JP6270297B1 - 丸鋸切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械設計の自由度や工場レイアウトの自由度を損なうことなく鋸刃の自動交換を可能にする。【解決手段】丸鋸切断機1は、切断機本体10、多関節ロボット60、刃物ストッカー70を備える。丸鋸5は、ピン挿通穴5bに対してピン33,51が挿通された状態で、刃物クランプシリンダCYL21により、主軸の前端面32と刃物押さえ金具50との間に挟まれる様に固定される。丸鋸5の取り外しに当たっては、刃物クランプシリンダCYL21をアンクランプとする様に油圧を切り替えることにより、刃物押さえ金具50を主軸21から抜き取り可能な状態とする。多関節ロボット60による刃物交換の際には、主軸停止位置検出センサSE10が検出する回転角度に基づいて、主軸モータM11及びブレーキ25を制御して主軸21を所定の原点角度状態にて停止させる。【選択図】 図3

Description

本発明は、丸鋸切断機に係り、特に、鋸刃の自動交換技術に関するものである。
一般的に、丸鋸切断機においては、鋸刃は中央の取付孔をスピンドルの先端に設けられた装着部に嵌合し、ネジ部にナットを螺着して締め付け固定するようになっている。このため、鋸刃の交換に当たってはナットの着脱作業をしなければならず、スピンドルが連れ回りしないように手で押えながらこれを遂行するのは厄介であり、多くの時間を要して作業性を低下させていた。
この様な問題を解決すべく、新旧刃物を別々に収納する刃物ストッカーと、スピンドルのナットを脱着するナットランナーと、刃物を把持してスピンドルと刃物ストッカーとの間を旋回するアームとを備えた切断機の提案がなされている(例えば、特許文献1)。
特開2013−248672
従来の鋸刃自動交換装置は、ナットランナー、旋回アーム、刃物ストッカー等を丸鋸切断機と一体に備えさせる必要があり、機械設計の自由度や工場レイアウトの自由度が制約されるという問題がある。この結果、丸鋸切断機における刃物交換の完全な自動化は困難であり、作業者を配置することなく夜間運転をすることは困難であった。
本発明は、機械設計の自由度や工場レイアウトの自由度を損なうことなく鋸刃の自動交換を可能にすることを目的としてなされたものである。
上記目的を達するためになされた本発明の丸鋸切断機は、主軸、主軸モータ、及び動力伝達機構が設置され、移動モータによる移動制御によりガイドレールにガイドされて切断位置と退避位置との間を移動可能なフレームを備えると共に、前記主軸の先端部に設けられた取付軸に対して丸鋸を回り止め状態に取り付ける鋸刃取付機構を備え、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする。
(1A)前記丸鋸は、前記取付軸を挿通可能な取付穴と、該取付穴と中心を同一にする同心円上に等間隔で配置された複数個のピン挿通穴と、を備えていること。
(1B)前記鋸刃取付機構として、前記主軸の前端面との間に前記丸鋸を挟み付ける様に取り付ける刃物押さえ金具と、前記主軸の前記取付軸と中心を同一とする同心円上において前記丸鋸のピン挿通穴に挿通させ得る複数本のピンと、該複数本のピンを挿入可能な複数個のピン穴とを、前記刃物押さえ金具の裏面及び前記主軸の前端面に対して、一方側にピンが、他方側にピン穴が対となる様に設け、前記複数本のピンを前記丸鋸の前記複数個のピン挿通穴に挿通させた上で前記対となるピン穴に挿入した状態で前記刃物押さえ金具を前記主軸の前端面に向かって引き込んで固定する引き込み固定機構と、該引き込み固定機構による固定状態を解除して前記刃物押さえ金具を前記主軸から抜き取り可能な状態にする引き込み解除機構とを備え、前記複数本のピンの内、少なくとも1本は、前記主軸の前端面側に設けられていること。
本発明の丸鋸切断機によれば、丸鋸は、ピン挿通穴に対してピンが挿通された状態で、引き込み固定機構により、主軸の前端面と刃物押さえ金具との間に挟まれる様に固定される。この結果、ナット締めによることなく、主軸に対する回り止めがされた状態に丸鋸を固定することができる。丸鋸の取り外しに当たっては、引き込み解除機構を作動させることにより、刃物押さえ金具を主軸から抜き取り可能な状態とすることができるから、ナットランナーを備えなくても丸鋸の取り外しを実行することができる。そして、複数本のピンの内、少なくとも1本は主軸の前端面に設けられているから、刃物押さえ金具を取り外した状態において、丸鋸は、主軸の取付軸とこの少なくとも1本のピンが挿通された状態となり、主軸に対して回り止めされた状態を維持することができる。この結果、後述の様な多関節ロボットを用いた刃物交換作業をスムーズに実行することが可能となる。
ここで、本発明の丸鋸切断機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(2)前記主軸の回転を停止させるブレーキと、前記主軸の回転角度を検出するセンサとを備え、前記センサが検出する回転角度に基づいて、前記主軸モータ及び前記ブレーキを制御して前記主軸を所定の原点角度状態にて停止させる主軸定位置停止手段をも備えていること。
(2)の構成をも備えることにより、主軸を所定の原点角度状態として丸鋸の脱着を行うことができる。この結果、後述の様な多関節ロボットを用いた刃物交換作業において、丸鋸の脱着、刃物押さえ金具の脱着における置決めを正確に実行することが可能となる。
そこで、本発明の丸鋸切断機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(3A)新品の刃物を載置する新品刃物載置台及び使用済みの刃物を載置する使用済み刃物載置台を備え、前記新品刃物載置台及び前記使用済み刃物載置台には、それぞれ、前記丸鋸に設けられている前記複数個のピン挿通穴と対応する様に立設された複数本のピラーを備える刃物ストッカーと、該刃物ストッカーと前記丸鋸切断機との間で刃物の受け渡しを行う多関節ロボットと、が設置されていること。
(3B)前記刃物押さえ金具に備えられた前記ピン又はピン穴に対して対となるピン穴又はピンが設けられた刃物押さえ金具載置台を、前記多関節ロボットの動作範囲内に設置したこと。
(3C)前記移動モータを制御して前記フレームを所定の刃物交換位置へと移動させると共に前記主軸定位置停止手段を作動させて前記主軸を所定の原点角度状態にて停止させ、前記引き込み解除機構を作動させて前記刃物押さえ金具を抜き取り可能な状態とする刃物交換準備実行手段を備えていること。
(3E)前記刃物交換準備実行手段によって抜き取り可能な状態とされた前記刃物押さえ金具を前記主軸から抜き取って前記刃物押さえ金具載置台へと置き換える動作と、当該刃物押さえ金具を抜き取った後の主軸からそれまで装着されていた丸鋸を抜き取って前記刃物ストッカーの前記使用済み刃物載置台へと置き換える動作と、前記新品刃物載置台から刃物を抜き取って前記主軸に装着する動作と、前記刃物押さえ金具載置台に置き換えられた刃物押さえ金具を取り上げて前記主軸に装着する動作とを、前記多関節ロボットに実行させる刃物交換動作指令手段を備えていること。
(3G)前記刃物交換動作指令手段によって前記新品の刃物と前記刃物押さえ金具とが前記主軸に装着された状態で前記引き抜き固定手段を作動させて刃物の固定を行う刃物固定動作実行手段を備えていること。
丸鋸の交換の際には、「(3C)刃物交換準備実行手段」により、移動モータを制御してフレームを所定の刃物交換位置へと移動させると共に主軸定位置停止手段を作動させて主軸を所定の原点角度状態にて停止させ、引き込み解除機構を作動させて刃物押さえ金具を抜き取り可能な状態とする。主軸を原点角度状態に停止させることで、主軸、刃物押さえ金具載置台、使用済み刃物載置台、及び新品刃物載置台のピン、ピン穴及びピラーの位置関係が一定の状態となる。この結果、「(3E)刃物交換動作制御手段」による「刃物押さえ金具を抜き取った後の主軸からそれまで装着されていた丸鋸を抜き取って刃物ストッカーの使用済み刃物載置台へと置き換える動作」及び「新品刃物載置台から刃物を抜き取って主軸に装着する動作」を多関節ロボットに実行させる際に、丸鋸の複数個のピン挿通穴に正確にピンを挿通させたり、ピラーを挿通させることができる。これは、(3A)に示す通り、「刃物ストッカー」に備えた「新品刃物載置台」及び「使用済みの刃物載置台」にも、それぞれ、「丸鋸に設けられている複数個のピン挿通穴」と対応する様に立設された「複数本のピラー」を備えさせているからである。また、「(3E)刃物交換動作制御手段」による「刃物押さえ金具を主軸から抜き取って刃物押さえ金具載置台へと置き換える動作」及び「刃物押さえ金具載置台に置き換えられた刃物押さえ金具を取り上げて主軸に装着する動作」を多関節ロボットに実行させる際に、丸鋸の複数個のピン挿通穴に正確にピンを挿通させつつ刃物押さえ金具を主軸の前端面に装着することができる。これは、(3B)に示す通り、「刃物押さえ金具に備えられたピン又はピン穴」に対して「対となるピン穴又はピンが設けられた刃物押さえ金具載置台」を、多関節ロボットの動作範囲内に設置したからである。この様に、(1A),(1B),(2),及び(3A)〜(3G)を備えた丸鋸切断機によれば、丸鋸の交換を多関節ロボットを用いて確実かつスムーズに実行することができるから、丸鋸切断機自体の設計に制約を来したり、工場レイアウトに制約を来すといったことがない。
また、本発明の丸鋸切断機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(4)前記多関節ロボットは、エアブローを行うエアブロー手段を備え、前記刃物交換動作指令手段は、前記主軸から前記刃物押さえ金具を抜き取るより前に、前記エアブロー手段を作動させて切り粉除去動作を実行させる様に構成されていること。
(4)の構成をも備えることにより、丸鋸の脱着動作の中で多関節ロボットによる切り粉除去を行うことができ、作業者による切り粉除去を不要にする上に、刃物の交換を的確に実行することを可能にするからである。
加えて、本発明の丸鋸切断機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(5A)前記多関節ロボットは距離測定を行う距離測定手段を備えていること。
(5B)前記刃物固定動作実行手段による刃物の固定が完了した後に、前記主軸モータを駆動して新たに装着された丸鋸を回転させる間に前記多関節ロボットの前記距離測定手段を作動させて新たに装着された丸鋸に所定以上のブレが生じているか否かを判定するブレ判定手段をも備えていること。
(5A),(5B)の構成をも備えることにより、交換後の刃物が正しく装着されているか否かを多関節ロボットに対する制御動作によって判定することができるからである。
この場合さらに、本発明の丸鋸切断機は、以下の構成をも備えるとよい。
(6A)前記ブレ判定手段により、所定以上のブレが生じていると判定された場合は、前記主軸定位置停止手段を作動させて前記主軸を所定の原点角度状態にて停止させる刃物再交換準備動作実行手段を備えていること。
(6B)前記刃物再交換準備動作実行手段によって抜き取り可能な状態とされた前記刃物押さえ金具を前記主軸から抜き取って前記刃物押さえ金具載置台へと置き換える動作と、当該刃物押さえ金具を抜き取った後の主軸から前記新たに装着された丸鋸を抜き取って前記刃物ストッカーの前記新品刃物載置台へと戻す動作と、当該丸鋸が取り外された主軸に向かって前記エアブロー手段を作動させて切り粉除去を行った後に前記新品刃物載置台から刃物を抜き取って前記主軸に装着する動作と、前記刃物押さえ金具載置台に置き換えられた前記刃物押さえ金具を取り上げて前記主軸に装着する動作とを、前記多関節ロボットに実行させる刃物再交換動作指令手段を備えていること。
(6C)前記刃物再交換動作指令手段によって前記新品の刃物と前記刃物押さえ金具とが前記主軸に装着された状態で前記引き抜き固定手段を作動させて刃物の固定を行う刃物再固定動作実行手段を備えていること。
(5A),(5B)の構成によるブレ判定の結果に問題がある場合には、刃物交換動作を再度実行することができるからである。なお、「(6B)刃物再交換動作制御手段」は、主軸から取り外した刃物を「使用済み刃物載置台ではなく新品刃物載置台へと戻す動作」とすることで、刃物を装着する動作の動きを最初の刃物交換の動作と同じ動作とすることができる。また、新品の刃物を再度装着する前にエアブロー手段による切り粉除去を実行することで、新品の刃物を最初に装着する際に丸鋸の裏側に切り粉が残っていたためにブレが発生した様な原因を取り除くことができる。なお、新品の刃物を最初に装着する際に丸鋸の裏側の切り粉を除去するエアブローを実行することを妨げるものではない。なお、刃物の装着を再度行う前にも、「(6A)刃物再交換準備動作実行手段」が、主軸を所定の原点角度状態にて停止させるから、「(6B)刃物再交換動作制御手段」による刃物押さえ金具の取り外しから「(6C)刃物再固定動作実行手段」による刃物押さえ金具の固定までの脱着動作を的確に実行することができる。
ここで、刃物交換動作を再度行ってもなお所定以上のブレが生じている場合は、新品刃物載置台から取り上げた刃物自体に問題がある可能性がある。
そこで、本発明の丸鋸切断機は、さらに以下の構成をも備えるとよい。
(7A)前記刃物再固定動作実行手段による刃物の固定が完了した後に、前記主軸モータを駆動して新たに装着された丸鋸を回転させる間に前記多関節ロボットの前記距離測定手段を作動させて新たに装着された丸鋸に所定以上のブレが生じているか否かを判定するブレ再判定手段をも備えていること。
(7B)前記ブレ再判定手段により、所定以上のブレが生じていると判定された場合は、当該所定以上のブレが生じていると判定された丸鋸を使用済み刃物として、前記刃物交換準備実行手段、前記刃物交換動作制御手段、及び前記刃物固定動作実行手段による刃物交換動作を実行することにより、さらに新たな新品の刃物へと交換する新新刃物交換動作実行手段を備えていること。
これに加えて、本発明の丸鋸切断機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(8)前記新新刃物交換動作実行手段による刃物交換動作を所定回数実行してもなお、所定以上のブレが生じていると判定される場合は、刃物交換動作を停止して警報動作を実行する警報手段を備えていること。
(7A),(7B)の構成をも備えることにより、刃物自体に問題がある場合にあらためて刃物交換作業を多関節ロボットによって実行することができると共に、(8)の構成をも備えることにより、刃物の問題ではなく、例えば、刃物押さえ金具や主軸の前端面などに切り粉が食い込んでしまったりしている様な場合の警報を行うことで、無理な刃物交換を続行することなく、適切な対処を作業者に促すことができるからである。
そして、刃物ストッカー及び多関節ロボットを備えて刃物交換を自動的に実行する様にした丸鋸切断機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(9A)丸鋸の交換時期を判定する判定手段と、前記移動モータ、主軸モータ、ブレーキ、引き込み固定機構、引き込み解除機構、エアブロー手段、及び距離測定手段を制御するメインコントローラを備えていること。
(9B)前記多関節ロボットを制御するロボットコントローラを、前記メインコントローラとは別に備えていること。
(9C)前記メインコントローラと前記ロボットコントローラの間で信号をやり取りすることにより、刃物交換を実行する様に構成されていること。
かかる構成をも備えることにより、丸鋸切断機の設計の自由度を制約することなく、丸鋸の自動交換を実行可能にし、その際、工場レイアウトに制約を与えることがない様に、多関節ロボット及び刃物ストッカーの配置を決定することができる。
本発明によれば、機械設計の自由度や工場レイアウトの自由度を損なうことなく鋸刃の自動交換を可能にすることができる。
実施例1の丸鋸切断機を示し、(A)は平面図、(B)は左側面図である。 実施例1における丸鋸切断機の切断機本体を示し、(A)は左側面図、(B)は平面図である。 実施例1における丸鋸切断機の刃物脱着機構を示し、(A)は断面図、(B)は丸鋸の正面図、(C1)は刃物取付部の正面図、(C2)は刃物取付部のa−a断面図、(C3)は刃物取付部のb−b断面図である。 実施例1における丸鋸切断機の刃物脱着機構及び刃物押さえ機構を示し、(A)は刃物脱着機構の要部の断面図、(B)は刃物押さえ機構の要部の断面図である。 実施例1における多関節ロボットを示し、(A)は全体の側面図、(B)は丸鋸吸着自の要部拡大側面図、(C)は刃物押さえ金具吸着時の要部拡大断面図である 実施例1における刃物ストッカーを示し、(A)は平面図、(B)は正面図である 実施例1の設備の制御系統を示すブロック図である。 実施例1においてメインコントローラが実行する制御処理のフローチャートである。 実施例1においてメインコントローラが実行する制御処理のフローチャートである。 実施例1においてメインコントローラが実行する制御処理のフローチャートである。 実施例1における制御動作の進行の様子を示す模式図である。 実施例1における制御動作の進行の様子を示す模式図である。 実施例1における制御動作の進行の様子を示す模式図である。 実施例1における制御動作の進行の様子を示す模式図である。 実施例1における制御動作の進行の様子を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態についていくつかの実施例で説明する。
実施例1の丸鋸切断機1は、図1に示す様に、切断機本体10と、多関節ロボット60と、刃物ストッカー70とを備えている。
丸鋸切断機1の側方には、鋸刃交換の際に刃物押さえ金具を載置しておく刃物押さえ金具載置台2が設置されている。また、丸鋸切断機1には、鋼製丸棒からなるワークWを所定長さずつ長手方向に搬送する搬送機構が備えられると共に、切断位置においてワークWをクランプするためのワークテーブル3及びワーククランプ爪4が備えられている。
この丸鋸切断機1は、ワーク搬送機構によって間欠的にワークWを搬送し、ワーククランプシリンダCYL4を駆動してワーククランプ爪4をワークテーブル3に向けて突出させ、切断線から一定長さだけ突き出す様にワークWをクランプし、主軸モータM10によって駆動した丸鋸5を移動モータM11によって切断位置(図示一点鎖線)へと移動させてワークWを切断し、その後、移動モータM11を逆転させて丸鋸5を復帰位置(図示実線)へと復帰させ、ワーククランプシリンダCYL4をアンクランプ方向に動作させ、次の切断のためにワーク搬送機構による間欠送りを実行し、以下、「ワークのクランプ」、「丸鋸による切断」、「丸鋸の復帰」、「ワークのアンクランプ」、「ワークの間欠送り」、…、と一連の動作を順次繰り返すことにより、鋼製丸棒から一定長さの鍛造用ブランクを製造する動作を自動的に実行するための制御装置(後述する)を備えている。
切断機本体10は、図2〜図4に示す様に、丸鋸5が取り付けられるフレーム11を、ベース12に対して傾斜した状態に設置されたガイドレール13に摺動可能な状態で設置している。このフレーム11は、サーボモータによって構成された移動モータM11が正転方向又は逆転方向へと軸送り機構を駆動することにより、ガイドレール13に沿って位置制御されつつ往復動する。
図2(A)に示す様に、フレーム11には、丸鋸5の下部に当接し、鋸刃に付着した切り粉を丸鋸5の駆動中に除去するためのブラシ14も備えられている。ブラシ14は、フレーム11に対して回動可能に取り付けられたブラシ回転軸15に設置されていて、ブラシ逃がしシリンダCYL14により、丸鋸5を取り外す際には下方へ離間する方向へと逃がすことができる様になっている。
図2(A),(B)に示す様に、フレーム11には、丸鋸5の盤面を覆う押さえ蓋16が開閉用シリンダCYL16によって開閉可能に設置されている。この押さえ蓋16の裏面側には、閉じた状態において丸鋸5の盤面に当接するパット17が3箇所に取り付けられている。そして、押さえ蓋16を閉じたときに、これら3個のパット17を丸鋸5の盤面に当接させた状態とするためのパット押さえシリンダCYL17が3個備えられている。
フレーム11には、丸鋸5を装着する主軸21に対して主軸モータM10の動力を伝達するためのギヤボックス22が設置されている。主軸モータM10の動力は、ギヤボックス22の入力軸23に対してタイミングベルト24を介して伝達される。入力軸23に伝達された動力は、ギヤボックス22に収納されたギヤ群を介して主軸21へと伝達される。なお、ギヤボックス22には、ブレーキ25も取り付けられている。
図3(A)に示す様に、主軸21の先端には、刃物クランプシリンダCYL21が内蔵された刃物取付部31が備えられている。刃物クランプシリンダCYL21は、主軸21の中心軸と軸心を一致させ、前端部分を刃物取付部31の前端面32から突出させて刃物取付軸とする様に取り付けられている。この刃物クランプシリンダCYL21の前端部の外径は、図3(B)に示した丸鋸5の取付穴5aよりも若干小径とされている。丸鋸5には、取付穴5aに対して同心円上に位置する様に、それぞれ90度ずつずらした位置関係で4個のピン挿通穴5bも貫通されている。
一方、図3(C1)〜(C3)に示す様に、主軸21の刃物取付部31の前端面32には、主軸21の軸心を中心とする同心円上に位置する様に、2本のピン33,33と2個のピン穴34,34とが備えられている。2本のピン33,33は主軸21の軸心周りに180度ずらした位置に取り付けられ、2個のピン穴34,34も主軸21の軸心周りに180度ずらした位置に形成されている。また、ピン33とピン穴34は主軸21の軸心周りに90度ずらした位置関係とされている。これらピン33,33及びピン穴34,34は、丸鋸5に貫通されたピン挿通穴5bと中心を一致させた状態とすることができる様になっている。
主軸21の後端部には位置検出用の円盤35が装着されている。この円盤35の外周側に設置された主軸停止位置センサSE10が、主軸回転角度を特定する信号を出力する。本実施例においては、この主軸停止位置センサSE10の検出信号に基づいてブレーキ25を制御し、原点角度にて主軸21を停止させることができる様に構成されている。
丸鋸5は、図4(A)に示す様に、ピン33,33及びピン穴34,34に対して4個のピン挿通穴5bを一致させる様に刃物取付部31に装着した上で、刃物押さえ金具50によって刃物取付部31の前端面32に押圧した状態で装着される。刃物押さえ金具50には、刃物取付部31の2個のピン穴34,34に対応する2本のピン51,51と、2本のピン33,33に対応する2個のピン穴(図示していない)とが設けられている。刃物押さえ金具50と刃物取付部31とは、相手側のピン穴にピンを挿入する様にして取り付けられる。これにより、丸鋸5は、刃物取付部31と刃物押さえ金具50の合計4本のピン33,33,51,51が4個のピン挿通穴5bに挿通された状態で、刃物取付部31の前端面32と刃物押さえ金具50との間に挟まれる様にして装着される。これら4本のピン33,33,51,51がピン挿通穴5bに挿通されることにより、丸鋸5が、主軸21に対して回転方向にずれることなく供回りする状態を実現している。
このとき、刃物押さえ金具50は、刃物クランプシリンダCYL21により、丸鋸5を刃物取付部31の前端面に押し付けたクランプ状態とされる。
図4(A)に示す様に、刃物クランプシリンダCYL21には、アンクランプ側油圧室CYL21aとクランプ側油圧室CYL21bのそれぞれに対して別々の油圧流路41a,41bが連通されている。これら油圧流路41a,41bは、主軸21の後端部に備えられた油圧ロータリーバルブVLB41(図3(A)参照)によって切り替えが行われる様になっている。
クランプ側油圧室CYL21bに対して油圧を導入すると、ピストンPSTN21が後方へと移動する。これにより、ピストンPSTN21に取り付けられたロッドROD21の先端のテーパー金具42が後方へと移動する。すると、テーパー金具42の裏側に収納されている複数個の鋼球STBL21が外側へと押し出される。この結果、刃物押さえ金具50に形成されたテーパー部52へと鋼球STBL21が嵌り込み、刃物押さえ金具50を、丸鋸5の盤面を押さえる方向へと引き込む。
また、クランプ側油圧室CYL21b内には、ロッドROD21を引き込み方向に付勢する鋼球落下防止用のスプリングSPRG21が収納されている。このスプリングSPRG21により、クランプ側油圧室CYL21bの作動油が排出されてもロッドROD21には引き込み方向の付勢力が加わり、鋼球STBL21がテーパー金具42の根元部分にリング状に形成した保持溝(図示略)に保持されて落下してしまわない様にしている。
アンクランプ側油圧室CYL21aに対して油圧を導入すると、ピストンPSTN21が前方へ移動する。これにより、ピストンPSTN21に取り付けられたロッドROD21の先端のテーパー金具42は鋼球STBL21を開放する。この結果、刃物押さえ金具50を前方へ引き抜く様に操作すると、鋼球STB21はテーパー部52によって内側へと移動され、刃物押さえ金具50を取り外し可能な状態とすることができる。
主軸21には、図4(A)に示す様に、ピストンPSTN21及びロッドROD21の中心を通るブローエア通路43が形成されている。このブローエア通路43には、主軸21の後端部に備えられたエアロータリージョイントJNT43(図3(A)参照)を介してブローエアが供給される様になっている。このブローエアは、テーパー金具42の根元部分に放射状に形成された吹き出し口から吹き出し、鋼球STB21の付近の切り粉を吹き飛ばす。
丸鋸5は、刃物押さえ金具50によって主軸21に押さえ付けた状態とした上で、さらに、押さえ蓋16の裏面に取り付けた3個のパット17で盤面を押圧する機構により、切断中の振動を抑制されている。
図4(B)は、開閉用シリンダCYL16によって押さえ蓋16を閉じた状態の要部を示している。この様に押さえ蓋16を閉じた状態でパット押さえシリンダCYL17を駆動することにより、丸鋸5の盤面にパット17を当接させる。図4(B)で示す機構は、3個のパット17に対応する様に、3箇所に設けられている。
パット押さえシリンダCYL17には、アンクランプ側油圧室CYL17aとクランプ側油圧室CYL17bのそれぞれに対して別々の油圧流路46a,46bが連通されている。クランプ側油圧室CYL17bに対して油圧を導入すると、ピストンPSTN17が後方へと移動する。これにより、ピストンPSTN17に取り付けられたロッドROD17の先端のテーパー金具47が後方へと移動する。すると、テーパー金具47の裏側に収納されている複数個の鋼球STBL17が外側へと押し出される。この結果、押さえ蓋16に形成されたテーパー部48へと鋼球STBL17が嵌り込み、押さえ蓋16を、パット17で丸鋸5の盤面を押さえる方向へと引き込む。
パット押さえシリンダCYL17においても、クランプ側油圧室CYL17b内に鋼球落下防止用のスプリングSPRG17が収納され、クランプ側油圧室CYL17bの作動油が排出されてもロッドROD17には引き込み方向の付勢力が加わり、鋼球STBL17がテーパー金具47の根元部分にリング状に形成した保持溝(図示略)に保持されて落下してしまわない様にしている。
アンクランプ側油圧室CYL17aに対して油圧を導入すると、ピストンPSTN17が前方へ移動する。これにより、ピストンPSTN17に取り付けられたロッドROD17の先端のテーパー金具47は鋼球STBL17を開放する。この結果、蓋開閉シリンダSYL16を駆動して押さえ蓋16を開放側へ回動させると、鋼球STB17はテーパー部48によって内側へと移動され、押さえ蓋16を開放可能な状態とすることができる。
なお、このパット押さえシリンダCYL17にも、ピストンPSTN17及びロッドROD17の中心を通るブローエア通路49が形成され、テーパー金具47の根元部分に放射状に形成された吹き出し口から吹き出すブローエアによって、鋼球STB17の付近の切り粉を吹き飛ばすことができる様に構成されている。
丸鋸5の脱着は、多関節ロボット60によって実行する。多関節ロボット60は、図5(A)〜(C)に示す様に、先端アーム61の前端面に、丸鋸5や刃物押さえ金具50を吸着する吸着部62を備えている。本実施例においては、吸着部62は、先端アーム61の中心に対して同心円上に位置する様に、90度ずつずらして4個備えられている。また、先端アーム61には、フォトセンサSE60も備えられている。このフォトセンサSE60は、先端アーム61の中心線上に明けられた検出穴63を介して射出光を出力すると共に反射光を入力することにより、距離を計測することができる様に構成されている。この検出穴63の周囲には同心円状に複数のエアブロー用穴64も設けられている。このエアブロー用穴64は、先端アーム61の前端面を対面させてエアブローを実行することにより、丸鋸5や刃物押さえ金具50を脱着する際の切り粉の除去を行うためのものである。
刃物ストッカー70は、図6(A),(B)に示す様に、新品の丸鋸5newを収容する新品刃物載置台71と、使用済みの丸鋸5usedを収容する使用済み刃物載置台72とを備えている。新品刃物載置台71及び使用済み刃物載置台72には、丸鋸5のピン挿通穴5bに挿入することができる様に、各4本のピラー73,74が立設されている。また、新品刃物載置台71及び使用済み刃物載置台72は、ロボットシリンダCYL70により、双方の最上部に位置する丸鋸の高さが自動的に同一高さとなる様に制御されている。
なお、刃物押さえ金具載置台2には、刃物押さえ金具50のピン51,51に対応するピン穴と、ピン穴に対応するピンがそれぞれ設けられている。
次に、実施例1における制御系統と制御処理について説明する。実施例1における制御系統は、図7に示す様に、丸鋸切断機1の動作を制御するマシンコントローラ100と、多関節ロボット60の動作を制御するロボットコントローラ200とを備え、これらコントローラ100,200の間で信号をやり取りすることによって丸鋸5の交換を実行する。
マシンコントローラ100は、ロボットコントローラ200との間で信号の入出力を行うことに加えて、主軸モータM10、ワーククランプシリンダCYL4、移動モータM11、ワーク搬送機構110、ワーク交換装置120、ブラシ逃がしシリンダCYL14、蓋開閉シリンダCYL16、パット押さえシリンダCYL17、刃物クランプシリンダCYL21、エアブロワBLW10、及び警報装置WRN10に対して信号を出力し、主軸停止位置センサSE10、過電流検出センサSE11、及び振動検出センサSE12から信号を入力する様に接続されている。
ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して信号の出力を行う様に接続されている。なお、多関節ロボット60側に備えられているフォトセンサSE60との間で信号の入出力、バキューム装置210、及びエアブロワ220に対する信号の出力は、マシンコントローラ100によって実行される。
マシンコントローラ100は、図8に示す様に、主軸モータM10、ワーククランプシリンダCYL4、移動モータM11、ワーク搬送機構110、及びワーク交換装置120に対して駆動指令を出力することにより、鋼製丸棒の定寸切断動作を連続的に実行するための「定寸切断処理」を実行している(S100)。この結果、図11(A)に示す様に、ワークWの定寸切断が繰り返し実行される。
マシンコントローラ100は、この定寸切断動作の実行中に、内部処理において累積する同一刃物の使用時間に加えて、過電流検出センサSE11及び振動検出センサSE12から入力される信号に基づいて刃物交換時期を判定するための「刃物交換時期判定処理」を実行している(S110)。過電流検出センサSE11は丸鋸5の切れ味の低下による過電流を検出することにより、振動検出センサSE12はチッピングに起因する丸鋸5の振動を検出することにより、それぞれ異なる観点に基づいて刃物交換時期を判定するための情報をマシンコントローラ100に与えるために接続されている。
マシンコントローラ100は、「刃物交換時期判定処理」において刃物交換時期になったと判定したとき(S110:YES)、刃物交換NGカウンタNerrをリセットする(S115)。続いて、切断機本体10を刃物交換位置へと移動させるための制御指令を移動モータM11に対して出力する(S120)。この結果、図11(B)に示す様に、切断機本体10のフレーム11が、ガイドレール13の上端側に設定した所定の刃物交換位置へと移動される。
マシンコントローラ100は、主軸21を刃物交換位置において原点角度に停止させた後、パット押さえシリンダCYL17に対してアンクランプを指令して押さえ蓋16を開放可能な状態にし、さらに、蓋開閉シリンダCYL17に対して押さえ蓋16を開放するための指令を出力することにより「押さえ蓋開放」を実行した後、ブラシ逃がしシリンダCYL14に対してブラシ13を逃がすための指令を出力することにより、「ブラシ逃がし」を実行する(S130)。これにより、図11(C)に示す様に、押さえ蓋16が開放されると共に、ブラシ14が逃がされて、丸鋸5が露出された状態となる。
次に、マシンコントローラ100は、エアブロワBLW10を駆動して、パット押さえシリンダCYL17のエアブローを実行する(S140)。この結果、図11(D)に示す様に、パット押さえシリンダCYL17のブローエア通路49からエアが吹き出し、鋼球STBL17付近の切り粉の除去がなされる。
次に、マシンコントローラ100は、主軸モータM11を駆動して主軸21を回転させると共に、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND01」を送信し(S150)、「完了信号SIG01」が返信されるのを待つ(S155)。
「実行指令CMND01」は、図12(A)に示す様に、先端アーム61を初期位置から主軸21に対面する位置へと移動させる一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND01に対応する「ティーチング動作01」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作01」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG01」を送信する。
マシンコントローラ100は、「完了信号 SIG01」を受信したことを契機として(S155:YES)、エアブロワ220を駆動して先端アーム61からブローエアの吹き出しを開始させると共に、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND02」を送信し(S160)、「完了信号SIG02」が返信されるのを待つ状態となる(S165)。
「実行指令CMND02」は、図12(B)に示す様に、主軸21に対面させた先端アーム61を所定範囲内で動作させた後、刃物押さえ金具50から所定距離だけ離れた位置において、その中心軸を主軸21の中心軸に対して一致させた状態で停止させる一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND02に対応する「ティーチング動作02」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作02」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG02」を送信する。
エアブロワ220の駆動により先端アーム61がエアブローをしながら「ティーチング動作02」を実行することにより、所定時間に渡る「切り粉除去」を実施した後、刃物押さえ金具50の取り外し準備が完了した状態となる。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG02」を受信したことを契機として(S165:YES)、エアブロワ220を停止すると共に、主軸停止位置センサSE10からの検出信号に基づいて、主軸の回転角度が所定の原点角度となる位置で主軸21を停止する様に、主軸モータM10及びブレーキ25に対して停止指令を出力することにより、「主軸原点停止」を実行する(S170)。これにより、図11(F)に示す様に、丸鋸5は、ピン挿通穴5bを所定の角度状態とする角度で停止される。
続いて、マシンコントローラ100は、刃物クランプシリンダCYL21に対してアンクランプ動作を指令して刃物押さえ金具50を取り外し可能な状態とすると共に、エアブロワBLW10を駆動して、刃物クランプシリンダCYL21のエアブローを実行する(S180)。この結果、図11(E)に示す様に、刃物クランプシリンダCYL21のブローエア通路43からエアが吹き出し、鋼球STBL21付近の切り粉の除去がなされる。
続いて、マシンコントローラ100は、バキューム装置210を駆動した上で、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND03」を送信し(S190)、「完了信号SIG03」が返信されるのを待つ状態となる(S195)。
「実行指令CMND03」は、図12(C)に示す様に、アーム先端61を前進させて吸着部62を刃物押さえ金具50の前端面に押し当てた後、先端アーム61の中心軸をずらすことなく刃物押さえ金具50を前方へと引き抜き、吸着した刃物押さえ金具50のピン51,51及びピン穴が、刃物押さえ金具載置台2に設けられたピン及び穴と一致する様に、中心軸及び回転角度を制御した状態で下降する一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND03に対応する「ティーチング動作03」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作03」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG03」を送信する。本実施例では、主軸21を原点角度で停止させた状態で刃物押さえ金具50を吸着することにより、吸着した刃物押さえ金具50のピン51,51及びピン穴を刃物押さえ金具載置台2に設けられたピン及び穴と一致する様に下降する動作を正確に実行することが可能となっている。これにより、刃物押さえ金具50が、主軸21から取り外されて刃物押さえ金具載置台2へと置き換え得る状態となる。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG03」を受信したことを契機として(S195:YES)、バキューム装置210の吸引動作を停止させると共に、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND04」を送信し(S200)、「完了信号SG04」の返信を待つ(S205)。バキューム装置210の停止により、先端アーム61に吸着されていた刃物押さえ金具50が刃物押さえ金具載置台2へと正しく載置される。
「実行指令CMND04」は、図12(D)に示す様に、「ティーチング動作03」の動作と逆に、アーム先端61を刃物押さえ金具載置台2に対面した状態から、主軸21に対面した状態へと移動させる一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND04に対応する「ティーチング動作04」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作04」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG04」を送信する。
マシンコントローラ100は、「完了信号 SIG04」を受信したことを契機として(S205:YES)、バキューム装置210を駆動した上で、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND05」を送信し(S210)、「完了信号SIG05」が返信されるのを待つ状態となる(S215)。
「実行指令CMND05」は、図12(E)に示す様に、先端アーム61を前進させて吸着部62を丸鋸5の前端面に押し当てた後、先端アーム61の中心軸をずらすことなく丸鋸5を前方へと引き抜く一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND05に対応する「ティーチング動作05」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作05」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG05」を送信する。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG05」を受信したことを契機として(S215:YES)、主軸モータM11を駆動して主軸21を回転させると共に、エアブロワ220を駆動して先端アーム61からブローエアの吹き出しを開始させる(S220)。そして、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND06」を送信し(S230)、「完了信号SIG06」が返信されるのを待つ状態となる(S235)。
「実行指令CMND06」は、図12(F)に示す様に、丸鋸5を吸着した状態の先端アーム61を主軸21に対面させた所定範囲内で動作させた後、主軸21から所定距離だけ離れた位置において、その中心軸を主軸21の中心軸に対して一致させた状態で停止させる一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND06に対応する「ティーチング動作06」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作06」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG06」を送信する。ブローエアは、丸鋸5の取付穴5aから吹き出し、主軸端面に対する「切り粉除去」が実施される。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG06」を受信したことを契機として(S235:YES)、エアブロワ220を停止すると共に、主軸停止位置センサSE10からの検出信号に基づいて、主軸の回転角度が所定の原点角度となる位置で主軸21を停止する様に、主軸モータM10及びブレーキ25に対して停止指令を出力することにより、「主軸原点停止」を実行する(S240)。これにより、図11(F)に示す様に、丸鋸5は、ピン挿通穴5bを所定の角度状態とする角度で停止される。
続いて、マシンコントローラ100は、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND07」を送信し(S250)、「完了信号SIG07」が返信されるのを待つ状態となる(S255)。
「実行指令CMND07」は、図12(G)に示す様に、丸鋸5を吸着した状態の先端アーム61を、主軸21に対面する位置から刃物ストッカー70の使用済み刃物載置台72へと移動させ、吸着した丸鋸5の4個のピン挿通穴5bが、使用済み刃物載置台72に設けられた4本のピラー44と一致する様に、中心軸及び回転角度を制御した状態で下降する一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND07に対応する「ティーチング動作07」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作07」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG07」を送信する。本実施例では、主軸21を原点角度で停止させた状態で丸鋸5を吸着することにより、吸着した丸鋸5の4個のピン挿通穴5bが、使用済み刃物載置台72に設けられた4本のピラー44と一致する様に、中心軸及び回転角度を制御した状態で下降する制御を正確に実行することができる。これにより、使用済みの丸鋸5usedが、主軸21から取り外され、刃物ストッカー70の使用済み刃物載置台72へと置き換え得る状態となる。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG07」を受信したことを契機として(S255:YES)、バキューム装置210を停止した上で、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND08」を送信し(S260)、「完了信号SIG08」が返信されるのを待つ状態となる(S265)。
「実行指令CMND08」は、図12(H)に示す様に、先端アーム61を使用済み刃物載置台72から新品刃物載置台71へと移動させ、新品の刃物5newの上に載置されているスペーサを取り上げ得る状態とするための一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND08に対応する「ティーチング動作08」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作08」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG08」を送信する。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG08」を受信したことを契機として(S265:YES)、バキューム装置210を駆動した上で、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND09」を送信し(S270)、「完了信号SIG09」が返信されるのを待つ状態となる(S275)。
「実行指令CMND09」は、図12(I)に示す様に、先端アーム61にスペーサを吸着させ、新品刃物載置台71から使用済み刃物載置台72へと移動させるための一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND09に対応する「ティーチング動作09」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作09」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG09」を送信する。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG09」を受信したことを契機として(S275:YES)、バキューム装置210を停止した上で、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND10」を送信し(S280)、「完了信号SIG10」が返信されるのを待つ状態となる(S285)。
「実行指令CMND10」は、図13(A)に示す様に、先端アーム61を、使用済み刃物載置台72から新品刃物載置台71へと移動して下降させ、一番上に載置されている新品の丸鋸5newを取り上げ得る位置へと移動する一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND10に対応する「ティーチング動作10」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作10」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG10」を送信する。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG10」を受信したことを契機として(S285:YES)、バキューム装置210を駆動した上で、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND11」を送信し(S290)、「完了信号SIG11」が返信されるのを待つ状態となる(S295)。
「実行指令CMND11」は、図13(B)に示す様に、先端アーム61で吸着した新品の丸鋸5newを刃物ストッカー70の新品刃物載置台71から抜き取り、主軸21に対して装着し得る位置へと移動させ、先端アーム61の中心軸を主軸21の中心軸に一致させ、吸着した丸鋸5newの4個のピン挿通穴5bが、刃物取付部31の前端面32の2本のピン33,33及び2個のピン穴34,34に対応する角度となる様に先端アーム61の回転角度を制御しつつ刃物取付部31に装着する一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND11に対応する「ティーチング動作11」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作11」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG11」を送信する。本実施例では、主軸21を原点角度で停止させているから、この一連の動作においても、先端アーム61の回転角度を制御しつつ主軸21に対面させる正確な制御が可能となっている。これにより、新品の丸鋸5newが、主軸21に対して受け渡し可能な状態となる。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG11」を受信したことを契機として(S295:YES)、バキューム装置210を停止した上で、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND12」を送信し(S300)、「完了信号SIG12」が返信されるのを待つ状態となる(S305)。
「実行指令CMND12」は、図13(C)に示す様に、新品の丸鋸5newを主軸21に装着した後、先端アーム61を刃物押さえ金物載置台2の直上において下向きとなる様に移動させ、刃物押さえ金具50に吸着部62を当接させる位置まで下降させる一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND12に対応する「ティーチング動作12」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作12」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG12」を送信する。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG12」を受信したことを契機として(S305:YES)、バキューム装置210を駆動し、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND13」を送信し(S310)、完了信号SIG13が返信されてくるのを待つ(S315)。
「実行指令CMND13」は、図13(D)に示す様に、「ティーチング動作03」とは逆の動作により、刃物押さえ金具50を吸着した先端アーム61を、上方へ引き抜いて主軸21に対面する位置へと移動させ、その中心軸を主軸21の中心軸と一致させた状態で、回転角度を制御しつつ刃物取付部31に向かって移動させ、刃物押さえ金物50を丸鋸5newを押さえ付け得る状態へと嵌め込んで停止する一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND13に対応する「ティーチング動作13」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作13」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG13」を送信する。これにより、刃物押さえ金具載置台2から取り上げた刃物押さえ金具50を主軸21の刃物取付部31に対して取り付け得る状態となる。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG13」を受信したことを契機として(S315:YES)、バキューム装置210を停止し、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND14」を送信する(S320)。続いて、エアブロワBLW10を駆動して、刃物クランプシリンダCYL21のエアブローを実行した上で、刃物シリンダCYL21に対してクランプ動作を指令する(S330)。そして、主軸モータM10に対して低速回転を指令した上で(S340)、「完了信号SIG14」を受信しているか否かの判定を行う(S345)。
「実行指令CMND14」は、図13(E)に示す様に、先端アーム61の中心軸を主軸21の中心軸と一致した位置から半径方向へ所定距離移動させる一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND14に対応する「ティーチング動作14」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作14」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG14」を送信する。これにより、先端アームの検出穴63から射出光を出力し、その反射光を入力することにより、新品の丸鋸5newと先端アーム6との距離を計測することが可能な状態となる。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG14」を受信していることを確認した上で(S345:YES)、フォトセンサSE60をオンにして距離の測定を所定時間に渡って入力したら主軸モータM10を停止させる「ブレ計測」を実行する(S350)。
そして、図9に示す様に、この間の距離検出結果の変動値がブレ判定基準値を超えているか否かにより「ブレ判定」を実行する(S360)。ブレ判定基準値を超えていないと判定した場合は(S360:OK)、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND15」を送信し(S370)、主軸モータM10を停止し(S380)、ブラシ逃がしシリンダCYL14に対してブラシ14を丸鋸5newに当接させる動作を指令し(S390)、続いて、蓋開閉シリンダCYL17に対して押さえ蓋16を閉じる動作を指令し(S400)、パット押さえシリンダCYL17に対してクランプを指令し(S410)、定寸切断処理へと復帰する。
一方、マシンコントローラ100は、距離検出結果の変動値がブレ判定基準値を超えていると判定した場合は(S360:NG)、刃物交換NGカウンタNerrをインクリメントすると共に(S500)、「Nerr>5」となったか否かを判定する(S505)。「Nerr>5」となった場合は(S505:YES)、警報装置WRN10を作動させると共に異常発生を読み出し可能に記憶する「警報処理」を実行し(S800)、処理を終える。
これに対し、マシンコントローラ100は、S505の判定が「NO」の場合は、S150と同様の「主軸原点角度出し」を実行する(S510)。これにより、図11(F)に示す様に、丸鋸5は、ピン挿通穴5bを所定の角度状態とする角度で停止される。
次に、マシンコントローラ100は、刃物クランプシリンダCYL21に対してアンクランプを指令すると共に、エアブロワBLW10を駆動して、刃物クランプシリンダCYL21のエアブローを実行する(S520)。この結果、図11(E)に示す様に、刃物クランプシリンダCYL21のブローエア通路43からエアが吹き出し、鋼球STBL21付近の切り粉の除去がなされる。
次に、マシンコントローラ100は、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND16」を送信し(S530)、「完了信号SIG16」が返信されるのを待つ(S535)。
「実行指令CMND16」は、図14(A)に示す様に、先端アーム61をブレ計測位置から主軸21の中心と一致させる対面位置へと移動させる一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND16に対応する「ティーチング動作16」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作16」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG16」を送信する。
こうして、先端アーム61を、アンクランプされた刃物押さえ金物50に対面させた状態とした後、マシンコントローラ100は、S190〜S235と同様の処理を実行し(S540〜S555)、ロボットコントローラ200に対して、「ティーチング動作03」〜「ティーチング動作04」を実行させ、刃物押さえ金具50を取り外し、丸鋸5を取り外し可能な状態とする。
次に、マシンコントローラ100は、刃物交換NGカウンタNerrの値が「奇数」か否かを判定する(S600)、「奇数」である場合は(S600:YES)、バキューム装置210を駆動した上で、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND17」を送信し(S610)、「完了信号SIG17」が返信されるのを待つ状態となる(S615)。
「実行指令CMND17」は、図14(C)に示す様に、先端アーム61を前進させて吸着部62を丸鋸5の前端面に押し当てた後、先端アーム61の中心軸をずらすことなく丸鋸5を前方へと引き抜き、刃物ストッカー70の新品刃物載置台71へと取り外した丸鋸5を載置し得る位置へと移動させ、吸着した丸鋸5の4個のピン挿通穴5bが、新品刃物載置台72に設け1れた4本のピラー43と一致する様に、中心軸及び回転角度を制御した状態で下降する一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND17に対応する「ティーチング動作17」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作17」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG17」を送信する。
「ティーチング動作17」は、丸鋸5を取り外して刃物ストッカー70へと載置する一連の動作であるが、「ティーチング動作07」とは異なり、丸鋸5は、新品刃物載置台71へと戻される状態となる。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG17」を受信したことを契機として(S615:YES)、バキューム装置210を停止した上で、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND18」を送信し(S620)、「完了信号SIG18」が返信されるのを待つ状態となる(S625)。
「実行指令CMND18」は、図14(D)に示す様に、先端アーム61を新品刃物載置台71に対面した位置から主軸21に対面する位置へと移動させるための一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND18に対応する「ティーチング動作18」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作18」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG18」を送信する。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG18」を受信したことを契機として(S625:YES)、主軸モータM11を駆動すると共に、エアブロワ220を駆動する(S630)。そして、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND19」を送信し(S640)、「完了信号SIG19」が返信されるのを待つ状態となる(S645)。
「実行指令CMND19」は、図14(E)に示す様に、主軸21に対面させた先端アーム61を所定範囲内で大きく動作させた後、その中心軸を主軸21の中心軸に対して一致させた状態で停止させる一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND19に対応する「ティーチング動作19」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作19」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG19」を送信する。
エアブロワ220の駆動により先端アーム61がエアブローをしながら「ティーチング動作19」を実行することにより、刃物取付部31に対して所定時間に渡る「切り粉除去」を実施した状態となる。このとき、丸鋸5を吸着していないことで干渉を避け得るから、「ティーチング動作19」は、「ティーチング動作06」よりも大きな動きにより、より入念な切り粉除去を可能にしている。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG19」を受信したことを契機として(S645:YES)、エアブロワ220を停止すると共に、主軸停止位置センサSE10からの検出信号に基づいて、主軸の回転角度が所定の原点角度となる位置で主軸21を停止する様に、主軸モータM10及びブレーキ25に対して停止指令を出力することにより、「主軸原点停止」を実行する(S650)。これにより、図11(F)に示す様に、丸鋸5は、ピン挿通穴5bを所定の角度状態とする角度で停止される。
続いて、マシンコントローラ100は、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND20」を送信し(S660)、「完了信号SIG20」が返信されるのを待つ状態となる(S665)。
「実行指令CMND20」は、図14(F)に示す様に、主軸21に対面させた先端アーム61を、新品刃物載置台71へと移動して下降させ、一番上に載置されている新品の丸鋸5newを取り上げ得る位置へと移動する一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND20に対応する「ティーチング動作20」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作20」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG20」を送信する。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG20」を受信したことを契機として(S665:YES)、S290の処理へと戻り、図14(G)に示す様に、「ティーチング動作11〜14」以下をロボットコントローラ200に実行させ、再度、刃物交換を実行した上で、図14(H)に示す様に、「ブレ判定」を実行する。
これに対し、マシンコントローラ100は、刃物交換NGカウンタNerrの値が「奇数」でない場合は(S600:NO)、バキューム装置210を駆動した上で、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND07」を送信し(S710)、「ティーチング動作07」を実行させ、刃物押さえ金具50を吸着して刃物押さえ金具載置台2へと移動させる。そして、「完了信号SIG07」を受信したら(S715:YES)、以下、S260〜S285と同様の処理を実行し(S720〜S745)、ロボットコントローラ200に対して、「ティーチング動作08」〜「ティーチング動作10」を実行させる。これにより、2回目の刃物交換にも失敗した丸鋸5newは使用済み刃物載置台72へと載置され、次の新品の丸鋸5newの上に載置されていたスペーサが、使用済み刃物載置台72へと移動された新品の丸鋸5newの上に載置される。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG10」を受信したことを契機として(S745:YES)、ロボットコントローラ200に対して「実行指令CMND21」を送信し(S750)、「完了信号SIG21」が返信されるのを待つ状態となる(S755)。
「実行指令CMND21」は、図15(D)に示す様に、スペーサの移動を終えた先端アーム61を主軸21に対面する位置へと移動させるための一連の動作を指令するためのコマンドである。この一連の動作は、実行指令CMND21に対応する「ティーチング動作21」として、ロボットコントローラ200の記憶装置に予め記憶させてある。ロボットコントローラ200は、アーム制御サーボモータM61〜M66に対して「ティーチング動作21」を実行するための制御信号を出力し、アーム制御サーボモータM61〜M66から動作完了信号が入力されたら、マシンコントローラ100に対して「完了信号SIG21」を送信する。
マシンコントローラ100は、「完了信号SIG21」を受信したことを契機として(S755:YES)、S630以下の処理へと進み、図15(E)に示す様に、「ティーチング動作19」による入念な切り粉除去作業を実行した後、図15(F),(G)に示す様に、新たな刃物を主軸21に装着し、刃物押さえ金具50で固定した後、図15(H)に示す様に、「ブレ判定」を実行する。
この様に、マシンコントローラ100は、新品刃物載置台71の一番上から取り上げた丸鋸5newについて2回までは交換作業を行うが、3回目には、さらに新しい丸鋸5newに変更した上で、交換作業を行う。これにより、丸鋸5newに不具合があるためにブレが発生している等の場合においても、さらに次の丸鋸5newによる刃物交換を実行することにより、スムーズな刃物交換を可能にすることができる。
その一方、3枚目の丸鋸5newを用いても「ブレ判定」がNGとなった場合は、刃物の問題ではなく、例えば、刃物押さえ金具50や主軸21の前端面32などに切り粉が食い込んでしまったりしている様な場合の警報を行う(S800)。これにより、無理な刃物交換を続行することなく、適切な対処を作業者に促すことができる。
以上説明した様に、本実施例によれば、丸鋸切断機における刃物交換の完全な自動化を可能ならしめ、作業者を配置することなく夜間運転をすることをも可能とすることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこの実施例に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内での種々なる変形実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、実施例ではピン51,51を刃物押さえ金具50側に備えさせたが、4本のピンは刃物取付部31の前端面32側に備える様にしてもよいし、逆に、少なくとも1本を刃物取付部31側に備えさせ、その余は刃物押さえ金具50側に備える様にしてもよい。少なくとも1本のピンが刃物取付部31側に備えられることにより、丸鋸5を装着した際の回り止めとなり、その後の刃物押さえ金具50の装着等を的確に実行させることができるからである。また、刃物押さえ金具50の引き込み固定と解除とを油圧により実行する機構に限らず、引き込み固定と引き込み解除とを実行し得るボールネジ機構などを用いても構わない。なお、動作の迅速性や確実性をの観点からは、実施例の油圧による機構の方が望ましい。さらに、鍛造用ブランクの丸棒定寸切断に限らず、鋼管の切断や、その他の切断を実行するための丸鋸切断機に刃物自動交換機能を付与するのに本発明を用いることもできる。
丸鋸切断機に適用することができる。
1・・・丸鋸切断機、2・・・刃物押さえ金具載置台、3・・・ワークテーブル、4・・・ワーククランプ爪、5,5new,5used・・・丸鋸、5a・・・取付穴、5b・・・ピン挿通穴、10・・・切断機本体、11・・・フレーム、12・・・ベース、13・・・ガイドレール、14・・・ブラシ、15・・・ブラシ回転軸、16・・・押さえ蓋、17・・・パット、21・・・主軸、22・・・ギヤボックス、23・・・入力軸、24・・・タイミングベルト、25・・・ブレーキ、31・・・刃物取付部、32・・・前端面、33・・・ピン、34・・・ピン穴、35・・・円盤、41a,41b・・・油圧流路、42・・・テーパー金具、43・・・ブローエア通路、46a,46b・・・油圧流路、47・・・テーパー金具、48・・・テーパー部、49・・・ブローエア通路、50・・・刃物押さえ金具、51・・・ピン、52・・・テーパー部、60・・・多関節ロボット、61・・・先端アーム、62・・・吸着部、63・・・検出穴、64・・・エアブロー用穴、70・・・刃物ストッカー、71・・・新品刃物載置台、72・・・使用済み刃物載置台、73,74・・・ピラー、100・・・マシンコントローラ、110・・・ワーク搬送機構、120・・・ワーク交換装置、200・・・ロボットコントローラ、210・・・バキューム装置、220・・・エアブロワ、BLW10・・・エアブロワ、CYL4・・・ワーククランプシリンダ、CYL14・・・ブラシ逃がしシリンダ、CYL16・・・開閉用シリンダ、CYL17・・・パット押さえシリンダ、CYL17a・・・アンクランプ側油圧室、CYL17b・・・クランプ側油圧室、CYL21・・・刃物クランプシリンダ、CYL21a・・・アンクランプ側油圧室、CYL21b・・・クランプ側油圧室、CYL70・・・ロボットシリンダ、JNT43・・・エアロータリージョイント、M10・・・主軸モータ、M11・・・移動モータ、M61〜M66・・・アーム制御サーボモータ、PSTN17・・・ピストン、PSTN21・・・ピストン、ROD17・・・ロッド、ROD21・・・ロッド、SE10・・・主軸停止位置センサ、SE11・・・過電流検出センサ、SE12・・・振動検出センサ、SE60・・・フォトセンサ、SPRG17・・・スプリング、SPRG21・・・スプリング、STBL17・・・鋼球、STBL21・・・鋼球、VLB41・・・油圧ロータリーバルブ、W・・・ワーク、WRN10・・・警報装置。

Claims (8)

  1. 主軸、主軸モータ、及び動力伝達機構が設置され、移動モータによる移動制御によりガイドレールにガイドされて切断位置と退避位置との間を移動可能なフレームを備えると共に、前記主軸の先端部に設けられた取付軸に対して丸鋸を回り止め状態に取り付ける鋸刃取付機構を備え、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする丸鋸切断機。
    (1A)前記丸鋸は、前記取付軸を挿通可能な取付穴と、該取付穴と中心を同一にする同心円上に等間隔で配置された複数個のピン挿通穴と、を備えていること。
    (1B)前記鋸刃取付機構として、前記主軸の前端面との間に前記丸鋸を挟み付ける様に取り付ける刃物押さえ金具と、前記主軸の前記取付軸と中心を同一とする同心円上において前記丸鋸のピン挿通穴に挿通させ得る複数本のピンと、該複数本のピンを挿入可能な複数個のピン穴とを、前記刃物押さえ金具の裏面及び前記主軸の前端面に対して、一方側にピンが、他方側にピン穴が対となる様に設け、前記複数本のピンを前記丸鋸の前記複数個のピン挿通穴に挿通させた上で前記対となるピン穴に挿入した状態で前記刃物押さえ金具を前記主軸の前端面に向かって引き込んで固定する引き込み固定機構と、該引き込み固定機構による固定状態を解除して前記刃物押さえ金具を前記主軸から抜き取り可能な状態にする引き込み解除機構とを備え、前記複数本のピンの内、少なくとも1本は、前記主軸の前端面側に設けられていること
    2)前記主軸の回転を停止させるブレーキと、前記主軸の回転角度を検出するセンサとを備え、前記センサが検出する回転角度に基づいて、前記主軸モータ及び前記ブレーキを制御して前記主軸を所定の原点角度状態にて停止させる主軸定位置停止手段をも備えていること。
  2. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項に記載の丸鋸切断機。
    (3A)新品の刃物を載置する新品刃物載置台及び使用済みの刃物を載置する使用済み刃物載置台を備え、前記新品刃物載置台及び前記使用済み刃物載置台には、それぞれ、前記丸鋸に設けられている前記複数個のピン挿通穴と対応する様に立設された複数本のピラーを備える刃物ストッカーと、該刃物ストッカーと前記丸鋸切断機との間で刃物の受け渡しを行う多関節ロボットと、が設置されていること。
    (3B)前記刃物押さえ金具に備えられた前記ピン又はピン穴に対して対となるピン穴又はピンが設けられた刃物押さえ金具載置台を、前記多関節ロボットの動作範囲内に設置したこと。
    (3C)前記移動モータを制御して前記フレームを所定の刃物交換位置へと移動させると共に前記主軸定位置停止手段を作動させて前記主軸を所定の原点角度状態にて停止させ、前記引き込み解除機構を作動させて前記刃物押さえ金具を抜き取り可能な状態とする刃物交換準備実行手段を備えていること。
    (3E)前記刃物交換準備実行手段によって抜き取り可能な状態とされた前記刃物押さえ金具を前記主軸から抜き取って前記刃物押さえ金具載置台へと置き換える動作と、当該刃物押さえ金具を抜き取った後の主軸からそれまで装着されていた丸鋸を抜き取って前記刃物ストッカーの前記使用済み刃物載置台へと置き換える動作と、前記新品刃物載置台から刃物を抜き取って前記主軸に装着する動作と、前記刃物押さえ金具載置台に置き換えられた刃物押さえ金具を取り上げて前記主軸に装着する動作とを、前記多関節ロボットに実行させる刃物交換動作指令手段を備えていること。
    (3G)前記刃物交換動作指令手段によって前記新品の刃物と前記刃物押さえ金具とが前記主軸に装着された状態で前記引き抜き固定手段を作動させて刃物の固定を行う刃物固定動作実行手段を備えていること。
  3. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項に記載の丸鋸切断機。
    (4)前記多関節ロボットは、エアブローを行うエアブロー手段を備え、前記刃物交換動作指令手段は、前記主軸から前記刃物押さえ金具を抜き取るより前に、前記エアブロー手段を作動させて切り粉除去動作を実行させる様に構成されていること。
  4. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項に記載の丸鋸切断機。
    (5A)前記多関節ロボットは距離測定を行う距離測定手段を備えていること。
    (5B)前記刃物固定動作実行手段による刃物の固定が完了した後に、前記主軸モータを駆動して新たに装着された丸鋸を回転させる間に前記多関節ロボットの前記距離測定手段を作動させて新たに装着された丸鋸に所定以上のブレが生じているか否かを判定するブレ判定手段をも備えていること。
  5. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項に記載の丸鋸切断機。
    (6A)前記ブレ判定手段により、所定以上のブレが生じていると判定された場合は、前記主軸定位置停止手段を作動させて前記主軸を所定の原点角度状態にて停止させる刃物再交換準備動作実行手段を備えていること。
    (6B)前記刃物再交換準備動作実行手段によって抜き取り可能な状態とされた前記刃物押さえ金具を前記主軸から抜き取って前記刃物押さえ金具載置台へと置き換える動作と、当該刃物押さえ金具を抜き取った後の主軸から前記新たに装着された丸鋸を抜き取って前記刃物ストッカーの前記新品刃物載置台へと戻す動作と、当該丸鋸が取り外された主軸に向かって前記エアブロー手段を作動させて切り粉除去を行った後に前記新品刃物載置台から刃物を抜き取って前記主軸に装着する動作と、前記刃物押さえ金具載置台に置き換えられた前記刃物押さえ金具を取り上げて前記主軸に装着する動作とを、前記多関節ロボットに実行させる刃物再交換動作指令手段を備えていること。
    (6C)前記刃物再交換動作指令手段によって前記新品の刃物と前記刃物押さえ金具とが前記主軸に装着された状態で前記引き抜き固定手段を作動させて刃物の固定を行う刃物再固定動作実行手段を備えていること。
  6. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項に記載の丸鋸切断機。
    (7A)前記刃物再固定動作実行手段による刃物の固定が完了した後に、前記主軸モータを駆動して新たに装着された丸鋸を回転させる間に前記多関節ロボットの前記距離測定手段を作動させて新たに装着された丸鋸に所定以上のブレが生じているか否かを判定するブレ再判定手段をも備えていること。
    (7B)前記ブレ再判定手段により、所定以上のブレが生じていると判定された場合は、当該所定以上のブレが生じていると判定された丸鋸を使用済み刃物として、前記刃物交換準備実行手段、前記刃物交換動作制御手段、及び前記刃物固定動作実行手段による刃物交換動作を実行することにより、さらに新たな新品の刃物へと交換する新新刃物交換動作実行手段を備えていること。
  7. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項に記載の丸鋸切断機。
    (8)前記新新刃物交換動作実行手段による刃物交換動作を所定回数実行してもなお、所定以上のブレが生じていると判定される場合は、刃物交換動作を停止して警報動作を実行する警報手段を備えていること。
  8. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項のいずれかに記載の丸鋸切断機。
    (9A)丸鋸の交換時期を判定する判定手段と、前記移動モータ、主軸モータ、ブレーキ、引き込み固定機構、引き込み解除機構、主軸定位置停止手段、エアブロー手段、及び距離測定手段を制御するメインコントローラを備えていること。
    (9B)前記多関節ロボットを制御するロボットコントローラを、前記メインコントローラとは別に備えていること。
    (9C)前記メインコントローラと前記ロボットコントローラの間で信号をやり取りすることにより、刃物交換を実行する様に構成されていること。
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