JP6266797B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents
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Description
本発明は、燃料タンクとキャニスタとを接続する経路上の弁として、弁座に対する弁可動部の軸方向移動距離であるストローク量が初期状態から所定量以内では閉弁状態に維持され、前記燃料タンクを密閉状態に保持可能な流量制御弁を用いた蒸発燃料処理装置に関する。
特開2011−256778号には、燃料タンクとキャニスタとを接続する経路上の弁として、上記流量制御弁を使用した蒸発燃料処理装置が開示されている。流量制御弁は、初期状態から開弁動作を開始後、燃料タンクとキャニスタとが連通される開弁開始位置に達するまでには、弁可動部を所定量開弁方向に動作させる必要がある。そのため、流量制御弁の開弁制御を速やかに行うためには、開弁開始位置を予め学習しておき、通常の開弁制御は開弁開始位置から開始するようにしている。かかる学習のためには、開弁開始位置を検出する必要があり、その検出は燃料タンクの内圧低下を検出して行っている。
しかし、燃料タンクの内圧と大気圧との差圧が小さいと、流量制御弁が開弁開始位置に達して燃料タンクとキャニスタとが連通されても、燃料タンクの内圧が殆ど変化せず、この状況下で内圧低下に基づいて開弁開始位置を検出すると誤検出することがある。
このような問題に鑑み本発明の課題は、蒸発燃料処理装置におけるキャニスタと燃料タンクとを接続する経路上の弁として上記流量制御弁を用い、流量制御弁の開弁動作を開始後、燃料タンクとキャニスタとが連通され始める開弁開始位置を検出して、開弁開始位置の学習を行うものにおいて、燃料タンク内圧と大気圧との差圧が大きい状況下でのみ開弁開始位置の検出を行わなうことにより、燃料タンクの置かれた環境に係わらず、開弁開始位置の誤検出を抑制することにある。
本発明における第1発明は、燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、その吸着された蒸発燃料をエンジンに吸入させ、燃料タンクとキャニスタとを接続する経路上の弁として、弁座に対する弁可動部の軸方向移動距離であるストローク量が初期状態から所定量以内では閉弁状態に維持され、前記燃料タンクを密閉状態に保持可能な流量制御弁を用いた蒸発燃料処理装置において、燃料タンク内の空間圧力を内圧として検出する内圧センサと、前記流量制御弁のストローク量を初期状態から開弁方向に変化させ、前記内圧センサによって検出される内圧の所定値以上の変化幅に基づいて流量制御弁の開弁開始位置を検出する開弁開始位置検出手段と、前記開弁開始位置検出手段によって検出された開弁開始位置を、流量制御弁の開弁制御を行う際の学習値として記憶する学習手段と、前記内圧センサによって検出される内圧が、大気圧に対して所定圧範囲内にあるとき、前記開弁開始位置検出手段による開弁開始位置の検出を禁止する禁止手段とを備える。
本発明における第2発明は、燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、その吸着された蒸発燃料をエンジンに吸入させ、燃料タンクとキャニスタとを接続する経路上の弁として、弁座に対する弁可動部の軸方向移動距離であるストローク量が初期状態から所定量以内では閉弁状態に維持され、前記燃料タンクを密閉状態に保持可能な流量制御弁を用いた蒸発燃料処理装置において、燃料タンク内の空間圧力を内圧として検出する内圧センサと、前記内圧センサによって検出される内圧が大気圧に対して所定圧範囲外のとき、前記流量制御弁のストローク量を初期状態から開弁方向に変化させ、前記内圧センサによって検出される内圧の所定値以上の変化幅に基づいて流量制御弁の開弁開始位置を検出する開弁開始位置検出手段と、前記開弁開始位置検出手段によって検出された開弁開始位置を、流量制御弁の開弁制御を行う際の学習値として記憶する学習手段とを備える。
第1及び第2発明によれば、流量制御弁の開弁開始位置の検出が燃料タンクの内圧が大気圧に対して所定圧範囲外の状態でのみ行われる。そのため、燃料タンクの内圧と大気圧との差圧が小さい状態で上記検出が行われることによる開弁開始位置の誤検出を抑制することができる。
本発明における第3発明は、上記第1発明において、前記内圧センサは、大気圧を基準圧としたゲージ圧力を検出するものであり、前記禁止手段は、前記内圧センサの出力のみに基づいて燃料タンクの内圧が大気圧に対して所定圧範囲内にあるか否かを検出する。
本発明における第4発明は、上記第2発明において、前記内圧センサは、大気圧を基準圧としたゲージ圧力を検出するものであり、前記開弁開始位置検出手段は、前記内圧センサの出力のみに基づいて燃料タンクの内圧が大気圧に対して所定圧範囲外にあるか否かを検出する。
第3及び第4発明によれば、内圧センサとしてゲージ圧力を検出するものを採用したため、第1発明における禁止手段、並びに第2発明における開弁開始位置検出手段にて、内圧センサの出力のみを用いて、燃料タンクの内圧が大気圧に対して所定圧範囲内か外かを検出できる。従って、センサとして、燃料タンクの内圧を計るものと大気圧を計るものとを別個に設ける必要はなくなり、構成を簡素化することができる。
図1、2は、本発明の第1発明及び第2発明に対応する概念図であり、ここでの説明は繰り返しとなるため省略する。
図3〜7は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、図3に示すように、車両のエンジンシステム10に蒸発燃料処理装置20を付加している。
図3において、エンジンシステム10は、周知のものであり、エンジン本体11に吸気通路12を介して空気に燃料を混ぜた混合気を供給している。空気はスロットル弁14によって流量を制御して供給され、燃料は燃料噴射弁(不図示)によって流量を制御して供給されている。スロットル弁14と燃料噴射弁は共に制御回路(ECU)16に接続されており、スロットル弁14は制御回路16にスロットル弁14の開弁量に関する信号を供給し、燃料噴射弁は制御回路16によって開弁時間を制御されている。燃料噴射弁には燃料が供給されており、その燃料は燃料タンク15から供給されている。
蒸発燃料処理装置20は、給油中に発生する燃料蒸気、又は燃料タンク15内で蒸発した燃料蒸気(以下、蒸発燃料という)をベーパ通路22を介してキャニスタ21に吸着させている。また、キャニスタ21に吸着された蒸発燃料はパージ通路23を介してスロットル弁14の下流側の吸気通路12に供給されている。ベーパ通路22には、この通路22を開閉するようにステップモータ式封鎖弁(本発明における流量制御弁に相当する。以下、単に封鎖弁ともいう)24が設けられ、パージ通路23には、このパージ通路23を開閉するようにパージ弁25が設けられている。
封鎖弁24は、ステップモータによる開弁動作開始後、弁座に対する弁可動部の軸方向移動距離であるストローク量が初期状態から所定量以内では閉弁状態に維持され、燃料タンク15を密閉状態に保持可能である。そして、ストローク量は連続的に変更可能とされている。上記ストローク量が上記所定量を超えて変化すると、封鎖弁24は開弁状態とされて燃料タンク15とキャニスタ21との連通が行われる。このストローク量が所定量を超える弁体の位置が本発明における開弁開始位置に相当する。
キャニスタ21内には、吸着材としての活性炭21aが装填されており、ベーパ通路22からの蒸発燃料を活性炭21aにより吸着し、この吸着された蒸発燃料をパージ通路23へ放出するようにしている。キャニスタ21には大気通路28も接続されており、キャニスタ21にパージ通路23を介して吸気負圧が印加されると、大気通路28を通じて大気圧が供給されてパージ通路23を介した蒸発燃料のパージが行われる。大気通路28は、燃料タンク15に設けられた給油口17の付近から大気を吸引するようにされている。
制御回路16には、燃料噴射弁の開弁時間等を制御するために必要な各種信号が入力されている。上述のスロットル弁14の開弁量信号の他、図3に示されているものでは、燃料タンク15の内圧を検出する圧力センサ(本発明の内圧センサに相当し、以下、内圧センサという)26の検出信号を制御回路16に入力している。また、制御回路16は、上述のように燃料噴射弁の開弁時間の制御の他、図3に示されているものでは、封鎖弁24及びパージ弁25の開弁制御を行っている。ここで、内圧センサ26は大気圧を基準としたゲージ圧を検出するものである。
図4は、封鎖弁24の構造を示す。封鎖弁24は、バルブケーシング30の円筒形状の弁室32内に、同心状に配置された概ね円筒形状のバルブガイド60を備え、バルブガイド60内に同心状に配置された概ね円筒形状のバルブ体70を備えている。一方、バルブケーシング30の弁室32の下端部中央には、燃料タンク15側のベーパ通路22に連通する流入路34が形成されている。また、バルブケーシング30の弁室32の側壁には、キャニスタ21側のベーパ通路22に連通する流出路36が形成されている。また、バルブケーシング30の流入路34が形成された下端部とは反対側の上端部には、ステップモータ50のモータ本体52が設けられ、弁室32の上端部を封鎖している。
バルブガイド60とバルブ体70は、本発明における弁可動部を構成し、また、流入路34が形成されたバルブケーシング30の下端部の開口縁部には円形の弁座40が同心状に形成されている。そして、弁座40に対してバルブガイド60及びバルブ体70が当接することによって封鎖弁24が閉弁状態とされ、弁座40からバルブガイド60及びバルブ体70が離れることによって封鎖弁24が開弁状態とされる。
バルブガイド60は、円筒状の筒壁部62と筒壁部62の上端開口部を閉鎖する上壁部64とにより有天円筒状に形成されている。上壁部64の中央部には筒状の筒軸部66が同心状に形成されており、その筒軸部66の内周面に雌ネジ部66wが形成されている。そして、バルブガイド60の筒軸部66の雌ネジ部66wには、ステップモータ50の出力軸54の外周面に形成された雄ネジ部54nが螺合されている。なお、バルブガイド60は、バルブケーシング30に対して、回り止め手段(図示省略)により軸回り方向に回り止めされた状態で軸方向(上下方向)に移動可能に配置されている。従って、ステップモータ50の出力軸54の正逆回転に基いて、バルブガイド60が上下方向(軸方向)に昇降移動可能に構成されている。また、バルブガイド60の周囲には、そのバルブガイド60を上方へ付勢する補助スプリング68が介装されている。
バルブ体70は、円筒状の筒壁部72と筒壁部72の下端開口部を閉鎖する下壁部74とから有底円筒状に形成されている。下壁部74の下面には、例えば、円板状のゴム状弾性材からなるシール部材76が装着されている。バルブ体70のシール部材76は、バルブケーシング30の弁座40の上面に対して当接可能に配置されている。
バルブ体70の筒壁部72の上端外周面には、円周方向に複数個の連結凸部72tが形成されている。一方、バルブガイド60の筒壁部62の内周側には、バルブ体70の各連結凸部72tに対応してバルブガイド60の移動方向に沿って縦溝状の連結凹部62mが形成されている。従って、バルブ体70の各連結凸部72tは、バルブガイド60の各連結凹部62m内で上下方向に相対移動可能な状態で嵌合している。そして、バルブガイド60の連結凹部62mの底壁部62bがバルブ体70の連結凸部72tに対して下方から当接した状態で、バルブガイド60とバルブ体70とが一体で上方(開弁方向)に移動可能とされている。なお、バルブガイド60の上壁部64とバルブ体70の下壁部74との間には、バルブガイド60に対してバルブ体70を常に下方、即ち、閉弁方向へ付勢するバルブスプリング77が同心状に介装されている。
次に、封鎖弁24の基本動作について説明する。
封鎖弁24は、制御回路(ECU)16からの出力信号に基づいてステップモータ50を開弁方向、あるいは閉弁方向に予め決められたステップ数だけ回転させることによって動作される。即ち、ステップモータ50が予め決められたステップ数だけ回転することで、ステップモータ50の出力軸54の雄ネジ部54nとバルブガイド60の筒軸部66の雌ネジ部66wとの螺合作用により、バルブガイド60が上下方向に予め決められたストローク量だけ移動するようになる。例えば、封鎖弁24は、全開位置において初期状態からのステップ数が約200Step、ストローク量が約5mmとなるように設定されている。
封鎖弁24のイニシャライズ状態(初期状態)では、図4に示すように、バルブガイド60が下限位置に保持されて、そのバルブガイド60の筒壁部62の下端面がバルブケーシング30の弁座40の上面に対して当接している。また、この状態で、バルブ体70の連結凸部72tは、バルブガイド60の底壁部62bに対して上方に位置しており、バルブ体70のシール部材76はバルブスプリング77のバネ力により、バルブケーシング30の弁座40の上面に押付けられている。即ち、封鎖弁24は全閉状態に保持されている。このときのステップモータ50のステップ数が0Stepであり、バルブガイド60の軸方向(上方向)の移動量、即ち、開弁方向のストローク量が0mmとなる。
車両の駐車中には、封鎖弁24のステップモータ50がイニシャライズ状態から開弁方向に、例えば、4Step回転する。これにより、ステップモータ50の出力軸54の雄ネジ部54nとバルブガイド60の筒軸部66の雌ネジ部66wとの螺合作用でバルブガイド60が約0.1mm上方に移動し、バルブケーシング30の弁座40から浮いた状態に保持される。これにより、気温等の環境変化で封鎖弁24のバルブガイド60とバルブケーシング30の弁座40間に無理な力が加わることが抑制されている。なお、この状態で、バルブ体70のシール部材76はバルブスプリング77のバネ力により、バルブケーシング30の弁座40の上面に押付けられている。
ステップモータ50が4Step回転した位置からさらに開弁方向に回転すると、雄ネジ部54nと雌ネジ部66wとの螺合作用でバルブガイド60が上方に移動し、図5に示すように、バルブガイド60の底壁部62bがバルブ体70の連結凸部72tに下方から当接する。そして、バルブガイド60がさらに上方に移動することで、図6に示すように、バルブ体70がバルブガイド60と共に上方に移動し、バルブ体70のシール部材76がバルブケーシング30の弁座40から離れるようになる。これにより、封鎖弁24が開弁状態とされる。
ここで、封鎖弁24の開弁開始位置は、バルブ体70に形成された連結凸部72tの位置公差、バルブガイド60の底壁部62bの位置公差等により、封鎖弁24毎に異なるため、正確に開弁開始位置を学習する必要がある。この学習を行なうのが学習制御であり、封鎖弁24のステップモータ50を開弁方向に回転(ステップ数を増加)させながら燃料タンク15の内圧が所定値以上低下したタイミングに基づいて開弁開始位置のステップ数を検出して記憶する。
次に制御回路16にて行われるステップモータ式封鎖弁24の開弁開始位置の学習制御処理ルーチンについて図7のフローチャートに基づいて図8のタイムチャートを参照しながら説明する。
このルーチンの処理が実行されると、ステップS1では、その時点の燃料タンク内圧(以下、単にタンク圧ともいう)が内圧センサ26によって計測され取り込まれる。次のステップS2では、タンク圧が所定圧範囲内にあるか否か判定される。所定圧範囲は、例えば、図8に示すように、大気圧をゼロキロパスカルとしたとき、マイナスAキロパスカル〜Bキロパスカルの範囲である。
タンク圧が所定圧範囲内にある状態ではステップS2は肯定判断されて先の処理には進まないが、タンク圧が所定圧範囲外となってステップS2が否定判断されると、ステップS3において学習制御が実行される。ここでは、封鎖弁24を初期状態から一定速度で開弁させ、内圧センサ26によって検出される内圧の変化が所定値以上か否かに基づいて封鎖弁24の開弁開始位置を検出する。そして、ステップS4では、検出された開弁開始位置を学習値として記憶する。
このように学習制御が実行されると、学習実行フラグがセット(ON)される。図8にはこの様子が示されており、タンク圧が所定圧範囲外となると学習実行フラグがセットされ、タンク圧が所定圧範囲内の間は学習禁止領域にあるとして、学習制御を実行するか否かを判定する期間とされている。学習実行判定の期間は、図7のステップS2が肯定判断されている期間である。図8において、IG−ONの表示は、車両の電源スイッチであるイグニッションスイッチがオンされたことを矩形波の立ち上がりによって示している。ここでは、イグニッションスイッチがオンされたときに図7の処理が実行開始されることを示している。
以上の実施形態によれば、封鎖弁24の開弁開始位置の検出及び学習がタンク圧が大気圧に対して所定圧範囲外の状態でのみ行われる。そのため、タンク圧と大気圧との差圧が小さい状態で上記検出が行われることによる開弁開始位置の誤検出を抑制することができる。
また、内圧センサ26としてゲージ圧力を検出するものを採用したため、内圧センサ26の出力のみを用いて、燃料タンク15の内圧が大気圧に対して所定圧範囲内か外かを検出できる。従って、センサとして、燃料タンク15の内圧を計るものと大気圧を計るものとを別個に設ける必要はなくなり、構成を簡素化することができる。なお、内圧センサ26として、絶対圧を測定するセンサを用い、別途設ける大気圧センサによって検出される大気圧との差圧を検出して、燃料タンク15の内圧が大気圧に対して所定圧範囲内か外かを検出してもよい。
上記実施形態におけるステップS3の処理は本発明における第1発明の開弁開始位置検出手段に相当する。ステップS1〜ステップS3の処理は本発明における第2発明の開弁開始位置検出手段に相当する。また、ステップS4の処理は、本発明における第1発明及び第2発明の学習手段に相当する。更に、ステップS1及びステップS2の処理は本発明における第1発明の禁止手段に相当する。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、流量制御弁をステップモータ式封鎖弁24としたが、ボール状の弁体の回転によって開弁量が連続的に変わる構造のボールバルブとしてもよい。また、上記実施形態では、車両用のエンジンシステムに本発明を適用したが、本発明は車両用に限定されない。車両用のエンジンシステムの場合、エンジンとモータとを併用したハイブリッド車でもよい。
Claims (4)
- 燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、その吸着された蒸発燃料をエンジンに吸入させ、燃料タンクとキャニスタとを接続する経路上の弁として、弁座に対する弁可動部の軸方向移動距離であるストローク量が初期状態から所定量以内では閉弁状態に維持され、前記燃料タンクを密閉状態に保持可能な流量制御弁を用いた蒸発燃料処理装置において、
燃料タンク内の空間圧力を内圧として検出する内圧センサと、
前記流量制御弁のストローク量を初期状態から開弁方向に変化させ、前記内圧センサによって検出される内圧の所定値以上の変化幅に基づいて流量制御弁の開弁開始位置を検出する開弁開始位置検出手段と、
前記開弁開始位置検出手段によって検出された開弁開始位置を、流量制御弁の開弁制御を行う際の学習値として記憶する学習手段と、
前記内圧センサによって検出される内圧が、大気圧に対して所定圧範囲内にあるとき、前記開弁開始位置検出手段による開弁開始位置の検出を禁止する禁止手段とを備える蒸発燃料処理装置。 - 燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、その吸着された蒸発燃料をエンジンに吸入させ、燃料タンクとキャニスタとを接続する経路上の弁として、弁座に対する弁可動部の軸方向移動距離であるストローク量が初期状態から所定量以内では閉弁状態に維持され、前記燃料タンクを密閉状態に保持可能な流量制御弁を用いた蒸発燃料処理装置において、
燃料タンク内の空間圧力を内圧として検出する内圧センサと、
前記内圧センサによって検出される内圧が大気圧に対して所定圧範囲外のとき、前記流量制御弁のストローク量を初期状態から開弁方向に変化させ、前記内圧センサによって検出される内圧の所定値以上の変化幅に基づいて流量制御弁の開弁開始位置を検出する開弁開始位置検出手段と、
前記開弁開始位置検出手段によって検出された開弁開始位置を、流量制御弁の開弁制御を行う際の学習値として記憶する学習手段とを備える蒸発燃料処理装置。 - 請求項1において、
前記内圧センサは、大気圧を基準圧としたゲージ圧力を検出するものであり、
前記禁止手段は、前記内圧センサの出力のみに基づいて燃料タンクの内圧が大気圧に対して所定圧範囲内にあるか否かを検出する蒸発燃料処理装置。 - 請求項2において、
前記内圧センサは、大気圧を基準圧としたゲージ圧力を検出するものであり、
前記開弁開始位置検出手段は、前記内圧センサの出力のみに基づいて燃料タンクの内圧が大気圧に対して所定圧範囲外にあるか否かを検出する蒸発燃料処理装置。
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