JP6267131B2 - スプリット及びサイドポートをもつカテーテル装置 - Google Patents

スプリット及びサイドポートをもつカテーテル装置 Download PDF

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Description

関連出願への相互参照
本出願は35 USC§119(e)に基づく、2012年1月5日に出願の米国仮特許出願第61/583、564号の優先権の利益を主張するものであり、その開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は一般に、医療処置において使用されるカテーテル及びその製造方法に関する。
従来の末梢装置(peripheral device)すなわち静脈内カテーテルアセンブリ1が、図2に、断面について示されている。アセンブリ1は、通常は金属または硬質プラスチックから出来ていて漏斗形状を有するウェッジ3を含んでおり、これに対しカテーテルチューブ4の端部6が摩擦により装着されて、カテーテルチューブ4をウェッジ3及びカテーテルハブすなわちアダプタ2に結合させている。カテーテルチューブ4に装着されたくさび3がハブすなわちアダプタ2に固定されて、カテーテルアセンブリ1を形成する。流体は、カテーテルチューブ4の先端部5から流れ出る。図1に示されたカテーテルの種類は従来の静脈内カテーテルアセンブリであるが、このカテーテルの装着の仕方は、例えば皮下輸液セットに使用するための、非静脈内カテーテルアセンブリと同様であってよい。つまり、皮下輸液セットにおいて、カテーテル及びくさびをベースに固定して、カテーテルアセンブリを形成することができる。
図2〜4は、インスリンポンプ(図示せず)から糖尿病患者にインスリンを送達(deliver)するために使用される従来の輸液セット10を示す。図2に示すように、輸液セット10は、ベース12(図4参照)、流体チューブセット16、及び、ポンプに装着されるコネクタ18に、取り外し可能に結合するハブすなわち流体コネクタ22を備える。図3及び図4は、ラインセット20がベース12に装着されるまたはベース12から取り外される従来の輸液セット10を示しており、これはハブ22及び流体チューブセット16を含んでいる。ベース12は、流体コネクタすなわちハブ22と結合するための輸液アダプタ17を含む。粘着パッド15は、ユーザの皮膚にベースを固定するためにベース12に装着されている。カテーテル14は、例えばくさび(図示せず)を有するベース12に装着されている。カテーテル14の形状は、図1により明確に示されているものと同様である。しかしながら、輸液セット(例えば、皮下または皮内)用カテーテルは皮膚の層をターゲットとすること、及び、静脈内カテーテルよりも一般に短いことに留意すべきである。
従来の輸液セットの一つのタイプが、MedtronicによってQuick-Set(登録商標)輸液セットとして市販されている。このような装置にあっては、輸液セットは、チューブセットを介してポンプ(例えばMedtronicのMiniMed Paradigm(登録商標)インスリンポンプ)に接続されるカテーテルアセンブリを含み、及び、別個の挿入装置により、カテーテルアセンブリを輸液セットの一部として提供される導入針を介してユーザに挿入し及び/または装着する。カテーテルアセンブリは、手作業でユーザの皮膚内に挿入することもできる。輸液セット及び挿入装置を、Medtronicが市販しているMio(登録商標)輸液セットのように組み合わせることもでき、これは「オールインワン」設計であり、輸液セットと挿入装置を一つに組み合わせたものである。
「パッチポンプ」として知られている別のタイプのインスリン注入装置も利用可能になっている。従来の輸液ポンプと異なり、パッチポンプは統合された装置であり、流体の成分のほとんどまたは全部を、接着により注入部位に装着された単一のハウジング内で組み合わせ、別個の輸液(チューブ)セットの使用の必要がない。パッチポンプは皮膚に付着し、インスリン(または他の薬剤)を含有し、及び、薬物をある期間にわたり、経皮的にまたは統合された皮下カテーテルを介して送達する。別個のコントローラ装置と無線で通信するパッチポンプ(OmniPod(登録商標)のブランド名で市販されているものなど)もある一方で、他には完全に内蔵式のものもある。従来のポンプの輸液セット及びパッチポンプの両方とも、3日ごとなどのように頻繁に再適用する必要がある。そうしないと、合併症を発生させることがあるからである。
可撓性カテーテルを有するすべてのそのような装置にあっては、当技術分野で周知のように、誘導針を用いて可撓性カテーテルが皮膚に挿入される。導入針が除去されると、一般にカテーテルを介して、カテーテルがインスリンを送達できるようになる。しかし、カテーテルがユーザに装着されているときは、カテーテルは閉塞されることがある。換言すると、インスリンがユーザに向けて流れ出るカテーテルの先端は、組織の炎症などによる遮断の形成に起因して、閉塞されるようになる。加えて、カテーテルにねじれをきたして、カテーテルがほつれ、結び目になり、または、急峻に曲がって、流体がカテーテルの先端から流れ出るのを妨害しまたは遮る、ねじれを形成するようになる。
ねじれは、挿入中の導入針上の後退すべり(アコーディオンまたはベローズ)または折れ曲がりなどの機械的な原因による、カテーテルを通る流れの休止であると考えられる。
この故障モードは、カテーテルの内径と導入針の外径との間の不十分な干渉の結果であり得る。加えて、ねじれはまた、カテーテルのリード端上に平滑末端を持つことにより配置中に発生することがあり、このことは、カテーテルが皮膚の外側表面を最初に貫通するときにカテーテルに伝達される過剰な力の原因になることがある。同様に、挿入メカニズムの過度の反発や振動もまた、カテーテルに伝達される過剰な力をもたらす場合がある。
閉塞は、上述したように、生物学的または薬理学的原因及び/または組織構造によるカテーテル先端の機械的障害物に起因する流れの休止であり、これらの障害は、典型的には、使用サイクル中に起こる。カテーテルによって引き起こされる刺激のレベル及びカテーテルアダプタ/ハブによって可能になる動きに応じて、組織が異物反応の一部として炎症を起こして、インスリン取り込みの減少をもたらす。さらに、例えば、入浴時、水泳時または長期間の間、流れが最小に減少(低基底流れ)または一時的に休止して、その間に輸液セットがポンプから切断されている場合に、インスリンが結晶化する傾向がある。増殖できるインスリンの結晶化により、必要なポンプ圧がポンプの通常の流れの状態を超えてアラームをトリガできる時点まで、カテーテルを最終的に閉塞するであろう。
カテーテルの先端はまた、周囲の組織の炎症なしに遮られることができる。例えば、注入部位への外力印加によってカテーテルの開放端が体内の組織構造を押圧できるようにし、閉塞を生じせる。この現象は、わずかな力が注入ハブに下方向に印加されるモデル試験において実証されており、カテーテルが先端で閉塞されていることを蛍光透視法によって観察することができる。
ユーザの快適度を維持しつつ、閉塞、ねじれ、及び、組織の炎症や異物反応などの他の合併症のリスクを最小化することが大いに望まれている。何故ならば、ひとたびカテーテルが完全にまたは部分的に遮られると、輸液療法を全く行えないか、または目標の流量未満に減少されるからである。
軟質プラスチックカテーテルは通常の摩耗で捩れまたは閉塞しがちである一方で、剛性カテーテルはユーザの組織内をあちこち移動する傾向があることから、剛性カテーテルはユーザにとって不快であることがしばしば判明している。軟質プラスチックカテーテル及び剛性カテーテルの両方はまた、組織の炎症や異物反応などの他の望ましくない合併症を呈することがある。
カテーテルのねじれは、注入中すなわち使用サイクル中に発生する可能性がある。この障害の典型的な原因は、身体活動の間に著しい動きを受ける組織内へカテーテルを配置することである。加えて、カテーテルの変形を生じさせる条件がねじれに寄与することがある。
現在市場で利用できるインスリン注入装置は、一般に、(軟質プラスチック、フッ素化ポリマー、テフロン(登録商標)、などのような軟質材料からなる)可撓性カテーテル、または、ステンレススチールなどの剛性カテーテルのいずれかを組み込んでいる。
剛性のカニューレは鋭利な先端を持ち、従来のインサーターにおける導入針と同様に、皮膚を穿刺するために使用いられる。このような製品は、カテーテルのねじれ発生率が高い人間に推奨できるが、上述の理由でこれらが閉塞し得ることから、2日を超える使用は推奨されない。
したがって、ねじれ及び/または閉塞の事例の低減はもちろんのこと、カテーテルが閉塞される事象において、目標領域すなわち組織において注入を継続して起こすことを可能にする、改良されたカテーテルの設計及び構造の要求が存在する。
本発明は、カテーテルの挿入に対するカラム強度、耐変形性の軸方向及び放射方向強度、ユーザの快適性に対する柔軟性、及び、永続性、挿入、除去に対する伸張強度を維持しつつ、カテーテルからの流体の流れを最適化するように構成され及び配置されたカテーテルを提供することを目的とする。
これらの及び他の目的は、カテーテルアセンブリを提供することによって実質的に達成され、カテーテルは、注入のための主出口に加えて1つまたは複数の多い出口パスをカテーテルの先端に備え、そして、ねじれ及び/または閉塞などの遮断が発生したときに、ユーザへインスリン投与を適切に送達できるようにする。
一実施形態では、カテーテルは、側壁、第1及び第2の端部、及び、これら端部のそれぞれにおける開口を備えた細長い部材と、細長い部材を、細長い部材の端部の開口の間で通り抜ける一次流路と、一次流路と流体連通する二次流路とを有することができる。二次流路は、細長い部材の側壁において1つまたは複数のサイドポートを備える。サイドポート(複数可)は、その数量、細長い部材の大きさ及び位置に依存して、制御された量の注入剤を患者の皮膚へ放流するように構成される。
別の実施形態では、カテーテルは、側壁、第1及び第2の端部、及び、これら端部のそれぞれにおける開口を備えた細長い部材と、細長い部材を、細長い部材の端部の開口の間で通り抜ける一次流路と、一次流路と流体連通する二次流路とを有することができる。二次流路は、細長い部材の側壁において自己閉鎖型開口を備える。
別の実施形態は、カテーテルを介して注入剤を投与する方法を提供する。この方法は、側壁、第1及び第2の端部、及び、これら端部のそれぞれにおける開口を持つ細長い部材と、細長い部材を、細長い部材の端部の開口の間で通り抜ける一次流路と、一次流路と流体連通する二次流路とを含むカテーテルを準備するステップを備える。二次流路は、細長い部材の側壁において1つまたは複数のサイドポートを有する。サイドポートは、その数量、細長い部材の大きさ及び位置に依存して、制御された量の注入剤を患者の皮膚へ放流するように構成される。この方法は、さらに、カテーテルを患者に挿入するステップ、及び、注入剤を患者に、カテーテルの一次及び二次流路の一方または両方を通しで投与するステップを有する。
別の実施形態はまた、カテーテルを介して注入剤を投与する方法を提供する。この方法は、側壁、第1及び第2の端部、及び、これら端部のそれぞれにおける開口を持つ細長い部材と、細長い部材を、細長い部材の端部の開口の間で通り抜ける一次流路と、一次流路と流体連通する二次流路とを有するカテーテルを準備することを含む。二次流路は、細長い部材の側壁において自己閉鎖型開口を備える。この方法は、カテーテルを患者に挿入すること、及び、注入剤を患者に、カテーテルの一次及び二次流路の一方または両方を通しで投与することを含む。
別の実施形態は、ベースと、ベースに取り外し可能に装着されたハブと、ポンプとを有する注入システムを提供する。このシステムは、ポンプをベースに結合させる流体チューブセット、及び、細長い部材を通り抜ける一次流路と、一次流路と流体連通する二次流路を備えるカテーテルを備える。二次流路は、サイドポート及び細長い部材の側壁における自己閉鎖型開口の一方または両方を備える。
本発明のさらなる及び/または他の態様及び利点は以下の説明に記載され、または説明から明らかとなり、あるいは本発明の実施によって知ることができる。
添付の図面と併せて読むことで、様々な目的、利点及び本発明の例示的な実施形態の新規な特徴を、より容易に、以下の詳細な説明から理解できよう。
従来の末梢装置すなわち静脈内カテーテルアセンブリの端部の拡大断面図である。 従来の輸液セットの斜視図である。 図2の輸液セットの平面図である。 図2の、ラインセットがベースから取り外された従来の輸液セットの平面図である。 側壁上にスプリットを備える、本発明の一実施形態によるカテーテルの正面図である。 図5のカテーテルの断面図である。 図示のスプリットを閉じた位置に持つ、図5のカテーテルの先端の拡大図である。 図示のスプリットを開いた位置に持つ、図5のカテーテルの先端の拡大図である。 本発明の実施形態によるスプリットカテーテルの種々の構成を示す図である。 本発明の実施形態によるスプリットカテーテルの種々の構成を示す図である。 本発明の実施形態によるスプリットカテーテルの種々の構成を示す図である。 本発明の実施形態による、単一のサイドポートを備えるカテーテルの斜視図である。 図12のカテーテルの正面図である。 図13のカテーテルの側面図である。 本発明の実施形態に係る、3つのサイドポートがジグザグに備えられたカテーテルの斜視図である。 図15のカテーテルの正面図である。 図16のカテーテルの右側面図である。 図16のカテーテルの左側面図である。 本発明の実施形態による、単一の貫通孔が備えられたカテーテルの斜視図である。 図19のカテーテルの正面図である。 図20のカテーテルの側面図である。 本発明の実施形態による、2つの貫通孔が同一面上に備えられたカテーテルの斜視図である。 図22のカテーテルの正面図である。 図23のカテーテルの側面図である。 本発明の実施形態による、2つの貫通孔が異なる面上に備えられたカテーテルの斜視図である。 図25のカテーテルの正面図である。 図26のカテーテルの側面図である。 本発明の実施形態による、より大きな直径の2つの貫通孔が異なる面上に備えられたカテーテルの斜視図である。 図28のカテーテルの正面図である。 図28のカテーテルの側面図である。 本発明の第8の実施形態による、1つまたは複数のサイドポート及びスプリットの組み合わせを備えたカテーテルの斜視図である。 異なる面上の2つのサイドポートを有するサイドポートカテーテルの正面図であり、そのポート構成はサイドポートと先端部間が異なる距離を有する。 図32の32A−32A線における断面を示す。 図32の32B−32B線における断面を示す。 2つのサイドポートを単一面上に形成する貫通孔を有するサイドポート付きカテーテルの正面図を示す。 図33の33A−33A線における断面を示す。 単一のサイドポートを有するサイドポートカテーテルの正面図を示す。 図34の34A−34A線における断面を示す。 前臨床試験に使用した、本発明の実施形態による圧力システム及び注入装置の構成の概略図である。 本発明の実施形態による、単一のサイドポートを有するサイドポートカテーテルの正面図を示す。 図36の36A−36A線における断面を示す。
ここで、添付の図面に示された本発明の実施形態について詳細に説明し、全体を通して同じ参照番号は同じ要素を指している。本明細書中で説明される実施形態は、図面を参照して本発明を例示するものであって、本発明を限定するものではない。当業者によって理解されるように、上、下、底部、及び、上部などの用語は相対的なものであって、説明の助けのために使用するものであり、限定ではない。
以下に示す例示的な実施形態は、輸液セット及び/またはパッチポンプで使用するための改良されたカテーテルを、すなわち静脈内または末梢カテーテルとして提供する。例えば、カテーテルのねじれ、閉塞、及び、組織炎症及び異物反応などの他の望ましくない合併症の事象であって、カテーテルから患者への薬剤の流体の流れを遮断または低減するように作用し得る事象については、追加の一経路または複数経路によって、意図したターゲットへの薬剤の送達を可能にする。そのような例示的な実施形態については別々の記述が提供されており、これら実施形態の個々の特徴を、ユーザの治療ニーズを満たすために任意の数の方法で組み合わせることができる。
説明されるカテーテルの実施形態は、一般的には可撓性であり、高レベルの快適さをユーザに提供する。カテーテルは、主な輸液エリアがたとえ閉塞した場合であっても、通常カテーテルの先端において、インスリンまたは他の薬剤をターゲット組織または領域に送達することができる。
図5及び図6は本発明の一実施形態を示しており、ここで、カテーテル30は、チューブ33の長さと、チューブ33の一端にテーパー状の先端部32と、先端部32から離れたチューブ33の他端に端部34とを備える。先端部32には、先端孔321を備える。カテーテル30は、その側壁を貫通する、チューブ33が先端部32と接する一般的な位置に配置されるように示された切れ目すなわちスプリット31を含んでいる。代替的に、スプリット31は、最終的にターゲット組織に配備されるカテーテル30上のどこにでも配置し得る。図6はカテーテル30の断面図である。図7及び図8はカテーテル30の遠位端の拡大図であり、スプリット31をより良く説明する。図7はスプリット31が閉じた状態を示し、図8はスプリット31が開いた状態を示している。開いた状態において、スプリット31はカテーテル30の内部ルーメンと連通している。
テーパー状の先端部32の他に、チューブ33は、実質的に一定の断面領域を、チューブ33をくさびへ組み付ける前に有している。このようなくさびへの組み付けにより、静脈カテーテルハブのためであろうと輸液セットのカテーテルアセンブリのためであろうと、図5及び6に示された端部34が形成される。くさびによって変形されるように端部34が示されているが、くさび自体は明確化のために図5及び6から省略されている。一実施形態によれば、チューブ33をくさびから取り外した場合、チューブは実質的に一定の断面領域を有するチューブの以前の形状に戻る。
一次注入路は先端孔321に通じ、二次注入路はスプリット31に通じている。一次注入路が閉塞した場合または一次注入路を通る流量が不十分な場合、本発明のこの実施形態では、二次注入路が開くことを可能にする。
本実施形態のカテーテル30は、図2に示すように、インスリン輸液セットの不可欠な一部とすることができ、また、カテーテル30の遠位端すなわち先端孔321の近位であって、好ましくはターゲット組織層の深さに応じておよそ4.0ミリメートルから1.0ミリメートルまでの距離の近位に位置することができる、1つまたは複数のスプリット31を含むように修正できる。一実施形態によれば、スプリット31(複数可)は、好ましくは、カテーテル30の長手方向に沿って向けられた単一の軸を備える。二つまたはそれよりも多いスプリット31は、2つのスプリット31が互いに90度の向きになるように交差することができる。スプリットの他の変形として、スプリットが様々な角度、例えば、30度、45度などで交差すること、及び、スプリットの長さが同じでも異なっていてもよいことが想定される。
図6は、単一のスプリット31を示しているが、カテーテル上のスプリットの数は複数であってもよい。複数のスプリット31はまた離間していてもよく、例えば、カテーテル30の遠位端すなわち先端孔321から同じ距離に、それらがカテーテル30の周りに互いに180度で配置されるようにしてもよい。加えて、スプリット31は、例えば、カテーテル30の遠位端321から異なる距離でカテーテル30上の周方向の同一及び異なる位置に、ジグザグにすることができる。このように様々な構成が想定され、1つまたは複数のスプリット31がカテーテル30上の任意の位置に配置される。
カテーテル30が輸液セットの一部である場合は、スプリット31を、皮下(SC)、皮内(ID)及び/または筋肉内(IM)などのターゲット組織内に配置されるカテーテル30上に、カテーテル30が配備された後に配置してもよい。換言すると、スプリット31の位置決めを、ターゲット組織の1つまたは複数の層を具体的にターゲットとするように創り出すことができる。
図7及び図8に示すように、スプリット31は、カテーテル30の内圧が輸液ポンプによるインスリンのカテーテル30への放出に起因して特定の閾値に達すると開くように構成されている。例えば、先端孔321が閉塞またはねじれに起因して遮断された場合、インスリンの先端孔321を通じた放出は制限されまたは妨げられる。しかし、たとえ先端孔321内に閉塞がない場合でも、スプリットは開くことができる。
カテーテル30内の内圧が特定のしきい値(クラッキング圧)に達すると、その圧力で図8に示すようにスプリット31が開いて、二次注入剤路を形成する。スプリット31を開放するためのクラッキング圧は、先端孔321が閉塞された場合にだけスプリット31が開くように、インスリン注入の間、カテーテル30内で遭遇される典型的な圧力より高く、輸液ポンプ内で(カテーテルの遮断を示す)高圧アラームを始動させるために必要な圧力よりも低いことが好ましい。カテーテルの閉塞は、インスリン結晶化、組織刺激、カテーテル先端開口部と組織の干渉、及び、カテーテルのねじれを含む1つまたは複数の原因に起因し得る。
スプリット31を開くためのクラッキング圧は、カテーテル先端部32を「デッドエンド」またはクランプし且つカテーテル30内の内圧を高めつつスプリット31の長さを変えることで、実験的に決定することができる。
スプリット31のためのクラッキング圧に達すると、図8に示すようにスプリット31が開き、それによって、遠位端すなわち先端孔321において一次注入路が閉塞した後に開く二次注入路を創出する。なお、カテーテル30は、図7に示すその閉鎖形状から、スプリット31が開いて二次注入剤路を形成するときの図8に示す形状に、わずかに変形することができることに留意されたい。図8はカテーテル先端部32の変形を示している。この例では、スプリット31が開くとスプリット31の開口に適合するために先端部32とチューブ33がわずかに変形して、そのような変形が、先端孔321に形成された既存の閉塞を取り除く助けになることがある。
本発明のこの実施例には付加的な利点がある。1つまたは複数のスプリット31をもつカテーテル30では、カテーテル30においてカラム強度の損失は最小限であり、引張強さの損失はほぼないのと同然である。
複数のスプリット31がカテーテル30内に存在する実施形態では、先端孔321に閉塞があると注入を優先的に提供するように、先端孔321に近いスプリットを設計することができる。しかし、先端孔321がいったん閉塞すると、クラッキング圧の増大度合いに応じて連続的に、スプリットを通して注入を提供することができる。換言すると、カテーテル30上の好ましくは異なるスプリット31について、一つのスプリット31だけがその時点で開放されるように、スプリット31の各々がその独自のクラッキング圧を有する。最大クラッキング圧のスプリット31の開放がもしも何らかの理由で妨げられた場合、次に大きいクラッキング圧のスプリット31が開き、などなどである。しかしながら、同一クラッキング圧の複数のスプリット31をカテーテル上に配置して、全部のスプリットへの同時注入を提供するようすることもまた想定される。
1つまたは複数のスプリット31をカテーテル30上に作成すると簡潔に作ることができ、また、コストを効果的にできる。スプリット31を、例えば、レーザまたはナイフエッジなど、スプリットセプタムにおける方法と同様の切断方法で切断してもよい。スプリットは種々の長さであってよいが、一般には小さくて、図3に示したように、約0.079インチ(2.0ミリメートル)またはそれ未満の範囲である。このような方法は、迅速、安価であり、さらにカテーテル成形プロセスに組み込むことができる。
二次及び/または追加の注入路を図6に示すように作成することによって、スプリットカテーテルは、一次注入路が閉塞または閉鎖された場合にのみ活性化される、代替の未使用注入路を提供することで、注入部位の寿命を延ばすように機能することができる。スプリットカテーテル30は、図2に示すような、インスリンを患者に投薬する輸液セットに組み込むことができる。カテーテル30上のスプリット31の数が複数である場合は、カテーテル30の内圧が上昇し続けるときにスプリット31が順次、開いていくように、それらスプリットが増大していくクラッキング圧をもつように構成することができる。このような状況は、各開口が時間をかけて順次、閉塞するときに発生し得る。この構成は、例えば、スプリット31の長さを種々クラッキング圧に対応するように変えることによって作ることができる。スプリット31は、単一のスプリットとしてカテーテル30の壁に示されているが、追加の切り込みまたは構成(例えば、交差スプリットを形成する交差カット)が存ってよく、スプリット31が開く内圧のレベルを、このような設計によってさらに制御できるようになる。
図9〜11は、様々なスプリット設計のスプリットカテーテルを、その断面図と一緒に示している。図9は、約0.078インチ(2.0ミリメートル)の縦方向長さ及び約0.01インチ(0.25ミリメートル)の横方向長さを有する“I”字形スロット、すなわちスプリット31Aを有するカテーテル30を示す。図10は、約0.078インチ(2.0ミリメートル)の長さの直線状スロット、すなわちスプリット31を有するスプリットカテーテル30を示す。図11はフラップ構成スプリット31Bを持つスプリットカテーテル30を示し、そのスプリットの円周方向長さはカテーテル30の円周の約60乃至120度に広がる。
図9〜11のスプリットは直線でカットされて形成されたものとして示されているが、そのような幾何学的形状に限定されるものではない。スプリットは、“C”字形スプリット、“S”字形スプリットまたは“U”字形のスプリット(図示せず)などの、湾曲したスプリット形状を含むことができる。図9〜11は、約0.027インチ(0.69ミリメートル)の外径及び約0.004インチ(0.1ミリメートル)の壁厚を有する、約24ゲージのカニューレまたはカテーテルを示す。スプリットカテーテルは、Animas(登録商標)の One Touch Ping(登録商標)などの、一秒当たり単位(U)で0.5〜0.9U/秒の通常の送達速度を提供すること、及び、0.2〜0.4U/秒の遅い送達速度を提供することができる、従来のインスリンポンプシステムとともに使用することができ、U100インスリンの1単位は10マイクロリットルである。
スプリット31は前述のように、カテーテル30上の種々の位置に配置することができ、加えて、このようなスプリット31の1つまたは複数を、カテーテル上の様々な開口に代えてまたは組み合わせて、以下の実施形態で説明するように用いることができる。
図12〜31はまた、インスリンのために二次または付加的な経路が、カテーテルの先端孔に加えて提供される様々な実施形態を示す。図12〜31に示されている実施形態は、図5及び6の端部34と同様に端部を含む。しかし、図5及び図6の端部34とは異なり、明確にするために、図12−31において端部は、くさびとの組み付けに関連する変形なしで表示されている。しかしながら、これらの端部は一旦くさびに組み付けられると、図5及び6に示された端部34と同じ様に変形する。
図12〜31は、サイドポート付きカテーテルの実施形態を示す。これらの実施形態は、チューブの側壁を完全に貫通して延在する1つまたは複数の孔が空けられて、1つまたは複数のサイドポートを形成してインスリン注入中の代替流路(すなわち、先端孔以外)を提供する皮下カテーテルである。既存のインスリン注入皮下カテーテルでは、カテーテル先端(先端孔)から薬剤が流れ出ることができる。前述したように、先端孔は、挿入中または他の要因によりカテーテル先端を密封することができる周囲の組織により閉塞され得る。カテーテルはまた、カテーテルからターゲット組織へのインスリンの流れを制限し得る、ねじれまたは屈曲を挿入中にこうむることがある。
閉塞またはねじれが発生してカテーテル先端(先端孔)からのインスリンの流れを遮断すると、1つまたは複数の穿孔またはサイドポートを備えたカテーテルは、二次経路を開いたままにし、且つ、インスリンなどの薬剤が流れる向きを変えられるようにする。このため、このような二次流路をもつサイドポート付きカテーテルによって、患者への適切な投与が生じることを確実にする。インスリン投与のケースでは、原因不明の高い血中グルコースレベル及びポンプ閉塞アラームが防止される。加えて、注入部位が長続きして、よって、カテーテルを追加で挿入する必要がない患者の快適さのレベルが改善される。
穴のあいた様々なカテーテル実施形態の開発中、穴の大きさ、穴の位置、カテーテル材料が異なる、穴空きカテーテルの複数の設計について評価した。これらは、カテーテルの構造上の完全性、注入部位の漏れ、及び、挿入信頼性に影響することが観察された全ての因子である。好ましくは、皮下スペース内にカテーテルポートが含まれることを確実にするために、穿孔41は、皮膚表面(または皮内空間の厚み)から2.5ミリメートルよりも近くてはならない。さらに、十分な材料をサイドホールの周囲に設けてカテーテルの崩壊を防止することを保証するように、サイドホールをカテーテル内に戦略的に配置すべきである。サイドポート付きカテーテルの様々な実施形態の実験中に、サイドポートの総断面積は、カテーテル先端または先端孔421の断面積と同じであるかまたはより小さくあるべきであることを見出した。
穿孔またはサイドポートに加えて、長手方向のスプリットまたは交差(交差スプリット)などの他の幾何形状を、上述のように穿孔またはサイドポートと置き換えてもよいし、穿孔と併用してもよい。代替パスを提供するカテーテル上の1つまたは複数のサイドポート孔に因り、カテーテルから出てくるインスリンまたは他の流体薬剤を患者に低抵抗で注入することができる。
サイドポートは、前述したスプリットと同様の方法により、すなわち、レージングまたは機械的プロセスにより作成することができる。レージングは、それらの小さな直径のためサイドポートを製造するのに好ましいが、機械的穿孔でも同様の結果が得られる。一般に、レージングまたは機械的穿孔は、サイドポートを形成する際に好まれるプロセスであり、このようなプロセスはカテーテル成形プロセスに組み込むことができる。サイドポートをレージングする利点は、ポートを円形にする必要がないことである。換言すると、円形ポートまたは孔と同じ開口面積を有する細長孔またはポートは、カテーテルのカラム強度及び引張強度の両方を向上させることができる。
図12は、カテーテル40が単一のサイドポート41を備える、本発明の実施形態を示している。カテーテル40は、チューブ43と、先端孔421を持つテーパー状の先端部42と、先端部42と反対側の(単純化された)端部44とを備える。先端孔421から測定してサイドポート41の位置を所望の真皮層の厚さに応じて変えることで、ターゲット組織層に注入を送達できるようにすることができる。図13はカテーテル40の正面図である。例示的な実施形態において、距離“f”は2.0mm±0.3mm程度である。図14はカテーテル40の側面図である。カテーテル40の外径“d”は約0.57mm±0.04mm程度である。サイドポート41の直径“e”は、0.15mm±0.025mm程度である。
図15は、カテーテルのチューブ53の長さに沿って配置されているジグザグサイドホール51が存在する本発明の別の実施形態を示しており、斜視図の方向の都合上、図15には単一のサイドポートだけが表されている。孔51の位置については、図16から18により明確に表される。図16はカテーテル50の正面図である。図17はカテーテル40の右側面図であり、図18はカテーテル40の左側面図である。ジグザグの角度は描かれている90[deg]に限定されず、45[deg]または180[deg]などの他の角度を含んでもよい。カテーテル50の外径“g”は約0.71mm±0.04mmである。サイドポート51の直径“h”は約0.20mmである。
カテーテル50は、チューブ53と、チューブ53の一端において出口孔すなわち先端孔521を持つテーパー状の先端部52と、先端部52と反対側の(単純化された)端部54とを備える。穿孔51のジグザグ配置によりカテーテル50に十分な強度を提供し、挿入中にカテーテル50が簡単に崩壊することはない。さらに、この配置は、三個のジグザグ孔51それぞれの周囲に形成されるカテーテル材料を十分に提供する。穿孔51の各々は、図16〜図18に示す通りに、先端孔521から“i”=3.0mm、“j”=2.0mm、“k”=4.0mmなどの異なる距離を有するものとして示されている。ジグザグの穿孔51すなわちサイドポートの数は、2つでも、3つでも、それより多くとも良い。
図19は、テーテル60がチューブ63の一方の側壁から反対側へ延びて通じている単一の貫通孔61を含んでいる、別の実施形態を示しており、図20,21により明確に示す。カテーテル60は、チューブ63と、チューブ63の一端におけるテーパー状の先端部62と、先端孔621と、先端部62と逆側端における(単純化された)端部64とを備える。単一の貫通孔によって形成される2つの孔61は、先端孔621からの距離が、図20に示すように同一である。このような構成は、カテーテル挿入時の衝撃力に耐えるのに十分なカテーテル60の強度を提供する。カテーテル60の外径“D1”はおよそ0.71ミリメートルである。孔61の直径“m”はおよそ0.25ミリメートルである。先端孔621から孔61までの距離“n”はおよそ3.0ミリメートルである。
図22は、図23,24に示すように先端孔721から均等に離れた4個のサイドホール71を形成する2つの貫通孔が存在する他の実施例を示している。サイドホール71の直径“p”は約0.25ミリメートルである。カテーテル70は、先端孔721を持つテーパー状の先端部72を一端に持つチューブ73と、(単純化された)端部74とを備える。なお、4個のサイドポート孔71が同一面に沿って存在する、このようなカテーテルの設計は、カテーテル70の挿入中に穿孔面においてより崩壊を受けやすいことに留意されたい。これは一般的に、孔71間の材料の量の減少によるもので、構造的に脆弱である可能性のある設計になる。しかし、穿孔が先端部72にあるかまたは近接しているようなレイアウトでは、所望の注入部位が先端孔721に近接している場合の注入剤漏れのリスクを低減することが望まれる。サイドホール71と先端孔721の間の距離“q”は約2.03ミリメートルである。構造的完全性は、より強いまたはより厚いカテーテル用材料を使用することによって維持することができる。
図25は、4個のサイドホールすなわちポート81を形成する2つのジグザグ貫通孔が存在する、本発明の実施形態を示している。図26はカテーテル80の正面図であり、図27はカテーテル80の側面図である。
本実施の形態では、2つの貫通孔すなわちサイドポート81の第1のセットが同一面に位置し、他の2つのサイドポート81の第2のセットが異なる面に位置している。換言すると、貫通孔が2つのサイドポートを形成する。サイドポート81の直径“s”は0.15ミリメートル程度である。これら孔は、貫通孔の第1のセットが先端孔821から均等に離れ(距離“t”=3.0mm)、及び、貫通孔81の第2のセットが先端孔821から均等に離間される(距離u=2.0mm)ように、図26,27に示すように位置する。カテーテル90の外径“r”は、約0.71mm±0.04mmである。このような配置は、孔81のそれぞれの周囲に形成されるカテーテル材料を十分に提供し、カテーテル80の構造的完全性を使用中に維持する。カテーテル80は、チューブ83と、チューブ83の一端において先端孔821を持つ先端部82と、先端部82と反対側の(単純化された)端部84とを備える。
図28は、ジグザグの2つの貫通孔が4個のサイドホール91を形成するためにカテーテル90上に形成される、本発明の別の実施形態を示す。貫通孔は異なる周方向向きに形成されている。図28の実施形態は図25〜27の実施形態と類似であり、サイドホールの径だけが異なる。図29はカテーテル90との正面図であり、図30はカテーテル90の側面図である。本実施形態では、カテーテル90の外径“v”はおよそ0.71±0.04mmである。サイドポートの直径“w”は0.25mm程度である。サイドポート91のセットからの距離“y”及び“z”は、それぞれ約3.0mm及び2.0mmである。
一般的に、サイドポートの大きさ及びそのカテーテル上の位置は変化させることができる。サイドポートの位置は、一般的に皮膚の表面から約6.0ミリメートルの深さに先端が配備されるカテーテルに対応する。サイドポートは、チューブ上、または先端部の先端孔近く、または先端とチューブの間の接合部、または、カテーテル上の他の位置にあってもよい。輸液セットの導入針が皮膚を貫通する際は、皮膚は当初貫通に抵抗し、反転したテントの形に変形(一般的に当分野で「テンティング」として知られている)する。サイドポートまたはポートの大きさ及びそれらのカテーテル先端に対する位置は、注入部位からの漏れだけでなく、過度のテンティングなどの挿入問題を減らすために考慮すべき要因である。カテーテルを皮膚内に挿入する目的で導入針がカテーテルを介して挿入されるため、カテーテルの寸法及び構成は、テンティングの量に影響を与えることができる。薄い壁を有するカテーテルは一般に、より厚い壁を有するカテーテルよりもテンティングを引き起こす可能性が少ない。過度のテンティングにより、皮膚の所望の深さにおいてカテーテルの適切でない挿入を生じることがある。カテーテルが皮膚のターゲット組織層に適切に挿入されない場合は、注入部位での漏れが発生する可能性があり、過度のテンティングによってこのような漏れを引き起こすことがある。
図31は、カテーテル100がサイドポート110、単一のスプリット111、交差スプリット113及びスプリット孔(スプリット上に孔が形成されている)112を含む、本発明の別の実施形態を示す。この実施形態は、サイド孔及びスプリットを含む種々の開口部を組み合わせて使用して、二次的または追加経路をカテーテル内に形成できることを示している。他の実施形態と同様に、カテーテル110は、チューブ130と、先端孔121をもつ先端部120と、先端部120と反対側の(単純化された)端部140とを備える。
皮下組織内への送達のためのサイドポート付きカテーテルの好ましい実施形態は、約6ミリメートルの配備深さを有し、カテーテル先端(開口部)から2ミリメートル以内、理想的にはカテーテル先端から1ミリメートル以内にカテーテルポート(複数可)を備える。そのようなカテーテルは、好ましくは、24Gと28Gとの間にあり、ポリウレタン、ポリオレフィン、またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)などのフッ素化ポリマーからできている。カテーテルはシリコンからも作ることができ、種々の添加剤を組み込んで、機械的強度及び他の特性を改善することができる。FEPは、カテーテル形成プロセスの有効性を改善する、その熱可塑性特性のため、一般にPTFEより好ましい。カテーテル上のサイドポートは、好ましくは、当業者によく知られている、レージングまたは機械的穴空けプロセスによって形成される。サイドポートの形成はまた、カテーテル成形プロセスに組み込むことができる。
サイドポート付きカテーテルの有効性を判定するために、前臨床試験を実施した。前臨床試験から、カテーテルにサイドポートを追加することで、市販されている一般的な歩行インスリン輸液ポンプについて閉塞アラームの割合が有意に低減されることを見出した。サイドポート付き6mmカテーテルを、ポートなしの、従来型6mmカテーテルと共に試験した。従来型6mmカテーテルは、豚で試験して、16のポンプ装置のうち4つで閉塞アラームを経験した。対照的に、サイドポート付き6mmカテーテルでは、同一条件下で試験した場合、48のポンプ装置について閉塞アラームは全く経験されなかった。
上術の前臨床試験では、異なる構成の3つのサイドポート付きカテーテル(図32〜34参照)を試験した。図32に示すサイドポートカテーテルは異なる面上にある2つのポートを有し、これらポートは180度ずれており、先端から1.0ミリメートル及び1.5ミリメートルである(x=1.0 mm;x=1.5 mm)。図33に示したサイドポート付きカテーテルは、2つのサイドポートを構成する貫通孔を同一面上(先端からx=1.0mm)に有している。図34に示したサイドポート付きカテーテルは、単一のサイドポート(先端からx=1.0mm)を有している。上記の構成は、カテーテルのテーパー状の遠位部分及び先端開口のより近くにサイドポートが配置されている点を除き、図12〜21に示したものと同様である。
図35は、インライン注入圧力データ収集システム及びその構成を前臨床試験に使用した輸液セットと共に示す模式図である。図35は、注入剤を含む容器アダプタ及び輸液セットとルアーコネクタを介してインラインに配置された圧力変換器とインタフェースする圧力データロガーを示す。輸液ポンプが作動しているとき、圧力データロガーはインライン注入圧力プロファイルを格納する。上昇している注入圧力は、流量制限または閉塞を示している。
一つの前臨床試験において、豚を麻酔下に置き、64輸液セット(それぞれ標準的な、ポートなしの、従来の24G、6.0mm注入カテーテルをn=16、及び、図32、33及び34に示されたサイドポート付きカテーテルの3通りの構成をそれぞれn=16)を4×4の格子状に挿入した。すべての輸液セットを、図35に記載のインライン注入圧力データロガーに接続した。ボーラスの特定の注入プロファイル(短期間にわたる高注入剤送達)及び基本的な注入(拡張した期間にわたる高注入剤送達)を、この試験の過程にわたって送達した。注入圧力プロファイルから解釈されるような流れの中断は、各サイドポート付きカテーテル構成において、標準的なカテーテル構成に対して著しく減少した。
サイドポート付きカテーテルを持つ輸液セットに関しては標準の(ポートなし)カテーテル持つ輸液セットと比較して、フローの中断回数は83%減少し、総注入時間のフロー中断の割合は97%減少した。また、圧力プロファイルプロットの目視検査は以下の観察を導いた。ポート付きカテーテルではポートなしのものよりピークのボーラス圧力が低かった。ポート付きカテーテルではポートなしのものより全体的な基礎注入圧力が低かった。そして、最初の4時間の基礎注入期間中の挿入効果(注入圧力の上昇に表れるような挿入時のフロー中断)は、全部のサイドポート付きカテーテル構成において、ポートなしカテーテルに対して減少または除去された。
上述の前臨床試験により確認されたのは、(どんなサイドポートも含まない)先端に単一の開口を持つ標準のカテーテルは、数分から数時間の範囲にわたりインスリンの送達を生じない、頻繁なフローの中断を経験するということである。注入カテーテルを用いて9時間かけて行われた豚の試験では、制御カテーテル(ポートなし)のために流れが中断された平均パーセント時間は34.5パーセントであった。対照的に、ポート付きカテーテルで流れが中断された平均パーセント時間は、試験したすべての構成において、1(1.0)パーセント未満であった。上述の前臨床試験により、標準のポートなしカテーテルに対する、サイドポート付きカテーテルの改善が確認された。
豚のさらなる前臨床試験では、カテーテルの先端孔からのサイドポート(複数可)の距離が注入剤の沈着(deposition)に影響することが確認された。豚モデルにおける蛍光透視法による試験を実施して、カテーテルの先端孔からの距離の範囲(0.5〜4.0ミリメートル)に、図36に示すようにサイドポートが配置された単一サイドポート付きカテーテルの評価を通じて、皮下注入の成功のためのサイドポートの位置の境界条件を判定した。単一サイドポート付きカテーテルに1〜4の番号を付した。前臨床試験において、皮膚内に6.0ミリメートルの長さで突出するカテーテル及びカテーテルの先端孔から0.5ミリメートルまたは1.0ミリメートルにおけるサイドポートでは、ポートなしのカテーテルと区別できない注入剤のデポー位置(depot location)を生じたが、注入剤漏れは生じなかった。カテーテル先端から2.0ミリメートルにおいてサイドポートを備えたカテーテルでは、沈着はより浅かったが、漏れなしで皮下に送達された。しかしながら、カテーテル先端から4.0ミリメートルにおいてポートを備えたカテーテルは、カテーテルと皮膚表面の間に著しい漏れを経験した。
単一サイドポート付きカテーテルの試験では、代表的なものが図36に示されており、
このカテーテルは、一般的な歩行用インスリン輸液ポンプにおいてイオヘキソールで満たされた容器にそれぞれ接続される。サイドポート付きカテーテルを持つ各輸液装置を、麻酔した豚の腹部に手作業挿入を使用して挿入した。輸液装置を挿入した後で、イオヘキソール10Uボーラスを、X線透視下で注入部位を見ながら送達した。カテーテルと皮膚の間の漏れの頻度は、カテーテル先端孔からのサイドポートの距離(x)が増加するにつれて増加することが観察された。試験で観察された7つの漏れのうち6つは、先端孔からサイドポート4mmを有するカテーテル(ポート4mm)にあった。ポート2mm装置及びポート3mm装置では、制御装置、ポート0.5装置、及び、ポート1mm装置よりもかなり浅くデポー(depot)した。試験によって、カテーテル先端孔から1.0ミリメートル以内または6.0mmカテーテルより少ないポート配置(x)は、カテーテル先端部に単一孔だけを持つカテーテルと同様の注入剤の沈着をもたらすことが示された。
さらなる前臨床試験によって、カテーテル材料と壁厚が一般にカテーテルの性能に影響を与えること、特に、サイドポート(複数)を持つカテーテルの性能に影響を与える可能性があることが示された。より薄いカテーテル先端の設計により、カテーテルを永久閉塞に導くカテーテル先端の変形をもたらすことができる。サイドポート付きカテーテルの最小壁厚は、カテーテル先端の開存性を維持するために好ましい。前臨床試験を、単一サイドポート付き24G及び28Gカテーテル上で実施した。24Gカテーテルは、先端における0.003インチ(0.076ミリメートル)の最小肉厚が、PTFE及びFEPカテーテル材料には好適である。カテーテル材料は、シリコンまたは他の適切な材料を含むことができる。0.002インチ(0.051ミリメートル)の先端におけるカテーテルの壁厚は、24G、26G、及び、28Gの実験的及び商業的装置におけるカテーテルの変形及び閉塞をもたらした。
サイドポートなどの二次流路を有するカテーテルは、患者に装着したときに屈曲したり、ねじれたりしにくい。また、カテーテル先端の変形は、使用時に、通常のカテーテルよりも少ないようである。また、スプリットカテーテル(すなわち、1つまたは複数のスプリットをカテーテルの側壁上に有するスプリット)の利点は、スプリットが側壁表面とほぼ平坦であることから、挿入中にスプリットカテーテルが患者の皮膚上にひっかかりにくいことである。
複数の側部開口またはサイドスプリット、またはそれらの組み合わせを有するカテーテルの構成を、垂直挿入とは対照的にある角度(例えば30度)でユーザの皮膚に挿入されるカテーテルにおいて使用することができる。この構成の利点は、細長い長さに沿った側部開口またはサイドスリットの追加の数に因って、皮膚が注入剤をより容易に吸収することができることである。
本発明の例示的な限られた数の実施形態のみを上記で詳細に説明してきたが、本発明の新規な教示及び利点から逸脱することなく、容易に多くの変更が例示的な実施形態において可能であることを、当業者は理解するであろう。従って、全てのそのような修正は、添付の特許請求の範囲及びその均等物に定義される本発明の範囲内に含まれることが意図される。

Claims (16)

  1. カテーテルであって、
    側壁、第1及び第2の端部、及び、これら端部のそれぞれにおける開口を備えた細長い部材と、
    該細長い部材を、該細長い部材の前記端部の前記開口の間で通り抜ける一次流路と、
    前記一次流路と流体連通する二次流路と
    を備え、
    前記二次流路は、前記細長い部材の前記側壁において自己閉鎖型開口を備え、前記自己閉鎖型開口は、前記カテーテル内の内圧が、前記自己閉鎖型開口の長さであって前記カテーテルの軸方向の長さに応じた所定圧力に達すると開くように構成される、カテーテル。
  2. 注入剤が所定圧力を超えると、前記自己閉鎖型開口が開いて前記注入剤が前記二次流路から流れ出ることを可能にし、及び、前記一次流路内の前記注入剤の圧力が低下すると、
    前記自己閉鎖型開口が閉じる、請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記第1の端部における前記開口内に導入された注入剤は、前記カテーテルから前記第2の端部における前記開口及び前記二次流路の一方または両方を通って流れ出る、請求項1に記載のカテーテル。
  4. V字形状、I字形状、X字形状、C字形形状、及び、S字形状のうちいずれか一つのスリットを含む、請求項1に記載のカテーテル。
  5. 前記二次流路が複数のスリットを含む、請求項1に記載のカテーテル。
  6. 前記二次流路がサイドポートを備える、請求項1に記載のカテーテル。
  7. 前記サイドポートが前記第2の端部に位置する、請求項6に記載のカテーテル。
  8. 前記二次流路がさらに、複数のサイドポートを備える、請求項1に記載のカテーテル。
  9. 前記サイドポートが前記第2の端部に位置する、請求項8に記載のカテーテル。
  10. 前記サイドポートが、前記第1及び第2の端部の前記開口の間で、前記側壁上に位置する、請求項8に記載のカテーテル。
  11. 前記サイドポートが、前記側壁の長手方向に沿ってジグザグに位置する、請求項8に記載のカテーテル。
  12. 輸液セットと共に使用するように構成されている、請求項1に記載のカテーテル。
  13. 可撓性である、請求項1に記載のカテーテル。
  14. プラスチック材料を含む、請求項13に記載のカテーテル。
  15. 剛性をもつ、請求項1に記載のカテーテル。
  16. スチール製カニューレを含む、請求項5に記載のカテーテル。
JP2014551365A 2012-01-05 2013-01-04 スプリット及びサイドポートをもつカテーテル装置 Active JP6267131B2 (ja)

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