JP6250384B2 - 銀行口座残高管理システム及びその管理方法 - Google Patents

銀行口座残高管理システム及びその管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6250384B2
JP6250384B2 JP2013268477A JP2013268477A JP6250384B2 JP 6250384 B2 JP6250384 B2 JP 6250384B2 JP 2013268477 A JP2013268477 A JP 2013268477A JP 2013268477 A JP2013268477 A JP 2013268477A JP 6250384 B2 JP6250384 B2 JP 6250384B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
data
balance
credit card
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013268477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015125530A (ja
Inventor
白崎 隆一
隆一 白崎
久貢 渡辺
久貢 渡辺
夏子 馬場
夏子 馬場
康子 高橋
康子 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Research Institute Ltd
Original Assignee
Japan Research Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Research Institute Ltd filed Critical Japan Research Institute Ltd
Priority to JP2013268477A priority Critical patent/JP6250384B2/ja
Publication of JP2015125530A publication Critical patent/JP2015125530A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6250384B2 publication Critical patent/JP6250384B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

本発明は、銀行口座残高管理システム及びその管理方法に関する。
銀行口座を保有する利用者は、多くの場合、キャッシュカードを所持しているが、それとは別にクレジットカードを所持しているケースが多い。キャッシュカードは、ATM(Automated Teller Machine)で現金を引き出すために必要であるが、店舗での買い物の際に現金がなくてもデビットカードとして使用し、代金を即座に支払うことが可能である。一方、クレジットカードは、手持ちの現金又は引落口座の残高が不足している場合でも買い物が可能で、ポイント等の特典サービスも豊富である。
しかしクレジットカードは、買い物から実際の代金引落まで1〜2ヶ月のタイムラグがあるため使い過ぎの危険性があり、また、引落先の銀行口座の残高を日々把握し管理することが難しい。このため、クレジットカードの未引落分も含めて、引落口座の残高を推定して利用者に通知したり、残高が不足する場合は、クレジットカードの支払をリボ払いに変更すること等を促したりするシステムが開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2005−56211号公報 特開2005−70935号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなシステムでは、銀行システムとクレジットカード会社の間に、それぞれの入出金のデータを集約する「アグリゲーションシステム」をASP(Application Service Provider)サービス事業者等によって構築する必要があり、銀行口座の残高管理に関しては、クレジットカードの利用代金以外の引落しが考慮されていない。また、特許文献2のシステムでは、クレジットカードの利用代金以外も考慮されているものの、そのためにはクレジットカードの引落以外の入出金についての情報(金額、入出金日等)を、顧客端末からクレジット会社に予め登録しておく必要があり、入出金額が毎月変動するような場合は利便性が高いとは言い難い。
ところで、最近ではキャッシュカード機能と銀行グループのクレジットカード機能が一体となった一体型カードが銀行から発行されているが、2枚のカードが1枚になるという以外に特にメリットがないため、現在のところは広く普及しているとは言えないのが現状である。しかし、カード媒体は、その携帯性と取り扱い易さに大きなメリットがあり、カード機能を内蔵した携帯端末が今後さらに普及しても、カード媒体の需要はなくならないと考えられる。そして、銀行システムと、系列カードシステム(クレジットカードシステム、カードローンシステム、キャッシングシステムを含む)との連携をより進めることで、一体型カードをはじめとしたカード媒体の利便性は大きく改善されると考えられる。すなわち、銀行のシステムと系列カード会社のシステムが連携することで、カード媒体を利用したより付加価値の高いサービスを銀行グループとして提供できる可能性がある。
したがって、本発明では、上記のような課題に鑑み、銀行のキャッシュカードとクレジットカードを共に利用する利用者にとって利便性が高く、銀行口座とクレジットカードの利用状況を統合的に管理することができる銀行口座の残高管理システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の銀行口座残高管理システムは、以下のような解決手段を提供する。
(1)本発明に係る第一の態様は、銀行システムとクレジットカード会社システムとが交信可能にネットワーク接続された銀行口座残高管理システムであって、キャッシュカード機能及びクレジットカード機能を備えた一体型カードである利用者のカードと、前記利用者のカードを読み取って、前記銀行システムに出金要求を送信するATMと、前記利用者のカードを読み取って、前記クレジットカード会社システムに買い物の商品代金の決済要求を送信するPOS端末とが接続され、前記銀行システムは、前記出金要求を受信した際に、又は前記クレジットカード会社システムから銀行口座の照会依頼を受信した際に、所定期間の口座の取引明細データを取得し、前記取引明細データ及び前記口座の過去の入出金傾向に基づいて、前記口座の所定期間における予想残高を算出する予想残高算出手段を備え、前記クレジットカード会社システムは、前記決済要求を受信した際、又は前記銀行システムからクレジットカードの利用状況の照会依頼を受信した際に、前記所定期間のクレジットカードの利用明細データを取得し、前記クレジットカードの利用明細データに基づいて、前記利用者の銀行口座の前記所定期間の予想残高を補正する予想残高補正手段を備え、前記利用者のカードは、カード表面に表示/入力手段を備え、前記ATM又は前記POS端末から近距離無線通信手段によって取得しカード内部のデータ記憶手段に記憶したデータを、前記表示/入力手段に表示させることを特徴とする。
(2)上記(1)に記載のシステムにおいて、前記利用者のカードは、前記表示/入力手段からの指示を受けた付けたときに、前記データ記憶手段に記憶したデータを、前記近距離無線通信によって前記利用者の利用者端末に送信し、表示させることを特徴とする。
(3)上記(2)に記載のシステムにおいて、前記利用者端末は、通販サービス会社システムとインターネットを介して接続され、前記利用者が前記通販サービス会社システムにおいて入力した購入検討商品の価格情報を取得し、前記予想残高と前記購入検討商品の価格情報に基づいて、前記購入検討商品の購入時期のアドバイスを表示するようにしてもよい。
(4)上記(1)から(3)までのいずれかに記載のシステムにおいて、前記利用者のカードは、前記一体型カードに関連付けられた銀行口座の収支データ及びクレジットカードの利用明細を表示させることを特徴とする。
(5)上記(2)又は(3)に記載のシステムにおいて、前記クレジットカード会社システム又は前記利用者端末は、前記利用者が複数のクレジットカードを保持している場合に、買い物の商品代金と、前記銀行口座の予想残高と、前記複数のクレジットカードのそれぞれの締日及び引落日とに基づいて、前記予想残高が所定金額以下にならないように、前記買い物に使用するクレジットカードの推奨を表示するようにしてもよい。
(6)上記(4)に記載のシステムにおいて、前記収支データは、現時点での確定残高、所定期間内の予想残高、変動支出に対して対策をとった場合の目標設定残高、及び前記所定期間内における最低予想残高を含んでもよい。
(7)上記(1)から(6)までのいずれかに記載のシステムにおいて、前記クレジットカード会社システムは、前記POS端末から買い物時のPOS端末データを取得した際に、前記クレジットカードの利用明細データと前記POS端末から取得した前記POS端末データを突合し、クレジットカード利用明細に存在しない未計上POSデータが存在するかどうかチェックし、前記未計上POSデータが存在する場合は、前記未計上POSデータをクレジットカードの次回以降の請求分利用明細に加算する未計上POSデータ加算手段をさらに備えることを特徴とする。
(8)本発明に係る第二の態様は、銀行システムとクレジットカード会社システムとが交信可能にネットワーク接続されたシステムが実行する銀行口座残高管理方法であって、前記システムは、キャッシュカード機能及びクレジットカード機能を備えた一体型カードである利用者のカードと、前記利用者のカードを読み取って、前記銀行システムに出金要求を送信するATMと、前記利用者のカードを読み取って、前記クレジットカード会社システムに買い物の商品代金の決済要求を送信するPOS端末とが接続され、前記銀行システムが、前記出金要求を受信した際に、又は前記クレジットカード会社システムから銀行口座の照会依頼を受信した際に、所定期間の口座の取引明細データを取得し、前記取引明細データ及び前記口座の過去の入出金傾向に基づいて、前記口座の所定期間における予想残高を算出するステップを実行し、前記クレジットカード会社システムが、前記決済要求を受信した際、又は前記銀行システムからクレジットカードの利用状況の照会依頼を受信した際に、前記所定期間のクレジットカードの利用明細データを取得するステップと、前記クレジットカードの利用明細データに基づいて、前記利用者の銀行口座の前記所定期間の予想残高を補正するステップと、前記予想残高の補正結果を、前記銀行システム又は前記POS端末に送信するステップと、を実行し、前記利用者のカードが、前記ATM又は前記POS端末から近距離無線通信手段によって取得しカード内部のデータ記憶手段に記憶したデータを、カード表面に備えた表示/入力手段に表示させるステップを実行することを特徴とする。
本発明によれば、銀行のキャッシュカードとクレジットカードを共に利用する利用者にとって、銀行口座とクレジットカードの利用状況を統合的に管理することができる銀行口座残高管理システムを提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係る銀行口座残高管理システムの基本構成の概念を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る銀行口座残高管理システムの機能ブロックを示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る銀行口座の取引明細テーブルの具体例を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る銀行口座以外の利用明細テーブルの具体例を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る銀行システムの処理の概略を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係るクレジットカード会社システムの処理の概略を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る銀行システム又はクレジットカード会社システムにおける支出管理処理のフローを示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る予想残高表示画面の具体例1を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る予想残高表示画面の具体例2を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る予想残高表示画面の具体例3を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る銀行口座残高管理システムの基本構成の概念を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る利用者端末の機能ブロックを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
<第一の実施形態>
図1は、本発明の第一の実施形態に係るシステム(以下、本システムと呼ぶ)の基本構成の概念を示す図である。図中のブロック間の矢印は、データの流れ方向又は処理の流れ方向を表している。また、点線のブロックと点線の矢印は、本システムにオプションとして備えることが望ましい構成を示している。また、一点鎖線の矢印は、始点にあるボタンを押下した際に、表示される画面を指し示すものとする。
本システムは、サービス提供側のシステムとして、銀行システム100、ATM150、クレジットカード会社システム200、POS端末250(Point Of Sale端末)が、交信可能にネットワーク接続される。ネットワークは、金融機関の場合、専用ネットワークが主であるが一部汎用ネットワークであってもよい。また、銀行、クレジットカード会社以外のシステムとして、カードローンを取り扱うカードローン会社システム160、キャッシングを取り扱う消費者金融会社等システム400、ネット上のショッピングモールや価格比較サイト等の通販サービス会社システム500がネットワークに直接的または間接的に接続されて、それぞれの情報の提供を受けられるようにしもよい。ただし、通販サービス会社システム500は、専用ネットワークではなくインターネットを介して利用者端末350に接続され、利用者が購入済の商品情報又は購入検討中の商品の情報を通販サービス会社システム500から受信する。カードローン会社システム160は、銀行本体が扱うカードローンである場合は、銀行システム100の一部としてもよい。なお、キャッシングとカードローンの主な違いは、借入額の総量規制(出願時においては年収の3分の1)の対象となるか否かであるが、本システム上での違いは特にない。
利用者側のシステムとしては、ATM150とPOS端末250から読み書き可能なICチップ搭載の利用者カード300と、予め利用者カード300と紐付けてシステムに登録された利用者端末350とで構成される。本システムで利用される利用者カード300は、キャッシュカードとクレジットカードが一体となったICカードが望ましい。また、利用者カード300は、カードを読み込ませた際に、ATM150又はPOS端末250からデータを受け取って、カード内部に記憶するデータ記憶手段を備えるものとする。さらに利用者カード300は、データ保存手段に格納されたデータを読出し、カード表面に表示したり、利用者からの操作を受け付けるタッチパネル等の表示/入力手段を備えるようにしてもよい。また、利用者カード300は、ATM150、POS端末250、利用者端末350とデータを非接触で読み書き可能な近距離無線通信手段(NFC:Near Field Communication)を備えることが望ましい。これは、カードに表示/入力手段を備えていない場合、あるいは備えていてもその能力が十分でない場合に、利用者端末350に、ATM150又はPOS端末250から取得したデータを転送して、データを表示させたり、そのデータを分析して、加工したりするためである。
利用者端末350は、一般的なスマートフォンやタブレット端末であってもよいが、利用者カード300と紐付けされて、すなわち、カード番号と端末識別子が関連付けされて、本システムに登録済みであるとする。もちろん、利用者端末350の内部にカード機能を有していてもよいが、先に述べたようにカード型の媒体は、将来もなくなることはないと考えられるので、端末とカードとを共存させ、かつ連携手段を有していることが望ましい。連携手段とは、例えば、システムから受信したデータをいったんカード内の記憶手段に保存しておき、その後、端末側からカード内のデータを読み出す手段を備えることを意味する。
また、利用者端末350は、携帯型が望ましく、ATM150やPOS端末250との送受信可能な近距離無線通信手段(以下、単にNFCと呼ぶこともある)を備えているものとする。このことにより、ATM150やPOS端末250がNFCを備えず、スマートフォン等に対応していない場合にはカードで決済し、ATM150やPOS端末250がNFCを備え、カード機能を持ったスマートフォン等に対応している場合には、利用者端末350だけでも銀行口座取引やカード決済を行うことができる。このとき、ATM150及びPOS端末250のNFCは、利用者端末350に対する収支データ(口座残高や入出金の明細を含むデータ)の送信手段として機能し、さらに利用者カード300がNFCを備えている場合は、カードに対する収支データの書込手段として機能する。
また、利用者端末350は、通常、インターネット接続機能を有しているので、ATM150やPOS端末250経由でなく、通販サービス会社システム500からも直接データを取得するようにしてもよい。このことにより、単に口座の利用状況だけでなく、購入を検討している商品の価格情報を取得し、口座残高の変動を見ながら適切な購入タイミングを判断することができるようになる。これについては、後述の具体例で詳しく説明する。
また、銀行システム100やクレジットカード会社システム200共、それぞれのWebサイト経由で直接、明細データ(Web明細)を取得するようにしてもよい。ただし、クレジットカードの場合は、店舗側の売上計上のタイミングやPOS端末の種類、利用者が契約しているカード会社と店舗が契約しているカード会社とが異なる場合のカード会社間の伝送処理等により、買い物の決済データ(売上計上データ)が必ずしも直ちにクレジットカード会社のWebサイトに反映されるわけではないので、Web明細は、POS端末250からの買い物決済データと併用するようにすることが望ましい。このことについては、図2で後述する。
銀行カードの場合は、通常このようなタイムラグはないが、現金での取引のデータは、ATM150からその場でカード経由若しくは直接、利用者端末350に取得することが可能であるが、カードを使用せずインターネットバンキングから振り込んだような場合には、銀行のWebシステムから今回の振込のデータを直ちに取得するようにする。
利用者が、ATM150の操作画面から出金要求のボタン(現金引き出しの場合又は口座から引き出して振込をする場合)を操作し、利用者カード300をATM150のカード読取部にタッチ又は近接させて暗証番号等の認証が終わると、その出金要求がATM150を経由して、銀行システム100に送信される。銀行システム100は、通常、出金要求が引き出しの場合は、現金の引き出しをATM150に指示し、出金要求が口座からの振込の場合は、口座間の資金移動の処理を実行する。しかし、銀行システム100は、この処理を実行する前に、今回の出金を実行した場合の口座の収支データをまずATM150に送り、ATM150は、収支データ中に含まれる当月の最低予想残高を表示し、今回の出金を行うと最低予想残高がマイナス若しくは所定金額以下になるような場合には、その旨をATM画面に表示させ、利用者に注意喚起し確認を求める。そして、利用者がこのATM画面で「はい」のボタンを押した場合に初めて処理が実行されるが、「いいえ」のボタンを押した場合はその処理がキャンセルされる。
また、このときのATM画面には、「予想明細」ボタンが表示されるようにしてもよい。利用者がこのボタンを押すと、例えば、図示するような予想残高明細を表示する。表示先は、ATM画面だけでなく、利用者端末350や、場合によっては、利用者カード300であってもよい。予想残高明細には、現在確定している入出金の明細だけではなく、過去の履歴情報中の入出金の傾向(入出金パターン)からみて当月中に発生することが予想される入出金の明細と、その明細及びその入出金パターンに基づいて算出した当月又は所定期間内の最低予想残高(現時点での残高や月末の残高ではない)が含まれる。当月だけでなく、翌月、翌々月の最低予想残高を含むようにしてもよい。この予想残高明細の表示画面については、後述の具体例で詳しく説明する。
本システムでは、銀行システム100と提携先のクレジットカード会社システム200が連携しているので、同じ利用者においては、お互いのシステムの利用明細のデータを交換することができる。すなわち、ATM画面に表示される利用明細には、銀行口座の利用明細だけでなく、クレジットカードの引き落とし予定額(次回の引落の確定額、次々回の引落の未確定額を含む)や、消費者金融等の返済予定額を含ませることができる。なお、既に述べたように、予想明細を作成する基となる収支データは、ATM150から利用者カード300に書き込んだり、カードに紐付けられた利用者端末350に送信してもよい。利用者カード300が表示/入力手段を備えている場合には、カード表面に利用明細を表示することも可能である。
利用者カード300をクレジットカードとして利用する場合も基本的には同様であり、買い物の決済の際に、利用者カード300が店舗のPOS端末250に読み込まれると、商品代金の決済要求がクレジットカード会社システム200に送信される。クレジットカード会社システム200は、銀行システム100から利用者の引落先口座を特定し、その利用明細を受信して収支データをPOS端末250に送信する。POS端末250では、収支データに基づいて、POS端末画面に表示する他、利用者カード300に書き込んだり、利用者端末350に送信することもできる。
POS端末画面では、図示するように、ATM画面とは違って、「リボ払い」ボタンや「分割回数変更」ボタンを表示させるようにしてもよい。ただし、図示するような注意喚起等のメッセージは、POS端末の形状や設置場所によって店員も見ることができる場合は、POS端末画面には表示させず、利用者端末350だけに表示させるようにしてもよい。すなわち、POS端末画面には、注意喚起があることのみが表示され、注意喚起の内容自体は、利用者端末350のほうで確認してもらうようにする。
図2は、図1で説明したシステムを機能ブロックに分けてより詳細に説明したものである。以下、機能ブロックについて順に説明する。まず、銀行システム100の主な構成としては、ATM通信手段101、予想残高算出手段102、取引明細取得手段103、入出金傾向抽出手段104、使途別枠抽出手段105、他システム連携手段106、Web明細提供手段107、未計上POSデータ加算手段208で構成される。
ATM通信手段101は、ATM150との通信を制御し、データの送受信を行い、ATM150に指示を与えたり、銀行システム100内に要求を伝えたりする役目を果たす。
予想残高算出手段102は、利用明細から当月及び当月以降の予想残高を算出する。このとき、下記の取引明細取得手段103、入出金傾向抽出手段104、使途別枠抽出手段105を呼び出し、算出データの基礎とする。予想残高の算出結果は、ATM150に送信され、利用者端末350に表示される。ATM150経由で利用者端末350に表示させるようにしてもよい。
取引明細取得手段103は、口座の取引明細データベース110並びに口座振替情報データベース111から利用者の銀行口座における取引明細データを取得する。取引明細データベース110には、当月及び一定期間の過去の取引明細を含んでいる。また、口座振替情報データベース111には、公共料金、住宅ローン、カーローン、保険料等定期的に口座振替によって引き落とされる情報を含んでいる。
入出金傾向抽出手段104は、過去の利用明細から当月及び当月以降の収入及び支出の入出金傾向を抽出する。例えば、夏場は電気料金の引落額が多くなるとか、夏休みや年末年始の期間は現金の引き出しやクレジットカードの引落額が多くなるといった傾向を抽出する。収入に対しても、残業代、賞与、児童手当、年金等の毎月入るとは限らない収入がある日とその金額を抽出する。
使途別枠抽出手段105は、利用明細の各項目を使途別(ジャンル又はカテゴリ)に分けて管理する機能を提供する。例えば、変動する支出を、食費、衣服費、娯楽費、通信費等に分けて、それぞれの支出限度枠を別途登録しておけば、その限度枠を超えそうな場合は、最低予想残高の表示と共に、注意喚起やアドバイスのメッセージを表示させることができる。
他システム連携手段106は、クレジットカード会社システム200、消費者金融会社等システム400との利用明細のデータを交換する役目を果たす。例えば、ATM150で読み取った利用者カード300のカード情報から提携するクレジットカードが有ると判断された場合は、そのクレジットカード会社に利用明細の照会依頼を送信し、銀行口座の取引明細に反映されていないクレジットカードの引落予定があれば予想残高を補正する。なお、照会できるデータは、利用明細の参照用データのみとし、個人情報や資金移動のためのデータが含まれないのは当然である。なお、システム間の相互認証手段や機密保護手段については公知の技術を利用するものとする。
Web明細提供手段107は、既存のインターネットバンキング用のWebサイトを利用し、予想残高等のデータを利用者端末350に提供する役目を果たす。この場合は、銀行のWebシステムがWeb明細として利用者に一般的に提供するデータに、上記のような予想残高等のデータが付加される。
未計上POSデータ加算手段208は、前述したように、クレジットカードで買い物をしても、利用者が参照可能なWeb明細に反映されるまでにはタイムラグがあることに対処するための手段である。すなわち、未計上POSデータ加算手段208は、POS端末250から買い物時のデータを取得した際に、Web明細提供手段207が保持する最新の利用明細データと、POS端末250から取得したPOS端末データを突合し、クレジットカード利用明細に存在しない未計上POSデータが存在するかどうかチェックし、未計上POSデータが存在する場合は、未計上POSデータをクレジットカードの次回以降の請求分利用明細に加算する。
ATM150は、カード読取装置等のカード情報読取手段151、タッチパネルや物理ボタン等の表示/入力手段152の他、利用者端末350との近距離通信機能を有する近距離無線通信手段153を備えることが望ましい。この場合、近距離無線通信手段153は、カード読取手段及びカード書込手段としても機能させることができる。
クレジットカード会社システム200は、主な構成としては、POS端末通信手段201、予想残高補正手段202、利用明細取得手段203、利用傾向抽出手段204、使途別枠抽出手段205、他システム連携手段206、Web明細提供手段207、利用明細データベース210、リボ/分割払情報データベース211で構成される。
予想残高補正手段202は、銀行口座の取引明細にはまだ表れていない将来発生予定のクレジットカード引落額を銀行口座の予想残高に反映する。つまり、引き落とされることが確定している次回引落額と、確定はしていないが次々回に引き落とされる予定の引落額を算出して上記の予想残高に対して補正する。すなわち、利用者が買い物をしたときの決済要求をPOS端末250から受信した際、又は銀行システム100からクレジットカードの利用状況の照会依頼を受信した際に、所定期間のクレジットカードの利用明細データを取得し、クレジットカードの利用明細データに基づいて、利用者の銀行口座の対応する所定期間の予想残高を補正する。なお、未確定の引落額は、日々更新されるので、照会時期によって補正する値が異なることになる。予想残高の補正結果は、銀行システム100又はPOS端末250に送信される。POS端末250経由で利用者端末350に送信し、表示させるようにしてもよい。なお、クレジットカード会社システム200のその他の機能ブロックについては、銀行システム100と大差はないのでここでは説明を省略する。
POS端末250は、カード読取装置等のカード情報読取手段251、タッチパネルや物理ボタン等の表示/入力手段252の他、利用者端末350や利用者カード300との近距離通信機能を有する近距離無線通信手段253を備えていることが望ましい。この場合、近距離無線通信手段253は、カード読取手段及びカード書込手段としても機能させることができる。
利用者カード300は、先に説明したように、データ記憶手段301の他、ATM150、POS端末250、利用者端末350とのデータ送受信を可能とする近距離無線通信手段303を備えていることが望ましく、また、簡易タッチパネル等の表示/入力手段302を備えていてもよい。なお、近距離無線通信手段303を備えてことによって、ATMや決済端末においてカードを利用するときに近距離通信でデータを取得することもできるが、カード単体ではインターネットにつながず、ATMやPOS端末が接続するセキュリティの強固な通信環境のみに使用を限定することによって安全性の高いサービスの提供が可能となる。
利用者端末350は、端末にデータ分析やデータ収集のためにインストールされた専用アプリケーションであるデータ分析手段351及び購入検討商品情報収集手段354を備えており、また、利用者カード300やATM150、POS端末250やデータ通信を可能とする近距離無線通信手段353を備えていることが望ましい。
消費者金融会社等システム400は、銀行又はクレジットカード会社のグループ又は両者と提携するキャッシングサービスを主に提供する会社のシステムである。消費者金融会社等システム400も銀行システム100又はクレジットカード会社システム200との連携手段を有しているものとする。
通販サービス会社システム500は、銀行やカード会社のような金融機関ではなく、ネット販売における様々な情報サービスを提供する会社のシステムである。具体的には、通販を行う個々の会社の通販サイト、ショッピングモールのサイト、価格比較サイト等がある。既に述べたように、通販サービス会社システム500は、インターネットを介して、利用者端末350に、主に商品情報を提供するが、クレジットカード会社システム200の他システム連携手段206を介して、クレジットカード会社にも情報を提供するようにしてもよい。
以上、上記の本システムの機能構成は、あくまで一例であり、一つの機能ブロック(データベース及び機能処理部)をさらに分割したり、複数の機能ブロックをまとめて一つの機能ブロックとして構成したりしてもよい。各機能処理部は、装置に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)又はハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムによって実現される。すなわち、各機能処理部は、このコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態に係るデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。
図3は、銀行口座取引明細テーブル600の具体例を示す図である。銀行口座取引明細テーブルとは、所定期間毎(通常は月毎)に口座の入出金の項目を記録したテーブルである。図示するように、テーブルの各項目は、通常は、通帳に記入される項目であるが、本システムの銀行口座取引明細テーブル600は、過去の履歴だけでなく、将来の予測データも含むことができる。すなわち、銀行口座取引明細テーブル600は、所定期間(少なくとも1年間)の現在、過去、未来の取引データ又はその予測データを含み、取引明細データベース110に格納される。例えば、現時点が5月中旬であるとすると、5月末での予想残高を算出して、当月収支として、このテーブルに格納する。当月収支は、次の月においては前月末残高として繰り越される。
また、このテーブルには示していないが、各項目の日々の入出金予想から、当月中の予想最低残高も求めることができる。利用者がサラリーマンの場合は、給料日の直前に予想最低残高となることが多いが、予想最低残高がマイナスになることは、支払不能となる可能性が高いことを意味し、避けなければならない。将来の予測データは、過去の入出金傾向(入出金パターン)から求めることを基本とするが、利用者端末350等から、利用者が予測データを追加、訂正、削除することができる手段が提供される。また、上記の所定期間のデータは、利用者端末350にダウンロードする手段を備えてもよい。
図4は、銀行口座以外の利用明細テーブルの具体例を示す図である。以降では、銀行口座の入出金の明細データは取引明細と呼び、銀行口座以外の明細データは利用明細と呼び、区別することとする。銀行口座以外の利用明細には、クレジットカード、消費者金融系カード、及び購入検討商品の予定情報等が挙げられる。銀行口座の取引明細データベース110には、銀行口座で直接入出金が行われたデータは記録されるが、クレジットカード引落の利用明細までは記録されないので、クレジットカードA,Bの利用明細テーブル610,620は、クレジットカード会社システム200から取得する。消費者金融系カードの利用明細テーブル630についても同等である。なお、クレジットカード及び消費者金融カードは、本システムが提携している会社のカードであれば、複数であってもよい。
購入検討商品テーブル640は、上記の金融機関系のシステムから得られる情報ではなく、通販サービス会社システム500から、利用者端末350を使って得られる情報である。購入検討商品テーブル640は、後述する将来の商品の購入時期や支払方法等をアドバイスするための基礎データとして利用される。このような購入商品検討情報は、利用者が通販サイトで過去に入力した「ウィッシュリスト」、「欲しい物リスト」、「買物候補リスト」等から、当サイトの会員であれば利用者の利用者端末350にダウンロードすることができる。通販サービス会社は、複数であってもよく、また、必ずしも本システムに提携する事業者でなくともよい。ただし、各通販サイトからダウンロードした情報は、利用者端末350の内部で、上記のテーブル形式に収集/加工して保存しておくと、後述する支出管理処理が行い易くなる。
図5は、銀行システム100の処理の概略を示す図である。ここでいう処理とは、銀行システム100が、ATM150から出金要求を受けてから収支データを利用者側に表示させるまでの処理を言う。なお、以降に示すフローチャートの各処理ステップは、必ずしも図示した順序で行う必要はなく、各ステップのインプットとアウトプットの関係を損なわない限り、処理順序を入れ替えてもよい。
銀行システム100は、まずステップS10において、利用者の操作が口座からの出金を伴う操作であった場合には、ステップS11に移り、利用者カード300から口座番号、カードの種類、提携する他のカードの有無、カードに紐付いた携帯端末の有無等のカード情報を受信する。次に、ステップS12において暗証番号等により認証が完了すれば、ステップS14に移り、受信したカード情報から一体型カード又は提携カードの有無がチェックされる。ステップS12において認証ができなかった場合は、暗証番号の再入力を求めるが、所定回数以上認証ができなかった場合には(ステップS13:Y)、所定のエラー処理を行う。
ステップS14において、ATM150で読み込んだカードがキャッシュカード機能だけでなく、クレジットカード機能など、その他のカード機能を合わせ持つ一体型カードである場合、あるいはキャッシュカードに提携カードの登録があると判断された場合は、ステップS15に進み、提携カードの利用明細データを取得する。ICチップ内蔵の一体型カードの場合は、カード読取部にタッチ又は近接させるだけなので、従来の磁気ストライプ型のように、カードの挿入向きを利用目的によっていちいち入れ替えなくてもよい。提携カードが複数ある場合は、すべての提携カードの利用明細を取得するようにしてもよいし、明細を表示したい提携カードだけをATM150に順次読み込ませるようにしてもよい。
当銀行口座を引落先にしている提携カードの場合は、銀行口座に引落記録が残っているので、銀行口座の取引明細で現時点のカードの利用状況は判断できる。しかし、クレジットカードの場合は、引落額が確定しているが所定の引落日までまだ期間があるため引落が実行されていないものがある。また、クレジットカードの利用はあるものの、締日までにまだ期間があるため引落額自体が確定していないものもある。また、当銀行口座を引落先にしていない提携クレジットカードも考えられる。このため、ステップS15において、クレジットカードについてはそのカードのシステムに明細照会要求を送信し、所定期間内の利用明細データを必ず取得する。
ステップS14において、一体型カードでも提携カードの登録もないと判断された場合は、ステップS16において、キャッシュカードの銀行口座の取引明細だけを取得する。銀行口座の取引明細及び各提携カードの利用明細が取得されると、ステップS17において、過去の取引履歴から銀行口座の入出金パターンを抽出する。
次に、ステップS18において、先に述べたように、過去の入出金パターン及び利用者端末350からの追加・修正情報に基づいて、予想残高を算出する。そして、ステップS19において、支出管理処理を呼び出す。支出管理処理については後述の図7で説明する。
ステップS19の支出管理処理から戻ると、ステップS20において、利用者カード300(この場合はキャッシュカード)の種類を判別し、表示機能付きのカードの場合は、ステップS21において、カードに収支データを書き込む。表示機能がない場合は、ステップS21の処理をスキップする。
そして、ステップS22において、利用者カード300に紐付された利用者端末350が登録されているかどうかをチェックする。登録があれば、ステップS23に移り、利用者端末350に収支データを送信する。登録がない場合は、ステップS24に移り、ATM150に収支データを表示させる。受信した収支データは、それぞれ受信側の表示手段に合わせて加工/整形され、表示されることになる。例えば、表示領域の小さいカードの場合は、当月の最低予想残高等最小限のデータのみを表示するようにしてもよい。
図6は、クレジットカード会社システム200の処理の概略を示す図である。ここでいう処理とは、クレジットカード会社システム200が、POS端末250からカードの認証要求(オーソリ依頼)を受けてから、収支データを利用者側に表示させるまでの処理を言う。
クレジットカード会社システム200は、まずステップS30において、POS端末250から決済要求があるかどうかをチェックする。決済要求があれば、ステップS31において、POS端末250が読み込んだカード情報を受信する。次にステップS32おいて読み込んだカードが一体型カードであるか、あるいは提携銀行カード(キャッシュカード)がシステムに登録されているかどうかをチェックする。ステップS32のチェックにおいて一体型カードでもなく提携銀行カードもない場合は、ステップS33に移り、通常のクレジットカードの支払処理をして処理を終了する。
ステップS32のチェックにおいて一体型カード又は提携銀行カードが有る場合は、ステップS34に移り、利用者に、一体型カード又は提携銀行カードをデビットカードとして使用して支払をするか、あるいは一体型カードをクレジットカードとして支払うかどうかの確認を行う。
一体型カードをクレジットカードとして支払う場合、又は提携銀行カードが有ってもクレジットカードで支払う場合は、ステップS38に移り、クレジットカードでの支払いであることを決定し、ステップS39において、銀行口座の情報を取得するかをさらにチェックする。銀行口座の情報を取得する場合は、ステップS35に移るが、そうでない場合は、ステップS36に移る。この場合は、銀行口座の情報を取得していないので、クレジットカードとしての利用状況を確認するのみとなる。
一体型カードをデビットカードとして支払う場合は、又は提携銀行カードをデビットカードとして支払う場合は、ステップS35に移り、提携銀行の口座、すなわち、引落先の銀行口座の最新の予想残高、利用傾向を含んだ取引明細データを取得する。そして、ステップS36において、クレジットカードの利用明細データを取得する。さらにステップS37において、クレジットカードの利用傾向(利用パターン)を取得する。
そして、ステップS40において、上記で取得した各種データに基づいて、銀行口座の予想残高に反映されていないクレジットカードの引落があれば、クレジットカードの最新利用明細を参照し、銀行口座の所定期間の予想残高を補正する。もちろん、今回の支払がクレジットカードの場合は、その支払金額を銀行口座の引落日における予想残高に反映する。今回の支払がデビットカードの場合は、銀行口座の本日の予想残高をそのまま更新する。
以上がクレジットカード会社システム200における主な処理であるが、ステップS41の支出管理処理、及びステップS42以降の収支データの表示処理は、図5の場合とほぼ同様なので説明を省略する。ただし、表示する内容は、表示先の装置の表示能力及び利用者の選択により変更可能とする。例えば、ステップS46において、POS端末画面に収支データを表示する際、他人からの盗み見を防止するため、POS端末画面には収支データを表示せず、利用者端末350の照会を促すようなメッセージのみを表示してもよい。
図7は、銀行システム100又はクレジットカード会社システム200における支出管理処理のフローを示す図である。支出管理処理は、図5のステップS19又は図6のステップS41において実行される処理である。ここでは、まずステップS50において、銀行口座の残高目標が設定されているかどうかをチェックする。残高目標が設定されている場合は、ステップS51において、残り支出可能額を算出する。例えば、当月の予想残高が11万円、残高目標が5万円である場合には差額の6万円が支出可能額として、後述する予想残高表示画面に表示する。
次に、ステップS52において、クレジットカード毎に利用限度の目標があるかをチェックする。例えば、クレジットカード毎に使用用途を分けている場合には、ステップS53において、使用用途毎の支出可能額を算出する。通常、クレジットカード毎に、締日と引落日とが異なるので、それらの日程も考慮して、支出可能額を算出する。このようにすることで、例えば、クレジットカードAの締日は15日、引落日は翌月の27日であり、クレジットカードBの締日は25日、引落日は翌々月の20日であったとすると、翌月の予想残高に応じて、クレジットカードBは、25日までに○○円使用可能だが、クレジットカードAは、15日まで使用不可とする等の注意喚起やアドバイスを予想残高表示画面に表示させることができるようになる。
次に、ステップS54においては、ジャンル別の管理を行うか否かをチェックする、ジャンル別管理とは、クレジットカード毎には利用限度を定めていないが、クレジットカードで購入する商品をジャンル毎に管理することを定めている場合には、ステップS55において、1又は複数のクレジットカードの購入商品をジャンル毎に分類し、ジャンル毎の支出可能額を算出する。このようにすることで、ジャンル毎の購入状況を予想残高表示画面に表示することができるようになる。
また、ステップS56において、欲しい物リスト(ウィッシュリスト)が取得されていれば、ステップS57において、その商品の価格変動を価格比較サイト等から取得し、予想残高に基づいて、その商品を購入可能な時期を算出することができる。このとき、購入検討商品が家電製品のように値下がりの傾向があるときは、その商品が販売終了となる直前を最適な購入時期としてアドバイスすることもできる。
図8は、予想残高表示画面の具体例1を示す図である。図示する予想残高表示画面800では、2013年10月を現時点(当月)とした確定残高、予想残高、対策加味残高を示している。確定残高とは、現時点で金額で確定している項目の合計であり、既に今月、口座に入出金が行われた項目と、これから今月末までに確実に入出金が行われる項目の合計である。予想残高は、金額は確定していないが、過去の入出金パターンから確実にこれから発生する入出金の金額を確定残高に加えたものである。図の例では、追加のATM出金、電気料金、ガス料金、電話料金別等、別のクレジットカードの引落分がこれに該当する。給与については、確定残高としては、基本給の金額のみを考慮し、残業代等の変動部分は、予想残高に加えるようにしている。
対策加味残高とは、予想残高に対して、変動支出の削減や支払時期の延長等なんらかの対策を加味した場合の残高である。図の例では、ATMからの追加の出金分を半減し、電気代とガス代を例年同時期の金額ではなく最悪ケースで見積もった場合の金額を採用し、給与の残業代の部分をゼロと仮定し、さらにクレジットカードの支払方法をリボ払にする等した対策を取った場合の残高を示している。すなわち、対策加味残高とは、収入については、最も低いケースを想定するものとし、当月支払の光熱費等(実際には先月の使用分)現時点では既に対策のとれない支出については最悪ケースを想定し、ATMからの出金追加分やクレジットカードの支払方法の変更等なんらかの対策をとれる項目については、所定の割合で削減する等した場合の予想残高である。もちろん、対策には様々な方法があり、その組合せ方も変えることができるので、対策加味残高を1種類に限る必要はない。なお、図示する当月収支は、月末時点での残高を示している。もちろん、給与受け取り前等、最低予想残高がマイナスになる場合には、その旨の警告が発せられる。
図9は、予想残高表示画面の具体例2を示す図である。図示する予想残高表示画面810では、前図の対策加味予想残高に代えて、目標設定残高を示している。目標設定残高とは、当月収支(月末残高)の目標を予め定め、それを達成するために、対策を取ることをアドバイスすることを目的としたものである。図の例では10万円とし、前図の場合と同じ対策をとった場合に、ATMからの現金支出は最大いくらまで可能かを示したものである。
なお、この例では、全体の目標残高を定め、そのために現金支出がいくらまで可能かを例に挙げたが、単に全体の残高だけでなく、支出を、利用明細のデータから食費、光熱費、衣料費、遊興費等のジャンルに分けて管理できる場合には、ジャンル毎の支出のアドバイスを提供することが可能である。例えば、「食費ならあと○○円使ってもよいが、今月は全体的にピンチなので、遊興費はあと△△円しか不可」、あるいは「今月は、外食による食費増で例月の食費の3倍になるでしょう。貯蓄目標をキープするために例月の2倍に留めると購入予定のタブレットを購入しつつも、目標達成できるでしょう」等といったアドバイスを表示することも可能となる。なお、アドバイスは上記のような自然言語で生成してもよいし、アドバイスの元となるデータのみを表示してもよい。
ATM150で引き出した現金での買い物は、ジャンル分けを示すデータがレシートのみなので、利用者端末350にレシートのバーコード読み取り手段を備えるか、又は専用アプリケーションに手入力手段を設け、購入日、商品金額、ジャンルを示すアイコンを押すだけで手軽に購入商品のデータをインプットできるようにすることで実現可能である。
図10は、予想残高表示画面の具体例3を示す図である。図示する予想残高表示画面820では、月単位の予想残高ではなく、所定日の(図の例では10日、20日、月末)予想残高を、当月、翌月、翌々月について一覧で示したケースを示している。より一般的には、予想残高を提示する所定期間や収支を計算する期間は、日単位、5日単位、週単位、10日単位、月単位、3ヶ月単位、半年単位、年単位等とすることができる。この例では、利用者は、締日、引落日が異なる2枚のクレジットカードを保持しているものとし、どちらのクレジットカードを使用して買い物をすべきかを利用者にアドバイスを提供できることを示している。
図10の上段のテーブル821では、クレジットカードAを使用して、本日(10月10日とする)、5万円の買い物を行ったケースを示している。また、図10の下段のテーブル822では、クレジットカードBを使用して、本日、同じく5万円の買い物をしたケースを示し、両者を比較している。図から容易に判るように、同じ日に同じ買い物をしても、使用するクレジットカードの締日と引落日の違いによって、翌月の当月収支や最低予想残高がマイナスになったり、プラスになったりする可能性がある。このような場合には、当月収支や最低予想残高がマイナスにならないように、使用するクレジットカードを選ぶ必要があるが、この予想残高表示画面820によって、このような状況で使用するクレジットカードを推奨することができる。もちろん、図10に示すテーブルをすべて表示する必要はなく、表示装置の能力と利用場面に応じて、最も適切な部分だけを表示するようにしてもよい。
<第二の実施形態>
図11は、本発明の第二の実施形態に係る銀行口座残高管理システムの基本構成の概念を示す図である。上記の第一の実施形態においては、利用者は、利用者カード300と利用者端末350を併用する形態を示した。これは、カードの持つ携帯性及び手軽さと、スマートフォン等の携帯端末の持つ通信機能や表示能力、使いやすさを場面によって使い分けたり併用したりするためである。しかし、本発明の主な機能は、カード機能を有した携帯端末を主とした構成でも実現可能である。この携帯端末を利用者端末350Aとして図11に示す。以下では、第一の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第二の実施形態に係る利用者端末350Aは、カード情報記憶手段355が追加され、一又は複数のカード情報を記憶して利用者端末350Aにカード機能を持たせる。カード情報記憶手段355は、利用者カード300が保持すべき情報を端末内部に記憶する不揮発性メモリである。また、登録サイトデータ収集手段354Aは、第一の実施形態では、通販サービス会社システム500(通販サービス会社Webサイト)からの購入検討中の商品情報の収集を目的とした購入検討商品情報収集手段354から、データの収集範囲を広げ、銀行のインターネットバンキングWebサイト190、クレジットカード会社Webサイト290、消費者金融会社Webサイト490等の金融機関のWebサイトに拡張したものである。
登録サイトデータ収集手段354Aは、上記WebサイトへのそれぞれログインするためのID及びパスワードを記憶し、定期的に又は利用者の指示によって各サイトを順次自動的にログインし、利用者のWeb明細のデータをダウンロードする。各Webサイトには、インターネット利用の会員のためのWeb明細のデータが既に提供されているが、既に説明した予想残高等の収支データもWeb明細に含まれるものとする。このようにすることでデータの収集が利用者端末350Aに集約されるので、データ分析手段351によって、端末内でデータを分析したり加工したり、分析結果の表示等をカスタマイズすることが容易になる。また、第二の実施形態に係る利用者カード300Aは、従来型の単機能なカードでよく、表示/入力機能や近距離通信機能は備えていなくてもよい。ただし、利用者は、利用者カード300Aを使用した後は、登録サイトへの自動ログオンを実行し、代用明細のデータを常に最新のものに更新する習慣をつけることが望ましい。また、利用者端末350Aは一又は複数のカード機能を備えることができるので、ATM150やPOS端末250が携帯端末対応(NFC対応)であれば、カードがなくても利用が可能となる。
図12は、本発明の第二の実施形態に係る利用者端末の機能ブロックを示す図である。図示するように、登録サイトデータ収集手段354Aは、データ収集したいWebサイトを利用者に登録させるサイト登録手段3541、そのサイトへのログインID、パスワードを記憶する認証情報記憶手段3542、サイト別特定情報を記憶するサイト別特定情報記憶手段3543、及び実際に登録サイトに順次アクセスを行うサイトアクセス手段3544を備えて構成される。
ここで、サイト別特定情報とは、サイトごとに必要なデータ(本システムでは利用明細等のデータ)にたどり着くまでの手順が異なるため、その手順を記述した情報である。例えば、クレジットカードのWebサイトにログインしたとすると、まず、1)「ご利用明細照会」のボタンを押す、2)次にカード番号を確認して「次ページ」のボタンを押す、3)次に、照会したい「月」のボタンを押す、4)「ダウンロード」のボタンを押す、5)別の月を参照したい場合は「戻る」ボタンを押して利用明細の画面にいったん戻る、等のステップを踏む必要があったりするが、この操作ステップがサイトごとに異なっているために、その手順を記憶しておく必要がある。また、サイトによっては、ログインするためにはログインIDやパスワード以外にも追加の認証情報を要求する場合や、指定された画面からでしか所定の画面に遷移できないものもある。このような会員制のWebサイト毎の特徴を考慮した自動ログイン及び自動データ収集の方法自体は、ブラウザ上の人間の操作をBotによりエミュレートする技術が多数知られているので(例えば、特開2004−133879)、それらを利用してもよい。
(第一の実施形態の効果)
本実施形態のシステムでは、銀行とクレジットカード会社が提携している金融機関グループにおいて、そのグループのカードの利用者は、銀行口座とクレジットカードの利用状況を統合的に管理することができる。このとき、総支出の管理だけでなく使途別の管理も可能である。また、利用者カードとスマートフォン等の携帯端末を連携させ、利用場面によって使い分けをすることもできる。さらに、口座残高がマイナスとなったり、所定額以下になると予想される場合には、注意喚起を行ったり、その時点で可能な対策(以降の現金支出の削減やクレジットカードの支払方法の変更等)の適切なアドバイスを利用者に提供することができる。さらに、商品の購入予定がある場合には、銀行口座の残高の予想推移を見ながら、最適な購入時期を利用者が判断できるような情報を提供することができる。また、利用者が複数のクレジットカードを保有している場合は、どのカードを使った場合に口座残高不足になる可能性が低いか等のアドバイスを提供することもできる。
なお、本実施形態では、ATMや決済端末においてカードを利用するときに近距離通信でデータを取得することもできるが、カード単体ではインターネットにつながず、ATMやPOS端末が接続するセキュリティの強固な通信環境のみに使用を限定することによって安全性の高いサービスの提供が可能となる。
(第二の実施形態の効果)
本実施形態のシステムでは、各金融機関が既に提供している顧客会員向けのWebサイトから口座取引データや利用明細データを利用者端末が取得する。そのため、金融機関のWebサイトへのID/パスワードを利用者端末に登録しておけば、たとえそれらの銀行やクレジットカード会社等が提携していなくとも、利用明細データを収集することができる。そのため、上記の口座残高の管理やアドバイスの対象となる銀行やクレジットカード会社の範囲を大きく広げることができる。また、利用者端末側での収集したデータを独自に分析、加工することも可能となる。
なお、本発明の第一の実施形態、第二の実施形態において、利用者カードは、キャッシュカード、クレジットカード、消費者金融系カードを例にあげて説明したが、本発明は、交通系ICカード、証券会社口座カード、電子マネーカード、ポイントカード等、その他の金融系のカードが含まれる場合にも適用可能である。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。なお、上記の実施形態では、本発明を物の発明として銀行口座残高管理システムを説明したが、本発明は、方法の発明(銀行口座残高管理方法)としても捉えることもできる。
100 銀行システム
101 ATM通信手段
102 予想残高算出手段
103 取引明細取得手段
104 入出金傾向抽出手段
105 使途別枠抽出手段
106 他システム連携手段
107 Web明細提供手段
110 取引明細データベース
111 口座振替情報データベース
150 ATM
151 カード情報読取手段
152 表示/入力手段
153 近距離無線通信手段
160 カードローン会社システム
190 インターネットバンキングWebサイト
200 クレジットカード会社システム
201 POS端末通信手段
202 予想残高補正手段
203 利用明細取得手段
204 利用傾向抽出手段
205 使途別枠抽出手段
206 他システム連携手段
207 Web明細提供手段
208 未計上POSデータ加算手段
210 クレジットカードの利用明細データベース
211 リボ/分割払情報データベース
250 POS端末
251 カード情報読取手段
252 表示/入力手段
253 近距離無線通信手段
290 クレジットカード会社Webサイト
300 利用者カード
301 データ記憶手段
302 表示/入力手段
303 近距離無線通信手段
350 利用者端末
351 データ分析手段
352 表示/入力手段
353 近距離無線通信手段
354 購入検討情報収集手段
354A 登録サイトデータ収集手段
355 カード情報記憶手段
356 分析結果表示手段
3541 サイト登録手段
3542 認証情報記憶手段
3543 サイト別特定情報記憶手段
3544 サイトアクセス手段
400 消費者金融会社等システム
401 消費者金融会社等の利用明細データベース
490 消費者金融会社Webサイト
500 通販サービス会社システム
501 購入商品情報データベース
502 購入検討商品情報データベース
600 銀行口座取引明細テーブル
610,620 クレジットカード利用明細テーブル
630 消費者金融カード利用明細テーブル
640 購入検討商品テーブル
800、810、820 予想残高表示画面

Claims (8)

  1. 銀行システムとクレジットカード会社システムとが交信可能にネットワーク接続された銀行口座残高管理システムであって、
    キャッシュカード機能及びクレジットカード機能を備えた一体型カードである利用者のカードと、
    前記利用者のカードを読み取って、前記銀行システムに出金要求を送信するATMと、
    前記利用者のカードを読み取って、前記クレジットカード会社システムに買い物の商品代金の決済要求を送信するPOS端末とが接続され、
    前記銀行システムは、
    前記出金要求を受信した際に、又は前記クレジットカード会社システムから銀行口座の照会依頼を受信した際に、所定期間の口座の取引明細データを取得し、前記取引明細データ及び前記口座の過去の入出金傾向に基づいて、前記口座の所定期間における予想残高を算出する予想残高算出手段を備え、
    前記クレジットカード会社システムは、
    前記決済要求を受信した際、又は前記銀行システムからクレジットカードの利用状況の照会依頼を受信した際に、前記所定期間のクレジットカードの利用明細データを取得し、
    前記クレジットカードの利用明細データに基づいて、前記利用者の銀行口座の前記所定期間の予想残高を補正する予想残高補正手段を備え
    前記利用者のカードは、
    カード表面に表示/入力手段を備え、前記ATM又は前記POS端末から近距離無線通信手段によって取得しカード内部のデータ記憶手段に記憶したデータを、前記表示/入力手段に表示させる、
    ことを特徴とする銀行口座残高管理システム。
  2. 前記利用者のカードは、前記表示/入力手段からの指示を受けた付けたときに、前記データ記憶手段に記憶したデータを、前記近距離無線通信手段によって前記利用者の利用者端末に送信し、表示させることを特徴とする請求項1に記載の銀行口座残高管理システム。
  3. 前記利用者端末は、通販サービス会社システムとインターネットを介して接続され、前記利用者が前記通販サービス会社システムにおいて入力した購入検討商品の価格情報を取得し、前記予想残高と前記購入検討商品の価格情報に基づいて、前記購入検討商品の購入時期のアドバイスを表示することを特徴とする請求項2に記載の銀行口座残高管理システム。
  4. 前記利用者のカードは、前記一体型カードに関連付けられた銀行口座の収支データ及びクレジットカードの利用明細を表示させることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の銀行口座残高管理システム。
  5. 前記クレジットカード会社システム又は前記利用者端末は、前記利用者が複数のクレジットカードを保持している場合に、買い物の商品代金と、前記銀行口座の予想残高と、前記複数のクレジットカードのそれぞれの締日及び引落日とに基づいて、前記予想残高が所定金額以下にならないように、前記買い物に使用するクレジットカードの推奨を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の銀行口座残高管理システム。
  6. 前記収支データは、現時点での確定残高、所定期間内の予想残高、変動支出に対して対策をとった場合の目標設定残高、及び前記所定期間内における最低予想残高を含むことを特徴とする請求項に記載の銀行口座残高管理システム。
  7. 前記クレジットカード会社システムは、前記POS端末から買い物時のPOS端末データを取得した際に、前記クレジットカードの利用明細データと前記POS端末から取得した前記POS端末データを突合し、クレジットカード利用明細に存在しない未計上POSデータが存在するかどうかチェックし、前記未計上POSデータが存在する場合は、前記未計上POSデータをクレジットカードの次回以降の請求分利用明細に加算する未計上POSデータ加算手段をさらに備えることを特徴とする請求項1からまでのいずれか一項に記載の銀行口座残高管理システム。
  8. 銀行システムとクレジットカード会社システムとが交信可能にネットワーク接続されたシステムが実行する銀行口座残高管理方法であって、
    前記システムは、
    キャッシュカード機能及びクレジットカード機能を備えた一体型カードである利用者のカードと、
    前記利用者のカードを読み取って、前記銀行システムに出金要求を送信するATMと、
    前記利用者のカードを読み取って、前記クレジットカード会社システムに買い物の商品代金の決済要求を送信するPOS端末とが接続され、
    前記銀行システムが、
    前記出金要求を受信した際に、又は前記クレジットカード会社システムから銀行口座の照会依頼を受信した際に、所定期間の口座の取引明細データを取得し、前記取引明細データ及び前記口座の過去の入出金傾向に基づいて、前記口座の所定期間における予想残高を算出するステップを実行し、
    前記クレジットカード会社システムが、
    前記決済要求を受信した際、又は前記銀行システムからクレジットカードの利用状況の照会依頼を受信した際に、前記所定期間のクレジットカードの利用明細データを取得するステップと、
    前記クレジットカードの利用明細データに基づいて、前記利用者の銀行口座の前記所定期間の予想残高を補正するステップと、
    前記予想残高の補正結果を、前記銀行システム又は前記POS端末に送信するステップと、を実行し、
    前記利用者のカードが、前記ATM又は前記POS端末から近距離無線通信手段によって取得しカード内部のデータ記憶手段に記憶したデータを、カード表面に備えた表示/入力手段に表示させるステップを実行することを特徴とする銀行口座残高管理方法。
JP2013268477A 2013-12-26 2013-12-26 銀行口座残高管理システム及びその管理方法 Active JP6250384B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013268477A JP6250384B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 銀行口座残高管理システム及びその管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013268477A JP6250384B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 銀行口座残高管理システム及びその管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015125530A JP2015125530A (ja) 2015-07-06
JP6250384B2 true JP6250384B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=53536209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013268477A Active JP6250384B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 銀行口座残高管理システム及びその管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6250384B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022080700A1 (ko) * 2020-10-13 2022-04-21 한국정보공학 주식회사 오픈 마켓 정산 서비스 제공 장치 및 방법

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002117229A (ja) * 2000-10-12 2002-04-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 決済情報伝達システム
JP2002222350A (ja) * 2000-11-29 2002-08-09 Sony Corp 代行システム、代行方法、サービス代行サーバ、事業者サーバ、記録媒体
JP2002269348A (ja) * 2001-03-12 2002-09-20 Industrial Bank Of Japan Ltd 資金管理システム
JP2002312599A (ja) * 2001-04-16 2002-10-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 推定残高通知方法及び推定残高照会システム
JP5020523B2 (ja) * 2006-03-16 2012-09-05 株式会社日本総合研究所 将来残高情報生成方法、及び将来残高情報生成システム
US9647855B2 (en) * 2007-01-09 2017-05-09 Visa U.S.A. Inc. Mobile phone payment with disabling feature
JP5839381B2 (ja) * 2011-01-21 2016-01-06 株式会社日本総合研究所 口座残高管理システムおよび口座残高管理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022080700A1 (ko) * 2020-10-13 2022-04-21 한국정보공학 주식회사 오픈 마켓 정산 서비스 제공 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015125530A (ja) 2015-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6369740B2 (ja) Icカードを用いた金融機関の利用状況管理方法
KR101961899B1 (ko) 가상화폐와 명목화폐 간의 환율을 고려한 가상화폐 자동 결제 서비스 제공 방법
US8423453B1 (en) Systems and methods for processing a transaction
JP6232281B2 (ja) 未来通帳表示システム、表示方法及び表示プログラム
US20050240526A1 (en) Automated financial service system
US20040225609A1 (en) Electronic bill presentation and payment system
US20030187759A1 (en) Systems and methods for electronically monitoring fraudulent activity
US20120290416A1 (en) Systems, methods and processor-readable media for converting coins to electronic funds deposited with an account associated with a user at a point of sale
JP2018060300A (ja) 購買管理システム
KR101165062B1 (ko) 개인자산관리서비스 방법 및 시스템
US20140244487A1 (en) Fund Transfer Using Near Field Communication
JP5839381B2 (ja) 口座残高管理システムおよび口座残高管理方法
JP6250384B2 (ja) 銀行口座残高管理システム及びその管理方法
US20230274622A1 (en) Kiosk-based systems and methods for direct deposit of coin and/or other cash value
KR100366561B1 (ko) 인터넷에서의 거래 정보 관리 방법
KR100914662B1 (ko) 의약품 구매에 대응하는 캐쉬백 제공 방법과 이를 위한 기록매체
Patil et al. A Study On Cashless Transactions In India
JP6228697B1 (ja) 金融機関システム、入金方法及びプログラム
KR100885167B1 (ko) 총액한도 대출 자료 처리 방법 및 시스템과 이를 위한프로그램 기록매체
JP2004206509A (ja) 携帯端末を用いたレジでの現金支払システム及び方法
KR20090053884A (ko) 체인점 물품 대금 결제 시스템
KR20080005823A (ko) 리워드 처리방법 및 시스템과 이를 위한 리워드 처리장치와프로그램 기록매체
KR20090000798A (ko) 체인점 물품 대금 결제 방법 및 시스템과 이를 위한기록매체
KR20090000801A (ko) 구매자금 대출 결제 처리 단말장치와 이를 위한 프로그램기록매체
KR20080088545A (ko) 고객 리워드 처리장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6250384

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250