JP6255464B1 - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、遊技の興趣性をさらに高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図1に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技領域111とレール部材112と案内部材113と画像表示部114と可動役物115と盤ランプ116とを有する遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。
画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像や後述の保留表示を用いた演出画像を表示したりする。
振分部材127は、等間隔に3枚の羽根部127aが放射状に配置された回転体であり、この羽根部127aの1つに遊技球が乗ることにより回転力を受けて回転する。そして、回転した振分部材127は、その羽根部127aの一部が停止部材128に接触することにより回転停止する。図1には、振分部材127の羽根部127aの一部が停止部材128の右側に接触している第1状態を示している。この第1状態のとき、振分部材127は、停止部材128に接触して停止しており、これ以上時計回りに回転することができない。そして、この第1状態のときに、遊技球が振分入賞口129aに入賞すると、第1状態における羽根部127aの姿勢により、その遊技球は振分部材127の左側へ誘導され、羽根部127aがこの遊技球によって回転力を受けて、振分部材127が反時計回りに回転する。このとき、振分部材127の左側に誘導された遊技球は、第1始動口121に入賞し、振分部材127は、羽根部127aの一部が停止部材128の左側に接触して停止する第2状態(図1に示す振分部材127の姿勢を左右反転した状態)に姿勢を変化させる。この第2状態のとき、振分部材127は、停止部材128により、これ以上反時計回りに回転することができない。そして、この第2状態のときに、遊技球が振分入賞口129aに入賞すると、第2状態における羽根部127aの姿勢により、その遊技球は振分部材127の右側へ誘導され、羽根部127aがこの遊技球によって回転力を受けて、振分部材127が時計回りに回転する。このとき、振分部材127の右側に誘導された遊技球は、中央第2始動口122aに入賞し、振分部材127は、再び第1状態に姿勢を変化させる。このように、振分部材127は、遊技球が振分入賞口129aに入賞する毎に、その姿勢を第1状態と第2状態との間で交互に切り替える。このため、振分入賞口129aに入賞した遊技球は、第1始動口121と中央第2始動口122aに交互に入賞することとなる。
本実施の形態では、遊技盤110の左下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。枠ランプ157は、LED等の発光体で構成され、点灯・点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過したことに基づき、普通図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果が表示される。同様に、普通図柄表示器223も、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって普通図柄抽選の抽選結果が表示される。
なお、普通図柄に関しても、特別図柄と同様の処理を行う。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未変動数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、本実施の形態のパチンコ遊技機100の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
図4は、本実施の形態の画像/音響制御部およびランプ制御部の説明図である。
遊技制御部200は、特別図柄の当選の判定等を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動中に遊技球が第1始動口121または第2始動口122へ入賞したことにより発生する保留や、普通図柄変動中に遊技球がゲート124を通過したことにより発生する保留の設定を行う。
さらに、遊技制御部200は、特別図柄抽選および普通図柄抽選の判定結果、高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報、保留の設定情報等の遊技制御に伴う情報を、後述するコマンドにより演出制御部300に送る。
払出制御部330が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部330から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄の変動表示および普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
払出制御部330は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU331と、CPU331にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM332と、CPU331の作業用メモリ等として用いられるRAM333と、を備えている。
そして、払出制御部330は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部330は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部334を制御する。ここでの払出駆動部334は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部330には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板340が接続されている。そして、払出制御部330は、例えば払出駆動部334に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部335にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板340を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果および変動パターンに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン161等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、演出制御部300は、遊技制御部200より受信した高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報に基づいて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、図4に示すように、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、VDP(Video Display Processor)314と、CGROM315と、SNDROM316とを備えている。
具体的には、CGROM315には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に事前判定演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。また、SNDROM316には、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。
CPU311は、演出制御部300から送られた保留数コマンドもしくは変動開始コマンドに基づいて、アニメーションパターンの解析や、描画に関するコマンドをまとめたディスプレイリストの作成、およびディスプレイリストのVDP314への送信などを行う。
なお、本実施の形態では、VDP314が描画処理に併せて音声処理も行うよう構成しているが、これに限定されず、音声処理を専用で行うプロセッサを別途設けても構わない。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図5は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、乱数取得部231と、普通図柄判定部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄判定部234と、普通図柄変動制御部236と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部237と、電動チューリップ動作制御部238と、賞球処理部239と、出力制御部240と、乱数制御部241と、を備えている。
また、普通図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、ゲート124を遊技球が通過したことを条件として、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、普通図柄判定部232による判定に用いられる。なお、普通図柄抽選に用いられる乱数としては、当たりか否かを示す当たり乱数の他、当たりの種類を示す図柄乱数や変動パターン乱数等が設定される場合もある。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動を制御する。
また、「小当たり」は、「はずれ」の一種であり、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
ここで、「リーチ」とは、後述する装飾図柄において遊技者に大当たりを期待させるための演出である。
普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、普通図柄表示器223による普通図柄の変動を制御する。
電動チューリップ動作制御部238は、普通図柄判定部232により普通図柄抽選において「当たり」と判定された場合に、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、右第2始動口122bに遊技球が入賞容易となる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態を発生させない。
賞球処理部239は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力制御部240は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部330へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部241は、乱数取得部231が所定のタイミングで取得する各種の乱数値を更新する。
次に、パチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の遊技制御部200は、電源が投入されると、起動時の基本処理として、各種装置の初期化や初期設定を行う。そして、基本処理を行った後、遊技制御部200は、遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を繰り返し実行する。また、電源を遮断する際には、遊技制御部200は、一連の電源遮断時処理を実行する。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源が投入されると、まず、RAM203(図3参照)へのアクセスを許可する(ステップ(以下、ステップを「S」と記載する)601)。そして、遊技制御部200は、RAM203をクリアするためのRAMクリアスイッチがONとなっているか否かを判断する(S602)。
RAMクリアスイッチがOFFである場合(S602でNo)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時の動作に関するバックアップフラグがONとなっているか否かを判断する(S603)。
バックアップフラグがONである場合(S603でYes)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時に作成されたチェックサムが正常か否かを判断する(S604)。
チェックサムが正常である場合(S604でYes)、次に、遊技制御部200は、復帰処理を実行する(S605)。この復帰処理において、遊技制御部200は、電源が遮断された状態からの復帰に伴う、演出制御部300等のサブ制御手段の設定を行う。具体的には、遊技制御部200は、電源が遮断される際におけるパチンコ遊技機100の遊技状態(大当たり遊技中か否か、高確率状態と低確率状態のいずれか、時短状態と時短無状態のいずれか)を反映させるように、サブ制御手段を設定するためのコマンドを演出制御部300へ出力する。また、この復帰処理において、遊技制御部200は、バックアップフラグをOFFにする。
ここで、割り込み許可(S610)および割り込み禁止(S611)は、このループ処理(S610〜S614)の実行中に割り込み処理の実行を可能とするために設けられている。本実施の形態では、この割り込み処理により、遊技制御における主制御処理が実行される。主制御処理の詳細については後述する。
図柄乱数制御処理(S612)において、遊技制御部200は、特別図柄抽選で用いられる変動パターン乱数の更新を行う。
初期値乱数更新処理(S613)において、遊技制御部200は、遊技制御において用いられる各種の乱数値の初期値を更新する。
電源遮断フラグの判断において、電源遮断フラグがOFFである場合(S614でNo)、パチンコ遊技機100の電源は遮断されず、遊技制御部200は、ループ処理(S610〜S614)と共に割り込みによる主制御処理を繰り返し実行する。一方、電源遮断フラグがONである場合(S614でYes)、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源を遮断するための処理(電源遮断時処理)を開始する。
電源遮断時処理において、遊技制御部200は、まず、各種の出力を行うための出力ポートの設定をクリアする(S701)。次に、遊技制御部200は、チェックサムを作成し、RAM203に格納する(S702)。次に、遊技制御部200は、バックアップフラグをONにし(S703)、RAM203へのアクセスを禁止して(S704)、無限ループに移行する。
次に、パチンコ遊技機100の主制御処理を説明する。
遊技制御部200は、主制御処理において、パチンコ遊技機100における遊技を制御すると共に、サブ制御手段である演出制御部300に対して演出の制御を指示し、払出制御部330に対して賞球の払い出しの制御を指示する。
主制御処理は、遊技制御における一連の処理からなり、予め設定された一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。本実施の形態において、遊技制御部200は、予め設定された一定時間ごとに割り込みを発生させ、図6に示すループ処理の中で割り込みが許可(S610参照)されると、割り込み処理として主制御処理を実行する。図8に示すように、主制御処理では、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(S801〜S806)。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。また、詳しくは後述するが、第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212において事前判定処理を行う場合は、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、事前判定のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
特別図柄処理では、遊技制御部200は、特別図柄変動制御部233、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
普通図柄処理では、遊技制御部200は、普通図柄判定部232および普通図柄変動制御部236の機能(サブルーチン)を呼び出し、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
大入賞口処理では、遊技制御部200は、大入賞口動作制御部237の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて特別電動役物である大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200は、電動チューリップ動作制御部238の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて普通電動役物である電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
なお、図6乃至図8を参照して説明した動作例では、基本処理におけるループ処理の部分で割り込みを許可し、割り込み処理として一連の処理からなる主制御処理を実行した。しかしながら、主制御処理は、一定時間ごとに繰り返し実行されるように構成されていれば良く、具体的な実現手段(実行手順)は、図6乃至図8に示した例には限定されない。例えば、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れておき、所定のタイミングで経過時間を計測し、一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに主制御処理へ戻る構成としても良い。また、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れる一方で、図6乃至図8を参照して説明した動作と同様に、一定時間ごとに割り込みを発生させ、割り込みが発生したならば基本処理中に組み入れられた主制御処理へ戻る構成としても良い。
特別図柄抽選等の遊技制御における各種の抽選に用いられる判定情報としての乱数値は、カウンタによって計数され、所定の初期値から始まって、図8に示す主制御処理の乱数更新処理(S801)が行われるたびに1ずつ加算される。そして、各抽選が行われた時点の値が始動口スイッチ処理(図9)およびゲートスイッチ処理で取得され、特別図柄処理(図10)や普通図柄処理で使用される。この乱数値のカウンタは無限ループカウンタであり、計数された乱数値が、設定されている乱数の最大値に達した後は、再び初期値に戻る。また、乱数更新処理は一定時間ごとに行われるため、各乱数の初期値が特定されてしまうと、更新間隔や初期値の情報に基づいて当選値が推定される恐れがある。そこで、主制御処理から図6に示す基本処理に戻った後、S613の初期値乱数更新処理において、各乱数の初期値をランダムに変更する。
図9は、図8のS802に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図9を参照すると、遊技制御部200は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(S901)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に遊技制御部200は、第1始動口121の入賞における未変動分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(S902)。図9に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(S902でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S904の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S906)。
さらに、遊技制御部200は、S905による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S907)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
そして、遊技制御部200は、保留数U2の値を1加算する(S912)。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S911の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S913)。
さらに、遊技制御部200は、S912による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S914)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
図10は、図8のS803に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1101)。ここで、大当たり遊技フラグは、特別図柄抽選の結果が大当たりであることを識別するためにセットされるフラグである。大当たりの種類に応じて、長当たり遊技フラグ、短当たり遊技フラグの何れかがセットされる。本実施の形態では、これらを総称して大当たり遊技フラグと呼ぶ。
このように、特別図柄変動制御部233は、特別図柄判定部234の判定結果に基づいて、図柄を変動表示させた後に前記判定結果を表す態様で停止表示させる図柄制御手段の一例として機能する。
図11は、変動パターン選択処理(図10のS1109)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、パチンコ遊技機100の遊技状態(時短無状態か時短状態か、および高確率状態か低確率状態か)を参照する(S1301)。そして、大当たり判定処理の判断結果を用いて今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1302)。そして、大当たりだった場合(S1302でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1303)。
乱数値を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(S1305でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1306)。また、リーチ演出を行わない場合(S1305でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1307)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間3秒、13秒、15秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
次に、図11に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例について説明する。
図12は、図11に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図12は、遊技状態が低確率時短無遊技状態もしくは高確率時短無遊技状態の場合に選択される設定例を示す図である。
変動パターンDが15秒、変動パターンEが90秒、変動パターンFが60秒、変動パターンGが30秒、変動パターンHが15秒、変動パターンIが13秒、変動パターンJが3秒にそれぞれ設定されている。
そして、特別図柄抽選の判定結果が大当たりであった場合において、変動パターンAには、100個の乱数値が割り当てられ、100/250の確率で90秒の変動時間が設定される。また、変動パターンBには、75個の乱数値が割り当てられ、75/250の確率で60秒の変動時間が設定される。さらに、変動パターンCには、50個の乱数値が割り当てられ、50/250の確率で30秒の変動時間が設定される。そして、変動パターンDには、25個の乱数値が割り当てられ、25/250の確率で15秒の変動時間が設定される。
つまり、特別図柄抽選の判定結果が大当たりであった場合に選択される変動パターンA〜Dのうち、最も高い割合で変動パターンAが選択され、次に高い割合で変動パターンBが選択され、次に高い割合で変動パターンCが選択され、最も低い割合で変動パターンDが選択されるように設定することができる。そして、大当たりに当選した場合、比較的長い時間に亘っての変動演出が実行されやすくなっている。
つまり、特別図柄抽選の判定結果がはずれであってリーチ有り演出が行われる場合に選択される変動パターンE〜Hのうち、最も高い割合で変動パターンHが選択され、次に高い割合で変動パターンGが選択され、次に高い割合で変動パターンFが選択され、最も低い割合で変動パターンEが選択されるように設定することができる。そして、はずれであってリーチ有り演出が行われる場合には、比較的短い時間に亘っての変動演出が実行されやすくなっている。
続いて、事前判定に基づく事前判定演出を実行するための、本実施の形態における遊技制御部200のRAM203および演出制御部300のRAM303の構成について説明する。
図13は、本実施の形態に係る遊技制御部200のRAM203(図3参照)の構成例を説明するブロック図である。図13(a)は、記憶領域204の構成を示すブロック図であり、図13(b)は、図13(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図14(a)に示すように、RAM303は、保留球が保留されている状況を記憶する保留状況記憶領域としての第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306を備えている。この第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306は、第1始動口121への入賞に対する保留および第2始動口122への入賞に対する保留にそれぞれ対応しており、各々4つの記憶部を有している。具体的には、第1保留記憶領域305は、第1記憶部305a、第2記憶部305b、第3記憶部305c、第4記憶部305dを有している。また、第2保留記憶領域306は、第1記憶部306a、第2記憶部306b、第3記憶部306c、第4記憶部306dを有している。
保留フラグは、各記憶部305a〜305d、306a〜306dごとに保留球の有無を識別するためのフラグである。すなわち、例えば第1始動口121への入賞による保留数が3である場合、第1〜3記憶部305a、305b、305cの3つの保留フラグ記憶領域において、保留フラグがONとなる。
また、RAM203は、図柄制御手段の一例としての特別図柄変動制御部233による図柄の変動表示中に所定条件が成立した場合に判定手段の一例としての特別図柄判定部234による判定の権利を所定数(本実施の形態においては8個)までを上限に記憶可能な記憶手段として機能する。また、遊技制御部200は、特別図柄判定部234により特別遊技を行うと判定されるか否かを特別図柄判定部234による前記判定に先立って事前判定する事前判定手段として機能する。
次に、事前判定処理(図9のS904、S911参照)について詳細に説明する。
本実施の形態における事前判定処理では、遊技制御部200では、上述した乱数の構成例と同様の乱数テーブルを用いて以下のとおり事前判定を行う。
図15に示すように、遊技制御部200は、まず、遊技状態が高確率状態か否かを判断し(S2401)、高確率状態であると判断すると(S2401でYes)、高確率状態用のテーブルを選択して、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定を行う(S2402)。一方、S2401でNoと判断した場合には、低確率状態用のテーブルを選択して、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定を行う(S2403)。
一方、S2404でNoと判断した場合には、時短無状態用のテーブルを選択して、リーチ乱数の事前判定を行う(S2407)。さらに、時短無状態用のテーブルを選択して、変動パターン乱数の事前判定を行う(S2408)。
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図16は、演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図16(a)に示すメイン処理と、図16(b)に示す割り込み処理とからなる。図16(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(S2501)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(S2502)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しながら(S2503)、割り込み処理を受け付ける。
図17は、コマンド受信処理(図16(b)のS2511)の内容を示すフローチャートである。
このコマンド受信処理において、演出制御部300は、まず、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したか否かを判断する(S2601)。なお、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドは、遊技制御部200において、図9に示した始動口スイッチ処理においてセットされ(S906、S907、S913、S914)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したと判断した場合(S2601でYes)、RAM303に保持されている保留数の値を1加算する(S2602)。さらに、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前演出選択処理を行う(S2603)。また、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信した際は、事前演出選択処理において用いられる乱数値が取得される。この乱数値は、図16(a)に示すメイン処理のS2503で定期的に更新される乱数値である。なお、事前演出選択処理の内容については後に説明する。
受信したコマンドが変動開始コマンドであった場合(S2604でYes)、演出制御部300は、演出選択処理を実行する(S2605)。また、変動開始コマンドを受信した際は、演出選択処理において用いられる演出制御用の乱数値が取得される。この乱数値は、図16(a)に示すメイン処理のS2503で定期的に更新される乱数値である。演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが変動停止コマンドであった場合(S2606でYes)、演出制御部300は、変動演出終了中処理を実行する(S2607)。
受信したコマンドがオープニングコマンドであった場合(S2608でYes)、演出制御部300は、大当たり演出選択処理を実行する(S2609)。大当たり演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドがエンディングコマンドであった場合(S2610でYes)、演出制御部300は、エンディング演出選択処理を実行する(S2611)。
事前演出選択処理において、演出制御部300は、まず、遊技制御部200から受信した事前判定結果コマンドを解析する(S2801)。さらに、演出制御部300は、遊技制御部200から受信した保留数増加コマンドを解析する(S2802)。そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前判定演出で用いられる演出パターン(事前判定演出パターン)を選択する(S2803)。
この演出ボタン処理において、演出制御部300は、まず遊技者による演出ボタン161等の操作手段が操作されたか否かを判断する(S3701)。ここで、操作手段の操作とは、演出ボタン161が押下されてONとなること、演出キー162の中央キーや周囲キーが押下されてONとなることを含む。また、タッチパネル等、演出ボタン161および演出キー162以外の操作用デバイスがパチンコ遊技機100に設けられている場合は、そのデバイスの操作を検知したことを含む。演出制御部300は、これらのデバイスのコントローラから操作信号を受け付けて、操作が行われたことを検知する。
次に、演出制御部300および画像/音響制御部310が、画像表示部114およびスピーカ156等を用いて実行する演出について具体的に説明する。
本実施の形態の演出制御部300および画像/音響制御部310は、遊技状態および変動パターンに基づいて設定する、特別図柄の一変動分の演出内容として、装飾図柄変動演出とともに音響出力演出を行う。より具体的には、演出制御部300は、変動開始コマンドの解析結果から得られる遊技状態および変動パターンでの変動演出パターンを決定し、画像/音響制御部310は、演出制御部300が決定した変動演出パターンに応じた装飾図柄変動演出および音響出力演出を行う。
次に、画像/音響制御部310が、画像表示部114を用いて行う装飾図柄変動演出について具体的に説明する。
図20、図21は、画像/音響制御部310が、画像表示部114を用いて行う装飾図柄変動演出の一態様を示す図である。
図20に示すように、画像表示部114には、3つの装飾図柄114zそれぞれが停止表示される位置として、遊技者から見て左側の装飾図柄114zが停止表示される左図柄停止位置114a、右側の装飾図柄114zが停止表示される右図柄停止位置114b、中央の装飾図柄114zが停止表示される中図柄停止位置114cが設定されている。画像/音響制御部310は、図20に示すように、(1)3つの装飾図柄114zを縦スクロールにて変動表示した後、まず、(2)左側の装飾図柄114z(図20(2)では「5」)を左図柄停止位置114aに仮停止表示し、次に、(3)右側の装飾図柄114z(図20(3)では「3」)を右図柄停止位置114bに仮停止表示する装飾図柄変動演出を行う。次に、画像/音響制御部310は、(4)中央の装飾図柄114z(図20(4)では「6」)を中図柄停止位置114cに仮停止表示し、その後、仮停止表示した3つの装飾図柄114zを停止表示する装飾図柄変動演出を行う。なお、図20(4)に示した、停止表示した装飾図柄114zの組み合わせ「563」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、図20(1)〜(4)に示した装飾図柄変動演出は、リーチ無し演出における装飾図柄変動演出の一例である。また、仮停止とは、装飾図柄114zが一見すると停止しているように見えるが、完全に停止せず例えば装飾図柄114zが僅かに動いている状態のことである。
以下では、リーチ状態になった後に、後述するSPリーチ演出やSP・SPリーチ演出などの発展演出を行うことなく、両側の装飾図柄114zとは異なる装飾図柄114zであって大当たりに当選していないことを示す装飾図柄114zを中央に停止表示する演出を「通常リーチ演出」と称す。例えば、通常リーチ演出における装飾図柄変動演出は、図20で(1)、(2)、(5)、(6)と遷移する演出である。
図12に示した低確率時短無遊技状態または高確率時短無遊技状態における変動パターンに対応づけられる変動演出パターンの設定例について説明する。
本実施の形態では、変動演出パターンとして、上述したとおり、リーチ無し演出と、通常リーチ演出と、SPリーチ演出と、SP・SPリーチ演出とが設けられている。これらの変動演出パターンは、各変動パターンA〜J(図12参照)に対応付けられる。
そして、本実施の形態では、変動時間が比較的長い変動パターンA、B、E、Fの場合に、演出時間が比較的長いSP・SPリーチ演出を実行可能に設定している。変動時間が次に長い変動パターンC、Gの場合に、演出時間が次に長いSPリーチ演出を実行可能に設定している。また、演出時間が比較的短い変動パターンD、Hの場合に、演出時間が比較的短い通常リーチ演出を実行可能にしている。そして、変動パターンI、Jの場合には、リーチ無し演出が実行されるようにしている。
図22(a)は、本実施の形態の変動アイコン表示演出および保留アイコン表示演出の説明図である。
特別図柄変動中でもなく保留も無い状態で、第1始動口121(図1参照)または第2始動口122(図1参照)に遊技球が入賞すると、演出制御部300は、画像表示部114の表示画面(以下、単に「画面」と称する場合がある。)において、その入賞に対する、装飾図柄114zの変動表示による変動演出を開始する。そして、演出制御部300は、図22に示すように、画面の左下部に、特別図柄変動制御部233(図10等参照)により特別図柄が変動中(装飾図柄114zの変動表示中)となっていることを示す変動アイコン51を表示させる。演出制御部300は、変動アイコン51を、特別図柄の変動表示の開始とともに変動アイコン51が表示される領域である変動アイコン表示領域51a(本実施の形態では、画面の左下部)に表示開始させ、その特別図柄の変動停止とともに表示を消させる。
変動表示中に、第1始動口121または第2始動口122に遊技球がさらに入賞すると、更なる入賞球についての大当たり判定は直ぐに開始できないので、大当たり判定の権利として保留される。演出制御部300は、先の入賞球についての変動演出を終了すると、保留されていた権利についての変動演出を、保留された順で行う。
具体的には、第1始動口121および第2始動口122への遊技球の入賞によって、最大で8つの保留が生じる。そのため、演出制御部300は、画面における変動アイコン51の右側に、第1始動口121および第2始動口122への入賞による保留アイコン52を最大で8つ表示させる。演出制御部300は、複数の保留アイコン52を、変動アイコン51に近い位置から遠ざかる位置まで順に、左側から右側に向けて並べて表示させる。以下では、最大で8つ表示される保留アイコン52について、1番目保留球、2番目保留球、3番目保留球、4番目保留球、5番目保留球、6番目保留球、7番目保留球、8番目保留球についての保留アイコン52を、それぞれ「1番目保留アイコン52−1」、「2番目保留アイコン52−2」、「3番目保留アイコン52−3」、「4番目保留アイコン52−4」、「5番目保留アイコン52−5」、「6番目保留アイコン52−6」、「7番目保留アイコン52−7」、「8番目保留アイコン52−8」と称す。また、1番目保留アイコン52−1、2番目保留アイコン52−2、3番目保留アイコン52−3、4番目保留アイコン52−4、5番目保留アイコン52−5、6番目保留アイコン52−6、7番目保留アイコン52−7、8番目保留アイコン52−8が表示される領域を、それぞれ「第1保留表示領域53−1」、「第2保留表示領域53−2」、「第3保留表示領域53−3」、「第4保留表示領域53−4」、「第5保留表示領域53−5」、「第6保留表示領域53−6」、「第7保留表示領域53−7」、「第8保留表示領域53−8」と称す。
図22(a)に示すように、画像表示部114の表示画面には、図2(a)を参照して説明した表示器130により示される遊技に関する情報の一部を補助的に表示する補助表示部140が設けられている。
図22(a)に示す補助表示部140は、特別図柄抽選の保留が発生した際に保留数を表示する第1保留表示部141および第2保留表示部142を備える。本実施の形態に係る補助表示部140の第1保留表示部141および第2保留表示部142は、画像表示部114における画像表示領域の左部であって、変動アイコン表示領域51aの上方に設けられている。また、第1保留表示部141および第2保留表示部142は横並びに設けられており、第1保留表示部141が左側に、第2保留表示部142が右側に設けられている。また、第1保留表示部141および第2保留表示部142は、可動役物115が動いたとしても可動役物115によって隠れないように設けられている。
図22(a)に示すように、画像表示部114の表示画面には、パチンコ遊技機100の名称と関連あるアニメや映画に登場するキャラクタ145を表示するキャラクタ表示部146が設けられている。表示するキャラクタは、顔のみであっても良いし、半身または全身であっても良い。
図23は、本実施の形態の背景画像表示演出の説明図である。
演出制御部300は、画像表示部114の表示画面に背景画像(ステージ画像)を表示する背景画像表示演出を行う。
背景画像は、静止画でも動画でも良い。また、本実施の形態では、画像表示部114の表示画面に表示するための画像レイヤに関して、背景画像を描画する画像レイヤは、装飾図柄114z、変動アイコン51および保留アイコン52を描画する画像レイヤよりも下位(遊技者から見た場合の奥側)に位置している。つまり、遊技者から見た場合に、背景画像は、装飾図柄114z、変動アイコン51および保留アイコン52よりも奥側に表示される。
なお、以下の説明において、陸ステージおよび海ステージの2つのステージを通常ステージと総称する。また、陸背景画像61および海背景画像62の2つの背景画像を通常背景画像と総称する。
演出制御部300は、事前判定処理によって判定された乱数の判定結果(事前判定結果)に基づいて、特別図柄処理による乱数の判定結果(特別図柄抽選の判定結果)が報知されるよりも前にその判定結果を示唆する事前判定演出を行う。
本実施の形態に係る演出制御部300は、事前判定演出として、保留アイコン52の表示態様を、デフォルトの表示態様に対して変化させる保留表示変化演出を行う。
演出制御部300は、事前判定結果が所定の場合には、保留アイコン52を、事前判定結果が所定の場合ではない場合の表示態様(以下、「通常態様」と称する場合がある。)とは異なる特殊態様とする保留表示変化演出を行う。
なお、所定の場合は、事前判定結果が大当たりまたは小当たりである場合、またははずれである場合でもリーチ演出が行われる場合であることを例示することができる。言い換えると、所定の場合は、変動パターンが変動パターンA〜H(図12参照)のいずれかの場合であることを例示することができる。
保留アイコン52の通常態様は、図22(b)に示したような白色、無模様で円形状の白保留アイコン52wであることを例示することができる。
他方、保留アイコン52の特殊態様は、通常態様と同じ無模様の円形状であるが、白色とは異なる、青色の青保留アイコン52b、緑色の緑保留アイコン52g、赤色の赤保留アイコン52rなどであることを例示することができる。また、特殊態様は、通常態様と同じ円形状であるが、白色と黒色とからなるゼブラ柄の縞保留アイコン52zであることを例示することができる。
(1)第1保留表示領域53−1〜第7保留表示領域53−7のいずれかの領域に、すでに特殊態様の保留アイコン52が存在する場合。例えば、演出制御部300は、第1保留表示領域53−1に青色の保留アイコン52(青保留アイコン52b)を表示させているときに、さらなる第1始動口121または第2始動口122への入賞球(保留球)に対する事前判定結果が所定の場合であったとしても通常態様の保留アイコン52を表示させても良い。第1保留表示領域53−1に表示された青保留アイコン52bに対する遊技者の期待感が散漫にならないようにするためである。かかる場合には、第1保留表示領域53−1〜第7保留表示領域53−7のいずれかの領域に特殊態様の保留アイコン52が存在しなくなった後に、本来特殊態様の保留アイコン52とするはずだった通常態様の保留アイコン52を特殊態様に変化させても良い。
図24は、ゾーン専用背景画像を例示する図である。
本実施の形態に係る演出制御部300は、特別図柄の変動パターンが、変動時間が所定時間以上である変動パターンである場合に、大当たり期待度が高いことを報知する特殊な演出であるゾーン演出を行う。所定時間は60秒であることを例示することができる。所定時間が60秒である場合、演出制御部300は、特別図柄の変動パターンが変動パターンA、B、E、Fである場合にゾーン演出を行う。ゾーン演出は、画像表示部114の表示画面に表示される背景画像が、上述した通常背景画像とは異なる、ゾーン演出専用のゾーン専用背景画像63にされる演出であることを例示することができる。ゾーン専用背景画像63は、色が例えば黄色であるとともに、図24に示すように、現在ゾーン演出が行われていることを明示するゾーン名画像63a(チャンスゾーン)が表示される。
例えば、3つ目の保留球についての事前判定情報に含まれる変動パターンが、変動時間が60秒以上の変動パターンであり、1番目保留球、2番目保留球が変動パターンI,Jである場合、1番目保留球の特別図柄の変動表示開始時から3番目保留球の特別図柄の変動表示まで連続ゾーン演出を行う。
他方、3つ目の保留球についての事前判定情報に含まれる変動パターンが、変動時間が60秒以上の変動パターンであり、1番目保留球がリーチ演出有りのはずれの変動パターンE〜H,2番目保留球が変動パターンIまたはJである場合、2番目保留球の特別図柄の変動表示開始時から3番目保留球の特別図柄の変動表示まで連続ゾーン演出を行う。
なお、3つ目の保留球についての事前判定情報に含まれる変動パターンが、変動時間が60秒以上の変動パターンであっても、1番目の保留球または2番目の保留球の変動パターンが大当たりの変動パターン(変動パターンA〜D)である場合には、3つ目の保留球についてゾーン演出を行わないように決定しても良い。
演出制御部300は、連続ゾーン演出において、複数回の特別図柄の変動表示時に画面に図24に示したゾーン専用背景画像63を表示させたまま、複数回分の装飾図柄変動演出を表示させる。
本実施の形態に係る演出制御部300は、保留数U1と保留数U2とを加算した合計保留数U3(=U1+U2)が上限値(最大個数)である8個となった場合に、以下に述べる最大保留時特別演出を行う。
最大保留時特別演出は、以下の(1)〜(6)の演出であることを例示することができる。
演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となったときに行われている特別図柄の変動表示が終了した後の次の変動表示開始から最大保留時特別演出を開始することを例示することができる。
ただし、演出制御部300は、遊技球が右第2始動口122bに入賞し難い第1遊技状態の一例としての時短無状態であるときには、合計保留数U3が上限値(最大個数)となった場合に専用演出の一例としての最大保留時特別演出を実行可能とし、遊技球が右第2始動口122bに入賞し易い第2遊技状態の一例としての時短状態であるときには、合計保留数U3が上限値(最大個数)となった場合であっても最大保留時特別演出を実行しない。これは以下の理由による。時短状態は、時短無状態よりも右第2始動口122bへの入賞機会が多いため、遊技者は右第2始動口122bへの入賞を目的として、遊技球が画像表示部114の右端部の右横を通過するように遊技球を発射する、いわゆる右打ちを行うと考えられる。右打ちが行われると、遊技領域111の中央部に設けられた振分入賞口129aに遊技球が入り難くなる。また、遊技球が振分入賞口129aに入ったとしても入った遊技球は振分部材127により振り分けられて第1始動口121と中央第2始動口122aに交互に入賞する。つまり、遊技球が振分入賞口129aに2個入っても第1始動口121に入賞するのは1個である。そのため第1始動口121への入賞による保留数U1は増加し難い。このように、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100においては、時短状態であるときには第1始動口121への入賞による保留数U1は増加し難く、合計保留数U3が上限値(最大個数)となり難いため最大保留時特別演出を実行しないようにしている。ただし、時短状態であるときにも最大保留時特別演出を実行するようにしても良い。
図25は、特別背景画像表示演出の説明図である。
演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となった場合であって後述する所定の場合に、背景画像として、特別な背景画像である特別背景画像64を画面に表示する特別背景画像表示演出を行う。特別背景画像64は、静止画でも動画でも良い。図25に示した特別背景画像64は、宇宙をテーマとした内容により表現される画像である。演出制御部300は、最大個数となっている保留球に係る事前判定結果がどのような結果であっても所定の場合には特別背景画像表示演出を行う。言い換えれば、特別背景画像表示演出は、事前判定結果に基づかない演出である。
上述した所定の場合には、演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となったときに行われている特別図柄の変動表示が終了した後の次の変動表示開始時に、特別背景画像表示演出を開始する。
また、上述した(イ)〜(ニ)の場合には、後述する特別ゾーン演出または後述する事前判定結果一気報知演出を行わない場合に特別背景画像表示演出を行う設定であるが、特にかかる設定に限定されない。特別ゾーン演出または事前判定結果一気報知演出とともに特別背景画像表示演出を行っても良い。また、後述する特別音出力演出、最大保留時保留変化演出または最大保留時文言表示演出とともに特別背景画像表示演出を行っても良い。つまり、最大保留時特別演出内の演出同士の組み合わせは適宜自由に設定しても良い。逆に、特別音出力演出、最大保留時保留変化演出または最大保留時文言表示演出を行わない場合に特別背景画像表示演出を行うようにしても良い。
演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となった場合であって後述する所定の場合に、合計保留数U3が上限値となったとき専用のBGM(バックグランドミュージック)を特別音としてスピーカ156から出力させる特別音出力演出を行う。
演出制御部300は、特別音出力演出を、上述した特別背景画像表示演出と一緒に実行可能であるし、特別背景画像表示演出と一緒ではなく単独でも実行可能である。演出制御部300は、上述した特別背景画像表示演出と一緒に特別音出力演出を実行する場合には、画像表示部114の表示画面に上述した特別背景画像64を表示させたままスピーカ156から特別音を出力させる。演出制御部300は、最大個数となっている保留球に係る事前判定結果がどのような結果であっても所定の場合には特別音出力演出を行う。言い換えれば、特別音出力演出は、事前判定結果に基づかない演出である。
なお、特別音出力演出としてスピーカ156から出力させる特別音は、専用のBGMに限定されず、特別な音声、ジングル等の特別な効果音であっても良い。
特別音出力演出を特別背景画像表示演出と同時に行わない場合には、特別音出力演出を行う所定の場合は、以下の(イ)〜(ニ)の場合であることを例示することができる(パチンコ遊技機100の仕様に応じて以下の(イ)〜(ニ)の場合のいずれかが選択される)。(イ)後述する特別ゾーン演出を行わない場合。(ロ)後述する特別ゾーン演出および後述する事前判定結果一気報知演出を行わない場合。(ハ)後述する特別ゾーン演出を行わない場合であり、かつ変動開始コマンド受信時に取得した演出制御用の乱数値が特別音出力演出を行う値として予め設定された値と一致した場合。(ニ)後述する特別ゾーン演出および後述する事前判定結果一気報知演出を行わない場合であり、かつ、変動開始コマンド受信時に取得した演出制御用の乱数値が特別音出力演出を行う値として予め設定された値と一致した場合。
上述した所定の場合には、演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となったときに行われている特別図柄の変動表示が終了した後の次の変動表示開始時に、特別音出力演出を行う。
なお、上述した(イ)〜(ニ)の場合には、後述する特別ゾーン演出または後述する事前判定結果一気報知演出を行わない場合に特別音出力演出を行う設定であるが、特にかかる設定に限定されない。特別ゾーン演出または事前判定結果一気報知演出とともに特別音出力演出を行っても良い。また、後述する最大保留時保留変化演出または最大保留時文言表示演出とともに特別音出力演出を行っても良い。つまり、最大保留時特別演出内の演出同士の組み合わせは適宜自由に設定しても良い。逆に、最大保留時保留変化演出または最大保留時文言表示演出を行わない場合に特別背景画像表示演出を行うようにしても良い。
特別音出力演出を特別背景画像表示演出と同時に行わない場合には、特別音出力演出開始後に特別音出力演出を終了するタイミングは以下のタイミングであることを例示することができる。(イ)特別音出力演出を開始した後の特別図柄の変動表示回数が所定回数(例えば20回)に達したとき。(ロ)特別音出力演出を開始した後に所定期間(例えば5分間)が経過したとき。(ハ)合計保留数U3が上限値(最大個数)となったときの保留球についての特別図柄の変動表示が全て終了したとき。(ニ)特別な楽曲をスピーカ156から出力させる場合には、特別な楽曲が終了したとき。ただし、特別音出力演出を開始した後に大当たり遊技が行われた場合には特別音出力演出を終了するようにしても良い。
図26は、最大保留時保留変化演出の説明図である。
演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となった場合であって後述する所定の場合に、保留アイコン52の表示態様を特別な表示態様(以下、「特別態様」と称す。)に変化させる最大保留時保留変化演出を行う。
特別態様は、パチンコ遊技機100の名称と関連あるアニメや映画に登場するキャラクタを模した形状であることを例示することができる。表示するキャラクタは、顔のみであっても良いし、全身であっても良い。図26には、特別態様が、キャラクタの顔である場合の例を示している。また、特別態様は、特別背景画像64に関連する形状であっても良い。例えば、特別背景画像64が宇宙をテーマとした内容であるので、特別態様は、宇宙船、ロケットであることを例示することができる。
第1保留表示領域53−1〜第7保留表示領域53−7に表示する特別態様の保留アイコン52(1番目保留アイコン52−1〜7番目保留アイコン52−7)は、保留球の事前判定結果に基づいて異ならせる。例えば、演出制御部300は、保留球の事前判定情報に含まれる変動パターンが変動パターンAまたはEである場合にはキャラクタAに変化させ、変動パターンBまたはFである場合にはキャラクタBに変化させ、変動パターンCまたはGである場合にはキャラクタCに変化させ、変動パターンDまたはHである場合にはキャラクタDに変化させる。また、演出制御部300は、変動パターンIまたはJである場合にはキャラクタEに変化させる。
ただし、特別態様の保留アイコン52は、保留球の事前判定結果に基づかない態様であっても良い。事前判定結果に基づかない態様である場合には、7個全てが異なっても良いし、一部が同じであっても良い。
演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となったときに行われている特別図柄の変動表示が終了した後の次の変動表示開始時に、図26(b)に示すように、合計保留数U3が上限値(最大個数)となったときに存在していた保留球の内、2番目保留球〜8番目保留球についての全ての保留アイコン52を特別態様であるキャラクタに変化させる。その後、当該変動が終了した後の次の変動表示開始時に、演出制御部300は、図26(c)に示すように、特別態様である2番目保留アイコン52−2〜7番目保留アイコン52−7を、変動アイコン表示領域51aに向けて表示位置を移動させる。また、演出制御部300は、図26(c)に示すように、1番目保留アイコン52−1を変動アイコン表示領域51aに移動させる。なお、変動アイコン表示領域51aに表示される変動アイコン51は、1番目保留アイコン52−1として表示されていたキャラクタと同一または相似する形態であっても良いし、特別態様に変化する前の態様である通常態様または特殊態様に戻しても良い。図26では、通常態様の変動アイコン51に戻す場合を示している。その後、当該変動が終了した後の次の変動表示開始時に、演出制御部300は、図26(d)に示すように、特別態様である2番目保留アイコン52−2〜6番目保留アイコン52−6を、変動アイコン表示領域51aに向けて表示位置を移動させるとともに、1番目保留アイコン52−1を変動アイコン表示領域51aに移動させる。その後、演出制御部300は、図26(b)に示すように特別態様に変化させられた保留アイコン52全てについての特別図柄の変動表示が行われるまで、特別態様の保留アイコン52を表示させ続ける。
なお、演出制御部300は、合計保留数U3が上限値となったときに(合計保留数U3が7個存在する状態でさらに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞したときに)、全ての保留アイコン52を特別態様に変化させても良い。言い換えれば、保留アイコン52を特別態様に変化させるタイミングは合計保留数U3が上限値となったときであっても良い。
また、演出制御部300は、最大個数となっている保留球に係る事前判定結果がどのような結果であっても所定の場合には最大保留時保留変化演出を行う。言い換えれば、最大保留時保留変化演出は、事前判定結果に基づくことなく最大保留時保留変化演出を開始する。ただし、保留を変化させる態様(特別態様)は、事前判定結果に基づいて異ならせる。
最大保留時保留変化演出を終了するタイミングは、基本的には、図26(b)に示すように特別態様に変化させられた保留アイコン52全てについての特別図柄の変動表示が行われるまでであるが、最大保留時保留変化演出を開始した後に大当たり遊技が行われた場合には最大保留時保留変化演出を終了するようにしても良い。
なお、上述した(イ)〜(ニ)の場合には、後述する事前判定結果一気報知演出または後述する特別ゾーン演出を行わない場合に最大保留時保留変化演出を行う設定であるが、特にかかる設定に限定されない。事前判定結果一気報知演出または特別ゾーン演出とともに最大保留時保留変化演出を行っても良い。また、特別背景画像表示演出、特別音出力演出または最大保留時文言表示演出とともに最大保留時保留変化演出を行っても良い。つまり、最大保留時特別演出内の演出同士の組み合わせは適宜自由に設定しても良い。逆に、特別背景画像表示演出、特別音出力演出または最大保留時文言表示演出を行わない場合に最大保留時保留変化演出を行うようにしても良い。
図27は、最大保留時文言表示演出の説明図である。
演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となった場合であって後述する所定の場合に、合計保留数U3が上限値(最大個数)となったときに存在する保留球それぞれについての図柄変動表示時に、文言を表示する最大保留時文言表示演出を行う。最大保留時文言表示演出において表示する文言画像65は、図27に示すように、キャラクタ表示部146に表示されたキャラクタ145が発言したように表示することを例示することができる。
文言画像65の文言は、例えば、特別図柄抽選の判定結果が大当たりである場合に、「大当たり!」や「おめでとう!」や「V!」であることを例示することができる。図27には、文言が「大当たり!」である場合を示している。
また、文言画像65の文言は、例えば、当該変動の特別図柄抽選の判定結果がはずれである場合に、「あと一歩!」、「もう少し!」、「残念!」であることを例示することができる。また文言画像65の文言は、例えば、装飾図柄変動演出の内容がリーチ演出を含む場合に「リーチ!」や「発展!」であることを例示することができる。また、文言画像65の文言は、例えば、装飾図柄変動演出の内容が疑似連続演出を含む場合に「疑似連!」や「すべる!」や「もう一回!」であることを例示することができる。
なお、演出制御部300は、合計保留数U3が上限値となったときに(合計保留数U3が7個存在する状態でさらに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞したときに)、上記文言を表示させても良い。言い換えれば、上記文言を表示させるタイミングは合計保留数U3が上限値となったときであっても良い。
また、演出制御部300は、最大個数となっている保留球に係る事前判定結果がどのような結果であっても所定の場合には最大保留時文言表示演出を行う。言い換えれば、最大保留時文言表示演出は、事前判定結果に基づかない演出である。
演出制御部300は、上述した最大保留時保留変化演出とともに最大保留時文言表示演出を実行可能である。
演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となったときに行われている特別図柄の変動表示が終了した後の次の変動表示開始時に、図28(b)に示すように、合計保留数U3が上限値となったときに存在していた保留球の内、2番目保留球〜8番目保留球についての全ての保留アイコン52を特別態様であるキャラクタに変化させる。また、図28(b)に示すように、キャラクタ表示部146に表示されたキャラクタ145が文言を発言したように文言画像65を表示する。図28(b)に示した文言画像65の文言は、上限値(最大個数)まで保留を貯めた遊技者の労をねぎらう文言である「上出来!」である。
最大保留時文言表示演出を最大保留時保留変化演出と同時に行わない場合には、最大保留時文言表示演出を行う所定の場合は、以下の(イ)〜(ニ)の場合であることを例示することができる(パチンコ遊技機100の仕様に応じて以下の(イ)〜(ニ)の場合のいずれかが選択される)。(イ)後述する特別ゾーン演出を行わない場合。(ロ)後述する特別ゾーン演出および後述する事前判定結果一気報知演出を行わない場合。(ハ)後述する特別ゾーン演出を行わない場合であり、かつ変動開始コマンド受信時に取得した演出制御用の乱数値が最大保留時文言表示演出を行う値として予め設定された値と一致した場合。(ニ)後述する特別ゾーン演出および後述する事前判定結果一気報知演出を行わない場合であり、かつ、変動開始コマンド受信時に取得した演出制御用の乱数値が最大保留時文言表示演出を行う値として予め設定された値と一致した場合。
最大保留時文言表示演出を終了するタイミングは、基本的には、図28(b)に示すようにキャラクタに変化させられた保留アイコン52全てについての特別図柄の変動表示が行われるまでであるが、最大保留時文言表示演出を開始した後に大当たり遊技が行われた場合には最大保留時文言表示演出を終了するようにしても良い。
なお、上述した(イ)〜(ニ)の場合には、後述する特別ゾーン演出または後述する事前判定結果一気報知演出を行わない場合に最大保留時文言表示演出を行う設定であるが、特にかかる設定に限定されない。特別ゾーン演出または事前判定結果一気報知演出とともに最大保留時文言表示演出を行っても良い。また、特別背景画像表示演出または特別音出力演出とともに最大保留時文言表示演出を行っても良い。つまり、最大保留時特別演出内の演出同士の組み合わせは適宜自由に設定しても良い。逆に、特別背景画像表示演出または特別音出力演出を行わない場合に最大保留時文言表示演出を行うようにしても良い。
図29は、特別ゾーン演出を示す画像である。
演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となった場合であって所定の場合に、合計保留数U3が上限値となった場合にのみ行う特別ゾーン演出を行う。特別ゾーン演出は、画像表示部114の表示画面に表示される背景画像が、上述した通常背景画像や図24に示したゾーン専用背景画像63とは異なる、特別ゾーン演出専用の図29に示した特別ゾーン専用背景画像66にされる演出であることを例示することができる。特別ゾーン専用背景画像66は、色が例えば赤色であるとともに、図29に示すように、現在特別ゾーン演出が行われていることを明示する特別ゾーン名画像66a(特別チャンスゾーン)が表示される。
特別ゾーン演出を行う所定の場合は、上述した特別背景画像表示演出、特別音出力演出、最大保留時保留変化演出、最大保留時文言表示演出および後述する事前判定結果一気報知演出を行わない場合であって、変動開始コマンド受信時に取得した演出制御用の乱数値が特別ゾーン演出を行う値として予め設定された値と一致した場合であることを例示することができる。このように、演出制御部300は、最大個数となっている保留球に係る事前判定結果がどのような結果であっても所定の場合には特別ゾーン演出を行う。言い換えれば、特別ゾーン演出は、事前判定結果に基づかない演出である。
なお、上述した所定の場合には、上述した特別背景画像表示演出、特別音出力演出、最大保留時保留変化演出、最大保留時文言表示演出および後述する事前判定結果一気報知演出を行わない場合に特別ゾーン演出を行う設定であるが、特にかかる設定に限定されない。これら特別背景画像表示演出、特別音出力演出、最大保留時保留変化演出、最大保留時文言表示演出および事前判定結果一気報知演出とともに特別ゾーン演出を行っても良い。つまり、最大保留時特別演出内の演出同士の組み合わせは適宜自由に設定しても良い。
演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となったときに行われている特別図柄の変動表示が終了した後の次の変動表示開始時に、特別ゾーン演出を開始する。
特別ゾーン演出を終了するタイミングは、最大個数となっている保留球全てについての特別図柄の変動表示が行われるまでであることを例示することができる。また、特別ゾーン演出を開始した後に大当たり遊技が行われた場合には特別ゾーン演出を終了するようにしても良い。また、特別ゾーン演出を開始した後に、例えば30秒より長い変動時間の変動演出が行われた場合には特別ゾーン演出を終了するようにしても良い。
そして、演出制御部300は、大当たり期待度が高いことを報知する特別ゾーン演出とする場合には、上記(イ)または(ハ)の場合には大当たりの事前判定結果を含む保留球についての特別図柄の変動表示が終了するまで、上記(ロ)または(ニ)の場合には変動時間が90秒以上の変動パターン(変動パターンA、E)である保留球についての特別図柄の変動表示が終了するまで、画像表示部114の表示画面に特別ゾーン専用背景画像66を表示させる。
つまり、演出制御部300は、上記(イ)または(ハ)の場合には大当たりの事前判定結果を含む保留球が当該変動に移行するまでに他の保留球が消化される場合、先に消化される保留球分も含めた複数回の特別図柄の変動表示時に、特別ゾーン専用背景画像66を画面に表示させたまま複数回分の装飾図柄変動演出を表示させる。また、上記(ロ)または(ニ)の場合には変動時間が90秒以上の変動パターン(変動パターンA、E)である保留球が当該変動に移行するまでに他の保留球が消化される場合、先に消化される保留球分も含めた複数回の特別図柄の変動表示時に、特別ゾーン専用背景画像66を画面に表示させたまま複数回分の装飾図柄変動演出を表示させる。
演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となった場合であって後述する所定の場合に、全ての保留球の事前判定結果を一気に保留アイコン52の表示態様にて報知する事前判定結果一気報知演出を行う。本実施の形態に係る事前判定結果一気報知演出においては、演出制御部300は、全ての保留球の事前判定結果を、保留アイコン52の表示領域に関わらず上述した最終表示態様とすることで報知する。
演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)となったときに行われている特別図柄の変動表示が終了した後の次の変動表示開始時に、図30(b)に示すように、合計保留数U3が上限値となったときに存在していた保留球の内、2番目保留球〜8番目保留球についての全ての保留アイコン52を所定の態様に変化させる。加えて、演出制御部300は、所定のボタンマーク画像114dを表示して、全ての保留球の事前判定結果を知りたい場合には演出ボタン161の押下を促す所定の文言を表示させる。
所定の態様は、特に限定されない。例えば、陸背景画像61が画面に表示されている場合には陸をテーマとする態様であることを例示することができる。図30(b)には、陸をテーマとする態様の一例として車に変化した例を示している。また、所定の態様は、海背景画像62が画面に表示されている場合には海をテーマとする態様、例えば船であることを例示することができる。所定の文言は、「知りたければ押せ!」や「押せば分かる!」等の文言であることを例示することができる。また、所定の文言を、キャラクタ表示部146に表示されたキャラクタ145が発言したように表示しても良い。表示されたキャラクタ145が女性である場合には、所定の文言は、「知りたければ押すといいわ!」等、女性が発言する文言であることを例示することができる。
図30(c)には、1番目保留アイコン52−1、3番目保留アイコン52−3、4番目保留アイコン52−4、5番目保留アイコン52−5、7番目保留アイコン52−7が通常態様の白保留アイコン52wに、2番目保留アイコン52−2が青保留アイコン52bに、6番目保留アイコン52−6が緑保留アイコン52gに変化した例を示している。
他方、合計保留数U3が上限値となったときの保留アイコン52の表示態様が通常態様の白保留アイコン52wであった場合であって、事前判定情報に含まれる変動パターンが変動パターンA〜Hである場合には特殊態様の保留アイコン52に変化する。これにより、遊技者は、事前判定結果を把握することが可能となる。
一方、ボタンマーク画像114dを表示後所定期間内に演出ボタン161が押されなかった場合には、演出制御部300は、所定期間経過後にボタンマーク画像114dを消させるとともに、所定の態様に変化していた保留アイコン52を全て元の態様に再度変化させる。つまり、演出制御部300は、合計保留数U3が上限値となったときの保留アイコン52の表示態様に変化させる。
なお、演出制御部300は、事前判定結果一気報知演出を、合計保留数U3が上限値となったときに(合計保留数U3が7個存在する状態でさらに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞したときに)、開始しても良い。つまり、演出制御部300は、合計保留数U3が上限値となったときに、全て(8個)の保留アイコン52を所定の態様に変化させるとともに、所定のボタンマーク画像114dを表示して、全ての保留球の事前判定結果を知りたい場合には演出ボタン161の押下を促す所定の文言を表示させてもよい。
図30(b)には、合計保留数U3が上限値となったときに行われている特別図柄の変動表示が終了した後の次の変動表示開始時に、保留アイコン52が所定の態様に変化するとともに、ボタンマーク画像114dと所定の文言とがともに表示されている画像が示されているが特にかかる態様に限定されない。演出制御部300は、例えば、保留アイコン52を所定の態様に変化させるのではなく、保留アイコン52の表示態様をそのままにし、各保留アイコン52の近傍(図31においては上方)に、遊技者の注意を喚起する喚起画像67を表示させても良い。喚起画像67は、図31に示すように、爆弾であることを例示することができる。また、喚起画像67は、パトランプであることを例示することができる。なお、演出制御部300は、合計保留数U3が上限値となったときに、全て(8個)の保留アイコン52の表示態様をそのままにし、各保留アイコン52の近傍に喚起画像67を表示させても良い。
また、演出制御部300は、ボタンマーク画像114dと所定の文言とをともに表示させるのではなく、ボタンマーク画像114dか所定の文言のいずれか一方を表示させるようにしても良い。
なお、(ロ)および(ホ)の場合は、事前判定情報に含まれる変動パターンの中に変動時間が30秒以上の変動パターンがある場合、または60秒以上の変動パターンがある場合に限っても良い。
また、上述した(イ)〜(ヘ)の場合には、特別ゾーン演出を行わない場合に事前判定結果一気報知演出を行う設定であるが、特にかかる設定に限定されない。特別ゾーン演出とともに事前判定結果一気報知演出を行っても良い。また、特別背景画像表示演出、特別音出力演出、最大保留時保留変化演出または最大保留時文言表示演出とともに事前判定結果一気報知演出を行っても良い。つまり、最大保留時特別演出内の演出同士の組み合わせは適宜自由に設定しても良い。逆に、特別背景画像表示演出、特別音出力演出、最大保留時保留変化演出または最大保留時文言表示演出を行わない場合に事前判定結果一気報知演出を行うようにしても良い。
図32は、変動演出パターン選択処理(図18(b)のS2814)の内容を示すフローチャートである。
変動演出パターン選択処理において、演出制御部300は、まず、パチンコ遊技機100の遊技状態を参照する(S3201)。そして、演出制御部300は、遊技状態が高確率状態か否かを判断し(S3202)、高確率状態ではないと判断すると(S3202でNo)、時短無状態か否かを判断する(S3203)。そして、時短無状態である場合(S3203でYes)、後述する低確率時短無用テーブルセット処理を実行する(S3204)。他方、時短無状態ではない場合(S3203でNo)、演出制御部300は、低確率時短遊技状態用の変動演出パターンテーブルをROM302から読み出してRAM303にセットする(S3205)。ここで、変動演出パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動演出パターンと演出制御用の乱数値とを対応付けたテーブルである。
この後、演出制御部300は、S3209で選択した変動演出パターンの設定情報としてRAM303にセットする(S3210)。S3210でセットされた変動演出パターンの設定情報は、図18(b)のS2815でセットされる変動演出開始コマンドに含まれ、図16(b)のS2513に示したコマンド送信処理で画像/音響制御部310およびランプ制御部320へ送信される。
図33−1〜図33−3は、低確率時短無用テーブルセット処理(図32のS3204)の内容を示すフローチャートである。
図33−1〜図33−3に示した低確率時短無用テーブルセット処理のフローチャートにおいては、以下を前提としている。
(1)特別背景画像表示演出に関しては、特別ゾーン演出および事前判定結果一気報知演出を行わない場合であり、かつ、変動開始コマンド受信時に取得した演出制御用の乱数値が特別背景画像表示演出を行う値として予め設定された値と一致した場合((ニ)の場合)に開始し、開始後の特別図柄の変動表示回数が20回に達したとき、または開始後に大当たり遊技が行われた場合に終了する。
(2)特別音出力演出に関しては、特別ゾーン演出および事前判定結果一気報知演出を行わない場合であり、かつ、変動開始コマンド受信時に取得した演出制御用の乱数値が特別音出力演出を行う値として予め設定された値と一致した場合((ニ)の場合)に開始し、開始後の特別図柄の変動表示回数が20回に達したとき、または開始後に大当たり遊技が行われた場合に終了する。
(3)最大保留時保留変化演出とともに(4)最大保留時文言表示演出を実行する。以下では、最大保留時保留変化演出と最大保留時文言表示演出とを同時に行う演出を、保留変化文言表示演出と称す。保留変化文言表示演出を、特別ゾーン演出および事前判定結果一気報知演出を行わない場合((ロ)の場合)に開始し、図26(b)に示すように特別態様に変化させられた保留アイコン52全てについての特別図柄の変動表示が行われるまで、または開始後に大当たり遊技が行われた場合に終了する。
(5)特別ゾーン演出に関しては、特別背景画像表示演出、特別音出力演出、最大保留時保留変化演出、最大保留時文言表示演出および事前判定結果一気報知演出を行わない場合であって、変動開始コマンド受信時に取得した演出制御用の乱数値が特別ゾーン演出を行う値として予め設定された値と一致した場合に開始し、最大個数となっている保留球全てについての特別図柄の変動表示が行われるまで、または開始後に大当たり遊技が行われた場合に終了する。
(6)事前判定結果一気報知演出に関しては、特別ゾーン演出を行わない場合であって全ての保留球の事前判定情報に含まれる変動パターンの中に変動時間が15秒以上の変動パターンがある場合であり、かつ、変動開始コマンド受信時に取得した演出制御用の乱数値が事前判定結果一気報知演出を行う値として予め設定された値と一致した場合((ホ)の場合)に行う。
特別音出力演出フラグがONとなっているか否かを判断する(S3301)。特別音出力演出フラグがONとなっていない場合(S3301でNo)、演出制御部300は、後述する保留数報知演出許可フラグがONとなっているか否かを判断する(S3302)。保留数報知演出許可フラグがONとなっている場合(S3302でYes)、演出制御部300は、保留変化文言表示演出フラグがONとなっているか否かを判断する(S3303)。保留変化文言表示演出フラグがONとなっていない場合(S3303でNo)、演出制御部300は、特別ゾーン演出フラグがONとなっているか否かを判断する(S3304)。特別ゾーン演出フラグがONとなっていない場合(S3304でNo)、演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)であるか否かを判断する(S3305)。そして、合計保留数U3が上限値である場合(S3305でYes)、演出制御部300は、特別ゾーン演出を実行するか否かを判断する(S3306)。つまり、演出制御部300は、特別背景画像表示演出、特別音出力演出、最大保留時保留変化演出、最大保留時文言表示演出および事前判定結果一気報知演出を行わない場合であって、かつ、変動開始コマンド受信時に取得した演出制御用の乱数値が特別ゾーン演出を行う値として予め設定された値と一致したか否かを判断する。
特別背景画像表示演出を実行すると判断しない場合(S3308でNo)、演出制御部300は、特別音出力演出を実行するか否かを判断する(S3309)。つまり、演出制御部300は、変動開始コマンド受信時に取得した演出制御用の乱数値が特別音出力演出を行う値として予め設定された値と一致したか否かを判断する。特別音出力演出を実行すると判断しない場合(S3309でNo)、演出制御部300は、保留変化文言表示演出フラグをONにし(S3310)、保留変化文言表示継続数Xを8にセットする(S3311)。そして、演出制御部300は、保留変化文言表示演出用の変動演出パターンテーブルをROM302から読み出してRAM303にセットする(S3312)。
S3308の処理で特別背景画像表示演出を実行すると判断した場合(S3308でYes)、演出制御部300は、特別背景画像表示演出フラグをONにし(S3316)、特別背景画像表示演出継続数Zを20にセットする(S3317)とともに、特別背景画像表示演出を実行開始する(S3318)。つまり、演出制御部300は、特別背景画像64を画像表示部114の表示画面に表示させる。その後、演出制御部300は、S3309以降の処理を行う。
S3301の処理で特別音出力演出フラグがONとなっている場合(S3301でYes)、演出制御部300は、特別音出力演出継続数Yの値を1減算する(S3323)。その後、演出制御部300は、終了条件が成立したか否かを判断する(S3324)。つまり、特別音出力演出継続数Yが0であるか、あるいは特別音出力演出開始後に大当たり遊技が行われたか否かを判断する。終了条件が成立した場合(S3324でYes)、演出制御部300は、特別音出力演出フラグをOFFにして(S3325)、特別音出力演出を停止する(S3326)。つまり、演出制御部300は、特別音をスピーカ156から出力開始させることを停止する。その後、演出制御部300は、S3302以降の処理を行う。
S3303の処理で保留変化文言表示演出フラグがONとなっている場合(S3303でYes)、演出制御部300は、保留変化文言表示継続数Xの値を1減算する(S3330)。その後、演出制御部300は、終了条件が成立したか否かを判断する(S3331)。つまり、保留変化文言表示継続数Xが0であるか、あるいは保留変化文言表示演出開始後に大当たり遊技が行われたか否かを判断する。終了条件が成立していない場合(S3331でNo)、演出制御部300は、保留変化文言表示演出用の変動演出パターンテーブルをROM302から読み出してRAM303にセットする(S3312)。他方、終了条件が成立した場合(S3331でYes)、演出制御部300は、保留変化文言表示演出フラグをOFFにして(S3332)、保留変化文言表示演出を停止する(S3333)。その後、演出制御部300は、S3305以降の処理を行う(保留変化文言表示演出フラグがONとなっている場合には、特別ゾーン演出フラグはONではないので、S3304の処理を行うことなくS3305以降の処理を行う)。
S3304の処理で特別ゾーン演出フラグがONとなっている場合(S3304でYes)、演出制御部300は、特別ゾーン演出継続数Vの値を1減算する(S3337)。その後、演出制御部300は、終了条件が成立したか否かを判断する(S3338)。つまり、特別ゾーン演出継続数Vが0であるか、あるいは特別ゾーン演出開始後に大当たり遊技が行われたか否かを判断する。終了条件が成立していない場合(S3338でNo)、演出制御部300は、S3336に進み、特別ゾーン演出用の変動演出パターンテーブルをROM302から読み出してRAM303にセットする(S3336)。他方、終了条件が成立した場合(S3338でYes)、演出制御部300は、特別ゾーン演出フラグをOFFにして(S3339)、特別ゾーン演出を停止する(S3340)。その後、演出制御部300は、S3305以降の処理を行う。
S3305の処理で合計保留数U3が上限値ではない場合(S3305でNo)、演出制御部300は、低確率時短無遊技状態用の変動演出パターンテーブルをROM302から読み出してRAM303にセットする(S3342)。
また、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100は、事前判定結果に基づく演出であって、前記権利の数が前記所定数となる前に実行され得る(実行可能な)事前判定演出の一例としての保留表示変化演出と、前記権利の数が前記所定数となった場合に実行され得る(実行可能な)前記事前判定演出とは異なる専用演出の一例としての、特別背景画像表示演出、特別音出力演出、最大保留時保留変化演出および最大保留時文言表示演出と、を実行する演出実行手段の一例としての演出制御部300を備える。そして、特別背景画像表示演出は、前記権利の数が前記所定数となる前に実行可能な背景画像表示演出とは異なる演出である。特別音出力演出は、前記権利の数が前記所定数となる前に実行可能な音響出力演出とは異なる演出である。同様に、最大保留時保留変化演出および最大保留時文言表示演出は、前記権利の数が前記所定数となる前には実行されない演出である。
そして、演出制御部300が、保留されている権利の数(保留数)が所定数(上限値)となった場合に、最大保留時特別演出(特別背景画像表示演出、特別音出力演出、最大保留時保留変化演出、最大保留時文言表示演出、特別ゾーン演出、事前判定結果一気報知演出)を行うことで、遊技の興趣性がさらに高まる。また、遊技者は、保留数が最大個数(上限値)となった場合にのみ行われる演出を見ることができるので、最大個数(上限値)の保留を貯めることを遊技目的の1つとすることができる。言い換えると、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100は、演出制御部300が、最大個数(上限値)の保留を貯めることを遊技目的の1つとすることができる演出を行うので、遊技の興趣性が高まっている。
図34は、保留数報知演出の一態様を示す図である。
本実施の形態に係る演出制御部300は、保留数を報知する保留数報知演出を行う。
本実施の形態に係る保留数報知演出において、演出制御部300は、保留数の上限値(最大個数)である上限値(8個)までの個数を画像表示部114の表示画面に表示させる。
具体的には、図34(a)に示すように、保留数U1が2個、保留数U2が3個の合計保留数U3が5個存在する状態で、さらに、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合、演出制御部300は、図34(b)に示すように、6番目保留球に係る6番目保留アイコン52−6を画面に表示させるとともに、上限値である8個までの残りの個数が2個であるため、画面に「あと2個!!」と表示させる。画面に「あと2個!!」と表示させる位置は特に限定されない。例えば、図34(b)に示すように、第7保留表示領域53−7の上方であることを例示することができる。また、キャラクタ表示部146に表示されたキャラクタ145が発言したように表示させても良い。
なお、保留数が上限値になったことに基づいて上述した最大保留時保留変化演出、最大保留時文言表示演出、特別ゾーン演出、事前判定結果一気報知演出を行う場合には、その演出が終了した場合に、所定条件が成立したとしても良い。
図35は、保留数報知演出処理の内容を示すフローチャートである。
図35に示した保留数報知演出処理のフローチャートにおいては、演出制御部300が、合計保留数U3が5個(閾値)を超えた場合に保留数報知演出を行い、保留数が上限値(8個)となった後には、保留数が上限値(8個)となったときに存在する保留球が全て(8個)消化されるまで(8個分の変動が終了するまで)保留数報知演出を行わないことを前提としている。
演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信した場合にこの保留数報知演出処理を実行する。図35に示した例では、閾値を5個としている。
保留数報知演出処理において、演出制御部300は、まず、保留数報知演出許可フラグがONとなっているか否かを判断する(S3501)。保留数報知演出許可フラグがONとなっている場合(S3501でYes)、演出制御部300は、合計保留数U3が5個(閾値)より多いか否かを判断する(S3502)。合計保留数U3が5個より多い場合(S3502でYes)、演出制御部300は、合計保留数U3が6個であるか否かを判断する(S3503)。合計保留数U3が6個である場合(S3503でYes)、演出制御部300は、「あと2個!!」と画面に表示させる(S3504)。合計保留数U3が6個ではない場合(S3503でNo)、演出制御部300は、合計保留数U3が7個であるか否かを判断する(S3505)。合計保留数U3が7個である場合(S3505でYes)、演出制御部300は、「あと1個!!」と画面に表示させる(S3506)。合計保留数U3が7個ではない場合(S3505でNo)、演出制御部300は、合計保留数U3が上限値(最大個数)の8個であるので「MAX!!」と画面に表示させる(S3507)。その後、演出制御部300は、保留数報知演出許可フラグをOFFとし(S3508)、保留数報知演出不許可継続数Wを8にセットする(S3509)。
一方、保留数報知演出許可フラグがONとなっていない場合(S3501でNo)、および合計保留数U3が5個以下である場合(S3502でNo)には、演出制御部300は、本処理の実行を終了する。
演出制御部300は、保留数報知演出において、保留数を表示させても良い。具体的には、図36(a)に示すように、保留数U1が2個、保留数U2が3個の合計保留数U3が5個存在する状態で、さらに、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合、演出制御部300は、図36(b)に示すように、6番目保留球に係る保留アイコン52を画面に表示させるとともに、保留数が6個であるため、画面に「6個目!!」と表示させても良い。画面に「6個目!!」と表示させる位置は特に限定されない。例えば、図36(b)に示すように、6番目保留アイコン52−6の上方であることを例示することができる。
また、例えば、図36(b)に示すような、保留数U1が3個、保留数U2が3個の合計保留数U3が6個存在する状態で、さらに、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合、演出制御部300は、図36(c)に示すように、7番目保留球に係る保留アイコン52を画面に表示するとともに、保留数が7個であるため、画面に「7個目!!」と表示させても良い。画面に「7個目!!」と表示させる位置は特に限定されない。例えば、図36(c)に示すように、7番目保留アイコン52−7の上方であることを例示することができる。
また、演出制御部300は、図36(c)に示すような、保留数U1が3個、保留数U2が4個の合計保留数U3が7個存在する状態で、さらに、第1始動口121に遊技球が入賞した場合、演出制御部300は、図36(d)に示すように、8番目保留球に係る保留アイコン52を画面に表示するとともに、保留数が8個であるため、画面に「8個目!!」と表示させても良い。画面に「8個目!!」と表示させる位置は特に限定されない。例えば、図36(d)に示すように、8番目保留アイコン52−8の上方であることを例示することができる。
なお、画面に上述した「6個目!!」、「7個目!!」、「8個目!!」を、キャラクタ表示部146に表示されたキャラクタ145が発言したように表示させても良い。
そして、演出制御部300が、保留されている権利の数(保留数)が所定数(上限値)となる前は前記所定数までの数を報知することで、遊技者は、保留数をあといくつ貯めれば所定数(上限値)に達するのかを容易に把握することができる。また、本実施の形態に係る演出制御部300は、保留数が所定数(上限値)となった場合には最大保留時特別演出(特別背景画像表示演出、特別音出力演出、最大保留時保留変化演出、最大保留時文言表示演出、特別ゾーン演出、事前判定結果一気報知演出)を実行可能であるので、遊技者は、所定数までの数を把握することで、保留数が所定数(上限値)となるまで頑張ろうとする。言い換えると、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100は、演出制御部300が所定数(上限値)までの保留数を報知するので、遊技の興趣性が高まっている。
図37(a)は、変動アイコン表示演出および保留アイコン表示演出の変形例を示す図である。
図37(a)に示した変動アイコン表示演出および保留アイコン表示演出においては、演出制御部300は、変動アイコン51の下方に変動アイコン51用の台座である変動アイコン用台座51bを表示させる。演出制御部300は、特別図柄が変動中であることを示す変動アイコン51を表示させるときには、必ずその下方に変動アイコン用台座51bを表示させる。また、演出制御部300は、特別図柄が変動中ではないときには変動アイコン51を表示させずに変動アイコン用台座51bのみを表示させる。
また、演出制御部300は、保留アイコン52の下方にその保留アイコン52用の台座である保留アイコン用台座54を表示させる。より具体的には、演出制御部300は、1番目保留アイコン52−1、2番目保留アイコン52−2、3番目保留アイコン52−3、4番目保留アイコン52−4、5番目保留アイコン52−5、6番目保留アイコン52−6、7番目保留アイコン52−7、8番目保留アイコン52−8の下方に、それぞれ1番目保留アイコン用台座54−1、2番目保留アイコン用台座54−2、3番目保留アイコン用台座54−3、4番目保留アイコン用台座54−4、5番目保留アイコン用台座54−5、6番目保留アイコン用台座54−6、7番目保留アイコン用台座54−7、8番目保留アイコン用台座54−8を表示させる。演出制御部300は、1番目保留アイコン52−1〜8番目保留アイコン52−8を表示するときには、必ずその下方に1番目保留アイコン用台座54−1〜8番目保留アイコン用台座54−8を表示させる。また、演出制御部300は、大当たり判定の権利の保留数に応じて保留アイコン52を表示させるが、大当たり判定の権利の保留数に拘らず全て(8個)の保留アイコン用台座54を表示させる。
例えば、保留数が6個である場合には、演出制御部300は、1番目保留アイコン52−1〜6番目保留アイコン52−6の6個の保留アイコン52を表示させる一方で、1番目保留アイコン用台座54−1〜8番目保留アイコン用台座54−8の8個の保留アイコン用台座54を表示させる。これにより、遊技者は、保留アイコン用台座54のみの表示(保留アイコン用台座54はあるがその上方に保留アイコン52がない表示)の数、言い換えれば上方に保留アイコン52がない保留アイコン用台座54の数(図37(b)においては、7番目保留アイコン用台座54−7と8番目保留アイコン用台座54−8の2個)を把握することで上限値(最大個数)までの保留数を把握することができる。このように、保留アイコン用台座54のみの表示(保留アイコン用台座54はあるがその上方に保留アイコン52がない表示)は、遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定の権利の数が所定数(上限値)となるまでの数を報知する特定演出の一例である。そして、演出制御部300は、保留数が上限値(最大個数)となった場合には、全ての保留アイコン用台座54の上方に保留アイコン52を表示させることから(図37(a)参照)、保留数が上限値(最大個数)となった場合には、保留アイコン用台座54のみの表示(保留アイコン用台座54はあるがその上方に保留アイコン52がない表示)を実行不可能とする。つまり、演出制御部300は、保留数が上限値(最大個数)となっていない場合には、保留アイコン用台座54のみの表示を実行可能とし、保留数が上限値(最大個数)となった場合には、保留アイコン用台座54のみの表示を実行不可能とする。
このように、演出制御部300が、保留アイコン52の下方に保留アイコン用台座54を表示して保留数が上限値(最大個数)となるまでの数を報知することで、遊技者は、保留数をあといくつ貯めれば上限値に達するのかを容易に把握することができる。また、本実施の形態に係る演出制御部300は、保留数が上限値となった場合には最大保留時特別演出を実行可能であるので、遊技者は、上限値までの数を把握することで、保留数が上限値となるまで頑張ろうとする。言い換えると、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100は、演出制御部300が上限値までの保留数を報知するので、遊技の興趣性が高まっている。
◆上記のように、本実施の形態では、遊技制御手段の動作を制御する制御命令の増加を削減するため、遊技制御部200により所定の時間間隔で繰り返し実行される主制御処理において、1サイクルの主制御処理の最後に、その1サイクルの実行で生成されたコマンドをまとめて、演出制御部300へ出力することとした。すなわち、上記の目的を達成する遊技機は、遊技の進行に応じて演出を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)であって、遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を所定の条件にしたがって繰り返し実行し、当該主制御処理を実行して得られた遊技に関する情報を含むデータを生成する遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)と、一連の前記主制御処理を1サイクル実行する度に、当該1サイクルの実行により生成された前記データを、当該1サイクルの実行における最後のデータの生成が行われた後に出力する出力手段(例えば、出力制御部240)と、前記出力手段(例えば、出力制御部240)から出力されたデータを受け付け、受け付けたデータに基づき演出を行う演出制御手段(例えば、演出制御部300)と、を備える。
このようにすれば、生成されたデータごとに出力処理を行う必要がないため、出力処理を行うための制御命令を削減し、プログラムサイズの増大を抑制することができる。また、データが生成される度に出力処理を行う必要がないため、出力処理全体に要する時間を短縮することができる。
また、より詳細には、上記の遊技機において、前記主制御処理で生成されたデータを、データごとに設定された記憶領域(例えば、コマンド格納領域)に記憶する記憶手段(例えば、RAM203)をさらに備え、前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)は、前記主制御処理において生成した前記データを、生成したデータに対応付けられた前記記憶領域(例えば、コマンド格納領域)に記憶させ、前記出力手段(例えば、出力制御部240)は、前記記憶手段(例えば、RAM203)の各記憶領域に対してデータが記憶されているか否かを調べ、データが記憶されている記憶領域からデータを読み出して出力する。
このようにすれば、出力処理を行う度に、各記憶領域を確認して、記憶されているデータを出力するので、データ出力の漏れを防止することができる。
このようにすれば、特別処理で生成されたデータの出力処理を行うために個別の制御命令を用意する必要がないため、出力処理を行うための制御命令を削減し、プログラムサイズの増大を抑制することができる。
また、より詳細には、上記の遊技機において、前記主制御処理で生成されたデータを、データごとに設定された記憶領域に記憶する記憶手段(例えば、RAM203)をさらに備え、前記主制御処理における前記第1の処理手段(例えば、遊技制御部200)は、処理の実行により生成した前記データを、生成したデータに対応付けられた前記記憶領域(例えば、コマンド格納領域)に順次記憶させ、前記主制御処理における前記第2の処理手段(例えば、出力制御部240)は、前記記憶手段(例えば、RAM203)の各記憶領域に対してデータが記憶されているか否かを調べ、データが記憶されている記憶領域からデータを読み出して出力し、前記特別処理における前記設定処理では、前記設定処理において生成されたデータを、前記記憶手段(例えば、RAM203)における所定の前記記憶領域に記憶させる。
このようにすれば、出力処理を行う度に、各記憶領域を確認して、記憶されているデータを出力するので、データ出力の漏れを防止することができる。
203…RAM(記憶手段の一例)
233…特別図柄変動制御部(図柄制御手段の一例)
234…特別図柄判定部(判定手段の一例)
300…演出制御部(演出実行手段の一例)
Claims (1)
- 第1始動口又は第2始動口に遊技球が入賞したという条件が成立した場合に、遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、図柄を変動表示させた後に前記判定結果を表す態様で停止表示させる図柄制御手段と、
前記図柄制御手段による前記図柄の変動表示中に前記条件が成立した場合に前記判定手段による前記判定の権利を所定数までを上限に記憶可能な記憶手段と、
遊技球が前記第2始動口に入賞し難い第1遊技状態であるときには、前記記憶手段に記憶された前記権利の数が前記所定数となった場合に専用演出を実行可能とし、遊技球が前記第2始動口に入賞し易い第2遊技状態であるときには、前記記憶手段に記憶された前記権利の数が前記所定数となった場合であっても前記専用演出を実行しない演出実行手段と、
を備え、
前記専用演出は、前記記憶手段に記憶される前記所定数の権利の中に前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定される権利が存在する可能性を示唆する第1専用演出と、前記可能性を示唆することのない第2専用演出とからなり、
前記演出実行手段は、
前記第1遊技状態において、前記第1専用演出または前記第2専用演出のいずれか一方を実行可能とする
ことを特徴とする遊技機。
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