JP6249511B2 - 酸化的バランスの変化によってもたらされるリスクの診断的判定のための方法 - Google Patents

酸化的バランスの変化によってもたらされるリスクの診断的判定のための方法 Download PDF

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Description

本発明は、酸化的バランスの変化によってもたらされるリスクの診断的判定のための方法に関し、この方法は、総コレステロールと、ヒドロペルオキシドと、抗酸化能との光度測定に基づいて、防御指数、酸化指数、および酸化的バランスの変化によってもたらされるリスク指数(risk index caused by an altered oxidative balance)(または「OBRI」)を算出することを含む。この後者の指数は、心血管のリスクを高度に予測する、コレステロールレベルに関する酸化的バランスの状態を判定することにおいて、特に信頼性が高く確実であることが判明した。
酸化的ストレス(Oxidative Stress:OS)条件の評価は、心血管疾患の患者の場合における特定の予後の重要性を想定するものである。血液(血清または血漿)中で酸化された過剰な量の生物学的分子が、適切な抗酸化能によって補償されないときにOSが生じ、もしそれが長期にわたれば、特に心血管疾患の患者の平均余命の低減を定めることになる(非特許文献1)。
ヒトおよび動物の体内におけるヒドロペルオキシド(ROOH)[ここでRは、たとえば脂質、グリセロリン脂質、タンパク質、炭水化物、DNA、RNAなど、高分子までの単純な水素以外の化学的性質を有する分子を表す]の測定は、OSの最も信頼性高いマーカーであると考えられている[非特許文献2]。
ROOHは、酸化プロセスの初期段階にあるほとんどすべての生物学的高分子の表現であり、それらはFe2+(ユビキタス金属)と接触するときに、以下の公知の「フェントン反応」によってOSを伝播し得るすべての分子に共通する条件を表す。
Fe2++ROOH → Fe3++ROH+・OH
この反応は、ヒト体内における最も強力なオキシダントであるヒドロキシラジカル(・OH)の形成をもたらし、これは10−9秒のオーダの反応半減期を伴って提供される。
ROOHは比較的安定であるため、細胞内および細胞外の両方の血液ならびに間質性の状況において自由に循環し、それらの酸化潜在力を形成点から運び去るという特徴を有する。まさにこの特徴のために、ROOHは、(たとえばそれぞれスーパーオキシドおよびヒドロキシラジカルであるO・または・OHなど)局所的/即時的作用を有するその他のより迅速に反応する種(例、それぞれ酸素または窒素の反応種であるROSまたはRNS)よりもかなり有害な、OSの危険な拡散物質となっている。
アテローム性動脈硬化症の決定における脂質および酸化リポタンパク質の役割の仮説が確立されており、この状況において酸化リポタンパク質(特にLDL)は主要な原因であると考えられる。すべてのリポタンパク質はコレステロールおよびそのエステルを含有する。
残りの脂質に関して、コレステロール(cholesterol:Ch)は酵素的プロセスおよび非酵素的プロセスの両方に由来する酸化現象を受け、それは内在性の由来でもあり得るし、食品の貯蔵および調理プロセスの間に生じた酸化コレステロールの摂取によるものでもあり得る。
一般的に、コレステロールの酸化プロセスはオキシステロール(oxysterols:OxCh)の形成をもたらし、そのうち少なくとも4つは内在性の由来である。これらのうちの3つ、すなわちそれぞれ7α−ヒドロキシコレステロール、24−ヒドロキシコレステロール、27−ヒドロキシコレステロールは、胆汁酸塩の形成のためにチトクロムP450において起こる酸化プロセスに由来するものであるのに対し、4番目の4β−ヒドロキシコレステロールはこれらの内在性の塩の合成に関連していない。
Chと7β−ヒドロキシコレステロールとの間の中間体は7β−ヒドロペルオキシコレステロールと表され、これはフェントン反応を行い得る古典的なヒドロペルオキシドであるため、OSを伝播できる。
OxChの一部は、Chが過剰である細胞を排除する手段を表すように、Chよりも3桁高い速度を伴ってより容易に膜を横切ることを可能にする極性/移動性のために生理的かつ機能的とみなされ得る。しかし、それらが過剰であることも有害であり、たとえば反応性細胞自己破壊(アポトーシス)またはマクロファージの側の攻撃系を迅速に引き起こすことにより、最終的にはその細胞自体の除去をもたらす。
最後に、食品のコレステロールは平均約100ミリグラム/日のオーダで摂取されるが、それは食品の不適切な(および/または延長された)貯蔵によって、ならびに食品の調理後に、すでに酸化された形であり得ることに留意すべきである。すべての脂質の場合と同様に、この形のコレステロールは部分的に吸収されて、腸の細胞(腸細胞)の内側に形成するキロミクロンに取り込まれ、酸化脂質の中で一意に、すべてのリポタンパク質に移され得る(その他の酸化脂質はキロミクロンおよびレムナントに限られる)。したがって、OxChは可変密度リポタンパク質(VLDL、HDL)の形成に用いられ、それらはすでに部分的に酸化されていて、伝播(循環)によるさらなる酸化プロセスを引き起こし得る。なお、酸化の点からは、任意のコレステロール構造が酸化され得るか、そのままか、またはエステル化された形かに関する区別なく、総VLDLコレステロール、IDL(レムナント)、LDLまたはHDLを考慮することが重要である。
構造および代謝の両方の意味でのコレステロールの非常な重要性から、それは広範な防御系を備えている。
第1の防御線は、それが(異なる長さの炭素鎖の)脂肪酸とエステル化することである。このプロセスは、リポタンパク質の内側にコレステロールが堆積することを可能にする。正常な条件下で、Chはそのまま、ならびに肝臓および腸のACAT A:コレステリルアシルトランスフェラーゼ(Cholesteryl Acyl Transferase))によるエステル化された形の両方で収集され、次いで高密度リポタンパク質(high−density lipoproteins:HDL)に運ばれる。その後これらはトランスポータータンパク質(すなわちコレステリルエステルタンパク質トランスポーター(Cholesteryl Ester Protein Transporters)またはCEPT)を通じて、コレステロールを他のもっと低密度のリポタンパク質(low−density lipoproteins)(主にVLDLおよびLDL)に移して、それをトリグリセリドと交換する。(同じHDLによって)エステル化コレステロール残基とともに肝臓に向けて運ばれるトリグリセリドの移行は、そのままおよびChOxの両方としてこのやり方で行われる。
第2の防御線は、HDL自体に存在する抗酸化酵素系であるパラオキソナーゼ(paraoxonases:PON)によって表される。これらの酵素系は、循環する抗酸化物質ネットワーク(antioxidant network:AO)によって補助され、この抗酸化物質ネットワークは、食品によって摂取されるアルブミンから尿酸、およびビタミン(vitaminic)(例、Vit EおよびVit C)または非ビタミン(例、ポリフェノール)抗酸化物質にわたるさまざまな系列の誘導体を含む。
第3の防御線は、細胞区画の抗酸化物質系によって表され、主に遊離グルタチオン(GSH)および古典的な細胞内抗酸化物質(例、ビタミンB群、コエンザイムQ10、リポ酸)、ならびにたとえばカタラーゼ、ペルオキシダーゼ、グルタレダクターゼなどの酵素的抗酸化物質によって表される。
ROOHは比較的安定であるため、それらは構造的および代謝的コレステロールの両方に対する酸化の脅威を表す。しかし、酸化的プロセスは、酸化可能な実体に対する酸化的実体の比率として見る必要がある。このプロセスは化学量論的規則に従っており、それに対しては酸化および防御の関係に含まれる両方の分子構成要素の濃度を評価する必要がある。
Vassalle C.ら著、「Elevated levels of oxidative stress as a prognostic predictor of major adverse cardiovascular events in patients with coronary artery disease」、J Atheroscler Thromb.2012;19(8):712−7 Cornelli U.ら著、「The Oxidative Stress Balance Measured in Humans with Different Markers,Following a Single Oral Antioxidants Supplementation or to Diet Poor of Antioxidants」、Journal of Cosmetics,Dermatological Sciences and Applications、2011,1,64−70
よって本発明の目的は、酸化的バランスの変化によってもたらされるリスクを信頼性高く、再現性良く、繰り返し、かつ経済的に評価することを可能にする方法を識別することである。
上記に示された目的は、請求項1に記載されるとおりの、このリスクの判定のための方法によって達成された。
以下に提供される詳細な説明、および非限定的な実施例によって提供される実施形態例から、本発明の特徴および利点がより明確になるだろう。
よって本発明の目的は、酸化的バランスの変化によってもたらされるリスクの診断的判定のための方法であり、前記方法は、
a)生物学的サンプルを提供するステップと、
b)時間tに測定される総コレステロールTCτと、任意には基底コレステロールTCとを光度測定するステップと、
c)ヒドロペルオキシドROOHを光度測定するステップと、
d)抗酸化能(antioxidant capacity)ACを光度測定するステップと、
e)式PI=AC/TCτに従って防御指数(protective index)PIを算出するステップと、
f)式OI=ROOH/TCτに従って酸化指数(oxidative index)OIを算出するステップと、
g)式[a]:OBRI=OI×K1/PI×ΔTCに従って、酸化的バランスの変化によってもたらされるリスク指数(または「OBRI」)を算出するステップと
を含み、ここでK1はヒトにおいて9.1に等しくラットにおいて5.95に等しい定数であり、ΔTCはTCτ/TCの比率である。
したがって本発明は、酸化的バランスの変化によってもたらされるリスクの評価のためのすべての関連パラメータ、すなわちTC、ROOH、AC、OI、PIおよびOBRIの測定を可能にする診断方法に関する。
「生物学的サンプル」とは、動物由来の任意の流体、たとえば唾液、血清、血漿、全血、尿、涙、汗などを意味する。好ましくは、前記生物学的流体は唾液、血清、血漿、または尿である。
本発明の方法を実施するために、380nmから780nm、好ましくは470nmから550nmの範囲のλを読取るために好適な光度計(photomer)が用いられ得る。
1つの特に好ましい実施形態において、λは505nmである。
好ましくは、光度計は好ましくは37℃の温度で温度調節することによって走行および維持され、生物学的サンプルの迅速な加熱(<1min)のために好適なサーモスタットを備えていればより良好である。
好ましい実施形態において、本発明は、本発明の方法を実施するための統合分析システムに関し、この統合分析システムは光度計と、サーモスタット遠心機と、ディスプレイと、プリンタと、本発明の方法のステップb)〜d)の光度測定値を取得でき、かつステップe)〜g)の指数を算出できる電子処理ユニットとを含む。
よって前記統合システムは、光度計および遠心機の両方の機能を実行できる単一の機器をオペレータが有することを可能にする、光度計およびサーモスタット遠心機を含む。加えてこのシステムは、光度計および遠心機の温度に加えて、動作メッセージを(さまざまな言語で)提供する自己指示ディスプレイを有する。これが可能なのは、この計測装置を管理し、かつ光度測定値b)〜d)を取得して本発明の方法のステップe)〜g)の指数を算出できる電子処理ユニットのおかげである。最後に、このシステムはさらに、行われた測定および指数の算出の結果のカスタマイズ可能なヘッダを有するレシートを発行できるプリンタを統合する。
遠心機は、最大5mlの内容量を有する、立方試験管[1cm×1cm]を好ましくは2から4含むために好適である。遠心機は光度計とともに温度調節されており、好ましくは6000rev/min±5%にて動作する。
総コレステロール(total cholesterol:TC)の測定
総コレステロールすなわちTCの測定は、光度的に行われる。
こうした目的のために、比色的酵素判定のための商業的に入手可能な計測装置が用いられ得る。
単一の分析ユニットに光度計と乾燥サーモスタットコンパートメントとを組み合わせており、その両方がデータを受信、処理および送出できるコンピュータシステムによって管理される「オープン」システム計測装置が特に好適である。好ましくは、光度計は少なくとも6つのフィルタ(340、405、505、546、578および630nm)に対して配置されており、すなわちそれは320nmから680nmのスペクトル範囲をカバーできる。このサーモスタットシステムは、好ましくは20℃から45℃の間の全間隔をカバーする(好ましくは0.1℃の感度および25℃から37℃における約7minの安定化時間を有するとき)。
ヒドロペルオキシド(ROOH)の測定
ヒドロペルオキシドすなわちROOHの測定も光度的に行われ、この場合にもたとえば欧州特許第0783692号に従う「d−ROMs」と呼ばれるテスト、または同時係属の国際特許出願である国際出願PCT/IB2013/059111号に記載される方法などの、公知の計測装置および方法が使用され得る。
しかし、出願人は「d−ROMs FAST」と簡単に呼ばれる別のテストを開発し、本発明の方法におけるヒドロペルオキシドの測定のために、好ましくはこのテストが用いられる。
したがって別の局面において、本発明は、生物学的サンプルにおけるヒドロペルオキシドの酸化力の判定のための方法に関し、前記方法は、
i)硫酸および式(I)の発色団薬剤またはその塩を含む水溶液Aを提供するステップであって、
Figure 0006249511
ここでR、R、RおよびRは、互いに独立にH、−CH、−C、またはハロゲン化物である、ステップと、
ii)酢酸およびアルカリまたはアルカリ土類金属水酸化物を含む水溶液Bを提供するステップと、
iii)Fe(III)塩および硫酸を含む水溶液Cを提供するステップと、
iv)生物学的サンプルを提供するステップと、
v)溶液A、溶液B、溶液Cおよび生物学的サンプルを組み合わせて、得られた混合物の吸光度をtおよびtにおいて測定するステップであって、ここでtは前記混合物を形成するために組み合わせてから45秒から70秒後であり、tは2分から3分後である、ステップと、
vi)tにおける吸光度をtにおける吸光度から引くことによって、ランバート−ベールの法則に従って、H等価物の濃度の点から問題のサンプルのヒドロペルオキシドの酸化力の値を得るステップとを含む。
上記の方法は、驚くべきことに上に報告されるとおりの試薬の好適な組み合わせによって、有利にはフェントン反応を加速および安定化できる。この組み合わせは、ヒドロペルオキシドのより速くより正確な測定を可能にする。Fe(III)との反応において、これらのヒドロペルオキシドはラジカルを生成し、このラジカルは次いで発色団をラジカル化する。この形の発色団はラジカルの濃度に比例する色を呈し、この色は505nmにて光度検出できるために、特定の手動ステップの除去を可能にする。
dROMsテストによって同じ結果を得るために少なくとも5分間を要するのに対し、tの読み取りを混合物の調製のわずか2分後に行うことができるために、使用される試薬は驚くべきことに、有利には最大60%の時間低減によって、テスト実行時間を低減させることができた。
さらに、本発明の方法の結果として、生物学的サンプルの活性力の算出において、より延長された線形性の間隔が達成され、すなわちそれは50〜600U.Carrであり、ここで1U.Carrは0.08mg/dLのHに相当する。
加えて、本発明は有利には、試薬の品質管理のための対照「標準」サンプルとして、生物学的対照サンプル溶液を用いることを可能にする。
d−ROMs FASTテストにおいて、分析される生物学的サンプルは、好ましくは分析すべき流体に依存する30秒から90秒の可変時間にわたって、予備的に遠心分離される。
「キュベット1」と呼ばれる1つのキュベット(立方測定のもの、1cm×1cmおよび5mLの体積容量)、1つのエッペンドルフ(登録商標)、および1つのガラス薬瓶に、それぞれ水溶液A、水溶液Bおよび水溶液Cを予め入れる。水溶液Bを含むエッペンドルフ(登録商標)に、水溶液Cおよび生物学的サンプルを加える。それを撹拌し、エッペンドルフ(登録商標)の内容物を、水溶液Aを含むキュベット1に注ぎ入れる。
撹拌後、キュベット1はtにおけるベースライン光度測定を受け、特定の時間の後にtにおける最終光度測定を受ける。
光度測定値はCarr.U.によって表され、ここで1Carr.U.は0.08mg/dLのHに相当する。
好ましい実施形態に従うと、発色団は濃縮された形で提供され、ここで「濃縮された」とは、発色団を溶解した水溶液を乾燥するまで蒸発させることを意味する。これは有利にはより大きな安定性を可能にし、かつ他方で公知のテストによって提供される手動ステップの大幅な低減を可能にする。
好ましくは、前記発色団薬剤はN,N−ジエチル−p−フェニレンジアミンまたはその塩である。
好適な発色団塩は硫酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、塩化物、リン酸塩、硝酸塩、およびそれらの混合物である。
好適なFe(III)塩は塩化物、塩素酸塩、硫酸アンモニウム、硫酸塩、硫化物、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩、およびそれらの混合物である。好ましくは、前記Fe(III)塩は塩化物である。
好ましくは、前記アルカリまたはアルカリ土類金属水酸化物はカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、またはそれらの混合物である。
前記水溶液における溶媒は水、好ましくは脱ミネラル水または脱イオン水である。
好ましくは、前記発色団は水溶液A中で0.019mol/lから0.57mol/l、より好ましくは0.030mol/lから0.45mol/lの濃度である。好ましくは、前記発色団はステップv)において得られる混合物中で0.0072mol/lから0.22mol/lの濃度である。
好ましくは、硫酸は水溶液A中で0.17mol/lから0.93mol/l、より好ましくは0.20mol/lから0.80mol/lの濃度である。
好ましくは、酢酸は水溶液B中で0.17mol/lから0.35mol/l、より好ましくは0.20mol/lから0.30mol/lの濃度である。好ましくは、酢酸はステップv)において得られる混合物中で0.16mol/lから0.33mol/lの濃度である。
好ましくは、アルカリまたはアルカリ土類金属水酸化物は水溶液B中で0.10mol/lから0.35mol/l、より好ましくは0.15mol/lから0.30mol/lの濃度である。好ましくは、酢酸はステップv)において得られる混合物中で0.13mol/lから0.33mol/lの濃度である。
好ましくは、Fe(III)は水溶液C中で0.00040mol/lから1.0mol/l、より好ましくは0.001mol/lから0.8mol/lの濃度である。好ましくは、Fe(III)はステップv)において得られる混合物中で0.00033mol/lから0.6mol/lの濃度である。
好ましくは、硫酸は水溶液C中で0.001mol/lから0.83mol/l、より好ましくは0.005mol/lから0.60mol/lの濃度である。
好ましくは、硫酸はステップv)において得られる混合物中で0.020mol/lから0.78mol/lの濃度である。
好ましい実施形態の1つに従うと、水溶液Aにおいて、前記発色団は0.019mol/lから0.57mol/lの濃度であり、硫酸は0.17mol/lから0.93mol/lの濃度であり、水溶液Bにおいて、酢酸は0.17mol/lから0.35mol/lの濃度であり、アルカリまたはアルカリ土類金属水酸化物は0.10mol/lから0.35mol/lの濃度であり、水溶液Cにおいて、Fe(III)は0.0004mol/lから1.0mol/lの濃度であり、硫酸は0.001mol/lから0.83mol/lの濃度である。
1つの特に好ましい実施形態に従うと、水溶液Aは水と、0.03〜0.05mol/lの濃度のN,N−ジエチル−p−フェニレンジアミンまたはその塩と、0.70〜0.73mol/lの濃度の硫酸とを含み、水溶液Bは水と、0.25〜0.27mol/lの濃度の酢酸と、0.15〜0.20mol/lの濃度の水酸化ナトリウムとを含み、水溶液Cは水と、0.50〜0.55mol/lの濃度のFe(III)塩と、0.08〜0.10mol/lの濃度の硫酸とを含む。
同様に好ましい実施形態において、水溶液Aは水と、0.1〜3mgの量のN,N−ジエチル−p−フェニレンジアミンまたはその塩と、0.1〜1.4μlの量の硫酸とを含み、水溶液Bは水と、0.01〜0.02mlの量の酢酸と、5〜8mgの量の水酸化ナトリウムとを含み、水溶液Cは水と、1〜8μgの量のFe(III)塩と、0.01〜0.2μlの量の硫酸とを含む。
特に好ましい実施形態において、3つの水溶液の組成は、表Aに報告されるものである。
Figure 0006249511
この特に好ましい実施形態において、10μlの量の溶液Cを含むエッペンドルフ(登録商標)を表Aの溶液Bを含むエッペンドルフ(登録商標)に加え、10秒間撹拌した後に10μLの量の生物学的サンプルを加え、10秒間撹拌した後にエッペンドルフ(登録商標)の内容物を、溶液Aを含むキュベット1に注ぎ入れる。150秒後、キュベット1は光度測定を受ける。測定値はCarr.Uによって提供され、ここで1Carr.Uは0.08mg/dLのHに相当する。
別の局面において、本発明は上記の方法を実施するためのキットに関し、このキットは、
a)式(I)の発色団薬剤またはその塩を含む少なくとも1つの容器であって、
Figure 0006249511
式中、R、R、RおよびRは、互いに独立にH、−CH、−C、またはハロゲン化物である、容器と、
b)酢酸緩衝液を含む少なくとも1つの容器と、
c)Fe(III)塩を含む少なくとも1つの容器と、
d)ハイパーペルオキシドの酸化力の判定を行うための指示を含むリーフレットとを含む。
好ましくは、前記発色団はキットの容器a)内に濃縮された形で存在する。
ヒドロペルオキシドの測定に対して好ましく有利であると識別されるすべての局面は、その実施のためのキットに対しても同様に好ましく有利であると考えられることが理解されるべきである。
抗酸化能(AC)の測定
抗酸化能ACの測定は光度的に行われ、この場合にもたとえばBAP(生物学的抗酸化力(biological antioxidant potential))テストと呼ばれるテストなどの公知の計測装置および方法が用いられてもよく、このテストは生物学的サンプル、好ましくは血清血漿の抗酸化力を、生物学的サンプルが三価鉄イオンを二価鉄イオンに還元する能力の観点から、特定の色素源の色の変化を光度検出して評価するものである。BAPテストにおいて、生物学的サンプルは、チオシアネートのアルコール溶液を含む試薬1、および三価鉄塩を含む試薬2と混合される。したがってBAPテストにおいて、分析されるサンプルは、チオシアネート溶液に三価鉄イオンの供給源、好ましくはFeClを加えることによって得られる着色溶液に溶解される。短いインキュベーション(5分間)の後に溶液は変色し、色錯体の形成の原因である最初に存在する三価鉄イオンを、考慮される時間間隔においてテストサンプルの構成要素がより多く還元できた方が、変色がより顕著になる。この変色の程度を光度的に評価することによって、還元された三価鉄イオンの量、および最終的には還元能力、すなわち標準物質として公知である参照サンプルと比較したテストサンプルの抗酸化力を定めることができる。
代替的には、国際特許出願の国際公開第2011/104267号に記載される、簡便のために「PAT」テストと略される方法に従って、抗酸化能の測定が行われる。
このPATテストに従うと、「キュベット2」と呼ばれるキュベット(立方測定のもの、1cm×1cmおよび5mLの体積容量)が使用される。
キュベット2には試薬1および試薬2が予め入れられる。
試薬1はチオシアネートのアルコール溶液を含むのに対し、試薬2は無機ジルコニウム塩および三価鉄塩を含む。
好ましくは、前記アルコール溶液は水−アルコール混合物である。
好ましくは、前記無機ジルコニウム塩はフッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、およびそれらの混合物からなる群より選択される。より好ましくは、この無機ジルコニウム塩はフッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、およびそれらの混合物からなる群より選択される。好ましい実施形態において、前記無機ジルコニウム塩はZrClである。
好ましくは、前記三価鉄塩はフッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、およびそれらの混合物からなる群より選択される。好ましい実施形態において、前記三価鉄塩は硝酸塩である。
キュベット2はベースライン光度測定を受け、所与の時間(t)の後に最終光度測定を受ける。
好ましくは、前記時間(t)はベースライン光度測定の40〜120秒後であり、より好ましくはベースライン光度測定の50〜100秒後である。
光度測定値はU Corによって表される(ここで1U Corは1.4μmol/LのVit Cに相当する)。
特に好ましい実施形態において、試薬1および2の組成は、表Bに報告されるものである。
Figure 0006249511
40μLの表Bの試薬2をキュベット2に加え、10秒間撹拌した後に、ベースライン読取りのために光度計に入れる。その直後に、PATの抗酸化能に対する第1の光度読取りを行う。
10μLの生物学的サンプルを直ちにキュベット2に加え、10秒間撹拌し、キュベット2を光度計に再挿入する。
第1の読取りの60秒後に、この機器はサンプルの第2の読取りを行い、それはU Corによって表される(ここで1U Corは1.4μmol/LのVit Cに相当する)。
好ましい実施形態において、ROOHおよびPATによる抗酸化能ACのそれぞれの値は、本発明のシステムの光度計の底部に組み込まれた感熱プリンタによって提供され得る。
酸化的バランスの変化によってもたらされるリスク(OBRI、酸化的バランスリスク指数)の算出
ヒトにおける判定は次のとおりに行われ、式[a]から出発する。
OBRI=OI×K1/PI×ΔTC [a]
は、TC、ROOHおよび抗酸化能のそれぞれのレベルがTC=200mg/dL;d−ROOH=275Carr.U.;AC=2500U Corに対応する平均正常レベルによって表されるときの、OBRI=1(すなわちリスク1)の値を得るために必要な因数である。
他方、TCτは、判定の時間におけるコレステロール値である。
平均正常レベルに対して報告される値に対して、OBRIの算出が=1になるのは、K=9.1の場合のみである。
実際に、再び平均正常レベルの条件において、OIおよびPIの対応値は次のとおりである。
OI=1.375[すなわち275/200];PI=12.5[すなわち2500/200]
したがってOBRIは、1.375×9.1/12.5、または=1(単位リスク)となる。
時間tに一致するコレステロールレベル、すなわちTCτ(すなわち、判定の時間における問題とする対象のコレステロール値)の条件におけるOBRIの算出に対しては、[a]式におけるK1の値およびTCの値を置換して、OBRIの値は次の式によって定められる。
OBRI=OI×9.1/PI×(TCτ/200)
これを簡略化すると、次のとおりになる。
OBRI=OI/PI×0.0455×TCτ [b]
したがって[b]は、ヒトにおけるROOH、ACおよびTCτの現在のレベルに関して適用すべき簡略化された式である。
他方で、ラットにおいてK1=5.95である。
ヒトとラットとのこの差異は、ラットにおける正常コレステロール値が未知であるという事実によるものである。これらは実際には系統、使用される食餌、動物の年齢に依存する。したがって、ベースラインコレステロール値(すなわち第1のサンプルが取られた時間におけるTC)と、考慮されるべき時間における値(すなわちTCτ)とが参照として用いられる。この方法のステップb)において、TC測定が任意のものとして示されている理由はこれである。すなわち、ヒトにおいてはTC値=200mg/dLが想定されるのに対し、ラットではTCを測定する必要がある。
146匹の動物に対して行われた実施例1において報告される度数分布の分析から、(単位リスク値として)OBRI=1の中央値を得るべきであれば、K1=5.95の因数を使用する必要があることを明らかにすることが可能であった。
以下に続く実施例において詳細に示されるとおり、OBRI指数の低減とCIMT改善との間に興味深い相関が現れており、ここでCIMTは頸動脈内中膜複合体厚(Carotid Intima−Media Thickness)を表し、すなわち心血管リスクマーカーとして使用される頸動脈の動脈セグメントの測定値である。
たとえばアテローム性動脈硬化症などの心血管疾患は、長年にわたって静かに進行することがあり、その後致死的であることが明らかになり得る心血管系に影響する臨床的事象、たとえば心臓発作および脳卒中などを決定付け得る。これらの疾患の発生を予測できる初期の血管の変化を識別できることによって致死的事象を低減できることは、専用の診断法の開発において必須であり、当然この診断法は高い信頼性を提供するとともに高い実行速度を提供する必要がある。
この意味で、本発明の方法はこれらの要求を満たし得ることが見出された。特にOBRIは、コレステロールレベルに関する酸化的バランスの実際の改善の判定において非常に信頼性の高い指数であることが判明した。たとえば、実施例4に示されるとおり、この指数が有意に改善した(>0.8)対象においてのみ、アテローム動脈硬化性血管疾患の退行が観察される。
本発明の方法の目的に対して、上に報告されたとおりの方法自体の個々のステップにおける方策の好ましい局面のすべての可能な組み合わせが同様に好ましく、したがって記載されていることが理解されるべきである。
本発明の実施形態例を、非限定的な実施例によって以下に提供する。
実施例1.
標準的食餌で維持したラットにおけるOI、PIおよびOBRI指数の評価
ウィスター−チャールス・リバー(Wistar−Charles River)系の体重180gから240gのオスのラット146匹を分析した。動物達を個別のケージに割り当て、標準的食餌(#48ランドイン−カウセレット(Randoin−Causeret))を与えた。
制御された条件(25℃および周囲湿度60%、食物および水適宜)において7日間にわたり収容した後、朝(第8日)に、ヘパリン処理した注射器によって動物の尾の静脈から0.25mL以下の量の血液サンプルを取った。血漿の単離のためにサンプルを遠心分離し、この血漿を分析のときまで−80℃にて維持した。動物をサンプル摂取のために絶食させなかった。
第1のベースライン決定の際に、尿採取のために各動物を個別の代謝ケージに24h収容した。これらの条件においては、尿への食品の混入を防ぐために動物を絶食させた。
全体の実験はセッション当り24〜26匹の動物群で行い、合計6の連続的セッションを行い、これらのセッションは1年間にわたって行われたためにすべての季節を考慮に入れたものである。
サンプルに対して、以下の制御を行った。酵素的比色法を用いた総コレステロール(TC)、U.Carr.(ここで1U.Carr.は0.08mg/dL Hに相当する)によるd−ROMs FASTテスト(表Aの組成による)を用いたヒドロペルオキシド(ROOH)のレベル、ならびにそれぞれU Cor(ここで1U Corは1.4μmol/L Vit Cに相当する)によるPATテスト(表Bの組成による)、およびμmol/L Vit CによるUATテスト(UATまたは尿中抗酸化物質テスト(Urinary Antioxidant Test))を通じた、血漿中の抗酸化能および尿中のUATのレベル。UATの決定において、ROOH測定は行わなかった。
尿中濃度と尿体積との積も算出して、身体が系統的酸化を制御するための抗酸化物質の使用の機能として抗酸化物質の排出の縮小を行っていたかどうかを評価した。
これら後者のd−ROMs FAST、PAT、UATの記録に対して本発明の方法を使用したが、この方法はさらにOI、PIおよびOBRI指数を提供する。
式[a]を用いてOBRIの値を算出した。すなわち、OBRI=OI×K1/PI×ΔTCであり、
ここでK1=5.95であり、ΔTC=TCτ/TCである。この値は中央値=1を可能にし、これは記録された値に対して見積もられるべき、ベースライン時間における単位リスクを表す。ΔTCパラメータは、TCτ(現在)対TC(ベースライン)の比率によって表した。したがって、TCτ/TCの比率のベースライン評価においてそれは=1であったのに対し、その後の評価ではTCτ/TCの点値であった(通常≠1であるが、必須ではない)。
記録されたすべてのデータから、調査された9変数に対して得られた値の平均および標準偏差(standard deviations:SD)、中央値、分布パラメータを算出した。
平均および中央値に関する結果を表1に集めており、五分位数(Q1からQ5)に基づく分布値を表2に報告している。
Figure 0006249511
その後五分位数に分割することによって、5つの異なる測定値を構成することを可能にし、これによって正常レベルならびに正常より上および下のものの両方を追跡することができる。
Figure 0006249511
変数間の相関(「r」)も評価した。これらを表3に報告している。
相関の有意性を判定するためにp<0.01レベルを用いた。サンプルのサイズは、0.216に対応する「r」値を有意とみなし得るようにするものである。全体的に、観察したすべての相関は整合していることが判明し、さらに確実に興味深い指標を提供する。
TCに関して、TCのレベルがd−ROMs FASTの値およびPAT値と同等に上昇するとき、OIおよびIP指数も明らかに低減する(TCの値は分母にあるため)が、OBRI指数は変化せず、防御機能によるバランスの形成を証明する。
d−ROMs FASTに関して、その値はOIおよびOBRIと直接相関するのに対し、PATおよびPI、ならびに当然ながらPAT/d−ROMs FASTとは逆相関することを注記する。
PAT/d−ROMs FAST指数とOBRIとの相関性が高い(r=0.934、p<0.01)ことは、これらの指数の両方がリスクを判定するために十分な変数を表すことを示すと考えられる。しかし以下の実施例においては、PAT/d−ROMs FAST指数がOBRIよりもはるかに識別力が低いことを示している。
予想どおり、PATはIPおよびPAT/d−ROMs FASTと直接相関し(それぞれr=0.527および0.722、どちらもp<0.01)、OI(r=−0.543、p<0.01)およびOBRI(r=−0.729、p<0.01)と逆相関する。これらは等式の構成要素に関係するため、これらの相関も予想される相関である。
Figure 0006249511
OI指数はそれぞれ、OBRIとの正の相関(r=0.848、p<0.01)およびPAT/d−ROMs FASTとの負の相関(r=−0.730、p<0.01)を有する。PIにも同じことがいえる。
以下に示し得るとおり、TCτ/TCの比率(すなわちΔTC)によるOBRIの決定に含まれるコレステロールの変化は、OBRIの目的のために非常に重要である。このため、予後の点からOBRIがどのようにPAT/d−ROMs FASTの比率と区別されるかを観察する。TCの変化を考慮しなければ、OBRIはPAT/d−ROMs FASTに5.95を乗じたものに近くなる。
他方で、TCτレベルを考慮するとき、OBRI指数は因数≠5.95によるPAT/d−ROMs FASTの比率とは実質的に異なるものとなる。
このことは、コレステロールレベルを低減することが心血管リスクを低減するための重要な要素であると考えられるという臨床的エビデンスに一致するが、酸化的バランスも考慮する必要がある。
実施例2.
ラットにおけるOBRI値の安定性
本実験の目的は、正常条件下で維持されたラットにおける完全な酸化的バランス値の変化を評価することであった。
実施例1で報告した146匹の動物群からの21匹のラットを分析し、同じやり方でテストを繰り返しながら実施例1で報告したのと同じ条件下でこれらのラットを2週間追跡した。
変数に対して、以下の指数を算出した。OI(酸化指数、すなわちd−ROMs FAST/TC)、PI(コレステロール酸化防御指数、すなわちPAT/TC)、PAT/d−ROMs FAST指数(すなわちコレステロールレベルを考慮に入れない一般的な酸化的バランス)、OBRI、この場合のOBRIはTCτ値(すなわち2週間後のコレステロールレベル)およびベースライン値すなわちTCを考慮に入れている。結果を表4に報告している。
Figure 0006249511
動物におけるTCが有意に低減していることを実験は示す。このデータは、生産者(チャールス・リバー)の飼育場で用いられる食餌と異なる食餌を受けた動物の代謝の安定化を予測させるものであり、おそらくは現在の食餌(#48ランドイン−カウセレット)がその血漿濃度を変えている。
この低減の結果として、分母(OIおよびPIはどちらも共通分母としてTCを有する)の低減がもたらされ、したがってどちらの指数も増加する傾向がある。しかし、両方の指数の増加は、安定なままのOBRI指数を変更できない。
予想されるデータとしての尿中排出の増加(p<0.01)を特に注記すべきである。なぜなら、2週間の間に動物の体重は平均約80g増加しており、結果的に尿体積への影響を伴うためである。UAT値は一定のままであってd−ROMs FASTの増加と一致しており、身体の成長(加齢を参照)は酸化的状態を増加させることによってそれに影響することを示す。この現象は、動物を28ヵ月の期間にわたって追跡した実施例3においてより明白である。
実施例3.
ラットにおける生存の予測子としてのOBRI指数
この研究の目的は、標準的条件において維持された正常なラットの生存を判定することであった。
実施例1で報告した146匹の動物群に属する21匹のラットを分析した。
これらは実施例2で報告したのと同じ動物であり、これらの動物を24ヵ月の期間にわたって追跡して、同じ標準的条件(すなわち実施例1の条件)下で維持した。
動物達を示された収容条件下で、食物および水を適宜与えて置き、自然死亡率をチェックするために28ヵ月間にわたって追跡した。最初の7日間の収容後、およびその後の24ヵ月間の収容後にも、すべての変数をチェックした。
サンプルに対して、酵素的比色法を用いて総コレステロールレベルチェック(TC)を行い、U.Carr.(ここで1U.CARR.は0.08mg/dL Hに相当する)によるd−ROMs FASTテストを用いてヒドロペルオキシド(ROOH)のレベル、およびCor U(ここで1U Corは1.4mol/L Vit Cに相当する)によるPATテストを通じた総抗酸化物質貯蔵のレベルのチェックを行った。
濃度と尿体積との積に基づいて、収集した尿に排出された抗酸化物質の定性総量(UATまたは尿中抗酸化物質テスト、濃度×体積)を算出した。
28ヵ月間の収容後に、動物の死亡率を記録した。
2匹の動物は、(肺炎のため)それぞれ1匹が6ヵ月、1匹が9ヵ月の寿命にて、通常の平均余命よりも早期に死亡した。
結果を表5に報告している。
TC(p<0.05)およびd−ROMs FASTテストの有意な増加を観察したのに対し、PATは実質的に一定のままであった。OI指数も一定のままであったのに対し、PI指数およびPAT/d−ROMs FASTの比率は有意な低減(p<0.05)を被った。
この挙動は、ROOHの増加がPATの同等の増加を補償しなかったことによって証明されるとおり、動物の年齢の増加に伴って酸化的バランスが失われる傾向があったことを示した。
尿中排出は有意に(p<0.01)増加したのに対し、抗酸化物質の排出(UAT)は時間に対して一定のままであった。
PAT/d−ROMs FASTの比率の低減(−19%、p<0.05)およびOBRIの増加(+53%、p<0.05)の両方において、酸化的不均衡を観察した。2項の変化の程度が有意に異なることは、PAT/d−ROMs FAST指数よりもOBRI指数の方が感受性が高いことを示す。
Figure 0006249511
表6に報告するとおり、指数自体に関する動物の死亡率を考慮するとき、この感受性の差は明確に強調される。
28ヵ月では、合計19匹の動物に対して10匹の死を観察した。
表6は、28ヵ月において、OBRIが増加した動物の10/14が死亡したのに対し、OBRIが低減した5匹の動物はどれも死亡しなかったことを示す。
フィッシャーに従う完全カイ二乗検定において、この差は有意である(p=0.0108)。
主要な血漿変数を、個別に取ったもの、すなわちTC、d−ROMs FAST、PATと、指数として取ったもの、すなわちPAT/d−ROMs FAST、OIおよびPIとの両方を分析して、死亡率と相関させた。PAT、IP、PAT/d−ROMs FASTの増加は「有利」な値と考えられたのに対し、TC、OI、d−ROMs FASTの増加は「不利」と考えられた。
p0.1372からp0.8724の間の正確確率値、すなわち有意でない値に対して見積もられた、分析したその他すべての変数に関しては、死亡率に有意差はない。
このすべてから、OBRI指数は予測生存値を有するのに対し、その他すべての変数または指数はこの特徴を有さないことが明らかである。
Figure 0006249511
実施例4.
アテローム性動脈硬化症のヒトにおける頸動脈の厚さの改善に関するOBRI値
超音波によって実証した頸動脈のアテローム性動脈硬化症である22名の対象を検討した。対象はすべて男性であり、年齢は54歳から64歳であった。
承認基準は、スタチン療法を受けるべき、トリグリセリド<300mg/dLを伴う高コレステロール血症[230mg/dL<TC<300mg/dL]の存在に対して与えた。
除外基準は、あらゆるその他の療法またはあらゆる慢性疾患からなるものであり、したがって対象はスタチンによる処置のみを受け得た。実験分析の期間中は、可能性のある感染性疾患に対する反復療法を許可した。その症状が実験制御から少なくとも15日間起こっており、かつその疾患のいかなる続発症も起こっていない場合に、これを認めた。
有職者および退職者の対象、ならびに喫煙者および非喫煙者の両方を無差別に承認した。
全体の実験を、2013年の7月の初めから10月の第2週までの期間に行った。2つの期間において実験制御を行った。すなわち、ベースラインまたは処置の開始前の1週間以内、およびスタチン(ロバスタチンまたはプラバスタチンに限定した)による処置の3ヵ月(±3日)後である。スタチンは常に、それぞれロバスタチン10mgおよびプラバスタチン20mgの固定用量で用い、常に排他的に夕食前の19:30から20:30の時間に投与した。この実験は「登録」タイプであった。しかし、超音波オペレータおよび生物統計学者はどちらも処置について知らなかった。プラバスタチンは商業的に入手可能なものの1つ(オリジナルまたはジェネリック)であったのに対し、ロバスタチンは排他的に商品Antilip(登録商標)に由来するものであった。この製品は、ベニコウジカビ(Monascus purpureus)の抽出物に由来するロバスタチンと、アブラナ(Brassica campestris)からのポリグルコサミンおよび植物ステロールと(それぞれ5mg、182mgおよび150mg)によって調剤された錠剤を含んだ。
プラバスタチンの投与は単一の錠剤からなるものであったが、Antilip(登録商標)の投与はいずれの場合にも同時に2つの錠剤の投与であった。
各制御に対して、PREIUSエラストソノグラファー日立(Elastosonographer Hitachi)エコグラフによって、両側頸動脈超音波を行った。横断画像および長手方向画像において、頸動脈を分析した。この調査は、通常の頸動脈の球状部の起点の1.5cm以内、球状部自体、頸動脈の外部および内部の評価を含んだ。画像に対して各動脈について5回の測定を行って、頸動脈内中膜複合体厚(CIMT)を測定した。動脈プラークは除外した(動脈の内側の1.5mm以上のあらゆる突起をプラークとみなした)。CIMT測定値はmmで表した。超音波検査の3日以内に実験室変数を評価し、それはこのタイプの患者に対する通常の分析ルーチンの一部であった。この評価は、コレステロールおよびトリグリセリドレベル(TC、HDL、LDL、TG);OI、PIおよびOBRI指数のそれぞれによってd−ROMs FASTおよびPATによって表される酸化的バランスからなるものであった。
対象の一般的特徴を表7に報告している。
Figure 0006249511
CIMTの任意の変化に対する酸化的条件の比率を分析するために、相関係数「r」を分析した。得られた結果を表8に記録している。
Figure 0006249511
HDLおよびOIを除き、スタチンによる処置後に記録されたすべてのデータは、有利な意味で有意に変わったことが示された。
スタチンの作用に対する古典的な参照変数の中で、処置後にTC、LDLおよびTGはそれぞれ21±7.0%、28±10.5%、12±9.8%だけ低減したのに対し、OBRIに対する低減はさらに有意であり、43±13.8%であったことを観察できる。各製品に対する症例数が限られていたため、使用した2つのスタチン間の相違を明らかにすることはできなかった。
血液の変数およびそれらそれぞれの指数と、CIMTの低減との間の相関係数を表9にまとめている。CIMTの低減>10%の患者[10症例]に対する変数/指数の平均±SD値を記録し、かつCIMTが変化しなかった患者[12症例]についても報告している。
Figure 0006249511
興味深いのはOBRI指数低減とCIMT改善との相関(r=0.546、p<0.05)であり、一方でその他すべての変数は相関していない。この数字の確認において、OBRI値が有意に低減した症例においてのみ研究変数の有意差が観察される。
なお、これらの結果は、OBRIがラットの寿命の長さと相関させるべき実験室指数の唯一のものであることを明らかにした実施例3で得られた結果を確証するものである。
結論として、OBRI指数が有意に改善した対象においてのみ血管の動脈硬化性疾患の退行も観察できるほどに、OBRIはコレステロールレベルに関する酸化的バランスの実際の改善の判定において非常に信頼性が高いことが判明した。
12週間の観察期間に限定すると、OBRI指数が少なくとも45%改善しているときにCIMTの低減がほぼ排他的に観察されることが暗示される。

Claims (11)

  1. 酸化的バランスの変化によってもたらされるリスクの診断的判定のための方法であって、前記方法は、
    a)生物学的サンプルを提供するステップと、
    b)時間tに測定される総コレステロールTCτと、任意には基底コレステロールTCとを光度測定するステップと、
    c)ヒドロペルオキシドROOHを光度測定するステップと、
    d)抗酸化能ACを光度測定するステップと、
    e)式PI=AC/TCτに従って防御指数PIを算出するステップと、
    f)式OI=ROOH/TCτに従って酸化指数OIを算出するステップと、
    g)式[a]:OBRI=OI×K1/PI×ΔTCに従って、酸化的バランスの変化によってもたらされるリスク指数(または「OBRI」)を算出するステップと
    を含み、ここで、前記生物学的サンプルは、血漿または全血であり、K1はヒトにおいて9.1に等しくラットにおいて5.95に等しい定数であり、ΔTCはTCτ/TCの比率である、方法。
  2. ステップb)、c)およびd)の測定は、波長を380nmから780nmの波長に設定した後に行われる、請求項1に記載の方法。
  3. ステップb)、c)およびd)の測定は、波長を470nmから550nmの波長に設定した後に行われる、請求項2に記載の方法。
  4. ステップb)、c)およびd)の測定は、波長を505nmの波長に設定した後に行われる、請求項3に記載の方法。
  5. ACの測定のために、前記生物学的サンプルが、チオシアネートのアルコール溶液を含む試薬1、ならびに無機ジルコニウム塩および三価鉄塩を含む試薬2と混合されるPATテストが使用されるか、または前記生物学的サンプルが、チオシアネートのアルコール溶液を含む試薬1、および三価鉄塩を含む試薬2と混合される生物学的抗酸化力(BAP)テストが使用される、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記無機ジルコニウム塩はフッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、およびそれらの混合物からなる群より選択され、前記三価鉄塩はフッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項に記載の方法。
  7. 生物学的サンプルにおけるヒドロペルオキシドROOHの酸化力を判定するための方法であって、前記方法は、
    i)硫酸および式(I)の発色団薬剤またはその塩を含む水溶液Aを提供するステップであって、
    Figure 0006249511
    式中、R、R、RおよびRは、互いに独立にH、−CH、−C、またはハロゲン化物である、ステップと、
    ii)酢酸およびアルカリまたはアルカリ土類金属水酸化物を含む水溶液Bを提供するステップと、
    iii)Fe(III)塩および硫酸を含む水溶液Cを提供するステップと、
    iv)生物学的サンプルを提供するステップと、
    v)前記溶液A、前記溶液B、前記溶液Cおよび前記生物学的サンプルを組み合わせて、得られた混合物の吸光度をtおよびtにおいて測定するステップであって、ここでtは前記混合物を形成するために組み合わせてから45秒から70秒後であり、tは2分から3分後である、ステップと、
    vi)tにおける吸光度をtにおける吸光度から引くことによって、ランバート−ベールの法則に従って、H等価物の濃度の点から問題の前記サンプルのヒドロペルオキシドの酸化力の値を得るステップと
    を含む、ヒドロペルオキシドROOHの酸化力を判定するための方法。
  8. 前記水溶液Aにおいて、前記発色団は0.019mol/lから0.57mol/lの濃度であり、硫酸は0.17mol/lから0.93mol/lの濃度であり、前記水溶液Bにおいて、酢酸は0.17mol/lから0.35mol/lの濃度であり、前記アルカリまたはアルカリ土類金属水酸化物は0.10mol/lから0.35mol/lの濃度であり、前記水溶液Cにおいて、Fe(III)は0.0004mol/lから1.0mol/lの濃度であり、硫酸は0.001mol/lから0.83mol/lの濃度である、請求項に記載のヒドロペルオキシドROOHの酸化力を判定するための方法。
  9. 前記水溶液Aは水と、0.03〜0.05mol/lの濃度のN,N−ジエチル−p−フェニレンジアミンまたはその塩と、0.70〜0.73mol/lの濃度の硫酸とを含み、前記水溶液Bは水と、0.25〜0.27mol/lの濃度の酢酸と、0.15〜0.20mol/lの濃度の水酸化ナトリウムとを含み、前記溶液Cは水と、0.50〜0.55mol/lの濃度のFe(III)塩と、0.08〜0.10mol/lの濃度の硫酸とを含む、請求項またはに記載のヒドロペルオキシドROOHの酸化力を判定するための方法。
  10. ステップc)におけるヒドロペルオキシドROOHの測定のために、請求項のいずれか一項に記載のヒドロペルオキシドROOHの酸化力を判定するための方法が使用される、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  11. 請求項1〜または請求項10のいずれか一項に記載の方法を実施するための統合分析システムであって、光度計と、サーモスタット遠心機と、ディスプレイと、プリンタと、前記方法のステップb)〜d)の光度測定値を取得でき、かつステップe)〜g)の指数を算出できる電子処理ユニットとを含む、統合分析システム。
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