JP6270835B2 - サンプル区画室を有する臓器搬送装置 - Google Patents

サンプル区画室を有する臓器搬送装置 Download PDF

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Description

本発明は、サンプル区画室を有する臓器搬送(運搬)装置に関するものである。
生体サンプルは、種々の理由で、灌流装置において保存、搬送、査定(アセスメント)及び治療の何れか又は任意の組合せを行う関連の臓器又は組織と合わせて用いることができる。代表的には、生体サンプルは臓器又は組織と同時に搬送されるが、生体サンプルと臓器又は組織とを単一の装置内で同じ温度で同時に冷却されるものではない。生体サンプル及び臓器又は組織の各々に関連する医療記録のような資料は代表的に別の装置に入れて搬送される。
臓器又は組織や、生体サンプルや、臓器又は組織と関連する資料を保存又は搬送するのを実行するにはある種の欠陥を伴うおそれがある。生体サンプルと、臓器又は組織に関する資料とを、臓器又は組織とは別々に保存及び搬送する、又はその何れか一方を行う場合、これらの置き忘れ、関連付けの誤り及び損傷の何れか又は任意の組合せを生じるおそれが増大する。臓器又は組織に対する資料が紛失されるか或いは臓器又は組織と確実に関連付けできないと、医者又は臨床医は、臓器又は組織を移植者(被提供者)に移植するのを、又は臓器又は組織を用いるのを拒むおそれがある。資料を紛失するか、或いは臓器又は組織又は生体サンプルに対し相互に関連付けできない場合には、生体サンプル、臓器又は組織を検査又は使用する結果が無効になる又は無視されるおそれがある。
生体サンプルを臓器又は組織と一緒に保存又は搬送することを実行する場合にも、ある種の欠陥が伴われる。ある種の生体サンプルは、臓器又は組織と同様に生存能力を維持するように取扱う必要がある。例えば、臓器又は組織と生体サンプルとに対しては、殺菌及び温度条件が必要となる場合がある。従って、臓器又は組織と同時に生体サンプルを冷却する効率的でより効果的な手段が望ましい。
ここに開示する、臓器又は組織の搬送、査定、治療及び保存の何れか又は任意の組合せのための灌流装置は、臓器又は組織に加えて1種類以上の生体サンプルを運ぶように構成しうるものである。このような装置は、臓器又は組織及び生体サンプルに対し、費用を低減させることと、スペースを節約することと、便宜性を与えることと、安全性を高めることとの何れか又は任意の組合せを達成しうるものである。この装置は、種々の大きさの種々の生体サンプルを臓器又は組織と一緒に運ぶようにするのが便利である。生体サンプル及び臓器又は組織の各々に対する資料も同じ装置内に一緒に収容して、確実にこれらを容易にアクセスしうるようにするとともに互いに連続的に関連付け、これにより臓器又は組織及び生体サンプルが、例えば移植及び検査として用いるのに適していることを容易に確認しうるようにする。この装置は、臓器又は組織や生体サンプルに対する殺菌、生存能力及び温度の条件を有効に且つコンパクトに満足しうるようにする。
本発明の開示による代表的な実施には、臓器又は組織の保存、査定、治療及び搬送の少なくとも1つに対する装置を含めることができる。この装置は、臓器又は組織を冷却するとともに、随意ではあるが支持するように構成した冷却剤容器と、生体サンプルを臓器又は組織と分離させて保持するサンプル区画室とを具えるようにし、冷却剤容器はサンプル区画室を冷却するとともに、随意ではあるが支持するように構成する。冷却剤容器には、第1の空所と第2の空所とを設け、第1の空所は臓器又は組織を冷却するとともに、随意ではあるが支持するように構成し、第2の空所は生体サンプルを冷却するとともに、随意ではあるが支持するように構成するようにしうる。第1の空所と第2の空所とは互いに分離させるようにしうる。第2の空所は、サンプル区画室の少なくとも一部分を画成するか又は冷却剤容器の隅部に位置させるか、或いはこれらの双方を達成するようにしうる。
本発明の開示による代表的な実施には、装置の第1のカバーの下側に、冷却剤容器とサンプル区画室とを含む第1の内部区画室を設ける。装置は、第1のカバーと相俟って装置を封止するように構成された第2のカバーの下側に第2の内部区画室を有するようにでき、サンプル区画室は、第1のカバーが閉じられ且つ第2のカバーが開放又は閉じられているとアクセスできないようになっている。第2の内部区画室には、第2のサンプル区画室と、発熱デバイスと、灌流回路の少なくとも一部分との何れか又は任意の組合せを設けることができる。第1の内部区画室の内壁は第2の空所と相俟って作用して、サンプル区画室を画成するようにしうる。サンプル区画室は、第2の内部区画室から最も離れて位置する第1の内部区画室の隅部内に位置させることができる。
本発明の開示による代表的な実施には、サンプル容器(試料カップ)を支持するように構成したサンプル区画室を設ける。このサンプル区画室は、試料カップを相補的に支持するような形状としうる。装置には、第1の形状とした第1の試料カップを支持するように構成したサンプル区画室と、第2の形状とした第2の試料カップを支持するように構成した第2のサンプル区画室とを設け、第1の形状と第2の形状とは異ならせるようにしうる。装置には、この装置を冷却する外部の冷却用空気の供給を行う冷却構造体を設けることができる。
本発明の開示による代表的な実施には、灌流装置内に臓器又は組織を保持するように構成した殺菌(された)ボウル容器と、この殺菌ボウル容器内に臓器又は組織を支持するように構成された殺菌クレードルと、殺菌試料容器とを収容している封止可能なパッケージの形態のキットが設けられている。
本発明の開示による代表的な実施には、臓器又は組織の保存、査定、治療及び搬送の何れか又は任意の組合せを行う方法を含める。この方法には、冷却剤容器内に支持されたボウル容器内の臓器又は組織を搬送するステップと、サンプル区画室内に配置された試料容器内の、前記臓器又は組織と関連する生体サンプルを搬送するステップとが含まれる。この方法には、臓器又は組織と生体サンプルとの双方を同じ温度まで冷却するステップを含めることができる。
図1は、臓器又は組織に対する代表的な灌流装置を示すブロック線図である。 図2は、代表的な灌流装置を、カバーを外した状態で示す頂面図である。 図3は、図2の3‐3線上を断面として灌流装置の内部区画室を示す第1の代表的な断面斜視図である。 図4は、図2の灌流装置を、カバーをした状態で示す代表的な頂面図である。 図5は、図2の冷却剤容器を示す代表的な斜視図である。 図6は、図2の6‐6線上を断面として灌流装置を示す第2の代表的な断面透視図である。 図7は、図2の灌流装置を示す代表的な底面斜視図である。
以下の代表的な実施例は、臓器又は組織又は生体サンプルに対する搬送、保存、治療及び査定の何れか又は任意の組合せの装置を言及するものである。本発明の開示による代表的な実施例は特定の分野に適用しうるものであるが、この開示に含まれる描写及び記述の双方又は何れか一方は如何なる特定の分野にも限定されるものではない。この開示で代表的に説明するような臓器又は組織及び生体サンプルを含むのを有利としうる如何なる灌流装置及び方法をも本発明で意図するものである。
血液サンプル及び組織サンプルは臨床検査で用いて、臓器又は組織、ドナー及び移植者の何れか又は任意の組合せに関する情報を得るための種々の検査を行うようにしうる。例えば、これらの血液サンプル及び組織サンプルは、特異抗原を同定(識別)するのに用いることができる。抗原は、免疫システムにより物質に対する抗体を生ぜしめる何らかの当該物質である。組織サンプルは、例えば、血液、リンパ液又は脾臓のようなドナーの組織サンプルとしうるが、これらに限定されるものではない。組織サンプルは、移植前に臓器又は組織中の潜在的な病気を同定するために生体検査中に取得しうる。組織サンプルは、組織タイピング(組織適合性検査)のための臨床検査で用いることができる。組織タイピングは、ドナーと潜在的移植者との間に臓器の互換性が存在するかどうかを決定する検査である。血清学は、血清及びその他の体液を分析するものであり、臓器又は組織の移植又はその他の使用の前に、ダイ(die )臓器又は組織の移植者におけるアレルギー反応を決定したり、他の潜在的問題の診断及び治療の双方又は何れか一方を行ったりするために、血液サンプル及びその他の組織サンプルの双方又は何れか一方に対して対応しうるものである。これらの検査は、移植直後の医学的問題を予測又は分析する際の手助けにもなりうるものである。従って、これらの検査目的のために、臓器の移植又はその他の使用の前に組織サンプルが容易に得られるようにするのが有利である。
図1は、臓器20に対する灌流装置10を示す線図である。臓器20は、肝臓、腎臓、心臓、肺又は腸とするのが好ましいが、人間又は動物の、自然の又は人工の、健康な、損傷又は罹病した如何なる臓器又は組織にもすることができる。ここで用いる用語“臓器”とは、特に銘記しない限り、臓器及び組織の双方又は何れか一方を意味するものである。灌流装置は、臓器を中に入れることのできるボウル容器30を有している。このボウル容器30は、図3に示すようにクレードル60を保持することができ、このクレードルは、臓器20を灌流装置10内に入れる場合にこの臓器20が配置される面を有するようにするのが好ましい。ボウル容器30には、粗大粒子フィルタとして機能しうる第1のフィルタを設けることができる。ボウル容器30及びクレードル60の双方又は何れか一方は、灌流液浴が臓器20を囲んで形成されるように構成するのが好ましい。ボウル容器30及び灌流装置10の双方又は何れか一方には、クレードル60内に又はその付近に位置する1つ以上の温度センサ40を設けることもできる。灌流装置10及びボウル容器30の双方又は何れか一方には、故障の場合の余裕を提供しうるか、又は複数の位置での温度測定を提供しうるか、又はこれらの双方を達成しうる1つ以上の追加の温度センサ40を設けることができる。温度センサ40は、赤外線温度センサとするのが好ましい。臓器20がクレードル60内に配置された場合に、温度センサ40ができるだけ臓器20に近くなるように配置し、温度センサ40の有効性及び精度を増大させ、これにより臓器20の温度と相関付けしうる灌流液の温度測定を行うようにするのが好ましい。これに代えて又はこれに加えて、温度センサ40を用いて臓器20の温度を直接測定するようにしうる。
ボウル容器30は、氷、氷水、食塩水等のような冷却材料を入れることのできる冷却剤容器50の凹所内に配置するのが好ましい。冷却剤容器50は、灌流装置10に又はその一体のモノリシックな部分に永久的に又は取外し自在に取付けることができる。従って、使用に際しては、冷却剤容器50の凹所内に配置したボウル容器30内に配置したクレードル60内に臓器20を配置する。ボウル容器30、クレードル60及び冷却剤容器50の各々は、使用時に単一の向きで対応する嵌め合い構成要素内に嵌合するように構成する、すなわち合わせるのが好ましい。冷却剤容器50、ボウル容器30及びクレードル60の構造により、冷却剤容器50の内容物を臓器20又はクレードル60に接触させることなく、臓器20を冷却する構成が得られるようにしうる。ここでは冷却剤容器50は氷を入れるものとして説明したが、適切な如何なる冷却剤をも用いることができる。氷は、容易に入手しうるために好ましいが、当業者にとって理解されるように、(サーモエレクトリッククーラ又は冷媒ループのような)能動的冷却媒体とするか、或いは氷又は氷水に類似する受動的冷却媒体とするか、或いはこれらの組合せとしうる適切な如何なる冷却媒体をも用いることができる。冷却剤容器50内に配置しうる氷又はその他の冷却媒体の量は、臓器20が灌流装置10内にある間に冷却を行う必要がある最大時間に基づいて決定する必要がある。
クレードル60には、臓器20を適所にしっかりと留めるように構成した構成要素を含めることができる。このような構成要素には例えば、クレードル60に固定される、ユーザが選択可能なネットを含めることができる。
灌流液は、第1のフィルタ32を通過した後に、可撓性の又は剛性の配管のような適切な流体管72と、ポンプ80と、圧力センサ90と、第2のフィルタ34と、随意の人工肺(酸素付加装置)100と、気泡捕捉装置110と(これらの各々は以下に説明する)を具える第1の流路70に沿って流れる。
第1のフィルタ32は、(第2のフィルタ34に比べて)比較的粗であるフィルタとするのが好ましい。このような粗フィルタは、例えば、ドナーから除去した臓器又は臓器の副生成物である可能性がある大きな粒子が灌流装置10の流路に入り目詰まりをおこさないようにするために設けることができる。この第1のフィルタ32はボウル容器30の一体化部分とするか、又はこの第1のフィルタをボウル容器30の下流の第1の流路70内のどこかに配置するようにしうる。又、この第1のフィルタ32はボウル容器30とは別の構成要素とするか又は流体管72内に配置することもできる。
第1の流路70には、ポンプ80を含めることもできる。このポンプ80は、臓器の灌流と関連するのに適した如何なるポンプにもすることができる。適切なポンプの例には、手動ポンプ、遠心力ポンプ及びローラーポンプを含めることができる。ローラーポンプが設けられている場合には、このローラーポンプには、単一のチャネル、すなわち単一の流路を設ける(ここで1つのみの管がローラーにより圧縮されるようにする)ことができ、又はこのローラーポンプには、複数の平行なチャネル、すなわち複数の平行な流路を設ける(ここで複数の管がローラーにより圧縮されるようにする)ことができる。複数の平行なチャネル、すなわち複数の平行な流路が設けられている場合には、複数のローラーの配置を位相外れ又はオフセットとなるようにし、これら複数のローラーにより生ぜしめられるパルスが位相外れとなり、これによりローラーポンプからの流体の流れの拍動が単一のローラーの場合よりも比較的小さくなるようにするのが好ましい。このような複数チャネルのローラーポンプは、流速を一定にするか、又は拍動が最小の流速を達成するようにでき、このことは流路中の他の要素と、灌流される臓器の種類との双方又は何れか一方に依存して有利となりうる。
流路70には、圧力センサ90を設けることができる。この圧力センサ90はポンプ80の出口の後に配置し、適切なコントローラによりポンプの出口に生じる圧力を監視するか又はこの圧力を制御するのに用いるか又はこれらの双方を達成するようにするのが好ましい。この圧力センサ90は圧力を連続的又は周期的に監視することができる。
流路70には、灌流液に酸素付加を行うための人工肺膜又はボディのような人工肺100を設けることができる。酸素は適切な何れかの手段により人工肺100に与えることができる。適切な酸素源には、純酸素又は空気のような混合ガスを含めることができる。ガスは、高圧シリンダにおけるように圧縮させるか、デュワー瓶内に保存されるものとして液化させるか、又は周囲の雰囲気から引込むようにしうる。好ましくは酸素は、灌流装置10から分離しうる又は灌流装置10と一体としうる酸素発生器により提供しうるようにする。酸素は、適切な何らかの手段を介して発生させることができ、これらの幾つかの例には、モレキュラーシーブを用いる圧力スィング吸着法を介すること、セラミック酸素発生器(ソリッドステート酸素ポンプ)を介すること、又は水の分解を介することが含まれる。
流路70には気泡捕捉装置110を設けることができる。この気泡捕捉装置110は、灌流液の流れの中に混入されるおそれのある気泡を分離させ、このような気泡が下流に流れ続けるとともに臓器20に入り込むのを回避するようにするのが好ましい。気泡捕捉装置110は、灌流液の流れの拍動を低減させる又は排除するアキュムレータとしても機能しうる。この気泡捕捉装置110には、灌流液内の圧力の変動が弱められるか又は排除されるように、最初から又は気泡の蓄積を介してある量のガスを含めることができる。
気泡捕捉装置110には、始動中に又はパージング処理中にガスをパージング処理する通気口を設けることができる。この通気口はパージング処理用の流路140に又はその一部に連結することができる。この通気口は、始動処理中開放状態にし、如何なる空気又は他のガスも灌流液流路70からパージング処理されるようにしうるのが好ましい。通気口が開放されると、バルブ(弁)122及び132を双方共閉じるのが好ましい。ガスが灌流液流路70から一旦パージング処理されると、通気口を閉じるのが好ましい。この通気口は手動で閉じることができ、又は適切なコントローラにより自動的に閉じるようにしうる。
気泡捕捉装置110には、レベルセンサ112を設けることができる。このレベルセンサ112は随意的に、パージング処理中に、パージング処理が終了した時を決定するのに用いることができるか、又はガスが気泡捕捉装置110内に捕捉された後に生じる可能性のあるパージング処理の繰返しが必要となる時を決定するのに用いることができるか、又はこれらの双方を達成することができる。又、レベルセンサ112及び通気口の使用を介することにより、気泡捕捉装置のアキュムレータ機能を灌流液の流れにおける拍動の異なる振幅及び周波数を考慮して調整することができる。気泡捕捉装置のアキュムレータ機能は、例えば、灌流液の流れに対する空気の容積比を調整することにより調整することができる。
気泡捕捉装置110は、灌流装置10の所定の適用に対して必要とするような任意の個数の出口を有するようにしうる。図1では、3つの出口を3つの異なる流路に連結されているものとして示してあり、これは特に肝臓の灌流に対して適しているものとしうる。肝臓を灌流させる場合、3つの流路は、肝臓の門脈に連結される門脈流路120と、肝臓の動脈に連結される肝臓流路130と、ボウル容器30に対する戻り流路(リターンパス)を構成するバイパス流路140とを有するようにするのが好ましい。如何なる流路にも、灌流液に対する流体アクセスを達成するポートが存在するようにもできる。このポートは、気泡捕捉装置110内に位置させるのが好ましい。このポートにはルアー型のフィッテイング手段を設け、ユーザが分析のための灌流液のサンプルを少量だけ抽出しうるようにする。ユーザにより、ボウル容器を開放することなく、このポートを用いて薬のような物質を灌流液に加えるようにすることもできる。
門脈流路120及び肝臓流路130には随意ではあるが、図1に示すように、バルブ122、132と、気泡センサ124、134と、流れセンサ126、136と、流れ制御クランプ127、137と、圧力センサ128、138とのような同様な又は異なる構成要素を設けることができる。各同様な構成要素は同様に機能することができ、このような対の構成要素は随意ではあるが、構造的に又は機能的に或いはその双方で同一にして製造費を廉価にすることができる。流れセンサ126、136は管の周りに配置した超音波センサとするのが好ましいが、適切な如何なるセンサをも用いることができる。超音波センサが有利としうる理由は、通常の使用ではこのようなセンサは灌流液に接触せず、従って、殺菌路内に存在させない為である。このような実施の超音波センサは、使用後の交換及び清浄処置の双方又は何れか一方を必要としない。
バルブ122及び132は、管を締付けて流れを減少又は遮断させる機能を有するピンチバルブとすることができるが、適切な如何なるバルブも用いることができる。ピンチバルブが有利な理由は、通常の使用ではこれらのピンチバルブは灌流液に接触せず、従って、使用後の交換及び清浄処置の双方又は何れか一方を必要としない為である。
気泡センサ124及び134は管の周りに配置した超音波センサとするのが好ましいが、適切な如何なるセンサをも用いることができる。ピンチバルブと同様に、超音波センサが有利な理由は、通常の使用ではこれらの超音波センサは灌流液に接触せず、従って、使用後の交換及び清浄処置の双方又は何れか一方を必要としない為である。或いはまた、超音波センサは、気泡を検出するために、管の外面と接触させて、又は管の外面に隣接させて、又は管の外面の周りに配置しうる。
流れ制御クランプ127及び137は、門脈流路120及び肝臓流路130の一方又は双方における流速を微調整するのに用いることができる。臓器は、気泡捕捉装置110から流出する流れを制御する自己調整を行うとともに、門脈流路120及び肝臓流路130間で分割されるようにするのが好ましい。このような自己調整された流れでは、圧力センサ128及び138が過度の圧力を監視する。門脈流路120及び肝臓流路130の一方又は双方において臓器に加えられた圧力が予め決定されたしきい値を超える場合には、灌流装置10は、ポンプ80により与えられる流速を自動的に止めるか又は減少させるか或いはこれらの双方を達成するようにして、臓器に対する損傷を回避するようにしうる。圧力センサ128及び138は、上述したことに加えて又は代えて、圧力が予め決定されたしきい値に近づいた際に、ユーザ及び適切なコントローラの双方又は何れか一方に対し警報信号を発生させるのに用いることができる。灌流装置10が好適な圧力で灌流させるようにする他のソフトウェアアルゴリズムを採用することができる。例えば、ソフトウェアアルゴリズムにより、医者又は臨床医が特定の圧力を選択し、これに応じて流速を変えるようにすることができる。
灌流液は、門脈流路120及び肝臓流路130の一方又は双方から流出した後に、臓器を通って流れ、ボウル容器30に戻って臓器浴を形成する。
バイパス流路140には、バルブ142と、酸素センサ144及びpHセンサ146のようなセンサとの双方又は何れか一方を設けることができる。好ましくは、バルブ142をピンチバルブとし、これをバルブ122及び132と同様な構造とすることができるが、適切な如何なるバルブをも用いることができる。酸素センサ144及びpHセンサ146は、灌流液の状態を決定するのに用いることができる。バイパス流路140は、パージング処理又はプライミング処理中にのみ用いるのが好ましいが、このバイパス流路は灌流中にも好ましくは連続的に用いて、灌流液の特性を実時間で監視するようにすることができる。
臓器灌流装置10には加速度計150を設けることもできる。この加速度計150は3軸加速度計とするのが好ましいが、複数の単軸加速度計を用いて同じ効果を達成することができる。この加速度計150は、灌流装置10の状態を連続的に又は周期的に監視及び記録の双方又は何れか一方を行うのに用いることができる。監視には、灌流装置10の過度の衝撃及び姿勢を監視することを含めることができる。例えば、縦揺れ(ピッチ)又は横揺れ(ロール)が予め設定した警報限界を超えると、ポンプ80の作動が瞬間的に中断されて、この特定の状態が是正されるまで灌流液の流れを停止させる。このような監視を実行することにより、灌流装置10の誤用又は潜在的に不適切な状態を検出し且つ記録することができ、適切な動作をとるようにしうる。
灌流液と、臓器と、生体サンプルとの何れか又は任意の組合せと接触する臓器灌流装置10のあらゆる構成要素は廃棄しうるか又は容易に交換されるようにするか、又はこれらの双方が達成されるようにするのが好ましい。このような廃棄可能な項目は、キット又は封止可能なパッケージに含めるようにしうる。例えば、このようなキットには、臓器と、生体サンプルと、灌流液との何れか又は任意の組合せと接触する構成要素の幾つか又は全てを含むプラスチック又はシュリンクラップ包装のような包装を含めることができる。実施例では、管、フィルタ、人工肺及び気泡捕捉装置を、灌流装置10内に配置される構成となるように一緒に包装するようにしうる。クレードル及びボウル容器は、別々に又は一緒に包装でき、随意ではあるが管、フィルタ、人工肺及び気泡捕捉装置と一緒に包装でき、試料カップはこのような他の構成要素と一緒に又はこのような他の構成要素とは別に包装しうる。
試料カップ170D、ボウル容器30、クレードル60及びその他の構成要素は廃棄可能なキット内に含めるようにしうるとともに、使用前に消毒するようにしうる。例えば、試料カップ170Dは閉鎖環境を有する個別のバッグ内に包装し、生体サンプルを保存するとともに試料カップ170Dを灌流装置10内に配置する前に殺菌状態を保つようにしうる。このようにすることにより、組織又は臓器に対する汚染を最少にすることができる。試料カップ170Dは、随意ではあるがボウル容器、クレードル及びその他の構成要素のような灌流装置10の他の廃棄可能な構成要素と一緒に殺菌キット内に包装され、使用後に処分される廃棄可能な項目としうる。
灌流装置10には臓器20以外の項目に対する保存区画室を設けることができる。例えば、灌流装置10には、臓器20に関する文書及び表の双方又は何れか一方を保管する資料区画室160(図3)を設けることができる。又、灌流装置10には、1つ以上のサンプル区画室170を設けることができる。この又はこれらのサンプル区画室170は、例えば、液体及び固体の双方又は何れか一方の組織サンプルを保管するように構成しうる。この又はこれらのサンプル区画室170は、冷却剤容器50の付近に又はこれから離間させて配置し、臓器20に対し与えられた冷却と同じに、類似するように又は異なるようにしうる冷却を提供するようにするのが有利である。
図2は、第1のカバー200及び第2のカバー220を除去した場合の代表的な灌流装置10の頂面図を示している。灌流装置10における種々の個所に複数のサンプル区画室170を配置するのが有利である。サンプル区画室170は異なる種類の生体サンプル(図示せず)を有するようにでき、これらのサンプルには、脈管構造及び血液サンプルを含めることができるが、これらに限定されるものではない。
封止することができる試料カップ170Dのような容器はサンプル区画室170内に配置し、臓器20の灌流、搬送及び保存の何れか又は任意の組合せが行われる際に臓器20が伴われるようにするのが有利である。サンプル区画室170は、種々の寸法及び形状の試料カップを固着及び支持するように構成することができる。例えば、試料カップ170Dには、血液管、プラスチックの組織サンプル容器及びプラスチックの検尿カップを含めることができるが、これらに限定されるものではない。試料カップ170Dの寸法は変えることができる。血液、組織及び臓器の脈管構造のような異なる生体サンプルを種々の型の試料カップ170Dが有するようにしうる。例えば、血液管は一般に5〜10cm3 の寸法である。標準の検尿カップは肝臓の血管を運ぶのに用いうる一種の試料カップ170Dである。脾臓及びリンパ節に対しては一般に円錐管が用いられる。これらは一般に5〜20cm3 の寸法である。
試料カップは、ドナーの脈管構造のような生体サンプルを保持するのに用いるのが好ましい。ドナーの脈管構造は、臓器移植に際して移植者の体内の臓器20と共同する静脈又は動脈のような脈管構造を回復させるのに用いることができる。脈管構造の回復は、臓器の移植前、移植中又は移植後に、臓器移植者の脈管構造が損傷されるか又は機能しない状態、又はこれらの双方の状態で必要となりうるものである。脈管構造又はその他の生体試料を共同保存及び搬送するためには、ドナーの脈管構造を臓器20と一緒に運ぶようにするのが有利である。ドナーの脈管構造を臓器20と一緒に運ぶことにより、臓器移植者の脈管構造をドナーの脈管構造で再構築して、臓器20に対する脈管構造の適合性を保ちうるようにするのを容易にするという利点を得ることができる。臓器20に対する脈管構造の適合性が維持されることにより、移植者の体がドナーの臓器20を拒絶する可能性を最少としうる。更に、移植者の体内での臓器20の適正な機能性を改善しうる。
サンプル区画室170は、灌流装置10の内部区画室300及び310内に位置させることができる。区画室、例えば、区画室300は、灌流装置10を分割する複数の壁部又は領域により画成された灌流装置10の区分としうる。区画室は、構造的には灌流装置10内で分割するか、又は機能的には灌流装置10の構成要素の相対位置により分割するようにしうる。区画室は、互いに関連して機能する素子の群に対する特定の筐体として画成しうる。又、区画室は、対応するカバーの位置に対して画成することもできる。例えば、これらのカバーの下の構成要素を、互いに異なる区画室にあるものとして画成することができることを図4に示している。第1の内部区画室300は、第1のカバー(蓋)200の下側となるように画成し、第2の内部区画室310は、第2のカバー(蓋)220の下側に画成するようにしうる。第1の内部区画室300には、ボウル容器30と、冷却剤容器50の一部又は全てと、クレードル60との何れか又は任意に組合せを含めることができる。第2の内部区画室310には、ポンプ80と、気泡捕捉装置110と、第2のフィルタ34と、バルブ122及び132と、気泡センサ124及び134と、流れセンサ126及び136との何れか又は任意の組合せを含めることができる。
特に図1から理解しうるように、臓器灌流装置10に対する容器全体が多数の構成要素を小さい容積で保持しうるようになっている。従って、生体サンプル及び資料の双方又は何れか一方に対する容積を、上述した実施例では特定の有効な方法で予定する及び割当てるようにするのが好ましい。
好ましくは、試料カップ170Dを、クレードル60及び臓器20を配置しうる個所に隣接してサンプル区画室170A内に位置させるようにしうる。臓器20及びドナーの脈管構造が移植の為に低い温度を必要とする場合には、ドナーの脈管構造を運ぶ試料カップ170Dを例えば臓器20の付近に配置するのが有利である。従って、臓器20と類似する生存能力の条件を有する生体サンプルは、臓器20の付近に配置するのが有益である。一方、血液のような生体サンプルは例えば、このような低い温度を必要としなくてよく、従って、同じレベルの温度制御を必要としなくてよい。従って、血液管のようなサンプル容器は例えば、臓器20から離した装置内の他の位置に配置することができる。
冷却剤容器50は、試料カップ170D及びボウル容器30の双方又は何れか一方を配置しうる1つ以上の空所又は凹所を有するようにしうる。ボウル容器30及び試料カップ170Dは、冷却剤容器50の同じ空所又は別々の空所内に配置することができる。ボウル容器30及び試料カップ170Dの双方又は何れか一方の底部及び側部は空所により完全に囲むことができる。或いはまた、ボウル容器30及び試料カップ170Dの双方又は何れか一方を、空所により少なくとも部分的に囲むようにすることができる。例えば、試料カップ170Dの側面の一部分を冷却剤容器50の空所により囲まないようにしうる。冷却剤容器50は、臓器/組織収容空所の寸法及び形状に応じて複数の試料カップ170Dを支持するための複数のサンプル区画室170Aを有するようにしうる。
図5は、ボウル容器30を配置しうる第1の空所400と、1つ以上の試料カップ170Dを配置しうるサンプル区画室170Aを画成する空所とを具える冷却剤容器50を示す。第1の空所400の壁部はその底部及び側部においてボウル容器30を囲むことができる。例えば、第1の空所400はボウル容器30を支持する底壁を有しうる。試料カップ170Dは、図2及び5に示すように、サンプル区画室170A内で冷却剤容器50の壁部により部分的に囲まれるようにしうる。サンプル区画室170Aの壁部は側壁及び底壁を含むようにしうる。好ましくは、サンプル区画室170Aの側壁が冷却剤容器50の隅部に位置するようにしうる。内部区画室300の内壁は冷却剤容器50の壁部と共同して、灌流装置10内に試料カップ170Dを支持するか、又は保持するか、或いはこれらの双方を行うことができる。或いはまた、サンプル区画室170Aの複数の側壁を冷却剤容器50の表面により画成することができる。冷却剤容器50の表面積の量は、生体サンプルに対する所望の温度範囲を達成するように選択しうる。
ボウル容器30及び試料カップ170Dは冷却剤容器50内の空所内に配置し、臓器20及び生体サンプルが同様に冷却されるようにするのが有利である。ボウル容器30及び試料カップ170Dを冷却剤容器50の別々の空所内に配置することにより、臓器20と生体サンプルとに同程度の冷却を与えることができる。更に、冷却剤容器50の空所を別々にすることにより、試料カップ170Dを臓器20、ボウル容器30及びクレードル60の何れか又は任意の組合せから離して配置させ、灌流装置10における臓器20、ボウル容器30及びクレードル60の何れか又は任意の組合せの取扱い中に、試料カップ170Dが妨害物又は汚染源として作用しないようにする。又、試料カップ170D及びボウル容器30を冷却剤容器50の複数の表面と熱接触させて、冷却効果を最大にするようにすることも有利である。冷却剤容器50と、試料カップ170D及びボウル容器30の双方又は何れか一方との間の熱接触量は、所望の温度範囲が達成されるように最適化させることができる。
内部区画室300には、冷却剤容器50及び試料カップ170Dの双方又は何れか一方を支持する空所を含めることができる。内部区画室300の空所は、臓器20、ボウル容器30及びクレードル60の何れか又は任意の組合せの寸法及び形状に応じて灌流装置10内の種々の位置に配置することができる。例えば、内部区画室300は、図2に示すように、ボウル容器30、冷却剤容器50の殆ど及びクレードル60の何れか又は任意の組合せが位置する空所を有するようにしうる。内部区画室300の壁部は、少なくとも試料カップ170Dの側部の一部分を囲むように構成することができる。ボウル容器30及び試料カップ170Dは、冷却剤容器50の壁部と内部区画室300の壁部との双方又は何れか一方と接触するように配置し、冷却剤により達成される温度をより有効に調整しうるようにすることができる。この構成によれば有利なことに、ボウル容器30及び試料カップ170Dを別々に温度調整する。第2の内部区画室310の発熱構成要素からのエネルギーを用いて、少なくとも第2の内部区画室310からの熱伝達を介して試料カップ170D内の生体サンプルの温度を制御することができる。一方、ボウル容器30内の臓器20の温度を、冷却剤容器50により、より一層分離させ且つ直接制御するようにしうる。所望の温度調整を達成するには、クレードル60、ボウル容器30、試料カップ170D及び冷却剤容器50の種々の構成が考えられる。
図2及び5は、サンプル区画室170Aを、第2の内部区画室310から比較的遠くに離れた第1の内部区画室300の隅部内に位置させることができることを示している。サンプル区画室170Aの位置は、第1の内部区画室300及び灌流装置10の双方又は何れか一方をコンパクトな形状に維持するように、冷却剤容器50及びボウル容器30の双方又は何れか一方の形状及び寸法に依存させることができる。好ましくは、サンプル区画室170Aを第2の内部区画室310から離れた位置に配置しうるとともに、この第2の内部区画室310から物理的に分離した第1の内部区画室300の内面により少なくとも部分的に画成されているようにしうる。例えば、クレードル60及びボウル容器30の双方又は何れか一方をサンプル区画室170Aと第2の内部区画室310との間に配置することができる。灌流装置10の動作中に発生される熱及び振動の双方又は何れか一方の殆どは、第2の内部区画室310内の構成要素により生ぜしめられる。従って、サンプル区画室170Aを第2の内部区画室310からできるだけ遠くに離れるように配置して、サンプル区画室170A内の試料カップ170Dの温度をより一層有効に且つより一層効率的に維持するとともに、より一層安定な環境を提供するようにするのが有利である。或いはまた、サンプル区画室170Aを所望の温度に依存して第1の内部区画室300内の種々の位置に配置しうるようにするのが有利である。例えば、生体サンプルに対してより高い温度が望ましい場合には、発熱構成要素が配置されている第2の内部区画室310の近くに試料カップ170Dを位置させることができる。従って、サンプル区画室170Aの配置により、灌流装置10の全体に亘る加熱及び冷却の双方又は何れか一方の利点が得られるようにしうる。複数のサンプル区画室170Aを第1の内部区画室300内の種々の位置に配置することが考えられる。
上述したように、冷却剤容器50には、臓器20を冷却するのに用いられる(氷、氷水又は食塩水(図示せず)のような)冷却剤を入れることができる。サンプル区画室170が冷却剤容器50の付近に配置されている場合には、有利なことに冷却剤容器50によりサンプル区画室170を、試料カップ170Dの内容物をも冷却させることができる。サンプル区画室170Aを、冷却剤容器50の空所内に少なくとも部分的に位置させるか、又は冷却剤容器50と接触させるか、或いはこれらの双方を達成させて、臓器20と同じ冷却剤を有するサンプル区画室170Aの内容物を冷却させるようにすることができる。この構成によれば、試料カップ170D内の生体サンプルと臓器20との温度を調整して、これらの温度ができるだけ接近するようにしうる。冷却剤容器50は、ボウル容器30及びサンプル区画室170Aの双方又は何れか一方を少なくとも部分的に囲むようにしうる。例えば、取扱い及びアクセスを容易にするために、冷却剤容器50によりボウル容器30及びサンプル区画室170Aの双方又は何れか一方の一部分を囲まないようにするのが有利な場合がある。
冷却剤容器50の一部分は、第2の内部区画室310内に又は第2のカバー220の下側の領域内に延在させることができる。この一部分には、冷却剤容器50に冷却剤を充填させる開口を含めることができる。冷却剤容器50のこの一部分の開口には、冷却剤を冷却剤容器50内に完全に封入するとともに漏洩のない構成を達成する施錠機構及び封止機構の双方又は何れか一方を有するキャップを設けることができる。この構成によれば有利なことに、第1の内部区画室300のカバー200を開放することなく、冷却剤を加えるか又は交換しうるようになる。
冷却剤によりサンプル区画室170A及びボウル容器30内の温度を1℃〜15℃に維持しうるようにするのが好ましい。更に好ましくは、冷却剤によりサンプル区画室170A及びボウル容器30内の温度を5℃〜10℃に維持しうるようにする。例えば、冷却剤によりサンプル区画室170A及びボウル容器30内の温度を6℃〜8℃に維持しうる。好ましくは、この温度を25時間よりも長い期間維持しうるようにする。更に好ましくは、この温度を30時間よりも長い期間維持しうるようにする。例えば、この温度を、標準温度及び圧力(STP)で35時間よりも長い期間に亘り6℃〜8℃に維持しうる。冷却剤容器50に冷却剤を配置した場合、互いに関連するボウル容器30及びサンプル区画室170Aの双方又は何れか一方が、同じ冷却システムにより生体サンプル及び臓器20を同時に且つ効率的に冷却する利点が得られるようにする。このことは、生存能力、温度及び適合性のような条件が存在するある種の生体サンプルの場合に特に有用となりうるものである。更に、生体サンプル及び臓器20は灌流装置10の同じ近接領域内で監視及び検査することができる。
灌流装置10には、ポンプ80用のモータ320を設けることができる。又、灌流装置10には、図6及び7に示すように、モータ320を冷却する外部の冷却用空気を取入れるとともに、灌流装置10の内部から熱を引出すように構成した冷却用構造部420を設けることができる。この冷却用構造部420には、外部空気を灌流装置10内に引入れるか又は内部空気を灌流装置10から排出させるか、或いはこれらの双方を達成するように構成したファンを設けることができる。図7は、灌流装置10の中又は外に、或いはその双方に空気を循環させる吸入及び排出通気口を冷却用構造部に設けることができることを示している。ファン及び通気口は灌流装置10の高温度領域に配置して、不所望な熱を効率的に除去するようにするのが有利である。熱を生じる灌流装置10の構成要素が、この高温度領域の位置を規定するようにしうる。灌流装置10のこれらの構成要素には、モータと、電源及び変圧器と、バッテリと、ポンプ80と、ディスプレイスクリーンと、その他の電子機器とを含めることができるが、これらに限定されるものではない。通気口は、構成要素の過熱を阻止し、灌流装置10を通る空気の流れを最大にし、種々のサンプル区画室170の温度調節を達成するための灌流装置10の種々の位置に配置することができる。外部の冷却用空気は有利なことに、モータの動作中に灌流装置10の熱効率を改善しうる。
複数の生体サンプルをサンプル区画室170Aに加えて又は代えて、サンプル区画室170B及び170Cの双方又は何れか一方で運ぶことができる。灌流装置10の別々のサンプル区画室170B及び170C内に試料カップを配置し、臓器20の灌流、搬送、治療及び保存の何れか又は任意の組合せを行う際に臓器20を伴うようにしうる。サンプル区画室170B及び170Cの双方又は何れか一方は灌流装置10の第2の内部区画室310内に位置させることができる。好ましくは、サンプル区画室170B及び170Cの双方又は何れか一方は、発熱構成要素を位置させることができる灌流装置10の第2の内部区画室310内に位置させることができる。例えば、サンプル区画室170B及び170Cの双方又は何れか一方は、ポンプ80に隣接させて位置させることができ、互いに隣接させて位置させることもできる。好ましくは、サンプル区画室170B及び170Cの双方又は何れか一方は、ボウル容器30及びサンプル区画室170Aに対して与えられるよりも厳密でない温度制御及びより暖かい温度の双方又は何れか一方を必要とする生体サンプルに対して用いる。
サンプル区画室170B及び170Cは、灌流回路330の構成要素の位置に応じて種々の位置に配置し、スペースの制約を最適化するか、灌流装置10内の空気の流れの利点が得られるようにするか、生体サンプルの各々に対し所望の温度範囲を達成するか、コンパクトな構成を維持するか、或いはこれらの任意の組合せを達成するようにしうる。
少なくとも、冷却構造体420と、冷却剤容器50の位置と、発熱構成要素の配置と、それぞれの発熱構成要素を囲むオープンスペース(空地)の位置と、灌流装置10内で空気が流れる流路との組合せが、発熱構成要素により生ぜしめられる熱の影響を最少にするとともに、サンプル区画室170B及び170Cに対して適切な温度レベルを維持するのに役立つようになりうる。これらのサンプル区画室は第1の内部区画室300内に位置していないが、これらの中の生体サンプルの温度は第2の内部区画室310内で有効に調整しうる。
サンプル区画室170B及び170Cの双方又は何れか一方は、図2に示すように、これらが冷却剤容器50により拘束されていないが、冷却剤容器50内の冷却剤により冷却させることができる。この構成は、ある生体サンプルが他の生体サンプルよりも温度又は生存能力において厳しくしないですみ又はより暖かい温度を要求しうるために、有利なものとしうる。その結果、灌流装置10のスペースの最適化及びコンパクトさが達成されるとともに、サンプル区画室170B及び170Cの双方又は何れか一方の温度調整が達成される。種々の種類の生体サンプルは、灌流装置10内ではあるが臓器20及び冷却剤容器50の双方又は何れか一方から比較的遠くに離して配置し、スペースの制約及び便宜性を満足させるとともに、臓器20及び生体サンプルの双方又は何れか一方の安全性及び冷却要件の双方又は何れか一方を維持するようにしうる。
図4に示すような第2の内部区画室310における第2のカバー220の下側にサンプル区画室170B及び170Cを位置させることにより、生体サンプルを灌流装置10の内部からのみアクセスしうるようにする。更に、臓器20を配置しうる第1の内部区画室300の第1のカバー200を開くことなく、生体サンプルにアクセスすることができる。この構成によれば、有利なことに、臓器20を不当なアクセスから保護できるか、又は冷却の中断を最少にできるか、又は殺菌環境を維持できるか、或いはこれらの任意の組合せを達成することができる。更に、2つの別々の内部区画室300及び310と、2つのそれぞれのカバー200及び220を設けることにより、灌流装置10内で臓器20及び生体サンプルの温度調整をより一層有効にすることができる。
サンプル区画室170は、試料カップ170Dを固定及び支持するホルダとして作用するように構成するのが好ましい。ぴったり適合するサンプル区画室は試料カップ170Dを保持しうる。サンプル区画室170A、170B及び170Cの何れか又は任意の組合せを同じ又は異なる形状にすることができる。従って、灌流装置10におけるサンプル区画室170は、種々の形状及び寸法の生体サンプルを運ぶことができる。灌流装置10のサンプル区画室170は、特定の形状及び寸法に対して構成する必要はない。例えば、操作用固定装置により試料カップを保持して、これらを灌流装置10のサンプル区画室170内に固定させるようにしうる。このような操作用固定装置は、試料カップ及びその他の構成要素の双方又は何れか一方を有するキット内に設けることもできる。この構成によれば、有利なことに、種々の形状及び寸法の生体サンプルを運ぶための多用途の装置10を提供しうる。試料カップ170Dは一回の使用のためのもの、従って使い捨てとしうる。サンプル区画室170は、異なる寸法及び形状の試料カップ170Dを固定及び支持するように構成することができる。又、サンプル区画室170は、試料カップ170Dを損傷から保護するために絶縁させることができる。この絶縁によれば、装置10の乱暴な搬送に際して試料カップ170Dを保護することもできる。
資料が臓器と一緒に安全に保管及び保持されることは有利なことである。臓器に関する資料が消失又は臓器と分離されると、医者又は臨床医は、臓器を移植することを拒むか、さもなければ臓器を使用することを拒むか、或いはこれらの双方を拒むおそれがある。その理由は、臓器の移植又はその他の使用には、例えば、移植者に対する臓器の適合性を保証するためのデータと、臓器が搬送中に変更されていないことを保証するための書類受渡し記録管理と、臓器が移植者又はその他のユーザが要求している臓器であることを確認する臓器の同一性と、臓器が移植又はその他の使用に対し準備されているものであり且つ安定していることを保証する臓器の生存能力との何れか又は任意の組合せを必要としうる為である。生体サンプルに対する資料が消失されるか、又は移植される臓器及びサンプルに対し関連付けできない場合には、生体サンプルの如何なる検査からの結果も使用できない又は有効でない。その理由は、生体サンプルの最初の状態及び臓器に対するこれらの関連性が不明確である為である。
灌流装置10は、資料区画室160において、ドナーの医療記録及び臓器データの双方又は何れか一方のような関連の資料を運ぶことができる。この資料区画室160は、第1の内部区画室300又は第2の内部区画室310においてカバー200及び蓋210間に配置することができる。好ましくは、カバー200及び蓋210が資料区画室160を形成するようにする。図3は、蓋210上に形成された資料区画室160の一部分を示す。壁部230は蓋210の頂面から突出させることができる。これらの壁部230は、蓋210と一体にでき、又はこれらの壁部を独立部品として組立中に蓋210に連結させるようにしうる。これらの壁部230は、資料区画室160の側面として作用でき、蓋210の頂面は資料区画室160の底部内面を形成しうる。第1の内部区画室のカバー200により第1の内部区画室300を封止すると、資料区画室160が閉じられる。その結果、第1のカバー200の底面が資料区画室160の頂部の内面となることができ、蓋210の頂面が資料区画室160の底部の内面となることができる。上述したことに代え又は加えて、第2の内部区画室310蓋を上述したような構造としうる。
上述した種々の特徴及びその他の特徴や機能、又はこれらの代案を、望ましくは多くの他のデバイスに組合せることができる。又、当業者は引続き、種々の上述した代案、変更又は改善を達成できるものであり、これらも本発明に包含されるものである。

Claims (15)

  1. 臓器又は組織の保存、治療、査定及び搬送のうち少なくとも1つのための灌流装置であって、
    前記臓器又は組織を冷却するように構成された冷却面を有する冷却剤容器と、
    前記臓器又は組織から分離された生体サンプルを保持する第1のサンプル区画室と、
    を具え、
    前記冷却剤容器が、前記第1のサンプル区画室を冷却するように構成されている、灌流装置。
  2. 請求項1に記載の灌流装置において、
    前記冷却剤容器が、前記第1のサンプル区画室の壁部を画成している、灌流装置。
  3. 請求項1に記載の灌流装置において、
    前記冷却剤容器が、第1の空所及び第2の空所を有し、
    第1の空所は前記臓器又は組織を冷却及び支持するように構成され、
    第2の空所は前記生体サンプルを冷却及び支持するように構成されており、
    前記第2の空所が前記第1のサンプル区画室を画成している、灌流装置。
  4. 請求項3に記載の灌流装置において、
    前記第1の空所及び第2の空所は互いから分離されている、灌流装置。
  5. 請求項3に記載の灌流装置において、
    前記第2の空所が前記第1のサンプル区画室の少なくとも壁部を画成している、灌流装置。
  6. 請求項3に記載の灌流装置において、
    前記第2の空所が前記冷却剤容器の隅部に位置している、灌流装置。
  7. 請求項1に記載の灌流装置において、
    前記灌流装置の第1のカバーの下に位置し、前記冷却剤容器の前記冷却面と前記第1のサンプル区画室とを有する、第1の内部区画室と、
    第2のカバーの下に位置し、前記第1のカバーと共同して前記灌流装置を閉じるように構成された、第2の内部区画室と、
    をさらに具えている、灌流装置。
  8. 請求項7に記載の灌流装置において、
    前記第1のカバーが閉じられており、かつ、前記第2のカバーが開放されているか又は閉じられている場合に、前記第1のサンプル区画室にはアクセスできないようにされている、灌流装置。
  9. 請求項7に記載の灌流装置において、
    前記第2の内部区画室が第2のサンプル区画室を有している、灌流装置。
  10. 請求項9に記載の灌流装置において、
    前記第2の内部区画室が少なくとも1つの発熱デバイスを有している、灌流装置。
  11. 請求項7に記載の灌流装置において、
    前記第2の内部区画室が灌流回路の少なくとも一部分を有している、灌流装置。
  12. 請求項7に記載の灌流装置において、
    前記第1の内部区画室の内壁が、前記冷却剤容器と共同して前記第1のサンプル区画室を画成する、灌流装置。
  13. 請求項7に記載の灌流装置において、
    前記第1のサンプル区画室が前記第2の内部区画室から離れた位置にある前記第1の内部区画室の隅部内に位置している、灌流装置。
  14. 請求項1に記載の灌流装置において、
    前記第1のサンプル区画室が試料カップを支持するように構成されている、灌流装置。
  15. 請求項1に記載の灌流装置において、
    前記第1のサンプル区画室とは異なる形状を有する第2のサンプル区画室をさらに具えている、灌流装置。

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