JP6266314B2 - 医用装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線CT装置等の放射線撮影装置での放射線量を適正に管理する医用装置に関する。
一般に、医療機関では、X線CT装置(X線コンピュータトモグラフィ装置)等の放射線撮影装置が使用されている。また医療機関内の情報を管理するHISや、放射線科内の情報を管理するRIS、或いはPACS等の画像ファイル通信保管システムが構築され、情報伝達のオンライン化が図られている。
ところで、従来ではX線CT装置等の放射線撮影装置による被曝の危険性が問われ、放射線撮影装置単体の線量低減化はもちろん、病院全体での線量管理の要求が高まっている。現状では、撮影時の線量情報を蓄積、集計、グラフ化(見える化)する管理システムはあるが、管理システムから放射線撮影装置へ集計結果等をフィードバックすることはしていない。
このため、医療機関内に同一機種の放射線撮影装置が複数台ある場合、1台の放射線撮影装置にて放射線量(X線量)の異常が見つかっても、直ぐに、他の撮影装置に漏れなく伝えて安全化の処理を実行することができなかった。また人から人への指示では、連絡がつくまで時間を要し、かつ伝え漏れがあるため、異常な放射線量を発生した撮影プロトコルと同様の撮影プロトコルを用いて他の放射線撮影装置で撮影が行われる可能性がある。したがって、他の放射線撮影装置でも放射線量の異常が発生する可能性があった。
特開2010−246970号公報
発明が解決しようとする課題は、ネットワークを介して接続された複数のX線撮影装置のうち、いずれか1の放射線撮影装置で放射線量の異常を検知したときに、他の放射線撮影装置に対して安全化処理を実行するように制御する医用装置を提供することにある。
実施形態は、ネットワークに接続された複数の放射線撮影装置を管理する医用装置であって、前記放射線撮影装置の撮影部にそれぞれ設定された撮影プロトコルに従って被検体を撮影したときの放射線量値の情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部で取得した放射線量値に基づいて前記撮影プロトコルでの放射線量の安全度を算出する安全度換算部と、前記安全度換算部で算出した安全度に応じた安全化処理を前記複数の放射線撮影装置に実行させ、前記複数の放射線撮影装置による撮影制限を行う使用制限部と、前記情報取得部で取得した放射線量値が、予め設定したレベルを超えたときに前記撮影プロトコルを変更し、前記撮影部を、変更した撮影プロトコルに従って撮影するように制御して前記安全度が予め設定したレベルよりも高くなったとき、前記撮影の制限を緩和する使用制限緩和部と、を備える。
一実施形態に係る医用装置を適用した医用システムを示す構成図。 一実施形態に係る医用装置である管理サーバの構成を示すブロック図。 一実施形態における放射線撮影装置を示すブロック図。 一実施形態における管理サーバと各放射線撮影装置間の情報の流れを概略的に示す動作説明図。 一実施形態における安全化処理の実行手順を示すフローチャート。 一実施形態における注意喚起のメッセージの一例を示す説明図。 一実施形態における注意喚起のメッセージの他の例を示す説明図。
以下、発明を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付す。
(第1の実施形態)
図1は、一実施形態に係る医用装置を備える医用システムを示す構成図である。図1に示すように、病院等の医療機関内の各部門間では、HIS(Hospital Information System )と呼ばれる病院情報システムが構築されており、また放射線部門ではRIS(Radiology Information System)と呼ばれる情報システムが構築され、情報伝達のオンライン化が図られている。
HIS100は、放射線撮影装置の放射線量(X線量量)を管理する管理サーバ10と、部門毎の端末装置11、12、13…を有し、管理サーバ10及び端末装置11、12、13等がLAN(Local Area Network)等のネットワーク14を介して接続されている。部門としては、受付部門、診察部門(内科、外科、整形外等)、薬剤部門、会計部門等がある。
また、RIS200は、検査オーダを発行するオーダ発行サーバ20、及び放射線撮影装置21、22、23…がLAN等のネットワーク24を介して接続されている。放射線撮影装置21、22、23は、例えばX線CT装置であり、同じ機種の装置が複数台、医療機関内に配置されている。ネットワーク14とネットワーク24は、互いに接続されており、管理サーバ10と放射線撮影装置21、22、23及びオーダ発行サーバ20は、各種のデータや制御情報を送受信することができる。以下の説明では、放射線撮影装置21、22、23としてX線CT装置を例に説明する。
HIS100においては、端末装置11、12、13…を使用して外来患者の受付や、会計処理などが行われる。また管理サーバ10は、被検者情報(被検者ID、氏名、生年月日、性別、症状、障害者か否か等の情報)や、X線CT装置(21、22、23)を利用して被検者を検査(撮影)したときの装置種別や、撮影プロトコル、X線量の情報等を取得する。また管理サーバ10は、必要に応じてX線CT装置(21、22、23)及びオーダ発行サーバ20を制御する。
本実施形態では、管理サーバ10によって、医療機関内に配置した複数のX線CT装置を対象に放射線(X線量)の管理を行い、いずれか1つのX線CT装置が異常なX線量を検出したときに、実際のX線量から安全度を決定し、安全度に応じた安全化処理を全てのX線CT装置に適用するように制御する。安全化処理としては、注意喚起のメッセージを表示したり、異常を検出した撮影プロトコルによる撮影の制限又は禁止、或いは全てのX線CT装置の使用制限や使用禁止等がある。
全てのX線CT装置に対する安全化処理の実施方法としては、各X線CT装置に直接制御命令を送信する方法と、オーダ発行サーバ20に制御命令を送信してオーダ発行サーバ20によって各X線CT装置の使用を制限又は禁止する方法がある。また、管理サーバ10は、X線量を低減するため、例えば、撮影プロトコルの変更や代替プロトコルの作成などを行って、安全化処理を緩和又は解除することもできる。
図2は、管理サーバ10の構成を示すブロック図である。管理サーバ10は、ネットワークに接続された複数のX線CT装置を管理する医用装置を構成し、制御部30と、ネットワーク14を介して情報の伝達を行うためのネットワークインターフェース(I/F)34と、情報取得部35、安全度換算部36、通知・使用制限部37、使用制限緩和部38、データベース39、送信部40を有し、かつ入力部41と表示部42を有する。
制御部30は、CPU31及びROM32、RAM33を含み、ROM32に格納されたプログラムに従って管理サーバ10の各部、及びデータベース39を制御する。図2の点線で示す矢印は、制御ラインを示す。情報取得部35は、ネットワークI/F34を介してX線CT装置21、22、23…からの情報を取得する。
安全度換算部36は、情報取得部35によってX線撮影部21,22,23…のそれぞれのX線量の情報を取得し、取得したX線量をもとに安全度に換算する。安全度は、記憶部361に記憶した安全度指標データと、取得したX線量とを比較し、複数段階(例えば5段階)の安全度に換算する。
通知・使用制限部37は、安全度換算部36で換算した安全度に応じて各X線CT装置に対して使用を制限するメッセージを送信する。また各X線CT装置の使用を制限したり、使用禁止といった安全化処理を実行するように指示する。
使用制限緩和部38は、プロトコル変更部381を含み、異常なX線量を検出した撮影プロトコルを変更(プロトコルの更新や代替プロトコルを作成)して、X線量が危険レベル以内に収まるような緩和措置を講じるように各X線CT装置に通知する。その結果、緩和措置を講じたX線CT装置に対して使用制限や使用禁止を解除することができる。
データベース39は、各X線CT装置を識別する装置IDや、複数の撮影プロトコルのデータが記憶されている。撮影プロトコルのデータとしては、例えば、撮影パラメータの値、撮影部位、撮影手順、撮影プロトコルの名称、撮影プロトコルの作成日時、検査目的等を含む。
また、撮影パラメータには、例えばX線CT装置であれば、管電圧、管電流、スキャン時間、撮影スライス厚、撮影スライス枚数などが含まれる。管電圧、管電流、スキャン時間は、例えば、被検体の体重、身長、年齢、検査部位等によって予め設定された基準値をデータベース39に記憶している。そして、これら撮影プロトコルのデータは、撮影プロトコルの識別子(プロトコルID)を付加して、例えば検査目的別に区別して記憶している。
各撮影プロトコルはプロトコルリストとして表示部42に表示することができ、入力部41を操作していずれかの撮影プロトコルを選択することができる。また選択した撮影プロトコルをプロトコル変更部381に入力し、入力部41の操作によって変更することもできる。変更した撮影プロトコル(更新プロトコル)は、新たなプロトコルIDを付加してデータベース39に記憶される。
送信部40は、各X線CT装置(21,22,23)及びオーダ発行サーバ20に対して各種の指示や変更したプロトコルを送信する。入力部41は、オペレータが操作するキーボード、マウス等で成り、各種情報の取得指示や、検査スケジュールの作成指示等を行う。表示部42は、各種のデータを表示する。
図3は、一実施形態における放射線撮影装置であるX線CT装置21を示すブロック図である。X線CT装置22,23も同様の構成である。X線CT装置21は、ガントリ(架台)50を有し、このガントリ50内には回転フレーム51が設けられ、図示しない回転機構によって回転する。回転フレーム51内には、X線管52とX線検出器53が対向して配置されており、回転フレーム51の中心部分は開口しており、開口部には、寝台の天板54に載置された被検体Pが挿入される。
X線管52からは、被検体Pの体軸方向に平行なスライス方向と、それに直交するチャンネル方向の2方向に広がるビームX線を発生する。被検体Pに照射され、被検体Pを透過したX線はX線検出器53で電気信号に変換され、DAS(Data Acquisition System)と呼ばれるデータ収集部55で増幅され、デジタルデータに変換される。デジタルデータは、データ伝送部を介して投影データとして操作コンソール60(後述)に伝送される。尚、X線管52、X線検出器53及びデータ収集部55は撮影部を構成する。
また、ガントリ50には架台・寝台制御部56及びスリップリング57を設けている。天板54は、寝台58に設けた寝台駆動部59によって架台50の開口部に進退可能であり、寝台駆動部59には架台・寝台制御部56から駆動信号が供給される。
操作コンソール60は、コンピュータシステムを構成する。操作コンソール60は前処理部61を有し、データ収集部55からのデジタルデータがデータ伝送部を介して前処理部61に送られる。前処理部61では、信号強度の補正や信号欠落の補正等の処理を行い、投影データをバスライン601に出力する。
バスライン601には、システム制御部62が接続されている。システム制御部62には、バスライン601を介して画像処理部63、記憶部64、送受信部65等が接続されている。またシステム制御部62には、高電圧発生部66、入力部67、表示部68が接続されている。また、バスライン601にはネットワークインターフェース(I/F)69が接続されている。
システム制御部62は、ホストコントローラとして機能し、操作コンソール60の各部の動作を制御する。画像処理部63は、システム制御部62の制御のもとに動作し、例えばボリュームデータから関心領域或いは関心臓器を抽出し、3D(三次元)画像データ等を再構成する。記憶部64は、断層画像等のデータを記憶する。また記憶部64には、管理サーバ10のデータベース39に記憶されている撮影プロトコルと同じ情報がプロトコルIDを付加して記憶されている。
入力部67は、システム制御部62に接続され、オペレータ(医師、検査技師等)によって操作可能である。入力部67は、キーボードや各種スイッチ、マウス等を備え、患者の状態や検査方法等の各種情報、及び各種スキャン条件等を入力する。システム制御部62は、入力部67によって記憶部64に記憶されている撮影プロトコルリストが選択されると、該当する撮影プロトコルにしたがって管電圧や管電流等の条件が設定され、選択した撮影プロトコルに基づいて、高電圧発生部66を制御する。
高電圧発生部66は、スリップリング57を介してX線管52に電力を供給し、X線の曝射に必要な電力(管電圧、管電流)を与える。さらにシステム制御部22は、架台・寝台制御部56を制御して、被検体の体軸方向への送り量、送り速度、X線管52とX線検出器53の回転速度、回転ピッチ、及びX線の曝射タイミング等を制御する。こうして、X線CT画像のデータ収集(スキャン)処理を行う。またシステム制御部62は、管電圧、管電流及びスキャン時間のパラメータが設定されて被検体Pをスキャンした際に、設定したパラメータ値をもとにX線量を算出(取得)し、送受信部65からI/F69を介して管理サーバ10に送信する。
表示部68は、画像処理部63によって得られた画像、又は記憶部64に記憶された画像データ等を表示する。送受信部65は、インタフェース(I/F)69を介してネットワークに接続され、RIS200に接続された他のX線CT装置(22,23)や管理サーバ10、オーダ発行サーバ20等と通信を行う。
図4は、管理サーバ10と各X線CT装置(21,22,23)及びオーダ発行サーバ20間の情報の流れを概略的に示す動作説明図である。管理サーバ10と各X線CT装置(21,22,23)及びオーダ発行サーバ20は、ネットワークを介して接続されているが、ネットワークの図示は省略している。
図4において、例えばX線CT装置21において所定の撮影プロトコルに基づいて撮影が行われた場合を想定すると、X線CT装置21の送受信部65から、X線の線量値と撮影プロトコルの情報(プロトコルID)及び装置IDがI/F69を介して管理サーバ10の情報取得部35に送信される。X線の線量値は、以下の説明では単に「線量値」と呼ぶこともある。
管理サーバ10は、安全度換算部36でX線値を安全度に換算する。このとき安全度換算部36は、記憶部361に記憶した安全度指標データを参照して安全度を算出する。安全度指標データは、目標線量値や学会ガイド値、及び医療機関が定めた危険値レベルのデータであり、入力部41から入力する。また目標線量値は、自己の医療機関だけでなく他の医療機関からの線量値情報を入手して、それを参考にして設定してもよい。
安全度指標データは予め設定した複数段階の危険値レベルの情報である。安全度換算部36で換算した安全度、即ちX線量が許容範囲内であれば、特に安全化処理を実行する必要はない。X線量が危険値に近づいた場合は、通知・使用制限部37から各X線CT装置(21,22,23)に対して喚起メッセージを送信する。
またX線量が第1の危険値レベルを超えたときには、自己のX線CT装置21及び他のX線CT装置22,23に対して同じ撮影プロトコルを使用した撮影の実行を中止する命令を送信する。さらにX線量が第1の危険値レベルよりも高い第2の危険値レベルを超えたときには、各X線CT装置(21,22,23)に対し装置自体の使用を禁止する命令を送信する。
即ち、X線CT装置21で特定の撮影プロトコル(プロトコルA)に基づいて撮影をしたときに、X線量が異常値を示した場合、他のX線CT装置22,23で同様の撮影プロトコルで撮影を実行すると、X線量が異常値になる可能性がある。したがって、管理サーバ10は、X線CT装置21だけでなく他のX線CT装置22,23に対しても安全度に応じた安全化処理を実行し、喚起メッセージを送信したり、同じ撮影プロトコルを使用して撮影することを禁止する命令を出す訳である。図4の太い実線は撮影プロトコルAの禁止命令を示す。
また管理サーバ10の使用制限緩和部38は、プロトコルの編集機能を有し、X線CT装置21からの撮影プロトコルの情報をもとに、撮影プロトコルを更新するか又は代替プロトコルを作成する。即ち、管理サーバ10は、X線CT装置21から送信された撮影プロトコルと同じ撮影プロトコルをデータベース39から抽出し、X線量が目標線量以下になるように管電流やスキャン時間のパラメータを修正して更新した撮影プロトコルを各X線CT装置(21,22,23)に送信する。
あるいは、管理サーバ10は、X線CT装置21から送信された撮影プロトコルと同じ撮影プロトコルをデータベース39から抽出し、X線量が目標線量以下になるようにパラメータを設定し直し、代替プロトコルを作成して各X線CT装置(21,22,23)に送信する。更新プロトコル又は代替プロトコルを各X線CT装置(21,22,23)に送信したあとは禁止命令を解除する通知を行う。図4の太い点線は更新プロトコルB又は代替プロトコルCの送信と使用禁止の解除命令を示している。
また管理サーバ10は、オーダ発行サーバ20に対して撮影プロトコルの禁止命令、更新プロトコル又は代替プロトコルの情報、及び使用禁止の解除を通知し、オーダ発行サーバ20を介して各X線CT装置(21,22,23)を制御するようにしてもよい。
各X線CT装置(21,22,23)のシステム制御部62は、送受信部65が管理サーバ10から喚起メッセージや撮影プロトコルの使用禁止する命令を受け取ると、安全化処理を実行し、表示部68に警告メッセージを表示するとともに、撮影プロトコルの使用を停止する。また更新プロトコル又は代替プロトコルが送信された場合には、それらにプロトコルに基づいて撮影を実行する。したがって、システム制御部62は、安全化処理の実行部を構成する。
また以上の説明では、X線CT装置21からのX線量の情報をもとに、X線CT装置(21,22,23)で安全化処理を実行する例を述べたが、X線CT装置22又は23からのX線量の情報をもとに、X線CT装置(21,22,23)で安全化処理を実行する場合もある。
図5は、管理サーバ10のCPU31の制御のもとに実行される安全化処理の実行手順を示すフローチャートである。図5のフローチャートの右側に示す点線枠A,B,Cは各ステップでの処理の補足説明である。
図5のステップS1は、線量値取得のステップであり、各X線CT装置(21,22,23)から線量値の情報を取得する。図5では、X線CT装置21から線量値の情報を取得した場合を想定して説明する。
ステップS2では、取得した線量値を安全度に換算する。安全度に換算する際には安全度指標をもとに複数段階(例えば5〜1の5段階)の安全度に変換する。例えば、取得した線量値が目標線量以内である場合は、安全度5とする。目標線量値は、許容範囲内の線量値であって、自己の医療機関での経験則に基づいて予め設定された値である。また目標線量値は、他の医療機関等の目標線量値を参考にして設定してもよい。
また取得した線量値が学会ガイド値よりも低いレベルの場合は、安全度4とする。学会ガイド値は、自己の医療機関が設定した目標線量値よりも低いレベルにある。また取得した線量値が学会ガイド値と危険値レベル1の間にある場合は、安全度3とする。危険値レベル1は、例えば線量値が許容範囲の最高レベル付近にある場合である。
また取得した線量値が危険値レベル1と危険値レベル2の間にある場合は、安全度2とする。危険値レベル2は、危険値レベル1よりも危険な状態であり、線量値が許容範囲を超え異常値を示す状態である。さらに取得した線量値が危険値レベル2以上である場合は、安全度1とする。
ステップS3は、通知・安全化処理のステップであり、ステップS2で換算した安全度をもとに、各安全度(5〜1)に応じた安全化処理を実行する。例えば、安全度5の場合は、線量値は目標線量以下であるため、処理なしであり、撮影を継続することができる。安全度4の場合は、線量値が学会ガイド値以内であるため、注意を喚起するメッセージを表示するように各X線CT装置(21,22,23)に指示を送信する。
これにより、X線CT装置21の表示部68には、例えば「自装置にて、想定よりも高いX線量が検出されました。」、「使用時は、パラメータの調整、及び予測線量の確認を推奨します」などのメッセージを表示する。また他のX線CT装置22,23に対しては、例えば図6に示すように、「他の装置にて、想定よりも高いX線量が検出されました。」「使用時は、パラメータの調整、及び予測線量の確認を推奨します」などのメッセージを表示する。
管理サーバ10は、どのX線CT装置で想定よりも高い線量値が検出されたかを装置IDから把握することができるため、実際に高い線量値が検出された装置21に対しては「自装置にて…」の表示を行い、他のX線CT装置22,23に対しては「他装置にて…」の表示を行うことができる。
また別のメッセージとして、X線CT装置21の表示部68には、例えば「自装置にて、想定よりも高い線量が検出されました。」、「使用時は、管理者の承認が必要です。」などのメッセージを表示する。また他のX線CT装置22,23に対しては、例えば図7に示すように、「他の装置にて、想定よりも高い線量が検出されました。」、「使用時は、管理者の承認が必要です。」などのメッセージを表示する。
メッセージ画面には、「承認依頼」、「キャンセル」の実行ボタンが表示され、「承認依頼」のボタンが選択されると管理者の端末(例えばパーソナルコンピュータ)に承認依頼の通知が行われる。管理者による承認が行われた場合は、撮影を継続することになる。また「キャンセル」のボタンが押されると撮影がキャンセルされる。キャンセルしたあとオペレータは、パラメータの調整、及び予測線量の確認を行うことになる。
安全度3の場合は、撮影プロトコルの使用を禁止し、危険値レベル1に近い線量が検出された撮影プロトコルを用いて撮影することを禁止する。どのような撮影プロトコルが用いられたかは、X線CT装置21からの撮影プロトコルの情報(プロトコルID)をもとに判断することができ、各X線CT装置21,22,23に対して同じプロトコルIDを送信する。各X線CT装置21,22,23のシステム制御部62は、使用中止の命令を受けると該当する撮影プロトコルの使用を禁止するように安全化処理を実行する。
安全度2の場合は、危険値レベル1と危険値レベル2の中間の線量が検出された撮影X線CT装置21自体の使用を禁止し、かつ該当する撮影プロトコルを用いた撮影を禁止する。
安全度1の場合は、同機種の全てのX線CT装置(21,22,23)の使用を禁止する。またオーダ発行サーバ20は、該当する撮影プロトコルを用いた撮影や該当するX線CT装置の使用禁止や、予約禁止の処理を行う。この際、理由を表示して使用禁止にするとよい。
尚、撮影プロトコルの使用制限としては、該当する撮影プロトコルの制限に限らず、該当するX線CT装置の全プロトコルと管理サーバ10のデータベース39に記憶された全プロトコルを照合して、未承認のプロトコルを検出したときに、全ての未承認プロトコルの使用を制限するようにしても良い。
ステップS3での通知・安全化処理のあとは、ステップS4に移行し、撮影プロトコルの変更を行う。例えば安全度4や安全度3の場合、管理サーバ10は、異常なX線量が検出されたX線CT装置21で、どの撮影プロトコルを用いて撮影されたかをプロトコルIDをもとに把握することができる。したがってデータベース39から同じプロトコルIDを有する撮影プロトコル抽出し、表示部42にプロトコル編集画面を表示してプロトコルの変更を行う。例えば管理者は、X線量が目標線量以下になるように管電流やスキャン時間のパラメータを修正して当該撮影プロトコルのパラメータを変更(調整)する。
そしてステップS5にて、更新した撮影プロトコルを各X線CT装置(21,22,23)に配信する。この際、更新した撮影プロトコルには、新たなプロトコルIDを付加して送信し、かつデータベース39に新たなプロトコルIDを付加した撮影プロトコルを記憶する。
またステップS4では、安全度4や安全度3の場合に、代替の撮影プロトコルを作成し、ステップS5にて、作成した代替の撮影プロトコルを各X線CT装置(21,22,23)に配信するようにしてもよい。代替の撮影プロトコルを作成する場合は、X線量が許容範囲内になるようにパラメータ(管電流やスキャン時間等)を設定する。またデータベース39には、新たなプロトコルIDを付加して代替の撮影プロトコルを記憶する。尚、代替の撮影プロトコルとしては、Webやベンダサイトで公開されている類似プロトコルを入手して、代替プロトコルとすることもできる。また外部から類似プロトコルを入手し、管理者が少し調整して、代替プロトコルを作成してもよい。
またステップS4では、安全度2又は安全度1の場合、該当するX線CT装置21のハードウェア点検等を行って、装置自体に故障などがないかを詳細に調査する。また該当するX線CT装置21の全プロトコル、又は無作為に抽出した幾つかのプロトコルによる実線量を計測調査する。
ステップS5で、更新した撮影プロトコル又は代替の撮影プロトコルを各X線CT装置(21,22,23)に配信したあとは、ステップS6にて使用制限緩和と使用制限の解除を行う。例えば、管理サーバ10の表示部42に使用制限/禁止のプロトコルリストと制限解除指示のGUI(Graphical User Interface)を表示し、使用制限/禁止プロトコルに対する修正、又は、代替プロトコル作成の後、各X線CT装置(21,22,23)、又は、オーダ発行サーバ20に対して、使用制限/禁止解除命令を送信する。
あるいは、管理サーバ10の表示部42に使用禁止装置のリストと禁止解除指示のGUIを表示し、使用禁止装置に対する何らかの対処の後、各X線CT装置(21,22,23)、又は、オーダ発行サーバ20に対して、使用禁止解除命令を送信する。
以上述べたように、いずれか1つのX線CT装置が異常なX線量を検出したときに、安全度に応じた安全化処理(注意喚起、プロトコルや装置の使用禁止)を実行するように他のX線CT装置を制御することができ、安全性を向上することができる。
(第2の実施例)
次に第2実施形態にかかる医用装置について説明する。第1の実施形態では、管理サーバ10に安全度換算部36を設けているが、第2実施形態では、X線CT装置内に安全度換算部を設けたものである。
即ち、図3に示すように、X線CT装置のシステム制御部62内に安全度換算部621を設けている。システム制御部62は被検体をスキャンしたときのX線量を算出(取得)し、安全度換算部621に提供する。安全度換算部621はX線量をもとに安全度を算出する。安全度に換算する際の安全度指標データは、例えば記憶部64に記憶しておき、この安全度指標データを参照して安全度を算出する。安全度の換算方法は図5のステップS2で説明した通りである。
算出した安全度の情報は、送受信部65からI/F69及びネットワークを介して管理サーバ10に送られる。この場合の管理サーバ10は、図2において安全度換算部36が省略されたものとなり、情報取得部35で安全度の情報を受け取り、通知・使用制限部37に送られる。したがって、管理サーバ10と各X線CT装置の一部により、複数のX線CT装置(放射線撮影装置)を管理する医用装置を構成することになる。
また他の変形例として、各X線CT装置に管理サーバ10と同じ機能を持たせることもできる。即ち、図3に示すX線CT装置内に、図2の安全度換算部36、通知・使用制限部37、使用制限緩和部38、データベース39をそれぞれ設け、自己のX線CT装置で異常なX線量を検出した場合に安全度に換算し、他の撮影装置に対して安全度に応じて撮影プロトコルの使用制限や、撮影装置の使用制限の通知を行う。また自己のX線CT装置で撮影プロトコルの変更や代替プロトコルの作成を行って、他の撮影装置に配信し、かつ使用制限の緩和や解除を行う。
上述した変形例では、それぞれのX線CT装置が複数のX線CT装置(放射線撮影装置)を管理する医用装置を構成することになる。それぞれのX線CT装置の構成が複雑になるが、管理サーバ10を不要とすることができる。
以上述べた実施形態によれば、医療機関内に配置した複数のX線CT装置の内、いずれか1つのX線CT装置が異常なX線量を検出したときに、X線量から安全度を決定し、安全度に応じた安全化処理を実行するように他のX線CT装置を制御することができ、X線量の異常が発生した場合に直ちに、かつ漏れなく他のX線CT装置に伝えることができ、安全性を向上することができる。
尚、以上の説明では、管理サーバ10をHIS100内に配置した例を説明したが、RIS200内に配置することもできる。また放射線撮影装置として、X線CT装置21、22、23を例に説明したが、被検体に放射線を照射して撮影を行う装置、例えばアンギオ装置と呼ばれるX線画像診断装置等に適用することもできる。
また放射線量(X線量)を安全度に換算する際に、5〜1の5段階に換算する例を説明したが、5段階以外の複数段階に換算するようにしても良い。
尚、本発明のいくつかの実施形態を述べたが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…管理サーバ(医用装置)
20…オーダ発行サーバ
21,23,24,25…放射線撮影装置(X線CT装置)
14,24…ネットワーク
30…制御部
34…ネットワークインターフェース
35…情報取得部
36、621…安全度換算部
37…通知・使用制限部
38…使用制限緩和部
381…プロトコル変更部
39…データベース
40…送信部

Claims (5)

  1. ネットワークに接続された複数の放射線撮影装置を管理する医用装置であって、
    前記放射線撮影装置の撮影部にそれぞれ設定された撮影プロトコルに従って被検体を撮影したときの放射線量値の情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部で取得した放射線量値に基づいて前記撮影プロトコルでの放射線量の安全度を算出する安全度換算部と、
    前記安全度換算部で算出した安全度に応じた安全化処理を前記複数の放射線撮影装置に実行させ、前記複数の放射線撮影装置による撮影制限を行う使用制限部と、
    前記情報取得部で取得した放射線量値が、予め設定したレベルを超えたときに前記撮影プロトコルを変更し、前記撮影部を、変更した撮影プロトコルに従って撮影するように制御して前記安全度が予め設定したレベルよりも高くなったとき、前記撮影の制限を緩和する使用制限緩和部と、
    を備える医用装置。
  2. 前記情報取得部は、前記放射線量値の情報とともに前記撮影プロトコルを識別するプロトコルIDと前記それぞれの放射線撮影装置を識別する装置IDを取得する請求項1記載の医用装置。
  3. 前記安全度換算部は、前記放射線量に応じて複数段階の安全度を算出し、
    前記使用制限部は、前記安全化処理として、前記安全度に応じて注意喚起のメッセージの表示、前記撮影プロトコルを使用した撮影の承認又は禁止、前記複数の放射線撮影装置自体の使用禁止を段階的に実行して、前記放射線撮影装置による撮影の制限を行う請求項1記載の医用装置。
  4. 前記使用制限緩和部は、前記情報取得部で取得した放射線量値が、予め設定したレベルを超えたときは、前記撮影プロトコルを更新するか又は代替の撮影プロトコルを作成し、変更した撮影プロトコルを前記複数の放射線撮影装置に配信する請求項1記載の医用装置。
  5. 前記使用制限緩和部は、データベースに記憶した複数の撮影プロトコルから任意の撮影プロトコルを抽出し、抽出した撮影プロトコルをもとにプロトコルの修正、又は代替プロトコルの作成を行い、前記撮影プロトコルを変更する請求項4記載の医用装置。
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