JP6255898B2

JP6255898B2 - リモコン

Info

Publication number: JP6255898B2
Application number: JP2013223039A
Authority: JP
Inventors: 崇生清水
Original assignee: Noritz Corp
Current assignee: Noritz Corp
Priority date: 2013-10-28
Filing date: 2013-10-28
Publication date: 2018-01-10
Anticipated expiration: 2033-10-28
Also published as: JP2015088764A

Description

この発明はリモートコントローラ（以下、リモコンと称す）に関し、特に、画像表示部を備えたリモコンに関する。

従来より、給湯機用リモコンの筺体には、画像を表示する画像表示面を含む画像表示部が収容されている。画像表示面の周縁部は、画像表示領域を確定するカバー部材で覆われている。

また、特許文献１には、画像表示面の周縁部がスペーサを介して遮光壁部で覆われた液晶表示装置が開示されている。この液晶表示装置では、画像表示面の出射光を遮光壁部に反射させる斜面をスペーサに設けることにより、画像表示面の出射光がスペーサで反射して視認者に到達することを防止している。

特開２００９−２５１４１９号公報

しかし、従来の給湯機用リモコンでは、画像表示面に表示された画像がカバー部材の内壁面に写り込み、画像の見映えが悪くなるという問題があった。この場合、画像表示面に対するカバー部材の内壁面の角度を小さくすれば、内壁面への画像の写り込みを無くすことができるが、カバー部材の幅が大きくなり、リモコンが大型化してしまう。

本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像の見映えが良く、小型のリモコンを提供することである。

本発明のリモコンは、画像を表示する画像表示面を含む画像表示部と、画像表示面の周縁部を覆うカバー部材と、画像表示部およびカバー部材を収納した筺体とを備えたものである。筺体には外部から画像を見るための窓が形成されている。カバー部材の内壁部は、画像表示面から窓に向かう方向に順次設けられた第１〜第３の平面領域を含む。第１および第３の平面領域の各々は画像を写し込み易い角度で配置され、第２の平面領域は画像を写し込み難い角度で配置されている。

本発明のリモコンによれば、画像を写し込み易い第１および第３の平面領域を、画像を写し込み難い第２の平面領域で分断するので、画像の見映えを良くすることができる。また、第１および第３の平面領域を設けることによってカバー部材の大型化を抑制し、リモコンの小型化を図ることができる。

好ましくは、内壁部は、さらに、第３の平面領域よりも窓側に設けられ、画像を写し込み易い角度で配置された第４の平面領域を含む。

好ましくは、第１〜第４の平面領域の画像表示面に対する角度をそれぞれ第１〜第４の角度とすると、第１、第３、および第４の角度の各々は４５度よりも大きく、第２の角度は４５度以下である。

好ましくは、第１の角度は略９０度であり、第２の角度は略４５度であり、第３の角度は略９０度であり、第４の角度は４５度よりも大きく９０度よりも小さい。

好ましくは、第１の角度は略９０度であり、第２の角度は略４５度であり、第３の角度は４５度よりも大きく９０度よりも小さく、第４の角度は略９０度である。

好ましくは、画像表示部は有機エレクトロ・ルミネッセンス・ディスプレイである。

以上説明したように本発明によれば、見映えが良く、小型のリモコンを得ることができる。

本発明の一実施の形態による給湯機用リモコンの構成を示す斜視図である。図１に示した給湯機用リモコンの断面図である。図２に示した給湯機用リモコンの要部拡大図である。図３に示したカバー部材の構成を示す図である。図４のＶ−Ｖ線断面図である。

以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。図１は、本発明の一実施の形態による給湯機用リモコンの構成を示す斜視図である。図１において、この給湯機用リモコンは、薄型で直方体状の筺体１を備える。正面から見ると、筺体１は横長の長方形状に形成されている。筺体１の正面の長辺の方向をＸ方向（横方向）とし、短辺の方向をＹ方向（垂直方向）とし、筺体１の厚さ方向をＺ方向とする。筺体１の背面は、浴室の壁に固定される。

筺体１の正面の中央部には、複数（図１では５個）の操作スイッチ２がＸ方向に配列されている。複数の操作スイッチ２は、給湯機の運転をオン／オフするためのスイッチ、お湯張り運転用のスイッチ、追い焚き用のスイッチなどを含む。また、筺体１の正面の上部には、横長の長方形状の透明窓３ａが設けられている。透明窓３ａの奥の画像表示面２０ａには、給湯温度、風呂温度などの情報を示す画像が表示される。

図２は、図１に示した給湯機用リモコンの中央部をＸ方向に垂直な平面に沿って切断した断面図である。図３は、図２の要部を拡大した図である。図２および図３において、筺体１は、透明の樹脂成型品である透明部材３を含む。透明部材３は、透明窓３ａと、透明窓３ａの裏面の周縁部を保持する保持部３ｂとを含む。透明窓３ａは、筺体１の前面の開口部に裏側から嵌め込まれている。透明窓３ａの裏面側において保持部３ｂの内側にはカバー部材１０が嵌め込まれ、カバー部材１０の後ろには有機ＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス）ディスプレイ２０が嵌め込まれている。

有機ＥＬディスプレイ２０は、長方形のガラス基板２１と、ガラス基板２１の裏面に貼り付けられた支持基板２２と、ガラス基板２１の表面に行列状に形成された複数の有機ＥＬ素子とを含む。画像信号に従って複数の有機ＥＬ素子のうちの所望の有機ＥＬ素子を発光させることにより、所望の画像を表示することが可能となっている。したがって、ガラス基板２１の表面が画像表示面２０ａとなる。

図４は、カバー部材１０の要部を示す図である。図４において、カバー部材１０は、黒色の樹脂を成型したものであり、長方形の環状に形成されたカバー本体部１１と、裏面側でカバー本体部１１を保持する保持部１２とを含む。カバー本体部１１の内側には、長方形状の孔が設けられている。有機ＥＬディスプレイ２０は、画像表示面２０ａを正面に向けて背面側から保持部１２に嵌め込まれる。画像表示面２０ａの周縁部はカバー本体部１１の裏面に当接され、画像表示面２０ａの中央部はカバー本体部１１の内側の孔から露出している。

カバー本体部１１は、画像表示面２０ａの周縁部を覆い、画像表示領域を規定するものである。正面から見ると、カバー本体部１１の外寸は、画像表示面２０ａの外寸と同じである。カバー本体部１１は、２本の長辺部１１ａ，１１ｂと、２本の短辺部１１ｃ，１１ｄとを含む。長辺部１１ａ，１１ｂの各々はＸ方向に延在し、短辺部１１ｃ，１１ｄの各々はＹ方向に延在する。長辺部１１ａ，１１ｂは上下に平行に設けられ、短辺部１１ｃ，１１ｄは左右に平行に設けられる。

なお、長辺部１１ａ，１１ｂの各々のＸ方向の長さおよびＹ方向の幅は、たとえば、それぞれ１０７．３ｍｍおよび２．４ｍｍである。また、短辺部１１ｃ，１１ｄのＹ方向の長さおよびＸ方向の幅は、たとえば、それぞれ２１．０ｍｍおよび９．６５ｍｍである。また、長辺部１１ａ，１１ｂと短辺部１１ｃ，１１ｄで囲まれた開口部のＸ方向の長さおよびＹ方向の幅は、たとえば、それぞれ８８．０ｍｍおよび２１．０ｍｍである。

図４のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図が図３に対応している。図３に示すように、長辺部１１ａの内壁部は、画像表示面２０ａから透明窓３ａ側に向かって順次、４つの平面領域Ａ１〜Ａ４に分割されている。平面領域Ａ１は、樹脂成型を容易にするために、画像表示面２０ａに対して９０度に設定されている。平面領域Ａ１を含む平面と画像表示面２０ａを含む平面との間の角度θ１を９０度に設定すると、視認者が透明窓３ａを介して画像表示面２０ａを見たとき画像が平面領域Ａ１に写り込み易いので、平面領域Ａ１の幅を可能な限り小さくすることが望ましい。

平面領域Ａ２は、画像の写り込みを防止するため、画像表示面２０ａに対して４５度に設定されている。平面領域Ａ２を含む平面と画像表示面２０ａを含む平面との間の角度θ２を４５度以下（０＜θ２≦４５）に設定すると、視認者が透明窓３ａを介して画像表示面２０ａを見たとき画像は平面領域Ａ２に写り込まなくなる。

たとえば、目視点Ｖ１は、通常の使用状態において視認者の視線が通ると想定される点である。また、目視点Ｖ２は、視認者の視線が通った場合に平面領域Ａ２への画像の写り込みが最も発生し易いと想定される点である。目視点Ｖ１（またはＶ２）から出射されて平面領域Ａ２で反射した光は画像表示面２０ａに入射しないので、平面領域Ａ２への画像の写り込みは発生しない。

したがって、平面領域Ａ２の幅を可能な限り大きくすることが好ましい。しかし、平面領域Ａ２の幅を大きくすると、長辺部１１ａの幅が大きくなり、給湯機用リモコンが大型化してしまう。そこで本実施の形態では、平面領域Ａ３，Ａ４を設けて長辺部１１ａの高さを確保するとともに長辺部１１ａの幅が大きくなるのを防止している。

平面領域Ａ３は、長辺部１１ａの高さを確保するとともに、長辺部１１ａの幅が大きくなるのを防止するため、画像表示面２０ａに対して９０度に設定されている。平面領域Ａ３を含む平面と画像表示面２０ａを含む平面との間の角度θ３を９０度に設定すると、視認者が透明窓３ａを介して画像表示面２０ａを見たとき画像が平面領域Ａ３に写り込み易くなるので、平面領域Ａ３の幅を可能な限り小さくすることが望ましい。ただし、平面領域Ａ３は画像表示面２０ａから離れているので、平面領域Ａ３への画像の写り込みは平面領域Ａ１への画像の写り込みよりも緩和される。

平面領域Ａ４は、画像の写り込みを軽減するため、画像表示面２０ａに対して６０度に設定されている。平面領域Ａ４を含む平面と画像表示面２０ａを含む平面との間の角度θ４を４５度よりも大きく９０度よりも小さな角度（４５＜θ４＜９０）に設定すると、視認者が透明窓３ａを介して画像表示面２０ａを見たとき、見る角度によっては画像が平面領域Ａ４に写り込む。

たとえば、目視点Ｖ３は、通常の使用状態において視認者の視線が通ると想定される点である。また、目視点Ｖ４は、視認者の視線が通ったときに平面領域Ａ４への画像の写り込みが最も発生し易いと想定される位置である。目視点Ｖ３から出射されて平面領域Ａ４で反射した光は画像表示面２０ａに入射しないので、平面領域Ａ４への画像の写り込みは発生しない。目視点Ｖ４から出射されて平面領域Ａ４で反射した光は画像表示面２０ａに入射するので、平面領域Ａ４への画像の写り込みは発生する。

したがって、平面領域Ａ４の幅は、できるだけ小さくすることが望ましい。ただし、平面領域Ａ４は画像表示面２０ａから離れているので、平面領域Ａ４への画像の写り込みは平面領域Ａ１，Ａ３への画像の写り込みよりも緩和される。したがって、長辺部１１ａでは、画像の写り込みを軽減し、かつ幅を小さくすることができる。なお、平面領域Ａ１，Ａ２，Ａ３，Ａ４の幅（Ｚ方向の高さ）は、たとえば、それぞれ１．１ｍｍ、１．４ｍｍ、１．２ｍｍ、および１．０ｍｍである。長辺部１１ｂは、長辺部１１ａと同じであるので、その説明は繰り返さない。

図５は、図４のＶ−Ｖ線断面図である。図５において、短辺部１１ｄの内壁部には、画像表示面２０ａから透明窓３ａ側に向かって順次、２つの平面領域Ａ１１，Ａ１２が設けられている。平面領域Ａ１１は、樹脂成型を容易にするために、画像表示面２０ａに対して９０度に設定されている。平面領域Ａ１１を含む平面と画像表示面２０ａを含む平面との間の角度θ１１を９０度に設定すると、視認者が透明窓３ａを介して画像表示面２０ａを見たとき画像が平面領域Ａ１１に写り込み易くなるので、平面領域Ａ１１の幅は可能な限り小さくすることが望ましい。

平面領域Ａ１２は、画像の写り込みを防止するため、画像表示面２０ａに対して２３度に設定されている。平面領域Ａ１２を含む平面と画像表示面２０ａを含む平面との間の角度θ１２を４５度以下（０＜θ１２≦４５）に設定すると、視認者が透明窓３ａを介して画像表示面２０ａを見たとき、画像表示面２０ａに表示された画像は平面領域Ａ１２に写り込まなくなる。

また、画像表示面２０ａのＸ方向の寸法はＹ方向の寸法よりも十分に大きいので、短辺部１１ｄの幅を大きくしても画像表示面２０ａの大きさに与える影響は小さい。そこで本実施の形態では、平面領域Ａ１２と画像表示面２０ａの間の角度θ１２を十分に小さい角度に設定して、平面領域Ａ１２への写り込みを完全に防止している。なお、平面領域Ａ１１，Ａ１２の幅（Ｚ方向の高さ）は、たとえば、ともに０．６ｍｍである。短辺部１１ｃは、短辺部１１ｄと同じであるので、その説明は繰り返さない。

以上のように、本実施の形態では、カバー本体部１１の長辺部１１ａ，１１ｂの各々の内壁部を４つの平面領域Ａ１〜Ａ４に分割し、平面領域Ａ１，Ａ３，Ａ４の各々を画像が写り込み易い角度に設定し、平面領域Ａ２の角度を画像が写り込まない角度に設定する。したがって、画像が写り込む領域Ａ１，Ａ３，Ａ４を画像が写り込まない領域Ａ２で分断するので、カバー本体部１１の内壁部に画像が写り込んで画像の見映えが悪化するのを防止することができる。また、カバー本体部１１の長辺部１１ａ，１１ｂの幅が大きくなってリモコンが大型化するのを防止することができる。

また、有機ＥＬディスプレイ２０は蛍光表示管や液晶ディスプレイよりも視野角が大きく、輝度が高いので、本願発明は、画像表示部として有機ＥＬディスプレイを使用する場合に特に有効である。

なお、この実施の形態では、カバー本体部１１の短辺部１１ｃ，１１ｄのＺ方向の高さ（たとえば、１．２ｍｍ）が長辺部１１ａ，１１ｂのＺ方向の高さ（たとえば、４．７ｍｍ）よりも低い場合について説明したが、短辺部１１ｃ，１１ｄのＺ方向の高さを長辺部１１ａ，１１ｂのＺ方向の高さと同じにしてもよい。この場合、平面領域Ａ１１，Ａ１２の幅（Ｚ方向の高さ）は、たとえば、それぞれ１．３ｍｍおよび３．４ｍｍにされる。

また、この実施の形態では、平面領域Ａ３，Ａ４をそれぞれ垂直面および傾斜面としたが、逆に平面領域Ａ３，Ａ４をそれぞれ傾斜面および垂直面としてもよい。この場合は、平面領域Ａ３の画像表示面２０ａに対する角度は６０度となり、平面領域Ａ４の画像表示面２０ａに対する角度は９０度となる。平面領域Ａ４は、画像を最も写し込み易い角度となるが、画像表示面２０ａから離れているので、画像の写り込みは緩和される。ただし、長辺部１１ａ，１１ｂの先端部が薄くなってしまう。また、平面領域Ａ３，Ａ４の両方を傾斜面にしてもよいし、平面領域Ａ３，Ａ４の両方を垂直面にしてもよい。

今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

１筺体、２操作スイッチ、３透明部材、３ａ透明窓、３ｂ，１２保持部、１０カバー部材、１１カバー本体部、１１ａ，１１ｂ長辺部、１１ｃ，１１ｄ短辺部、Ａ１〜Ａ４，Ａ１１，Ａ１２平面領域、２０有機ＥＬディスプレイ、２０ａ画像表示面、２１ガラス基板、２２支持基板、Ｖ１〜Ｖ４目視点。

Claims

画像を表示する画像表示面を含む画像表示部と、
前記画像表示面の周縁部を覆うカバー部材と、
前記画像表示部および前記カバー部材を収納した筺体とを備え、
前記筺体には外部から前記画像を見るための窓が形成され、
前記カバー部材の内壁部は、前記画像表示面から前記窓に向かう方向に順次設けられた第１〜第３の平面領域を含み、
前記第１および第３の平面領域の各々は、前記画像表示面に対する角度が４５度よりも大きい角度で配置され、
前記第２の平面領域は、前記画像表示面に対する角度が４５度以下の角度で配置されている、リモコン。
前記内壁部は、さらに、前記第３の平面領域よりも前記窓側に設けられ、前記画像表示面に対する角度が４５度よりも大きい角度で配置された第４の平面領域を含む、請求項１に記載のリモコン。
前記第１〜第４の平面領域の前記画像表示面に対する角度をそれぞれ第１〜第４の角度とすると、
前記第１の角度は略９０度であり、
前記第２の角度は略４５度であり、
前記第３の角度は略９０度であり、
前記第４の角度は４５度よりも大きく９０度よりも小さい、請求項２に記載のリモコン。
前記第１〜第４の平面領域の前記画像表示面に対する角度をそれぞれ第１〜第４の角度とすると、
前記第１の角度は略９０度であり、
前記第２の角度は略４５度であり、
前記第３の角度は４５度よりも大きく９０度よりも小さく、
前記第４の角度は略９０度である、請求項２に記載のリモコン。
前記画像表示部は有機エレクトロ・ルミネッセンス・ディスプレイである、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のリモコン。