JP6250152B2 - ステムレス肩インプラント - Google Patents

Description

発明の分野
本発明は、肩の外科的再形成のための肩関節形成術システム、特に、上腕骨インプラントに関する。

発明の背景
肩関節は、例外的な関節可動域を有する球関節である。肩不安定、および関節症または骨折などの肩関節のその他の疾患は、関節の置換を必要とすることがある。

上腕骨の凸状頭部の置換を含む肩関節人工器官は、米国特許第７８１９９２３号明細書に開示されている。この人工器官は、実際の関節の向きおよび回転中心を反映する。摩耗または損傷した回旋腱板または多すぎる骨損失の場合、このような人工器官は関節可動域を回復しない。このような場合、リバース肩人工器官が好適であり得る。このような人工器官の一例は、米国特許出願公開第２００９／０２１００６５号明細書に開示されている。このような人工器官では、上腕骨コンポーネントは、ステムと、ステムに取り付けられたカップとを有する。関節窩コンポーネントは凸状頭部を支持しており、この凸状頭部は、上腕骨コンポーネントのカップと関節を形成する。ステムを上腕骨に挿入するために、著しい量の骨物質を除去しなければならない。これは、残りの骨体積が小さいことにより、後の修正手術を複雑にする。

米国特許出願公開第２００９／０３０６７８２号明細書に開示されたインプラントは、最小限の骨材料のみが除去されることを必要とする。この場合、骨内へのインプラントの固定は、ステムと比較して大幅に不安定である。

改良されたインプラントは、本願と同じ発明者による米国特許出願公開第２０１２／０１７９２６３号明細書に開示されている。インプラントは、雄ねじ山を備えるカップ状ボディを有する。ねじ山は、複数のフィンを有しており、フィンの間には切欠が設けられている。フィンは、挿入トルクを最小限に減じるために、傾斜した前面を有している。

発明の概要
本発明により解決される課題は、肩人工器官の一部として使用され、骨材料の最小限の除去で上腕骨内に確実に固定することができる上腕骨インプラントを提供することである。固定手順は、単純かつ迅速であるべきである。良好な固定は、セメント供給なしで挿入の直後に達成され、これにより、挿入の直後に関節を使用することができる。高い保持力が達せられるべきである。インプラントの正確な配置および方向付けが可能であるべきである。

前記課題の解決手段は、独立請求項に記載されている。従属請求項は、本発明のさらなる改良に関する。

１つの実施の形態では、上腕骨インプラントは、中央部分において結合された可撓性の側壁セグメントを有するカップ状ボディを有する。カップ状ボディは、中心軸線を有してもよい。２〜２４のあらゆる数の側壁セグメントが設けられてもよい。好適には６つの側壁セグメントが設けられている。少なくとも２つの異なるタイプの側壁セグメントが存在する。側壁セグメントは基本的に同じ内部輪郭を有するが、周囲の骨との安定した確実な長期の接触を提供しなければならない外部形状は異なる。好適には、４つの第１の側壁セグメントと、２つの第２の側壁セグメントが設けられている。異なるタイプの側壁セグメントは、異なる特性のために最適化されている。第１のタイプの側壁セグメントは、好適には、骨内にカップ状ボディを即座に係止させる複数のロッキングフィンを有する。骨材料における半径方向係止により、フィンは、インプラントの比較的高い引出し力を生じる。さらなるセメント結合はもはや不要である。第２のタイプの側壁セグメントは、好適には、凹所および穴の構造を有しており、これは、骨の内殖を可能にする。凹所が、カップ状ボディの引出し力を高める一方で、穴は回転をブロックする。好適には、少なくとも２つのタイプの側壁セグメントは、少なくとも部分的に交互になるように配置されている。これにより、カップ状ボディの全周にわたって、両方の種類の側壁セグメントの特性が良好に分布させられる。骨にカップ状ボディを挿入するために、個々の側壁セグメントの間に間隙が設けられている。したがって、間隙は、隣り合うセグメントの間に設けられている。これにより、挿入の間、側壁セグメントが僅かに圧縮され、カップ状ボディの外周を小さくする。円周が小さくなることにより、カップ状ボディを骨の穴に容易に挿入することができる。

１つまたは２つの側壁セグメントの上側の近くで少なくとも１つ、好適には１つ、２つ又は３つのタブがカップ状ボディから半径方向に延びていると、さらに好ましい。少なくとも１つのタブは、好適には、側壁セグメントの上端部によって規定される平面に対して実質的に平行である。好適には、タブは、骨表面の平面の上方の平面にある。タブは、インプラントの中心軸線に対して直角をなす平面にあってもよい。最も好適には、タブは、ほぼ矩形の形状と、０．１ｃｍ²〜３ｃｍ²の範囲の表面とを有する小さなプレート状のエレメントである。好適には、厚さは、０．５ｍｍ〜５ｍｍである。これにより、カップ状ボディの正確な整合が得られる。第１に、カップ状ボディは、少なくとも１つのタブが骨表面上に配置されるように整合させられてもよい。これにより、カップ状ボディの傾きの整合が得られる。従来技術より公知のインプラントでは、球状インプラントをあらゆる傾き角度において球状の穴に挿入することができる。これは、インプラントの位置ずれにつながり得る。少なくとも１つのタブが骨表面に接触すると、インプラントは、一切の傾きの間違いなく骨表面に対して平行となる。したがって、挿入整合が改良される。少なくとも１つのタブは、さらに、挿入の直後のインプラントの安定性を高める。インプラントが正しく装着され、少なくとも１つのタブが骨表面に接触すると、タブは、付加的な耐荷力と、選択的な傾きモーメントとを提供することができ、したがって、安定性を大幅に高める。

さらに、少なくとも１つのタブにより、回転方向でインプラントが方向付けられる。インプラントは、好適には、骨における固定を最適化するために、様々な骨構造に適応させられた、側壁セグメントの外側構造を有している。したがって、インプラントは、回転対称でなくてもよい。インプラントの誤った挿入を防止するために、少なくとも１つのタブは、正しい回転の指示を提供する。

骨へのインプラントの挿入後、インプラントをロックしなければならない。これは、ロッキングアダプタによって行われる。単純化された挿入のために、ロッキングアダプタは、円錐形の外部形状を有する。ロッキングアダプタは、テーパしたシャンクであってもよい。挿入の間、側壁セグメントは、円錐形の外部形状において摺動し、連続的に外方へ骨に向かって押し付けられる。これにより、ロッキングフィンは周囲の骨に押し込まれる。これは、好適にはロッキングリングを提供し、このロッキングリングは、側壁セグメントと対面し、側壁セグメントを骨に対する最終位置にロックする。好適には、ロッキングリングは、側壁セグメントの縁部を包囲し、側壁セグメントを、押付力または引張力にかかわらずその位置に堅固に保持する。ロッキングアダプタは、好適には、球状ライナなどの他の構成部材を保持する手段を有する。このような手段は、回転対称の輪郭であってもよく、このような手段にこれらの他の構成部材がスナップ結合されてもよい。ロッキングアダプタが、カップ状ボディにおけるねじ山に対応するねじのための穴を提供していると、さらに好ましい。これらの構成部材により、ロッキングアダプタをカップ状ボディに保持するためにねじが使用されてもよい。さらに、ロッキングアダプタをカップ状ボディにおいてセンタリングするためのセンタリング手段が設けられてもよい。好適には、センタリング手段は、カップ状ボディの中央部分の円筒状部分と対面する円筒形状を有する。

別の実施の形態では、第２のロッキングアダプタが設けられてもよく、第２のロッキングアダプタは、対応する円錐形の穴を有する、好適には解剖学的用途のための球状キャップを保持するためのテーパしたシャンクを有する。これらの構成部材を一緒に保持するために単純なプレスばめが設けられてもよい。さらにスナップ結合手段が設けられてもよい。球ではない、特定の解剖学的要求に適応させられたキャップの変化態様もあり得る。

別の実施の形態によれば、上腕骨インプラントは、上側と下側との間に側壁を有するカップ状ボディを有する。ボディの外側には、第１のフィンから始まり、最後のフィンで終わる複数のフィンを有するねじ山が設けられている。フィンの間には切欠が設けられている。フィンは、セメント結合なしでもボディを骨内に固定するように特別に設計されている。骨材料における半径方向係止により、フィンは、インプラントの比較的高い引出し力を生じる。少なくとも１つのフィン、好適には複数のフィン、最も好適には全てのフィンは、傾いた前面を有しており、この前面は、ボディを内方へ回転させることによって骨への切込みを助ける。この手段により、挿入トルクが最小限に減じられる。前面の傾斜は、ネガティブであってもよく、その結果、アンダカット前面を生じる。１つのねじ山において異なるタイプのフィンの組合せもあり得る。さらに、少なくとも１つのフィン、好適には複数のフィン、最も好適には全てのフィンは、前方へ向けられたアンダカット後面を有する。その結果、上面と後面との間に９０°未満の角度が形成され、反対の外方への回転をブロックする。したがって、取出しトルクは最大化される。個々のフィンの間には切欠が設けられており、摩耗した骨材料のための空間を残しており、したがって、挿入トルクをさらに減じ、チャタリングを回避する。試験が証明したところによれば、このねじ山設計は、挿入の直後、構造内へのさらなる骨成長を許容する一切の回復期間なしに、挿入トルクと同じ、好適には挿入トルクの少なくとも６０％の取出しトルクを生じる。このような骨成長により、時間とともに取出しトルクは増大する。

上面も僅かに傾いているとさらに好ましい。ほぼ直線的な前面、上面および後面を有することが好ましいが、いずれか１つまたは複数の面が丸みづけられているまたは円弧状であってもよく、これは、鋸歯状の設計を生じ得る。

切欠をセメントまたは骨移植片または代用品で充填することによって、安定性がさらに高められ得る。

好適な実施の形態では、少なくとも１つのフィン、好適には複数のフィン、最も好適には全てのフィンは、カップ状ボディから半径方向に延びている。

上腕骨インプラントは、リバース（インバース）肩人工器官の関節窩コンポーネントと直接に対面してもよい。上腕骨インプラントは、リバース肩人工器官の関節窩コンポーネントと対面するためのジョイントアダプタを保持するように設計されていてもよい。この場合、ジョイントアダプタは、好適には第２のロッキングアダプタによってカップ状ボディに挿入される。ジョイントアダプタはさらに、解剖学的人工器官の上腕骨コンポーネントを保持するように設計されていてもよい。

別の実施の形態では、上腕骨インプラントは、解剖学的人工器官の上腕骨コンポーネントのためのインターフェースを提供するように設計されている。

最も好適な実施の形態では、ジョイントアダプタがリバース人工器官の関節窩コンポーネントと、解剖学的人工器官の上腕骨コンポーネントとに対面するためのコンビネーションインターフェースを提供するように設計されている。この場合、特に、カップ形状は、例えばモールス・テーパによって保持されてもよい解剖学的人工器官の上腕骨コンポーネントのためのより単純かつ頑強なインターフェースを可能にする。この実施の形態は、修正手術の間のリバース人工器官による解剖学的人工器官の単純な置換を許容する。ここで、人工器官ステムの交換はもはや不要である。頭部のみが交換されなければならないので、インプラントはその位置にとどまることができる。

上腕骨インプラントは、チタン合金、またはその他の生体適合性の金属または非金属の材料から製造されていてもよい。装置の外面は、加法的または減法的なプロセスによって、テクスチャまたは骨誘導性／骨伝導性材料の適用を許容するように、高められていてもよい。

上腕骨インプラントまたはジョイントアダプタは、超高分子量ポリエチレン、または相補的な形状の対応するコンポーネントと一致する支持面として使用するのに適したその他の生体適合性材料によって製造されていてもよい。

本発明の別の態様は、上腕骨インプラントを挿入する方法に関する。この方法は、上腕骨頭部の一部を切除するステップ、上腕骨頭部に穴をリーマ仕上げまたはドリリングするステップを少なくとも含む。穴は、好適には、ロッキングアダプタが挿入された上腕骨インプラントの直径と等しいまたは僅かに小さな直径を有する。次のステップは、カップ状ボディの外径を減じるように側壁セグメントが互いに押し付けられながらカップ状ボディを挿入することである。挿入の間、好適には、少なくとも１つのタブは、骨表面に対して平行に、かつ所望の方向、好適には下方へ向けられる。カップ状ボディを骨に挿入した後、ロッキングアダプタがカップ状ボディに挿入され、これにより、この側壁セグメントを拡開させ、この側壁セグメントを骨に向かって押し付け、側壁セグメントのロッキングフィンを骨に突入させる。このステップは、骨材料内への上腕骨インプラントの確実な係止を生じる。次いで、ロッキングアダプタは、ねじによってカップ状ボディ内で固定される。最終ステップにおいて、ライナ、球状キャップまたはあらゆるその他の適切なジョイントアダプタがロッキングアダプタに取り付けられてもよい。

本発明は、好適には変形性関節症、外傷および腱板断裂関節症を治療するためのモジュラー式肩関節形成術システムに関する。本発明はこのような用途に限定されない。本発明は、他のあらゆる関節を置換するために使用されてもよい。

図面の簡単な説明
以下では、図面に関連する実施形態の複数の例に基づいて、一般的な発明の概念を制限することなく、例として発明を説明する。

上腕骨インプラントの１つの実施の形態を示す側面図である。 上腕骨インプラントの１つの実施の形態を示す平面図である。 第１の断面図である。 第２の断面図である。 上側の透視図である。 下側の透視図である。 球状のキャップを備える１つの実施の形態を示す図である。 球状のライナを備える１つの実施の形態を示す図である。 インプラントが挿入された上腕骨を示す図である。 インプラントボディにおける関節窩コンポーネントを示す図である。 インプラントボディにおける上腕骨コンポーネントを示す図である。 解剖学的要求に適応させられた上腕骨コンポーネントを示す図である。 解剖学的要求に適応させられた別の上腕骨コンポーネントを示す図である。

本発明は、様々な変更および代替的な形式が可能であるが、発明の特定の実施の形態は、図面に例として示されており、ここでは詳細に説明される。しかしながら、図面、およびそれに対する詳細な説明は、発明を開示された特定の形式に限定しようと意図するものではなく、反対に、発明は、添付の請求項によって定義される本発明の思想および範囲に包含される全ての変更、均等物および代替物を網羅するものであることが理解されるべきである。

好適な実施の形態の詳細な説明
図１は、上腕骨インプラントの１つの実施の形態を示す側面図である。インプラントは、複数の側壁セグメントを備えるカップ状ボディ１００を有する。ロッキングフィン１２２を有する第１の側壁セグメント１０４，１０６，１２０が設けられている。これらのロッキングフィンは、カップ状ボディを骨内に即座に係止させる。骨材料における半径方向係止により、フィンは、インプラントの比較的高い引出し力を生じる。さらなるセメント結合はもはや不要である。

第２の側壁１３０は、凹所１３１および穴１３２を有しており、これは骨の内殖を可能にする。凹所が、カップ状ボディの引出し力を高める一方で、穴は回転をブロックする。好適には、側壁セグメントの間に間隙１４０が設けられており、これにより、挿入の間、側壁セグメントが圧縮され、カップ状ボディの外周を小さくする。円周が小さくなることにより、カップ状ボディを骨の穴に容易に挿入することができる。整列のため、および上で詳述したようにカップ状ボディの傾きモーメントを増大させるために、少なくとも１つのタブ１１１が設けられている。

カップ状ボディ１００の上部には、ロッキングアダプタ２００が配置されている。

図２は、上腕骨インプラントの１つの実施の形態を示す平面図である。この図には、ロッキングフィン１２２と、フィンの間の間隙１２１とを見ることができる。ロッキングアダプタ２００をカップ状ボディ１００に対してロックするために、ねじを穴２１０に挿入することができる。さらに、この図は、２つのタブ１１０，１１１が切断線Ａ−Ａに関して対称的に配置されていることを示している。切断線Ａ−ＡとＢ−Ｂとの交差箇所は、カップ状ボディの中心に位置している。この交差箇所を通る中心軸線があってもよい。

図３は、図２の切断線Ａ−Ａに沿った第１の断面図を示している。中央部分１０７は、側壁セグメントを接続している。ロッキングアダプタ２００は、ねじ用の穴２０１と、センタリング手段２０２とを有し、これらは、好適には、中央部分１０７の円筒状のコンポーネントと面している。さらに、カップ状ボディ内へのロッキングアダプタの挿入を簡単にして、側壁セグメントがロッキングリング２０５によってロックされるまで側壁セグメントを外方へ押し付けるために、円錐形輪郭が設けられている。ロッキングリングは、側壁セグメントの縁部を包囲し、側壁セグメントを、押付力または引張力にかかわらずその位置に堅固に保持する。ロッキングリングは、さらに、別のコンポーネントを保持する手段２０３を有してもよい。このようなコンポーネントは、このような手段にスナップ嵌めされてもよい。

図４は、切断線Ｂ−Ｂに沿った第２の断面図を示している。この場合、側壁セグメントの外側には、前の図面のロッキングフィンの代わりに、凹所１３１が示されている。

図５は、上側の斜視図である。

図６は、下側の斜視図である。この場合、側壁セグメントは符号１０１〜１０６で表されている。

図７は、ロッキングアダプタ２２０に配置された球状のキャップ３２０を示している。この場合、ロッキングアダプタは、球状のキャップ３２０の円錐形の穴３２１に嵌合するテーパしたシャンク２２２を有している。

図８は、ロッキングアダプタに取り付けられたリバース人工器官の上腕骨コンポーネント３００を断面図で示している。上腕骨コンポーネントは、好適には球状の内面３０１を有している。

図９は、海綿質骨にインプラント１００が挿入された上腕骨３０を示す図である。インプラントを挿入する前に、上腕骨頭部の上部セクション３１は切除されなければならず、ボディのための陥凹部が形成されなければならない。インプラントの最適な位置は、上腕骨の上部セクション３１が切り取られる位置および角度によって選択することができる。

図１０は、リバース肩人工器官（インバース肩人工器官とも呼ばれる）の関節窩コンポーネント５０に係合する球状ライナ３００を示している。インプラントは、上腕骨３０内に保持されている。

図１１は、上腕骨３０に取り付けられた解剖学的人工器官の上腕骨コンポーネント３２０を示している。

図１２および図１３は、インプラントボディに取り付けられた解剖学的人工器官の上腕骨コンポーネント３３０，３４０の異なる実施の形態を断面図で示している。上腕骨コンポーネントは、解剖学的要求に適応させられている。

本発明が、ステムレスリバース肩インプラントを提供すると考えられることは、本開示の利益を有する当業者に認識されるであろう。発明の様々な態様のその他の変更および代替的な実施の形態は、この明細書を検討した当業者に明らかになるであろう。したがって、この説明は、例示的なものとしてのみ解釈され、発明を実施する基本的な形式を当業者に教示するという目的のものである。この明細書に図示および説明された発明の形式は、現時点で好ましい実施の形態であると見なされると理解されるべきである。要素および材料は、この明細書に例示および説明されたものと代替されてもよく、部材およびプロセスは反転されてもよく、発明のある特徴は独立して使用されてもよく、それらは全て、発明のこの説明の利益を有した後に当業者に明らかになる。以下の請求項に記載された発明の思想および範囲から逸脱することなく、この明細書に説明された要素において変更をなし得る。

３０ 上腕骨
３１ 上腕骨頭部の切除された部分
５０ リバース肩人工器官の関節窩コンポーネント
１００ カップ状ボディ
１０１〜１０６ 側壁セグメント
１０７ 中央部分
１１０，１１１ タブ
１２０ 第１の側壁セグメント
１２１ 間隙
１２２ ロッキングフィン
１３０ 第２の側壁セグメント
１３１ 凹所
１３２ 穴
１４０ 間隙
１５０ ねじ山付き穴
２００ ロッキングアダプタ
２０１ ねじ用の穴
２０２ センタリング手段
２０３ 別のコンポーネントを保持する手段
２０４ 円錐形の輪郭
２０５ ロッキングリング
２１０ ねじ用の穴
２２０ 第２のロッキングアダプタ
２２１ ねじ用の穴
２２２ テーパしたシャンク
３００ インバース人工器官の上腕骨コンポーネント
３０１ 球面
３２０ 球状キャップ
３２１ 円錐形の穴
３３０ 第２のキャップ
３４０ 第３のキャップ

Claims (12)

1. 上腕骨インプラントであって、カップ状ボディ（１００）と、ロッキングアダプタ（２００）とを備え、前記カップ状ボディ（１００）は、中央部分（１０７）と、複数のフレキシブルな第１の側壁セグメント（１２０）および第２の側壁セグメント（１３０）とを有し、隣接する側壁セグメントの間には間隙（１４０）が設けられており、前記ロッキングアダプタ（２００）は、該ロッキングアダプタ（２００）を前記カップ状ボディ（１００）に固定する手段を有する、上腕骨インプラントにおいて、
   前記第１の側壁セグメント（１２０）は、複数のロッキングフィン（１２２）を有し、前記第２の側壁セグメント（１３０）は、複数の凹所（１３１）および穴（１３２）を有し、前記ロッキングアダプタ（２００）は、前記側壁セグメント（１２０，１３０）をそれらの最終位置にロックするロッキングリング（２０５）を有することを特徴とする、上腕骨インプラント。
2. 前記少なくとも１つの側壁セグメント（１２０，１３０）は、前記カップ状ボディから半径方向に延びる少なくとも１つのタブ（１１０，１１１）を有する、請求項１記載の上腕骨インプラント。
3. 上腕骨インプラントにおいて、カップ状ボディ（１００）と、ロッキングアダプタ（２００）とを備え、前記カップ状ボディ（１００）は、中央部分（１０７）と、複数のフレキシブルな側壁セグメント（１２０，１３０）とを有し、隣接する前記側壁セグメントの間には間隙（１４０）が設けられており、少なくとも１つの前記側壁セグメント（１２０，１３０）は、挿入整合および耐荷力を高めるために前記カップ状ボディから半径方向に延びる少なくとも１つのタブ（１１０，１１１）を有し、
   前記ロッキングアダプタ（２００）は、該ロッキングアダプタ（２００）を前記カップ状ボディ（１００）に固定する手段と、前記側壁セグメント（１２０，１３０）をそれらの最終位置にロックするロッキングリング（２０５）とを有することを特徴とする、上腕骨インプラント。
4. 複数のロッキングフィン（１２２）を有する第１の側壁セグメント（１２０）が設けられている、および／または複数の凹所（１３１）および穴（１３２）を有する第２の側壁セグメント（１３０）が設けられている、請求項３記載の上腕骨インプラント。
5. 上腕骨インプラントであって、カップ状ボディ（１００）と、ロッキングアダプタ（２００）とを備え、前記カップ状ボディ（１００）は、ねじ山付きの中央部分（１０７）と、複数のフレキシブルな側壁セグメント（１２０，１３０）とを有し、隣接する側壁セグメントの間には間隙（１４０）が設けられており、前記ロッキングアダプタ（２００）は、該ロッキングアダプタ（２００）を前記カップ状ボディ（１００）に固定する手段を有する、上腕骨インプラントにおいて、
   前記ロッキングアダプタ（２００）は、該ロッキングアダプタ（２００）をねじによって前記カップ状ボディ（１００）に固定する手段と、前記側壁セグメント（１２０，１３０）をそれらの最終位置にロックするロッキングリング（２０５）とを有することを特徴とする、上腕骨インプラント。
6. 複数のロッキングフィン（１２２）を有する第１の側壁セグメント（１２０）が設けられている、および／または複数の凹所（１３１）および穴（１３２）を有する第２の側壁セグメント（１３０）が設けられている、請求項５記載の上腕骨インプラント。
7. 少なくとも１つの前記側壁セグメント（１２０，１３０）は、前記カップ状ボディから半径方向に延びる少なくとも１つのタブ（１１０，１１１）を有する、請求項５または６記載の上腕骨インプラント。
8. ４つの前記第１の側壁セグメント（１２０）と、２つの前記第２の側壁セグメント（１３０）とが設けられている、請求項１、２、４、６のいずれか１項記載の上腕骨インプラント。
9. 前記ロッキングアダプタ（２００）は、インバース人工器官の上腕骨コンポーネント（３００）を取り付ける手段または球状のキャップを取り付ける手段を有する、請求項１から８までのいずれか１項記載の上腕骨インプラント。
10. 前記ロッキングアダプタ（２００）は、別のコンポーネントを取り付けるためのテーパしたシャンク（２２２）を有する、請求項１から９までのいずれか１項記載の上腕骨インプラント。
11. 前記ロッキングアダプタ（２００）は、円錐形の外側輪郭（２０４）を有し、該円錐形の外側輪郭（２０４）において、前記側壁セグメントは、前記カップ状ボディ（１００）への前記ロッキングアダプタ（２００）の挿入中に摺動することができ、これにより、骨に向かって外方へ押し付けられる、請求項１から１０までのいずれか１項記載の上腕骨インプラント。
12. 前記ロッキングアダプタ（２００）は、押付力または引張力にかかわらず前記側壁セグメント（１０１〜１０６）をその位置に堅固に保持するために、該側壁セグメント（１０１〜１０６）の縁部を包囲しているロッキングリング（２０５）を有する、請求項１から１１までのいずれか１項記載の上腕骨インプラント。

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