JP6253965B2 - スターリングサイクル機関 - Google Patents

スターリングサイクル機関 Download PDF

Info

Publication number
JP6253965B2
JP6253965B2 JP2013248821A JP2013248821A JP6253965B2 JP 6253965 B2 JP6253965 B2 JP 6253965B2 JP 2013248821 A JP2013248821 A JP 2013248821A JP 2013248821 A JP2013248821 A JP 2013248821A JP 6253965 B2 JP6253965 B2 JP 6253965B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
casing
mount
cycle engine
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013248821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015105629A (ja
Inventor
能男 成澤
能男 成澤
勝司 難波
勝司 難波
壮志 鈴木
壮志 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Twinbird Corp
Original Assignee
Twinbird Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Twinbird Corp filed Critical Twinbird Corp
Priority to JP2013248821A priority Critical patent/JP6253965B2/ja
Publication of JP2015105629A publication Critical patent/JP2015105629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6253965B2 publication Critical patent/JP6253965B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

本発明は、フリーピストン型のスターリングサイクル機関に関するものである。
従来、この種のスターリングサイクル機関として、ケーシング内に設けられたシリンダの内部に、ピストン及びディスプレイサーが往復摺動可能に挿入されると共に、前記ピストンを駆動機構(本発明の電磁機構に相当する)によって往復駆動させるものがあった。そして、前記シリンダは、このシリンダに形成されたフランジ状のマウントを、前記ケーシングに固定された取付部材にビス止めすることにより、前記ケーシングに固定されていた(例えば特許文献1)。なお、図7に示すように、前記取付部材100は、前記ケーシング101の胴部102の端面部103に、前記ケーシング101の軸X´に対して直交する当接面105を形成し、この当接面105に対し熔接することで固定されていた。
特許第3769751号公報
しかしながら、このようなフリーピストン型のスターリングサイクル機関は、長期間の使用により、熔接部分W´が破断して、前記取付部材100が前記ケーシング101から外れてしまう虞があった。詳述すると、図8(a)(b)に示すように、ピストンとディスプレイサーの往復運動や前記ケーシング101内の温度上昇等によって圧力変動が生じると、前記ケーシング101の胴部102が変形する。この際、前記胴部102は、円筒状に形成された側面部104の径が拡縮するように変形し難いが、矢印で示したように、前記端面部103が内外に出没するようには変形し易い。そして、矢印で示すように、前記端面部103が内外に出没するように変形すると、前記当接面105は、同一平面状であることを保つことができない。一方、前記取付部材100には、シリンダのマウントがビス止めされるので、変形し難い。これらの要因によって、前記当接面105と取付部材105の熔接部分W´に過大な応力が加わることになる。なお、前記駆動機構に通電することで前記ピストンを往復動させるフリーピストン型のスターリング冷凍機ばかりでなく、外部から熱を与えることでピストンとディスプレイサーを往復動させるフリーピストン型のスターリング発電機等でも、同様の問題があった。
本発明は以上の問題点を解決し、長期使用に対し信頼性の高いスターリングサイクル機関を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のスターリングサイクル機関は、小径円筒状に形成された先端側の円筒部と大径円筒状に形成された基端側の胴部とを有するケーシングと、このケーシング内に同軸状に挿入され金属製のシリンダと、このシリンダの先端側内部に摺動可能に挿入されたディスプレイサーと、前記シリンダの基端側内部に摺動可能に挿入されたピストンと、前記シリンダの外周に取り付けられて該シリンダを前記ケーシング内部に固定するマウントと、前記ケーシングの内面に固定されて前記マウントを支持するための取付部材とを有するスターリングサイクル機関において、前記取付部材、前記シリンダの中心軸線と直交して形成されると共に前記マウントが取り付けられる平環状の取付部と、この取付部の外周部に設けられた短円筒状の補強環とこの補強環から突出して設けられた複数の固定部とを有すると共に、これらの固定部前記胴部の筒状側面部に熔接固定されるものである。
また、本発明の請求項2に記載のスターリングサイクル機関は、請求項1において、前記取付部材とケーシングと同一素材によって形成されるものである。
本発明の請求項1に記載のスターリングサイクル機関は、以上のように構成することにより、前記ケーシング内の圧力が変動しても、前記取付部材とケーシングとの熔接部分に、変形による応力が加わり難いので、熔接部分の破損を抑制して故障し難くすることができる。
なお、前記取付部材を、平環状の前記取付部と、短円筒状の補強環と、この補強環から突出して形成された前記固定部とで一体形成することで、前記取付部材自体の変形を抑えることができるので、この取付部材とケーシングとの熔接部分に、変形による応力が加わり難いようにして、熔接部分の破損を確実に抑制して故障し難くすることができる。
また、前記取付部材とケーシングとを同一素材によって形成することで、前記ケーシングと取付部材が共に熱膨張しても、熔接部分に応力が加わり難いようにして、熔接部分の破損をより確実に抑制することができる。
本発明の一実施形態を示すスターリングサイクル機関の断面図である。 同、A−A拡大断面図である。 同、取付部材の底面図である。 同、取付部材のB−B断面図である。 同、取付部材のケーシングへの取付構造を示す断面図である。 同、熔接部分付近の拡大図であり、(a)は外方へ膨張した状態、(b)は内方へ収縮した状態を示す。 従来のスターリングサイクル機関において、取付部材のケーシングへの取付構造を示す断面図である。 同、熔接部分付近の拡大図であり、(a)は外方へ膨張した状態、(b)は内方へ収縮した状態を示す。
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図6に基づいて説明する。1は本発明のスターリングサイクル機関としてのスターリング冷凍機である。このスターリング冷凍機1は、ステンレス鋼等からなるケーシング2を有する。そして、このケーシング2は、第一ケーシング体3と第二ケーシング体4とを有する。前記第一ケーシング体3は、小径円筒状に形成された円筒部5と、基端が開放した大径部6とを有して一体に形成される。そして、前記円筒部5は、閉塞された先端部7と、中間部8と、基部9とを有する。また、前記大径部6は、略円形の突曲面状に形成された一端面部10と、短円筒状の側面部11とを有する。同様に、前記第二ケーシング体4は、円筒状の側面部12と、略円形の突曲面状に形成された他端面部13とを有する。そして、前記大径部6と前記第二ケーシング体4とで、円筒状の胴部14が形成される。
前記第一ケーシング体3の大径部6の内側には、取付部材15が固定される。この取付部材15は、平環状の取付部16と、この取付部16の外周部に直交して設けられた短円筒状の補強環17と、この補強環17から突出して設けられた複数の固定部18とを有する。なお、前記取付部16には、その中央に挿入孔19が形成されると共に、複数の螺子孔20が環状に並んで形成される。また、前記補強環17と固定部18は、前記取付部16の中心軸線Xと平行に形成される。そして、前記取付部16と補強環17と固定部18は、プレス機械により折り曲げることで、一体に形成される。また、前記取付部材15は、前記ケーシング体3と同じステンレス鋼によって形成される。更に、前記取付部材15は、その固定部18を前記大径部6の側面部11の内面に熔接することで、第一ケーシング体3に固定される。なお、前記取付部材15は、その取付部16の中心軸線Xと前記円筒部5の中心軸線Xとが一致するように、前記第一ケーシング体3に固定される。即ち、前記取付部材15の取付部16は、前記第一ケーシング体3の円筒部5の中心軸線Xに対し直交する。
前記円筒部5の内部には、前記胴部14の内部まで延びるシリンダ21が、前記円筒部5に対して同軸的に挿入されて設けられる。即ち、前記シリンダ21の中心軸線Xは、前記円筒部5の中心軸線Xと一致する。このシリンダ21の先端側には、このシリンダ21とは別体の延長シリンダ22が同軸状に接続される。そして、前記胴部14側となる前記シリンダ21は、アルミニウム合金等の金属を用いて、後述するマウント41及び接続用腕部47と一体に成形される。そして、前記シリンダ21の先端側及び延長シリンダ22の内側には、ディスプレイサー23が中心軸線X方向に摺動可能に収容される。また、このディスプレイサー23の先端と前記円筒部5の先端部7の間には膨張室Eが形成され、隙間24によって前記延長シリンダ22の内外が連通される。また、前記中間部8において、前記円筒部5の内周と前記シリンダ21及び延長シリンダ22の外周との間に再生器25が設けられると共に、前記基部9において、前記シリンダ21の内外を連通する連通孔26が前記シリンダ21自体に形成される。また、前記円筒部5の先端部7の内周と前記延長シリンダ部22の先端外周との間には、吸熱フィン27が設けられると共に、前記再生器25と連通孔26の間において、前記円筒部5の内周と前記シリンダ21の外周との間に排熱フィン28が設けられる。そして、前記延長シリンダ22の内部先端から隙間24、吸熱フィン27、再生器25、排熱フィン28、連通孔26を通って前記シリンダ21内の圧縮室Cに至る経路29が形成される。更に、前記胴部4内において、前記シリンダ21の基部側の内側には、ピストン30が中心軸線X方向に摺動可能に収容される。そして、このピストン30の基端部は、駆動機構31に対して同軸的に連結される。なお、この駆動機構31は、接続体32によって前記ピストン30の基端に接続されて前記シリンダ21の基端側の外周に同軸状に延設された短筒状の枠33と、この枠33の一端に固定された円筒状の永久磁石34と、この永久磁石34の外周に近接して設けられた環状の電磁コイル35と、この電磁コイル35が巻かれるように設けられたコア36と、前記永久磁石34の内周に近接して設けられた導磁部37とで構成される。
また前記ピストン30に枠33を接続させる接続体32には、前記ピストン30の動作を制御するための第一の板バネ38が接続される。さらに、前記ディスプレイサー23の基端側に、このディスプレイサー23の動作を制御するためのロッド39の一端が接続されると共に、このロッド39の他端に、第二の板バネ40が接続される。なお、前記ロッド39は、前記ピストン30の中心を貫通して中心軸線X方向に延びる。また、前記第一及び第二の板バネ38,40は、前記胴部8内において前記シリンダ21の基端側の外部に配置されると共に、前記第一の板バネ38よりも第二の板バネ40が前記シリンダ21の基端側から離れた位置に配置される。
また、前記シリンダ21の外周面には、フランジ状のマウント41が前記シリンダ21と一体に成形される。このマウント41は、その一側面42が前記取付部材15の取付部16に当接し、この取付部16の螺子孔20に対してビス43によって螺子止めされるように構成される。また、前記マウント41の他側面44に、前記駆動機構31を構成するコア36の一端が当接するように形成される。また、前記コア36の他端には固定リング45が当接し、この固定リング45と前記マウント41とで前記コア36を挟持してビス46で締め付けることにより、前記コア36、ひいてはこのコア36に保持された前記電磁コイル35が、前記マウント41に固定される。更に、前記マウント41の他側面44から、複数の接続用腕部47が、前記シリンダ21の中心軸線Xと平行に突設される。なお、前記接続用腕部47は、その基端において、前記マウント41と一体に形成される。また、複数の前記接続用腕部47の先端面48は、前記シリンダ21の中心軸線Xと直交するように同一平面上に形成されており、この先端面48に雌螺子を有する螺子孔49が前記シリンダ21の中心軸線Xと平行に形成される。そして、前記腕部47には、フランジ状の前記マウント41の円周方向に沿って、補強用リブ50が薄肉状に形成される。そして、このように前記シリンダ21に対してマウント41及び腕部47が一体に設けられることで、これらシリンダ21、マウント41及び腕部47の精度を高めることができるばかりでなく、前記腕部47に補強用リブ50が一体に形成されることで、前記腕部47の強度が高められる。なお、このように前記腕部47の強度が高められることによって、この腕部47の組み立て時等における歪みが抑えられることになり、間接的に組み立て精度の向上に貢献することになる。
前記先端面48には、前記第一の板バネ38が当接する。この第一の板バネ38は、前記先端面48に当接した状態で、前記腕部47とスペーサー51との間で挟持される。なお、前記スペーサー51は、その本体52が正六角柱状に形成されており、その一端に前記螺子孔49の雌螺子と螺合する雄螺子53が前記本体52と同軸に形成されると共に、その他端面54に雌螺子を有する螺子孔が前記本体52と同軸に形成される。そして、前記第一の板バネ38の外周部に形成された螺子孔を介して、前記スペーサー51の一端の雄螺子53を前記腕部47の螺子孔49の雌螺子と螺合させることで、前記第一の板バネ38が前記腕部47とスペーサー51との間で挟持される。このとき、前記スペーサー51の本体52の外面が正六角柱状に形成されているので、スパナ等で締め付けることで簡単に前記腕部47に取り付けられる。また、前記複数の先端面48が前記シリンダ21の中心軸線Xと直交するように同一平面上に形成されるため、これらの先端面48に当接する前記第一の板バネ38も、前記シリンダ21の中心軸線Xに対して直交する。更に、前記スペーサー51を前記複数の腕部47にそれぞれ取り付けた状態において、前記スペーサー51の他端面54は、前記シリンダ21の中心軸線Xと直交するように同一平面上に形成されており、前記他端面54に前記第二の板バネ40が当接する。そして、この第二の板バネ40は、前記他端面54に当接した状態で、前記第二の板バネ40の外周部に形成された螺子孔を介して、ビス56をスペーサー51の螺子孔の雌螺子と螺合させることで、前記第二の板バネ40が前記スペーサー51に固定される。そして、このように前記腕部47に対してスペーサー51を取り付けることで第一の板バネ38を挟持すると共に、前記スペーサー51に第二の板バネ40を取り付けるように構成することで、独立した前記第一の板バネ38及び第二の板バネ40を前記シリンダ21に対して簡単に固定することができるばかりでなく、これらの板バネ38,40が共通の腕部47に対して取り付けられることで、前記第一の板バネ38及び第二の板バネ40の固定のための構造を単純化することができると共に、スターリング冷凍機1全体を小型化することができる。また、前記腕部47の先端面48に雌螺子を有する螺子孔49を形成し、この螺子孔49と螺合する雄螺子53をスペーサー51に形成したことで、前記第一の板バネ38と第二の板バネ40を順次固定してゆくことができるので、これら第一の板バネ38及び第二の板バネ40をより簡単に前記シリンダ21に対して固定することができる。
なお、図1における57は、前記第二ケーシング体4の他端面部13に設けられた振動吸収ユニットであり、前記シリンダ21の中心軸線Xと同軸となるように配置された取付部58及びこの取付部58に接続される接続部59を介して、同軸状に複数の板バネ60とバランスウエイト61が重なるように配置される。
前記シリンダ21は、前記マウント41の一側面42を、前記取付部材15の取付部16に当接させて、この取付部16に対して螺子止めすることで、前記ケーシング2内に固定される。また、前記シリンダ21には、このシリンダ21の基端側の外周に前記導磁部37が取り付けられると共に、前記シリンダ21と一体に形成されたマウント41に対して、前記固定リング45及びビス46によって、前記駆動機構31を構成する電磁コイル35及びコア36が固定される。更に、前記シリンダ21内に前記ディスプレイサー23、ピストン30等を組み込み、このピストン30の基端の接続体32に取り付けられた第一の板バネ38を前記腕部47とスペーサー51との間で挟持して固定すると共に、前記ディスプレイサー23に接続されたロッド39の他端に接続された第二の板バネ40を前記スペーサー51の他端に固定する。その後、前記第一ケーシング体3と第二ケーシング体4を接続し、予め組み立てられた前記振動吸収ユニット57を前記取付部58に取り付ける。
そして、前記構成により、前記電磁コイル35に交番電流を流すと、この電磁コイル35から交番磁界が発生してコア36で集中し、この交番磁界によって、前記永久磁石34を中心軸線X方向に往復動させる力が生じる。この力によって、前記永久磁石34を固定した枠33に接続されたピストン30が、前記シリンダ21内を中心軸線X方向に往復動する。このため、前記ピストン30が前記ディスプレイサー23に近づく方向に移動すると、前記ピストン30とディスプレイサー23との間に形成された圧縮室C内の気体が圧縮されて、前記連通孔26、排熱フィン28、再生器25、吸熱フィン27、隙間24を通り、前記ディスプレイサー23の先端と円筒部5の先端部7の間に形成された膨張室Eに至ることで、前記ディスプレイサー23が前記ピストン30に対して所定の位相差をもって押し下げられる。一方、前記ピストン30が前記ディスプレイサー23から遠ざかる方向に移動すると、前記圧縮室Cの内部が負圧となり、前記膨張室E内の気体が前記膨張室Eから前記隙間24、吸熱フィン27、再生器25、排熱フィン28、連通孔26を通って前記圧縮室Cに還流することで、前記ディスプレイサー23が前記ピストン30に対して所定の位相差をもって押し上げられる。このような工程中において二つの等温変化と等体積変化とからなる可逆サイクルが行われることによって、前記膨張室Eの近傍は低温となり、一方、前記圧縮室Cの近傍は高温となる。そして、このように前記ピストン30及びディスプレイサー23が往復動すると、前記振動吸収ユニット57で振動が吸収されるとはいえ、僅かな振動が残る可能性があるが、前述した通り、前記シリンダ21とマウント41と腕部47が一体に形成されていることによって、振動によってこれらシリンダ21とマウント41と腕部47の結合が緩むなどということが起こり得ず、長期に渡って強度及び精度が保たれる。また、前述した通り、前記腕部47が補強用リブ50によって補強されていることで強度が高められているため、振動による変形が抑えられることになるため、スターリング冷凍機1の動作中における精度も高く保たれる。
また、前記駆動機構31の作動によって発生するジュール熱、及び前記圧縮室Cで発生した熱によって、前記胴部14内の気体の温度が上昇して圧力が上昇すると共に、この圧力が前記ピストン30の往復動に伴って変動する。この圧力は、前記胴部14を膨張させたり収縮させたりするように働く。なお、前記胴部14は、その側面部11,12が円筒状であるため、直径が拡縮するような方向Fの変形が起こり難い。また、前記胴部14の他端面部13も、球面に近い形状に形成されているため、変形が起こり難い。一方、前記胴部14の一端面部10は、前記他端面部14に比べて平坦であることから、矢印Dで示すように、内外に出没するような変形が起こり易い。この点は、従来技術の問題点で述べた通りである。しかしながら、たとえ一端面部10が内外に出没するように変形したとしても、図6(a)(b)に記載したように、熔接部分Wが殆ど変形しないので、この熔接部分Wには、変形による応力は殆ど加わらず、振動による応力のみが加わる。従って、前記スターリング冷凍機1を長期間使用しても、熔接部分Wが破断する虞を減じることができる。また、前記駆動機構31の作動によって発生するジュール熱、及び前記圧縮室Cで発生した熱によって、前記第一ケーシング体3及び取付部材15が膨張しても、前述した通り、両者が何れも同じステンレス鋼で形成されているので、同等に膨張する。従って、熱膨張によっても、前記第一ケーシング体3と取付部材15の熔接部分Wに、変形による応力が殆ど加わらない。
更に、前記取付部材15は、前述した通り、平環状の取付部16と、この取付部16の外周部に直交して設けられた短円筒状の補強環17と、この補強環17から突出して設けられた固定部18とを有する。このため、前記取付部材15自体の変形を抑えることができるので、この取付部材15と第一ケーシング体3との熔接部分Wに、変形による応力が加わり難いようにして、熔接部分Wの破断を確実に抑制することができる。
以上のように本発明は、小径円筒状に形成された先端側の円筒部5と大径円筒状に形成された基端側の胴部14とを有するケーシング2と、このケーシング2内に同軸状に挿入される金属製のシリンダ21と、このシリンダ21の先端側内部に摺動可能に挿入されたディスプレイサー23と、前記シリンダ21の基端側内部に摺動可能に挿入されたピストン30と、前記シリンダ21の外周に取り付けられて該シリンダ21を前記ケーシング2内部に固定するマウント41と、前記ケーシング2の内面に固定されて前記マウント41を支持するための取付部材15とを有するスターリングサイクル機関としてのスターリング冷凍機1において、前記取付部材15を、前記シリンダ21の中心軸線X方向と直交して形成されると共に前記マウント41が取り付けられる取付部16と、この取付部16に対し交差して形成される複数の固定部18とを有すると共に、これらの固定部18を、前記胴部14を構成する第一ケーシング体3の筒状側面部11に熔接固定したことで、前記ケーシング2内の圧力が変動しても、前記取付部材15とケーシング2との熔接部分Wに、変形による応力が加わり難いので、熔接部分Wの破損を抑制することができるものである。
また、本発明は、前記取付部材15を、平環状の前記取付部16と、短円筒状の補強環17と、この補強環17から突出して形成された前記固定部18とで一体形成することで、前記取付部材15自体の変形を抑えることができるので、この取付部材15と第一ケーシング体3との熔接部分Wに、変形による応力が加わり難いようにして、熔接部分Wの破損を確実に抑制して故障し難くすることができるものである。
更に、本発明は、前記取付部材15と第一ケーシング体3とを同一素材であるステンレス鋼によって形成することで、前記第一ケーシング体3と取付部材15が共に熱膨張しても、熔接部分Wに応力が加わり難いようにして、熔接部分Wの破損をより確実に抑制することができるものである。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施形態では、取付部材を、平環状の前記取付部と、この取付部の外周部に直交して設けられた短円筒状の補強環と、この補強環から突出して設けられた複数の固定部とを有するように一体に形成したが、前記補強環を長く形成して、この補強環自体を固定部としてもよい。
1 スターリング冷凍機(スターリングサイクル機関)
2 ケーシング
3 第一ケーシング体
4 第二ケーシング体
5 円筒部
11 側面部
14 胴部
15 取付部材
16 取付部
17 補強環
18 固定部
21 シリンダ
23 ディスプレイサー
30 ピストン
41 マウント
X 軸

Claims (2)

  1. 小径円筒状に形成された先端側の円筒部と大径円筒状に形成された基端側の胴部とを有するケーシングと、このケーシング内に同軸状に挿入され金属製のシリンダと、このシリンダの先端側内部に摺動可能に挿入されたディスプレイサーと、前記シリンダの基端側内部に摺動可能に挿入されたピストンと、前記シリンダの外周に取り付けられて該シリンダを前記ケーシング内部に固定するマウントと、前記ケーシングの内面に固定されて前記マウントを支持するための取付部材とを有するスターリングサイクル機関において、
    前記取付部材、前記シリンダの中心軸線と直交して形成されると共に前記マウントが取り付けられる平環状の取付部と、この取付部の外周部に設けられた短円筒状の補強環とこの補強環から突出して設けられた複数の固定部とを有すると共に、これらの固定部前記胴部の筒状側面部に熔接固定されることを特徴とするスターリングサイクル機関。
  2. 前記取付部材とケーシングと同一素材によって形成されることを特徴とする請求項1に記載のスターリングサイクル機関。
JP2013248821A 2013-12-02 2013-12-02 スターリングサイクル機関 Active JP6253965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013248821A JP6253965B2 (ja) 2013-12-02 2013-12-02 スターリングサイクル機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013248821A JP6253965B2 (ja) 2013-12-02 2013-12-02 スターリングサイクル機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015105629A JP2015105629A (ja) 2015-06-08
JP6253965B2 true JP6253965B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=53435893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013248821A Active JP6253965B2 (ja) 2013-12-02 2013-12-02 スターリングサイクル機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6253965B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113074468A (zh) * 2021-04-13 2021-07-06 中国科学院上海技术物理研究所 一种单活塞调相的脉管制冷机系统及其减振方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001355513A (ja) * 2000-06-13 2001-12-26 Twinbird Corp スターリングサイクル機関
JP3855225B2 (ja) * 2001-10-19 2006-12-06 グローバル クーリング ビー ヴイ フリーピストン・スターリング装置のケーシング

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015105629A (ja) 2015-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009047139A (ja) スターリングサイクル機関
JP3765822B2 (ja) スターリング機関
US9103332B2 (en) Refrigerator and compressor
US20160252280A1 (en) Stirling refrigerator
JP3769751B2 (ja) スターリングサイクル機関
JP2008215440A (ja) 板ばね及び冷凍機
JP6253965B2 (ja) スターリングサイクル機関
US20070048156A1 (en) Piston assembly of cooler
JP3820588B2 (ja) リング状永久磁石の固定構造
US20130074490A1 (en) Stirling cycle engine
JP2008115918A (ja) フラットスプリング及びスターリング機関
JP5657479B2 (ja) 蓄冷式冷凍機
JP4178461B2 (ja) 振動圧縮機
CN106401788B (zh) 斯特林循环发动机
JP6689625B2 (ja) フリーピストン型スターリングサイクル機関
JP2004324499A (ja) スターリングサイクル機関
WO2018211911A1 (ja) 冷凍機、及び進退部材の支持構造
JP2015075255A (ja) スターリング型の冷凍機
CA2880328C (en) Linear oscillation system having a suspension system and a method for assembling the same
JPH112469A (ja) スターリング冷凍機
JP2005037118A (ja) スターリング機関
CN219119395U (zh) 一种hot器件用斯特林制冷机压缩机
EP3842709A1 (en) Cryocooler, flexure bearing, and linear compressor for cryocooler
JP2004346878A (ja) スターリングサイクル機関
KR100805403B1 (ko) 쿨러의 피스톤 조립체

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161014

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6253965

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250