本開示は、商人の物理的場所において、顧客を助けるシステムと方法を説明する。そのようなシステムと方法は、商人あるいは商人の従業員(ここでは、「商人」)に、顧客による購入が促進されるように彼らが手助けをしている顧客についての様々な情報を提供する為に利用されることが出来る。ある実施形態においては、顧客は、商人の物理的場所に入ると検出され、その顧客によって実行される、その物理的場所内での広範囲の様々なアクションは、追跡されることが出来る。例えば、商人の物理的場所内の顧客の場所、商人の物理的場所の異なるあるいは指定された領域において、顧客が過ごす時間、顧客が手にとり、見て、あるいは、相互作用する製品、及び/あるいは、商人の物理的場所内の様々な他の顧客のアクションが、検出され、追跡され、及び/あるいはモニタされることが出来る。更に、ある実施形態においては、顧客によって行われた以前の購入が取得されることが出来る。多くの実施形態において、商人には、顧客を助けるために使用されるモバイル商人デバイスが提供され、商人が顧客に接近するとき、追跡され、モニタされ、取得され、あるいは、決定された任意の情報が、商人のモバイルデバイス上に商人−顧客エンゲージメント情報として表示され、商人は、顧客を助けるために、その情報を活用することが出来る。例えば、商人の物理的場所における指定された場所で過ごした時間、手にとられ、あるいは、見られた製品、以前の購入などの情報を用いて、製品の推薦が決定され、商人が、顧客にその製品を推薦することができるように、商人のモバイルデバイス上に表示されることが出来る。ある実施形態においては、商人のモバイルデバイスは、商人−顧客エンゲージメント情報を用いて提供される商人からの任意の助けがシームレスに起こるように、商人が有する顧客の映像に隣接して、商人−顧客エンゲージメント情報が表示されることが出来るウェアラブルモバイルデバイスとすることが出来る。
図1及び2を参照すると、商人−顧客エンゲージメントを提供するための方法100とシステム200の実施形態が図示されている。以下に図示し、説明するシステム200の実施形態は、「ブリックアンドモルタル」(店舗販売)商人の物理的場所を対象とするが、例えば、モバイル商人場所、一時的商人場所及び/あるいは、当分野で知られている様々な他の商人場所などの、他の種類の商人の物理的場所が、ここに教示されるシステム及び方法から利益を得る場合もある。更に、以下に図示され、説明される方法100の実施形態は、特定の順序で実行される複数の方法ブロックを含むが、それらのブロックの幾つかは任意であり、及び/あるいは、異なる実施形態では実行されず、あるいは、ここに提示されるものとは、異なる時間あるいは異なる順序で実行されることが出来る。従って、本開示を有する当業者は、ここに図示され、説明される特定の実施形態への広範な様々な変形は、本開示の範囲に入るだろうことを認識するだろう。
図2を参照すると、物理的商人の場所200の実施形態が図示されている。図2の物理的商人の場所200は、図示と説明の明確性のために提供される、商人の物理的場所200へのアクセスを提供する入り口204と共に、商人の物理的場所200を囲んで規定する複数の壁202を含む、簡単化された模式図である。複数の製品領域206は、商人の物理的場所200に配置され、それらの間に、複数の通路を規定する。チェックアウト領域210は、商人、あるいは、商人の従業員にとって中枢となる場所として、及び、ある状況においては、顧客が製品の支払いができるように、商人の物理的場所200に提供される。しかし、モバイル支払いシステム(例えば、以下に説明されるモバイル商人デバイス)は、商人の物理的場所200内のどこでも、製品の支払いを顧客が出来るようにする。
図示された実施形態においては、システムプロバイダデバイス211は、商人の物理的場所200に含まれ、ここに説明する商人−顧客エンゲージメントを提供するために、商人の物理的場所200に関連した商人によって操作されることが出来る。しかし、システムプロバイダデバイス211は、また、ここに説明する商人−顧客エンゲージメントシステムを提供するのを助けるシステムプロバイダデバイスにネットワークを介して接続されるコンピューティングシステムとすることが出来る。ある実施形態においては、複数のセンサ212は、商人の物理的場所200の周りに配置され、以下に説明するように、商人の物理的場所200内の顧客を追跡し、モニタすることが出来るようにする、システムプロバイダデバイス211に結合されることが出来る。センサ212は、カメラ、近接場通信(NFC)デバイス、RFID(Radio Frequency Identification)デバイス、場所追跡デバイス(例えば、GPS(Global Positioning System)、マイクロGPSデバイス、Wifiデバイスなど)及び/あるいは、以下に説明される、顧客追跡及びモニタ機能を提供するのに用いられることが出来る、当分野で知られた任意の他のセンサを含むことが出来る。更に、製品領域206に配置された製品は、また、システムプロバイダデバイス211、顧客デバイス、及び/あるいは、商人−顧客エンゲージメントシステムにおいて利用される他のデバイスを含むことが出来る。
実施形態においては、方法100は、ブロック102で始まり、顧客が、商人の物理的場所で特定される。ブロック102の一実施形態においては、顧客は、顧客が物理的な商人の場所200に入ると、特定されることが出来る。しかし、他の実施形態においては、顧客は、商人の物理的場所200の製品を見たとき、あるいは、それと相互作用したとき、以下に説明するように、モバイル商人デバイスを介して商人と相互作用したとき、及び/あるいは、任意のとき、あるいは、当分野で知られる、任意の他の顧客のアクションに応答して、商人の物理的場所200内の指定された場所において特定されることが出来る。ある実施形態においては、商人の物理的場所200における任意のセンサ212は、商人の物理的場所200に入る顧客を特定するために、顧客あるいは、顧客の顧客デバイスと相互作用することが出来る。
例えば、顧客は、「チェックイン」アプリケーション(例えば、ニューヨーク州、ニューヨーク市のFoursquare Labs, Inc.から入手可能なFoursquare(商標)アプリケーション)を含む顧客デバイスを含むことができ、ブロック102において、顧客は、顧客デバイスから、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して、チェックインアプリケーションプロバイダへ情報を送ることによって、商人の物理的場所200にチェックインするためのチェックインアプリケーションを用いることが出来る。システムプロバイダデバイス211は、商人の物理的場所200における顧客のチェックインに関し、チェックインアプリケーションプロバイダと通信した後、商人の物理的場所200に入る顧客を特定するように動作することが出来る。チェックインアプリケーションプロバイダから取得された情報は、顧客の識別情報、顧客デバイスの識別子、顧客デバイスと関連したNFC通信情報、顧客デバイスに関連したRFID情報、顧客デバイスに関連した顧客の画像、及び/あるいは、顧客を特定し、以下に説明するように、顧客を商人の物理的場所200において、追跡及び/あるいはモニタすることが出来るような、当分野で知られている様々な他の情報を含むことが出来る。
他の例においては、顧客は、商人の物理的場所200において提供される無線ネットワーク(例えば、WiFiネットワーク、ブルートゥースネットワークなど)に参加するために、ブロック102において、顧客デバイスを用いることが出来、そのネットワークに参加することにより、システムプロバイダデバイス211に、その顧客を特定させるだろう。顧客デバイスを用いて、ネットワークに参加することで、顧客あるいはその顧客の顧客デバイスを特定し、以下に説明するように、商人の物理的場所200において、顧客を、追跡し、及び/あるいは、モニタすることを可能にする顧客情報を自動取得(あるいは、その提供をリクエスト)することが出来る。
他の例においては、任意のセンサ212(例えば、入り口204の何れかの側のセンサ212)は、ブロック102において、商人の物理的場所200を懇願する顧客を特定するために、顧客の顧客デバイスと通信することが出来る。そのような例においては、顧客デバイスは、顧客あるいは顧客の顧客デバイスを特定し、以下に説明するように、商人の物理的場所200において、顧客を追跡し、及び/あるいは、モニタすることが出来るようにする顧客情報を通信するセンサ212と相互作用するNFCあるいはRFIDシステムを含むことが出来る。
他の例においては、センサは、商人の物理的場所200に入る顧客の画像を撮影するカメラを含み、その画像をシステムプロバイダデバイス211に提供することが出来る。ブロック102において、商人の物理的場所200に入る顧客の撮影された画像は、解析され、顧客を特定するために、顔認識技術を用いて、顧客の画像のデータベースに対しチェックされることが出来る。
幾つかの例が提供されるが、本開示を有する当業者は、物理的場所において顧客を特定する様々な他のシステム、方法、及び/あるいは技術は、本開示の範囲に入るだろうことは認識するだろう。より技術的に複雑な実施形態は、顧客が商人の物理的場所200の近く、あるいは、その範囲内に位置するとき、システムプロバイダデバイス211に通知する第三者の追跡システムに顧客デバイスのGPS情報を提供することを含むことができ、より技術的に複雑でない実施形態は、商人の物理的場所200における商人が、顧客が商人の物理的場所200に入るときに彼らに識別情報を求めること、あるいは、以下に説明するように、顧客に、商人の物理的場所200の至る所で顧客を追跡するために用いられることが出来る追跡ユニットを渡すこと、を含むことが出来る。更に、顧客から、商人−顧客エンゲージメントシステムプロバイダデバイスに顧客特定情報を提供することは、顧客によって提供されるカードをスキャンする(例えば、磁気スキャニングシステムによって)、顧客の顧客デバイスによって表示されるQR(Quick Response)コードを(光スキャニングシステムを介して)スキャンする、顧客の指紋あるいは他の生体識別情報を読取る(生体識別情報システムを介して)ことなどを含むことが出来る。このように、本開示は、ここに明示した顧客識別技術に限定することは意味していない。
従って、ブロック102において、商人の物理的場所200に入る顧客は、名前、顧客アカウント番号、顧客デバイス識別子(例えば、電話番号、IP(Internet Protocol)アドレスなど)、顧客画像(例えば、顔画像)、顧客生体識別情報(例えば、指紋)、顧客住所、及び/あるいは、様々な、当分野で知られている他の顧客識別情報によって特定されることが出来る。
方法100は、それから、ブロック104に進み、特定された顧客の顧客アカウント情報を取得する。ある実施形態においては、顧客アカウントは、システムプロバイダデバイス211によってアクセス可能なデータベースにおいて、以前に、ブロック102で特定された顧客に関連付けられていたかもしれない。例えば、顧客は、商人、あるいは、物理的商人の場所200に関連した他のシステムプロバイダとの間に、支払いアカウント(例えば、クレジットアカウント)を、以前に開設していたかもしれない。他の例において、商人、あるいは、物理的商人の場所200に関連した他のシステムプロバイダは、顧客追跡アカウント(例えば、商人の物理的場所200における顧客のアクションと、顧客のアイデンティティを関連付けるために用いられたアカウント)を、商人の物理的場所200へのその顧客の以前の訪問時に、その顧客と関連付けていたかもしれない。他の例においては、顧客は、例えば、カリフォルニア州サンノゼのPayPal Inc.のような支払いアカウントプロバイダあるいは支払いサービスプロバイダによって提供される支払いアカウントを有することが出来る。従って、様々な異なる顧客アカウントのための顧客アカウント情報は、商人の物理的場所200に関連付けられたアカウント、商人の物理的場所200に関連しないアカウント、支払いアカウント、非支払い追跡アカウント、及び/あるいは、当分野で知られた様々な他の顧客アカウントを含み、ブロック104において、取得されることが出来る。
更に、顧客アカウントは、ブロック102で特定されるが、以前には、システムは知らなかった顧客のために、即座に生成されることが出来る。実施形態においては、ブロック102における顧客の識別情報は、以前にはシステムが知らなかった顧客から、名前、住所、電子メールアドレス、画像、顧客デバイス識別子、及び/あるいは、当分野で知られた様々な他の顧客識別情報などの、ある区別情報を受信することを含むことが出来る。そのような実施形態においては、ブロック104における顧客アカウント情報の取得は、その以前には知らなかった顧客の顧客アカウントを生成した結果、発生することが出来る。例えば、ブロック102において、商人の物理的場所200に入る顧客は、顧客の画像を撮影し、顧客の顧客デバイスから顧客デバイス識別子を取得し、顧客の名前、住所、あるいは、電子メールアドレスなどを受信することによって特定されることが出来る。後続のブロック104において、顧客アカウント情報の取得は、システムプロバイダデバイス211が、その顧客の顧客アカウントを生成することを含むことが出来る。従って、顧客アカウント情報は、既存の顧客アカウントから取得されることができ、あるいは、顧客アカウントは、以下に説明する、方法100において後に用いるために、それらの顧客に関連付けられるべきそれらの顧客に関する情報を追跡し、モニタすることを可能とするために、生成されることが出来る。
実施形態においては、ブロック104において取得される顧客アカウント情報は、ブロック106、108及び110を参照して以下に説明するように、追跡及びモニタ情報と関連付けられるアカウント番号のように単純なものとすることが出来る。他の実施形態においては、ブロック104において取得される顧客アカウント情報は、以前の追跡及びモニタ情報、特定された顧客によって行われた以前の購入、特定された顧客によって保持される他のアカウントへのアクセス情報(例えば、そのような情報は、複数の異なる支払いアカウントへのアクセスを提供することが出来る)、顧客によって提供された、あるいは、顧客が撮影された以前の画像、及び/あるいは、様々な、当分野で知られている他の顧客アカウント情報を含むことが出来る。
方法100は、それから、ブロック106に進み、特定された顧客の位置が、商人の物理的場所200内で追跡される。ブロック106の実施形態においては、顧客は、センサ212、顧客の顧客デバイス、それらの組み合わせ、を用いて、及び/あるいは、様々な、当分野で知られている他の追跡コンポーネントを用いて、物理的な商人の場所200全体に渡って、追跡されることが出来る。例えば、顧客デバイス及びセンサ212は、(例えば、信号強度あるいは、他の通信要因に基づく)顧客デバイスの1以上のセンサ212への近接の判定と共に、顧客デバイスとセンサ212との間の通信を可能とするNFCあるいはRFID機能を含むことが出来る。他の実施形態においては、顧客デバイス及び/あるいは、センサ212は、商人の物理的場所200全体に渡る顧客の場所の追跡及び/あるいはモニタを可能とするGPS、マイクロGPSあるいは他の位置決定システムを提供することが出来る。他の実施形態においては、センサは、顧客が商人の物理的場所200内を動くと、顧客の画像及び/あるいは、ビデオを撮るカメラを含むことができ、それらの画像及び/あるいはビデオは、商人の物理的場所200内のどこででも顧客の位置を追跡及び/あるいはモニタする認識処理のために、システムプロバイダデバイス211に提供されることが出来る。
ブロック106における商人の物理的場所200内の顧客の位置(場所、location)の追跡は、商人の物理的場所200における顧客のアクションを記述する様々な異なる情報の収集及び格納(例えば、システムプロバイダデバイス211によってアクセス可能で、ブロック104において取得される顧客アカウントに関連したデータベースに)を含むことが出来る。例えば、そのような情報は、これらには限定されないが、商人の物理的場所200内の顧客の物理的座標、商人の物理的場所内の特定の領域間の顧客の加速度あるいは速度、及び/あるいは、当分野で知られている任意の他の位置追跡情報を含む、顧客が商人の物理的場所200を通ってどのように移動したかの詳細を含むことが出来る。特定の例においては、商人の物理的場所200に入ると、顧客は、1以上の通路208を通って動き、製品領域206に隣接する特定の場所における通路において止まり、異なる製品領域206に向かって素早く移動し、同じ通路208をうろうろ行き来することなどを追跡されることが出来る。ブロック106における追跡とモニタからの結果となる情報は、ブロック104において取得される顧客アカウントに関連付けられたデータベースに、システムプロバイダデバイス211によって格納されることが出来る。
方法100は、それから、ブロック108に進み、商人の物理的場所内の指定された領域で、特定された顧客が過ごす時間が追跡される。実施形態においては、顧客が商人の物理的場所200を通って(そして、その顧客の位置の追跡の間)移動すると、それらの移動に関連したタイミングデータがシステムプロバイダデバイス211によって取得されることが出来る。例えば、顧客が、通路208において、どのくらい長く製品領域206に隣接する特定の場所に止まるか、その顧客が、どのくらい早く異なる製品領域206に移動するか、その顧客が、どのくらい長く同じ通路208を行ったりきたりするか、その顧客が、どのくらい長く商人の物理的場所200にいるかなど、を詳細に示す、顧客に関するタイミングデータが取得され、格納されることが出来る。ブロック106において取得される任意のタイミングデータは、ブロック104において取得される顧客アカウントに関連したデータベースにおいて、システムプロバイダデバイス211によって格納されることが出来る。
方法100は、そして、ブロック110に進み、特定された顧客によって見られた製品が追跡される。実施形態においては、商人の物理的場所200は、1以上のセンサ212、顧客の顧客デバイス、及び、製品領域210に配置された製品を含むことが出来る、様々なシステムの一つを含むことができ、それらのシステムは、商人の物理的場所200にいる間に顧客が見た製品が追跡されるように構成される。一実施形態において、商人−顧客エンゲージメントシステムプロバイダデバイスは、ブロック106で実行される位置追跡、及びブロック108において追跡される時間データを用いて、顧客がいつ、製品領域206に配置された製品を見たかを推測することが出来る。例えば、通路208において製品領域206の特定の部分の横で特定の時間だけ止まる顧客は、その製品領域206に配置された製品を見ていると推測されることができる(例えば、特に、冷蔵庫あるいは洗濯機などの電化製品の場合など、製品が比較的大きい場合)。そのような実施形態においては、システムプロバイダデバイス211は、顧客が見ていると推測されるその場所に隣接する特定の製品と、顧客の位置とを照合するために、商人の物理的場所200内の製品の位置と種類についての情報を含むことが出来る。更に、顧客について追跡される位置とタイミングデータは、商人の物理的場所200内で、どの製品を顧客が見ているかを決定することを助けるために、以下の製品閲覧追跡例において説明されるシステムにおいて使用されることが出来る。
他の例において、顧客の顧客デバイスは、製品閲覧情報をシステムプロバイダデバイス211に送るために用いられることが出来る。例えば、顧客の顧客デバイスは、例えば、カリフォルニア州、サンノゼのeBay, Inc.から入手できるRedLaser(登録商標)アプリケーションなどのスキャニングアプリケーションを含むことが出来る。そのような例においては、顧客は、商人の物理的場所200の製品領域206に配置される1以上の製品をスキャンするために、スキャニングアプリケーションと顧客デバイスを用いることが出来、そのスキャニング情報は、システムプロバイダデバイス211に提供されることができる(例えば、顧客デバイスからスキャニングアプリケーションプロバイダデバイスへネットワークを介して、及び、スキャニングアプリケーションプロバイダデバイスからシステムプロバイダデバイス211へネットワークを介して)。
他の実施形態においては、製品領域に配置された製品は、顧客によって見られ、及び/あるいは手にとられる製品を記録するため、顧客デバイスの(あるいは、顧客が、商人の物理的場所200を通って移動するとき、顧客と関連付けられる)NFCあるいはRFIDデバイスと相互作用することが出来るNFCあるいはRFIDデバイスを含むことが出来る。例えば、NFCあるいはRFIDシステムは、顧客デバイスが、顧客によって手にとられる製品のみ検出でき、それらの製品をシステムプロバイダデバイス211に報告できるようにすることが出来る。
他の実施形態においては、センサは、商人の物理的場所211における顧客のアクションの画像及び/あるいは、ビデオを撮影するカメラを含むことができ、それらの画像及び/あるいはビデオは、商人の物理的場所200のどの製品が、顧客によって見られ、手にとられ、あるいは、相互作用(interact、対話、インタラクティブに作用)されているかを判定するための解析のため、システムプロバイダデバイス211に提供されることが出来る。例えば、カメラは、製品領域206から製品を手にとる、製品領域206の特定の製品を見る、あるいは、製品を見る、あるいは、相互作用する顧客の画像あるいはビデオを撮影し、顧客のその製品への関心を検出する(例えば、製品を持っている顧客の画像によって)あるいは、推測する(例えば、製品を見る顧客の画像から)ことが出来る。
他の実施形態においては、顧客は、それらの製品について、商人に支払いをする前に、商人の物理的場所内の製品を集めるために用いられるデバイスを担持するバッグ、カート、あるいは、他の製品を含むことが出来る。上記した製品閲覧追跡例のシステムを用いて(例えば、NFCあるいはRFID有効化カートおよび製品、カート内の製品を撮影した画像など)、顧客が買うために選択した製品を追跡することが出来る。
顧客によって見られた製品の追跡の幾つかの例が上記されたが、本開示を有する当業者は、当分野で知られている様々なシステムが、本開示の範囲にとどまりつつ、商人の物理的場所200の、顧客によって見られ、手にとられ、あるいは、相互作用された製品を追跡することが出来るように、商人−顧客エンゲージメントシステムに組み込まれ得ることを理解するだろう。
方法100は、そして、ブロック112に進み、特定された顧客の購入履歴を取得する。実施形態においては、ブロック104において取得された顧客アカウント情報を用いて、特定された顧客の購入履歴が、ネットワークを介して、システムプロバイダデバイス211によって取得されることが出来る。例えば、顧客アカウント情報は、顧客が有している、商人の物理的場所200に関連した商人との支払いアカウントを特定する情報を含むことが出来、ブロック112において、その商人から購入された複数の製品を含む購入履歴が取得されることが出来る。購入履歴は、商人の物理的場所200においてなされた製品の購入、その商人に関連した他の物理的場所においてなされた製品の購入、商人のオンラインストアを介しての製品のオンライン購入などを含むことが出来る。
他の例においては、顧客アカウント情報は、顧客が有する、支払いアカウントプロバイダあるいは支払いサービスプロバイダとの支払いアカウントを特定する情報を含むことができ、ブロック112において、1以上の商人から購入した複数の製品を含む購入履歴を取得することが出来る。購入履歴は、任意の商人の物理的場所においてなされた製品の購入、任意の商人のオンラインストアを介しての製品のオンライン購入などを含むことが出来る。例えば、顧客によって、任意の様々な商人からクレジットカードを用いてなされた任意の購入は、取得され、あるいは、再表示されることが出来る。
実施形態においては、ブロック112で取得された購入履歴は、製品タイプ(製品の種類)に限定されることが出来る。一実施形態においては、商人の物理的場所が、特定の製品タイプあるいはクラスの製品を販売する場合、ブロック112で取得される購入履歴は、その製品タイプあるいはクラスの製品の購入に限定されることが出来る。例えば、商人の物理的場所200は、食料雑貨店とすることが出来、ブロック112において、顧客に対して取得される購入履歴は、食料雑貨購入に限定、あるいは、制限されることが出来る。他の例においては、商人の物理的場所200は、衣料品店とすることができ、ブロック112において、顧客に対して取得される購入履歴は、衣料品の購入に限定あるいは、制限されることが出来る。ある実施形態においては、ブロック112において取得される購入履歴は、ブロック106で追跡されるように、商人の物理的場所200内での顧客の現在の位置によって(例えば、顧客が、食料雑貨店のチーズのセクションにいるとき、チーズの購入に制限され、顧客が、衣料品店のブラウスのセクションにいるときには、ブラウスに制限されるなど)、あるいは、ブロック110において追跡されるように、特定された顧客によって見られた、1つまたは複数の製品によって(例えば、顧客が、現在ワイン製品を見ている場合には、ワインに制限される)、制限されることが出来る。
ある実施形態においては、ブロック112で取得される購入履歴は、時間によって制限されることが出来る。例えば、以前の月、週、日などにおいて、特定された顧客によってなされた購入のみをブロック112において購入履歴として取得することが考えられる。ある実施形態においては、商人の物理的場所200に関連した商人及び/あるいはシステムプロバイダは、ブロック112で取得される購入履歴の時間を調整することが出来る。購入履歴の幾つかの例が提供されるが、本開示を有する当業者は、顧客によって以前に購入された特定の製品を決定する、購入履歴の取得及び、購入履歴のフィルタリングが、商人−顧客エンゲージメントシステムにおいてどのように利益をもたらすか、かつ本開示の範囲に入ることを認識するだろう。
方法100は、そして、ブロック114に進み、特定の顧客に対して推薦される製品が決定される。以下に説明するように、取得された顧客アカウント情報、位置追跡、時間追跡、製品閲覧追跡、特定の顧客の購入履歴、及び/あるいは、システムプロバイダデバイス211に利用可能な任意の他の顧客情報のうちのいずれかは、顧客に対して推薦される製品を決定するために用いられることが出来る。従って、推薦された製品を決定することに関した、以下の例の多くが、それらの方法ブロックの一つのみから取得された情報を参照するが、本開示を有する当業者は、方法100の複数のブロックから取得された情報の異なる組み合わせは、顧客に対し、より正確な、及び/あるいは、有用な製品の推薦を提供することができることを認識するだろう。
実施形態においては、ブロック104において取得される顧客アカウント情報は、顧客の嗜好(例えば、顧客アカウントを開設するときに、顧客によって提示される)、以前の顧客追跡情報、及び/あるいは、顧客に推薦するための1以上の製品を決定するために使用されることが出来る様々な他の顧客アカウント情報を含むことが出来る。更に、顧客アカウント情報は、ブロック114において推薦製品を決定するために情報が取得される複数の顧客アカウントへリンクすることが出来る。特定の例においては、顧客アカウント情報は、顧客の性別、顧客のブランドの嗜好、あるいは、ブロック114で製品推薦を行うために用いられる他の製品インジケータを含むことが出来る。他の特定の例においては、顧客アカウント情報は、顧客のソーシャルメディアプロファイルアドレスを含み、そのソーシャルメディアプロファイルアドレスに関連したソーシャルメディアプロファイルはアクセスすることが出来、そのソーシャルメディアプロファイル(例えば、趣味、好き嫌い、顧客が属するグループなど)内の情報は、ブロック114において推薦製品を決定するために用いられることが出来る。
実施形態においては、商人の物理的場所200内の顧客の追跡された場所は、顧客に推薦する1以上の製品を決定するために用いられることが出来る。例えば、商人の物理的場所200における顧客の現在の位置は、ブロック114において推薦製品を決定するために用いられることが出来る、特定の製品タイプあるいはクラスと一致することがある。他の例においては、商人の物理的場所200の特定の領域に向かう、特定された顧客の移動は、顧客が向かっている、その特定の領域内に配置された推薦製品を決定するために用いられることが出来る。
実施形態においては、商人の物理的場所内の指定された領域において顧客が過ごす追跡された時間は、顧客へ推薦するための1以上の製品を決定するために用いられることが出来る。例えば、顧客がある時間同一の通路208に留まる、あるいは、位置することは、ブロック114においてその通路での推薦された製品を決定するために用いられることが出来る。他の例においては、顧客が、迅速に、商人の物理的場所200の特定の領域に移動することは(例えば、商人の物理的場所200に入るとすぐに)、ブロック114において、その領域に配置された推薦製品を決定するために用いられることが出来る。
実施形態においては、顧客によって見られた追跡製品は、ブロック114において、顧客に推薦するために1以上の製品を決定するために用いられることが出来る。例えば、特定の製品の顧客による閲覧は、推薦製品(例えば、同様の製品、相補的な製品など)を決定するために用いられることが出来る。
実施形態においては、顧客について取得された1つまたは複数の購入履歴は、ブロック114において、顧客に推薦するために1以上の製品を決定するために用いられることが出来る。例えば、購入履歴は、種類、スタイル、ブランド、あるいは、顧客が好みの他の製品特性を決定するために用いられることが出来、ブロック114において、推薦製品を決定するために用いられることが出来る。他の例においては、1つまたは複数の購入履歴に詳細に記載された、顧客による複数の最近の購入は、顧客に推薦するために、(最近の購入と関連した)相補的製品を決定するために用いられることが出来る。他の例においては、顧客による複数の最近の購入は、特定された顧客に推薦されるべきでない製品を決定するのに用いられることが出来る(例えば、最近の購入及び/あるいは同様なシャツに関連した特定のシャツは、そのシャツあるいは同様なシャツを既に持っているので、顧客へ推薦することが出来ない)。
従って、顧客への推薦製品は、顧客に関連した嗜好情報に基づいて、商人の物理的場所200における顧客の以前のアクションに基づいて、商人の物理的場所200における顧客の現在のアクションに基づいて、商人の物理的場所200に関連した商人からの顧客による購入履歴に基づいて、他の場所(例えば、異なる位置及び/あるいは異なる商人、及び/あるいは、様々な、当分野において知られている他の製品推薦情報)における顧客による購入履歴に基づいて、顧客について取得され、及び/あるいは、収集された様々な情報を用いて、決定されることが出来る。更に、場所、時間データ、及び、閲覧された製品についての顧客の追跡は、方法100において顧客のために推薦製品を決定するために、システムプロバイダデバイス211によって連続的に実行され、それ自身、及び/あるいは、取得された1つまたは複数の製品履歴と共に、用いられることが出来る。従って、顧客が商人の物理的場所200の辺りを移動すると、異なる製品の推薦が、上記したように、商人の物理的場所200内のその顧客のアクションに基づいて決定されることが出来、その顧客のための製品の推薦は、商人の物理的場所200内で、顧客が異なるアクションをすることにより変化するようにすることが出来る。
方法100は、そして、ブロック116に進み、特定された顧客が、商人のモバイルデバイスによって検出され、次に、ブロック118に進み、特定された顧客の商人−顧客エンゲージメント情報が、商人のモバイルデバイス上に提供される。以下に説明する実施形態は、商人−顧客エンゲージメント情報を表示するモバイル商人デバイスの幾つかの例を提供するが、それらの例は、限定的であることを意味せず、他の商人デバイス及び、商人−顧客エンゲージメント情報の表示は、本開示の範囲に入るであろう。
図3を参照すると、図2を参照して上述した商人の物理的場所200である商人の物理的場所300の実施形態が図示される。商人の物理的場所300は、図2を参照して上述した製品領域206である製品領域302と、図2を参照して上述した製品通路208の一つである製品領域302間の製品通路304を含む。図示された実施形態においては、商人の物理的場所300は、食料雑貨店であり、顧客306は、商人の物理的場所300において通路304に配置されている。方法100のブロック102〜114を参照して上述したように、顧客306は、商人の物理的場所300において特定されており、彼等の顧客アカウント情報を取得させ、商人の物理的場所300全体に渡る彼等の位置を追跡させ、商人の物理的場所300内のタイミングデータを追跡させ、商人の物理的場所300内で見られた製品を追跡させ、1つまたは複数の購入履歴を取得させ、図3に示されるように、顧客306が、商人の物理的場所300の通路304に配置される前に、推薦製品を周期的に決定させることが出来る。
図4a、4b、4c、及び、4dを参照すると、ウェアラブルモバイル商人デバイスからのスクリーンショットの実施形態が図示されており、これは、商人−顧客エンゲージメント情報が、どのように、モバイル商人デバイスに提供され、図3を参照して上述した、商人の物理的場所300において、顧客306を助けるために用いられるかの例を提供する。図4a、4b、4c、及び4dに図示されたスクリーンショットを提供するために用いられるウェアラブルモバイル商人デバイスは、例えば、カリフォルニア州、マウンテンビューのGoogle Inc.から入手可能なGoogle Glass(登録商標)などのウェアラブルコンピューティングデバイスであり、図10を参照して以下により詳しく説明する。しかし、図4a〜dに図示される実施形態のために、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、商人あるいは商人の従業員(ここでは「商人」)によって装着されており、商人と顧客306の間に配置された透明なディスプレイを含み、ウェアラブルモバイル商人デバイスによって生成された画像が、商人が見える顧客306の映像(視野、view)上に重ね合わせられるようにする。
図4aは、商人が、商人の物理的場所300内の顧客306に物理的に近づくとき、方法100のブロック116において提供される顧客検出スクリーン400の実施形態を図示する。図示された実施形態においては、顧客検出スクリーン400は、商人が見える顧客306の映像上に重ね合わされる顧客検出ボックス402を含み、ブロック116において検出された顧客の顔を強調表示するようにする。異なる実施形態においては、ブロック116における特定された顧客の検出は、様々な方法で実行されることができ、その幾つかを以下に説明する。
一実施形態においては、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、顧客の画像を撮影し(例えば、図10を参照して以下に説明するように、ウェアラブルモバイル商人デバイス上のカメラによって)、その画像を、システムプロバイダデバイス211に送ることができ、システムプロバイダデバイス211は、そして、顔認識技術及び/あるいは、データベース画像検索を用いることができ、その画像が顧客306の画像(例えば、データベースに以前に格納されていた、方法100のブロック102で撮影され、格納された、など)と一致するかを判定する。
他の実施形態においては、商人の物理的場所300におけるウェアラブルモバイル商人デバイスの位置(例えば、周期的にシステムプロバイダデバイス211に提供される)は、商人の物理的場所300における顧客の位置追跡情報と共に用いられることができ、顧客306が、商人及びウェアラブルモバイル商人デバイスの近くにいることを検出する。そのような実施形態においては、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、特定された顧客306を検出することをアシストするために、商人がどの方向を向いているか(例えば、ウェアラブルモバイル商人デバイスの方向性及び位置は、複数の顧客がウェアラブルモバイル商人デバイスを有する商人の近くにいる場合、顧客間を区別する助けとなる)を決定する助けとなるように、コンパス、あるいは、他の方向決定システムを含むことが出来る。ある実施形態においては、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、そして、顔認識技術を用いて、検出された顧客のための顧客検出ボックス402を提供し、及び/あるいは、検出された顧客を確認する。
他の実施形態においては、ウェアラブルモバイル商人デバイスと顧客デバイスとの間のNFCあるいはRFID通信は、特定された顧客306を検出するために用いられることが出来る。従って、商人が顧客306に近づくと、ウェアラブルモバイル商人デバイスと顧客306の顧客デバイスは、顧客306を特定する情報を交換するために通信することができ、顧客をブロック116で検出するようにする。ある実施形態においては、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、そして、顔認識技術を用いて、検出された顧客に顧客検出ボックス402を提供し、及び/あるいは、検出された顧客を確認する。
従って、方法100のブロック116においては、顧客306は、商人の物理的場所200内の顧客306の近くにいる商人によって装着されているウェアラブルモバイル商人デバイスによって検出され、方法はブロック118に進み、顧客用の商人−顧客エンゲージメント情報が、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に提供される。上述したように、ブロック116において、ウェアラブルモバイル商人デバイスを用いて、顧客を検出することは、例えば、顧客306を検出するために用いられる顧客306の画像、顧客306を検出するために用いられる顧客306の顧客デバイスの位置、顧客306の顧客デバイスと、ウェアラブルモバイル商人デバイスとの間の顧客306のアイデンティティの通信などの、顧客についてのある識別情報を、ウェアラブルモバイル商人デバイスが受信することを含む。ブロック118において、その識別情報は、システムプロバイダデバイス211によって用いられ、ブロック102で商人の物理的場所300において特定される顧客と照合される。上述したように、方法100のブロック102において、商人の物理的場所における顧客が特定され、従って、ウェアラブルモバイル商人デバイスによって検出される顧客の識別情報は、ブロック118においてシステムプロバイダデバイス211によって用いられ、その顧客306について収集された任意の情報を、ウェアラブルモバイル商人デバイスに送信可能とする。以下の図4bおよび4cは、ブロック118において、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に表示されることが出来る、商人−顧客エンゲージメント情報のほんの幾つかの例を図示する。
図4bを参照すると、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に表示される商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン404の実施形態が図示される。図示された実施形態においては、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン404が、ブロック116における顧客306の検出の後の方法100のブロック118において提供される。例えば、ウェアラブルモバイル商人デバイスを装着した商人が、通路304にいる特定された顧客306に近づき、ウェアラブルモバイル商人デバイスが、上述したように、特定された顧客306を検出した。システムプロバイダデバイス211は、そして、方法100の間に、顧客306について追跡し、あるいは、取得した任意の情報を含む、商人−顧客エンゲージメント情報をウェアラブルモバイル商人デバイスに送り返すために、顧客306の検出を用いた。図4bに図示されるように、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、そして、ウェアラブルモバイル商人デバイスを介して、顧客検出ボックス402に隣接して、商人が見える顧客306の映像の近くにある複数の商人−顧客エンゲージメント情報を含む商人−顧客エンゲージメント情報ウィンドウ406を提供する。
図4bに図示された例においては、ウェアラブルモバイル商人デバイス上の商人−顧客エンゲージメント情報ウィンドウ406に表示される商人−顧客エンゲージメント情報は、方法100のブロック104において取得され、図示の例においては、顧客306の名前とニックネームを含む、顧客識別情報406a(例えば、図示された実施形態においては、「Daniel 'Dan' Smith」)などの顧客アカウント情報を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック108において追跡され、図示の例においては、顧客306がどのくらい長く通路304にいたかのタイミングデータ406b(例えば、「通路での時間:3分27秒」)を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック112において取得され、あるいは、ブロック112で取得された情報から決定され、および、図示の例においては、顧客306が商人の物理的場所300において使う平均的費用を含む、購入履歴情報406c(例えば、「平均購入:$45.55」)を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック112において取得され、図示の例においては、製品領域302における製品タイプに関連した製品の最も最近の購入を含む、購入履歴情報406d(例えば、「最後の購入:Stag’s Leap Cabernet (6/23/2013 - in store - $35.00)」)を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック110において追跡された、あるいは、ブロック110における追跡に基づいた(例えば、顧客カートは、製品上のRFIDを読取るRFIDシステムを含み、顧客306が何をカートに入れたかを判断する;顧客カートの画像が撮影され、解析され、顧客が何をカートに入れたかを判断する、など)、製品閲覧情報406e(例えば、「カードで:Salmon filter (1.48lb) ; Broccoli; Basmati Rice」)を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、例えば、顧客306のカートに入れられた製品(例えば、顧客のカートの中の食品に合うワイン)に基づいて、方法100のブロック114において判断された推薦製品情報406f(例えば、「推薦:Stag’s Leap Chardonnay (On sale - $26.50)」)を含む。
図4cを参照すると、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン408の実施形態が図示される。図示された実施形態においては、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン408は、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン404の表示の後、ウェアラブルモバイル商人デバイスを装着する商人によって表示のために選択されること、あるいは、単独で、あるいは、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン404の表示の前に提示されることが出来る。例えば、ウェアラブルモバイル商人デバイスを装着する商人は、通路304の顧客306に近づき、ウェアラブルモバイル商人デバイスが、上述したように顧客306を検出し、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン404を受信し、表示した。システムプロバイダデバイス211は、そして、ウェアラブルモバイル商人デバイスに、方法100の間に、顧客306について追跡され、あるいは、取得された他の情報を含むことが出来る、更なる商人−顧客エンゲージメント情報を送信する。図4cに図示されるように、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、商人−顧客エンゲージメント情報ウィンドウ406を最小化し、顧客検出ボックス402の近くの異なる位置へ移動させ、商人−顧客エンゲージメント情報ウィンドウ406は、ウェアラブルモバイル商人デバイスを介した、商人が見える顧客306の映像の近くに位置する上述の複数の商人−顧客エンゲージメント情報の幾つかを含む。更に、ウェアラブルモバイル商人デバイスによって受信された、更なる商人−顧客エンゲージメント情報は、そして、商人が見える、通路304に隣接する製品領域302における製品の近くにいる顧客306の映像に隣接して、商人が見える映像で検出された任意の他のフィーチャに重ね合わされて表示されることが出来る。
図4cに図示された例においては、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に表示される商人−顧客エンゲージメント情報は、方法100のブロック106及び/あるいは108で追跡され、図示された例においては、以前に顧客306がいた通路の指示を含む、指定領域追跡情報410a(例えば、商人の物理的場所200における指定領域に向かう方向矢印と共に「最後に通路で停止した−チーズケース(2B)」)を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック110で追跡され、あるいは、ブロック110で追跡された情報から判断された、及び、図示の例では、顧客306によって現在手にとられている製品の名前を含む、製品閲覧情報410b(例えば、顧客306によって現在見られている製品に結びついている、商人が有する映像の中のインジケータと共に、「Mondavi Pinot Grigioを見ている」)を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック110で追跡され、あるいは、ブロック110において追跡された情報から判断され、及び、図示された例においては、顧客によって最近手にとられた製品領域302における製品の指示を含む、製品閲覧情報410c(例えば、顧客306によって以前に手にとられた製品に結びついている、商人が有する映像の中のインジケータと共に、「手に取られた」)を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック112において取得され、あるいは、ブロック112において取得された情報に基づいて、及び、図示の例においては、顧客306が最もしばしば購入する製品領域の製品の指示を含む、購入履歴情報410d(例えば、顧客306によって典型的に購入される製品に結びついている、商人が見える映像の中のインジケータと共に、「Charles Shaw Whiteを最もしばしば購入する」)を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック112において取得され、あるいは、ブロック112において取得される情報に基づいて、及び、図示の例において、顧客306が最も最近購入した製品領域302における製品の指示を含む、購入履歴情報410e(例えば、顧客306によって最も最近購入された製品に結びついている、商人が見える映像の中のインジケータと共に、「Stags Leap Cabernetを最後に購入した」)を含む。
図4dを参照すると、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン412の実施形態が図示されている。図示の実施形態においては、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン412は、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン404の表示の後の任意のときに、ウェアラブルモバイル商人デバイスを装着する商人に表示するために提供されることが出来る。例えば、ウェアラブルモバイル商人デバイスを装着する商人が、通路304の顧客306に近づき、ウェアラブルモバイル商人デバイスが、上述のように顧客306を検出し、システムプロバイダデバイス211は、それから、方法100の間に、顧客306について追跡され、あるいは、取得された他の情報を含むことが出来る、商人−顧客エンゲージメント情報をウェアラブルモバイル商人デバイスに送信する。図4dに図示されるように、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、顧客検出ボックス402に隣接して、商人−顧客エンゲージメント情報ウィンドウ406を提供し、商人−顧客エンゲージメント情報ウィンドウ406は、ウェアラブルモバイル商人デバイスを介して、商人が見える顧客306の映像に隣接して配置された上述した複数の商人−顧客エンゲージメント情報の幾つかを含む。更に、ウェアラブルモバイル商人デバイスによって受信された、更なる商人−顧客エンゲージメント情報は、次に、商人が見える顧客306の映像に隣接して表示された。
図4dに図示される例において、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に表示される商人−顧客エンゲージメント情報は、顧客306の顧客デバイスから取得されるショッピングリスト情報を含む。例えば、顧客306が、ある商人の物理的場所において、かつ商人の物理的場所300に入る前に、商人の物理的場所300における購入用のショッピングリストの中の製品を提供することで、購入すべき製品のショッピングリストを生成していた場合、顧客306の顧客デバイスは、そのようなショッピングリストを顧客306が生成することを可能とする、ショッピングアプリケーション、ノートパッドあるいは、当分野に知られている他のリスト記録アプリケーションを含むことができる。ブロック104の実施形態においては、システムプロバイダデバイスは、顧客デバイスからショッピング情報を取得するために、顧客アカウント情報(例えば、顧客デバイス、ショッピングアプリケーションなどのためのアクセス情報)を用いた。他の実施形態においては、顧客306が、おおむね上述したようにショッピングリストを生成することを可能とするショッピングリストを、オンラインウェブサイトから取得することが出来る。
図4dに図示されている実施形態において、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン412は、ブロック104において取得される顧客306のショッピングリストに含まれた複数の製品を含むショッピングリストセクション414を含む。更に、ショッピングリストセクション414は、顧客306が、商人の物理的場所300内の製品と相互作用して、動的に改変されたかもしれない。例えば、上述したように、商人の物理的場所300は、顧客306がカートに入れた製品を追跡する能力を含むことができ、ショッピングリストセクションの製品が顧客306のカートに入れられたとき、その製品は、ショッピングリストセクション414の、練り歯磨き、シェービングクリーム、Kleenex、ミルク製品414aについて図示されたように、「取り消し」されることが出来る。そのように、顧客306のカートにない、鮭、ブロッコリー、米、及びアイスクリーム製品414bについて図示されたように、「取り消し」されていない複数の製品は、顧客306への製品推薦のために用いられることが出来る。更に、図示された例においては、システムプロバイダデバイスは、商人の物理的場所300における顧客306の位置に基づいて、製品推薦416を決定するために、ショッピングリストセクション414の製品を用いていた。例えば、図示された実施形態における顧客306の場所は、商人の物理的場所のワインセクションであり、製品推薦は、ショッピングリストセクション414のアイスクリーム製品414bに基づいた、他の特定の種類のワインの示唆(例えば、Fonseca Port)と共に、ショッピングリストセクション414における鮭製品414bに基づいて、特定の種類のワインの示唆(例えば、「Stag’s Leap Chardonnay」)を含む。システムプロバイダデバイスによって生成された製品推薦の幾つかの例を説明したが、本開示を有する当業者は、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン412上のショッピングリストセクション414の表示は、ショッピングリストセクション414にあるが、顧客306のカート内にない特定の製品の示唆を含む(例えば、特価の鮭製品414bについては、紅鮭、アイスクリーム製品414bについては、Ben and Jerry’s(登録商標)アイスクリームなど)、本開示の範囲に入るだろう、顧客306への広い範囲の様々な助けを提供する能力を有する商人を提供することを認識するだろう。
従って、様々な商人−顧客エンゲージメント情報は、商人が、購入すべき製品を決定するために顧客306を助けることを提供するように、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に表示されることが出来る。本開示を有する当業者は、上記例に含まれない、広い範囲の様々な商人−顧客エンゲージメント情報は、顧客を助ける利点があり、本開示の範囲に入るだろうことを認識するだろう。顧客306の映像に隣接した商人−顧客エンゲージメント情報の表示は、例えば、顧客306と相互作用するとき、商人による、シームレスな商人−顧客エンゲージメント情報の検索及び使用を含む幾つかの利益を提供するが、 そのようなウェアラブルモバイル商人デバイスは、本開示のシステム及び方法のある実施形態においては要求されない。
例えば、図5は、図11を参照して、以下により詳細に説明する、ディスプレイ502上の顧客検出スクリーン400を表示している(例えば、モバイル商人デバイス500は、商人の物理的場所300における顧客306の画像を撮影し、図示されるように、その画像上に顧客検出スクリーン400を提供するディスプレイ502と反対側にカメラを含むことが出来る)モバイル商人デバイス500を図示する。モバイル商人デバイス500は、また、方法100の間に追跡され、及び/あるいは、取得される商人−顧客エンゲージメント情報の特定の種類を表示するために、商人によって選択されることが出来る、選択ボタンを表示することができ、商人の物理的場所300内の顧客306の場所に関連した商人−顧客エンゲージメント情報を表示するための場所ボタン504a、商人の物理的場所300の顧客306に関連したタイミングデータに関する商人−顧客エンゲージメント情報を表示するためのタイミングデータボタン504b、商人の物理的場所300の顧客306によって見られる製品に関する商人−顧客エンゲージメント情報を表示するための製品閲覧ボタン504c、顧客306による以前の購入に関する商人−顧客エンゲージメント情報を表示するための購入履歴ボタン504d、商人の物理的場所300の顧客306へ推薦された製品を表示するための推薦製品ボタン504eを含む。このように、モバイル商人デバイス500は、上述した、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン404及び408と同様な、様々な商人−顧客エンゲージメント情報スクリーンを表示することが出来る。
図6を参照すると、商人の物理的場所600の実施形態が、図示されており、図2を参照して上述した、商人の物理的場所200とすることが出来る。商人の物理的場所600は、図2を参照して上述した、製品領域206の一つである製品領域602と、図2を参照して上述した、製品通路208である製品領域602の何れかの側に隣接する製品通路とを含む。図示された実施形態において、商人の物理的場所600は、衣料品店であり、顧客604は、製品領域602に隣接した通路の商人の物理的場所600においてショッピングをしている。方法100のブロック102〜114を参照して上述したように、顧客604は、商人の物理的場所600において特定され、顧客アカウント情報を取得させ、商人の物理的場所600全体に渡る位置を追跡させ、商人の物理的場所600内のタイミングデータを追跡させ、商人の物理的場所において見られた製品を追跡させ、1つまたは複数の購入履歴を取得させ、図3に図示されるように、顧客604が商人の物理的場所300の通路に来る前に、推薦製品が周期的に決定されることが出来る。
図7a、7b、7c、及び7dを参照すると、ウェアラブルモバイル商人デバイスからのスクリーンショットの実施形態は、商人−顧客エンゲージメント情報が、どのように、モバイル商人デバイス上に提供され、図6を参照して上述した商人の物理的場所600の顧客を助けるのに使われるかの例を提供するために図示されている。上述したのと同様に、図7a、7b、7c、及び7dに図示されたスクリーンショットを提供するために用いられるウェアラブルモバイル商人デバイスは、例えば、カリフォルニア州、マウンテンビューのGoogle Inc.から入手できるGoogle Glass(登録商標)などのウェアラブルコンピューティングデバイスとすることが出来、図10を参照して、以下により詳しく説明する。しかし、図7a〜dに図示された実施形態のために、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、商人あるいは商人の従業者(ここでは、「商人」)によって装着され、ウェアラブルモバイル商人デバイスによって生成された画像が、商人が見える顧客604の映像上に重ね合わせることができるように、商人と顧客604との間に配置される透明なディスプレイを含む。
図7aは、商人が顧客604に近づくとき、方法100のブロック116において提供される顧客検出スクリーン700の実施形態を図示する。図示された実施形態においては、顧客検出スクリーン700は、ブロック116において検出された顧客の顔を強調表示するように、商人が見える顧客604の映像上に重ね合わせられる顧客検出ボックス702を含む。異なる実施形態においては、ブロック116における特定された顧客の検出は、様々な方法で実行でき、幾つかは、図4a〜cを参照して上述した。
従って、方法100のブロック116において、顧客604は、ウェアラブルモバイル商人デバイスによって検出され、方法は、ブロック118に進み、顧客の商人−顧客エンゲージメント情報は、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に提供される。上述したように、ブロック116におけるウェアラブルモバイル商人デバイスによる顧客の検出は、例えば、顧客604を検出するために用いられる顧客604の画像、顧客306を検出するために用いられる顧客604の顧客デバイスの位置、顧客306の顧客デバイスとウェアラブルモバイル商人デバイスとの間の顧客604のアイデンティティの通信などの、顧客に関するある識別情報を受信するウェアラブルモバイル商人デバイスを含む。ブロック118において、その識別情報は、システムプロバイダデバイス211によって用いられることが出来、ブロック102で商人の物理的場所600において特定される顧客に対して照合される。上述されるように、方法100のブロック102において、商人の物理的場所600における顧客が特定され、従って、ブロック116において検出される顧客の識別情報は、ブロック118において、システムプロバイダデバイス211によって用いられ、その顧客604について収集された任意の情報を、ウェアラブルモバイル商人デバイスに送信することを可能とする。以下の図7b、7c、及び7dは、ブロック118において、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に表示されることが出来る商人−顧客エンゲージメント情報の例を幾つかのみ図示する。
図7bを参照すると、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン704の実施形態が図示されている。図示された実施形態において、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン704は、ブロック116において特定された顧客604を検出した後、方法100のブロック118において提供される。例えば、ウェアラブルモバイル商人デバイスを装着する商人は、製品領域602をはさみ、特定された顧客604の反対側の通路から顧客604に近づき、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、上述したように、特定された顧客604を検出した。システムプロバイダデバイス211は、そして、方法100の間、顧客604について追跡され、あるいは、取得された任意の情報を含む、商人−顧客エンゲージメント情報を、ウェアラブルモバイル商人デバイスに送り返す。図7bに図示されるように、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、そして、ウェアラブルモバイル商人デバイスを介して、顧客検出ボックス702に隣接して、商人が見える顧客604の映像の近くにある複数の商人−顧客エンゲージメント情報を含む商人−顧客エンゲージメント情報ウィンドウ706を提供する。
図7bに図示された例においては、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に表示される商人−顧客エンゲージメント情報は、方法100のブロック104において取得され、図示の例では、顧客604の名前とニックネームを含む、顧客識別情報706a(例えば、図示の実施形態においては、「Caroline ‘Cara’ Jones」)などの顧客アカウント情報を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック108において追跡され、図示の例においては、顧客604が商人の物理的場所600において過ごした全時間を含む、タイミングデータ706b(例えば、「店での時間:35分42秒」)を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック112において取得され、あるいは、ブロック112において取得される情報から決定され、及び、図示の例では、説明、価格、購入場所、購入時間、及び、最近購入した製品の画像を含む、購入履歴情報706c及び706d(例えば、購入された製品の画像と共に、「最後の購入:男性用ドレスシャツ(昨日−オンライン−$89.95)」)を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック114で決定され、図示の例においては、推薦製品の説明及び複数の画像を含む、推薦製品情報706e及び706f(例えば、購入履歴情報706c及び706dに関連したシャツのための推薦ネクタイの画像と共に「推薦:男性用ネクタイ」)を含む。従って、顧客604(女性)は、最近(例えば、先日)男性用のシャツをオンラインで購入し、その情報は、以前に購入したシャツによく合うネクタイの推薦と共に、商人に表示されることが出来る。
図7cを参照すると、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン708の実施形態が図示される。図示の実施形態においては、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン708は、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン704の表示の後、ウェアラブルモバイル商人デバイスを装着する商人によって表示のために選択されること、あるいは、単独で、あるいは、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン704の表示の前に提示されることが出来る。例えば、ウェアラブルモバイル商人デバイスを装着する商人が、製品領域602の向こう側の通路の顧客604に近づき、ウェアラブルモバイル商人デバイスが、上述したように、顧客604を検出し、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン704を受信し、表示した。商人−顧客エンゲージメントシステムプロバイダデバイスは、そして、方法100の間に、顧客604について追跡され、あるいは、取得された他の情報を含むことが出来る更なる商人−顧客エンゲージメント情報をウェアラブルモバイル商人デバイスに送信する。図7cに図示されたように、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、商人−顧客エンゲージメント情報ウィンドウ706を最小化し、顧客検出ボックス702の近くの異なる位置に移動し、その商人−顧客エンゲージメント情報ウィンドウ706は、上述し、ウェアラブルモバイル商人デバイスによって商人が見える顧客706の映像の近くに配置された複数の商人−顧客エンゲージメント情報の幾つかを含む。更に、ウェアラブルモバイル商人デバイスによって受信された更なる商人−顧客エンゲージメント情報は、そして、商人が見える顧客604の映像の近くに表示されることが出来る。
図7cに図示された例においては、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に表示される商人−顧客エンゲージメント情報は、方法100のブロック110において、追跡された製品閲覧情報708及び708a(例えば、顧客604が、商人の物理的場所600において見たアイテムの画像と共に、「閲覧されたアイテム」)を含む。商人−顧客エンゲージメント情報は、また、方法100のブロック112において取得され、あるいは、ブロック112において取得された情報から決定された、購入履歴情報710及び710a(例えば、顧客604によって以前に購入された製品の画像と共に「以前に購入されたアイテム」)を含む。従って、商人は、顧客604によって以前に購入された製品と共に、顧客604が商人の物理的場所600への現在の訪問において見た複数の製品を提示されることが出来、顧客604に製品を推薦するために、あるいは、顧客が既に見た、あるいは、購入した製品を推薦する、あるいは、検索することなしに、顧客604のための製品の検索を助けるために、その情報を用いることが出来る。
図7dを参照すると、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン712の実施形態を図示する。図示の実施形態においては、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン712は、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン708の表示の後に、ウェアラブルモバイル商人デバイスを装着する商人によって表示のために選択されること、あるいは、単独で、あるいは、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン708の表示の前に提示されることが出来る。例えば、ウェアラブルモバイル商人デバイスを装着する商人が、製品領域602の向こう側の通路の顧客604に近づき、ウェアラブルモバイル商人デバイスが上述のように、顧客604を検出し、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン708を受信し、表示した。商人−顧客エンゲージメントシステムプロバイダデバイスは、そして、方法100の間に、顧客604に対して追跡され、あるいは、取得された他の情報を含む、更なる商人−顧客エンゲージメント情報を、ウェアラブルモバイル商人デバイスに送信する。図7dに図示されているように、ウェアラブルモバイル商人デバイスは、顧客検出ボックス702の近くに最小化された商人−顧客エンゲージメント情報ウィンドウ706(商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン704上へのそのウィンドウの提供に対して)を、提供し続け、その商人−顧客エンゲージメント情報ウィンドウ706は、上述し、ウェアラブルモバイル商人デバイスを介して、商人が見える顧客706の映像の近くに位置した複数の商人−顧客エンゲージメント情報の幾つかを含み続ける。更に、ウェアラブルモバイル商人デバイスによって受信された更なる商人−顧客エンゲージメント情報は、そして、商人が見える顧客604の映像に隣接して表示されることが出来る。
図7dに図示される例においては、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に表示される商人−顧客エンゲージメント情報は、方法100のブロック110において追跡された製品閲覧情報714(例えば、「閲覧行為」)を含む。図7dに図示される実施形態においては、製品閲覧情報714は、顧客604によって、商人の物理的場所600(例えば、「店内」)への現在の訪問の前、あるいは、その間に見られた718製品と共に、ウェブサイト(例えば、商人の物理的場所600に関連した商人の「オンラインストア」、商人には関係しないが、商人と同様な製品を販売するオンラインストア)において商人の物理的場所600への現在の訪問の前、あるいは、その間に、顧客604によって見られた716製品を含む。商人のウェブサイトで見られた716製品及び、商人の物理的場所において見られた718製品は、見られた製品ごとに、見られた製品の画像、顧客604が、その製品を見るために過ごした時間、及び、顧客604が見た製品の日付を含む。従って、商人のウェブサイト及び商人の物理的場所600は、ウェアラブルモバイル商人デバイス上での取得及び提示のための、ウェブサイト及び商人の物理的場所600における顧客のアクションに対する製品閲覧情報の顧客604との関連付けと共に、その情報を追跡することを提供することが出来る。システムプロバイダデバイスは、商人の物理的場所600において現在見られている製品に基づいて、及び/あるいは、当分野で知られている様々な他の製品ランキング基準を用いて、閲覧に使った時間、閲覧した日付によって、見られた製品をランク付けするように動作することが出来る。本開示を有する当業者は、顧客が特定の製品を閲覧するのにより長い時間を費やすと、実際にその製品を購入するかに関わらず、その製品あるいは同様な製品への関心がより高く、そのような情報は、商人の物理的場所600における商人による製品の推薦を絞ることを可能にすることを認識するだろう。
従って、商人は、顧客604が、商人の物理的場所600への以前、及び、現在の訪問の両方において興味を示した製品の詳細を記述する、顧客604への製品閲覧情報を提示することが出来る。顧客604による、以前のオンライン製品閲覧アクション、現在のオンライン製品閲覧アクション、以前の店頭での製品閲覧アクション、及び、現在の店頭での製品閲覧アクションの提示は、商人が、顧客604がどの製品に最も興味があるか(例えば、どのアイテムがオンライン及び店頭で閲覧されたか、どの製品が、最も長い間閲覧されたかなど)についての判断をし、顧客604による店頭での購入を促すために、それらの、あるいは、同様の製品の製品推薦をすることを可能とする。そのような製品閲覧活動の提示は、商人が、例えば、製品閲覧活動によって示されるような製品への顧客の関心を捉え、それらの活動に基づいて、製品の推薦を行うことにより、上述した「ショールーミング」行動を逆転させることを可能とすることが出来る。更に、ショールーミング行動は、例えば、顧客604の現在のオンラインでの製品閲覧活動(例えば、商人の物理的場所600にいる間の、顧客604による顧客デバイスの使用)、顧客604によってオンラインで見られた同様な製品の価格の取得、及び、製品価格の可能な値引き、あるいは、顧客の商人の物理的場所600からの購入を促すその情報の他の利用を決定することにより、中和することが出来る。
従って、商人−顧客エンゲージメント情報の様々なものは、商人が、顧客604が購入すべき製品を決定するのを助けるように、ウェアラブルモバイル商人デバイス上に表示されることが出来る。本開示を有する当業者は、上記の例に含まれない、広範の様々な商人−顧客エンゲージメント情報は、顧客を助けるのに有益であり、本開示の範囲内に入るだろうことを認識するだろう。顧客604の映像の近くの商人−顧客エンゲージメント情報の表示は、例えば、商人が顧客604と相互作用するとき、シームレスな商人−顧客エンゲージ情報検索及び使用を含む幾つかの利点があるが、そのようなウェアラブルモバイル商人デバイスは、本開示のシステム及び方法のある実施形態においては要求されず、上述されたモバイル商人デバイス500と同様なモバイル商人デバイスは、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーン704及び708と同様な、商人−顧客エンゲージメント情報スクリーンを提供することが出来る。
ここまで、商人が顧客に最も関連した補助を提供することを可能とする、商人の物理的場所における顧客についての広範の様々な情報を商人に提供する、商人−顧客エンゲージメントを提供するシステム及び方法を説明してきた。特定の実施形態においては、商人は、商人が見える顧客の映像の近くに商人−顧客エンゲージメント情報を表示するウェアラブルモバイル商人デバイスを装着し、商人−顧客エンゲージメント情報は、顧客とやりとりし、補助している間、商人によって迅速に、及び、容易に参照されるようにする。更に、商人−顧客エンゲージメント情報は、商人の物理的場所への訪問の前の様々な顧客のアクション(例えば、商人あるいは他人からの以前の購入)及び/あるいは、商人の物理的場所における様々な顧客のアクション(商人の物理的場所での顧客の移動の追跡、商人の物理的場所における顧客によって見られた製品などに基づいて)から決定されることが出来る。商人に、そのような関連した情報をそのような方法で提供することは、商人−顧客エンゲージメント情報が、商人に、顧客の詳細情報を提供し、その顧客に特に合った助けを提供することを可能にするので、顧客が購入をし、更なる購入をするために商人の物理的場所を再び訪れる機会を増加する顧客への助けを提供することを可能とする。
図8を参照すると、ここに説明した1以上の処理を実装するためのネットワークベースのシステム800の実施形態を図示する。図示されているように、ネットワークベースのシステム800は、説明された実施形態による様々な方法を実行するために動作する複数のサーバ及び/あるいはソフトウェアコンポーネントを含み、あるいは、実装することが出来る。例示的なサーバは、例えば、 MICROSOFT(登録商標)OS、UNIX(登録商標)OS、LINUX(登録商標)OS、あるいは、他の適切なサーバベースのOSなどのサーバOSが動作する、スタンドアロン、及び、企業クラスサーバを含むことが出来る。図8に図示されたサーバは、他の方法で展開され得、そのようなサーバによって実行される動作及び/あるいは、提供されるサービスは、与えられた実装によって組み合わされ、あるいは、分離されることができ、より多くのあるいはより少ないサーバで実行されることが出来ることは理解されるだろう。1以上のサーバは、同一あるいは異なるエンティティによって動作され、及び/あるいは維持されることが出来る。
図8に図示されたネットワーク化されたシステム800の実施形態は、ネットワーク810を介して一緒に結合された、複数の顧客デバイス802、複数の商人デバイス804、支払いサービスプロバイダデバイス806、アカウントホルダデバイス808、及び/あるいは、システムプロバイダデバイス809を含む。顧客デバイス802は、上述された顧客デバイスであり、上述したように、顧客によって操作されることが出来る。商人デバイス804は、上述した、システムプロバイダデバイス及び/あるいは、モバイル商人デバイスであり、上述した商人によって操作されることが出来る。支払いサービスプロバイダデバイス806は、上述した支払いサービスプロバイダデバイスであり、例えば、カリフォルニア州、サンノゼのPayPal Inc.など、支払いサービスプロバイダによって操作されることが出来る。アカウントプロバイダデバイス808は、上述したアカウントプロバイダデバイスであり、例えば、クレジットカードアカウントプロバイダ、銀行口座プロバイダ、貯蓄口座プロバイダ、及び、様々な、当分野において知られている他のアカウントプロバイダなどの上述したアカウントプロバイダによって操作されることが出来る。システムプロバイダデバイス809は、上述したシステムプロバイダデバイスであり、上述したシステムプロバイダによって操作されることが出来る。
顧客デバイス802、商人デバイス804、支払いサービスプロバイダデバイス806、アカウントプロバイダデバイス808及び/あるいは、システムプロバイダデバイス809は、それぞれ、1以上のプロセッサ、メモリ、及び、ここに説明する様々なアプリケーション、データ、及び、ステップを実装するために、1以上のコンピュータ読み取り可能な媒体に格納された、プログラムコード、及び/あるいは、データなどの命令を実行する他の適切なコンポーネントを含むことが出来る。例えば、そのような命令は、システム800の様々なコンポーネントに内蔵、及び/あるいは、外付けの、及び/あるいはネットワーク810からアクセス可能な、メモリあるいはデータ格納デバイスなどの、1以上のコンピュータ読み取り可能な媒体に格納されることが出来る。
ネットワーク810は、単一のネットワークあるいは、複数のネットワークの組み合わせとして実装されることが出来る。例えば、様々な実施形態において、ネットワーク810は、インターネット及び/あるいは、1以上の、イントラネット、固定電話ネットワーク、無線ネットワーク、及び/あるいは、他の適切な種類のネットワークを含むことが出来る。
顧客デバイス802は、ネットワーク810上での有線及び/あるいは、無線通信用に構成された、ハードウェア及び/あるいはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを用いて、実装されることが出来る。例えば、一実施形態においては、顧客デバイス802は、インターネットと通信する顧客のパーソナルコンピュータとして実装されることが出来る。他の実施形態においては、顧客デバイス802は、スマートフォン、PDA(personal digital assistant)、ラップトップコンピュータ、及び/あるいは、他の種類のコンピューティングデバイスとすることが出来る。
顧客デバイス802は、例えば、顧客がネットワーク810を介して利用可能な情報を閲覧できるように便利なインタフェースを提供するために、用いられることが出来る、1以上のブラウザアプリケーションを含むことが出来る。例えば、一実施形態においては、ブラウザアプリケーションは、インターネット上で利用可能な情報を見るように構成されたウェブブラウザとして実装されることが出来る。
顧客デバイス802は、また、例えば、顧客によって選択された操作に応答して、好ましいタスクを実行するためのユーザ側の処理を提供するために用いられることができる、1以上のツールバーアプリケーションを含むことが出来る。一実施形態においては、ツールバーアプリケーションは、ブラウザアプリケーションと接続するユーザインタフェースを表示することが出来る。
顧客デバイス802は、更に、顧客デバイス802に望ましいフィーチャを提供するために、特定の実施形態において望まれるように、他のアプリケーションを含むことが出来る。特には、他のアプリケーションは、支払いサービスプロバイダデバイス806を介して、支払いサービスプロバイダによってアシストされる支払いのための支払いアプリケーションを含むことが出来る。他のアプリケーションは、また、ユーザ側セキュリティフィーチャ、ネットワーク810を介して適切なアプリケーションプログラミングインタフェース(API)でインタフェースを行うプログラマチックユーザアプリケーション、あるいは、他の種類のアプリケーションを実装するためのセキュリティアプリケーションを含むことが出来る。顧客がネットワーク810を介して電子メール及び/あるいはテキストメッセージを送受信することを可能とする、電子メール及び/あるいはテキストアプリケーションも含まれることが出来る。顧客デバイス802は、例えば、オペレーティングシステムレジストリエントリ、ブラウザアプリケーションに関連したクッキー、顧客デバイス802のハードウェアと関連した識別子、あるいは、電話番号などの他の適切な識別子として、実装されることが出来る、1以上のユーザ及び/あるいはデバイス識別子を含む。一実施形態においては、顧客識別子は、顧客を、ここに更に説明するように、特定のアカウントと関連付けるための、商人デバイス804、支払いサービスプロバイダデバイス806、アカウントプロバイダデバイス808、及び/あるいは、システムプロバイダデバイス809によって用いられることが出来る。
商人デバイス804は、例えば、従来の通り、あるいは、ネットワーク810を介して受信される支払いと交換に、様々な製品及び/あるいはサービスを提供する、従来のあるいはオンラインの商人、従来のあるいはデジタル商品販売者、個人販売者、及び/あるいは、アプリケーション開発者によって維持されることが出来る。この点で、商人デバイス804は、顧客による閲覧や購入のために利用される、入手可能な製品及び/あるいはサービス(例えば、まとめてアイテムと呼ぶ)を特定するデータベースを含むことが出来る。
商人デバイス804は、また、アイテムの支払い者による購入を促進するように構成されることが出来るチェックアウトアプリケーションを含む。チェックアウトアプリケーションは、顧客デバイス802を介して顧客から、アカウントプロバイダデバイス808を介してアカウントプロバイダから、及び/あるいは、ネットワーク810を介して支払いサービスプロバイダデバイス806を用いて支払いサービスプロバイダから、支払い情報を受け取るように構成されることが出来る。
図9を参照すると、顧客デバイス900の実施形態が図示される。顧客デバイス900は、任意の上述した顧客デバイスとすることが出来る。顧客デバイス900は、ディスプレイ904を有するシャーシ902、及び、ディスプレイ904を含む入力デバイス、及び、複数の入力ボタン906を含む。当業者は、顧客デバイス900は、方法100を参照して上述した機能を可能とする、タッチスクリーン入力デバイス及び複数の入力ボタンを含む、携帯あるいはモバイル電話であることを認識するだろう。しかし、他の携帯/モバイル顧客デバイス及び/あるいはデスクトップ顧客デバイスの様々なものは、本開示の範囲を離れることなく、方法100において用いられることが出来る。
図10を参照すると、ウェアラブルモバイル商人デバイス1000の実施形態が図示される。ウェアラブルモバイル商人デバイス1000は、上述したウェアラブルモバイル商人デバイスの任意のものとすることが出来る。ウェアラブルモバイル商人デバイス1000は、図示の実施形態においては、 眼鏡フレームと類似したウェアラブルフレーム902を含む。コンピューティングシャーシ904は、ウェアラブルフレーム902に取り付けられ、コンピューティングシャーシ904からウェアラブルモバイル商人デバイス1000のユーザの視野内に延伸する透明ディスプレイ906を含む。コンピューティングシャーシ904は、また、マイク908とカメラ910を含む。当業者は、ウェアラブルモバイル商人デバイス1000は、方法100を参照して上述した機能を可能とする、カリフォルニア州、マウンテンビューのGoogle, Inc.から入手可能な、Google Glass(登録商標)型ウェアラブルモバイルデバイスであることを認識するだろう。しかし、他のウェアラブル携帯/モバイルデバイスの様々なものは、本開示の範囲を離れることなく、方法100において用いられることが出来る。
図11を参照すると、モバイル商人デバイス1100の実施形態が図示されている。モバイル商人デバイス1100は、上述したモバイル商人デバイスの任意のものとすることが出来る。モバイル商人デバイス1100は、ディスプレイ1104を有するシャーシ1102及び、ディスプレイ1104を含む入力デバイス及び入力ボタン1106を含む。当業者は、モバイル商人デバイス1100は、方法100を参照して上述した機能を可能とする、タッチスクリーン入力デバイスと入力ボタンを含む携帯あるいはモバイルタブレットコンピュータであることを認識するだろう。しかし、他の携帯/モバイルデバイス及び/あるいは、デスクトップデバイスの様々なものは、本開示の範囲を離れることなく、方法100において用いられることが出来る。
図12を参照すると、例えば、上述した顧客デバイス、上述した商人デバイス、上述した支払いサーバプロバイダデバイス、上述したアカウントプロバイダデバイス、及び/あるいは、上述したシステムプロバイダデバイスを実装するのに適したコンピュータシステム1200の実施形態が図示される。上述した商人−顧客エンゲージメントシステムにおける、顧客、商人、支払いサービスプロバイダ、アカウントプロバイダ及び/あるいはシステムプロバイダによって利用される他のデバイスは、以下のように、コンピュータシステム1200として実装されることが出来ることは理解されるべきである。
本開示の様々な実施形態によると、コンピュータ及び/あるいはネットワークサーバなどのコンピュータシステム1200は、処理コンポーネント1204(例えば、プロセッサ、マイクロコントローラ、DSP(digital signal processor)など)、システムメモリコンポーネント1206(例えば、RAM)、静的格納コンポーネント808(例えば、ROM)、ディスクドライブコンポーネント1210(例えば、磁気あるいは光)、ネットワークインタフェースコンポーネント1212(例えば、モデム、あるいは、イーサネットカード)、ディスプレイコンポーネント1214(例えば、CRTあるいはLCD)、入力コンポーネント1218(例えば、キーボード、キーパッド、仮想キーボード)、カーソル制御コンポーネント1220(マウス、ポインタ、あるいは、トラックボール)、位置決定コンポーネント1222(例えば、 図示されたようなGPS(Global Positioning System)、セルタワー三角測量(cell tower triangulation)デバイス、及び/あるいは、当分野で知られている様々な他の位置決定デバイス)及び/あるいは、カメラコンポーネント1223などのサブシステム及びコンポーネントを相互接続する、バス1202あるいは、情報を通信する他の通信機構を含む。一実装においては、ディスクドライブコンポーネント1210は、1以上のディスクドライブコンポーネントを有するデータベースを含むことが出来る。
本開示の実施形態によると、コンピュータシステム1200は、プロセッサ1204が、顧客デバイス、商人デバイス、支払いサービスプロバイダデバイス、アカウントプロバイダデバイス、及び/あるいは、システムプロバイダデバイスに関してここで説明したような、メモリコンポーネント1206に含まれる命令の1以上のシーケンスを実行することにより、特定の動作を実行する。そのような命令は、静的格納コンポーネント1208あるいは、ディスクドライブコンポーネント1210などの他のコンピュータ読み取り可能な媒体からシステムメモリコンポーネント1206へ読み込まれる。他の実施形態においては、ハードワイヤード回路は、本開示を実装するためのソフトウェア命令の代わりに、あるいは、本開示を実装するためのソフトウェア命令と組み合わせて用いられることが出来る。
ロジックは、実行のためのプロセッサ1204への命令の供給に関与する任意の媒体を指すコンピュータ読み取り可能な媒体において符号化されることが出来る。そのような媒体は、これらには限定されないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、及び、伝送媒体を含む、多くの形態を取ることが出来る。一実施形態においては、コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一時的である。様々な実装においては、不揮発性媒体は、ディスクドライブコンポーネント1210などの光あるいは磁気ディスクを含み、揮発性媒体は、システムメモリコンポーネント1206などの動的メモリを含み、伝送媒体は、バス1202からなるワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、及び、光ファイバを含む。一例においては、伝送媒体は、無線及び赤外データ通信の間生成されるもののような、音響波あるいは光波の形態を取ることが出来る。
コンピュータ読み取り可能な媒体のあるよくある形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD-ROM、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有する任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH-EPROM、任意の他のメモリチップあるいはカートリッジ、搬送波、あるいは、コンピュータが読取るように適用されている任意の他の媒体を含む。一実施形態では、コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一時的である。
本開示の様々な実施形態において、本開示を実施するための命令シーケンスの実行は、コンピュータシステム1200によって実行されることが出来る。本開示の様々な他の実施形態においては、ネットワーク810(例えば、LAN、WLAN、PTSN、及び/あるいは、遠距離通信、モバイル、及び、セルラフォンネットワークを含む、様々な他の有線あるいは無線ネットワーク)へ通信リンク1224によって結合された複数のコンピュータシステム1200は、相互に協働して、本開示を実施する命令シーケンスを実行することが出来る。
コンピュータシステム1200は、通信リンク1224及びネットワークインタフェースコンポーネント1212を介して、1以上のプログラム(すなわち、アプリケーションコード)を含む、メッセージ、データ、情報及び命令を送受信することが出来る。ネットワークインタフェースコンポーネント1212は、通信リンク1224を介した送受信を可能にする、別個の、あるいは、一体の、アンテナを含むことが出来る。受信されたプログラムコードは、実行のために、ディスクドライブコンポーネント1210あるいは、ある他の不揮発性格納コンポーネントに受信され、及び/あるいは、格納されて、プロセッサ1204によって実行されることが出来る。
図13を参照すると、システムプロバイダデバイス1300の実施形態が図示される。実施形態においては、デバイス1300は、上述したシステムプロバイダデバイス、上述したモバイル商人デバイス、及び/あるいは、それらの組み合わせとすることが出来る。デバイス1300は、ネットワーク810と、顧客アカウントデータベース1306に結合されるユーザ補助エンジン1304とに結合される通信エンジン1302を含む。通信エンジン1302は、デバイス1300が、ネットワーク810上で情報を授受することを可能とする、1以上のコンピュータ読み取り可能な媒体に格納するソフトウェアあるいは命令とすることが出来る。商人−顧客エンゲージメントエンジン1304は、商人の物理的場所において顧客を特定し、特定された顧客の顧客アカウントを取得し、及び/あるいは、生成し、商人の物理的場所において顧客の位置を追跡し、特定された顧客のタイミングデータを追跡し、特定された顧客が見た製品を追跡し、特定された顧客の購入履歴を取得し、特定された顧客の製品推薦を決定し、顧客を(例えば、モバイル商人デバイスを介して)検出し、(例えば、モバイル商人デバイス上に)商人−顧客エンゲージメント情報を表示し、上述した他の機能の任意のものを提供するように動作するコンピュータ読み取り可能な媒体に格納されたソフトウェアあるいは命令とすることが出来る。データベース1306は、システムプロバイダデバイス1300に位置するとして図示されているが、当業者は、本開示の範囲から離れることなく、ネットワーク810を介して、商人−顧客エンゲージメントエンジン1304に接続され得ることを認識するだろう。
適用できる場合、本開示によって提供される様々な実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいは、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせを用いて実装されることが出来る。また、適用できる場合には、ここに説明する様々なハードウェアコンポーネント及び/あるいは、ソフトウェアコンポーネントは、本開示の範囲を離れることなく、ソフトウェア、ハードウェア及び/あるいは、その両方を含む複合コンポーネントに組み合わせられることが出来る。適用できる場合には、ここに説明されるような、様々なハードウェアコンポーネント及び/あるいは、ソフトウェアコンポーネントは、本開示の範囲を離れることなく、ソフトウェア、ハードウェア、あるいは、その両方を含むサブコンポーネントに分離されることが出来る。更に、適用できる場合には、ソフトウェアコンポーネントは、ハードウェアコンポーネントとして実装されることができ、その逆も可能であることが考えられる。
本開示による、プログラムコード及び/あるいはデータなどのソフトウェアは、1以上のコンピュータ読み取り可能な媒体に格納されることが出来る。ここに特定されるソフトウェアは、ネットワーク化された、及び/あるいは、その他の、1以上の汎用あるいは専用コンピュータ及び/あるいは、コンピュータシステムを用いて実装されることが出来ることも考えられる。適用できる場合には、ここに説明する様々なステップの順序は、変更されることができ、ここに説明されるフィーチャを提供するために、複合ステップに組み合わせられることができ、及び/あるいは、サブステップに分離されることが出来る。
前述の開示は、本開示を、開示された、詳細な形態あるいは、特定の使用分野に制限することを意図するものではない。そのように、明示されているか、暗に述べられているかに関わらず、様々な別の実施形態及び/あるいは本開示への変更が、本開示の下に可能であることが考えられる。例えば、上記実施形態は、商人と顧客に注目したが、しかし、顧客あるいは消費者は、チャリティ及び個人を含む、いかなる種類の支払先にも支払うことが出来、あるいは、いかなるタイプの支払先とも相互作用することが出来る。支払いは、購入を含まなくても良く、しかし、ローン、チャリティによる寄付、贈り物などであることが出来る。従って、ここに用いられる商人は、また、チャリティ、個人、及び、支払い者から支払いを受ける任意の他の団体あるいは人を含むことが出来る。本開示の実施形態を述べたが、当業者は、本開示の範囲を離れることなく、形態及び詳細に変更を加えることが出来ることを認識するだろう。従って、本開示は、請求項によってのみ限定される。