に留意されたい。
これらの教示のデータフロー駆動型のシステムは、RFフロントエンドからの1ビットサンプルを予測する。1ビットサンプルは、重要データの捕捉、追尾および抽出に用いられる。その後、システムは、抽出されたデータをナビゲーションソリューション演算のためにコプロセッサまたはベースステーションへと送る。受信器時間、ならびに、X、YおよびZ座標に対応する4つの未知数を解くために、GPS受信器は、少なくとも4つの衛星を追尾する必要がある。一例として、重複的に決定された最小二乗解の計算における冗長性および柔軟性を得るために、これらの教示のシステムは、最大6個までの衛星を同時に追尾することができる。これは、一例において6個のGPSチャンネルによって達成され、各チャンネルは、1つの特定の衛星からの信号処理を担当する。これらの教示のシステムは、全てのチャンネルが一実施形態において単一の追尾ループを共有するように、最適化される。1つよりも多くの追尾ループを共有するシステムも、これらの教示の範囲内である。
従来のGPSベースバンドプロセッサアーキテクチャの包括的な記載が容易に利用可能である。本明細書中以下において、これらの教示のGPSベースバンドプロセッサの実施形態について記載する。
図2は、これらの教示のシステムの実施形態の模式的ブロック図である。
図2aは、これらの教示のシステムの高レベル模式ブロック図を示す。図2aを参照して、図中に示す実施形態において、非同期型グローバルポジショニングシステム(GPS)チャンネルベースバンドプロセッサは、非同期型捕捉サブシステム10と、非同期型追尾サブシステム20と、非同期型ダウンサンプリングコンポーネント30と、非同期型復号化サブシステム40とを含む。非同期型捕捉サブシステム10は、コードオフセットおよびドップラー周波数推定値を得るように構成され、RFフロントエンドからの入力を受け取る。非同期型追尾サブシステム20は、コードオフセットおよびドップラー周波数の逸脱を追尾するように構成される。非同期型追尾サブシステムは、コードオフセットおよびドップラー周波数推定値のデータを受け取る。非同期型ダウンサンプリングコンポーネント30は、非同期型追尾サブシステムからの出力を受け取り、非同期型追尾サブシステムの出力をナビゲーションデータサンプリングレートへダウンサンプリングするように構成される。非同期型復号化サブシステム40は、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントからの出力を受け取り、GPS衛星時間およびコード開始時間情報を提供する。非同期型捕捉サブシステム、非同期型追尾サブシステム、非同期型ダウンサンプリングコンポーネントおよび非同期型復号化サブシステムは、それぞれクロック無しに固有周波数において動作する。一例において、これらの教示は、この場合のみに限定されない。捕捉サブシステムは、信号を数メガヘルツにおいて処理する。追尾サブシステムおよびダウンサンプリングコンポーネントは、信号を約1kHzにおいて処理し、復号化サブシステムは、信号を約50Hzにおいて処理する。
図2は、これらの教示のシステムの実施形態のブロック図である。図中、6個のチャンネルユニット50が設けられている。各チャンネルユニットは、非同期型捕捉サブシステム(10、図2a)、非同期型ダウンサンプリングコンポーネント(30、図2a)、および非同期型復号化サブシステム(40、図2a;非同期型ダウンサンプリングコンポーネントおよび非同期型復号化サブシステムは、データ抽出器70中に設けられる)をチャンネル毎に全て1つのユニット65内に含む。ユニット65は、第1の多重化/分離(muxing/Demuxing)回路55を介して非同期型追尾サブシステム60を共有し、第2の多重化/分離回路75を通じて非同期型振幅決定器80を共有し、第3の多重化/分離回路85を通じて非同期型コード位相アキュムレータ90を共有する。
捕捉
受信器は、衛星追尾を開始可能となる前に、追尾すべき衛星と、その特定の衛星の信号のドップラー周波数およびコードオフセットの推定値とを知る必要がある。そのため、信号捕捉時に、典型的な受信器は、候補衛星の予測されるドップラー周波数域およびコードオフセット域を検索する。



図2に示す各チャンネルにおいて、2つの32ビット数値制御オシレーター(NCO)が、フロントエンドからのデータフローによって駆動される。コードNCOは、コードレプリカ生成器のチッピングレートを制御する。コードNCOがオーバーフローするたびに、新規のコードレプリカが生成され、コードNCOの1023回目のオーバーフローのたびに、1msコード期間の終了がマークされ、累積間隔が形成される。キャリアNCOは、データビットが利用可能な場合は必ずデータビットを消費し、これを再現された正弦曲線と関係付けて、同相および直交位相成分双方について3ビット出力を生成する。これらの信号は、方程式(2)および(3)からの相関器加数(correlator summands)を形成する。
追尾
捕捉後、受信器チャンネルは、コードおよび搬送波レプリカを受信された信号と粗く合わせるために必要なコードオフセットおよびドップラー周波数についての情報を十分に有する。その後、受信器チャンネルは、コードオフセットおよびドップラー周波数の逸脱を連続追尾する追尾モードに入る。
式(2)中のプロンプトの同相累積および(3)中の直交位相累積を生成するプロンプト相関器に加えて、各チャンネルは、アーリー相関器を1/2チップだけ進められたレプリカPRNコードと共に用いてアーリーの同相および直交位相累積を生成し、同様に、レイト相関器を、1/2チップだけ遅らせたレプリカPRNコードと共に用いてレイトの同相および直交位相累積を生成する。これらのアーリー累積およびレイト累積は、DLLを実行する際に必要である。DLLは、チャンネルのコードNCOのためのチッピングレートを更新して、レプリカPRNコードと受信されたPRNコードとの間の相不整合を修正する際に用いられる。
コード位相の追尾の他に、システムは、FLLおよびPLLを用いて、ドップラー周波数を追尾する。FLLは、ノイズに対してより強く、より良好な動的性能を有し、PLLよりも引き込み範囲が広いが、測定におけるノイズが増加する。そのため、捕捉直後においてドップラー周波数のより高精度の推定値を得る際のみにFLLを用い、その後、タスクをPLLへ引き渡す。
FLL追尾からPLL追尾への移行は、プログラム可能な遅延時間(一例においては400msを使用)の後に起きる。PLLは、搬送波レプリカの同相部分の位相を入って来る信号にロックする。DLL、FLLおよびPLL追尾ループは、累積期間の終了時においてのみ実行される。累積期間の終了は、各チャンネルにおいて1ms毎に発生する。これらの教示の追尾ループについてのさらなる詳細について、本明細書中以下において記載する。
以下、DLL、FLLおよびPLLコンポーネントの実施形態について説明する。他の実施形態も、これらの教示の範囲内である点に留意されたい。以下に開示する非同期型DLL、FLLおよびPLLコンポーネントは、DLL、FLLおよびPLLの出力についての士気の計算を実行することにより、DLL、FLLおよびPLLを実行する。
一実施形態において、これらの教示のシステムは、非コヒーレント正規化アーリーマイナスレイト(EML)DLL弁別器を実行する。非コヒーレント正規化アーリーマイナスレイトDLL弁別器は、n番目の累積期間の終了時において、チップ単位で遅延誤差推定値を以下の形式で与える。

チッピングレート更新は、本明細書中以下において議論される理由に起因して(n+1)番目の累積期間ではなく(n+2)番目において適用される点に留意されたい。DLLを相応に調整して、この最適化に対応する。
一例において、これらの教示のシステムは、ドップラー周波数推定値誤差を最小化する目的のために、四象現逆正接FLL弁別器δθを実行する。ドップラー周波数推定値誤差は、プロンプトの同相および直交位相累積のフェーザの回転の速度に直接比例する。1つのコード期間においてn番目の累積期間の終了時において発生するフェーザの回転角度は、以下のように計算される。
式中、IP、nおよびQP、nは、n番目のコード期間におけるプロンプトの同相および直交位相累積であり、IP、n−1およびQP、n−1は、(n−1)番目のコード期間におけるプロンプトの同相および直交位相累積である。変数sは混合符号であり、s=1は、RFフロントエンド中のローサイド混合方式に対応し、s=−1はハイサイドに対応する。この弁別器は、信号中のデータビット遷移に起因するプロンプトの同相および直交位相累積中の符号フリップによる影響を受けない。FLLは、2次フィルタループを用いる。
PLLについて、一例において、これらの教示のシステムは、二象限逆正接コスタスループ弁別器φを実行する。PLLは同相相関電力を最大化し、直交位相相関電力を最小化する。これは、n番目の累積期間の終了時において同相累積ベクトルからの直交位相累積ベクトルのフェーザ角度φD、n+1を最小化することに等しい。PLLは、2次ループフィルタを用いる。一実施形態において、n番目の累積期間の終了時における同相累積ベクトルからの直交位相累積ベクトルのフェーザ角度φD、n+1は、以下によって得られる。
データ抽出
GPS衛星の信号は、50bpsのナビゲーションデータストリームを含む。このデータストリームを、期間が1msである衛星のPRNコードによって変調する。その結果、20期間の衛星のPRNコードは、同一データビットの情報を含む。PLLは追尾に用いられるため、累積パワーは、同相累積に集中される。そのため、1msの累積期間の終了時において、プロンプトの同相累積の符号のみから1つの生データビットが抽出される。
冗長なデータビットを除去するために、一例において、生データビットを20〜1だけダウンサンプリングする。ダウンサンプリングされたデータから、システムは、GPSメッセージフレームへロックしようとする。各300ビットサブフレームは、プリアンブルシーケンス「10001011」で始まるため、システムは、初期においてこのパターンを検索するだけである。
しかし、一例におけるように、PLL弁別器は、180度の位相の曖昧性を有するため、抽出されたデータビットは反転され得る。よって、通常のプリアンブルビットシーケンスおよび反転プリアンブルビットシーケンス双方を検索することが必要となる。検出ビットシーケンスが、偶然にプリアンブルビットシーケンスと整合するナビゲーションデータメッセージビットの繋がりではなく、実際にプリアンブルビットであることを確実にするために、システムは、フレームロックを知らせる前に、GPS衛星時間情報を抽出し、情報が1つのサブフレームから次のサブフレームへ正確にインクリメントしていることを確認する。
一例において、これらの教示のシステムは、サンプルカウントの単位のタイムスタンプとして各チャンネルについてコード位相アキュムレータ(本明細書中以下コード開始時間(CST)と呼ぶ)を用いて、C/A PRNコード期間の開始をマークする。DLLが(約1msで)更新されるたびに、CSTは、約1msの時間経過におけるサンプル数だけインクリメントされる。サブフレーム開始から1000個の生データビットをカウントすることにより決定された1sの間隔において、各チャンネルは、そのフレームロック状態、GPS衛星時間および対応する64ビットCSTタイムスタンプを報告する。
これら3つの情報を少なくとも4つの衛星から得て、外部コプロセッサまたはベースステーションは、ナビゲーションソリューションを計算することができる。先ず、第1のチャンネルを基準として用いて、相対的疑似距離を各チャンネルのCST値から計算する。相対的疑似距離および対応するGPS時間から、X、YおよびZの受信器位置および受信器クロック誤差を計算することができる。
一例において、典型的な疑似距離測定レートは1Hzであるが、生データビットカウンタのサイズを低減することにより、システムは、高動的用途のためにより高い疑似距離測定レートを支持するようにすることができる点に留意されたい。これが可能となる理由として、CSTタイムスタンプが各累積間隔の終了時において容易に利用可能である点がある。
全サブシステムの固有周波数動作
GPS信号の構造により、異なる速度における信号処理が可能となる。システムを非同期型回路技術によって設計することにより、高速および低速の各サブシステムを固有周波数において実行させることが可能となる。
高速サブシステムから低速サブシステムへのハンドシェイクを通じてトークンを送ることにより、メモリを使用する必要無くオンザフライ信号処理が可能となる。累積およびダンプモジュール、コードおよびキャリアNCOおよびその制御を含む相関器が、数MHzのRFフロントエンドサンプリング周波数において動作する。これは、システムが取り扱うことが予測される最も高速の試験速度である。追尾ループを含む次の信号処理工程は、1000倍遅い。なぜならば、各チャンネルの相関器は、1msの累積期間の終了時においてその累積をダンプするだけであるからである。
さらに、プロンプトの同相累積の1kHzストリームの符号から抽出された20個の生データビットのうちただ1つがナビゲーションメッセージ抽出に用いられる。この50bpsのデータストリームから、システムは、フレームロックおよび衛星時間情報を導出し、最終的にCST測定値を1Hzで出力する。束データ技術によって実行される複雑な固定点演算回路を用いる代わりに、システム中の全モジュールは、QDI技術を用いて実行される。
一実施形態において、これらの教示のシステムは、コードNCO中のオーバーフローを用いて所定のコード期間をマークすることにより、入力信号中におけるサンプリングに対する累積間隔および参照時間が形成される。サブシステムはそれぞれサブシステムについての固有周波数においてクロック無しで動作するため、GPS動作に必要な周波数比が保存される。
加算器およびインクリメントデクリメントアキュムレータ
アキュムレータは、RFフロントエンドサンプリング周波数において動作し、システム全体においてより高電力を必要とする構成要素のうちの1つである。さらに、チャンネル毎に6個のアキュムレータを設けることにより、同相および直交位相累積のアーリー、プロンプト、およびレイトのペアが生成される。
3ビットアキュムレータ入力は、(2)または(3)の加数ならびにアーリーおよびレイトの変形によって表され、1つの累積期間にわたって累積されて、16ビットの合計出力が生成される。(2)および(3)から、システムが良好に追尾する場合、レプリカおよび受信された信号の反復相互相関は、符号化されたナビゲーションデータビットの符号に応じて+∞または−∞に向かう傾向となることがわかる。
3ビット加数が16ビットの合計に繰り返し加算されると、より高い有意性のビットは、頻繁には切り換わらなくなる。これらの観察に基づいて、インクリメント/デクリメントに基づいたアキュムレータ設計を用いて、トランジスタ切り換え活動、および、故に重要モジュールの動的電力消費を低減させる。
一例において、出力がレジスタを介して入力のうちの1つへフィードバックされる加算器からなる標準的な16ビットアキュムレータを用いる代わりに、インクリメント−デクリメント−ダンプユニット(IDD)と組み合わされた標準的な3ビットアキュムレータを実行した。標準的な3ビットアキュムレータ内の加算器内外においてサイクルするために必要なものは、最小数の下位ビット(3ビット入力のため3)のみである。残りのより高位のビットは、IDDによって取り扱われる。
図3を参照して、符号化器は、入力加数の極性に基づいてインクリメントまたはデクリメントするコマンドを出し、加算器から実行する。アキュムレータへの入力が正である場合、符号化器はインクリメントコマンドを出す(ただし、標準的なアキュムレータからの実行がある場合)。2の補数α(α>0)のnビットで表される負数は、−α=2−αとして表される。式中、「借り」は仮想(n+1)番目のビットから得られる。よって、アキュムレータへの入力が負である場合、符号化器は、デクリメントコマンドを出す(ただし、標準的なアキュムレータからの実行が無い場合。そうではない場合、IDD中のより高位ビットから借りた「借り」をキャンセルするので)。これらの場合いずれにもあてはまらない場合、符号化器はコマンドを出さす、IDD全体においてトランジスタ切り換え活動をトリガしない。
一実施形態において、13ビットIDDは、13個のセルと共に設計され、それぞれが必要性に基づいたコマンド伝播構造を実行する。IDDがインクリメントコマンドを受信した場合、LSBセルは、それ自身の値をインクリメントし、インクリメントコマンドのみを次の高位セルへ伝播させる(ただし、LSBセルが実行を有する場合)。そうではない場合、より高位のセルには全く切り換え活動は行われない。任意のコマンドをさらに伝播させる必要の無いMSBセル以外は、全てのより高位のセルは、LSBセルと同じ必要性に基づいたコマンド伝播挙動を有する。同様に、各IDDセルは、「借り」る必要がある場合、デクリメントコマンドのみを伝播させる。アキュムレータが1ms毎に受け取るダンプコマンドは、IDD全体を通じてLSBからMSBセルへ伝播する。全体的累積結果は、標準的な3ビットアキュムレータからの結果および13ビットIDDからの結果の連結のみである。
メモリなしのコード位相捕捉
捕捉は典型的には、FFTエンジンを用いた周波数領域検索技術または平行相関器の列を用いた時間領域検索技術を用いて行われる。PRN数の衛星と、概略のドップラー周波数推定値と、開始時の捕捉電力閾値とを備えたこれらの教示の支援型システムのために、各チャンネルは、コードオフセット空間の検索に、メモリの使用無しにオンザフライに進む。この設計は、信号中のPRNコードシーケンスが1msの期間で周期的であり、かつドップラー周波数が短い期間にわたって比較的安定しているという事実を利用している。
異なる衛星信号は異なるコードオフセットを有するため、異なるチャンネルは、異なる時間において捕捉を完了する。この問題に対処するため、一例において、チャンネルは、各コードオフセット、捕捉時間経過およびドップラー周波数推定値によって決定される戦略的な基準点で再度同調する。詳細には、サンプルカウントが方程式(9)に示すコード開始インデックスCST0,mと等しくなるまで、各チャンネルはフロントエンドサンプルを無視する。サンプルカウントが方程式(9)に示すコード開始インデックスCST0,mと等しくなると、チャンネルは、CST値をCST0、mとして初期化し、そのNCOをリセットし、追尾を開始する。
m番目のチャンネルが捕捉するのに必要な時間は、1秒に丸められ、以下のように簡単に表される。


式中、Nは、フロントエンドサンプルの秒毎の名目上の数であり、sは、フロントエンド混合符号であり、s=1は、RFフロントエンド中のローサイド混合方式に対応し、s=−1はハイサイドに対応し、fD、mは、m番目のチャンネルの概略のドップラー周波数の推定値であり、fL1は、L1の搬送波周波数である。
これらの教示の非対称捕捉設計は、捕捉専用の相関器の列の必要性を排除する。同じコードおよびキャリアNCOおよびアキュムレータが、捕捉モードおよび追尾モード双方において用いられる。図2に示すように、各チャンネル中のデマルチプレクサは、アキュムレータの出力を、捕捉モードにおける捕捉閾値検出器または追尾モードにおける追尾ループおよびデータ抽出器へ送る。
束データの計算
各チャンネルは、FLL、PLLおよびDLL追尾ループおよびCST演算に含まれる数学関数を実行できる必要がある。必要な精度レベルを取得するために、含まれるこれらの演算回路は、広範なデータ経路を有する。これらの演算機能は極めて複雑であるため、各チャンネルは、このような演算を1msごとにしか行わない。これらの観察に基づいて、設計時間の節減のため、これらの演算関数は、固定点演算を用いて単一レール組み合わせ論理ブロック(single-rail combinational logic blocks)において実行され、このようにすることにより、市販ツールによって同期可能となる。これらのチャンネルは全て、調整多重化および分離回路を用いてこれらのブロックを共有する。データは、ハイブリッドデュアルレール−バンドルデータインターフェース(hybrid dualrail-bundled data interface)により、非同期型QDIモジュールと、組み合わせ論理ブロックとの間で前後に伝達される。
図4は、6個の受信器チャンネルによって如何に単一の組み合わせ論理演算ブロックが共有されるかを示す。調整を通じて、多重化回路は、非同期型QDI領域からのデータを、2線式チャンネルMを介して組み合わせ論理演算ブロック中へ送る。チャンネルMの真のレール(true rail)により、組み合わせ論理ブロックの単一レール入力が駆動される。
Mの有効性から導出された調整制御信号により、組み合わせ論理ブロックの演算遅延よりも大きな整合された遅延経路が駆動される。非対称のC要素を用いて、組み合わせ論理ブロックからの通常形態出力および逆転形態の出力が、遅延経路の出力および出力2線式チャンネルPの肯定応答とゲート制御されて、必要な真のレールおよび偽のレール(false rails)が生成される。信号が非同期型QDI領域中へ戻った後、データは、分離回路を通じて対応する受信器チャンネルへ分配される。
最適化された追尾ループ
1msの累積期間の終了時において、チャンネルは、自身の累積をダンプし、共有FLL、PLLおよびDLL追尾ループを用いて自身のコードおよびキャリアNCOステップ幅を更新する。含まれる演算の複雑性に起因して、追尾ループは、単純な組み合わせブロックのような高レベルのスループットを持つことはできない。追尾ループが低速である場合、非同期型システム全体に影響が出る。なぜならば、NCOは、RFフロントエンドから受け取られた次のデータサンプルを処理できるほど高速にステップ幅更新を得ることができないからである。
システムのスループット要求を満たすため、チャンネルは、追尾ループ出力の次の累積期間への適用を延期する。n番目の累積期間の終了時において、NCOは、自身のステップ幅を(n−1)番目の累積期間から計算された追尾ループ出力によって迅速に更新する。このようにすることにより、より低速かつより電力効率の良い追尾ループを実行できるだけでなく、全てのチャンネルによる同一追尾ループの共有も可能になる。追尾ループパラメータが、相応に分析および調節される。
いくつかのソフトウェアGPSシステムは、浮動点計算を用いて、追尾ループに必要な精度を入手する。しかし、浮動点演算回路は、より多くの電力を消費し、回路複雑性を増大させるため、バンドルデータブロック中の全演算回路を固定点演算で実行した。
方程式(4)に示すように、DLLは、演算的に高価なベクトル振幅関数を用いた弁別器を実行するため、平方動作および平方根動作双方が必要となる。この演算の複雑性の低減のため、修正版のRobertson近似を実行した。
フェーザ角度45度における最大近似誤差は約10%であったが、代表的な近似誤差は3%未満である。なぜならば、システムのPLLにより、図5に示すようにフェーザ角度がゼロにされるからである。
モジュール性のため、システムのプログラム可能なハードウェア追尾ループにより、それらを異なる調整パラメータおよびRFフロントエンド周波数プランに合わせることが可能となる。よって、追尾ループパラメータをオンの外部ソースから初期化する必要がある。
シミュレーション結果
受信器性能シミュレーション
一例において、これらの教示のGPSシステムをCHP言語によって記述した。CHP言語は、CSPの変形であり、QDI非同期型回路の記述において広範に用いられている。CHP記述の詳細については、出願番号第61/602,145号の米国仮出願(発明の名称:「A LOW POWER ASYNCHRONOUS GPS BASEBAND PROCESSOR」)中に記載がある。本明細書中、同文献全体をあらゆる目的のために参考により取り込まれる。MATLABで記述されたGPSソフトウェア受信器との比較により、CHPシミュレーションを検証した。マーチン合成(Martin synthesis)プロセスを通じて、この高レベルのCHP記述を、本教示のシステムのゲートレベルの記述へ変換した。
Synopsys社のVCS(登録商標)および社内(in-house)の非同期型回路シミュレータを用いた協調シミュレーション(co-simulation)により、ゲートレベル実行の正しさを検証する。ゲートレベル協調シミュレーションからの詳細なシミュレーション結果(システム内の全通信チャンネル上において送信された一連の値)が、CHPシミュレーションの結果と整合することが判明した。
これらの教示のシステムを、Spirent社のGPSシミュレータから生成された60秒の衛星信号で、大気誤差、電離層誤差またはマルチパス誤差無しで、シミュレートした。Spirent社のGPSシミュレータからの信号が、サンプリング周期175nsでデジタルサンプルを供給しながら、Zarlink社のGP2015フロントエンドへ送られた。これらのデータ点をバイナリファイル中に記録する。その後、このファイルをこれらの教示のシステムのCHPおよびゲートレベルシミュレーション中へと送る。受信器位置を6個の衛星から計算し、実際のシミュレート位置と比較する。
これらの教示のシステムと、先進的GPS研究グループによって開発された標準Matlabソフトウェア受信器との間の位置誤差の比較を図6に示す。これらの教示のシステムは、誤差の広がりがより大きい。なぜならば、単一ビットのRFフロントエンドサンプル、、長い捕捉、固定点演算および演算近似を利用しているからである。
Spirent社のGPSシミュレータを用いて搬送波対ノイズ比(C/No)を30秒目から開始して10秒ごとに段階的に低下させて、追尾感度を試験した。図7a〜図7bは、C/Noが35dB−Hzを超えた場合、PLLにおけるロック損失は無いことを示す。よって、これらの教示のPLLは、通常条件下においては良好に機能するものの、弱信号環境においては、追尾感度を増すために、より長い累積間隔が必要となる。累積間隔を増大した場合、アキュムレータの幅および束データ計算の設計を変更する必要が出てくる。アキュムレータの幅広化は、IDDユニットへのさらなるビット付加に対応し、切り換え電力はわずかにしか増加しない。さらに、束データ演算回路の周波数は低いため、電力コストを最小限にしつつ、アキュムレータの幅を増加させることができる。
フロントエンドのADC量子化ノイズも、追尾感度において部分的に役割を果たす。図5は、これらの教示のPLLによって追尾を行う場合の同相および直交位相累積の分布を示す。ここで、相関電力は、信号の同相部分中に集中しており、信号中のデータビットの反転は、垂直軸の各側の2つのぼやけた塊りに寄与する。2ビットADCサンプルを用いたMatlabソフトウェア受信器の場合、本発明者らが1ビットしか用いないのと比較して、相関電力が高い。固定点演算および近似の利用にもかかわらず、これらの教示のPLLは、図8に示すようなMatlabソフトウェア受信器よりもノイズは大きいものの、ドップラー周波数の追尾を比較的良好に行う。
電力シミュレーション
これらの教示のシステムについてのHSIMシミュレーションを90nm(Vdd=1VおよびT=25℃)技術によって行った。ワイヤの容量を考慮するために、ワイヤ負荷をシミュレーションにおいて付加して、電力数(power numbers)をより現実的に考慮した。付加されたワイヤ容量は、これらの教示のシステムの一部のレイアウト後シミュレーションからの推定値に基づく。表1は、捕捉モードおよび連続追尾モードにおける1個および全6個の受信器チャンネルのシステムにおける多様なモジュールの電力消費を示す。
これらの教示のアーキテクチャにおける捕捉モードおよび追尾モードは、相関器を構成する高速モジュールのうちほとんど全てを共有するため、双方のモードにおける電力消費は相互に近似する点に留意されたい。6受信器チャンネルシステムの実行においては、チャンネル依存型モジュールを単一のチャンネル中において6回複製する必要があるため、多重型共有計算モジュールの電力消費と、単一のチャンネル中のチャンネル依存型モジュールの電力消費の6倍とを加算することにより、フル6チャンネルシステムの電力消費を導出することができる。これらの教示の6チャンネルシステムによって捕捉時に消費される電力全体は1.5mWであり、連続PLL追尾モードにおいては1.4mWである。
表IIは、本発明のシステムと、他の現行のGPS受信器との比較を示す。[6]、[14]および[15]は、システムオンチップ(SOC)GPS受信器であり、一体型RFフロントエンドおよびデジタルベースバンド処理を備える([6]について、J.−M.Weiら、「A 110nm rfcmos gps soc with 34mw−165dbm tracking sensitivity」( Solid−State Circuits Conference−Digest of Technical Papers、2009、ISSCC2009.IEEE International、Feb.2009、pp.254−255、255a)中に記載があり、[14]について、G.Gramegnaら、「A56−mw23−mm2 single−chip180−nm cmos gps receiver with 27.2−mw4.1−mm2radio」(Solid−State Circuits、IEEE Journal of、vol.41、no.3、pp.540−551、March2006)、[15]について、D.Sahuら、「A 90nm cmos single−chip gps receiver with 5dbm out−of−band iip32.0db nf」(Solid−State Circuits Conference、2005、Digest of Technical Papers、ISSCC.2005IEEE International、Feb.2005、pp.308−600Vol.1)中に記載がある)。
これらの教示のシステムのチャンネル毎のベースバンド処理電力と、これらのSOCとを比較するために、そのRFフロントエンドによって消費される電力をシステム電力から減算した。次に、得られた結果を追尾チャンネルの数によって除算した。これらのSOCは、位置推定値を計算する能力を有するのに対し、本発明のシステムは、これを行わなないものの、ホストプロセッサまたはベースステーション内における位置推定値の導出に利用することが可能な測定値を提供する点に留意されたい。それにも関わらず、位置推定値演算において消費される電力は、1Hzのオーダーである典型的な位置更新速度において無視できるほど小さい。
これら全てを考慮に入れて、チャンネルごとのベースバンド処理電力は[6]よりも約3倍低く、[14]よりも約12倍低い。これらの教示のシステムの位置推定値をオフラインで計算したところ、3D−RMS誤差は4m未満であり、[14]に匹敵する。しかし、[14]によって追尾されるより多くの数の衛星は、制度低下率(DOP)による影響に起因して位置精度が向上した。
上記の設計の実施形態と、非同期型低電力のGPSベースバンドプロセッサの実施について提示してきた。これらの教示のシステムは、シーケンシャルコード位相検索による支援型捕捉方式、低出力の消費に合わせて最適化された連続追尾モード、およびデータ抽出方式を実施して、同期型のコード開始時間測定を提供する。これらの教示のシステムは、各サブシステムを固有周波数において動作させることと、インクリメント/デクリメントベースの設計によってアキュムレータ内の切り換え活動を低減することと、更新延期、固定点演算および数学的近似を用いた共有追尾ループを用いることとにより、低電力を達成する。これらの教示のシステムの実施形態は、連続追尾モード時において1.4mWを消費し、位置3−Drms誤差は4メートル未満である。
これらの教示のシステムは、低電力のRFフロントエンドと、最初の捕捉および後のデータ抽出のためのマイクロコントローラーとを一体化することができる。さらに、上記した実施形態は、電力消費の顕著な増大を引き起こすことなく、弱信号環境における位置精度性能および追尾感度を増大させることができる。
本教示を記述および定義する目的のため、「実質的に」という用語は、本明細書中において、任意の数量比較、値、測定または他の表現に起因し得る固有のレベルの不確実性を表すために用いられる点に留意されたい。本明細書中、「実質的に」という用語は、当該物の基本的機能の変化を引き起こすことなく数量的表現が記載の基準と異なり得るレベルも示す。
上記において、最良の態様と、適切な場合において本開示を実行するための他の態様とについて述べてきたが、本開示は、この好適な実施形態の記載中に開示された特定の装置構成または方法の工程に限定されるべきではない。当業者であれば、本開示は広範囲の用途を有し、これらの実施形態において広範囲の変更が、特許請求の範囲中に記載の概念から逸脱することなく可能であることも認識する。

Claims (28)

  1. 非同期型グローバルポジショニングシステム(GPS)チャンネルベースバンドプロセッサであって、
    コードオフセットおよびドップラー周波数推定値を入手するように構成された非同期型捕捉サブシステムであって、RFフロントエンドからの入力を受け取り、第1の周波数の信号を処理する非同期型捕捉サブシステムと、
    前記コードオフセットおよびドップラー周波数の逸脱を追尾するように構成された非同期型追尾サブシステムであって、コードオフセットおよびドップラー周波数推定値のデータを受け取り、第2の周波数の信号を処理する非同期型追尾サブシステムと、
    前記非同期型追尾サブシステムからの出力を受け取り、前記非同期型追尾サブシステムの前記出力をナビゲーションデータサンプリングレートまでダウンサンプリングするように構成される非同期型ダウンサンプリングコンポーネントと、
    前記非同期型ダウンサンプリングコンポーネントからの出力を受け取り、GPS衛星時間およびコード開始時間情報を提供する非同期型復号化サブシステムであって、第3の周波数の信号を処理する非同期型復号化サブシステムと、
    を含み、
    前記非同期型捕捉サブシステム、前記非同期型追尾サブシステム、前記非同期型ダウンサンプリングコンポーネントおよび前記非同期型復号化サブシステムは、それぞれクロック無しに固有周波数において動作する、
    非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  2. 前記非同期型捕捉サブシステムは、
    前記RFフロントエンドからの入力を受け取る2つの非同期型数値制御発信器(NCO)、キャリアNCOおよびコードNCOであって、、前記コードNCOは、コードレプリカ生成器のチッピングレートを制御する、2つの非同期型数値制御発信器と、
    前記キャリアNCOおよび前記コードレプリカ生成器からの出力を受け取り、同相および直交位相の累積を出力として生成するアキュムレータと、
    を含む、請求項1の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  3. 前記非同期型追尾サブシステムは、
    同相および直交位相の累積、レイトの同相および直交位相の累積、およびアーリーの同相および直交位相の累積を前記アキュムレータから受け取る非同期型遅延ロックループ(DLL)コンポーネントであって、レイトの同相および直交位相の累積は、疑似ランダムノイズコードをチップの半分だけ遅らせることによって得られ、アーリーの同相および直交位相の累積は、前記疑似ランダムノイズコードをチップの半分だけ進ませることによって得られ、前記非同期型DLLコンポーネントは、チッピングレートを更新するように構成される非同期型DLLコンポーネントと、
    同相および直交位相の累積を前記アキュムレータから受け取る非同期型周波数ロックループ(FLL)コンポーネントであって、前記ドップラー周波数のより高精度の推定値を得るように構成される非同期型FLLコンポーネントと、
    同相および直交位相の累積を前記アキュムレータから受け取る非同期型位相ロックループ(PLL)コンポーネントであって、前記ドップラー周波数を追尾するように構成される非同期型位相ロックループ(PLL)コンポーネントと、
    を含む、請求項2の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  4. 前記非同期型DLLコンポーネントは、
    遅延誤差推定器と、
    更新チッピングレート推定器と、
    を含む、請求項3の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  5. 前記遅延誤差推定器は、遅延誤差推定値をチップ単位で提供し、前記遅延誤差推定値は、以下の式によって得られ、
    式中、IE、nおよびQE、nはアーリーの同相および直交位相の累積であり、
    L、nおよびQL、nはレイトの同相および直交位相の累積であり、
    前記更新チッピングレート推定器は、以下の式によって与えられる更新チッピングレート推定値を提供し、
    式中、Hは拡縮されたループ利得であり、fL1はL1搬送波周波数であり、

    請求項4の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  6. 前記非同期型FLLコンポーネントは、
    プロンプトの同相および直交位相の累積のフェーザの回転角度の決定器であって、前記ドップラー周波数が、前記プロンプトの同相および直交位相の累積のフェーザの回転速度に比例する、決定器、
    を含む、請求項3の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  7. 前記回転角度の前記決定器が、以下の式によって示される、前記プロンプトの同相および直交位相の累積のフェーザの回転角度を提供し、
    式中、IP、nおよびQP、nは、n番目のコード期間における前記プロンプトの同相および直交位相の累積であり、IP、n−1およびQP、n−1は、(n−1)番目のコード期間における前記プロンプトの同相および直交位相の累積であり、
    は混合符号であり、s=1は、前記RFフロントエンド中のローサイド混合方式に対応し、s=−1はハイサイドに対応する、
    請求項6の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  8. 前記非同期型PLLコンポーネントは、n番目の累積期間の終了時における直交位相累積ベクトルと同相累積ベクトルとの間のフェーザ角度を最小化する弁別器を含む、請求項3の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  9. 前記弁別器は、以下によって示される最小フェーザ角度を提供し、
    式中、IP、nおよびQP、nは、n番目のコード期間におけるプロンプトの同相および直交位相の累積であり、
    は混合符号であり、s=1は、前記RFフロントエンド中のローサイド混合方式に対応し、s=−1はハイサイドに対応する、
    請求項8の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  10. 固定点演算を用いて計算が行われる、請求項3の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  11. 各アキュムレータは、
    減少された数のビットのためのアキュムレータと、
    残りの数のビットを取り扱うインクリメント/デクリメント−ダンプ(IDD)ユニットと、
    を含む、請求項2の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  12. 前記アキュムレータは、振幅決定器に対してプロンプトの同相および直交位相の累積を提供し、前記振幅決定器は相関電力推定値を提供し、前記相関電力推定値が所定の閾値を上回るときに、前記コードオフセットおよびドップラー周波数推定値が捕捉される、請求項2の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  13. 前記相関電力推定値はI+Qによって得られ、ここで、

    式中、

    請求項12の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  14. 前記非同期型復号化サブシステムはコード位相アキュムレータを含み、前記コード位相アキュムレータはコード開始時間を提供し、前記コード開始時間(CST)は、初期コード開始時間から、DLL更新中に経過した時間におけるサンプル数だけ、前記DLLが更新するときにインクリメントされる、請求項2の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  15. 前記初期コード開始時間は、以下によって得られ、
    mはチャンネル数であり、
    は、フロントエンドサンプルの秒毎の名目上の数であり、
    は、前記フロントエンド混合符号であり、s=1は、前記RFフロントエンド中のローサイド混合方式に対応し、s=−1はハイサイドに対応し、
    D、mは、前記m番目のチャンネルの概略のドップラー周波数推定値であり、
    L1は、L1搬送波周波数である、
    請求項14の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  16. 前記非同期型捕捉サブシステム、前記非同期型追尾サブシステム、前記非同期型ダウンサンプリングコンポーネントおよび前記非同期型復号化サブシステムがそれぞれクロック無しに固有周波数において動作する場合、所定の周波数比が保存される、請求項1の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  17. 非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサであって、複数のチャンネルユニットを含んでおり、
    各チャンネルのための1つのユニットが複数のチャンネルを形成し、各チャンネルユニットは、
    コードオフセットおよびドップラー周波数推定値を入手するように構成された非同期型捕捉サブシステムであって、RFフロントエンドからの入力を受け取り、第1の周波数の信号を処理する非同期型捕捉サブシステムと、
    非同期型追尾サブシステムからの出力を受け取り、前記非同期型追尾サブシステムの前記出力をナビゲーションデータサンプリングレートまでダウンサンプリングするように構成される非同期型ダウンサンプリングコンポーネントと、
    前記非同期型ダウンサンプリングコンポーネントからの出力を受け取り、GPS衛星時間およびコード開始時間情報を提供する非同期型復号化サブシステムであって前記非同期型復号化サブシステムは、第3の周波数の信号を処理し、前記非同期型捕捉サブシステム、前記非同期型追尾サブシステム、前記非同期型ダウンサンプリングコンポーネントおよび前記非同期型復号化サブシステムは、それぞれクロック無しに固有周波数において動作する、非同期型復号化サブシステムと、
    前記複数のチャンネルそれぞれについてコードオフセットおよびドップラー周波数推定値のデータを受け取る少なくとも1つの調整マルチプレクサと、
    前記コードオフセットおよびドップラー周波数を追尾するように構成された非同期型追尾サブシステムであって、1つのチャンネルについてのコードオフセットおよびドップラー周波数推定値のデータを前記少なくとも1つの調整マルチプレクサから受け取り、第2の周波数の信号を処理する非同期型追尾サブシステムと、
    前記非同期型追尾サブシステムからの出力を受け取り、前記出力を前記1つのチャンネルへ分配する、少なくとも1つの調整デマルチプレクサと、
    を含む、非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  18. 各チャンネルについての前記GPS衛星時間およびコード開始時間情報は、ナビゲーションソリューション演算のための外部プロセスへ提供される、請求項17の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  19. 前記非同期型捕捉サブシステムは、
    前記RFフロントエンドからの入力を受け取る2つの非同期型の数値制御発信器(NCO)、キャリアNCOおよびコードNCOであって、前記2つの非同期型NCOは、前記コードNCOは、コードレプリカ生成器のチッピングレートを制御する、2つの非同期型の数値制御発信器と、
    前記キャリアNCOおよび前記コードレプリカ生成器からの出力を受け取り、同相および直交位相の累積を出力として生成するアキュムレータと、
    を含む、請求項17の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  20. 前記非同期型追尾サブシステムは、
    同相および直交位相の累積、レイトの同相および直交位相の累積およびアーリーの同相および直交位相の累積を前記アキュムレータから受け取る非同期型遅延ロックループ(DLL)コンポーネントであって、レイトの同相および直交位相の累積は、疑似ランダムノイズコードをチップの半分だけ遅らせることによって得られ、アーリーの同相および直交位相の累積は、前記疑似ランダムノイズコードをチップの半分だけ進ませることによって得られ、前記非同期型DLLコンポーネントは、チッピングレートを更新するように構成される非同期型遅延ロックループ(DLL)コンポーネントと、
    同相および直交位相の累積を前記アキュムレータから受け取る非同期型周波数ロックループ(FLL)コンポーネントであって、前記ドップラー周波数のより高精度の推定値を得るように構成される非同期型周波数ロックループ(FLL)コンポーネントと、
    同相および直交位相の累積を前記アキュムレータから受け取る非同期型位相ロックループ(PLL)コンポーネントであって、前記ドップラー周波数を追尾するように構成される非同期型位相ロックループ(PLL)コンポーネントと、
    を含む、請求項19の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  21. 固定点演算を用いて計算が行われる、請求項20の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  22. プロンプトの同相および直交位相の累積を前記複数のチャンネルそれぞれからの前記アキュムレータから受け取る少なくとも別の調整マルチプレクサと、
    振幅決定器であって、前記振幅決定器は前記複数のチャンネル中の1つのチャンネルについての相関電力推定値を提供し、前記相関電力推定値が所定の閾値を上回るときに、前記コードオフセットおよびドップラー周波数推定値が捕捉される、振幅決定器と、
    前記振幅決定器から出力を受け取り、前記振幅決定器からの前記出力を前記1つのチャンネルへ分配する少なくとも別の調整デマルチプレクサと、
    をさらに含む、請求項17の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  23. 固定点演算を用いて計算が行われる、請求項22の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  24. 前記非同期型DLLコンポーネントが更新する時に、DLL更新中に経過した時間における複数のサンプルと、コードオフセットおよびドップラー周波数推定値とを前記複数のチャンネルそれぞれから受け取る少なくともさらに別の調整マルチプレクサと、
    コード位相アキュムレータであって、前記コード位相アキュムレータは、前記複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルについてのコード開始時間を提供し、前記コード開始時間(CST)は、前記DLLが更新する時に、初期コード開始時間から、前記1つのチャンネルについてのDLL更新中に経過した時間におけるサンプルの数だけインクリメントされる、コード位相アキュムレータと、
    前記コード位相アキュムレータから前記コード開始時間を受け取り、前記コード開始時間を前記1つのチャンネルへ分配する少なくともさらに別の調整デマルチプレクサと、
    をさらに含む、請求項20の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  25. 固定点演算を用いて計算が行われる、請求項24の非同期型GPSチャンネルベースバンドプロセッサ。
  26. クロックレスGPSベースバンド処理の方法であって、
    a)1つのチャンネルのための入力信号をRFフロントから受け取ることと、
    b)前記入力信号をコード数値制御発信器(NCO)およびキャリアNCOへ提供することと、
    c)前記コードNCO中のオーバーフローを用いて所定のコード期間をマークして、前記入力信号中におけるサンプリングに対する累積間隔および参照時間を形成することと、
    d)前記キャリアNCOおよび前記コードNCOの出力から、アーリー、プロンプト、およびレイト位相、ならびに、直交位相の累積を得ることと、
    e)前記1つのチャンネルについてのコードオフセットおよびドップラー周波数推定値を入手することと、
    f)前記アーリー、プロンプト、およびレイト位相、ならびに、直交位相の累積を用いて、前記1つのチャンネルについてのコードオフセットおよびドップラー周波数の逸脱を追尾することと、
    g)コードオフセットおよびドップラー周波数情報、ならびに前記入力信号からGPS衛星時間およびコード開始時間を入手することと、
    h)全てのチャンネルが処理されるまで、工程a)〜g)を繰り返すこと、
    とを含み、全工程が非同期的に行われ
    工程b)〜g)は、それぞれについて固有周波数においてクロック無しで行われ、所定の周波数比が保存される、クロックレスGPSベースバンド処理の方法。
  27. 前記入力信号は、衛星数および候補ドップラー周波数を含む、請求項26の方法。
  28. 前記1つのチャンネルについてのコードオフセットおよびドップラー周波数推定値を入手することは、
    相関電力推定値を決定することと、
    前記相関電力推定値が所定の閾値を上回るときに、前記コードオフセットおよびドップラー周波数推定値を捕捉することと、
    を含む、請求項26の方法。
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