JP6253165B6 - 通信制御システム、通信制御方法、および通信制御プログラム - Google Patents

通信制御システム、通信制御方法、および通信制御プログラム Download PDF

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本発明は、発信者から着信者への発信を制御する通信制御システム、通信制御方法、および通信制御プログラムに関する。
近年、電話を利用した特殊詐欺(振り込め詐欺ともいう)や悪戯電話等の迷惑電話が増加傾向にある。悪戯電話を防止する装置として、例えば、特許文献1に記載の装置が提案されている。この特許文献1に記載の技術では、電話回線と電話機との間にPC(パーソナルコンピュータ)が接続され、電話の発信元からの発呼をPCが受信し、PCがガイダンスメッセージを発信元に出力する。このガイダンスメッセージに応じて、発信元は電話機のプッシュボタンを用いてパスワードを入力し、PCはパスワードの入力が検知されると、電話機を発呼する。
特開2002−27093号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ユーザ宅に上記電話を制御する専用の装置を設置する必要があり、必ずしも利便性が高いものではなかった。
それ故、本発明の目的は、ユーザにとって利便性の高い通信制御システムを提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧書きは例えば実施例との対応を例示するものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明の一例は、電話網を介した発信者から着信者への発信を制御する通信制御システムであって、前記発信者と前記着信者との間の通信が行われる前に、前記発信者から前記着信者への発信を受信して当該発信者との間の通信を確立する第1確立手段(例えば、図9のS104)と、前記発信者を認証するための認証情報を予め記憶する認証情報記憶手段(データベース13)と、前記第1確立手段により前記発信者との通信が確立されると、前記発信者から認証情報を受け付ける認証情報受付手段(S105)と、前記発信者からの認証情報と前記認証情報記憶手段に記憶された認証情報とに基づいて、前記発信者を認証するための認証処理を実行する認証処理実行手段(S107)と、前記認証処理により前記発信者が認証された場合、電話網を介して前記着信者への発信を行い、前記発信者と前記着信者との間の通信を確立する第2確立手段(S108、S109)と、を備える。
上記によれば、発信者と着信者との通信が行われる前に発信者の認証を行い、発信者が認証された場合に、着信者に対して電話網(固定電話網であってもよいし携帯電話網であってもよい)を介して発信し、発信者と着信者との間の通信を確立することができる。これにより、認証されていない発信者と着信者とが通信することを防止することができる。
また、他の構成では、前記認証情報受付手段は、前記発信者によって入力された認証情報を受け付け、前記認証処理手段は、前記発信者によって入力された認証情報に基づいて、前記認証処理を行ってもよい。
上記構成によれば、発信者に認証情報を入力させることができる。なお、発信者が入力する認証情報は、例えば、文字や数字、記号等による情報(例えば、暗証番号、パスワード、質問に対する回答を示す情報等)であってもよいし、音声であってもよい。
また、他の構成では、前記認証情報受付手段は、前記発信者によって入力された暗証番号を受け付け、前記認証処理手段は、前記発信者によって入力された暗証番号に基づいて、前記認証処理を行ってもよい。
上記構成によれば、暗証番号を用いて発信者を認証することができるため、比較的簡易な方法であっても確実に発信者を認証することができる。
また、他の構成では、予め定められた質問を前記発信者に出力する質問出力手段をさらに備えてもよい。前記認証情報受付手段は、前記発信者によって入力された前記質問に対する回答を受け付け、前記認証処理手段は、前記発信者によって入力された回答に基づいて、前記認証処理を行ってもよい。
上記構成によれば、質問形式で発信者を認証することができる。例えば、予め複数の質問を記憶してこれらを組み合わせることによって、発信者が着信者に複数回電話をかけた場合であっても、毎回確実に発信者を認証することができる。
また、他の構成では、上記通信制御システムは、前記発信者の電話番号を取得する発信者番号取得手段(S102)と、前記発信者番号取得手段によって取得された電話番号が予め記憶された番号と一致するか否かを判定する発信者番号判定手段(S103)とをさらに備えてもよい。前記第2確立手段は、前記発信者番号判定手段により前記発信者番号取得手段によって取得された電話番号が予め記憶された番号と一致すると判定された場合、前記認証処理を行わずに、電話網を介して前記着信者への発信を行い、前記発信者と前記着信者との間の通信を確立してもよい。
上記構成によれば、発信者番号が予め記憶された番号と一致する場合には、認証処理を行わずに発信者と着信者との通信を確立することができる。例えば、着信者の家族や友人等の電話番号が予め登録され、登録された番号から発信があった場合には、認証処理を省略することができる。
また、他の構成では、上記通信制御システムは、前記発信者と前記着信者との間の通信が行われる前に、前記発信者から前記着信者への発信を予め定められた電話番号に自動で転送する転送手段をさらに備えてもよい。前記第1確立手段は、前記転送手段によって転送された発信を受信して当該発信者との間の通信を確立してもよい。
上記構成によれば、発信者から着信者への発信を自動で転送し、転送先で発信者の認証処理を行うことができる。
また、他の構成では、前記転送手段は、前記発信者から前記着信者への発信が行われた場合、当該着信者の電話機において着信させずに当該発信を予め定められた電話番号に転送してもよい。
上記構成によれば、着信者の電話機において着信させずに転送することができ、発信者の認証処理が行われる前に発信者と着信者とが通信することを確実に防止することができる。
また、他の構成では、上記通信制御システムは、前記発信者の音声を録音する録音手段(S111)をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、発信者の音声を録音することができる。
また、他の構成では、前記録音手段は、前記認証処理手段により前記発信者が認証されなかった場合、前記発信者の音声を録音してもよい。
上記構成によれば、発信者が認証されなかった場合に発信者の音声を録音することができる。
また、他の構成では、上記通信制御システムは、前記認証処理手段により前記発信者が認証されなかった場合、予め定められた通知先に前記発信者からの着信があったことを示す通知を行う通知手段(S112)をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、発信者が認証されなかった場合であっても、着信者への着信があったことを通知することができる。
また、他の構成では、上記通信制御システムは、前記認証情報記憶手段に予め記憶された認証情報を変更する認証情報変更手段をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、予め記憶された認証情報を変更することができる。
また、他の構成では、前記認証情報変更手段は、インターネットを介して入力された情報に基づいて、前記認証情報記憶手段に予め記憶された認証情報を変更してもよい。
上記構成によれば、インターネットを介して予め記憶された認証情報を変更することができる。
本発明の他の例は、電話網を介した発信者から着信者への発信を制御する通信制御システムであって、自動転送により転送された前記発信者から着信者への発信を受信して当該発信者との間の通信を確立する第1確立手段(例えば、図9のS104)と、前記発信者を認証するための認証情報を予め記憶する認証情報記憶手段(データベース13)と、前記第1確立手段により前記発信者との通信が確立されると、前記発信者から認証情報を受け付ける認証情報受付手段(S105)と、前記発信者からの認証情報と前記認証情報記憶手段に記憶された認証情報とに基づいて、前記発信者を認証するための認証処理を実行する認証処理実行手段(S107)と、前記認証処理により前記発信者が認証された場合、電話網を介して前記着信者への発信を行い、前記発信者と前記着信者との間の通信を確立する第2確立手段(S108、S109)と、を備える。
なお、本発明の別の形態では、上記通信制御システムにおいて行われる通信制御方法であってもよい。通信制御システムは、1の装置によって構成されてもよいし、複数の装置によって構成されてもよい。また、本発明の他の形態は、1又は複数のコンピュータを上記通信制御システムの各手段として機能させる通信制御プログラムであってもよい。通信制御プログラムは、1つの装置において実行されてもよいし、複数の装置において分散実行されてもよい。
本発明によれば、発信者と着信者との通信が確立する前に発信者を認証することができる。
迷惑電話防止システム1の構成の一例を示す図 本実施形態の迷惑電話防止システム1を用いた電話の転送の流れを示す図 発信者が暗証番号を知っている場合において発信者と着信者との通話が行われるまでの流れを示す図 発信者が暗証番号を知らない場合における処理の流れを示す図 IVRシステム10に予め登録された電話番号からの着信があった場合における処理の流れを示す図 IVRシステム10の機能構成の一例を示すブロック図 IVRシステムが有するデータベースの一例を示す図 設定処理部17を用いたデータベース13の変更の概要を示す図 IVRシステム10において行なわれる発着信制御処理の詳細を示すフローチャート IVRシステム10において録音されたメッセージを聞くときの処理の詳細を示すフローチャート IVRシステム10において行なわれる着信者情報の変更処理の詳細を示すフローチャート 他の実施形態にかかる迷惑電話防止システムの一例を示す図 他の実施形態にかかる迷惑電話防止システムのデータベースの一例を示す図
(迷惑電話防止システムの構成の一例)
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る迷惑電話防止システム1について説明する。図1は、迷惑電話防止システム1の構成の一例を示す図である。
図1に示されるように、迷惑電話防止システム1は、IVR(Interactive Voice Response:自動音声応答)システム10と、着信者宅に設置された電話機20とを含む。着信者は、本システムを利用する利用者であり、例えば、高齢者が想定される。なお、着信者は必ずしも高齢者である必要はない。着信者は、本迷惑電話防止システム1を利用する契約を、当該システムを提供するサービス提供者と結んでいるものとする。着信者の自宅には、固定電話である電話機20が設置されており、電話機20は電話網に接続される。IVRシステム10は、着信者宅とは物理的に離れたサービス提供者のサービスセンタに設置されており、電話網に接続されている。また、IVRシステム10は、インターネットにも接続されている。なお、電話機20は必ずしも固定電話である必要はなく、携帯電話(PHS、スマートフォン等を含む)であってもよい。また、電話機20はIP電話機であってもよい。
図1に示されるように、発信者が固定電話又は携帯電話を用いて着信者に発信すると(着信者の電話番号に電話をかけると)、当該発信者から着信者への発信はIVRシステム10に自動で転送される。ここで、発信者からの発信は無条件でIVRシステム10に転送される。このため、この時点では、着信者宅では着信音は鳴らない。なお、発信者から着信者へ発信された場合、まず、電話機20において着信音が鳴り、当該着信者への着信が所定時間経過後に自動でIVRシステム10に転送されてもよい。
IVRシステム10は、転送された発信に自動で応答し発信者との通信を確立する。次に、IVRシステム10は、音声ガイダンスにより発信者に暗証番号の入力を促す。発信者は、暗証番号を知っている場合、電話機のプッシュボタンをプッシュすることにより暗証番号を入力する。例えば、着信者は、その家族や友人等、自身との通話を許容する人に対して暗証番号を事前に知らせておく。IVRシステム10は、発信者によって入力された暗証番号が予め登録された暗証番号と一致する場合、発信者からの発信を着信者宅に転送する。すると、着信者宅の電話機20において着信音が鳴り、それに応じて着信者が電話に出て、発信者と着信者との間で通話が始まる。
一方、暗証番号を知らない発信者(例えば、着信者を騙そうとする犯罪者や着信者に物品の購入を迫る悪質な業者等)は、IVRシステム10からの音声ガイダンスに応じて、予め登録された正しい暗証番号を入力することはできない。例えば、IVRシステム10は、入力された暗証番号が予め登録された暗証番号と一致しない場合や所定時間内に暗証番号の入力が無かった場合、発信者から着信者への発信を着信者に転送することなく、発信者との通話を切断する。あるいは、IVRシステム10は、入力された暗証番号が予め登録された暗証番号と一致しない場合や所定時間内に暗証番号の入力が無かった場合、発信者に対して、着信者へメッセージを残すように促すための音声ガイダンスを出力する。例えば、IVRシステム10は、「ピーという音のあとに、メッセージを入力してください」という音声ガイダンスを自動で出力する。そして、メッセージの入力が終了すると、IVRシステム10は、発信者との通話を切断する。
IVRシステム10は、正しい暗証番号が入力されずに発信者との通話を自動で切断した後、着信があったことを示す情報を着信者の家族や友人、あるいは、着信者本人に自動で通知する。例えば、IVRシステム10には通知用のEメールアドレスが登録されており、当該Eメールアドレス宛に、録音メッセージがあること又は着信があったことを示すEメールをインターネットを介して送信する。これにより、着信者の家族、友人、あるいは、着信者本人は、見知らぬ発信者から電話があったことを知ることができる。
図2は、本実施形態の迷惑電話防止システム1を用いた電話の転送の流れを示す図である。本実施形態の迷惑電話防止システム1では、電気通信事業者が提供する電話の自動転送サービスを利用する。着信者は、電気通信事業者との間で、予め自動転送サービスを受ける契約を結ぶとともに、電話回線として、INSネット64(登録商標)等、アナログ回線で2回線を同時に使用可能な回線を契約するものとする。また、着信者は電話番号を2つ(代表番号に加えて追加番号)持つものとする。
図2に示すように、例えば、着信者の電話番号として、「aaa1」と「aaa2」とが割り当てられているとする。例えば、「aaa1」は代表番号であり、「aaa2」は追加番号であるとする。着信者は、電話番号「aaa1」への着信を自動転送する設定を予め行なっておく。具体的には、自動転送先としては、IVRシステム10が有する複数の電話番号のうちの1つの番号(IVR番号)が設定される。電気通信事業者側では、発信者から「aaa1」への発信があった場合、「aaa1」への発信をIVR番号に自動で転送する。そして、IVRシステム10は、転送された発信に対して応答し、上述のように暗証番号による認証を行う。発信者が認証された場合には、IVRシステム10は、着信者の2つ目の電話番号「aaa2」に電話を転送する。このように、発信者から着信者宅への発信は、IVRシステム10へ転送され、さらに、IVRシステム10から着信者宅に再転送される。
なお、利用者(高齢者)が電話を発信する場合は、上記IVRシステム10を経由することなく、利用者が指定した電話番号に直接発信される。
図3は、発信者が暗証番号を知っている場合において発信者と着信者との通話が行われるまでの流れを示す図である。
図3に示すように、まず、発信者は、着信者の電話番号「1」(図2の「aaa1」)に発信する(S1)。電話番号「1」への発信は電気通信事業者の自動転送サービスによって自動でIVRシステム10に転送される(S2)。
ここで、IVRシステム10には、発信者の電話番号(発信者番号)が通知される。IVRシステム10は、通知された発信者番号を判別し(S3)、当該発信者番号が予め登録された電話番号と一致するか否かを判断する。発信者番号が予め登録された電話番号と一致しない場合、又は、発信者番号が通知されなかった場合、IVRシステム10は、着信に対して応答し、発信者に暗証番号を入力させるための音声ガイダンスを流す(S4)。
なお、発信者番号が通知されなかった場合、IVRシステム10は、暗証番号を入力させるための音声ガイダンスを流さずに、そのまま通話を切断してもよいし、発信者にメッセージを残させるための音声ガイダンスを流して発信者のメッセージを録音してもよいし、発信者に電話番号を通知した上で再度電話をかけ直すことを促す音声ガイダンスを流してもよい。
発信者に暗証番号を入力させるための音声ガイダンスが流れた場合、発信者は電話機のプッシュボタンを用いて暗証番号を入力する(S5)。IVRシステム10は、入力された暗証番号に基づく認証処理を行い、認証が成功した場合(S6)、予め登録された着信者の電話番号「2」(図2の「aaa2」)に電話を転送する(S7)。すなわち、IVRシステム10は、着信者の電話番号「2」に発信する。この場合、着信者にはIVRシステム10の電話番号が発信者番号として通知される。すると、着信者宅の電話機20から着信音がなり(S8)、着信者が電話機20の受話器を取ると、発信者との間で通話が始まる。
図4は、発信者が暗証番号を知らない場合における処理の流れを示す図である。なお、図4において、図3と同一のステップについては同一の番号を付して説明を省略する。
図4に示すように、発信者から着信者への発信が自動でIVRシステム10に転送され、暗証番号入力ガイダンス(S4)に応じて、発信者により誤った暗証番号が入力されると(S5)、発信者の認証が失敗する(S9)。すると、IVRシステム10は、発信者にメッセージを残すことを促す音声ガイダンスを出力するとともに、発信者の音声を録音する(S10)。メッセージの録音が終了すると、IVRシステム10は、発信者との通話を切断する。そして、IVRシステム10は、着信者への着信があった旨を示すEメールを予め登録された管理者(着信者の家族や着信者本人)に送信する。なお、このEメールには、録音された音声の音声データが添付されてもよいし、着信があった旨の文章が添付されてもよい。
図5は、IVRシステム10に予め登録された電話番号からの着信があった場合における処理の流れを示す図である。
着信者は、IVRシステム10に予め複数の電話番号を登録することができる。例えば、IVRシステム10には、着信者の家族、友人等、特定の相手の電話番号が複数登録されているものとする。図5に示すように、例えば、着信者の家族が発信者となって着信者の電話番号「1」に発信すると(S1)、当該着信者への発信はIVRシステムに転送される(S2)。発信者から着信者への発信がIVRシステム10に転送される際には、IVRシステム10に発信者番号が通知される。IVRシステム10は、通知された発信者番号が予め登録された電話番号と一致するか否かを判別し(S3)、一致すると判別した場合、着信者の電話番号「2」に電話を転送する(S7)。すると、着信者宅の電話機20から着信音がなり(S8)、着信者が電話の受話器を取ると、着信者と発信者との間で通話が始まる。
このように、IVRシステム10は、予め登録された電話番号から着信があった場合、暗証番号による認証処理を行わず、登録された電話番号を有する発信者からの発信を着信者に自動で転送する。これにより、予め登録された発信者は、暗証番号を入力する手間を省いて着信者と通話することができる。
なお、電気通信事業者が提供する自動転送サービスにおいて、予め登録された電話番号からの発信についてはIVRシステム10に転送せずに、直接着信者において着信されてもよい。すなわち、電気通信事業者側で予め複数の電話番号を登録しておき、発信者番号が予め登録された番号と一致しない場合のみ、発信者から着信者への発信がIVRシステム10に転送されてもよい。
また、IVRシステム10は、予め登録された電話番号からの着信であっても、暗証番号による認証処理を行なってもよい。
次に、IVRシステム10の構成について説明する。図6は、IVRシステム10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、IVRシステム10は、回線制御部11と、認証処理部12と、データベース13と、録音・再生処理部14と、通知処理部15と、ネットワーク(NW)接続部16と、設定処理部17とを含む。
IVRシステム10は、1又は複数の装置によって構成される。例えば、IVRシステム10は、複数の電話回線と接続可能な装置と、インターネットに接続可能な装置と、記憶装置と、1又は複数のプロセッサを有するサーバ装置とを含む。サーバ装置は複数あってもよい。これらの装置が通信制御プログラムによって制御され、協働することにより図6に示す各部として機能する。
図6に示すように、IVRシステム10の回線制御部11は、電話網に接続されており、電話の着信、発信(転送)、切断を制御する。認証処理部12は、発信者の認証を行うための認証処理を実行する。データベース13は、記憶装置であり、着信者の情報を記憶する。録音・再生処理部14は、音声ガイダンスの再生制御、発信者のメッセージの録音制御、録音された発信者のメッセージの再生制御等を行なう。通知処理部15は、データベース13に登録されたメールアドレスにEメールを送信するための処理を行う。NW接続部16は、インターネットと接続するための接続部であり、外部との通信を制御する。設定処理部17は、データベース13に登録された情報の追加、変更、削除等を行なう。
ここで、データベース13の一例について図7を参照して説明する。図7は、IVRシステムが有するデータベースの一例を示す図である。
図7に示すように、データベース13には各着信者の情報が格納される。具体的には、データベースには、着信者毎に「IVR番号」、「登録番号」、「暗証番号」、「転送先番号」、「通知先」が記憶される。
例えば、着信者Aには、「IVR番号」として、「050−xxxx−xxx1」が記憶される。この「IVR番号」は、発信者が着信者Aに電話をかけたときに電気通信事業者によって自動転送される先のIVRシステム10側の電話番号である。電気通信事業者の自動転送サービスでは、この「IVR番号」が転送先として指定される。IVRシステム10には、多数の着信者への発信が転送されてくる。IVRシステム10は、「050−xxxx−xxx1」への着信を検知した場合、データベースに登録された「IVR番号」を参照することにより、発信者から着信者Aへの発信が転送されてきたことを認識することができる。この「IVR番号」は、IVRシステム10の提供者によって設定される情報であり、着信者Aは「IVR番号」を設定・変更することはできない。
また、着信者Aには、「登録番号」として1又は複数の電話番号が記憶される。この「登録番号」は、例えば、着信者Aの家族や友人の電話番号であり、着信者Aが知っている人又は組織の電話番号である。着信者A又はその家族は、「登録番号」を自由に追加、変更、削除することができる。
また、着信者Aには、「暗証番号」として例えば「1234」のように4桁の数字が記憶される。この「暗証番号」は、上記認証処理に用いられる番号である。着信者A又はその家族は、「暗証番号」を自由に変更することができる。
また、着信者Aには、「転送先番号」として着信者Aが有する2つの電話番号のうちの電話番号2(03−aaaa−aaa2)が記憶される。この「転送先番号」は、上記認証処理によって発信者が認証された場合に、IVRシステム10が着信者Aに電話を転送する先の電話番号である。「転送先番号」は基本的には固定である。
また、着信者Aには、「通知先」として例えば「aaa@aaa.co.jp」のようなEメールアドレスが記憶される。この通知先は複数記憶されてもよい。この「通知先」は、着信があった旨をEメールで通知する際に指定するアドレスであり、例えば、着信者Aの家族や着信者A本人のアドレスが設定される。着信者A又はその家族は、「通知先」を自由に変更することができる。
図6に戻り、各部の詳細について説明する。
回線制御部11は、着信があった場合(発信者から着信者への発信が転送されてきた場合)、着信した番号(IVR番号)に基づいて、発信者からどの着信者へ発信されたかを特定する。具体的には、回線制御部11は、データベース13にアクセスして、着信した番号がデータベース13に登録された複数の「IVR番号」のうちの何れと一致するかを判定し、一致するIVR番号に対応する着信者を特定する。ここでは、IVR番号「050−xxxx−xxx2」への着信があったものとする。回線制御部11は、図7に示すデータベース13の「IVR番号」に基づいて、着信者Bを特定する。
次に、回線制御部11は、データベース13にアクセスして、発信者番号がデータベース13における着信者Bに登録された複数の「登録番号」のうちの何れかと一致するか否かを判定する。何れの登録番号とも一致しなかった場合、回線制御部11は、発信者からの発信を受信して(発信者との通話を確立して)、発信者に暗証番号の入力を促すために録音・再生処理部14に音声ガイダンスの再生命令を送信する。録音・再生処理部14は、この命令に応じて暗証番号を入力させるための音声を発信者に出力する。そして、回線制御部11は、認証処理部12に認証処理の要求を送る。
認証処理部12は、回線制御部11からの要求に応じて、データベース13にアクセスし、発信者によって入力された暗証番号とデータベース13における着信者Bに登録された「暗証番号」(「5678」)とが一致するか否かを判定する。認証処理部12は、入力された暗証番号がデータベース13に登録された暗証番号「5678」と一致する場合は、認証処理の結果として「認証成功」を回線制御部11に返す。一方、認証処理部12は、入力された暗証番号がデータベース13に登録された暗証番号「5678」と一致しない場合、又は、所定時間内に暗証番号が入力されなかった場合、認証処理の結果として「認証失敗」を回線制御部11に返す。
回線制御部11は、認証処理部12から「認証成功」の結果を取得した場合、データベース13における着信者Bに登録された「転送先番号」(03−bbbb−bbb2)に発信し、着信者がそれに応答すると、発信者と着信者との通話を確立する。
一方、回線制御部11は、認証処理部12から「認証失敗」の結果を取得した場合、録音・再生処理部14に対して、音声ガイダンスの再生命令を送信する。録音・再生処理部14は、この命令に応じて発信者にメッセージを残すように促すための音声を出力し、所定時間発信者の音声を録音する。そして、回線制御部11は、所定時間が経過すると、発信者との通話を切断する。
設定処理部17は、着信者やその家族の操作に応じて、データベース13に登録された情報の追加、変更、削除を行なう。具体的には、設定処理部17は、Webサーバ機能を有する。
図8は、設定処理部17を用いたデータベース13の変更の概要を示す図である。図8に示すように、IVRシステム10は、データベース13に登録された「登録番号」、「暗証番号」、および「通知先」の情報を変更するためのWeb画面を着信者やその家族にインターネットを介して提供する。着信者又はその家族(責任者)には当該WebシステムにログインするためのIDとパスワードが割り当てられている。着信者又はその家族は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等のWebブラウザからインターネットを介してIVRシステム10のWebシステムにアクセスし、ログインする。そして、着信者又はその家族は、そのログインIDに対応する着信者の情報を自由に変更することができる。
(IVRシステム10において行われる処理の詳細)
次に、本実施形態のIVRシステム10において行われる処理の詳細について説明する。図9は、IVRシステム10において行なわれる発着信制御処理の詳細を示すフローチャートである。なお、図9に示す処理は、IVRシステム10に含まれる1又は複数の装置が通信制御プログラムを実行することによって行なわれる。また、図9に示す処理は、所定の時間間隔で行われ、IVRシステム10に同時に複数(例えば、数百〜数千)の着信があった場合でも、それぞれの着信に対する処理は並行して行われる。
図9に示すように、IVRシステム10は、着信を検知し(ステップS100)、着信番号(IVR番号)を特定する(ステップS101)。この着信番号は、IVRシステム10に割り当てられた複数の電話番号のうちの何れかである。次に、IVRシステム10は、発信者番号を特定する(ステップS102)。
IVRシステム10は、特定した発信者番号が登録済みか否かを判定する(ステップS103)。具体的には、IVRシステム10は、データベース13を参照して、着信番号(IVR番号)に対応する着信者を特定し、発信者番号が、当該着信者に登録された複数の「登録番号」のうちの何れかと一致するか否かを判定する。
発信者番号が登録済みである場合(ステップS103:YES)、IVRシステム10は、着信に対して応答して、次にステップS108の処理を実行する。
一方、発信者番号が登録済みでない場合(ステップS103:NO)、IVRシステム10は、着信に対して応答し、暗証番号の入力を促す音声ガイダンスを流す(ステップS104)。すなわち、IVRシステム10は、発信者との通話を確立して、当該発信者に暗証番号の入力を促すための音声ガイダンスを発信者に出力する。
次に、IVRシステム10は、発信者によって暗証番号が入力されたか否かを判定し(ステップS105)、暗証番号が入力されていない場合(ステップS105:NO)、音声ガイダンスが終了してから所定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する(ステップS106)。所定時間が経過していなければ(ステップS106:NO)、IVRシステム10は、再びステップS105の処理を行う。所定時間が経過した場合(ステップS106:YES)、IVRシステム10は、次にステップS110の処理を行う。
暗証番号が入力された場合(ステップS105:YES)、IVRシステム10は、当該入力された暗証番号が正しいか否かを判定する(ステップS107)。具体的には、スIVRシステム10は、データベース13を参照して、入力された暗証番号が、特定した着信者に対応する「暗証番号」と等しいか否かを判定する。なお、IVRシステム10は、発信者による暗証番号の入力を所定回数受け付けてもよい。そして、IVRシステム10は、所定回数誤った暗証番号が入力された場合に、ステップS107においてNOと判定してもよい。
暗証番号が正しいと判定した場合(ステップS107:YES)、IVRシステム10は、着信者へ電話を転送する(ステップS108)。具体的には、IVRシステム10は、データベース13を参照して、特定されている着信者に対応する「転送先番号」を特定し、当該転送先番号に発信する。これにより、着信者の電話機20から発信音が出力される。このとき、IVRシステム10は、着信者が電話に応答するまで(すなわち着信者が電話機20の受話器を取るまで)、発信者を待機させるために発信者に対して音楽又は音声ガイダンスを出力してもよい。
次に着信者が着信に対して応答すると(電話機20の受話器を取ると)、発信者と着信者との間で通話が開始される(ステップS109)。そして、発信者と着信者との間の通話が終了すると、IVRシステム10は、図9に示す処理を終了する。
一方、IVRシステム10は、発信者によって入力された暗証番号が正しくないと判定した場合(ステップS107:NO)、又は、所定時間が経過したと判定した場合(ステップS106:YES)、発信者にメッセージを残すように促すための音声ガイダンスを出力する(ステップS110)。そして、IVRシステム10は、発信者からのメッセージを録音し、メッセージの録音が終了すると発信者との通話を切断する(ステップS111)。IVRシステム10は、録音した音声データを着信日時とともに記憶する。ここで、IVRシステム10は、着信者の情報に対応付けて録音した音声データ及び着信日時を記憶する。その後、IVRシステム10は、着信者への着信を通知するためにメール通知を行なう(ステップS112)。具体的には、IVRシステム10は、データベース13に登録された着信者に対応する「通知先」を参照し、当該通知先にEメールを送信する。そして、IVRシステム10は、図9に示す処理を終了する。
なお、上記ステップS111において録音されたメッセージ音声は、後に着信者がIVRシステム10に電話をかけることで、着信者本人(またはその家族)が聞くことができる。
図10は、IVRシステム10において録音されたメッセージを聞くときの処理の詳細を示すフローチャートである。図10において、図9と同一の処理については同一のステップ番号を付して説明を省略する。なお、発信者から着信者へのメッセージを当該着信者が聞く場合、着信者は録音されたメッセージを聞くためにIVRシステム10に電話をかけるため、このときは正確には当該着信者は電話の「発信者」となる。しかしながら、上記犯罪者等の「発信者」と区別するため、以下では、上記着信者(高齢者)を「利用者」と呼ぶことにする。
図10に示すように、ステップS102の処理の後、IVRシステム10は、発信者番号が利用者本人の番号か否かを判定する(ステップS120)。発信者番号が利用者本人の番号でない場合(ステップS120:NO)、IVRシステム10は、上記ステップS103の処理を実行する。
一方、発信者番号が利用者本人の番号である場合(ステップS120:YES)、IVRシステム10は、発信者から当該利用者に対して残された録音メッセージがあるか否かを判定する(ステップS121)。すなわち、利用者宅からの電話があった場合、IVRシステム10は、利用者が録音メッセージを聞くために電話をしてきたと判断して、上記ステップ111において録音されたメッセージがあるか否かを判定する。
録音メッセージが無い場合(ステップS121:NO)、IVRシステム10は、録音メッセージが無いことを示す音声ガイダンスを流し(ステップS122)、その後、利用者との通話を切断して図10に示す処理を終了する。
一方、録音メッセージが有る場合(ステップS121:YES)、IVRシステム10は、どの操作を行なうかの操作音声ガイダンスを流し、操作を受け付ける(ステップS123)。例えば、IVRシステム10は、録音メッセージを再生するか、録音メッセージを消去するかを利用者に選択させるための音声ガイダンスを流す。どの操作を行なうかの選択は、利用者が電話機20のプッシュボタンを押すことによって行なわれる。なお、IVRシステム10は、録音メッセージが何件あるか、録音された日時はいつか、録音メッセージを残した相手の電話番号等を利用者に知らせてもよい。
利用者によって操作の選択が行われると、IVRシステム10は、利用者による操作に応じて、録音メッセージを再生したり(ステップS124)、録音メッセージを削除したり(ステップS125)する。
以上のようにして、利用者は、IVRシステム10に電話をかけることにより、発信者の録音メッセージを聞くことができる。なお、利用者の家族が発信者の録音メッセージを聞くことができてもよい。例えば、IVRシステム10には利用者の家族の電話番号が登録され、利用者の家族が登録された電話番号からIVRシステム10に電話をかけた場合、ステップS120以降の処理が行なわれて利用者の家族が録音メッセージを聞けるようにしてもよい。
また、IVRシステム10には、録音メッセージを聞くための専用の電話番号が割り振られ、利用者又はその家族が当該電話番号に電話をかけて録音メッセージを聞くことができるようにしてもよい。
次に、着信者又はその家族がインターネットを介して着信者の情報を変更する場合について説明する。図11は、IVRシステム10において行なわれる着信者情報の変更処理の詳細を示すフローチャートである。
図11に示すように、IVRシステム10は、まずログイン処理を行う(ステップS131)。ここでは、IVRシステム10のWebサーバは、インターネットを介してアクセスしてきたユーザに対してログイン画面を提供し、着信者やその家族は、WebブラウザからログインIDとパスワードを入力する。ログインが成功すると、IVRシステム10は、「登録番号」、「暗証番号」、および「通知先」の情報を入力させるためのWeb画面を提供する。次に、IVRシステム10は、Webブラウザから送信された情報に基づいて、登録番号の追加・変更があったか否かを判定し(ステップS132)、登録番号の追加・変更があった場合には、データベース13にアクセスして、ログインIDに対応する着信者の「登録番号」を更新する(ステップS133)。
また、IVRシステム10は、Webブラウザから送信された情報に基づいて、暗証番号の変更があったか否かを判定し(ステップS134)、暗証番号の変更があった場合には、データベース13にアクセスして、ログインIDに対応する着信者の「暗証番号」を更新する(ステップS135)。
また、IVRシステム10は、Webブラウザから送信された情報に基づいて、通知先の変更があったか否かを判定し(ステップS136)、通知先の変更があった場合には、データベース13にアクセスして、ログインIDに対応する着信者の「通知先」を更新する(ステップS137)。
IVRシステム10は、ステップS137の処理の後、ログアウトされたか否かを判定し(ステップS138)、ログアウトされた場合には、図11の処理を終了し、ログアウトされていなければ、処理をステップS132に戻す。
なお、図9〜図11に示した処理は単なる一例であり、同様の結果が得られるのであれば、各ステップの処理順序が入れ替えられてもよいし、上記ステップの処理に加えて又は代えて他の処理が行われてもよいし、上記ステップのうちの一部が行なわれなくてもよい。
このように、IVRシステム10が提供するWebシステムを利用して、着信者又はその家族は、データベース13に登録された着信者の情報をインターネット経由で更新することができる。例えば暗証番号が意図しない他人に漏れた場合であっても、着信者又はその家族は暗証番号を変更することができる。
以上のように、本実施形態では、電話網を介して発信者から着信者への発信が行われた場合、IVRシステム10は、発信者と着信者との通話が行われる前に、発信者を認証するための認証処理を行なう。そして、発信者が認証された場合にのみ、着信者に対して電話網を通じて発信(再転送)が行われ、着信者がこれに応答すると、発信者と着信者との間の通話が開始される。
具体的には、電話網を介して発信者から着信者への発信が行われた場合、当該発信は電気通信事業者の自動転送サービスによってIVRシステム10に転送される。転送されてきた発信者から着信者への発信をIVRシステム10が着信した場合、IVRシステム10は、当該着信に対して応答し、発信者に対して暗証番号を入力させる。暗証番号による発信者の認証が成功すると、IVRシステム10は着信者に発信し(着信者に再転送し)、着信者がそれに応答すると、発信者と着信者との間で通話が行われる。
このように本実施形態では、暗証番号を知っている人だけが着信者と直接電話で通話することができ、見知らぬ人からの着信を着信者に繋がないようにすることができる。本実施形態では、人が介在することなくIVRシステム10が自動的に発信者を認証するための認証処理を行なうため、巧みに人を騙そうとする犯罪者が着信者と通話することを事前に防ぐことができ、特殊詐欺による被害を事前に防止することができる。
また、本実施形態では、発信者に対して暗証番号の入力を行なわせるため、例えば特殊詐欺を企む犯罪者に対して抑止力を発揮することができる。例えば、発信者番号のみによるフィルタリングを行なう場合では、電話番号のみによって自動的に当該発信者からの着信を拒否したり、発信者に対してメッセージの入力を促したりする。このような発信者番号のみによるフィルタリングでは、発信者は何らかの入力を行なうことがないため、詐欺等を企む犯罪者は、相手と通話ができなくてもすぐに別の相手に電話をかけたり、躊躇することなく後に同じ相手に電話をかけたりする。しかしながら、本システムでは、発信者に情報を入力させるため、詐欺等を企む犯罪者に痕跡が残ることを認識させることができ、再び同じ電話番号に電話をかけさせないようにすることができる。また、誤った暗証番号が入力されたこととその発信者番号とをIVRシステム10において記憶したり、誤った暗証番号を入力した発信者の音声を録音したりすることで、その記憶した情報を捜査機関に提供することができ、詐欺等の犯罪の捜査に役立たせることができる。
また、IVRシステム10は暗証番号を知らない発信者のメッセージを録音することができるため、暗証番号を知らない悪意の無い人は着信者にメッセージを残すことができ、着信者は後に当該メッセージを聞くことができる。
また、本実施形態では、既存の電話機や電話網、サービスを用いるため、比較的安価で上記システムを構築することができる。
また、本実施形態では、着信者が有する2つの電話番号のうちの代表番号(上記電話番号「1」)に対する発信をIVRシステム10に転送し、IVRシステム10は発信者を認証した後に追加番号(上記電話番号「2」)に再転送する。この追加番号に対する発信はIVRシステム10に自動転送されない。このため、着信者は、代表番号については通常使用する電話番号として他人に教え、追加番号については家族等の限られた人に対してだけ教える。これにより、家族等は、追加番号に電話をかけることでIVRシステム10を経由せずに直接着信者と通話することができる。
(変形例)
なお、上記実施形態では、IVRシステム10は暗証番号による認証を行ったが、他の実施形態では、暗証番号による認証に限らず、他の方法により発信者を認証するための認証処理を行ってもよい。例えば、声紋認証により発信者を認証してもよい。この場合、家族や友人等、着信者に電話をかける人の声紋を予めIVRシステム10に登録しておく。IVRシステム10は、発信者から着信者への発信が転送されてきた場合、例えば、発信者に発声させて当該発信者によって入力された音声の声紋と予め登録された声紋とが一致するか否かを判定する。これによりIVRシステム10は発信者の声紋認証を行う。また、他の実施形態では、IVRシステム10は、発信者によって入力されたパスワードに基づいて認証処理を行ってもよい。
また、他の認証方式の例としては、発信者に対して質問形式の認証が行われてもよい。具体的には、着信者の家族等が知っている情報(着信者の生年月日、子供の人数、名前、親の名前、出身地、卒業した学校名等)に関して、IVRシステム10は発信者に質問するようにしてもよい。質問は1つでもよいし複数組み合わされてもよい。例えば、IVRシステム10は、発信者に対して質問に対する回答の選択肢を音声で流し、発信者は、複数の選択肢の中から何れか1つをプッシュボタンを用いて選択する。IVRシステム10は、発信者がこの質問に正解した場合に、発信者からの電話を着信者宅に転送するようにしてもよい。IVRシステム10には予め複数の質問とその回答が記憶されており、IVRシステム10は、複数の質問の中から少なくとも1つを選択して発信者に回答させる。IVRシステム10は、同じ発信者から電話がかかってきた場合には、前回とは異なる質問を選択して発信者に回答させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、発信者からの発信を電気通信事業者の自動転送サービスによってIVRシステム10に転送し、IVRシステム10において発信者番号が予め登録された電話番号と一致するか否かを判定した。他の実施形態では、電気通信事業者が提供する自動転送サービスにおいて、予め登録された電話番号からの発信については着信者に直接発信するようにしてもよい。すなわち、電気通信事業者側で発信者番号が予め登録された番号と一致するかどうかを判断し、発信者番号が予め登録された番号と一致しない場合のみ、発信者からの発信をIVRシステム10に転送するようにしてもよい。
また、上記迷惑電話防止システム1は、電気通信事業者によって提供されてもよい。この場合、上記IVRシステム10は、電気通信事業者内に設置される。具体的には、発信者から着信者への発信が行われた場合、当該発信者と着信者との通話が行われる前に、電気通信事業者においてシステムが発信者との接続を確立して、上述のように発信者に対して暗証番号を入力させるための音声ガイダンスを流す。そして、発信者によって入力された暗証番号が予め登録された暗証番号と一致する場合にのみ、電話網を介して着信者に発信し、着信者が応答したことに応じて、発信者と着信者との間の通話が開始されてもよい。
また、上記実施形態では、発信者から着信者への発信を電気通信事業者の自動転送サービスによってIVRシステム10に転送した。他の実施形態では、着信者宅の電話機20が自動転送機能を有し、着信者宅にかかってきた電話を電話機20が自動でIVRシステム10に転送するようにしてもよい
また、上記実施形態では、着信者が有する2つの電話番号のうち一方の電話番号(代表番号)への発信についてはIVRシステム10に転送し、他方の電話番号(追加番号)への発信についてはIVRシステム10に転送しないようにした。他の実施形態では、着信者が有する何れの電話番号への発信であってもIVRシステム10に転送するようにしてもよい。この場合、発信者から着信者への全ての発信はIVRシステム10によってフィルタリングされる。したがってこの場合は、着信者の電話番号が見知らぬ他人に知られた場合であっても、暗証番号等による認証が通らなければ発信者は着信者と通話することができないため、より安全である。
図12は、他の実施形態にかかる迷惑電話防止システムの一例を示す図である。図12に示すように、発信者が着信者の電話番号「1」に電話をかけた場合(P1)、当該電話はIVRシステム10に自動転送され(P2)、IVRシステム10によって暗証番号等による認証処理が行われる。暗証番号による認証が通った場合、IVRシステム10から着信者の電話番号「2」に発信者からの電話が再転送される(P3)。また、発信者が着信者の電話番号「2」に電話をかけた場合(Q1)、当該電話はIVRシステム10に自動転送され(Q2)、IVRシステム10によって暗証番号等による認証処理が行われる。認証処理により発信者が認証された場合、IVRシステム10から着信者の電話番号「1」に発信者からの電話が再転送される(Q3)。
図12に示すシステムを実現するための方法の一例としては、IVRシステム10が、着信者宅に割り当てられた電話番号に対応するIVR番号を有するように構成される。すなわち、IVRシステム10は着信者毎に2つのIVR番号を有し、着信者の一方の電話番号(代表番号)にかかってきた電話はIVRシステム10の一方のIVR番号に、着信者の他方の電話番号(追加番号)にかかってきた電話はIVRシステム10の他方のIVR番号に自動転送される。
図13は、他の実施形態にかかる迷惑電話防止システムのデータベースの一例を示す図である。図13に示すように、IVRシステム10のデータベースには、例えば、着信者Aの代表番号「03−aaaa−aaa1」に対応するIVR番号「050−xxx−xxx1」と、着信者Aの追加番号「03−aaaa−aaa2」に対応するIVR番号「050−xxx−xxx2」とが記憶される。着信者Aの代表番号「03−aaaa−aaa1」に対する発信は電気通信事業者によって「050−xxx−xxx1」に自動転送され、着信者Aの追加番号「03−aaaa−aaa2」に対する発信は電気通信事業者によって「050−xxx−xxx2」に自動転送される。IVRシステム10は、「050−xxx−xxx1」への着信を検知した場合、図13に示すデータベースを参照して、着信者Aを特定し、暗証番号による認証を行った後に、自動転送されてきた発信者から着信者Aへの発信を着信者Aの追加番号「03−aaaa−aaa2」に再転送する。また、IVRシステム10は、「050−xxx−xxx2」への着信を検知した場合、図13に示すデータベースを参照して、着信者Aを特定し、暗証番号による認証を行った後に、自動転送されてきた発信者から着信者Aへの発信を着信者Aの代表番号「03−aaaa−aaa1」に再転送する。このようにして、着信者宅への全ての発信についてIVRシステム10を経由させることができる。
また、上記実施形態では、着信者がIVRシステム10に電話をかけることによりIVRシステム10に録音された発信者のメッセージを着信者が再生できるようにしたが、他の実施形態では、インターネットを経由してIVRシステム10にアクセスすることにより、発信者の録音メッセージを再生可能であってもよい。例えば、着信者又はその家族は、着信履歴や録音メッセージをWeb画面で参照できるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、発信者の認証に失敗した場合に発信者の音声を録音するようにした。他の実施形態では、発信者の認証が成功して発信者と着信者との通話が行われた場合においても、当該通話中の音声が録音されてもよい。すなわち、発信者が認証されたか否かにかかわらず、発信者の声を録音するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、着信者は固定電話を使用するものとして説明したが、着信者が携帯電話を使用する場合であっても同様である。この場合、着信者の携帯電話においてIVRシステム10への自動転送の設定が行われる。また、携帯電話には通常の携帯電話番号に加えて、追加の電話番号が設定される。例えば、着信者が携帯電話を使用する場合、着信者は携帯電話事業者の自動転送サービスにより、自身の携帯電話への着信をIVRシステム10のIVR番号に自動転送するように設定しておく。この場合、発信者が(固定電話又は携帯電話を用いて)着信者の携帯電話に電話をかけると、発信者から着信者への発信はIVRシステム10に転送され、IVRシステム10が当該発信に対して応答し、発信者に対して暗証番号の入力を求める。発信者により暗証番号が入力されると、IVRシステム10は、入力された暗証番号が正しいか否かを判定し、正しいと判定した場合は、着信者の携帯電話の追加の番号に発信する。着信者がこれに応答すると、発信者と着信者との間でIVRシステム10を経由した通話が開始される。なお、このIVRシステム10と着信者の携帯電話との通話は、無料通話ソフトを用いて行なわれてもよい。
また、上記実施形態では、発信者が着信者の電話番号「1」に電話をかけた場合、IVRシステム10に転送され、その後、IVRシステム10が着信者の電話番号「2」へ電話をかけた。ここで、電話番号「2」は携帯電話の電話番号であってもよい。すなわち、IVRシステム10は着信者の携帯電話に電話をかけてもよい。また、発信者が着信者の携帯電話に電話をかけた場合に、IVRシステム10に転送され、その後、IVRシステム10は着信者の固定電話に電話をかけてもよい。
また、上記実施形態では、着信者は2つの電話番号を有するものとしたが、他の実施形態では、着信者は2回線分の電話回線を有し、2回線で共通の電話番号を有してもよい。この場合、発信者から着信者の1つの電話番号への発信はIVRシステム10に自動転送され、IVRシステム10において認証が通った場合は、当該自動転送された発信は着信者の当該1つの電話番号に再転送される。
また、上記実施形態では、発信者が着信者宅に電話をかけた場合、IVRシステム10に転送され、IVRシステム10には発信者の電話番号が通知された。そして、IVRシステム10によって発信者番号に基づいてフィルタリングを行った。他の実施形態では、発信者から着信者への電話がIVRシステム10に転送された場合、着信者の電話番号がIVRシステム10に通知されてもよい。この場合、電気通信事業者によって、発信者番号によるフィルタリングが行われる。具体的には、電気通信事業者側では、予め登録された電話番号以外からの発信をIVRシステム10に自動転送するように設定される一方で、予め登録された電話番号からの発信については着信者宅に直接着信するように設定される。
また、上記実施形態では、IVRシステム10が暗証番号による認証処理を自動的に行ったが、オペレータが発信者から暗証番号を聞いて暗証番号による認証を行ってもよい。
また、他の実施形態では、着信者宅に設置された電話機が暗証番号による認証処理を行ってもよい。具体的には、電話機は、着信者宅への着信に応じて(着信音を鳴らさずに又は着信音を所定回数鳴らした後)自動で応答し、発信者に対して暗証番号の入力を促す。電話機は入力された暗証番号が予め登録された暗証番号と一致するか否かを判定し、一致する場合には着信音を鳴らす。入力された暗証番号が予め登録された暗証番号と一致しない場合は、電話機は通話を切断するか、発信者にメッセージを残させるための音声ガイダンスを流してメッセージを録音する。
また、上記IVRシステム10は、1つの装置によって構成されてもよいし、互いに通信可能な複数の装置を含んでもよい。当該複数の装置は、上述したIVRシステム10が実行する処理を分担して実行するようにしてもよい。例えば、インターネットのようなネットワークに接続された複数の情報処理装置によって上述のようなシステムが構成されてもよい。
また、上述した処理の一部又は全部は、IVRシステム10が備える専用回路によって行われてもよいし、汎用プロセッサによって行われてもよい。
1 迷惑電話防止システム
10 IVRシステム
11 回線制御部
12 認証処理部
13 データベース
14 録音・再生処理部
15 通知処理部
16 NW接続部
17 設定処理部
20 電話機

Claims (17)

  1. 電話網を介した発信者から着信者への発信を制御する通信制御システムであって、
    前記着信者は、同時にそれぞれの通信相手との間で通信を確立することが可能な第1の回線および第2の回線を有し、
    前記発信者と前記着信者との間の通信が行われる前に、前記発信者によって前記着信者の前記第1の回線に割り当てられた識別情報への発信が行われたことに基づいて、記発信者と前記通信制御システムとの間の通信を確立する第1確立手段と、
    前記発信者を認証するための認証情報を予め記憶する認証情報記憶手段と、
    前記第1確立手段により前記発信者と前記通信制御システムと間の通信が確立されると、前記発信者から認証情報を受け付ける認証情報受付手段と、
    前記発信者からの認証情報と前記認証情報記憶手段に記憶された認証情報とに基づいて、前記発信者を認証するための認証処理を実行する認証処理実行手段と、
    前記認証処理により前記発信者が認証された場合、電話網を介して前記着信者への発信を行うことにより前記第2の回線を用いて前記着信者との間で通信を確立し、前記第1の回線および前記第2の回線を用いて前記発信者と前記着信者との間の通信を確立する第2確立手段と、を備える通信制御システム。
  2. 前記認証情報受付手段は、前記発信者によって入力された認証情報を受け付け、
    前記認証処理手段は、前記発信者によって入力された認証情報に基づいて、前記認証処理を行う、請求項1に記載の通信制御システム。
  3. 前記認証情報受付手段は、前記発信者によって入力された暗証番号を受け付け、
    前記認証処理手段は、前記発信者によって入力された暗証番号に基づいて、前記認証処理を行う、請求項2に記載の通信制御システム。
  4. 予め定められた質問を前記発信者に出力する質問出力手段をさらに備え、
    前記認証情報受付手段は、前記発信者によって入力された前記質問に対する回答を受け付け、
    前記認証処理手段は、前記発信者によって入力された回答に基づいて、前記認証処理を行う、請求項2に記載の通信制御システム。
  5. 前記発信者の電話番号を取得する発信者番号取得手段と、
    前記発信者番号取得手段によって取得された電話番号が予め記憶された番号と一致するか否かを判定する発信者番号判定手段とをさらに備え、
    前記第2確立手段は、前記発信者番号判定手段により前記発信者番号取得手段によって取得された電話番号が予め記憶された番号と一致すると判定された場合、前記認証処理を行わずに、電話網を介して前記着信者への発信を行い、前記発信者と前記着信者との間の通信を確立する、請求項1から4の何れかに記載の通信制御システム。
  6. 前記発信者と前記着信者との間の通信が行われる前に、前記発信者から前記着信者への発信を、前記第1の回線および前記第2の回線に割り当てられた電話番号とは異なる所定の電話番号に自動で転送する転送手段をさらに備え、
    前記第1確立手段は、前記転送手段によって転送された前記所定の電話番号への発信を受信することにより、記発信者と前記通信制御システムとの間の通信を確立する、請求項1から5の何れかに記載の通信制御システム。
  7. 前記転送手段は、前記発信者から前記着信者への発信が行われた場合、当該着信者の電話機において着信させずに当該発信を前記所定の電話番号に転送する、請求項6に記載の通信制御システム。
  8. 前記発信者の音声を録音する録音手段をさらに備える、請求項1から7の何れかに記載の通信制御システム。
  9. 前記録音手段は、前記認証処理手段により前記発信者が認証されなかった場合、前記発信者の音声を録音する、請求項8に記載の通信制御システム。
  10. 前記認証処理手段により前記発信者が認証されなかった場合、予め定められた通知先に前記発信者からの着信があったことを示す通知を行う通知手段をさらに備える、請求項1から9の何れかに記載の通信制御システム。
  11. 前記認証情報記憶手段に予め記憶された認証情報を変更する認証情報変更手段をさらに備える、請求項1から10の何れかに記載の通信制御システム。
  12. 前記認証情報変更手段は、インターネットを介して入力された情報に基づいて、前記認証情報記憶手段に予め記憶された認証情報を変更する、請求項11に記載の通信制御システム。
  13. 電話網を介した発信者から着信者への発信を制御する通信制御システムのコンピュータにおいて実行される通信制御プログラムであって、
    前記着信者は、同時にそれぞれの通信相手との間で通信を確立することが可能な第1の回線および第2の回線を有し、
    前記コンピュータを、
    前記発信者と前記着信者との間の通信が行われる前に、前記発信者によって前記着信者の前記第1の回線に割り当てられた識別情報への発信が行われたことに基づいて、記発信者と前記通信制御システムとの間の通信を確立する第1確立手段と、
    前記第1確立手段により前記発信者と前記通信制御システムと間の通信が確立されると、前記発信者から認証情報を受け付ける認証情報受付手段と、
    前記発信者からの認証情報と記憶手段に予め記憶された認証情報とに基づいて、前記発信者を認証するための認証処理を実行する認証処理実行手段と、
    前記認証処理により前記発信者が認証された場合、電話網を介して前記着信者への発信を行うことにより前記第2の回線を用いて前記着信者との間で通信を確立し、前記第1の回線および前記第2の回線を用いて前記発信者と前記着信者との間の通信を確立する第2確立手段と、して機能させる、通信制御プログラム。
  14. 電話網を介した発信者から着信者への発信を制御する通信制御システムにおいて行われる通信制御方法であって、
    前記着信者は、同時にそれぞれの通信相手との間で通信を確立することが可能な第1の回線および第2の回線を有し、
    前記発信者と前記着信者との間の通信が行われる前に、前記発信者によって前記着信者の前記第1の回線に割り当てられた識別情報への発信が行われたことに基づいて、記発信者と前記通信制御システムとの間の通信を確立する第1確立ステップと、
    前記第1確立ステップにおいて前記発信者と前記通信制御システムと間の通信が確立されると、前記発信者から認証情報を受け付ける認証情報受付ステップと、
    前記発信者からの認証情報と記憶手段に予め記憶された認証情報とに基づいて、前記発信者を認証するための認証処理を実行する認証処理実行ステップと、
    前記認証処理により前記発信者が認証された場合、電話網を介して前記着信者への発信を行うことにより前記第2の回線を用いて前記着信者との間で通信を確立し、前記第1の回線および前記第2の回線を用いて前記発信者と前記着信者との間の通信を確立する第2確立ステップと、を含む通信制御方法。
  15. 電話網を介した発信者から着信者への発信を制御する通信制御システムであって、
    前記着信者は、同時にそれぞれの通信相手との間で通信を確立することが可能な第1の回線および第2の回線を有し、
    前記通信制御システムには、前記第1の回線および前記第2の回線に割り当てられた電話番号とは異なる所定の電話番号が割り当てられ、
    前記発信者による前記第1の回線に割り当てられた電話番号への発信が、自動転送により前記所定の電話番号に転送され、
    前記自動転送により転送された前記所定の電話番号への発信を受信して前記発信者との間の通信を確立する第1確立手段と、
    前記発信者を認証するための認証情報を予め記憶する認証情報記憶手段と、
    前記第1確立手段により前記発信者との通信が確立されると、前記発信者から認証情報を受け付ける認証情報受付手段と、
    前記発信者からの認証情報と前記認証情報記憶手段に記憶された認証情報とに基づいて、前記発信者を認証するための認証処理を実行する認証処理実行手段と、
    前記認証処理により前記発信者が認証された場合、電話網を介して前記着信者への発信を行うことにより前記第2の回線を用いて前記着信者との間で通信を確立し、前記第1の回線および前記第2の回線を用いて前記発信者と前記着信者との間の通信を確立する第2確立手段と、を備える、通信制御システム。
  16. 電話網を介した発信者から着信者への発信を制御する通信制御システムのコンピュータにおいて実行される通信制御プログラムであって、
    前記着信者は、同時にそれぞれの通信相手との間で通信を確立することが可能な第1の回線および第2の回線を有し、
    前記通信制御システムには、前記第1の回線および前記第2の回線に割り当てられた電話番号とは異なる所定の電話番号が割り当てられ、
    前記発信者による前記第1の回線に割り当てられた電話番号への発信が、自動転送により前記所定の電話番号に転送され、
    前記コンピュータを、
    前記自動転送により転送された前記所定の電話番号への発信を受信して前記発信者との間の通信を確立する第1確立手段と、
    前記第1確立手段により前記発信者との通信が確立されると、前記発信者から認証情報を受け付ける認証情報受付手段と、
    前記発信者からの認証情報と記憶手段に予め記憶された認証情報とに基づいて、前記発信者を認証するための認証処理を実行する認証処理実行手段と、
    前記認証処理により前記発信者が認証された場合、電話網を介して前記着信者への発信を行うことにより前記第2の回線を用いて前記着信者との間で通信を確立し、前記第1の回線および前記第2の回線を用いて前記発信者と前記着信者との間の通信を確立する第2確立手段と、して機能させる、通信制御プログラム。
  17. 電話網を介した発信者から着信者への発信を制御する通信制御システムにおいて行われる通信制御方法であって、
    前記着信者は、同時にそれぞれの通信相手との間で通信を確立することが可能な第1の回線および第2の回線を有し、
    前記通信制御システムには、前記第1の回線および前記第2の回線に割り当てられた電話番号とは異なる所定の電話番号が割り当てられ、
    前記発信者による前記第1の回線に割り当てられた電話番号への発信が、自動転送により前記所定の電話番号に転送され、
    前記自動転送により転送された前記所定の電話番号への発信を受信して前記発信者との間の通信を確立する第1確立ステップと、
    前記第1確立ステップにおいて前記発信者との通信が確立されると、前記発信者から認証情報を受け付ける認証情報受付ステップと、
    前記発信者からの認証情報と記憶手段に予め記憶された認証情報とに基づいて、前記発信者を認証するための認証処理を実行する認証処理実行ステップと、
    前記認証処理により前記発信者が認証された場合、電話網を介して前記着信者への発信を行うことにより前記第2の回線を用いて前記着信者との間で通信を確立し、前記第1の回線および前記第2の回線を用いて前記発信者と前記着信者との間の通信を確立する第2確立ステップと、を含む、通信制御方法。
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