JP6244984B2 - カメラ装置 - Google Patents

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本発明は、移動体に搭載して実時間三次元計測に利用可能なカメラ装置に関する。
従来より、撮像対象に周期的に強度変化する照明光を照射し、撮像した複数の画像フレームに対して、照明光の変化に同期した同期検波を行うことにより、背景光の影響やノイズを低減する同期検波技術が知られている(特許文献1、非特許文献1)。
特開2009−103464号公報
"Smart Image Sensor with High-Speed and High-Sensitivity ID Beacon Detection for Augmented Reality System".Journal of Image Information and Television Engineers,Vol.58,No.6,pp.835-841,Jun.2004,Y.Oike,M.Ikeda,and K.Asada.
ところで、移動体に搭載したカメラで撮影を行うと、撮影した画像には、撮影対象物の相対的な動きによるいわゆる「動きノイズ」と、主として固体撮像デバイスの電荷読出時のノイズや熱雑音に由来する「ランダムノイズ」が含まれることが知られている。
しかしながら上記従来技術によれば、撮影対象物の動きや、カメラから撮影対象物までの距離に関係なく、一定の画像フレーム数を使用して同期検波を行っていた。このため、画像内の動きの遅い領域に合わせて同期検波に使用する画像フレーム数を多くすると、ランダムノイズを低減できるものの、動きの速い領域での動きノイズが増加する。逆に、画像内の動きの速い領域に合わせて同期検波に使用する画像フレーム数を少なくすると、動きノイズを低減できるものの、動きの遅い領域でのランダムノイズの低減度が低下する。このように、従来技術では、同期検波に使用する画像フレーム数を一定としているため、動きノイズの低減と、ランダムノイズの低減とが両立しないという問題点があった。
上記問題点を解決するために本発明のカメラ装置は、露光制御部の制御に従って画像撮像部が撮像した画像情報を出力し、画像撮像部の露光に同期して投光部が投光し、画像情報及び投光部の投光情報を相互に関連付けて画像記憶部に記憶する。そして、画像記憶部に記憶した二つの画像間の画面上の速度である画像速度を算出し、画像速度に応じて各画像に複数の画像領域を設定する。さらに、画像領域毎に画像速度が速い画像領域ほど、同期検波に使用するフレーム数を少なく設定し、設定したフレーム数を用いて画像領域別に同期検波処理を行い、画像領域別に同期検波処理された画像を合成して同期検波画像とする。
本発明によれば、動きノイズとランダムノイズとの双方のノイズを低減した同期検波画像が得られるカメラ装置を提供することができるという効果がある。
本発明に係るカメラ装置の実施形態の構成を説明する制御ブロック図である。 同期検波に使用するフレーム数を説明する図である。 画像速度による画像の領域分割の例と、領域毎に使用するフレーム数の例を説明する図である。 実施形態の動作を説明するフローチャートである。 同期検波に使用するフレーム数に対するランダムノイズのノイズ強度と動きノイズのノイズ強度を説明する図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係るカメラ装置の実施形態の構成を説明する制御ブロック図である。図1において、カメラ装置1は、撮影範囲の画像を撮像して画像情報を出力する画像撮像部7と、画像撮像部7の露光を制御する露光制御部5と、画像撮像部7の露光に同期して撮影範囲の少なくとも一部に照射する投光部3とを備える。
また、カメラ装置1は、画像撮像部7が出力する画像情報及びこの画像情報の撮像時の投光部3の投光情報を相互に関連付けて記憶する画像記憶部9を備える。また、カメラ装置1は、画像記憶部9に記憶された二つの画像間の画面上の速度である画像速度を算出する画像速度算出部11を備える。
また、カメラ装置1は、画像速度算出部11が算出した画像速度に基づいて画像上に複数の画像領域を設定する画像領域設定部13と、画像領域毎に画像速度が速い画像領域ほど、同期検波に使用するフレーム数を少なく設定する使用フレーム数設定部15とを備える。さらに、カメラ装置1は、使用フレーム数設定部15が設定したフレーム数を用いて画像領域別に同期検波処理を行う領域別同期検波処理部17と、領域別に同期検波処理された画像を合成して、検波画像として出力する画像出力部19とを備える。
本実施形態では、カメラ装置1は、車両側方の画像を撮像して出力する場合を説明するが、車両前方の画像或いは車両後方の画像を撮像するカメラ装置へ適用できることは明らかである。投光部3は、車両の側部、例えば、車両のサイドミラー部に設けられ、車両側方の撮影範囲の少なくとも一部を照射する。投光部3が撮影範囲へ照射する光の強度(或いは光量、以下、投光強度と略す)は、露光制御部5から与えられる制御信号により、投光強度が時間経過に従って一定の周期で変化する光である。投光部3が照射する光は、連続光であってもよいし、パルス光であってもよいが、連続光の場合、画像撮像部7が露光していない時間帯にも光を照射するために、光のエネルギー効率が低下する。本実施形態では、画像撮像部7が撮像する各フレームの露光時間に同期したパルス光としている。
投光部3の具体的な光源としては、キセノンランプ、水銀灯、発光ダイオード等が光源として利用可能である。光源の寿命の長さ、光源を駆動する電源の小型軽量化、投光強度の制御性、投光部3全体の車両への搭載の容易性からは、発光ダイオードが好ましい。
図2(a)は、画像撮像部7が撮像する動画像の連続する6フレームに相当する期間に投光部3が照射する投光強度の変化が1周期分(T1 )に対応する例を示している。図2(b)は、画像撮像部7が撮像する動画像の連続する12フレームに相当する期間に投光部3が照射する投光強度の変化が2周期分(T2 =2T1 )に対応する例を示している。実際には、投光部3の投光強度は、最小値が0なので、正弦波に、この正弦波のピークツーピーク値の1/2の直流分を加算した式(1)に示すような投光強度の波形となる。
投光強度=A(1+sin(ωt+α)) …(1)
ただし、ω=2π/T1
同期検波によるランダムノイズの抑制効果は、同期検波に使用するフレーム数を多くするほど高まるが、フレーム数を多くするほど動きノイズが大きくなり、従来の技術では、同期検波に使用するフレーム数を一定としていた。本発明では、画像を複数の領域に分割し、同期検波に使用するフレーム数を分割した画像領域毎に変化させることにより、ランダムノイズと動きノイズの双方を低減した同期検波画像を得ることができる。
画像撮像部7は、CCDやCMOS等の2次元に光電変換素子が配列された半導体撮像素子を用いて、車両側方の画像を撮像して画像情報を出力する画像撮像部である。画像撮像部7は、例えば、車両のサイドミラー部に設けられ、車両側方の画像を撮影可能となっている。
露光制御部5、画像記憶部9、画像速度算出部11、画像領域設定部13、使用フレーム数設定部15、領域別同期検波処理部17及び画像出力部19は、図示しないマイクロコンピュータで構成されている。このマイクロコンピュータは、CPUとプログラムROMとRAMと入出力インタフェースとを備えている。
そして、露光制御部5、画像記憶部9、画像速度算出部11、画像領域設定部13、使用フレーム数設定部15、領域別同期検波処理部17及び画像出力部19の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。尚、比較的低速のプログラムROMに記憶された制御プログラムは、リセット時に比較的高速のRAMのプログラムエリアに読み出されて実行が開始される。画像記憶部9は、RAM内に同期検波に使用するフレーム数より多いフレーム数の画像を記憶するエリアとして確保され、エリアが満杯となると、最も古いフレームが順次新しいフレームの画像情報で上書きされる領域である。
露光制御部5は、画像撮像部7のフレーム毎の露光を制御するとともに、投光部3の投光タイミング及び投光強度、言い換えれば投光時の光量を制御する。さらに、露光制御部5は、画像撮像部7が撮像したフレーム毎の画像情報に対する、そのフレームが撮影されたときの投光部3の投光情報として、例えば、図2に示した投光強度の変化の位相情報をフレーム毎に画像記憶部9へ出力する。
画像記憶部9は、画像撮像部7で撮像されたフレーム毎の画像情報に、露光制御部5が出力した投光情報を関連付けてフレーム毎に順次記憶する。
画像速度算出部11は、画像撮像部7が撮像した連続した2フレームからなる2枚の画像、或いは連続しない2フレームからなる2枚の画像から、2枚の画像間における画像速度を算出する。画像速度は、移動ベクトル(またはオプティカルフロー)とも呼ばれ、2枚の画像間の各画素の移動量と移動方向を示すもので、各画素毎に二次元の方向と大きさを有する。この移動ベクトルの算出方法は、特開2014−11797号公報、特開2008−97126号公報等により公知であるので、詳細な説明は省略する。
画像領域設定部13は、移動ベクトルの方向と大きさに従って、画像を複数の領域に分割するとともに、分割した各領域における移動ベクトルの大きさの代表値を画像速度の代表値として算出する。この代表値には、当該領域内の全ての移動ベクトルから、最大値、平均値、中央値、最頻値の何れかを算出することにより求められる。そして、画像速度算出部11は、画像の領域分割情報と当該領域の画像速度の代表値とを使用フレーム数設定部15へ出力する。
次に図3を参照して、画像領域設定部13による画像の領域分割について説明する。図3は、カメラ装置1が車両の右側方を撮像する場合の撮像例を示している。図3には、右下手前から順に、自車両の車体の一部、路面、右側車線を併走する乗用車、中央分離帯のガードレール、中央分離帯の向こう側の対向車線のトラック、トラック及び乗用車の背景が写っている。
ここで、図3の画像を構成する各部の移動ベクトルの大きさ及び方向を考察してみる。移動ベクトルの大きさには、カメラ装置から被写体までの距離と、カメラ装置と被写体との実空間における相対速度が関係している。自車両の車体の一部は、何れのフレームにも同じ位置に同じ部分画像が撮像され、常にカメラ装置と相対速度が0であるので、最も移動ベクトルの大きさが小さい領域となる。次いで、トラック及び乗用車の背景となっている部分は、距離が遠いのでフレーム間で画像の変化が小さく、移動ベクトルも小さいと考えられる。次いで、自車両と併走する乗用車は自車両との相対速度が小さいので、画像上の移動ベクトルは、中程度となる。次いで路面は、自車両の走行速度で後方へ移動するので、画像上の移動ベクトルは大きくなると考えられる。さらに、対向車線を走行するトラックは、路面よりも実空間での相対速度は大きいが、路面よりも距離が遠いので、路面の移動ベクトルの大きさの前後の移動ベクトルの大きさとなる。
このため、例えば、移動ベクトルの大きさを閾値V1と、閾値V1より大きい閾値V2とで区分すると、閾値V1以下の領域Aと、閾値V1を超えて閾値V2以下の領域Bと、閾値V2を超える領域Cの3領域に分割することができる。尚、一つの閾値を用いて、二つの領域に分割したり、3以上の閾値を用いて4つ以上の領域に分割してもよい。
図3に示した画像を移動ベクトルの2つの閾値V1,V2で領域分割すると、最も移動ベクトルの大きさが小さい、即ち、画像速度が遅い領域Aには、自車両の車体の一部と背景が含まれる。次いで、移動ベクトルの大きさが中程度、即ち、画像速度が中の領域Bには、併走する乗用車が含まれる。最後に、移動ベクトルの大きさが大きい、即ち、画像速度が速い領域Cには、路面と対向車線を走るトラックが含まれると考えられる。
画像領域設定部13は、このように移動ベクトルの大きさと所定の閾値とを比較して、各フレーム画像をそれぞれ領域A,B,Cの3領域に分割して、領域設定を行う。さらに、画像領域設定部13は、設定した領域毎に、領域内の移動ベクトルの大きさの代表値を計算する。この代表値の計算は、移動ベクトルの大きさの最大値、同じく平均値、同じく最頻値、同じく中央値の何れかを計算して代表値とする。そして、画像領域設定部13は、領域設定情報と、画像領域毎の画像速度の代表値を使用フレーム数設定部15へ出力する。
使用フレーム数設定部15は、使用フレーム数設定部15から入力した画像領域毎の画像速度の代表値に基づいて、画像領域毎に同期検波に使用するフレーム数を設定する。例えば、画像速度の代表値を、閾値W1と閾値W1より大きい閾値W2とで3区分する。画像速度の代表値が閾値W1以下の画像速度が遅い領域Aには、同期検波に使用するフレーム数として18を設定する。画像速度の代表値が閾値W1を超えて閾値W2以下の領域Bには、同期検波に使用するフレーム数として12を設定する。画像速度の代表値が閾値W2を超える画像速度が速い領域Cには、同期検波に使用するフレーム数として6を設定する。即ち、画像速度の代表値が小さいほど、同期検波に使用するフレーム数を多く設定し、画像速度の代表値が大きいほど、同期検波に使用するフレーム数を少なく設定する。
領域別同期検波処理部17は、画像領域設定部13が設定した画像の各領域A,B,C別に、使用フレーム数設定部15が設定したフレーム数を使用して、画像の同期検波処理を行う。画像の同期検波処理そのものは、先行技術文献欄で紹介した特許文献1や非特許文献1等に記載されている周知技術であるので、説明を省略する。
画像出力部19は、領域別同期検波処理部17が処理した領域別の同期検波画像を合成して、検波画像として出力する。画像出力部19による合成は、画像領域設定部13による領域分割とは逆の操作である。
次に、図4のフローチャートを参照して、本実施形態のカメラ装置1の動作を説明する。図4のフローチャートは、上述したCPUが実行する制御プログラムの概略である。まず、カメラ装置1の電源が投入されると、図示しないリセット動作が行われ、図4のフローチャートの実行が開始される。
まずステップS102において、画像撮像部7に対して1つのフレームの露光開始を指示する。次いでステップS104において、投光周期の位相に応じた投光パルスを生成する。この投光パルスは、図2に示したように、例えば、式(1)で示した投光強度に応じてパルス振幅変調(PAM)するか、或いは、パルス幅変調(PWM)したものとなる。PAMとPWMのいずれの変調方式をとるかは、投光部3に使用する光源に応じて設定すればよい。一般に、光源がキセノンランプのような放電管であれば、放電管に印加する電圧を変化させるPAMが適し、発光ダイオードのような光源では、電流のパルス幅を変化させるPWMが適している。
次いでステップS106において、この投光パルスを投光部3へ出力して投光部3から投光し、画像撮像部7の撮影範囲を照射する。次いでステップS108において、1つのフレームの露光時間が経過するまで待機する。1つのフレームの露光時間が経過すると、ステップS110へ制御を進める。ステップS110では、画像撮像部7に対して露光終了を指示する。次いでステップS112において、ステップS104で投光パルスを生成したときの投光周期の位相情報を画像記憶部9へ出力する。次いでステップS114において、画像記憶部9に1フレーム分の画像情報と、この画像情報が撮像されたときの投光周期の位相情報を相互に関連付けて記憶させる。
次いでステップS116において、画像速度を算出する。画像速度の算出には、例えば、連続する2フレーム間の各画素の移動量と移動方向とを示す移動ベクトルを計算する。
次いでステップS118において、同期検波に使用するフレーム数の画像が画像記憶部9に有るか否かを判定する。同期検波に使用するフレーム数の画像がなければ、新たなフレームを取得するためにステップS102へ戻る。ステップS118の判定において、同期検波に使用するフレーム数の画像が画像記憶部9に有れば、制御をステップS120へ進める。
ステップS120では、画像記憶部9に記憶した画像を読み出す。次いでステップS122においては、画像速度に基づいて画像の領域分割を行う。例えば、画像速度である移動ベクトルの大きさを、閾値V1と、閾値V1より大きい閾値V2とで区分すると、閾値V1以下の領域Aと、閾値V1を超えて閾値V2以下の領域Bと、閾値V2を超える領域Cの3領域に分割することができる。尚、一つの閾値を用いて、二つの領域に分割したり、3以上の閾値を用いて4以上の領域に分割してもよい。そして、分割した各領域における移動ベクトルの大きさの代表値を当該領域の画像速度の代表値として算出する。この画像速度の代表値は、当該領域内の全ての移動ベクトルから、最大値、平均値、中央値、最頻値の何れかを算出することにより求められる。
次いでステップS124において、ステップS122で分割した領域毎に、画像速度の代表値に基づいて同期検波に使用するフレーム数を設定する。例えば、画像速度の代表値を閾値W1と、閾値W1より大きい閾値W2とで区分する。画像速度の代表値が閾値W1以下の画像速度が遅い領域Aには、同期検波に使用するフレーム数として18を設定する。画像速度の代表値が閾値W1を超えて閾値W2以下の領域Bには、同期検波に使用するフレーム数として12を設定する。画像速度の代表値が閾値W2を超える画像速度が速い領域Cには、同期検波に使用するフレーム数として6を設定する。即ち、画像速度の代表値が小さいほど、同期検波に使用するフレーム数を多く設定し、画像速度の代表値が大きいほど、同期検波に使用するフレーム数を少なく設定する。
次いでステップS126において、ステップS124で設定したフレーム数を使用して、分割した領域別に画像の同期検波処理を行う。次いでステップS128で全ての領域で同期検波処理が完了したか否かを判定する。完了していなければ、未処理の領域の使用フレーム数を設定するためにステップS124へ戻る。ステップS128の判定で完了していれば、ステップS130へ制御を進める。
ステップS130においては、領域別に同期検波処理された画像を一つの画像に合成する。次いでステップS132において、合成された画像を検波画像として出力する。次いでステップS134において、電源オフか否かを判定し、電源オフであれば、動作を終了する。ステップS134の判定において、電源オフでなければ、次のフレーム画像を取得するために、ステップS102へ戻る。
このように、本実施形態では、例えば、図3に示したように、画像速度の代表値が閾値W1以下の画像速度が遅い領域Aでは、同期検波に使用するフレーム数を多くし、18フレームとしている。逆に、画像速度の代表値が閾値W2を超える画像速度が速い領域Cでは、同期検波に使用するフレーム数を少なくし、6フレームとしている。そして、画像速度が閾値W1を超えて閾値W2以下の場合、即ち、画像速度の代表値が領域Aと領域Cとの中間の領域Bでは、両者の中間のフレーム数である12フレームとしている。このため、従来例の同期検波に使用するフレーム数を固定した場合に対して、動きノイズとランダムノイズとの双方のノイズを低減した同期検波画像が得られるという効果がある。
また、画像領域毎の画像速度の代表値を当該領域内の移動ベクトルの最大値とすると、当該画像領域内の最も画像速度の大きい部分に合わせて同期検波に使用するフレーム数を設定できる。このため、当該画像領域内の動きノイズ抑制効果を高めることができる。
また、画像領域毎の画像速度の代表値を当該領域内の移動ベクトルの平均値とすると、当該画像領域の画像速度の平均部分に合わせて同期検波に使用するフレーム数を設定できる。このため、当該画像領域内の動きノイズ及びランダムノイズの双方をバランスよく抑制することができる。
また、画像領域毎の画像速度の代表値を当該領域内の移動ベクトルの中央値とすると、当該領域の画像速度の中央部分に合わせて同期検波に使用するフレーム数を設定できる。このため、画像速度の分散が大きい場合でも、当該画像領域内の動きノイズ及びランダムノイズの双方をバランスよく抑制することができる。
さらに、画像領域毎の画像速度の代表値を当該領域内の移動ベクトルの最頻値とすると、当該領域内の画像速度が最も多い画素群に合わせて同期検波に使用するフレーム数を設定できる。このため、当該画像領域内の最も広い部分の動きノイズ及びランダムノイズの双方をバランスよく抑制することができる。
次に、図5を参照して、本実施形態の効果を定量的に説明する。ランダムノイズの強度をNr,動きノイズ強度をNm,同期検波に使用するフレーム数に相当する時間をT、画像速度をVpとする。
ランダムノイズNrは、次の式(2)で示される。即ち、ランダムノイズNrは、同期検波に使用するフレーム数に相当する時間Tの平方根の逆数に比例する。
Nr∝1/√T …(2)
動きノイズNmは、次の式(3)で示される。即ち、動きノイズNmは、画像速度(平均値)Vpと同期検波に使用するフレーム数に相当する時間Tとの積に比例する。従って、動きノイズNmは、画像速度Vpが大きいほど傾きが大きい直線となる。
Nm∝Vp・T …(3)
例えば、従来例では、画像速度の大きさに係わらず一律に6フレームを使用して同期検波していた。本実施形態では、画像速度の速い領域では、6フレームを使用して同期検波し、画像速度の遅い領域では、18フレームを使用して同期検波している。これにより、画像速度の遅い領域で、ランダムノイズを従来比約30%低減することができる。
以上、好ましい実施形態を説明したが、これは本発明を限定するものではない。本発明の権利範囲は、特許請求の範囲の記載に基づいて判断されるべきものである。
1 カメラ装置
3 投光部
5 露光制御部
7 画像撮像部
9 画像記憶部
11 画像速度算出部
13 画像領域設定部
15 使用フレーム数設定部
17 領域別同期検波処理部
19 画像出力部

Claims (6)

  1. 撮影範囲の画像を撮像して画像情報を出力する画像撮像部と、
    前記画像撮像部の露光を制御する露光制御部と、
    前記画像撮像部の露光に同期して前記撮影範囲の少なくとも一部に投光する投光部と、
    前記画像情報及び該画像情報の撮像時の前記投光部の投光情報を相互に関連付けて記憶する画像記憶部と、
    前記画像記憶部に記憶された二つの画像間の画像速度を算出する画像速度算出部と、
    前記画像速度に基づいて前記画像上に複数の画像領域を設定する画像領域設定部と、
    前記画像領域毎に画像速度が速い画像領域ほど、同期検波に使用するフレーム数を少なく設定する使用フレーム数設定部と、
    前記使用フレーム数設定部が設定したフレーム数を用いて前記画像領域別に同期検波処理を行う領域別同期検波処理部と、
    前記画像領域別に同期検波処理された画像を合成して出力する画像出力部と、
    を備えたことを特徴とするカメラ装置。
  2. 前記画像領域設定部は、前記画像速度算出部が算出した前記画像速度に応じて、前記複数の画像領域を設定するとともに、前記画像領域毎に前記画像領域内の画像速度の最大値を前記画像領域の画像速度の代表値として設定し、
    前記使用フレーム数設定部は、前記代表値に基づいて前記画像領域毎に同期検波に使用するフレーム数を設定することを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
  3. 前記画像領域設定部は、前記画像速度算出部が算出した前記画像速度に応じて、前記複数の画像領域を設定するとともに、前記画像領域毎に前記画像領域内の画像速度の平均値を前記画像領域の画像速度の代表値として設定し、
    前記使用フレーム数設定部は、前記代表値に基づいて前記画像領域毎に同期検波に使用するフレーム数を設定することを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
  4. 前記画像領域設定部は、前記画像速度算出部が算出した前記画像速度に応じて、前記複数の画像領域を設定するとともに、前記画像領域毎に前記画像領域内の画像速度の最頻値を前記画像領域の画像速度の代表値として設定し、
    前記使用フレーム数設定部は、前記代表値に基づいて前記画像領域毎に同期検波に使用するフレーム数を設定することを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
  5. 前記使用フレーム数設定部は、
    前記画像領域設定部が設定した前記代表値が小さいほど、前記使用フレーム数を多く設定することを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載のカメラ装置。
  6. 前記領域別同期検波処理部は、
    前記画像領域設定部が設定した各領域において、前記使用フレーム数設定部が設定した使用フレーム数に基づいて同期検波処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のカメラ装置。
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