JP6244952B2 - 評価支援プログラム、評価支援方法及び評価支援装置 - Google Patents

評価支援プログラム、評価支援方法及び評価支援装置 Download PDF

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本発明は、自然資本の評価を支援する評価支援プログラム、評価支援方法及び評価支援装置に関する。
企業の事業活動の一つとして、土地開発を伴うものがある。土地開発では、例えば森林の伐採等、自然資本に影響を及ぼす工程が含まれる場合がある。そこで従来では、企業の事業活動が自然資本に与える影響を、「大気、水、土(土壌)」に関する情報を用いて評価している。大気に関する情報とは、例えば温室効果ガスの排出量である。水に関する情報とは、例えば水の使用量である。土(土壌)に関する情報とは、例えば土地利用面積等である。
特開2002−140461号公報 特開平10−198269号公報
自然資本は、「大気、水、土(土壌)、植物相、動物相」から成るものであるが、従来の自然資本の評価では、「大気、水、土(土壌)」が評価対象となっており、「植物相、動物相」については評価されていない。したがって、従来の評価では、「動物相、植物相」を含む自然資本全体の評価が行われず、評価の精度が不十分であった。
一つの側面では、動物相、植物相を含む自然資本全体の評価を支援することが可能な評価支援プログラム、評価支援方法及び評価支援装置を提供することを目的としている。
一様態によれば、評価対象地域において事業活動が行われる場所の範囲を特定する範囲情報の入力を受け付け、前記評価対象地域における動物相及び植物相を含む自然資本の保全に対する支払意志額と、前記評価対象地域の土地利用図データとが格納された記憶部を参照し、前記支払意志額と前記範囲情報とを用いて前記自然資本の価値を示す指標となる値を算出する、処理をコンピュータに実行させる。
上記各処理は、上記各処理を実行する機能部、上記各処理を実現する方法、そのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。
動物相、植物相を含む自然資本全体の評価を行うことができる。
評価支援システムのシステム構成の一例を示す図である。 評価支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 自治体情報データベースの一例を示す図である。 生物分布データベースの一例を示す図である。 絶滅危惧種データベースの一例を示す図である。 評価支援装置の機能構成を説明する図である。 評価支援装置の動作の概略を説明するフローチャートである。 アンケートについて説明する図である。 集計結果データベースの一例を示す図である。 評価算出部の処理を説明する第一のフローチャートである。 影響判定部の処理を説明する第一のフローチャートである。 影響判定部の処理を説明する第二のフローチャートである。 評価結果を表示させた画面の一例を示す図である。
以下に図面を参照して本実施形態について説明する。図1は、評価支援システムのシステム構成の一例を示す図である。
本実施形態の評価支援システム100は、評価支援装置200と、端末装置300a,・・・,300nとを含む。評価支援装置200と、複数の端末装置300a,・・・,300nとは、ネットワークを介して接続されている。
また、本実施形態の評価支援システム100は、図示しない外部サーバとネットワークを介して接続されている。本実施形態の評価支援システム100は、複数の端末装置300a,・・・,300nにおいて入力された情報と、外部サーバから取得した情報とを用いて、評価対象地域における動物相と植物相を含む自然資本に対し、企業活動が与える負荷を評価する。
本実施形態の端末装置300a,・・・,300nは、例えば評価支援装置200から提供されるアンケート画面を表示させ、端末装置300a,・・・,300nの利用者に対してアンケートを実施する。端末装置300a,・・・,300nは、アンケート画面において、アンケートの回答が入力されると、入力された情報を評価支援装置200へ送信する。以下の説明では、複数の端末装置300a,・・・,300nを区別しない場合には、単に端末装置300と呼ぶ。
本実施形態では、評価対象地域の住民、来訪者及び評価対象地域に関わりのある者による、評価対象地域における動物相及び植物相の自然資本の保全に対する支払意志額を算出する。動物相及び植物相を含む自然資本とは、評価対象地域における動植物と、該動植物の生息地という自然資本を示す。
そして本実施形態では、この支払意志額を用いて、評価対象地域における自然資本の価値を経済的に金銭換算で算出し、自然資本の価値を示す指標とし、この算出額を用いて、企業活動が評価対象地域の自然資本に対して与える負荷(自然資本の損失)として変換する。尚、本実施形態における支払意志額とは、評価対象地域における動植物と、該動植物の生息地という自然資本を保全するために、個人が支払ってもよいと考える金額である。
本実施形態の評価支援装置200は、自治体情報データベース210、土地利用図データベース215、アンケートデータベース220、集計結果データベース230、生物分布データベース240、絶滅危惧種データベース250を有する。本実施形態の評価支援装置200には、評価支援プログラム260がインストールされている。
本実施形態の評価支援装置200において、例えば自治体情報データベース210、土地利用図データベース215、生物分布データベース240、絶滅危惧種データベース250は、外部のサーバから取得しても良い。
以下に図2を参照して本実施形態の評価支援装置200のハードウェア構成について説明する。
図2は、評価支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態の評価支援装置200は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置21、出力装置22、ドライブ装置23、補助記憶装置24、メモリ装置25、演算処理装置26、インターフェース装置27を有する。
入力装置21は、例えばポインティングデバイスやキーボード等であり、各種信号の入力をするために用いられる。インターフェース装置27は、モデム,LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。出力装置22は、例えばディスプレイ等であっても良く、評価支援装置200から各種情報報の出力や表示を行う。
評価支援プログラム260は、評価支援装置200を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。評価支援プログラム260は例えば記録媒体28の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。評価支援プログラム260を記録した記録媒体28は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
また評価支援プログラム260を記録した記録媒体28がドライブ装置23にセットされると、評価支援プログラム260は記録媒体28からドライブ装置23を介して補助記憶装置24にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた評価支援プログラム260は、インターフェース装置27を介して補助記憶装置24にインストールされる。
補助記憶装置24は、インストールされた評価支援プログラム260を格納すると共に、必要なファイル,データ等を格納する。メモリ装置25は、コンピュータの起動時に補助記憶装置24から評価支援プログラム260を読み出して格納する。そして、演算処理装置26はメモリ装置25に格納された評価支援プログラム260に従って、後述するような各種処理を実現している。
本実施形態の端末装置300のハードウェア構成は、評価支援装置200と同様であるから説明を省略する。尚、本実施形態の評価支援装置200は、例えばタブレット型のコンピュータであっても良い。その場合、評価支援装置200は、入力装置21と出力装置22の代わりに、情報の入力機能と表示機能とを有する表示操作装置を有しても良い。本実施形態の端末装置300についても同様に、タブレット型のコンピュータであっても良い。
以下に、各データベースについて説明する。本実施形態の評価支援装置200の有する各データベースは、例えば補助記憶装置24やメモリ装置25に格納されていても良い。
図3は、自治体情報データベースの一例を示す図である。本実施形態の自治体情報データベース210は、情報の項目として、人口、世帯数、来訪者数、関連者数、面積を有する。本実施形態の自治体情報データベース210は、例えば評価対象地域となる行政区が特定されると、評価支援装置200により、行政区のサーバ等から取得されても良い。
図3に示す自治体情報データベース210は、評価対象地域の行政区として、A町が特定された場合の例とする。
本実施形態における来訪者数とは、特定された行政区に各種の目的を持って訪れた人の数である。各種の目的とは、例えば観光や、知人の訪問や、通院、買い物等を含む。本実施形態における関連者数とは、例えば特定された行政区に関連する人の数である。関連する人とは、例えば行政区内の事業所へ勤務する人、業務の一環として行政区内を巡回する人等を含む。
本実施形態では、例えばA町に居住していることを第一の属性とし、A町を来訪したことを第二の属性とし、A町に関連したことを第三の属性とする。したがって、A町に居住している人は第一の属性に分類され、A町を来訪した人は第二の属性に分類され、A町の関連した人は第三の属性に分類される。この属性の分類は、後述するアンケートの集計の際に用いられる。
図4は、生物分布データベースの一例を示す図である。本実施形態の生物分布データベース240は、評価対象地域となる行政区が特定されると、評価支援装置200により、外部のサーバから取得されても良い。外部のサーバとは、例えば環境省等の有するサーバ等である。
本実施形態の生物分布データベース220では、評価対象地域における動植物の生息状況を示す分布図データ221と、生物の分布を示す分布テーブル222とが対応付けられている。
分布図データ221では、評価対象地域をA町の5Km四方の4区画とし、それぞれの区画を北西エリア、北東エリア、南東エリア、南西エリアとした。
本実施形態の分布テーブル222は、評価対象地域に生息する哺乳を示している。図5の例では、評価対象地域をA町に、5種類の哺乳類が生息していることがわかる。本実施形態の分布テーブル222は、情報の項目として、哺乳類の種類、生息面積、地区、生息状況を有する。尚、本実施形態において、1ヘクタール(ha)=10000平方メートルである。
図5は、絶滅危惧種データベースの一例を示す図である。本実施形態の絶滅危惧種データベース250は、絶滅危惧種の生息状況を示す項目と、項目に該当する動植物の生物種とが対応付けられている。本実施形態の絶滅危惧種データベース250は、動植物の種類と、希少度合いとが対応付けられたものであり、動植物の希少度合いを示している。
例えば絶滅危惧種データベース250において、生息状況「絶滅」には、我が国ですでに絶滅したと考えられる種が列挙される。また生息状況「野生絶滅」には、対応する項目の値として、飼育・栽培下でのみ存続している種が列挙される。
尚、本実施形態の土地利用図データベース215は、図示しないが、例えば外部の土地利用図提供サーバ等から提供された土地利用図データが格納されている。本実施形態の土地利用図データとは、土地の利用状況を景観的、機能的観点から分類した地図データである。土地利用図データは、例えば航空写真の判読と現地調査の併用で作成され、土地の利用現況の把握や地域計画や高度な土地利用への資料として用いられる。
本実施形態のアンケートデータベース220と、集計結果データベース230の詳細は後述する。
次に、図6を参照して本実施形態の評価支援装置200の機能構成について説明する。図6は、評価支援装置の機能構成を説明する図である。本実施形態の評価支援装置200は、演算処理装置26が評価支援プログラム260を実行することで、以下の各部の機能を実現する。
本実施形態の評価支援装置200は、入力受付部261、アンケート実施部262、回答集計部263、支払意志額算出部264、影響判定部265、評価算出部266、表示制御部267を有する。
本実施形態の入力受付部261は、評価支援装置200に対する各種の入力を受け付ける。具体的には入力受付部261は、評価対象地域を特定する情報の入力や、評価対象地域内で事業活動を行う企業の情報、事業活動を行う場所を特定する情報の入力等を受け付ける。
アンケート実施部262は、アンケートの実施指示を受けて、アンケートデータベース220を参照してアンケート画面を生成し、端末装置300へアンケート画面を表示させる。回答集計部263は、端末装置300a,・・・,300nにおいて入力されたアンケートの回答を収集し、集計する。
支払意志額算出部264は、アンケートの結果から、評価対象地域における動物相・植物相を含む自然資本に対する支払意志額を算出する。
影響判定部265は、生物分布データベース240と、絶滅危惧種データベース250とを参照し、企業の事業活動が植物相、動物層に与える影響の大きさを判定する。具体的には影響判定部265は、評価対象地域に希少植物や希少動物が生息していた場合に、企業の事業活動が希少植物や希少動物に与える影響の度合いに基づく重み係数を設定する。
評価算出部266は、植物相・動物相を含む評価対象地域の自然資本に対して企業の事業活動が与える負荷を評価結果として算出する。表示制御部267は、算出された評価結果を、例えば表示装置に表示させる。
以下に図7を参照して本実施形態の評価支援装置200の動作について説明する。図7は、評価支援装置の動作の概略を説明するフローチャートである。
本実施形態の評価支援装置200は、入力受付部261により、評価対象地域を特定する情報と、アンケートの実施指示とを受け付けると、アンケート実施部262により端末装置300へアンケート画面を表示させ、アンケートを実施する(ステップS701)。評価対象地域を特定する情報とは、例えば評価対象地域を特定する自治体の名称や行政区の名称、住所等である。
続いて評価支援装置200は、端末装置300においてアンケートの回答が入力されると、回答集計部263により、入力された回答の集計を行う(ステップS702)。
尚、本実施形態のアンケートは、端末装置300にアンケート画面を表示させることで実施するものとして説明したが、これに限定されない。アンケートは、例えばアンケートデータベース220に格納された質問文と、この質問文と対応する回答の選択肢とが印刷されたアンケート用紙の配布により、アンケートを実施しても良い。
ステップS701とステップS702の処理の詳細は後述する。
次に入力受付部261は、評価対象地域で事業活動を行う企業に関する情報の入力を受け付ける(ステップS703)。企業に関する情報とは、例えば事業活動を行う場所を示す情報(住所や座標等)、事業活動を行う事業所の敷地面積等である。
次に、本実施形態の評価支援装置200は、支払意志額算出部264により、アンケートの回答の集計結果を用いて属性毎の支払意志額の平均値を算出する(ステップS704)。すなわち本実施形態の支払意志額算出部264は、第一の属性の人の考える第一の支払意志額と、第二の属性の人の考える第二の支払意志額と、第三の属性の人の人の考える第三の支払意志額とをそれぞれ算出する。
続いて評価支援装置200は、評価算出部266により、評価対象地域の自然資本の価値を算出する(ステップS705)。ステップS705で算出される評価結果は、評価対象地域に生息する希少植物や希少動物に対する影響が考慮される前の結果である。
次に評価支援装置200は、影響判定部265により、希少植物に対する影響に応じた重み係数を取得し(ステップS706)、続いて希少動物に対する影響に応じた重み係数を取得する(ステップS707)。
さらに評価支援装置200は、ステップS706、ステップS707で取得した重み係数を用い、評価対象地域の自然資本の価値の評価を算出する(ステップS708)。本実施形態では、自然資本の評価を、事業活動により与えられる負荷(損失)として算出する。ステップS704からステップS708までの各処理の詳細は後述する。
続いて評価支援装置200は、表示制御部267により、ステップS708で算出した評価結果を評価支援装置200の有する表示装置へ表示させる(ステップS709)。
尚、図7の例では、アンケートの実施から評価結果の表示までを一連の処理として説明したが、これに限定されない。評価支援装置200は、例えばアンケートの回答の集計結果を集計結果データベース230に格納しておき、支払意志額の平均値を算出する処理と、評価を算出する処理と、それぞれ独立した処理として任意のタイミングで行っても良い。
また本実施形態では、支払意志額の平均値を算出するものとしたが、これに限定されない。本実施形態では、例えば支払意志額の中央値等を平均値の代わりに用いても良い。また本実施形態では、支払意志額を代表する値を平均値の代わりに用いても良い。
以下に、図8及び図9を参照して、図7のステップS702、703における回答集計部263と支払意志額算出部264の処理について説明する。
図8は、アンケートについて説明する図である。図8では、アンケートデータベース220に格納されているアンケートの質問文と、質問文に対応付けられた選択肢とが表示されたアンケート画面81を示している。
本実施形態のアンケートデータベース220には、例えば質問番号Q1に質問文と、質問文の回答として選択される選択肢(1)〜(5)が対応付けらている。本実施形態のアンケート実施部262は、アンケートの実施指示を受けて、質問番号と対応付けられた質問文と選択肢とを表示させる。
図8の示すアンケート画面81では、質問番号Q1〜Q6に対応する質問文と、回答として選択される選択肢とが表示されている。
本実施形態のアンケートでは、質問番号Q1を、評価対象地域における動植物及び動植物の生息地を含む自然環境(以下、景観)に対する評価を問うものとし、質問番号Q2を、将来の景観の保全に関する方向性を問うものとした。また本実施形態のアンケートでは、質問番号Q3として、評価対象地域の景観の持つ役割と価値についての重要性を問うものとした。
さらに本実施形態のアンケートでは、質問番号Q4〜Q5として、評価対象地域の景観を保全に対する支払意志額を具体的に問うものとした。
以上のように、本実施形態のアンケートでは、評価対象地域における動植物及び動植物の生息地を含む景観の保全に対する評価、将来の方向性及び重要性を含む質問を行った後に、具体的な支払意志額を問う。よって本実施形態では、評価対象地域に関わる人達の景観の保全に対する考え方の傾向と、支払意志額とを対応付けることができる。評価対象地域に関わる人間とは、例えば第一の属性、第二の属性及び第三の属性に含まれる人である。
図9は、集計結果データベースの一例を示す図である。本実施形態の回答集計部263は、図8に示すアンケート画面81において、質問番号毎に回答として選択された選択肢を質問番号と対応付けて保持する。そして回答集計部263は、選択肢毎に回答として選択された回数(すなわち回答として選択した人数)を質問番号と対応づけ、集計結果データベース230へ格納する。
図9に示す集計結果データベース230では、アンケートに回答した人数は123人であり、質問番号Q1の回答として、選択肢(1)の「大変美しい」と回答して人の人数が21人であることから、選択された回数は21回であることがわかる。同様に、質問番号Q2の回答として、選択肢(2)の「できれば残していきたい」が選択された回数は66回であることがわかる。
さらに本実施形態では、支払意志額算出部264により、各質問番号の選択肢毎に、質問番号Q4〜Q6により決められる支払意志額の平均値を算出し、集計結果データベース230に格納しても良い。
図9の例では、アンケートの回答者において、質問番号Q1の回答として選択肢(1)を選択した回答者21人が提示した支払意志額[円/年]の平均値は、¥1,833である。同様に、アンケートの回答者において、質問番号Q2の回答として選択肢(2)を選択した回答者66人が提示した支払意志額[円/年]の平均値は、¥2,507である。
さらに本実施形態の支払意志額算出部264は、アンケートの回答者全員が提示した支払意志額[円/年]から、全体の支払意志額の平均値を算出する。
図9の例では、アンケートの回答者は123人の回答から得られた支払意志額[円/年]の平均値¥2,534を、集計結果データベース230における欄231に示す。
尚、本実施形態の評価支援装置200は、集計結果データベース230を、例えば回答者の属性毎に設けても良い。
具体的には例えば、評価支援装置200は、アンケートに回答者の属性を選択させる選択欄を設け、選択された属性毎にアンケートの回答を集計し、属性毎の集計結果データベース230を作成しても良い。属性の選択欄は、例えばアンケート画面81に表示させても良いし、アンケート画面81の表示前又は表示後等に、属性の選択させる属性選択画面を表示させても良い。
本実施形態では、属性毎の集計結果データベース230を設け、集計結果データベース230毎に支払意志額の平均値を算出することで、回答者の属性毎の支払意志額の平均値を得ることができる。さらに本実施形態では、属性毎の支払意志額の平均値から、全体のの支払意志額の平均値を算出しても良い。
次に、図10を参照して、図7のステップS705における評価算出部266の処理について説明する。図10は、評価算出部の処理を説明する第一のフローチャートである。
本実施形態の評価算出部266は、土地利用図データベース215を参照し、評価対象地域と対応する土地利用図データを取得する(ステップS1001)。
次に、評価算出部266は、土地利用図データにより、評価対象地域における動植物の生息地と成り得る地域の面積を取得する(ステップS1002)。生息地と成り得る地域とは、例えば森林や草原等である。ステップS1002では、評価対象地域に生息する動植物が生息可能な地域の面積を取得する。例えば評価対象地域にウサギが生息する場合には、ウサギが生息可能な草原等の面積を取得し、評価対象地域にクマが生息する場合には、クマが生息可能な森林の面積を取得する。
次に評価算出部266は、ステップS704で算出した属性毎の回答者の支払意志額の平均値のそれぞれをステップS1002で取得した面積で除する計算を行う(ステップS1003)。
続いて評価算出部266は、ステップS1003で得られた属性毎の計算結果のそれぞれについて、ステップS703で入力された企業が事業活動を行う場所の敷地面積で乗じる計算を行う(ステップS1004)。尚、企業が事業活動を行う場所とは、具体的には評価対象地域内における企業の事業所である。
続いて評価算出部266は、ステップS1004で得られた属性毎の計算結果を、各属性の回答者数で乗じる計算を行い、乗じた結果の総和を算出する(ステップS1005)。
本実施形態では、ステップS1005で得られた結果を、企業が事業活動を行う場所の面積における、動植物が生息する自然資本の最大の価値を金銭換算したものとする。
次に、図11及び図12を参照し、評価対象地域に生息する希少植物及び希少動物に対する影響を含む自然資本の評価について説明する。
次に、図11を参照し、図7のステップS706における影響判定部265の処理を説明する。図11では、自然資本の評価に、事業活動が評価対象地域に生息する希少植物に与える影響を含める処理である。図11は、影響判定部の処理を説明する第一のフローチャートである。
本実施形態の影響判定部265は、生物分布データベース240と絶滅危惧種データベース250とを参照し、評価対象地域に希少植物が生息するか否かを判定する(ステップS1101)。具体的には例えば、影響判定部265は、生物分布データベース240から評価対象地域に生息する植物の一覧を取得し、植物の一覧の中に絶滅危惧種データベース250内に存在する植物種が生息するか否かを判定する。
本実施形態の影響判定部265は、絶滅危惧種データベース250内に該当する植物種がある場合、評価対象地域に希少植物が生息すると判定し、絶滅危惧種データベース250内に該当する植物種がない場合、評価対象地域に希少植物が生息しないと判定する(ステップS1102)。
ステップS1102において希少植物が生息しないと判定された場合、影響判定部265は、図7のステップS707へ進む。
ステップS1102において希少植物が生息すると判定された場合、影響判定部265は、評価対象地域における希少植物の生息地域から企業の事業所までの距離を算出する(ステップS1103)。本実施形態の影響判定部265は、例えば希少植物の生息地域における所定の地点から事業所の敷地内の所定の地点までの距離を算出しても良い。
続いて影響判定部265は、ステップS1103で算出した距離に基づき、希少植物の生息地域から事業所までが近いか、遠いかを判定する(ステップS1104)。
具体的には影響判定部265は、ステップS1103で算出された距離と、該当する希少植物の生殖活動の範囲とから、事業所が希少植物の生殖活動の範囲内に入るか否かを判定する。そして影響判定部265は、事業所が希少植物の生殖活動の範囲内に入る場合に、希少植物の生息地域から事業所までが近いと判定する。また影響判定部265は、事業所が希少植物の生殖活動の範囲内に入らない場合に、希少植物の生息地域から事業所までが遠いと判定する。
ステップS1104において近いと判定された場合、影響判定部265は、希少植物に対する事業所の存在の影響が大きいことが想定されるため、重み係数を1以上の値に設定する(ステップS1105)。ステップS1104において遠いと判定された場合、影響判定部265は、希少植物に対する事業所の存在の影響は小さいと考えられることから、重み係数を1より小さい値に設定する(ステップS1106)。尚、ステップS1105又はステップS1106で設定される重み係数の値は、予めメモリ装置25等に格納されていても良い。またこの重み係数の値は、例えば希少植物の絶滅危惧度合いの強さに応じて設定されていても良い。
続いて評価算出部266は、ステップS1105又はステップS1106で設定された重み係数を、図10のステップS1005で算出した、動植物が生息する自然資本の最大の価値に乗じる計算を行う(ステップS1107)。
次に、図12を参照し、図7のステップS707における影響判定部265の処理を説明する。図12は、影響判定部の処理を説明する第二のフローチャートである。図12では、自然資本の評価に、事業活動が評価対象地域に生息する希少動物に与える影響を含める処理である。
本実施形態の影響判定部265は、生物分布データベース240と絶滅危惧種データベース250とを参照し、評価対象地域に希少動物が生息するか否かを判定する(ステップS1201)。具体的には例えば、影響判定部265は、生物分布データベース240から評価対象地域に生息する動物の一覧を取得し、動物の一覧の中に絶滅危惧種データベース250内の動物種が存在するか否かを判定する。
本実施形態の影響判定部265は、絶滅危惧種データベース250内に該当する動物種がある場合、評価対象地域に希少動物が生息すると判定し、絶滅危惧種データベース250内に該当する動物種がない場合、評価対象地域に希少動物が生息しないと判定する(ステップS1202)。
ステップS1202において希少動物が生息しないと判定された場合、影響判定部265は、図7のステップS708へ進む。
ステップS1202において希少動物が生息すると判定された場合、影響判定部265は、評価対象地域における事業所の敷地面積が、該当する希少動物が行動する生息範囲内に含まれるか否かを判定する(ステップS1203)。
本実施形態では、敷地面積の少なくとも一部が希少動物の生息範囲内に含まれるとき、事業所が希少動物の生息範囲内に含まれると判定され、敷地面積が全て生息範囲外にあるとき事業所が希少動物の生息範囲内に含まれないと判定される(ステップS1204)。
ステップS1204において、事業所が希少動物の生息範囲内に含まれると判定された場合、影響判定部265は、希少動物に対する事業所の存在の影響が大きいことが想定されるため、重み係数を1以上の値に設定する(ステップS1205)。
ステップS1204において、事業所が希少動物の生息範囲内に含まれると判定された場合、影響判定部265は、希少動物に対する事業所の存在の影響は小さいと考えられることから、重み係数を1より小さい値に設定する(ステップS1206)。尚、ステップS1205又はステップS1206で設定される重み係数の値は、希少植物の場合と同様に、例えば希少動物の絶滅危惧度合いの強さに応じて設定されていても良い。
続いて評価算出部266は、ステップS1205又はステップS1206で設定された係数を、図11のステップS1107で算出された値へ乗じる計算を行う(ステップS1207)。
本実施形態では、ステップS1207における計算結果が、評価対象地域内の企業の事業活動が、動植物が生息する自然資本へ与える負荷となる。
本実施形態の表示制御部267は、ステップS1207で算出された結果を、評価結果として評価支援装置200の表示装置に表示させても良い。
以下に本実施形態の評価支援装置200による、評価対象地域内の企業の事業活動が、動植物が生息する自然資本へ与える負荷の算出について、具体例を挙げて説明する。
以下の説明において、評価対象地域をA町とし、A町で事業活動を行う企業をB社とした。
評価支援装置200は、評価対象地域としてA町を特定する情報の入力を受け付けると、自治体情報データベース210からA町に関する情報を取得する。A町は、中山間地域に工場を持ち、人口は3000人であり、年間の来訪者数は30万人であり、森林面積は約2000haを有する。以下の例では、A町の人口3000人と、年間の来訪者数30万人が、アンケートに回答したものとする。
また本実施形態の評価支援装置200は、A町で事業活動を行う企業としてB社に関する情報の入力を受け付ける。B社は、A町において100haの土地を開発する。
以下の例では、B社の事業活動が、A町の動植物及び動植物の生息地を含む自然資本に対して与える負荷を金銭換算することで、A町の自然資本の価値を定量化する。本実施形態における定量化とは、一般には質的にしか表せないと考えられている事物を数量で表することである。
また、以下の例では、A町の自然資本の保全に対する支払意志額を調査する際のアンケートにおいて、回答者の属性を第一及び第二の属性に分類した。第一の属性の回答者は、A町に居住している回答者とし、第二の属性の回答者はA町への来訪者とした。
評価支援装置200は、まず第一の属性の回答者の支払意志額の平均値(以下、第一の平均値)を算出する。次に第二の属性の回答者の支払意志額の平均値(以下、第二の平均値)を算出する。この例では、第一の平均値を2350円/年とし、第二の平均値を3500円/年とした。
次に評価支援装置200は、第一及び第二の平均値をA町の森林面積2000haで除し、森林面積1ha当たりの第一の属性及び第二の属性の回答者の支払意志額の平均値を算出する。
ここで、第一の属性の回答者の森林面積1ha当たりに対する支払意志額の平均値は、1.26円/haであり、第二の属性の回答者の森林面積1ha当たりに対する支払意志額の平均値は、1.75円/haである。
次に評価支援装置200は、属性毎の森林面積1ha当たりに対する支払意志額の平均値に、B社が事業活動を行う面積100haと、属性毎のアンケートの回答者数とを乗じて、その総和を算出する。
ここまでの処理は、以下の式(1)により示される。
B社がA町の自然資本に対して与える年間の負荷
={(第一の属性の回答者の支払意志額の平均値(円/ha/年)×事業所の敷地面積(ha)×第一の属性の回答者数(人))+(第二の属性の回答者の支払意志額の平均値(円/ha/年)×事業所の敷地面積(ha)×第一の属性の回答者数)(人)}
=(1.26×100×3000)+(1.75×100×300,000)
=52,878,000[円/年] 式(1)
以上のように本実施形態では、評価対象地域となるA町における動植物の生息地を含めた自然資本に対する支払意志額を用いて、A町の自然資本の評価するため、動物相、植物相を含む自然資本全体の評価を行うことが可能となる。
さらに、本実施形態では、評価対象地域であるA町において、希少植物や希少動物が生息している場合には、自然資本に対して与える負荷に、希少植物や希少動物に対して与えられる負荷を含めることができる。
以下に、A町に希少植物及び希少動物が生息している場合について説明する。以下の説明では、A町には希少植物であるキンランと、希少動物であるツキクワグマが生息するものとした。
この場合、評価支援装置200は、A町内のキンラン生息地域における所定の地点からB社の事業所の敷地内の所定の地点までの距離を算出する。そして評価支援装置200は、この距離がキンランの生殖活動の範囲内に収まるか否か判定する。ここでは、算出された距離がキンランの生殖活動の範囲内に収まらないものとして説明する。
この場合、評価支援装置200は、キンランの生息に対してB社の事業所が与える影響は少ないと判定し、希少植物に対する影響の度合いを示す重み係数hの値を1より小さい0.5に設定する。
次に評価支援装置200は、ツキクワグマの行動する生息範囲内にB社の事業所が含まれる否かを判定する。ツキノワグマは、雄の場合の生息範囲は100キロ平方キロメートル(10000ha)、雌の場合の生息範囲は40平方キロメートル(4000ha)である。また、A町の森林面積は2000haである。したがって評価支援装置200は、ツキクワグマの行動する生息範囲内にB社の事業所が含まれると判定する。
この場合、評価支援装置200は、事業所がツキノワグマの生息に大きく影響する可能性があると判定し、希少動物に対する影響の度合いを示す重み係数kの値を1より大きい2に設定する。
本実施形態の評価支援装置200は、重み係数h,kを設定すると、重み係数h,kを式(1)で算出した負荷に乗ずる。すなわち、A町に希少植物及び希少動物が生息する場合の負荷は、以下の式(2)で示される。
B社がA町の希少動植物及び希少動物の生息地を含む自然資本に対して与える負荷
={(第一の属性の回答者の支払意志額の平均値(円/ha)×事業所の敷地面積(ha)×第一の属性の回答者数(人))+(第二の属性の回答者の支払意志額の平均値(円/ha)×事業所の敷地面積(ha)×第一の属性の回答者数)(人)}×重み係数h×重み係数k
=(1.26×100×3000)+(1.75×100×300,000)×0.5×2
=52,878,000[円/年] 式(2)
尚、A町に希少植物が生息しており、希少動物が生息していない場合には、式(1)に重み係数hのみを乗じれば良い。同様に、A町に希少動物が生息しており、希少植物が生息していない場合には、式(1)に重み係数kのみを乗じれば良い。
また本実施形態の重み係数h,kは、絶滅危惧種データベース250における希少植物及び希少動物のランクに応じて設定されても良い。例えば生息状況「絶滅」に対応する希少動物は、生息状況「絶滅のおそれのある地域個体群」よりも価値が高いと考えられる。したがって、評価対象地域の希少生物の生息状況が「絶滅」である場合の重み係数の値は、生息状況が「絶滅のおそれのある地域個体群」である場合の重み係数kの値よりも大きい値として設定してもよい。
尚、評価対象地域に複数の希少植物や希少動物が存在する場合、最も希少価値の高い植物や動物に基づき重み係数h,kが設定される。
図13は、評価結果を表示させた画面の一例を示す図である。図13に示す画面131では、A町の動植物の生息状況を示す分布図132と、評価結果欄133が表示されている。評価結果欄133には、B社により、A町の動植物及び動植物の生息地を含む自然資本に与えられる負荷として算出された金額が表示される。
本実施形態では、評価の算出結果を、動植物の生息状況を示す分布図と同一の画面に表示させることで、動植物及び動植物の生息地を含む自然資本の価値を体感させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、評価対象地域に希少植物や希少動物が生息していた場合には、それらの希少価値に応じた重み係数を設定し、自然資本の価値に反映させる。
したがって、本実施形態によれば、動物相、植物相を含む自然資本全体の評価を支援することができる。
また本実施形態によれば、自然資本として定義されている5つ(大気、水、土、動物、植物)を統合して評価することができるため、評価方法の検討に係る時間や評価作業に係る時間を短縮することができる。
開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
評価対象地域において事業活動が行われる場所の範囲を特定する範囲情報の入力を受け付け、
前記評価対象地域における動物相及び植物相を含む自然資本の保全に対する支払意志額と、前記評価対象地域の土地利用図データとが格納された記憶部を参照し、
前記支払意志額と、前記範囲情報とを用いて前記自然資本の価値を示す指標となる値を算出する、
処理をコンピュータに実行させる評価支援プログラム。
(付記2)
前記支払意志額は、
前記評価対象地域との第一の関わり方を示す第一の属性と対応する第一の支払意志額と、第二の関わり方を示す第二の属性と対応する第二の支払意志額と、を含み、
前記指標となる値を算出する処理は、
前記第一の支払意志額と、前記第二の支払意志額とを用いる付記1記載の評価支援プログラム。
(付記3)
前記指標となる値を算出する処理は、
前記評価対象地域における動物相及び植物相の生息地の単位面積当たりの支払意志額を算出し、
前記単位面積当たりの支払意志額と前記範囲情報とを用いて前記自然資本の価値を示す指標となる値を算出する処理である、付記1記載の評価支援プログラム。
(付記4)
前記指標となる値を算出する処理は、
前記単位面積当たりの前記第一の支払意志額と、前記範囲情報に含まれる前記事業活動が行われる場所の面積と、前記第一の属性に分類された人の人数と、を乗じた第一の積と、
前記単位面積当たりの前記第二の支払意志額と、前記範囲情報に含まれる前記事業活動が行われる場所の面積と、前記第一の属性に分類された人の人数と、を乗じた第二の積と、の和を算出する処理である、付記3記載の評価支援プログラム。
(付記5)
前記指標となる値を算出する処理は、
前記記憶部に格納された、前記評価対象地域における動植物の生息状況を示す分布データと、動植物の希少度合いを示す希少度合いデータとを参照し、
前記評価対象地域に前記希少度合いデータに含まれる希少動植物が生息する場合に、該希少動植物の生息状況に応じた重み係数を用いて前記指標となる値を算出する、
付記4に記載の評価支援プログラム。
(付記6)
前記指標となる値を算出する処理は、
前記第一の積と前記第二の積との和に、前記重み係数を乗ずる、
付記4又は5に記載の評価支援プログラム。
(付記7)
前記重み係数は、
前記希少動植物の前記希少度合いに応じて設定される付記5又は6記載の評価支援プログラム。
(付記8)
前記重み係数は、
前記希少動植物の生息範囲を示す情報を前記分布データから取得し、
前記範囲情報が示す範囲と前記生息範囲とが重なる場合に、前記範囲情報が示す範囲と前記生息範囲とが重ならない場合よりも大きい値に設定される付記5乃至7の何れか一項に記載の評価支援プログラム。
(付記9)
コンピュータによる評価支援方法であって、該コンピュータが、
評価対象地域において事業活動が行われる場所の範囲を特定する範囲情報の入力を受け付け、
前記評価対象地域における動物相及び植物相を含む自然資本の保全に対する支払意志額と、前記評価対象地域の土地利用図データとが格納された記憶部を参照し、
前記支払意志額と、前記範囲情報とを用いて前記自然資本の価値を示す指標となる値を算出する、評価支援方法。
(付記10)
評価対象地域において事業活動が行われる場所の範囲を特定する範囲情報の入力を受け付ける入力受付部と、
前記評価対象地域における動物相及び植物相を含む自然資本の保全に対する支払意志額と、前記評価対象地域の土地利用図データとが格納された記憶部と、
前記支払意志額と、前記範囲情報とを用いて前記自然資本の価値を示す指標となる値を算出する評価算出部と、を有する評価支援装置。
本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 評価支援システム
200 評価支援装置
210 自治体情報データベース
220 アンケートデータベース
230 集計結果データベース
240 生物分布データベース
250 絶滅危惧種データベース
260 評価支援プログラム
262 アンケート実施部
263 回答集計部
264 支払意志額算出部
265 影響判定部
266 評価算出部
267 表示制御部

Claims (5)

  1. 評価対象地域において事業活動が行われる場所の範囲を特定する範囲情報の入力を受け付け、
    前記評価対象地域における動物相及び植物相を含む自然資本の保全に対する支払意志額と、前記評価対象地域の土地利用図データとが格納された記憶部を参照し、
    前記支払意志額と前記範囲情報とを用いて前記自然資本の価値を示す指標となる値を算出する、
    処理をコンピュータに実行させる評価支援プログラム。
  2. 前記支払意志額は、
    前記評価対象地域との第一の関わり方を示す第一の属性と対応する第一の支払意志額と、第二の関わり方を示す第二の属性と対応する第二の支払意志額と、を含み、
    前記指標となる値を算出する処理は、
    前記第一の支払意志額と、前記第二の支払意志額とを用いる請求項1記載の評価支援プログラム。
  3. 前記指標となる値を算出する処理は、
    前記記憶部に格納された、前記評価対象地域における動植物の生息状況を示す分布データと、動植物の希少度合いを示す希少度合いデータとを参照し、
    前記評価対象地域に前記希少度合いデータに含まれる希少動植物が生息する場合に、該希少動植物の生息状況に応じた重み係数を用いて前記指標となる値を算出する、
    請求項2に記載の評価支援プログラム。
  4. コンピュータによる評価支援方法であって、該コンピュータが、
    評価対象地域において事業活動が行われる場所の範囲を特定する範囲情報の入力を受け付け、
    前記評価対象地域における動物相及び植物相を含む自然資本の保全に対する支払意志額と、前記評価対象地域の土地利用図データとが格納された記憶部を参照し、
    前記支払意志額と前記範囲情報とを用いて前記自然資本の価値を示す指標となる値を算出する、評価支援方法。
  5. 評価対象地域において事業活動が行われる場所の範囲を特定する範囲情報の入力を受け付ける入力受付部と、
    前記評価対象地域における動物相及び植物相を含む自然資本の保全に対する支払意志額と、前記評価対象地域の土地利用図データとが格納された記憶部と、
    前記支払意志額と前記範囲情報とを用いて前記自然資本の価値を示す指標となる値を算出する評価算出部と、を有する評価支援装置。
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