本発明の第1の側面は、パワーヘッド、注射器、読取機、および腎機能査定モジュールを含む、造影剤注入器システムによって具現化される。パワーヘッドは、筐体、モータ付き駆動ラム、および注射器取付台(例えば、任意の適切なタイプであって、例えば、パワーヘッド(例えば、その筐体)に固定して取り付けられる(例えば、それと一体型である)、除去可能面板または注射器取付台)を含む。パワーヘッドのモータ付き駆動ラムは、軸に沿って移動するように設計され、モータ付き駆動ラムの少なくとも一部は、筐体内に位置する。パワーヘッドの注射器取付台は、駆動ラムが、注射筒内で、およびそれに対して、注射器のプランジャを移動させることができるように、パワーヘッドの筐体に対して注射筒を少なくとも実質的に固定するように設計される。
注射器は、第1の側面の場合、(例えば、注射器取付台を使用して)パワーヘッド上に設置され、少なくとも第1の閾値腎機能データを記憶する、データ記憶デバイスを含む。読取機は、注射器データ記憶デバイスと通信し、例えば、腎機能査定モジュールによって使用するための第1の閾値腎機能データを読み出すことが可能である。この点において、腎機能査定モジュールは、第1の閾値腎機能データを撮像される患者に関する腎機能データと比較するように構成される、比較論理を含む。
いくつかの特徴精緻化および追加の特徴が、本発明の第1の側面に適用可能である。これらの特徴精緻化および追加の特徴は、第1の側面に関連して、個々に、または任意の組み合わせで使用され得る。したがって、議論される以下の特徴の各々は、要求されないが、任意の他の特徴または第1の側面の特徴の組み合わせとともに使用され得る。以下の議論は、本発明の第2の側面の議論の開始まで、第1の側面に別個に適用可能である。
造影剤注入器システムは、任意の適切なタイプの1つ以上のデータ入力デバイス(例えば、ユーザ入力デバイス)を利用し得る。1つ以上のデータ入力デバイスは、パワーヘッドおよび/または造影剤注入器システムの遠隔コンソールによって組み込まれ得る。造影剤注入器システムの任意の遠隔コンソールは、パワーヘッドと通信し得、遠隔コンソールディスプレイを含み得、少なくとも1つのデータ入力デバイスを含み得、および/または造影剤注入器システムのパワーヘッドと異なる場所にあり得る(例えば、少なくともある様式で隔離される)。造影剤注入器システムによって組み込まれる任意のデータ入力デバイスは、注入パラメータのプログラミングを含む任意の適切な目的のために、造影剤注入器システムへの入力(例えば、ユーザ入力)の提供に適応し得る(例えば、1つ以上のフェーズを有する、注入プロトコルを定義するためであって、各フェーズは、注入される流体の量および注入流量、ならびに可能性として、各々が有限または無限持続時間であり得る1つ以上の注入遅延(時として、「一時延期」および/または「一時停止」と称される)等の注入パラメータを含む)。造影剤注入器システムはまた、撮像機器(例えば、CTまたはMRスキャナ)または医療機関の他の部分に関連付けられた1つ以上のデータ入力デバイス等の、1つ以上の外部データ入力デバイス(すなわち、実際には、造影剤注入器システムの一部ではない)からのデータ入力にも適応し得る。所与のデータ入力デバイスが、例えば、撮像される患者に関する腎機能データであって、以下に論議されるように、腎機能査定モジュールによって使用され得る、任意の適切なデータを造影剤注入器システムに提供するために、使用され得る。
少なくとも、造影剤注入器システムと通信するために利用可能である、1つ以上のデータ入力デバイスの各々は、任意の適切なタイプ(例えば、キーボード、タッチスクリーン、マウス、ジョイスティック、トラックボール、および/またはそれらの任意の組み合わせ)であり得る。任意の適切なユーザ入力は、そのようなデータ入力デバイスを通して、造影剤注入器システムに提供され得るが、撮像される患者の腎機能データは、ユーザによって、造影剤注入器システムに手動で入力され得る。造影剤注入器システムは、複数のデータ入力デバイスを含み得る。一実施形態では、あるデータ入力デバイスが、造影剤注入器システムに関連付けられた遠隔コンソールに関連付けられる(例えば、パワーヘッドおよび医療撮像機器を有する、撮像室と分離/隔離されている制御室内の遠隔コンソールの一部である、または少なくともそれと共同設置される)一方で、別のデータ入力デバイスは、パワーヘッドに関連付けられる(例えば、パワーヘッドと統合される、タッチスクリーンディスプレイの形態である)。
造影剤注入器システムの動作と併せて撮像される患者に関する腎機能データは、任意の適切な様式で取得され得、かつ任意の適切な様式で造影剤注入器システムに通信され得る。撮像される患者に関する腎機能データは、ユーザによって、任意の適切な様式で(例えば、ユーザ入力の形態で、患者の腎機能を表すデータを手動で入力する)、造影剤注入器システムに入力され得る。撮像される患者に関する腎機能データは、病院情報システム(HIS)、放射線情報システム(RIS)、画像アーカイブおよび通信システム(PACS)、患者電子医療記録(EMR)を記憶する、またはそこへのアクセスを有する別のシステム、あるいは腎機能試験モジュール等の、造影剤注入器システムと通信し得るか、または通信することが可能であり得る、1つ以上のデータ源から取得され得る。
腎機能査定モジュールは、(例えば、適切なデータ入力デバイスを通してユーザによって手動で)撮像される患者に関する腎機能情報の入力のためのプロンプトを発行するように構成される、プロンプト論理を含み得る(または、いくつかの実施形態では、それを参照する)。プロンプトの対象である、腎機能情報は、撮像される患者の腎機能を表すデータであり得る(例えば、糸球体濾過量または「GFR」、血清中クレアチニン測定、あるいは任意の他の適切な腎機能指標)。一実施形態では、第1のユーザ入力は、撮像される第1の患者の第1の腎機能データの形態で造影剤注入器システムに提供され、腎機能査定モジュールは、第1の患者の第1の腎機能データを第1の閾値腎機能データと比較するように構成される、比較論理を含む。第1の腎機能データおよび第1の閾値腎機能データは両方とも、データが患者腎機能(例えば、GFR、血清中クレアチニン測定)を示す限り、任意の適切なタイプであり得る。例えば、第1の患者の第1の腎機能データは、GRF測定に関して表され得、第1の腎機能データが比較され得る第1の閾値腎機能データもまた、閾値GRFまたはGFRの許容範囲に関するものであり得る。別の実施例として、第1の患者の第1の腎機能データは、血清中クレアチニン測定に関して表され得、第1の腎機能データが比較され得る第1の閾値腎機能データもまた、閾値血清中クレアチニンレベルまたは血清中クレアチニンの許容範囲に関するものであり得る。第1の閾値腎機能データは、任意の適切な様式で(例えば、第1の腎機能データが、少なくとも基準値程度である、または別の実施形態では基準値と同じくらいでなければならないように、基準値の形態で、第1の腎機能データがこの範囲内になければならないように、範囲の形態で)表され得る。
患者腎機能情報の入力のための発行されたプロンプトは、造影剤注入器システムの少なくとも1つのディスプレイ上、例えば、パワーヘッドに関連付けられた(例えば、それによって組み込まれる)ディスプレイ上、造影剤注入器システムに関連付けられた遠隔コンソールディスプレイ上、または両方に提示され得る。データ入力デバイスは、ユーザが、撮像される患者の腎機能情報のために記述されたプロンプトに手動で応答することを可能にし得る。プロンプトは、任意の適切な形式であり得、任意の適切な様式で所望の腎機能情報の入力を要求し得る。例えば、プロンプトは、ユーザが(例えば、閾値腎機能データとの比較のために)腎機能情報を造影剤注入器システムに提供/入力することを要求する形態であり得る。患者の腎機能を表す任意のデータは、ユーザ入力デバイスを通して手動で入力することができる。
プロンプトは、単純に、撮像される患者の腎機能が(例えば、閾値腎機能データと関連して)容認可能であると決定されたかどうかを決定することを対象とする、照会の形態であり得る。すなわち、ユーザが、単純に、患者の腎機能が検査され、ユーザ(または、他の適切な人員)によって、関連閾値腎機能データに従うと決定されたことを確認しなければならないようなものであり得る(例えば、「はい/いいえ」または「合格/不合格」質問)。別の実施形態では、プロンプト論理は、ユーザが、造影剤注入器システムの動作と併せて撮像される患者に関して、表示された回答のリストから回答を選択することを要求するプロンプトを発行するように構成され得る(例えば、プロンプトをユーザに視覚的に表示する)。さらに別の実施形態では、プロンプト論理は、ユーザが、システムのディスプレイ上に示される空のデータフィールドを、造影剤注入器システムの動作と併せて撮像される患者に関する腎機能データによって、入力/記入することを要求するプロンプトを発行するように構成され得る(例えば、プロンプトをユーザに視覚的に表示する)。
一実施形態では、造影剤注入器システムは、記述されたプロンプトに関連して提供されるユーザ入力に基づいて、(例えば、注入プロトコルの実行を可能にしないように)造影剤放出を提供するよう動作するのを阻止され得る。例えば、造影剤注入器システムは、ユーザによって入力された患者腎機能データが、第1の閾値腎機能データに従わない場合、注入器システムが、造影剤放出を提供するよう動作する(例えば、少なくとも1つの注射器プランジャが、造影剤注入器システムによって、対応する注射筒に対して前進させられる)のを阻止するように構成され得る。別の実施例として、造影剤注入器システムは、注入器システムが、ユーザによって入力される患者腎機能データが、注射器のデータ記憶デバイス上に記憶された第1の閾値腎機能データの評価を行うときに考慮する、腎機能査定モジュールによって行われる電子評価に「合格」しない場合、造影剤放出を提供するよう動作するのを阻止するように構成され得る。造影剤注入器システムは、ユーザが、プロンプトに全く応答しない場合、ユーザが、撮像される患者の腎機能が容認可能であると決定されたことの検証に対する要求に否定応答する場合、または両方の場合、注入器システムが、造影剤放出を提供するよう動作するのを阻止するように構成され得る。造影剤注入器システム動作の前述の阻止は、注入器システムが、プログラムされた注入プロトコルを起動するよう「準備する」または「有効化される」ことを可能にしないこと等を含み得る。加えて、または代替として、造影剤注入器システム動作の前述の阻止は、ユーザによって、プログラムされた注入プロトコルが(例えば、システムが、患者腎機能に関する照会に先立って、「準備」または「有効化」される場合)始動(例えば、「起動」または「開始」)されないように、および/または注入器システムの1つ以上の手動制御(例えば、ボタン)を使用して、手動で患者に造影剤が注入されないようにすること等を含み得る。
腎機能査定モジュールは、1つ以上のプロセッサを含み得る。一実施形態では、腎機能査定モジュールの1つ以上のプロセッサは、造影剤注入器システムのパワーヘッド内に位置する、および/またはそれによって組み込まれる(例えば、腎機能査定モジュールの1つ以上のプロセッサは、造影剤注入器システムのパワーヘッドに関連して「搭載」され得る)。別の実施形態では、腎機能査定モジュールの1つ以上のプロセッサは、造影剤注入器システムに関連付けられた遠隔コンソール内に位置する、および/またはそれによって組み込まれる。腎機能査定モジュールの少なくとも1つのプロセッサ(例えば、第1のプロセッサ)は、1)撮像される患者に対する腎機能情報に関するプロンプトを発行すること、2)撮像される患者に関する腎機能データが、第1の閾値腎機能データに従わない(例えば、第1の閾値腎機能データに合致またはそれを超過しない)場合、造影剤注入器システムが、造影剤放出を提供するよう動作するのを阻止すること(例えば、注入プロトコルの実行を認めない)、3)撮像される患者に関する患者腎機能データが、第1の閾値腎機能データに従わない(例えば、第1の閾値腎機能データに合致またはそれを超過しない)場合、任意の適切なタイプまたは複数のタイプの(例えば、視覚的、可聴)アラームを発報すること、4)撮像される患者に関する腎機能データが、第1の閾値腎機能データに従わない(例えば、第1の閾値腎機能データに合致またはそれを超過しない)場合、行われるべき少なくとも1つのアクションについて、次のアクション命令を生成すること、および/または、5)前述の2つ以上の任意の組み合わせを行うようにプログラムされ得る。
パワーヘッド上に設置された少なくとも1つの注射器は、造影剤(例えば、CTまたはMR造影剤)を含み得、注射器のデータ記憶デバイス上に記憶された第1の閾値腎機能データは、注射器内の対応する造影剤の閾値腎機能データを参照し得る。任意の他の適切な情報が、注射器のデータ記憶デバイス上に記憶され得、例えば、注射器内の造影剤のタイプ(例えば、識別、化学組成物、活性成分)、注射器内の造影剤の濃度(例えば、ヨウ素含有量および/または別の成分のレベル)、注射器内の造影剤の体積、所定の体積を受け取るように提案される患者に対する閾値(例えば、最小)腎機能データ(例えば、5ml、10ml、15,ml、20ml、25ml、30ml、35ml、40ml、45ml、50ml、55ml、60ml、65ml、70ml、75ml、80ml、85ml、90ml、95ml、100ml、105ml、110ml、115ml、120ml、125ml、130ml、135ml、140ml、145ml、150ml、いずれも、注射器内の造影剤の全体体積であり得、またはそうでなくてもよい)、または注射器内の造影剤の全体体積、あるいはそれらの任意の組み合わせである。
第1の側面の場合の造影剤注入器システムに関連付けられた読取機は、任意の適切なタイプであり得、任意の適切な様式で造影剤注入器システムによって組み込まれ得(例えば、パワーヘッド上に、例えば、その場合、この読取機の少なくとも一部が、パワーヘッドの注射器取付台によって組み込まれ得る)、任意の適切な様式で注射器データ記憶デバイスと通信するように構成され得(例えば、注射器データ記憶デバイス上に記憶されたデータを読み取る/読み出す)、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。一実施形態では、注射器のデータ記憶デバイスは、RFまたはRFIDデータタグの形態であって、読取機は、注射器上のRFデータタグからデータを電磁的に読み取る(および、随意に、そこにデータを書き込む)ように構成される、電磁デバイス(例えば、RFアンテナ)の形態である。
造影剤注入器システムは、複数の造影剤タイプに対する閾値腎機能データを含む、データ記憶機構を含み得る(例えば、複数の異なる造影用物質に対して、その場合、2つの造影剤タイプ間の差異は、異なる濃度の1つ以上の造影剤成分を有する形態であり得る)。特定の造影剤タイプに対する閾値腎機能データは、「造影剤タイプ特定の閾値腎機能データ」として特徴付けられ得る。各造影剤タイプは、特定の閾値腎機能に関連付けられ得るが、1つ以上の造影剤タイプが、同一閾値腎機能に関連付けられ得る。しかしながら、各造影剤タイプは、異なる閾値腎機能(例えば、注射器内の造影剤の体積および/または濃度に応じて)を有し得る。データ記憶機構は、造影剤タイプを閾値腎機能データに関連付ける目的のために、例えば、ルックアップテーブルの形態における、任意の適切な構成であり得る。一実施形態では、造影剤注入器システムに対する、注入のために使用される(例えば、患者に注入される)であろう、造影剤タイプの識別(例えば、データ入力デバイスを通して)は、対応する閾値腎機能データを、自動的に、造影剤注入器システムによって、データ記憶機構(例えば、ルックアップテーブル)から読み出させる。ユーザはまた、第1の閾値腎機能データを造影剤注入器システムに手動で入力し得る(例えば、遠隔コンソール、自動注入器、または両方のためのユーザ入力デバイスを通して)ことを理解されたい。
本発明の第2の側面は、パワーヘッドおよびデータ記憶機構を含む、造影剤注入器システムによって具現化される。パワーヘッドは、筐体、モータ付き駆動ラム、および注射器取付台(例えば、任意の適切なタイプのものであって、例えば、パワーヘッド(例えば、その筐体)に固定取り付けられる(例えば、それと一体型である)、面板または注射器取付台)を含む。パワーヘッドのモータ付き駆動ラムは、軸に沿って移動するように設計され、モータ付き駆動ラムの少なくとも一部は、筐体内に位置する。パワーヘッドの注射器取付台は、駆動ラムが、注射筒内およびそれに対して、この注射器のプランジャを移動させることができるように、パワーヘッドの筐体に対して注射筒を少なくとも実質的に固定するように設計される。注入器システムのデータ記憶機構は、複数の造影剤タイプおよびその対応する閾値腎機能を含む。
いくつかの特徴精緻化および追加の特徴は、本発明の第2の側面に適用可能である。これらの特徴精緻化および追加の特徴は、第2の側面に関連して、個々に、または任意の組み合わせで使用され得る。したがって、論議される以下の特徴の各々は、要求されないが、任意の他の特徴または第2の側面の特徴の組み合わせとともに使用され得る。以下の議論は、本発明の第3の側面の議論開始まで、第2の側面に適用可能である。最初に、第1の側面に関連して記載される各特徴は、この第2の側面によって利用され得、その逆であり得る。
特定の造影剤タイプに対する閾値腎機能または閾値腎機能データ(例えば、患者への対応する造影剤の安全投与のために要求/推奨される最低患者腎機能、患者への対応する造影剤の安全投与のために要求/推奨される患者腎機能の許容範囲)は、「造影剤タイプ特定の閾値腎機能」として特徴付けられ得る。各造影剤タイプは、特定の閾値腎機能に関連付けられ得るが、1つ以上の造影剤タイプが、同一閾値腎機能に関連付けられ得る(データ記憶機構は、所望に応じて、関係データ記憶技法を使用し得る)。しかしながら、各造影剤タイプは、異なる閾値腎機能を有し得る。データ記憶機構は、造影剤タイプを閾値腎機能に関連付ける目的のための任意の適切な構成、例えば、ルックアップテーブルの形態であり得る。一実施形態では、造影剤注入器システムに対する、注入のために使用される(例えば、患者に注入される)であろう、造影剤タイプの識別(例えば、データ入力デバイスを通して;造影剤注入器システムに対するその造影剤タイプを識別する、注射器上のデータ記憶デバイスからのデータを読み取り得る、第1の側面に関連して前述の読取機を通して)は、対応する閾値腎機能を、自動的に、造影剤注入器システムによって、データ記憶機構(例えば、ルックアップテーブル)から読み出させる。
適切なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、この第2の側面によって利用される、データ記憶機構を含むように構成され得る。データ記憶機構は、任意の適切な様式で造影剤注入器システムによって組み込まれ得る。データ記憶機構の少なくとも一部は、パワーヘッド上、造影剤注入器システムの遠隔コンソール上、造影剤注入器システムの外部にある、1つ以上の構成要素上(例えば、撮像システム上、病院情報システム(HIS)上、放射線情報システム(RIS)上、画像アーカイブおよび通信システム(PACS)上、またはそれらの任意の組み合わせ)に常駐し得る。
本発明の第3の側面は、造影剤の容器の制御を対象とする。(例えば、造影剤貯蔵/分配ユニット内に)複数の造影剤容器の供給部が存在する場合を検討する。腎機能検査が、特定の造影剤容器を供給部から解放する前に行われ得る(例えば、造影剤容器からの造影剤が、患者に注入される、注入プロトコルを実行するための造影剤注入器システムによる後続使用のために)。
いくつかの特徴精緻化および追加の特徴は、本発明の第3の側面に適用可能である。これらの特徴精緻化および追加の特徴は、第3の側面に関連して、個々に、または任意の組み合わせで使用され得る。したがって、論議される以下の特徴の各々は、要求されないが、任意の他の特徴または第3の側面の特徴の組み合わせとともに使用され得る。以下の議論は、本発明の第4の側面の議論開始まで、第3の側面に適用可能である。最初に、第3の側面は、第1および第2の側面の各々と併せて、使用され得る。さらに、第3の側面は、造影剤管理または分配システムの形態、ならびに注入手技等における後続使用のために、造影剤容器の分配または解放を管理する形態を含む任意の適切な様式で実装され得る。
第3の側面は、造影剤管理または分配システムの形態で実装され得る。そのようなシステムは、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプの造影剤貯蔵/分配ユニット(例えば、少なくとも、概して、自動販売機の形態における)を含み得る。このシステムは、任意の適切なタイプの複数の造影剤容器(例えば、注射器、ボトル、またはバイアルの形態における)を貯蔵し得る。各そのような造影剤容器は、造影剤管理システムによって貯蔵される間、密閉状態下にあり得(例えば、その内容物が、その周囲環境から隔離されるように、および/またはその内容物が、滅菌されたままであるように)、供給部から解放されるときに、この密閉状態下のままであり得る。システムは、特定の造影剤容器が、システムから除去される/それによって分配可能となる前に、腎機能検査を実装し得る。例えば、システムは、任意の適切なタイプのデータ入力デバイスを、任意の適切な様式で組み込み得る。造影剤管理システムに提供されるデータに応じて、造影剤容器は、システムから分配されるか、またはそれによって解放され得るか、あるいはそうでなくてもよい。
第3の側面の一実装では、ユーザは、撮像される患者の腎機能が、供給部から要求される特定の造影剤タイプに関連して、十分であると決定されているかどうかに関する入力を提供するよう要求され得る。肯定応答(例えば、患者の腎機能が、造影剤の安全投与を促すために推奨/要求される、閾値患者腎機能に従うことのユーザによる確認)によって、所望の造影剤の容器を供給部から分配または解放可能にし得る。そうでなければ、第3の側面は、所望の造影剤タイプの容器が、供給部から解放されないように構成され得る(例えば、患者の腎機能が、造影剤の安全投与を促すために推奨/要求される、閾値患者腎機能に合致またはそれを超過しない場合)。
第3の側面の別の実装では、造影剤を受け取る、患者の腎機能に関するデータは、供給部から解放される所望の造影剤タイプに関するデータと同様に、入力され得る。これは、ユーザが、関連データを手動で入力することを伴い得(例えば、患者の腎機能を表す、データの入力、患者の最新の腎機能を1つ以上のデータ源から読み出すことを可能にする、患者識別子の入力(例えば、「病院情報システム」またはHISを利用して)、所望の造影剤タイプの識別の入力)、ユーザが、ドロップダウンメニューから適切な選択を行うことを伴い得る。患者の腎機能は、要求される造影剤タイプの閾値腎機能と比較され得、これは、任意の適切な様式で造影剤貯蔵/分配ユニットに対して識別され得る(例えば、ユーザが、ユニットに対する造影剤タイプを識別し、ユニットに、閾値腎機能を前述のデータ記憶機構から読み出させることによって、ユーザが、ユーザ入力デバイスを通して、閾値腎機能をユニットに入力することによって)。入力患者腎機能が、要求される造影剤タイプの閾値腎機能に従う(例えば、この閾値腎機能に合致またはそれを超過する)場合、所望の造影剤タイプの容器が、供給部から解放され得る。そうでなければ、第3の側面は、所望の造影剤タイプの容器が、供給部から解放されないように、構成され得る。
造影剤管理システムのための供給部を画定する、複数の造影剤容器は、任意の適切なタイプであり得る。一実施形態では、造影剤管理システムは、腎機能査定モジュールからの出力に応答してのみ、造影剤管理システムから解放され得る、複数の予充填された注射器(供給者によって充填または装填され、最終的には、エンドユーザまたは最終使用施設に輸送される、注射器であって、予充填された注射器は、エンドユーザまたは最終使用施設によって、造影剤で装填されない)を貯蔵する。造影剤管理システムから解放後(依然として、密閉状態下にある)、所与の造影剤容器は、次いで、造影剤注入器システムによって使用され得、患者に造影剤を注入するために使用され得る、または両方であり得る。
複数の造影剤容器の各々は、任意の適切なタイプのデータ記憶デバイス(例えば、RFタグ)を含み得る。任意の適切な情報が、造影剤容器のいずれかによって利用され、任意のデータ記憶デバイス上に記憶され得る。造影剤タイプ識別子は、造影剤容器のためのデータ記憶デバイス上に記憶され得、閾値腎機能データは、造影剤容器内の造影剤等に関する、注射器のためのデータ記憶デバイス上に記憶され得る。造影剤管理システムは、任意の適切なタイプの読取機を含み、その供給部内の各造影剤容器のデータ記憶デバイスから情報を取得し得る。
造影剤管理システムのための各造影剤容器内の造影剤に関連付けられた閾値腎機能データは、任意の適切な様式で読み出され得る。前述のように、閾値腎機能データは、特定の造影剤容器に関連付けられたデータ記憶デバイスから読み出され得る。別の選択肢は、特定の造影剤容器に関連付けられたデータ記憶デバイスから、造影剤タイプデータを読み出し、この情報から、任意の適切な様式で対応する閾値腎機能データを読み出すことである(例えば、造影剤管理システムによる、病院情報システム(HIS)との通信、放射線情報システム(RIS)との通信、画像アーカイブおよび通信システム(PACS)との通信、電子医療記録(EMR)を保持するまたはそこへのアクセスを有する、別のシステムとの通信等を介して;ユーザによる、直接入力を介して)。
腎機能査定モジュールは、選択された造影剤タイプの造影剤容器に対する閾値腎機能データを利用して、造影剤容器が、その供給部から解放されるべきかどうかを決定し得る。1つ以上のデータ入力デバイスは、腎機能査定モジュールと動作可能に接続され得る。腎機能査定モジュールは、閾値腎機能データを造影剤管理システムによって入力された患者腎機能データと比較し、対応する造影剤容器が、その供給部から解放されるべきかどうかを決定(例えば、撮像される患者に関する腎機能データが、患者に注入される造影剤の閾値腎機能データに従うかどうかを決定)するように構成される、比較論理を含み得る。
本発明の第4の側面は、撮像ユニット(例えば、X線源を有するCTスキャナ、または磁石を有するMRIスキャナ)を含む、医療撮像システムによって具現化され、撮像ユニットは、腎機能査定モジュールを含む。
いくつかの特徴精緻化および追加の特徴は、本発明の第4の側面に適用可能である。これらの特徴精緻化および追加の特徴は、第4の側面に関連して、個々に、または任意の組み合わせで使用され得る。したがって、論議される以下の特徴の各々は、要求されないが、任意の他の特徴または第4の側面の特徴の組み合わせとともに使用され得る。
撮像システムは、任意の適切なタイプの1つ以上のデータ入力デバイス(例えば、ユーザ入力デバイス)を利用し得る。例えば、1つ以上のデータ入力デバイスが、撮像システムの遠隔コンソールによって組み込まれ得る。任意の撮像システムの遠隔コンソールは、遠隔コンソールディスプレイを含み得、少なくとも1つのデータ入力デバイスを含み得、および/または撮像システムの撮像ユニットと異なる場所(例えば、撮像ユニットを格納するX線および/またはRF遮蔽室外)にあり得る(例えば、少なくともある様式で隔離される)。撮像システムによって組み込まれる任意のデータ入力デバイスは、適切な撮像パラメータのプログラミングを含む任意の適切な目的のために、撮像システムへの入力(例えば、ユーザ入力)の提供に適応し得る。撮像システムはまた、撮像機器(例えば、造影剤注入器システム)、腎機能試験モジュール、または医療機関の他の部分(例えば、HIS、RIS、PACS、あるいは患者EMRを格納またはそこへのアクセスを有する、任意の他のシステム)に関連付けられた1つ以上のデータ入力デバイス等、1つ以上の外部データ入力デバイス(すなわち、実際には、撮像システムの一部ではない)からのデータ入力に適応し得る。所与のデータ入力デバイスを使用して、例えば、撮像される患者に関する腎機能データおよび/または閾値腎機能データ(両方とも、以下に論議されるように、撮像システムの腎機能査定モジュールによって使用され得る)等、任意の適切なデータを撮像システムに提供し得る。
腎機能査定モジュールは、撮像される患者に関する腎機能情報の入力(例えば、ユーザによって、適切なデータ入力デバイスを通して手動で)のためのプロンプトを発行するように構成される、プロンプト論理を含み得る(または、いくつかの実施形態では、それを参照する)。プロンプトの対象である腎機能情報は、撮像される患者の腎機能を表すデータ(例えば、糸球体濾過量または「GFR」、血清中クレアチニン測定、あるいは任意の他の適切な腎機能指標)であり得る。一実施形態では、第1のユーザ入力は、撮像される第1の患者の第1の腎機能データの形態において、撮像システムに提供され、腎機能査定モジュールは、第1の患者の第1の腎機能データを閾値腎機能データと比較するように構成される、比較論理を含む。第1の腎機能データおよび閾値腎機能データは両方とも、データが、患者腎機能(例えば、GFR、血清中クレアチニン測定)を示す限り、任意の適切なタイプであり得る。閾値腎機能データは、任意の適切な様式で(例えば、第1の腎機能データが、少なくとも基準値程度である、または別の実施形態では基準値と同じくらいでなければならないように、基準値の形態で、第1の腎機能データがこの範囲内になければならないように、範囲の形態で)表され得る。
患者腎機能情報の入力のために発行されたプロンプトは、撮像システムの少なくとも1つのディスプレイ上、例えば、撮像システムの遠隔コンソールに関連付けられた(例えば、それによって組み込まれる)ディスプレイ上に提示され得る。データ入力デバイスは、ユーザが、撮像される患者の腎機能情報のための記述されたプロンプトに手動で応答することを可能にし得る。プロンプトは、任意の適切な形式であり得、任意の適切な様式で所望の腎機能情報の入力を要求し得る。例えば、プロンプトは、ユーザが、腎機能情報を撮像システムに提供/入力することの要求(例えば、閾値腎機能データとの比較のため)の形態であり得る。患者の腎機能を表す、任意のデータは、データ入力デバイスを通して、手動で入力され得る。
プロンプトは、単純に、撮像される患者の腎機能が(例えば、閾値腎機能データと関連して)容認可能であると決定されたかどうかを決定することを対象とする、照会の形態であり得る。すなわち、ユーザが、単純に、患者の腎機能が検査され、ユーザ(または、他の適切な人員)によって、関連閾値腎機能データに従うと決定されたことを確認しなければならないようなものであり得る(例えば、「はい/いいえ」または「合格/不合格」質問)。別の実施形態では、プロンプト論理は、ユーザが、撮像システムの動作と併せて撮像される患者に関して、表示される回答のリストから回答を選択することを要求するプロンプトを発行するように構成され得る(例えば、プロンプトをユーザに視覚的に表示する)。さらに別の実施形態では、プロンプト論理は、ユーザが、システムのディスプレイ上に示される空のデータフィールドを、撮像システムの動作と併せて撮像される患者に関する腎機能データによって、入力/記入することを要求するプロンプトを発行するように構成され得る(例えば、プロンプトをユーザに視覚的に表示する)。
撮像システムは、造影剤注入器システムと通信可能に相互接続され得る(例えば、適切な有線インターフェース(例えば、CANインターフェース)を介して、または適切な無線接続を通して)。そのような実施形態では、造影剤注入器システムは、記述されたプロンプトに関連して、撮像システムに入力されたユーザ入力に基づいて、造影剤放出を提供するよう動作するのを阻止され得る(例えば、注入プロトコルの実行を可能にしないように)。例えば、撮像システムは、撮像システムにユーザによって入力された患者腎機能データが、関連閾値腎機能データに従わない場合、注入器システムが、造影剤放出を提供するよう動作する(例えば、少なくとも1つの注射器プランジャが、造影剤注入器システムによって、対応する注射筒に対して前進させられる)のを阻止するように構成され得る。別の実施例として、撮像システムは、注入器システムが、ユーザによって入力された患者腎機能データが、閾値腎機能データの評価を行うときに考慮し得る、腎機能査定モジュールによって行われる電子評価に「合格」しない場合、造影剤放出を提供するよう動作するのを阻止するように構成され得る。撮像システムは、撮像システムのユーザが、プロンプトに全く応答しない場合、撮像システムのユーザが、撮像される患者の腎機能が容認可能であると決定されたことの検証に対する要求に否定応答する場合、または両方の場合、注入器システムが、造影剤放出を提供するよう動作するのを阻止するように構成され得る。撮像システムによって始動される、造影剤注入器システム動作の前述の阻止は、注入器システムが、プログラムされた注入プロトコルを起動するよう「準備」または「有効化」されないようにすること等を含み得る。加えて、または代替として、撮像システムによって始動される、造影剤注入器システム動作の前述の阻止は、プログラムされた注入プロトコルが(例えば、注入器システムが、患者腎機能に関する照会に先立って、「準備」または「有効化」される場合)始動(例えば、「起動」または「開始」)されないように、および/または注入器システムの1つ以上の手動制御(例えば、ボタン)を使用して、手動で患者に造影剤が注入されないようにすること等を含み得る。
腎機能査定モジュールは、閾値腎機能データを撮像される患者に関する腎機能データと比較するように構成される、比較論理を含み得る。記述された造影剤注入器システムの動作と併せて撮像される患者に関する腎機能データは、任意の適切な様式で取得され得、任意の適切な様式で撮像システムに通信され得る。撮像される患者に関する腎機能データは、ユーザによって、任意の適切な様式(例えば、患者の腎機能を表す、データを手動で入力する、すなわち、ユーザ入力の形態)において、撮像システムに入力され得る。撮像される患者に関する腎機能データは、病院情報システム(HIS)、放射線情報システム(RIS)、画像アーカイブおよび通信システム(PACS)、患者電子医療記録(EMR)を記憶するか、またはそこへのアクセスを有する別のシステム、あるいは腎機能試験モジュール等、撮像システムと通信しているか、もしくは通信可能であり得る1つ以上のデータ源から取得され得る。
閾値腎機能データは、撮像される患者に注入されるべき造影剤の閾値腎機能データを参照し得、腎機能査定モジュールによって使用され、造影剤が撮像される患者に注入されるべきかどう制御し得る。閾値腎機能データは、任意の適切な源または源の組み合わせから、撮像ユニットに入力され得る。閾値腎機能データは、撮像手技において使用される注射器に関連付けられたデータ記憶デバイスから読み出され得、これは、次いで、任意の適切な様式で撮像ユニットに伝送され得る。別の選択肢は、撮像手技において使用される少なくとも1つの注射器に関連付けられたデータ記憶デバイスから、造影剤タイプデータを読み出すこと、および、この情報から、任意の適切な様式で(例えば、病院情報システム(HIS)、放射線情報システム(RIS)、画像アーカイブおよび通信システム(PACS)、電子医療記録(EMR)を収納するか、またはそれへのアクセスを有する別のシステム等との撮像システムによる通信を介して)、対応する閾値腎機能データを読み出すことである。閾値腎機能情報はまた、直接ユーザ入力を介して、撮像システムに提供され得る。
撮像システムは、複数の造影剤タイプに対する閾値腎機能データを含む、データベースまたはデータ記憶機構を含み得る(例えば、複数の異なる造影用物質に対して、その場合、2つの造影剤タイプ間の差異は、異なる濃度の1つ以上の造影剤成分を有する形態であり得る)。特定の造影剤タイプに対する閾値腎機能データは、「造影剤タイプ特定の閾値腎機能データ」として特徴付けられ得る。各造影剤タイプは、特定の閾値腎機能に関連付けられ得るが、1つ以上の造影剤タイプが、同一閾値腎機能に関連付けられ得る。しかしながら、各造影剤タイプは、異なる閾値腎機能(例えば、注射器内の造影剤の体積および/または濃度に応じて)を有し得る。データ記憶機構は、造影剤タイプを閾値腎機能データに関連付ける目的のために、例えば、ルックアップテーブルの形態における、任意の適切な構成であり得る。一実施形態では、撮像システムに対する、注入のために使用される(例えば、相互接続された造影剤注入器システムを使用して、患者に注入される)、造影剤タイプの識別(例えば、データ入力デバイスを通して)は、対応する閾値腎機能データを、自動的に、撮像システムシステムによって、データ記憶機構(例えば、ルックアップテーブル)から読み出させる。ユーザはまた、閾値腎機能データを撮像システムに手動で入力し得る(例えば、遠隔コンソールのためのユーザ入力デバイスを通して)ことを理解されたい。
少なくとも1つの注射器は、前述の造影剤注入器システムによって利用され得、少なくとも1つのそのような注射器は、適切なデータ記憶デバイスを含み得る。閾値腎機能データは、任意のそのような注射器のデータ記憶デバイス上に記憶され得、注射器内に含まれる造影剤に対する閾値腎機能データを参照し得る。任意の他の適切な情報が、注射器のデータ記憶デバイス上に記憶され得、例えば、注射器内の造影剤のタイプ(例えば、識別、化学組成物、活性成分)、注射器内の造影剤の濃度(例えば、ヨウ素含有量および/または別の成分のレベル)、注射器内の造影剤の体積、所定の体積を受け取るように提案される、患者に対する閾値(例えば、最小)腎機能データ(例えば、5ml、10ml、15,ml、20ml、25ml、30ml、35ml、40ml、45ml、50ml、55ml、60ml、65ml、70ml、75ml、80ml、85ml、90ml、95ml、100ml、105ml、110ml、115ml、120ml、125ml、130ml、135ml、140ml、145ml、150ml、いずれも、注射器内の造影剤の全体体積であり得、またはそうでなくてもよい)、または注射器内の造影剤の全体体積、あるいはそれらの任意の組み合わせである。
第4の側面によって利用される腎機能査定モジュールは、1つ以上のプロセッサを含み得る。腎機能査定モジュールの少なくとも1つのプロセッサ(例えば、第1のプロセッサ)は、1)撮像される患者に対する腎機能情報に関するプロンプトを発行すること、2)撮像される患者に関する腎機能データが、閾値腎機能データに従わない(例えば、閾値腎機能データに合致またはそれを超過しない)場合、相互接続された造影剤注入器システムが、造影剤放出を提供するよう動作するのを阻止すること(例えば、注入プロトコルの実行を認めない)、3)撮像される患者に関する患者腎機能データが閾値腎機能データに従わない(例えば、閾値腎機能データに合致またはそれを超過しない)場合、任意の適切なタイプまたはタイプのアラームを発報すること(例えば、視覚的、可聴)、4)撮像される患者に関する腎機能データが、閾値腎機能データに従わない(例えば、第1の閾値腎機能データに合致またはそれを超過しない)場合、とられるべき少なくとも1つのアクションについて、次のアクション命令を生成すること、および/または、5)前述の2つ以上の任意の組み合わせを行うようにプログラムされ得る。
本発明の第5の側面は、パワーヘッド、第1のコンソール(例えば、遠隔コンソール)、CAN準拠注入器通信バス、および注入データ管理モジュールを含む、造影剤注入器システムによって具現化される。パワーヘッドは、筐体、モータ付き駆動ラム、および注射器取付台(例えば、任意の適切なタイプであって、例えば、面板)を含む。パワーヘッドのモータ付き駆動ラムは、モータ付き駆動ラムの少なくとも一部が筐体内に位置し、軸に沿って移動するように設計される。パワーヘッドの注射器取付台は、駆動ラムが、注射筒内で、およびそれに対して、注射器のプランジャを移動させることができるように、パワーヘッドの筐体に対して注射筒を少なくとも実質的に固定するように設計される。造影剤注入器システムの第1のコンソールは、パワーヘッドと通信しており、第1のディスプレイを含み、注入パラメータをプログラムするために(例えば、1つ以上のフェーズを有する注入プロトコルを定義するためであって、各フェーズは、注入される流体の量および注入流量、ならびに可能性として、各々が有限または無限持続時間であり得る1つ以上の注入遅延(時として、「一時延期」および/または「一時停止」と称される)等の注入パラメータを含む)造影剤注入器システムのユーザによって利用することができる。注入データ管理モジュールは、第1のデータ変換モジュールを含む。この第1のデータ変換モジュールは、CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続され、CAN準拠注入器通信バスからのCAN準拠データをHL−7準拠データ(「HL−7」は、「Health Level 7」である)に変換するように構成される。
いくつかの特徴精緻化および追加の特徴が、本発明の第5の側面に適用可能である。これらの特徴精緻化および追加の特徴は、第5の側面に関連して、個々に、または任意の組み合わせで使用され得る。したがって、議論される以下の特徴の各々は、要求されないが、任意の他の特徴または第5の側面の特徴の組み合わせとともに使用され得る。以下の議論は、本発明の第6の側面の議論の開始まで、第5の側面に適用可能である。
CAN準拠注入器通信バスからのCAN準拠データは、任意の適切なCANバージョンであり得る。HL−7準拠データは、任意の適切なHL−7または「Health Level 7」バージョン(例えば、バージョン1.0、2.0、または3.0)であり得る。
CAN準拠注入器通信バスからのCAN準拠データは、任意の適切な様式で第1のデータ変換モジュールによる変換のために取得され得る。この取得されたCAN準拠データは、CAN準拠形式からHL−7準拠形式への変換のために、第1のデータ変換モジュールに直接提供され得る。別の選択肢は、この取得されたCAN準拠データが、CAN準拠形式からHL−7準拠形式への変換のために(例えば、以下で論議される第2のデータ変換モジュールを通して)第1のデータ変換モジュールに間接的に提供されることである。
第1のデータ変換モジュールは、任意の適切な様式でCAN準拠注入器通信バスからのCAN準拠データをHL−7準拠データに変換し得る。この変換は、1つの基準内の所与のデータオブジェクトを、別の基準における適切なデータオブジェクトおよび形式に変換するものとして特徴付けられ得る。第1のデータ変換モジュールは、記述された変換機能を提供するように、任意の適切な様式で造影剤注入器システムによって組み込まれ得る。例えば、第1のデータ変換モジュールは、パワーヘッド、遠隔コンソール、またはパワーパック等の造影剤注入器システムの既存のサブシステムによって組み込むことができる。別の選択肢は、第1のデータ変換モジュールが、造影剤注入器システムの完全に別個のサブシステムとなることであろう。例えば、第1のデータ変換モジュールは、パワーヘッド、遠隔コンソール、またはパワーパック等の造影剤注入器システムの別のサブシステムから分離することができるが、それと動作可能に相互接続することができる。
注入データ管理モジュールは、CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続される第2のデータ変換モジュールを含み得る。この第2のデータ変換モジュールは、CAN準拠注入器通信バスからのCAN準拠データを、第1のCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)から第2のCAN準拠形式(例えば、CiA 425)に変換するように構成され得る。第1および第2のデータ変換モジュールは、1つの構成では並列に接続されるものとして特徴付けられ得る。例えば、第1のデータ変換モジュールは、CAN準拠データを記述された第1のCAN準拠形式からHL−7準拠データに変換し得、第2のデータ変換モジュールは、CAN準拠データを記述された第1のCAN準拠形式から第2のCAN準拠形式に変換し得る(例えば、同時基準を含んで、CAN準拠注入器通信バスからの同一のCAN準拠データの「並列」ストリームまたは供給を、第1のデータ変換モジュールおよび第2のデータ変換モジュールの各々に提供することができる)。
第1および第2のデータ変換モジュールは、別の構成では直列に接続されるものとして特徴付けられ得る。例えば、第1のデータ変換モジュールは、CAN準拠データを記述された第2のCAN準拠形式(例えば、CiA 425)からHL−7準拠データに変換し得る。つまり、CAN準拠注入器通信バスからの(第1のCAN準拠形式での)CAN準拠データは、第2のデータ変換モジュールに伝送され得、次いで、第2のデータ変換モジュールが、このCAN準拠データを第1のCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)から第2のCAN準拠形式(例えば、CiA 425)に変換し得る。第2のCAN準拠形式でのCAN準拠データは、第1のデータ変換モジュールに伝送され得、次いで、第1のデータ変換モジュールが、このCAN準拠データを第2のCAN準拠形式からHL−7準拠形式に変換し得る。そのような場合、CAN準拠注入器通信バスは、(第2のデータ変換モジュールを介して)第1のデータ変換モジュールと間接的に相互接続されるものとして特徴付けられ得る。
注入データ管理モジュールは、CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続される第3のデータ変換モジュールを含み得る。この第3のデータ変換モジュールは、CAN準拠注入器通信バスからのCAN準拠データを第1のCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)からPACS準拠形式(例えば、DICOM)に変換するように構成され得る。第1、第2、および第3のデータ変換モジュールは、1つの構成では並列に接続されるものとして特徴付けられ得る。例えば、第1のデータ変換モジュールは、CAN準拠データを記述された第1のCAN準拠形式からHL−7準拠形式に変換し得、第2のデータ変換モジュールは、CAN準拠データを記述された第1のCAN準拠形式から第2のCAN準拠形式に変換し得、第3のデータ変換モジュールは、CAN準拠データを記述された第1のCAN準拠形式からPACS準拠形式に変換し得る(例えば、同時基準を含んで、CAN準拠注入器通信バスからの同一のCAN準拠データの「並列」ストリームまたは供給を、第1、第2、および第3のデータ変換モジュールの各々に提供することができる)。
第2および第3のデータ変換モジュールは、別の構成では直列に接続されるものとして特徴付けられ得る(第1および第3のデータ変換モジュールが、依然として並列に接続されるものとして特徴付けられ得る場合を含む)。例えば、第3のデータ変換モジュールは、CAN準拠データを記述された第2のCAN準拠形式(例えば、CiA 425)からPACS準拠データに変換し得る。つまり、CAN準拠注入器通信バスからの(第1のCAN準拠形式での)CAN準拠データは、第2のデータ変換モジュールに伝送され得、次いで、第2のデータ変換モジュールが、このCAN準拠データを第1のCAN準拠形式(例えば、CAN2.0A)から第2のCAN準拠形式(例えば、CiA 425)に変換し得る。次いで、第2のCAN準拠形式でのCAN準拠データは、第3のデータ変換モジュールに伝送され得、次いで、第3のデータ変換モジュールが、このCAN準拠データを第2のCAN準拠形式からPACS準拠形式に変換し得る。そのような場合、CAN準拠注入器通信バスは、(第2のデータ変換モジュールを介して)第3のデータ変換モジュールと間接的に相互接続されるものとして特徴付けられ得る。
医療システムは、撮像システムおよび医療情報システムを利用し得、注入データ管理モジュールは、上記の第2のデータ変換モジュールを含むように構成され得る。第1のデータ変換モジュールは、(例えば、HL−7準拠形式で造影剤注入器システムから医療情報システムへ注入関連または造影剤投与データを提供するように)医療情報システムと動作可能に相互接続され得る。第2のデータ変換モジュールは、撮像システム(例えば、注入関連または造影剤投与データを1つのCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)から別のCAN準拠形式(例えば、CiA 425)に変換することによって、例えば、造影剤注入器システムから医療情報システムへ注入関連または造影剤投与データを提供するように)と動作可能に相互接続され得る。
注入データ管理モジュールは、第1および第2の通信ポートを含み得る。第1の通信ポートは、CAN準拠注入器通信バスから注入データ管理モジュールと動作可能に相互接続された医療情報システムへ、変換されたデータを提供するために使用され得る(例えば、変換されたデータは、第1の通信ポートを通して第1のデータ変換モジュールから出力され得、変換されたデータは、1つの第1の通信ポートを通して第2のデータ変換モジュールから第1のデータ変換モジュールへ出力され得、および変換されたデータは、別の第1の通信ポートを通して第1のデータ変換モジュールから出力され得る)。第2の通信ポートは、CAN準拠注入器通信バスから注入データ管理モジュールと動作可能に相互接続された医療情報システムへ、変換されたデータを提供するために使用され得る。
造影剤注入器システムは、第1の筐体(例えば、パワーパック)を含み得る。上記の第2のデータ変換モジュールは、この第1の筐体内に配置され得、第1の筐体と造影剤注入器システムのパワーヘッドとの間に通信リンク(例えば、適切な通信ケーブル等の有線通信リンク)があり得る。第1の構成では、第1および第2のデータ変換モジュールの各々は、記述された第1の筐体内に(例えば、パワーパック内に)配置される。この構成での第1の筐体は、(例えば、この第1の筐体の出力側に)任意の適切なタイプの第1および第2の通信ポートを含み得、第1の通信ポートは、第1のデータ変換モジュールと動作可能に相互接続され、第2の通信ポートは、第2のデータ変換モジュールと動作可能に相互接続される(例えば、変換されたデータは、第1の通信ポートを通して第1のデータ変換モジュールから伝送され得、変換されたデータは、第2の通信ポートを通して第2のデータ変換モジュールから伝送され得る)。この第1の構成の造影剤注入器システムが上記の医療システムによって利用される場合において、第1のデータ変換モジュールが、この第1の筐体の第1の通信ポートを通して医療情報システムと動作可能に相互接続され得る一方で、第2のデータ変換モジュールは、この第1の筐体の第2の通信ポートを通して撮像システムと動作可能に相互接続され得る。
別の構成では、第1のデータ変換モジュールは、記述された第1の筐体(例えば、パワーパック)内に位置しないが、第1の筐体は、依然として第2のデータ変換モジュールを含み得る。第1のデータ変換モジュールは、第1の筐体から完全に分離したユニットであり得る。この構成での第1の筐体は、依然として(例えば、第1の筐体の出力側で)任意の適切なタイプの第1および第2の通信ポートを利用し得、第1および第2の通信ポートの各々は、第2のデータ変換モジュールと動作可能に相互接続される(例えば、変換されたデータは、第1および第2の通信ポートの各々を通して第2のデータ変換モジュールから伝送され得る)。(例えば、この第1の筐体の出力側の)第1の通信ポートと第1のデータ変換モジュールとの間に任意の適切なタイプの通信リンク(例えば、適切な通信ケーブル等の有線通信リンク)があり得る。つまり、第2のデータ変換モジュールは、第1の通信ポートを通して第1のデータ変換モジュールと動作可能に相互接続され得る。この第2の構成の注入データ管理モジュールが医療システムによって利用される場合において、第1のデータ変換モジュールが、第2のデータ変換モジュールの第1の通信ポートを通して医療情報システムと動作可能に相互接続され得る(第2のデータ変換モジュールが、第1の通信ポートを通して、変換されたデータを第1のデータ変換モジュールに伝送することができ、次いで、第1のデータ変換モジュールが、医療情報システム等への提供のために、このデータをさらに変換することができるため)一方で、第2のデータ変換モジュールは、第2のデータ変換モジュールの第2の通信ポートを通して医療情報システムと動作可能に相互接続され得る。
上記の第2の構成での第1の筐体の第1および第2の通信ポートの各々は、共通CAN準拠形式(例えば、CiA 425)で、第2のデータ変換モジュールからCAN準拠データを受信し得る。つまり、第2のデータ変換モジュールによって変換されたCAN準拠データは、第2のデータ変換モジュールの第2の通信ポートを通して撮像システムに伝送され、また、第2のデータ変換モジュールの第1の通信ポートを通して第1のデータ変換モジュールに伝送され得る。次いで、第1のデータ変換モジュールは、(例えば、第1のデータ変換モジュールの第1の通信ポートを通した医療情報システムへの後続の提供のために)このCAN準拠データをHL−7準拠データに変換するであろう。
注入データ管理モジュールは、第1および第2の通信ノードを含むものとして特徴付けられ得る。第1の実施形態では、1)第1の通信ノードは、(例えば、上記で論議された第2のデータ変換モジュールを通して直接または間接的に)CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続され、2)一方向の通信のみが、第1の通信ノードを通してCAN準拠注入器通信バスと第2の通信ノードとの間で許可され(例えば、CAN準拠データが、CAN準拠注入器通信バスから第1のデータ変換モジュールへ、次いで、最終的に医療情報システムへ伝送され得るが、医療情報システムからのデータ/コマンドは、第1のデータ変換モジュールを通して、第1の通信ノードを通したCAN準拠注入器通信バスに送信されないであろう)、3)注入データ管理モジュールは、第2の通信ノードを通した双方向通信に適応する。第2の実施形態では、1)第1の通信ノードは、(例えば、上記で論議された第2のデータ変換モジュールを通して直接または間接的に)CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続され、2)注入データ管理モジュールは、第2の通信ノードに関してプル型データ転送構成である。第3の実施形態では、1)第1の通信ノードは、(例えば、上記で論議された第2のデータ変換モジュールを通して直接または間接的に)CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続され、2)注入データ管理モジュールは、第2の通信ノードを通して注入データ管理モジュールによって受信されるデータ要求に応答してのみ、データを第2の通信ノードに出力するように構成される。これら3つの実施形態の各々では、注入関連または造影剤投与データは、第1の通信ノードを通して第1のデータ変換モジュールに送信され得、注入データ管理モジュールは、(例えば、病院情報システムから)第2の通信ノードを通して注入関連または造影剤投与データの要求を受信し得、第1のデータ変換モジュールによって変換されるデータは、(例えば、病院情報システムへの提供のために)第2の通信ノードを通して利用可能にされ得る。
別の実施形態は、1)第1の通信ノードが、(例えば、上記で論議された第2のデータ変換モジュールを通して直接または間接的に)CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続され、2)第2の通信ノードが、任意の適切なタイプの医療情報システム(例えば、病院情報システム、電子医療記録システム)と動作可能に相互接続されるように構成されている、注入データ管理モジュールを有する。注入データ管理モジュールは、この場合、プッシュ型構成であるものとして特徴付けられ得、第1のデータ変換モジュールは、医療情報システムからデータの要求を最初に受信することなく、データが医療情報システムに伝送されることを可能にし得、および/またはそのように構成され得る。別の特徴化は、注入データ管理モジュールが、自動またはプログラムされた基準で、(第1のデータ変換モジュールによって以前に変換された)データを医療情報システムに伝送するように構成され得る。これらの場合の各々において、注入関連または造影剤投与データは、第1の通信ノードを通して第1のデータ変換モジュールに送信され得、次いで、第1のデータ変換モジュールは、このデータをHL−7準拠形式に変換し得、次いで、HL−7準拠データは、最終的に、第2の通信ノードを通して注入データ管理モジュールから医療情報システムに伝送され得る。
注入データ管理モジュールはまた、プッシュ/プル構成であり得る。注入データ管理モジュールは、データの要求の受信に応答して、医療情報システムへのデータの伝送に適応するように構成され得る(例えば、プル型データ伝送)。注入データ管理モジュールはまた、自動またはプログラムされた基準で、データを医療情報システムに伝送するように構成され得る(例えば、プッシュ型データ伝送)。
本発明の第6の側面は、造影剤注入器システム、撮像システム、第1のコンソール、造影剤貯蔵/分配ユニット、医療情報システム、および注入データ管理モジュールを含む、医療システムによって具現化される。造影剤注入器システムおよび撮像システムは、動作可能に相互接続される。第1のコンソールは、造影剤注入器システムおよび撮像システムのうちの少なくとも1つと動作可能に相互接続され、第1のディスプレイおよび第1のユーザ入力デバイスの両方を含む。造影剤貯蔵/分配ユニットは、その中に造影剤を有する、複数の造影剤容器を含み、各そのような造影剤容器は、データ記憶デバイス(例えば、RFデータタグ、バーコード)を組み込む。この点において、造影剤注入器システムは、少なくとも、造影剤注入器システムによって使用される造影剤を有する、造影剤容器のデータ記憶デバイスからデータを読み取るように動作可能である、読取機を含む。注入データ管理モジュールは、第1のデータ変換モジュールを含む。注入データ管理モジュールは、医療情報システムと造影剤注入器システムの注入器通信バスとの間に配置され、医療情報システムおよび注入器通信バスの各々と動作可能に相互接続される。
本発明の第7の側面は、造影剤注入器システム、撮像システム、第1のコンソール、造影剤貯蔵/分配ユニット、少なくとも1つの腎機能査定モジュール、医療情報システム、および注入データ管理モジュールを含む、医療システムによって具現化される。造影剤注入器システムおよび撮像システムは、動作可能に相互接続される。第1のコンソールは、造影剤注入器システムおよび撮像システムのうちの少なくとも1つと動作可能に相互接続され、第1のディスプレイおよび第1のユーザ入力デバイスの両方を含む。造影剤貯蔵/分配ユニットは、その中に造影剤を有する、複数の造影剤容器を含む。注入データ管理モジュールは、第1のデータ変換モジュールを含む。注入データ管理モジュールは、医療情報システムと造影剤注入器システムの注入器通信バスとの間に配置され、医療情報システムおよび注入器通信バスの各々と動作可能に相互接続される。
いくつかの特徴精緻化および追加の特徴が、本発明の上記の第6および第7の側面の各々に別個に適用可能である。これらの特徴精緻化および追加の特徴は、本発明の上記の第6および第7の側面の各々に関連して、個々に、または任意の組み合わせで、使用され得る。したがって、議論される以下の特徴の各々は、要求されないが、任意の他の特徴または第6および第7の側面の各々の特徴の組み合わせとともに使用され得る。
1つ以上のデータ読取機が、造影剤注入器システムによって利用され得、任意の適切な様式で造影剤注入器システムによって組み込まれ得る(例えば、注射器取付台において、造影剤注入器システムの別の部分と分離可能に接続される別個のユニット(例えば、ワンド)として)。そのようなデータ読取機は、任意の適切なタイプのデータ記憶デバイスからデータを読み取るために使用され得る(例えば、注射器または他の造影剤容器上のデータタグ、患者のリストバンド上のバーコード、医療関係者のバッジ上のデータタグ)。データ読取機は、RFID読取機等の電磁気デバイスの形態であり得る。
第1のデータ変換モジュールは、任意の適切な様式で医療システムによって組み込まれ得る。第1のデータ変換モジュールは、例えば、上記の第5の側面に従って、任意の適切な様式で造影剤注入器システムによって組み込むことができる。しかしながら、第1のデータ変換モジュールは、造影剤注入器システムおよび医療情報システムの各々から物理的に分離するように、医療システムによって組み込むことができる。第1のデータ変換モジュールは、注入器通信バスおよび医療情報システムの各々と(動作接続を介して)少なくとも一方向基準で通信するように構成され得る。
第1のデータ変換モジュールは、データを第1の形式(例えば、1つの形式)から第2の形式(例えば、異なる形式)に変換するように構成され得る。例えば、第1のデータ変換モジュールは、(例えば、注入器通信バスから直接または間接的に)第1の形式でデータを受信し得、第1のデータ変換モジュールから伝送されるデータは、(例えば、医療情報システムによる受信のために)第2の形式であり得る。一実施形態では、第1の形式は、CAN準拠(例えば、CAN 2.0A、CiA 425)であり、第2の形式は、HL−7準拠である。この点において、本発明の第6および第7の側面の各々は、本発明の第5の側面によって要求される特徴の組み合わせ、ならびに第5の側面に関連して上記で論議される精緻化および追加の特徴のうちのいずれかを組み込み得る。
注入データ管理モジュールは、単一のデータ変換モジュール(例えば、第1のデータ変換モジュール)を含み得る。複数のデータ変換モジュールが、注入データ管理モジュールによって利用され得る(例えば、第2のデータ変換モジュールおよび第3のデータ変換モジュールのうちの少なくとも1つとともに、第1のデータ変換モジュール)。注入データ管理モジュールの所与のデータ変換モジュールは、造影剤注入器システムからのデータを、異なる形式に、例えば、HL−7準拠形式に、またはPACS準拠形式(例えば、DICOM)に変換し得る。造影剤注入器システムからのデータは、CAN準拠データの形態であり得る。注入データ管理モジュールの所与のデータ変換モジュールは、(例えば、撮像システムへの提供のために)造影剤注入器システムからのデータを1つのCAN準拠形式から異なるCAN準拠形式に変換し得る。注入データ管理モジュールの所与のデータ変換モジュールは、造影剤注入器システムから受信されるデータをCAN準拠形式からHL−7準拠形式またはPACS準拠形式(例えば、DICOM)に変換し得る。複数のデータ変換モジュールが注入データ管理モジュールによって利用される場合において、各データ変換モジュールは、異なる形式に変換され得る(例えば、1つのデータ変換モジュールは、データをHL−7準拠形式に変換し得、別のデータ変換モジュールは、データをDICOM等のPACS準拠形式に変換し得る。一実施形態では、第1のデータ変換モジュールは、データをCAN準拠形式から非CAN準拠形式(例えば、HL−7またはDICOM)に変換する。
医療システムは、少なくとも1つの患者腎機能査定モジュールを含み得る。そのような腎機能査定モジュールは、造影剤注入器システムを使用して造影剤を患者に注入する(または造影剤を患者に投与する)前の少なくとも何らかの時点で、少なくとも1つの患者腎機能検査を提供するように構成され得、この造影剤は、造影剤貯蔵/分配ユニットによって提供または分配されている。一実施形態では、腎機能査定モジュールは、造影剤注入器システムによって組み込まれる(例えば、第1の腎機能査定モジュール)。この第1の腎機能査定モジュールは、造影剤注入器システムが造影剤を患者に注入する(または造影剤を患者に投与する)ように操作される前に、少なくとも1つの患者腎機能検査を提供するように構成され得る。したがって、本発明の第1の側面は、第6および第7の側面の各々によって利用され得る。
一実施形態では、腎機能査定モジュールは、造影剤貯蔵/分配ユニットによって組み込まれる(例えば、第2の腎機能査定モジュール)。この第2の腎機能査定モジュールは、(造影剤注入器システムによって使用するために)造影剤貯蔵/分配ユニットから任意の造影剤容器を解放する前に、少なくとも1つの患者腎機能検査を提供するように構成され得る。したがって、本発明の第3の側面は、第6および第7の側面の各々によって利用され得る。
医療システムは、少なくとも1つのデータ記憶機構を含み得る。このデータ記憶機構は、複数の造影剤タイプ、および各造影剤タイプの対応する閾値腎機能を記憶し得る。したがって、本発明の第2の側面は、第6および第7の側面の各々によって利用され得る。
いくつかの特徴精緻化および追加の特徴が、本発明の上記の第5、第6、および第7の側面の各々に別個に適用可能である。これらの特徴精緻化および追加の特徴は、本発明の上記の第5、第6、および第7の側面の各々に関連して、個々に、または任意の組み合わせで、使用され得る。したがって、議論される以下の特徴の各々は、要求されないが、任意の他の特徴または第5、第6、および第7の側面の各々の特徴の組み合わせとともに使用され得る。
第5、第6、および第7の側面に関連して説明される任意の医療情報システムは、任意の適切なタイプおよび/または構成であり得る。例えば、そのような医療情報システムは、病院または健康管理情報システム(HIS)、放射線情報システム(RIS)、薬局情報システム(PIS)、病院管理システム(HMS)等の形態であり得る。各そのような医療情報システムは、1つ以上のコンピュータ、1つ以上のユーザ/データ入力デバイス、1つ以上のデータ記憶デバイスまたはシステム等を含み得、任意の適切な様式で(例えば、ローカルエリアネットワーク、インターネット、広域ネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせ等の任意の適切なタイプの1つ以上のネットワークを使用して)配列および/または分散され得る。
本発明の上記の第5、第6、および第7の側面のうちのいずれか1つ以上を利用する、任意の医療システムは、複数のデータフィールドを有するデータ構造を利用し得る。例えば、医療情報システムは、そのようなデータ構造を利用し得る。このデータ構造のための代表的なデータフィールドは、1)患者情報、2)医師情報、3)撮像手技情報、4)処方された造影剤の情報(例えば、患者に注入または投与するために処方された造影剤についての情報)、5)分配された造影剤の情報(例えば、造影剤注入器システムによる後続の使用のために造影剤貯蔵/分配ユニットによって提供または分配された造影剤についての情報)、および6)投与された造影剤の情報(例えば、造影剤注入器システムによって注入または投与された造影剤についての情報)のうちの1つ以上を対象とする1つ以上のフィールドを含む。これらのフィールドの各々の中のデータは、このデータ構造のためのデータ記録(例えば、上記のデータフィールドのうちの1つ以上に対するデータを有するデータ記録)を定義するように、任意の適切な様式でリンクされ得る。
処方された造影剤のデータ(例えば、患者に注入するために処方された造影剤の体積、患者に注入するために処方された造影剤の濃度、患者に注入するために処方された造影剤の流量)、および分配された造影剤のデータ(例えば、患者への後続の注入のために造影剤貯蔵/分配ユニットから分配された造影剤の体積、患者への後続の注入のために造影剤貯蔵/分配ユニットから分配された造影剤の濃度)、および投与された造影剤のデータ(例えば、造影剤注入器システムによって実際に患者に注入または投与された造影剤の体積、造影剤注入器システムによって実際に患者に注入または投与された造影剤の濃度、造影剤注入器システムによって実際に患者に注入または投与された流量)は、医療システムのデータ構造の中に記憶され得る。限定ではないが、造影剤の商標名、造影剤の製造業者、造影剤のロット番号、造影剤の使用期限、および造影剤の製造日を含む、処方、分配、および/または投与された造影剤に関する追加のデータは、医療システムのデータ構造の中に記憶され得る。本明細書で説明される、処方された造影剤のデータ、分配された造影剤のデータ、および投与された造影剤のデータは、本発明の目的で、注入関連または造影剤投与データとして特徴付けられ得る。処方された造影剤のデータ、分配された造影剤のデータ、および投与された造影剤のデータの各々は、任意の適切な目的で使用され得る。例えば、処方された造影剤のデータ、分配された造影剤のデータ、および/または投与された造影剤のデータは、電子医療記録、在庫追跡システム、医療費請求システム、撮像、薬局、研究室、または放射線システム等によって利用され得る。
注入データ管理モジュールは、少なくとも1つのデータ変換モジュール(例えば、説明された第1のデータ変換モジュール)を利用し得る。そのような注入データ管理モジュールは、本明細書で説明されるような第2のデータ変換モジュールおよび第3のデータ変換モジュールのうちの少なくとも1つを含み得、または含まなくてもよい。注入データ管理モジュールの1つ以上のデータ変換モジュールは、共通の筐体の中に、または単一のユニットの中に配置することができる。注入データ管理モジュールの1つ以上のデータ変換モジュールは、共通の筐体の中に、または単一のユニットの中に配置することができ、注入データ管理モジュールの1つ以上のデータ変換モジュールの各々は、別個の筐体またはユニットの中に配置することができ、あるいは両方である。
注入データ管理モジュールは、データ処理モジュールまたはユニットを利用し得る。データ処理モジュールは、注入データ管理モジュールによって使用される1つ以上のデータ変換モジュールとともに共通のユニットの中に配置することができる。データ処理モジュールはまた、注入データ管理モジュールによって使用される各データ変換モジュールに関連して、別個のユニットの中に配置することもできる。
1つ以上のプロセッサが、1つ以上の医療情報システム(例えば、HIS、RIS、電子医療記録システム)から注入データ管理モジュールによって受信される造影剤投与データの要求を処理するため、注入データ管理モジュールから1つ以上の医療システムへのデータの伝送を促進するため、注入データ管理モジュールについての情報を記憶するため、または注入データ管理モジュールによって提供される任意の他の機能性のために、注入データ管理モジュール(例えば、そのデータ処理モジュール)によって使用され得る。
注入データ管理モジュールは、1つまたは複数の任意の適切なタイプおよび任意の適切なアーキテクチャの適切なデータ記憶システム(例えば、1つまたは複数の任意の適切なタイプのメモリ、1つ以上のデータ記憶デバイス)を含み得る。注入データ管理モジュールは、(例えば、第1のデータ変換モジュールに関連して、任意の第2のデータ変換モジュールに関連して、および/または任意の第3のデータ変換モジュールに関連して)プッシュ型データ伝送構成、プル型データ伝送構成、またはプッシュ/プル型データ伝送構成を使用し得る。一実施形態では、データ処理モジュールおよびデータ記憶システムは、共通のユニットの中に配置される。各データ変換モジュールからの変換されたデータは、データ記憶システムに伝送され得る(所与のデータ変換モジュールがデータ処理モジュールおよびデータ記憶システムと同一のユニット内に含まれていようと、または所与のデータ変換モジュールがデータ処理モジュールおよびデータ記憶システムから物理的に分離したユニットの中にあろうと)。1つ以上の医療情報システムは、注入データ管理モジュールのデータ記憶システムから1つ以上の医療情報システムへのデータの伝送の関連を含んで、データ処理モジュールと通信し得る。
ユーザインターフェース(例えば、任意の適切なタイプの少なくとも1つのユーザ入力デバイス、ディスプレイ、または両方)が、注入データ管理モジュールと動作可能に相互接続され得る。そのようなユーザインターフェースは、データ処理モジュール、データ記憶システム、各データ変換モジュール、またはそれらの任意の組み合わせと通信するために使用され得る。注入データ管理モジュールは、データを1つの形式から別の形式に変換すること、データを注入データ管理モジュール上に記憶すること、注入データ管理モジュールからデータを伝送すること、データの要求を処理すること、および/または1つ以上の医療システム(例えば、医療情報システム)と通信することにおいて使用するためのソフトウェアを利用し得る。注入データ管理モジュールは、ソフトウェア更新が注入データ管理モジュールにダウンロードされること/注入データ管理モジュール上にインストールされることを可能にする、少なくとも1つの通信ポートを含む、任意の適切なタイプの1つ以上の通信ポート(例えば、ソフトウェア更新がインターネットから注入データ管理モジュールにダウンロードされることを可能にするためのイーサネット(登録商標)ポート)を含み得る。注入データ管理モジュールは、医療システムのサブシステムの各医療情報システムと通信するために別個の通信ポートを使用することができる。注入データ管理モジュールは、そのデータ記憶システム上に記憶された各データ形式用の別個の通信ポート(例えば、撮像システムとの通信のための、例えば、HL−7準拠データ用の別個の通信ポート、PACS準拠データ用の別個の通信ポート、CAN準拠データ用の別個の通信ポート)を有することができる。
造影剤注入器システムは、撮像システムと併せて使用され得る。そのような撮像システム(例えば、スキャナおよび遠隔コンソール)は、任意の適切な撮像技術(例えば、コンピュータ断層撮影またはCT撮像、磁気共鳴画像診断またはMRI、単一光子放射コンピュータ断層撮影またはSPECT撮像、陽電子放射断層撮影またはPET撮像、X線撮像、血管造影撮像、光学撮像、超音波撮像)を使用し得る。
造影剤注入器システムは、第1のコンソール(例えば、遠隔コンソール)を利用し得る。第1のコンソールは、任意の適切なタイプであり得(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ)、1つ以上のディスプレイまたはモニタ、1つ以上のプロセッサ、任意の適切なタイプの1つ以上のデータまたはユーザ入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ジョイスティック、トラックボール)、任意の適切なタイプ/構成のメモリ、任意の適切なタイプの1つ以上のデータ記憶デバイス(例えば、ハードドライブ、フラッシュドライブ)、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。第1のコンソールは、(例えば、撮像室内の)造影剤注入器システムのパワーヘッドとは異なる室内(例えば、制御室)に位置し得るが、第1のコンソールは、(例えば、撮像室内の)そのようなパワーヘッドと同一の室内に位置することができる。第1のコンソールは、パワーヘッドのみと動作可能に相互接続され得、または遠隔コンソールは、パワーヘッドおよび撮像システムの両方と動作可能に相互接続することができる。この場合の第1のコンソールは、造影剤注入器システムおよび撮像システム用の共有コンソールであり得、第1のコンソールは、実際には造影剤注入器システム用のコンソールであり得(しかし、撮像システムの少なくともある側面と通信する、および/または側面を制御するように構成される)、または第1のコンソールは、実際には撮像システム用のコンソールであり得る(しかし、造影剤注入器システムの少なくともある側面と通信する、および/または側面を制御するように構成される)。
いくつかの特徴精緻化および追加の特徴が、本発明の上記の第1、第2、第3、第4、第5、第6、および第7の側面の各々に別個に適用可能である。これらの特徴精緻化および追加の特徴は、前述の側面の各々に関連して、個々に、または任意の組み合わせで使用され得る。「単数形」文脈等に限定されることが意図される、本発明の任意の他の種々の側面の任意の特徴は、「only(唯一の)」、「single(単一の)」、「limited to(限定される)」等の用語によって、本明細書に明確に記載されるであろう。単に、一般に受け入れられている先行詞の慣例に従う、特徴の導入は、対応する特徴を単数形に限定するものではない(例えば、自動注入器が、「注射器」単独を含むことを示すことは、自動注入器が、単一の注射器のみを含むことを意味するものではない)。さらに、「at least one(少なくとも1つ)」等の語句の任意の不使用もまた、対応する特徴を単数形に限定するものではない(例えば、自動注入器が、「注射器」単独を含むことを示すことは、自動注入器が、単一の注射器のみを含むことを意味するものではない)。特定の特徴と関連した語句「at least generally(少なくとも概して)」等の使用は、対応する特性および実体のないその変形例を包含する(例えば、注射筒が、少なくとも概して、円筒形であることを示すことは、円筒形である注射筒を包含する)。最後に、語句「in one embodiment(一実施形態では)」と併せた特徴の参照は、特徴の使用を単一の実施形態に限定するものではない。
本発明の種々の側面のいずれかによって利用され得る、任意のモジュール、プロトコル、論理等は、限定ではないが、任意の適切なソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアにおいて、1つ以上のプラットフォームを使用して、1つ以上のプロセッサを使用して、任意の適切なタイプのメモリを使用して、任意の適切なタイプの任意の単一のコンピュータまたは任意の適切なタイプの複数のコンピュータを使用して等、任意の適切な様式で実装され、任意の適切な様式で相互接続され、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。任意のそのようなモジュール、プロトコル、論理等は、任意の適切な様式で相互接続される(例えば、任意のタイプのネットワークまたはネットワークの組み合わせを介して)、任意の単一の場所または複数の場所に実装され得る。
流体放出を提供するために利用され得る、任意の自動注入器は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプであり得る。任意のそのような自動注入器は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプの1つ以上の注射器プランジャ駆動体を利用し得、その場合、各そのような注射器プランジャ駆動体は、少なくとも双方向移動が可能であって(例えば、流体を放出するための第1の方向における移動、流体の充填および/または引き込みに適応するための、および/または後続流体放出動作のための位置に戻るような第2の方向における移動)、各そのような注射器プランジャ駆動体は、注射器プランジャを少なくとも1つの方向に前進させることが可能であるように(例えば、流体を放出するため)任意の適切な様式でその対応する注射器プランジャと相互作用し得る(例えば、機械的接触によって、適切な連結によって(機械的または別様に))。各注射器プランジャ駆動体は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプの1つ以上の駆動源を利用し得る。複数の駆動源出力は、単一の注射器プランジャを所与の時に前進させるように、任意の適切な様式で組み合わせられ得る。1つ以上の駆動源は、単一の注射器プランジャ駆動体に専用であり得、1つ以上の駆動源は、複数の注射器プランジャ駆動体に関連付けられ得(例えば、1つの注射器プランジャから別の注射器プランジャに出力を変更するようなソートの伝送を組み込む)、またはそれらの組み合わせであり得る。代表的な駆動源形態は、ブラシ付きまたはブラシレス電気モータ、油圧モータ、空気圧モータ、圧電モータ、またはステッピングモータを含む。
任意のそのような自動注入器は、限定ではないが、任意の適切な医療撮像用途(例えば、コンピュータ断層撮影またはCT撮像、磁気共鳴画像診断またはMRI、単一光子放射コンピュータ断層撮影またはSPECT撮像、陽電子放射断層撮影またはPET撮像、X線撮像、血管造影撮像、光学撮像、超音波撮像)、および/または任意の適切な医療診断および/または治療用途(例えば、化学療法の注入、疼痛管理等)を含む、1つ以上の医用流体の送達が所望される、任意の適切な用途のために使用され得る。任意のそのような自動注入器は、適切な撮像システム(例えば、CTまたはMRスキャナ)等の任意の構成要素または構成要素の組み合わせと併せて、使用され得る。例えば、情報(例えば、走査遅延情報、注入開始信号、注入速度)を、任意のそのような自動注入器と1つ以上の他の構成要素との間で伝達することができる。
任意の適切な数の注射器が、任意の適切な様式で(例えば、分離可能に、正面装填、背面装填、側面装填)任意のそのような自動注入器とともに使用され得、任意の適切な医用流体が、任意のそのような自動注入器の所与の注射器から放出され得(例えば、造影剤、治療流体、放射性医薬品、生理食塩水、およびそれらの任意の組み合わせ)、任意の適切な流体が、任意の適切な様式で(例えば、連続して、同時に)、複数の注射器自動注入器構成から放出され得、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。一実施形態では、自動注入器の動作によって注射器から放出される流体は、導管(例えば、医療管類セット)の中へ向けられ、その場合、この導管は、任意の適切な様式で注射器と流動的に相互接続され、流体を所望の場所に(例えば、注入のために患者に挿入されるカテーテルに)向ける。複数の注射器が、(例えば、単一の注入部位への提供のために)共通導管内に放出し得、または1つの注射器が、(例えば、1つの注入部位への提供のために)1つの導管内に放出し得る一方で、別の注射器は、(例えば、異なる注入部位への提供のために)異なる導管内に放出し得る。一実施形態では、各注射器は、注射筒と、注射筒内に配置され、および注射筒に対して移動可能である、プランジャとを含む。このプランジャは、注射器プランジャ駆動アセンブリが、少なくとも1つの方向、および可能性として、2つの異なる反対方向に、プランジャを前進させることが可能であるように、自動注入器の注射器プランジャ駆動アセンブリと界面接合し得る。
本明細書で使用されるように、用語「分離可能に相互接続される」とは、構成要素間の関係を説明しており、その場合、構成要素は、相互接続されるが、互から分離される能力を維持し、分離後に、構成要素の各々が、使用可能な状態のままである。例えば、「パワーヘッドと分離可能に相互接続されている自動注入注射器」とは、自動注入注射器がパワーヘッドから分離されることを可能にする様式で自動注入注射器が現在、パワーヘッドに相互接続されている状態を説明する。さらに、そのような分離後に、自動注入注射器およびパワーヘッドは両方とも、相互(または、別の構成要素)と(例えば、分離可能に)相互接続される能力を維持する。
実施形態において、本発明は、例えば、下記の項目を提供する。
(項目1)
造影剤注入器システムであって、前記造影剤注入器システムは、
パワーヘッドであって、
筐体と、
軸に沿って移動するように設計されるモータ付き駆動ラムであって、前記モータ付き駆動ラムの少なくとも一部は、前記筐体内に位置する、モータ付き駆動ラムと、
前記筐体に対して注射筒を少なくとも実質的に固定するように設計されている注射器取付台であって、前記駆動ラムは、前記注射筒内で、およびそれに対して注射器のプランジャを移動させることができる、注射器取付台と
を備えている、パワーヘッドと、
前記パワーヘッドと通信している第1のコンソールであって、前記第1のコンソールは、第1のディスプレイを備え、前記第1のコンソールは、注入パラメータをプログラムするためにユーザによって利用されることができる、第1のコンソールと、
CAN準拠注入器通信バスを備えている自動注入器制御モジュールと、
前記CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続されている第1のデータ変換モジュールであって、前記第1のデータ変換モジュールは、前記CAN準拠注入器通信バスからのCAN準拠データをHL−7準拠データに変換するように構成されている、第1のデータ変換モジュールと
を備えている、造影剤注入器システム。
(項目2)
前記CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続されている第2のデータ変換モジュールをさらに備え、前記第2のデータ変換モジュールは、前記CAN準拠注入器通信バスからのCAN準拠データを、第1のCAN準拠形式から第2のCAN準拠形式に変換するように構成されている、項目1に記載の造影剤注入器システム。
(項目3)
前記第2のCAN準拠形式は、CiA 425を備えている、項目2に記載の造影剤注入器システム。
(項目4)
前記第1および第2のデータ変換モジュールは、並列に接続されている、項目2〜3のいずれか一項に記載の造影剤注入器システム。
(項目5)
前記第1のデータ変換モジュールは、データを前記第1のCAN準拠形式から前記HL−7準拠データに変換する、項目2〜4のいずれか一項に記載の造影剤注入器システム。
(項目6)
前記第1および第2のデータ変換モジュールは、直列に接続されている、項目2〜3のいずれか一項に記載の造影剤注入器システム。
(項目7)
前記第1のデータ変換モジュールは、データを前記第2のCAN準拠形式から前記HL−7準拠データに変換する、項目2〜3および6のいずれか一項に記載の造影剤注入器システム。
(項目8)
撮像システムと、医療情報システムと、項目2〜7のいずれか一項に記載の造影剤注入器システムとを備えている医療データ管理システムであって、前記第1のデータ変換モジュールは、前記医療情報システムと動作可能に相互接続され、前記第2のデータ変換モジュールは、前記撮像システムと動作可能に相互接続されている、医療データ管理システム。
(項目9)
前記医療情報システムは、病院情報システムを備えている、項目8に記載の医療データ管理システム。
(項目10)
第1の筐体であって、前記第2のデータ変換モジュールは、前記第1の筐体内に配置されている、第1の筐体と、
前記第2のデータ変換モジュールと前記パワーヘッドとの間の通信リンクと
をさらに備えている、項目2〜3のいずれか一項に記載の造影剤注入器システム。
(項目11)
前記第1のデータ変換モジュールは、前記第1の筐体内に配置されている、項目10に記載の造影剤注入器システム。
(項目12)
前記第1の筐体は、第1および第2の通信ポートを備え、前記第1の通信ポートは、前記第1のデータ変換モジュールと動作可能に相互接続され、前記第2の通信ポートは、前記第2のデータ変換モジュールと動作可能に相互接続されている、項目11に記載の造影剤注入器システム。
(項目13)
撮像システムと、医療情報システムと、項目12に記載の造影剤注入器システムとを備えている医療システムであって、前記第1のデータ変換モジュールは、前記第1の通信ポートを通して前記医療情報システムと動作可能に相互接続され、前記第2のデータ変換モジュールは、前記第2の通信ポートを通して前記撮像システムと動作可能に相互接続されている、医療システム。
(項目14)
前記医療情報システムは、病院情報システムを備えている、項目13に記載の医療システム。
(項目15)
前記第1のデータ変換モジュールは、前記第1の筐体の外側に位置し、前記第1の筐体は、各々が前記第2のデータ変換モジュールと動作可能に相互接続されている第1および第2の通信ポートを備え、前記第1のデータ変換モジュールは、第1の通信ポートを通して前記第2のデータ変換モジュールと動作可能に相互接続されている、項目10に記載の造影剤注入器システム。
(項目16)
前記第1の通信ポートと前記第1のデータ変換モジュールとの間に有線通信リンクをさらに備えている、項目15に記載の造影剤注入器システム。
(項目17)
撮像システムと、医療情報システムと、項目15〜16のいずれか一項に記載の造影剤注入器システムとを備えている医療システムであって、前記医療情報システムは、前記第1のデータ変換モジュールを通して前記第2のデータ変換モジュールの前記第1の通信ポートと動作可能に相互接続され、前記第2のデータ変換モジュールは、前記第2の通信ポートを通して前記撮像システムと動作可能に相互接続されている、医療システム。
(項目18)
前記第1のデータ変換モジュールは、第1および第2の通信ノードを備え、前記第1の通信ノードは、前記CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続され、前記第1の通信ノードを通した前記CAN準拠注入器通信バスと前記第2の通信ノードとの間の一方向通信のみがあり、前記第1のデータ変換モジュールは、前記第2の通信ノードを通した双方向通信に適応する、項目1〜7、10〜12、15、および16のいずれか一項に記載の造影剤注入器システム。
(項目19)
前記第1のデータ変換モジュールは、第1および第2の通信ノードを備え、前記第1の通信ノードは、前記CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続され、前記第1のデータ変換モジュールは、前記第2の通信ノードに関してプル型データ転送構成を備えている、項目1〜7、10〜12、15、16、および18のいずれか一項に記載の造影剤注入器システム。
(項目20)
前記第1のデータ変換モジュールは、第1および第2の通信ノードを備え、前記第1の通信ノードは、前記CAN準拠注入器通信バスと動作可能に相互接続され、前記第1のデータ変換モジュールは、前記第2の通信ノードを通して前記第1のデータ変換モジュールによって受信されるデータ要求に応答してのみ、データを前記第2の通信ノードに出力するように構成されている、項目1〜7、10〜12、15、16、18、および19のいずれか一項に記載の造影剤注入器システム。
(項目21)
医療情報システムと、項目18〜20のいずれか一項に記載の造影剤注入器システムとを備えている医療システムであって、前記第1のデータ変換モジュールは、前記第2の通信ノードを通して前記医療情報システムと動作可能に相互接続されている、医療システム。
(項目22)
前記医療情報システムは、病院情報システムを備えている、項目21に記載の医療システム。
(項目23)
医療システムであって、前記医療システムは、
読取機および注入器通信バスを備えている造影剤注入器システムと、
前記造影剤注入器システムと動作可能に相互接続されている撮像システムと、
第1のディスプレイおよび第1のユーザ入力デバイスを備えている第1のコンソールであって、前記第1のコンソールは、前記造影剤注入器システムおよび前記撮像システムのうちの少なくとも1つと動作可能に相互接続されている、第1のコンソールと、
複数の造影剤容器を備えている造影剤貯蔵/分配ユニットであって、各造影剤容器は、データ記憶デバイスを備え、前記読取機は、前記造影剤注入器システムによって使用される造影剤を有する対応する前記造影剤容器の前記データ記憶デバイスからデータを少なくとも読み取るように動作可能である、造影剤貯蔵/分配ユニットと、
医療情報システムと、
第1のデータ変換モジュールを備えている注入データ管理モジュールであって、前記注入データ管理モジュールは、前記注入器通信バスと前記医療情報システムとの間に配置され、それらの各々と動作可能に相互接続されている、注入データ管理モジュールと
を備えている、医療システム。
(項目24)
少なくとも1つの腎機能査定モジュールをさらに備えている、項目23に記載の医療システム。
(項目25)
医療システムであって、前記医療システムは、
注入器通信バスを備えている造影剤注入器システムと、
前記造影剤注入器システムと動作可能に相互接続されている撮像システムと、
第1のディスプレイおよび第1のユーザ入力デバイスを備えている第1のコンソールであって、前記第1のコンソールは、前記造影剤注入器システムおよび前記撮像システムのうちの少なくとも1つと動作可能に相互接続されている、第1のコンソールと、
複数の造影剤容器を備えている造影剤貯蔵/分配ユニットと、
少なくとも1つの腎機能査定モジュールと、
医療情報システムと、
第1のデータ変換モジュールを備えている注入データ管理モジュールであって、前記注入データ管理モジュールは、前記注入器通信バスと前記医療情報システムとの間に配置され、それらの各々と動作可能に相互接続されている、注入データ管理モジュールと
を備えている、医療システム。
(項目26)
前記造影剤注入器システムは、データ読取機をさらに備え、前記造影剤貯蔵/分配ユニットの各造影剤容器は、データ記憶デバイスを備え、前記データ読取機は、前記造影剤注入器システムによって使用される造影剤を有する対応する前記造影剤容器の前記データ記憶デバイスからデータを少なくとも読み取るように動作可能である、項目25に記載の医療システム。
(項目27)
前記第1のデータ変換モジュールは、データを1つの形式から異なる形式に変換するように構成されている、項目23〜26のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目28)
前記第1のデータ変換モジュールは、データを第1の形式から第2の形式に変換するように構成され、前記第1の形式のデータは、前記注入器通信バスからのデータに少なくとも基づき、前記第2の形式のデータは、前記第1のデータ変換モジュールから前記医療情報システムに伝送される、項目23〜27のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目29)
前記第1の形式は、CAN準拠であり、前記第2の形式は、HL−7準拠である、項目28に記載の医療システム。
(項目30)
前記第1の形式は、CAN 2.0Aである、項目29に記載の医療システム。
(項目31)
前記第1の形式は、CiA 425である、項目29に記載の医療システム。
(項目32)
前記少なくとも1つの腎機能査定モジュールは、前記造影剤注入器システムを使用して造影剤を患者に注入する前に、少なくとも1つの患者腎機能検査を提供するように構成され、前記造影剤は、前記造影剤貯蔵/分配ユニットによって提供される、項目24〜31のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目33)
前記造影剤注入器システムは、第1の腎機能査定モジュールを備え、前記少なくとも1つの患者腎機能査定モジュールは、前記第1の腎機能査定モジュールを備えている、項目24〜32のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目34)
前記第1の腎機能査定モジュールは、前記造影剤注入器システムが造影剤を患者に注入するように動作される前に、少なくとも1つの患者腎機能検査を提供するように構成されている、項目33に記載の医療システム。
(項目35)
前記第1の腎機能査定モジュールは、前記造影剤注入器システムが患者のためのプログラムされた注入を進めることができる前に、入力を要求するように構成され、前記入力は、患者腎機能が検査されたことの確認である、項目33〜34のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目36)
前記第1の腎機能査定モジュールは、撮像される患者についての腎機能情報の入力のために、前記第1のディスプレイ上でプロンプトを発行するように構成されているプロンプト論理を備えている、項目33〜35のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目37)
前記第1の腎機能査定モジュールは、閾値腎機能データを患者腎機能データと比較するように構成されている比較論理を備えている、項目33〜36のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目38)
前記造影剤貯蔵/分配ユニットは、第2の腎機能査定モジュールをさらに備え、前記少なくとも1つの腎機能査定モジュールは、前記第2の腎機能査定モジュールを備えている、項目24〜37のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目39)
前記第2の腎機能査定モジュールは、前記造影剤貯蔵/分配ユニットから任意の前記造影剤容器を解放する前に、少なくとも1つの患者腎機能検査を提供するように構成されている、項目38に記載の医療システム。
(項目40)
前記造影剤貯蔵/分配ユニットは、第2のディスプレイと、第2のユーザ入力デバイスとを備えている、項目38〜39のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目41)
前記第2の腎機能査定モジュールは、前記造影剤貯蔵/分配ユニットが任意の前記造影剤容器を分配するであろう前に、前記第2のユーザ入力デバイスを通して入力を要求するように構成され、前記入力は、患者腎機能が検査されたことの確認である、項目40に記載の医療システム。
(項目42)
前記第2の腎機能査定モジュールは、前記造影剤貯蔵/分配ユニットが任意の前記造影剤容器を分配するであろう前に、前記第2のユーザ入力デバイスを通して入力を要求するように構成され、前記入力は、患者腎機能が前記造影剤貯蔵/分配ユニットから分配される造影剤の閾値腎機能に従うことを決定されていることの確認である、項目40〜41のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目43)
前記造影剤貯蔵/分配ユニットは、前記医療情報システムと動作可能に相互接続されている、項目42に記載の医療システム。
(項目44)
前記第2の腎機能査定モジュールは、コンパレータを備え、前記造影剤貯蔵/分配ユニットが任意の前記造影剤容器を分配するであろう前に、第1、第2、および第3の入力を要求するように構成され、前記第1の入力は、造影剤タイプであり、前記第2の入力は、前記第1の入力に関連付けられている閾値腎機能であり、前記第3の入力は、患者腎機能データであり、前記造影剤貯蔵/分配ユニットは、前記第2の入力が前記第3の入力に従うことを前記コンパレータが決定した場合、第1の前記造影剤容器を分配するであろう、項目38〜43のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目45)
前記患者腎機能データは、前記医療情報システムから読み出される、項目44に記載の医療システム。
(項目46)
前記患者腎機能データは、前記造影剤貯蔵/分配ユニットに手動で入力される、項目44に記載の医療システム。
(項目47)
複数の造影剤タイプおよび複数の閾値腎機能を備えているデータ記憶機構をさらに備え、各造影剤タイプは、対応する前記閾値腎機能に関連付けられている、項目24〜46のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目48)
前記データ記憶機構は、前記造影剤注入器システムと動作可能に相互接続されている、項目47に記載の医療システム。
(項目49)
前記データ記憶機構は、前記造影剤貯蔵/分配ユニットと動作可能に相互接続されている、項目47〜48のいずれか一項に記載の医療システム。
(項目50)
前記医療情報システムは、病院情報システム、健康管理情報システム、放射線情報システム、薬局情報システム、病院管理システム、またはそれらの任意の組み合わせから成る群より選択される、項目23〜49のいずれか一項に記載の医療システム。
図1Aは、パワーヘッド212を有する、自動注入器の210一実施形態の概略図を表す。1つ以上のグラフィカルユーザインターフェースまたはGUI211は、パワーヘッド212に関連付けられ得る。各GUI211は、1)任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプであり得、2)任意の適切な様式でパワーヘッド212と動作可能に相互接続され得、3)任意の適切な場所に配置され得、4)以下の機能:自動注入器210の動作の1つ以上の側面の制御、自動注入器210の動作に関連付けられた1つ以上のパラメータの入力/編集、および適切な情報(例えば、自動注入器210の動作に関連付けられた)の表示のうちの1つまたは任意の組み合わせを提供するように構成され得、あるいは、5)前述の任意の組み合わせであり得る。任意の適切な数のGUI211が、利用され得る。一実施形態では、自動注入器210は、パワーヘッド212と別個であるが、それと通信する、コンソールによって組み込まれているGUI211を含む。別の実施形態では、自動注入器210は、パワーヘッド212の一部であるGUI211を含む。さらに別の実施形態では、自動注入器210は、パワーヘッド212と通信する別個のコンソール上の1つのGUI211を利用し、また、パワーヘッド212上にある別のGUI211も利用する。各GUI211は、同一機能性または一式の機能性を提供することができ、あるいはGUI211は、そのそれぞれの機能性に関連して、少なくともいくつかの点で異なり得る。
注射器228は、このパワーヘッド212上に配置され得、設置されると、自動注入器210の一部と見なされ得る。いくつかの注入手技は、比較的高い圧力が注射器228内で生成されることをもたらし得る。この点において、圧力外被226内に注射器228を配置することが望ましくあり得る。圧力外被226は、典型的には、一部として、または注射器228をパワーヘッド212上に設置した後、注射器228をその中に配置されることを可能にする様式でパワーヘッド212に関連付けられる。種々の注射器228が、複数の注入手技のために、圧力外被226内に位置付けられ、そこから除去される場合、同じ圧力外被226が、典型的には、パワーヘッド212に関連付けられたままであろう。自動注入器210は、自動注入器210が、低圧力注入のために構成/利用される場合、および/または自動注入器210とともに使用される注射器228が、圧力外被226によって提供される追加の支持なしに高圧力注入に耐えるために十分な耐久性がある場合、圧力外被226を排除し得る。注射器228から放出される流体は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプの導管238内に向けられ得、導管238は、任意の適切な様式で注射器228と流動的に相互接続され、任意の適切な場所に(例えば、患者に)流体を向け得る。
パワーヘッド212は、注射器228(例えば、そのプランジャ232)と相互作用(例えば、界面接合)し、注射器228から流体を放出する、注射器プランジャ駆動アセンブリまたは注射器プランジャ駆動体214を含む。この注射器プランジャ駆動アセンブリ214は、駆動出力218(例えば、回転可能駆動ネジ)に動力を供給する、駆動源216(例えば、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプのモータ、随意の伝動装置等)を含む。ラム220は、駆動出力218によって、適切な経路(例えば、軸方向)に沿って、前進させられ得る。ラム220は、後述される様式で注射器228の対応する部分と相互作用または界面接合するための連結器222を含み得る。
注射器228は、注射筒230内に移動可能に配置されているプランジャまたはピストン232を含む(例えば、両矢印Bと合致する軸に沿った軸方向往復運動のため)。プランジャ232は、連結器234を含み得る。この注射器プランジャ連結器234は、ラム連結器222と相互作用または界面接合し、注射器プランジャ駆動アセンブリ214が、注射筒230内で注射器プランジャ232を後退させることを可能にし得る。注射器プランジャ連結器234は、ヘッドまたはボタン236bと一緒の、注射器プランジャ232の本体から延在するシャフト236aの形態であり得る。しかしながら、注射器プランジャ連結器234は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプであり得る。
概して、自動注入器210の注射器プランジャ駆動アセンブリ214は、(例えば、対応する注射器228から流体を放出するため)少なくとも1つの方向に、(注射筒230に対して)注射器プランジャ232を移動または前進させることが可能であるように、任意の適切な様式で(例えば、機械的接触によって、適切な連結によって(機械的または別様に))、注射器228の注射器プランジャ232と相互作用し得る。すなわち、注射器プランジャ駆動アセンブリ214は、(例えば、同じ駆動源216の動作を介して)双方向運動が可能であり得るが、自動注入器210は、注射器プランジャ駆動アセンブリ214の動作が、実際には、自動注入器210によって使用される各注射器プランジャ232のみを一方向のみに移動させるように構成され得る。しかしながら、注射器プランジャ駆動アセンブリ214は、2つの異なる方向の各々に(例えば、共通軸方向経路に沿った異なる方向に)、各そのような注射器プランジャ232を移動させることが可能であるように、自動注入器210によって使用される各注射器プランジャ232と相互作用するように構成され得る。
注射器プランジャ232の後退は、後続の注入または放出のために、注射筒230内への流体の充填に適応するために利用され得るか、後続の注入または放出のために、注射筒230内に実際に流体を引き込むために利用され得るか、あるいは任意の他の適切な目的のためであり得る。ある構成は、注射器プランジャ駆動アセンブリ214が、注射器プランジャ232を後退させることが可能であることを要求しないことがあり、その場合、ラム連結器220および注射器プランジャ連結器234は、所望されないであろう。この場合、注射器プランジャ駆動アセンブリ214は、(例えば、別の予充填された注射器228が設置された後に)別の流体送達動作を実行する目的で後退させられ得る。ラム連結器222および注射器プランジャ連結器232が利用されるときでさえも、これらの構成要素は、ラム220が、注射器プランジャ232を前進させ、注射器228から流体を放出させるときに連結されることも連結されないこともあり得る(例えば、ラム220は、単純に、注射器プランジャ234を「押し進め」得る)。任意の適切な寸法または寸法の組み合わせにおける、任意の単一の運動あるいは運動の組み合わせが、ラム連結器222および注射器プランジャ連結器234を連結状態または条件で配置するため、ラム連結器222および注射器プランジャ連結器234を非連結状態または条件で配置するため、あるいは両方のために利用され得る。
注射器228は、任意の適切な構成の注射器取付台を使用して、パワーヘッド212上に設置され得る。例えば、注射器228は、パワーヘッド212上に直接設置されるように構成されることができる。注射器取付台は、(例えば、注射器またはパワーヘッド212のいずれも損傷することなく、注射器がパワーヘッド212に取り付けられ、かつそこから除去され得る、分離可能接続を介して)注射器がパワーヘッド212上に設置されることを可能にする構造として特徴付けられ得る。概して、そのような注射器取付台はさらに、注入器210の駆動ラム220が、注射筒230内で、およびそれに対して注射器プランジャ232を移動させることができるように、注射器228の本体または筒230を少なくとも実質的に固定するものとして特徴付けられ得る。
図1Aの例証される実施形態では、筐体224(注射器取付台)は、注射器228とパワーヘッド212との間に界面接合を提供するように、パワーヘッド212上に適切に取り付けられる。この筐体224は、注射器228の1つ以上の構成が設置され得るアダプタの形態であり得、その場合、注射器228のための少なくとも1つの構成は、任意のそのようなアダプタを使用することなく、パワーヘッド212上に直接設置することができる。筐体224は、注射器228の1つ以上の構成が設置され得る面板の形態であり得る。この場合、面板は、注射器228をパワーヘッド212上に設置するために要求されるようなものであり得る。すなわち、注射器228は、面板を伴わずにパワーヘッド212上に設置することができない。圧力外被226が使用される場合、それは、注射器228と関連して本明細書で論議される種々の様式でパワーヘッド212上に設置され得、典型的には、注射器228が、その後、圧力外被226内に設置されるであろう。
注射器228を設置する場合、筐体224は、パワーヘッド212上に搭載され、それに対して固定位置にとどまり得る。別の選択肢は、筐体224およびパワーヘッド212を移動可能に相互接続し、注射器228の設置に適応することである。例えば、筐体224は、両矢印Aを含む平面内を移動し、ラム連結器222と注射器プランジャ連結器234との間に、連結状態または条件および非連結状態または条件のうちの1つ以上を提供し得る。
1つの特定の自動注入器構成が、図1Bで図示され、参照数字240によって識別され、少なくとも概して、図1Aの自動注入器210に従う。自動注入器240は、携帯用スタンド248上に取り付けられるパワーヘッド250(筐体を有する)を含む。自動注入器240用の2つの注射器286a、286bが、パワーヘッド250上に取り付けられる。流体が、自動注入器240の動作中に注射器286a、286bから放出され得る。
携帯用スタンド248は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプであり得る。車輪、ローラ、キャスタ等が、スタンド248を携帯用にするために利用され得る。パワーヘッド250は、携帯用スタンド248に対して固定位置で維持することができる。しかしながら、少なくとも何らかの様式でパワーヘッド250の位置が携帯用スタンド248に対して調整可能であることが望ましくあり得る。例えば、流体を注射器286a、286bのうちの1つ以上の中へ充填するときに、携帯用スタンド248に対してある位置でパワーヘッド250を有すること、および注入手技の実施のために携帯用スタンド248に対して異なる位置でパワーヘッド250を有することが望ましくあり得る。この点において、任意の適切な様式で(例えば、パワーヘッド250が、少なくともある運動の範囲を通して旋回させられ、その後、所望の位置で維持され得るように)パワーヘッド250は、携帯用スタンド248と移動可能に相互接続され得る。
パワーヘッド250を任意の適切な様式で支持できることを理解されたい。例えば、携帯用構造上に取り付けられる代わりに、パワーヘッド250を支持アセンブリと相互接続することができ、ひいては、支持アセンブリが適切な構造(例えば、天井、壁、床)上に取り付けられる。パワーヘッド250用の支持アセンブリは、(例えば、1つ以上の他の支持区画に対して位置付けられ得る1つ以上の支持区画を有することによって)少なくとも何らかの点で位置的に調整可能であり得るか、または固定位置で維持され得る。また、パワーヘッド250は、固定位置で維持されるように、または支持アセンブリに対して調整可能であるように任意のそのような支持アセンブリと一体化され得る。
パワーヘッド250は、グラフィカルユーザインターフェースまたはGUI252を含む。このGUI252は、自動注入器240の動作の1つ以上の側面の制御、自動注入器240の動作に関連付けられた1つ以上のパラメータの入力/編集、および適切な情報(例えば、自動注入器240の動作に関連付けられた)の表示といった機能のうちの1つ以上(任意の組み合わせを含む)を提供するように構成され得る。自動注入器240は、任意の適切な様式で(例えば、1本以上のケーブルを介して)各々がパワーヘッド250と通信し得る、コンソール242およびパワーパック246を含み得る。コンソール242は、テーブル上に配置され得るか、あるいは検査室または制御室内の電子機器ラック上に、あるいは任意の他の適切な場所に取り付けられ得る。パワーパック246は、検査室または制御室内のテーブルまたは床上に、あるいは任意の他の適切な場所に配置され得る。パワーパック246は、注入器240用の電力供給と、コンソール242とパワーヘッド250との間の通信を提供するためのインターフェース回路と、遠隔コンソール、(例えば、自動注入器240の動作が撮像システムのX線照射と同期されることを可能にするための)遠隔ハンドまたはフット制御スイッチ、あるいは相手先商標製品製造業者(OEM)の遠隔制御接続等の遠隔ユニットへの自動注入器240の接続を可能にするための回路と、任意の他の適切な構成部品とのうちの1つ以上を、任意の適切な組み合わせで含み得る。コンソール242(タッチスクリーンディスプレイ244または任意の他の適切なディスプレイおよびユーザ入力デバイスを含み得る)は、オペレータが自動注入器240の動作の1つ以上の側面を遠隔制御することを可能にすることと、オペレータが自動注入器240の動作に関連付けられた1つ以上のパラメータを入力/編集することを可能にすることと、オペレータが自動注入器240の自動動作(オペレータによる開始時に、自動注入器240によって以降で自動的に実行することができる)のためのプログラムを特定して記憶することを可能にすることと、その動作の任意の側面等の自動注入器240に関連する任意の適切な情報を表示することとのうちの1つ以上の機能を、任意の適切な組み合わせで提供し得る。
パワーヘッド250との注射器286a、286bの一体化に関する種々の詳細が、図1Cで提示される。注射器286a、286bの各々は、同一の一般構成要素を含む。注射器286aは、注射筒288a内で移動可能に配置されるプランジャまたはピストン290aを含む。パワーヘッド250の動作を介した、軸295a(図1B)に沿ったプランジャ290aの移動は、注射器286aのノズル289aを通して注射筒288a内から流体を放出するであろう。適切な導管(図示せず)が、典型的には、流体を所望の場所(例えば、患者)に向けるように、任意の適切な様式でノズル289aと流動的に相互接続されるであろう。同様に、注射器286bは、注射筒288b内で移動可能に配置されるプランジャまたはピストン290bを含む。パワーヘッド250の動作を介した、軸295b(図1B)に沿ったプランジャ290bの移動は、注射器286bのノズル289bを通して注射筒288b内から流体を放出するであろう。適切な導管(図示せず)が、典型的には、流体を所望の場所(例えば、患者)に向けるように、任意の適切な様式でノズル289bと流動的に相互接続されるであろう。
注射器286aは、中間面板296aを介してパワーヘッド250と相互接続される。この面板296aは、注射筒288aの少なくとも一部を支持し、任意の追加の機能性または機能性の組み合わせを提供し得る/適応させ得る架台297を含む。例えば、データ読取機の構成部品が、注射器286aに関連付けられるデータ記憶デバイスからのデータの読取を促進するように、架台297に含まれ得る。別の実施例として、架台297は、注射器286aがパワーヘッド250に取り付けられている間に注射器286a内の流体を温めるために使用することができる、加熱機構を含み得る。土台282aが、面板296aと界面接合するために、パワーヘッド250上に配置され、パワーヘッド250に対して固定される。注射器286a用の注射器プランジャ駆動アセンブリまたは注射器プランジャ駆動体256(図1D)の各部品である、ラム274(図1C)のラム連結器276は、パワーヘッド250上に取り付けられた場合、面板296aに近接して位置付けられる。注射器プランジャ駆動アセンブリ256に関する詳細を、図1Dに関連して以下でさらに詳細に論議する。概して、ラム連結器276は、注射器286aの注射器プランジャ290aと連結され得、次いで、ラム274(図1D)のラム連結器276は、軸295a(図1B)に沿って注射器プランジャ290aを移動させるようにパワーヘッド250に対して移動させられ得る。それは、注射器286aのノズル289aを通して流体を放出するように注射器プランジャ290aを移動させるときに、ラム連結器276が、注射器プランジャ290aと係合させられるが、実際にはそれに連結されないようなものであり得る。
面板296aは、少なくとも概して、パワーヘッド250上に面板296aを取り付けるため、および、面板296a上のその土台282aから面板296aを除去するために、(それぞれ、注射器プランジャ290a、290bの移動に関連付けられ、図1Bに図示される)軸295a、295bに対して直角である面内で移動させられ得る。面板296aは、注射器プランジャ290aをパワーヘッド250上のその対応するラム連結器276と連結するために使用され得る。この点において、面板296aは、一対のハンドル298aを含む。概して、注射器286aが最初に面板296a内に位置付けられ、ハンドル298aが、少なくとも概して、(それぞれ、注射器プランジャ290a、290bの移動に関連付けられ、図1Bに図示される)軸295a、295bに対して直角である面内で注射器286aを移動/平行移動させるように、移動させられ得る。ハンドル298aをある位置まで移動させることは、その注射器プランジャ290aをその対応するラム連結器276と連結するように、少なくとも概して下向きの方向に(面板296aに対して)注射器286aを移動/平行移動させる。ハンドル298aを別の位置まで移動させることは、その注射器プランジャ290aをその対応するラム連結器276から分断するように、少なくとも概して、上向きの方向に(面板296aに対して)注射器286aを移動/平行移動させる。
注射器286bは、中間面板296bを介してパワーヘッド250と相互接続される。土台282bが、面板296bと界面接合するために、パワーヘッド250上に配置され、パワーヘッド250に対して固定される。各々が注射器286b用の注射器プランジャ駆動アセンブリ256の一部である、ラム274(図1D)のラム連結器276は、パワーヘッド250上に取り付けられた場合、面板296bに近接して位置付けられる。注射器プランジャ駆動アセンブリ256に関する詳細を、図1Dに関連して以下でさらに詳細に論議する。概して、ラム連結器276は、注射器286bの注射器プランジャ290bと連結され得、ラム連結器276およびラム274(図1D)は、軸295b(図1B)に沿って注射器プランジャ290bを移動させるようにパワーヘッド250に対して移動させられ得る。注射器286bのノズル289bを通して流体を放出するように注射器プランジャ290bを移動させるときに、ラム連結器276が注射器プランジャ290bと係合させられるが、実際には、それに連結されないようなものであり得る。
面板296bは、少なくとも概して、パワーヘッド250上に面板296bを取り付けるため、および、面板296b上のその土台282bから面板296bを除去するために、(それぞれ、注射器プランジャ290a、290bの移動に関連付けられ、図1Bに図示される)軸295a、295bに対して直角である面内で移動させられ得る。面板296bは、注射器プランジャ290bをパワーヘッド250上のその対応するラム連結器276と連結するために使用され得る。この点において、面板296bは、ハンドル298bを含み得る。概して、注射器286bが最初に面板296b内に位置付けられ、注射器286bが、その長軸295b(図1B)に沿って、面板296bに対して回転させられ得る。この回転は、ハンドル298bを移動させることによって、注射器286bを把持して回すことによって、または両方によって実現され得る。この回転は、少なくとも概して、(それぞれ、注射器プランジャ290a、290bの移動に関連付けられ、図1Bに図示される)軸295a、295bに対して直角である面内で注射器286bおよび面板296bの両方を移動/平行移動させる。1つの方向に注射器286bを回転させることは、その注射器プランジャ290bをその対応するラム連結器276と連結するように、少なくとも概して、下向きの方向に注射器286bおよび面板296bを移動/平行移動させる。反対の方向に注射器286bを回転させることは、その注射器プランジャ290bをその対応するラム連結器276から分断するように、少なくとも概して、上向きの方向に注射器286bおよび面板296bを移動/平行移動させる。
面板296a、296bの各々は、(例えば、注射器またはパワーヘッド250のいずれも損傷することなく、注射器がパワーヘッド250に取り付けられ、かつそこから除去され得る、分離可能接続を介して)注射器がパワーヘッド250上に設置されることを可能にする構造である、注射器取付台として特徴付けられ得る。概して、そのような注射器取付台はさらに、注入器240の駆動ラム274が、対応する注射筒内で、およびそれに対して、対応する注射器プランジャを移動させることができるように、注射器の本体または筒を少なくとも実質的に固定するものとして特徴付けられ得る。
図1Cに図示されるように、注射器プランジャ290bは、プランジャ本体291および注射器プランジャ連結器292を含む。この注射器プランジャ連結器292は、プランジャ本体291から離間されるヘッド293とともに、プランジャ本体291から延在するシャフト294を含む。ラム連結器276の各々は、ラム連結器276の面上のより小さいスロットの後ろに位置付けられる、より大きいスロットを含む。注射器プランジャ連結器292のヘッド293は、ラム連結器276のより大きいスロット内に位置付けられ得、注射器プランジャ連結器292のシャフト294は、注射器プランジャ290bおよびその対応するラム連結器276が連結状態または条件である場合、ラム連結器276の面上のより小さいスロットを通って延在し得る。注射器プランジャ290aは、その対応するラム連結器276と界面接合するために、より小さい注射器プランジャ連結器292を含み得る。
パワーヘッド250は、自動注入器240の場合、注射器286a、286bから流体を放出するために利用される。つまり、パワーヘッド250は、注射器286a、286bの各々から流体を放出するように原動力を提供する。注射器プランジャ駆動アセンブリまたは注射器プランジャ駆動体として特徴付けられ得るものの一実施形態が、図1Dに図示され、参照数字256によって識別され、注射器286a、286bの各々から流体を放出するためにパワーヘッド250によって利用され得る。別個の注射器プランジャ駆動アセンブリ256が、注射器286a、286bの各々のためにパワーヘッド250に組み込まれ得る。この点において、図1B−Cを再び参照すると、パワーヘッド250は、注射器プランジャ駆動アセンブリ256の各々を別個に制御する際に使用するための、手動ノブ280aおよび280bを含み得る。
最初に、図1Dの注射器プランジャ駆動アセンブリ256に関連して、その個々の構成要素の各々は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプであり得る。注射器プランジャ駆動アセンブリ256の少なくとも一部が、パワーヘッド250内に配置される。注射器プランジャ駆動アセンブリ256は、出力シャフト260を有するモータ258を含む。駆動歯車262が、モータ258の出力シャフト260上に取り付けられ、それとともに回転する。駆動歯車262は、被駆動歯車264と係合させられ、または少なくともそれと係合可能である。この被駆動歯車264は、駆動ネジまたはシャフト266上に取り付けられ、それとともに回転する。その回りで駆動ネジ266が回転する軸は、参照数字268によって識別される。1つ以上の軸受272が、駆動ネジ266を適切に支持する。
キャリッジまたはラム274は、駆動ネジ266上に移動可能に取り付けられる。このラム274の少なくとも一部は、パワーヘッド250内に配置されるものとして(またはパワーヘッド250の筐体内に配置されるものとして)特徴付けられ得るが、ラム274の一部は、放出ストローク時、パワーヘッド250を越えて延在する。概して、1つの方向への駆動ネジ266の回転が、対応する注射器286a/bの方向(例えば、放出ストローク方向)へ駆動ネジ266に沿って(それにより、軸268に沿って)ラム274を軸方向に前進させる一方で、反対の方向への駆動ネジ266の回転は、対応する注射器286a/bから離れて(例えば、流体充填方向)駆動ネジ266に沿って(それにより、軸268に沿って)ラム274を軸方向に前進させる。この点において、駆動ネジ266の少なくとも一部の周囲は、ラム274の少なくとも一部と界面接合するらせんネジ山270を含む。ラム274は、駆動ネジ266の回転中にラム274が回転することを可能にしない、適切なブッシング278内に移動可能に取り付けられる。したがって、駆動ネジ266の回転は、駆動ネジ266の回転方向によって決定される方向へのラム274の軸方向移動を提供する。
ラム274は、対応する注射器286a/bの注射器プランジャ290a/bの注射器プランジャ連結器292と分離可能に連結され得る連結器276を含む。ラム連結器276および注射器プランジャ連結器292が適切に連結された場合、注射器プランジャ290a/bは、ラム274とともに移動する。図1Dは、ラム274に連結されることなく、注射器286a/bがその対応する軸295a/bに沿って移動させられ得る、構成を図示する。その注射器プランジャ290a/bのヘッド293がラム連結器276と整列させられるが、依然として軸268が図1Dのオフセット構成であるように、注射器286a/bが、その対応する軸295a/bに沿って移動させられた場合、注射器286a/bは、それに沿ってラム274が移動する、軸268に対して直角である面内で平行移動させられ得る。これは、上記の様式でラム連結器276と注射器プランジャ連結器293との間の連結係合を確立する。
ここで図2Aを参照すると、注入器10は、注入アセンブリを提供するために、駆動ラム16と整列して、注入器10への注射器14の取り付けを促進するように、注射器取付台12を含む。注入器10とともに使用するための注射器14は、概して、その前方端20において円錐形前壁22と一体である本体18(外部円筒形筒の形態であり得る)を含む。首部24は、放出先端26において終端し、概して、円錐形前壁22から前方に延在し、それと一体であり得る。注射器14の本体18は、圧力外被(図示せず)または架台30が、注入器10上に存在するときに、そのような圧力外被または架台30の内壁と界面接合し得る。注射器14は、注入器10とともに使用されるように、半径方向外向きに延在するフランジ34の形態であり得る、注射器嵌合区画32を含む。このフランジ34は、注射器14の縦軸36に略垂直な平面に位置付けられ、概して、注射器14の本体18の後方端38と一体であり得る。注射器14が、注入器10に関連付けられると、フランジ34は、注入器10の筐体42の前方端40上に位置する、注射器取付台12の中へ、および/またはそれと接触して位置付けられる。注射器嵌合区画32および注射器取付台12は、以下により詳細に説明されるように、注入器10への注射器14の動作接続を促進するために利用され得る。
ここで図2A、4B、および5Bを参照すると、注射器14の放出先端26は、首部24内に画定される内部注射器空洞46、円錐形前壁22、および注射器14の本体18と連通し得る、放出先端26の遠い端に画定されるオリフィス44を有する。空洞46の後方端48は、注射器プランジャ52の略前方に面する表面50によって画定され得る。例証される実施形態では、この前方に面する表面50は、略円錐形である。表面50は、円錐形前壁22の内部の勾配に一致する勾配であり得る。注射器プランジャ52は、空洞46が可変体積であるように、注射器14の本体18内でぴったりと摺動可能であり得る。管類28は、注射器14から管類28を通して流体を吐出することができるように、(例えば、適切なルアー付属品を使用して)放出先端26に動作可能に接続され得る。
注射器14が、注入器10に取り付けられると、注射器プランジャ52は、好ましくは、注入器10の駆動ラム16の近位に、かつそれと実質的に整列して位置付けられる。駆動ラム16は、モータ(図示せず)によって駆動され、その縦軸54に沿って、前方または後方運動において移動し、駆動ラム16を展開し、したがって、それに応答して、注射器14の縦軸36に沿って、前方または後方運動において、注射器プランジャ52を展開し、それぞれ、流体を患者に注入するか、または注射器14を流体で充填する。例えば、予充填された注射器を注入器10内に装填し得、プランジャ52を前方方向に展開することによって、それによって、流体を注射器14から排出し得る。そうすることによって、流体が患者に注入され得る。代替として、注射器プランジャ52がその最前方位置に、またはその近傍に位置し得る間に、空の注射器が注入器10内に装填され得る。その後、注射器14を流体源に動作可能に接続し、流体を注射器14内に引き込むために注射器プランジャ52を後方方向に後退させることによって、流体(例えば、造影剤)が注射器14内に充填され得る。別の代替案として、注射器プランジャ52がその最後方位置に、またはその近傍に位置し得る間に、空の注射器が、注入器10内に装填され得る。注射器14のプランジャ52は、その後、後続の充填手技に備えて注射器14からガス(例えば、空気)を排出するように前方方向に展開され得る(当技術分野では注射器を「初期化する」と称されることもある)。後に、注射器14を流体源に動作可能に接続し、流体を注射器14内に引き込むために注射器プランジャ52を後方方向に後退させることによって、流体(例えば、造影剤)が注射器14内に充填され得る。
注入器10は、可変体積の予充填された注射器または空の注射器に適応するように設計され得る。例えば、注入器10は、125mlの予充填された注射器(例えば、Mallinckrodt Inc.(St.Louis, Missouri)から市販されているUltraject(登録商標)注射器)を受け取るように適合され得る。そのような注射器は、造影剤を患者に注入するために使用され得る。これらの125ml注射器は、50ml、75ml、100ml、125ml、または他の量等の流体の適切な量の範囲のいずれかで予充填され得る。加えて、注入器10は、種々のサイズ(例えば、50ml、75ml、100ml、125ml、130ml、150ml、200ml等)のいずれかの空の注射器に適応し得る。
ここで図2A−5Bを参照すると、注射器取付台12の一実施形態が示される。注射器取付台12は、(例えば、注射器14または注入器10のいずれも損傷することなく、注射器14が、注入器10に取り付けられ、かつそこから除去され得る、分離可能接続を介して)注射器14が注入器10上に設置されることを可能にする構造である。概して、注射器取付台12はさらに、注入器10の駆動ラム16が、注射筒18内で、およびそれに対して、注射器プランジャ52を移動させることができるように、注射器14の本体または筒18を少なくとも実質的に固定するものとして特徴付けられ得る。
注射器取付台12は、オリフィス60を画定する壁部材58を含む可動アクチュエータ56をと、アクチュエータ56に動作可能に連結され、それに応じて、それとともに移動可能である少なくとも第1の可動部材62とを含む。より具体的には、例証される実施形態の注射器取付台12は、アクチュエータ56の壁部材58に動作可能に連結される、第1および第2の可動部材62、64を含む。第1および第2の可動部材62、64は、それに動作可能に接続される、第1および第2のピン66、68を含む。第1のピン66は、第1の可動部材62の第1の端部70近傍に動作可能に連結され、第2のピン68は、第2の可動部材64の第1の端部72近傍に動作可能に連結される。第1および第2のピン66、68は、第1および第2の可動部材62、64をそこに連結するように、アクチュエータ56の壁部材58内に画定される少なくとも1つのスロット74内に受け取られる。アクチュエータ56は、第1および第2の可動部材62、64の近位に配置される。さらに、第1および第2の部材62、64は、そこから後方に突出する、第1および第2のロッド67、69を含み得る。これらの第1および第2のロッド67、69は、第1および第2の可動部材62、64が、開放および閉鎖位置の間を移動する場合、アクチュエータ56の壁部材58の外側輪郭に対向し、それに沿って移動し得る。
スロット74は、その基部部分76において、アクチュエータ56の壁部材58によって画定される。第1および第2のピン66、68は、スロット74内で移動可能(例えば、摺動可能および随意に回転可能)である。第1および第2のピン66、68の各々は、スロット74の中心78の近位の位置から、スロット74の第1および第2の終端80、82近傍の位置まで移動することができる。第1および第2のピン66、68は両方とも、スロット74の片側で移動しない。むしろ、第1のピン66は、スロット74の一部分内で移動するように適合され、第2のピン68は、スロット74の別の部分内で移動するように適合される。特に、例証される実施形態では、壁部材58の基部部分76は、少なくとも、略「V」に類似する形状で、その最上部分を有する開口部84を含む。第1および第2のピン66、68は、この開口部84の「V」部分内に配置される。第1および第2のピン66、68が、「V」の2つの脚部の交差近傍に位置付けられたとき、第1および第2の可動部材62、64は、開放位置にある(図4A参照)。第1および第2のピン66、68が、「V」の第1および第2の終端80、82近傍に位置付けられたとき、第1および第2の可動部材62、64は、閉鎖位置にある(図5A参照)。例証される実施形態のスロット74は、概して「V」形状を有するものとして示され、かつ本明細書に説明されるが、そのような「V」形状は、必要ではなく、第1および第2の可動部材62、64が、スロット内で十分に移動し、注射器を注入器10に動作可能に接続することを可能にする、任意の他の形状を使用できることが、当業者によって認識されるであろう。例えば、スロット74は、「U」または「C」形状を有し得る。当業者は、1つよりも多くのスロットが使用され得ることを認識するであろう。例えば、壁部材58の基部76の近位に「V」形状を形成する2つのスロットは、「V」の突端近傍で第1および第2のピン66、68を受け取ることができる。当業者は、スロットが、必ずしも「V」の形状である必要はないことを認識するであろう。
図2A−5Bから分かるように、注射器取付台12のアクチュエータ56ならびに第1および第2の可動部材62、64は、注入器10の筐体42の面板86内で保持される(面板の追加の図は、図6−12で見られ得る)。特に、図2Cを参照すると、面板86は、近位壁部分88、遠位壁部分90、遠位壁部分90から遠位に延在する架台30、および連結板92を含む。第1および第2の可動部材62、64は、連結板92とアクチュエータ56の壁部材58との間に位置し、全ての3つの構成要素は、次いで、近位壁部分88と遠位壁部分90との間に形成される、面板86の内部空洞94内に含まれる。アクチュエータ56ならびに第1および第2の可動部材62、64は、内部空洞94内で移動可能である。連結板は、好ましくは、近位および遠位壁部分88、90のうちの少なくとも1つに固定されるので、好ましくは、面板86の近位および遠位壁部分に対して、実質的に固定である。例証される実施形態では、この固定は、背面板99内のオリフィス97、近位壁部分88内のオリフィス98、連結板92内のオリフィス100を通って延在する、ネジ96の使用を通して生じ、遠位壁部分90内のオリフィス(図示せず)内に受け取られる。
連結板92は、その近位表面105から突出する、第1および第2の旋回シャフト101、103を含む。これらの第1および第2の旋回シャフト101、103は、それぞれ、第1および第2の可動部材62、64内に画定される、第1および第2のシャフト開口部107、109内に受け取られる。したがって、第1および第2の可動部材62、64は、対応する第1および第2の旋回シャフト101、103を中心として、旋回運動を呈することが可能である。換言すると、第1および第2の可動部材62、64は、可動部材62、64が、それを中心として旋回することができるような様式で対応する第1および第2の旋回シャフト101、103と連結される。第1および第2の旋回シャフト101、103は、したがって、第1および第2の可動部材62、64のための旋回点を提供すると言われ得る。
注射器取付台12内への注射器14の装填を開始するために、注射器14の後方端38におけるフランジ34は、注射器取付台12の遠位壁部分90および連結板92の各々の中の開口を通過させられ得、アクチュエータ56内に画定されたオリフィス60内に受け取られ得る。注射器14の後方端38は、オリフィス60内に位置するが、注射器14は、注入器10の駆動ラム16の縦軸54に略垂直な第1の方向に移動させられ得る。ここでは、この方向は、「下向き」方向と称されるであろう(運動が、注入器10に対して下方であるため)。しかしながら、運動は、「下向き」である必要はないが、注射器取付台12の構成要素は、他の方向での運動が、注射器14の適切な係合を達成することができるように構成できることが、当業者によって認識されるであろう(限定されないが、「上向き」移動、「横方向」移動、または注射器14の縦軸36が、駆動ラム16の縦軸54と略同軸関係に移動させられるような任意の他の適切な略垂直移動を含む)。この下向き運動は、ひいては、それに応じて、アクチュエータ56を下向き方向に移動させる。下向き方向でのアクチュエータ56の運動は、第1および第2のピン66、68の各々を、壁部材58の基部部分76内に画定されたスロット74の対応する第1および第2の端部80、82まで移動させる。第1および第2の可動部材62、64が、第1および第2の可動部材62、64の第1および第2のシャフト開口部107、109内に位置する、固定連結板92の第1および第2の旋回シャフト101、103により、下向き方向に移動することができないので、ピン66、68のこの移動が生じる。したがって、アクチュエータ56が、下向き方向に移動するにつれて、第1および第2のピン66、68は、スロット74内でその第1および第2の終端80、82まで移動する。第1および第2の可動部材62、64は、下向きに移動することができないので、代わりに、第1および第2の旋回シャフト101、103によって提供される旋回点を中心として旋回する。言い換えると、第1および第2の可動部材62、64は、それぞれの第1および第2のシャフト開口部107、109において、対応する第1および第2の旋回シャフト101、103を中心として回転する。したがって、第1および第2の可動部材62、64は、注射器14の後方端38に係合する(例えば、それを略円周方向に包囲する)ように旋回する(図5A参照)。注射器14のフランジ34は、可動部材62、64のこの旋回移動中、アクチュエータ56内に位置するので、第1および第2の可動部材62、64は、(フランジ34よりもむしろ)注射器14の本体18に係合する。注射器14の本体18とのこの係合が、本体18の実質的包囲として特徴付けられ得るように、可動部材62、64が設計される実施形態では、このタイプの係合は、以前の注射器取付台で見られるものより大きな注射器14の対象範囲を可能にし、したがって、潜在的に、注射器14が、より大きな注入圧力に耐えることを可能にすると言え得る。
例証される実施形態では、第1および第2の可動部材62、64は、互に向かい合って、駆動ラム16の縦軸54を中心として位置付けられる。第1および第2の可動部材62、64の各々は、弓状面102、104を有する。これらの弓状面102、104は、互に正反対にあり、注射器14の本体18の外部に位置するものとして示される。注射器14が、注入器10の注射器取付台12と適切に係合されたとき、注射器取付台12の第1および第2の可動部材62、64は、注射器14の外部本体18の側面と接触し、注射器14を定位置で、かつ注入器10の駆動ラム16と整列して保持する。
いくつかの実施形態では、可動部材62、64の弓状面102、104は、1つ以上のタイプの係合向上特徴(例えば、溝、凸凹、ぎざぎざ、隆起、歯、それらの組み合わせ等)を有し、可動部材62、64が、注射器14を把持および/または保持する能力を改善し得る。いくつかの実施形態では、把持向上コーティング(例えば、Santoprene(登録商標)エラストマー)が、注射器14の把持/保持を促進するように、可動部材62、64の弓状面102、104に適用され得る。
第1および第2の可動部材62、64の旋回移動は、互に向かって、かつ互から離れて旋回するにつれて、弓状面102、104間の距離を変える。例証される実施形態では、第1および第2の可動部材62、64の各々は、移動可能である。いくつかの実施形態では、それに向かって単一の可動部材が移動させられ得る、固定した部材(例えば、弓状停止部または当接部)と離間関係で配置される、単一の可動部材を使用することが可能である。
いくつかの実施形態では、第1および第2の可動部材62、64は、適切な注射器係合機能のために必ずしも必要ではない。そのような実施形態では、注射器14に係合し、それによって、注射器14を注入器10に動作可能に接続するために、単一の把持部材が使用され得る。そのような実施形態では、単一の可動部材は、注射器14を注入器10に対して保持するように、本体18と接触するときに、注射器14の円周を十分に覆うべきである。そのような実施形態では、可動部材の中心点から延在する各アームは、アームが、外向きおよび内向きにすそ広がりになり(splay)、注射器14の挿入および/または除去を可能にし得るように、ある程度の弾性を有し得る。
アクチュエータ56の壁部材58は、第1の波状輪郭106および第2の波状輪郭108を含む、周辺側面110を有するものとして示される。示されるように、第2の波状輪郭108は、第1の波状輪郭106の実質的に反対側に位置付けられる。これらの第1および第2の波状輪郭106、108の各々は、第1の谷間112、第2の谷間114、およびその間に配置される隆起116を含む。注入器10の注射器取付台12内に位置付けられたとき、これらの第1および第2の波状輪郭106、108は、アクチュエータ56が、第1および第2の位置の間で移動させられるにつれて、第1および第2の波状輪郭106、108の表面に沿って乗るように適合されている第1および第2の突起118、120によって対向される(図2Cおよび5A参照)。例証される実施形態では、第1および第2の突起118、120は、面板86の近位壁部分88に連結され、第1および第2の波状輪郭106、108の各々に向かった方向にバネ付勢される。第1および第2の戻り止め118、120ならびに第1および第2の波状輪郭106、108の相互作用は、ユーザが、注射器14の装填または取り外しのいずれかを行うようにアクチュエータ56を移動させることを所望するまで、第1または第2の位置のいずれかでアクチュエータ56を維持することを支援する。いくつかの実施形態では、第1および第2のピン66、68は、第1および第2の可動部材62、64の各々に関連付けられた付勢バネを含み得る。そのような実施形態では、付勢バネの各々の一端は、そのそれぞれに関連付けられた可動部材と接触し得、各付勢バネの反対端は、注入器10の筐体42(または、面板86)の一部に対して、固定または支え得る。いくつかの実施形態では、これらの付勢バネの少なくとも一部分は、第1および第2の可動部材62、64の旋回軸を形成する、ピン66、68を中心として配置され得る。
注射器14を注入器10内に装填するために、注射器14の後方端38におけるフランジ34が、壁部材58のオリフィス60内に受け取られ、フランジ34の周辺上の少なくとも1つの接触点122が、オリフィス60を画定する周辺表面124と接触するか、または接触するようにされることができるように、注射器14は、アクチュエータ56の壁部材58に対して位置付けられる。より具体的には、フランジ34は、ある実施形態では、アクチュエータ56内の陥凹125によって受け取られ得る。アクチュエータ56は、図4Aでは、第1および第2の可動部材62、64が、開放位置にあるように、第1の位置にあるように示される。この第1の位置では、第1および第2の突起118、120は、対応する第1および第2の波状輪郭106、108の第1の谷間112と接触している。第1および第2の突起118、120のバネ付勢の力は、少なくとも、アクチュエータ56の壁部材58が、第2の位置まで単独で移動するのを防止することを支援する。注入器10の駆動ラム16は、好ましくは、プランジャ連結機構126が、注射器プランジャ52の後方面から延在する、連結機構128と整列させられるように位置付けられる(図4B参照)。
ユーザは、次いで、駆動ラム16の縦軸54と略垂直な方向に、かつそれに向かって注射器14に力を与える。壁部材58の周辺表面124に接触する、注射器14のフランジ34は、アクチュエータ56の壁部材58を押し、アクチュエータ56を駆動ラム16の縦軸54と略垂直方向に応答的に移動させるために利用される。アクチュエータ56が、第1の位置から第2の位置まで移動するように、十分な力が、第1および第2の突起118、120のバネ付勢を克服するように与えられる。これが起こるにつれて、第1および第2の突起118、120は、第1の谷間112から第1および第2の波状輪郭106、108に沿って、隆起116に沿って、第2の谷間114へ乗り移る。次いで、第1および第2の突起118、120は、少なくとも、図5Aに示される第2の位置で壁部材58を維持することを支援するために、利用され得る。
第1の位置から2の位置への壁部材58の移動は、駆動ラムの縦軸54と略垂直方向に、壁部材58のスロット74を協調的に移動させる。したがって、スロット74は、第1および第2のピン66、68に対して移動し、それによって、第1および第2のピン66、68をスロット74に対して、かつその中で移動させる。より具体的には、例証される実施形態では、第1および第2のピン66、68は、「V」の突端の近位の位置から、「V」の各脚部の終端の近位の位置まで(図4Aに示される位置から、図5Aに示される位置まで)V形状スロット内で移動する。この移動は、注射器14の後方端38が、第1および第2の可動部材62、64によって係合されるように、開放位置から閉鎖位置までの第1および第2の可動部材62、64の応答的旋回移動を生じさせる。特に、アクチュエータ56が下向き方向に移動するにつれて、第1および第2のピン66、68は、その第1および第2の終端80、82までスロット74内で移動する。第1および第2の可動部材62、64は、下向きに移動することができないため、代わりに、第1および第2の旋回シャフト101、103によって提供される旋回点を中心として旋回する。言い換えると、第1および第2の可動部材62、64は、それぞれ、第1および第2のシャフト開口部107、109において、第1および第2の旋回シャフト101、103を中心として回転する。
壁部材58が、第1の位置から第2の位置まで移動させられ、注射器14が、可動部材62、64によって係合されていない位置から、可動部材62、64によって係合された位置まで、壁部材58とともに移動するにつれて、注射器プランジャ52の後方端38における連結機構128は、駆動ラム16のプランジャ連結機構126と係合されていない位置から、駆動ラム16のプランジャ連結機構126と係合された位置まで移動する。例証される実施形態(図4Bおよび5B参照)では、注射器14のフランジ34が、壁部材58によって画定されたオリフィス60と整列させられた場合、注射器14内の注射器プランジャ52は、好ましくは、注射器プランジャ52の後方面上の連結機構128が、駆動ラム16のプランジャ連結機構126と整列させられるように位置付けられる。例証される注射器プランジャ52の連結機構128は、注射器プランジャ52の後方面から延在する、突起128である。この突起128は、キャップ部分132(注射器14の縦軸を横断)によって先端を覆われたステム部分130(注射器14の縦軸36に平行)を有する、「T」形状を呈するものとして特徴付けられ得る。壁部材58が、第1の位置から第2の位置まで移動させられるにつれて、連結機構128のキャップ部分132は、例証される実施形態では、駆動ラム16の前方端内に形成されるスロット134であるプランジャ連結機構126によって受け取られ得る。
スロット134は、注射器14の連結機構128、特に、そのキャップ部分132を受け取る形状で、駆動ラム16の前方端内に画定される。プランジャ連結要素126の断面は、注射器プランジャ52が、駆動ラム16と係合されたとき、「J」形状の遠位端136が、連結機構128のキャップ部分132の一部の遠位に位置付けられるように、(キャップ部分132を受け取るように構成される、「J」のフック部分内にスロットを有する)J形状を呈するものとして示される。したがって、注射器14が、最初に、(第1の位置で)アクチュエータ56に挿入されたとき、連結機構128のキャップ部分132は、駆動ラム16のプランジャ連結要素126より「上側」にある。しかしながら、アクチュエータ56が、第2の位置まで移動させられるにつれて、連結機構128のキャップ部分132は、駆動ラム16のプランジャ連結機構126の遠位端136の近位に位置付けられるように移動させられる。いったん係合されると、造影剤等の流体を注射器14から分配するように、その縦軸54に沿って、駆動ラム16を前方に平行移動させること等によって、注入手技が実行され得る。例証される実施形態のスロット134および延在部128は、本明細書では、それぞれ、「J」および「T」と称される形状を有するが、連結を促進する任意の形状が使用され得ることが、当業者によって認識されるであろう。加えて、例証される実施形態は、最初に、受動的連結をもたらす、連結機構128およびプランジャ連結機構126を描写するが、当業者は、能動的連結(ある程度の積極的な把持を伴う)をもたらす、連結機構およびプランジャ連結機構が使用され得ることを認識するであろう。
前述のように、注射器取付台12は、注入器10の駆動ラム16が、任意の位置にあるときに、注射器14が、注入器10の面板86および/または前方端40から除去されることを可能にする。注射器14を注入器10から分離する前に、駆動ラム16が「定」位置に戻されることは要求されない。したがって、注入手技中に、駆動ラム16の平行移動は、駆動ラム16が、注入器10の正面面板86から離れた位置にある間に、停止され得る。ユーザは、次いで、注射器14を把持し、それを上向き方向に移動させ、それによって、第1および第2の突起118、120のバネ付勢された力を克服し、アクチュエータ56を第2の位置から第1の位置まで移動させることができる。これが起こるにつれて、第1および第2の突起118、120は、第2の谷間114から第1および第2の波状輪郭106、108に沿って、隆起116を越えて、および第1の谷間112へ乗り移る。同時に、第1および第2の可動部材62、64の第1および第2のピン66、68は、Vのアームの終端80、82近傍の位置から、Vの突端近傍の位置まで、壁部材58のV形状スロット内を移動するであろう。これは、第1および第2の旋回シャフト101、103の第1および第2のシャフト開口部107、109との相互作用によって作成される旋回点を中心として旋回することによって、第1および第2の可動部材62、64を閉鎖位置から開放位置まで旋回させる。アクチュエータ56のオリフィス60内の注射器14の後方端38におけるフランジ34の位置付けにより、アクチュエータ56は、注射器14の後方面上のT形状連結機構が、駆動ラム16の前方端上のスロットを脱するために十分な垂直注射器移動を可能にし、それによって、注射器14の注入器10からの除去を可能にする。
図1A、1B、および2Aの自動注入器210、240、および10の各々は、限定ではないが、流体が対象(例えば、患者)に注入される、医療撮像用途を含む、任意の適切な用途のために使用され得る。自動注入器210、240、10のための代表的医療撮像用途は、限定ではないが、コンピュータ断層撮影またはCT撮像、磁気共鳴画像診断またはMRI、SPECT撮像、PET撮像、X線撮像、血管造影撮像、光学撮像、および超音波撮像を含む。自動注入器210、240、10の各々は、単独で、または1つ以上の他の構成要素と組み合わせて、使用することができる。自動注入器210、240、10の各々は、例えば、情報(例えば、走査遅延情報、注入開始信号、注入速度)が、自動注入器210、240、10と1つ以上の他の構成要素との間で伝達され得るように、1つ以上の構成要素と動作可能に相互接続され得る。
任意の数の注射器が、限定ではないが、単一ヘッド構成(単一の注射器の場合)および二重ヘッド構成(2つの注射器の場合)を含む、自動注入器210、240、10の各々によって利用され得る。複数注射器構成の場合、各自動注入器210、240、10は、任意の適切な様式でかつ任意のタイミングシーケンス(例えば、2つ以上の注射器からの逐次放出、2つ以上の注射器からの同時放出、またはそれらの任意の組み合わせ)に従って、種々の注射器から流体を放出し得る。複数の注射器が、共通導管内に放出し得(例えば、単一の注入部位への提供のため)、または1つの注射器が、1つの導管内に放出し得る(例えば、1つの注入部位への提供のため)一方で、別の注射器が、異なる導管内に放出し得る(例えば、異なる注入部位への提供のため)。自動注入器210、240、10の各々によって利用される各そのような注射器は、任意の適切な流体、例えば、造影剤、放射性医薬品、生理食塩水、およびそれらの任意の組み合わせを含み得る。自動注入器210、240、10の各々によって利用される各そのような注射器は、任意の適切な様式で設置され得る(例えば、背面装填構成が利用され得る、正面装填構成が利用され得る、側面装填構成が利用され得る)。
図6は、図2Aの自動注入器10の注射器取付台12、ならびに任意の他の適切な自動注入器によって使用され得る、(可動部材62、64に取って代わる)自動注入注射器クランプアセンブリ300の一実施形態の斜視図である。概して、クランプアセンブリ300は、自動注入注射器330を対応する自動注入器のパワーヘッド上で保持または維持するために使用され得る。クランプアセンブリ300は、自動注入注射器330に圧縮力を付与することができるが、そのようなことは、全ての場合に要求されなくてもよい。代わりに、クランプアセンブリ300の1つ以上の部分は、自動注入注射器330に近接に離間した関係で配置することができるか、クランプアセンブリ300の1つ以上の部分は、単純に、自動注入注射器330と界面接合する関係で配置することができるか、または両方である。クランプアセンブリ300は、自動注入注射器330上の1つ以上のRFIDタグ336と通信するために、少なくとも1つのRFIDアンテナを含む(例えば、1つ以上のRFIDタグ336からデータを読み取るため、1つ以上のRFIDタグ336にデータを書き込むため)。任意の適切な数のRFIDアンテナが、クランプアセンブリ300によって利用され得、各RFIDアンテナは、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプ(例えば、任意の適切なレイアウトまたはパターン)である。クランプアセンブリ300のRFIDアンテナに電力を提供する任意の適切な方法が、利用され得る。1つ以上のRFIDアンテナをクランプアセンブリ300に組み込む任意の適切な方法が、利用され得る(例えば、1つ以上のRFIDアンテナをクランプアセンブリ300に別個に取り付ける、1つ以上のRFIDアンテナをクランプアセンブリ300の構造内に統合する、およびそれらの任意の組み合わせを含む)。
クランプアセンブリ300によるRFIDアンテナの種々の統合は、図7−10に関連して以下で論議される。最初に、図7を参照すると、クランプアセンブリ300は、第1のクランプ部材302および第2のクランプ部材312を含む。第1のクランプ部材302および第2のクランプ部材312は、対向関係で配置されるものとして特徴付けられ得る。例証される実施形態では、各クランプ部材302、312は、自動注入注射器330の注射筒332の異なる部分から外向きに配置されるが、自動注入注射器330の長さ寸法(軸338と一致する長さ寸法)に沿った同じ位置にある。第1のクランプ部材302は、内側または内部表面308とともに、対向して配置された端面304、306を含む。端面306は、自動注入注射器330がクランプアセンブリ300内に位置付けられ、クランプアセンブリ300が閉鎖構成にあるときに(代表的閉鎖構成が図7に示される)、自動注入注射器330のフランジ334に向かって突出するか、またはそれに対面するであろう。すなわち、注射器フランジ334は、図6に示される図では、クランプアセンブリ300の背後に配置されるであろう。内面308は、自動注入注射器330がクランプアセンブリ300内に位置付けられ、クランプアセンブリ300が、その閉鎖構成にあるときに、自動注入注射器330の筒332に向かって突出する、またはそれに対面するであろう。第1の旋回ピン310は、第1のクランプ部材302を、クランプアセンブリ300を組み込んでいる自動注入器のパワーヘッドと旋回可能に相互接続する。
第2のクランプ部材312は、内側または内部表面318とともに、対向して配置された端面314、316を含む。端面316は、自動注入注射器330がクランプアセンブリ300内に位置付けられ、クランプアセンブリ300が閉鎖構成にあるときに、自動注入注射器330の注射器フランジ334に向かって突出するか、またはそれに対面するであろう。すなわち、注射器フランジ334は、図6に示される図では、クランプアセンブリ300の背後に配置されるであろう。内面318は、自動注入注射器330がクランプアセンブリ300内に位置付けられ、クランプアセンブリ300がその閉鎖構成にあるときに、自動注入注射器330の筒332に向かって突出するか、またはそれに対面するであろう。第2の旋回ピン320は、第1のクランプ部材312を、クランプアセンブリ300を組み込んでいる自動注入器のパワーヘッドと旋回可能に相互接続する。
自動注入注射器330のフランジ334は、自動注入注射器330の近位端に、またはその上に位置するものとして特徴付けられ得る(例えば、自動注入注射器330の対向して配置された遠位端は、自動注入注射器330からの流体放出に適応し得、フランジ334は、図2Aに示される注射器14のフランジ34と同様に位置する)。少なくとも1つのRFIDタグ336は、自動注入注射器330上に配置される。各RFIDタグ336は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプであり得、任意の適切な様式で加工され得、任意の適切な情報でエンコードされ得、自動注入注射器330上の任意の適切な場所に配置され得る。任意の適切な数のRFIDタグ336が、自動注入注射器330上に配置され得、複数のRFIDタグ336が、任意の適切な配列に配置され得る。1つ以上のRFIDタグ336は、注射筒332上に配置することができ、1つ以上のRFIDタグ336は、自動注入注射器330のフランジ334上に配置することができ、または両方である。
クランプアセンブリ300の例証される実施形態は、第1のクランプ部材302および第2のクランプ部材312の各々が、クランプアセンブリ300の開放および閉鎖構成を画定する少なくとも2つの一般位置の間で移動することを可能にする。第1のクランプ部材302および第2のクランプ部材312の各々は、クランプアセンブリ300の開放および閉鎖構成を画定する任意の適切な経路または経路の組み合わせに沿って、移動させられ得る。クランプアセンブリ300をその開放および閉鎖構成の各々に作動させる任意の適切な方法が、利用され得る。一実施形態では、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプの単一のアクチュエータ(例えば、アクチュエータ56)は、そのそれぞれの旋回ピン310、320を中心として、第1のクランプ部材302および第2のクランプ部材312を同時に旋回させる。別個のアクチュエータを、第1のクランプ部材302および第2のクランプ部材312の各々のために提供できることを理解されたい。第1のクランプ部材302および第2のクランプ部材312の一方を、実際には、(少なくとも他方のクランプ部材302、312に対して)静止位置または固定位置で維持できる一方で、他方は、クランプアセンブリ300の開放および閉鎖構成(図示せず)を提供するように、任意の適切な様式で移動させられることも理解されたい。
図7は、少なくとも1つのRFIDアンテナをクランプアセンブリ300と統合するための1つの選択肢を例証する。第1のRFIDアンテナ区画340が、第1のクランプ部材302の端面304(端面306が別の選択肢である(図示せず))上に配置される一方で、第2のRFIDアンテナ区画342は、第2のクランプ部材312の端面314(端面316が別の選択肢である(図示せず))上に配置される。第1のRFIDアンテナ区画340および第2のRFIDアンテナ区画342の各々は、自律的または独立して動作可能な(例えば、完全機能)RFIDアンテナであり得る。代替として、第1のRFIDアンテナ区画340および第2のRFIDアンテナ区画342は、集合的に、単一のRFIDアンテナを画定し得る(少なくとも、クランプアセンブリ300が図7に示される閉鎖構成にあるとき)。任意の適切なレイアウトが、第1のRFIDアンテナ区画340および第2のRFIDアンテナ区画342の各々のために利用され得る。
クランプアセンブリ300と統合されたRFIDアンテナに電力を提供するための2つの選択肢が、図7によって例証される。RFIDアンテナ区画340への電力は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプのコードコネクタ344によって提供される。第2のRFIDアンテナ区画342への電力は、第2の旋回ピン320を通して提供され、したがって、第2の旋回ピン320は、導電性材料または材料の組み合わせから形成されるであろう。
RFIDアンテナのための別のレイアウトが、図8Aに例証される。ここでは、RFIDアンテナ区画350は、第1/第2のクランプ部材302/312の内面308/318(自動注入注射器330がクランプアセンブリ300内に位置付けられたときに、注射筒332に向かって突出する、またはそれに対面する、クランプ部材302/312の表面)上に配置される。第1/第2の旋回ピン310/320は、図8Aに示されないが、第1/第2の旋回軸311/321が、図8Aに示される(それを中心として、それぞれの第1/第2のクランプ部材302/312が移動する、軸311/321)は、図8Aに示される。RFIDアンテナ区画350自体は、例証される実施形態では、RFIDアンテナとして機能するが、集合的に、クランプアセンブリ300の他のクランプ部材302/312上の別のRFIDアンテナ区画とRFIDアンテナを画定するように構成することができる(図示せず)。
図8Bは、図6の自動注入注射器クランプアセンブリ300上のRFIDアンテナのための別の可能なレイアウトを示す。ここでは、第1のRFIDアンテナ区画360および第2のRFIDアンテナ区画362の各々は、第1/第2のクランプ部材302/312の内面308/318(自動注入注射器330がクランプアセンブリ300内に位置付けられたときに、注射筒332に向かって突出する、またはそれに対面する、クランプ部材302/312の表面)上に配置される。第1/第2の旋回ピン310/320は、図8Bに示されないが、第1/第2の旋回軸311/321が、図8Bに示される(それらを中心として、それぞれの第1/第2のクランプ部材302/312が移動する、軸311/321)。RFIDアンテナ区画360、362は、例証される実施形態では、各々がRFIDアンテナとして機能することができる。各RFIDアンテナ区画360、362は、クランプアセンブリ300の他のクランプ部材302/312上の別のRFIDアンテナ区画とともにRFIDアンテナを集合的に画定することができる(クランプアセンブリ300が2つの別個のRFIDアンテナを含むように)。最後に、各RFIDアンテナ区画360、362は、1つ以上のRFIDアンテナ区画が、他のクランプ部材302/312上に配置される場合を含む、クランプアセンブリ300のための単一のRFIDアンテナの一部であり得る。
クランプアセンブリ300上のRFIDアンテナに電力を提供する2つの方法が、図7に関連して上記で論議された。追加の選択肢が、図9および10に提示される。図9では、旋回ピン370は、図8Bに示される、一対の離間したRFIDアンテナ区画360、362への別個の電気接続を提供するように構成される。クランプ部材302/312のための旋回ピン370は、中間絶縁体区画374によって分離される、第1の伝導性区画372および第2の伝導性区画376を含む。一対の可動かつ導電性のピン378は、互から分離され、任意の適切な様式で(例えば、バネ等を使用して(図示せず))、旋回ピン370と接触するように付勢される。一方の伝導性ピン378が、旋回ピン370の第1の伝導性区画372に係合する一方で、他方の伝導性ピン378は、旋回ピン370の第2の伝導性区画376に係合する。各伝導性ピン378は、少なくとも、伝導性ピン378が旋回ピン370と接触しているときに、その独自の導体380と電気接触している。一方の導体380が、第1のRFIDアンテナ区画360まで延在するか、または別様にそれと電気連通する一方で、他方の導体380は、第2のRFID区画362まで延在するか、または別様にそれと電気連通する(図8B参照)。
図10に示される第1/第2のクランプ部材302/312は、RFIDアンテナ区画380を含み、そして、それは、互から離間される一対の脚部382を含む。各脚部382は、クランプ部材302/312の縁386まで延在し、その独自の電気接点384(例えば、パワーヘッド上に取り付けられる)と整列させられる。クランプ部材302/312が、クランプアセンブリ300をその閉鎖構成に配置するように移動させられたとき、各脚部382は、その対応する電気接触384と電気接触させられる。他のクランプ部材302/312は、類似する一対の電気接点384を有することができ、または他のクランプ部材302/312もまた、図10に示される電気接点384と接触させることができる。
任意の適切なサイズ、形状、構成および/またはタイプの自動注入注射器クランプアセンブリ(例えば、任意の適切な数のクランプ部材を含む、単一のクランプ部材の利用を含む、および複数のクランプ部材が利用され、任意の適切な配列に配置される場合)は、先述の内容に従って、少なくとも1つのRFIDアンテナを含み得る。一実施形態では、このクランプアセンブリと設置された自動注入注射器との間の相対的位置付け要件が低減させられるような様式で1つ以上のRFIDアンテナが、自動注入注射器クランプアセンブリによって組み込まれる。設置された自動注入注射器上の各RFIDタグが、自動注入注射器クランプアセンブリ内のその位置に関わらず、自動注入注射器クランプアセンブリの1つ以上のRFIDアンテナによって読取可能であることが望ましいであろう。
自動注入注射器クランプアセンブリの1つ以上のクランプ部材は、先述の内容に従って、RFIDアンテナを含み得る。所与のRFIDアンテナが、単一のクランプ部材に組み込まれ得、または複数のクランプ部材に組み込まれ得る。自動注入注射器クランプアセンブリの各クランプ部材は、RFIDアンテナを含むことができるが、多重クランプ部材構成の場合、1つ以上のクランプ部材が、それに含まれるいかなるRFIDアンテナも持たないようなものであり得る(しかしながら、少なくとも1つのクランプ部材は、そのような場合に、依然として少なくとも1つのRFIDアンテナを含むであろう)。
本明細書に説明される種々の自動注入注射器クランプアセンブリは、任意の適切な自動注入器によって利用され得、任意の適切な様式で統合され得る。一実施形態では、注射器クランプアセンブリは、自動注入器のパワーヘッド上に取り付けられる。別の実施形態では、注射器クランプアセンブリは、面板の構造内に組み込まれ、それがひいては、自動注入器のパワーヘッドに分離可能に取り付けられ得る(例えば、手動で、または任意のツールを用いることなく)。さらに別の実施形態では、注射器クランプアセンブリは、アダプタの構造内に組み込まれ、それがひいては、自動注入器のパワーヘッドに取り付けられる。
図11は、造影剤注入器システム430、医療撮像システム407、データ記憶機構414、および少なくとも1つの患者腎機能データ源438を含む、撮像系400の一実施形態を提示する。1つ以上の外部デバイス439は、注入器システム430および/または医療撮像システム407と通信し得る。所与のデバイス439は、実際には特定のシステム430および/または407の一部ではない場合に、「外部」として特徴付けられ得る。1つ以上の外部デバイス439はまた、データ記憶機構414および/または1つ以上の患者腎機能データ源438と通信することもできる。代表的外部デバイス439は、限定ではないが、病院情報システム(HIS)、放射線情報システム(RIS)、画像アーカイブおよび通信システム(PACS)、患者電子医療記録(EMR)システム等を含む。
データ記憶機構414は、任意の適切なタイプの通信リンク410によって、造影剤注入器システム430および/または医療撮像システム407と動作可能に接続され得る。データ記憶機構414は、造影剤注入器システム430によって組み込むことができ、および/または医療撮像システム407によって組み込むことができる。患者腎機能データ源438は、任意の適切なタイプの通信リンク410によって、造影剤注入器システム430および/または医療撮像システム407と動作可能に接続され得る。
医療撮像システム407は、遠隔コンソール409および撮像ユニットまたはデバイス422を含む。造影剤注入器システム430は、自動注入器432および遠隔コンソール404を含む。自動注入器432は、任意の適切な構成、例えば、上記で扱われる自動注入器10および210の形態であり得る。撮像デバイス422は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプであり得、その画像取得機能性は、任意の適切な技術または技術の組み合わせを利用し得る。例証される実施形態では、撮像系400は、適切な障壁412によって分離される、制御室402および撮像室420を含む。この分離は、全ての場合に要求されなくてもよい。いくつかの実施形態では、この障壁は、放射線(例えば、アルファ線、ベータ線、および/またはガンマ線)遮蔽、RF遮蔽、および/または、画像取得を妨害し得る望ましくない条件の可能性を低減させ得る任意の他のタイプの材料を含み得る。
造影剤注入器システム430の遠隔コンソール404(例えば、コンピュータ)は、制御室402内に位置し得る。遠隔コンソール404の構成要素は、遠隔コンソールディスプレイ406および少なくとも1つのデータまたはユーザ入力デバイス408を含む。注入器システム430の各ユーザ入力デバイス408は、任意の適切なタイプ、例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ジョイスティック、トラックボール等の形態であり得る。遠隔コンソール404は、任意の適切なタイプの通信リンク410によって、自動注入器432と動作可能に相互接続される。概して、ユーザは、遠隔コンソール404のユーザ入力デバイス408を通して、自動注入器432のための注入パラメータをプログラムし得る(例えば、注入プロトコル、例えば、1つ以上のフェーズを定義し、各フェーズは、おそらく1つ以上の注入遅延(例えば、一時延期または一時停止)とともに、注入される造影剤の体積、および注入流量等の注入パラメータを含む)。任意の適切なデータが、ユーザ入力デバイス408を通して入力され得る。
同様に、医療撮像システム407の遠隔コンソール409(例えば、コンピュータ)は、制御室402内に位置し得る。遠隔コンソール409の構成要素は、遠隔コンソールディスプレイ411および少なくとも1つのデータまたはユーザ入力デバイス413を含み得る。医療撮像システム407の各ユーザ入力デバイス413は、任意の適切なタイプ、例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ジョイスティック、トラックボール等の形態であり得る。撮像システム407の遠隔コンソール409は、任意の適切なタイプの通信リンク410によって、撮像デバイス422と動作可能に相互接続される。概して、ユーザは、遠隔コンソール409のユーザ入力デバイス413によって、プログラム撮像デバイス422のための撮像パラメータをプログラムし、および/または撮像手技を制御(例えば、開始および/または終了)し得る。任意の適切なデータが、ユーザ入力デバイス413を通して入力され得る。
医療撮像システム407(例えば、その遠隔コンソール409)は、造影剤注入器システム430(例えば、その遠隔コンソール404)と動作可能に接続され得る。撮像システム407が、実際に注入器システム430と動作可能に接続される場合、いくつかの実施形態は、ユーザが、撮像デバイス422に関して本明細書で説明されたプログラミングおよび/または制御機能性を行うことに加え、撮像システムの遠隔コンソール409のユーザ入力デバイス413を通して、注入パラメータをプログラムし、および/または自動注入器432の注入手技を制御(例えば、開始および/または終了)することを可能にする。撮像系400のいくつかの実施形態では、注入器システム430および医療撮像システム407は、ユーザが、撮像デバイス422および自動注入器432の両方の本明細書に説明されたプログラムおよび/または制御動作のいずれかを行い得る、単一の共有遠隔コンソール(図示せず)のみ含み得る。
自動注入器432は、遠隔コンソール404と動作可能に接続され、データ記憶機構414および撮像デバイス422の一方または両方と動作可能に接続され得、患者424と流動的に接続可能である(例えば、自動注入器432が、造影剤を患者424に注入し得るように)。自動注入器432は、ディスプレイ434および任意の適切なタイプの少なくとも1つのデータまたはユーザ入力デバイス436(例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ジョイスティック、トラックボール等)を含み得る。任意の適切なデータが、ユーザ入力デバイス436を通して入力され得る。
データ記憶機構414は、任意の適切な構成であり得、適切なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体によって組み込まれ得る。データ記憶機構414は、独立型構成要素であり得、任意の適切な様式で造影剤注入器システム430によって組み込まれ(例えば、遠隔コンソール404の一部として、自動注入器432の一部として、独立型記憶デバイスによって、またはそれらの任意の組み合わせ)、および/または、任意の適切な様式で医療撮像システム407によって組み込まれ得る(例えば、遠隔コンソール411の一部として、独立型記憶デバイスによって、またはそれらの任意の組み合わせ)。
データ記憶機構414は、複数の造影剤タイプ416および各造影剤タイプ416の対応する閾値腎機能418を含む。本明細書では、「造影剤タイプ」は、少なくとも部分的に、造影剤の1つ以上の成分(例えば、活性成分)の濃度によって定義され得る。別の実施例として、「造影剤タイプ」は、少なくとも部分的に、注射器内の造影剤の総体積内で見出される、または注射器内の造影剤の所定の基準体積内で見出される、特定の成分(例えば、活性成分)の総量(例えば、1mlの造影剤あたり「x」mgのヨウ素)によって定義され得る。「造影剤タイプ」のさらに別の実施例は、造影剤の商品名/識別を指し得、それらの各々が、所望のデータに対応する(例えば、提案されたその受け取りに対する閾値(例えば、最小許容)腎機能(承認用量に対するある濃度および/または体積制限/指針に関連付けられることもそうでないこともある))。
閾値腎機能418は、患者腎機能を示す限り、任意の適切なタイプ(例えば、GFR、血清中クレアチニン測定)であり得る。例えば、閾値腎機能418は、閾値GRFまたはGFRの許容範囲に関するものであり得る。別の実施例として、閾値腎機能418は、閾値血清中クレアチニンレベルまたは血清中クレアチニンの許容範囲に関するものあり得る。閾値腎機能418は、任意の適切な様式で(例えば、患者腎機能が、少なくとも基準値と同じ、または別の実施形態では基準値未満であるような基準値の形態で、患者腎機能データがこの範囲内になければならないような範囲の形態で)表現され得る。閾値腎機能418は、患者424への対応する造影剤の安全投与のために要求/提案される最小患者腎機能として特徴付けられ得るか、患者424への対応する造影剤の安全投与のために要求/提案される患者腎機能の許容範囲として特徴付けられ得るか、または両方である。
データ記憶機構414に関して、1)造影剤タイプ416を識別する任意の方法が、利用され得、2)閾値腎機能418を表現または特徴付ける任意の方法(例えば、基準値、範囲)が、利用され得、および、3)所与の造影剤タイプ416を閾値腎機能418に関連付ける任意の方法が、利用され得る。各造影剤タイプ416は、異なる閾値腎機能418を有することができるが、造影剤タイプ416のうちの2つ以上が同一閾値腎機能418を有することができる。
所与の造影剤タイプ416およびその対応する閾値腎機能418は、データ記憶機構414内の記録419を定義するもの(例えば、ルックアップテーブル構成)として特徴付けられ得る。3つのみの記録419が、図11におけるデータ記憶機構414に対して例証されるが、任意の適切な数の記録419が、データ記憶機構414内に含まれ得る。また、データは、任意の適切な様式でデータ記憶機構414の中に記憶され得る(例えば、所与の閾値腎機能419が、複数の造影剤タイプ416に関連して記憶され得る、関係データベースの形態で)。さらに、このデータ記憶機構414は、限定されないが、1)注入器システム430内、2)撮像システム407内、3)独立型情報記憶システム内、4)病院情報システム(HIS)内、放射線情報システム(RIS)内、または、5)画像アーカイブおよび通信システム(PACS)内を含む、医療機関全体を通して、任意の適切な場所に位置し得る。
患者腎機能データ源438は、造影剤注入器システム430および/または医療撮像システム407の一部であるとして、それらと動作可能に接続されるかあるいは接続可能であるものとして、および/または、それらと通信可能であるものとして特徴付けられ得る。造影剤注入器システム430および医療撮像システム407の各々は、専用患者腎機能データ源438を有することができるか、または造影剤注入器システム430および医療撮像システム407は、同じ患者腎機能データ源438と通信することができる。また、造影剤注入器システム430および医療撮像システム407のうちの1つのみが、患者腎機能データ源と通信し得る。
患者腎機能データ源438は、造影剤注入器システム430および撮像システム407を使用して撮像される、患者の腎機能に関する任意の適切なタイプのデータを含み得る。所与の患者腎機能データ源438内の患者腎機能データは、データが患者腎機能(例えば、GFR、血清中クレアチニン測定)を示す限り、任意の適切なタイプであり得る。例えば、患者腎機能データは、GRF測定に関して表現され得る。別の実施例として、患者腎機能データは、血清中クレアチニン測定に関して表現され得る。
患者腎機能データ源438は、自動注入器432のためのユーザ入力デバイス436を通して、遠隔コンソール404のためのユーザ入力デバイス408を通して、撮像システム407のためのデータまたはユーザ入力デバイスを通して、または別様に、造影剤注入器システム430に提供されるユーザ入力の形態であり得る。患者腎機能データ源438はまた、病院情報システム(HIS)、放射線情報システム(RIS)、画像アーカイブおよび通信システム(PACS)、腎機能試験モジュール(例えば、このタイプの代表的デバイスは、2006年4月6日公開のWilliamsらの米国特許出願公開第2006/0074294号に説明されている)等の形態であり得る。所与の患者腎機能データ源438は、先述のもののうちのいずれか1つ以上を含み得る。これらの「外部」構成要素のうちのいずれかからの患者腎機能データは、任意の適切な様式で造影剤注入器システム430および/または撮像システム407と通信して、患者腎機能情報を造影剤注入器システム430および/または撮像システム407に対して利用可能にし得る(例えば、患者腎機能データ源438は、自動注入器432のユーザ入力デバイス436を通して、造影剤注入器システム430に入力される必要はない)。
制御モジュールの一実施形態が、図12に例証されており、注入器システム430および/または撮像システム407によって利用され得、参照数字440によって識別される。制御モジュール440は、図11に示される自動注入器432および/または撮像デバイス422に関連して利用され得る。制御モジュール440の全部または任意の部分は、造影剤注入器システム430の遠隔コンソール404によって、自動注入器432によって、撮像システム407の遠隔コンソール409によって、撮像デバイス422によって、またはそれらの任意の組み合わせによって、組み込まれ得る。概して、制御モジュール440は、腎機能査定モジュール442を含む。この腎機能査定モジュール442は、1つ以上のプロセッサ444を含み得る。腎機能査定モジュール442のプロセッサ444は、プロンプト論理446および比較論理448のうちの少なくとも1つに従って、プログラムされ、または別様に構成され得る(例えば、以下で扱われるプロトコル450および480を実行するようにプログラムされる)。概して、プロンプト論理446は、ユーザが、患者424の腎機能情報を造影剤注入器システム430および/または撮像システム407に手動で入力するためのプロンプトを発行する(例えば、視覚的に表示する)ために、造影剤注入器システム430および/または撮像システム407によって使用され得、比較論理448は、患者424の腎機能を査定し、この患者424のための注入が続行するべきかどうか(例えば、自動注入器432自体が造影剤放出を提供するよう操作されることを可能にするべきかどうか)を決定するために、造影剤注入器システム430および/または撮像システム407によって使用され得る。撮像システム407が、注入器システム430と動作可能に接続される場合、または撮像システム407および注入器システム430が、共通遠隔コンソールを共有する場合、プロンプト論理446は、ユーザが、患者424の腎機能情報を注入器システム430および/または撮像システム407に手動で入力するためのプロンプトを発行する(例えば、視覚的に表示する)ために、注入器システム430および/または撮像システム407によって使用され得、比較論理448は、患者424の腎機能を査定し、注入がこの患者424に関連して続行するべきかどうかを決定するために、注入器システム430および/または撮像システム407によって使用され得る。
腎機能査定モジュール442のプロンプト論理446(図12)によって使用され得る、プロトコルの一実施形態が、図13に示され、参照数字450によって識別される。概して、プロトコル450は、ユーザが、撮像される患者424の腎機能情報を手動で入力するためのプロンプト(例えば、ディスプレイ406、411、434のうちの少なくとも1つ上のメッセージ)の発行を対象とする。プロトコル450のステップ452は、患者腎機能情報(例えば、患者424の腎機能を表す、または別様にそれに関するデータ)の入力のためのプロンプトの発行を対象とする。このプロンプトは、注入器システムの遠隔コンソールディスプレイ406上、自動注入器ディスプレイ434上、撮像デバイス422のディスプレイ(図示せず)上、撮像システムの遠隔コンソールディスプレイ411上、単一の一般的共有遠隔コンソールのディスプレイ上、またはそれらの任意の組み合わせで提示され得、任意の適切な様式で(例えば、記述された情報の入力のメッセージまたは要求の形態で)、提示され得る。
異なるタイプのプロンプトが、ステップ452によって具現化される。ステップ452のプロンプトは、図13のプロンプトプロトコル450のステップ454によって記述されるような、患者腎機能データ(例えば、患者424の腎機能を表す任意のデータ)のユーザ入力の要求であり得る。ステップ456の目的のためのユーザ入力は、遠隔コンソール404のユーザ入力デバイス408を通して、自動注入器432のユーザ入力デバイス436を通して、撮像デバイス422のデータまたはユーザ入力デバイス(図示せず)を通して、撮像デバイス422に関連付けられ、制御室402内に位置する、遠隔コンソール409のユーザ入力デバイス413を通して、またはそれらの任意の組み合わせで、提供(例えば、手動で入力)され得る。患者腎機能データが入力された場合、ステップ456は、プロトコル450が、(例えば、図14に例証され、以下でより詳細に扱われるであろう、プロトコル480の実行を通して)このユーザ入力を閾値腎機能データと比較することを対象とする、ステップ458に進むことを可能にする。そうでなければ、プロトコル450は、代わりに、同様に以下でより詳細に扱われるであろう、ステップ456からステップ460に進む。
図13のプロトコル450のステップ452に関連付けられたプロンプトの別の形態は、ステップ468によって対処される。プロンプトは、患者424の腎機能が、ある造影剤の注入の進行のために容認可能であることを、造影剤注入器システム430および/または撮像システム407のユーザ/オペレータが決定したことの確認の形態であり得る(ステップ468)。ステップ468の目的のためのユーザ入力は、注入器システムの遠隔コンソール404のユーザ入力デバイス408を通して、自動注入器432のユーザ入力デバイス436を通して、撮像デバイス422のデータまたはユーザ入力デバイス(図示せず)を通して、撮像システムの遠隔コンソール409のユーザ入力デバイス413を通して、単一の共通共有される遠隔コンソールのユーザ入力デバイス(図示せず)を通して、またはそれらの任意の組み合わせで、提供(例えば、手動で入力)され得る。患者424の腎機能が造影剤の注入の進行のために容認可能であるという肯定確認を、腎機能査定モジュール442が受信した場合(ステップ470)、プロトコル450は、ステップ472に進む。そうでなければ、プロトコル450は、ステップ470からステップ460に進む。
図13のプロトコル450のステップ460は、患者腎機能検査が少なくともいくつかの点で失敗であるときに、到達される。例えば、ステップ460は、(例えば、ステップ456の目的で)ユーザが患者の腎機能データを入力できなかった結果として、到達され得る。別の実施例として、ステップ460は、ステップ470からの患者の腎機能データが、検査された、および/または特定の最小腎機能要件に合致するかまたはそれを超過することの要求された確認を、ユーザが入力しない結果として到達され得る。この腎機能検査の失敗により、造影剤注入器システム430による、患者424の提案された注入は、続行することが許可されず、これは、プロトコル450のステップ460に示される。ステップ460のこの注入阻止は、任意の適切な様式で実装され得る。例えば、造影剤注入器システム430によって組み込まれるロックアウト機能を起動することによって、造影剤注入器システム430が、プログラムされた注入プロトコルを実行するように「準備する」または「有効化される」ことを可能にしないことによって、ユーザ/オペレータが、プログラムされた注入プロトコルを開始(例えば、「実行」または「始動」)することを可能にしないことによって、ユーザ/オペレータが、造影剤を患者424に手動で注入することを可能にしないことによって(例えば、造影剤注入器システム430の1つ以上の手動制御(例えば、ボタン、レバー)を使用して)、またはそれらの任意の組み合わせで、実装され得る。
1つ以上の追加の機能性が、腎機能検査の失敗に応答して、採用され得る。プロトコル450のステップ462は、1つ以上のアラームの発報を対象とする。各アラームは、任意の適切なタイプ(例えば、可聴、視覚的)であり得る。ステップ464は、次のアクション命令の生成を対象とする。これらの命令は、注入器システムの遠隔コンソールディスプレイ406上、自動注入器ディスプレイ434上、撮像デバイス422のディスプレイ(図示せず)上、撮像システムの遠隔コンソールディスプレイ411上、単一の一般的共有遠隔コンソールのディスプレイ上、またはそれらの任意の組み合わせで提示することができる。これらの命令は、造影剤注入器システム430および/または医療撮像システム407内にプログラムすることができ、腎機能検査の失敗に対処する方法について、オペレータに指針を提供することができる。ステップ460、462、および464のうちのいずれか1つ以上を、腎機能検査の失敗に応答して、これらのステップのうちの2つ以上が同時に実行される場合を含んで、任意の適切な順序で実行することができる。
腎機能査定モジュール442の比較論理448(図12)によって使用され得る、プロトコルの一実施形態が、図14に示され、参照数字480によって識別される。概して、プロトコル480は、患者の腎機能424を査定し、注入が続行するべきかどうか(例えば、造影剤注入器システム430が、造影剤放出を提供するよう操作されるべきかどうか)を決定することを対象とする。プロトコル480のステップ482は、患者424の腎機能データの形態で、(例えば、ユーザ入力デバイス408、413、436のうちの少なくとも1つを通して)情報を受信すること、または読み出すことを対象とする。この腎機能データは、患者の腎機能424を表す任意のタイプのデータ(例えば、少なくともいくつかの点で患者424の腎機能を定量化する情報)であり得、任意の適切な様式で、受信され/読み出され得る。
閾値腎機能データは、プロトコル480のステップ484に従って、受信され、または読み出される。この閾値腎機能データは、患者424が造影剤注入器システム430からの注入(例えば、特定のタイプの造影剤の注入)を受け取るために、存在するべき腎機能の閾値を表す任意のタイプのデータであり得る。閾値腎機能データは、任意の適切な様式で受信され/読み出され得る。ユーザは、1つまたは複数の任意の適切な源から閾値腎機能データを調べ、(例えば、ユーザ入力デバイス408、413、436のうちの少なくとも1つを通して)同データを造影剤注入器システム430および/または撮像システム407に手動で入力することができる。ユーザは、関連閾値腎機能418を識別するように、ユーザ入力デバイス408、413、436のうちの少なくとも1つを通して、(例えば、造影剤タイプ416を造影剤注入器システム430に手動で入力する、またはシステム430によって提供されるリストから同タイプを選択することによって)データ記憶機構414を検索することができる。この関連閾値腎機能418は、ステップ484に従って、任意の適切な様式で造影剤注入器システム430および/または撮像システム407によって、読み出すことができる(例えば、ユーザが、データ記憶機構414の検索から識別された閾値腎機能418を「クリック」することによって、造影剤注入器システム430および/または撮像システム407が、造影剤タイプ416についてユーザによって提供された情報から、自動的に関連閾値腎機能418を読み出すことによって)。
図14のプロトコル480のステップ484の目的のためのさらに別の選択肢は、例えば、造影剤注入器システム430が自動注入器432上に設置された注射器上のデータタグ等を読み取ることによって、造影剤注入器システム430および/または撮像システム407が、ステップ484のための閾値腎機能データを自動的に読み出すことであろう。(例えば、自動注入器432が、適切な電磁デバイスを組み込むことと、そのような注射器が、少なくとも、注射器内の造影剤タイプ416(例えば、注射器内の体積および/または造影剤の1つ以上の成分の濃度を含む)を識別するRF/RFIDタグ(より一般的には、任意の適切なタイプのデータ記憶デバイス)を含むこととによって(全て図6の実施形態に関して上記で提示される議論に従う))。閾値腎機能データは、注射器上のそのようなデータタグ上に記憶し、次いで、ステップ484の目的で、自動注入器432の電磁デバイス(より一般的には、「読取機」)によって読み取ることができる。閾値腎機能データはまた、造影剤タイプ416を注射器上のそのようなデータタグ上に記憶することによって、読み出すことができ、これは、次いで、ステップ484の目的で、自動注入器432の電磁デバイスによって読み取ることができる。注射器内の造影剤タイプ416の識別は、次いで、プロトコル480のステップ484で、データ記憶機構414を検索し、対応する閾値腎機能418を識別するために使用することができる。
患者腎機能データ(ステップ482)は、プロトコル480のステップ486に従って、閾値腎機能データ(ステップ484)と比較される。この比較は、任意の適切な様式で行われ得る(例えば、図12の腎機能査定モジュール442の1つ以上のプロセッサ444によって)。図14の比較腎機能プロトコル480のステップ488は、患者腎機能データ(ステップ482)が、閾値腎機能データ(ステップ484)に従うかどうかを決定することを対象とする。例えば、決定は、患者腎機能データ(ステップ482)が、閾値腎機能データ(ステップ484)に合致するか、またはそれを超過するかどうかについて行われ得る。いずれの場合も、患者腎機能データ(ステップ482)が、閾値腎機能データ(ステップ484)に従う場合、プロトコル480は、造影剤注入器システム430による患者424の注入が続行することを可能にすることを対象とする、ステップ490に進む。患者腎機能データ(ステップ482)が、閾値腎機能データ(ステップ484)に従わない場合、プロトコル480は、代わりに、ステップ492に進む。
図14のプロトコル480のステップ492は、腎機能検査が少なくともいくつかの点で失敗であるときに、到達される。この点において、造影剤注入器システム430による患者424の注入は、プロトコル480のステップ492の実行を通して、続行することが許可されない。これは、任意の適切な様式で例えば、図13に関連して上記で論議されるプロンプトプロトコル450のステップ460に従って、実装され得る。
1つ以上の追加の機能性が、腎機能検査の失敗に応答して、採用され得る。プロトコル480のステップ494は、1つ以上のアラームの発報を対象とする。各アラームは、任意の適切なタイプ(例えば、可聴、視覚的)であり得る。ステップ496は、次のアクション命令の生成を対象とする。これらの命令は、注入器システムの遠隔コンソールディスプレイ406上、自動注入器ディスプレイ434上、撮像デバイス422のディスプレイ(図示せず)上、撮像システムの遠隔コンソールディスプレイ411上、単一の共同共有される遠隔コンソールのディスプレイ上、またはそれらの任意の組み合わせで、提示することができる。これらの命令は、造影剤注入器システム430および/または医療撮像システム407にプログラムされ、腎機能検査の失敗に対処する方法について、オペレータに指針を提供することができる。ステップ492、494、および496のうちのいずれか1つ以上を、腎機能検査の失敗に応答して、これらのステップのうちの2つ以上が、同時に実行される場合を含んで、任意の適切な順序で、実行することができる。
造影剤貯蔵/分配ユニットの一実施形態が、図15に例証され、参照数字500によって識別される。造影剤貯蔵/分配ユニット500は、図11−14に関連して上記で論議される撮像系400とともに使用され得る。しかしながら、造影剤貯蔵/分配ユニット500はまた、そのような撮像系400から独立して実装され得る。概して、造影剤貯蔵/分配ユニット500は、患者の注入と関連して使用するために、造影剤を放出する前に(例えば、所与の患者に対する提案された注入手技で使用するために、造影剤を技術者に提供する前に)、腎機能検査を提供することを対象とする。
造影剤貯蔵/分配ユニット500は、個別の量の造影剤の供給部502を含む、またはその形態であるものとして特徴付けられ得る。これらの個別の量の造影剤は、集合的に、造影剤供給部502を画定し、任意の適切な様式で造影剤貯蔵/分配ユニット500によって/その中に貯蔵され得る、任意の適切なタイプ(例えば、注射器、バイアル、バッグ)である、複数の造影剤容器504内に維持され得る。1つ以上の造影剤タイプの複数の容器504が、造影剤供給部502内に含まれ得る。一実施形態では、造影剤貯蔵/分配ユニット500内に貯蔵されている造影剤容器504のうちの少なくともいくつかは、「予充填された注射器」の形態である。「予充填された注射器」とは、病院、診療所等の最終使用施設に同注射器を輸送する前に、製造施設で造影剤または他の医用流体で充填される、注射器である。造影剤貯蔵/分配ユニット500内に貯蔵されている造影剤容器504の全ては、共通タイプであり得、および/または共通サイズ/構成であり得るが、全ての場合にそうではなくてもよい。
造影剤容器504は、造影剤貯蔵/分配ユニット500内に貯蔵されているとき、ならびに造影剤貯蔵/分配ユニット500から解放されたとき/解放後の両方で、密閉状態である。「密閉状態」にあることは、所与の造影剤容器504が、現在、造影剤を患者424に注入するための構成にないことを包含する。「密閉状態」にあることはまた、所与の造影剤容器504が、造影剤貯蔵/分配ユニット500から解放された後にのみ、患者注入手技で使用可能であることを包含する。造影剤容器504の各々は、造影剤注入器システム430等の医用流体送達システムとともに使用するために適合されているものとして特徴付けられ得る。造影剤貯蔵/分配ユニット500から解放された後、所与の造影剤容器504は、造影剤を患者424に注入することができる前に、医用流体送達システム(例えば、造影剤注入器システム430)と適切に相互接続される必要があり得る。
造影剤容器504の各々は、任意の適切なタイプのデータ記憶デバイス514(例えば、RFまたはRFIDタグ)を含み得る。任意の適切な情報が、各造影剤容器504のデータ記憶デバイス514上に記憶され得る。所与のデータ記憶デバイス514上に記憶され得る代表的データは、限定ではないが、造影剤タイプ識別子(1)「造影剤タイプ」は、少なくとも部分的に、造影剤の1つ以上の成分(例えば、活性成分)の濃度によって定義され得る。2)「造影剤タイプ」は、少なくとも部分的に、対応する容器504内の造影剤の総体積内で見出されるか、または対応する容器504内の造影剤の所定の基準体積内で見出される特定の成分(例えば、活性成分)の総量(例えば、1mlの造影剤あたり「x」mgのヨウ素)によって定義され得る。3)「造影剤タイプ」は、造影剤の商品名/識別を指し得る。)、閾値腎機能データ(例えば、閾値(例えば、最小許容)腎機能(承認された用量に対するある濃度および/または体積制限/指針に関連付けられることもそうでないこともある))等を含む。
造影剤貯蔵/分配ユニット500の他の構成要素は、腎機能査定モジュール510(例えば、少なくとも概して、図12の制御モジュール440の腎機能査定モジュール442に従い、それによって、以下で扱われるプロトコル520および540を行うようにプログラムされ得る、1つ以上のプロセッサを含む)、および、少なくとも1つのデータまたはユーザ入力デバイス508(図11の撮像系400に関連して上記で論じられるユーザ入力デバイス408、413、436に従う)を含む。造影剤貯蔵/分配ユニット500はまた、1つ以上のディスプレイ506、ならびに図11の撮像系400に関連して上記で論じられるデータ記憶機構414を含み得る。腎機能情報はまた、腎機能データ源512(例えば、HIS、RIS、PACS、注入器システム430、撮像システム407、または患者電子医療記録システム)を通して、造影剤貯蔵/分配ユニット500(例えば、腎機能査定モジュール510)に利用可能となり得る。
図16は、造影剤容器504が、造影剤貯蔵/分配ユニット500によって解放/分配されるべきかどうかを決定する目的で、造影剤貯蔵/分配ユニット500のための腎機能査定モジュール510によって組み込まれ得る、解放プロトコル520の一実施形態を例証する。プロトコル520のステップ522は、造影剤貯蔵/分配ユニット500から読み出されることが所望される、造影剤タイプ(例えば、商標名、活性成分、濃度、および体積のうちの1つ以上を含み得る)の入力(入力または選択)あるいは取得を対象とする。ステップ522に関連付けられた入力は、造影剤貯蔵/分配ユニット500のユーザ入力デバイス508を通して等、任意の適切な様式で提供され得る。
図16の解放プロトコル520のステップ524は、患者腎機能が、ステップ522に従って入力された造影剤タイプと適合性があると決定されたかどうかを質問/照会することを対象とする。これは、造影剤貯蔵/分配ユニット500のディスプレイ506上に提示され得る。ユーザ入力は、プロトコル520のステップ526を通して(例えば、ユーザ入力デバイス508を通して)、提供され得る。ユーザ入力が、肯定応答(例えば、「はい」)であった場合、プロトコル520は、ステップ528からステップ530に進む。ステップ530は、ステップ522を通して識別された造影剤タイプに従って、造影剤供給部502から造影剤容器504を解放することを対象とする。ユーザ入力が、ステップ526に従って提供されない場合、またはユーザ入力が、否定応答(例えば、「いいえ」)であった場合、造影剤貯蔵/分配ユニット500は、(例えば、解放プロトコル520のステップ532に従って)造影剤供給部502から造影剤容器504を解放しないであろう。
1つ以上の追加の機能性が、ステップ532の造影剤解放/分配拒否に応答して、採用され得る。例えば、次のアクション命令が、生成され得る。これらの命令は、記憶/分配ユニットのディスプレイ506上に提示することができる。これらの命令は、造影剤貯蔵/分配ユニット500にプログラムされ、腎機能検査の失敗に対処する方法について、技術者に指針を提供することができる。
図17は、造影剤容器504が、造影剤貯蔵/分配ユニット500によって解放/分配されるべきかどうかを決定する目的で、造影剤貯蔵/分配ユニット500のための腎機能査定モジュール510によって組み込まれ得る、解放プロトコル540の別の実施形態を例証する。プロトコル540のステップ542は、造影剤貯蔵/分配ユニット500から読み出されることが所望される、造影剤タイプの入力または取得を対象とする。ステップ542に関連付けられた入力は、造影剤貯蔵/分配ユニット500のユーザ入力デバイス508を通して等、任意の適切な様式で提供され得る。
図17の解放プロトコル540のステップ544は、上記のタイプの患者腎機能データに関して、入力を造影剤貯蔵/分配ユニット500に提供することを対象とする。これは、任意の適切な様式で行われ得る。1つの選択肢は、患者腎機能データ(例えば、GFR、血清中クレアチニン測定)が、造影剤貯蔵/分配ユニット500のユーザ入力デバイス508を通して、ユーザによって手動で入力されることである。別の選択肢は、造影剤貯蔵/分配ユニット500が、腎機能データのリストを含み、ユーザが、ユーザ入力デバイス508を通して、そのようなリストから関連患者腎機能データを手動で選択することであろう。さらに別の選択肢は、造影剤貯蔵/分配ユニット500が、1つ以上の腎機能データ源512(例えば、HIS、RIS、PACS、注入器システム430、撮像システム407、患者電子医療記録システム)と動作可能に接続され(例えば、それと通信し)、そのような腎機能データ源512から、ステップ544のための患者腎機能データを読み出すことであり得る。例えば、ユーザが、ユーザ入力デバイス508を通して、適切な患者識別子を造影剤貯蔵/分配ユニット500に入力することができ、次いで、造影剤貯蔵/分配ユニット500が、1つ以上の腎機能データ源512から、ステップ544のための患者腎機能データを読み出すことができる。ユーザが、患者腎機能データを手動で入力することの代替案として、そのデータは、適切なデータ源(例えば、技術者によってユニット500上に提示されるバーコードまたはRFIDタグ)を読み取ることによって、ユニット500の電子読取デバイス(図示せず)が患者を識別することに応答して、ユニット500によって腎機能データ源512から読み出すことができる。他の実施形態では、患者の腎機能データは、適切なデータ源(例えば、バーコードまたはRFIDタグ)上に記憶することができ、単純に、技術者が、そのデータ源をユニット500の電子読取デバイス(図示せず)にさらすことによって、ユニット500に入力することができる。
閾値腎機能データは、図17の解放プロトコル540のステップ546に従って読み出される。この閾値腎機能データは、患者が特定のタイプの造影剤の注入を(例えば、造影剤注入器システム430から)受け取るために、存在するべき腎機能の閾値を表す、任意のタイプのデータであり得る。閾値腎機能データは、任意の適切な様式で読み出され得る。ユーザは、(例えば、ユーザ入力デバイス508を通して)1つまたは複数の任意の適切な源から閾値腎機能データを調べ、同データを造影剤貯蔵/分配ユニット500に手動で入力することができる。ユーザは、関連閾値腎機能418を識別するように、(例えば、ユーザ入力デバイス508を通して、造影剤タイプを造影剤貯蔵/分配ユニット500に手動で入力することによって)データ記憶機構414を検索することができる(例えば、データ記憶機構414に関しては図11を参照)。この関連閾値腎機能418は、ステップ546に従って(例えば、ユーザが、データ記憶機構414の検索から識別された閾値腎機能418を「クリック」することによって、造影剤貯蔵/分配ユニット500が、データ記憶機構414を利用して、造影剤タイプ416についてユーザによって提供される情報から、自動的に関連閾値腎機能418を読み出すことによって)、造影剤貯蔵/分配ユニット500によって、任意の適切な様式で読み出すことができる。
解放プロトコル540のステップ548は、患者腎機能データ(ステップ544)が、閾値腎機能データ(ステップ546)に従うかどうかを決定することを対象とする。この決定/比較は、任意の適切な様式で(例えば、腎機能査定モジュール510の1つ以上のプロセッサによって)、行われ得る。例えば、決定は、患者腎機能データ(ステップ544)が、閾値腎機能データ(ステップ546)に合致するか、またはそれを超過するかどうかについて行われ得る。いずれの場合も、患者腎機能データ(ステップ544)が、閾値腎機能データ(ステップ546)に従う場合、プロトコル540は、ステップ542を通して提供される造影剤タイプに従って、造影剤供給部502から造影剤容器504を解放することを対象とするステップ550に進む。患者腎機能データ(ステップ544)が、閾値腎機能データ(ステップ546)に従わない場合、造影剤貯蔵/分配ユニット500は、(例えば、解放プロトコル540のステップ552に従って)造影剤容器504を造影剤供給部502から解放しないであろう。
図11−17の実施形態のための腎機能検査に関連して扱われるモジュール、プロトコル、論理等のうちのいずれかは、限定ではないが、任意の適切なソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアで、1つ以上のプラットフォームを使用して、1つ以上のプロセッサを使用して、任意の適切なタイプのメモリを使用して、任意の適切なタイプの任意の単一のコンピュータまたは任意の様式で相互接続された任意の適切なタイプの複数のコンピュータを使用して、またはそれらの任意の組み合わせを含む、任意の様式で実装され得る。これらのモジュール、プロトコル、論理等は、任意の単一の場所で、または任意の適切な様式で(例えば、任意のタイプのネットワークを介して)相互接続された複数の場所で、実装され得る。
医療システムの一実施形態が、図18Aで図示され、参照数字600によって識別される。医療システム600は、造影剤注入器システム602、注入データ管理モジュール660、撮像システム690、造影剤貯蔵/分配ユニット500(図15に関連して上記で論議された)、病院情報システムまたはHIS700、画像アーカイブおよび通信システムまたはPACS710、および放射線学/放射線情報システムまたはRIS720を含む。
撮像システム690は、図11に関連して上記で論議された撮像システム407に従い得る。この点において、撮像システム690は、撮像デバイスまたはユニット692、ならびに遠隔コンソール(図18Aに示されていない)を含み得る。撮像デバイス692は、任意の適切な撮像技術または撮像技術の組み合わせを利用し得る。
HIS700は、病院運営の1つ以上の側面に関する情報を管理するように構成される、コンピュータシステムとして特徴付けられ得る。このコンピュータシステムは、任意の適切なアーキテクチャまたはアーキテクチャの組み合わせを利用し得る。HIS700は、任意の適切な配列で分散され、かつ任意の適切な様式(例えば、任意の適切なタイプの1つ以上のネットワークの利用を含む、任意の適切な通信リンクまたは通信リンクの組み合わせ)で動作可能に相互接続される、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを利用し得る。HIS700は、任意の適切なタイプの1つ以上のネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、インターネット、プライベートネットワーク)上で通信している、1つ以上のサーバ、任意の適切な処理アーキテクチャに統合された1つ以上のプロセッサ、1つ以上のワークステーション(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ディスプレイおよびキーボードの形態の端末)等を利用し得る。
任意の適切なタイプのデータ記憶システムが、病院運営の1つ以上の側面に関するデータを記憶するために、HIS700によって使用され得る(例えば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の任意の適切なデータ記憶アーキテクチャ)。任意の適切なデータ構造またはデータ構造の組み合わせが、HIS700によって使用され得る。HIS700によって記憶され得る代表的なデータは、医療/患者情報(例えば、電子患者医療記録)、管理情報、および財務情報を含む。データは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体上に、任意の適切な形式でHIS700によって記憶され得る。データは、HIS700の1つ以上のデータベースの中に記憶され得、HIS700によって記憶されるデータは、所望/要求に応じて、任意の適切な様式でリンクされ得る。
HIS700は、それらの対応するデータとともに、1つ以上のサブシステムを含むものとして特徴付けられ得る。HIS700の代表的なサブシステムは、限定ではないが、PACS710、RIS720、臨床情報システム(CIS)、研究室情報システム(LIS)、薬局情報システム(PIS)、看護情報システム(NIS)、および財務情報システム(FIS)を含み得る。
PACS710は、任意の適切なタイプの医用画像(例えば、磁気共鳴、コンピュータ断層撮影、超音波、陽電子放射断層撮影等)の記憶、読み出し、管理、アクセス、提示、および配布を提供する、コンピュータシステム(例えば、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ)として特徴付けられ得る。画像ファイルが、(例えば、1つ以上のデジタルファイルの形態で)任意の適切なコンピュータ可読媒体上にPACS710によって記憶され得る。非画像データが、PACS710によって記憶され得る。
PACS710は、各々が1つ以上の画像データベースを有し、任意の適切な様式で(例えば、ローカルエリアネットワークを通して、広域ネットワークを通して、インターネットまたは任意の他の公衆ネットワーク上で)アクセスされ得る、1つ以上のサーバを利用し得る。上記の撮像システム690は、PACS710の一部であるものとして特徴付けられ得る。PACS710の他の構成要素は、限定ではないが、患者情報の配布および交換のためのネットワーク、1つ以上のワークステーション(例えば、端末およびキーボード、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ)、ならびに画像および関連文書を記憶して読み出すためのデータ記憶システム(例えば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含み得る。
RIS720は、患者の放射線データおよび画像の記憶、再検討、操作、および配布を提供する、コンピュータシステム(例えば、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ)として特徴付けられ得る。患者の放射線データおよび画像は、任意の適切なデータ記憶システム(例えば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)上にRIS720によって記憶され得る。RIS720は、患者管理機能性(例えば、放射線科内の患者ワークフローの追跡、画像データおよび関連文書の記憶、読み出し、および再検討)、スケジューリング機能性、患者追跡機能性(例えば、患者の放射線歴の全体へのアクセスの提供)、報告機能性、画像追跡機能性、および課金機能性(例えば、財務記録管理、電子決済、請求提出)を組み込み得る。
造影剤注入器システム602は、自動注入器の形態であり得る(例えば、図1Aに関連して上記で論議される自動注入器210、図1B−Dに関連して上記で論議される自動注入器240、図2A−5Bに関連して上記で論議される自動注入器10、図11に関連して上記で論議される造影剤注入器システム430)。先述の実施形態によれば、造影剤注入器システム602は、パワーヘッド604と、一般的に遠隔コンソール650(より一般的には第1のコンソール650)と称されるものとを含む。一実施形態では、パワーヘッド604が、1つの場所(例えば、図11の撮像室420)に位置する一方で、遠隔コンソール650は、別の場所(例えば、図11の制御室402)に位置する。しかしながら、パワーヘッド604および遠隔コンソール650は、(例えば、図11に示される撮像室420内で)共同設置することができる。
遠隔コンソール650は、少なくとも1つのディスプレイ652、少なくとも1つのユーザまたはデータ入力デバイス654、および可能性として処理システム656(例えば、CPU、1つ以上のプロセッサ)を含み得る。図11の造影剤注入器システム430の遠隔コンソール404に関して上記で提示される論議は、図18Aの医療システム600によって使用される遠隔コンソール650に等しく適用可能である。遠隔コンソール650は、造影剤注入器システム602の指定部品であり得、造影剤注入器システム602の少なくとも1つの他の部分(例えば、(例えば、パワーパックによって少なくとも部分的に組み込まれ得る)注入データ管理モジュール660を通して、パワーヘッド604)のみと通信するように構成され得る。別の選択肢は、遠隔コンソール650が造影剤注入器システム602の指定部品であるが、それが撮像システム690および造影剤注入器システム602の少なくとも1つの他の部分(例えば、注入データ管理モジュール660を通して、パワーヘッド604)の両方と通信するように構成され得る場合である。さらに別の選択肢は、遠隔コンソール650が造影剤注入器システム602と撮像システム690との間の共有ユニットであることである。遠隔コンソール650は、撮像システム690の指定部品であり得るが、それは、撮像デバイス692および造影剤注入器システム602(例えば、注入データ管理モジュール660を通して、パワーヘッド604)の両方と通信するように構成され得る。
図18Aの造影剤注入器システム602は、注入データ管理モジュール660を含み、または少なくとも利用する。以下でさらに詳細に論議されるように、注入データ管理モジュール660は、データを少なくとも1つの形式から少なくとも1つの他の形式に変換するように構成され得る。概して、注入データ管理モジュール660は、造影剤注入器システム602と医療システム600の種々の他の構成(医療システム600のサブシステムと称され得る)との間の通信を提供し、またはそれに適応する。任意のアーキテクチャが、これらの通信を取り扱うために使用され得る。例証される実施形態では、注入データ管理モジュール660は、パワーヘッド604の一部ではないが、任意の適切なタイプの通信リンク672上で(例えば、有線接続、適切なデータケーブル、無線で)パワーヘッド604と通信することができる。遠隔コンソール650は、例えば、注入データ管理モジュール660を通して、任意の適切なタイプの通信リンク670上で(例えば、有線接続、適切なデータケーブル、無線で)パワーヘッド604と通信し得る(パワーヘッド604と遠隔コンソール650との間で伝送されるデータのデータ形式の変換は必要とされなくてもよい)。遠隔コンソール650とパワーヘッド604との間の通信は、第1のCAN準拠形式(CANは「Controller Area Network」を表す)を利用し得る。一実施形態では、データが、CAN 2.0A標準に従って通信リンク670上で伝送される。
造影剤注入器システム602は、任意の適切なタイプの通信リンク678上で(例えば、有線接続、適切なデータケーブル、無線で)撮像システム690と通信し得る。造影剤注入器システム602と撮像システム690との間の通信は、注入データ管理モジュール660を通して向けられ得る。造影剤注入器システム602が、1つのCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)を利用し得る一方で、撮像システム690は、別のCAN準拠形式(例えば、CiA 425)を利用し得る。造影剤注入器システム602からの造影剤投与データは、撮像システム690に伝送するために、注入データ管理モジュール660によって1つの形式から別の形式に変換され得る。一実施形態では、医療システム600は、注入データ管理モジュール660を通した造影剤注入器システム602と撮像システム690との間の双方向通信があり得るように(例えば、注入データ管理モジュール660が、CAN 2.0AからCiA 425への変換、ならびにCiA 425からCAN 2.0Aへの変換の両方を提供することができるように)構成される。しかしながら、医療システム600は、(いずれかの方向で)造影剤注入器システム602と撮像システム690との間に一方向通信のみがあり得るように構成することができる。
造影剤注入器システム602は、任意の適切なタイプの通信リンク674上で(例えば、有線接続、適切なデータケーブル、無線で)HIS700と通信し得る。造影剤注入器システム602とHIS700との間の通信は、注入データ管理モジュール660を通して向けられ得る。造影剤注入器システム602が、1つのCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)を利用し得る一方で、HIS700は、別のHL−7準拠形式を利用し得る。造影剤注入器システム602からの造影剤投与データは、HIS700に伝送するために、注入データ管理モジュール660によって1つの形式から別の形式に変換され得る(例えば、CAN 2.0AからHL−7へ)。一実施形態では、医療システム600は、造影剤注入器システム602のパワーヘッド604とHIS700との間に一方向通信(例えば、注入データ管理モジュール660を通して、パワーヘッド604からHIS700へ)のみがあるように構成される。
造影剤注入器システム602は、任意の適切なタイプの通信リンク676上で(例えば、有線接続、適切なデータケーブル、無線で)造影剤貯蔵/分配ユニット500(例えば、CMSDU500)と通信し得る。造影剤注入器システム602と造影剤貯蔵/分配ユニット500との間の通信は、注入データ管理モジュール660を通して向けられ得る。造影剤注入器システム602が、1つのCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)を利用し得る一方で、造影剤貯蔵/分配ユニット500は、別のHL−7準拠形式を利用し得る。造影剤注入器システム602からの造影剤投与データは、造影剤貯蔵/分配ユニット500に伝送するために、注入データ管理モジュール660によって1つの形式から別の形式に変換され得る(例えば、CAN 2.0AからHL−7へ)。
造影剤注入器システム602は、任意の適切なタイプの通信リンク680上で(例えば、有線接続、適切なデータケーブル、無線で)PACS710と通信し得る。造影剤注入器システム602とPACS710との間の通信は、注入データ管理モジュール660を通して向けられ得る(例えば、図19および20)。通信リンク680は、注入データ管理モジュール660からPACS710まで延在し得る(例えば、通信リンク680は、遠隔コンソール650を通って延在する必要がない)。造影剤注入器システム602が、1つのCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)を利用し得る一方で、PACS710は、DICOM(「Digital imaging and Communications in Medicine」)形式を利用し得る。造影剤注入器システム602からの造影剤投与データは、PACS710に伝送するために、注入データ管理モジュール660によって1つの形式から別の形式に変換され得る(例えば、CAN 2.0AからDICOMへ)。
造影剤注入器システム602は、任意の適切なタイプの通信リンク682上で(例えば、有線接続、適切なデータケーブル、無線で)RIS720と通信し得る。造影剤注入器システム602とRIS720との間の通信は、注入データ管理モジュール660を通して向けられ得る(例えば、図19および20)。通信リンク682は、注入データ管理モジュール660からRIS720まで延在し得る(例えば、通信リンク682は、遠隔コンソール650を通って延在する必要がない)。造影剤注入器システム602が、1つのCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)を利用し得る一方で、RIS720は、HL−7準拠形式を利用し得る。造影剤注入器システム602からの造影剤投与データは、RIS720に伝送するために、注入データ管理モジュール660によって1つの形式から別の形式に変換され得る(例えば、CAN 2.0AからHL−7へ)。
医療システム600は、他の通信に適応する。図18Aに示されるように、造影剤貯蔵/分配ユニット500は、任意の適切なタイプの通信リンク688上で(例えば、有線接続、適切なデータケーブル、無線で)HIS700と通信し得る。造影剤貯蔵/分配ユニット500とHIS700との間の通信は、HL−7準拠形式を利用し得る。医療システム600は、1つ以上のワークステーション730(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップ)を含み得る。図示される実施形態では、ワークステーション730は、任意の適切なタイプの通信リンク684上で(例えば、有線接続、適切なデータケーブル、無線で)RIS720と通信することができ、また、任意の適切なタイプの通信リンク686上で(例えば、有線接続、適切なデータケーブル、無線で)HIS700と通信することもできる。
記述されるように、注入データ管理モジュール660と医療システム600の種々のサブシステムとの間の通信アーキテクチャ(より一般的に、医療システム600の通信アーキテクチャ)は、任意の適切な構成であり得る。注入データ管理モジュール660は、これらのサブシステム(例えば、HIS700、PACS710、RIS720、CMSDU500)のうちの1つ以上と直接通信することができ、注入データ管理モジュール660は、これらのサブシステムのうちの1つ以上と間接的に通信することができ、または両方である。例えば、通信アーキテクチャは、1つの形式(例えば、HL−7)でのデータを、注入データ管理モジュール660からこれらのサブシステムのうちの1つ(例えば、HIS700)に向けることができ、次いで、このサブシステムが、このデータを、同一形式のデータを必要とする他のサブシステムに向けることができるようなものであり得る(例えば、通信アーキテクチャは、注入データ管理モジュール660と医療システム600の1つ以上のサブシステムとの間に間接的通信を提供することができる)。
造影剤注入器システム602によって使用される、または造影剤注入器システム602に関連付けられる注入データ管理モジュール660は、造影剤注入器システム602の少なくとも一部(例えば、そのパワーヘッド604)と少なくとも1つの他の医療システムとの間に通信インターフェースを提供するものとして特徴付けられ得、この医療システムは、CAN準拠形式以外の何かで(例えば、HL−7準拠データ)データが注入データ管理モジュール660から伝送されることを要求する。図18Bは、参照数字660aによって識別される、図18Aの医療システム600からの注入データ管理モジュール660の一実施形態の概略図を提示する。注入データ管理モジュール660aは、任意の適切なアーキテクチャで実装され得る(例えば、注入データ管理モジュール660aは、医療システム600の残りの部分に関連して、自律ユニットであり得る、注入データ管理システム660aの1つ以上の部品を、医療システム600のサブシステムのうちの1つ以上によって組み込むことができる)。図18Bの構成では、注入データ管理モジュール660aは、造影剤注入器システム602(例えば、そのパワーヘッド604)と、データがCAN準拠形式以外の何か(例えば、HL−7準拠データ)であることを要求する少なくとも1つの医療サブシステム735との間のインターフェースを提供する。注入データ管理モジュール660aと通信している各医療サブシステム735は、任意の適切なタイプ、例えば、上記で論議されるHIS700、RIS720、またはPACS710、あるいは任意の他の電子医療記録システム(例えば、医療データまたは情報システム)であり得る。医療サブシステム735はまた、図18Aに関連して説明される造影剤貯蔵/分配ユニット500の形態でもあり得る。
注入データ管理モジュール660aは、任意の適切なタイプのユーザインターフェース662を含み得る。このユーザインターフェース662は、任意の適切なタイプの1つ以上のユーザ入力デバイス662a(例えば、キーボード、タッチスクリーン、グラフィカルユーザインターフェース)、任意の適切なタイプの1つ以上のディスプレイ662b、または両方を含み得る。注入データ管理モジュール660aは、1つ以上のデータ変換モジュール664を使用し得、各データ変換モジュール664が(例えば、造影剤注入器システム602から受信された)データを1つのCAN準拠形式から異なる形式に変換する。注入データ管理モジュール660aの少なくとも1つのデータ変換モジュール664は、(例えば、造影剤注入器システム602から受信された)データを1つのCAN準拠形式から非CAN準拠形式(例えば、HL−7準拠形式)に変換するように構成され得る。注入データ管理モジュール660aによって提供される任意のデータ変換機能は、任意の適切なアーキテクチャの中に配置される、任意の適切なタイプの1つ以上のプロセッサ620を利用し得る。
注入データ管理モジュール660aは、データ処理モジュールまたはユニット666を使用し得る。データ処理ユニット666および各データ変換モジュール664は、任意の適切なアーキテクチャに配列され得る(例えば、各データ変換モジュール664およびデータ処理ユニット666が、共通のユニットの一部であり得る。1つ以上のデータ変換モジュール664が、共通のユニットの中に配置され得るか、1つ以上のデータ変換モジュール664が、各々、別個のユニットの中に配置され得るか、または両方である。データ処理ユニット666が、データ変換モジュール664の各々とは別個のユニットの中に配置されることができる。データ処理ユニット666および少なくとも1つのデータ変換モジュール664が、共通のユニットの中に配置されることができ、1つ以上のデータ変換モジュール664が、1つ以上の別個のユニットの中に配置されることができる)。1つ以上のプロセッサ620は、1つ以上の医療サブシステム735から注入データ管理モジュール660aによって受信される造影剤投与データの要求を処理すること;注入データ管理モジュール660aから1つ以上の医療サブシステム735へデータを伝送すること、(例えば、1つ以上の医療システム735からのデータの要求に応答して);自動またはプログラムされた様式で;1つ以上の医療システム735からのデータの要求に応答する以外で;造影剤注入器システム602自体および/または注入データ管理モジュール660a自体の始動時に;(例えば、以下で論議される、そのデータ記憶システム622内の)注入データ管理モジュール660a上に情報を記憶すること;または、それらの任意の組み合わせに関連して、データ処理ユニット666によって使用され得る。複数のプロセッサ620は、注入データ管理モジュール660aの目的で、任意の適切な処理アーキテクチャで配列され得る。
任意の適切なタイプ/形式のソフトウェア667は、データを1つの形式から別の形式に変換するため、1つ以上の医療サブシステム735から入力を受信するため、データを1つ以上の医療サブシステム735に伝送するため、注入データ管理モジュール660a上にデータを記憶するため、および/または注入データ管理モジュール660aの任意の他の機能性に関連して、注入データ管理モジュール660aによって使用され得る。ソフトウェア667の更新は、任意の適切なタイプの1つ以上の通信ポート648を通して注入データ管理モジュール660aにダウンロードされ得る(例えば、注入データ管理モジュール660aは、ソフトウェア更新がインターネット上で注入データ管理モジュール660aにダウンロードされることを可能にするであろう、イーサネット(登録商標)ポートの形態の通信ポート648を含み得る)。
注入データ管理モジュール660aは、任意の適切なタイプのデータ記憶システム622(例えば、ハードドライブ、固体メモリ、フラッシュメモリ、不揮発性メモリ、任意の適切なメモリ)を利用し得る。データ記憶システム622は、任意の適切なデータ記憶アーキテクチャに配列され得る。概して、造影剤投与データは、注入データ管理モジュール660aに伝送され、そのデータ記憶システム622上に記憶され得る。注入データ管理モジュール660aに提供される造影剤投与データは、任意の適切なタイプ(例えば、事前定義される)であり得、任意の適切な基準で(例えば、プログラムされた注入の終了時に、例えば、リアルタイムベースで、断続的に、バッチタイプベースで)注入データ管理モジュール660aに提供され得る。
注入データ管理モジュール660aは、図18Bによる独自のユーザインターフェース662を有し得る。遠隔コンソール650、1つ以上のワークステーション730、造影剤注入器システム602によって組み込まれるか、またはそれと別様に関連付けられる任意のユーザインターフェース(例えば、キーボードまたはタッチスクリーンディスプレイ)、および/または医療システム600の任意の他のユーザインターフェースのうちの1つ以上は、注入データ管理モジュール660aのためのユーザインターフェース/入力機能を提供することができる。ユーザ入力を注入データ管理モジュール660aに提供するために、1つよりも多くのユーザインターフェースを使用することができる(例えば、上記のタイプのデバイスのうちの1つ以上とともに、注入データ管理モジュール660aによって組み込まれるユーザインターフェース662)。注入データ管理モジュール660aへのユーザ入力はまた、注入データ管理モジュール660aと動作可能に接続されるが、実際には医療システム600の別のサブシステム735の一部である、外部デバイスを完全に通して提供することもできる。
任意の適切なアーキテクチャが、注入データ管理モジュール660aによって使用され得る。注入データ管理モジュール660aの機能性の全てを、単一の物理的ユニットに組み込むことができる。分散型アーキテクチャを、注入データ管理モジュール660aに使用することもできる。例えば、データ変換機能性を、1つ以上の別個のユニットによって提供することができ、データ処理/データ記憶/ユーザインターフェース機能性を、1つ以上のデータ変換ユニットと動作可能に接続される別個のユニットによって提供することができる。
図19は、図19において参照数字660bによって識別される、図18Aの医療システム600のための注入データ管理モジュール660の少なくとも一部の1つの構成の機能概略図またはブロック図を提示する。最初に、注入データ管理モジュール660bは、図18Bに関連して上記で論議される注入データ管理モジュール660aの特徴のうちのいずれか1つ以上を組み込み得る。先述の内容によれば、造影剤注入器システム602のパワーヘッド604は、ディスプレイ608および少なくとも1つのユーザ入力デバイス610(例えば、キーボード、タッチスクリーン機能性を有するようにディスプレイ608を構成する)を含み得る。
造影剤注入器システム602は、造影剤注入器システム602の全体を通してデータを伝送するための注入器通信バス606として特徴付けられ得るものを利用し得る。注入器通信バス606は、CAN 2.0A等のデータ通信のための第1のCAN準拠形式を利用し得る。注入器通信バス606は、パワーヘッド604内に位置するものとして示されているが、注入器通信バス606は、造影剤注入器システム602の全体を通して延在し得る。例えば、遠隔コンソール650とパワーヘッド604との間の通信リンク670、ならびにパワーヘッド604と注入データ管理モジュール660bとの間の通信リンク672も、注入器通信バス606の一部と見なされ得る。
図19の実施形態の注入データ管理モジュール660bは、(例えば、第1のデータ変換モジュール614および第3のデータ変換モジュール640を含むことによって)図1Bの自動注入器240に関連して上記で論議される、パワーパック246の変形例の構成要素の形態で、または構成要素としてのものであり得る。注入データ管理モジュール660bの少なくとも一部は、パワーパック246を通さずに統合され得る(例えば、注入データ管理モジュール660bの一部または全体は、パワーパック246から分離することができる)。注入データ管理モジュール660bは、任意の適切なアーキテクチャを使用し得る。いずれの場合も、造影剤注入器システム602のパワーヘッド604は、記述された通信リンク672上で注入データ管理モジュール660bと通信する。例証される実施形態では、注入データ管理モジュール660bは、3つの異なるデータ変換モジュールを含む。任意の適切な数のデータ変換モジュールが、注入データ管理モジュール660bによって利用され得る。
注入データ管理モジュール660bは、(例えば、実際には注入器通信バス606の一部であり得る、通信リンク672を介して)造影剤注入器システム602の注入器通信バス606と動作可能に相互接続されている第1のデータ変換モジュール614を含む。概して、第1のデータ変換モジュール614は、造影剤投与データを第1のCAN準拠形式(例えば、CAN2.0A)をHL−7準拠形式に変換する。これは、任意の適切な様式で行われ得る。
第1のデータ変換モジュール614は、任意の適切なタイプの1つ以上のプロセッサ620を利用し得る。1つ以上のプロセッサ620は、第1のデータ変換モジュール614によって提供されるデータ変換のために使用され得る。1つ以上のプロセッサ620が、HIS700から注入データ管理モジュール660bによって受信される造影剤投与データの要求を処理するために、注入データ管理モジュール660bによって使用され得る。複数のプロセッサ620が、第1のデータ変換モジュール614の目的で、任意の適切な処理アーキテクチャに配列され得る。
第1のデータ変換モジュール614は、再度、任意の適切なタイプ/構成であり得る、注入データ管理モジュール660bのデータ記憶システム622(例えば、ハードドライブ、固体メモリ、フラッシュメモリ、不揮発性RAM)を利用し得る。データ記憶システム622は、任意の適切なデータ記憶アーキテクチャに配列され得る。概して、造影剤投与データは、第1のデータ変換モジュール614に伝送され、注入データ管理モジュール660bのデータ記憶システム622上に記憶され得る。第1のデータ変換モジュール614に提供される造影剤投与データは、任意の適切なタイプ(例えば、事前定義される)であり得、任意の適切な基準で(例えば、プログラムされた注入の終了時に、例えば、リアルタイムベースで、断続的に、バッチタイプベースで)第1のデータ変換モジュール614に提供され得る。
注入データ管理モジュール660bは、第1の通信ポート624、CMSDU通信ポート628、およびRIS通信ポート629を含むものとして特徴付けられ得る。注入データ管理モジュール660bの第1の通信ポート624は、通信リンク674を通してHIS700と動作可能に相互接続される。注入データ管理モジュール660bのCMSDU通信ポート628は、通信リンク676を通して造影剤貯蔵/分配ユニット500と動作可能に相互接続される。注入データ管理モジュール660bのRIS通信ポート629は、通信リンク682を通してRIS720と動作可能に相互接続される。注入データ管理モジュール660bは、先述の内容に従って(HL−7準拠形式でのデータを要求する1つ以上の医療サブシステム735に向けることができる)、HL−7準拠形式でデータを出力するための単一の通信ポートを有することができる。
注入データ管理モジュール660bは、注入器通信バス606に関連付けられる第1の通信ノード616、第1の通信ポート624に関連付けられる第2の通信ノード618、CMSDU通信ポート628に関連付けられる通信ノード618′、およびRIS通信ポート629に関連付けられる通信ノード618″を含むものとして特徴付けられ得る。例証される実施形態では、HIS700は、第2の通信ノード618および第1の通信ポート624を通して、通信(例えば、造影剤投与データの要求)を注入データ管理モジュール660bに送信することができる。一実施形態では、注入データ管理モジュール660bは、HIS700からの通信が、造影剤注入器システム602の注入器通信バス606へ、第1の通信ノード616を通り越して進むことを可能にしないよう構成される。したがって、注入データ管理モジュール660bの第1の通信ポート624は、プル型構成であるものとして特徴付けられ得る(例えば、造影剤投与データは、HIS700によって注入データ管理モジュール660bから「プル配信」され得る)。換言すると、注入データ管理モジュール660bは、HIS700によって注入データ管理モジュール660bに提出される造影剤投与データの要求に応答して、造影剤投与データをHIS700に伝送するのみであるように構成され得、つまり、造影剤注入器システム602は、このタイプの構成では、自動的に造影剤投与データをHIS700に「プッシュ配信」しない。注入データ管理モジュール660bの1つ以上のプロセッサ620は、HIS700から造影剤投与データのそのような要求を受信し得、注入データ管理モジュール660bのデータ記憶システム622から関連造影剤投与データを読み出し得、注入データ管理モジュール660bおよび通信リンク674の第1の通信ポート624を通して、読み出された造影剤投与データをHIS700に伝送し得る(またはその伝送を可能にし得る)。他の実施形態では、注入データ管理モジュール660bは、造影剤注入器システム602とHIS700との間の双方向通信を可能にし得る。
一実施形態では、注入データ管理モジュール660bは、最初にHIS700から要求またはプロンプトを要求することなく、通信をHIS700に送信するように構成される。この点において、注入データ管理モジュール660bの第1の通信ポート624は、プッシュ型構成であるものとして特徴付けられ得る(例えば、造影剤投与データは、任意の適切な基準で注入データ管理モジュール660bからHIS700に「プッシュ配信」され得る)。換言すると、注入データ管理モジュール660bは、最初にHIS700からの造影剤投与データの要求を要求することなく、造影剤投与データをHIS700に伝送するように構成され得る(例えば、造影剤注入器システム602は、自動的に造影剤投与データをHIS700に「プッシュ配信」するように構成され得る)。造影剤注入器システム602は、自動またはプログラムされた基準で、注入データ管理モジュール660bに提供されるユーザ入力に応答して、または両方で、造影剤投与データをHIS700に伝送するように構成され得る。注入データ管理モジュール660bはまた、HIS700に関連して、プッシュ/プル通信のために構成され得、つまり、注入データ管理モジュール660bは、HIS700からの要求に応答して、データをHIS700に伝送し得、注入データ管理モジュール660bはまた、プログラムされた、または自動基準で、データをHIS700に伝送するように構成され得る。
注入データ管理モジュール660bは、(例えば、実際には注入器通信バス606の一部であり得る、通信リンク672を介して)造影剤注入器システム602の注入器通信バス606と動作可能に相互接続される、第2のデータ変換モジュール630を含む。概して、第2のデータ変換モジュール630は、第1のCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A、造影剤注入器システム602の注入器通信バス606に関連付けられる)と第2のCAN準拠形式(例えば、CiA 425、撮像システム690に関連付けられる)との間で造影剤投与データを変換する。これは、任意の適切な様式で行われ得る。第2のデータ変換モジュール630は、パワーヘッド604/遠隔コンソール650と撮像システム690との間で送信され得る、コマンドの変換を提供するように構成され得る。
第2のデータ変換モジュール630は、任意の適切なタイプの1つ以上のプロセッサ620を利用し得る。1つ以上のプロセッサ620は、第2のデータ変換モジュール630によって提供されるデータ変換に使用され得る。1つ以上のプロセッサ620は、撮像システム690から注入データ管理モジュール660bによって受信されるデータ(例えば、造影剤投与データ)の要求を処理するために使用され得る。複数のプロセッサ620が、第2のデータ変換モジュール630の目的で任意の適切な処理アーキテクチャに配列され得る。
第2のデータ変換モジュール630は、注入データ管理モジュール660bのデータ記憶システム622を利用し得る。データ記憶システム622は、任意の適切なデータ記憶アーキテクチャに配列され得る。概して、データが、第2のデータ変換モジュール630に伝送され、造影剤注入器システム602と撮像システム690との間の通信に関連しての使用のために、注入データ管理モジュール660bのデータ記憶システム622上に記憶され得る。
注入データ管理モジュール660bは、第2の通信ポート638を含むものとして特徴付けられ得る。注入データ管理モジュール660bの第2の通信ポート638は、通信リンク678を通して撮像システム690と動作可能に相互接続される。注入データ管理モジュール660bは、注入器通信バス606に関連付けられる第1の通信ノード632、および第2の通信ポート638に関連付けられる第2の通信ノード634を含むものとして特徴付けられ得る。一実施形態では、注入データ管理モジュール660bは、造影剤注入器システム602と撮像システム690との間の双方向通信を可能にするように構成される。例えば、通信は、撮像システム690によって、注入データ管理モジュール660b(そこで通信が1つのCAN準拠形式(例えば、CiA 425)から別のCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)に変換される)および通信リンク672を通して、造影剤注入器システム602(例えば、そのパワーヘッド604)に送信され得る。同様に、通信は、通信リンク672、第2のデータ変換モジュール630(そこで通信が1つのCAN準拠形式(例えば、CAN2.0A)から別のCAN準拠形式(例えば、CiA 425)に変換される)、および通信リンク678を通して、造影剤注入器システム602(例えば、そのパワーヘッド604)から撮像システム690に送信され得る。
注入データ管理モジュール660bは、(例えば、実際には注入器通信バス606の一部であり得る、通信リンク672を介して)造影剤注入器システム602の注入器通信バス606と動作可能に相互接続される、第3のデータ変換モジュール640を含み得る。概して、第3のデータ変換モジュール640は、第1のCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A、造影剤注入器システム602の注入器通信バス606に関連付けられる)とPACS準拠形式(例えば、DICOM、PACS 710に関連付けられる)との間でデータ(例えば、造影剤投与データ)を変換する。これは、任意の適切な様式で行われ得る。
第3のデータ変換モジュール640は、任意の適切なタイプの1つ以上のプロセッサ620を利用し得る。1つ以上のプロセッサ620は、第3のデータ変換モジュール640によって提供されるデータ変換のために使用され得る。1つ以上のプロセッサ620は、PACS710から注入データ管理モジュール660bによって受信される造影剤投与データの要求を処理するために、注入データ管理モジュール660bによって使用され得る。複数のプロセッサ620が、第3のデータ変換モジュール640の目的で任意の適切な処理アーキテクチャに配列され得る。
第3のデータ変換モジュール640は、注入データ管理モジュール660bのデータ記憶システム622を利用し得る。データ記憶システム622は、任意の適切なデータ記憶アーキテクチャに配列され得る。概して、データが、第3のデータ変換モジュール640に伝送され、造影剤注入器システム602とPACS710との間の通信に関連しての使用のために、データ記憶システム622上に記憶され得る。
注入データ管理モジュール660bは、PACS通信ポート646を含むものとして特徴付けられ得る。注入データ管理モジュール660bのPACS通信ポート646は、通信リンク680を通してPACS710と動作可能に相互接続される。注入データ管理モジュール660bは、注入器通信バス606に関連付けられる第1の通信ノード642、およびPACS通信ポート646に関連付けられる第2の通信ノード644を含むものとして特徴付けられ得る。一実施形態では、注入データ管理モジュール660bは、造影剤注入器システム602とPACS710との間の双方向通信を可能にするように構成される。例えば、通信は、PACS710によって、注入データ管理モジュール660b(そこで通信がPACS準拠形式(例えば、DICOM)からCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)に変換される)および通信リンク680を通して、造影剤注入器システム602(例えば、そのパワーヘッド604)に送信され得る。同様に、通信は、通信リンク672、第3のデータ変換モジュール640(そこで通信がCAN準拠形式(例えば、CAN2.0A)からPACS準拠形式(例えば、DICOM)に変換される)、および通信リンク680を通して、造影剤注入器システム602(例えば、そのパワーヘッド604)からPACS710に送信され得る。
注入データ管理モジュール660bは、(例えば、注入データ管理モジュール660bがPACS710からの要求に応答して、データをPACS710に伝送するのみである場合)PACS710と通信するために、本明細書で説明されるような「プル型」構成であり得る。注入データ管理モジュール660bは、(例えば、注入データ管理モジュール660bがPACS710からの要求に応答する以外で、データをPACS710に伝送する場合、造影剤注入器システム602および/または注入データ管理モジュール660bが自動またはプログラムされた基準で、データをPACS710に伝送するように構成される場合)PACS710と通信するために、本明細書で説明されるような「プッシュ型」構成であり得る。注入データ管理モジュール660bは、PACS710と通信するために、本明細書で説明されるような「プッシュ/プル型」構成であり得る。注入データ管理モジュール660bからのデータはまた、注入データ管理モジュール660bへのユーザ入力に応答して、伝送され得る。
第1のデータ変換モジュール614、第2のデータ変換モジュール630、および第3のデータ変換モジュール640は、図19の構成では(直列であるのとは対照的に)並列に相互接続されるものとして特徴付けられ得る。注入器通信バス606からの通信は、第1のデータ変換モジュール614、第2のデータ変換モジュール630、および第3のデータ変換モジュール640の各々に、同時に向けられ得る。第1のデータ変換モジュール614、第2のデータ変換モジュール630、および第3のデータ変換モジュール640は、共通の構造の一部であるものとして、または共通の筐体内に位置付けられるものとして特徴付けられ得る。第1のデータ変換モジュール614、第2のデータ変換モジュール630、および第3のデータ変換モジュール640は、注入データ管理モジュール660bによって単一/共通のユニットに組み込まれ得るか、または任意の適切な様式で(例えば、互から物理的に分離している2つ以上のユニットの中で)分散され得る。
図20は、図20における参照数字660cによって識別される、図18Aの医療システム600の造影剤注入器システム602の注入データ管理モジュール660の別の構成の機能概略図またはブロック図を提示する。図19および20の実施形態の間の対応する構成要素が、同一の参照数字によって識別される。少なくともいくらかの点で異なる、これらの対応する構成要素は、図20では「単一のダッシュ記号」指定によって識別される。
図19の注入データ管理モジュール660cは、修正された第2のデータ変換モジュール630′とともに、上記で論議された第1のデータ変換モジュール614および第3のデータ変換モジュール640の各々を利用する。また、図20の注入データ管理モジュール660cは、これらの構成要素の異なる配列を利用する。概して、第2のデータ変換モジュール630′は、第1のデータ変換モジュール614と直列に接続され、また、第3のデータ変換モジュール640とも直列に接続される。図19の実施形態の場合のように、注入データ管理モジュール660cの第1のデータ変換モジュール614および第3のデータ変換モジュール640は、並列に接続され得る。
第1のデータ変換モジュール614、第2のデータ変換モジュール630′、および第3のデータ変換モジュール640は、注入データ管理モジュール660cによって単一/共通のユニットに組み込まれ得る。例えば、注入データ管理モジュール660cは、(例えば、第1のデータ変換モジュール614および第3のデータ変換モジュール640を含むことによって)図1Bの自動注入器240に関連して上記で論議される、パワーパック246の変形例の形態で、または変形例の構成要素としてのものであり得る。単一/共通のユニットの形態の注入データ管理モジュール660cはまた、図1Bの自動注入器240に関連して上記で論議されるタイプのパワーパック246から物理的に分離することもできる。分散型アーキテクチャもまた、注入データ管理モジュール660cによって使用することができる(例えば、注入データ管理モジュール660cは、互から物理的に分離しているが、図20に示される様式で動作可能に接続される、2つ以上のユニットを使用して実装され得る)。任意の適切なアーキテクチャが、注入データ管理モジュール660cによって使用され得る。注入データ管理モジュール660cはまた、図18Bに関して上記で論議される注入データ管理モジュール660aの特徴のうちのいずれか1つ以上を組み込み得る。
第2のデータ変換モジュール630′は、第1のCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A、造影剤注入器システム602の注入器通信バス606に関連付けられる)と第2のCAN準拠形式(例えば、CiA 425、撮像システム690に関連付けられる)との間で造影剤投与データを変換する。このデータ変換は、任意の適切な様式で行われ得る。しかしながら、図20の構成では、注入器通信バス606は、第2のデータ変換モジュール630′と直接通信するのみである(したがって、注入データ管理モジュール660cとパワーヘッド604との間の通信リンク672′は、記述された「単一のダッシュ記号」指定を使用し、つまり、通信リンク672′は、図20の構成では、第1のデータ変換モジュール614または第3のデータ変換モジュール640のいずれかまで直接延在しない)。
造影剤注入器システム602および撮像システム690は、図19の実施形態について上記で論議される様式で第2のデータ変換モジュール630′を通して通信し続ける。しかしながら、注入器通信バス606が、第1のデータ変換モジュール614および第3のデータ変換モジュール640の各々と通信することも可能にするために、第2のデータ変換モジュール630′は、第1の通信ポート636および通信リンク668を含む。第2の通信ノード634′は、第2のデータ変換モジュール630′の第1の通信ポート636に関連付けられるものとして特徴付けられ得る。
図20の実施形態における第1のデータ変換モジュール614および第3のデータ変換モジュール640の各々の構成および機能性は、図19の実施形態に従ったままである。しかしながら、造影剤投与データは、注入器データ管理モジュール660cの第1の通信ポート636を通して、注入器通信バス606から伝送され得(その場合、1つのCAN準拠形式から別のCAN準拠形式への変換が起こる)、次いで、図20の構成では、通信リンク668上で、第1のデータ変換モジュール614および第3のデータ変換モジュール640の一方または両方に伝送され得る(その場合、さらなる変換が先述の内容に従って行われる)。
データ管理プロトコル740の一実施形態が、図21で提示され、図19の注入データ管理モジュール660bによって利用され得る。造影剤注入器システム602は、例えば、(例えば、少なくともいくらか自動基準で)造影剤が造影剤注入器システム602によって患者に注入または投与される、プログラムされた注入を実行するように、操作され得る(ステップ742)。造影剤投与データ(例えば、少なくとも何らかの様式でステップ742の実行に関するデータ)は、ステップ744に従って(例えば、図19の第2のデータ変換モジュール630を使用して)第1のCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)から第2のCAN準拠形式(例えば、CiA 425)に変換され得る。この変換されたデータ(ステップ744)は、任意の適切な時に、任意の適切な様式で(例えば、通信リンク678を介して)撮像システム690に送信または伝送され得る(ステップ746)。
造影剤投与データ(例えば、ステップ742の実行で使用される造影剤について、または造影剤に関するデータ、例えば、ステップ742の実行で使用された/される造影剤の製造業者、製造日、ロット番号、NDCコード、組成、濃度、主要機能性原料、および使用期限、ステップ742の実行に関連して分配および/または投与される造影剤の体積、造影剤の投与で使用される流量のうちの1つ以上等の、図23A−Dに関連して以下で論議されるように、データ構造780のデータ記録782の中に記憶された、または記憶される造影剤関連データ)は、データ管理プロトコル740のステップ748に従って(例えば、図19の第1のデータ変換モジュール614を使用して)、記述された第1のCAN準拠形式からHL−7準拠形式に変換され得る。ステップ744に関連付けられる変換(例えば、CAN2.0AからCiA 425へ)および748(例えば、CAN 2.0AからHL−7へ)は、同時に、またはこれらのステップの実行が少なくとも部分的に重複する場合を含む、任意の適切な順序で実行され得る。ステップ748からの変換されたデータ(HL−7準拠形式)は、HL−7準拠形式で、ステップ750に従って注入データ管理モジュール660bによって記憶され得る(例えば、注入データ管理モジュール660bのデータ記憶システム622によって記憶される)。
注入データ管理モジュール660bは、データ管理プロトコル740の実行において、HIS700から造影剤投与データの要求を受信し得る(ステップ752)。注入データ管理モジュール660bの1つ以上のプロセッサ620は、この要求を査定し得る。要求された造影剤投与データ(ステップ752、CAN準拠形式からHL−7準拠形式にすでに変換されている)は、(例えば、1つ以上のプロセッサ620を使用して、注入データ管理モジュール660bのデータ記憶システム622から)ステップ754に従って読み出され得る。次いで、読み出された造影剤投与データ(ステップ754)は、(例えば、通信リンク674を介して)ステップ756に従ってHIS700に送信または伝送され得る。注入データ管理モジュール660bの「プッシュ型」構成では、プロトコル740のステップ752が必要とされないであろう。プロトコル740のステップ748は、CAN準拠データをPACS準拠データ(例えば、DICOM)に変換することを対象とすることができ、ステップ756に従って、このデータを注入データ管理モジュール660bから(例えば、PACS710に)伝送できることを理解されたい。
データ管理プロトコル760の一実施形態が、図22で提示され、図20の注入データ管理モジュール660cによって利用され得る。造影剤注入器システム602は、例えば、(例えば、少なくともいくらか自動基準で)造影剤が造影剤注入器システム602によって患者に注入または投与される、プログラムされた注入を実行するように、操作され得る(ステップ762)。造影剤投与データ(例えば、少なくとも何らかの様式でステップ762の実行に関するデータ)は、ステップ764に従って(例えば、図20の第2のデータ変換モジュール630′を使用して)第1のCAN準拠形式(例えば、CAN 2.0A)から第2のCAN準拠形式(例えば、CiA 425)に変換され得る。この変換されたデータ(ステップ764)は、任意の適切な時に、任意の適切な様式で(例えば、通信リンク678を介して)撮像システム690に送信または伝送され得る(ステップ766)。
造影剤投与データ(例えば、少なくとも何らかの様式でステップ762の実行に関するデータ)は、データ管理プロトコル760のステップ768に従って(例えば、CAN準拠データを第2のデータ変換モジュール630′から第1のデータ変換モジュール614に伝送することによって、その場合、第1のデータ変換モジュール614は、このCAN準拠データをHL−7準拠データに変換する)、記述された第2のCAN準拠形式からHL−7準拠形式に変換され得る。ステップ764に関連付けられる変換(例えば、CAN2.0AからCiA 425へ)および748(例えば、CAN 2.0AからHL−7へ)は、データ管理プロトコル760の場合は順次に実行され、ステップ764がステップ768の前に実行される必要がある。ステップ768からの変換されたデータ(HL−7準拠形式)は、HL−7準拠形式で、ステップ770に従って注入データ管理モジュール660cによって記憶され得る(例えば、注入データ管理モジュール660cのデータ記憶システム622によって記憶される)。
注入データ管理モジュール660cは、データ管理プロトコル760の実行において、HIS700から造影剤投与データの要求を受信し得る(ステップ772)。注入データ管理モジュール660cの1つ以上のプロセッサ620は、この要求を査定し得る。要求された造影剤投与データ(ステップ772、CAN準拠形式からHL−7準拠形式にすでに変換されている)は、(例えば、注入データ管理モジュール660cの1つ以上のプロセッサ620を使用して、注入データ管理モジュール660cのデータ記憶システム622から)ステップ774に従って読み出され得る。次いで、読み出された造影剤投与データ(ステップ774)は、(例えば、通信リンク674を介して)ステップ776に従ってHIS700に送信または伝送され得る。注入データ管理モジュール660cの「プッシュ型」構成では、プロトコル760のステップ772が必要とされないことがある。プロトコル760のステップ768は、CAN準拠データをPACS準拠データ(例えば、DICOM)に変換することを対象とすることができ、ステップ776に従って、このデータを注入データ管理モジュール660cから(例えば、PACS710に)伝送できることを理解されたい。
図18Aの医療システム600は、撮像および/または造影剤注入/投与動作に関する種々のデータを記憶し得る。システム600に関するデータを記憶するためのデータ構造の一実施形態が、図23A−Dで提示され、参照数字780によって識別される。データ構造780は、複数のデータ記録782(例証される実施形態では24個)を含む。任意の適切な数の記録782が、データ構造780の中に記憶され得る。以下のフィールドが、データ構造780の所与のデータ記録782を定義するために使用され得、これらの種々のフィールドの中のデータは、対応するデータ記録782を定義するように、任意の適切な様式でリンクされ得る:手技日フィールド784(例えば、(造影剤注入器システム602を使用して)造影剤が患者に投与された、(撮像システム690を使用した)特定の撮像動作の日付)、ICD9コードフィールド786(例えば、International Classification of Diseases(国際疾病分類)における特定のコード)、患者IDフィールド788(例えば、対応する撮像動作のために患者を識別する任意の適切な方法)、患者年齢フィールド790(例えば、対応する撮像動作に対する患者の年齢を識別する数)、患者性別フィールド792(例えば、対応する撮像動作に対する患者の性別を識別する任意の適切な方法)、患者体重フィールド794(例えば、対応する撮像動作に対する患者の体重を識別する数)、患者身長フィールド796(例えば、対応する撮像動作に対する患者の身長を識別する数)、患者GFRフィールド798(例えば、対応する撮像動作に対する患者の糸球体濾過量、推定糸球体濾過量等(例えば、腎臓または腎機能を表す何らかの他の測定基準)を識別する数)、委託医師名フィールド800(例えば、対応する撮像動作のための委託医師の名前)、委託医師IDフィールド802(例えば、対応する撮像動作に対する委託医師を識別する数またはコード)、手技場所フィールド804(例えば、対応する撮像動作のための特定の場所を識別する名前、部屋/室番号、またはコード)、モダリティフィールド806(例えば、対応する撮像動作に使用された撮像技術のタイプを識別する名前、数、またはコード)、医療指令IDフィールド808(例えば、対応する撮像動作のための特定の医療指令に関連付けられる名前、数、またはコード)、手技名フィールド810(例えば、対応する撮像動作によって撮像された患者領域を識別する名前、数、またはコード)、処方された造影剤の体積フィールド812(例えば、対応する撮像動作中に使用するために(例えば、主治医によって)処方された造影剤の体積を識別する数)、処方された造影剤の濃度フィールド814(例えば、対応する撮像動作中に使用するために(例えば、主治医によって)処方された造影剤の濃度を識別する数)、処方された造影剤の流量フィールド816(例えば、対応する撮像動作中に使用するために(例えば、主治医によって)処方された造影剤の流量を識別する数)、分配された造影剤の体積フィールド818(例えば、対応する撮像動作中に使用するために造影剤貯蔵/分配ユニット500によって分配された造影剤の体積を識別する数)、分配された造影剤の濃度フィールド820(例えば、対応する撮像動作中に使用するために造影剤貯蔵/分配ユニット500によって分配された造影剤の濃度を識別する数)、分配された薬剤のNDCフィールド822(例えば、対応する撮像動作中に使用するために造影剤貯蔵/分配ユニット500によって分配された造影剤のNational Drug Code(全米医薬品コード))、分配された薬剤の使用期限フィールド824(例えば、対応する撮像動作中に使用するために造影剤貯蔵/分配ユニット500によって分配された薬剤の使用期限を識別する日付)、投与された造影剤の体積フィールド826(例えば、対応する撮像動作のために造影剤注入器システム602によって投与(注入)された造影剤の体積を識別する数)、投与された造影剤の濃度フィールド828(例えば、対応する撮像動作中に造影剤注入器システム602によって投与(注入)された造影剤の濃度を識別する数)、投与された造影剤の流量フィールド830(例えば、対応する撮像動作中に造影剤注入器システム602によって投与(注入)された造影剤の流量を識別する数)、分配された造影剤の商標名フィールド831(例えば、対応する撮像動作中に使用するために造影剤貯蔵/分配ユニット500によって分配された造影剤の商標名を識別する方法)、分配された造影剤の製造業者フィールド832(例えば、対応する撮像動作中に使用するために造影剤貯蔵/分配ユニット500によって分配された造影剤の製造業者を識別する方法)、分配された造影剤のロット番号フィールド833(例えば、対応する撮像動作中に使用するために造影剤貯蔵/分配ユニット500によって分配された造影剤のロット番号を識別する方法)、分配された造影剤の製造日フィールド834(例えば、対応する撮像動作中に使用するために造影剤貯蔵/分配ユニット500によって分配された造影剤の製造日を識別する方法)、分配された造影剤の組成フィールド835(例えば、対応する撮像動作中に使用するために造影剤貯蔵/分配ユニット500によって分配された造影剤の組成を識別する方法)、および分配された造影剤の主要機能性原料フィールド836(例えば、対応する撮像動作中に使用するために造影剤貯蔵/分配ユニット500によって分配された造影剤の主要機能性原料(例えば、ガドリニウム、ヨウ素等)を識別する方法)。
撮像プロトコル840の一実施形態が、図24で提示され、図18Aの医療システム600によって使用され得る。患者情報が、(例えば、データ構造780のフィールド786−798に対して)ステップ842に従って取得され得る。医師情報が、(例えば、データ構造780のフィールド800、802に対して)ステップ844に従って取得され得る。撮像手技情報が、(例えば、データ構造780のフィールド804−810に対して)ステップ846に従って取得され得る。処方された造影剤の情報が、ステップ848に従って取得され得る。ステップ842、844、846、および848の各々に対する情報が、任意の適切な様式で例えば、任意の適切な様式での医療システム600への入力を介して(例えば、遠隔コンソール650またはワークステーション730を使用して、データ記憶デバイスから、RIS720から、PACS710から、病院内の任意の他のデータシステムから情報を読み取る)、任意の適切な順序で取得され得る(例えば、2つ以上のステップからの情報の任意の順次および/または同時取得)。
何らかのタイプの患者腎機能検査が、撮像プロトコル840のステップ850に従って造影剤貯蔵/分配ユニット500で行われ得る。ステップ850の患者腎機能検査は、ユニット500のユーザ入力デバイス508を通して確認が入力されることを要求する、造影剤貯蔵/分配ユニット500の形態であり得、この確認は、患者腎機能が検査されたことである。ステップ850の患者腎機能検査は、任意の適切な様式で患者の腎機能がユニット500に入力されること(例えば、ユニット500のユーザ入力デバイス508を通した;患者の腎機能データがHIS700から読み出され得るような患者情報の入力)を要求する、造影剤貯蔵/分配ユニット500の形態であり得る。造影剤貯蔵/分配ユニット500に入力される患者腎機能は、造影剤貯蔵/分配ユニット500から分配される造影剤の閾値腎機能と比較され得る。造影剤貯蔵/分配ユニット500に入力された患者腎機能情報が、造影剤貯蔵/分配ユニット500から分配される造影剤の閾値腎機能に従う場合、ユニット500は、造影剤を分配し得る(ステップ852、例えば、造影剤を患者に注入/投与するように造影剤注入器システム602によって使用するために提供される造影剤容器504の形態で)。
何らかのタイプの患者腎機能検査はまた、または代替として、撮像プロトコル840のステップ854に従って造影剤注入器システム602で行われ得る。ステップ854の患者腎機能検査は、(例えば、遠隔コンソール650のユーザ入力デバイス654を介して;パワーヘッド604上のユーザ入力デバイス610を介して)ユーザ入力デバイスを通して確認が入力されることを要求する、造影剤注入器システム602の形態であり得、この確認は、患者腎機能が検査されたことである。ステップ854の患者腎機能検査は、任意の適切な様式で(例えば、遠隔コンソール650のユーザ入力デバイス654を介して;パワーヘッド604上のユーザ入力デバイス610を介して;患者の腎機能データがHIS700から読み出され得るような患者情報の入力を介して)患者の腎機能が注入器システム602に入力されることを要求する、造影剤注入器システム602の形態であり得る。造影剤注入器システム602に入力される患者腎機能は、造影剤注入器システム602から投与される造影剤の閾値腎機能と比較され得る。閾値腎機能データを造影剤注入器システム602に入力する任意の適切な方法が利用され得る(例えば、ユーザが、注入器システム602のユーザ入力デバイスを通して閾値腎機能を造影剤注入器システム602に入力するように要求され得;造影剤貯蔵/分配ユニット500によって提供される、対応する造影剤容器504から、閾値腎機能を注入器システム602によって読み出すことができ;閾値腎機能が、HIS700から読み出されるであろう)。造影剤注入器システム602に入力された患者腎機能情報が、造影剤注入器システム602によって投与(注入)される造影剤の閾値腎機能に従う場合、注入器システム602は、(例えば、プログラムされた注入の実行を介して)ステップ856に従って造影剤を患者に投与/注入するように操作され得る。
注入器システム602(ステップ856)および撮像デバイスシステム690(ステップ858)は、撮像手技を受ける患者の1つまたは複数の所望の画像を取得するように、任意の適切な様式で操作され得る。撮像プロトコル840のステップ860は、(例えば、少なくとも何らかの様式で造影剤注入器システム602の操作に関する)造影剤投与データを取得することを対象とする。造影剤投与データの少なくともいくらかが、撮像プロトコル840のステップ862に従って(例えば、上記の図19−22に従って)1つの形式から別の形式に変換され得、この変換された造影剤投与データは、撮像プロトコル840のステップ864に従って(例えば、データ構造780の中に)記憶され得る。この変換された造影剤投与データは、任意の適切な様式で例えば、電子記録目的で、在庫管理目的で、課金目的で、研究室情報システムによる使用のために、または研究室情報システムに関連して、投薬および手技エラー追跡、品質管理、造影剤使用報告、薬剤分配および投与の文書化、放射線および/またはヨウ素への患者の暴露の文書化、患者転帰分析、部門別報告、および造影剤使用分析および報告で使用され得る。
本明細書で扱われるモジュール、プロトコル、論理等のうちのいずれかは、限定ではないが、任意の適切なソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアで、1つ以上のプラットフォームを使用して、1つ以上のプロセッサを使用して、任意の適切なタイプのメモリを使用して、任意の適切なタイプの単一のコンピュータまたは任意の適切な様式で相互接続された任意の適切なタイプの複数のコンピュータを使用して、またはそれらの任意の組み合わせを含む、任意の適切な様式で実装され得る。これらのモジュール、プロトコル、論理等は、任意の単一の場所で、または任意の適切な様式で(例えば、任意のタイプのネットワークを介して)相互接続された複数の場所で、実装され得る。
本発明の先述の説明は、例証および説明の目的で提示されている。さらに、説明は、本発明を本明細書で開示される形態に限定することを目的としていない。その結果として、上記の教示、ならびに関連技術の技能および知識に相応する、変形例および修正は、本発明の範囲内である。本明細書の上記で説明される実施形態は、本発明を実践する公知の最良の様態を説明することと、そのような、または他の実施形態で、および本発明の特定の用途または使用によって必要とされる種々の修正とともに、当業者が本発明を利用できるようにすることを目的としている。添付の請求項は、従来技術によって許容される程度に、代替的実施形態を含むと解釈されることが意図される。