JP6268269B2 - 空気清浄機能付き照明装置 - Google Patents
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Description
上記特許文献1に記載の空気清浄機能付き照明装置は、照明ランプと空気吸入口の間に光透過性の隔壁を備える。
隔壁が汚れると、清潔性の悪化のみならず、照明装置としての照明能力の低下、光透過量のアンバランスによるデザイン性の低下、など各種問題を引き起こすこととなる。
本発明の空気清浄機能付き照明装置は、照明部が、シェードとケース部と底面カバーとで囲まれる空間に収容されるように構成されており、底面カバーにより照明部と吸入流路とを分離した構造となっている。このため、汚染空気が照明部に接触することなく、底面カバーの通気部、ケース部の吸気口、およびフィルタを介して、ケース部の排気口から照明装置の外部に排出される。
図1は、本発明の実施形態に係る空気清浄機能付き照明装置100の一例を示す全体概図である。
照明装置100は、リモートコントローラ708からの制御信号を受信し、その制御信号に基づいて、ファンの回転や停止、照明部の点灯や消灯などを行う。このリモートコントローラ708は、赤外線や電波などの無線により制御信号を送信する。本実施形態では、リモートコントローラ708は、赤外線を搬送波として所定の変調方式により制御信号を送信する。
図2は本発明の実施形態に係る空気清浄機能付き照明装置100の断面図、図3は図2に示した空気清浄機能付き照明装置100の分解断面図、図4は図2に示した空気清浄機能付き照明装置100の斜視図である。
照明部10は、略筒形状のケース部50の周囲に設けられている。照明部10としては、蛍光灯、LED(発光ダイオード)、発光素子などを採用することができる。本実施形態では、照明部10はリング状の蛍光灯を採用している。この照明部10は、図2、図3に示したように、ばねなどの弾性体で形成された支持部材54により、ケース部50の下部付近に固定される。
ケース部50は、略筒形状に形成され、吸気口50aと排気口50bとの間に通風路50cが形成されている。本実施形態では、ケース部50は、下部に吸気口50a、上部に排気口50bが位置するように配置されている。
本実施形態では、ケース部50は、略筒形状のフィルタ収容ケース部51と、略筒形状のファン収容ケース部52とを有し、このフィルタ収容ケース部51と、略筒形状のファン収容ケース部52とが係合して一体となるように構成されている。
フィルタ収容ケース部51は、ファン収容ケース部52の下側に配置され、フィルタ40を備えている。フィルタ収容ケース部51は、大径の吸気口50aと、小径の排気口51bを有する。
ファン収容ケース部52は、フィルタ収容ケース部51の上部に配置されており、ファンを収容するとともに、ファン30の駆動モータ32を支持している。詳細には、ファン収容ケース部52は、筒状本体部52aと、その筒状本体部52aから上方(吸気方向と反対方向)に突出した形状の突出部52bとを有する。筒状本体部52aの下端部は、フィルタ収容ケース部51の外周上端近傍に係合するように構成されている。
突出部52bは断面錐台形状に形成されており、傾斜面や垂直面などに形成された側面部52cにスリット状の排気口50bが設けられている。突出部52bの上部には平坦面52dが形成され、平坦面52dの中央部にファン30の駆動モータ32が固定されている。また、突出部52bの中央部の平坦面52dには、電源コード95や吊り下げ支持部材などが、固定部材96により固定されている。
フィルタ40は、筒形状のケース部50において、ファン30の吸気側または排気側に設けられ、ファン30の送風により空気清浄を行う。本実施形態では、フィルタ40はファン30の吸気側に配置されている。
ファン30(送風機)は、回転駆動により送風可能に構成されている。本実施形態では、ファン30として、シロッコファンを採用している。ファン30は、図2、図3に示したように、ケーシング31と、駆動モータ32と、多翼ファン(シロッコファン)33と、を有する。
ケーシング31は、フィルタ収容ケース部51の小径の排気口51bに連通する吸気口31aと、略水平方向に排気を行う排気口31bとを有する。本実施形態では、吸気口31aがベルマウス形状に形成されている。また、ケーシング31は、ケース部50に固定されている。ケーシング31内には、駆動モータ32が配置されるとともに、駆動モータ32により軸支された多翼ファン(シロッコファン)33が回転自在に配置されている。
シェード20は、照明部10やケース部50などを収容するとともに、ケース部50の吸気側に開口部20aを有する。シェード20は、金属や樹脂などの規定材料により形成されている。また、シェード20は、必要に応じて、光透過性部材や光半透過性部材により形成されていてもよい。後述するように、シェード20の下部の底面の開口部20aを覆う状態で、底面カバー60が着脱可能に取り付けられる。
本実施形態では、シェード20の下部の開口部20aは、上部の開口部20bよりも大径に形成されている。また、本実施形態では、シェード20は、上部に平坦部20dが形成され、平坦部20dから下方に向かって拡径した形状に形成されている。シェード20は、図2、図3に示した例では、略円錐台形状に形成されているが、この形態に限られるものではなく、略円筒形状、略直方体形状、多角筒形状、略球形状、など所望の形状であってもよい。
この際、図2、図3に示したように、突出部52bに形成された排気口50bの上端に、径方向外側に向かって延出した形状の排気方向調整部70が形成されていてもよい。排気方向調整部70は、排気方向を略水平方向など所望方向に調整する。
空気清浄機能付き照明装置100は、上記排気方向調整部70を有するので、排気による天井701の汚れが小さい。
底面カバー60は、シェード20の開口部20bを覆う状態で着脱可能に取り付けられる。また、底面カバー60は、ケース部50の吸気口50aへ連通する通気部60aとしての開口部を備える。この底面カバー60は、光透過性や半光透過性の材料により形成されている。このため、照明部10から射出した光が、底面カバー60を介して照明装置100の外部に射出可能となっている。
照明部10は、シェード20とケース部50と底面カバー60とで囲まれる空間(照明部10の収容空間210)に収容されるように構成されている。
ケース部50は、図2、図3に示したように、下部のフランジ部50eに、底面カバー60の係合部60dを係合する被係合部50dが形成されている。
ケース部50の被係合部50dと、底面カバー60の係合部60dとが係合することで、底面カバー60がケース部50に着脱自在に取付けられる。
リモートコントローラ用受光部91は、底面カバー60とシェード20とケース部50とで囲まれる空間、本実施形態では照明部10の収容空間210に設けられている。詳細には、図2に示したように、ケース部50の下端の外周端部に設けられたフランジ部50eにリモートコントローラ用受光部91が設けられている。リモートコントローラ用受光部91は上記位置に配置されており、油煙などの汚染空気が直接接触しないので、汚染空気などによる汚れが少ない。
制御部90は、リモートコントローラ用受光部91で受信した信号に基づいて、ファン30の駆動モータ32の回転や停止などの回転駆動処理、照明部10の点灯や消灯などの照明処理を行う。
次に、空気清浄機能付き照明装置100の動作を説明する。
ユーザがリモートコントローラ708を操作して、リモートコントローラ708から空気清浄機能付き照明装置100の照明部10を点灯または消灯させる制御信号を送信した場合、制御部90は、底面カバー60を介して、リモートコントローラ用受光部91でその制御信号を受信すると、照明部10を点灯または消灯させる処理を行う。
次に、空気清浄機能付き照明装置100の底面カバー60の取り外し動作を説明する。
上述したように、底面カバー60は、係合部60dとケース部50の被係合部50dと、が係合することで、底面カバー60がケース部50に取付けられている。
底面カバー60を取り外す場合、ユーザは、底面カバー60をケース部50に対して、底面カバー60の中心を回転中心として、所定角度だけ回転させるなどの所定の動作を行うことで、ケース部50の被係合部50dに対して、底面カバー60の係合部60dを被係合状態として、底面カバー60を下方向に移動させて、ケース部50から取り外す。
底面カバー60の取付構造は、上述した構造に限られるものではない。例えば、ネジなどの固定部材により、底面カバー60をケース部50に取付け固定してもよい。
図5は、本発明の他の実施形態に係る空気清浄機能付き照明装置100の断面図であり、図6は、図5に示した空気清浄機能付き照明装置100の斜視図である。
次に、図5、図6を参照しながら、整流板80を備えた空気清浄機能付き照明装置100を説明する。図5、図6に示した空気清浄機能付き照明装置100において、図2、図3、図4に示した例と同じ構成要素については同じ符号を付して説明を簡略とする。
この整流板80と底面カバー60との間に吸入流路801が形成されている。また整流板80は、底面視で底面カバー60の底面視と略同一形状に形成されている。本実施形態では、底面カバー60は底面視で円形状に形成され、整流板80は底面視で円形状に形成され、整流板80の直径が、底面カバー60の外周部60bの直径よりも小さい。また、整流板80は、ケース部50の吸気口50aの直径やグリスフィルタ41の直径よりも大きい。このため、真下または真下から僅かに水平方向にずれた位置では、整流板80により、ケース部50の吸気口50aやグリスフィルタ41を視認できないように構成されている。
また、図5に示したように、底面カバー60は、径方向断面凸形状に形成され、照明部近傍に段部60cを有しており、整流板80の外周端部が段部60cの近傍位置に所定距離、例えば、吸気口50aと整流板80との間の距離と略同じ距離となるように配置されている。このため、整流板80の外周端部と底面カバー60の段部60cとの間で、空気の吸込み流速が比較的高い。すなわち、図5に示した空気清浄機能付き照明装置100は、図2、図3に示した照明装置と比較して、高効率で汚染空気を捕集することができる。
図7、図8、図9に示した空気清浄機能付き照明装置100において、上述した実施形態と同様な構成要素については説明を簡略とする。
図7、図8、図9に示した空気清浄機能付き照明装置100は、照明部10と、シェード(傘部)20と、ファン(送風機)30と、フィルタ40と、ケース部50と、底面カバー60と、などを有する。尚、排気方向調整部70、制御部90、リモートコントローラ用受光部91などについては説明を省略する。
円筒形状に形成されたフィルタ収容ケース部51の上部には、ファン収容ケース部52が設けられている。本実施形態では、ファン収容ケース部52がフィルタ収容ケース部51よりも大径に形成されている。照明部10は、フィルタ収容ケース部51の周囲に配置されるように、ファン収容ケース部52に固定されている。
排気口20pは、シェード20の上部中央から径方向に所定距離だけ離れた位置に形成された平坦部20dに設けられている。また、排気口50bは、ファン収容ケース部52の平坦部20dに対応する位置に設けられている。
シェード20の上部中央には、上部が覆われた円筒形状のカバー部材75が設けられている。
この底面カバー60は、外周部60bがシェード20の外周端部20e近傍の内面に当接するように、着脱自在に取付けられる。
このように、空気清浄機能付き照明装置100は、調理中に電化調理器や調理鍋などから発生する汚染空気を吸い込み捕集し、汚染空気中に含まれている油脂分、煙、臭気成分、水分などの汚染物質を、フィルタ40により分離除去して、汚染空気を清浄化したクリーンな空気として室内に戻すことができる。
また、底面カバー60が、シェード20の開口部20aを覆う状態で着脱可能に設けられているので、簡単な構成で、良好なメンテナンス性を有する空気清浄機能付き照明装置100を提供することができる。
詳細には、底面カバー60を取り外して、容易に底面カバー60の清掃を行うことができる。また、底面カバー60を取り外した状態で、容易に照明部10を交換することができる。
また、本発明の実施形態に係る空気清浄機能付き照明装置100は、底面カバー60が、通気部60aと外周部60bの中間部分で、照明部10の近傍に、その照明部10に対して所定距離を確保する段部60cを有する。
すなわち、段部60cは、照明部10を配置するスペースを確保するとともに、底面カバー60の照明部10近傍領域で局所的に高温となることを防止することができる。
また、底面カバー60に段部60cを設けたので、底面カバー60を通して照明部10を見た時、段部60cにより、照明部10の形状をそのまま視認できることを防止することができる空気清浄機能付き照明装置100を提供することができる。また、底面カバー60を半光透過性部材により形成することで、照明部10の形状をぼかして視認させることができる。
このため、上記整流板80により、整流板80の外周縁部と底面カバー60との間に、汚染空気の吸込み流速を高める吸込み間隙を確保し、上昇に伴って広がる傾向にある汚染空気を取り逃がすことなく、汚染空気の吸込み捕獲効率の高い空気清浄機能付き照明装置100を提供することができる。
具体的には、底面視で、底面カバー60が円形状に形成され、整流板80が円形状に形成されており、底面カバー60と整流板80により形成される吸込口流路が全方向に対して均一であり、周囲から均等なバランスでの吸込みが可能となっている。
このため、底面カバー60によりリモートコントローラ用受光部91が吸入流路801とを分離した構造となっているので、リモートコントローラ用受光部91が汚染空気に接触することがない。つまり、リモートコントローラ用受光部91が汚染空気により汚れることを防止することができる空気清浄機能付き照明装置100を提供することができる。
整流板80を備え、整流板80の外周縁部と底面カバー60との間に、汚染空気の吸込み流速を高める吸込み間隙を確保し、上昇に伴って広がる傾向にある汚染空気を取り逃がすことなく、汚染空気の吸込み捕獲効率の高い空気清浄機能付き照明装置100を提供することができる。
このため、照明装置100の下方から汚染空気を吸い込み、照明装置100の上方から清浄された空気を室内に吹き出すことができる空気清浄機能付き照明装置100を提供することができる。
例えば、底面カバー60はシェード20の内面に当接している形態を実施形態として説明したが、底面カバー60とシェード20の内面との間には多少の隙間があっても良いものである。すなわち、ファン30による吸引が行われているため、底面カバー60周辺の流れは通気部60aへと向かって流れているため、底面カバー60とシェード20との間に多少の隙間が存在しても汚染空気が照明部10の収容される空間には入り込むことはほとんどなく、照明部10の汚れを低減することができる。つまり、底面カバー60がシェード20の開口部を覆う状態とは、多少の隙間が存在することも含むものである。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
20 シェード(傘部)
20a 開口部(排気側開口部)
20b 開口部(吸気側開口部)
20c 固定部
20d 平坦部
20e 外周端部
20f 内面
20p 排気口
30 ファン(送風機)
31 ケーシング
31a 吸気口
31b 排気口
32 駆動モータ
33 多翼ファン(シロッコファン)
40 フィルタ
41 グリスフィルタ
42 脱煙フィルタ
43 脱臭フィルタ
50 ケース部
50a 吸気口
50b 排気口
50c 通風路
51 フィルタ収容ケース部
51b 排気口
52 ファン収容ケース部
52a 筒状本体部
52b 突出部
52c 側面部
52d 平坦部
54 支持部材
60 底面カバー
60a 通気部
60b 外周部
60c 段部
60d 係合部
60e 平坦部
60f 突出部
60g 平坦部
60h 傾斜面
60m 平坦部
60n 折返部
70 排気方向調整部
75 カバー部材
80 整流板
90 制御部
91 リモートコントローラ用受光部
95 電源コード
96 固定部材
100 空気清浄機能付き照明装置
210 空間(照明部の収容空間)
701 天井
708 リモートコントローラ
801 吸入流路
Claims (5)
- 空気清浄機能付き照明装置であって、
回転駆動により送風可能なファンと、
吸気口と排気口との間に通風路を形成した略筒形状のケース部と、
前記ケース部において、前記ファンの吸気側または排気側に設けられ、前記ファンの送風により空気清浄を行うフィルタと、
前記ケース部の周囲に設けられた照明部と、
前記ケース部および前記照明部を収容するとともに、前記ケース部の吸気側に開口部を備えるシェードと、
前記シェードの前記開口部を覆う状態で取り付けられ、前記ケース部の前記吸気口へ連通する通気部を備える光透過性の底面カバーと、を有し、
前記照明部は、前記シェードと前記ケース部と前記底面カバーとで囲まれる空間に収容されるように構成され、
前記底面カバーは、中央部に形成された前記通気部から下方に向かって拡径し、且つ、前記照明部を収容する空間に向かって径方向断面略凸形状に形成され、前記通気部と外周部の中間部分で、前記照明部の近傍に、該照明部に対して所定距離を確保すると共に下方に突出し、底面カバーの周方向の全周に渡って形成された段部を有し、
前記底面カバーの前記通気部の吸気側に配置された整流板を有し、前記整流板と前記底面カバーとの間に吸入流路が形成され、且つ、前記整流板は、底面視で前記段部より内側に設けられていることを特徴とする空気清浄機能付き照明装置。 - 前記整流板は、底面視で前記底面カバーの底面視と略相似形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機能付き照明装置。
- 前記照明部は、底面視で前記段部よりも外側に位置するように配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気清浄機能付き照明装置。
- 前記整流板は、底面視で前記ケース部の外周部よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の空気清浄機能付き照明装置。
- 前記整流板は、前記装置に対して着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の空気清浄機能付き照明装置。
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