JP6271936B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来から、電子写真方式の画像形成装置として、中間転写体を備える画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、一次転写工程として、像担持体としての感光ドラム表面に形成されたトナー像を、感光ドラム対向部に配置された一次転写部材に電圧電源より電圧を印加することで、中間転写体上に転写する。その後、この一次転写工程を、複数色のトナー像に関して繰り返し実行することにより、中間転写体表面に複数色のトナー像を形成する。続けて、二次転写工程として、中間転写体表面に形成された複数色のトナー像を、二次転写部材へ電圧を印加することで、紙などの記録材表面に一括して転写する。一括転写されたトナー像は、その後、定着手段により、記録材に永久定着されることにより、カラー画像が形成される。
特許文献1には、一次転写専用の高圧電源を無くすことで画像形成装置の低コスト化、小型化を図るため、中間転写体としての中間転写ベルトに接触する電流供給部材に電圧を印加することにより、一次転写する構成が開示されている。本構成によると、中間転写ベルトの周方向を介して複数の感光ドラムに電流を供給することで、中間転写ベルトにトナー像を一次転写させている。また、各画像形成ステーションにおける一次転写電圧の減衰を防止するために、中間転写ベルトを張架する張架ローラと電流供給部材対向ローラとに電圧維持素子(例えば、ツェナーダイオード)を接続する構成が開示されている。
また、中間転写体表面に形成されたテストパターンを検知部材によって検知することで、各色トナー像の相対位置ずれ量を補正するためのレジストレーション補正制御や各色トナー濃度の変動を補正するための濃度補正制御を定期的に実施する構成が知られている。特許文献2は、検知部材を張架ローラ対向位置に配置している。
特開2012−137733号公報 特開2012−230250号公報
しかしながら、特許文献1の構成において、特許文献2のように張架ローラの対向に検知部材を配置する場合、以下の課題が生じる。検知部材が対向している張架ローラは、ツェナーダイオードが接続されているため、検知部材の対向する中間転写ベルトの領域には所定の電位が発生する。この電位によって張架ローラと検知部材の間で放電が発生したり、浮遊トナーが中間転写ベルト上に付着する場合がある。これらによって、テストパターンの検知精度が低下する可能性がある。
また、検知部材に対向する張架ローラを電気的に接地する構成を採用すると、中間転写ベルト内周面をつたわって、張架ローラから一次転写電流が漏れてしまい、一次転写電圧が減衰することで一次転写効率が低下する恐れがある。
本発明の目的は、上記のような状況を鑑み、一次転写電圧の減衰を抑制しつつ、張架ローラと検知部材との間の電位差を小さくすることで、検知部材による検知精度の低下を抑制する画像形成装置を提供することにある。
上記目的は、本発明に係る電子写真画像形成装置にて達成される。
トナー像を担持する複数の像担持体と、無端状で回転可能であって、前記複数の像担持体から一次転写されたトナー像を転写材に二次転写するための中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを張架するための複数の張架部材と、前記中間転写ベルトに接触する電流供給部材と、を有し、前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルトの周方向における前記電流供給部材の接触位置から前記中間転写ベルトを介して前記複数の像担持体へ電流を流すことが可能な導電性を備えるベルトである画像形成装置において、前記中間転写ベルトの内周面に接触する接触部材と、前記接触部材に接続される電圧維持素子と、前記中間転写ベルト上に形成されたテストパターンを検知するための検知部材と、前記検知部材を支持する支持部材と、を有する画像形成装置において、前記複数の張架部材のうちの一つは、前記中間転写ベルトを介して前記検知部材に対向し前記中間転写ベルトの内周面に接触して回転する対向ローラであり、前記画像形成装置は更に、絶縁性であって前記対向ローラの軸を受ける軸受であって、前記支持部材を支持する軸受を有し、前記電圧維持素子が接続された前記接触部材は、前記電流供給部材から供給される電流によって所定電位を維持することを特徴とする。
本発明によれば、検知部材と張架ローラ間の電位差を小さくしつつ、一次転写に必要な電流を維持することが可能なため、一次転写性の低下を抑制しつつ、検知部材による検知精度の低下を抑制することが可能である。
実施例1の画像形成装置を説明する図 実施例1における周方向の中間転写ベルト抵抗の測定系を表す図 実施例1における光学センサの断面を表す図 実施例1における画像形成装置の動作を説明するブロック図 実施例1におけるテストパターンの構成を表す図 実施例1における金属ローラの構成を示す図 実施例1における光学センサと中間転写ベルトとの配置を示す上視図 実施例1における一次転写電位と一次転写効率の関係を表す図 実施例1における比較例1の画像形成装置の概略構成図 実施例1における比較例2の画像形成装置の概略構成図 実施例1のその他構成の画像形成装置の概略構成図 実施例2の画像形成装置を説明する図 実施例2のタイミングチャートを示す図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施形態1)
図1は、カラー画像形成装置の一例を示す概略図であり、図1を用いての本実施形態の画像形成装置の構成及び動作を説明する。尚、本実施形態の画像形成装置は、a〜dの画像形成ステーションを設けているいわゆるタンデムタイプのプリンタである。第1の画像形成ステーションaはイエロー(Y)、第2の画像形成ステーションbはマゼンタ(M)、第3の画像形成ステーションcはシアン(C)、第4の画像形成ステーションdはブラック(Bk)の各色の画像を形成する。各画像形成ステーションの構成は、収容するトナーの色以外では同じであり、以下、第1の画像形成ステーションaを用いて説明する。
第1の画像形成ステーションaは、ドラム状の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)1aと、帯電部材である帯電ローラ2aと、現像器4aと、クリーニング装置5aと、を備える。感光ドラム1aは矢印の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動しトナー像を担持する像担持体である。
さらに、現像器4aは、イエローのトナーを収容し感光ドラム1aにイエロートナーを現像するための装置である。クリーニング装置5aは、感光ドラム1aに付着したトナーを回収するための部材である。本実施形態では、感光ドラム1aに当接するクリーニング部材であるクリーニングブレードと、クリーニングブレードが回収したトナーを収容する廃トナーボックスを備える。
コントローラ274が画像信号を受信することによって画像形成動作が開始され、感光ドラム1aは回転駆動される。感光ドラム1aは回転過程で、帯電ローラ2aにより所定の極性(本実施形態では負極性)で所定の電位に一様に帯電処理され、露光手段3aにより画像信号に応じた露光を受ける。これにより、目的のカラー画像のイエロー色成分像に対応した静電潜像が形成される。次いで、その静電潜像は現像位置において現像器(イエロー現像器)4aにより現像され、イエロートナー像として可視化される。ここで、現像器に収容されたトナーの正規の帯電極性は、負極性である。本実施形態では帯電部材による感光ドラムの帯電極性と同極性に帯電したトナーにより静電潜像を反転現像しているが、本発明は、感光ドラムの帯電極性とは逆極性に帯電したトナーにより静電潜像を正現像するようにした電子写真装置にも適用できる。
中間転写ベルト10は、複数の張架部材としての張架ローラ11、12、13とで張架され、感光ドラム1aと当接した対向部で同方向に移動する向きに、感光ドラム1aと略同一の周速度で回転可能である。感光ドラム1a上に形成されたイエロートナー像は、感光ドラム1aと中間転写ベルト10との当接部(以下、一次転写部と称す)を通過する過程で、中間転写ベルト10の上に転写される(一次転写)。本実施形態では、一次転写時には中間転写ベルトに接触する電流供給部材から中間転写ベルトの周方向に電流を流し、中間転写ベルト10の各一次転写部で一次転写電位が形成される。本実施形態の一次転写電位の形成方法については後述する。
感光ドラム1a表面に残留した一次転写残トナーは、クリーニング装置5aにより清掃、除去された後、帯電以下の画像形成プロセスに供せられる。
以下、同様にして、第2,3,4の画像形成ステーションb、c、dによって第2色のマゼンタトナー像、第3色のシアントナー像、第4色のブラックトナー像が形成され、中間転写ベルト10上に目的のカラー画像に対応した合成カラー画像が得られる。
中間転写ベルト10上の4色のトナー像は、中間転写ベルト10と二次転写部材が形成する二次転写部を通過する過程で、給紙手段50により給紙された転写材である記録材Pの表面に一括転写される(二次転写)。二次転写部材としての二次転写ローラ20は外径8mmのニッケルメッキ鋼棒に、体積抵抗10Ω・cm、厚み5mmに調整したNBRとエピクロルヒドリンゴムを主成分とする発泡スポンジ体で覆った外径18mmのものを用いている。また、二次転写ローラ20は、中間転写ベルト10の外周面に対して、50Nの加圧力で接触し、二次転写部を形成している。二次転写ローラ20は中間転写ベルト10に対して従動回転し、また、中間転写ベルト10上のトナーを紙等の記録材Pに二次転写している時には、転写電源21から定電流となるように制御されている。
転写電源21は、二次転写ローラ20に接続され、不図示のトランスから出力された二次転写電圧を二次転写ローラ20に供給する構成となっている。二次転写電圧は、CPU276(図4参照)により、予め設定されたコントロール電流と実際の出力値であるモニター電流との差分をトランスにフィードバックすることで、二次転写電流が略一定となるように、二次転写電圧を制御している。また、転写電源21は、100[V]から4000[V]の範囲の出力が可能である。
その後、4色のトナー像が転写された記録材Pは定着器30に導入され、そこで加熱および加圧されることにより4色のトナーが溶融混色して記録材Pに固定される。二次転写後に中間転写ベルト10上に残ったトナーは、クリーニング装置16により清掃、除去される。以上の動作により、フルカラーのプリント画像が形成される。
次に、各一次転写部で一次転写電位を形成する為に必要な中間転写ベルト10と、張架部材11、12、13、電圧維持素子15について説明する。
各画像形成ステーションa、b、c、dと対向する位置には、中間転写体として中間転写ベルト10が配置されている。中間転写ベルト10は、樹脂材料に導電剤を添加して導電性を付与した無端状ベルトであり、張架ローラである駆動ローラ11、テンションローラ12、二次転写対向ローラ13の3軸で張架され、テンションローラ12により総圧60Nの張力で張架されている。中間転写ベルト10は、感光ドラム1a、1b、1c、1dと当接した対向部で同方向に移動する向きに、駆動源(不図示)によって回転する駆動ローラ11によって感光ドラム1a、1b、1c、1dと略同一の周速度で回転駆動される。本実施形態では、感光ドラム1a、1b、1c、1dからトナー像が一次転写される一次転写面(図中で、Mで示す面)を、二次転写対向ローラ13と駆動ローラ11の二つの張架部材によって形成している。
本実施形態で使用した中間転写ベルト10は、周長700mm、厚さ90μmで、導電剤としてカーボンを混合した無端状のポリイミド樹脂を用いている。本実施形態では、中間転写ベルト10の材料としてポリイミド樹脂を使用したものの、熱可塑性樹脂であれば、他の材料でもよい。例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリロ二トリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の材料及びこれらの混合樹脂を使用しても良い。また、導電剤としてはカーボン以外に、導電性の金属酸化物微粒子及びイオン導電剤を使用することが可能である。
本実施形態の中間転写ベルト10は、体積抵抗率で1×10Ω・cmである。体積抵抗率の測定は、三菱化学株式会社のHiresta−UP(MCP−HT450)にリングプローブのタイプUR(型式MCP−HTP12)を使用して測定する。測定条件は、室内温度は23℃、室内湿度は50%に設定し、印加電圧100[V]、測定時間10secの条件である。本実施形態では、中間転写ベルト10の体積抵抗率は、1×10〜1010Ω・cmの範囲のものが使用可能である。
ここで体積抵抗率は、中間転写ベルトの材料としての導電性の尺度であり、実際に周方向に電流を流して所望な一次転写電位を形成することが可能なベルトであるか否かは、周方向の抵抗の大きさが重要である。
中間転写ベルト10の周方向の抵抗については、図2(a)に示す周方向抵抗測定治具を使用して測定した。まず、装置の構成を説明する。測定する中間転写ベルト10は内周面ローラ101と駆動ローラ102でたるみが無いように張架される。金属でできた内周面ローラ101は高圧電源(TREK社製高圧電源:Model_610E)103に接続され、駆動ローラ102は接地されている。駆動ローラ102の表面は、中間転写ベルト10に対して十分に抵抗の低い導電ゴムで被覆されており、中間転写ベルト10が100mm/secとなるように回転する。
次に、測定方法について説明する。駆動ローラ102によって中間転写ベルト10を100mm/secで回転させた状態で内周面ローラ101に一定電流ILを印加し、内周面ローラ101に繋いだ高圧電源103で電圧[V]Lをモニターする。
図2(a)に示す測定系は図2(b)に示す等価回路であるとみなせる。内周面ローラ101と駆動ローラ102までの距離L(本実施形態では300mm)の長さにおける中間転写ベルト10の周方向の抵抗RLはRL=2[V]L/ILによって算出することが出来る。このRLを中間転写ベルト10の100mm相当の中間転写ベルト周長に換算することで周方向の抵抗を求める。電流供給部材から中間転写ベルト10を通して感光体ドラム1に電流を流すため、周方向の抵抗は1×10Ω以下が好ましい。
本実施形態の構成では、前述した測定方法によって求められた、周方向の抵抗値で1×10Ωの中間転写ベルト10を用いている。本実施形態の中間転写ベルト10は、IL=5μAの定電流で測定を行い、その時のモニター電圧[VL]は7.5[V]であった。モニター電圧[VL]は、中間転写ベルト10の1周分の区間で行い、その区間測定値の平均値から求めている。また、RLに関しては、RL=2[VL]/ILであるため、RL=2×7.5/(5×10−6)=3.0×10Ωとなり、これを100mm相当に換算すると、周方向の抵抗値は、1×10Ωとなる。本実施形態では、このように周方向に電流が流すことが可能な導電性ベルトを中間転写ベルト10として用いている。
本実施形態では、中間転写ベルト10の一次転写面を形成する二次転写対向ローラ13(転写対向部材)は、電圧維持素子15を介して接地されている。電圧維持素子15は、電流供給部材から中間転写ベルト10を介して電圧維持素子15に電流が流れることで被接続部材(二次転写対向ローラ13)を所定電位以上に維持するための素子である。
電圧維持素子15の所定電位は、各一次転写部で所望の転写効率を得ることができる一次転写電位を維持できるように設定された電位である。本実施形態では電圧維持素子15として、定電圧素子であるツェナーダイオード15を使用している。なお、ツェナーダイオード15は、一定以上の電流が流れた際にカソード側には所定の電圧が発生する(以下、ツェナー電圧とする)。本実施形態では、所望の一次転写効率を得るためにツェナー電圧を500[V]としている。
次に、一次転写を実行する為の一次転写電位の形成方法について詳細に説明する。
本実施形態の構成では、転写電源として二次転写部材に電圧を印加する転写電源21が、一次転写を行うための電源として使用される。すなわち転写電源21は、一次転写と二次転写の共通の転写電源であり、二次転写ローラ20と中間転写ベルト10の一次転写部に電流を流す電源である。二次転写ローラ20が本実施形態における電流供給部材となる。上述したように、二次転写対向ローラ13にはツェナーダイオード15を接続しているため、二次転写電源21は、接触位置から中間転写ベルト10を介して二次転写対向ローラ13に向かって電流を流すことで、一次転写を行う構成となっている。この時、二次転写対向ローラ13は、ツェナーダイオード15に応じた電位となり、この電位が起点となって、中間転写ベルト10の周方向に電流を流すことで、各画像形成ステーションa、b、c、dにおいて一次転写電位を形成している。この一次転写電位と感光ドラム電位との電位差によって、感光ドラム1a、1b、1c、1d上のトナーが中間転写ベルト10上に移動することで、一次転写を行っている。
次に、検知部材である光学センサ60と、制御コントローラ動作、濃度制御、レジストレーション制御について説明する。図3は、光学センサ60の断面図である。光学センサ60は、中間転写ベルト10に対して光を発光する発光部としてのLED等の発光素子61と、反射された光を受光する受光部としてのフォトトランジスタ等の受光素子62、63と、ホルダを備えている。発光素子61は、中間転写ベルト10に対して15°の傾きを持つように配置されている。発光素子61は、中間転写ベルト10上のテストパッチや中間転写ベルト10表面に赤外光(例えば波長950nm)を照射する。受光素子62は、中間転写ベルト10に対して45°の傾きを持つように配置されており、テストパッチや中間転写ベルト10表面から拡散反射された赤外光を受光する。受光素子63は、中間転写ベルト10に対して15°の傾きを持つように配置されており、テストパッチや中間転写ベルト10表面からの主に正反射成分の赤外光を受光する。光学センサ60は、テストパターンとして、通常画像形成時とは異なるタイミングで各感光ドラムから中間転写ベルト上に転写されたトナーによって形成されるトナーパッチの情報を取得する。
トナーパッチは、異なる色の現像剤の相対位置がずれる位置ずれ量を検知するためのレジストレーション制御用パッチや、濃度制御用パッチがある。
次に、制御コントローラ動作について説明する。図4は制御コントローラの動作を説明するブロック図であり、ホストコンピュータであるPC271は画像形成装置またはプリンタの内部にあるフォーマッタ273に対して印刷指令を出し、印刷画像の画像データをフォーマッタに転送する役割を担う。フォーマッタ273はPC271からの画像データを露光データに変換し、制御部であるDCコントローラ274内にある露光制御部277に転送する。露光制御部277はCPU276から制御され、露光データのオンオフ、露光装置の制御を行なう。CPU276は印刷指令を受け取ると画像形成シーケンスをスタートさせる。
DCコントローラ274にはCPU276、メモリ275等が搭載されており、予めプログラムされた動作を行う。CPU276は帯電電源、現像電源、転写電源21を制御して露光データがトナー像として記録材上に転写される画像形成工程の制御を行う。またCPU276はキャリブレーション時における光学センサ60からの信号の受けとり処理も行う。キャリブレーション時は、テストパッチを中間転写ベルト10上に形成して、テストパッチの反射光量を計測する。受光素子63で受光したテストパッチからの光信号がCPU276を介してAD変換された後、メモリ275に蓄えられる。光学センサ60は通常の印字シーケンスでは動作せず、レジストレーション制御や濃度制御等のキャリブレーション時に動作する。
次に、キャリブレーション動作について説明する。レジストレーション制御や濃度制御はそれぞれ専用のトナーパッチを形成する。図5(a)は、レジストレーション制御用に形成されたトナーパッチの一例であり、互いに逆向きの平行四辺形からなるベタパッチを各色形成したパターンである。レジストレーション制御では、中間転写ベルト10とテストパターンからの反射光を受光素子63によって検知する。受光素子63は主に正反射光を検知するため、主に拡散光を反射するトナー像を検知する時に出力は低くなり、主に正反射光を反射する中間転写ベルト10を検知する時に出力が高くなる。このため、各パッチを検知するたびに、出力の立ち下がり、上がりを検知できるため各パッチのエッジを特定でき、先後端エッジからパッチの重心を算出できる。このような方法で得た各パッチの重心位置からイエローを基準とした各色の相対位置(異なる色のトナー像のずれ量を)を算出し、レジストレーション補正を行う。
また、図5(b)は濃度制御用に形成されたトナーパッチの一例であり、各色数階調のパッチから成る。このトナーパッチは、トナー量と相関のある計測量を算出するためのトナーパターンである。それぞれのパッチと中間転写ベルト10からの反射光を光学素子62と光学素子63で受光する。受光素子63は正反射光と拡散反射光を受光し、受光素子62は拡散反射光を受光するために、受光素子63の検知出力から受光素子62の検知出力の差分を求めることで正味の正反射出力が得られる。正味の正反射出力はトナー濃度と1対1で対応するため、受光結果から濃度補正を行うことが可能となる。
以下、本実施形態の特徴となる構成について説明する。
本実施形態は、中間転写ベルト10を介して各感光ドラム1a、1b、1c、1dに対応して近傍する位置に、中間転写ベルト10に接触する接触部材として金属ローラ14a、14b、14c、14dを所定量オフセットして配置する。中間転写ベルト10を張架するテンションローラ12,二次転写対向ローラ13と金属ローラ14a、14b、14c、14dを電圧維持素子15に接続し、光学センサ60の対向である駆動ローラ11を電気的にフロート状態(絶縁状態)とする。
以下詳細を説明する。
まず、金属ローラの構成について、図6を用いて詳細を説明する。図6は、図1の中で、第1画像形成ステーションaの構成を拡大したものである。図6において、金属ローラ14aは、感光ドラム1aの中心位置に対して、中間転写ベルト10の移動方向下流側に8mmオフセットされた位置に配置されている。また、感光ドラム1aへの中間転写ベルト10の巻きつき量を確保できるように、感光ドラム1aと中間転写ベルト10で形成される水平面に対して、1mm持ち上げた位置に配置される。
上述した金属ローラ14a、14b、14c、14dの配置については、感光ドラム1a、1b、1c、1dへ接触しない範囲内で、一次転写電位を安定化させるために、なるべく近づけるようにしている。また、中間転写ベルト10の移動方向下流側に配置したのは、一次転写ニップ上流側で転写電界ができることで発生する飛び散りという現象に対して、有利になるからである。
第1画像形成ステーションaの感光体ドラム1aと第2画像形成ステーションbの感光体ドラム1bとの間の距離をW、金属ローラ14aのオフセット距離をK、中間転写ベルト10に対する金属ローラ14aの持ち上げ高さをHとする。本実施形態では、W=60mm、K=8mm、H=1mmとなる。なお、金属ローラ14aは、外径6mmのストレート形状のニッケルメッキSUS丸棒で構成され、中間転写ベルト10の回転に伴い、従動して回転する。第2画像形成ステーションbに配置される金属ローラ14b、第3画像形成ステーションcに配置される金属ローラ14c、第4画像形成ステーションdに配置される金属ローラ14d、についても金属ローラ14aと同様の構成となる。また、中間転写ベルト10を張架するテンションローラ12,二次転写対向ローラ13と、金属ローラ14a、14b、14c、14dは、ツェナーダイオード15を介して接地されており、駆動ローラ11は電気的にフロート状態とされている。
本実施形態の構成では、二次転写電源21を使用して、中間転写ベルト10を介してツェナーダイオードに接続された二次転写対向ローラ13に電流を流し、金属ローラ14a、14b、14c、14dに電流供給することで、一次転写を行っている。
以下、一次転写について詳細に説明する。
二次転写電源21から電圧が出力されることで、中間転写ベルト10を張架するローラ11,12,13、及び金属ローラ14a、14b、14c、14dは、ツェナーダイオード15を介して接地されている。そのため、各々のローラにはツェナーダイオード15に応じた値(この場合500V)が出力される。この時、金属ローラ14a、14b、14c、14dは、500vに維持されているため、各感光ドラム1a、1b、1c、1dの近傍の中間転写ベルト電位を維持することができるようになる。その結果、中間転写ベルト10の周方向に電流が流れることで発生する一次転写電位の低下も最小限に抑えられ、各画像形成ステーションa、b、c、dにおいて、一次転写を行うのに適正な一次転写電位を維持できるようになる。
次に、光学センサの配置について詳細を説明する。
図7(a)は、光学センサ60を中間転写ベルトユニットに取り付けた様子を表す上視図である。
光学センサ60は駆動ローラ11の対向面に配置されており、中間転写ベルト10表面と光学センサのホルダとの距離は3mmとしている。中間転写ベルト10と光学センサとの位置関係を安定させるため、光学センサ60は支持板金64に固定された構成となっている。中間転写ベルト10やテストパターンからの反射光を安定して得るためには、光学センサ60と中間転写ベルト10との距離を一定に保つ必要がある。本実施形態では支持板金64を駆動ローラ11の軸に固定して取り付けることで、駆動ローラ11の位置変動に対して追従する構成としている。
このような構成とすることで、中間転写ベルト10と光学センサ60との間の距離を安定させることができる。また、支持板金64からの電磁波の放射によって発生する無線周波数干渉を防止するため、支持板金64は画像形成装置の筺体に接地している。このため、駆動ローラ11と支持板金64は電気的に断絶されている必要があり、絶縁軸受130を介して支持板金64を駆動ローラ11に取り付けている。(図7(b)参照)
次に、本実施形態の作用について説明する。まず、本実施形態における一次転写性能について説明する。
図8は、一次転写電位と一次転写効率の関係を示したグラフである。縦軸の転写効率の値は、一次転写残濃度をマクベス濃度計(メーカー:グレタグマクベス社)で測定した結果を示しており、値が大きいほど一次転写残濃度が高くなるため、転写効率が悪化することとなる。図8のグラフに示されるように、一次転写電位と一次転写効率の関係から、100V〜400Vの一次転写電位が必要である。
上述したように、本実施形態の構成では、各画像形成ステーションの近傍に配置された金属ローラ14a、14b、14c、14dから直接電流供給することが可能である。そのため、中間転写ベルト10の周方向に電流が流れることで発生する電位低下も最小限に抑えることができる。これにより、各画像形成ステーション部において、一次転写を行うのに適正な一次転写電位を維持できるようになり、良好な一次転写性を確保することができる。さらに、本実施構成では、感光ドラム1a、1b、1c、1dに近い距離から給電できるため、中間転写ベルト10の抵抗が高い領域も使いこなせるようになる。その結果、中間転写ベルト10の抵抗が低い場合に発生する飛び散りを抑えることができる。
本実施形態の構成では、ツェナーダイオード15によって、一次転写電位を形成しているため、温湿度変化や感光ドラム膜厚等の使用環境が変化しても一次転写電位が固定値になってしまう。使用環境が変化すると、感光ドラム1a、1b、1c、1dの電位が変動してしまうため、一次転写電位が固定値の場合、転写コントラストが変動してしまう。そこで、使用環境に応じて帯電ローラ2a、2b、2c、2dの電圧値を変更することで、感光ドラム1a、1b、1c、1dの電位を安定化させることができる。これにより、適正な一次転写コントラストを保つことができるようになる。また、別の方法として、露光手段3a、3b、3c、3dにより画像信号に応じた静電潜像を形成する際に、弱露光によって、感光ドラム1a、1b、1c、1d面を一様に露光することで、感光ドラム電位を安定化させても良い。
次に、センサ対向ローラである駆動ローラ11に発生する電位について説明する。
キャリブレーション実施時は、テストパターンを形成するため、金属ローラ14にはツェナーダイオードの作用により+500Vの電圧が印加されており、中間転写ベルト10を介して金属ローラから感光ドラム1に対して電流が流れる。電流が流れた結果、中間転写ベルト10の電位は減衰し、一次転写部の電位は+400Vとなる。また、金属ローラから供給された正極性電荷の一部が中間転写ベルト10の内周面に滞留し、中間転写ベルト10は正極性に帯電され、電位を持つことになる。一方、駆動ローラ11は、電気的にフロート状態となっているため、中間転写ベルト10が有する電位と同電位になる。金属ローラから供給された電荷は一部が感光ドラム1に流れ込むため、中間転写ベルト10が有する電位は減衰し、本実施形態では駆動ローラ11に到達する時には+350Vとなっている。このため、駆動ローラ11の電位も+350Vとなり、駆動ローラ11と光学センサ60との間の電位差は、駆動ローラ11がツェナーで接続されている時と比較して80V低くなる。二次転写対向ローラ13と同一のツェナーで接続した時の電位は+500Vであるのに対して、本実施形態では駆動ローラ11を電気的にフロート状態とした時の電位は+350Vと減衰している。駆動ローラ11と光学センサ60との電位差が放電発生閾値である500V以下となることで本実施形態の構成では、放電によるトナーパッチの乱れを防止できる。
また、光学センサ60の支持板金64との電位差が小さくなるほど、画像形成装置内の浮遊トナーを電気的に中間転写ベルト10に引きつける静電気力も弱くなる。駆動ローラ11の電位を+350Vとすることで、中間転写ベルト10へのトナー付着は起こりにくくなる。このように本実施形態の構成では放電と浮遊トナーの付着を防止できるためトナーパッチの乱れを防止でき、安定したトナーパッチの検知が可能となる。
次に、比較例を用いて本実施形態の作用を説明する。
表1は、本実施形態と比較例の、ブラックステーションにおける一次転写電位と駆動ローラ電位の測定結果を示した表である。
Figure 0006271936
比較例1は、特許文献1の構成で駆動ローラ11の対向位置に光学センサ60を配置したものであり、比較例2は、特許文献1の構成で駆動ローラ11を接地し、対向位置に光学センサ60を配置したものである。図9に比較例1の概略構成図を、図10に比較例2の概略構成図を示す。
本実施形態では金属ローラ14dを配置し、二次転写対向ローラ13とツェナーダイオード15で接続した作用として、一次転写電位は+400V、駆動ローラ11の電位は+350Vである。その結果、良好な一次転写効率を確保でき、トナーパッチの乱れも発生しなかった。これに対して比較例1の構成では二次転写対向ローラ13と駆動ローラ11をツェナーダイオード15で接続しているが、金属ローラを配置した場合と比べてブラックステーションと駆動ローラ11との距離が長い。そのため、比較例1は、一次転写電位は+200Vまで減衰している。(実施形態1より低下するが、良好な1次転写効率を確保できている。)一方、駆動ローラ11の電位は+500Vであり、光学センサ60の支持板金64との間で発生する放電や浮遊トナーの中間転写ベルト10への付着によって、トナーパッチを乱す場合があった。また、比較例2の構成では駆動ローラ11の電位は0Vであり、トナーパッチを乱すことはなかったが、駆動ローラ11に電流が流れ込んだ結果、一次転写電位が+80Vにまで減衰し、良好な一次転写効率を確保できなかった。
以上説明したように、本実施形態の構成によると、良好な一次転写性能を確保でき、かつ、中間転写ベルト10と光学センサ60の支持板金64で発生する放電や浮遊トナーの中間転写ベルト10への付着を抑制でき、テストパターンの乱れを抑制可能である。
本実施形態では駆動ローラ11を電気的にフロート状態とすることで光学センサ60の支持板金と電位差が+350Vとした。しかしながら、放電の発生を抑えるためには+500V以下にすればよく、浮遊トナーの中間転写ベルト10への付着を防止するために+400V以下とすることがより好ましい。
また、本実施形態では、電圧維持素子としてツェナーダイオード15を使用したものの、同様の効果を得られる素子であれば、別の電圧維持素子でも良く、たとえばバリスタなどの素子を用いても良い。
また、本実施形態では、電流供給部材として二次転写ローラ20を使用したものの、二次転写ローラ20とは別に他の部材を電流供給部材として使用してもよい。例えば、クリーニング装置16のクリーニングブレードに電圧を印加し、クリーニングブレードを電流供給部材としてもよい。
また、本実施形態では各画像ステーションの対向に合計4本の金属ローラを配置したが、必ずしも4本配置する必要はなく、良好な一次転写性能を確保できるのであれば、4本より少ない数の金属ローラを配置しても良い。例えば、図11(a)の様に、イエローとマゼンタステーションの間と、シアンとブラックステーションとの間にそれぞれ1本ずつ形2本の金属ローラを配置した構成でも良い。また、図11(b)の様に、マゼンタとシアンステーションの間に1本の金属ローラを配置した構成を用いても良い。
(実施形態2)
実施形態1では、金属ローラ14に電圧維持素子を接続し、光学センサ60の対向位置にある駆動ローラ11を電気的にフロート状態とすることで、各一次転写部の電位変動を抑制しつつ、テストパターンの検知安定化を可能とした。これに対し、本実施形態では、一次転写面を形成する二次転写対向ローラ13と駆動ローラ11に電圧維持素子を接続し、光学センサ60を、二次転写対向ローラ13と駆動ローラ11以外の張架ローラ(本実施形態では、テンションローラ12)に対向させる。なお、その他の構成については実施形態1の画像形成装置と同様であるので、同様の部分については同様の符号を付して説明する。
図12は、本実施形態における画像形成装置の概略構成図であり、光学センサ60をテンションローラ12の対向位置に配置しており、テンションローラ12は、電圧維持素子であるツェナーダイオード15と接地との間でスイッチングが可能な構成となっている。
本実施形態で使用するキャリブレーションパターンは実施例1と同じパターンを使用し、トナーパッチ検知中にテンションローラ12を接地するために、レジストレーション制御用トナーパッチと濃度制御用トナーパッチを分割して配置する。
次に本実施形態における動作を説明する。
図13は、本実施形態におけるトナーパッチが第4の画像形成ステーションdの一次転写部と、光学センサ60を通過するタイミングと、テンションローラ12が、ツェナーダイオード15に接続される又は、接地される状況を示すタイミングチャートである。まず、時刻Aのタイミングでレジストレーション制御用トナーパッチの先端が第4の画像形成ステーションdの一次転写部を通過する。この時各色画像形成ステーションでレジストレーション制御用トナーパッチが一次転写されているため、テンションローラ12は電圧維持素子15に接続されている。
次に、時刻Bのタイミングでレジストレーション制御用トナーパッチ後端が第4の画像形成ステーションdを通過し、レジストレーション制御用トナーパッチ先端が光学センサ60の位置に到達する時刻を時刻Cとする。時刻BからCのタイミングまでに、テンションローラ12を電気的に接地状態へと切り替える。次に、時刻Dのタイミングはレジストレーション制御用トナーパッチ後端が光学センサ60を通過するタイミングである。光学センサ60を通過したレジストレーション制御用トナーパッチはクリーニング装置16により、清掃、除去される。レジストレーション制御用トナーパッチに続いて、時刻Eのタイミングで濃度制御用トナーパッチ先端が第4の画像形成ステーションdの一次転写部を通過する。この時刻Dから時刻Eの間にテンションローラ12への接続をツェナーダイオード15へと切り替える。一次転写された濃度制御用トナーパッチは時刻Fのタイミングで後端が第4の画像形成ステーションdの一次転写部を通過し、先端が光学センサ60を通過する時刻Gまでにテンションローラ12への接続を接地へと切り替える。そして、時刻Hで濃度制御用パターン後端が光学センサ60を通過するタイミングに合わせてテンションローラ12への接続をツェナーダイオード15へと切り替える。光学センサ60で検知された濃度制御用トナーパッチはクリーニング装置16により清掃、除去されてキャリブレーション動作は終了する。
次に本実施形態における作用について説明する。本実施形態では一次転写中は電圧維持素子15が駆動ローラ11、テンションローラ12、二次転写対向ローラ13に接続されているため一次点転写電圧は減衰せず、良好な一次転写効率を確保できる。また、テストパターンを検知中は光学センサ60の対向位置にあるテンションローラ12を接地することで、光学センサとテンションローラ12の電位は共にゼロとなり、電位差は発生しない。そのため、放電や浮遊トナーの中間転写ベルト10への付着が防止でき、テストパターンの乱れがなくなるため良好なテストパターンの検知精度を確保できる。
以上説明したように本実施形態によると、一次転写中は一次転写電位の減衰を抑制し、テストパターン検知中はテンションローラ12と光学センサ60との電位差をゼロにすることができるため、安定したテストパターン検知が可能になる。
尚、本実施形態ではレジストレーション制御用テストパターンと濃度制御用テストパターンを分割して形成したが、これらのパターンの合計長さがブラック一次転写位置とテンションローラ12間に収まれば必ずしも分割しなくてもよい。
1 感光体ドラム(像担持体)
10 中間転写ベルト
11 二次転写対向ローラ(転写対向部材)
13 駆動ローラ(対向部材)
14 金属ローラ(接触部材)
15 ツェナーダイオード(電圧維持素子)
20 二次転写ローラ(電流供給部材)
21 転写電源
60 光学センサ(検知部材)

Claims (18)

  1. トナー像を担持する複数の像担持体と、無端状で回転可能であって、前記複数の像担持体から一次転写されたトナー像を転写材に二次転写するための中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを張架するための複数の張架部材と、前記中間転写ベルトに接触する電流供給部材と、を有し、前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルトの周方向における前記電流供給部材の接触位置から前記中間転写ベルトを介して前記複数の像担持体へ電流を流すことが可能な導電性を備えるベルトである画像形成装置において、前記中間転写ベルトの内周面に接触する接触部材と、前記接触部材に接続される電圧維持素子と、前記中間転写ベルト上に形成されたテストパターンを検知するための検知部材と、前記検知部材を支持する支持部材と、を有する画像形成装置において、
    前記複数の張架部材のうちの一つは、前記中間転写ベルトを介して前記検知部材に対向し前記中間転写ベルトの内周面に接触して回転する対向ローラであり、
    前記画像形成装置は更に、絶縁性であって前記対向ローラの軸を受ける軸受であって、前記支持部材を支持する軸受を有し、
    前記電圧維持素子が接続された前記接触部材は、前記電流供給部材から供給される電流によって所定電位を維持することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記支持部材は、板金で構成され前記画像形成装置に接地していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写ベルトの外周面に接触することで二次転写部を形成し、前記二次転写部で前記中間転写ベルトから転写材へトナー像を二次転写する二次転写部材と、前記二次転写部材に電圧を印加する電源と、を有し、
    前記二次転写部材は前記電流供給部材であり、前記二次転写部材から前記中間転写ベルトを介して前記複数の像担持体に電流が流れることで複数の前記像担持体から前記中間転写ベルトにトナー像を一次転写させることを特徴とする請求項1又請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の張架部材のうちの他の一つは、前記中間転写ベルトを介して前記二次転写部材と対向する転写対向部材であり、前記転写対向部材は、前記電圧維持素子が接続されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記中間転写ベルトの移動方向に関して、前記接触部材は、近傍の前記像担持体より下流側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記検知部材は、前記中間転写ベルトに対して光を発光する発光部と、前記中間転写ベルトから反射された光又は前記中間転写ベルト上に形成されたテストパターンから反射された光を受光する受光部と、を備える光学センサであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記テストパターンは、トナー量と相関のある計測量を算出するためのトナーパターンであることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記テストパターンは、異なる色のトナー像のずれ量を計測するためのトナーパターンであることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. トナー像を担持する複数の像担持体と、無端状で回転可能であって、前記複数の像担持体から一次転写されたトナー像を転写材に二次転写するための中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを張架するための複数の張架部材と、前記中間転写ベルトに接触する電流供給部材と、を有し、前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルトの周方向における前記電流供給部材の接触位置から前記中間転写ベルトを介して前記複数の像担持体へ電流を流すことが可能な導電性を備えるベルトである画像形成装置において、
    前記中間転写ベルト上に形成されたテストパターンを検知するための検知部材と、電圧維持素子と、を有し、
    前記複数の張架部材のうちの一つは、前記中間転写ベルトを介して前記検知部材に対向する対向部材であり、前記対向部材は電気的に接地状態と前記電圧維持素子に接続された状態に切り替え可能であり、
    前記電圧維持素子が接続された前記対向部材は、前記電流供給部材から前記中間転写ベルトに流れる電流によって所定電位を維持することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記対向部材は、前記検知部材に対向する領域を前記テストパターンが通過する際に、電気的に接地状態に切り替わることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記電流供給部材に電圧を印加する電源と、を有し、前記電源は、前記電流供給部材に電圧を印加することにより前記電流供給部材から前記中間転写ベルトを介して前記複数の像担持体に電流を流すことで、複数の前記像担持体から前記中間転写ベルトにトナー像を一次転写させることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記中間転写ベルトの外周面に接触することで二次転写部を形成し、前記二次転写部で前記中間転写ベルトから転写材へトナー像を二次転写する二次転写部材と、を有し、
    前記二次転写部材は前記電流供給部材であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記複数の張架部材のうちの一つであって、前記中間転写ベルトを介して前記二次転写部材と対向する転写対向部材であり、前記転写対向部材は、前記電圧維持素子が接続されていることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記複数の張架部材のうちの一つであって、前記対向部材と共に前記中間転写ベルトの一次転写面を形成する前記張架部材は、前記電圧維持素子が接続されていることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記検知部材は、前記中間転写ベルトに対して光を発光する発光部と、前記中間転写ベルトから反射された光又は前記中間転写ベルト上に形成されたテストパターンから反射された光を受光する受光部と、を備える光学センサであることを特徴とする請求項9から請求項14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 前記テストパターンは、トナー量と相関のある計測量を算出するためのトナーパターンであることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記テストパターンは、は、異なる色のトナー像のずれ量を計測するためのトナーパターンであることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  18. 前記電圧維持素子は、ツェナーダイオードであることを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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