JP6265318B2 - クリアランスコントロールシステム、クリアランスコントロール方法、制御装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

クリアランスコントロールシステム、クリアランスコントロール方法、制御装置、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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本発明は、クリアランスコントロールシステム、クリアランスコントロール方法、制御装置、プログラム及び記録媒体に関する。特に本発明は、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を冷却又は加熱することによって制御するクリアランスコントロールシステム、クリアランスコントロール方法、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を冷却又は加熱することによって制御するために、静止側の部品の冷却量又は加熱量を調整するための調整装置を制御する制御装置、当該制御装置としてコンピュータを機能させるプログラム、並びに当該プログラムを記録した記録媒体に関する。
ガスタービンには、燃焼器に蒸気冷却技術を採用しているものがある。このようなガスタービンにおいては、この冷却蒸気を積極的に活用しタービン翼環の蒸気通路にも蒸気を流すことにより、タービン部のクリアランス制御が可能となる。
このような背景に関連する技術としては、様々なものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、特許文献1には、タービンロータブレード先端とシュラウドとのアクティブクリアランス制御を可能にするよう構成された内側及び外側タービンシェルを有するガスタービンエンジンが記載されている。より具体的に説明すると、このガスタービンエンジンは、タービンロータシュラウドをタービンロータブレードに隣接して保持するよう構成されたタービンシェルを備える。また、このガスタービンエンジンは、タービンシェルと熱的に連通した第1の端部、及びシェルの外向きに延びる第2の端部を有するヒートパイプを備える。また、このガスタービンエンジンは、ヒートパイプの第2の端部と熱的に連通し、ヒートパイプの第2の端部と熱エネルギーを交換するよう構成可能な熱媒体を有する加熱/冷却システムを備える。そして、加熱/冷却システムは、ヒートパイプの第2の端部から熱エネルギーを除去して、タービンシェルから熱エネルギーを除去する。または、加熱/冷却システムは、ヒートパイプの第2の端部に熱エネルギーを付加し、タービンシェルに熱エネルギーを付加する。このようにして、このガスタービンエンジンによっては、タービンロータブレード先端とシュラウドとのアクティブクリアランス制御を可能にする。
特開2011−094615号公報
特許文献1に記載されているような、既知のタービンにおいては、動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を冷却又は加熱することによって制御するにあたり、静止側の部品を冷却又は加熱するための媒体を、一定の流量にて循環させている。
そのため、このような既知のタービンにおいては、タービンの出力の大きさによっては、静止側の部品の冷却が間に合わずに、動翼の先端と静止側の部品とが接触してしまう虞がある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を冷却することによって大きくするクリアランスコントロールシステムであって、回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置と、静止側の部品の冷却量を調整するための調整装置と、調整装置を制御する制御装置とを備え、制御装置は、検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部と、回転機械の出力が増加するにつれて静止側の部品の冷却量が大きくなり間隙が大きくなるように、且つ、検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど静止側の部品の冷却量が大きくなり間隙が大きくなるように、回転機械の出力と相関する状態量と変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、調整装置の制御量を算出する制御量算出部と、制御量算出部が算出した制御量に基づいて、調整装置を制御する調整装置制御部とを有する。本発明の第2の形態によると、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を加熱することによって大きくするクリアランスコントロールシステムであって、回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置と、静止側の部品の加熱量を調整するための調整装置と、調整装置を制御する制御装置とを備え、制御装置は、検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部と、回転機械の出力が増加するにつれて静止側の部品の加熱量が大きくなり間隙が大きくなるように、且つ、検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど静止側の部品の加熱量が大きくなり間隙が大きくなるように、回転機械の出力と相関する状態量と変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、調整装置の制御量を算出する制御量算出部と、制御量算出部が算出した制御量に基づいて、調整装置を制御する調整装置制御部とを有する。
制御量算出部は、回転機械が急速負荷上昇の状態に遷移する場合に、調整装置の制御量を算出してよい。
制御量算出部は、静止側の部品の温度が所定の温度となるように、静止側の部品の温度の計測値に更に基づいて、調整装置の制御量を算出してよい。
静止側の部品は、回転機械のケーシングにU字状部品の開口端が固定されて成り、回転機械には、ケーシングとU字状部品との間に形成された空間に気体を排出するためのパイプが設けられ、パイプを介して空間に低温の気体を排出して静止側の部品を冷却することにより、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を制御してよい。静止側の部品は、回転機械のケーシングに貫通孔が形成されて成り、回転機械には、貫通孔に気体を排出するためのパイプが設けられており、パイプを介して貫通孔に高温の気体を排出して静止側の部品を加熱することにより、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を制御してよい。
本発明の第の形態によると、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を冷却することによって大きくするクリアランスコントロール方法であって、回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出段階と、回転機械の出力が増加するにつれて静止側の部品の冷却量が大きくなり間隙が大きくなるように、且つ、検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど静止側の部品の冷却量が大きくなり間隙が大きくなるように、回転機械の出力と相関する状態量と変化率算出段階において算出された変化率との組み合わせに応じて、静止側の部品の冷却量を調整するための調整装置の制御量を算出する制御量算出段階と、制御量算出段階において算出された制御量に基づいて、調整装置を制御する調整装置制御段階とを含む。本発明の第4の形態によると、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を加熱することによって大きくするクリアランスコントロール方法であって、回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出段階と、回転機械の出力が増加するにつれて静止側の部品の加熱量が大きくなり間隙が大きくなるように、且つ、検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど静止側の部品の加熱量が大きくなり間隙が大きくなるように、回転機械の出力と相関する状態量と変化率算出段階において算出された変化率との組み合わせに応じて、静止側の部品の加熱量を調整するための調整装置の制御量を算出する制御量算出段階と、制御量算出段階において算出された制御量に基づいて、調整装置を制御する調整装置制御段階とを含む。
本発明の第の形態によると、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を冷却することによって大きくするために、静止側の部品の冷却量を調整するための調整装置を制御する制御装置であって、回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部と、回転機械の出力が増加するにつれて静止側の部品の冷却量が大きくなり間隙が大きくなるように、且つ、検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど静止側の部品の冷却量が大きくなり間隙が大きくなるように、回転機械の出力と相関する状態量と変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、調整装置の制御量を算出する制御量算出部と、制御量算出部が算出した制御量に基づいて、調整装置を制御する調整装置制御部とを備える。本発明の第6の形態によると、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を加熱することによって大きくするために、静止側の部品の加熱量を調整するための調整装置を制御する制御装置であって、回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部と、回転機械の出力が増加するにつれて静止側の部品の加熱量が大きくなり間隙が大きくなるように、且つ、検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど静止側の部品の加熱量が大きくなり間隙が大きくなるように、回転機械の出力と相関する状態量と変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、調整装置の制御量を算出する制御量算出部と、制御量算出部が算出した制御量に基づいて、調整装置を制御する調整装置制御部とを備える。
本発明の第の形態によると、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を冷却することによって大きくするために、静止側の部品の冷却量を調整するための調整装置を制御する制御装置として、コンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータを、回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部、回転機械の出力が増加するにつれて静止側の部品の冷却量が大きくなり間隙が大きくなるように、且つ、検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど静止側の部品の冷却量が大きくなり間隙が大きくなるように、回転機械の出力と相関する状態量と変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、調整装置の制御量を算出する制御量算出部、制御量算出部が算出した制御量に基づいて、調整装置を制御する調整装置制御部として機能させる。本発明の第8の形態によると、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を加熱することによって大きくするために、静止側の部品の加熱量を調整するための調整装置を制御する制御装置として、コンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータを、回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部、回転機械の出力が増加するにつれて静止側の部品の加熱量が大きくなり間隙が大きくなるように、且つ、検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど静止側の部品の加熱量が大きくなり間隙が大きくなるように、回転機械の出力と相関する状態量と変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、調整装置の制御量を算出する制御量算出部、制御量算出部が算出した制御量に基づいて、調整装置を制御する調整装置制御部として機能させる。
本発明の第の形態によると、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を冷却することによって大きくするために、静止側の部品の冷却量を調整するための調整装置を制御する制御装置として、コンピュータを機能させるプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータを、回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部、回転機械の出力が増加するにつれて静止側の部品の冷却量が大きくなり間隙が大きくなるように、且つ、検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど静止側の部品の冷却量が大きくなり間隙が大きくなるように、回転機械の出力と相関する状態量と変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、調整装置の制御量を算出する制御量算出部、制御量算出部が算出した制御量に基づいて、調整装置を制御する調整装置制御部として機能させるプログラムを記録した。本発明の第10の形態によると、回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、静止側の部品を加熱することによって大きくするために、静止側の部品の加熱量を調整するための調整装置を制御する制御装置として、コンピュータを機能させるプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータを、回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部、回転機械の出力が増加するにつれて静止側の部品の加熱量が大きくなり間隙が大きくなるように、且つ、検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど静止側の部品の加熱量が大きくなり間隙が大きくなるように、回転機械の出力と相関する状態量と変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、調整装置の制御量を算出する制御量算出部、制御量算出部が算出した制御量に基づいて、調整装置を制御する調整装置制御部として機能させるプログラムを記録した。
なおまた、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
以上の説明から明らかなように、この発明によっては、回転機械の出力の大きさに応じて、動翼の先端と静止側の部品との間隙を、適度な間隔に保持することができる。
第1の実施形態に係るクリアランスコントロールシステム100の利用環境の一例を示す図である。 動翼Rの先端付近の構造の一例を示す図である。 動翼Rの先端付近の構造の一例を示す図である。 制御装置110のブロック構成の一例を示す図である。 制御装置110の動作フローの一例を示す図である。 第2の実施形態に係るクリアランスコントロールシステム200の利用環境の一例を示す図である。 制御装置210のブロック構成の一例を示す図である。 制御装置210の動作フローの一例を示す図である。 第3の実施形態に係る制御装置310のブロック構成の一例を示す図である。 制御装置310の動作フローの一例を示す図である。 第4の実施形態に係る制御装置410のブロック構成の一例を示す図である。 制御装置410の動作フローの一例を示す図である。 本実施形態に係る制御装置を構成するコンピュータ800のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1の実施形態に係るクリアランスコントロールシステム100の利用環境の一例を示す。図2及び図3は、動翼Rの先端付近の構造の一例を示す。クリアランスコントロールシステム100は、タービンTの動翼Rの先端と、ケーシングSに設けられた部品Mとの間隙C1を、部品Mを冷却することによって制御するシステムである。また、クリアランスコントロールシステム100は、タービンTの動翼Rの先端と、ケーシングSとの間隙C2を、ケーシングSを加熱することによって制御するシステムである。ここで、タービンTは、ガスタービンGの構成要素であって、作動流体の膨張によって動力を発生させる回転機械である。なおまた、タービンTは、この発明における「回転機械」の一例であってよい。また、部品M及びケーシングSは、この発明における「静止側の部品」の一例であってよい。
クリアランスコントロールシステム100は、制御装置110及びメカニカルブースターポンプ130を備える。なおまた、メカニカルブースターポンプ130は、この発明における「調整装置」の一例であってよい。
メカニカルブースターポンプ130は、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量を調整するための装置である。例えば、メカニカルブースターポンプ130は、長円形の金属製ケーシング中で、繭型のローターを互いに90度の角度で高速で回転させるタイプのポンプである。そして、メカニカルブースターポンプ130の吸気口側には、パイプP1を介して熱源設備Hが接続される。ここで、熱源設備Hは、低温又は高温の気体を排出する設備である。また、メカニカルブースターポンプ130の排気口側には、パイプP2が接続される。そして、熱源設備Hから排出されて、メカニカルブースターポンプ130の吸気口から入った気体は、メカニカルブースターポンプ130のケーシングとローター間の空間に閉じ込められ、ローターの回転で排気口側に排出される。
動翼Rの先端付近の構造が図2に示すような構造の場合、ケーシングSには、U字状の部品Mの開口端が固定されている。そして、パイプP2は、部品MとケーシングSとの間に形成された空間Iへ気体が排出されるように接続されている。この例の場合、熱源設備Hは、低温の気体を排出する。そのため、部品Mは、部品MとケーシングSとの間に形成された空間Iが冷却されることにより、ケーシングS側に収縮する。その結果、動翼Rの先端と部品Mとの間隙C1は、大きくなる。
一方、動翼Rの先端付近の構造が図3に示すような構造の場合、パイプP2は、ケーシングSの表面へ気体が排出されるように接続されている。この例の場合、熱源設備Hは、高温の気体を排出する。ケーシングSは、加熱されることにより、外側へ膨張する。その結果、動翼Rの先端とケーシングSとの間隙C2は、大きくなる。
制御装置110は、メカニカルブースターポンプ130を制御する装置である。制御装置110は、調速機SGと通信接続されている。ここで、調速機SGは、タービンTの回転速度を検出して制御系の要素の作動位置を決め、作動させる装置である。また、制御装置110は、メカニカルブースターポンプ130と電気的に接続されている。そして、制御装置110は、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、調速機SGによって検出されたタービンTの回転速度に応じて、メカニカルブースターポンプ130を制御する。なおまた、タービンTの回転速度は、この発明における「回転機械の出力と相関する状態量」の一例であってよい。
なおまた、本実施形態においては、説明が煩雑になることを防ぐことを目的として、クリアランスコントロールシステム100が一の制御装置110及びメカニカルブースターポンプ130を備える構成について説明する。しかしながら、クリアランスコントロールシステム100は、複数の制御装置110及びメカニカルブースターポンプ130を備えてよい。
図4は、制御装置110のブロック構成の一例を示す。制御装置110は、回転速度データ受信部111、制御量算出部112及び調整装置制御部113を有する。以下の説明においては、各構成要素の機能及び動作を詳述する。
回転速度データ受信部111は、タービンTの回転速度を示すデータを、調速機SGから受信する。
制御量算出部112は、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、タービンTの回転速度に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。なおまた、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度は、この発明における「調整装置の制御量」の一例であってよい。
調整装置制御部113は、制御量算出部112が算出したメカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度に基づいて、メカニカルブースターポンプ130を制御する。
図5は、制御装置110の動作フローの一例を示す。この動作フローの説明においては、タービンTの回転速度に応じて、メカニカルブースターポンプ130を制御する処理について詳述する。なおまた、この動作フローの説明においては、図1から図4を共に参照する。
ガスタービンGが運転状態にあるとき、調速機SGは、タービンTの回転速度を検出する。そして、調速機SGは、その回転速度を示すデータを、制御装置110へ送信する。例えば、調速機SGは、所定時間置きに、制御装置110へデータを送信する。
制御装置110の回転速度データ受信部111は、調速機SGから送信されたデータを受信する度に(S101)、そのデータを、制御量算出部112へ送る。
制御装置110の制御量算出部112は、回転速度データ受信部111から送られたデータを受け取ると、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、回転速度データ受信部111から受け取ったデータによって示されるタービンTの回転速度に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する(S102)。例えば、図2に示す部品Mの冷却量や、図3に示すケーシングSの加熱量の適正値は、タービンTの回転速度に応じて、図2に示す部品Mを冷却したり、図3に示すケーシングSを加熱したりするときの熱源設備Hからの気体の流量を変えてみて、動翼Rの先端と部品Mとの間隙C1や、動翼Rの先端とケーシングSとの間隙C2が適度な間隔となるような値を、試験的に求めておく。そして、制御量算出部112は、そのような図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量を適正値とすべく、熱源設備Hからの気体の流量が調整されるような、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。例えば、制御量算出部112は、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出するにあたり、タービンTの回転速度と、その回転速度に対する熱源設備Hからの気体の流量の適正値と、その流量とするためのメカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度との関係を定義する所定の関数に基づいて算出する。また、例えば、制御量算出部112は、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出するにあたり、タービンTの回転速度と、その回転速度に対する熱源設備Hからの気体の流量の適正値と、その流量とするためのメカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度との関係が定義されたデータベースを参照して算出する。そして、制御量算出部112は、そのローターの回転速度を示すデータを、調整装置制御部113へ送る。
制御装置110の調整装置制御部113は、制御量算出部112から送られたデータを受け取ると、そのデータによって示される回転速度となるように、メカニカルブースターポンプ130を制御する(S103)。
以上、説明したように、クリアランスコントロールシステム100は、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量を調整するためのメカニカルブースターポンプ130を備える。また、クリアランスコントロールシステム100は、メカニカルブースターポンプ130を制御する制御装置110を備える。そして、制御装置は、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、タービンTの回転速度に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。そして、制御装置110は、そのローターの回転速度となるように、メカニカルブースターポンプ130を制御する。
このようにして、第1の実施形態によっては、タービンTの出力の大きさに応じて、動翼Rの先端と図2に示す部品Mとの間隙C1、又は動翼Rの先端と図3に示すケーシングSとの間隙C2を、適度な間隔に保持することができる。
図6は、第2の実施形態に係るクリアランスコントロールシステム200の利用環境の一例を示す。クリアランスコントロールシステム200は、制御装置210及びメカニカルブースターポンプ130を備える。
なおまた、クリアランスコントロールシステム100及びクリアランスコントロールシステム200の構成要素のうち、同じ符号を付している同名の構成要素は、同様の機能及び動作を示す。
制御装置210は、メカニカルブースターポンプ130を制御する装置である。制御装置210は、調速機SG及び調節装置GSと通信接続されている。ここで、調節装置GSは、ガスタービンGの回転速度、温度、圧力、出力等の重要な特性を制御する装置である。また、制御装置210は、メカニカルブースターポンプ130と電気的に接続されている。そして、制御装置210は、調節装置GSによってタービンTが急速起動する場合に、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、調速機SGによって検出されたタービンTの回転速度に応じて、メカニカルブースターポンプ130を制御する。ここで、急速起動は、通常よりも短い時間で、起動、負荷投入又は負荷上昇を行う起動手順である。なおまた、急速起動は、この発明における「急速負荷上昇の状態に遷移」の一例であってよい。
図7は、制御装置210のブロック構成の一例を示す。制御装置210は、回転速度データ受信部111、通知データ受信部214、制御量算出部212及び調整装置制御部113を有する。以下の説明においては、各構成要素の機能及び動作を詳述する。
なおまた、制御装置110及び制御装置210の構成要素のうち、同じ符号を付している同名の構成要素は、同様の機能及び動作を示す。
通知データ受信部214は、タービンTが急速起動したことを通知するデータを、調節装置GSから受信する。
制御量算出部212は、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、タービンTの回転速度に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。例えば、制御量算出部212は、タービンTが急速起動する場合に、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。
図8は、制御装置210の動作フローの一例を示す。この動作フローの説明においては、タービンTが急速起動するときの処理について詳述する。なおまた、この動作フローの説明においては、図1から図7を共に参照する。また、制御装置110及び制御装置210の動作段階のうち、同じ符号を付している同名の動作段階は、同様の動作を示す。
ガスタービンGが運転状態にあるとき、調速機SGは、第1の実施形態と同様に、タービンTの回転速度を検出する。そして、調速機SGは、その回転速度を示すデータを、制御装置210へ送信する。例えば、調速機SGは、所定時間置きに、制御装置210へデータを送信する。
制御装置210の回転速度データ受信部111は、調速機SGから送信されたデータを受信する度に(S101)、そのデータを、制御量算出部212へ送る。
一方、調節装置GSは、タービンTを急速起動させると、その旨を通知するデータを、制御装置210へ送信する。
制御装置210の通知データ受信部214は、調節装置GSから送信されたデータを受信すると(S204:Yes)、そのデータを、制御量算出部212へ送る。ここで、通知データ受信部214は、調節装置GSからデータを受信しない場合(S204:No)、何ら処理を行わない。
制御装置210の制御量算出部212は、回転速度データ受信部111から送られたデータを受け取る。そして、制御量算出部212は、通知データ受信部214から送られたデータを受け取ると、第1の実施形態と同様に、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、回転速度データ受信部111から受け取ったデータによって示されるタービンTの回転速度に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する(S202)。そして、制御量算出部212は、そのローターの回転速度を示すデータを、調整装置制御部113へ送る。
制御装置210の調整装置制御部113は、制御量算出部212から送られたデータを受け取ると、そのデータによって示される回転速度となるように、メカニカルブースターポンプ130を制御する(S103)。
以上、説明したように、制御装置210は、タービンTが急速起動する場合に、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。
このようにして、第2の実施形態によっては、タービンTが急速起動するような場合にのみ、タービンTの出力の大きさに応じて、動翼Rの先端と図2に示す部品Mとの間隙C1、又は動翼Rの先端と図3に示すケーシングSとの間隙C2を、適度な間隔に保持すべく稼働し、通常運転時には、このような対応をとらないことにより、消費エネルギーを最小限に留めることができる。
図9は、第3の実施形態に係る制御装置310のブロック構成の一例を示す。制御装置310は、回転速度データ受信部111、変化率算出部315、制御量算出部312及び調整装置制御部113を有する。以下の説明においては、各構成要素の機能及び動作を詳述する。
なおまた、制御装置110及び制御装置310の構成要素のうち、同じ符号を付している同名の構成要素は、同様の機能及び動作を示す。
変化率算出部315は、タービンTの回転速度の変化率を算出する。
制御量算出部312は、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、タービンTの回転速度に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。例えば、制御量算出部312は、タービンTの回転速度の変化率が大きいほど、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、変化率算出部315が算出した変化率に更に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。
図10は、制御装置310の動作フローの一例を示す。この動作フローの説明においては、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する処理について詳述する。なおまた、この動作フローの説明においては、図1から図9を共に参照する。また、制御装置110及び制御装置310の動作段階のうち、同じ符号を付している同名の動作段階は、同様の動作を示す。
ガスタービンGが運転状態にあるとき、調速機SGは、第1の実施形態と同様に、タービンTの回転速度を検出する。そして、調速機SGは、その回転速度を示すデータを、制御装置310へ送信する。例えば、調速機SGは、所定時間置きに、制御装置310へデータを送信する。
制御装置310の回転速度データ受信部111は、調速機SGから送信されたデータを受信する度に(S101)、そのデータを、変化率算出部315及び制御量算出部312へ送る。
制御装置310の変化率算出部315は、回転速度データ受信部111から送られたデータを、逐次受け取る。そして、変化率算出部315は、例えば、最新のデータによって示されるタービンTの回転速度と、その前に受け取ったデータによって示されるタービンTの回転速度とに基づいて、タービンTの回転速度の変化率を算出する(S305)。そして、変化率算出部315は、その変化率を示すデータを、制御量算出部312へ送る。
制御装置310の制御量算出部312は、回転速度データ受信部111から送られたデータを受け取る。そして、制御量算出部312は、変化率算出部315から送られたデータを受け取ると、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、また、タービンTの回転速度の変化率が大きいほど、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、回転速度データ受信部111から受け取ったデータによって示されるタービンTの回転速度と、変化率算出部315から受け取ったデータによって示されるタービンTの回転速度の変化率とに基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する(S302)。例えば、図2に示す部品Mの冷却量や、図3に示すケーシングSの加熱量の適正値は、タービンTの回転速度と、タービンTの回転速度の変化率に応じて、図2に示す部品Mを冷却したり、図3に示すケーシングSを加熱したりするときの熱源設備Hからの気体の流量を変えてみて、動翼Rの先端と部品Mとの間隙C1や、動翼Rの先端とケーシングSとの間隙C2が適度な間隔となるような値を、試験的に求めておく。そして、制御量算出部312は、そのような図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量を適正値とすべく、熱源設備Hからの気体の流量が調整されるような、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。例えば、制御量算出部312は、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出するにあたり、タービンTの回転速度と、タービンTの回転速度の変化率と、その回転速度及び変化率に対する熱源設備Hからの気体の流量の適正値と、その流量とするためのメカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度との関係を定義する所定の関数に基づいて算出する。また、例えば、制御量算出部312は、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出するにあたり、タービンTの回転速度と、タービンTの回転速度の変化率と、その回転速度及び変化率に対する熱源設備Hからの気体の流量の適正値と、その流量とするためのメカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度との関係が定義されたデータベースを参照して算出する。そして、制御量算出部312は、そのローターの回転速度を示すデータを、調整装置制御部113へ送る。
制御装置310の調整装置制御部113は、制御量算出部312から送られたデータを受け取ると、そのデータによって示される回転速度となるように、メカニカルブースターポンプ130を制御する(S103)。
以上、説明したように、制御装置310は、タービンTの回転速度の変化率を算出する。そして、制御装置310は、タービンTの回転速度の変化率が大きいほど、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、算出した変化率に更に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。
このようにして、第3の実施形態によっては、例えば、タービンTの回転速度の変化率が大きく、図2に示す動翼Rと部品Mとの間隙C1、又は図3に示す動翼RとケーシングSとの間隙C2が急速に小さくなってしまうような場合でも、その変化に遅れることなく対応することができる。
なおまた、この発明における「回転機械の出力と相関する状態量の変化率」は、吸入空気の温度、ガス温度、金属温度、燃料流量等の変化率であってもよい。
図11は、第4の実施形態に係る制御装置410のブロック構成の一例を示す。制御装置410は、回転速度データ受信部111、温度データ受信部416、制御量算出部412及び調整装置制御部113を有する。以下の説明においては、各構成要素の機能及び動作を詳述する。
なおまた、制御装置110、制御装置210及び制御装置410の構成要素のうち、同じ符号を付している同名の構成要素は、同様の機能及び動作を示す。
温度データ受信部416は、図2に示す部品Mの温度、又は図3に示すケーシングSの温度を示すデータを、調節装置GSから受信する。
制御量算出部412は、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、タービンTの回転速度に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。例えば、制御量算出部412は、図2に示す部品Mの温度、又は図3に示すケーシングSの温度が所定の温度となるように、図2に示す部品Mの温度の計測値、又は図3に示すケーシングSの温度の計測値に更に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。
図12は、制御装置410の動作フローの一例を示す。この動作フローの説明においては、図2に示す部品Mの温度、又は図3に示すケーシングSの温度が所定の温度となるように、メカニカルブースターポンプ130を制御する処理について詳述する。なおまた、この動作フローの説明においては、図1から図11を共に参照する。また、制御装置110及び制御装置410の動作段階のうち、同じ符号を付している同名の動作段階は、同様の動作を示す。
ガスタービンGが運転状態にあるとき、調速機SGは、第1の実施形態と同様に、タービンTの回転速度を検出する。そして、調速機SGは、その回転速度を示すデータを、制御装置410へ送信する。例えば、調速機SGは、所定時間置きに、制御装置410へデータを送信する。
制御装置410の回転速度データ受信部111は、調速機SGから送信されたデータを受信する度に(S101)、そのデータを、制御量算出部212へ送る。
一方、調節装置GSは、タービンTを起動させると、図2に示す部品Mの温度、又は図3に示すケーシングSの温度を計測する。そして、調節装置GSは、その温度を示すデータを、制御装置410へ送信する。例えば、調節装置GSは、所定時間置きに、制御装置410へデータを送信する。
制御装置210の温度データ受信部416は、調節装置GSから送信されたデータを受信する度に(S406)、そのデータを、制御量算出部412へ送る。
制御装置410の制御量算出部412は、回転速度データ受信部111から送られたデータを受け取る。そして、制御量算出部412は、温度データ受信部416から送られたデータを受け取ると、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるようにして、図2に示す部品Mの温度、又は図3に示すケーシングSの温度が所定の温度となるように、回転速度データ受信部111から受け取ったデータによって示されるタービンTの回転速度と、温度データ受信部416から受け取ったデータによって示される温度の計測値に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する(S402)。例えば、図2に示す部品Mの冷却量や、図3に示すケーシングSの加熱量の適正値は、タービンTの回転速度に応じて、図2に示す部品Mを冷却したり、図3に示すケーシングSを加熱したりするときの熱源設備Hからの気体の流量を変えてみて、動翼Rの先端と部品Mとの間隙C1や、動翼Rの先端とケーシングSとの間隙C2が適度な間隔となるような値を、試験的に求めておく。そして、制御量算出部412は、そのような図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量を適正値とすべく、熱源設備Hからの気体の流量が調整されるような、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。例えば、制御量算出部412は、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出するにあたり、タービンTの回転速度と、図2に示す部品Mの現在の温度、又は図3に示すケーシングSの現在の温度と、その温度である場合に、その回転速度に対する熱源設備Hからの気体の流量の適正値と、その流量とするためのメカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度との関係を定義する所定の関数に基づいて算出する。また、例えば、制御量算出部412は、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出するにあたり、タービンTの回転速度と、図2に示す部品Mの温度の計測値、又は図3に示すケーシングSの温度の計測値と、その温度である場合に、その回転速度に対する熱源設備Hからの気体の流量の適正値と、その流量とするためのメカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度との関係が定義されたデータベースを参照して算出する。そして、制御量算出部412は、そのローターの回転速度を示すデータを、調整装置制御部113へ送る。
制御装置410の調整装置制御部113は、制御量算出部412から送られたデータを受け取ると、そのデータによって示される回転速度となるように、メカニカルブースターポンプ130を制御する(S103)。
以上、説明したように、制御装置410は、図2に示す部品Mの温度、又は図3に示すケーシングSの温度が所定の温度となるように、図2に示す部品Mの温度の計測値、又は図3に示すケーシングSの温度の計測値に更に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する。
このようにして、第4の実施形態によっては、図2に示す部品Mの温度、又は図3に示すケーシングSの温度を、より精確に、所望の温度に近付けることができる。
図13は、本実施形態に係る制御装置を構成するコンピュータ800のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ800は、ホストコントローラ801により相互に接続されるCPU(Central Processing Unit)802、RAM(Random Access Memory)803、グラフィックコントローラ804及びディスプレイ805を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ806により相互に接続される通信インターフェース807、ハードディスクドライブ808及びCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ809を有する入出力部と、入出力コントローラ806に接続されるROM(Read Only Memory)810、フレキシブルディスクドライブ811及び入出力チップ812を有するレガシー入出力部とを備える。
ホストコントローラ801は、RAM803と、高い転送レートでRAM803をアクセスするCPU802及びグラフィックコントローラ804とを接続する。CPU802は、ROM810及びRAM803に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィックコントローラ804は、CPU802等がRAM803内に設けたフレームバッファ上に生成する画像データを取得し、ディスプレイ805上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ804は、CPU802等が生成する画像データを格納するフレームバッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ806は、ホストコントローラ801と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェース807、ハードディスクドライブ808及びCD−ROMドライブ809を接続する。ハードディスクドライブ808は、コンピュータ800内のCPU802が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ809は、CD−ROM892からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供する。
また、入出力コントローラ806には、ROM810と、フレキシブルディスクドライブ811及び入出力チップ812の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM810は、コンピュータ800が起動時に実行するブートプログラム、及び/又はコンピュータ800のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスクドライブ811は、フレキシブルディスク893からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供する。入出力チップ812は、フレキシブルディスクドライブ811を入出力コントローラ806へと接続すると共に、例えばパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ806へと接続する。
RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク893、CD−ROM892又はIC(Integrated Circuit)カード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM803を介してコンピュータ800内のハードディスクドライブ808にインストールされ、CPU802において実行される。
コンピュータ800にインストールされ、コンピュータ800を制御装置として機能させるプログラムは、コンピュータ800を、ステップS102において、タービンTの出力が増加するにつれて、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、タービンTの回転速度に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する制御量算出部と、制御量算出部が算出したメカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度に基づいて、ステップS103において、メカニカルブースターポンプ130を制御する調整装置制御部として機能させる。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、タービンTが急速起動する場合に、ステップS202において、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する制御量算出部として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、ステップS305において、タービンTの回転速度の変化率を算出する変化率算出部と、タービンTの回転速度の変化率が大きいほど、図2に示す部品Mの冷却量、又は図3に示すケーシングSの加熱量が大きくなるように、変化率算出部が算出した変化率に更に基づいて、ステップS302において、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する制御量算出部として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、ステップS402において、図2に示す部品Mの温度、又は図3に示すケーシングSの温度が所定の温度となるように、図2に示す部品Mの温度の計測値、又は図3に示すケーシングSの温度の計測値に更に基づいて、メカニカルブースターポンプ130のローターの回転速度を算出する制御量算出部として機能させてもよい。
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ800に読み込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である回転速度データ受信部、通知データ受信部、変化率算出部、温度データ受信部、制御量算出部及び調整装置制御部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ800の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の制御装置が構築される。
一例として、コンピュータ800と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU802は、RAM803上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェース807に対して通信処理を指示する。通信インターフェース807は、CPU802の制御を受けて、RAM803、ハードディスクドライブ808、フレキシブルディスク893又はCD−ROM892等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェース807は、ダイレクトメモリアクセス方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU802が転送元の記憶装置又は通信インターフェース807からデータを読み出し、転送先の通信インターフェース807又は記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
また、CPU802は、ハードディスクドライブ808、CD−ROM892、フレキシブルディスク893等の外部記憶装置に格納されたファイル又はデータベース等の中から、全部又は必要な部分をダイレクトメモリアクセス転送等によりRAM803へと読み込ませ、RAM803上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU802は、処理を終えたデータを、ダイレクトメモリアクセス転送等により外部記憶装置へと書き戻す。
このような処理において、RAM803は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM803及び外部記憶装置等をメモリ、記憶部又は記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なおまた、CPU802は、RAM803の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM803の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM803、メモリ及び/又は記憶装置に含まれるものとする。
また、CPU802は、RAM803から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索、置換等を含む各種の処理を行い、RAM803へと書き戻す。例えば、CPU802は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数又は定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下又は等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合、又は不成立であった場合に、異なる命令列へと分岐し、又はサブルーチンを呼び出す。
また、CPU802は、記憶装置内のファイル又はデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU802は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク893、CD−ROM892の他に、DVD(Digital Versatile Disk)又はCD(Compact Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto−Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶媒体を記録媒体として使用して、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ800に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書及び図面中において示したシステム、方法、装置、プログラム及び記録媒体における動作、手順、ステップ及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現し得ることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 クリアランスコントロールシステム
110 制御装置
111 回転速度データ受信部
112 制御量算出部
113 調整装置制御部
130 メカニカルブースターポンプ
200 クリアランスコントロールシステム
210 制御装置
212 制御量算出部
214 通知データ受信部
310 制御装置
312 制御量算出部
315 変化率算出部
410 制御装置
412 制御量算出部
416 温度データ受信部
800 コンピュータ
801 ホストコントローラ
802 CPU
803 RAM
804 グラフィックコントローラ
805 ディスプレイ
806 入出力コントローラ
807 通信インターフェース
808 ハードディスクドライブ
809 CD−ROMドライブ
810 ROM
811 フレキシブルディスクドライブ
812 入出力チップ
892 CD−ROM
893 フレキシブルディスク
C1 間隙
C2 間隙
G ガスタービン
GS 調節装置
H 熱源設備
I 空間
M 部品
P1 パイプ
P2 パイプ
R 動翼
S ケーシング
SG 調速機
T タービン

Claims (14)

  1. 回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、前記静止側の部品を冷却することによって大きくするクリアランスコントロールシステムであって、
    前記回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置と、
    前記静止側の部品の冷却量を調整するための調整装置と、
    前記調整装置を制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部と、
    前記回転機械の出力が増加するにつれて前記静止側の部品の冷却量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、且つ、前記検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど前記静止側の部品の冷却量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、前記回転機械の出力と相関する状態量と前記変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、前記調整装置の制御量を算出する制御量算出部と、
    前記制御量算出部が算出した制御量に基づいて、前記調整装置を制御する調整装置制御部と
    を有するクリアランスコントロールシステム。
  2. 回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、前記静止側の部品を加熱することによって大きくするクリアランスコントロールシステムであって、
    前記回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置と、
    前記静止側の部品の加熱量を調整するための調整装置と、
    前記調整装置を制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部と、
    前記回転機械の出力が増加するにつれて前記静止側の部品の加熱量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、且つ、前記検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど前記静止側の部品の加熱量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、前記回転機械の出力と相関する状態量と前記変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、前記調整装置の制御量を算出する制御量算出部と、
    前記制御量算出部が算出した制御量に基づいて、前記調整装置を制御する調整装置制御部と
    を有するクリアランスコントロールシステム。
  3. 前記制御量算出部は、前記回転機械が急速負荷上昇の状態に遷移する場合に、前記調整装置の制御量を算出する
    請求項1又は2に記載のクリアランスコントロールシステム。
  4. 前記制御量算出部は、前記静止側の部品の温度が所定の温度となるように、前記静止側の部品の温度の計測値に更に基づいて、前記調整装置の制御量を算出する
    請求項1から3のいずれか一項に記載のクリアランスコントロールシステム。
  5. 前記静止側の部品は、前記回転機械のケーシングにU字状部品の開口端が固定されて成り、
    前記回転機械には、前記ケーシングと前記U字状部品との間に形成された空間に気体を排出するためのパイプが設けられ、
    前記パイプを介して前記空間に低温の気体を排出して前記静止側の部品を冷却することにより、前記回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を大きくす
    ことを特徴とする請求項1に記載のクリアランスコントロールシステム。
  6. 前記静止側の部品は、前記回転機械のケーシングに貫通孔が形成されて成り、
    前記回転機械には、前記貫通孔に気体を排出するためのパイプが設けられており、
    前記パイプを介して前記貫通孔に高温の気体を排出して前記静止側の部品を加熱することにより、前記回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を大きくす
    ことを特徴とする請求項に記載のクリアランスコントロールシステム。
  7. 回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、前記静止側の部品を冷却することによって大きくするクリアランスコントロール方法であって、
    前記回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出段階と、
    前記回転機械の出力が増加するにつれて前記静止側の部品の冷却量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、且つ、前記検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど前記静止側の部品の冷却量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、前記回転機械の出力と相関する状態量と前記変化率算出段階において算出された変化率との組み合わせに応じて、前記静止側の部品の冷却量を調整するための調整装置の制御量を算出する制御量算出段階と、
    前記制御量算出段階において算出された制御量に基づいて、前記調整装置を制御する調整装置制御段階と
    を含むクリアランスコントロール方法。
  8. 回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、前記静止側の部品を加熱することによって大きくするクリアランスコントロール方法であって、
    前記回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出段階と、
    前記回転機械の出力が増加するにつれて前記静止側の部品の加熱量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、且つ、前記検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど前記静止側の部品の加熱量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、前記回転機械の出力と相関する状態量と前記変化率算出段階において算出された変化率との組み合わせに応じて、前記静止側の部品の加熱量を調整するための調整装置の制御量を算出する制御量算出段階と、
    前記制御量算出段階において算出された制御量に基づいて、前記調整装置を制御する調整装置制御段階と
    を含むクリアランスコントロール方法。
  9. 回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、前記静止側の部品を冷却することによって大きくするために、前記静止側の部品の冷却量を調整するための調整装置を制御する制御装置であって、
    前記回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部と、
    前記回転機械の出力が増加するにつれて前記静止側の部品の冷却量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、且つ、前記検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど前記静止側の部品の冷却量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、前記回転機械の出力と相関する状態量と前記変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、前記調整装置の制御量を算出する制御量算出部と、
    前記制御量算出部が算出した制御量に基づいて、前記調整装置を制御する調整装置制御部と
    を備える制御装置。
  10. 回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、前記静止側の部品を加熱することによって大きくするために、前記静止側の部品の加熱量を調整するための調整装置を制御する制御装置であって、
    前記回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部と、
    前記回転機械の出力が増加するにつれて前記静止側の部品の加熱量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、且つ、前記検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど前記静止側の部品の加熱量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、前記回転機械の出力と相関する状態量と前記変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、前記調整装置の制御量を算出する制御量算出部と、
    前記制御量算出部が算出した制御量に基づいて、前記調整装置を制御する調整装置制御部と
    を備える制御装置。
  11. 回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、前記静止側の部品を冷却することによって大きくするために、前記静止側の部品の冷却量を調整するための調整装置を制御する制御装置として、コンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部、
    前記回転機械の出力が増加するにつれて前記静止側の部品の冷却量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、且つ、前記検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど前記静止側の部品の冷却量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、前記回転機械の出力と相関する状態量と前記変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、前記調整装置の制御量を算出する制御量算出部、
    前記制御量算出部が算出した制御量に基づいて、前記調整装置を制御する調整装置制御部
    として機能させるプログラム。
  12. 回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、前記静止側の部品を加熱することによって大きくするために、前記静止側の部品の加熱量を調整するための調整装置を制御する制御装置として、コンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部、
    前記回転機械の出力が増加するにつれて前記静止側の部品の加熱量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、且つ、前記検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど前記静止側の部品の加熱量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、前記回転機械の出力と相関する状態量と前記変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、前記調整装置の制御量を算出する制御量算出部、
    前記制御量算出部が算出した制御量に基づいて、前記調整装置を制御する調整装置制御部
    として機能させるプログラム。
  13. 回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、前記静止側の部品を冷却することによって大きくするために、前記静止側の部品の冷却量を調整するための調整装置を制御する制御装置として、コンピュータを機能させるプログラムを記録した記録媒体であって、
    前記コンピュータを、
    前記回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部、
    前記回転機械の出力が増加するにつれて前記静止側の部品の冷却量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、且つ、前記検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど前記静止側の部品の冷却量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、前記回転機械の出力と相関する状態量と前記変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、前記調整装置の制御量を算出する制御量算出部、
    前記制御量算出部が算出した制御量に基づいて、前記調整装置を制御する調整装置制御部
    として機能させるプログラムを記録した記録媒体。
  14. 回転機械の動翼の先端と静止側の部品との間隙を、前記静止側の部品を加熱することによって大きくするために、前記静止側の部品の加熱量を調整するための調整装置を制御する制御装置として、コンピュータを機能させるプログラムを記録した記録媒体であって、
    前記コンピュータを、
    前記回転機械の出力と相関する状態量を検出する検出装置によって検出された状態量の変化率を算出する変化率算出部、
    前記回転機械の出力が増加するにつれて前記静止側の部品の加熱量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、且つ、前記検出装置によって検出された状態量の変化率が大きいほど前記静止側の部品の加熱量が大きくなり前記間隙が大きくなるように、前記回転機械の出力と相関する状態量と前記変化率算出部が算出した変化率との組み合わせに応じて、前記調整装置の制御量を算出する制御量算出部、
    前記制御量算出部が算出した制御量に基づいて、前記調整装置を制御する調整装置制御部
    として機能させるプログラムを記録した記録媒体。
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