JP6267723B2 - ネットワーク支援型d2dのための物理チャネル設計 - Google Patents

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Description

本明細書の実施形態は、ネットワークノード及びその方法に関するものである。特に、本明細書の実施形態は、物理チャネルの多重化に関するものである。
ユーザ装置(UE)等のデバイスは、例えば移動端末、無線端末及び/又は移動局としても知られている。デバイスは、セルラ無線システム又はセルラネットワークと称されることもある1つ又は複数の無線通信システムにおいて無線での通信が可能となっている。当該通信は、例えば、無線通信システム内に含まれる、2つのデバイス間で、デバイスと通常の電話との間で、及び/又は、無線アクセスネットワーク(RAN)及び場合によっては1つ以上のコアネットワークを介してデバイスとサーバとの間で行われうる。
いくつかの別の例を挙げると、デバイスは更に、携帯電話、セルラ電話又は無線機能を有するラップトップとも称されうる。本コンテキストにおけるデバイスは、例えば、RANを介してデバイス又はサーバ等の別のエンティティと音声及び/又はデータを通信可能な、ポータブル型、ポケット収納可能型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型又は車載型の携帯デバイスであってもよい。
無線通信システムは、複数のセルエリアに分割される地理的エリアをカバーし、各セルエリアは、基地局(例えば、使用される技術及び用語に依存して、「eNB」、「eNodeB」、「NodeB」、「B node」等と称されることもある無線基地局(RBS)、又はBTS(無線基地局装置))によってサービスが行われる。基地局は、送信電力及びそれによるセルサイズにも基づいて、例えば、マクロeNodeB、ホームeNodeB又はピコ基地局等の、異なるクラスの基地局であってもよい。セルは、基地局サイトにある基地局によって無線カバレッジが提供される地理的エリアである。基地局サイトに位置している1つの基地局は、1つ又は複数のセルにサービスを行いうる。更に、各基地局は、1つ又は複数の通信技術をサポートしうる。基地局は、無線周波数で動作する無線インタフェースを介して、当該基地局のレンジ内のデバイスと通信する。
いくつかのRANにおいて、複数の基地局は、例えば地上通信線又はマイクロ波によって、互いに接続されているか、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)の無線ネットワーク制御装置(RNC)等の無線ネットワーク制御装置に接続されているか、又はその両方である。例えばGSM(登録商標)において基地局制御装置(BSC)と称されることもある無線ネットワーク制御装置は、接続された複数の基地局の種々の動作を管理及び調整しうる。GSMは、Global System for Mobile Communications(元々は、Groupe Special Mobile)の略語である。
第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)のロング・ターム・エボリューション(LTE)では、eNodeB又は更にはeNBとも称されうる基地局は、1つ以上のコアネットワークに直接接続されうる。
UMTSは、GSMから発展した第3世代移動通信システムであり、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))アクセス技術に基づいて、改善された移動通信サービスを提供することが意図されている。UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)は、本質的には、デバイス用の、広帯域符号分割多元接続を使用した無線アクセスネットワークである。3GPPは、UTRAN及びGSMベースの無線アクセスネットワーク技術を更に発展させることに取り組んでいる。
3GPP GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)によれば、デバイスは、上りリンク方向及び下りリンク方向の最大転送速度を決定するマルチスロットクラスを有する。EDGEは、Enhanced Data rates for GSM Evolutionの略語である。2008年の末に、3GPP ロング・タームエボリューション(LTE)標準規格の最初のリリースであるリリース8が最終策定され、後続のリリースも最終策定されている。
3GPP LTEの近年の発展は、ホーム環境、オフィス環境、公共のホットスポット環境又は更には屋外環境においてローカルインターネットプロトコル(IP)ベースのサービスへのアクセスを容易にしている。ローカルIPアクセス及びローカル接続性についての重要な使用例の1つには、(典型的には、数十メートル未満であるが最大で数百メートルになることもある)互いに近接したデバイス間の直接通信が含まれる。
ネットワーク制御型のいわゆるデバイス・ツー・デバイス(D2D)通信では、無線アクセスネットワーク等のネットワークは、互いに近接したデバイスが、デバイス発見(device discovery)と称される処理において互いを発見し、且つ、基地局を介したリンクではなく、D2Dベアラ確立と称される直接リンクを確立するのを支援する。実際に、2つのデバイスがセルラ基地局を介して互いに通信する際、通信パスは、シングルホップの直接D2Dリンクとは対照的に、双方とも関連付けられたリソースを含む上りリンクホップ及び下りリンクホップを含む。本開示との関連では、下りリンク(DL)という表現は、基地局から移動局又はデバイスへの伝送パスに対して使用される。上りリンク(UL)という表現は、逆方向の(即ち、移動局又は通信デバイスから基地局への)伝送パスに対して使用される。
D2Dリンクの確立は、無線アクセスネットワークによって、又はD2Dペアのデバイスのいずれかによって開始される。ネットワーク開始型のD2Dリンクの確立では、ネットワークは、通信中の2つのデバイスが互いに近接していることを認識している。デバイス開始型のD2Dリンクの確立では、デバイスは、Bluetooth(登録商標)と同様、互いに近接していることを発見するとともに、D2Dリンクを確立するのに必要な機能のうちのいくつかも発見する。
ネットワーク制御型のD2D通信では、ネットワーク制御機能は、a)2つのデバイス間でそれらの近接度及び/又はD2Dリンク推定を判定するために使用される発見信号の提供、b)D2D発見信号及び/又はD2Dデータチャネル、及び/又はD2D制御チャネルに対するリソースの割り当て、c)少なくとも2つのデバイス間での情報の中継、d)D2Dリンクの少なくとも2つのデバイスのための接続パラメータ(例えば、実際の、最小の、最大の符号化方式及び変調方式等の電力設定、暗号/完全性保護のための転送ブロックのサイズ、パラメータ及び/又はセキュリティキー等のセグメンテーション設定、並びに、プロトコルパラメータ)の設定、のうち少なくとも1つを実行する。
LTE又は進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)における送信は、直交周波数分割多重(OFDM)に基づいており、OFDMのフォーマットは、OFDM時間‐周波数グリッドとしてモデル化される。OFDM時間‐周波数グリッドは、周波数値の一方の軸及び時間の他方の軸に含まれる。周波数軸は、典型的には15kHzに対応する間隔を有しうる多数の周波数サブキャリアに細分化され、時間軸は、OFDMシンボルの間隔で細分化される。
グリッド内において、物理リソースブロック(PRB又はRB)は、周波数領域における12個の連続したサブキャリア及び時間領域における1つのタイムスロット(0.5ms)で構成される伝送リソースの単位である。
D2Dデバイスが、基地局等のセルラアクセスポイントを介して通信しなければならないセルラデバイスと比較して、互いに非常に近接しているため、直接通信モード、即ちD2D通信は、従来のセルラ技術に対して、次のような多数の潜在的な利得を可能にする。
・キャパシティ利得:第1に、D2Dとセルラ層との間のOFDM RB等の無線リソースが再利用されうる、即ち、再利用利得である。第2に、セルラアクセスポイントを介する2ホップリンクとは対照的に、D2Dリンクは、送信機ポイントと受信機ポイントとの間のシングルホップを使用する、即ち、ホップ利得である。
・ピークレート利得:近接度及び潜在的に有利な伝搬条件に起因して、高次の変調及び符号化方式(MCS)を適用でき、それにより、達成可能な最大データレートを更に高めることができる、即ち、近接度利得である。
・遅延時間利得:デバイスが直接リンクを介して通信する場合、基地局転送はショートカットされ、エンド・ツー・エンド遅延が減少しうる。
セルラネットワークとD2Dネットワークとの2つのシステムが共存する結果として生じるセルラ及びD2D混在ネットワークでは、物理層(PHY)チャネル設計は、システム間の干渉(即ち、セルラサブシステムとD2Dサブシステムとの間の干渉)を考慮しなければならない。システムの共存により、結果として2種類の干渉、1)同一チャネル又は同一RBの干渉(即ち、同一のRB上の干渉)と、2)帯域内放射(in-band emission)に起因したチャネル間又はRB間の干渉(即ち、帯域内における、割り当てられているRBから未割り当ての(un-allocated)RBへの干渉)と、が発生する可能性がある。ここで、帯域は、連続した周波数範囲(3GPP TS 36.101, EUTRA User Equipment (UE) radio transmission and reception, 2012.03において3GPPが規定した複数の帯域)として規定されてもよく、対応する搬送波周波数は、周波数帯域全体にまたがる無線信号を搬送するために使用される特定の周波数である。
3GPP(3GPP TS 36.101, EUTRA User Equipment (UE) radio transmission and reception, 2012.03)によって規定された以下の表に示されるように、帯域内放射(即ち、帯域内における、割り当てられているRBから未割り当てのRBへの干渉)は、システム帯域幅、割り当てられたRBのサイズ、エラー・ベクトル・マグニチュード(EVM)、送信電力等についての特定の値に依存して、種々のケースについての種々のレベルに制限される。第1には、一般的なケース、即ち、測定帯域幅が1RBであり、且つ、限界が、割り当てられているRB毎に測定された平均電力に対する、1つの未割り当てのRBにおいて測定された電力の比率として表現される場合であり、平均化は、割り当てられている全てのRBにわたって行われる。第2には、イメージ周波数(影像周波数)のケース、即ち、この限界に対して適用可能な周波数が、中央の搬送波周波数に対して対称であることに基づいて、割り当てられた帯域幅の反転に含まれるが、割り当てられているあらゆるRBを除外したものである場合。第3に、搬送波周波数リークのケース、即ち、この限界に対して適用可能な周波数が、DC周波数を含むRB又はDC周波数に隣接するRBに含まれるが、割り当てられているあらゆるRBを除外していたものである場合。
ここで、NRBは、送信帯域幅設定として定義され、リソースブロックの単位で表され、LCRBsは、隣接するリソースブロック割り当ての長さとして定義され、|ΔRB|は、割り当てられているRBと測定された未割り当てのRBとの間の開始周波数オフセットとして定義され、PRBは、割り当てられているRBにおいて180kHz毎の、dBmで測定された送信電力として定義される。簡易な計算は、以下の通りであってもよい。一般的な項目の場合、5MHzの帯域幅、送信シグナリングがEVM=0.175であるセルラデバイスに割り当てられた5個のRB、Tx電力=23dBmが与えられたとすると、帯域内放射は、I=max[−32,−18−x,−57]となる。ここで、xは、割り当てられているRBと測定された未割り当てのRBとの間の開始周波数オフセットであり、例えば、割り当てられた帯域幅の外側の第1の隣接RBについてx=0、第2の隣接RBについてx=1であり、即ち、−18〜−32dBからの放射が生じる。この放射は、割り当てられているRBについてのより大きなサイズ、割り当てられているRBに最も近接したRB、より大きなEVMに対してより深刻となる。図1に示されるように、−30dBの放射が想定される場合であっても、10m等の、近くのセルラデバイスによって、隣接する帯域におけるD2D通信に障害が生じる。IMT−A(International Mobile Telecommunications-Advanced)屋内見通し外(NLOS)のパスロスモデルによれば43.33*log10(10m)+11.5+20*log10(2GHz)=60.82dBである。
このため、同一チャネル及び/又はチャネル間の干渉は、混在無線ネットワークにおいて問題である。
したがって、本明細書の実施形態の目的は、セルラ/D2D混在無線ネットワークにおける性能を向上させる方法を提供することである。
実施形態の第1の態様によれば、本目的は、ネットワークノードとデバイスとの間で物理チャネルを多重化するための、ネットワークノードにおける方法によって達成される。ネットワークノード及びデバイスは、混在無線ネットワークに含まれる。混在無線ネットワークは、1つ以上のセルラチャネルを含むセルラネットワークと、1つ以上のデバイス・ツー・デバイス(D2D)チャネルを含むD2Dネットワークとを更に含む。ネットワークノードは、セルラチャネルの第1のグループとD2Dチャネルの第1のグループとの間で、物理チャネルを時分割多重化する。ネットワークノードは、セルラチャネルの第2のグループとD2Dチャネルの第1のグループとの間で、物理チャネルを周波数分割多重化する。
実施形態の第2の態様によれば、本目的は、ネットワークノードとデバイスとの間で物理チャネルを多重化するためのネットワークノードによって達成される。ネットワークノード及びデバイスは、混在無線ネットワークに含まれる。混在無線ネットワークは、1つ以上のセルラチャネルを含むセルラネットワークと、1つ以上のデバイス・ツー・デバイス(D2D)チャネルを含むD2Dネットワークとを更に含む。ネットワークノードは、セルラチャネルの第1のグループとD2Dチャネルの第1のグループとの間で、物理チャネルを時分割多重化し、セルラチャネルの第2のグループとD2Dチャネルの第1のグループとの間で、物理チャネルを周波数分割多重化する処理回路を備える。
物理チャネルが多重化されるため、セルラチャネルとD2Dチャネルとの間の同一チャネル及びチャネル間の干渉が回避又は軽減される。それにより性能が向上する。
本明細書の実施形態の利点は、セルラチャネルとD2Dチャネルとの間の同一チャネル及びチャネル間の干渉を回避又は軽減するために、簡略化されたPHYチャネル設計を提供することである。
本明細書の実施形態に係る更なる利点は、セルラチャネルとD2Dチャネルとの間の同一チャネル及びチャネル間の干渉を回避又は軽減するPHYチャネル設計であり、更には無線リソースを最大限使用することである。
本明細書の実施形態に係る更なる利点は、HARQタイミングに関する、セルラシステム用の現在の3GPP LTE仕様との後方互換性の提供である。
本明細書の実施形態に係る他の更なる利点は、セルラデバイスとD2Dデバイスとの比率を制御するための、ネットワークの簡易且つ柔軟な実現である。
添付図面を参照して、本明細書の実施形態の例をより詳細に説明する。
図1は、帯域内放射の効果を示す概略図である。 図2は、無線通信システムにおける実施形態を示す概略的なブロック図である。 図3は、ネットワークノードにおける方法の実施形態を示すフローチャートである。 図4は、セルラ専用ULサブフレーム及びD2Dに対応したULサブフレームのフレーム構造の実施形態を示す概略図である。 図5は、帯域内放射の3GPP要求条件を示すグラフである。 図6は、PHYチャネル設計の実施形態を示す概略図である。 図7は、PHYチャネル設計の実施形態を示す概略図である。 図8は、PHYチャネル設計の実施形態を示す概略図である。 図9は、PHYチャネル設計の実施形態を示す概略図である。 図10は、PHYチャネル設計の実施形態を示す概略図である。 図11は、PHYチャネル設計の実施形態を示す概略図である。 図12は、PHYチャネル設計の実施形態を示す概略図である。 図13は、PHYチャネル設計の実施形態を示す概略図である。 図14は、PHYチャネル設計の実施形態を示す概略図である。 図15は、D2D HARQタイミングの実施形態を示す概略図である。 図16は、ネットワークノードの実施形態を示す概略ブロック図である。
図2は、本明細書の実施形態が実現されうる混在無線ネットワーク100を示す。混在無線ネットワーク100は、LTE、WCDMA(広帯域符号分割多元接続)、GSM(Global System for Mobile Communications)ネットワーク、あらゆる3GPPセルラネットワーク、あらゆる3GPP2セルラネットワーク、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)ネットワーク、WiFiネットワーク、あるいはあらゆる無線ネットワーク又は無線システム等の無線通信ネットワークである。
混在無線ネットワーク100は、セルラネットワーク及びD2Dネットワークを含む。
混在無線ネットワーク100はネットワークノード110を含む。ネットワークノード110は、例えば、eNB、eNodeB若しくはホームNode B、ホームeNode B、フェムト基地局、BS、ピコBS、又は、混在無線ネットワーク100においてデバイス又はマシンタイプの通信デバイスにサービスを行うことができる他のあらゆるネットワークユニット等の基地局である。いくつかの特定の実施形態において、ネットワークノード110は、静止中継ノード、移動中継ノード、又はユーザ装置等のデバイスである。混在無線ネットワーク100は、セルエリアに分割される地理的エリアをカバーする。各セルエリアは、ネットワークノードによってサービスが行われ、1つのネットワークノードが、1つ又は複数のセルにサービスを行ってもよい。図2に示される例において、ネットワークノード110は、基地局であり、セル115にサービスを行っている。ネットワークノード110は、送信電力及びそれによりセルサイズにも基づいて、例えばマクロeNodeB、ホームeNodeB又はピコ基地局等の異なるクラスのネットワークノードであってもよい。典型的には、混在無線ネットワーク100は、それぞれのネットワークノードによってサービスが行われる、115に類似したより多くのセルを含みうる。説明を簡単にするために、これは図2には示されない。ネットワークノード110は、1つ又は複数の通信技術をサポートし、その名称は使用される技術及び用語に依存する。3GPP LTEにおいて、eNodeB又は更にはeNBとも称されるネットワークノードは、1つ以上のコアネットワークに直接接続されうる。
混在無線ネットワーク100は、セル115内に位置する第1のデバイス121、第2のデバイス122及び第3のデバイス123を少なくとも更に含む。第1のデバイス121、第2のデバイス122又は第3のデバイス123のうちのいずれかは、例えば移動端末、無線端末及び/又は移動局としても知られているUE等の無線通信デバイスである。デバイスはワイヤレスであり、即ち、デバイスは、セルラ無線システム又はセルラネットワークとも称されることもある無線ネットワークにおいて無線で通信できる。当該通信は、例えば2つのデバイス間、デバイスと通常の電話との間、及び/又はデバイスとサーバとの間で行われる。通信は、例えば無線ネットワーク内に含まれたRAN及び場合によっては1つ以上のコアネットワークを介して行われうる。
いくつかの別の例を挙げると、デバイス121,122及び123は更に、携帯電話、セルラ電話又は無線機能を有するラップトップと称されてもよい。例えば本明細書のコンテキストにおけるデバイス121,122及び123は、RANを介して他のエンティティと音声及び/又はデータを通信可能な、ポータブル型、ポケット収納可能型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型又は車載型の移動デバイスであってもよく、他のエンティティは、例えば、サーバ、ラップトップ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線機能を有するサーフプレートと称されることもあるタブレットコンピュータ、マシンツーマシン(M2M)デバイス、プリンタ若しくはファイルストレージデバイス等の無線インタフェースを搭載したデバイス、又は、セルラ通信システムにおいてD2Dリンクを介して、及び無線リンクを介して通信可能な他のあらゆる無線ネットワークユニットである。いくつかの実施形態において、デバイス121,122及び123は更に、ネットワークノードと称されてもよい。
第1のデバイス121は、セルラネットワークに含まれ、第1のデバイス121がネットワークノード110ではないいくつかの実施形態において、第1のデバイス121は、ネットワークノード110によってサービスが行われるセル115内に存在する場合、無線リンク131を介し、ネットワークノード110を介して、混在無線ネットワーク100内で通信するように構成される。
この例において、第2のデバイス122及び第3のデバイス123もセル115内に位置している。しかし、他の実施形態において、第2のデバイス122及び/又は第3のデバイス123は、セル115の近くの他のセルに位置していてもよいが、互いの無線レンジ内にある。第2のデバイス122及び第3のデバイス123は、ネットワークノード110によってサービスが行われるセル115又は他のネットワークノードによってサービスが隣接セルに存在する場合、無線リンクを介し(例えば、第2のデバイス122がネットワークノード110ではないいくつかの実施形態では無線リンク132、及び第3のデバイス123がネットワークノード110ではないいくつかの実施形態では無線リンク133をそれぞれ介し)、ネットワークノード110又は近隣のセルにサービスを行っている他のネットワークノードを介して、混在無線ネットワーク100内で通信するように構成される。第2のデバイス122及び第3のデバイス123は、更に、例えばD2Dリンク140を介して互いに通信でき、又は無線D2D通信を使用する他のデバイスと通信でき、D2Dネットワークに含まれる。
デバイス121,122及び123の各々は、セルラ通信又はD2D通信のいずれか一方又は両方を使用して通信するように構成される。しかし、説明を目的として、以下の議論では、第1の無線デバイス121はセルラ通信を使用するものと理解され、第2の無線デバイス122及び第3の無線デバイス123はD2D通信を使用するものと理解される。
上述したように、混在セルラ/D2D無線ネットワーク100では、同一のネットワーク内にセルラシステム及びD2Dシステムが共存することによって、システム間の干渉の問題が発生する。D2D通信は、典型的には、より少ないトラフィックによって特徴付けられるセルラULリソース上に配置されうる。
いくつかの実施形態において、D2D機能は、3GPPの周波数分割複信(FDD)及び時分割複信(TDD)LTEのフレームワークに基づいて実現されると考えられる。上述したように、背景技術のセクションで説明したLTEシステムにおけるPHYチャネル構造を考慮すると、同一の混在無線ネットワーク100においてセルラシステム及びD2Dシステムが共存することによって、結果として2種類の干渉、1)同一RBの干渉(即ち同一のRB上の干渉)と、2)帯域内放射によるRB間の干渉(即ち、時間次元で、帯域内における割り当てられているRBから未割り当てのRBへの干渉)とが、発生する可能性がある。
このため、あまりに多くの干渉なしでセルラ通信及びD2D通信が行われるように、混在無線ネットワーク100に存在する干渉の問題を克服する方法が必要である。本明細書の実施形態は、同一チャネル及び/又はチャネル間の干渉を最小限にする又は回避するように、混在ネットワーク用のPHYチャネルを設計することによって、この干渉の問題を克服することを目的とする。
原則として、及び同一RBの干渉(即ち、同一のRB上の干渉)の問題を解決するために、ネットワークノード110は、干渉を測定するようにデバイスを予め設定(pre-confiure)し、デバイスからの測定報告に基づいて、それに応じて、セルラ送信とD2D受信との衝突を回避するようにデバイスのスケジューリングを行う。しかし、セルラチャネル品質指標(CQI)等のセルラチャネル及び個別スケジューリング要求(D−SR)物理上り制御チャネル(PUCCH)チャネルのうちの一部は、固定のタイミング及びリソース割り当てで予めスケジューリングされる(即ち、静的に予め設定される)一方で、ユーザは、随時D2D通信を確立したいと考える。D2D通信は、随時、即ち、任意の無線リソース上で行える場合、D2D通信は、ネットワークによって静的に予め設定される送信及び典型的にはより高い電力で送信されるセルラ送信と衝突する可能性があり、典型的にはより低い電力で送信されるD2D通信と干渉する可能性がある。したがって、ネットワークノード110は、干渉を回避するためにこれを考慮する必要がある。同一のスケジューリングが全てのチャネルに適用されなくてもよい。スケジューリングは、リソース割り当て及び送信電力の調整等の、全てのチャネルの送信特性に合わせられる。例えば、セル115の中心に位置するデバイスは、セル115の中心から外れた部分に位置し、且つ、より大きな干渉を引き起こす可能性のあるデバイスと比較して、より低い電力で送信しており、それ故に大きな干渉を引き起こさない。他のデバイスから遠く離れて位置しているデバイスからの送信も、隣接し、且つ、より大きな干渉も引き起こす可能性のあるデバイスからの送信よりも低い電力で、デバイスによって受信される。このため、後述されるように、ネットワークノード110は、セル115において種々のデバイスをスケジューリングする際に、これらの種々の送信/受信特性を考慮に入れる。
次に、図3に示すフローチャートを参照して、ネットワークノード110とデバイス121,122,123との間で物理チャネルを多重化するための、ネットワークノード110における方法の実施形態について説明する。上述のように、ネットワークノード110及びデバイス121,122,123は、混在無線ネットワーク100に含まれる。混在無線ネットワーク100は、1つ以上のセルラチャネルを含むセルラネットワークを含み、D2Dネットワークは、1つ以上のD2Dチャネルを含む。ネットワークノード110は、基地局、静止中継ノード、移動中継ノード、第1のデバイス121、第2のデバイス122、第3のデバイス123、並びに第1のデバイス121、第2のデバイス122及び第3のデバイス123以外の無線デバイスのうちのいずれか1つである。
本方法は、以下の動作を含み、それらの動作は、以下で説明する順序以外の適切な順序で実行されてもよい。いくつかの実施形態では全ての動作が実行されてもよい一方で、他の実施形態では一部の動作のみが実行されてもよい。
<動作301>
混在無線ネットワーク100の干渉の問題を処理するために、この動作において、ネットワークノード110は、静的に予め設定されたチャネルの問題に対処する。これらのチャネルにより生じた干渉が経時変化するという事実に起因して、それらのスケジューリングに従って、これらのチャネルの干渉を管理するには、再設定の繰り返し及びそれ故に高いシグナリングオーバヘッドが必要である。この再設定の繰り返しを回避するために、及びそれ故に再設定シグナリングオーバヘッドを省くために、ネットワークノード110がセルラチャネルのうちの一部及びD2Dチャネルのうちの一部を異なる時間にスケジューリングし、それにより、それらは同一の時間に送信せず、互いに干渉しない。このため、この動作において、ネットワークノード110は、制御不可能なチャネル間の干渉を回避するために、セルラチャネルの第1のグループとD2Dチャネルの第1のグループとの間で物理チャネルにおいて時分割多重化を実行する。これは、ネットワークノード110からの下りリンク制御シグナリングによって(例えば、DCI(下りリンク制御インジケータ)、MAC CE(メディアアクセス制御レイヤ制御エレメント)及びRRC(無線リソース制御)シグナリングによって)、共同して実現される。いくつかの実施形態では、セルラチャネルの第1のグループは、固定のタイミング及びリソース位置で予めスケジューリングされる1つ以上のセルラチャネルを含みうる。いくつかの特定の実施形態では、セルラチャネルの第1のグループは、PUCCH D−SR/CQIチャネルを含み、D2Dチャネルの第1のグループは、D2D制御チャネル(DCCH)及びD2D共有チャネル(DSCH)を含みうる。いくつかの特定の実施形態では、セルラチャネル411,412の第1のグループは、PUCCH確認応答/否定確認応答(A/N)チャネルを更に含みうる。
DCCHは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)確認応答/否定確認応答(A/N)フィードバックを搬送するために使用されるセルラPUCCHと同様の方法で、D2Dペアによって使用され、PUCCH設計の既存のフォーマットが、DCCHによって再利用されうる。DSCHは、D2Dデータ送信、HARQ A/Nの帯域内制御シグナリング及びバッファ状態報告(BSR)パワーヘッドルーム(PHR:Power Head Room)等を搬送するために使用されるセルラ物理上り共有チャネル(PUSCH)と同様の方法で、D2Dによって使用される。
チャネル間の干渉を回避するための、セルラチャネルの第1のグループとD2Dチャネルの第1のグループとの間の時分割多重化により、結果として、2種類のULサブフレーム(即ち、セルラ専用サブフレームとD2D及びセルラ対応サブフレーム)が得られる。これは、図4の特定の実施形態に示されており、図4は、物理チャネル400、セルラ専用サブフレーム401、D2D及びセルラ対応サブフレーム402、セルラチャネル411,412の第1のグループ、セルラチャネル421の第2のグループ、並びに、D2Dチャネル431,432の第1のグループを示している。物理チャネル400は、セルラ専用サブフレーム401と関連付けられるセルラチャネル411,412の第1のグループと、D2D及びセルラ対応サブフレーム402と関連付けられるD2Dチャネル431,432の第1のグループとの間で時分割多重化される。図示されるように、図4の実施形態では、セルラチャネル411,412の第1のグループは、セルラPUCCH D−SR/CQI、PUCCH A/N及びPUSCHを含み、セルラチャネル421の第2のグループは、PUCCH A/Nを含み、D2Dチャネル431,432の第1のグループは、DCCH及びDSCHを含む。以下では、図4について更に説明する。
セルラチャネルの第1のグループとD2Dチャネルの第1のグループとの間の時分割多重化は、静的に予め設定されたセルラ送信からD2D通信への帯域内放射の問題を克服するための方法を提供する。
<動作302>
例えばセルラPUCCH A/N等の静的に予め設定されない他のチャネルの場合、ネットワークノード110は、DL物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)等の、混在無線ネットワーク100におけるチャネルの動的スケジューリングに依存して、干渉を調整する。これは、PDSCHとACK/NACKフィードバック用のPUCCHの上りリンク送信との間に固定のタイミング及びリソース位置マッピングの関係(即ち、PDSCHのスケジューリングに基づいて算出された特定のリソース位置におけるPDSCHの後に4ms)があるためである。したがって、PUCCH(即ち、ACK/NACKフィードバック)からの干渉を回避する方法は、PDSCH上の下りリンク・データ送信を制限することでありうる。CQI D−SRと比較すると、HARQ A/Nは全てのDLサブフレームにおけるPDSCHによりトリガされるため、PUCCH A/Nとの時分割多重化を達成することは実際には不可能である。これらのチャネルについて、ネットワークノード110は、セルラチャネルのうちの一部とD2Dチャネルのうちの一部とを異なる周波数の範囲でスケジューリングすることによって、互いの周波数で送信することによで干渉しないようにする。
このため、この動作において、ネットワークノード110は、セルラ上りリンク送信及びD2Dデータ送信の両方のリソース割り当てを制御することによって、物理チャネル400において、セルラチャネル421の第2のグループとD2Dチャネル431,432の第1のグループとの間で周波数分割多重化を更に実行する。いくつかの実施形態において、セルラチャネル421の第2のグループは、他のセルラチャネルのシグナリングに依存する、PUCCH A/Nチャネル等の1つ以上のセルラチャネルを含みうる。D2Dチャネル431,432の第1のグループは、上述したものと同一である。
上述したように、いくつかの実施形態において、上述の時分割多重化動作及び周波数分割多重化動作の結果、2種類のサブフレーム、即ち、セルラ専用サブフレーム401と、D2D及びセルラ対応サブフレーム402と、を含む物理チャネルが得られる。セルラ専用サブフレーム401は、セルラチャネル411,412の第1のグループと関連付けられ、D2D及びセルラ対応サブフレーム402は、セルラチャネル421の第2のグループ及びD2Dチャネル431,432の第1のグループと関連付けられる。図4に示されるようないくつかの実施形態において、セルラ専用サブフレーム401は、周波数分割多重化されるセルラPUCCH及びPUSCHを含みうる、従来のセルラULサブフレームであり、D2D及びセルラ対応サブフレーム402は、セルラPUCCH A/NとD2D DCCH及びDSCHとを含みうる。
D2D及びセルラ対応サブフレーム402において第1のデバイス121等のセルラデバイスを割り当てることによって、再利用から高いスペクトル効率を達成することを目的とする。この方式は、D2D及びセルラ対応サブフレーム402上でリソースを再利用できるようにしうる。これが実行されない場合には、D2D通信は、システム間の干渉を回避するために専用の方法でリソースを使用してもよい。しかし、これらの実施形態では、再利用利得はより低くなる。いくつかの特定の実施形態では、セルラチャネル411,412の第1のグループ及びセルラチャネル421の第2のグループのうちの少なくとも一方は、更に、セルラPUSCHを含んでもよい。しかし、他の実施形態では、D2D及びセルラ対応サブフレーム402に、セルラPUSCHが存在しなくてもよい。これら後者の実施形態では、D2D通信でリソースを再利用するセルラデバイスが存在しなくてもよい。
<動作303>
いくつかの実施形態において、D2D及びセルラ対応サブフレーム402に割り当てられる又は既に割り当てられている各セルラデバイス121について、ネットワークノード110は、各セルラデバイス121が割り当てられる又は既に割り当てられているD2D及びセルラ対応サブフレーム402における1つ以上のアクティブなD2Dデバイス122,123の干渉に関する情報を取得しうる。これは、例えば、セルラ参照信号(RS)のセットにおけるD2Dデバイスの測定を予め設定することによって行われうる。いずれかのセルラRSが大きな干渉源として識別される場合、それがネットワークに報告されうる。
上述したように、チャネルによって引き起こされた干渉は、チャネルの送信電力に依存する。送信電力は、セル115内のデバイスの位置に依存してデバイス毎に異なる。例えば、セル115のセル中心に位置するデバイスは、セル115の中心から外れた部分に位置し、且つ、より大きな干渉を引き起こす可能性のあるデバイスと比較して、より低い電力で送信しうるため、大きな干渉を引き起こさない。他のデバイスから遠く離れた位置にあるデバイスも、隣接し、且つ、より大きな干渉を引き起こす可能性のあるデバイスと比較して、より低い電力で受信されうるため、大きな干渉を引き起こさない。このため、ネットワークノード110は、D2D及びセルラ対応サブフレーム402においてセル115の種々のデバイスをスケジューリングする際に、これらの種々の送信/受信特性を考慮に入れうる。したがって、帯域内放射の問題を解決するために、ネットワークノード110は、同一のRBだけではなく同一のスロットに隣接するRBにおいて、D2Dデバイス及び近くのセルラデバイスをスケジューリングすることを回避する必要がありうる。即ち、ネットワークノード110は、同一のスロットにおいて、セル中心の(即ち、低送信電力の)セルラデバイスのみをスケジューリングする。より高いセルラ送信電力(セルラデバイスに対して最大23dBm)の場合、干渉レベルは、遠く離れた近隣RBに対してでさえ、より高くなる(例えば、図5に示されるように約−80dBmである)。したがって、他の実施形態では、ネットワークノード110は、D2D及びセルラ対応サブフレームにおいて高電力チャネルを回避するために、動的DLスケジューリングに依存しうる。例えば、デバイスが第5番目のULサブフレームにおいてA/Nフィードバックを送信することは望ましくないであろう。A/Nのタイミング及び位置は一対一でDLデータにマッピングされるため、ネットワークノード110はULスケジューリングを制御できない。しかし、ネットワークノード110は、DLスケジューリングを制御でき、デバイスが第1番目のDLサブフレームにおいてスケジューリングされないように、且つ、第5番目のULサブフレームにおいてスケジューリングされるデバイスがないように、DLスケジューリングを強制しうる。ネットワークノード110は、D2D通信に対してどの干渉レベルが許容範囲内であるかを判定する。このレベルによって、それを上回るとD2D通信において干渉が高すぎる可能性がある閾値が設定されることになり、それ故に、ネットワークノード110は、D2D及びセルラ対応サブフレームにおいてそれに応じてデバイスをスケジューリングする必要がありうる。この閾値は、例えばA(即ち、D2D通信の目標SINR(信号対干渉及び雑音比)及びB(即ち、実現されたD2D信号電力)によって、更にはC(即ち、干渉の周波数間損失率)を一緒に考慮することによって、B*C/Aとして判定される。
いくつかの実施形態において、D2D及びセルラ対応サブフレーム402に割り当てられる第1のセルラデバイス121等のセルラデバイス毎に、全てのアクティブなD2Dデバイス122,123は、同一チャネル又はチャネル間の干渉を回避するために予め干渉を検出して、その情報をネットワークノード110に送信する必要がありうる。他の実施形態では、D2Dデバイス122,123からのチャネル間の干渉を測定するのがネットワークノード110自体であってもよい。これは、D2D及びセルラ対応サブフレーム402における全てのアクティブなD2Dデバイス122,123による干渉測定により実行されてもよく、それ故に、許容範囲外の同一チャネル又はチャネル間の干渉(即ち、干渉閾値を上回る干渉)を検出したD2Dデバイスは、ネットワークノード110に報告しうる。帯域内放射を考慮すると、この干渉の安全レベル又は閾値は、同一チャネル及びチャネル間の干渉によって異なってもよく、その結果、干渉報告は、同一チャネルの干渉は有害である一方、チャネル間の干渉は許容範囲内であることを示しうる。
このため、いくつかの実施形態において、干渉に関する情報を取得することは、干渉を測定することと、D2Dデバイス122,123の少なくとも1つから干渉に関する情報を受信することと、のうちの1つを含む。これは、RRCシグナリングを介して、デバイス122,123の無線リソース管理(RRM)測定及び報告機構を予め設定することによって実現されうる。そして、トリガ条件が満たされる限り(即ち、ある閾値が達成される、ネットワークノードとデバイスとの間の大きなパスロス、隣接セルの信号が特定のレベルを上回る場合等)、デバイス122,123は、測定報告をネットワーク110へ送信しうる。
いくつかの実施形態において、セルラデバイスの1つからのPHR報告が、デバイス電力増加のための余地がある特定の閾値を上回ることを示す時を解析することによって、ネットワークは、送信の位置又は電力に起因した干渉を引き起こすセルラデバイス及びD2Dデバイスを認識しうる。PHRは、推定電力ヘッドルーム(即ち、dBで表される、現在のサブフレームにおける公称のデバイス最大送信電力と、PUSCH送信のための推定電力との差分)を示すための、デバイスによって報告される指標である。
他の実施形態において、デバイスの潜在的な干渉は、位置特定方法又は測位方法によって判定されうる。このため、いくつかの実施形態において、第1の電力閾値を下回る電力で送信しているデバイス(例えば、セル中心のデバイス及びD2Dデバイス122,123から遠く離れたデバイス)は、全地球測位システム(GPS)等の測位センサによってそれらの位置をネットワークノード110に報告することで、検出されうる。
いくつかの実施形態において、この/これらの測定は、122及び123等のD2Dデバイスにより実行されうる。GPS及びPHRに依存することは、測定報告と比較して、より低いシグナリングオーバヘッドを伴う。したがって、ネットワークノード110が、単にセル中心のデバイス(即ち、低干渉デバイスのサブセット)を識別したいと望むいくつかの実施形態では、ネットワークノード110は、GPS及び/又はPHRのみに依存しうる。
<動作304>
D2D及びセルラ対応サブフレーム402におけるセルラチャネル及びD2Dチャネルのスケジューリングによって、結果として、背景技術のセクションで上述したようなRB間(即ち、帯域内)の干渉の問題が生じる可能性があり、これは、送信D2Dチャネルの低電力の送信についての周波数に近接して割り当てられる、セルラチャネルの送信の高電力に起因する。D2D及びセルラ対応サブフレーム402における、送信セルラチャネルについての高電力の割り当てと、送信D2Dチャネルについての低電力の割り当てとの間のこの問題を克服するために、ある程度の周波数分離(即ち、マージン)が許容されてもよい。即ち、ある特定の周波数範囲をいずれのチャネルにも割り当てないことである。
したがって、いくつかの実施形態において、ネットワークノード110は、帯域内の干渉を回避するために、セルラチャネル421の第2のグループとD2Dチャネル431,432の第1のグループとの間に、RBマージン等の周波数マージン440を設定しうる。これは、セルラ上りリンク送信及びD2Dデータ送信の両方のリソース割り当てを制御することによって実現されうる。このため、ネットワークノード110は、周波数間の干渉を回避又は軽減するために、セルラチャネル421の第2のグループとD2Dチャネル431,432の第1のグループとを、2つの割り当てにおいて、それら2つのグループの中間に十分に大きなマージンをとってスケジューリングしてもよい。中間のマージンが大きいほど、セルラチャネル421の第2のグループとD2Dチャネル431,432の第1のグループとが、互いに引き起こしうる周波数間の干渉が少なくなる。
いくつかの実施形態では、PUCCH A/N等のセルラチャネル421の第2のグループにおけるチャネルからの干渉を回避するために、RBマージンが使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、図4に示されたような例の場合、サブフレームの外側のセグメントに配置されるセルラPUCCHからの最大のRBマージン440を提供するために、D2D DCCHは、帯域の中心に割り当てられてもよい。
そこで、D2D及びセルラ対応サブフレーム402において割り当てられたチャネル間の干渉を回避するためには、RBマージン440はどのくらいの大きさであるかという疑問が生じる。図5に示されるように、20MHzのLTEシステムについての3GPP要求条件によれば、0dBmのセルラUL二相位相シフトキーイング/四位位相シフトキーイング(BPSK/QPSK)送信は、隣接RBに対して帯域内干渉を種々のレベルに制限するが、第7番目のRBからの安定したレベルを維持しうる。このため、7個のRBのRBマージンは、帯域内放射が、D2D通信のために許容範囲内の−105dBmのままであることを保証しうる。
このため、いくつかの実施形態において、D2D及びセルラ対応サブフレーム402のチャネル間に設定されるRBマージン440は、7個以上のRBを含みうる。いくつかの特定の実施形態では、RBマージン440は7個のRBであってもよい。
いくつかの実施形態において、RBマージン440の設定は、干渉回避に基づいて動的であってもよい。即ち、RBマージン440は、取得された干渉が上述の干渉閾値を上回るか又は下回るかに基づいて、使用されてもよいし使用されなくてもよい。換言すると、RB間の干渉が、最も近接したRBに対してさえも許容範囲内として測定される場合(例えば、−105dBm)、そのようなRBマージン440は必要ないだろう。例えばいくつかの実施形態において、セルラPUSCH及びD2D DSCHの位置は、干渉回避を考慮するネットワークノード110によって動的に決定されてもよく、即ち、それらは、必ずしもRBマージン440によって分離されなくてもよい。このため、いくつかの実施形態では、周波数マージン440の設定は、干渉に関する取得された情報が干渉閾値を上回る場合に行われうる。
<動作305>
上述したように、いくつかの実施形態では、D2D及びセルラ対応したサブフレーム402におけるスケジューリング及びリソースの再利用を実行するためには、同一チャネル及びチャネル間の干渉の測定が必要となりうる。
ネットワークノード110が干渉情報を取得する実施形態において、第1のデバイス121及びD2Dデバイス122,123等の安全なセルラデバイスの共同スケジューリング(即ち、ペアリング)は、D2Dデバイス122,123又はネットワークノード110自体からの干渉報告が、例えばデバイスのモビリティに起因して、干渉が許容範囲外になる(即ち、干渉閾値を上回る)ことを指摘するまでの間、継続しうる。その後、干渉しているセルラデバイス又は干渉を受けているD2Dデバイスは、共同スケジューリンググループから離脱し、セルラ専用サブフレーム401又はD2D及びセルラ対応サブフレーム402においてスケジューリングされうる。
このため、帯域内の干渉の問題を克服する1つの方法は、送信電力に基づいて、D2D及びセルラ対応サブフレーム402における第1のデバイス121等のセルラデバイスの割り当てを制限することである。例えば、セル中心のデバイス(即ち、低送信電力のデバイス)のみが、D2D及びセルラ対応サブフレーム402におけるそれぞれの位置において許可されうる。

これらの実施形態では、例えばセルラPUCCHとD2D DSCH及び/又はDCCHとの間に、上述したようなRBマージン440があってもよい。別のオプションは、D2Dデバイスから遠く離れており(即ち、セルエッジであってもよい)、且つ、GPSの支援又はD2Dデバイス等によるパスロス/干渉測定が実装されうるセルラデバイスが、対応するDLサブフレームにおいてスケジューリングされうることである。これらの実施形態では、より小さなRBマージン440があってもよく、あるいはRBマージン440がなくてもよい。
第2のオプションはより多くのシグナリングオーバヘッドを引き起こしうるD2Dデバイスの測定に依存するため、第1のオプションは、第2のオプションより実現しやすいであろう。しかし、それは結果として、RBマージン440の使用に起因して、送信のために、D2D RBの使用をある程度制限することになりうる。両方のオプションは、スケジューリングの実装例に依存しうるとともに、経時変化しうる。D2Dの測定によって、セルラPUSCHが許容範囲内の干渉を引き起こすものとして検出される、いくつかの実施形態では、それは、RBマージン440のスペースに配置されうることで、依然として全てのRBが使用されうる。
この動作において及び上述の説明に基づけば、D2D及びセルラ対応サブフレーム402がセルラチャネル421の第2のグループについての位置を有するいくつかの実施形態では、ネットワークノード110は、セルラチャネル421の第2のグループについての位置において第1の電力閾値を下回って送信するセルラデバイス121のみをスケジューリングしうる。第1の電力閾値は、それを下回ると、引き起こされる干渉がD2Dの測定によって許容範囲内となる(即ち、上述の干渉閾値を下回る)閾値である。
他の実施形態において、DL PDSCHとUL HARQ A/Nとのタイミング関係が現在の3GPP LTEシステムにおいて固定されるため、ネットワークノード110は、D2D及びセルラ対応サブフレームにおいて対応する高電力A/Nを回避するために動的DLスケジューリングに依存する。従って、ネットワークノード110は、この固定の関係を回避し且つ潜在的な干渉に従って残りのチャネルをスケジューリングする必要がある。
いくつかの特定の実施形態では、D2D及びセルラ対応サブフレーム402において、PUCCH A/Nから、周波数分割多重化されたD2D DCCH/DSCHへの有害な干渉を回避するために、セル中心のデバイス(即ち、低送信電力のセルラデバイス)のみが、対応するDL PDSCH位置においてスケジューリングされうる。
このため、いくつかの実施形態において、ネットワークノード110は、干渉回避に基づいて、セルラチャネル及びD2Dチャネルの物理チャネルにおける位置を動的に決定してもよい。即ち、ネットワークノード110が、干渉に関する取得された情報に基づいて、干渉に関する取得された当該情報が、上述の干渉閾値等の、決定された干渉閾値の範囲内となるように、セルラチャネル及びD2Dチャネルの、D2D及びセルラ対応サブフレーム402における周波数及び/又は時間間隔(即ち、位置)を動的に決定してもよい。例えば、帯域エッジにおけるPUCCHからの干渉が大きい場合には、ネットワークノード110は、干渉を緩和するために、ある程度の周波数マージンを間にとって、帯域の中心にD2Dチャネルを割り当てる必要がありうる。それ以外の場合には、リソースマージンは必要ないであろう。他の例として、PUSCHのセルラデータ送信のために、異なるリソースを使用する複数のD2Dデバイスが既にある場合、ネットワークノード110は、D2DデバイスによってセルラPUSCHにリソースを再利用させてもよいが、このセルラデバイスによって有害な干渉を引き起こさないD2Dデバイスを選択すべきである。いくつかの特定の実施形態では、D2D及びセルラ対応サブフレーム402における周波数及び/又は時間間隔が動的に決定されうるセルラチャネルは、PUSCHチャネルであってもよく、D2Dチャネルは、DSCHチャネルであってもよい。動的な決定は、干渉を回避するために行われ、そのトリガは、干渉関係であり、その情報は、いくつかの実施形態ではD2Dデバイス122,123からの測定報告に依存して、ネットワークによって取得される。
DCCHが帯域の中心に配置される実施形態では、それは、元々は連続したRB割り当てのために設計されうる、セルラUL送信の局所型スケジューリングに対して、問題を生じさせうる。しかし、セルラデバイス121についてのマルチクラスタPUSCH送信が許可される(即ち、セルラUL送信が連続したRB上で行われる必要がない)リリース10 LTEを使用する実施形態を考慮すると、帯域の中心のD2D DCCHは、スケジューリングに対して殆ど問題を生じさせえない。
システム間の干渉情報がない場合、干渉の問題を克服するための最もロバスト性の高い方法は、セルラ専用サブフレーム401にセルラ送信を配置し、且つ、セルラPUSCHは用いないがPUCCHからのRBマージン440をとって、D2D及びセルラ対応サブフレーム402にD2D送信を配置する方法である。
先行する動作において上述したように、いくつかの実施形態では、D2D及びセルラ対応サブフレームにおいて、PUCCH A/N等の送信チャネルの、ある程度の高電力から、周波数分割多重化されたD2D DCCH/DSCH等の送信チャネルの、より低い電力への有害な干渉を回避するために、セル中心のセルラデバイスのみを、対応するDL PDSCH位置においてスケジューリングしてもよい。いくつかの実施形態では、セルラ専用ULサブフレームにおける対応するDL PDSCH位置には、D2Dチャネルが割り当てられず、且つ、システム間の干渉を回避することを考慮する必要がないため、対応するDL PDSCH位置ではスケジューリングの制限は必要なくてもよい。
したがって、いくつかの実施形態において、ネットワークノード110による、セルラ専用サブフレーム401におけるセルラデバイス121についてのスケジューリングは、制限されなくてもよい。
上記の議論では、典型的にはD2Dチャネルが割り当てられる、ULサブフレームの説明に焦点を当てている。ネットワークノード110によって、同様のスケジューリング動作がDLサブフレームで行われてもよいが、説明を簡単にするために本明細書では省略する。
上述の動作301〜305の結果として、及びPUCCH A/Nセルラチャネル等の高電力送信から、送信D2D通信のより低い電力への干渉を回避するために、混在無線ネットワーク100において、図6の実施形態に示されるような、DLサブフレームタイプとULサブフレームタイプとのサブフレームマッピング関係が発生しうる。このマッピングは、PDSCH上のデータ送信とPUCCH上のACK/NACKフィードバックとの間にありうるものであり、3GPP仕様による固定のタイミング/位置マッピングである。図6において、セルラ専用DL/ULサブフレーム401は、黒色で示され、セルラデバイスの制限は必要ない。D2D及びセルラ対応DL/ULサブフレーム402は、白色で示され、セル中心のセルラデバイス/遠く離れたセルラデバイスのみがDLサブフレームにおいてスケジューリングされうる。許容範囲内の同一チャネル/チャネル間の干渉を引き起こす/引き起こさないセルラデバイスは、FDD LTEシステムにおけるULサブフレームにおいてスケジューリングされうる。FDDシステムでは、送信機及び受信機は、異なる搬送波周波数で動作する。模様付きの(patterned)サブフレームは、動作306及び307において、後述するように、トラフィックに依存して、セルラ専用サブフレーム401又はD2D及びセルラ対応サブフレーム402である。TDDシステムの場合、DLリソース及びULリソースが同一の搬送波周波数上にあるため、サブフレームパターン設計では、システムのTDD設定も考慮に入れる必要がある。
いくつかの実施形態において、動作303において説明した同一RB/RB間の干渉測定は、セルラデバイスの参照信号(RS)設定の情報が必要となりうる、データ送信手順の期間に継続しうる。この情報は、特定のRSを測定するために、ネットワークノード110によってD2Dデバイス122,123へ送信され、その結果として、有害な干渉を与えているセルラデバイスが識別され、これは、後にD2Dデバイスによってネットワークノード110に報告されうる。いくつかの実施形態において、この干渉測定/報告は、同一RBのセルラデバイスにおいてではなく、RB間のセルラデバイスにおいて行われてもよく、そのため、セルラデバイスの完全な動的スケジューリングを考慮すると、これはシグナリングオーバヘッドを生じさせる可能性がある。同一RBの干渉は、同一のリソースを再利用するセルラデバイス121に影響するが、RB間の干渉の場合、同一のタイムスロット上の全てのセルラデバイス121を監視する必要があり、このことは、シグナリングオーバヘッドの増分を表す。したがって、いくつかの実施形態では、シグナリングオーバヘッドを減少させるために、D2D及びセルラ対応サブフレーム402上のセルラデバイス121の半永続的スケジューリングが採用されうる(即ち、セルラRS情報は、データ送信手順の期間中は大きく変化しえない)。半永続的スケジューリングは、準静的なスケジューリング方式として規定されうる(即ち、リソースのスケジューリングが、同一のリソースセット上で周期的に繰り返されうる)。
<動作306>
この動作において、ネットワークノード110は、特定のリソース周期性で、セルラ専用サブフレーム401、並びにD2D及びセルラ対応サブフレーム402を物理チャネル400内に繰り返し位置決めする。例えばそれは、従来のFDDセルラHARQ処理と共存するために、8ms毎に繰り返される。これら全ては、対応するスケジューラの実現例、即ちデバイス121,122,123がリソース許可を受信する時間に依存する。
いくつかの実施形態において、ネットワークノード110は、セルラネットワークのHARQタイミングに基づくタイミングパターンで、セルラ専用サブフレーム401、並びにD2D及びセルラ対応サブフレーム402を物理チャネル400内に繰り返し位置決めする。
混在無線ネットワーク100においてPHYチャネル400を設計する際に考慮すべき1つの要素は、FDDシステム及び時分割二重通信(TDD)システムの両方についてのセルラシステムHARQのタイミングである。HARQは、自動再送要求(ARQ)と順方向誤り訂正(FEC)との同時の組み合わせである。HARQによって、チャネル品質に依存して、誤り訂正のオーバヘッドを動的に適応させることが可能である。HARQが使用される際には、誤りがFECにより訂正可能である場合には再送は要求されず、誤りが検出可能であるが訂正可能でない場合には再送が要求される。TDDは、外向き信号と戻り信号とを分離するための時分割多重化の適用例である。HARQタイミングがより簡略化されるFDDシステムと比較して、TDDシステムのHARQタイミングは、TDD設定に特有であり、それ故により複雑である。
現在の3GPP FDD LTE仕様によれば、UL HARQは同期して実現され、即ち、FDDシステムでは、第n番目の送信時間間隔(TTI)における新たなUL送信は、第n+4番目のサブフレームにおいてDLによってACK/NACKされうるとともに、それにより、第n+8番目のサブフレームにおいて再送が生じうる。このため、セルラ専用サブフレーム401とD2D及びセルラ対応サブフレーム402の割り当てが、FDDシステム及びTDDシステムの両方についてのセルラシステムHARQのタイミングとの後方互換性のために設計される場合、セルラ専用サブフレームは、少なくとも8個のサブフレーム毎に繰り返されうる。現在の3GPP FDD LTE仕様によって指示される、第n+8番目のサブフレーム毎のこの繰返しのパターンを考慮すると、ネットワークノード110は、第1番目のサブフレームと第n+8番目のサブフレームとの中間に残りの7個のサブフレームを動的にスケジューリングする。このため、図6〜図8に示されるように、8個、4個又は2個のサブフレーム毎のセルラ専用サブフレームの繰り返しパターンは適切であり、図6〜図8では、矢印は、物理HARQインジケータチャネル(PHICH)‐PUSCH間の関係、及びPUSCH‐PHICHのタイミング関係を示しており、これは図6〜図14について同様である。そして、D2DシステムHARQタイミングは、異なる繰返しファクタに適応されうる。
図6の実施形態に示されるように、4サブフレーム毎の繰返しファクタは、多くの利点及び多くの欠点と関連付けられうる。
4の繰返しファクタの利点は、D2Dが、図15に示されるように、同様のHARQタイミングを実現しうることである。即ち、第n番目のTTIにおける新たな送信は、DCCH上の第n+4番目のサブフレームにおいてA/Nによってフィードバックされ、場合によっては第n+8番目のサブフレームにおいて再送が後続する。換言すると、第n番目のD2D及びセルラ対応サブフレームのそれぞれは、第n+4番目のサブフレームについてのA/N、第n番目のサブフレームにおける新たな送信、及び第n+8番目のサブフレームについての再送を含む。
4の繰返しファクタの欠点は、セルラシステムについて、PUCCHの周期性が、4x個のサブフレーム(例えば、20ms)として設定されうるのみであることだが、これは、3GPP Rel−11 eDDA WIの継続中の検討によれば、D−SRに対して許容範囲内である。D−SRの周期性が少なくともたった40msである8の繰返しファクタと比較して、より小さなD−SRの周期性は、適宜DLチャネル品質に合わせて更新され続けるネットワークにとって有益である。
繰返しファクタが8サブフレーム毎である実施形態では、図7に示されるように、D2Dは、拡張されたHARQタイミングを実現しなければならず、即ち、第n番目のサブフレームは、第n+8番目のサブフレームにおいてA/Nにマッピングされるのみであり、再送は、第n+16番目のサブフレームに更に拡張されうる。換言すると、HARQプロセスの数が拡張されうる。これらの実施形態は、多くの利点及び多くの欠点と関連付けられうる。
8の繰返しファクタの利点は、このオプションによって、セルラ/D2D無線制御の柔軟性が更に向上することである。即ち、ネットワークノード110は、4の繰返しファクタで使用可能な3個のフレームとは対照的に、セルラ専用サブフレーム又はD2D及びセルラ対応サブフレームに対して動的に割り当てを行うための7個のフレームを有しうる。
上述したように、8の繰返しファクタの欠点は、8x個のサブフレームの、より大きなPUCCH周期性が使用される必要がありうる(例えば、40ms)ことであるが、これは、3GPP Rel−11 eDDA WIの継続中の検討によれば、D−SRに対して許容範囲内である。
繰返しファクタが2サブフレーム毎である実施形態では、図8に示されるように、従来のHARQタイミングが、同様にD2Dにより実現される。これらの実施形態は、多くの利点及び多くの欠点と関連付けられる。
2の繰返しファクタの利点は、それが、設定されたPUCCH D−SR周期性(即ち、2nの数において)nが整数である場合に、より多くのオプションを提供しうることである。周期性がある程度制限されうる4又は8の繰返しファクタと比較して、既存のLTEネットワークにおけるほぼ全ての既存のD−SR周期性オプションが、本明細書において適用されうる。
2の繰返しファクタの欠点は、セルラ専用サブフレーム401とD2D及びセルラ対応サブフレーム402との比率が、1:1に固定されうることである。即ち、ネットワークノード110は、4の繰返しファクタで使用可能な3個のフレーム及び8の繰返しファクタで使用可能な7個のフレームとは対照的に、セルラ専用サブフレーム401又はD2D及びセルラ対応サブフレーム402に対して動的に割り当てを行うためのフレームを全く有しえない。
TDD設定0については図9、TDD設定1については図10、TDD設定2については図11、TDD設定3については図12、TDD設定4については図13、TDD設定6については図14にそれぞれ示されるように、同様の設計が、TDDシステムにも拡張されうる。異なる設定は、異なる順方向リンク及び逆方向リンクリソース比率に対するものであり、D2D通信が双方向送信であってもよいことを考慮すると、リソース比率は、トラフィックの種類及びチャネル品質に共に従って調整されてもよい。
同様に、異なるTDD設定について、結果として得られる比率制御の柔軟性及びHARQタイミングの機能性は様々である。なお、TDD設定0におけるサブフレーム3及びサブフレーム8については、主にこの設定においてDLサブフレームの数がより少ないことに起因して、PUCCH A/Nフィールドと関連付けられたDL PDSCHが存在しえないため、PUCCHからの干渉を考慮せずにD2D DCCHを帯域エッジに配置することがより有益であろう。また、TDD設定5については、ULにおいて1個のHARQプロセスのみが許可されうるため、後方互換性を保証することが難しい場合があり、また、セルラサブシステムとD2Dサブシステムとの間で単一のHARQプロセスを更に分割する必要性があまりない場合があり、このため、D2D及びセルラ対応サブフレーム402はその設定では共存しえない。
いくつかの実施形態では、セルラデバイス121の、従来のHARQタイミングとの互換性を維持するために、ネットワークノード110は、更に、同一のHARQプロセスに対応する全てのサブフレームが、セルラ専用サブフレーム401とD2D及びセルラ対応サブフレーム402とのいずれかとなるが混在しないように、同一のHARQプロセスの複数のサブフレームを、セルラ専用サブフレーム401と、D2D及びセルラ対応サブフレーム402とのうちの1つのみに一緒に割り当ててもよい。
<動作307>
セルラデータ及びD2Dデータのトラフィックの量が混在無線ネットワーク100において変動するため、ネットワークノード110は、各々のトラフィックの量に依存して、セルラ専用サブフレーム401と、D2D及びセルラ対応サブフレーム402とを多かれ少なかれ割り当てる必要がありうる。図6〜図15に関連して、これは、どの程度のセルラ送信及びD2D送信が存在しうるかに依存して、ネットワークノード110が、図中の模様付きのサブフレームを、セルラ専用サブフレーム401とD2D及びセルラ対応サブフレーム402とのいずれかに割り当てうることを意味する。
このため、この動作では、ネットワークノード110は、時分割多重化301及び周波数分割多重化302において、セルラシグナリングによって必要とされるリソースの量及びD2Dシグナリングによって必要とされるリソースの量に基づいて、セルラ専用サブフレーム401とD2D及びセルラ対応サブフレーム402との比率を動的に適応させうる。いくつかの実施形態では、このような動的な適応処理は、トラフィックの種類及び/又はチャネル品質に従って実行されうる。いくつかの実施形態では、トラフィック量は、送信される必要のあるビットの数に関する情報を提供しうる一方、いくつかの実施形態では、チャネル品質は、ビット毎に必要とされるリソースの数に関する情報を提供しうる。その2つを組み合わせることによって、ネットワークノード110は、セルラ通信及びD2D通信の両方について必要とされるリソースの数を認識しうるととに、それ故に、その2つの間でリソースを分割する方法を決定しうる。トラフィックの種類は、ネットワークノード110側でDPI(Deep Packet Inspection:ディープパケット検査)の既存の技術を使用してデータパケットを検査することによって判定されうるか、あるいは、PDNゲートウェイのようなコアネットワークエンティティによって支援されうる。チャネル品質は、デバイス121,122,123からのチャネル状態情報(CSI)報告から取得されうる。
物理チャネル400を多重化するための、図3、図4及び図6〜図15に関連して上述したネットワークノード110における方法の動作を実行するために、ネットワークノード110は、図16に示される以下の構成を備えている。上述したように、ネットワークノード110及びデバイス121,122,123は、混在無線ネットワーク100に含まれており、混在無線ネットワーク100は、1つ以上のセルラチャネルを含むセルラネットワークと、1つ以上のD2Dチャネルを含むD2Dネットワークとを更に含んでいる。
ネットワークノード110は、セルラチャネル411,412の第1のグループとD2Dチャネル431,432の第1のグループとの間で、物理チャネル400を時分割多重化し、且つ、セルラチャネル421の第2のグループとD2Dチャネル431,432の第1のグループとの間で、物理チャネル400を周波数分割多重化するように構成された多重化回路1601を備える。
いくつかの実施形態において、物理チャネル400は、2種類のサブフレーム、即ち、セルラ専用サブフレーム401とD2D及びセルラ対応サブフレーム402とを含んでもよく、専用サブフレーム401は、セルラチャネルの第1のグループと関連付けられており、D2D及びセルラ対応サブフレーム402は、セルラチャネル421の第2のグループ及びD2Dチャネル431,432の第1のグループと関連付けられている。
いくつかの実施形態において、セルラチャネル411,412の第1のグループは、固定のタイミング及びリソース位置で予めスケジューリングされるセルラチャネルを含んでもよく、セルラチャネル421の第2のグループは、他のセルラチャネルのシグナリングに依存するセルラチャネルを含んでもよい。
いくつかの実施形態において、セルラチャネル411,412の第1のグループは、セルラPUCCH D−SR/CQIチャネルを含んでもよく、セルラチャネル421の第2のグループは、PUCCH A/Nチャネルを含んでもよく、D2Dチャネル431,432の第1のグループは、DCCH及びD2D DSCHを含んでもよい。
いくつかの実施形態において、セルラチャネル411,412の第1のグループ及びセルラチャネル421の第2のグループのうちの少なくとも1つは、セルラ物理上り共有チャネル(PUSCH)を更に含んでもよい。
いくつかの他の実施形態において、セルラチャネル411,412の第1のグループは、PUCCH A/Nチャネルを更に含んでもよい。
いくつかの実施形態において、ネットワークノード110は、セルラチャネル421の第2のグループとD2Dチャネル431,432の第1のグループとの間に周波数マージン440を設定するように構成された設定回路1602を更に備えうる。
これらの実施形態のうちの一部では、周波数マージン440は、7個以上の物理リソースブロックを含みうる。
いくつかの実施形態において、デバイス121,122,123は、セルラデバイス121及びD2Dデバイス122,123を含んでもよく、ネットワークノード110は、D2D及びセルラ対応サブフレーム402に割り当てられる又は既に割り当てられているセルラデバイス121毎に、各セルラデバイス121が割り当てられる又は既に割り当てられているD2D及びセルラ対応サブフレーム402における、1つ以上のアクティブなD2Dデバイス122,123の干渉に関する情報を取得するように構成された取得回路1603を更に備えうる。
これらの実施形態のうちの一部において、干渉に関する情報を取得することは、干渉を測定すること、及び干渉に関する情報をD2Dデバイス122,123のうちの少なくとも1つから受信すること、のうちの1つを含みうる。
いくつかの実施形態において、設定回路1602は、干渉に関する取得された情報が干渉閾値を上回る場合に周波数マージン440を設定するように更に構成されうる。
いくつかの実施形態において、D2D及びセルラ対応サブフレーム402は、セルラチャネル421の第2のグループについての位置を有してもよく、ネットワークノード110は、セルラチャネル421の第2のグループについての位置において第1の電力閾値を下回って送信しているセルラデバイス121のみをスケジューリングするように構成されたスケジューリング回路1604を更に備えうる。
いくつかの実施形態において、ネットワークノード110は、セルラ専用サブフレーム401とD2D及びセルラ対応サブフレーム402とを、物理チャネル400内に繰り返し位置決めするように構成された位置決め回路1605を更に備えうる。
これらの実施形態のうちの一部において、位置決め回路1605は、更に、セルラネットワークのHARQタイミングに基づくタイミングパターンで、セルラ専用サブフレーム401とD2D及びセルラ対応サブフレーム402とを物理チャネル400内に繰り返し位置決めするように構成されうる。
いくつかの実施形態において、ネットワークノード110は、同一のHARQプロセスに対応する全てのサブフレームが、セルラ専用サブフレーム401とD2D及びセルラ対応サブフレーム402とのいずれかとなるように、同一のHARQプロセスの複数のサブフレームを、セルラ専用サブフレーム401とD2D及びセルラ対応サブフレーム402とのうちの1つのみに一緒に割り当てるように構成された割り当て回路1606を更に備えうる。
いくつかの実施形態において、ネットワークノード110は、時分割多重化及び周波数分割多重化において、セルラシグナリングによって必要とされるリソースの量及びD2Dシグナリングによって必要とされるリソースの量に基づいて、セルラ専用サブフレーム401とD2D及びセルラ対応サブフレーム402との比率を動的に適応させるように構成された適応回路1607を更に備えうる。
いくつかの実施形態において、ネットワークノード110は、干渉に関する取得された情報が、決定された干渉閾値の範囲内となるように、干渉に関する取得された情報に基づいて、セルラチャネル及びD2Dチャネルの、D2D及びセルラ対応サブフレーム402における周波数及び/又は時間間隔を動的に決定するように構成された決定回路1608を更に備えうる。
いくつかの実施形態において、ネットワークノード110は、基地局、静止中継ノード、移動中継ノード、第1のデバイス121、第2のデバイス122、第3のデバイス123、並びに第1のデバイス121、第2のデバイス122及び第3のデバイス123以外の無線デバイスのうちの1つであってもよい。
スケジューリング回路1603は、スケジューラに含まれうる。スケジューラは、第1のデバイス121等のデバイスのセルラ通信と、第2のデバイス122及び第3のデバイス123等のデバイスのD2D通信とを管理しうる。スケジューラは、直接D2D通信において通信する可能性があるか、どのデバイスが直接D2D通信において通信する可能性があるか、及びデバイスがいつ直接D2D通信において通信する可能性があるかを判定する。スケジューラは、2つのデバイス間でそれらの近接度及び/又はD2Dリンク推定を判定するために使用される発見信号を提供しうる。スケジューラは、更に、D2D発見信号及び/又はD2Dデータチャネル、及び/又はD2D制御チャネルに対するリソースを割り当てうる。スケジューラは、少なくとも2つのデバイス間で情報を中継しうるとともに、D2Dリンクの少なくとも2つのデバイスのための接続パラメータ(例えば、実際の、最小の、最大の符号化方式及び変調方式等の電力設定、暗号/完全性保護のための転送ブロックのサイズ、パラメータ及び/又はセキュリティキー等のセグメンテーション設定、プロトコルパラメータ、並びに、D2Dリンクに対していずれの無線アクセス技術、スペクトル/キャリアを使用するのか)を設定しうる。

典型的には、スケジューラは、ネットワークノード110と共に配置されうる。スケジューラと共に配置されたネットワークノードは、いくつかの実施形態において、基地局、静止中継ノード(不図示)、移動中継ノード(不図示)、第1のデバイス121、第2のデバイス122、第3のデバイス123、又は第1のデバイス121、第2のデバイス122及び第3のデバイス123以外の無線デバイスであってもよい。スケジューラは、それぞれのスケジューラリンクを介して、第1のデバイス121、第2のデバイス122及び第3のデバイス123等のデバイスと通信できてもよい。スケジューラは、更に、他のD2Dコントローラ・リンクを介して他のデバイスと通信してもよい。
D2D通信を処理するための本明細書の実施形態は、本明細書の実施形態の機能及び動作を実行するためのコンピュータプログラム・コードと共に、図16に示すネットワークノード110の処理回路1609のような、1つ以上のプロセッサによって実現されうる。上述のプログラム・コードは、更に、例えば、ネットワークノード110にロードされた場合に本明細書の実施形態を実現するためのコンピュータプログラム・コードを保持するデータ担体の形式のコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。そのような担体の1つは、CD ROMディスクの形式であってもよい。しかし、メモリスティックのような他のデータ担体でも実現可能であってもよい。更に、コンピュータプログラム・コードは、サーバ上でピュア・プログラム・コードとして提供され、ネットワークノード110へダウンロードされてもよい。
ネットワークノード110は、1つ以上のメモリユニットを含むメモリ回路1610を更に備えうる。メモリ回路1610は、デバイスの位置及び/又は干渉の取得に関連して処理回路1609によって受信又は測定された情報、並びに、ネットワークノード110において実行された場合に本明細書の方法を実行するためのアプリケーション等の、データを格納するために使用されるように構成されうる。メモリ回路1610は、処理回路1609と通信してもよい。処理回路1609によって処理される他の情報のうちのいずれかが、メモリ回路1610に更に格納されてもよい。
いくつかの実施形態において、デバイスの位置に関する情報が、受信ポート1611を通じて、混在無線ネットワーク100における他の機構から受信されてもよい。いくつかの実施形態において、受信ポート1611は、例えば、GPS等の測位センサに接続されてもよい。他の実施形態において、受信ポート1611は、対応する通信プロトコルを介したネットワークベースの測位サービスであってもよい。受信ポート1611は、処理回路1609と通信しうるため、デバイス位置情報を処理回路1609へ送信してもよい。受信ポート1611は、他の情報を受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、デバイスの干渉に関する情報が、受信ポート1611を通じて、混在無線ネットワーク100における他の機構から受信されてもよい。受信ポート1611は、処理回路1609と通信しうるため、デバイス干渉情報を処理回路1609へ送信してもよい。
デバイスの位置及び/又はデバイス122,123の干渉の取得に関連して処理回路1609によって受信又は測定された情報は、上述したように処理回路1609及び受信ポート1611と通信しうるメモリ回路1610に格納されうる。
処理回路1609は、処理回路1609及びメモリ回路1610と通信しうる送信ポート1612を通じて、送信グラント等の情報を送信するように更に構成されうる。
上述の多重化回路1601、設定回路1602、取得回路1603、スケジューリング回路1604、位置決め回路1605、割り当て回路1606、適応回路1607及び決定回路1608は、アナログ回路とデジタル回路との組み合わせ、及び/又は、処理回路1609等の1つ以上のプロセッサによって実行された場合に上述したように実行する(例えば、メモリに格納された)ソフトウェア及び/又はファームウェアで構成された1つ以上のプロセッサを示しうることは、当業者によって更に理解されるだろう。これらのプロセッサのうちの1つ以上及び他のデジタル・ハードウェアは、単一の特定用途向け集積回路(ASIC)に含まれていてもよいし、あるいは、複数のプロセッサ及び種々のデジタル・ハードウェアは、個別にパッケージ化されるかシステム・オン・チップ(SoC)に組み込まれているかに関係なく、複数の個別のコンポーネント間に分散されてもよい。
「備える」という用語が使用される場合、それは、限定するものとしてではなく、即ち「から少なくとも構成される」ことを意味するものとして解釈されるべきである。
本明細書の実施形態は上述の好適な実施形態に限定されない。種々の代替例、変形及び等価物が使用されてもよい。したがって、上述の実施形態は、添付の特許請求の範囲により規定される本明細書の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (34)

  1. 混在無線ネットワーク(100)に含まれるネットワークノード(110)とデバイス(121,122,123)との間で物理チャネル(400)を多重化するための、前記ネットワークノード(110)における方法であって、
    前記混在無線ネットワーク(100)は、1つ以上のセルラチャネルを含むセルラネットワークと、1つ以上のデバイス・ツー・デバイス(D2D)チャネルを含むD2Dネットワークとを更に含み、前記方法は、
    セルラチャネル(411,412)の第1のグループとD2Dチャネル(431,432)の第1のグループとの間で、前記物理チャネル(400)を時分割多重化するステップ(301)と、
    セルラチャネル(421)の第2のグループとD2Dチャネル(431,432)の前記第1のグループとの間で、前記物理チャネル(400)を周波数分割多重化するステップ(302)と、
    1つ以上のアクティブなD2Dデバイス(122,123)の干渉に関する情報を取得するステップ(303)と、
    セルラチャネル(421)の前記第2のグループとD2Dチャネル(431,432)の前記第1のグループとの間に、干渉に関する前記取得された情報に基づいて周波数マージン(440)を設定するステップ(304)と、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記物理チャネル(400)は、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)という、2種類のサブフレームを含み、
    前記セルラ専用サブフレーム(401)は、セルラチャネル(411,412)の前記第1のグループに関連付けられており、
    前記D2D及びセルラ対応サブフレーム(402)は、セルラチャネル(421)の前記第2のグループ及びD2Dチャネル(431,432)の前記第1のグループに関連付けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. セルラチャネル(411,412)の前記第1のグループは、固定のタイミング及びリソース位置で予めスケジューリングされたセルラチャネルを含み、
    セルラチャネル(421)の前記第2のグループは、他のセルラチャネルのシグナリングに依存したセルラチャネルを含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. セルラチャネル(411,412)の前記第1のグループは、セルラ物理上りリンク制御チャネル 個別スケジューリング要求/チャネル品質インジケータ(PUCCH D−SR/CQI)チャネルを含み、
    セルラチャネル(421)の前記第2のグループは、PUCCH 確認応答/否定確認応答(PUCCH A/N)チャネルを含み、
    D2Dチャネル(431,432)の前記第1のグループは、D2D制御チャネル(DCCH)及びD2D共有チャネル(DSCH)を含む、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. セルラチャネル(411,412)の前記第1のグループとセルラチャネル(421)の前記第2のグループとのうちの少なくとも1つは、セルラ物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を更に含む、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. セルラチャネル(411,412)の前記第1のグループは、PUCCH A/Nチャネルを更に含む、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記周波数マージン(440)は、7個以上の物理リソースブロックを含む、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記デバイス(121,122,123)は、セルラデバイス(121)及びD2Dデバイス(122,123)を含み、
    前記取得するステップ(303)では、前記D2D及びセルラ対応サブフレーム(402)内に割り当てられる又は既に割当てられたセルラデバイス(121)毎に、各セルラデバイス(121)が割り当てられる又は既に割り当てられた前記D2D及びセルラ対応サブフレーム(402)における、1つ以上のアクティブなD2Dデバイス(122,123)の干渉に関する前記情報を取得する
    ことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 干渉に関する情報を取得する前記ステップ(303)は、前記干渉を測定するステップと、干渉に関する前記情報を、前記D2Dデバイス(122,123)の少なくとも1つから受信するステップと、のうちの1つを含む、
    ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記周波数マージン(440)を設定する前記ステップ(304)は、干渉に関する前記取得された情報が干渉閾値を上回る場合に実行される、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記D2D及びセルラ対応サブフレーム(402)は、セルラチャネル(421)の前記第2のグループについての位置を有し、
    前記方法は、セルラチャネル(421)の前記第2のグループについての前記位置において第1の電力閾値を下回る電力で送信しているセルラデバイス(121)のみをスケジューリングするステップ(305)を更に含む、
    ことを特徴とする請求項2から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記物理チャネル(400)内で、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)とを繰り返し位置決めするステップ(306)を更に含む、
    ことを特徴とする請求項2から11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記物理チャネル(400)内で、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)とを繰り返し位置決めする前記ステップ(306)は、前記セルラネットワークのハイブリッド自動再送要求(HARQ)のタイミングに基づくタイミングパターンを用いて行われる、
    ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 同一のHARQプロセスに対応する全てのサブフレームが、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)とのうちのいずれかとなるように、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)のうちの1つのみに対して、前記同一のHARQプロセスの複数のサブフレームを一緒に割り当てるステップを更に含む、
    ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記時分割多重化(301)及び前記周波数分割多重化(302)において、セルラ・シグナリングによって必要とされるリソースの量とD2Dシグナリングによって必要とされるリソースの量とに基づいて、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)との比率を動的に適応させるステップ(307)を更に含む、
    ことを特徴とする請求項2から14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 干渉に関する前記取得された情報が、決定された干渉閾値の範囲内となるように、干渉に関する前記取得された情報に基づいて、前記セルラチャネル及び前記D2Dチャネルの、前記D2D及びセルラ対応サブフレーム(402)における周波数及び/又は時間の間隔を決定するステップを更に含む、
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記ネットワークノード(110)は、基地局と、静止中継ノードと、移動中継ノードと、第1のデバイス(121)と、第2のデバイス(122)と、第3のデバイス(123)と、前記第1のデバイス(121)、前記第2のデバイス(122)及び前記第3のデバイス(123)以外の無線デバイスと、のうちの1つである、
    ことを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 混在無線ネットワーク(100)に含まれるネットワークノード(110)とデバイス(121,122,123)との間で物理チャネル(400)を多重化するための前記ネットワークノード(110)であって、
    前記混在無線ネットワーク(100)は、1つ以上のセルラチャネルを含むセルラネットワークと、1つ以上のデバイス・ツー・デバイス(D2D)チャネルを含むD2Dネットワークとを更に含み、前記ネットワークノード(110)は、
    セルラチャネル(411,412)の第1のグループとD2Dチャネル(431,432)の第1のグループとの間で、前記物理チャネル(400)を時分割多重化し、
    セルラチャネル(421)の第2のグループとD2Dチャネル(431,432)の前記第1のグループとの間で、前記物理チャネル(400)を周波数分割多重化する
    多重化回路(1601)と、
    1つ以上のアクティブなD2Dデバイス(122,123)の干渉に関する情報を取得する取得回路(1603)と、
    セルラチャネル(421)の前記第2のグループとD2Dチャネル(431,432)の前記第1のグループとの間に、干渉に関する前記取得された情報に基づいて周波数マージン(440)を設定する設定回路(1602)と、を備える、
    ことを特徴とするネットワークノード。
  19. 前記物理チャネル(400)は、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)という、2種類のサブフレームを含み、
    前記セルラ専用サブフレーム(401)は、セルラチャネル(411,412)の前記第1のグループに関連付けられており、
    前記D2D及びセルラ対応サブフレーム(402)は、セルラチャネル(421)の前記第2のグループ及びD2Dチャネル(431,432)の前記第1のグループに関連付けられている、
    ことを特徴とする請求項18に記載のネットワークノード。
  20. セルラチャネル(411,412)の前記第1のグループは、固定のタイミング及びリソース位置で予めスケジューリングされたセルラチャネルを含み、
    セルラチャネル(421)の前記第2のグループは、他のセルラチャネルのシグナリングに依存したセルラチャネルを含む、
    ことを特徴とする請求項18又は19に記載のネットワークノード。
  21. セルラチャネル(411,412)の前記第1のグループは、セルラ物理上りリンク制御チャネル 個別スケジューリング要求/チャネル品質インジケータ(PUCCH D−SR/CQI)チャネルを含み、
    セルラチャネル(421)の前記第2のグループは、PUCCH 確認応答/否定確認応答(PUCCH A/N)チャネルを含み、
    D2Dチャネル(431,432)の前記第1のグループは、D2D制御チャネル(DCCH)及びD2D共有チャネル(DSCH)を含む、
    ことを特徴とする請求項18から20のいずれか1項に記載のネットワークノード。
  22. セルラチャネル(411,412)の前記第1のグループとセルラチャネル(421)の前記第2のグループとのうちの少なくとも1つは、セルラ物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を更に含む、
    ことを特徴とする請求項18から21のいずれか1項に記載のネットワークノード。
  23. セルラチャネル(411,412)の前記第1のグループは、PUCCH A/Nチャネルを更に含む、
    ことを特徴とする請求項18から22のいずれか1項に記載のネットワークノード。
  24. 前記周波数マージン(440)は、7個以上の物理リソースブロックを含む、
    ことを特徴とする請求項18から23のいずれか1項に記載のネットワークノード。
  25. 前記デバイス(121,122,123)は、セルラデバイス(121)及びD2Dデバイス(122,123)を含み、
    前記取得回路(1603)は、前記D2D及びセルラ対応サブフレーム(402)内に割り当てられる又は既に割当てられたセルラデバイス(121)毎に、各セルラデバイス(121)が割り当てられる又は既に割り当てられた前記D2D及びセルラ対応サブフレーム(402)における、1つ以上のアクティブなD2Dデバイス(122,123)の干渉に関する前記情報を取得する
    ことを特徴とする請求項19から24のいずれか1項に記載のネットワークノード。
  26. 干渉に関する情報の取得は、前記干渉の測定と、干渉に関する前記情報の、前記D2Dデバイス(122,123)の少なくとも1つからの受信と、のうちの1つを含む、
    ことを特徴とする請求項25に記載のネットワークノード。
  27. 前記設定回路(1602)は、更に、干渉に関する前記取得された情報が干渉閾値を上回る場合に前記周波数マージン(440)を設定する、
    ことを特徴とする請求項25又は26に記載のネットワークノード。
  28. 前記D2D及びセルラ対応サブフレーム(402)は、セルラチャネル(421)の前記第2のグループについての位置を有し、
    前記ネットワークノード(110)は、セルラチャネル(421)の前記第2のグループについての前記位置において第1の電力閾値を下回る電力で送信しているセルラデバイス(121)のみをスケジューリングするスケジューリング回路(1604)を更に備える、
    ことを特徴とする請求項19から27のいずれか1項に記載のネットワークノード。
  29. 前記物理チャネル(400)内で、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)とを繰り返し位置決めする位置決め回路(1605)を更に備える、
    ことを特徴とする請求項19から28のいずれか1項に記載のネットワークノード。
  30. 前記位置決め回路(1605)は、更に、前記物理チャネル(400)内で、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)とを、前記セルラネットワークのハイブリッド自動再送要求(HARQ)のタイミングに基づくタイミングパターンを用いて繰り返し位置決めする、
    ことを特徴とする請求項29に記載のネットワークノード。
  31. 同一のHARQプロセスに対応する全てのサブフレームが、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)とのうちのいずれかとなるように、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)のうちの1つのみに対して、前記同一のHARQプロセスの複数のサブフレームを一緒に割り当てる割り当て回路(1605)を更に備える、
    ことを特徴とする請求項30に記載のネットワークノード。
  32. 前記時分割多重化及び前記周波数分割多重化において、セルラ・シグナリングによって必要とされるリソースの量とD2Dシグナリングによって必要とされるリソースの量とに基づいて、セルラ専用サブフレーム(401)とD2D及びセルラ対応サブフレーム(402)との比率を動的に適応させる適応回路(1607)を更に備える、
    ことを特徴とする請求項19から31のいずれか1項に記載のネットワークノード。
  33. 干渉に関する前記取得された情報が、決定された干渉閾値の範囲内となるように、干渉に関する前記取得された情報に基づいて、前記セルラチャネル及び前記D2Dチャネルの、前記D2D及びセルラ対応サブフレーム(402)における周波数及び/又は時間の間隔を決定する決定回路(1608)を更に備える、
    ことを特徴とする請求項25から27のいずれか1項に記載のネットワークノード。
  34. 前記ネットワークノード(110)は、基地局と、静止中継ノードと、移動中継ノードと、第1のデバイス(121)と、第2のデバイス(122)と、第3のデバイス(123)と、前記第1のデバイス(121)、前記第2のデバイス(122)及び前記第3のデバイス(123)以外の無線デバイスと、のうちの1つである、
    ことを特徴とする請求項18から33のいずれか1項に記載のネットワークノード。
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